スーパー洋子・入社試験(2話完結)

スーパー洋子の三栄出版の入社面接の様子を書きました。
後半は、一度書いたものの書き直しになっています。悪しからずに。
少し長いのですが、投稿します。読んでくださるとうれしいです。
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スーパー洋子・入社試験(2話完結)


洋子は、あるビルを見上げた。
三栄出版とある。
「ここにするかな。1階は、綺麗だし、受付のお姉さんは可愛いし。」
洋子は、紺のスーツ。だが、上着は短く、おかっぱ。
可愛いが、高校生のようだ。

入社面接の廊下に着て、ソファーに座った。
あまり面接者がない。
条件が悪いのかなと思った。

やがて名を呼ばれ、面接室に入って、面接官の前に座った。
洋子は、下唇を出して、ふーと息をオデコにあて、前髪を飛ばした。
面接官は、眼鏡をかけた、すらっとした40歳くらいの男。
「大岡忠雄」という名札を置いている。
横に30歳くらいの女性がいる。中川百合子。
洋子は、履歴書を渡した。
面接官は、履歴書を見て、
「あれ、あなたは、中卒じゃありませんか。ここは大卒のみですよ。」
「あ、これを見てください。」
洋子は名刺を渡した。

「中卒でも、大卒並の会社に就職する勉強会
 代表 倉田洋子」とある。

大岡は、隣の女性に名刺を見せながら、
「説明してください。」と言った。
「中卒だと、多くの就職に門戸が狭くなります。
 高校中退でも、中卒となります。
 高校に入り、即いじめられて、やむなく学校を辞めた。
 その場合、中卒になります。いじめた奴が悪いのにね。
 その人達は、高卒以上という条件に、散々打ちのめされます。
 門前払いです。
 これは、中卒の人ばかりではありません。
 天下の私立W大を出ていても、「うちは、T大卒だけ。」
 と門前払いを食らい、悔しい思いをします。
 T大生でも、「うちは、法学部だけ。経済では無理。」
 こんな調子です。
私たちの会は、そういう門前払いに、悔しい思いをした人で、作ったものです。
中卒のままでは、いけないというのではありません。
あくまで、門前払いを悔しいと思った人の集まりです。

 学校名や学歴で決めるなということで、その会社で必要な知識、技能を集中して
 学んできました。
 よって、私を「中卒はだめ。」と門前払いをせず、
 私と話をして、人となりを見たり、
 実力を試してください。それで、だめなら、あきらめて帰ります。」

大岡は、隣の百合子に相談した。
「おもしろいじゃないですか。
 大卒だって、まるで大卒の勉強をしてこない人が、5万といます。
 それより、彼女のような、筋金入りの人の方が、よっぽどいい。」

「わかった。百合子くん。そこらで、大卒程度の問題、探してきて。」

「待ってください。私は、校正者になるための訓練を主にやってきました。
 ですから、校正をさせてください。」と洋子。
「そうですか。では、百合子さん、何か校正するものを、
 持ってきてくれませんか。」と大岡。
「私の手元に、山崎さんの推理小説がありますが。
 第2校正を終えて、第3校正を私がするところです。」
「では、第3校正をさせてください。見るだけで、書き込みません。
 私たちは、大卒の人を圧倒するだけの訓練をしてきています。
 なぜなら、中卒ということだけで、大卒の人に比べ、蔑まれるからです。
 面接の方が、あっと驚くような能力を見せなければ、なりません。」
「わかりました。」

百合子は、頷きながら、テーブルに置いてある片面300ページの冊子を渡した。
今、人気絶頂のT大数学科の助教授の推理小説である。
数学者だけあって、極めて論理的な推理をする。
同時に、書く文章も、ほとんど間違いがない。
校正の必要など、はじめから、ほとんどいらないくらいなのだ。
彼の物語の主人公は、同じT大の助教授、島田浩平という。
百合子と大岡は、興味津々に洋子を見ていた。

洋子は、原稿を目の前に置いて、全ページを指の端に取り、
パラパラめくりのように、下のページから落としていった。
トップのページを落とすまで、3秒とかからなかった。
新聞社の新聞が印刷されるスピードに似ていた。
「では、申し上げます。」と洋子は言って、原稿を百合子に返した。
「ま、待ってください。最終ページからご覧になって、
 しかも、3秒足らずですよ。山崎三郎の原稿ですよ。」百合子は、言った。
「面接官の方に驚いていただくには、ときに曲芸のようなことをします。
 私は、速読世界チャンピオンなのです。驚かれましたか?」

「もちろん!」百合子と大岡は、声をそろえて言った。
「うれしいです。メモをお願いします。」と洋子は言った。
「直されていない部分が、72あります。
 直す必要のないものを直してしまっているところが、23。
 気が付いていない脱字が、43。
 回りくどい表記が、26か所。
 リズムの悪い文が、58。
 失礼ですが、校正部で第3校正をなさるのは、
百合子さんお一人ですよね。」

「はい、そうです。」
「ならば、第2校正までのこのミスの多さは、百合子さんにとって殺人的です。
 本来は、第1校正で、ほぼ、完璧に校正され、
 第2校正は、第1校正を確認するだけ。
 そして、第3校正は、大まかなところだけ見る。
 題名や作者名、ページ番号など、大きなものは、逆に落としやすいのです。
ですから、そういうところを見るだけ。
 だから、1人でやれるのです。」
「そうです。それなら、私は、どんなに楽か知れません。
 でも、未校正部分が、ほんとに倉田さんがおっしゃった数あるのですか。
 山崎先生の原稿で、その数は、考えられません。」百合子は言った。
「では、第一ページの作者名を見てください。」と洋子。
百合子は、しばらく眺めて、「あ!」と言った。
(しばらく眺めて、やっと気付いた。)
「山崎三郎」なのに「山崎三朗」になっている。

「それは、恐らく、山崎先生がお間違えになったのです。
 ワープロでのミスです。第一候補に「朗」が出て来たのを、
 そのまま、確定してしまった。
 第一校正の方も、第二校正の方も、本人が書いた名前なので、
 違っているはずはないと思ったのです。」
「なるほど。大きいものほど、落としやすいとおっしゃったのは、
 こういうことですね。」と百合子。
「落としやすいのは、作者も同じです。」

「では、好きなページ番号をおっしゃってください。」
「じゃあ、256ページ。」

「そのページには、ミスが5つあります。
 最初のミスは、12行目、上から7文字目に「宇宙」とありますね。
 この「宇」と「宙」の間が、意味もなく半角空いています。
 これは、印刷屋さんを大変悩ませます。
 意味があって、半角あけてあるかも知れないからです。
 私が指摘したミスのほとんどは、この半角空けです。
 恐らく、山崎先生は、小説に数式、アルファベットをたくさん使われる。
 数式の多くの字は、半角です。だから、漢字に移るとき半角を戻さず、
1打うってしまうのです。あ、いけないと思って全角にもどす。
ここで、半角を入れてしまう。
さすがの、山崎先生。漢字、ひらがなの間違いは極少ないです。
でも、字間のミスは、うんざりするほど多いのです。

山崎先生の推理小説は、すでに7巻出版されています。
この内の、6巻は、字間の校正が、あまりに多いので、字間の校正をギブアップして、
知らんふりをしています。山崎先生も字間が気にならない方らしく、スルーです。
でも、1社だけ、きっちり字間校正をやっています。プロ魂がありますね。
読者の9割が、字間など気にしません。
でも、鋭い感覚をもった1割の人は、気になってたまらず、途中で本を投げ出してしまいます。
絶対音感を持った人が、中間音を聞くと、吐き気がしてくるのに似ています。
三栄出版なら、その1割の人のために、字間校正をなさると思います。

字間校正は、漢字ひらがな校正の3倍時間がかかります。
だから、校正者にとって、最もやりにくい原稿です。
そして、第2校正まで、この無駄な半角挿入は、ほとんど赤が入っていません。
全部で64あります。

字間校正を減らす方法があります。
字間に赤の校正がたくさん入っているものを、山崎先生に見せるのです。
「こんなに、間違っていましたか。」と先生はおっしゃる。
そのとき、字間校正をしたためだと伝えます。
山崎先生のことです。
次回は、きっちり字間の揃った原稿をくださると思います。

百合子と大岡は、驚いて頷いていた。
百合子は聞いた。
「私が、任意に言ったページの校正ミスをずばりおっしゃいましたよね。
 もしかして、倉田さんは、この小説の全文が、頭に入っているのですか。」
「はい。私は、一度読んだものは、いつまでも覚えています。」
「えええ!!」
 百合子と大岡は、大きな感嘆の声を上げた。

(次回、後編です。「洋子、山崎の推理ミスを指摘する。」)


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指原莉乃さんとたけうち亜美さんの区別ができません

私は、AKBの指原莉乃さんとニューハーフのたけうち亜美さんの区別ができません。
みなさんは、いかがですか。
一応クイズのように、お二人の写真を並べてみました。終わりに答えがあります。
(肖像権に触れそう・・、そのときは削除いたします。)

①.
thあみあみ

②.
thF5AO8R5C亜美


thDQR0W3MCサシコ


th指原

⑤.
th亜美ttt

⑥.
th亜美たけうち


thさしはら

⑧.
th亜美r

⑨.
th6BOWHUUD亜美あみい

⑩.
thP5U2SVWK亜美


thさしこ

<答え> 〇の次に「ピリオド」が付いているものが、たけうち亜美さんです。 例 ⑩.
       ピリオドがないものが、指原莉乃さんです。 例 ⑪

       ばれちゃったでしょうか。
       それとも、楽々正解でしたか。
       私は、未だに、ダメです。

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ビデオ「昭和のニューハーフさん」

You Tubeで、私が生まれて初めて買ったビデオが見つかりました。
1万円以上しました。
ビデオは60分でしたが、その内の2分ちょっとが、貼られています。
でも、少年が女の子になる、一番いいところです。
主役の少年は、当時東京で、五指に入る有名なニューハーフさんです。
映像の下に、上下のシナリオを書きましたので、合わせてお読みくださいませ。



変身サロンのドアから、男の子が顔を出す。
メイクさん「どうぞ、女の子になりに来たのね。」
少年「は、はあ。」
少年は、野球帽にパーカー、ジーンズを履いている。
応接ソファーで。
メイクさん「あら、あなた、胸が大きいわ。見せて。」
少年「いいっすよ。」(少年は、パーカーの胸をあげる。女の子の乳房がある。)
メイクさん「まあ、ステキ。」

シャワーを浴び、ドレッサーの前に座る少年。
裸だが、下半身にバスタオルをかけている。
メイクさん、もう一つのストールに座り、少年の下半身を見る。
一部が、テントを張っている。
メイクさん「あら、もう大きくしてるの?触っていい?」
少年「あ、いいっすよ。」
メイクさん「ちがうでしょ。ええ、いいですわよ、でしょ。」
少年「ええ、いいですわよ。」(このとき、声が完全に女の子になっている。)

下着を着け、服を着たとき、少年の心は、完全に女の子になっている。
メイクさん「(少年にリップを引き、少年の変身に感激する。

==映像==

やって来たカメラマンといろいろと写真をとり、寝室にいく。
裸になり、二人の絡み合い。

時がたち、美少女になった少年は、身も心も満足し、
そっと目を閉じる。

=おわり=

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お気に入り写真集(ロリ風)

書くネタがなくなると、写真集でごまかしています。
出典を書けません。あらかじめ、お詫びいたします。


5844.jpg
一瞬、児童ポルノ法に触れてしまうのじゃないかと焦りました。
彼女は、ロシアの人で、19歳だそうです。それにしても、美少女ですね。

●同じロシアの方を思い出しました。何度も投稿していてすみません。
 彼女が男性だと信じるのに、私は、かなり時間がかかりました。
81a503cd-s.jpg
78d9a2e7-s.jpg
妖精のような方だと思いました。ロシアのチャーリー・ミミック・チャンさんです。

●この写真を見て、男性だと信じました。

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  すみません。チャンさんの男の子証拠写真が、
  消えてしまいました。見つけたら、後でいれておきます。
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見つかりました。
chary.jpg




thIJATOSZB.jpg
この人は、男性ではないかとの声があります。
あそこが、もっこりしているような。乳房が、ツーンと尖がり過ぎている。
ヒップが大きいのは、プールサイドに座っているから。(そこが広がる)
なんて、好き放題書いてますね。プールサイドの方、ごめんなさい。


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今日は、「ロリ」を意識しているのですが、この辺から崩れて来ます。
レンタルビデオの表紙をお借りしました。ちょっと幼い感じ。
乳房が、素晴らしくいい形だと思います。


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ヌードではありませんが、可愛いでしょ。


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フェラをしている方のお顔が好きです。


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チュリンさんです。大好き。あんなにスリムなのに、お顔に男の影がありません。
体当たりの演技。最高です。


72.jpg
なんとなく、いい感じの写真だと思っています。


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燃えてしまいます。


37.jpg
ロリからはじまり、かなりエッチになってきました。


120.jpg
とても、エッチをしそうもない女性。さらにPがあるなんて。


99edc.jpg
とてもエッチな感じで好きです。綺麗です。

※少し、疲れてきました。おまけで、もう一つ。


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児玉健太郎さんです。(↑書いてありますね。)
素人の方ですが、独特の魅力があり、ファンの方も多いようです。
健太郎さんの写真の中で、上はレアじゃないかと思い、載せました。

では、これにて。見てくださり、ありがとうございました。

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再現『熟女・ニューハーフ』

再現『熟女・ニューハーフ』

昔、ニューハーフのビデオを買いたかったのですが、
すごく高くて、13000円くらいしました。
それが、時が経って4000円くらいになりました。
しかし、それでも、まだまだ高いと思っていました。

私は、レンタル・ビデオ店にニューハーフ物が登場するのを、
待ちに待ちました。
そして、やっと1、2本、見つかりました。
それが、今では、コーナーがあり、20本は、並んでいます。
私は、熟女物がないかと探していますが、
残念ながら、まだ1本も見つかりません。

しかし、ネットの中で、熟女ニューハーフ物に3回出会いました。
でも、見初めは、普通の奥様だと思っていましたので、
ニューハーフの奥様だと分かったときは、胸がドキンとし、うれしかったです。

「その1」
夜、夏でしょうか。
奥様が、窓に近いソファーで涼んでいます。
オレンジ色の袖なしのブラウス。
そして、白のタイトなスカート。
小柄でぽっちゃりした、年令の割には可愛い人です。
年齢は、40歳くらいです。

その内、開け放しの窓から、3人の男が忍び寄り、
わあ~と奥様に襲います。
「なに、何なのあなたたち。」
奥様は声をあげますが、1人の男は、奥様の柔らかそうな胸を揉み、
1人の男は、自分のPを奥様の口の中に入れようとします。
無理やり男のPを口に入れられて、もぐもぐする奥様。

乳房を揉んでいた男ともう一人で、奥様の白いスカートを脱がします。
「ダメ、絶対ダメ。」と奥様は叫びますが、
男達はとうとう、奥様のスカートを脱がします。
すると、ブルマ型のパンティを奥様は履いていて、
男達は、パンティを一気に脱がしてしまいます。
すると、そこには、女子にはあってはならないものが、
かなり膨張していて、息づいています。
「この奥様、男ってこと?」
1人がとぼけた質問をします。
3人とも、奥さんの大きくなっているPに、ビビっています。
「な、デカくなっているってことは、感じてるってことだな。」
「奥様、俺達みたいのが来るのが好きなんだ。」
「じゃあ、遠慮なくいくぜ。」
男達は、奥様のPの愛撫を始めます。
1人はキス、もう一人が、乳房、もう一人が、奥様のPをフェラ。
その内、奥様は、快感の声を上げ始めます。
フェラ男が、口をはずし、激しく奥様のPを愛撫します。
奥様は、激しく声を上げながら、やがて、イってしまいます。

「その2」
朝、旦那様を送り出す奥様。
ベージュのタイトスカートに、茶のサマーセーター。
旦那様が見えなくなると、玄関に出たついでに、玄関の花に水をやります。
洗濯ものを干す奥様。シワが寄らないように、ピンと張ります。
手慣れています。
洗濯ものを干した後、リビングに行き、紅茶を淹れて、
テーブルで、女性誌を読みます。
急に感じ始めたのか、自分で両の乳房を揉み始めます。
奥様の息が荒くなります。
奥様は、ベージュのスカートを上にあげ、
ショーツの中に手を入れます。
ショーツを脱いで、しまいます。
すると、女性にはあらざるものが、大きくなっています。
(ニューハーフ物だと知らずに見ていた私は、大興奮。)

奥様は、喘ぎながら、愛撫をしていきます。
「いやん、いやん、やめて。」
と言いながら、奥様は悶えていきます。
乳房を愛撫しながら、奥様は、どんどん絶頂に近づいていきます。
そして、体をぴくぴくさせながら、ついに白い液体を飛ばしてしまいます。
「はー。」と息をついて、白い液の付いたジュータンを拭き、
ティッシュでアソコを綺麗にして、服を整え、
何事もなかったように、部屋の片づけをします。
(旦那様との夜の生活は、どうするんでしょう?)

「その3」
キャリア・ウーマン風な独身女性。
黒いスーツを着ています。
45歳くらい。髪を7:3に分けています。
若く見えます。
マンションに帰って来ます。そこは、黒っぽいインテリアの部屋。
女性は、バッグをベッドの上に置き、
ドレッサーの前で、しばらく自分を見ています。
やがて、パンストを履いた、自分の脚、太ももを撫で始めます。
女性の長い脚から見える太ももが綺麗です。

女性は、だんだん興奮して来て、パンストごとショーツを脱いでしまいます。
タイトなスカートの一部がテントを張っています。
(ここで、初めて、私は、彼女の性別を知ります。)
彼女は、スカートを上げていきます。
そして、男性にしかないものを露出させます。
完全に大きく固くしています。

彼女は、ストールから立って、脚を少し開き、
片手でスカートを上げて、Pを愛撫していきます。
官能的な表情をします。
彼女が、オフィスできりっと仕事をしている映像がときどき入ります。
「ああん、許して、みんな。あたし、男なの。」と自分の声。
女性は、どんどん激しくPを愛撫します。
首を振り、下腹部を前後に動かし、やがて、
「ああん、いく、いく、イっちゃう・・」
そう言いながら、白い液を鏡まで飛ばしてしまいます。
(この映像の一番いいところは、女性が服を着たまま行為にふけるところでした。)

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考察『熟女アダルト・ビデオ』

考察『熟女アダルト・ビデオ』


それは、10年ほど前でした。
レンタルビデオ店の18禁のコーナーの片隅に、
40歳代、50歳代の女性が主役のビデオを5本ほど見つけました。
その年になっても綺麗な方もいましたが、他は、年齢相応の方でした。
「主役は、若い可愛い女の子がいいに決まってる。」
そう信じていた私は、その熟女物の存在意義がわかりませんでした。

ところが、その熟女のビデオコーナーは、陰りゆくどころか、
どんどん数を増していくのです。
これは、何かの訳があるに違いないと思った私は、1本借りました。
そこで、前に書きました「仰向けになると若くなる」を初発見しました。
やはり50歳くらいの方でしたが、男性と絡み合い、仰向けになると、
30歳くらいに見えるのです。
『ああ。この女性は、若いとき、美人だったろうなあ。』と思いました。
変身ものが好きな私は、燃えました。

もう一つ、私は、驚きました。
黒いレースのツーピースを着た、ものすごくシャイな40歳くらいの女性でした。
ソファーに座っていて、カメラマンが質問をするのですが、
小さな声で聞こえません。
そこに、裸の男が隣に座り、女性を愛撫していきます。
女性は、少しずつ息を荒くしていき、10分ほど後に、
完全にトランスしてしまい、ギャー、ガオー、ウオオオオオオと叫び、
目を中央に寄せ、髪の毛をむしり始めます。
「もっと、もっとよ、足りないわよ。」
激しい声を出します。
そして、彼女は果てると、元の大人しい女性に戻ります。
変身が好きな私は、この女性の変身にも、感じてしまいました。

たまたま私が、「変身好き」いうのを差し引いても、
私は、熟女アダルトの魅力が、少し分かった気がしました。

●まず、女優さんの演技がうまい。だから、安心して見ていられる。
●見る人の感情移入がわかっていて、持続的な演技をしてくれる。
●恥ずかしい場面など、体当たりの演技を見せてくれる。

18禁コーナーに入ると、今や、一つの壁の半分以上が熟女物です。
散らばって置かれている分を入れると、もっとあるでしょう。

そんな見る人のニーズに応える熟女の女優さんの正体はなんでしょう。
多分ですが、若いときにAV女優をやっていた方だと思います。
若いとき、演技力がやっと身に着いた頃に、「もうあなたは終わり」と言われた人。
かつての名簿を見れば、いくらでも、いらっしゃるでしょう。
プロダクションも、ホクホクです。

若い子をポンと拾って、通常のセックスから、次はSM、
どんどんエスカレートして、「はい、君終わり。」といわれる今の若い子。
「今度は、演技力で勝負よ。若い子に負けないわ。」
熟女女優さん達は、密かにそう意気込んでいることでしょう。


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あとがき(合気和円流・中川靖子9段)

あとがき(合気和円流・中川靖子9段)


長編を終わりまで読んでくださった方、ありがとうございました。
長編の次に、あとがきを必ず書きたくなります。

雲竜のモデルは、合気道の故塩田剛三氏であることは、前に書きました。
You Tube を見ますと、塩田剛三氏の神業とも言える技がいくつも
出てきます。
ロバート・ケネディのSP・190cmを、両手をひねって、
簡単に倒す場面もあります。
また、弟子に襟を両手で握らせて、それを、ねじり倒す技も出て来ます。
また、巨漢の弟子に、ぶつかり跳ね飛ばす場面もあります。

私は、子供の頃合気道をやっていました。
運よく、本部道場でしたので、
合気道の創始者・植芝盛平が毎日顔を見せ、10分くらいの講義をしてくれました。
そのとき、いくつか、信じられない技をみました。
一番不思議だったのは、「空気投げ」です。
5mくらい遠くにいる弟子を、その距離から投げるのです。
「うそー!」とその頃信じませんでした。
多分、弟子と師で心がつながっているので、以心伝心で倒せるのだろうと、
自分で、解釈していました。
かつて、柔道の三船十段も、空気投げができると評判でした。
今なら、信じます。

「目で投げる」というのを、You Tube で見ました。
ある達人です。目の前の一般の人を、目だけで倒すのです。
スクリーンを見ていた私も、その人の目に捕まって、倒れそうになりました。
(これは、倒されるなあと思いました。)

合気流と私が書いているのは、正式な合気道のことを書いていないので、
名前を変えて、ごまかしています。

合気流の話は、いままでたくさん書いてきました。
一番初めは、「幕末を生きたIS大川雪之丸」というのでした。
このお話しから、今回のお話まで、全部つながっています。
私は、高木啓子の妹、超天才児のミミについて、
いつか書いて、終わりにしたいと思っています。

また、長いのを書きましたら、読んでやってくださいませ。
当分は、短いのにします。

ラック

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合気和円流・中川靖子⑦「いよいよ、薙刀、強いのか?」最終回

最後の戦いは、「薙刀」です。
「薙刀、最強とは、本当でしょうか。そして靖子は、勝てるのでしょうか。
これで、最終回です。長い物語を読んでくださり、ありがとうございました。
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合気和円流・中川靖子⑦「いよいよ、薙刀、強いのか?」最終回


最後、薙刀を残すのみとなった。
5分の休憩である。
靖子は、雲竜のところへいって、水筒の冷茶をもらった。
「薙刀の人には、負けても仕方ないぞ。」雲竜が言った。
「これから戦うのに、水を差すようなこと言うんですか。」
「水を差しても、差さんでも、次の人には逆立ちしても勝てん。」
「そんなにすごい人なの。」
「背は、148cm。体重42kg。52歳。女性。
 ところが、いったん薙刀を持てば、怖いのなんの。
 薙刀全日本選手権20年連続優勝だ。」
「わあ、怖いなあ。」
「負けてもやむなしと言われた方が、気が楽だろう。」
「そうね。絶対勝てより、まし。」

審判が出てきた。
「本日最終戦。薙刀、藤村早苗。」
早苗が出てきた。
会場が、拍手と共に、わああと言った。
今までの選手より、数段小柄であり、年配であったから少し安心したのだ。
「和円合気流。中川靖子。」
靖子が出ていくと、大きな拍手が起こった。

アナ「あの方はどんな方ですか。」
高木「この選手の順番を考えた方に、脱帽です。
   靖子さんが負ける人を、最後にもってきました。
   途中なら、そこから、靖子さんは出られなくなりますから。」
アナ「では、強い方なんですか。」
高木「強いなんてもんじゃありません。雲竜先生ともう一人の『神』です。
   その神が、武器の中で最も優れていると言われる薙刀を持っておられる。
   これ以上の恐怖は、ありません。」
アナ「怖いですね。
   でも、靖子さんは、これで、全員と試合ができる訳ですね。」
高木「はい。そうです。この8番勝負の最後に藤村さんとできるなんて、
   なんだか感動的です。」

競技用薙刀の棒の部分は、約1m、カーブしている剣先は、
反ったしなやかな棒でできている。これが、やく50cm。
ここは、本来剣であるので、握ったりはできない。
真剣では、ここが刃になる。棒との境目に小さな束がある。
剣の部分で面や胴、小手を取る。それだけで怖いのに、
棒の部分で、脚を払われる。
剣道、棒術の技を、薙刀1つで、賄える。
普通、選手は、剣道並みの防具を付けるが、
この8番勝負では、今までの対戦通り、防具を使わない。

会場で、パンフを呼んだ人が騒ぎ出した。
「薙刀の藤村さんて、とんでもない人だよ。
 剣道9段、棒術8段、薙刀10段。
 薙刀全日本選手権20年連続優勝。
 薙刀の「神様」と呼ばれている。」
「ひえ~。」と周りは、腰を抜かしそうだった。

藤村早苗と対峙した靖子は、それだけで倒されそうになった。
『使いたくなかったけど、お祖父ちゃんから大会向けに教わった、
 特別奥義を使おう。』
靖子は、「竜眼飛翔」(りゅうがんひしょう)と3度唱えた。
すると、ぱあっと視界が開け、
藤村に気を取られ過ぎて、周りが見えなくなっていた自分に気が付いた。
「水流鉄火」に相当する技だ。動体視力が2倍になり、体が半分の重みになり、
移動が自由自在になる。

藤村は、靖子を見て、「あら?」と嬉しそうな顔をした。

「はじめ!」の声がかかった。

藤村が、「面!」と言って突いて来た。
競技なら、首を横に曲げて防具で受ければいいが、真剣が前提である。
後ろに下がれば、2段突きが来る。だが、『全てが見える。』
靖子は、ただ一つの逃げ場所、半回転して、面を避け、
藤村の真横に、1歩肘をつき、藤村の戻る棒を、両手でつかんだ。
それを見て藤村は、また、ちらとうれし気な笑みを浮かべた。

藤村は、靖子に握られている棒を、トンと地に差し、
棒高跳びのように、後ろに飛んだ。
その華麗な技に、会場は大喜びで拍手した。
靖子も、拍手したい気持だった。

両者は振り出しに戻った。
藤村は、同じく面を取りに来て、そのとき右から足払いの棒をくり出していた。
靖子には見える。
右に避ければ、相手の思うつぼ、
左に避け、相手の棒が空を払ってくるときに、藤村の腕を取って、投げを打った。
藤村は、宙に体を浮かせた。
観客は、わああああああと叫んだ。靖子への声援である。

攻撃は、連続に打たねばならない。
藤村の体が宙にあるうちに、腕固めを取りたかった。
だが藤村は、薙刀を差し込み、腕固めを許さなかった。

アナ「藤村さんの突きが見えません。すごいですね。」
高木「それを、見切っている靖子を私は誉めたいです。
   見切って、次の攻撃を考えている。
   藤村さん、きっと喜んでいますね。」
アナ「そうなんですか。」
高木「達人にとって、自分を危うくする技がくるのは、喜びだと思います。」

再び、薙刀と合気流は振り出しに戻った。
だが、そのときの靖子は、ある武神の魂が宿ったかのようだった。

藤村の「面!」が来たとき、剣先とすれ違うように、
靖子は、藤村の肩を取りに前に出た。
見えぬほどの藤村の「面!」とすれ違うなど、あり得ないことである。
靖子は、「竜眼飛翔」のお蔭だと思った。
肩の肩甲骨を指で押さえられると、腕に力が入らなくなる。
藤村は、当然、それを知っている。

藤村は、肩に掛けている靖子の腕を、薙刀を縦にして、
ブルンと1回転した。と同時に、棒で靖子をなぎ倒しに来る。
靖子には、見えていた。
やってくる棒を、両手でつかみ、投げを打った。
藤村は、回転の方向に投げられて、宙を飛んだ。
藤村が、宙にあるうちに、靖子は、薙刀を奪い、
藤村が、くるっと前転の受け身を取っておき上がったところを、
靖子は、奪った薙刀の剣先を藤村の首に当てた。
剣先は、木でも刃のある剣と見なす。
背を取られたら終わりである。

会場に、すごい歓声が上がった。

「参りました。」と藤村は、言った。
観客は、総立ちになって、拍手の嵐だ。

両者、向かい合って開始線に立った。
「中川靖子!」と審判が言った。
お辞儀をした後、靖子は、藤村の元へ飛んで行って正座をした。
「これは、実は、私の勝ちではありません。
 この大会の前に、祖父雲竜が教えてくれた「竜眼飛翔」という奥義です。
 この言葉を3回唱えると、動体視力が2倍になり、体の重みが半分になります。
 水流鉄火のように、死に物狂いで得た奥義ではないのです。
 だから、「竜眼飛翔」は、私の技とは言えません。」
靖子はそう言って、頭を下げた。
藤村は、やさし気に靖子の肩に手をやった。
「あなたは、素晴らしかったわ。
まちがいなく、あなたの勝です。『竜眼飛翔』なんて、雲竜さんが、その場で、
思いついた言葉ですよ。技ではありません。
私を前にして、強い人でも、怖いと思い委縮してしまいます。
そうなると、半分も力を発揮できません。
だから、雲竜さんは、あなたに『おまじない』をくれたのです。
小さい子にアメを上げて、『さあ、百人力のアメだよ。がんばれ。』
すると、小さい子は、アメの力を信じて、がんばることができる。

さっき私と戦った靖子さんが、委縮することなく戦えるように、
「竜眼飛翔」は、アメだったのです。
そして、あなたは、強かった。あれが、あなたの本領です。
そして、私は、30年振りに負けました。あなたにね。」藤村はにっこりと言った。
「本当ですか?」
と言って、靖子は藤村を見て、雲竜を見た。
雲竜は、ピースを出していた。
そして、雲竜は、藤村に頭を下げた。

「ありがとうございました。」と靖子は、藤村に、再度頭を下げて、
雲竜の元へ行った。
「おまじないだって、藤村さんが教えてくださった。」
「靖子は免許皆伝だろう。
 免許皆伝とは、全ての技を体得したということだ。
 もう、それ以上などないのだよ。」雲竜は言った。
靖子は、雲竜の首に抱き付いた。
「うれしい。おじいちゃん、ありがとう。
 お蔭で、藤村さんに勝てた。」
「強かったぞ。今日は、お祝いじゃな。」雲竜は言った。
隣で、雪之介が、うれしそうにうなずいていた。

競技場は、各賞が、渡されていた。

アナ「高木さん。合気和円流の優勝ですが、
   合気和円流が、一番強い格技だと考えていいのでしょうか。」
高木「そんなことは、ありません。
   1つの格技の中で、誰が強いかというのはあると思います。
   しかし、今日のような異種格闘技では、いくつかの偶然と、
   幸運なひらめきなどが、勝敗を決めます。
   ですから、今日は、どの格技が優勝しても不思議はありませんでした。」
アナ「なるほど、そうですね。では、名解説、ありがとうございまし。」
高木「ここに座らせていただき、ありがとうございました。」

薙刀との場面で、視聴率は40%を超えた。
調整卓にて。
チーフディレ「よかったなあ。こんな充実した異種格闘技は初めてだ。」
サブ「出場の方々が、みなさんできた方で、温かい大会になりましたね。」
チーフ「今日解説の高木啓子さん。よかったと思わないか。」
サブ「思いました。お父さんのネクタイを子供がつかむ例え。最高でした。」
チーフ「最後もな、『どの人が優勝しても。不思議はなかった。』と言ってくれた。」
サブ「そうです。その通りなんでしょうね。」
チーフ「今日は、大入り袋だな。」
サブ「飲めますね。」
二人は笑った。

靖子の家族。ご馳走の前で、
母郁恵「もう、今日は、寿命が縮んだわ。おじいちゃん、もう引き受けないでね。」
父武史「靖子は、どうだ?またやりたいかい?」
靖子「今は、2度と嫌だって思ってる。でも、時間がたったら、わからないわ。」
雲竜「それでこそ、わしの弟子じゃ。いくらでも、せい。」
靖子「あの薙刀の藤村さんね、『これで、30年ぶりに負けたわ。』っておっしゃったの。
   30年前に、藤村さんを破ったのは、だれかしら。お祖父ちゃん、知ってる?」
雲竜「知っておるとも。自慢になるから黙っておったが、わしじゃ。」
一同「ひえ~。」
雲竜「彼女が19歳のときだ。わしの道場まで、道着姿で、薙刀を持って、
   やって来た。
   『私を投げて下さい』という。
   いい目をしておった。
   「もう、敵がおらんようになったのじゃな。」と聞いた。
   「違います。強くなれません。」と彼女は言う。
   わしは、彼女と試合い、瞬時に彼女を投げた。
   彼女は、うれしそうにしてな、それから、7回ほど投げた。
   そのとき彼女は、膝を付いて言う。
   『三重からきました。一言ご教授を。』という。
   そこで、わしは、『相手と気を一にすれば、怖いものなしじゃ。』
   と教えた。彼女は、長い間悩んで来たのだろう。
即座に、その意味を理解した。
それから、彼女の無敗の日々が始まった。」
靖子「わあ、そういう方だったのですね。
   藤村さんは、私がいい技を出したとき、いつも笑顔を向けてくれました。」
美奈「30年前に、お祖父ちゃんに負けて、30年後、お姉ちゃんに負けたのね。」
父武史「何か、運命を感じるな。いい話だね。」
雲竜「というわけで、靖子はまた異種格闘技をしなさい。」
母郁恵「おじいちゃん、すぐはだめよ。あたし達身が持たない。」
靖子「あたしもだめ。気が持たない。」
雲竜「そうか。身も気ももたないか。それでは、無理じゃの。」
あはははは・・と、みんなは笑った。

(因みに、出場者の順番を考えたのは、雲竜である。)

<おわり>

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合気和円流・中川靖子9段⑥「棒術・強し!」

最後まで、一気に書こうと思いましたが、
8ページを超えてしまいましたので、棒術と薙刀を分けました。
棒術は、少し短めです。
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合気和円流・中川靖子9段⑥「棒術・強し!」


丸いマットが取り払われ、畳も取り払われた。
棒術の江波真一が、棒を持って立った。
坊主で、白い上着。下は黒の袴。
小柄で可愛い顔をしているが、運動神経の塊のように、精悍な雰囲気を漂わせている。
宝蔵院棒術、上から3番目の高段者である。
そして、靖子も棒を持って現れた。
武器を持った靖子を初めて見る。観客は、大喜びだった。

「わあ、かっこいい。靖子さんは、棒術もできるんだ。」と近藤美咲。
「7段から、棒術を習うの。その前に他で棒術を習うの。
 靖子さんは、あくまで合気としての棒術。かなり違うよ。」と松村紀子。

江波真一は、観客サービスとばかりに、
棒を左右にプロペラのように回し、体の周りに棒を絡め、
くるくると棒を回して見せた。
靖子も同じように、棒をプロペラのように回し、
体の周りに棒を巻き付けて、棒を両手で持ち、構えの姿を決めた。
終わりが近づき、靖子も、観客サービスをしたのだろうか。

観客は、大喜びで拍手喝采であった。
棒術で次は薙刀を残すばかりである。
選手の順番は誰が考えたのか。
よく考えてあると、靖子は思った。

二人の棒には、白く丸いクッションが付けられていなかった。
この場合、寸止めの約束であるが、そうはいかないかも知れないと、靖子は思った。

「はじめ!」の合図。

「さあこい。」と江波は言った。
江波は、腰を落とし、棒を槍のように前後に向けた。
一方靖子は、棒を両手で水平に構えた。
「どうだ!」と言いながら、江波は、棒の先で突いて来た。
靖子は、交し、棒の右半分で、江波の首の後ろを押した。
江波が反射的に体を反らせば、棒の左半分で、江波の喉に入れて押す。
うまく行けば、江波は後ろにのけ反る。その喉を押して投げが決まる。
だが、江波は首を押されたまま、棒を横にして、前に転がった。
攻撃は、相手が動いているときに、くり出す。

江波が、前転して、起き上がろうとするとき、アゴが上がる。
靖子は、それを待って、江波が起き上がるときを見た。
江波が、アゴをあげて起きてきた。
アゴを払えば、相手は、エビぞり。
靖子の棒が、江波のアゴに向かった。
そのとき、江波は、自分の棒を縦にして、靖子のアゴ投げを防いだ。

「ああ、怖いなあ。これが合気の棒術か。」
江波は、しゃべりながら戦う。
「さあ、俺は立ったぞ。新たな攻撃だ。」
江波は、立つが早いか、床に棒を垂直に立てて、
棒高跳びのように、空中から、攻めて来た。
あそこから、蹴りに来る。
靖子はとっさに、江波の棒の付け根を、棒で払った。
江波は、棒を倒されたが、うつ伏せに着地し、棒を持ち直し、
びーんと靖子に向かい、棒で突いてきた。
靖子は、棒を立てて、江波の棒を払った。

「これでもダメか。強いな。」
「あなたこそ。」靖子はつられて声を発した。

それから、江波は、棒をプロペラにして、連打を放ち、
あらゆる技を繰り出してきた。
靖子は、棒を当て、交すのがやっとだった。
次第に、後ろに押されている。

江波は、棒を正規に構え、少し息を整えていた。
靖子は、どうすれば勝てるか、見当がつかなかった。
江波をにらんで、棒を横に構えていたが、
何を思ってか、自らの棒を、後ろに転がし、棒を捨てた。

「何か、ひらめいたな。怖いなあ。」と江波は言った。
両者は4mほど離れている。
江波から攻めて来た。
棒の先が靖子に伸びて来る。靖子も全力で向かった。
「えい!」と江波が、とどめの一突きとばかり、靖子の胸の真ん中を突いて来た。
「あ。」と会場の方々から悲鳴が上がった。棒が靖子の胸を貫通したかと思ったのだ。
靖子は、棒が胸を突く紙一重前に、体を右に傾け、棒に脇の下を突かせた。
そして、江波の両肩に両手を置いた。
靖子は、江波の肩をつかむ手に力を入れていった。
江波は力なく言った。
「・・強いな。」
江波は、棒をぶらんとさせた。

「俺の渾身の突きに、向かってくるのか。まいったなあ。」
「合気の棒術では、勝てなかった。」と靖子。
「無手で勝てれば、十分だよ。」
江波は、棒を離し、床に落とした。
そして、膝を折り、うれしそうに「参った。」と、頭を下げた。

会場は、うおおおおおおおおおおおと叫び、拍手を送った。

アナ「江波さんは、どうして棒を離したのですか。」
高木「肩甲骨に、腕の力を無くするツボがあるんです。
   そこを靖子さんに押されて、腕に力が入らなくなりました。」
アナ「それより、最後の激突はすごかったですね。
   横から見ると棒が靖子さんを突き抜けたように見えました。」
高木「普通、渾身の突きに向かっていけません。大変な勇気です。」

靖子は江波に手を出して、江波を起こした。
「俺は、これから無手の人も相手に稽古をする。」
「江波さんが『強いなあ』と何回も言ってくださったでしょう。
 あれ、けっこう励みになりました。」
「そうか。俺の悪い癖だと、みんなに叱られてる。」
「いい癖ですよ。」
靖子は、にっこりした。江波は涼やかに笑った。

(次は、「いよいよ最後、薙刀、強いのか。」です。)


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合気和円流・中川靖子⑤「剣術、難関レスリング」

長いお話し、お許しくださいませ。あと3話で終わりの予定です。
読んでくださるとうれしいです。
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合気和円流・中川靖子⑤「剣術、難関レスリング」


次は、剣道だった。
初めて、武器を持った敵と戦う。
アナ「武器を持てば、3段強くなると聞きましたが。」
高木「棒術と薙刀も、怖いですね。
   合気流は、近衛兵として、もともと刀を持った人を抑えるのが、
   はじまりですから、剣には、比較的慣れています。」

「はじめ!」の合図。

すると、剣の宇藤清大は、右高くに剣を垂直にあげた。

高木「まあ、これは、薩摩の『チェスト―』ですね。
   『薩摩示現流一刀の構え』初太刀で、相手の武器共々、
   切り裂く剣です。初太刀にすべてをかけています。
幕末の動乱のとき、最も恐れられた剣術です。
怖いですね。初太刀を交せなかったら、お終いです。」
アナ「なんだか、怖くなってきました。」
高木「私もです。」

チェストーの宇藤は、木刀を掲げながら、動かなかった。
靖子も自然体で立ち、動かなかった。
その内、宇藤は、「チェストー!」と気合を入れて、向かってきた。
ものすごい気迫のこもった剣が、靖子に向かってくる。
『肉を切らせて、骨を断つ。』靖子は、心でそう唱えた。

剣が右斜め上から、襲ってきた。
靖子は、剣に合わせ、体を斜めにして、交わした。
宇藤の木刀の先が、畳の上を打った。
靖子は、木刀をねじり取り、そこから、宇藤を一投げした。
宇藤は、しばし、大の字になっていた。
起き上がった宇藤は、笑顔でいた。
「いやあ、恐れ入ったなあ。私の初太刀が交わされたのは、何年振りだろう。
 私の完璧な負けです。」
「いえいえ、怖くて、震えていたんですよ。」
「またまた。」と小谷は言って、にこにこと席に戻って行った。
靖子の上着の左右を合わせる紐が、切れていた。

その頃、観客は気が付いて来た。
「負けた人が、にこにこして帰って行く。」
「ほんと、不思議ね。」

アナ「交せましたね。」
高木「靖子さんの胸の紐が切れています。
   それほど、紙一重に交していたんですね。」
アナ「大きく交してはいけないんですか。」
高木「大きく交すと、自分のバランスを崩してしまいます。
   そして、相手に軌道修正をさせてしまいます。」
アナ「なるほど。」

雪之介「雲竜さん。かなり満足しておられるでしょう。
    和円流も合気流も同じ。試合の後、にこにこになる。
    ある意味、勝つことよりも、大切です。」
雲竜「この試合が、靖子を成長させておりますね。
   異種格闘技ならではです。これは、病みつきになりますな。」
二人は、あはは・・と笑った。

次の対戦は、女子レスリングだった。
そこで、畳の上に直径9メートルのマットが敷かれた。
ルールは、観客も競技者もわかりやすいように、
フリースタイル(体のどこを攻めてもいい)とフォール。
これは、両肩がマットに1秒間つけば、負けというもの。
細かいルールは、無しになった。円のマットから出ても、多少はよしとする。

高木ユキ「ミミの一番苦手と思う、レスリングよ。」
ミミ「極芯の人みたいに強そうじゃないけど、
   格技の筋肉とまるで違う筋肉をしてる。」
ユキ「ミミなら、どうする。」
ミミ「まずは、徹底的に投げられてみるしかない。」

選手の大蔵典子は、靖子とは同じ女同士。
男子選手が、すでに何人も負けている。
ここで、女子が勝てば、レスリングの強さがより理解される。
いい試合をしたいと思っていた。

そして、相手は、柔道着であることを第1に思っていた。
襟をつかみやすい。そこから、投げを打つ。
典子は、それが、決まり手だと思っていた。

「はじめ!」の声。
聞こえたが早いか、典子は、靖子の股の間と肩に手をかけ、
高く持ち上げて、靖子をマットに叩き付けた。
うおおおおおおと観客が声を上げた。
体に土を付けたことのない靖子が、初めて投げられた。

典子は、続けざまに、靖子を、持ち上げ、マットに4回叩き付けた。

アナ「高木さん、心配ではありませんか。」
高木「私の6年生で10段をとった超天才の妹が、
   レスリングの人とだけはやりたくないと言っていました。」
アナ「ええ?じゃあ、負けちゃうんですか?今まで勝ち抜いてきたのに。
高木「勝敗は、兵家の常ではありませんか。」
アナ「そんなあ。」

「マットは、思ったより痛くない。」と靖子は思った。

靖子は、投げに投げられていた。
だが、必ず足裏から落ちて受け身とする。
ビーンと典子が両足のタックルに来た。
それは、かろうじて、交わした。
典子は、次第に、靖子の柔道着を利用するようになった。
襟をつかみ、それを引いて、靖子を転がした。
袖をとって、背負い投げを打った。
マットのクッションと受け身を使い、
靖子のダメージは、見た目ほどでは、なかったのだ。

そのとき、典子に、本能的感受性が働いた。
これほど投げて優勢であるのに、蟻地獄に落ちるような恐怖を感じる。
『この人は、このくらいでは終わらない。
 何か怖い物を持っている。』

心配そうに、アナがそわそわしている。
高木「靖子は、合気流の技で勝ちたいだけなんです。
   レスリングの技は、合気流と正反対です。
   だから、合気流の技を出せるまで耐えているんです。」
アナ「そうも思えませんが。」

典子は、靖子の襟をつかみ、何度も靖子を投げた。
しかし、靖子は打たれ強く、いくら投げても起きて来る。
レスリングのハードな練習は、並のものではなかった。
だが、靖子は、それ以上のハードな練習をして来た人だと思った。
典子は、レスリングにない『襟』を使うことで、
レスリング本来の攻撃を少しずつ崩してしまっていた。
典子は、最後の決めのつもりで、靖子の左右の襟を重ね、
両の拳を、上下にして絞るように、靖子の襟に両手を食い込ませた。
そこで、気が付いた。どう投げていいかわからない。
互いの拳が邪魔で、左右に投げられない。
押せば、相手は下がるだけ。
両手でできるのは、柔道の巴投げくらいだ。
両手で握ったのは失敗だったか・・。
もう、こんなに強く拳を食い込ませている。
典子がそう思ったとき、初めて、靖子が動いた。
靖子は、脚を開いて、右肩を低くし、左肩を右肩に被せるように、
少しずつ体を曲げて行った。

典子は、焦燥の色を見せた。
そのときの典子は、靖子の襟を絞めているというより、
靖子の襟にしがみついているのだった。
観客の誰もが思った。『手を離せばいいのに。』
典子だってわかっていた。
しかし、どうしても、握った手を離せない。
なぜ、なぜ、なぜと思いながら、
靖子の体が、典子にかぶさるようになり、典子の両肩は、とうとうマットについた。
1秒後、典子の手は、靖子の襟から簡単に離れた。
靖子は、体のねじりだけで、典子を倒した。

「どうして、握った手を離せなかったの。」典子は聞いた。
「襟を離すと、あなたはマットに背中から落ちてしまう。」
 沈んじゃいけないので、あなたは、余計にあたしの襟に強くしがみつく。
 こうなったら、もう襟を離すことができないでしょう。」
「最後、簡単に離れたのは、なぜ。」
「もう、フォール(両肩を着く)したから、安心して、手を離すことができた。」
「はじめ、あれほどあたしに投げられたのは、なぜ。」
「合気の技では、レスリングには勝てないと思ったの。
 だから、あなたの技を、合気の技に近づけた。」
「あなたの襟を利用したとき、あたしは、合気の技に近づいてしまった。」
「両手で相手の襟を絞めるなんて、レスリングでは、絶対しないし、できない。」
なるほどと、典子は納得した。
最後まで、自分流を崩してはいけなかった。

典子は、靖子と握手をした。
「大切なことを教わった気がします。」と、典子。
「あたしも。レスリングは恐いと思っていた通りでした。」
二人は、にっこりして別れた。

最後、靖子さんの襟から手を離せなかったのは、
   なぜですか。」
啓子「うまく説明できず申し訳ないのですが、
   背広姿のお父さんが、正座していたとします。
   子供が来て、お父さんのネクタイをギューっと握りました。
   子供は、お父さんを捕えた気持ちです。
   でも、お父さんが腰を少しあげました。
   ネクタイはピーンと張ります。
   このとき、子供は、ネクタイから手を放すでしょうか。」
アナ「いいえ。もう少し持っていると思います。」
啓子「背の高いお父さんが、立ち上がりました。子供の体が、宙ぶらりんです。
   子供は、ネクタイを放すでしょうか。」
アナ「落ちるのが恐くて、放しません。」
啓子「はじめ子供は、お父さんを捕まえたつもりが、
   今度は、ネクタイにしがみついていますね。」
アナ「ああ、わかった。典子さんは、途中から靖子さんにしがみついていたのですね。
   だから、手を放せなかった。」
啓子「正確ではありませんが、そんなことだと思ってください。」
アナ「だから、靖子さんは、典子さんが両手で襟をつかむまで、
   ひたすら、投げられていたんですね。」
啓子「言い換えれば、レスリングには勝てないと思ったので、
   典子さんが、合気の技を使うまで、待っていたんです。」

(残すは、『最難関、棒術と薙刀』です。)


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合気和円流・中川靖子9段④『極芯空手、勝てっこない!』

物語は、もう少し続きます。お付き合いくださるとうれしいです。
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合気和円流・中川靖子9段④『極芯空手、勝てっこない!』


大川雪之介と中川雲竜の後ろに、3席靖子の家族がいた。
母の郁恵は、さっきからブルブル震えていた。
「おじいさん。水流鉄火みたいの、もうないんですか。」と前の雲竜に聞いた。
「ないな。取って置きの技を使こうてしもうたからな。」
「ね、お祖父ちゃんから見て、勝てる見込みあるの。」妹の美奈。
「ないな。今度こそ、実力でやらねば、ならない。」
父の武史。「みんな大丈夫だって。一流の人は、寸止めしてくれるって。」
雲竜「他の選手を信じるより、靖子を信じなさい。」
「もう、神頼みしかないわ。」母の郁恵は、手を合わせ始めた。

試合は始まっていた。
ボクサー寺田のジャブをすべて交わした靖子は、
類希な動体視力を持っていることが、伺われた。
極芯空手の権藤は、身長180cm。空手界の無敵の王者だった。
その権藤が、自分を戒めた。
 合気流をあなどってはならない。

一方、靖子は全く考えがなかった。
負ける気もしないが、勝つ気もしないのである。
雲竜の教えがある。
「勝つ気も負ける気もしないときは、何も考えずに行けばいい。
それは、体が、教えてくれる。」

観客は、相手が極芯空手とあって、息することも忘れて見入っていた。

権藤が、すごいスピードで迫って来た。次は、正拳が来る。
靖子は、迅速に下がった。
正拳の次に回し蹴りが来た。
それも、下がって交わした。
そんな、攻防が続いた。
権藤は、じれていた。いくら打っても交わされる。
足蹴りさえも交わされる。
一発決めたら、終わりである。
だが、その一発が決まらない。

権藤は、とうとう、女には狙いたくない顔面に正拳を出した。
それが、靖子の頬をかすった。ピッと頬に血が走った。
「今だ!」
靖子は、権藤の腕を取り、体を半転しながら、肘投げを打った。
権藤の正拳と衝突するのではなく、拳が来る方向に投げる。
思い切り出した正拳の方向に投げられて、権藤は、飛ばされた。
靖子の投げが見えなかった。
権藤は、受け身を取り、素早く立ち上がった。
「まさか、この俺が、女に投げ飛ばされるとはな。
 女だが仕方がない。俺を投げた程の女だ。アゴに足蹴りか。」

権藤は、つつっと脚を進め、3のタイミングで、蹴りに行った。
だが、その場で、蹴り脚が、地に刺さったように動かない。
勢い余って、体が前に倒れていく。
顔を守る受け身の両手を出したとき、両手が畳に着かぬ間に、
靖子に腕を取られ、裏腕固めが完全に決まった。
権藤は、受け身の腕を奪われ、右頬から、畳に落ちた。
その一連の動きが、観客には、全く見えなかった。

観客からは、権藤が、アゴ蹴りに行こうとした瞬間、
バタンと前に倒れた、そのとき、靖子がすでに権藤の腕を固めていた、
そう見えていた。

アナ「高木さん。何があったのか、全くわかりませんでした。」
高木「VTPを見てみましょう。」
体育館の4方向に取り付けられた、スクリーンに、映像が映った。」

高木「(権藤が、1,2と歩を進める。)
   権藤さんは、靖子さんのアゴを、足蹴りにしようとしています。
   靖子さんは、下がって交わさず、1歩前に出ています。
   足蹴りに来る人に、1歩向かうというのは、大変な勇気が要ります。
   あ、ここでストップです。
   権藤さんは、靖子さんのアゴに気を集中させています。
   だから、気が付かなかったのです。
   靖子さんが、権藤さんの蹴り足の親指を踏んでいますね。
   蹴り上げようと思っている足が、踏まれて動けず、
   力余って、前に倒れたのです。
   相手が倒れてからでは、反撃されます。
   だから、靖子さんは、権藤さんが倒れ行く間に、
   裏腕固めを決めたのです。
   ここスローモーションでお願いします。
   (靖子が、神業ともいえるスピードで、
倒れ行く権藤の腕を取り固める映像が流れた。)
会場に「はあ~。」という感嘆の吐息が広がった。

高木「裏腕固めは、強烈なので、権藤さんでも、身動きができません。」
アナ「はあ~。高木さんは、それらのことが、全部見えたのですか?」
高木「それは、同じ合気流ですもの。わかります。」

啓子の解説を聞いて、あらためて、場内に拍手が起こった。

権藤は立った。
「参った。君のアゴを狙うために、気がそこに向き、
 足の指を踏まれたことが、わからなかった。
 そして、俺が倒れる宙の間に、俺の腕を固めるとは。
 俺の両手が、畳についたら、俺は、次の蹴りを出していた。
 それを防ぐとは。完全に負けた。
 恐ろしや合気流。恐ろしや和円流。」
権藤は手を出した。靖子も手を出し、握手をした。
「ありがとうございました。」靖子は礼をした。
「それは、こちらのセリフだ。」と権藤。
完敗するとは、時に気持ちがいいものだ。
観客は、にこにこしながら席に戻る権藤を見た。

ミミ「靖子姉ちゃん、またにこにこさせちゃったよ。」
母のユキ「そうね。だんだん達人になってきたわね。」

(次は、「薩摩示現流一刀の構え」です。)

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合気和円流・中川靖子③「本当に勝てるの?!」

合気和円流・中川靖子③「本当に勝てるの?!」


次はボクサーである。
バンタム級、全日本3位。
今までの選手の中で、最高のタイトルをもっている。

アナ「高木さん。今回だけはだめでしょう。
   高木さんなら、どう戦いますか?」
高木「ボクサーは、苦しいですよね。
   勝つ方法がなくはありません。
   まず、相手を、かんかんに怒らせます。」
アナ「え?それ余計まずいのじゃありませんか。」
高木「まずいですよね。」そういって、啓子は笑った。

啓子の言った通りのことが起こっていた。
靖子は、ボクシング用のグラブを両手にはめて、出て来たのだ。
ボクサーの寺田は、それを見てかんかんに怒った。
自分のパンチは、ボクサーに対し、グラブが必要だとでもいうのか。
いいか。ボクサーのグラブは、パンチで相手を殺さないためにするのだ。
お前がいいなら、構わない。グラブを取ろうじゃないか。
死んでも、文句を言うなよ。

寺田は、そう言葉を吐きながら、グラブの紐をほどいた。
そして、手に巻いている包帯も取った。

それを見ていて、靖子は自分のグラブもとった。

開始線に立ったとき、寺田は、靖子を怒り倒すほどにらみつけていた。

アナ「高木さんの言う通り、ボクサーは、かんかんに怒ってますよ。」
高木「これも、彼女の作戦です。寺田さんに素手になってもらわないと、困るんです。」
アナ「意味がわかりません。」

「はじめ!」の合図で、寺田は、果敢に前に出て行った。
そして、雨のようなジャブで攻めてきた。
靖子は、身を自由自在に動かし、寺田の攻撃をすべて交わしていた。
会場は、静まり帰っていた。
今度こそ、靖子が殺されるのではないかと感じていた。

寺尾は、じれていた。
いくら打っても交わされる。
だが、そのとき、靖子がわずかに身を起こした。
「さあ、打って来なさい。」と言わんばかりだ。右肩ががら空き。
「そこだ!」と寺田は、目を見開き、靖子の右肩に、決めのストレートを出した。
相手の右肩は、骨が、ぐちゃぐちゃになる。かまうものか。
会場は、はっと息を呑んだ。
なんと、靖子は、指、手首、腕のクッションをフルに使い、
両手で、必死に、寺田の拳をキャッチしていた。
「バカな、俺の渾身のパンチだ。両手でも受けられるはずがない。」
そう思っていた。
靖子は、密かに「流水鉄化」と唱え、体を鋼鉄化した。
受け止めた寺田の拳をそっと、寺田のねらったところに持って行った。
何事だ・・と思いながら、寺田は、靖子の肩に触れた。
「ええ?」寺田は、思わず声をあげた。
寺田は、靖子に鋼鉄の感触を得た。
靖子は、寺田の手を、自分のフックの位置に運んだ。
感触が、鋼鉄である。
靖子の腕を触り、首を触って行った。最後にボディ。
寺田は、目を大きく開いた。
「あなたは、鋼鉄でできているのか。それとも、ロボットなのか。」
「いいえ。和円流の技を使っているだけです。
 簡単に元に戻れます。」靖子は技を解いた。
そして、寺田に同じところを触らせた。

「技の一つか。こんな技があるのか。」
寺田は、しばし考えにうつむいた。
「じゃあ、君が俺のストレートを、キャッチしたのは、
 俺が、君の鋼鉄の肩を打たないようにか。」
「ぎりぎりで、そう思いました。」
「俺をキャッチした君の手は、まだ柔らかかった。」
「術を掛ける前です。死に物狂いで止めました。そして術をかけました。」
「君のキャッチがなければ、俺は、怒りに任せた渾身のパンチで、
 君の鋼鉄の肩を打っていた。
 俺の拳は、ぐちゃぐちゃになり、ボクサーとして、終わりだった。」

寺田が、靖子を見る表情がまるで違っていた。
寺田は、感激していた。そこで、審判席に行って、マイクを借りた。
「私は今、こちらの中川靖子さんの武道の姿勢に感激し、
 みなさんにお話ししたくて、マイクを借りました。
 みなさん、信じられないと思いますが、
 私が、ストレートパンチを繰り出したとき、
 中川さんは、全身鋼鉄になっていたのです。そういう技があるそうです。
 そこで、みなさん、思い出してください。
 私が、怒りに狂い渾身のストレートを出したとき、
 中川さんは、私の拳を生身の手でキャッチしてくれました。
 それがなかったら、私のパンチは、鋼鉄の肩に激突し、
 私の拳は完全に潰れ、ボクサー生命は終わりでした。

 中川さんは、私のパンチをとめなくてはいけないと、
 ほんのぎりぎりになって、思ったそうです。
 私は、それが、かえって素晴らしいことのように、思うのです。
 なぜなら、とっさに出た行動は、その人の本質を表すと思うからです。

 「合気流」「和円流」戦った後、仲良くなれる。それが、目標と聞きました。
 初め私は、そんな戯言、何をチャラチャラと思っていましたが、
 今は、違います。中川靖子さんに感謝し、尊敬し、
格闘技を語り合うお友達になりたいと思っています。
これだけは、言いたくて、マイクを持ちました。
あ、試合は、当然私の負けです。失礼します。」

会場全体が、大きな拍手に包まれた。
中川雲竜の隣にいる大川雪之介が言った。
「長生きはするもんですな。相手が、合気の精神を言ってくれた。」
「あはは。そうですね。私もこの年になって、初めてです。」

松村紀子「ああ、ステキだな。今すぐ道場に行って、稽古をしたくなった。」
近藤美咲「あたしも。みんなが、集まっていたりしてね。」

アナ「高木さん。体が鋼鉄のようになるとは、どんな技ですか。」
高木「水流鉄化といいます。体に水の流れを思うことで、
   体が鋼鉄のようになります。5分が限度ですがね。
   大変難しい技で、10段で、この技を会得して、やっと段位がもらえます。」
アナ「まだまだ知らない、不思議な技が、あるんですね。」

アナ「さあ、次は空手ですね。一番実践に近いと言われる極芯空手。
   一発入れられたら、終わりですね。」
高木「そうですね。怖いですね。ボクシングに加えて足わざもありますね。」
アナ「勝算はあるのでしょうか。」
高木「ありませんね。ほんとにどうするんでしょう。」
アナ「そんなことをおっしゃらないで。」
高木「柔術の姿三四郎は、空手の樋垣源之助に勝っているんですがね。」
アナ「それ、気休めにしかなりません。」

(次は、『極芯空手、勝てっこない』です。)

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合気和円流・中川靖子9段②「来るのは恐い人ばかり」

出て来る技は、架空の技と書きましたが、
靖子の決め技は、合気道の神様と言われた、故塩田剛三氏の技を、
参考にして、書いています。
===============================

合気和円流・中川靖子9段②「来るのは恐い人ばかり」


「はじめ!」との声で、琴が梅は、手を付いて、右足を踏み出しながら、
肩から、相手に向かった。
靖子は、立ち上がりながら、琴が梅と対象に、左足を踏み出し、
体を傾けた形で、琴が梅と「気を合わせ」大衝突したのである。
観客は、わあああああああああ・・と叫んだ。
思わず、両手で、目を隠している人もいた。
しかし、細い靖子に対して、琴が梅が、後ろに飛ばされたのである。
会場は、静寂が訪れ、その後拍手に包まれていた。


そのとき、会場から「うそだ!」「あり得ない!」「八百長だ!」
という声が始まり、うるさいくらいの声になった。
『八百長と言われるのは、心外だ。』
そのとき、中川雲竜が、出てきた。
マイクを持った。
「これから孫の靖子が7人と戦います。それを八百長と言われるのは我慢できません。
 師である私が、琴が梅関とぶつかってみましょう。見ていてください。」
雲竜は、琴が梅に、「もう一度全力でぶつかっていただけますか。」と聞いた。
琴が梅は、うなずき、構えた。
はっけよーいで、琴が梅は、思い切り雲竜にぶつかった。
雲竜は、胸を張って、右足を出し、まともに琴が梅にぶつかって行った。
すると、琴が梅が、後方4メートルほど飛ばされたのである。
おおおおおおおおおおと驚きの声が起こった。

雲竜は、マイクを持った。
「みなさん、琴が梅関が、八百長をしたとしましょう。
 だが、自分で後ろに、4メートルも飛べると思いますか。」
雲竜は、マイクを琴が梅に当てて、
「4メートル後ろに飛べますか。」
「この体で、それは、無理です。前にだって、4メートルも飛べません。」
「どうか、皆さん。靖子も出場の選手の方々も、八百長など、
 微塵も考えていません。どうか、信じてください。」
雲竜が頭を下げると、すごい拍手が起こった。
八百長だと叫んだ人々も、納得し、拍手を送った。

このとき、視聴率が、20%を超えた。

アナ「高木さん。これこそ奇跡というのを、みました。
   雲竜さんとは、和円・合気流の『神様』と言われた方ですよね。
   そんな方の神技を見た思いです。」
高木「雲竜さんは、身長155cm、体重45kgの方なんです。
   もう、ほんとに神様です。」

会場は、再び盛り上がっていた。2番手は、プロレスラーだ。
ヨッシー桜木という。
力士に勝って安心はしたものの、レスラーは、もっとやりにくく怖そうである。
体格も、琴が梅と同じくらいある。

アナ「高木さん。私にはどうしても、中川さんが勝つイメージが湧きません。」
高木「そうですよね。怖いですよね。でも、先ほどの雲竜さんは、
   アメリカ時代、レスラーやフットボールの選手をバタバタ畳に沈めたんですよ。」
アナ「そうですか。少し安心しました。」

「はじめ!」の合図があった。
ヨッシー桜木は、体を低くして、靖子の腰回りをつかもうとしている。
つかまれたら、そのまま投げられて、惨事となる。
桜木が、その手を伸ばして来たとき、
靖子は、「は!」と声を発し、桜木の両手首をつかんで、外側にねじった。
『やったー!』と啓子は心で叫んだ。
何が起きたかは、桜木を見ればすぐわかる。
桜木の脚は、人形のようになって、
靖子に両手首を引かれるまま、ずるずると畳の上に寝かされてしまった。

靖子は、少し手首をゆるめた。
桜木は、起き上がろうとしてくる。
そこをねじって、仰向けにし、腕をひねって、1、2、3で終わった。
(プロレスだから、背を下にして、1、2、3だった。)

会場は、熱狂的拍手と声援だ。
関取とレスラーにだけは、勝てないと思っていたのに、
その二人を早々に破った。

この時点で、テレビの視聴率は、25%を超えた。

アナ「もう、奇跡を見ているとしか思えないのですが、
   これは、どういうことですか。」
高木「靖子さんが、ヨッシー桜木さんの腕をとってねじりましたね。
   相手の脚が動けなくなるツボのようなねじり方があって、
   ヨッシーさんの脚に全く力が入らなくなったのです。
   そして、ずるずると寝かされてしまいました。
   昔、ロンバート・ケネディさんが、訪日の折、合気道をご覧になり、
大きな人が、小さな人に、ポンポン投げられているのを見て、
とても、信じられないとおっしゃいました。
そこで、ご自分の190cmのボディガードを倒してみて欲しい。
   そう、おっしゃったのです。お相手をした方が見せたのが、今の技です。
   お相手は、中川雲竜さんでした。
   映像も、残っていますよ。
アナ「よくわかりました。」

そのときである、私服を着た学生風の人が、
「まったー!」と大声をあげて、靴を脱ぎ、畳の上にやってきた。
体格がよく、余程腕に自信があるのだろう。
「インチキだよ。お相撲さんが飛ばされたり、レスラーが寝かされたり、
 あるわけない。
(この青年は、雲竜の技を見なかったのか。)
 俺は、柔道6段。北信流道場の大滝賢治です。
 このように名乗りました。俺が負けたら、俺を破門にしてください。
 これで、俺がインチキはしないとわかりますね。
 あの女性が俺に負けたら、力士の対戦もレスラーの対戦もインチキだって言えるでしょう。
 さあ、どこからでもかかってきてください。」
青年は、そう言って、両掌を平手にし親指を上にして、靖子の方に差し出した。
靖子はあきれた。
それは、「指固め」という合気流の技である。
8段以上の奥義であるが、簡単なので、初段以下の子も遊びでやっている。
柔道の人が、合気流の技を使って、恥ずかしくないのかと思った。
この技は、相手の手首を握った瞬間、術者は、指を下から上げ、相手手首にかければ、
技の完成。腕を降ろすと、相手に激痛が走り、まいったをするしかない。

靖子は、指固めの返し技を3通り知っていた。

一番シンプルに行こう。
青年の手首をつかんだらお終い。
相手の『指』を握れば、相手は終わり。
靖子は、青年の左右の指をまとめるように握った。
青年は、はっとして、青くなり、靖子を見つめた。
「指固め」に返し技があるなど、思ってもいなかったのだ。
絡める指を握られては、何もできない。
靖子は、青年の10本の指をつかんだまま、
後ろに倒れ、柔道の技、巴投げを打った。
青年の体は、3mも飛んだ。
靖子は、青年のところへ急いでいき、腕固めをした。
「参った。ごめんなさい。参りました。」
「ここに来た理由は?」
「指固めを知っていれば、誰にだって勝てると思っていたんです。」
「お名前も、道場も、全部嘘ですね。」
「はい。すみませんでした。」
そういって、青年は、逃げて行った。

近藤美咲「あれが、指固めの返し技かあ。永遠にわからないと思ってた。」
松村紀子「あたしも。あんなにシンプルに返せるのに。
     シンプルな技ほど、思いつかないのね。」

啓子は、場内放送を借りて説明した。
「彼が、中川さんに掛けようとしたのは、指固めという、
 合気流の技なのです。柔道家と名乗りながら、合気流を使おうとした青年に対し、
 中川さんは、あえて柔道の巴投げで返しました。
真面目な中川さんの精一杯のシャレです。」
会場に笑い声が広がった。
靖子は、啓子に向かって「・んもう」というポーズをした。


(次は、ボクサーと極(ごく)真空手です。
 どんどん怖い相手になっていきます。)

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合気和円流・中川靖子9段①「テレビ局からのお誘い」

少しずつ、自分の楽しみで書いたものが、たまりました。
せっかく書いた物なので、投稿します。
少し長いので、気が引けています。ご覧くださいませ。

尚、登場する格技の技は、空想の産物です。
格技のラン付をするものでは、ありません。
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合気和円流・中川靖子9段①「テレビ局からのお誘い」


「つよプリティ」の松村紀子は、テレビ出演を止め、
合気流部の部長として、励もうと決心した。
それは、中川靖子の技を見たこともある。
『あれほど強い人がいるのに、自分などが合気流を見せるなど、
 まだまだである。』そう思った。

カメラマンの石川聡志は、松村紀子が、番組を降りる場合、
松村が間違って教えた技の訂正は、
中川靖子が、西南大学で見せた映像を流せばいいと思っていた。
部員に、丁寧に解説している場面がある。
そこで、スタッフに見せたのである。
ディレクターの篠原が、言った。
「ちょっと、ちょっと、この中川さんって何者?
 美人だし、5段の人を投げたのが見えないよ。」
「合気流なら9段、和円流なら、免許皆伝です。
 あの合気流・和円流の神様と言われた、中川雲竜のお孫さんです。
 日本でただ一人の『和円流』免許皆伝。」
と、カメラマンの石川。
「じゃあ、村松さんの代わりに番組をやってもらったらどうです?
 村松さんは、6段。中川さんは、それより強い。」とサブの松田。
「いや、彼女が本当に強いなら、異種格闘技をやってもらったらどうです。」とスタッフ。
石川カメラマン。
「合気流は、一瞬に勝負がつきますから、時間が持つかどうか。」
「格闘家のプロフィールを流せば、もつだろう。」ディレクター。
「2時間の特別番組で、相手は10人。」サブ・ディレクター。
「中川さんが負けたらどうする。」スタッフ。
「負けませんよ。祖父の中川雲竜は、身長155cm、体重45kgで、
 アメリカに渡り、プロレスラーを次々畳みに沈めた人ですよ。
 中川靖子さんは、免許皆伝。同じくらいの強さでしょう。」カメラマンの石川。
ディレクター「中川さんが負けたら、残りの人でやってもらえばいい。」
サブ「中川さんがいないと、興味は半減するなあ。」
「これは、賭けだなあ。ちょっと怖いよ。」ディレクター。

一応打診をとるために、チーフ・ディレクターと、サブ・ディレクターは、
和円流の道場を訪問した。
雲竜は、2つ返事でOKした。
「異種格闘技あったればこそ、互いの長所と欠点がわかる。
 何よりの勉強です。」
隣に中川靖子。
「お祖父ちゃん、やるのあたしでしょ。あたしの意見も聞いて。」
「あ、失礼しました。靖子さんどうぞ。」と、チーフ。
「あたしは、10人に全勝しなければならないんですか。」
「いえ、中川さんが負けた場合、残りの選手でやります。勝ち抜きです。」
「靖子、今から負けた場合など、考えんでよい。
 局の方、その道で、できるだけ強い人をお願いします。
 相撲で言えば、横綱、剣道なら、全日本チャンピオン。
 靖子は、その道のトップですから。
 トップ同士がやってこその、異種格闘技です。」
「なるべく、強い選手を選びます。」
二人は、OKが取れたものとして、ホクホクと帰った。

帰り道。
サブ「チーフ、安請け合いしましたが、ほんとに横綱を呼べますか。」
チーフ「相撲なら、十両の力士を一人呼べれば上々じゃないか。」

「おじいちゃん、しらないからね。
 どんな強い人が来るかもしれない。」
「それこそ、願ったりのことじゃ。
 その代りにな。靖子に、あと3つ奥義を教えてやろう。」
「え?まだ、そんなのがあったんですか!」
「ああ。わしが、アメリカでプロレスラーや、
 フットボール選手を、畳に沈めた秘伝があと3つ。」

二人は、面と向かい、エイ!と掛け声が聞こえたかと思うと、
靖子は、壁まで飛んでいた。
「おじいちゃん、すごい。こんなのがあと2つあるの?」
「どうじゃ、靖子でも、防御不可能だろ。」
「うん。どうしようもなかった。」

異種格闘技。出場者がどんどん決まって行った。
力士、剣道、柔道,空手、レスリング(女子)、プロレスラ―。
薙刀(女子)、テッコンドー、ボクサー、宝蔵院棒術

それと同時に、テレビでは異種格闘技の宣伝と、
10人の格闘家が、それぞれの道場や、練習場で戦っている映像が流れた。
ここは、ある相撲部屋。親方がディレクターに言う。
「相撲のつっぱりほど強力なものは、ありません。
 プロレスラ―でも、一発でしょう。
 それが、合気流のお嬢さんですか?止めた方がいいでしょうなあ。」

ある家庭。
「ね、あのお姉ちゃんが、プロレスラーとやるの。
 絶対無理だよ。どうやって勝つの?」
「お父さんにも、わからないよ。
 勝つ方法がなければ、やらないだろう。」

高木家。
啓子「ミミ、誰とやるのが、一番苦戦する?」
ミミ「女子レスリング。技が合気流と正反対。一番やりにくいよ。」
母ユキ「断然、薙刀が怖いわよ。」
啓子「あたしは、ボクサー。ジャブからストレートが来る。怖い。」
公平(父)「俺は、全員恐い。」(みんな笑い)
ミミ「柔道の人には勝てるんじゃない。」
公平「どうだか。」

1人の女子が、10人の強敵と戦うというのは、
これまで、ごく少なかった。というか、なかった。
それが、すらりとした美少女の中川靖子がやるというので、
当日までの期待がどんどん高まって行った。
みんなの思いは1つ。中川靖子が負けたら可哀相・・だった。
だから、応援は、靖子に集中していた。

そして、当日である。夜の7時。
実況放送である。
テッコンドーと柔道の人が大事な試合があり、欠場となった。

これで、全8人になった。だが、関取もプロレスラーもいる。
極真空手がある。バンタム級のボクサーがいる。これで、十分である。

会場は、代々木小体育館。
収容1000人。
床の中央に、着脱可能な30畳ほどの畳が敷かれている。
高木啓子は、解説者として、アナの隣にいた。
観客席には、電波が流れていて、
スマホを耳に当てれば、啓子の解説が聞こえるようになっている。

靖子や啓子の家族は、特等席をもらっている。
西南大の部員も、ほとんどが来ていた。
「先輩。あたし、ドキドキして気絶しそうですよ。」と近藤美咲。
「あなたの方が、あたしより、強いのよ。
 だから、当然、あたしの方が、死にそうに緊張。」松村紀子。

視聴率は、15%を超えていた。まずまずである。
すでに、多くの人が見ている。

やがて、選手の紹介。プロレラーは、派手なコートを脱いだ。
靖子は、和円流の姿、地味な柔道着を着て、
髪を後ろに1本に縛っていた。前髪は、可愛らしく下ろしている。

みんな、プログラムを見て第1回戦が誰とやるか知っている。
そして、絶望的な気持ちになっていた。
1回戦の相手は、こともあろうか、力士である。
十両の琴が梅。
名を呼ばれ、開始線に出ていった。
靖子の試合は、ここで終わりとばかり、皆が声援を送る。

アナ「高木さん。素人判断で、勝てるはずがないと思えるんですが。」
高木「普通勝てませんよね。でも『気』が合えば、どうなりますかね。
   お楽しみです。」
アナ「『気が合う』とは、仲良しになることですか。」
高木「あはは。上手におっしゃいますね。」

啓子は、なかなかの解説者だった。

両者開始線に立った。

(次は、「対琴が梅戦、とんだ飛び入り、対プロレスラー」です。)


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スーパー洋子・両手打ち②「本の完成」<完結編>

スーパー洋子・両手打ち②「本の完成」<完結編>


「うれしいです。実は、洋子さんが今おっしゃったところ、
 私が一番力を入れて書いたところなんです。
 そこを誉めてくださったの、ただ一人、洋子さんです。」
「そうですか。卒論の著作権は、大学にあるのですよね。」と洋子。
「かまいません。今度の本に盛り込みます。」ルカは笑った。

テーブルにルカが座り、その正面に洋子がすわった。
洋子は、パソコンを2台構え、ルカの前に座った。
ルカは、2台のパソコンが気になったが、
洋子の流儀だろうと、訳を聞かなかった。
「ルカさんは、早口ですが、どんなに早くても構いませんよ。」洋子が言った。
ルカは、少し考えて、やがて、猛烈な早口で述べて行った。
洋子は、1つのパソコンを右手で打ち、もう一つのパソコンを左で打っている。
パソコンをほとんど見ず、ルカの顔を見ながら、うなずいている。
まるで、ピアノを弾くようにである。

ルカは、早口に、みるみる1ページを語った。
ルカはやはり気になり、洋子に聞いた。
「あの、2つのパソコンは、リンクされているのですか。」
「いえいえ、右手は、ルカさんの日本語。
 左手は、それを英文に翻訳したものを、打っているんです。」
「うそ!」と、ルカは、それこそ叫んだ。
「画面を見ていいですか。」ルカは言って、洋子の2台のパソコンを見に行った。

すると、左側は、綺麗な英文になっている。
しかも、ルカがよく英文で使う単語が、まるで、ルカが打ったように使われている。
「私の英文のくせが、そのまま打たれています。」
「さっき拝見しましたから、ルカさんの文体がわかりました。」
「あの、紅茶を淹れている間にですか。」
「はい。書斎のご本は、大体拝見しました。」
ルカは、希来里の言葉を思い出した。
本を読むのも、キーを打つのも、超人的に速い。

「書斎のご本を見るために、お邪魔しているんです。」
「わあ~、こんなすごい方に、口述筆記をお願いしているなんて、
 私は、天下の果報者です。」ルカは、心の底からそう思って行った。

洋子は、口述筆記をしながら、校正もやる。
ルカが、人名が思い出せず、「ジュディ・・えーと。」というと、
「ジュディ・アルバさん」ですね。
「わあ、すごい!」
ほんとにすごいことだった。
ジュディ・アルバという名は、ルカの過去の著書に1回しか出て来ない。

5人のブレインの人となりが語られるとき、
「ルカさん。ここは一番面白いところです。
 ゆっくり、たっぷり、語りましょう。」
洋子がそういう。
よいところは、洋子が、うれしそうにうなずいてくれる。
それが、ルカの自信につながる。
ルカは、本を作ることが、こんなに楽しいと思ったことはなかった。

2時間ごとに休憩を挟みながら、
200ページの原稿が仕上がった。あとがきを最後に添えた。
もちろん、三栄出版、洋子への謝辞を最後に付けた。
参考文献、語彙索引も、洋子は、瞬く間に仕上げた。
「普通これだけで、3日かかります。」とルカが言った。
「あたし、読んだ本は、全文記憶しますから、これで、合っていると思います。」
完成したのは、夜の11時だった。

ソファーに並んで座り、二人は満足していた。
「あたし、間違っていなかったでしょうか。」
「字句校正なら、直しがないです。
内容的にも、最高です。とにかく面白いです。」
「よかった。」
「東南アジアの国々にも、翻訳ものを配りたいですね。」洋子。
「洋子さん、何ヶ国語を使えるのですか。」
「28か国語です。」
「まさか!」
「私は、K国、タイとベトナムにも、必要なご本だと思います。」
「はい。洋子さんの空いている時間に、翻訳をお願いします。」

3日後、本は出来上がった。

三栄出版の1階のブースに、
ルカと洋子、百合子がいた。
ルカは、和文と英文の本を見せられた。
「3日でできるなんて、夢のようです。
 すべて、洋子さんのお陰です。
 私、洋子さんのような方に出会って、これからは、もっと謙虚になろうと思いました。」
ルカは、言った。
百合子が、
「ダメダメ、ルカさんは、今まで通りがいいです。
 ちょっと辛辣で、生意気そうで、可愛い。」と言った。
「あたしも、そう思います。」と洋子も言った。
「はい。」とルカは笑った。

本は、売れた。
ペーパーバックで、1冊400円という値段もよかった。
ちょっと手に取って見たくなる。
平積みになり、やがて、書店の入り口に山にして積まれた。

夜、ルカが満足な気持ちでソファーにいるとき、H氏から電話があった。
論客として、いつも勝てない相手だ。
「あなたは、もっと勉強しなさい。」とルカに言った人だ。

H氏。
「ルカさん、やったな。
 今度の本には、俺も、ケチのつけようがない。
 ペーパーバックで、400円。気取りがなく好感がもてる。
 読み始めたら、夢中になってしいまい、胸をドキドキさせながら読んだ。
 いい本だ。絶対、今必要な本だ。おめでとう。」
「そうですか。Hさんにそう言っていただけるなんて、
 夢のようです。」
「俺だって、本当にいいものは、誉めるさ。」
二人は、笑った。

ルカは、ソファーに沈み、
頼もしかった洋子の可愛い顔を思い浮かべた。

<おわり>

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スーパー洋子「タイプ・両手打ち」<2話完結>

スーパー洋子・両手打ち


※政治的、歴史的内容が多少出て来ますが、これは、全くの架空のものです。


三栄出版に意外な人が来ていて、対応した百合子は、
少なからず驚いた。
年齢は29歳くらいの女性だが若く見える。
ストレートな髪、前髪を真ん中から、左右に分けている。
一口に年の割に可愛い。

「あのう、T大の歴史学の助教授でいらっしゃる三崎ルカさんでいらっしゃいますよね。」
と百合子は、聞いた。
「はい、テレビにあまり出ないのに、よくご存知ですね。うれしいです。」
「いえいえ、You Tube の討論会が好きで、よく見ます。
 三崎ルカさんが、名立たる論客を、バッサ、バッサとお切りになるのを、
 胸のすく思いで聞いています。」
「はずかしいです。」
そう言って三崎は、ご指名である、倉田洋子を呼んでもらった。
三栄出版のNo.1編集者と聞いて来た。

やって来た洋子を見て、三崎ルカは意外に思った。
まるで、高校生のように幼く見え、可愛い。
医学部の学生、希来里に聞いて来たのだ。
希来里によると、超人的能力の持ち主であるらしい。

百合子と交代で来た洋子は、三崎ルカの顔を見て、
「やったぜ。」と拳を上げた。
「あの、何がやったぜなんですか。」
「三崎ルカさんに一度お会いしたかったからです。
 三崎さん、可愛いですから。」
「まあ、あなたには負けますわ。」とルカ。

三崎は、本を、なるべく早く出版したいという。
「1週間は無理でしょうか。」という。
「センセーショナルなご本なのですね。」
「自分では、そう思っています。」
「じゃあ、ペーパーバックにして、どんと題名を書き、
 三崎さんのお名前とお写真をドカンと載せるだけなら早いです。」
「いいですね。週刊誌的価値の本ですから。」
「急ぐ理由をお聞きしていいですか?」
「はい。今度のA国の新大統領ですが、
 ポンポン感情的にものを言い、世界が振り回されています。
 あの衝動的な大統領の発言は、
 実は、優秀な5人のブレインが考えに考え抜いたものだと、
 各国に知らせたいのです。
 最後は、大統領の当面の目標は何かを明らかにしたいんです。」
「まあ、おもしろそうです。
 じゃあ、ルカさんは、その5人のブレインの人となりを知ってらっしゃる。
 それで、この5人なら、こう考えがまとまるだろうと占うおつもりですね。」
「どうして、そこまでお分かりになるの。びっくりです。」
「どうせ出すなら、英語版も考えてらっしゃいますね。」
「はい、できれば。」
「三栄には、2人の超優秀な翻訳をなさる方がいるのですが、
 時間がありません。及ばずながら、私がいたします。」
「まあ素敵。」

洋子の仕事は、口述筆記であった。

「口述筆記の場合、私はその方のお宅に伺い、
 著書や参考文献に目を通したいんです。その方が、正確な口述筆記ができます。」
「分かりました。私のマンションが近くですから、お出でください。」

三崎ルカのマンションは、やや男性的な内装だった。
着くや否や、洋子は書斎の三崎の書いた本、英語版も目を通し、
本の中にあった参考文献にも目を通した。
洋子は、1冊をパラパラめくるだけだったが、
三崎は、洋子がちゃんと読んでいるとは、夢にも思わなかった。
希来里から、洋子の本を読む速さを聞いていたが、
洋書もあり、パラパラでは、絶対無理と思っていた。

三崎が、紅茶を淹れてくれる間に、洋子は必要な本を読み終わった。

キッチンテーブルで紅茶を飲みながら、洋子は言った。
「ルカさんのハーバード大学のときの卒業論文は、出色のできですね。」洋子は言った。
コピーを取って、それを製本したこの世に、自分だけの1冊の本である。
心血を注いで書いた、自分の中の最高傑作である。
「お読みになったの。」
「拝見しました。」
「いつ?」
「さっきです。」
「まあ。」とルカは、ほんとかなと思いながら、
「どこがよかったですか。」と試しに聞いてみた。
感想を聞くことは、ときに相手を困らせることを、百も承知で聞いた。

「C国は多民族国家ですが、それを4つの民族にまとめ、
 その4つが、どのように東南アジアに影響を与えたか、
 お調べになりました。
 それまでの民族分けは、遊牧民族に農耕民族、
 あるいは、肉食系民族と草食系民族という分け方で、大体満足していました。
 それが、例えば、K国とN国を比べると、
 同じ農耕民族であり、思想も朱子学や儒教で似ている。だのに、
 K国の人は、能動的、積極的、だから、しょっちゅうデモ行進をする。
 N国は受動的、紛争を嫌い、過去に2回、安保反対の
 大規模なデモがあった程度です。

 この違いは、どこから、どのような影響で生まれたのか。
 それとも、民族の遺伝子的違いによるのか。
 その答えを読むときに、私は、ワクワクして、強烈な興奮に見舞われました。
 古代C国から始まり、それが、今日的な問題を占うがごとくに、言及され、
 今のC国、南北のC半島、そして、N国の関係を解き明かす、大きな示唆を、
 与えられています。政治的な工夫と共に、民族としての違いを意識して克服しない限り、
 平和な共存は、遠いと。
 この論文が新大統領が誕生していない4年前だということに、驚かされます。」

ルカは、驚きと同時に、大きな喜びを抱いていた。
今、洋子が語ってくれたことは、ルカが、どこよりも力を入れ、
書いたところだった。それが、今まで、誰もこの部分を評価してくれなかったのだ。
評価して、願う通りに、知的興奮を覚えてくれたのは、洋子が初めてだった。


(次は、後編。2話完結です。)


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写真集『みんな男性です(証拠付き)』

またまた、写真集です。出典が分からず、お詫びいたします。


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女性的で、Pがあることが、信じられません。


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表情が、大好きです。

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デニムのショーパンがお似合いなので、つい貼ってしまいました。


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眼鏡の学級委員は、実は男子でした。


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可愛い女主人です。


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とてもセクシーだと感じます。


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女性のしなしなした感じがたまりません。


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知的な女性がこんなことしていると、燃えます。しかも、P付き。


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二人そろうと、刺激的です。


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さわやかに、Pを出している人は、新鮮です。


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綺麗な人です。Pがあって、それを愛撫しているなんて。


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ぱっと見、綺麗な女性です。


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お顔がすごく女性的なのに、こんなポーズを。


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小顔で、女性的。Pがあっても違和感ありません。


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とても素敵な方ですね。この方も、Pがあることに、違和感なし。


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学校の美人先生みたいです。こんな先生に教わりたいです。


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どこか、アンニュイな感じ。癒されます。


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吐息が聞こえて来そうな感じ。好きな写真です。

ご覧くださり、ありがとうございました。


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仰向けになると若返る

仰向けになると若返る


ちょっとした発見を綴ってみます

<発見1>
「仰向けになると若返る」

室内で女装したとします。
畳の上に仰向けになります。
そして、手鏡で自分を見てみると、きっと10歳くらい若く見えます。
(見えなかったら、ごめんなさい。)

私は、アダルトの「熟女物」を見ていたのです。
50歳くらいの女性。初めは立っていました。
その内、男女が絡み、女性が仰向けになりました。
すると、女性が30歳くらいに若返って見えるのです。

理由を考えました。人の顔は、シワが増え、
頬が下がり、目の下がたるみ・・・。それは引力が犯人です。
それが、仰向けになると、下がらなくなって、若く見える。
そんな、訳でしょう。
(女装じゃないときでも、若く見えますよ。)


<発見2>
「仰向けになると、スカートのホックがとまる。」

お腹が少々出てきた方。スカートのホックがなかなか止まりません。
あと1cmなのに・・。
こんなとき、仰向けになります。すると、楽々とまります。
理由は先ほどと同じ。横隔膜の上にある臓器が重みで下がり、
お腹が出ています。仰向けになると、重みがなくなり、お腹がへっこみます。
ホックを一度止めると、後は、歩いても外れませんね。


<発見3>
「掌の甲をこすると、血管が消える」

完璧に気を配って撮った写真なのに、
後で、見てみると、手の血管が浮き出て丸見え。
撮るときは、なかなか、手まで気が付きません。
<対策>
撮る直前に手の甲を片方の手の指でこすると、消えます。
10秒は持ちます。
それとも、写る方の手を、上に10秒ほど上げておくと、血管が収まります。
もう片方の手は、自撮りの場合写りませんね。

ささやかな発見ですが、ご参考になれば、うれしいです。

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女装環境最悪の中で女装する

女装環境最悪の中で女装する


これは、私が、女装環境最悪のとき、それでも女装しようと頑張った記録です。
子供二人あり。妻とのセックスあり。女装用品の隠し場所、ほとんどなし。
自分の車無し。
手ぶらで行って、女装をしてくれるサロンがあるようですが、この頃は、
ありませんでした。あるのは、カラオケだけ。

紙袋に、ドレスや、靴を入れて、ふくらんだ紙袋で外に出ようとすると、
妻から、「何持って、どこに行くの。」そう言われます。答えに困るので、
紙袋はだめでした。
唯一外に持って行けるのは、パソコンを入れるケースでした。
これなら、「ちょっと電気屋さんにね。」で通ります。

そこで、パソコンケースに入るよう女装用品を工夫しました。
メイク道具は、布製のペンシルケースに入ります。厳選します。
ウィッグは、裏返しにして、スーパーの小袋に入れます。
多少潰れても平気です。
パンプスを履きたいですが、体積の小さい紐のサンダルにします。
スリップ、ショーツは、ほとんど、体積無し。ブラは芯のないもの。
ワンピースですが、できるだけ薄地のシワの出来にくい物にします。
これは、畳めば、コンビニの一番小さな袋に入ってしまいます。
直前に髭を剃るのは効果的で、隙間があれば、電気カミソリを入れていきます。
薄い手鏡があれば、それも便利です。
さあ、これで、全部パソコンケースに入りました。

カラオケですが、前もって鏡の一番大きい部屋を探します。
「踊りの研究をしたいのです。」と言えば、部屋を見せてくれます。
いざ、カラオケに入るとき、トイレを必ずすませます。
女装をしている最中にトイレに行きたくなる時があります。
女装のまま、堂々と多目的トイレに入るのも、よし。
または、ズボンを履き、男物の上着を羽織って、キャップを深く被り、
男子トイレにはいります。個室へ直行。男なのでバレても平気。
これ、けっこうスリルです。上着の下は、女性の下着です。悪くありません。

さて、メイクです。
手鏡を立てて、始めます。
鼻の下の髭隠しですが、コンシーラは、難しいのです。
チークで鼻の下を赤くして、これでファンデーションを塗ると、
案外うまく行きます。
ワンピースを着ます。
ウィッグは、袋の中に折り畳みのブラシを入れておくと便利です。
すね毛を一番隠してくれるのは、黒のメッシュのパンストです。
メッシュなら、肌色のパンストでも、隠してくれます。

メイク落としですが、ポケットティッシュくらいのがあり、
それが便利です。同時に、ポケット・ティッシュも必要です。
マスカラですが、メイク落としでは落ちないものがあります。
マスカラは、しないのが一番です。

サンダルを履きます。
カラオケの鏡は、大きくても腰までしか映りません。
サンダルは、映りませんが、男の靴を履いているよりましです。

私は、よく、部屋を盗撮されているんじゃないかと心配しました。
で、聞いてみたのです。すると、
「廊下には防犯カメラがありますが、部屋にはありません。」とのこと。
あっても、犯罪が行われていない限り、何も言われません。

女装の姿を、スマホで撮ることですが、
部屋が暗くて、ろくな写真が撮れません。
フラッシュは、顔の影が強調されるだけ。
カラオケのスクリーンを、青一色にして、
スクリーンに向かい、それを光源にすると少しよく撮れます。

満足したら、帰ります。
パソコンケースなので、家族に聞かれても平気です。
紙袋で行った人は、帰りも紙袋を下げているので、
言い訳が苦しいです。

恵まれない条件の中での女装なので、
制約があり、たくさんの妥協をしなくてはなりません。

洗濯ですが、休日出勤して、洗濯物を網の袋に入れて洗うのが、
家で洗うよりずっとましです。
カツラは、洗わないのが一番。
香料入りのスプレーで、汗をごまかすのが、安全です。

以上、私の実体験を書きました。
もともと女装の出来ない環境での女装ですから、
このくらいで、よしとしていました。


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女装外出 難易度

女装外出 難易度

※女装外出の達人のような方がいらっしゃり、
 そういう方は、以下の限りではありません。


・家で、女装して、夜に近所を歩いてみる。
(家族がいると、できません。)
・カラオケで女装し、何か注文してみる。
 または、ちょっと出かけると言って、5分くらい外に出てみる。
★★
・夜の繁華街を歩く。
この時は、ウインドウ・ショッピングや、
 自分のパス度を確かめるため、キャロキャロしていると、
 ナンパされたり、からかわれたりする。
 目的地に真っ直ぐに行くことが大事。

・男性のパートナーと歩く。
 これは、完全に安全。
 ただし、パートナーが女装者と歩くのを、気にしていては、
 何にもならない。堂々と歩いてくれる人と行くこと。
★★
・買い物
 洋服店は、比較的安全。女装していれば、女性として扱ってくれる。
 試着も可能。(高級な下着は、試着しないこと。)
・コンビニ、スーパーも安全。
(以上、どこで女装するかだけが問題。)
★★
・映画館。
 隣に人が来ないように、すいている映画館に入る。
 トイレは、映画の途中で入れば、誰もいない。
 自信のないときは、男子トイレに入る。
 そこも、誰もいないでしょう。
★★
・遊園地。
 客が他の客を意識していないので、案外見られていない。
 アトラクションに並ぶときは、真っ直ぐ前を向いていれば、セーフ。
 ただし、ジェットコースターなどで、かつらを飛ばさないこと。
・食事処 
 ・食べたいものを、メニューでポイントすれば、クリア。
女性の声をわざと作らない方が安全。
★美容院
・希望の髪型を聞かれるだけで、後は、何もなし。
・カツラを調節したい人は、美容院のすいている時間に行けば、
 丁寧にやってくれます。
★プリクラ。
 女装していれば、1人で入っても、まずはOKだそうです。

★★★★★
・デパートの女子トイレ。
 法律と結びついているので、まず入らないこと。
 通報されると、逮捕。逮捕されても、検察の段階で、
 ほとんど無罪になりますが、その過程で、いろいろ身上的なことを聞かれ、
 会社や家庭に連絡されることもあるので大注意。

 プロのニューハーフさんで、女性にしか見えない人もいますが、
 その人達も、女子トイレは敬遠するそうです。
女子トイレに堂々と入れるのは、戸籍の性を変えた人だけ。

・温泉の風呂
 湯気で分かりにくいので、女子トイレより、安全かも知れません。
 しかし、こちらは、女性の裸が見えてしまうので、トイレの比ではなく、
 罪になります。温泉は厳しいです。

なんだか、当たり前のことを書いた気がします。
お許しくださいませ。


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この方は、女性でしょうか。

この方は、女性でしょうか。
よく、女装の写真集に出て来るのですが、到底女装の人には見えません。
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ところが、こんな写真を見つけました。
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なんだか、ショーツのあたりが、膨らんでいるような。しかし、写真加工ということも考えられますので、
断定は、できません。さて次。

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後ろに髪の毛をアップしにして、1本に結んでいる。それにしては、少し、不自然ではないでしょうか。
坊主にしているとは、考えにくいです。ひょっとしたら、男の子と考えたくなります。

次からは、この方の、ビューティフル・フォトを並べます。
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絶体女性と思えるんですけどね。女装子だと、うれしいです。

では、また。

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ハリスさん、完全に若返る

ノンポイさんの1世代前、世界一のニューハーフといわれた、韓国のハリスさん。
ご覧のように、ビックリするほどに、若返りをされました。

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1997から2016年。19歳もお年をとったのに、
今の方が、お若く見えるほどです。
これほどの、若返りを見せた方を、今まで見たことがありません。

2年ほど前AKB48と一緒に写真を撮られたときは、
お年相応に見えたのです。AKBの子達がだんぜん若く見えました。
でも、今なら、同じくらいに見えるかもしれません。

少し、別の写真があります。
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少し、アヒル唇にされたのでしょうか。
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ほんとにびっくりです。
でも、昔が蘇ってきたようで、私は、うれしいです。


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人型ロボット

人型ロボット


2045年に、人間と寸分たがわない人型ロボットができるそうです。
みんな1人に1台、マイ・ロボットを手に入れるでしょう。
私なら、可愛い女性のロボットを手に入れます。
そして、できるなら、自分の「意識」をそのロボットに移します。
「意識」ってなんでしょう。ロボットに「意識」だけは移せない気がします。

しかし、自分を少しずつサイボーグ化していけば、
意識は、常に自分にある気がします。

あるアメリカの映画で、人間が自分そっくりの人型ロボットを所有し、
仕事は、みんなロボットにさせるというのがありました。
ロボットが見たもの、触ったもののデータは、全部人間の自分に送られてきますので、
人間は、座っていて、すべてを体験できます。
人間は、年を取りますが、ロボットは年を取らないので、
いつも、ヤングです。
自分そっくりのロボットではなく、可愛い女性のロボットを所有すれば、
女性としての生活体験ができます。
美容院では、簡単にシワをなくしたり、二重にしたり自由自在です。

主演は、ブルース・ウィルスでした。
彼は、ロボットに代行させていることに、次第に疑問を抱き、
最後は、生身の人間として、生きて行こうと決意します。
(ネタばれになっていたら、すみません。)

ロボットに異議を唱えても、できるものは出来てしまうのでしょうね。
その文献では、ロボットが世界を制覇するのは、時間の問題だと言っていました。

私が書いたもので恐縮ですが、未来社会に、「レトロ・タウン」というものがあります。
なんでも簡単にできる社会に疑問を感じた人々が、
2015年の社会を手本に、牧歌的な街を作っています。
そこでは、年を取れば死んでしまうし、簡単に美女にはなれません。
今と同じです。
ただ、性を変えたい人が、異性になれるような、
そんなテクノロジーは欲しいと思います。

声を変える技術は、かなり進んできているようです。
そんな技術も、進んでほしいです。

人型ロボットの誕生。
恐くもあり、楽しみでもあります。


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澄江クリニック③「Fさんのカムアウト」最終回

ちょっとエッチなこと書こうと思いましたが、
Fさんの続きを書きます。多分、最終回にします。
=============================

澄江クリニック③「Fさんのカムアウト」最終回


その日、診察室に来たFさんは、にこにこしていた。
「何か、いいことありましたか?」と澄江。
「はい。家族にカムアウトしました。」
「まあ!」と澄江は、顔をほころばせた。
「どうやったか、話してくださいますか。」
「はい。前回先生が、大学生は理解があると教えてくださいましたので、
 息子、娘を、アイスクリーム店に誘いました。
 そこで、私の友人のことだけど、と言って、全部話しました。
 で、息子、娘に聞いたんです。どう思うかって。
 すると、二人共、『障害なら仕方ないよ』と言いました。

 『その人の奥さんは、どうなるだろう。』と聞きました。
 二人共考えていました。そして、
 『20年も、反対の性で頑張って来たのだから、後の人生は、
  本来の性で、過ごさせてあげないと、可哀相。
 奥さんは、悲しむだろうけど、子供2人といっしょなら、
 淋しくないんじゃないかな。」

「そうですか。はじめ友人のこととして話したのは、大正解ですね。」
「はい。一通り二人の意見を聞いて、二人にカムアウトしました。
 二人は、驚きましたが、『なんとなく、おとうさん、女っぽかったからな。』
 そう言って受け入れてくれました。

 で、その日の夕飯のとき、妻にカムアウトしました。
 子供二人は、『自分たちは、平気だ』と援護射撃をしてくれました。
 妻は、初め泣きました。ひとしきり泣いた後、わかったと言ってくれました。
 そして、なんとなく気づいていたと言いました。
 そして、『女の心を持ちながら、25年も父親をやってきて、
 さぞ、辛かったでしょう。』と言ってくれました。
 私は、涙が出ました。

 いろいろ約束を決めました。
 別居すること。
 私が、女になっていくのを見るのは、辛いからと妻はいいました。
 家族に会いたいだろうが、電話で済ませること。
 電話では、今まで通りの男性としての、話し方をして欲しいこと。
 このくらいです。

 後は、職場だけです。」

「よかったですね。もう上出来もいいところですよ。」
「はい。お蔭さまで。」
「仕事ですが、Fさんは、工業デザイナー、20年のキャリア。
 背広ネクタイは、不必要ですよね。」
「そうです。」
「会社や職場を代わるのは、今のお年で、
 非能率的です。
 実は、カムアウトは、家庭より職場の方がずっと簡単と言われています。
 私が、Fさんが、『性別違和』であるとの診断書を書きます。
 性別違和は、障害ですから、会社の障害者枠に入ると思います。
 多くの会社は、障害のある人を敬遠し、ごまかしているんです。

 診断書を課長さんに持って行き、
『そのような次第で、明日から、女性の身なりで仕事をしたい。』
 と言えば、課長さんは上役と相談し、十中八九OKが出ると思います。
 もしだめなら、私が、友人の弁護士と2人で乗り込んでいきます。
 人権にかかわることなので、断れないと思います。
 また、仕事に差し支えない限り、減俸など、ないように、念をおします。
 周りの職場の方々は、3日程で、新Fさんに慣れますよ。」

「そうですか。安心しました。先生は、いざというとき、たのもしいですね。」
「ま、一応プロですので、たまには役に立たないと。」と澄江は、にっこりした。

それから、1年後。

昼下がり、患者がいないときに、
澄江クリニックに品のいい女性の訪問者がきた。
カルテを出そうとしていたユミは、気が付いた。
「まあ、Fさん!」と言って、澄江に飛んで行った。
背は、160cm、細身。
明るいスーツを着ていた。
「まあ、まあ、まあ。もうすっかり女性じゃないですか。」と澄江。
診察室でしばし話した。看護婦たちも覗きに来ていた。

澄江「完全な女声になってますよ。」
Fさん「先生のおっしゃったとおり、通勤の車の中で、練習したの。」
澄江「胸は。」
Fさん「あたし、運がよくて、今Bカップ。」
澄江「わあ、すごい!」
Fさん「先生のおっしゃったとおり、女装スナックを一人でしている友達のところで、
    1年間修業をしたの。ママは、よく注意してくれました。
    水商売の言葉じゃなくて、普通の女性の真似をしなさいって。」
澄江「ご家族とは?」
Fさん「子供にも、妻にもよく電話します。男声でね。」
澄江「彼とは?」
Fさん「たまにですけど、コンスタントに会ってます。」

ソファーから立ったとき、Fさんは、言った。
「ずっと思って来たことですが。」
「何ですか?」澄江や看護婦たちは、耳を澄ました。
「先生は、名医でいらっしゃいます。」とFさん。
「そんな、そんな、とんでもないです。」と照れる澄江に、
看護婦たちは、大きな拍手をした。

すがすがしい空気を残して、Fさんは去っていった。

<おわり>

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澄江クリニック②「MtFのFさん」

澄江クリニック②「MtFのFさん」


その患者は、MtFつまり身体的には男性だが女性の心を持っている。
45歳。会社員。3回目である。
仮にFさんと呼ぶ。
その日、澄江の前で、Fさんは、涙を見せていた。
「もう耐えられません。私は、人生の半分を男として耐えて来ました。
 男ではないのにです。
 残り半分は、女として生きたいです。」
「お気持ち、お察しします。これまで、よく耐えてらっしゃいましたね。」
「はい、何とか救われたいです。」

「彼はいらっしゃるのですよね。GIDの人を狙った結婚詐欺もいるようですが。」
「彼とは、もう10年の付き合いです。それは、大丈夫です。」
「彼は、独身ですか。」
「違います。妻子がいます。」
「それでは、彼と結ばれても、愛人のような関係になるのでしょうか。」
「そうなると思います。セックスをしますので、友人ではありません。」

「Fさんは、結婚が早く、お子さんは、大学生で、ほとんど大人ですね。」
「はい、そうなる日を待ち望んでいました。
 それとも、独身時代に、女になるべきでした。」
「奥様は、お仕事を持っていますか。」
「はい。それが、救いです。」

「Fさん、ご家庭では、男っぽくなさっていますか。」
「いえ、女っ気が出てしまっています。」
「性別適応手術をお望みですか。」
「彼が望むなら、すると思います。」

「ま、日本のガイドラインの抜粋ですが、
 女性として社会的に生きて行けるように、仕草、歩き方、言葉など、
 女性になっていることが、望ましい。
 女声を出せると、社会の受け入れが、断然違います。
 そのために、水商売のママの補佐のような仕事をかって出て、
 そこで、女になる修行をする方もいます。1年くらいでしょうか。
 女性ホルモンですが、1年ほど打つと、体が丸く、柔らかくなります。
 乳房は、個人差が大きいです。Aカップが、標準でしょうか。
 それから、女性になっても生活ができるように、何かの仕事が欲しいです。
 これら、めんどくさいことだらけですが、
 Fさんなら、喜びをもってできるかも知れませんね。」
「はい。そういう修業は、喜びです。」

「問題は、奥様ですね。頭が痛いですねえ。」
「はい、それです。」
「学生で、手術までしてしまった人がいるんです。
 その彼が、法事で実家に帰るとき、男子のかつらを被り、
 女装を隠して帰ったそうです。
 手術を終えた体ですよ。
 それでも、両親にカムアウトできなかったと言います。
 カムアウトというのは、かくも難しいもののようです。」
「その学生さんの気持ち、痛いほど分かります。」

「一つ朗報ですが、『女装』のカムアウトは、ワースト1か2です。家族にです。
 ほとんど受け入れてくれないそうです。
 でも、GIDの場合、理解度が高いのです。
 『障害なんだから、やむを得ないよ』ということで、
 特に、大学生の理解が高いそうです。
 Fさんの2人のお子さん、大学生ですよね。
 お子さんが理解してくれれば、お子さんが奥様を説得してくれる。
 そう言うことが、ないとも限りません。」

「そうですね。でも、カムアウトしてしまうと、
 彼に会うことができません。
 妻を置いて、じゃあ、行ってくるよとは、言えません。」
「そうですね。女になったら、別居しかありませんね。
 でも、ご家族の理解があれば、別居から遊びに帰ることはできますよね。」
「ああ、そうですね。理解のあるなしで、全然違います。」

「今日も、何もお土産を差し上げられなくて申し訳ありません。」
「とんでもない。大学生に理解があるとお聞きしたのは、喜びでした。
 二人の子に、じわじわ聞いて見ます。」
「そうですね。無理のありませんように。」
「先生には、なんでも話せます。共感的に聞いてくださいます。」
「そうですか。また、お出でください。経過を知りたいです。」
「はい、そうします。」
Fさんは、にっこりして帰った。

看護婦ユミ「Fさん、にっこりなさって、帰っておいででしたよ。
      初めは泣いてらしたのに。」
澄江「あたしは、ただ聞いていただけ。」
看護婦エリ「それが、いいのかも知れませんよ。」
澄江「だと、いいんだけど。」

澄江「さあ、今日は、ここまでにしましょうか。」
看護婦たちが、わ~いと飛び上がった。

(次回は、ちょっとえっちになる予定です。)


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澄江クリニック①「本木澄江の診察」

澄江クリニック①「本木澄江の診察」


本木澄江の精神科クリニックは、ジェンダー・クリニックも兼ねていた。
もっとも、女性ホルモンの注射や美容整形などはしない。
あくまで、窓口としてのクリニックである。

診察室は、広く、大きなソファーがあり、観葉植物が、
上手に置かれている。

本木澄江とは、本名であったが、ふつう女名前である。
彼女は、女装者であり、親が「澄江」という名をよく付けてくれたと感謝している。
澄江は、学生時代から女装をするようになり、それから、クリニックを開業するまで、
ずっと女で通してきた。
澄江を見て、男だと思う人は、まずいない。

今、30歳代後半のサラリーマン風の男性が相談に来ていた。
「そうですか。結婚されて、小学生のお子さんが2人いらっしゃる。」澄江は言った。
「はい。それで、できる女装に制限があります。」
「制限どころか、がんじがらめではありませんか。」
「1回2万円の女装サロンがあります。
 そこに行けば、メイクでかなりな女にしてくれて、
 写真を撮ってくれます。」
「今は、それで、我慢なさっているのですね。」
「はい。でも、私の小遣いでは、2か月に1度が精一杯です。」

「もし、2年の単身赴任があったら、何をなさいますか。」澄江。
「脚と髭を、脱毛します。眉をぎりぎり細くします。
 ぎりぎりというのは、男にも見えるというギリギリです。
 女装外出をします。」
「脱毛は、永久?」
「そうしたいですが、やがて妻にばれるので、永久は無理です。」
「性別適応手術で、女になってしまいたいと思いますか。」
「妄想の中で、いつも思っています。
 でも、妻子がいますので、夢のまた夢です。」

「離婚をして、女として暮らしたいと思いますか。
 まだ、30歳代でいらっしゃる。」
「それを、何度も考えましたが、やはり家族を愛しているので、できません。」
「ご家族に、女装の願望をカムアウトするのはどうですか。」
「家族が受け容れてくれるイメージがどうしても浮かびません。
 それに、いったんカムアウトすれば、家族の心は、私から離れます。
 日常の会話が、難しくなります。
 カムアウトして、うまく行っている方もいると思いますが、
 私の場合、絶対に無理です。」
「では、当面、その女装サロンに行って、願望を叶えるしかありませんね。」
(結局、こうなるんだよな。)と澄江は思った。

「ときどき、若くて独身の人が、家を離れた部屋で好きなだけ女装を楽しみ、
 すごくきれいになって外出もしているのを見て、
 うらやましくて、胸がキューンとします。」
「ジェラシーですか。」
「ちがうと思います。羨ましいのと、同時にその人を好きになってしまうので、
 その人の写真をもっと、もっと見たいと思います。」
「ここが、女装の素晴らしいところですよね。
 ジェラシーの前に、好きになってしまう。」

「『精神的女装のすすめ』というレポートを書いた人がいます。」
「ほう、どんな内容ですか。」
「あなたのように、全く女装をする環境にない人へ、書かれているものです。
 小用でトイレに入るときは、女の子のように座ってやり、
 太ももをぴったりつけてする。終わったら、必ずビデを使い、紙で拭く。」
「なるほど。それなら、私にもできますね。」
「心の中では、常に女言葉を使う。例えば、洋服店のウインドウを見て、
『いや~ん、あの服、あたしの、チョー好み。似合うかしら』なんて言ってみる。
 テレビを見ているとき、心の中で女の子になって見る。
 『あたし、この人好きなの。ああ、ステキだわ。』なんてね。」
「ほうほう。考えれば、まだありそうですね。」
「誰にも見られないところで、女の子文字を練習する。
 投函しませんが、誰かに書くつもりで、女の子文字で手紙を書く。」
「なるほど。それ、燃えますね。」

「車通勤ですか。」
「はい、片道30分です。
「じゃあ、往復、女声の練習をする。」
「ほうほう。」
「女声の出し方のマニュアル本がありますが、
 もっていて、見つかるとまずいです。
 ネットでそういうサイトに行って、参考になさるといいです。
 自分で女声が出せたと思っても、周りには、まるで男声に聞こえていますから、
 ボイス・レコーダーを使います。
 レコーダーの声が、女声に聞こえたら、次は実践です。
 洋服の雑誌などに、女になって電話して、質問し、楽しみます。
 女声を出せるようになると、かなり女になった気がしますよ。」
「よく、わかりました。」
「全部一度にやるのではなくて、気が向いたときだけね。
 どれも、けっこう疲れますから。」
「本当の女装じゃなくても、お茶を濁す程度の効果がありますね。」
 
「そう、気休めとしては、優秀です。
 まあ、こんなことしか言えないのです。
 いつも診察料をいただくのに、気が引けています。」
「いえ、『精神的女装』がためになりました。
 今まで、考えたこともありませんでした。
 それに、頭の中が、整理されました。
 家族には、カムアウトしない方がいいこと。
 私にできる女装の範囲がわかりました。」
「また、お出でになりませんか。」
「はい。先生は、何もかもわかってくださいます。」

客は、診察料を払って、出て行った。
診察料が、驚くほど安い。
「お薬出さないと、稼げないのよね。」
と澄江は、看護婦たちに行った。

「さあ、今日はもう終わり。
 シャッター閉めて、みんなで、にゃんにゃんしよう。」
澄江がいうと、3人の看護婦は、わ~いと喜んだ。
3人の看護婦は、澄江が選びに選び抜いた、女装子である。


(次回は、未定です。)

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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