あの人は、女装子さんかな?

あの人は女装子さんかな?


偽刑事にまつわり、ニューハーフさんに出会ったことを前に記事にしました。
自分には、女装子さんに出会う力があるのではないかと思ったほどでした。
そして、今日、また別の女装子さんに出会うことができました。
聞いてくださいませ。

今日、姉の病気の見舞いに、新宿まで行きました。
遠いんです。
見舞って帰る道中です。

新宿から、ある駅まで、50分ほど乗ります。
郊外の比較的大きな駅に着きました。
私の家は、さらにそこで乗換え、30分ほど乗ります。
この辺になると、ファッショナブルな女の子はいなくなります。
30分乗って、少し大きな駅までいきます。

ここから、ローカル線と言うべき電車にまだ乗るんです。
1時間に2本くらいしか来ない電車に乗って、しばらく行くと、やっと我が家の駅です。
(ほんとに、遠いんです。)

このローカル線は、水色の電車です。
やっと水色の電車が来て、乗りました。
中は、対面の4人掛けの椅子になっています。
そのとき、あるすっきりとしたコーデの女性が乗り込んできました。
いい感じの人だなと思って、彼女を見ました。
そのとき、彼女と目と目が会いました。
私は、ドキンとしました。
ひょっとしたら、女装子さんかも知れない。
第六感というものです。

彼女は、上は黒いサマーセータ。
スカートは、足首まである、ベージュのマキシです。
可愛い丸型の縁の短いハットを被っていました。
彼女は、電車に入ると、ドアの前に立ち、
電車の連絡地図を見ていました。

まだ、電車が止まっているときです。
私は、彼女を観察しました。
細く長い首。
狭い肩幅。
30歳くらい。
若い奥様と言う感じです。
お顔は、女性です。
お髭がありません。
薄化粧です。
こんな女性を、私は、なぜ女装の人だと思ったのでしょう。
まず、女装子と疑う方がどうにかしています。

でも、私は確かめたくて、彼女の隣に行って、
同じく電車の連絡地図を見ていました。
そして、おもむろに聞きました。
「この電車、〇〇行きですよね。
すると、彼女は、私を見て、一呼吸置き、「はい、そうです。」と、
かすれたような小さな声で言いました。
少し、驚いてもいるようでした。
「さっきは、同じ青色電車が、なんと新宿行だったんですよ。
 私、乗り込んでから、人に聞き、あわてて飛び出したんです。」
私は、言いました。彼女は、
「そうですか・・。」とかすかに聞こえる声でいいました。

電車は、すいていて、対面の4人掛けが、すぐ近くに空いていましたので、
「あの、座りませんか。」
と誘いました。
「はい。」と彼女は言って、私と向かい合って座ってくれました。
彼女は、無口でした。
しかし、私は話しまくって、何度も彼女を笑わせることに成功しました。
彼女は、笑うとき、両手や片手を口にあて、とても女性的でした。
ステキな人だなあと思いました。

ふと、静寂が訪れたとき、彼女は小さな声で、言いました。
「わかってらしたんでしょ。」と。
その声は、男性の声でした。
「あたし、男性で、女装しています。」
と、彼女は、私の耳元でいいました。
「そうですか。わかっていたわけではありません。」と私。
「あなたと目と目が合ったとき、
 あ、リード(見破る)されたと思いました。
 でも、そのときのあなたの眼差しがとても優しかったので、
 話しかけてくださらないかなと期待していました。」
「じゃあ、話しかけて、正解だったのでしょうか。」
「うれしかったです。
 あたし、外出して、声を出したことなかったんです。
 声を出さない限り完パスだと思っていました。」
「完パスですよ。私も、お仲間です。」
「そう思っていました。」
そこで、私達は、打ち解けました。

私達の降りる駅は、偶然同じでした。
彼女は言いました。
「あの、あつかましいお願いがあるの。」
「なんですか。」
「これから、スーパーに行きたいんですが、
 あたしが、買い物をしている写真を撮ってくださいませんか。
 セルフ撮りだと限界があるんです。」
「お安いご用ですよ。」

私達は、駅を降り、駅に置いてあった私の車で、スーパーに行き、
彼女が、野菜を選んだり、お魚を見て買い物をする写真を撮りました。
ついでに、景色のいい公園へ行って、彼女のアップの写真も撮りました。
彼女はとても喜んでいました。
「あたし、今度ブログを始めようと思うんです。
 今日の写真をブログに載せるつもりです。」彼女はうれしそうに言いました。
「それは、いいですね。
私も、ブログやっているんですよ。
 あなたと会ったこと、ブログに書いてもいいですか。」
私は、聞きました。
「どうぞ、どうぞ、うれしいです。」と彼女は言ってくれました。

私は、私のハンドルネームとブログ名を伝えました。
彼女は、メモしていました。

私は、彼女を駅まで送り、
彼女は、もう少し先の駅に向かいました。

彼女がブログを始めるのが楽しみです。
きっと、人気ブログになると思います。
そして、私のブログを訪ねてくれる日を、夢見ています。


■次回予告■
ちょっとえっちな短編を書きます。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




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ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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