「あたしは女よ」 二人は男女両性類④

「あたしは女よ」④ 二人は男女両性類


京子と靖子が、あるデパートの2階のトイレにいたときである。
二人は、女子トイレの中で、メイクを直していた。
そのとき、ある20歳くらいの女性が、トイレに入って来て、個室に入った。
そのときである。
女子大生風の3人が、ささやき始めた。
「今、個室に入った人、男よ。」
「え?よく見なかった。」
「男に間違いないわ。あたし、許せないわ。」
「梨花、いいから、放っておこう。」
「ダメよ。アイツ、個室で何してるかわからないわよ。
 女が用を足す音でも聞いているのよ。
 いやらしいわ。許せない。」

その梨花と呼ばれた女子は、かなり頭に来ている様子だ。
そのとき、トイレには、梨花と友達で3人。
京子と靖子の2人。
メイク待ちの女性が2人。
計7人がいた。

個室からその女性が出て来たとき、
京子と靖子は、見た。
学生くらいの男の子が、初めてした女装のように見える。
髭を剃ってはいるのだろうが、コンシーラなどで、
剃り跡のカバーをしていないので、
白っぽいファンデーションで、かえって髭跡が目立つ。
髪は、明らかにカツラ。よく梳かされていない。
洋服のコーデは、まるでなっていない。
背は、小柄だが、体形は、男子である。

その女性(仮にA子)が、個室にいる間に、
梨花は、なんと警察に連絡したのである。

「何も、警察に電話することないのに。」
と京子は、靖子に言った。
「そう思う。別に悪いことしてないのに。」と靖子。

A子が出て来たとき、梨花は、パッと手を広げ、
通せん坊をした。
「あなた、男性でしょう?」
A子は、何も言わなかった。
「男だって、ばればれよ。
 女子トイレに何しに来たの。これは、犯罪よ。」
A子は、「あたしは、女です。」と小さな声で言った。
「誰が、見たってあなたは男性。さっき、警察を呼びましたからね。」
と梨花は言った。
トイレ中の人がみんな、二人を見ていた。
「梨花、止めなよ。警察なんか呼ぶことなかったのに。」梨花の友達が言った。
「いいのよ。こういう人を許しちゃいけないのよ。」梨花は言った。

A子が口を開いた。
「あたしは、ただ用を足して出て来ただけです。
 何も悪いことをしていません。」
「男性が、女子トイレに入ること自体、悪いことでしょう。」
梨花が言った。

「悪いことじゃないわ。」
そのとき、京子が言った。
トイレの人達は、新しい登場人物に注目した。
「女子トイレに、男子が入ってはいけないなんて法律はないの。
 もちろん、中で、のぞきや盗撮をやったら犯罪よ。
 でも、トイレに入って、用を足し、真っ直ぐ出て行くだけなら、
 何の罪にもならないの。
 正しくは、トイレの平穏を乱さない限り、罪にはならない。
 この方は、ちゃんと女装をしているわ。
 この格好で、男子トイレにはいけません。
 女子として女子トイレに入らざるを得ません。

 歌舞伎や、大劇場の公演見てご覧なさい。
 休憩時間に、男子トイレはすいている。
 女子トイレは、長蛇の列。
 そんなとき、おばさん達は、平気で男子トイレの個室を使いに来るわ。
 あのおばさん達、法律違反で、みんな捕まらなくちゃいけないの?」

「おばさんが、男子トイレに入るのと、男性が女子トイレに入るのとは違うでしょう。」
と梨花。
「残念ながら、同じなのよ。
もう一つ言うわ。世の中には、いろんな人がいるの。
 女性として生まれたのに、体質が男の子のように育つ人がいるわ。
 髭も男子並み。声も男子。
 オリンピックで、まるで男子に見える女子選手がいるでしょう。
 ここにいる方は、多少男性のような特質が伺えますが、
 もし、生物学上女子であったら、あなたはどうしますか。」
京子は言った。

「女であるはずはないわ。」梨花は、薄ら笑いを浮かべた。

そこへ、婦警が2人やってきた。
年長の婦警と、若い婦警だった。
年長の婦警がしきり、若い婦警が記録を取っていた。
「えー、あなたが電話した、上原梨花さんですね。
 そして、こちらが、問題の方ですね。」
年長の婦警が言った。
「はい、そうです。」と梨花は、言った。
婦警は、A子に、名を聞いた。
村上由加里だと名乗った。
「何か性別を証明するものがありますか。」
「あいにく、今はありません。」由加里は答えた。
「それでは、私が、あなたの体を検めさせていただいてもいいですか。」
「なんのためにです。」
「みなさんのあなたへの誤解を解くためです。」
婦警は言った。

「待ってください。」と京子は言った。そして、続けた。
「婦警さんには、この方の体を検める権限が、今あるのですか。
 これは、職務質問ですよね。
 その場合、怪しいと思われる人の所持品を点検することは、許されていると思います。
 しかし、その人の身体を調べたり、ましてや性別を検める権限などないはずです。
 性別など、性器を見ただけでは、わからない人が、この世には大勢いるんです。
 ですから、ちゃんと法の手続きをとり、
 専門医の元で病院内で行われるべきものであるはずです。
 ここで、ちょっと見るなどという安易なものでは、決してないはずです。」

婦警は、少し考え、
「あなたのおっしゃる通りです。私が、間違っていました。お許しください。」
と言った。

そのとき、由加里が初めて、はっきりと言った。
「あたしを、男だと公衆の面前で侮辱したこの人(梨花)を、
 私は、名誉棄損あるいは、侮辱罪で訴えます。私は、女なのです。
 法廷で、私は、裸になって、女であることを証明するでしょう。
 また、戸籍謄本も持参するでしょう。家族も呼びましょう。
 私が男性に見られる特質を持っているわけも、主治医の診断書をもって、
 説明するでしょう。

 婦警さん。これより私は、この梨花と呼ばれている人を、
 名誉棄損で訴えますので、それなりの手続きができるよう、ご指導ください。
 また、梨花さんが、私をどう侮辱したか、
 今ここに、証人がいらっしゃる内に、聞き取りをお願いします。
 急いでください。」

婦警と由加里でこんな会話がなされ、
婦警二人による聞き取りが始まった。


■次回予告■

決着です。京子と靖子は、由加里が女の子に見えるよう、
マンションに招待します。


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ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
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