新作 『魔法の完パス・スプレー』(2話・完結 全編)

「京之介」の物語が未完ですが、なかなか続きが書けず、
思いついた短編を書きました。読んでくださるとうれしいです。
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新作 『魔法の完パス・スプレー』(2話・完結 全編)


橘夏希(なつき)は、女装願望があった。
しかし、高校2年になったいままで、女装ができたことはなかった。
お店で、女物を買うのが、どうしても恥ずかしかった。
おまけに、自分の部屋にはカギがなく、プライバシーがない。
夏希は、新聞の折り込み広告などにある、婦人服のモデルを見ると、
憧れが募るばかりで、苦しくも悲しい毎日を送っていた。

ある夏の日。
夏希は、一大決心をして、女装をしてくれて、写真を撮ってくれるという、
個人がやっている「女装サロン」に行ってみる決心をした。
値段は、1回1万5000円と高い。
しかし、貯めたお小遣いを全部使ってでも、行きたかった。

夏希は、スマホで探して、「エル」というサロンがいいと思い、電話をした。
胸がドキドキして、立っていられないほどだった。
「はい、女装サロン・エルです。」
と声がした。
声の感じでは、25歳くらいの女性だ。
夏希は、年配の女性の方が、恥ずかしくない気がしたが、
若い女性が、やっぱり好きだ。
夏希は、予約をとった。

やがて、予約の日になった。
夏希は、朝シャワーを浴びて出かけた。
電車で1時間くらい。
自宅から、遠い方が、かえっていいと思った。

電車に揺られながら、胸がときめいてたまらなかった。
夏希は、自分が女装すれば、ある程度可愛い女の子になれるだろうと思っていた。
背は、161cm。上半身が、華奢で、
脚は、長い。女の子のような顔立ちをしている。
髪を長めなショートヘアにしているので、ときどき女の子に間違われることがあった。

やっと、目的の駅に着き、目的のマンションに着き、
目的のドアを前にした時、緊張は、最高潮だった。
「美容サロン・エル」と、小さな表示があった。

インターフォンを鳴らすと、声がして、
ドアを開けてくれた。
「どうぞ。」と顔を見せた女性は、驚くほどの美人だった。
真っ直ぐな肩までの髪を7:3に分けている。
背は、170cm位で高い。
水色と白のチェックのワンピース。
胸がVに空いて、白い襟があった。
スカート丈は、膝まで。

「あたしが、エルです。」と彼女はにこやかに言った。

中に入ってみると、そこはまるで、「乙女の夢の部屋」だった。
「シャワーを浴びますか?」とエルは言った。
「いえ、朝、家で浴びてきました。」
夏希は、緊張で、自分の声が震えていると思った。
「そう。じゃあ、さっそく女の子になりましょうね。」
とエルが言った。
『女の子になりましょうね。』
その言葉に、夏希はいっぺんに興奮してしまった。

エルは、女の子に見えるショーツの履き方を教えてくれた。
そして、興奮しても恥ずかしくないように、ガードルを履かせてくれた。
ブラとスリップを着け、大きな鏡のドレッサーの前に座った。
「あなたは、ひげもないし、体毛もないし、
 信じられないくらいラッキーよ。」とエルが言った。
「はい。男としては、困るんですけど。」
「そうね。」とエルは、明るい笑顔を見せた。

夏希は、綺麗な女性とこれほど近くにいたことがない。
エルから、素敵な、香水の香りがして、夏希は、興奮して気絶しそうだった。

メイクが始まり、夏希にとって夢のような時間が過ぎていった。
夏希は、どんどん女の子になっていった。
脇の下も綺麗に処理してもらい、
上がキャミソールになった白いミニのワンピースを着た。
前髪がカールされた、お姫様のようなかつらをかぶり、
白い花のついたカチューシャをした。
室内履きのパンプス。

「さあ、夏希さんは、これで女の子よ。」
エルが言ったとき、夏希は、夢の中にいる心地だった。
可愛い。
ここまで、女の子になるとは思っていなかった。
エルが下着のガードルを履かせてくれた訳がわかった。
それがないと、股の下に回したPが、破裂したかも知れない。

「紅茶を淹れるわね。それまで、ご自分をたっぷり見るといいわ。」
エルはそう言って、キッチンに行った。

部屋には、いたるところに鏡がある。
ドレッサーを見ながら、壁の鏡で、自分の後ろ姿がわかる。
横の姿もわかる。
ああ、うれしい。涙が出そう。

しばらくして、エルに呼ばれ、キッチンテーブルに行った。
キッチンにも鏡があり、椅子に座っている自分が見える。

「これから、あたしのこと、エルって呼び捨てにして。
 あたしも、夏希って呼び捨てにするわ。
 夏希は、女の子言葉を使うの。
 自分のこと『あたし』っていうの。
 敬語はなし。敬語じゃ、女の子になった気がしないから。いい?」
「あ、はい。」
「違うでしょ。『ええ、いいわ。』っていうの。」
「ええ、いいわ。」
初めての女の子言葉に、夏希は、感激した。

「ねええ。」とエルは話し始めた。
「『完パス』って言葉知ってる。」
「ええ、知ってる。外に出て、完全に女の子に見られること。」
「そう。その完パスって、なかなか難しいの。
 夏希は、今、驚くほど可愛い女の子だけど、
 本物の女の子と並ぶと、『やっぱり、男の子かな?』って見られるかも知れない。
 本物の女の子は、どんなに男っぽい格好をしていても、
 ベリーショートの髪で、男の子っぽい仕草をしていても、
 女の子に見えるでしょう。」
「ええ。わかる。」
「可愛くても、可愛くなくても、おばさんでも、おばあさんでも、
 その人は、女性だってわかる。
 20メートル離れていても、女性は、女性ってわかるでしょう?」
「ええ、その通りね。」

「多分、女性には女性オーラみたいのがあって、男性には、女性がわかる。
 男性には、男性オーラみたいのがあって、女性には男性がわかる。
 若いときから女性ホルモンを打ってきた女装子さんは、別だけど。
 そこでね、あたし、魔法のスプレーを持っているの。」
エルは、そう言って、高さ10cmほどのスプレーをテーブルに置いた。

「これね、『完パス・スプレー』っていって、世の中で、あたししか持ってないの。
 魔法の品よ。」
「それをかけるとどうなるの?」と夏希。
「夏希にかけたら、夏希は、女性オーラを発散するようになるの。
 そうしたら、どんな人も、夏希は女の子だって、本能的に思うの。
 お風呂で、スプレーを洗い流すまでね。」
「わあ、すごい。」と夏希は眼を丸くした。
「お客さんには、ないしょなの。
 でも、夏希は、生まれて初めての女装だから、スプレーをかけてあげる。いい?」
「ええ。かけて。お願い。」夏希は言った。
「じゃあ、ドレッサーの前に行きましょう。」

ドレッサーの前に立って、エルは、夏希にスプレーをかけた。
「鏡を見て。」とエル。
夏希は、恐る恐る鏡を見て、「あああ。」と声を上げた。
一瞬、本物の女の子だと思った。
いや、いくら見ても、本物の女の子に見える。

体のどこかやメイクが変わったわけではないのに、
夏希の目で見て、鏡にいるのは、まぎれもない女の子なのだ。
夏希は、再びたまらなく興奮した。
「あたし、女の子にしか見えない。」と夏希。
「お客様に使ったの夏希が初めて。普段は、自分のために使うの?」と、エルが言う。
「え、どういうこと?」夏希は聞いた。
「夏希、あたしのこと『女』にしか見えなかったでしょう。」
「もちろん。え?じゃあ、エルは・・。」
「そうよ。」
エルは、そう言って、夏希の手を取り、
ワンピースの空いた胸の中を触らせた。
夏希は、エルのブラの詰め物の下の平らな胸に触れた。
「あ、あ、エルも女装子・・。」
「ええ。そうなの。」
エルは、そう言って、夏希をそっと抱きしめた。

(「後編」につづく)


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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