<第5話>二人は背が高い「原宿での活劇」

<第5話>二人は背が高い「原宿での活劇」


日曜日が来た。
二人で、原宿に行ってみようと決めた日だ。
着替えはカラオケ。
裕美は、男物の服を着て待っていた。

その内、結花が部屋に入って来た。
その結花を見て、裕美はいっぺんで興奮してしまった。
真っ赤なワンピース、というより、
体にフィットしたボディコンのミニスカートだ。
膝上なんセンチというより、ショーツの下から何cmという方が早い。
肌色のストッキング。
肩が、全部見えるドレスだが、
結花は、黒いレースのボレロを着ていた。

結花のトレードマークである、ポニーテイルを解いて、
髪を垂らし、頭に、赤いバラのついたカチューシャをしていた。

「わあ、結花すごい。みんなに見られちゃうよ。」
「あ、男言葉にもどってる。」
「あ、ああ、結花みんなに見られちゃうわよ。」
「それが、目的。裕美もあたしと同じくらい目立つようにするから。」

裕美は、白い下着を着けて、白いコルセットを着け、
白いスリップ。そして、白いガードルを着けた。
(超ミニのときは、必要。)
肌色のストッキング。
結花と同じような、体にフィットしたボディコンの水色のワンピース。
キャミソール型の肩ひも。

肩がほぼ全部出るので、白いレースのカーデガンを着た。
バッチリとメイクをする。
つけ睫毛が重いくらいだ。
ロングのウィッグを被り、後ろ首から水色の帯スカーフを回して、
耳の上あたりに結び、リボンにした。
靴は、かかとが2cmのパンプス。
「あたしは、8cmのヒール。
 これで、裕美と同じ背になるわ。」
結花は、うれしそうに言った。
そうは言っても、二人は、188cmになっている。」(危うく190cmだ。)

「わあ~、できあがり。裕美、かっこいいわ。」と結花。
結花は、裕美に、手持ちの黒いバッグを渡した。

二人で、ソファーに座って鏡を見た。
「完全に脚の奥が見えちゃう。」と裕美。
「バッグをももに乗せておけばいいの。」
「それでも、見えるわ。」
「足を斜めに流せばいいの。」
「横からだと、パンストが見えてない?」
「座るとき、引っ張りながら座れば大丈夫よ。」
「座らないのが、いちばんじゃない?」と裕美。
「あ、そうね。」と結花は、笑った。

裕美の男物は、紙袋に入れ、カラオケのカウンターに預かってもらった。
外に出た。
5月の日差しがまぶしい。
「「あたし、男歩きしてない?」と裕美は聞いた。
「弘美は、男のときでも、女の子歩きに近いから、平気よ。」
「そうなの?」
「うん。あたしが狙った訳、わかるでしょう。」
結花は、にんまりとした。

電車に乗った。すいている電車だ。
裕美は、乗客の全員から注目を浴びたように思った。
見られて当たり前だった。
190cmに近い身長。
ものすごく長いセクシーな脚。
そして、可愛い。
「人をあまりみるものではない。」
そんな道徳があるためか、視線は、すぐに引いて行った。
だが、電車が駅について、ドアが開閉するたびに、
裕美と結花は、視線を浴びた。

中学生らしい3人の女の子の声が聞こえた。
「ね、モデルさん?」
「そう、思う。」
「背の割に、すごい小顔。」
「脚の長さが半端じゃないわ。」
「あたし、サインもらおうかな。」
「やめなよ。OFFの時間にそんなことしちゃだめ。」
結花と裕美は、顔を見合わせた。
「何か、うれしい気持ち。」と裕美。
「あたしも。」と結花は、にっこりした。

原宿駅に近づくにつれて、二人への視線は少なくなった。
楽しい恰好をした人が、どんどん乗って来るからだ。
俗にいうロリータやヴィジュアル系の男女も増えて来た。

駅を降り、二人は腕を抱き、肩を寄せて歩いて行った。
明治神宮前は、すごい人だかりだった。
演じている人と見物人。
マイクで歌っている女の子。
ヴィジュアルの恰好でうろついている子。
集団で、ロリ服を着て固まっている子。
二人は、楽しくなって、目を奪われていた。

「ここが、原宿かあ。」と裕美は思った。
そのとき、自分達二人も注目を浴びていることに気が付かなかった。
裕美と結花を見る集団は、二人の移動に伴って動いている。

その内、一際大きな見物人の輪があった。
大道芸人の輪だ。
「わあ、あんなのもやってるんだ。」と裕美。
「うん、外国の人みたい。」
「そばに、行こう。」
「うん。」
結花が言ったとき、裕美は「あ。」と声を上げた。
目の前に初老の夫妻がいた。
そのおばあちゃんが、後ろ手に持っていたバッグを、
40歳くらいの痩せた男が、ひったくり、
見物人の中に逃げようとしていた。

「ひったくり!結花、これ持ってて。」
裕美は、バッグを結花に預け、男が逃げる方に、人ごみをかき分けて行った。
「ひったくりです!捕まえてください!」
裕美は叫んだが、見物人の声で、人々に届かない。

男は、大道芸の見物人を抜けると、
一般歩道を走り出した。
「ひったくりです!つかまえて!」
裕美は叫びながら、猛然と走った。
低いヒールを履いていることが幸いだ。
そして、ミニでいることも幸いだ。
裕美は、大きなストライドで走った。
裕美は、走るのは速かったのだった。

男が、路上に置かれていたコンクリートブロックにつまづいた。
倒れそうになって、男はよろめいた。
裕美は、「今だ!」と思い、コンクリート・ブロックを踏み台にして、
「えい!」と水平に飛び、男の首を両手で巻いた。
「うっ。」と男はうめいて、裕美とともに、地面に倒れた。

「わあ~。」と人が集まって来た。
裕美は、男の背に、女の子座りをして乗り、押さえていた。
「ああ、パンツが見えちゃっただろうか。」
と、裕美はそのことばかり考えていた。

(※次回、最終回の予定です。)


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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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