ビックリ・スタッフ騙される②「ビックリ隊顔面蒼白」


ビックリ・スタッフ騙される②「ビックリ隊顔面蒼白」


道夫は参っていた。
あれで、男子なのか。
ビックリのプロ側を憎んでいたが、ルミは到底憎めそうもない。

ルミは、赤い半袖のワンピースできた。
袖の周りがフリルになっていて、ボブヘアーの髪に赤い花をつけていた。
たまらなく可愛い。
ビックリ隊3人は、局のバンを喫茶店前に移し、
二人を観察していた。
二人は、いい感じで話している。
ルミが言った。
「あたし、人を騙すのって嫌いなので、道夫さんに何もかも言います。
 今、テレビ局の人が、あなたをはめようと、見張っています。
 あたし、実は、男なんです。」
「うそ!ほんと?信じられない。」
こう驚いて見せるのが、礼儀だと思った。
実際、信じられないほど、可愛いい。
「それで、道夫さんが、あたしをラブホに連れていき、
 そのときその子は男だ、ビックリ、ビックリっていう訳なんです。
 道夫さんのシナリオも、あたしをラブホに誘うことになってませんか。」
「うん。なってる。103号室。」
「あたしも、103です。」
「じゃあ、『びっくり隊』を逆にびっくりさせてやるか。」
「そんなことできるの?」
「一か八かね。あ、ルミさんは、女装子同士がいいの?
 相手が、俺みたいな男でもいいの。」
「道夫さんに一目惚れです。」ルミは、少し微笑み言った。

指定のラブホ「あずさ」に来た。
かっぷくのいい女将がいる。
道夫は、前払いの2時間5000円とあと2000円をそっと渡した。
そして、女将になにやらこそこそと話した。
「OKよ。あたしも、ビックリ大嫌いだから。」
女将はそう言って、ウィンクをした。
ルミは、部屋に入ってメールを打った。
『これから、103に入ります。』

車の中のびっくり隊は、焦りに焦った。
「何よ、部屋に入るところを、『びっくり、びっくり』じゃない。
 もう、部屋に入っちゃうじゃない。早く、あずさに行って。」とチーフの邦子。
「それが、『あずさ』が、見つからないんすよ。」運転の啓二。
「これで、この企画失敗だな。」カメラマンの健二。
「あった!」啓二が見つけた。

部屋に入ったルミと道夫は、部屋に入るなり、抱き合った。
道夫の巧みな抱擁に、ルミは、とろけそうになった。
「ルミ、可愛いよ。俺にとっては、女の子以上なんだ。」
「道夫さんこそ、すてき。あたし、幸せ。」
道夫は、ルミに厚いキスをした。
あああああとルミは体を震わせた。
「あたし、男性とするの初めてなの。」
「そう、悪くない?」
「最高。」
ルミはそういうと、しゃがんで、道夫のベルトを緩めた。
道夫のパンツを下げて、道夫の大きくなっているものを頬ばった。
「ああ、ルミにそんなことされたら、俺、一片でいっちゃうよ。」
「道夫になら、なんでもできる。」
「ルミ、交代。俺にルミの見せて。」
「恥ずかしいけど・・。」

道夫は、ルミを立たせ、ルミのスカートに手を入れた。
ルミのショーツの中深くに手を入れた。
「待って。あたし、あそこ、大きくなってるの。それが恥かしい。」
「俺は、そういうルミが好き。純女は、おもしろくない。」
「ほんと?じゃあいい。あたしのショーツ脱がせて。」
道夫は、ルミのショーツを脱がせた。
「いやん。やっぱりはずかしい。」ルミが掌で顔を隠した。
ルミに、女の子にあるはずのないものがある。すでに大きくなっている。
それが、道夫を一層興奮させる。

「ねえ、ルミの恥ずかしいものを、鏡に映して、ルミを辱めたい。」
「やん。絶体恥ずかしい。」
「ルミが、スカートあげて、恥ずかしいと思ったら、いつでも下げていい。」
「・・いいわ。」
ルミが鏡を向き、ルミの背中に道夫は立った。
ルミがスカートをあげていく。
ルミのものが映った。
ルミが、真っ赤になる。
そして、ルミの男の印は、さらに膨張していく。そして、上を向いていく。
「やん。あたしが興奮してることばれちゃう。」
「もう少し。もう少し見せて。
 ルミは、こうやって恥ずかしいものを、男に見られるのが好き?」
道夫は、ルミの恥ずかしいものをそっとつかんだ。
「やん、道夫。死ぬほど恥ずかしいの。」
ルミは、そう言いながら、道夫の愛撫が、ものすごくうまくて、拒絶できない。
ルミは、立っているのが、やっとだった。

道夫は、ルミを抱いて、ベッドに連れて行った。
そして、ルミの上にかぶさり、方々にキスをした。
ルミは、どんどん高まり、セクシーな声を上げる。
『ルミは、完全に女の子だ。ああ、たまらない。』道夫は心で言った。
道夫が、ルミのスカートに手を入れて、太ももを撫でると、
ルミは、あああああと声を上げ、ぶるぶると体を震わせた。
「ルミは、感じやすいんだね。」
「道夫にされてるからよ。
 ああん、すてき、こんなの初めて。」
二人は、激しく絡み合った。

ビックリ隊は、車から降り、受付に行って、ショックを受けた。
打ち合わせをしたのは、おじさんだった。
だが今ここに、女将がいる。
「あの、テレビ局の者ですが、この前、ここにいらした男性は、
 いらっしゃらないのでしょうか。」チーフの邦子。
「あの人は、ときどき来るだけよ。あたしが、ここのオーナー。」
「あの、何か伝言は、ありませんか。」
「何にもないわよ。」
「あのう、103号に誰か入って行きましたか。」邦子。
「そんなこと言えませんよ。あなた、局の秘密を言えますか。」
「背の高い男の子と赤い服を着た女の子。
 それだけでいいんです。教えてください。」
「確かに入りましたね。15分くらい前にね。
 でも、103なら、初めからお客様が入ってますよ。
 だから、3Pやってるんじゃない。」
「はじめからいた方って、どんな方ですか。」健二。
「内の大得意の方。縄師の神様って方よ。
 来てくださるだけで、光栄な方。大先生だから。」
「縄師って?」健二。
「マスコミの方が知らないの。麻紐で、女をぐるぐる縛る方よ。
 103だけ、天井から女を吊るしたりする器具がありますからね。」
「ちょー、まずいっすよ。あの学生と大先生はぐるで、
 学生は、確実に女の子連れて来れるから、大先生を呼んだんですよ。
 ルミは、今頃、ぐるぐる巻きにされて、天井から吊るされて、
 アナルに、バイブ入れられて、泣いてますよ。」と啓二。

「ああ、どうしよう。あたし達の責任よ。
 ルミのご両親になんて謝ればいいの?」邦子。
「ご両親の前に、ルミ本人にでしょう。」健二。
3人は青ざめて震えていた。
「ねえ、そこで震えてないで、外に行ってくれない。」と女将に言われ、
3人は、外に出て、万事休すとしゃがんだ。

(次回は、『ビックリ隊、騙されたと知る』です。)

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ビックリ・スタッフ騙される

ビックリ・スタッフ騙される


よく女顔の学生に女装をさせ、その変身ぶりを楽しむという番組がある。
光に顔に当てられた椅子に座り、
「さあ、〇〇くんは、どんな女の子になっているでしょう。」と司会がいうと、
カーテンが上がる。
すると、ゲストや観客の女の子たちが、「かわいい!」などと叫ぶ。

観客、ゲスト達が、大絶叫したのは、大学1年の山中圭一が出たときだった。
カーテンが上がったとき、みんな大絶叫。
過去最高と思われる女の子ぶりだった。
司会に前に呼ばれて、出ていくときの歩き方が、女の子そのもの、
ちょっとした仕草も女の子。
背は、160cmほどである。
そして、何より、声が誰が聞いても、女の子の声だった。

「圭一さん、男の格好で大学行くと、ジロジロ見られるでしょう。」と司会。
「はい、だから、ときどき女で行きます。」
すると、観客たちは、きゃー!。
「女で行った方が、ええですよ。」
「もう、まるっきり女の子ですもん。」
とゲスト達は、言った。

山中圭一の女振りのほとぼりが冷めたころ、
「ビックリ!でした!」という、出演者が聴取者を面白がらせる番組があった。
山中圭一は、その番組のスタッフに呼ばれた。
その頃は、ルミという女名前も使っていた。
女性のディレクターが説明した。
「ルミさんに、メイド喫茶の店員になってもらいます。
 もちろん、男の子とばれずにね。
 客に超イケメンの男の子が来ます。背は、176cm。
 筋肉も程よくある。
 その男の子には、ルミが、軽くナンパできる女の子だと言っておきます。
 そこで、男の子は、ルミちゃんをナンパして、ラブホテルに行きます。
 そのとき、私達「びっくり隊」は、プラカードをもってあらわれ、
「残念、その子は、男の子でした。」といって、びっくり、びっくり。
 男の子の驚く顔を楽しみます。
ラブホには、あらかじめ、連絡して、打ち合わせておきます。」
こんな話だった。
ルミは、気が進まぬままOKした。

男側の柴崎道夫、大学3年にも、別の場所で説明した。
「メイド喫茶で、メイド服を着た、めちゃめちゃ可愛い女の子がいます。
 あなたが、コーヒーを頼んだとき、それを運んでくる子です。
 あなたは、超イケメンで、女の子のナンパが得意です。
 その子は、喜んでナンパされます。そういう子を選んでいます。
 女の子は、見かけによらず、遊び好きで、
 あなたの誘いで、簡単にラブホについてきます。
 ラブホは、103号室を取ってください。
 ホテルの人は、分かってますので、103の鍵をくれます。
 で、ホテルのドアを開けて入る。そこまででいいんです。」
道夫「それだけで、どこがびっくりなんですか。」と聞いた。
ディレ「ビックリのときわかります。」
とスタッフは、くすくすっと笑った。

柴崎道夫は、自分では女装をしないが、
女装子が大好きという青年だったことが、局側の大誤算だった。

当日である。
スタッフ3人と、カメラがメイド喫茶に入っていた。
道夫は、女の子が来るのは、いつかいつかと待っていた。
男の娘でなくても、女の子も好きである。
その内、黒いメイド服を着た子が来た。
道夫は、女の子を見て、胸がドキンとした。
まさか!
その子は、道夫が好きでたまらない山中圭一または、ルミだった。
あれほど会いたいと思っていたルミを間違えるはずがない。
道夫は、コーヒーを頼んで、少し考え、全てがわかった。
『俺に、ルミをナンパさせ、ラブホあたりに誘おうとするのを、
 びっくり!その子は男の子でーす!』
こんなところだ。

道夫は、「ビックリ系」の番組が大嫌いだった。
プロがプロに仕掛けるのはまだいい。
道夫は、プロが素人に仕掛けるびっくりを見た。
作家志望の女性(25歳)に、偽の大先生から連絡があり、
あなたの作品を見たいから、来てほしいと言われる。
女性は、飛び上がって喜ぶ。
大先生の部屋で2人、大先生は、女性の作品を誉めちぎる。
女性が、最高に幸せな気持ちになったとき、びっくり隊がヘルメットと、
プラカードを持って、「ビックリです。ごめんなさーい!」とやって来る。

道夫はそのとき、女性が、失望と怒りに、涙を浮かべているのを見た。
それから、びっくりを絶対許せないと思った。

山中ルミと自分の場合、自分が素人、騙される側。
ルミは、微妙な位置だ。プロではない。しかし、プロの側である。

ルミが、コーヒーをもってきた。
ここで、道夫がナンパする。
「あ、ちょっと君。めっちゃめちゃ可愛くて、俺のタイプなんだけど。」
「お客様も、ステキです。」
「うそ。ほんとにそう思ってくれてるの?」
「本気です。」
「仕事いつ終わるの?」
「お客様のコーヒーを運んで終わりです。」
「じゃあ、外で待ってるからさ、近くの喫茶店で、お話ししない。」
「はい。うれしいです。」
ルミは、そう言ってにっこりして引っ込んだ。

(次回は、「ビックリ隊顔面蒼白」です。)

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クイズ大会のあとがき

クイズ大会のあとがき


今回のクイズ大会を書き終えることができて、ほっとしています。
クイズ大会は、これまで、今回を入れて3回書きました。
初めは、開明高校のミユとリリ。
どうやって、男子校から女子が出られるようにするか、苦労しました。
2つ目は、スーパー洋子で書きました。
東大生、京大生の二人が圧倒的な強さで、これでは面白くないという
視聴者の声を受けて、スーパー洋子に白羽の矢が放たれます。

そして、今回です。
国立大塚というのは、架空の学校です。今では、養護の施設になっているそうです。
教育大付属大塚校というのが、ありまして、教育大付属駒場校と双璧でした。
大塚校は、男女共学で、実は私は、小6のときに受けました。
見事落ちました。

クイズ大会は、問題が命ですので苦労しました。
私は、木工にはまっているときがあり、ノルウェイ木材を始めから知っていました。
歌詞の中では、安くて低級な木材としてでてきますが、
そんなにひどい木材ではありません。安くて優秀な木材だと思っています。

ビートルズの歌の歌詞、
♪男が女の部屋を開けると、そこは「ノルウェイの森だった」。

これでは、意味不明ですよね。ファンタジーの世界になってしまいます。
しかし、未だに「ノルウェイの森だった。」と訳されているのが、
たくさんあるそうです。
初めに手にした東芝の翻訳係が誤訳だったと、謝罪してから、
「ノルウェイの森だった」は、少なくなりました。

数列の問題ですが、「究極のクイズこれ1冊」という本に出ていました。
円を、辺で分割していくもので、正解も7本の線で57分割している図がありました。
ところが、私の塾時代、最高クラスの可愛い男の子に解かせたら、
ほんの30秒で正解57を出し、私が目を丸くしていると、
物語では天才君の解き方を教えてくれました。
問題にできたのは、彼のおかげです。

今回は、大塚校に思い入れがあり、
ついつい大塚校に、たくさん正解をさせてしまいました。
途中で、困ったなあ~となりましたが、
5点問題のラスト問題を、5校全部が正解するという風にして、
みんなで喜ぶことができる・・としました。

新入学生に真っ先に読ませたいのは、「カラマーゾフの兄弟」との
アンケ―トに答えたのは、東大であるようです。
物語が「4日間」の出来事であるのは、驚嘆に値する。
と、書いてあったのは、本のあとがきです。
念のため、ネットで調べましたところ、5日が多く、そちらを取りました。

クイズの物語は、けっこう気を遣い、終わってホッとしています。
今回、少しでも楽しんでくださったのなら、うれしいです。


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国立大塚共学高校「泉水と春美」⑧「クイズ大会終わる」最終回

やっと最終回です。思い切り長いです。すみません。
読んでくださるとうれしいです。
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国立大塚共学高校「泉水と春美」⑧「クイズ大会終わる」最終回


調整卓の中。
サブ・ディレクター
「チーフ、視聴率が、40%から、ずっと下がりません。
チーフ
「出場者の人柄や、応援団のマナーがいいんだよ。
 大塚の優勝が決まっても、大塚があとどんな問題に答えるか、
 視聴者は、それが見たかったんじゃないかな。」
「ノルウェーの森なんか、頭が下がりましたよね。」
「ああ、春望もすごかった。」

楽屋。
緑陰「もうあたし、大塚さんに勝とうと思ってない。
   もう、ファンとして、応援してる。」
開明「俺、ビートルズの『ノルウェーの森』の歌詞の翻訳見たことあるのね。
   そこで、『男が女の部屋のドアを開けると、そこは、ノルウェイの森だった』。
   これ、意味不明じゃない。ノルウェー産の木の部屋だったならわかる。
   今日それがわかって、すーとした。」
神戸女子「春望もふつうできないよ。意味まで言うなんて、さらにできない。」
天才君「5点問題、1問でもできるように、がんばろうや。」
緑陰「そうね。何か、お土産持って帰りたい。」
オーっと10人は、気合を入れた。

ブースに、10人が揃った。
司会「いよいよ、5点問題です。
   はじめに申しましたが、これは、できたら奇跡。
   できなくて、あたりまえ。
   そんな問題ですので、そうご覧ください。
   では、5点問題1問目。
   はじめは、パネル問題です。
5つのブースにパネルとマジックインクが配られた。

司会「私達は、ある有名大学の文学部に行き、新入の学生に、
   真っ先に読ませたい小説は何ですかと聞きました。
   5人の先生が、口を揃えて言ったのは、
   ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』でした。
   この小説に関する問題です。
   みなさん、この小説を読んだり、
手に取ってぱらぱらしてみたりしましたか。」

10人中8人が手を挙げた。
司会「そうですか。それは、よかったです。
   では、問題です。
アナ「カラマーゾフの兄弟は、ドフトエフスキーの中で、
   1番長い作品です。
   さて、問題です。この小説は、主に何日間のことが綴られていますか。」

応援席から、思わず「ひえ~。」という声がもれた。
加藤が、大森と村野の顔を見ると、二人は、×を作って見せた。

春美が、指を折っていたので、泉水は、
「できそうなの?」と聞いた。
「自信ないけど。」と春美が小声で言った。

やがて、時間が来た。
司会「みなさん、時間です。開明さんから、パネルを見せてください。
開明「1か月です。小説は読んだのですが、時間のことは、全く意識しませんでした。
   長い小説なので、1か月です。」
司会「私なんか、読むだけで、1か月かかります。
   次は、緑陰さん。」
緑陰「最後の問題なので、裏をかいて、案外短いのではと思いました。
   20日くらいと思いましたが、半分にして、10日です。」
司会「わかりました。次は、灘川さん。」
灘川「すいません。二人とも、読んでいません。
   全くの当てずっぽうで、2か月です。」
司会「酷な問題でしたね。次は神戸女子。」
神戸女子「章の数を数えたかったあのですが、思い出せませんでした。
     第8章くらいだと思ったので、8日です。」
司会「わかりました。では、今日数々の難問に応えています大塚さん。」
春美はパネルを見せた。5日である。
「この小説は、好きで何度も読みました。
 大方は4日で、少し余りがあります。それを切り上げることにして、
 5日にしました。」
司会は、ポーカーフェイスを見せながら、
「まさか、まさか、まさか。この問題に正解者がでるとは、思いませんでした。
 全くの驚きです。正解は、4日あるいは5日。
 大塚さん、大正解です!」

わあ~と応援席、出場者は、立ち上がって、大きな拍手を送った。
「もう、春美ったら、すごいんだから。」そう言って、泉水は春美を抱きしめた。

ある家族。
父「全く、これは、人間業を超えてるな。」
母「あたしも文学好きだけど、日にちを言えたりしないわ。」
娘「あたし、来年、国立大塚を受験する。」
父「ああ、そうだな。あの二人に会えるよ。」

加納春美家。
父「春美があんなにできるとは思わなかったな。」
母「ほんとね。普段のんびりしているのに。」
佐和「お兄ちゃん、ボタン押すのも遅いよ。」
由香「様子を見ながら押してる感じね。」

司会「さあ、とうとう、最後の問題になりました。
   最後の問題は、数学です。」
「よし、やったー。」と天才君が言った。
みんなにパネルと定規と紙と、ヒントらしきものが配られた。

司会「数列の問題です。みなさん、スクリーンをご覧ください。」
(解答者には、数列のあるプリントが配られている。)
<数列>
1. 2.4.8.16.31.□・・・

みなさん、あれ?っと思いませんでしたか?
31が、32なら、簡単ですね。
でも、間違いではありません。トンチ問題でもありません。
列記とした、数学の問題です。では、問題。」

アナ「この数列の、7番目の□で隠している数を言いなさい。
この数列は、7番目で終わるものではありません。
必要なら、配られた図形を参考にしなさい。
時間は、20分です。では、始めてください。」

<参考プリント>

sansu42.jpgsansu44.jpgsansu46.jpg

応援席からは、スクリーンで、みんなのやっていることが見えている。

みんな、小声で相談している。
緑陰A「円の分割問題よね。」
  B「うん、7本で何分割したかが答えよね。」
神戸女子A「7本でも、重なりがあってはだめ。」
    B「たくさん分割できるように、うまく線を引かないとダメ。」
開明A「もらった図形が、かえって邪魔になるな。」
  B「ああ、頂点1つから、始めよう。」
灘川A「定規があるけど、線はちょっとカーブしてもええと思う。」
  B「ちょっと待て。もらった図形にとらわれたらあかんかも知れん。」
  A「どうする?」
  B「普通に解くんや。」
春美「泉水どうしたの?」
泉水「できた気がする。」
春美「円に何も書いてないよ。」
泉水「使わなかった。」
春美「ええ?うそー。見せて。」

5人の解答が仕上がっていくのを見ていた応援団は、
「あ。」
「おおお。」と声を上げた。

司会は、静かに声を上げた。
「はい、みなさん。時間です。パネルに答えを書いてください。」

「この問題は、実は『世界の難問クイズ』という本に出ていて、
 最高ランクの★5つをもらっているものです。
 大変難しいはずです。
 ですから、今日の最終問題にしました。
 では、開明さんから、一言を添えて、答えを見せてください。」
開明「57になりました。ヒントには、頂点5つまでのがありましたが、
   あれでは、6本、7本が書けず、1から書き直しました。
   57を数えるのも大変で、ほんとに苦労しました。」
拍手

緑陰「57になりました。ヒントの円の意味はすぐわかりました。
ヒントの図を使わず1から始めました。
今、開明さんと同じ答えだったので、なんか、うきうきしてます。」
拍手

灘川「ぼく達は、線を引くのにうんざりしてしまい、試しに、
   普通の数列の問題のように、差を取って行きました。
   すると、4段目に1,2,3という規則性がみられ、
   次の数を4とし、さかのぼって行き、57を得ました。
   ものすごく、うれしかったです。」

   1,2,4,8,16、31 57
    1 2 4 8  15 ㉖
     1 2 4  7 ⑪
      1 2  3 ④

天才君の「57」を聞いて、神戸女子は、「わああああ・・」と喜んだ。

神戸女子「57です。うれしいです。円を使ってやりました。
     必死にやりました。今まで、ろくに解答できなかったので、
     最後の問題に正解出来たら、泣いてしまうと思います。」

泉水「私も、天才君と同じやり方をしました。
  だったら、合っているかなと、うれしくてたまりません。
  今、5校全部が同じ答えですよね。
  最終問題に、全員が丸なんて、こんなに感動的なことはありません。
  正解が、57であることを祈っています。」

司会「はい、みなさん、すばらしいです。正解は57です。
   最終問題で、全員が正解するなんて、私は今心から感動しています。」
司会は、ハンカチを目に当てた。

緑陰と神戸女子は、互いに抱き合って、泣き出した。
応援の拍手が、続いていた。

調整卓のブース。
チーフは、目の涙を拭いていた。
「こんな感動的なことがあるなんて。
 あまり答えられなかった学校も、最後の正解で、みんな帳消しだ。
 よかった、よかった。記念に残るクイズ大会だった。」
「チーフ。視聴率が、最後に42%行きましたよ。
 大塚校の活躍もありますが、生徒たちの人柄がよかったですね。」
「ああ、こういうクイズ大会も、いいなあと思ったね。」

解答者席から、みんなが下りて、互いに握手をした。
天才君と泉水。
天才「君には参った。最後の数列は、やりかたいっしょだったな。」
泉水「天才君ならどう解くかって、意識してたから。」
春美が女子に囲まれている。
「ねえ、あのカラマーゾフの問題。もう、心の底から感心しちゃった。」
春美「好きな本で、もう何回も読んでたの。」
春美「神戸女子さんの、『チョロイぜ。』が心に残ってる。」
神戸「ああ、あれ、ヒットだったかしら。」
みんなで笑った。

応援席のみんなのところへ行って、挨拶をした。
「みなさん、応援ありがとうございました。」
大きな拍手をもらった。
「加藤君たら、『1問でいいから、答えさせてください』ってお祈りしてたのよ。
と、村野沙月。
「ほんとに、すごかった。女子のエースとして認めるぞ。」と大森由香。
みんな、つられて拍手をして、あれっと首をかしげていた。

校長と副校長がきた。
「泉水さん、春美さん。君たちのおかげで、学校の知名度は、どれだけ上がったでしょう。
 今の女子の制服は、君たちのもの。学校にそれで来ていいですよ。
 女子トイレだけだめね。
 どうみなさん。この二人は、女子の制服で、学校来てもいいですか。」
うおおおおお・・と声が上がり、
「『来てもいいですか』というより、『女子の制服で来てほしい』です。
男子も女子も盛大な拍手を送った。

女子の制服で帰ることにした。
春美は実家に電話をした。
「あの、ぼく。」
佐和が出た。
「お兄ちゃん。お兄ちゃんが、頭がいいの知らなかったって、
 みんなで、もう、腰抜かしたわよ。」
由香が代わった。
「お兄ちゃん。お父さんとお母さんが、
 お兄ちゃんの女装を許すって。
 家でも、外でも、女の子にしか見えないからって。」
春美
「ほんとなの?」
母。
「ほんとよ。女の子の格好でいいわ。」
春美
「今日校長先生が、学校に着て来てもいいって、みんなの諒解とってくれた。」
父。
「春美。お前は女子でいる方が生き生きしている。
 やっとそれがわかった。」
春美
「わあ、ありがとう。」

父も母も、女の子に見られる春美のトラウマに悩んで来たのだった。

泉水が横にいた。
「なんか、いい知らせね。」
春美
「家族が、あたしの女装を許すって。
 家でも、外でもいいって。」
「わあ、よかった。」

泉水の家で、ちょっとしたお祝いの席を用意してくれている。
アシスタントの3人を入れて、6人。
「さ、行こう。」
「うん。」
女子の制服の二人は、手をつないで駅へと走った。

<おわり>

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国立共学大塚高校「泉水と春美」⑦「3点問題後半」

鉄ちゃんさんからご指摘があり、設問で出て来る
ミニコンは、誤りであり、正しくは「マイコン」であるとわかりました。
ここに訂正し、お詫びいたします。

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国立共学大塚高校「泉水と春美」⑦「3点問題後半」


司会「さあ、どんどん行きましょう。」
アナ「数学の歴史上、3大数学者と呼ばれるのは誰。」
開明と灘川に赤丸があがる。
司会「少し早かった開明さん。」
開明「アルキメデス、ニュートン、アインシュタイン。」
司会「ちがいます。数学天才君のいる灘川さんは?」
灘川「アルキメデス、ニュートン、ガウスです。」

司会「(少しもったいぶって)灘川さん正解!
わあ~~~と応援団の声。
司会「(灘川校に来て、天才君に)ガウスはなかなか出ないと思うんですが。」
天才君「いえ、子供のとき、1~100までの和を1分で解いてしまったり、
   言葉より、数字を先に覚えたりのエピソードがあります。
   それから、ガウスは長命でしたので、ものすごくたくさんの
   業績を残しました。ぼくの憧れの人でもあります。」
司会「そうですか。天才君の情熱が伺えるお言葉でしたね。
   開明さん。アインシュタインは、物理学者だと思います。」
司会「さあ次に行きましょう。」
アナ「「音楽の父はバッハ」。「神童モーツアルト」のように、
   偉大な音楽家は、よく冠言葉を添えて呼ばれます。
   では、フランツ・リストはどう呼ばれていますか。」
3校、赤丸があがる。
司会「一番早い、緑陰さん。」
緑陰「ピアノの詩人。」
司会「ああ、惜しいですね。ピアノの詩人はショパンです。
   次、神戸女子。」
神戸女子「ピアノの魔法使い。ちょっと変ですね。」と自ら言ったので、
会場に笑い声。

「あれよ、あれ。」
「そう、もう答えが出たようなもの。」
大森と村野はまた念力に訴えた。

司会「では、大塚さん。」
泉水「はい。ピアノの魔術師です。」

「やったー!」と大森と村野心で。

司会「正解です。さあ、次の問題。」
アナ「PCとは、パーソナル・コンピュータ、略してパソコン。
   さて、パソコンの前の世代、テレビ画面をスクリーンとして使った
   家庭用コンピューターをなんと言うでしょう。」
全学校、赤丸が上がる。
司会「一番早かった神戸女子」
神戸女子「はい。マイコンです。」
司会「正解。」
神戸女子の二人は、久々の解答で、手を取りあって喜んだ。

司会「さあ、問題は、むずかしくなっていきそうですよ。」
アナ「約50年間のロングセラーを誇る(J.D サリンジャー)の青春小説があります。
   訳本が2つありますが、タイトルが違います。
   両方のタイトルを言いなさい。」
司会「はい、開明さん。」
開明「「ライ麦畑でつかまえて」もう一つは「キャッチャー・イン・ザ・ライ」です。」
司会「正解です。なんか、胸をなで下ろしている人もいますね。」
緑陰「ライ麦畑(で)か、(の)かわからなかったんです。」
神戸「それに、『捕まえ手』なのか『つかまえて』なのか、わからなかったんです。
   『キャッチャー』だから、『捕まえ手』ですよね。
司会「この訳は、『捕まえ手』をあえて「つかまえて」と、
   女の子が男の子に言っているように訳されたことで、
   人気が出たと言われているようです。アリスさんどうですか。」
アリス「厳密には、『ライ麦畑の捕手』ですからね。
    邦訳の方がずっとステキだと思います。」

場内から、何に対してか、拍手が起こった。

司会「みなさん。今回は、私が、のんびりやっていることに、お気づきですか。」
はーいと、大勢が手を挙げた。
司会「そうなんです。1点問題60がなくなりましたでしょ。
   だから、その分余裕なんです。」
あ~あ、と会場。

司会「次は、むずかしいかな?」
アナ「村上春樹さんの作品に「ノルウェイの森」というのがあります。
   これと同名のビートルズの曲があります。
   さて、ビートルズの「ノルウェイの森」とは、何を意味していますか。」

これは、知らないとばかり、皆、頭をかかえていた。
応援団も同じである。
「村野、どうだ。」と加藤が言った。
「お手上げよ。」
「あたしも。」と大森。

会場が、シーンとなったときに、泉水がボタンをおした。
司会は、驚いてそばに来た。
司会「まさか、まさか、知っているのですか?」
春美も、泉水を見つめた。
泉水「はい、多分。ビートルズのノルウェーの森は、
   ノルウェー産の木材のことです。」
司会「そうですか。もっと語ってください。
泉水「英語の題名は、ノーウェイジアン・ウッドで、
   wood は、the wood と定冠詞the を付けないと、森とはならず、
   ふつう木材という意味になります。
   ノルウェー産の木材は、松の仲間で、安価で、よく燃えます。
   ビートルズの歌詞では、男が知り合った女の部屋に行き、
   その部屋が、ノルウェー産の木材でできた部屋だったので、
   密かに、女をバカにします。
   最後に、女の部屋に火をつけて、
   「ノルウェーの木材は、よく燃えるぜ。」
   と言ったりします。
   だから、ビートルズは、明らかに、「ノルウェーの木材」という意味で、
   歌詞を書いています。
   「ノルウェーの木材」では、歌にも小説の題にもならないので、
    ビートルズも、村上春樹さんも、百も承知で、『森』にしました。」

泉水が語り終わったとき、しばらく静寂が訪れ、
その内、出場者、応援団立ち上がって、大きな拍手を送った。

加納春美の家
父「いやあ、やるもんだね。泉水さんの「ノルウェイの森」はすごかったな。」
佐知「あの二人、交代してるのよ。」
母「どういう意味。」
佐和「はじめの2点問題は、お兄ちゃんばっか、答えてたじゃない。
   3点問題は、泉水さんばっかり答えてる。」
由香「そんな余裕ないわよ。みんな、有名校のトップ2よ。」
佐和「お兄ちゃんだって、トップ2じゃない。」
由香「あ、そうね。」
母「どちらにしても、二人の学力が、思ったより高いことは分かったわね。」
佐和「ノルウェイの森」重たかったから、今度は、お兄ちゃん答えるわよ。
佐和は、ニヒヒと笑った。
そんなことは、ちっともなかったのだ。

司会「みなさん。お気づきのように、優勝は、大塚さんに、
   ほぼ決まりです。
   ほぼ、というのは、私が吊られて、「あと3点」「あと5点」
   などという場合、違ってきます。
   また、5点問題を1問でもとこうとか、
   まだまだ、各校の目標があると思います。
   では、元気を出して、行きましょう。おー!」
出場者、応援団、気合を入れた。

司会「では、最後の3点問題。おまけが3点ついています。出題どうぞ。」
アナ「国破れて山河在り・・」
灘川から赤丸。
司会「はい、灘川。」
灘川「杜甫の春望です。」
司会「残念、お手つきです。
   お手つきを2回続けますと、次の問題の解答権がなくなります。」

アナ「国破れて山河在りとはじまる、杜甫の『春望』ですが、
   初めの2行、国破れて山河在りは、よく知られていますが、
   終わりの方は、あまり知られていません。
   では、『春望』の終わりの2行を言いなさい。」

これも、また、解答者は、頭を抱えている。
応援席も、腕を組んだり、首を曲げている。
中学の教科書にあったが、半分まで出ても、後が出て来ない。
「あたしが、答えるよ。」と春美。
「お願い、あたしダメ。」と泉水。
春美は、そろりとボタンを押した。

それから10秒経っても他校に赤丸が上がらない。

司会者「(静かな声で)時間です。大塚さんから赤丸が上がっています。
みんなは、春美を見た。
「では、言います。
 白頭掻いて 更に短かし
はくとうかいて さらにみじかし
渾べて簪に 勝えざらんと欲す
すべてしんに たえざらんとほっす」

司会「お見事!正解です。
場内からすごい拍手が起きた。
司会「大塚さんは、恐らくこの詩を全部言えるんですね。」
春美「はい、なんとか思い出しながらなら。」
司会「この最後の部分の意味を言えれば、あと3点もらえることになっています。」
春美「はい。白くなってしまった頭を掻くたびに、髪はさらに短くなり、
   もうかんざしを挿すことさえ、むずかしくなってきている。」

司会(拍手をしながら)「完璧です。大正解です。」
会場は、スタンディング・オべイション。
泉水は春美を抱きしめた。
拍手の中で、司会は、3点問題の終了、そして、5分の休憩を告げた。

春美の家。
父「いやー、我が子だと冷や冷やするな。」
母「ほんと、今のでどっと疲れちゃった。」
佐和「ところで、あたし、お兄ちゃんのこと、ずーと女の子だと錯覚してた。」
由香「そう、泉水さんと抱き合ってても、何とも思わなかった。」
父「俺も。」
母「私も。」

(次回は「5点問題突入」最終回です。)

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国立大塚共学高校「泉水と春美」⑥「クイズ大会中盤」

今日は、用ができ、予定のところまで書けませんでした。
中途半端なところですが、その分だけ、投稿いたします。
尚、物語中に、「〇〇3大悲劇」など出て来ますが、
選ぶ人の主観に拠るところが大きく、絶対的なものでないことを
ご承知おきください。
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国立大塚共学高校「泉水と春美」⑥「クイズ大会中盤」


2点問題20問が終わった。
今のところ、開明8点、緑陰女子4点、灘川8点、
神戸女子4点、国立大塚18点と、国立大塚の圧倒的リードで終わった。

5分の休憩である。

「ね、大丈夫でしょ。」と村野沙月が加藤に言った。
「ああ、もう安心。後半が楽しみになって来た。」
「村野や大森よりできるんだから、大丈夫だよ。」佐々木。
「3点問題は、ぐっと難しそうね。」大森。
「みんなにとっても難しいんだから、大丈夫。」と村野。

ここは、楽屋。
泉水、春美は、出場者たちに囲まれていた。
「大塚さん、すごーい!「どんぐりころころ」の問題なんか、
 手も足もでなかった。どうして、知ってたの?」緑陰のA子。
「うん、あたし、童謡聞くの好きだから、よくCD聞いてたの。」春美。
「ふーん。」とみんなが、うなづく。
「ね、ね、あたし失礼ながら、国立大塚のこと何にもしらなかったの。
 どうして、こんなに強いの。」
開明の小柄で可愛い顔をした、本橋健太が、
咳ばらいをして、輪に入って来た。
「ぼくが説明するね。
 国立大塚は、昔の教育大付属大塚校。
 付属は2校あって、一つは、筑波大付属駒場校になり、
 もう一校は、そのまま、国立と名乗った。
 だから、大塚校は、筑駒と同じ学力と予想されます。」
「そうだったんだ。」と一番納得したのは、泉水と春美。

「それ聞いて安心したわ。負けてもともとだったんだ。」
と、神戸女子のB子。
「俺も、安心した。プレッシャーが取れた。
よーし、3点問題で、大塚を抜かそう。」と灘川の天才君。
「オー!」とみんなが拳を上げたとき、
泉水、春美もつられて拳を上げてしまった。

10人が、解答者席にもどってきた。
司会の近藤は、みんなの顔を見て、
「おや。みんなの表情が違いますよ。いい感じです。」
と言って、にっこりした。
司会「さて、3点問題です。2点問題より、ちょっと難しいかもですよ。
   では、行きますか。問題どうぞ!」

♪オブラダ、オブラダの曲が流れる。

アナ「さて、この曲を作った人、または、グループをいいなさい。」

緑陰が早い。
司会「緑陰女子」
緑陰「ザ・ビートルズです。」
司会「正解です。案外知らないと思ったのですがね。」
司会「次の問題は、パネルに答えを書いてください。」
パネルとマジックインクが配られる。
司会「さあ問題です。
アナ「ゴッホ、セザンヌ、ピカソ。
   この中で、「近代絵画の父」と呼ばれるのは誰。」
みんな、首をかしげている。

司会「さあ、時間です。バネルを見せてください。
みんなが、パネルを立てた。
司会「答えは、セザンヌです。開明、緑陰、大塚が正解です。
   セザンヌの知名度が、もう一つだったのでしょうね。
   では、どんどん行きましょう。問題。」
アナ「シェークスピアの4大悲劇をいいなさい。」
緑陰女子、灘川、開明、大塚が赤丸を出す。
司会「一番早かった緑陰女子。」
緑陰「ハムレット、オセロ、マクベス、ロミオとジュリエット」
司会「残念。違います。」
司会の言葉で、灘川、開明が、赤丸を降ろしてしまう。

応援席の大森美加と村野沙月。
「あれよ、あれ。あれを言え!」
「そう、あれよ。」
と訳の分からないことを小声で言っている。
(応援は、答えを言ってはならない。)

司会「では、最後に残った大塚さん。」
泉水が答えた。
「ハムレット、オセロ、マクベス、リア王です。」
司会より早く、大森、村野は、「やったー!」と心で言った。

司会が泉水のところに来た。
「多くの人が、ロミオとジュリエットだと思っていたようですが、
 なぜ、ロミオ・・じゃないと思ったのですか。」
泉水「ロミオとジュリエットは、二人共死んでしまいますが、
   二人は天国で結ばれると考えると、わずかな救いがあります。
   一番悲惨なのは、リア王だと思います。」
司会「なるほど、そうですか。
   リア王は、イギリス文学の3大悲劇に入っています。
   イギリス文学の3大悲劇、言えたらもう3点です。」
泉水「後の2つは、『嵐が丘』と『白鯨』だと思います。」
司会「すばらしい!正解です。」
応援や出場者が、大きな拍手を送った。

「まあ、よく知ってること。あたしが知らないのに。」泉水の母のエリ子は言った。
「泉水ちゃん、最高にステキです!」とアシスタントの三人は拍手した。

 (あと2回で終わる予定です。)

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国立大塚共学高校「泉水と春美」⑤「クイズ大会スタート」

やっとクイズ大会に入ります。クイズをまだ全部考えていなくて、
冷や冷やです。読んでくださるとうれしいです。
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国立大塚共学高校「泉水と春美」⑤「クイズ大会スタート」

出場者の前に、応援団がいる。
それぞれ60名。大塚校は、2学年全員。
みんな、学校の知名度が低いので、少し小さくなっている。
灘川校は、姉妹校の東京女子学園が、応援席にいる。
神戸女子は、麻布中学が応援席にいる。
全員、スマホを一時預かりとされた。

入場順は、開明、緑陰女子、灘川、神戸女子、そして、国立大塚校だった。
いよいよ入場。
司会の近藤隆が、高らかに各校の特徴を言う。
「では、一番、このクイズ大会以来優勝を飾っています「開明高校」。
開明が出て、すごい拍手が湧く。
「次は、女子の雄、毎年T大に40人入ります、緑陰女子。
次は、常に開明を脅かす、灘川高。今年も数学天才君島くんがいます。
 次は、女子の西の雄、神戸女子。英語が得意です。
 そして、最後、今年初出場、国立大塚校です。国立では珍しい共学校です。
 大塚校に関して、データはナッシング。
 どんな活躍をしてくれるか、楽しみです。」

二人が姿を見せると、泉水の母エリ子と3人のアシスタントは、
テレビを見ながら、拍手をした。
「泉水さん。女子の制服を着てますよ。絶対女の子です。」
「恥ずかしいくらい女の子ね。」母のエリ子は言った。

一方、春美の家族。妹の佐知と由香は、大笑い。
「お兄ちゃん、完璧よ。ああ、受けるー。」佐和。
「お兄ちゃん、女の子でいる方がいいよ。
 その方が、ジロジロ見られない。」
「本気で、そう思えて来たよ。」父。健三。
「あたしも。」と母、恵子。

それぞれ、応援団が、わあ~と騒ぐ。
大塚は、自信がないのか、今一つ盛り上がらない。

司会が説明した。
「今年は、1点問題をなくし、20の2点問題。
10の3点問題。2つの5点問題です。
 皆さんご承知でしょうか。
5点問題は、できたら奇跡、
はじめから勘定に入れない方がいいくらいの難問です。」

「ああ、泉水と春美。1問でもいい、答えてくれ。」と加藤が、神頼みをしている。
「情けないことしないの。」と村野沙月に怒られた。

「では、始めましょう。問題どうぞ。」と司会。
アナ「レオナルド・ダヴィンチとガリレオ・ガリレイ。
   さあ、モナリザを描いたのは、どちらでしょう?」
5人は、笑いながら、ボタンを押した。
赤丸が5つ上がった。
司会「みなさん、笑ってますね。一番早い、開明さん。」
開明「レオナルド・ダ・ヴィンチです。」
司会「ピンポン。みなさん、そうでしたか。」
みんなが、にこにこして、うなずいている。

司会「さあ、次はちょっとむずかしいかも。」
アナ「汽車、汽車、シュッポ、シュッポ、シュッポ、シュッポ、シュポッポ
   歌詞の誤りを正せ。」

みんなが、え?え?と考えている。
灘川がやっと上げた。
「汽車、汽車、シュッポ シュッポ ポッポ ポッポ シュポッポ。」
司会者、笑いながら、
「ごめんなさい。バツです。案外むずかしいでしょ。
はい、大塚さん。」
春美が、
「♪汽車、汽車、ポッポ ポッポ シュッポ シュッポ シュポッポ。」
司会 ピンポンを鳴らし、
「正解です。よく知っていましたね。」
春美
「はい、幼稚園の先生が、『ポポシュシュシュ』だよって教えてくださいました。」
司会「なるほど。これで、皆さんも、間違えませんね。はい、次。」
アナ「同じく童謡の問題です。
   ♪どんぐり ころころ どんぐりこ。
   歌詞の間違いを正せ。」
これも、皆、え?違ってるの?え?わかんないとつぶやいている。
春美は、余裕で、ボタンを押した。
司会「はい、大塚さん。」
春美「どんぐり ころころ どんぶりこです。」
司会「正解です。みなさん、知らなかったのですね。」
司会者が、春美のところへ来た。
「この歌は、3番まであって、物語になっています。
 簡単にストーリーが、言えたら、あと2点です。」
泉水が春美の顔を見ると、春美はにっこりしていた。
「はい。言います。
 池に落ちたどんぐりのそばに、ドジョウが来て、
 楽しく遊びますが、どんぐりは、その内、お山が恋しいと泣きます。
 全然泣き止まず、ドジョウが困り果てていると、
 小リスがやってきて、木の葉にどんぐりをおくるみして、
 背中に背負って、山に連れていきます。めでたし めでたし。」

「かわいい!」と応援の女子から大勢の声が聞こえた。
出場者も拍手。
司会「可愛いですよね。普通2番までしか歌われません。
   大塚さんが、3番を知っていたことは、実は、驚きなんです。
   (会場の皆に)
   みなさん、ここまで知っていましたか?」
全員、知らないの手振り。
司会者「大塚さん。正解です。おまけの2点。」ピンポン、ピンポンと2度ならした。
応援団も、やっと元気が出て来て、盛大な拍手を送った。
泉水は、「春美、すごーい。」と言って、春美を抱き締めた。

司会「次は、英語の問題です。神戸女子さん、有利かな。」
アナ「ア ピース オブ ケイク・・この意味は?」とネイティブの発音。
神戸女子が、赤丸を挙げた。
司会「神戸女子さん。」
神戸「チョロイぜ。です。」
思わぬ神戸女子のいい方に、会場は爆笑した。
アナもネイティブの人も笑っていた。

司会「ネイティブのアリスさん。まさにこんな感じですか。」
アリス「今まで聞いた中で、最高の訳です。」
会場は、また笑った。

ブースの中の、ディレクターとサブ。
サブの三崎「なんだか、今年は、和気あいあいとしてますね。」
チーフの吉田「ああ、こういうのもいいねえ。」
三崎「ところで、視聴率15%を突破しました。」
吉田「そうか。ドラマがなくても、この雰囲気で行って欲しい。」

(次回は、「3点問題突入」です。
 

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国立大塚共学高校「泉水と春美」④「クイズ大会迫る」

前置きが長くなってしまい、クイズ大会に入れませんでした。
お許しくださいませ。
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国立大塚共学高校「泉水と春美」④「クイズ大会迫る」


校長は、泉水と春美を読んだ。
「おお、学年の1、2番は、女子ですか。」とディレクターの吉田は言った。
「いや、この二人は、男子です。」と校長がいうと、吉田は、
「え!」と目を丸くした。
「それは、失礼しました。」と頭を下げた。

泉水と春美は、クイズ大会の話を聞いて、「わあ~い!」と飛び上がった。
吉田は、ポケットからメモを取り出した。
「今まで、常連だった東京女子学園が、
 ここ5年毎回最下位で、これでは恥を重ねるだけと、
  今年は棄権されたんです。
  そこで探しましたところ、こちらは、国立でいらっしゃる。
 恐らく、かなりの実力を持っていらっしゃると思いました。
 しかし、
 我々にとりましても、はじめての学校です。
 そこで、誠に失礼ながら、2、3問題を解いていただいて、
 それを持ってお願いするかどうか、決めたいと思います。
 よろしいでしょうか。」
「君たち、いいかね。」と校長。
「もちろんです。勝敗は兵家の常ですから。」と春美が元気よく言った。

「では、過去の5点問題を2つほど。」
そう言って、メモを見た。
「問題
 『降るとも見えじ 春の雨。
  さて、冬の雨は。』
 というのが、3年前の問題です。
 何と正解者が、いました。
 「冬」はすでに出題していますので、「夏の雨を。」」

春美が「はい。」と言った。
「にわかに過ぐる夏の雨 物干しざおに白露を
 名残りとしばし走らせて にわかに過ぐる夏の雨。
 オウ ビューティフルな歌詞ですよね。」
春美は、胸の前で両手を組んで当てた。

吉田「これは、驚きです。
   長老会の方々も、お一人しか知らなかった。」
春美「大正時代の童謡ですよね。
   でも、今の60歳代の方が、二十歳くらいのとき、
   昼ドラで「安兵衛の海」というのがありました。
   「四季の雨」はその主題歌なんです。
   ダーク・ダックスが歌いました。
   だから、長老会ではなく、60歳前後の方々の方が、
   ずっと、知っておられると思います。
   でも、会社では、定年退職されています。
   だから、TDSさんは、この歌を知っている方を、探せなかった。
   そう、推察いたします。」
吉田「これは、驚きました。
   では、秋と冬の雨も知ってらっしゃる。」
春美「もちろんです。私は、ダーク・ダックスのアルバムで、
   この歌を何度聞いたかわかりません。詞が最高です。」

吉田「では、もう一問。数学の5点問題でした。
吉田は、直方体の表面をアリがはっている図を渡した。
吉田「直方体のA点からB点まで蟻が這うときの
   最短コースを言いなさい。」
  (これも、超難問であった。)
泉水は、その図を見て、「あの、この答えは覚えていますが。」と言った。
「では、数字で言ってくれたまえ。」
「√41 のコースです。」と泉水は答えた。

チーフの吉田が考えている。
サブの三崎が、覚えているだけで、十分じゃないですか。」と言った。
「ああ、そうだね。
 二人は、実力的に、問題ありません。」と吉田は、校長に言った。
そのとき、泉水が、言った。
「私と隣の春美くんは、どこへ行っても女子に間違えられます。
 それが、男子だと分かったときの人々の驚きの顔は言わば苦痛であり、
 それが貯まって、一種のトラウマになっています。
 ディレクター様が、さっきお見せになったお顔のように。
 そこで、クイズ大会は、いっそ女子として出たいのです。
 より女子に見られるように、多少のメイクをお許し願えれば、
 うれしいのです。」
校長「学校としては、構いません。」
吉田「うーん、どうかな。」と吉田は考え込んだ。
泉水「3年前の開明高校のお二人は、女装で出たではありませんか。」
吉田「知っていたんですか?」
泉水「もちろんです。あのお二人やぼくたちは、同種族なんです。互いにすぐわかります。
   開明高校は、男子校なので、女子が出場するのはおかしい。
   そこで、苦肉の策を取られました。
   その点、この学校は、共学校です。女子が出ても、なんの支障もないはずです。」

吉田は少し考えて、首を縦に振った。
「わかりました。大塚高校の女子の制服を用意します。
校長先生よろしいでしょうか。」
「制服は自由です。二人が女子として出ることを、
  全校生の諒解をとり、男子であることを内緒にします。
  それから、女子の制服の注文は、こちらでいたします。
  後で、請求いたします。」

 「では、司会者は、出場者全員を『さん』づけで呼ぶようにします。
  控室に男女の区別をつけないようにします。
  トイレだけは、多目的トイレを使ってください。」

こうして、打ち合わせは、全てうまく行った。

(次回は、『クイズ大会スタート』です。)

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国立大塚共学高校「泉水と春美」③「カラオケ・デビュー」

国立大塚共学高校「泉水と春美」③「カラオケ・デビュー」


宴会企画が得意と言った大井豊は、さすがの腕で、
その日の内に、出席者の名簿を作り、
放課後、カラオケ会館に行って、30人分の部屋があるか確かめ、
部屋の構造を確かめ、メニューにかかる代金を調べた。
そして、翌日に、みんなは、メモを渡された。
・参加費 600円。(清水と春美はメイク代がかかるから、タダ。)
・食べ物 焼きそば食べ放題、飲みもの・クリームソーダ―飲み放題。
・時間 7時から9時まで。遅刻可(しかし、参加費はみんなと同じ。)
・泉水と春美とは、5分独占して話せる。5分経ったら、となりに譲る。
・一通り回ったら、後は自由。
・加藤、佐々木、小林は、一度泉水と春美に会っているので、
 当日は、お手伝いに専念する。
・泉水と春美は、当日女言葉を使うこと。

森井の見事な企画で、カラオケは、3日後土曜日になった。
「わあ~楽しみ。」と女子達はエキサイトした。
「俺らだって楽しみだよ。」
「男は、女の子になった二人を見たいのは当然だけどさ、
 女の子が、女の子見て、エキサイトするって、どういう心理?」
「考えたら、不思議よね。」
「テレビなんか、アイドル少年の女装見て、女の子達キャーキャー言ってるわよ。」
「アイドル少女の男装見た方が、喜びそうだけどね。」
「そうねえ。あたし達の心理、自分でわからない。」

当日である。
出席者は、30名全員。
企画の森井は、二人が着替えられるように、小さい部屋も借りていた。
家から女装では、早く来た奴らに見られてしまう。
女装が終わって、みんなが揃っているところにジャーンがいいと思ったからだ。
泉水と春美は、小部屋に入って、流行りの少女歌唱団のような服を着た。
ミニのチェックのプリーツ。白いブラウス。胸に大きなリボン。
スカートと同じ柄のベスト。靴。バッグ。髪にリボン。
メイクをばっちりして、ピアスをした。
「よし、いいね。」と2人で言い合った。
頭のリボンが、ばっちりアクセントになっている。

森井が、迎えに来た。
二人を見て、「おおおおお。」と言った。
「みんな、驚くな。君たち入れて、30名揃った。
 もういい?」と大森。
「わあ、なんか緊張する。」と春美。
大森に連れられて、大部屋に行った。
入り口が、段になっている。
「さあ、二人が来たよ。」
泉水と春美は、恥ずかしそうに、中に入った。
すると、わあ~とか、キャーとか、大歓声が起こった。
「可愛い!」
「信じらんねー。」
そして、写真を方々から撮られた。

ある男子が、隣の男子に小声で言った。
「このクラスの女のダレよりも可愛くね。」
「言えてる。俺の好きなのは、別だけど。」

成績3、4番の女子、大森沙月と村野俊子のところが、初めのところ。
「ね、成績が、1、2番で、こんなに可愛いなんて、ずるくない?」村野。
「男としては、あたし達、かなり最低の方よ。」春美。
「あ、今、あたし達って言った。
 女言葉の方がいい。あたし、ドキドキしてきた。」大森。

30人。一通り回って、二人は、決して楽ではないと思った。
しかし、二人は、女の子のお話の基本、
① よく笑う。
② 素早いリアクション。
③ ときに突っ込み
を守ったので、どのグループに行っても、話しが盛り上がった。

最後に、企画の森井にみんなで拍手した。
そして、手伝いの加藤、佐々木、小林に、拍手。
会は大成功で、泉水と春美の女装は、みんなに認められた。

帰りながら、
「俺、今日、女と話すより、あの二人と話す方が、楽しかった。」A男がいった。
「俺も。女と話すと、俺なんか緊張するじゃね。
 あいつらは、女じゃないからリラックスできる。」
「かといって、ほとんど女だから、楽しい。」
そう思った男子は、1人や2人ではなかった。

女子。
「あたし、あの二人見て、胸キュンだった。」
「普通見たら、絶対女の子。」
「ファンになりそう。」
「女同士で、なぜそう思うのかな。」
「だって、可愛い女子タレントは、女の子も好きじゃない。」
「なるほど、そうね。」



1年が経った。

皆は無事に2年生になった。
期末テストの成績で、クラスや座席が変わるが、
試験の結果は、入試の通りで、ほとんど入れ替えがなかった。
泉水と春美のポジションも変わらず、
廊下側の先頭に、並んでいた。

6月の下旬に、TDSテレビのディレクターとアシスタントが、訪れた。
毎年、恒例の『全国高校生クイズ大会』に、出場してほしいとのことだった。

(次回は、『全国高校生クイズ大会』です。)

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国立大塚共学高校「泉水と春美」②「3人とプリクラに行く」

国立大塚共学高校「泉水と春美」②「3人とプリクラに行く」


「どう?あたし達、合格。」春美が言った。
「あたし達って女言葉。」加藤。
「女言葉、いいなあ。」佐々木。
「俺、また、興奮してきた。」と小林。
「小林君。その『興奮』してきたって、
 サッカーの試合見て興奮するの興奮。
 アダルトビデオ見て、『興奮』するの興奮?」泉水は聞いた。
「ああ、それは、後の方・・。」小林は正直に言った。
「バカ、嘘でも、サッカーの方にしておけよ。」と加藤。
「いいわよ。興奮してくれて、光栄だわ。」泉水。
「また、女言葉。今日は、ずーと女言葉でいてくれよ。」佐々木。
「いいわよ。女の恰好すると、女言葉しか出ないの。」春美。

春美が、小林の腕を取り、泉水が、佐々木と加藤の腕をとって、
プリクラに向かった。
「おお、禁断の場所。」と加藤。
「男子だけの入室を禁じます。」と書いてある。
そこを突破。
「やった!感動。」と佐々木。

5人は、組み合わせを変えて、カメラに向かった。
写真が出て来るのをわくわくしながら待った。
出て来た写真を見て、感激。
「俺、肌がつるつるになってるよ。」加藤。
「俺、目が大きくなってる。」佐々木。
「俺、女の子みたいになってる。」佐々木。
「泉水と春美は、さすがだな。ばっちり女の子だ。」

ボックスから離れながら、
「これから、カラオケでも行かね。」と加藤が言った。
「カラオケで、クリーム・ソーダと焼きそばを食べよう。」と佐々木。
みんな賛成して、近くのカラオケに行った。

「な、お前たち、なんで俺らみたいな男に付き合ってくれたの。
俺ら、もてない3人組だぜ。」と加藤が言った。
「いい人じゃない。」と泉水。
「そうなの。俺らいい人なの。」と小林。
「うん。顔に『いい人です。』って書いてあるわよ。」春美。
みんなで、ワハハと笑った。

このカラオケでのおしゃべりが盛り上がったのである。
泉水と春美は、心得ていた。もてる女子とは、
① よく笑うこと。
② リアクションが、速いこと。
③ ときどき、突っ込みを入れられること。

男3人は、途中から、完全に錯覚していた。
泉水、春美が、純粋な女の子であると。
それが、泉水、春美にわかった。
すると、自分達もどんどん女の子になってくる。
はじめて、味わうような女子としての気持ちである。
5人は、それぞれに満ち足りていた。

別れるとき、泉水は、プリクラの写真を、
学校にもってきて、みんなに見せないことと、約束させた。
「うん、わかった。」と3人は、固く約束した。

ところが、加藤が、教室に持ってきて、密かに写真を見ていたのだ。
それを、女子に見つかった。
「うそー。加藤君が、こんな可愛い子とツーショットなんて、
 ありえない。」と叫んだ。
女の子が集まって来た。
「ほんとだ。すごい可愛い子。
 加藤が、持てるわけない。」
「あ、佐々木と、小林もいる。女の子は2人。二人共可愛い。」
この頃、男子がどっとやってきた。
「かわええ。嘘だろう。3人が、こんな子にモテるわきゃねえ。」

そのとき、前にいる泉水と春美は、冷や汗をかいていた。
「どうする。名乗り上げちゃう。」春美。
「もうちょっと待とう。加藤が白状するかも知れない。」

加藤は、その頃、ピンチであった。
「加藤、言わねーと、こちょこちょするぞ。」
とうとう加藤は、口を開いた。
「わかった。言うよ。あの二人に公約を果たしてもらってっだけだ。」
「意味、わかんねーよ。」
あのとき、質問した、春美の後ろにいる村野沙月が言った。
「わかった。あれよ。あたしが、春美君に質問したじゃない。
 で、春美君は言った。男の子と腕を組んで、プリクラに行きますって。
 この可愛い女の子は、春美君と泉水君よ。」
みんなは、「ああ。」と納得した。

「春美と泉水は、こんなに可愛くなるのか。」
みんなの視線が、どっと泉水、春美に集まった。
二人は、ノートで顔を隠していた。

この時、学年初めの自己紹介で、「宴会の企画が得意です。」と言った、
森井と言いう男子が、椅子の上に立って言った。
「加藤、あの二人は、女装の素顔も可愛いんだな。」
「ああ、可愛い。」と加藤は、うなずいた。
「では、あの二人の女装の素顔が見たい人。」森井。
「はーい。」とほぼ全員が手をあげた。」
「じゃあ、カラオケの大部屋に全員集合だ。
 日時と場所、参加の可否は、俺が後で知らせる。
 泉水と春美は、精一杯可愛く女装して来てくれ。
 いいよな。」
二人は、顔の前のノートを降ろして、うなづいた。
わあ~と教室に拍手が湧いた。

(次回は、『二人のカラオケ・デビュー』です。)


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国立大塚共学高校 「泉水と春美(第2部)」

前に書いていました「泉水と春美」のお話の続きを書きたいと思います。
第2部は、エッチをほとんど書かない予定です。
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国立大塚共学高校 「泉水と春美(第2部)」


<第1部のあらすじ>

国立(こくりつ)大塚共学高校という学校があり、知名度は極めて低い。
中学から、2クラスがエスカレート。
高校から受験で2クラス60人、追加。
この60人は、極めて難しい試験に合格してきたのだが、
学校の知名度の低さから、自分たちの本当のレベルの高さに気が付いていない。
A組の片桐泉水と加納春美は、名前からして女の子だが、顔も女の子で、
髪を伸ばし、見た目誰が見ても女の子に見える男子だ。
二人は、セックスも体験する。


<第2部・物語>

1週間が経った。
泉水と春美は、朝来ると、いつも4,5人が、席の周りにいる。
宿題の出来なかったところを教わりにである。
春美にとって、泉水の周りに人が来るのは納得。
泉水は、A組、一番廊下側、前から1番。
ここは、入試でトップで合格した生徒の席だ。
「ね、ね。泉水に教わりに来るのは、わかるけど、
 ぼくなんか、下の下だよ。何でぼくにも来るの。」
泉水の隣に座っている春美は聞いた。
加藤というぽっちゃりした生徒が言った。
「春美、知らなかったの。学年のトップと2番が横に並ぶんだよ。
 つまり、春美は、学年2位で入学。」
「女子は?」
「今回、女子1番の大森は、泉水に負けたから、
後ろに女子2番の村野と二人いるわけよ。村野が学年4番。」
「わあ、ぼく、学年2番なの?」と春美は、目を輝かせた。
「いいから、早く教えて。答えだけでいいから。」と加藤。
「ね、ね、みんなは、選び抜かれた60人じゃない。
 だったら、どうして、ぼくなんかに聞くわけ。」
佐々木という背の高い生徒が言った。
「先生が出す問題が、むずかし過ぎる。
 そして、お前たち二人が出来過ぎる。」
「そうかあ。自信が湧いた。どんどん持ってきて。」
と春美が言ったとき、列は終わっていた。

その日、第6時間目が終わったとき、
ぽっちゃりの加藤と、背の高い佐々木と、
小柄な小林が、春美と泉水のところへ来た。
3人とも、部活に入っていない。
加藤が言った。
「あのさあ、お前ら自己紹介のとき、
 女の子になって、男の子とプリクラに入ってあげるって言ったじゃね。」
佐々木が、
「お前らなら女に見えるから、安心だ。」
小林。
「今日、俺ら3人を、プリクラに入れてくれない?」
春美は、泉水の顔を見た。泉水はOKの顔をしている。
「ぼくも、いいよ。じゃあ、4時、あのゲームセンターで。」
春美がいうと、3人は、飛び上がって喜んだ。

春美と泉水は、急いで春美のマンションに行った。
そこで、おめかし。
メイクをして、ピアスをつけた。
「泉水、ちょっとプレッシャーじゃない。」春美。
「あたし達二人で遊びに出るのと、全然違う。」と泉水。
「あいつら、もてない3人組だけど、一応男子だからね。」春美。
「男子のそばに女の子になっていくと、心も女になってしまいそう。」泉水。
「あたしも。学校では散々顔合わせていつのにね。」春美。

二人は、ファッショナブルのワンピースに可愛い靴。バッグを肩からつるした。
お互いを見て、
「わあ、春美、完全に女の子。」泉水。
「あいつら、驚くかな。」春美。
「驚いて欲しいよね。」

ゲームセンターに、3人は早々来ていた。
男っぽい女の子を見つけて、加藤、
「あのくらい女になって来るかな。」
「プリクラしに来るんだから、オシャレして来るだろうよ。」佐々木。
「じゃあ、あその女の子くらいか。」小林。
3人は、泉水と春美は、所詮男だから、限界があるだろうと、
低い期待値を持っていた。

ゲームセンターの入り口から、驚く程可愛い子が、来た。
3人に手を振っている。
「え、何、可愛い女の子が来たぞ。」加藤。
「なんで、俺たちに手を振ってるんだ。」佐々木。
「うそ、まさか!」小林が気が付いた。

「おまたせ。」泉水と春美は、声をそろえて言った。
「うそー、うそー、うそー。」加藤。
「女の子より可愛いよ。」佐々木。
「俺、ちょっと興奮してる。」と小林。

3人は、ぽかんと口を開けていた。

(つづく)

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プロポーズされたことがあります②(最終回)

プロポーズされたことがあります②(最終回)


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塾の宴会。一番奥にいるのが私です。

Yさんとは、仕事帰り、喫茶店に週に2回くらい行きました。
いっしょに歩くと、人の目があるので、
時間をずらしていきました。
話す内容は、相変わらず、心配な子の話です。
その時間がほとんどでした。
Yさんも、私も熱心な教師だなあと、ときどき思いました。

あるとき、Yさんは話題を変えて、
ご自分の300万円の慰謝料のことを私に話しました。
ずいぶん払ったので、あと150万円くらいだとのことでした。

私は、待てよ、まずいかもと思いました。
プライベートなことは、何一つ話さないYさんなのに。

「ぼくは、ずっと国語を教えたかったんだけど、
 ぼくと、ペアを組んでくれる算数の人がいませんでした。
 一度、ある人と組んで、散々怒らせてしまいました。
 それ以来、算数をぼくと組んでくれる人がいなくて、ぼくは、研究室にいました。
 それを、理事長が、ジュンちゃんに打診してくれて、
あっさりOKだったと言われました。
ぼくのこと何も知らない人だからOKをもらえたけど、
ぼくのことが分かって来ると、嫌われると思っていました。」

「ずっと、ウマがあってますよね。」と私。
なんだか、危機が迫っていると感じました。
「そう、ウマがあってますよね。
 そこでなんですが、ぼくの慰謝料の返済が終わったら、
 ぼくと、お付き合いしてくれませんか。」Yさんは言いました。

(これは、プロポーズと同じ。どうしようと思いました。)

「ジュンちゃんと組めるようになったとき、理事長は言うんです。
 Yさんは、惚れっぽいから言うんだけど、ジュンちゃんだけは、惚れちゃダメ。
 絶対にだめって。理由を聞いても、理事長は、絶対言いませんでした。」

私が、「好きな人がいるから。」と言えば、いっぺんで断ることができるでしょう。
しかし、私は、事実ではないことを言うのは、よしとしませんでした。

「理事長のいうとおり、私には事情があって、お付き合いはできないんです。」
私は、言いました。
「そうですか。理事長が言って、目の前でジュンちゃんが言うなら、
 そうなんでしょうね。わかりました。あきらめます。」
Yさんは、少しがっかりした風。逆にすっきりした風に言いました。

それから、2か月ほど経って、Yさんは、故郷にお見合いに行きました。
そして、にこにこして帰ってきました。
「Yさん、どうでした?」と私が聞くと、
「可愛い人なんですよ。この写真の人です。
 話、決めて来ました。」とYさんは、言いました。
写真に写っていたのは、小柄で細身の清楚な人でした。

Yさんを嫌っている人達も、このときばかりは、
写真を覗きに来ました。
「わあ、可愛いじゃない。」
「Yさん、やったね。」
とみんなが言いました。
「ええ、そうなんです。可愛い人なんですよ。」
とYさんは、にこにこ顔で言いました。

Yさんのフィアンセが東京に来て、
二人は、アパートの生活を始めました。
Yさんと私は、1年のコンビが終わって、
お別れになるころでした。
Yさんに言われました。
「家内が、ジュンちゃんに是非会いたいというんです。
 そして、よかったら、明日家に来てくれませんか。
 チラシ寿司を作るそうです。」
そう言われました。

翌日、仕事が終わって、私は、Yさんといっしょに、
Yさんのお宅にいきました。
奥様のT子さんは、写真通り、小柄で可愛い人でした。

丸いお膳を囲って、いただきました。
T子さんは、
「Yさんは、お見合いのデートのとき、全部話してくれました。
 慰謝料のことから、職場で嫌われていることまで。
 その中で、ジュンちゃんという女の先生だけは、ぼくを嫌わない。
 心からいい人なんだ、と何度もいうんです。
 これ、デートの最中にあんまり繰り返して言うことじゃないですよね。」
「そうですよね。」と私は、笑いました。
「それで、ジュンちゃん先生に一度お会いしたくて、今日来ていただいたんです。
 つまり、ジェラシーを解消するのが目的です。」

「そうですか。」と笑いながら、「ジェラシーは、解消されましたか?」と私。
「はい。解消されました。」とT子さん。
「ジュンちゃん先生には、特別なやさしさを感じます。
 そう人には、ジェラシーを感じません。」
「ああ、よかった。あたしも、Yさんのいいところを言いますね。」
「なんですか。」
「職場の中で、Yさんの陰口を言う人がいましたが、
 Yさんは、1年間、一度も人の陰口を言いませんでした。
 そして、仕事の愚痴も言いませんでした。
 私は、立派だなといつも思っていました。」
「わあ、そんな風に言われると、悪いことできないなあ。」とYさん。
「あたし、不器用でも、正直な人が好きです。」とTさん。
「わあ、お二人とも、大当たりですね。」と私が言って、みんなで笑いました。

翌年度、私は、塾の分室に行って、中年の方と2人で組みました。
Yさんは、元の研究室に戻りました。 
お互い、左遷ではありません。

<おわり>

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プロポーズされたことがあります①

少し疲れ気味で、1回で書けませんでした。次回で完結に致します。
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プロポーズされたことがあります①


私は、2年のアメリカ留学から帰国し、
日本で、塾に勤めました。
そこは、変わっていて、私より2年年上の理事長は、
私を、女性として雇ってくれました。
職員は、皆男性で、女は私だけでした。

1年が経ちました。
塾の新学期は、2月です。
新学期に向けて、理事長は私にいいました。
「新学期だけど、ジュンちゃん算数、国語、Yさんと組んでやってみない?」
「はい。わかりました。」
Yさんは、教材づくりや、テストづくりの研究室の人です。
一方私は、教えるのが専門の職員室です。

私が、Yさんと組むことになって、職員室で言うと、
みなさん、「ダメダメダメ。早く断って来た方がいいよ。」
といいます。
みなさん、決して意地悪な人ではありません。

その頃、仕事が終わった夜、つまみとビールを買ってきて、
職員室で飲むのが、楽しみになっていました。
そのとき、Yさんのことを聞きました。
Yさんは、クラスの可愛い女の子を残して、勉強を教える。
自分のクラスの可愛い女の子しか残さない。
自分で残すのはまだいいけれど、相棒の先生を手伝わせる。

Yさんは、塾の事務の女性を好きになり、
プロポーズしたあと気が代わり、裁判をして、
慰謝料300万円を払っている身である。

いよいよ2月になりました。
Yさんの机が、私の隣に来ました。
どんな人だろうと思っていましたが、
それが、腰の低い、いい感じの人です。
なんだ・・と私は安心しました。

Yさんの子供残しは、3日後から始まりました。
Yさんの担任の教室は、職員室から丸見えでした。
「ほら、可愛い子しか残してないだろう。」
と、仲のいい先生が、私にいいます。
「確かに。」と私。

その内、私が呼ばれました。
「ジュンちゃん。算数ですが、どう教えていいかわからないんです。」
皆さんが、「いくな。」と目で語っています。
私は、立ちました。
「自分なりに、教えたいですから。」
小声でそう言って、Yさんの教室に入って行きました。
すると、確かに、可愛い女の子が3人いましたが、男の子も2人いるのです。
『来てよかった』と私は思いました。

Yさんほど、不愉快な人はいない。
そういう人の一方で、私は、Yさんと気が合いました。

仕事帰りに喫茶店も何度か行きました。
男女であるので、少し歩き、塾から遠いところに入りました。
そして、話すのは、子供のこと。
気になる子を、どうしたらいいかという相談です。
それから、映画、漫画、本の話。
私は、気が付きました。
Yさんは、職員室で、あれだけ悪く言われていながら、
Yさんが、同僚を悪く言うことは、一度もないのでした。

(つづく)

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スーパースターのジョー(書き直し)

一度過去に投稿したものを、書き直しました。
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自叙伝「スーパースターのジョー」(書き直し)


私のアメリカの大学は、フットボール・チームはなかったが、
全米の学生バスケットボールではかなりいい線をいく「パイレーツ」というチームがあった。
そのパイレーツが、本大学の体育館で試合をするという。
めったにないことらしくて、学校中でかなり盛り上がっていた。
テレビ局からの放映もあるという。

試合の日、私はウォンと見に行った。
ギャラリーは超満員で、ミスター・キャンパスと、ミス・キャンパスが、
ティアラを頭に乗せて座っていた。

黒人選手がほとんどだった。
試合は勝った。その勝ち方がカッコよかった。
1点差で負けていて、パイレーツ・ボール。残り10秒。
パイレーツの2人がパスを互いに送りながら、時間稼ぎをしている。
あんなことしていて、いいのかなと思った。
時計の針が残り5秒となり、3秒となったとき、
2人は、猛然と敵ゾーンに突っ込んでいった。
残り時間、2秒、1秒というとき、シュートを放った。
わあーとすごい歓声があがった。ボールが宙をアーチ状に飛び、見事バスケットゴールへ。
入ったときに、試合終了の笛がなった。(このプレーは、名前があるらしい。)
逆転勝利だ。
すごい歓声だった。
「カッコイイ!」とウォンと二人で、最高に興奮してしまった。
ゴールを決めた、その黒人選手の顔をしっかり覚えていた。
彼は、ニグロで、色が完全に黒い。
どうやら、大学のスーパースターらしい。



私は、「児童文学」の授業を受けていた。
部屋に15,6人の学生。みんな女子だった。
キャシー先生は、40歳代の優しい女性。
私はこの授業が大好きだった。

その日、教室へ黒人の男子学生が、遅れて入ってきた。
キャシー先生は、
「まあ、珍しい、ジョーじゃないの。ジュンの隣が空いているわ。」と言った。
彼の顔を見て、私は、思わず「うそー!」と思った。
昨日のバスケットボールのスーパースターだ。
先生はジョーと呼んだ。
ジョーは私の隣の机椅子に座った。
座るとき、私を見て、ちょっと会釈のようなものをした。
私もちょっと笑顔を返した。

先生が、
「ジョー、いくらあなたがスーパースターだからと言って、
 授業をサボっていいってことはないのよ。もっと出て来なさい。」
ジョーは、何も言わずに、手をちょっと挙げて、頭を下げた。

ジョーと児童文学。どう考えたって結びつかない。
きっと単位の取りやすい科目を選んで履修しているにちがいない。
もちろん、スポーツ学生として優遇されているのだろう。

ジョーは、無口で、早く授業が終わらないかと、そればかり考えているようだった。
授業が終ったとき、驚いたことに、ジョーが私に手を出して、
「俺は、ジョー。よろしくな。」と言った。
私はジョーと握手をして、
「私は、ジュン。よろしく。」と言った。
「コーヒーでも飲みにいかねーか。」とジョーが言った。
「あ、いいわよ。」と言ったものの内心ものすごく驚いていた。
仮にも、大学のスーパースターだ。

廊下をいっしょに歩きながら、
「どうして、私を誘ってくれたの?」と聞いた。
「君は、スカート履いてる。俺はスカートの子が好きだ。」
「それだけ?スカートはいてれば、誰だっていいの?」
と私は意地悪く聞いてみた。
「まいったな。負けたよ。君が、」
「ジュンよ。」
「ごめん。ジュンが、可愛かったからだよ。」
「あはっ。無理に言わせちゃった。ごめんなさい。」
「ジュンは変わってるな。」ジョーが首を振りながらそう言った。



校舎のホールのコーヒー店で、コーヒーを飲みながら。

「ジュンは、俺が誰だかわかっているのか?」とジョーが言った。
「昨日、試合見たわ。」
「なんだ。だったら、俺といることにもっと感激してくれよ。」
「感激してるわ。」(私は、男子だから、どんな男子でも平気。)
「そうは見えない。」
「してるわよ。今日は、スーパースターのジョーとコーヒーを飲んだって、
 友達中に言いふらすわ。」
「ほんとかよ。」
「ほんとよ。」
「あやしいなあ…。」とジョーは、にやっと白い歯を見せた。

そのあと、20分ほどジョーと話した。
不思議なほど話がはずんだ。(その訳が今でも分からない。)

黒人の男子とゆっくり話をしたのは、初めてだった。
しかも相手は、スーパースターのジョー。
ウソみたい。
友達みんなに言いふらす…は嘘。
ウォンにだけは自慢したい。
いえ、ウォンにも黙っていようかな。
どうしようかなと考えながら、
私はうきうきとして、校舎を出た。


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自叙伝・アメリカに来たもう一人の女の子

自叙伝・アメリカに来たもう一人の女の子


私が、アメリカの大学で、卒業までの単位を全部終えたころでした。
毎日優雅に過ごしていました。
そこに、外国人留学生担当のドクター・ベティから電話がかかりました。
「聡子さんていう留学生が来てるの。
 日本人は、ジュンだけだし、少しの間、世話をしてあげられる。」
「わかりました。」
わたしは、待合の寮に車まで行きました。

すると、ロビーの丸テーブルに聡子さんはいました。
眼鏡をかけて、長い髪をぴっちり後ろに結んでいます。
『眼鏡をとって、前髪を作れば、ずっと印象が違うのに。』
そんな事を思いながら、聡子さんのところへ行きました。
「あれ、純は女性なの。男性だと聞いて来たのに。」
「詳しいことは、車の中で説明するね。」

私は、車の中で、女の格好をしているいきさつを説明し、聡子さんのことを聞きました。
そして、レレイというガールフレンドがいることも言いました。
「あたし、ほんとは、南部の大学に来てはいけないの。」
「どうして。」
「キングズ・イングリッシュを覚えて来るように言われているの。」
『あれ、この人は、少し高ピーかな。』と思いました。

私のアパートで、ラーメンをご馳走しました。
彼女は、おいしいと言って食べながら、その間中、ずっとおしゃべりをしていました。
私に、しゃべる隙をあたえません。
私が、少しの隙間に、何か話すと、彼女は、うつむき、
まるで、自分が次に話すことを考えているようでした。
もちろん、私の話に、彼女が相槌を打つこともありません。

彼女は、寮暮らしで、車もありませんでした。
彼女は、この調子じゃ、友達ができない。
私は、レレイに話して、当分聡子を助けたいからと言っておきました。

そんな、私は、土、日の二日間、
隣町のバトンリュージュに行かねばならなくなりました。
私の性別に関する、大切な検査でした。

寮のカフェテリアは、土、日はお休みです。
何か食べたければ、30分歩いて、ケンタッキーかバーバーキングに行くしかありません。
私は、実際そうしていたのですが、聡子さんにそれをさすのは酷です。
そこで、私は、レレイに頼んで、2日間の6食分を持ってきてくれるように頼みました。

聡子さんは、レレイにすごく感謝したそうでした。

レレイも、聡子さんに接して同じことをいいました。
「聡子は、もう少し、人の話を聞くべきだと思う。」
『ああ、レレイにまで、連続おしゃべりをしてしまったのか。』
私は冷や汗をかきました。

忠告は、嫌われるだけだけど、聡子さんの欠点を聡子に言おう。
そう、決心しました。
私は、次の日聡子さんを、アパートに、日本食をご馳走しました。
食べる前に言いました。
「聡子さん。自分の話をするのと、人の話を聞くのと、どっちが楽しい。」
「それは、自分の話をする方。」
「相手だって多分そうだよ。」
「自分のする話を、周りの人が、ほとんど聞いてくれないと悲しい?」
「悲しい。」
「聡子さん、相手のする話聞いてる。」
聡子さんは、うつむいて考えていました。
「うん。中学のときから、あたしのそばに人が来てくれなかった。
 高校も同じ。忠告してくれたの、ジュンがはじめて。
 ありがとう。
 もっとも、あたしが自分で気が付くべきだった。」
「よかった。じゃあ、ご褒美に、あしたから、車の運転教えてあげる。」
「ほんと!うれしい。」

アメリカには、教習所のようなところはなくて、
ペーパーテストに受かれば、即、路上運転が許されます。
教える方は、自分の車を使うので、めったにそんな役を引き受けません。
教えるなら、家族だけです。

次の日から、夕暮れのキャンパスで、運転の練習をはじめました。
間もなく、「やっちゃったー。」とばかり、車を街灯の柱にぶつけました。
べっこり、車の鼻がへこみました。
「ああ、ショック。今日はもうやめよう。」と私はいいました。
「あたし、まだ平気よ。」と聡子さんは言います。
「ショックなのは、君じゃないの。ぼくなの。」
「あ、そうね。」

聡子さんの、この果敢な挑戦で、聡子さんは、2週間ほどで、運転をマスターしました。
そして、実地のテスト会場にいきました。
出て来た聡子さんは、にこにこして、
「ジュンちゃん、あたしやった!
 これで、車があれば、運転できる。」
「よかったねー。早速車を買いに行こう。」

新聞を見て、日本人の奥様が、丁寧に乗った車を500ドルで買いました。
手続きも、その奥様がやってくれました。

「車があると、独立できる。やっと、この国が天国に思える。
 ジュンは、車が、べこべこになっても、教えてくれた。
 ジュンみたいないい人この世にいない。」
聡子は、そう言って、涙を流しました。

私は、出版社にお世話になって、4か月後に、帰国しました。

あるとき、賑やかな声が玄関に聞こえました。
アメリカでは、上品な英語と日本語を話していた、聡子さんが、
顔を見せ、
「純ちゃん。会いたかったんよ。あたし、結婚したん。これが、旦那。」
白人の、細身の優しそうな青年がいた。
「わあ、おめでとう。聡子さん。なまりがあるよ。」
「そうなんよ。アメリカおったら、標準語と広島弁わからんようになってしもて。」

みんなで、アハハと笑いました。


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自叙伝・外国人のための英語教室

久しぶりの自叙伝です。短いです。
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自叙伝・外国人のための英語教室


私は、アメリカの大学に、9月の新学期の3か月前にいきました。
そのときは、すでに女子学生で通していました。
「外国人のための英語教室」は、留学生の必須クラスでした。

先生は、25歳くらいの女性でした。
先生は、
「アメリカでは、『先生』という呼称はありません。
私のことは、『マリア』と呼び捨てにしてください。」
と、一番にいいました。

そのクラスに、日本人の女性がいました。
私は、日本人には、性別がバレると思い、
教室の一番前の中央に座っていました。
幸い彼女は、一番後ろに座っていました。
私は、彼女が、周りの学生に言っていることを聞きました。
彼女は、日本人同士の奥様で30歳くらいでした。
小柄で、引き締まった体をしていて、日に焼けていました。

彼女は、周りの人に、こんなことを言っていました。
「相手が、ネイティブだからって、ビビっちゃダメよ。
 相手の目を見て、話す。にやにいやして話すのもダメ。
 ネイティブだからって、えらいわけじゃないんだし。」

彼女は、授業を半分くらいサボっていました。
奥様の特権とばかりに。

あるとき、マリア先生と彼女は、とうとう衝突しました。
英作文で、マリアは、彼女の「エキゾチック」という言葉に、赤線を引いたのです。
彼女は、『びびりゃしないわよ』とばかりに、抗議しました。
「どうして、赤線なのですか。」
「エキゾチックは、英語では、いい意味ではないの。」マリア。
「日本では、異国情緒っていういい意味です。」
「英語圏では、古臭いとか、昔風・・などのニュアンスがあるの。」マリア。
「マリアは、日本で使われる英語を、蔑んではいませんか。」彼女。
「そんなことはしません。間違っている日本語英語は、
 英語圏で使われる限りは、正します。」

両者にらみあったまま、時が過ぎ、彼女は退室しました。

授業が終わったとき、マリアは、教卓に肘をついて、
掌で顔を覆っていました。
学生は、外に出て行ってしまいましたが、私は、残っていました。
真ん中の一番前です。
私は、少し勇気を出して、言いました。
「マリアは、正しいです。」
マリアは、まだ一人残っている私にびっくりし、
「あなたは、日本の人よね。」と言いました。
「はい。彼女と同じ国です。
 日本でエキゾチックは、確かに、異国情緒っていう好意的言葉です。
 でも、それは日本だけ。私は、香港の女の子に、エキゾチックと言って、
 その子を、ひどく怒らせてしまったことがあります。
 私たちは、今アメリカにいるのだから、その言語文化に従うべきです。
 『ロームin ローム』でしたっけ?」
 私は、慣れない言葉を使い、頬を染めてしまいました。

「ああ、そう。ジュンのいうとおり。」マリアに笑が浮かびました。
「マリアは、熱心な方です。
 毎回作文を書かせ、それを、添削してくださいます。
 一番手間のかかることだと思います。」
マリアは、にっこりしました。
「ジュンは、あたしを励ますために、1人残っていてくれたのね。」
「いえ、スピーキングの練習です。」
マリアは、にっこりして。
「あなたと話せてよかったわ。
 あやうく、日本人のイメージを変えてしまうところだった。」
「10人いれば、10人いろいろかもしれません。」
私は、教科書を持って立ち上がりました。
「じゃ、授業をありがとうございました。」私は、手を振りました。
「こちらこそ、どうもありがとう。」マリアも手を振りました。

実際、ネイティブの人と、こんなに話したのは、初めてでした。
胸の中で、うきうきした気持ちが湧いてきていました。



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初めての女装外出(向こうにも書いています)

これは、一度書いたかもしれません。
そのときは、失礼いたします。
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初めての女装外出


高校を卒業して、少しお小遣いも増えました。
私は、家族同居でしたので、家で女装ができません。
そこで、3畳の板間、5000円という安価な下宿を、
女装するために借りました。
貯金から見て、3か月くらいしか借りられないと思っていました。
しかし、私の天国でした。
姿見を1つ使って、メイクを練習し、下着を着て、
コールテンの膝上20cmくらいの茶のワンピースを着ました。
そして、高かったボブヘアーのウィッグ。
安い靴。安いバッグ。
それが全部でした。

私は、2週間くらい練習をして、
これで、外に行けるかなと思いました。
部屋を出て、暗い廊下を通ったとき、
男だけの安アパートに、女が一人いるという気になりました。
外に出ると、風が頬に当たり、「ああ、外にいる。」と思い、感激しました。
少し歩くと、小さな商店街があります。

そこへ入って行こうとしたときです、
商店街の明りが、一斉に私に当たり、
そこにいる人達が、みんな私を注目したように感じました。
私は、「これはダメ。」と思い、逃げるように、アパートに帰りました。

何日かして、私は、膝上20cmのワンピースがいけないと思いました。
そして、下にジーンズを履いて行きました。
ワンピースは、言わば、上着になりました。

外に出てみました。
すると、平気なのです。
私は、私の好きな中野の名曲喫茶に行ってみようと思いました。
暗くて、それがいいんです。
私は、席に座って、じっとしていました。
その内、隣にいる学生さんが、
「すいません。マッチ持ってますか。」と言ってきました。
私は、バッグの中から、マッチを出し、
「あの、箱ごとどうぞ。」と言いました。
「ああ、すいません。」と彼は言いました。
これが、女装外出で、初めて、他の人と話をしたときです。
私は、少なからず感激しました。
私は、声パスだけは、するようでした。

私は、学生さんと話しをして、勇気が湧き、
このまま、吉祥寺の駐車場でやっている、唐十郎の、
赤テント劇場に行こうと思いました。
アングラで、サブカル風な人達が多く来ているので、
女装も目立たないだろうと思ったのです。

私は、中野から地下鉄に乗り、荻窪へ行こうとしました。
地下鉄のホームには、いたるところに鏡があります。
私は、鏡がある度、見ました。
すると、ぱっと見、女の子に見えるのです。
「思ったより、女の子だ。」
鏡を見るたびうれしくなりました。
やっぱり、ジーンズを履いて着たのは正解です。

ちょっとうきうきして、ホームへの階段を降りました。
すいていました。
そのとき、あと1段というところで、転んだのです。
バッグの口が空き、中の物が散乱しました。
私は、必死に拾っていると、
ホームにいた男の人が、手伝ってくれます。
「さあ、これで、全部かな。」と男性は爽やかな笑顔をくれます。
「ありがとうございます。」
私は、ぺこぺこお礼をいいました。

これで、二人の人と話せた。

赤テント劇場から、無事に帰ってきました。
ゴザの上にすし詰めになって見ました。
隣の男性は、体が私に触れないよう、気を遣ってくれているようでした。
女の子だと見てくれたのかな。
私は、とてもうれしい気がしました。


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女の子より可憐な偽娘(男の娘)(写真)

これ大好きな写真です。出典がわかりません。お詫びします。
主演の髪の長い子が、偽娘で、中国の「アリス偽娘団」の一人です。


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あの先輩、怖い。どうしよう・・。


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「可愛い顔して、何、怖がってんのよ。」


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「乱暴なことしないで!」


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「ね。あたし、やさしいでしょ。」
「うん。」


middle_1465131270 - コピー
「気持ちいい?」「うん、すごく。」


middle_1465131348 - コピー
「あなた、可愛いね。」「ありがとう。」


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性別変更のいろいろ えええ!そうなの?

昨日は、便秘に苦しみ、投稿できませんでした。
今日、やっと出たんです。私としては、お祝いです。
(両ブログに書いています。)
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性別変更のいろいろ えええ!そうなの?

※これは、PCで調べたもので、私の読み違いもたくさんあると思います。

① タイの場合。
あれだけレディーボーイが多く、性別適合手術を受けている人の多そうな、
タイですが、性別の変更は、法律的にできないそうです。
これは、仏教の影響によるものでしょうか。
一生、性別は変わらないんだそうです。

ならば、と、私は考えました。
日本の男性と同居し、3年ほど暮らし、日本の市民権をとれば、
日本人として、性別変更ができるのでしょうか。
(これは、あくまで憶測です。多分むずかしいですね。)

② 正反対の国、デンマーク
ほんとでしょうか?
『デンマークが欧州初の「自己申告のみで法律上の性別を変更できる国」となり、国際的に大きな話題を呼んでいる。同国では2014年6月、医師の診断書なしに法律上の性別の変更を認める法案が通過。その法律が9月1日に発効したのだ。』
つまり、性別違和との診断書なしにです、自己申告のみで、性別の変更をできる。
ほんとでしょうか。
つまりは、男として生きるも、女としていきるも、自己責任ということでしょう。
これ恐らく、何回でも性別変更ができるのでしょうから、
男から女になってみて、実際に女は窮屈だとわかり、男に戻ることもできる。
反対に、女になってみて、女こそ天国と思う人もいるでしょう。

③日本の主な条件(男子の場合)。
・性別適合手術をしていないといけない。
 これが、なんぼのもんじゃと思う人にとって、全く不合理な決まりでしょう。
 当局は、言うのです。「子供から見て、お母さんにペニスがあったらまずいでしょう。
 お母さんが子供を風呂に入れるときまずいでしょう。」
 個人的に、これは、克服できると思います。(うまくやればね。)

・生殖機能が残っていてはいけない。
 実の子ができてしまったら、まずいでしょう・・というのです。
 私は、浮気をしない限り、実の子ができる可能性はないと思うんですが。

・20歳以上であること。
 18歳じゃ、まだダメということですよね。
 私は、18歳で、十分だと思います。
 ほとんど生まれてから、異性になりたいと考え続けて来た人たちです。
 あと2年余分に考えたって、変わるとは思えません。
「異性としての社会経験が、3年以上ある人。」この方が、ずっといいと思います。

何か、当局の診断基準に、私逆らっているようですが、
こんな私も、デンパークの法律には、冷や汗をかいてしまいます。

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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