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高島忠男シリーズ⑥「作戦成功」最終回

今日で、最終回です。最後まで、読んでくださり、ありがとうございます。
尚、登場したウイスキーやホテルは、全て架空のものです。

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高島忠男シリーズ<第6話>最終回

ソムリエ達は、グラスに少しずつウイスキーを継いだ。
グラスを鼻に近づけるだけで、フルーティな香りに包まれた。
すばらしい。これは、すばらしいという声。
始めの少しを口の中に入れ、それが、口の中に広がる感じ。
「ああ、すごい。これが、65年かあ。」
「これを、飲んだら、他のお酒を飲めないな。」
「この味と香を一生覚えておくわ。」

「飲んだ人は、ホールにいるソムリエさんと代わって。」
白川は言った。

代わってやって来たソムリエ4人も、お酒を飲んだ。
「ああ、これは、すごい。」
「驚くべき芳醇な香りです。」
ソムリエ達は言っていた。

忠男は支配人に近づき言った。
「お酒があったことは、絶対内緒にしなければなりません。
 ホールの客は、私達のやり取りを聞いています。
 私は、「憎まれ口」を叩いた以上、
ホテルの潔白を他の客に伝えねばなりません。
一見の客の私は、いくらでもピエロになります。」

「あなたは、なんという。
 頭が下がります。このご恩は忘れません。」
支配人は頭を下げた。

忠男は、ホールに戻り、大声でいった。
「いや~あ、みな様。お酒は、ありませんでした。
 このホテルは、特別客のために、お酒を隠したりするホテルではありません。
 ほんとに、申し訳ない。倉庫の方で、100ぺんあやまりました。
 ですから、このホールでは許してください。
 どうも、すいませんでした。」
7人のソムリエは、忠男の心遣いに、心の中で、頭を下げていた。

席に残っていた美奈子の父貴夫は、
「出て来なくてよかった。」
そう言った。
ファゴット65の味と香りを知った忠男は、
念を入れ、カバンの中のボトルを取り出した。
「まあ、これ、飲んでみてください。」
と貴夫の空いた小グラスに少し注いだ。
「これは、どうも。」といって、貴夫はグラスを鼻に近づけた。
そして、顔色を変えた。
「あなた、これは・・?」
そう言って、ちびっと飲んだ。

口の中に広がる、フルーティーな香り。
貴夫は、目を見開いた。
貴夫は、小さな声で、「これは、ファゴットですな。」と言った。
「いかがです?」
「すばらしい。これを飲んだら、他のものが飲めなくなる。
 これは、魔物ですな。」
「あなたが、これから、ホテルではなく、ご家庭でお飲みになるなら、
 あと残っている酒をビンごと差し上げます。」
「65年はあったのですか。」
「あっては、大変でしょう。あくまでこれは2級酒です。」
忠男は、にこりとした。

「この味と香りなら、名前は何でもいい。
飲みたいです。家で飲みます。内緒にします。」
「なくなったら、また差し上げますよ。」
「しかし、縁もゆかりもない私になぜ?」
「私は、美奈子さんの天使なんですよ。」
「ええ?」
「早くカバンに入れてください。」
「はい。」
二人は握手をした。

その頃、3人の令嬢は、カクテルでべろんべろんに寄っていた。
忠男は、令嬢達を連れて、会計に行った。

出口に、白川弓子が、立っていた。
「あのう。」と白川は、声をかけた。
「一番大切なお礼を言うのを忘れていました。」
「なんですか。」
「支配人はともかく、お客様に、倉庫の酒は、ホテルの酒だろうと言われたら、
 私達は、返す言葉がありませんでした。」
忠男は、にっこりとした。
「言ったでしょう。私は、ボトルの声が聞こえるって。
 ボトルは、一番飲んでほしい人たちに飲んでもらって、
 今日は、最高に幸せな日だ。そう言ってましたよ。」
白川は、忠男を見て、安堵の笑顔を見せた。
「ありがとうございました。
 おかげ様で、肩の荷がおりました。」と頭を下げた。
「いえいえ、大変でしょうけど、がんばってください。」と忠男はにっこりした。
「はい。ありがとうございます。お気をつけて。」
彼女はそう言って、もう一度頭をさげた。

その次の日から、美奈子の父貴夫は、家で夕飯をとるようになった。
「あなた、どういう風の吹き回し。」と妻の則子。
「これだよ。」と貴夫は、誇らしげに、ウイスキーを出した。
「これは、どこのホテルの最高酒よりうまい。
 これさえあれば、俺は、ホテルに行く必要はない。
 そう言う訳だ。」
「これが、なくなったらどうするの。」と美奈子。
「なくならないように、ちびちび飲むさ。」
「それでも、なくなったら?」と、弟の賢太。
「美奈子の天使さんが、送ってくれることになっているのさ。」
「え?あたしに天使がいるの?」と美奈子。
しかし、このことは、みんな忠男がしてくれたことだ。
「ああ、いたいた。そうあたしの天使なの。」美奈子は言った。

忠男にとって、ファゴット65を作ることは、もう簡単だった。
どんな安いウイスキーでもよい。
念で中身をファゴット65にする。

1か月後。
コンビニに入った忠男は、美奈子に紙に包んだウイスキーを渡しながら言う。
「そろそろお父さんのボトル、無くなる頃でしょう。
 言っといて、この頃出回らないから、ちびちび飲んでねって。」
「すいません。おかげで、夕食は、家族みんないっしょです。
 父は、毎日もったいなくて、おちょこ1杯しか飲みません。」
「それは、健康的だね。」
二人で、笑っていた。

そこへ、「あ、いたいた。」と二人の女の子がやって来た。
昌と香のようだが。
いわゆる小悪魔風のスタイルをしている。
丹念なアイメイク。真っ赤なリップ。
まず、女の子に見えるレベルだった。
忠男は、二人と外に出て、木の下のベンチに座った。
「どうしたの、二人ともすっかり女の子じゃない。」
「あたし達、女の子に見えました?」と昌。
「見える、見える。女の子だと思って、疑わなかった。」と忠男。
「キャー、うれしい。」と二人は言った。
「もう、あたし達、この1か月、死ぬ覚悟で24時間女をやったのよ。」と香。
「女の子に目覚めたの?」と忠男。
「そうです。ホテルでのあの女の子のレベルが忘れられなくて、
 メイクを研究し、歩き方、仕草まで、二人で徹底チェックしたの。
 心の中まで、女の子したの。だから、あたし達、もう男に戻れないくらいなの。」昌。
「男の姿してても、女歩き、女言葉。いや~ん、なんて言葉が出ちゃう。
 もう、男の生活なんて考えられないの。」香は言った。
「困ってる?」
「ううん、幸せ。ね、香奈。」と晶子。
「うん。けっこう男の子にふり向かれるの。幸せ。ね、晶子。」と香奈。

「そうか、二人をこんな風にしたの私だから、少し責任あるな。」
忠男は、コンビニに入って行き、口紅を2本買って来た。
二人に1つずつ上げた。
「このリップに、念を入れたから、
 これを塗ると、2時間だけ、本物の女の子になれる。
 でも、1日1回だけ。
 悪用すると、その場で、念が消えちゃうよ。」と忠男。
「あの、本物ってアソコも?」と昌。
「うん。望めばね。体中全部変わる。
 例えば、女子トイレで、女装男だと騒がれたとするでしょ。
 そんなとき、リップを塗る。すると、女の子になれる。
 人も二人を女の子と見る。
 でも、あくまで、これは、幻覚だからね。君たちの体が変わったのではないよ。」
「わかりました。あのホテルのときみたいにでしょ?」
「わーい!」と言って、二人は、忠男にお礼を言って飛んで行った。
 
二人は、昌の部屋に来た。
部屋は、鏡の間に改造されている。ベッドでも、自分たちが見える。
「ね、さっそく試そう。」と昌子が言う。
「アソコも、女の子って願っちゃう?」と香奈。
「もちろん。1度は体験したい。」晶子。
「あたしも。」
「女子高生になろう。」
「うん、あたしも、1度はなりたかった。」
二人は、目をつぶり、頭の中にイメージを描きながら、リップを塗った。
そして、目を開けた。
「や~ん、なってる。可愛い。女子の制服着てる。
「アソコも、女の子みたいよ。」
「わあ~ん、ほんとだ。」
「胸があるし、ヒップも女の子並。くびれてる。」
「足が長くて綺麗。」
「香奈。」
「晶子。」
「うれしい。」
二人は、抱き合った。

忠男は、歩きながら考えた。
「そうだ、美奈子にも、プレゼントあげたいな。」
何がいいか、かにがいいか。
それを、考えるのは、楽しかった。
ひょっとして、自分は、美奈子を好きになったかな。
忠男は、人知れず、頬を染めたりした。



<おわり>


■次回予告■
ちょっとえっちな、エピローグを書こうと思います。
内容は、お察しの通りです。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
↓テスト中です。押さないでください。








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Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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