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多次元女装サロン②「パンクの良太」(後編)

多次元女装サロン②「パンクの良太」(後編)


良太は、胸をドキドキさせながら、109号室のドアの前に来た。
ドアノブを触った。
すると、自分の着ている物が、クリーム色の光沢のあるワンピースに変わった。
ウエストの幅広の帯が、背中で大きなリボンになっている。
白いストッキングに、可愛い黒の靴を履いている。
耳を覆う長い髪を感じた。
その髪が、胸のところまであった。
前髪が眉のところまで。

良太は、息を吸い込んで、ドアを開けた。
そして、見た。
自分と同じ服を着た、髪の長い、可愛く清楚な女の子が、
部屋の真ん中に立っていた。

「良太さん、いらっしゃい。あたし、良子です。」
良子は、かすかにほほ笑んだ。
良太は、良子を見てドキンとした。
可愛い女の子だ。
ほんとかよ。
俺が、女に育てられていたら、こんなに可愛くなったのかよ?

「あの。良子ってんだよな?俺さ。今、どんな姿なの?」良太は聞いた。
「あたしと同じよ。良太さんと双子だと思って。」
良子は、そう言って、良太の手を引いて、
壁の大鏡に行った。

「ね。あたし達、双子みたいでしょ?」
良太は、鏡に見入っていた。
その内、一筋の涙を頬に落とした。
「こんなに可愛く女らしくなれるんだったらさあ、
 どうして俺を女の子として育ててくれなかったんだ。
 俺、小さいときに、何度も父さん母さんに言った。
 ぼくは、女の子だって。
 何度も言ったのに。
 どうして、信じてくれなかったんだ。」
良太はそう言って、しゃがむと膝に腕を置いて、顔を埋め、おいおいと泣き始めた。

良子もしゃがんで、良太の肩に腕をかけた。
「そうだよね。悲しいよね。
 あたしは、全部わかるよ。良太の記憶が、あたしに全部コピーされてる。」
「そうなの?」良太は、良子を見た。
「うん。良太とあたしは、同じなの。」
「じゃあ、俺の気持ち、全部わかってくれるの。」
「ええ。全部わかるわ。」
良子は良太をソファーに連れて行って座った。

「でも、良子の心は、俺のみたいに汚れてない。」
「良太だって汚れてないよ。あたしの心は、良太の心から、
 『男らしくしなくちゃいけない。』っていう気持ちを、
 取り除いたものなの。ただそれだけなの。
 それで、良太が生まれつき持っている『女の心』でいるの。」

「じゃあ、俺は、良子の女の心を、もう持ってるの?」
「うん。あたしが、その証拠。」
「良子は、クローンで、時間が来て、俺がこの部屋出たら、
 いなくなっちゃうんだろ。」
「あたしは、無くなるけど、心は、良太の心の中に帰るの。」
「そうなの?俺は、良子の心といつもいっしょなの?。」
「だって。元々良太の心から出て来たんだもん。」
「わあ、そうか!」
と言って、良太は良子を抱きしめた。

それから、二人は紅茶を淹れ、飲みながら、
これまでの辛かったことや、悲しかったことをたくさん思い出して泣いたり、
これから、どうすれば、一人の女性になれるかを、
たくさん話し合った。

「良子、頭いいなあ。」と良太が言う。
「何よ、あたしは、あなたよ。」と良子が言って、二人で何度も笑った。

時間が来た。
「あたし、良太の心の中にいるけど、
 今日みたいに二人で話したいときは、ここにくればいいの。」良子が言う。
「そうか。ここに来れば、いつでも会えるんだな。」

良太は、部屋を出た。
あれ?良子の女の子の姿のままだ。
男の姿に戻るはずなのに。

受付に行った。
郁美が言う。
「もし、あなたが、このまま家に帰り、『女の子宣言』をなさるなら、
 その格好の方が、いいと思ったの。
 幼い頃、何度もカムアウトなさったでしょうが、
 今するのとでは、訳が違いますからね。」
「それ、ありがたいです。この姿の俺をみたら、家族も納得するかも知れない。
 俺、この格好で今晩カムアウトします。」
良太は笑った。

「いくらですか?」と良太は聞いた。
「あなたは、性同一性障害という障害者扱いで、タダです。
 それどころかサポートも受けられます。
 例えば、その服や靴を差し上げるなどです。」
「この長い髪は?本物だよ。」と良太。
「一夜にして、ロングヘアー、ゲットだぜ!」
郁美は、拳を宙に突いて言った。

「私達は、えっちだけじゃなく、こう見えて、慈善団体なんですよ。
それから、これは、保護者にGIDを理解してもらうためのパンフです。
 そして、これは、LGBTIに理解のある全国の高校のリストです。
 中には全寮制のところもあって、LGBTIの生徒専用の棟のある寮もあります。
 どうですか。少し未来が明るくなりますでしょ。」
郁美は、にこっと笑った。
「はい、うれしいです。」と良太は、声を弾ませた。

=3年後=

土曜の午後、制服を着たすらりとした女子高生が、サロンを訪れた。
「わあ~、ここまだ、健在だったんだ。うれしいな。」
と、彼女は言った。
「あら、良太さんこと良子さんね。」と郁美が言う。
「わあ~、覚えていてくださったの?」と良子は目を輝かせた。
「はい。あたしは、お客様を全員覚えていますから。」

「郁美さんがいてくれて、うれしい。郁美さん、年を取らないの?」
「そう、あたしは、ずっと23歳のままなの。」
「郁美さん、はい、これ。」と良子は花束を差し出した。
「まあ。うれしい。良子さん、すっかり女の子ね。」
「今日、高校を卒業したの。」
「まあ、おめでとう。これからは?」
「大学に進学するの。」
「それは、それは。
 あなたは、ここタダなのに、結局一度も来なかったわ。」
「心の中に良子がいたから、来る必要なかったの。
 ね、郁美さん!暗い部屋の受付ばかりでなく、外へ出ませんか。いい天気よ。」
「そうねえ。」と郁美は腰を上げた。

二人で、太陽の光を浴び、大きな背伸びをした。


<おわり>


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多次元女装サロン②「パンクの良太」(後編)


良太は、胸をドキドキさせながら、109号室のドアの前に来た。
ドアノブを触った。
すると、自分の着ている物が、クリーム色の光沢のあるワンピースに変わった。
ウエストの幅広の帯が、背中で大きなリボンになっている。
白いストッキングに、可愛い黒の靴を履いている。
耳を覆う長い髪を感じた。
その髪が、胸のところまであった。
前髪が眉のところまで。

良太は、息を吸い込んで、ドアを開けた。
そして、見た。
自分と同じ服を着た、髪の長い、可愛く清楚な女の子が、
部屋の真ん中に立っていた。

「良太さん、いらっしゃい。あたし、良子です。」
良子は、かすかにほほ笑んだ。
良太は、良子を見てドキンとした。
可愛い女の子だ。
ほんとかよ。
俺が、女に育てられていたら、こんなに可愛くなったのかよ?

「あの。良子ってんだよな?俺さ。今、どんな姿なの?」良太は聞いた。
「あたしと同じよ。良太さんと双子だと思って。」
良子は、そう言って、良太の手を引いて、
壁の大鏡に行った。

「ね。あたし達、双子みたいでしょ?」
良太は、鏡に見入っていた。
その内、一筋の涙を頬に落とした。
「こんなに可愛く女らしくなれるんだったらさあ、
 どうして俺を女の子として育ててくれなかったんだ。
 俺、小さいときに、何度も父さん母さんに言った。
 ぼくは、女の子だって。
 何度も言ったのに。
 どうして、信じてくれなかったんだ。」
良太はそう言って、しゃがむと膝に腕を置いて、顔を埋め、おいおいと泣き始めた。

良子もしゃがんで、良太の肩に腕をかけた。
「そうだよね。悲しいよね。
 あたしは、全部わかるよ。良太の記憶が、あたしに全部コピーされてる。」
「そうなの?」良太は、良子を見た。
「うん。良太とあたしは、同じなの。」
「じゃあ、俺の気持ち、全部わかってくれるの。」
「ええ。全部わかるわ。」
良子は良太をソファーに連れて行って座った。

「でも、良子の心は、俺のみたいに汚れてない。」
「良太だって汚れてないよ。あたしの心は、良太の心から、
 『男らしくしなくちゃいけない。』っていう気持ちを、
 取り除いたものなの。ただそれだけなの。
 それで、良太が生まれつき持っている『女の心』でいるの。」

「じゃあ、俺は、良子の女の心を、もう持ってるの?」
「うん。あたしが、その証拠。」
「良子は、クローンで、時間が来て、俺がこの部屋出たら、
 いなくなっちゃうんだろ。」
「あたしは、無くなるけど、心は、良太の心の中に帰るの。」
「そうなの?俺は、良子の心といつもいっしょなの?。」
「だって。元々良太の心から出て来たんだもん。」
「わあ、そうか!」
と言って、良太は良子を抱きしめた。

それから、二人は紅茶を淹れ、飲みながら、
これまでの辛かったことや、悲しかったことをたくさん思い出して泣いたり、
これから、どうすれば、一人の女性になれるかを、
たくさん話し合った。

「良子、頭いいなあ。」と良太が言う。
「何よ、あたしは、あなたよ。」と良子が言って、二人で何度も笑った。

時間が来た。
「あたし、良太の心の中にいるけど、
 今日みたいに二人で話したいときは、ここにくればいいの。」良子が言う。
「そうか。ここに来れば、いつでも会えるんだな。」

良太は、部屋を出た。
あれ?良子の女の子の姿のままだ。
男の姿に戻るはずなのに。

受付に行った。
郁美が言う。
「もし、あなたが、このまま家に帰り、『女の子宣言』をなさるなら、
 その格好の方が、いいと思ったの。
 幼い頃、何度もカムアウトなさったでしょうが、
 今するのとでは、訳が違いますからね。」
「それ、ありがたいです。この姿の俺をみたら、家族も納得するかも知れない。
 俺、この格好で今晩カムアウトします。」
良太は笑った。

「いくらですか?」と良太は聞いた。
「あなたは、性同一性障害という障害者扱いで、タダです。
 それどころかサポートも受けられます。
 例えば、その服や靴を差し上げるなどです。」
「この長い髪は?本物だよ。」と良太。
「一夜にして、ロングヘアー、ゲットだぜ!」
郁美は、拳を宙に突いて言った。

「私達は、えっちだけじゃなく、こう見えて、慈善団体なんですよ。
それから、これは、保護者にGIDを理解してもらうためのパンフです。
 そして、これは、LGBTIに理解のある全国の高校のリストです。
 中には全寮制のところもあって、LGBTIの生徒専用の棟のある寮もあります。
 どうですか。少し未来が明るくなりますでしょ。」
郁美は、にこっと笑った。
「はい、うれしいです。」と良太は、声を弾ませた。

=3年後=

土曜の午後、制服を着たすらりとした女子高生が、サロンを訪れた。
「わあ~、ここまだ、健在だったんだ。うれしいな。」
と、彼女は言った。
「あら、良太さんこと良子さんね。」と郁美が言う。
「わあ~、覚えていてくださったの?」と良子は目を輝かせた。
「はい。あたしは、お客様を全員覚えていますから。」

「郁美さんがいてくれて、うれしい。郁美さん、年を取らないの?」
「そう、あたしは、ずっと23歳のままなの。」
「郁美さん、はい、これ。」と良子は花束を差し出した。
「まあ。うれしい。良子さん、すっかり女の子ね。」
「今日、高校を卒業したの。」
「まあ、おめでとう。これからは?」
「大学に進学するの。」
「それは、それは。
 あなたは、ここタダなのに、結局一度も来なかったわ。」
「心の中に良子がいたから、来る必要なかったの。
 ね、郁美さん!暗い部屋の受付ばかりでなく、外へ出ませんか。いい天気よ。」
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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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