小説・仁美と修治のスワップ②「バッタリ会ってしまう二人」

「バッタリ会ってしまう二人」②


修治とのドーナツが、キャンセルになり、
仁美は、考えた。
じゃあ、あの店で買っちゃおうかな、と思った。
学校のある駅から1駅乗ると、賑やかな町に出る。
仁美は、そこで降りて、ある洋服店に行った。
ここは、比較的安価な服を売っている。
前から気になっていた、可愛いワンピースがある。
店内のマネキンが着ている。
ミニで、七分袖の、赤とピンクのチェック柄。
ウエストに長い帯があり、それを背中で結ぶと可愛いリボンになる。
2900円。

お小遣いと比べると高かったが、前から欲しかった服だ。
仁美は、少しの勇気を出して、制服を着た可愛い店員さんに言った。
「あの、この服欲しいんです。」
「はい。」と店員さんは、笑顔でうなずき、マネキンの服を脱がせた。

「試着なさいますか。」と店員さんが聞いた。
『え?』と、仁美は思わず困惑した。
『女子に間違えられたのかな。男子の制服を着ているのに・・。』
店員は、仁美の平な胸と、制服のズボンを素早く見た。
しまったという顔を一瞬見せた。
「あ、あのプレゼントですね。」と、店員はあわてて言った。
「あ、はい。そうです。」仁美は、ほっとして笑顔で言った。
店員は、値札類を切り取り、服を包装し、
包装紙にバラのリボンを貼ってくれた。

服を受け取って、外へ出たとき、
仁美は、ウキウキ、飛び上がりたい気持ちだった。
今すぐにでも、着たい。家まで待てなかった。
仁美は、学生カバンの中に、小さなポーチを入れていて、
その中に、最低限のメイク用品を入れていた。
そして、別の袋に、最低限の下着を。
カラオケで、まず着てみようと思った。
この時間だと、1時間200円。
あ、靴がないと、気が付いた。

そこで、靴屋の店頭に置かれていた300円の黒いサンダルを買った。
それを持ってカラオケに入った。
仁美は、一番大きな鏡のある部屋を知っている。
その部屋を告げて、部屋に向かった。
部屋に入っても何も頼まない。
時間とお金が惜しい。

部屋に入ったとたんに、仁美の心は女の子になる。
『ああ、男の服を早く脱いでしまいたいわ。』
『もうすぐ、女の子の仁美になるわ。仁美、待ってて。』
そんなことを言いながら、
仁美は、バッグのビニール袋から、ブラとショーツを出して着た。
万が一誰かが来て、裸を見られないように、
半分透明なドアガラスを確認しながら着た。
そして、いよいよ買ったばかりのワンピース。
ワンピースに身を入れ、袖を通した。
背中のファスナーを上げると、ワンピースが体にフィットする。
最後にウエストの帯を背中で結ぶ。
サンダルを履く。
鏡を見る。

『ああ、可愛い。うれしい。』
思ったよりミニだった。
仁美は、背の割に脚がとても長く、白く綺麗な真っ直ぐな脚をしていた。
このときは、心の底まで女の子になってしまう。
『例えばさ、修治みたいなカッコイイ男の子と歩いたら、
 あたし、女の子に見える?』
と仁美は、自問する。
『最高のカップルよ。仁美、可愛いしプロポーション抜群よ。』
『ほんと。釣り合ってる?』
『絶対よ。これで、メイクしたら、仁美はさらにステキよ。』
しばらく、一人会話をして、仁美は、メイクにかかった。

修治は、駅前のドーナツ店に、野口恵理子と入った。
「あのね、あたし達5人、1人抜け駆けは禁止なの。
 ふたりで手をつなぐのはいいの。
 こんな風に、ドーナツ屋さんでお話するのもいいの。」
「何がだめなの?」と修治。
「例えば、修治と抱き合うとか、キスするとか。」
「でも、それって、俺の気持ちを無視してない?
 俺が、今、突然恵理子にキスしたくなるかもしれない。」
「修治からされるならいいの。修治の気持ちだから。
 あたし達から、してはいけないってことなの。」

「俺から、したら?」
「それは、修治の気持ちは、その子にあるってことだから、
 他の4人は、後腐れなく、引き下がることになっているの。」
「俺が、5人とは別の女の子を好きになったら?」
「いるの?」と恵理子は、本気で聞いた。
「いないよ。でも、例えばの話さ。」
「その時は、修治とその彼女を祝福して、みんなあっさり引き下がるわ。」

「なあるほどな。賢い5人が考えることは、抜けがないね。」
修治は、苦笑をした。

「修治。」と恵理子は、修治の目を見つめて、かなり真剣に言った。
「今日、あたしと、カラオケに行ってくれない?」
修治は、戸惑った。
今、高校生の男女で「カラオケに行く」とは2つの意味しかない。
1つは、歌いたくて行く。
2つ目、セックスをしに行く。
修治は、セックスの経験がまだなかった。
「それって、恵理子がさっき言ってた、抜け駆けじゃない?」
「うん。その通り。でも、あたし、修治への気持ち、
 もうこれ以上、抑えることができないの。」恵理子は言った。

何と応えようか。修治は迷った。
修治は、女装子の心はあっても、女の子は好きだ。
5人の中でも、この恵理子は、特別に素敵な女の子だ。
その恵理子が、自分から、行こうと言ってくれている。
こんなラッキーな奴は、いないと思う。
しかし、自分は、まだ恵理子には、本気になれない。
だが、好きでなくとも、男は、可愛い女の子ならセックスをしたいと思う。

「恵理子が俺を思ってくれるほど、俺は、恵理子のこと思っていない。
 それで、よかったら、俺、カラオケ行く。」
「うん。それでいい。うれしい。」恵理子は言った。
ドーナツ店を出るとき、恵理子は、2人分を払おうとした。
「ワリカンにしようよ。」修治は言った。
「うん。」と恵理子が言う。

二人は、どうせカラオケに行くならと、
となりの駅の、大きく新しいカラオケ店に行くことにした。
恵理子は、心なしか、ある決心をしているようだった。

二人で、手続きをした。

その頃、仁美は同じカラオケ店で、メイクを終えていた。
アイメイクをばっちり決めて、鏡を見た。
赤い花のついたカチューシャをした。

だが、そのとき、悪いことに、トイレに行きたくなった。
カラオケに入ったときしておくのだった。
女子トイレに入る度胸はない。
幸い、このカラオケには、車イス用の男女共用トイレがあった。
手ぶらじゃ、変だなと思って、
仁美は、化粧品を入れていたポーチを、ハンドバックのようにして持った。

自分の姿をもう一度、前後ろ確認した。
ドアを出た。
そこへ、ちょうど修治と恵理子のカップルが来た。

修治と仁美は目を合わせ、立ち止まった。
仁美は、はっと手を口に当てた。
『修治に女装がばれてしまった。
 いや、メイクをバッチリしたから、ばれてないかも知れない。』
心臓が飛び出しそうだった。
修治は、仁美に目が釘付けになった。
一瞬仁美の女装だと思った。
だが、違うかもと思った。
『可愛い。誰だろう。』
仁美が女装すれば、このくらい可愛くなりそうな気がした。
赤いスカートから出た脚が、長くて綺麗だった。


■次回予告■

次は、いよいよ、二人はスワップします。
でも、初めは、ほんの、5秒くらいなんです。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




スポンサーサイト
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム