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<第3話>形状記憶シリコン③「ミク、家への電話」

<第3話>形状記憶シリコン③「ミク、家への電話」


研究所の白い大きな建物は、
外見は古ぼけていて、工房となっている1階はガラクタだらけであった。
しかし、2階にある6つの個室は、
どこも、驚くほどファンシーな女の子の部屋になっている。
その内の1つが、ミクの部屋になった。
女装に必要な、衣類、かつらが全部そろっていて、
ドレッサーに化粧品まで用意されている。

ミクは、うれしくて胸の前で、手を握った。

ドアをノックする音。
ルナが、顔を見せた。
「お部屋はどう?」
「もう、最高。うれしくてたまらない。」とミク。

「ミク。女子の制服着たくない?」
 ミクの夏用の女子の制服持って来たの。」
「わあ、うれしい。着たい。」
ミクは、飛び上がった。

部屋に、大きな鏡のドレッサーがある。
「ミク、これが、ミクがずっと憧れていたものでしょう。」
ルナは、女子の制服を見せた。
「うん、そう。制服姿の女の子達を見て、
どれだけうらやましいと思ったかわからない。
うらやましくて、涙が出てきたこともある。」
「わかる、わかる。」
とルナは、ミクの背中を撫でた。

ブラウスを着て、ややミニのプリーツスカートを履く。
ブラウスの襟のところに、大きなリボンの房をつける。
ブラウスはINにする。
紺のソックスを履く。
スクールシューズを履く。
胸が膨らんでいる。
長い髪の女子高生の出来上がり。

「上着も着てみる?」とルナ。
「うん。」ミクは、うれしそうに言った。
クリーム色の上着を着た。
ウエストが絞られていて、女の子度が増す。

ミクは、鏡の自分に見入っていた。
あんなにうらやましかった女子の制服を着て、
自分は、今、可愛い女の子でいる。

ルナが横に来て、ミクの肩を抱き、
「ミク。最高に似合ってるよ。」と、にっこりと言った。
「うん。うれしい。」ミクは言った。

「じゃあ、ミク。たっぷり自分を見て。
 パジャマ、ベッドに置いていくから、
 眠くなったら寝てね。
 今日いろんなことがあったから、疲れているはずよ。」
ルナは、そう言って部屋を出た。

ミクは、鏡を見ていた。
考えたら、今朝自分は、自殺を図ったのだった。
病院に運ばれ、胃を洗浄され、病院のベッドで寝ていた。
そこで、ルナと会い、博士の研究所に来た。
すぐに、全身マスクを作ってくれて、可愛い女の子となり、
女の子の部屋で、憧れの女子の制服を着て、
今、鏡を見ている。

朝は、自分は、世の中で一番不幸な男子だと思っていた。
夜になった今、世界で一番幸せな女の子だと思っている。

『生きていてよかった。』
ミクは、そうつぶやいて、一筋の涙を頬に落とした。



朝食は、ミクと二人で作ることになり、ルナは、楽になった。
いつも、外のテラスで食べる。
緑に囲まれて、7月の今も涼しい。
博士は、てっぺんが剥げた白髪の博士になり、
白衣を着てテラスのテーブルで新聞を読んでいる。

「ね、あのお爺ちゃん、だれ?」とミクはルナに聞いた。
「あれが、通常の博士。」
「昨日のステキな博士と同じ人?」
「ステキな博士は、めったに出てこないの。あたし10年いっしょにいて、
 昨日初めて見たのよ。驚いたわ。」
「お爺ちゃんでも、どこか可愛い感じね。」
「あはは。」とルナは笑った。

ハムエッグ、トースト、オレンジジュース。
博士は、コーヒー。

「いただきます。」をした。

「若い子が一人増えると、賑やかじゃな。」
と博士は言った。
「そうね。」とルナ。
「そうじゃ。ミクが来たから、新しい作業服を作った。
 これじゃ。昨日、このために、寝る時間を削った。」
博士が、二人に見せたのは、ピンクのロリ風のワンピース。
ウエストはしまり、上は、キャミ。
スカートは、かなりのミニで、レースで3段に飾られている。
スカートの裾は、たっぷりのフリル。
キャミの肩も、フリルが飾っている。

「キャー、ステキ!」とミクが言った。
「今までは、メイド服だったのよ。」とルナ。
「あーん、メイド服も着たかったなあ。」とミク。
「夏じゃから、涼しげな服にしたんじゃ。」
「博士好みのロリ服でしょう?」とルナ。

ミクは、営業用のフィーメイル・マスクの箱詰めをしたり、
注文票の整理をしたりで、一日を過ごした。

夕食をルナといっしょに作るのも楽しかった。
女の子でいられるのなら、何をしても楽しかった。

お風呂でのマスクの脱ぎ方も、ルナから教わった。

夜の9時、家に電話をした。
母の則子が出た。
「あ、お母さん。ぼく。」
「真治なの?声が可愛いわ。」
「女の子の声になる装置を着けてるの。」
「そう。どう?博士のところは。」
「女の子になれるマスクをかぶって、今日一日、女の子として過ごしたの。
 ごめんね。ぼくが、女の子になるなんて、いやでしょう。
 でも、マスクをとれば、いつでも男の子のぼくに戻れるから。」

「ずっと女の子でいいのよ。
 今日、T大の高梨先生から、真治がどんな子か、詳しく伺ったから。
 今まで、辛かったでしょう。お母さんこそ、ごめんなさい。
 お父さんも、同じ気持ちよ。」
ミクは、母の言葉を聞いて、胸が詰まった。
母の則子も泣いているようだった。
「ありがとう。ちゃんとした女の子になれたら、家に帰るからね。」
「いつになってもいいからね。女の子になって帰って来て。」
「うん。じゃあ、また電話するからね。」
「はい。またね。」
ミクは、通話をOFFにした。
たくさん、涙がこぼれて来た。

(つづく)

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プロフィール

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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
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