お父さんもボクも女装子」③「どうしようか、ボクの髪型」

なかなか物語が先に進みません。お付き合いくださると、うれしいです。
==================================  

お父さんとボクは女装子③「どうしようか、ボクの髪型」

ショートヘアー投稿用
(イメージ「韓国ドラマ「アイリス」より

玲也は、その夜、大事に隠してある、ヘア・カタログを見た。
そして、洋介のいうヘア・スタイルを捜した。
「わあ、これだ。確かにすごくかっこいい。」
玲也は、惹きつけられた。

頭のてっぺんから、前髪が斜めに降りて、目にかかるくらいでカット。
たっぷりある、コメカミと耳にかぶさる髪が、
コメカミの少し下から斜め上に大胆にカット。
首の後ろに、やや多めの髪が来る。
膨らんだところから、削るようにカット。

あまりにもカッコイイので、心が揺れた。
玲也は、そのページを切り抜いた。
学校行ったらみんなに言われるかな。特に女子に。
玲也は、女子に嫌われてはいない。
アイドルとペットの間くらいの存在。

明くる日曜日、玲也は、母から5000円もらい、
美容院に行った。
スマホで評判のいいところを調べた。
ベストは、少し遠かったが、迷わずそこへ行った。
予約が上手く取れて、待ち時間なしで、入れた。

作業椅子に座って待っていると、可愛い美容師さんが来た。
「あの、ぼく高2で、男子です。」と玲也は言った。
後から、「男の子だったの?」と言われるのが嫌だったから、先に言う。
「可愛い方ですね。」と美容師は言った。「下村」と名乗った。
 
「あの、ぼく、女の子の格好をするのが好きなんです。
でも、学校では、男の子に戻らなくてはならなくて。」
玲也は、どたんばまで迷っていたが、
例のショートの髪型の写真をみせた。
「この髪型、今の僕の髪で出来ますか?
で、学校では男の髪型になりますか。」
玲也が、ここまで言えたのは、美容師の下村が、可愛かったからだ。

下村は、その髪型を、「ドラマ・アイリス」で知っていた。
「この髪型で街を歩いたら、みんなに注目されますよ。」
「ほんとに?」
「はい。」
「父が教えてくれたんです。」
「美容関係の方ですか。」
「一介のサラリーマンです。」
「まあ、そうなの。ステキなお父様ね。では、行きましょうか。」

下村は、驚くほどのハサミづかいで、瞬く間に、ヘアを仕上げていった。
玲也は、鏡を見て、
「わあ、すごい。速いんですね。」と言った。
「左耳のところはこうです。」と下村。
バサッと、コメカミの下から、耳を半分隠して、斜め上にカット。
しかし、左側は、コメカミから、耳を完全に隠すくらいに、斜めにカット。
つまり、左右の髪の長さが違う。

「これが、この髪型です。」と下村は言った。
「あ、左右の髪の長さがちがうんですね。」
「はい。前髪が流れる方の右側が、3cmほど長いんです。
「わあ、すごい。普通じゃ絶対ない髪型ですね。かっこいいです。うれしいです。」
「とっても、お似合いですよ。」下村は、にっこりした。

「男に戻るときは、どうすればいいんですか。」
「はい、指を水で濡らして、後頭部の髪を、少し押さえます。
 前髪を濡らして、オデコを出すくらいに、7:3に分けてしまいます。
 それから、耳の横の髪が、たっぷりありますから、
 水を付けて、後ろへ流します。リーゼントにしないで、斜めに流すんです。」
「わあ、ほんとだ、男っぽくなりました。」
美容師は、髪を女の子風に戻してくれた。

玲也は、この髪型のために、上は体にフィットした黒いサマーセーター。
下は、ぶかぶかのアーミーズボン。特大の登山用のような靴を履いて来ていた。
カタログの女の子も、そんなスタイルだったからだ。
「似合いますわ。ちょうオシャレでボーイッシュな女の子って感じです。」
下村は笑顔で言った。
周りの美容師も、
「お、いいねえ。町を歩いたら、大変だよ。」と褒めに来た。

通りを出た玲也は、嬉しくてたまらなかった。
やっぱり、普通の男子のショートヘアーにしなくてよかった。
玲也は、「ボーイッシュ」という言葉が、気に入って、
肩からデニムのバッグを提げ、両手は、ズボンの前ポケットに入れて、
肩を上げて歩いた。

なんとなく、女の子も、男の人も自分を見ている気がした。
うつむくと、パラッと長い前髪が見える。

その内、2人の女の子が来た。
「あの、その髪どこでやったんですか?」
「あ、あそこのお店。」玲也は、あえて、ぶっきら棒に言った。
「すごくステキです。今まで、見たことない。」
「写メ撮らせてもらっていいですか。」
「あ、うん、いいよ。」ちょっとボーイッシュに言った。
背の割に脚の長い玲也は、そのズボンがすごく似合っていた。

「あのー、失礼ですけど、女性ですよね。」と一人の子が聞いてくる。
「うん。女。」玲也はあっさりという。
写メの後、
「ありがとうございました。」
といって、女の子2人は、美容院の方へ歩いて行った。
玲也は、なんだか新しい自分になれたみたいでうれしかった。



帰って来た玲也を見て、妹の梨奈は、飛び上がって喜んだ。
「お兄ちゃん、その髪型、最高にかっこいいよ。
 左右の髪の長さが違う。キャー、ちょうステキ!」

母の則子も洋介も出て来た。
「あらまあ。結局、お父さんの言った通りにしてきたのね。」と則子。
「いや、ボクは、左右段違いにとは言ってないよ。」と洋介。
「でも、正直ステキだわ。また、その服とズボンに合ってるわ。」と則子が言った。
「ほんとお母さん。」玲也は、目を見開いた。

「う、うん。でも、学校で大丈夫?今のところ女の子に見えるわ。」と則子。
「うん、男子に見える髪型にする方法を教わって来たから、大丈夫。」
「そうお。なら、いいけど。」
洋介は、横で見ていて、うれしくてたまらなかった。
玲也の女装が、則子に受け入れられれば、
自分の女装も、受け入れてもらえる可能性が高くなる。

洋二は、玲也に両の掌を出した。
「やったね。」
と二人で、手をパンと合わせた。
「あらあ?何、その団結。」と梨奈が目ざとく言った。
「お父さんの提案した髪型になったからさ。」と洋介は言った。
「あたしも、次は、お兄ちゃんの髪型にする。
 場所、教えてね。」
「うん、いいよ。」と玲也はにっこりと言った。

『これで、一応女の子の髪型がOKになった。
 ワン・ステップ クリアー。』
玲也は、洋介と目を合わせながら、心の中で、ガッツポーズを取った。


つづく(次回は「洋介と玲也のカムアウト作戦」です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


スポンサーサイト
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム