新作・人探し名人・柳原恵子MtF①「特殊能力出現」

新作です。ちゃんと書いていければいいのですが。
自分に祈っています。初回、ちょっと長いです。

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人探し名人・柳原恵子MtF「特殊能力出現」


6月下旬、高校は衣替えで、男子はYシャツ、女子はブラウスである。
昼休の校庭。
男子の中に一人袖まくりをした女子がいる。
その女子は、猛烈なスピードで、サッカーボールをドリブルし、
ゴール前から、片足をしならせ、すごいキックを放った。
ボールは、ゴール右上に突き刺さった。
「あはっ。やった!」
その女子は飛び上がって、宙をパンチした。
小柳恵子。MtF。
中2のときからホルモン治療をはじめ3年目。
運動神経抜群である。

「恵子、お前、何で女になったの?」
「ほんと参るぜ。」
「男に戻れよ。」
男子達は、笑いながら言った。

それを、見ている女子5人。
「恵子かっこいいよね。」
「なんか、憧れるよね。」
「あんな可愛いのに、元男の子なんて信じられない。」
「元男の子だから、好きになったっていいよね。」
「でも、今は女の子だから、好きになっちゃいけないんじゃない?」
「恵子は、もう彼いるじゃん。」
「橋本?」
「やっぱ恵子は、男の子が好きなんだろうね。」
「そういうことみたいね。」
そんなことを話している。

チャイムが鳴り、恵子は、顔の汗をブラウスの袖で拭いた。
「恵子ほら。」と美沙が、小さなタオルを指し出す。
「あ、ありがとう。」
と、恵子は、前髪が貼りついた額を拭いた。
「恵子、運動するなら、ミニタオルくらいポケットに入れときなよ。」
「そうね。でも、誰かが必ず貸してくれるから、つい甘えちゃう。」
「キャー、恵子の汗が付いたタオル。」
タオルを貸した美沙は、そのタオルに顔をつけた。

放課後、部活に入っていない橋本信也と恵子は、
並んで校門を出た。
163cmの恵子より、信也は10cmほど背が高い。
信也は何もかも普通なところがいいと恵子は思っている。
特に美形でもない。
成績がいいわけではない。
運動も普通。
恵子のファン達は、『なんで、橋本なの?』と不思議に思っている。

「今日、寄ってく?」
「気分?」
「ああ。」
「あたしも。」
『寄る』とは『カラオケで、えっちをしよう。』という意味である。

二人でコーラを頼み、店員が、それを持って来て、
出て行くまで、二人は、喉をごくんと鳴らして待っている。
店員が行ったら、コーラを一口飲んで、二人は抱き合いキスをする。
「ねえ、信也。元男のあたしとキスしただけで立っちゃう?」と恵子。
「そりゃ立つよ。キスだからな。」
「あたし、元男なのよ。何で?」
「恵子、お前、それ何べん聞くんだ。百ぺん俺に聞いたぜ。」と信也は笑った。
「ねえ、言って。」
「男だろうが、女だろうが、恵子が好きだからだよ!」
恵子は、うふんと嬉しそうな顔をして、信也に抱き付いた。
「あたしも、信也が好きだよ。信也が女だっても好き。」

二人は、またキスをして、信也は恵子の胸に手をやった。
二人の息遣いが荒くなる。
信也の手が、恵子のブラの中に入る。
そして、胸の先端を刺激する。
「あん、信也、あたし感じる。」
「俺もたまらねえ。」
「今日は、あたしを先にいかせて。」
「いいよ。」
信也の手は、恵子のスカートの中に入って行った。
モモをたっぷりと撫で、恵子のショーツを撫でる。
恵子のショーツの中で、恵子の元男の証が、息づいている。
それを、出すと、恵子が言う。
「信也になら恥ずかしくない。」
「恵子にこれがあっても全然不思議じゃない。」

信也の愛撫に対して、恵子は体を上下に揺すって行く。
「あん、あん、ステキ、あん、たまらない。」
信也は、恵子のショーツを脱がせる。
恵子が抱き付いてくる。

信也は、丁寧に愛撫する。
恵子は、ゆっくりイかされるのが好きだ。
心で、もうイくと思いながら、我慢する。
その方が、イったときしびれる。

かなり我慢していたけど、もう限界。
「ああん、もうすぐイっちゃう、ああん、イっちゃう。
 信也、口に含んで。」
「ああ。」
信也は、恵子のものを口に含み、手と口とで愛撫をする。
恵子は、信也に抱き付いて、震え始める。
やがて、恵子の声が、短くあえいでくる。
「あ、あ、あ、いく、いく、あああ、イっちゃう。イっちゃう。」
痙攣を2度ほどして、恵子は、信也の口の中で果てて行った。

恵子はぐったりとしていた。
だが、その内、突然に、あっと目を開いて、上体を起こした。
「恵子、どうした?」
「何か感じるの。あたし行かなくちゃ。信也、ごめんね。」
恵子は、ショーツを履いた。
そして、肩までの髪を後ろで結んだ。
「これ、後で信也の家に行くから。」
そう言って、恵子は、カバンを信也の腕に預けた。

「待て、どこ行く・・・・。」
と言う信也の言葉を残して、恵子は、ドアを出た。
外に出た恵子は、左右を見て、
「峰の口。あっちだ。」
そうつぶやくと、猛然と走り始めた。
恵子は、走った。
走りに走った。

途中、東の空を見た。
空は、紺色に染まりかけていた。

鴻巣山は、標高300mほどの低い山だった。
しかし、裾が広く、下に降りる山道が何本もあり、別れ道もある。
頂上は、狭く、展望のための広場と、
休憩をできる狭い原があるだけだった。
その頂上に、若い夫婦。
そして、10人ほどの青い服を着た警察官がいて、
警察署長もいた。
親子で、頂上に来て、7歳の男の子が行方不明になった。

代わる代わる報告に来る警察官。
「沢の口、いません。」
「竜野口、いません。」
「沢は、見たのか。この時刻で、沢で怪我をしていたりしたら大変だ。」
「2名で見ましたが、沢には見つかりませんでした。」
「出口から逆に調べている者は、まだ、見つからんか。」
「報告がありません。」

署長は焦っていた。
日が刻々と暮れて行く。
夜になっては、探すのが極めて困難だ。
「夜になってはならん。ヘリの出動を要請しろ。」
「はい。」
母親は、おろおろとし、心配のあまり震えて唇が青くなっていた。
その母親を、父親が抱きかかえるようにしていた。
西の空までが、その光を落としかけていた。

恵子は、走り続けていた。
途中何度も倒れそうになった。
それを、こらえて走った。
『もうすぐだ。もうすぐ峰の口だ。』

『あそこだ!』
それは、広い道路に直結した入り口だった。
「峰の口」と細い道しるべが立っているだけだ。
わかりにくい出口だ。
恵子は、峰の口に入ると、
道の両脇の草が伸び、小さなトンネルのようになっている。
(これでは、上からは見えない。)
恵子は、草をかき分け、かき分け、進んだ。
もうすぐ日が暮れてしまう。

そのとき、男の子の泣き声が聞こえた。
恵子の心に喜びが湧いた。
いた!
野球帽をかぶった男の子が、手放しで泣きながら、やってくる。
恵子の目に涙が走った。
恵子は、男の子の手を取り、抱きしめた。
「よかった。よかった。もう大丈夫。よくがんばったね。もう大丈夫。」
恵子は、スカートのポケットを探った。
ケータイを持って来ていた。
「坊や、お母さんの携帯の番号言える?」
「うん、言えるよ。」
男の子に言われるまま、番号を押した。
「はい。どなたですか。」
「只今、お子さんを見つけました。
 どこも怪我をしていません。ぼくちゃんは、無事です。」
「まあ、よかった。」
お母さんの声は、そのまま泣き声になった。
「見つかったの?」とお父さんの声。
母親が周りの人達に、告げる声が聞こえた。
うおおおおおおと人々の声が聞こえた。

恵子は、坊やを背負って、頂上まで言った。
男の子を抱いて、泣く母親。
父親が、恵子に礼を言い、深く何度も頭を下げた。

「どこにいたのですか。」と署長。
「峰の口に向かっていました。」と恵子。
「なんと、あそこは、狭くて、大人が歩けるところではありません。
 あなたは、よくぞ、見つけてくださった。
 日が暮れてしまったら、もうどうなることかと焦っていました。
 ヘリを要請しましたが、ヘリからは、わかりにくいのです。
 あなたは、どうやって、峰の口がわかったのですか。」
「なんとなくですが、そんな気がして、40分走ってきました。」
「40分もですか。あなたは、あの光雄くんの命の恩人です。」そう署長は言った。

母親が、お礼に来た。
「ありがとうございました。
 あなたがいなかったら、どうなっていたかわかりません。」
「ぼくちゃんは、えらかったんですよ。
 自分の力で、外に出る道を探していたんです。
 あたしが、いなくても、外に出られたことと思います。」
恵子はそう言って、にっこりした。

署長や警察官は、恵子の謙虚な言葉に、心が洗われていた。

恵子は、パトカーで、家に送られた。
食事時だった。
「恵子、パトカーできたの?」と母の美佐江が聞いた。
「うん、ちょっとね。走ったから。」
恵子は、うふんと笑って、テーブルの椅子に座った。


<第1話 おわり>


■次回予告■
<第2話>を明日書ければよいのですが。
できるだけ、がんばります。



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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
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