短編 『女』そのものの弥生さん

エッセイとして書いていたのですが、小説の方が書きやすいと思って、
そうしました。3ページ書いたら、バテテしまって、前後編にわけます。
ほんの少しですみません。読んでくださるとうれしいです。

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短編 『女』そのものの弥生さん(前編)

=ほんの少し、事実に基づいています=

薫は、学生のとき、ある女装クラブに所属していた。
あるとき、女装の出て来る映画があるというので、クラブの有志で見に行った。
ほとんどの人が男装で来ていた。薫もそうだった。
薫は、女顔で、髭もなく、髪は肩までのボブヘアーだったので、
素顔でも、女の子に見られることが多かった。

映画が終わって、みんなで食事に行った。
そのとき、薫の正面に、見知らぬ女性が座った。
「あの人、女の人?」と薫は小声で隣の友人に聞いた。
「女装の人。弥生さん。クラブにたまにしか来ないけど会員。」
と友人は答えた。

弥生は、決して美人ではないが、とにかく女っぽくて、薫は驚いていた。
背は、158くらい。ほんの少しぽっちゃりしている。
そのときは、白のブラウスに、黄色のスーツを着ていた。
肩幅が狭い。
スカートは、タイトなミニだった。
年齢は、28~32歳くらいの間に見えた。

弥生は、おしゃべりで、その場の会話を牛耳っていた。
その声は、完全に女性の声だった。
箸で何かをつまむときは、必ず片方の手を箸の下に添えて、
口まで運ぶ。
驚いたときは、両手を胸に当てる。
笑うときは、「いやだわ~。」などと言って、口を手で隠す。
指を少し丸めて、しょっちゅう鼻の下にあてている。
「失礼ね。」なんて言いながら、横の人の身体を触る。
上品で、少し古風な女言葉を話していた。

ミニのタイトスカートで座っているので、
ちゃんとバッグをスカートの裾に置いて、
奥のショーツが見えないようにしている。
髭のない薄いメイク。
それが、ますます彼女を、ナチュラルな女性に見せていた。

薫は、その弥生に『女性』を感じて、密かに興奮してしまっていた。

薫は、次の日女装クラブに行って、弥生のことを聞いた。
すると、みんなあまりいい顔をしない。
「あんなに女に見える人、めったにいないんだけどね。」
「ほら、一人でみんなしゃべっちゃって、こっちは聞いてるばかりじゃない。」
「ちょっと、ナルシズム大過ぎなのかな。」
「それに、ちょっと変わってるし。」
薫は、こんなことを聞いたのだった。
薫自身としては、とくに嫌な人だとは思わなかった。
もっとも、薫は、お人好しで、
誰かを嫌な人だと思うことは、めったになかった。

そんな薫の性格を見抜いてか、
その日に、弥生がクラブにやってきた。
そして、クラブが終わったら、喫茶店でお話がしたいという。
薫は、OKした。

4時に、約束の喫茶店に来た。
弥生は、薄桃色のスーツを着て待っていた。
薫は、ジーンズに黒いTシャツだった。
コーヒーを頼み、
薫は、2時間、弥生の一人おしゃべりを聞いたのだった。
『そうか。これかあ。これじゃあ、話し相手つらいかな。』
と思った。
しかし、弥生のことは、みんなわかった。
弥生は、ある化粧品会社のセールス・レディをしている。
友達の履歴を借りて、女性として働いている。

昼に家庭を訪問して、奥様に化粧品を勧める。
奥様にメイクをしてあげることもある。
そういう奥様達が、弥生を女性と思い疑わないのを見ると、
自分で、たまらなく性的興奮を覚えるのだと言っていた。
本来、おしゃべりであるので、
セールスの仕事は、天職だと思っているとも言っていた。

ホルモンは、一切摂取していないが、
全身の永久脱毛は行っている。
思い出したくないほど、お金がかかったそうだ。

2時間の間、薫は、弥生が女装の人だということを忘れ、
完全に女性と話している気持ちだった。
そうか、女装の人なんだと気が付く度、興奮してしまうのだった。

弥生は最後に言った。
「薫ちゃん、今日あたしのマンションに来てくださらない。
 あたし、今、欲求不満なの。
 クラブに入ったときはね、あたし、大人しくしていたの。
 そしたら、男性会員の方達が、ちやほやしてくださって、
 たくさんデートに誘ってくださったの。
 
 でも、おしゃべりっていう化けの皮がはげてきて、
 みなさん、冷たくなってしまわれたの。
 あたし、自分の欠点を百も承知しているのに、治せないの。
 今は、みなさんに嫌われてしまって、すごく孤独。
 でも、薫ちゃんなら、1度くらいは付き合ってくださると思ったの。」
「是非、お邪魔させてください。弥生さんのお部屋興味あるし。」
薫は言った。薫が話したのは、この言葉くらいだった。
「きゃー、うれしいわ。」
弥生は、胸の前で手を組んだ。



■次回予告■

弥生さんのマンションでの、二人のえっちです。


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ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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