お父さんもボクも女装子⑤「ファースト・キス」

思った以上に、長いお話になってしまいました。もう少し、お付き合いくださいませ。
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お父さんもボクも女装子⑤「ファースト・キス」


朋子は、玲也が着替え終わるまで、部屋の外にいると言った。
終わったら、メールを打つ。
玲也は、制服を前に、手が震えた。
夢に見た本物の制服。しかも、美人の朋子の着た物。
下着も全部入っていた。ソックスまで。

震える手で、着替えた。
脚の長い玲也は、ウエストラインが高く、
プリーツスカートがぴったりだった。
ブラウスを着て、胸に、ふっさりしたリボンを付ける。
クリーム色の上着もぴったり。
白いソックスを履いた
靴が無かったが、その日は、白い女の子向けの23.5のスニーカーを履いていたので、
それでいいことにした。
鏡の前で、みんなに誉めてもらった髪型を女の子らしく整えた。

ノーメイクでも、誰が見たって、女子生徒だと思った。
うれしかった。夢のようだった。
玲也は、スマホで、朋子を呼んだ。
玲也は、扉に向かって立っていた。
ドキドキした。
やがて、扉のガラス部分に朋子の姿が見えた。
朋子は、入って来て、玲也を見ると、
「わあ~。」と言って、両手を口に当てた。
目が、うれしそうに笑っていた。
「玲也くん。女の子。どこから見ても、女の子だわ。」
朋子は満面の笑を見せた。
玲也は、朋子のそんな笑顔をみるのは、初めてである気がした。

朋子は、玲也の前に立った。
そして、そっと玲也の肩に両手をかけ、
玲也を恐る恐る抱きしめた。
朋子が震えているように思った。
「玲也くんが好きなの。好きでたまらないの。」
玲也はステキな朋子に言われ、天にも昇る気持ちだった。
「ボクも、朋子さんが好き。大好き。」
「ほんと?」と言って、朋子は、玲也を見つめた。
そして、そっと唇を近づけた。
玲也の胸は高鳴った。
朋子の胸の音も聞こえるようだった。
二人の唇は、重なった。
玲也は、朋子の背に腕を回した。
朋子が、きつく玲也を抱きしめて来た。
『ああ、うれしい、夢みたい・・。』玲也は思った。

朋子は、唇を離した。
「ごめんね。あたしったら。」朋子は赤くなっていた。
「ううん。ぼくのファーストキッス。夢みたい。」玲也は言った。
「あたしも、ファーストキッス。すごく勇気を出したの。」
二人で顔を見合わせ、ほほえんだ。

ソファーに座ってドリンクを飲んだ。
「さっき、ぼくのこと、好きだって言ってくれたでしょう。」
「うん。」
「ボクも、朋子さんのこと大好き。
ね。学校でべたべたすると、みんなに言われそうだから、
帰るときだけ、いっしょに帰らない?」
「それでも、みんなに言われるわ。」
「そうだね。」玲也は、笑った。
「あたし、背が高いけど、平気?背が高いのあたしの劣等感なの。」
「ボクは、平気。朋子さんは、ボクが背が低くても平気?背が低いのボクの劣等感。」
「平気。ときどきこんなところで、女の子になってくれたら、もっとうれしい。」
「ボクも、女の子になるのうれしい。」

それから、二人は、たくさんおしゃべりをした。
教室で無口な朋子は、どんどんおしゃべりになっていった。
玲也は、それがうれしくてたまらなかった。

* 

同じ日の朝。
洋介は、いつものように1番にオフィスに来た。
給湯室に行くと、いつものように篠原明美がいる。
洋介は、コーヒーをもらい飲みながら、おしゃべりをする。

「あの女装をなさるお友達、あたし、女装したその方にお会いできますか。」
「篠原さん、そういう人平気なの?」
「お会いして見たいの。どこで、変身なさるのかしら。」
「隣の駅の、『女装会館』だと思う。表名前は『TS企画』。」
「その方、今日見えるかしら。」
「うん。多分ね。」
「あたし、今日車で来ているんです。
 6時に会館前の広場に駐車してます。
 森本(洋介)さん、その方にメールして、
 あたしの車に来てくださるように、お願いできますか?」
「うん。大丈夫だと思う。」
洋介は、そう言って、明美が、「友達」の正体をつかんでいることを悟った。
会館前が広場になっていることを知っている。
下見をしたに違いない。

女装した姿を、明美に見せることになるのか。
洋介は覚悟をした。見てもらいたい気持ちが強かった。

9時になって、みんなで起立して挨拶した。
朝の打ち合わせで、課長が、明美を隣に立たせて言った。
「えー、急なことでが、2年間我がオフィスで働いてくれた篠原明美さんですが、
 今日を最後に、他社に移られることになりました。
 送別会は、また後日行うとして、篠原さんとは、今日一日でお別れになります。」
その後、明美が挨拶をした。
「次の会社でも、元気でね。」などと言いながら、皆が拍手をした。

洋介は、給湯室での明美の言葉の意味が全てわかった。
洋介は、胸が切なくてたまらず、うつむいてしまった。



洋介は、5時になり、急いで退社した。
女装会館に行き、鏡の前に座った。
若く見えるように、明るめのメイクを施し、
前髪のある、セミショートのウィッグを被った。
ストレートの前髪。
横は、耳の下くらいからカールがあり、ふわふわっとしている。
耳が見えるようにして、大き目なイアリングをした。
クリーム色の7分袖のワンピースを着た。
丸く大きく開いた胸がフリルで飾られ、可愛い。
そこに、ネックレス。
スカートは、たっぷりのフレアーになっていて、膝丈。
黒い、かかとのあるパンプスを履いた。
手持ちの小さ目なバッグを持った。

時計は、6時になっていく。
洋介は、胸がドキドキしてたまらなかった。
恐る恐る会館を出た。
外は、暮れかかっている。
広場の正面に、車があり、その前に、明美が立っていた。
紫色のドレッシーなワンピースを着ている。
金属のピアスが、きらきらしている。
背の高い明美は、抜群のシルエットだ。

洋介は、明美に近づいた。
「待った?」と言って、明美に向かって少し離れたところに立ち止まって言った。
「まあ、森本さん?
 わあ、ステキ。ここまで来てくれなかったら、わからなかった。」
明美は、目を輝かせた。
「うん。今、すごく恥ずかしい気持ち。」洋介は言った。
「想像はしてたけど、こんなに綺麗な人になるとは思わなかった。」
明美は、助手席側のドアを開けた。
「どうぞ。」
「うん。」
洋介は、女性らしく初めに腰をかけ、それから脚を車の中に入れた。
運転席に明美が乗った。
「ご家庭のお夕食に間に合うように、ほんの少しドライブに付き合ってくださればいいの。」
「うん。明美さんが、あんまり綺麗だから、心臓が飛び出しそう。」
「それは、あたしです。」
明美は言って、アクセルを踏んだ。

(つづく)


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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