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<第2話>倉田洋子「男子バレーボール部戦」

実は、この物語は、私が、自分のために書きました。
気分がむしゃくしゃするとき、何かを恨みがましく思ったとき、
そんな自分を解消するために書きました。
何度も、何度も読みました。その度、自分を収めました。
そんなことで、一部過激な部分もあるかと思います。
ご理解くださり、読んでくださると、幸いです。
================================    

<第2話>倉田洋子「男子バレーボール部戦」


体育館が、一瞬で凍りついた。
洋子のジャンプの高さに驚いた者。
目で追えないボールのスピードに驚いた者。
レシーブ力No.1の高井が飛ばされたことに驚いた者。
それぞれ、全員が息を呑んだ。
高井の頭の中でボールから受けた衝撃がこだましていた。
高井は、それを、必死で隠し、立ち上がった。

<3対2>

「高井、あの女を見くびるなと言っただろう。最低構えろ。」
大蔵は、高井に言った。
「あのくらい、なんでもねーよ。」
高井は言ったが、立っているのが精一杯だった。

洋子は、またボールで高井を指した。
『とうとう俺を本気で怒らせるのか。
今度こそ、本気の本気だ。打ってみろ!』高井は心で言った。

洋子は、お腹をポンポンと叩いた。
「何?アンダーで構える俺の腹にどうやって当てる?」
高井は、小声で言った。
その高井も今回は構えた。

洋子が、高いトスを上げる。
助走を付けて、ジャンプし、高さ5mからの強烈なストレート・サーブを放った。

洋子が打ったとほぼ同時に、ボールは、
高井の腹にズドーンとのめり込むように入っていた。
大型のバットで、思い切り腹を打たれたような衝撃だった。
アンダーで構えたが、2本の腕など物ともせず、腹に飛び込んで来た。

高井は、ボールを腹に挟んだまま、後ろに飛ばされ、
背から後頭部を再び激しく打った。
高井は、腹を押さえて、痛みにうずくまった。

見学の部員達にとって、雲の上の存在であるレギュラーの、
そんな姿を見るのは、初めてだった。

高井は、今度こそ、立てず、
お腹を押さえて、荒い息をついていた。
みんなが、寄って来た。
「大丈夫か。」
「大蔵の忠告を聞いておくんだったな。」
「信じられないボールの速さだった。」
皆は、口々に言った。

<3対3>

高井は、必死で起き上がったが、
ショックで顔は真っ青だった。

笛が鳴った。

洋子は、また高井にボールを向けた。
そして、片手で自分の両目をポンポンと叩いた。
両目を狙うとのサインだ。

これには、再び体育館中が静まりかえった。

高井が初めに洋子の両目を狙ったことは、全員が知っていた。
今度は、高井がそれを受ける番だ。
洋子のボールの威力とコントロールを、
目の当たりにしたばかりだ。
洋子のボールは、高井の両目に確実に当たる。
あのボールの威力では、高井の眼球は破裂し、高井は、失明してしまうかも知れない。
しかし、高井は、先に、そんなボールを洋子に浴びせたのだった。
そのとき、高井を非難したのは、大蔵ただ一人。
鳥居以外、後のものは、にやにやと笑っていたのだ。監督の大杉でさえ。

高井は、今まで経験したこともない、桁違いに破壊力のある洋子のボールに、
強がる心が折れていた。
高井は、真っ青になり、わずかに震えていた。

たくさんの後悔が一度に、高井の胸に押し寄せていた。
試合中、倉田を小馬鹿にし、茶化し放題にしたこと。
まだ、力のわからない女子の目に、全力のサーブを打ったこと。
腹を狙ったのは、さらに悪い。
ふつうの女子なら内臓破裂を起こし、殺人行為だ。
キャプテンである大蔵の忠告を無視した。
今、自分が失明しても、それは、自業自得だ。
だが、失明は怖い。怖くてたまらない。
あの女をコケにしたために、俺は、一生、目が見えなくなるのか。
もうすぐそれが現実になる。
高井は、恐くてならず、内臓からブルブル震えていた。

部長の大蔵は、タイムを取った。

他の連中も、高井の失明を思い、集まって来た。
「高井、俺は、ここで負けにして、女に謝まる。
お前といっしょに女を笑った。」近藤が言った。
「だらだらした態度で試合に臨み、あの女を侮辱した。」後衛の田村が言った。
「サーブであの威力だ。スパイクで顔面を狙われたら終わりだ。
 女をバカにしたのは、高井だけじゃないぞ。」

「だから、あの女は、『顔面はありか』と聞きに来たのか。
 自分が狙ってもいいかという意味だったんだ。」

「バレー部が解散になっても、高井の目の方が大事だ。
 ここは、謝って試合終了だ。」近藤が言った。

そのとき、大蔵が怒鳴りつけた。
「何を言うか!
相手が弱いと思い、馬鹿にして、侮辱の限りをしておいて、
 相手が、強いとわかりゃ、震え上がって、頭を下げて、試合を止めてもらうだと?
 ふざけんな!
 相手が怖いからと、謝って試合を止めてもらった学校など見たことがあるか!
 高井が倉田の両目を狙ったとき、お前らへらへら笑っていただろう。
 倉田が「顔面はありですか。」と聞きに来たとき、
 「レシーブすればいいことだ」と言った高井の言葉を、止めた奴がいるか!
 笑っていたじゃないか!
 
 虫がよすぎるだろうよ。
 これは、試合だ。
 高井は自分の言葉通り、レシーブをするんだ。
 どんなに怖かろうが、
 どんなに大きな怪我をしようが、試合は最後までやるんだよ!」

レギュラーの皆は、大蔵に対して、一言もなかった。

レギュラーが話し合っている間、洋子は、大杉のところへ行った。
「顔面はありですか?」と2度同じことを聞いた。
「それは、お前が決めることだ。」
「まさか!今ルールの確認をしたのですよ。
 私が決めることなのですか!ご冗談でしょう!
 今のお言葉を体育館のみなさんに伝えますが。」
「わかった。レシーブすればいいことだ。」
「わかったとは、なんですか。私は、監督に何か説得をしたのですか?」
監督は、歯ぎしりを噛んだ。
「レシーブすればいいことだ。」監督は言った。

洋子はついでに、さっき、何かを言った1年生に聞いた。
「顔面なしのバレーボールなど、聞いたことがないのですよね。
 もう一度あなたの判断を聞かせてください。」洋子。
1年生は、黙っている。そのうち、涙を流した。
「あなたを侮辱したぼくの態度はあやまります。」
「待ってください。あなたの態度など、どうでもいいのです。
中学から、バレーボールをやって来たあなたのルールでは、顔面はありかと聞いているんです。
1年生、2年生を代表して、責任をもって言ってください。」
「顔面は、ありです。」1年生はうつむいて、涙を流した。

見学のほとんどは、洋子と1年生のやり取りを見ていた。

「じゃあ、となりの、ドッジボールじゃないんだぜ、と言った方。
 ドッジボールじゃないから、どうだというのですか。
 責任をもって、答えてください。」
「ドッジボールではないので、顔面は、ありです。」

彼は、しばらく黙っていたが、
目に涙をためていた。で、目を上げ、洋子を見た。
「ぼくは、あなたが弱いと思って、侮辱しました。醜いことです。
 相手が強かったら、震えあがって、侮辱のぶの字も言えないのに。
 今日、先輩の一番醜い姿を見てしまいました。
 一番尊敬していた高井さんのあなたに対する姿を見て、
 悲しくて、目を塞ぎたくなりました。
(高井は1年のこの言葉を聞いていた。)

 でも、ぼくは信じています。今増長していても、きっと先輩は、反省して、立ち直ります。
 そのとき、目に光を失っていたら、立ち直ることができません。
 同じ部の先輩が失明するなんて、ぼくは耐えられません。
 ぼくだって、高井先輩と同罪です。多くの、1年、2年生も同罪です。」

1年生の言葉を聞き、多くの2年生、1年生が泣いていた。

「お2人のお言葉、しっかり聞きました。
 参考意見として、考えます。」
洋子は、そう言った。



(第3話につづく)


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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