ショート・ショート 多次元風呂

簡単なお話を書きました。いつものように、マンネリなのですが。
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ショート・ショート「多次元風呂」


小林慎吾は、学校から帰り、夕食の前に風呂に入った。
2部屋のアパートで、風呂もあまりきれいでない。
真吾はざぶっと湯船に入り、風呂からあがった。
そこで、びっくり。首から下が、女になっている。
女装趣味のある真吾は、うひょーと言った。
鏡で顔を見たが、顔はそのままである。
『そうだ、頭まで全部入ればいいんだ。』
息を止めて、でて、うきうきしながら、鏡で見た。
すると、クラスのマドンナである、黒田由里になっている。
不思議なことに、女生徒の服を着て、髪型もできている。

真吾は、一辺で興奮してしまった。
今すぐ、一人えっちをしたかったが、スマホがなった。
仲良しの大竹順一である。
「今、お前のアパートに来てる。」
「いいよ。びっくりさせてやるから。」
「真吾、声が可愛いけどどうした。」
「来ればわかるよ。」
階段の音がして、順一が戸を開けた。
そこに立っている少女を見て、
「わわわわ・・何?黒田由里さんじゃないか。」
「えへへ。あたしよ。」
真吾は、順一に訳を話した。
「じゃあ、俺も入る。俺は、加納絵里になる。」

風呂から上がった順一が歓喜している声が聞こえる。
真吾は、加納絵里になった順一を見て、再び、興奮した。
女子高生の服を着た二人が揃っている。
「ね、キスしてみよう。」真吾は女言葉しか出なくなっている。」
「いいわ。ドキドキしちゃう。」順一も女言葉しか出なくなっている。
「あたしも、どきどき。」
二人は、キスをした。

「あああ、最高。順一は言った。
「ね。ショーツ脱いで、触りっこしいよう。アソコは、男のままでしょう。」真吾。
「いいわ。あたし女装子だから、Pがあるほうがいい。」順一。
「あたしも。」と真吾。
二人は、ショーツをぬいで、ミニのスカートの中に手をいれた。
「ああ、感動。」真吾。
「あたしも、気絶しそう。」
二人は、べっどにも行かずに、ソファーでイきそうになっていた。
「いやん。もうイクの早い。もっとじらして。」真吾。
「いいいわよ。ゆっくりいこう。ああん。あたしも、イっちゃう。」順一。
「じらせてあげるわ。」

本物の黒田由里は、お風呂に入って、楽なワンピースを着た。
部屋の机に座っていたら、急に感じて来た。
加納エリの姿が、脳裏にある。
「あん、いやん。加納さんのこと思ったら、もう濡れて来ちゃった。

加納エリも同様である。風呂上がりにワンピースを着たとたん、
「やん、あたし黒田さんのこと好きなのかな。」
加納エリは、思わずスカートを上げ、ショーツを下げて、
「あああああ・・。」と声をあげた。
『あたし、黒田さんのこと、好きかも。』
黒田も、セクシーな声を上げていた。
「やん、だめ。エリ、あたし、いっちゃう。」
黒田由里も、
「あああああ、加納さん、ああん、好き。」

真吾の部屋。
「黒田さん、あたし、イっちゃう。黒田さんがすき、あああ、だめ、イっちゃう。」
大竹。
「あああん、加納さん、好き、あああ、たまらない、あたしイっちゃう。ああああ。」

こうして、4人は、イったのだった。
4人が、次に風呂に入ったら、4人はどうなるのだろう。
そのお話は、いつかまた。

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「体調不良」の原因がわかりました

私は、このところ「体調が悪い」と、毎日のように書いてきましたが、
原因がわかりました。
昨日で、長編を書き終えましたので、今日内科のお医者様へ行ってきました。
私の不具合は、消火器系で、下痢と便秘が交代にやってくることでした。
どっちの薬を呑んでいいか、迷っていました。
私のは「過敏性腸症候群」と言って、90%ストレスが原因だそうです。
そして、この症候群にピッタリのお薬をいただきました。

先生に聞きました。
「わたしは、趣味で物語を書いているのですが、
ストーリーが浮かばないとき、プレッシャーを感じます。
それでしょうか?」
先生。
「違いますね。基本的に、楽しみで書いているなら、
 かえって、ストレス発散になっているでしょう。」

「毎週、木曜日、妻が出かけて、その日は、私が夕食を作ります。それが辛くてなりません。
 それでしょうか。」
先生。
「それでしょう。その日は、朝からぐったりしていませんか。」
私。
「ずばり、そのとおりです。」
先生。
「他にも、あるかも知れません。
 血液検査をしてください。お顔が白いので、貧血があるでしょう。
 大きなものが隠れているかも知れません。
 早い方がいいですよ。」

とまあ、こんなわけで、月曜に、血液検査に行くことになりました。
いただいたお薬が早く効くとうれしいです。
大きな病気が隠れていませんように。

では、以上、ご報告でした。

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超能力者・高島忠男⑤「みんなが幸せに」最終回

最終回です。最後も長くなりました。
お暇なときにでも、読んでくださるとうれしいです。
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超能力者・高島忠男⑤「みんなが幸せに」最終回 (7.30 加筆)


ホテルへの電車の中で、哲夫は考えていた。
おれは、なまじ超能力などあったものだから、
傲慢な男になってしまっていた。
自分はなんでもできると思っていた。
万能だと思っていた。
しかし、今、俺は、人の親切がわかる。
人並に、努力することができる。
仲間がいるありがたさがわかる。
俺は、やっと謙虚な人間になれた気がする。
なんというすがすがしい気持ちなんだ。

ホテルの中では、花柄のワンピースの葉子を見て、みんなが拍手した。
髪の毛は、全体ゆるいカールに前髪は、7:3に分けている。
胸がキュンとする可愛らしさだった。
9時まで、あと7分。
忠男は、葉子を連れて、ガラスの正面玄関の前に立たせた。
「ここ、動いちゃだめだよ。
 もうすぐ、記憶が100%になったぼくがやってくるから。
 葉子さんと、出会った頃の記憶も持ってる。
 じゃあ、動いちゃだめだよ。」

忠男は、そのまま、ホテルの玄関を出て、裏に回った。
周りを確認した。
哲夫は、うれしそうに立っていた。
忠男は、にこっとして、
「言うことは、昨日の夜いったから。さあ、チェンジだ。」
忠男は、哲夫の肩をポンと叩いた。
すると、二人が入れ替わった。
哲夫の頭に音楽が流れた。指を動かしてみると、ちゃんと弾いている。
「葉子さんが、待ってる。早く、行きたまえ。」
「はい!」と言って、哲夫はホテルの回りを走って、玄関から入った。
ワンピースの、愛らしい、女性がいる。
一瞬誰かと思い、立ち止まったが、葉子だと気が付いた。

哲夫の胸に喜びがあふれ、両手を広げ、
葉子を抱きしめた。
「葉子。初めて会ったときから、ずっと好きだったんだ。
 昨日、天使が来て、君のことを教えてくれた。
 君の体のことも、なぜ、ビアンだと言っていたかも、
 なぜ、男装をしていたかも。
 俺は、大バカだった。そんな君の気持ちに何一つ気付かなかった。
 葉子。許してくれ。
どうか、一生俺のそばにいて欲しい。
これ、プロポーズだよ。イエスと言ってくれるかい。」
葉子は、幾筋も涙を流していた。
「あたしで、いいの?」
「君しかいない。世界のダレよりも愛してる。」
「うれしい。イエスよ。あなたと一生一緒にいたい。」

二人は、キスをした。

キスが終わって周りを見ると、ロビーの人々、中2階の人々、
ソヨンとジェニファーが、エキサイトしている。
ほとんどの人が二人を見ている。

哲夫と葉子は照れてしまった。
哲夫は大声で言った。
「あのう、みなさま、つまりは、そういうことです!」
すると、みなさんは、温かい笑みを送り、
大きな拍手をくれた。



日曜日、午後5時。
いよいよコンサートの日である。
入り口の左右で、ジェニファーとソヨンが、切符切りをしている。
二人共、事務員の服を着ている。
忠男は、ややぴんとしたスーツにネクタイをして、
哲夫のコンサートに出かけた。
当日券があるかも知れたない。
行ってみると、テーブルに葉子が綺麗なワンピースを着て立っていた。
「当日券」と札がある。
忠男は、「あの、当日券があるのですか。」
「はい。1番後ろの2席しかございませんが、よろしいですか。」
「はい、かまいません。」
切符を切って袋に入れながら、
葉子は、少し、動作を止めて、忠男を見た。
(知っている人に思える。)
「この2席以外満員なのですね。」と忠男がいうと、
「はい。フランシスコ・ザビエルではありません。」と葉子は言った。
忠男は、ぷっと笑ってしまうのをこらえ、手を口に当てた。
忠男が、行ってしまった後で、葉子は思った。
『哲夫さんの天使さんかな?』


ホールの中は、5分休憩。
みんなが話していた。
「ね、今日の哲夫さん、一味違わない。」
「思った。すごくいい感じ。」
「なんか、ピアノの音に包まれる感じ。」
「ぴったり、その通り。」

予定の曲が全部終わった。
普通そのあと、アンコールが4曲はある。
その4曲も終わったが、アンコールが止まない。
照明係りは、会場の明りを付けようか迷っていた。
普通は、演奏者は、たっぷりもったいをつけて出て来るのだが、
哲夫は、すぐに出て来た。
わあ~と拍手が盛り上がる。

哲夫はマイクを持っていた。これも異例である。
普通、ピアノ椅子に座って語るが、哲夫は立って語った。
「あの、5曲目のアンコールをありがとうございます。
 少し、お話をさせていただきます。」

哲夫は、金曜日の、小学校での話をした。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
指揮の方が、そのアンコールは、私にさせてくださるとおっしゃるのです。
私は、考えて、小学校の皆さんもよく知っている、
「エリーゼのために」を弾くことにしました。
そうして、いざ、ピアノに向かったのですが、
私は、ものすごく緊張していました。
心臓がどきどきして、ヒザが震えて、ペダルに乗せた足が定まりません。
初めて会うお子さん達です。みんな真っ白な心で、聞いてくれるのです。
年に1度の音楽会です。どうしようかと思いました。
私は、深呼吸して、全身全霊、心を打ちこんで弾きました。
無事、弾き終えて、たくさんの拍手をいただきました。
うれしくて泣いてしまいそうでした。

今、この会場に来てくださっているほとんどの方は、
私を知っていてくださり、CDも聞いてくださっている方々だと思います。
言わば、アットホームな空気の中で、今、私は、弾かせていただいています。
私は、つくづく果報者です。

 「エリーゼのために」。どなたかを想ながら、お聞きになるといいと思います。

♪会場に美しい音楽が流れた。

曲が終わった。
哲夫は舞台に立って、客に何度も礼をした。

「今日の哲夫さん、よかったわ。サービス満点だったし。」
「少しも、気どってなかったわ。」
「あたしも、それ感じた。いい感じだったわ。」
客は、そんな言葉を交わしながら去って行った。

アナウンスがあった。
「これより、12歳以下の方に、江原哲夫さんのサイン入り色紙のプレゼントがあります。
出口、左寄りでやっています。
子供たちが言ってみると、哲夫は、小さいテーブルに座っている。
ただ、くれるだけかと思ったら、違っていた。
待っている子は、小さい紙に名前を書いておく。

哲夫は、来た子の名前を書く、ここで、何かしゃべる。
「今、何ひいてるの?」
「楽しき農夫です。」
「あしたの星の光・・だよね。」
「そうです。」
「『あした』って意味わからないでしょ。」
「昨日、今日、明日?」
「違うんだ、朝って書いて『あした』、同じ朝でも、4時くらいの朝。
 まだ空に星が見える。
 そんな朝に、農夫たちが農具をもって、楽しそうに歌いながら来る。
 それが、好きで、毎朝、それを、聞きに行ったっ子がいる。だれ?」
「シューマンですか?」
「あたり。シューマンは大人になって、大好きだった農夫のことを曲にした。
 それが、世界中に広がった。どう、音楽っていいよね。」
「はい。」
哲夫は、自分のサインを書いて渡す。

ひとりひとり、このくらいしゃべって渡す。
哲夫のことばが、よくて、真っ直ぐな列が、丸く哲夫を囲むようになる。
「今、何弾いてるの?」
「トルコ行進曲です。」
「好き?」
「大好きです。」
「お。握手。(握手する。)
「私も、これを弾きたくて、ピアノをならったの。
 あの、タ、タ、タランっていうところ、3連符じゃない。はじめ1おんだと思ってたのに、
 ショックじゃなかった?」
「ぼくも、タ、タ、タンだと思ってて、ショックでした。
「もう、克服した?」
「はい。なんとか。」
「おお。握手。
 がんばってね。あの曲は、1000回弾いても、飽きないから。」

6年生女
「お、あなたは、できるな!」
「そんなでも、ないです。」
「幻想狂想曲あたり、弾いてるな。」
「どうして、わかるんですか。」
「だって、君の体から『音楽~~~』てオーラがする。
 じゃあ、私が弾きき比べしたの、よかったかな。」
「もう、感激でした。速い方のは、感情がすごい押し寄せてくるかんじでした。」
「楽譜通りっていうのは、100の内95大切。
 でも、残り5、自分流に弾いて見るといいんだ。
 それが、、積み重なって、個性になるんだね。
 95は、守らないとダメ。」
「わかりました。ありがとうございました。」

こうして、25人。哲夫は、子供たちと音楽の話をしながら、色紙を渡した。
子供はもちろん、大人も、哲夫の子供たちへの姿勢に、胸を打たれながら聞いた。
哲夫は、これから、コンサートの度に、子供との語り合いを続けるようになる。



柳家の奥様を怒らせたことで、事務所はやはり首になった。
そこで、一同は、ピアノ付きの4LDKの哲夫のマンションに越してきた。
「えーと、俺と葉子は、二人で1ベットでいい。
 ソヨンとジェニファーも、二人―で1ベットでいいよね。
 遠藤くんと川田さんは、別の部屋がいるよね。」
「ああ、それが。」と遠藤が手をあげた。
「俺と川田さん、二人で1ベッドでいいです。」
「え?どうして?あ、結ばれたの?」と哲夫。
「実はそうです。」
みんなは、歓声をあげた。
以上の6人で、これからやっていく。

あるとき、葉子が電話で話していた。
北海道の富良野公演である。
「え?1日でソルド・アウトですか。12月で寒いのに?」
哲夫がそばに来た。
「あの、何人くらいの人が、チケットを買えなかったのですか。」
「1500人です。」
「葉子もったいないよ。2日連続公演にしよう。
 で、二日目は、お年寄り向けの、昔の曲。日本と世界の。
 2日目は、値段を安くしよう。」

葉子がてきぱきと決め、北海道富良野2日公演になった。
「はい、冬の北海道、富良野公演でーす。」
と葉子が、発表した。
「おお、寒いの大好き。」と遠藤。
「あたしは、苦手。」とジェニファー。
「あたしが、抱いてあげるよ。」とソヨンが言って、
みんなで、あははと笑った。

<おわり>

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超能力者・高島忠男④「哲夫に忠男の声」

途中から毎回長くなってしまいました。
次回、最終回にいたします。)
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超能力者・高島忠男④「哲夫に忠男の声」

夜の9時である。
ホテルの1室で、二人が絡んでいた。
一人はスリップ姿のジェニファー。
そのジェニファーの上に乗り、ジェニファーを愛撫しているのは、佐伯葉子である。
葉子は、体にフィットしたTシャツに、下は、ショーツの上にガードルを履いている。
女子に見えるようにショーツを履いているが、それだけでは心配で、
ガードルを履いている。

ジェニファーは、セクシーな声を上げている。
「あ~ん、葉子、すごくいい。あそこを舐めて。」
「いいわよ。」
葉子はそう言って、ジェニファーの女に非ざるものを口に含んだ。
「ああん、ステキ。あたし、今日特別に感じちゃう。
 葉子、もっと激しくして。」
葉子は、口を外して、手に替えた。
手で愛撫しながら、ジェニファーにキスをした。
ジェニファーは、葉子の唇を外して、声を上げた。
「ああん、だめ、イっちゃう、あああああん。」と言った。
葉子は、急いでジェニファーのPを、口に含んだ。
ジェニファーは、葉子の口の中に果てた。

葉子は、ジェニファーの髪を梳いて、少しキスをして、起き上がろうとした。
その葉子の手を、ジェニファーががっちりつかんだ。
「また、あたしだけイかせて、行っちゃうの。」
「うん。いつもそうじゃない。」
「葉子は、ビアンでしょう。相手だけイかせて、
 それで、終わりなんてビアンはいないよ。」
「あたしは、それでいいの。」と葉子。
「よくないわ。ビアンなら、それらしくして。」
ジェニファーは、起き上がり、葉子を倒して、Tシャツを脱がせた。
葉子の乳房が現われた。
ジェニファーは、葉子のガードルとショーツを一気に脱がせ、
葉子の上に乗って来た。
葉子の「男の証」は、大きくなっていた。

「ジェニファー、許して、お願い。」
「ダメ。葉子の本当の心を見るの。」
葉子にめくるめく快感が襲ってくる。
人からされるのは、自分で自分を慰めるのとは違う。
葉子は、早や、声を激しくしていた。
Pを激しく愛撫され、胸を愛撫されて、
葉子は、声を上げた。
「ああん、だめ。あたし、イっちゃう。ジェニファーお願い。
 あたしを許して。」
「だめよ。あなたを、正直な子にするの。」
それから、激しい愛撫を受け、葉子は、とうとう、断末魔の声をあげた。
「あああああん。イっちゃう、イっちゃう。」
葉子は、ジェニファーの口の中に果てた。

葉子は、Tシャツを着て、ショーツを履いた。
葉子は、レズビアンと言っているだけで、胸の膨らみを隠してはいない。
「ありがとう。ジェニファー。」と言った。
二人は、ベッドに仰向けに並んでいた。
「葉子は、ビアンじゃないのに、なぜビアンだと言ってるか、わかってるよ。
 葉子もレディボーイだから、あたしやソヨンに偏見持ってない。
 それなら葉子、自分にも偏見もっちゃだめだよ。
 分かりやすく言えば、劣等感。
 彼は、レディボーイに、全く偏見を持たない人だよ。
 それどころか、レディーボーイが好きな人だよ。
 今日、哲夫は、麗子さんとの婚約を壊したよね。
 麗子さんのために壊したんじゃないよ。
 自分のため。そして、葉子のためだよ。」

「哲夫さんは、純女さんと結婚した方が幸せだよ。
 子供を作って、音楽好きな家庭を作る。」
「何が哲夫さんにとって幸せか。それを決めるのは、哲夫さんだよ。
 葉子が、先回りして考えることじゃない。
 もし、哲夫さんが両手を広げて葉子を見たら、
 その胸に、飛び込むべきだよ。
 明日から、男装を止めて、可愛いワンピース着て、
 髪型も、女の子にして、
 メイクも少し。朝から、それでお出でよ。」
葉子は、しばらく考えていた。
「恥ずかしいけど、そうする。ジェニファー、ありがとう。」
「どういたしまして。」

韓国のソヨンとセックスして、忠男は、ソヨンからいろいろなことを聞いた。
ソヨンが部屋を出て行った。
ソヨンが愛しているのは、ジェニファーで、相思相愛だという。
国に帰りたくないと言う。
哲夫のマスコットではなくて、きちんと仕事を欲しいと言う。
哲夫が今の事務所を首になったら、哲夫と葉子のそばで働きたいという。
柳家との決裂で、哲夫が今の事務所を首になるのは、必死だ。

「さあ、最後は、哲夫だ。今頃さぞ悔やんでいることと思う。」

哲夫は、真っ直ぐホテルに帰って来て、ベッドに仰向けになり、
天井を見ていた。
ピアノの技能を、アイツに残してきたことは、つくづく失敗だったと思った。
それも、これも、いくら考えて、今になっても、どうしようもないことだ
コンサートは、アイツが代わりにやってくれるだろう。
哲夫はすべてあきらめの境地にいたり、何も考えずに目を閉じていた。
そのとき、頭の中に声が聞こえた。
「哲夫、聞こえるか。」
「誰?」哲夫は目を開けた。」
「君が入れ替えた、眼鏡でよれよれのスーツの男だ。」
「ああ、すみませんでした。罪を犯しました。」
「君は、元の江原哲夫に戻れるから、安心したまえ。」
「それは、魔法使いじゃないと、無理です。」
「君は、実に運のいい男だ。」
「何がですか。」
「偶然、君とチェンジした私も、超能力者だったのだ。
 だから、君が超能力をなくしても、私の超能力で、君は元に返れる。」
「ほ、ほ、ほんとですか!」
「ああ、本当だよ。君とチェンジするのは、明日の朝の9時。
 あのホテルの裏に来てほしい。人が見ていないところだから、チェンジできる。」
「ああ、うれしいです。」哲夫はぼろぼろと涙を流した。

「会う前に、いくつか、聞きたいことがある。」
「はい。」
「君が一番愛しているのは、誰だ。」
「それは、佐伯葉子さんです。ですが、彼女はレズビアンです。」
「それは、嘘だよ。彼女は、レディーボーイだ。
 それを聞いてがっかりするかい?」
「しません。好きな人の性別は、気にしません。
 それに、私は、レディーボーイが好きです。」
「彼女は、レディーボーイの自分が、君の妻になってはいけないと思っていたんだ。
 だから、レズビアンだと周囲に思わせ、男装をしていたんだ。」
「ああ、俺は、なんて人の気持ちがわからない男だったんだ。
 自分がいやになります。」
「子供なんか、いらないかい?」
「いりません。欲しければ、養子をもらえばいいことです。

「柳さんとの、婚約は、つぶしておいたから。」
「願ってもないことです。」
「1000枚のチケットが売れなくなる。」
「そんなの小さいホールでやればいいことです。」
「私と同じ考えだ。」
「ソヨンさんとジェニファーは、相思相愛。
 君のマスコットではなく、君たちといっしょに、きちんと働きたいそうだ。」
「はい。マスコットを置くなんて、どうにかしていました。

「言い残したことがあるかも、知れない。
 君と代わっている間の、私の行動をテレパシーを使って、
 今君に送る。それを見れば、周囲との食い違いが起こらない。
 長い1日のことが、1秒で、君の胸に入るから。
 用意はいいかい?」
「はい。」
たった一秒だが、忠男の一日の行動が、すべて、胸に入った。

「どうだい?」
「忠男さんの優しさが、わかりました。
 彼女を椅子に座らせることもしないできた。
 私は、傲慢な人間でした。
 忠男さんを見習って、ましな、人間になります。」
「小学生を前に、君は、全身全霊で弾いたよね。あれは、君の意志だった。
 小学生を軽く見ないで。
 あのときの君は最高だった。
 君は、元々、やさしくて、いい人間だ。
 少しだけ、周囲に気を配ればいいだけだ。」
「はい。そうします。」
「じゃあ、明日の9時。」
「はい。ありがとうございました。」
「そうだ。戻った君は、超能力者ではないよ。」
「はい。もう超能力は怖くて、いりません。」
「そう。じゃあ。」
「ありがとうございます。」

哲夫の胸に、みるみる希望が湧いた。
「ばんざーい。」
その大きな声が、部屋の外まで聞こえた。

(次回、最終回にいたします。)


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超能力者・高島忠男③「忠男、婚約を跳ね除ける」

今日もまた、ながくなってしまいました。
読んでくださるとうれしいです。
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超能力者・高島忠男③「忠男、婚約を跳ね除ける」


忠男は、小学校での演奏でうれしくなり、
ホテルに帰り、ピアノのある自分の部屋にこもり、
演奏会の曲の練習をはじめた。
ピアノが弾けるというのは、これほどにうれしいことかと、
江原哲夫をうらやましいと思った。
自分がこれだけ弾ければ、毎週でもいろんな小学校へ弾きに行く。
『そうだ、哲夫に、それを提案してみよう。』そう思った。

江原哲夫は、電車に乗り、繁華街へるんるんと歩いて行った。
音楽大学のときは、貧乏学生だった。安いところは知っている。
まず、宿を見つけた。ビジネスホテル。1泊8000円。
手持ちが1万5千円。1泊ならOKと思い、部屋を借りた。
そして、早速、スマホで安くてうまいラーメン店を探し、食べに行った。
学生時代が懐かしかった。
それから、一人カラオケに行った。
そこで、2時間も寝てしまった。
起きても、歌う気はしなかった。
こんなところで、ボーとしているのが一番だ。

ふと、ソファーから起きて、鏡を見た。
一瞬ドキッとしたが、すぐに気が付いた。
『そうそう、今は哲夫ではない。アイツだ。
 それにしても、このよれよれのスーツにはあきれる。
 この流行遅れの黒縁の眼鏡も、趣味を疑う。』
哲夫は、幻覚を使えなかった。
だから、よれよれのスーツをぴしっと見せることができなかった。

哲夫は、これからの大体の予定を考えた。
今日は、金曜。ビジネスホテルで1泊。
カラオケは2000円。残り約5千円。
5000円では、もう1泊はできない。
明日、土曜日の午前中に、ヤツとチェンジした方がいい。
「呼び出しの術」で、奴をホテルの外に呼び出す。
(よれよれのスーツでは、ホテルには入れない。)
出て来た奴の両肩をポンと叩けば、チェンジ完了。
と、ここまでの哲夫は幸せだったのだ。

哲夫は、足元にボールペンが落ちているのを見た。
気になるので手をボールペンに当てた。
ボールペンが、手の中に飛んでくるのが常だ。
だが、ボールペンは、動かない。
『え?待てよ?』
哲夫は、「前を向いたまま背中を見る法」を試みた。
見えない。
カラオケのスクリーンに手を当てて、ONにしようとした。
一番簡単な、超能力だ。しかし、スクリーンは何も、反応しない。
『まさか・・。超能力を失うなんてありえない。
 何も悪いことをしていない。奴とチェンジするとき使っただけ。あ!』
哲夫は大声で叫んだ。
奴の未来を1日奪ったことになるのか。
奴にも、予定があったはずだ。
危篤の親に会いに行くところだったら、俺の罪はものすごく重い。
いや、これは、軽重ではなく、どんなに軽いことでも、人を犠牲にし、
己だけのために使ったらお終いなのだ。
これは、大変なことだ。

すぐにヤツの泊まっているホテルに行こうかと思った。
しかし、そこで奴に会えたとしても、何ができるのだ。
俺に、超能力がない限り、奴とチェンジするのは、不可能だ。
哲夫は、真っ青になり頭を抱えながら、泣いた。

3時間の練習を終え、午後6時だった。
忠男は、中2階の椅子で考えていた。
『そうか。哲夫が超能力を使えないことに気が付いたら、
 もう、俺とはチェンジはできないと思って、絶望しているだろう。
 俺も超能力者だと知らないのだから。これは、可哀相だなあ。』
「哲夫さん。何の思いに浸っているのですか?」
と女性がそばに来た。
愛くるしい顔をしているのに、ズボンにワイシャツ、黒のベスト。
髪を油で撫でている。つまり、バーテンダーのような男装をしている。
「えーと、あなたは。」と忠男は言葉に詰まった。
哲夫の記憶は、10分の1程しかない。
「マネージャーの佐伯葉子ですが、お忘れですか?」
そう言って、葉子は笑った。
「冗談じゃなく、記憶のほとんどを失っているんだよ。」
「まさか!ピアノは弾けますか?」
「うん。3時間ほど練習したけど、全部弾けた。
 あの、9割ほど忘れたことは、ほんとだからね。
 だから、あんまり人と会いたくない。」
「今日、柳様ご家族と7時から、お食事です。」
「嫌だなあ。目的は?」
「麗子お嬢様と婚約する段取りです。」
「俺の心に麗子さんが好きという感情はない。そのくらいわかる。
政略結婚なのね。ところで葉子さん、隣に座りませんか。」
「あ、ありがとうございます。そう言ってくださった哲夫さん、初めてです。」
「嘘でしょう。あのう、聞いてもいい?」
「はい。」
「どうして、葉子さんは、男装しているの?」
「それは・・。」葉子はうつむいた。
「あの、あたし、女性しか愛せないんです。」
「そうだったの。言いにくいこと聞いて、ごめんね。」
「いえ。」
忠男は、このとき、めったに使ってはいけない超能力=読心術を使った。
葉子の心を少しだけ覗いた。
『そうか、そうだったんだ。』と忠男は思った。

「その柳様って、大切な人なの?」
「コンサートの度に、チケットを1000枚さばいてくださる方です。」
「そのために結婚?」
「はい。」
「そんな1000枚はいらないよ。その分狭いホールでコンサートをすればいい。
 そうすれば、満席に見えるから。」
「そうですね。」葉子は、どこかうれしそうに言った。
「柳様のお嬢さんの麗子さん。彼女、好きな男性がいる気がする。」
「内緒にしてくださいますか?実はそのとおりです。」
「よし、じゃあ、今日のお食事会は、ぶち壊しちゃおう。」
「わあ、ステキ。記憶を失っている哲夫さんは、前よりステキに思えます。」
「例えば?」
「やさしいのに、思い切りがいいです。」
「うれしい言葉だね。」

「もう一つ聞いていい?」
「どうぞ。」
「あそこに赤と黄色のロングドレスをきた、えらく可愛い人が2人いるでしょう。
 何か仕事をしているでもなし。何者?」
「哲夫さん、それも忘れちゃったんですか?」
「ああ。」
「あの二人は、レディボーイです。
赤いドレスが韓国のソヨンさん、黄色のドレスが、タイからのジェニファーさん。
苦労してスタッフで探して来た二人。哲夫さんのマスコットじゃないですか。」
「レディ・ボーイなの。つまり、アレのある元男の子なの。
 それが、ぼくの趣味なの?当たっているけど。」
「そうですよ。」
「あの二人は、ぼくのもの?」
「はい。」
「うれしいけど、彼女達『物』じゃないし。どうにかしなくちゃね。」
「そうですね。」葉子は、うれしそうに言った。

忠男は驚いた。入れ替わったアイツと、趣味が同じだなんて。

C型になった中2階の端に、三方壁で囲まれた、
プライバシーのあるテーブルがある。
そこに親2人、娘1人の3人が席についた。
3人とも、最高のおめかしをしている。
「哲夫さん。お出でになったわ。」
横で葉子が言った。
「あと5分待たせる。」と忠男。
「いいんですか。大切な日ですよ。」
「そう、大切な日だね。」
横で葉子がはらはらとしていた。

忠男は、きっちり5分待たせ、椅子から立った。
そして、何やら、なよなよとした歩き方をして、3人のテーブルに行った。
「どうも、ごめんなさ~い。化粧がなかなかうまく取れませんでしたの。
 リップの紅をとるのは、コツが要りますわね。」
忠男は、テーブルの椅子に座りながら言った。
柳家の3人は、口をぽっかり。
「今日は、婚約と言う大事な日、そそうがあってはなりませんもの。」
「そそうとは?」と母が聞いた。」
「あら、言いませんでしたっけ。
 あたし、女装が趣味なんですよ。
 で、夜になったら、綺麗にお化粧をして、いい女になり、
 好きな男のところへ、行くんです。
 そして、やさしーく抱いてもらうんです。
 そのときほど、幸せに思えることはありませんわ。
 あたしが、遅刻してもね、単純な言い訳で、男は、ころりと信用します。
 男って単純で、おバカなのね。でも、あたし、男のそんなところが好き。」

柳家で一番気性の激しい母恒子がいった。
「哲夫さん。なんて汚らわしい。今まで、猫の皮を被ってらしたのね。
 もう、体中、虫ずが走ってならないわ。さあ、出ましょう。
 これから、江原哲夫のコンサートは、1000枚売れ残るとお考えください。」
「まあ、それは、大変なことですわ。
 1階のど真ん中が、まあるく空席ですか。
 それではまるで、フランシスコ・ザビエルではありませんか。
 2階席には、とても座っていただけませんわ。」
麗子と父は、思わず笑ってしまった。
「私、女の心で、麗子さんを愛していますが。」
「お断りです!」
母親に連れられ、麗子は出るとき、哲夫を見た。
すると、哲夫はVサインをしながら、ウインクをした。
麗子は、くっと笑って、Vサインを返した。

中2階のテーブル席の裏で、葉子は聞いていた。
ザビエルの頭が目にうかんで、あははは、と思わず笑ってしまいそうだった。
「哲夫さんったら、ほんとにやるなんて。」
葉子の心は、ぽかぽかとしていた。

(次回は、物語進行に迷っていて、未定といたします。)

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超能力者・高島忠男②「売名演奏家?」

少し体調がよくなりました。読んでくださるとうれしいです。
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超能力者・高島忠男②「売名演奏家?」


午後の2時を30分過ぎている。
忠男は、ホテルの中2階のテーブルで、紅茶を飲んでいた。
『そうか。アイツも超能力者だったのか。
 俺とチェンジしたのは、自分の時間が欲しかったからだ。
 場末でラーメンでも食べて、カラオケでもやっているかな。
 いつも、誰かに見張られている体なんだろう。
 ピアノの技能を、俺に置いて行ったのは、わざとか、うっかりか。
 次のチェンジがうまく行かなかったとき、
 俺がピアノを弾けばいい。

 それにしても、奴は、超能力者の鉄則を破った。
 なんの罪もない俺に断りもなく、勝手にチェンジした。
 人を助ける訳でもなく、自分の遊びのために使った。
 俺には、大切な用があったかもしれない。
 重要な約束があったかも知れない。
 超能力者の鉄則を破った場合、超能力を失う。
 奴は今それに気づいているだろうか。」

音楽家の常だろうか。
やたらと散歩がしたくなる。
このままではいけない。
忠男は、自分が荷物運びに見えるよう、周囲に幻覚をかけた。
(奴もこうすれば、誰にも迷惑をかけないのに。
 それとも高度な技術である幻覚を使えないか。)
忠男は、玄関を開けて、ホテルの裏の道を歩いていた。
江原哲夫の姿に戻った。
(しまった。何も、哲夫に戻る必要はなかった。)
幻覚を変えようとしたが、角を曲がって後ろから中年の婦人が歩いてくる。
人に、幻覚のチェンジを見られてはいけない。

前方に小学校があり、オーケストラの音が聞こえて来る。
音楽教室かな。
そばによって聞いていた。
すると、ピアノの音が変である。
右の小指で打つ音が全部弱い。
ピアニストは、右の小指を怪我している。
おせっかいをしようかと迷った。
この曲は、後半ピアノソロの部分がある。
曲目を変えればよかったのに。
忠男は、おせっかいに決めた。
みんながいる体育館の袖にいってみると、若い女性がいた。
「あのう、ピアノの方、小指を怪我していませんか?」
「はい、無理をして、もう血が出ていると思います。」
「差し出がましいようですが、私は、ピアノが少し弾けます。
 怪我をされている方と代われます。」
女性は、うなずき、ピアニストのところへ行って、小さな声で言った。
女性は、忠男に手招きをした。
忠男は来て、ピアノの人とうまくバトンタッチした。
見ると、鍵盤に血が付いている。
忠男が弾き始めると、オーケストラ全体が一気に盛り上がりあがった。

やがて、ピアノソロのところに来た。
忠男は、全力で弾いた。これは、哲夫の意志だ。
どんなときも手を抜かない。
素晴らしい演奏で、楽器を持った人たちは、思わず見とれてしまった。
小学生にも、名演奏はわかる。
体育館内、大きな盛り上がりで、ラストの曲を終えた。

すごい拍手が起こり、楽団の人達に取り囲まれた。
「ただの方とは思われません。お名前を。」と指揮者に言われた。
「名乗るほどのものではありません。」と忠男。
その頃、子供たちのアンコールの声が始まっていた。

「私達の曲ではなく、この方に弾いていただきましょう。」と指揮者が言った。
「賛成です。」とみんなは言った。

「それでは、ピアノを習っている高学年の方たちは、
 もう弾いてらっしゃると思います。
 『エリーゼのために。』」
わあっと拍手が起きた。

静かになり、忠男は演奏を始めた。
難易度では高くない曲だが、弾く人が違えば、こうも違うのかと思われた。
楽団の人達は、それがわかり、うっとりと感激しながら聞いていた。
弾き終えたとき、ひととき静寂が訪れた。
そのあと、すごい拍手の嵐が起きた。

忠男は、楽団や、指揮者、子供たちに礼をして、舞台のそでに消えた。
そこに、ピアニストの男性がいた。
涙ながらに、感謝された。
「ね。あの方、もしかして、江原哲夫さんじゃない。
 今、泊まってらっしゃるホテル、この近くだもの。」
「そうよ。絶対そうよ。わあ、感激。」
隣の男性が言った。
「ご本人が名乗らなかったのだから、ぼく達も秘密にしなくちゃ。」
「あ、そうですね。でも、感激。」

忠男が、外に出たとき、オーケストラの取材に来ていたのか、
大手の新聞記者が2人追いかけてきた。
「あの、江原哲夫さんですよね。」という。
「違います。高島忠男といいます。」
「ごまかしてもダメですよ。」という。

忠男は、少々カチンときた。
「これは、取材ですか?
 もしそうなら、私の名前を聞く前に、
 ご自分たちの名前、身分を言うのが先でしょう。
 そして、取材なら、取材だとはっきり言って、
 取材の目的をきちんと述べて、
 今、私が、取材に応じる時間と気持ちがあるか、聞くものです。
 普通は予約をします。
 あなた方は、小学校の音楽教室にいましたね。
 それなら、名乗った後、私の演奏について、一言感想を述べるのが礼儀です。
 それから、なぜ私が、ピアニストの方と代わったか。
 それを、聞くのが普通です。
 名乗りもせず、人をある人物だと決めつけて、
 なんの前置きもなく質問をぶつけてくる。
 毎朝新聞は、取材の礼儀をしらないのですか。
 まあいいや、名刺だけいただきます。」
二人は名刺を渡した。

「では、一番聞きたいことから、ズバリとどうぞ。」と忠男。
一人は、言いにくそうにしていたが、
「これは、一種の売名行為ですか。」
「そうですよ。」と忠男。
「真っ直ぐそう言われちゃ、困りますよ。」
「私のしたことを『偽善』だと言いたいのですか。」忠男。
「まあ、そうです。」
「ロックフェラーは、『偽善』は、『善』の半分の価値があると言っていますよ。
 今日ここを通ったら、ピアノの方が怪我をされていることがわかりました。
 右の小指で打つ音が弱かったのです。もう、限界に来ておられる。
 そこで、しゃしゃり出たのです。鍵盤に血が付いていました。
 そうでなければ、こんな出しゃばりはしません。

 子供たちが、1年に1度しかない音楽教室を、どれだけ楽しみにしているか。
 それを思うと、出しゃばらずにはおれませんでした。
 子供たちの前で弾くのは、大変な緊張を強いられます。
 真っ白な心で、聞いてくれるのです。
 私は、緊張して、ペダルに乗せた足が震えていました。

 こちらからお聞きしたい。
 私がピアノの方の怪我に気が付いても、売名行為になると恐れて、
 スルーする方が正しかったのか、売名行為と言われるのを覚悟の上で、
 ピアノを代わるのがいいのか。どっちですか。おっしゃってください。」

「そ、それは、ピアノを代わられた方がよかったです。」
「あなたは。」
「ピアノを代わるのが、正しいです。」
「なんだ。はじめから同じ意見ではないですか。
 最後に、私は、高島忠男です。江原哲夫さんと疑うなら、
 あそこのホテルを覗いて見るといいです。」
忠男は、歩き始めた。

二人は、忠男の背中を見ながら言った。
「エリーゼをそれほど真剣に弾いていたとは、思わなかった。」
「演奏が終わってホッとしているときに、無礼な取材をしたな。」
二人は、軽い自己嫌悪に襲われていた。

(次回は、ちょっとエッチです。)


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超能力者・高島忠男①「忠男ピアニストになる。」

気分がイマイチで困っています。ほんのちょっとだけ書きます。
読んでくださるとうれしいです。
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超能力者・高島忠男①「忠男ピアニストになる。」

金曜日の午後。一番うれしい日である。
高島忠男は、女装もぜずに高級ホテル街を歩いていた。
すると、あるホテルのガラスの壁に、あるピアニストのポスターが、
ずらりと並んで貼ってあり、その前に、花束を持った女子学生が、
すごい人数並んでいる。
忠男は、誰のピアノかなと、そばによった。
江原哲夫という、まだ30代の若いピアニストだ。
イケメンである。
これでは、女子大生が並ぶはずだ。

その内、1台のリムジンがやってきた。
女の子達が、キャーキャーと騒ぎ始める。
やがて、イケメンの江原哲夫が、降りて来た。
その途端、女の子達は、哲夫に押し掛ける。
このとき忠男の立っている位置が悪く、女の子に押されて、
江原哲夫のところへ、押された。

そのとき、哲夫は、忠男の肩をポンポンと叩いたのである。
すると、女の子の群れが、忠男の方に攻めて来た。
「え?え?何?」
と思っているうち、忠男はガードマンに囲まれて、
ホテルの中に連れ込まれた。
中に入ろうとする女の子を、ガードマンが押し、やっと女の子達があきらめた。

忠男は、何もわからず、ホテルのガラスを見た。
「はあ~?」
と忠男は、再び驚いた。
自分が、ピアニスト江原哲夫になっている。
持ち物も違う。楽譜が入っている。
江原哲夫とチェンジしたのか。
何のために。
忠男の頭に音楽が流れ始めた。
それを弾いている自分の指がはっきりイメージできる。
もしも、ここにピアノがあったなら、
すぐにでも、演奏できる。
能力もチェンジしたのか。
他にチェンジしたものは何か。

江原哲夫は、高島忠男の姿となり、女の子の群れを抜け出して、
えへへと笑った。
演奏会まで、いろんな人間に会うのは、実にうんざりだ。
それまでは、この人物になり、静かにしていよう。
財布を見た。1万5千円。
ビジネスホテルに泊まり、のんびりして、
夜は、おいしいラーメンを食べに行こう。
江原哲夫の姿じゃ、どこもいけやしない。
哲夫は、自由に動ける夜を思って、うきうきとした。

哲夫は、ふと、頭の中に音楽が鳴っていないことに気が付いた。
音に合わせて、鍵盤を弾くように指を動かして見た。
動かない。しまった。演奏技能をアイツの中に置いて来たのか。
まあ、いいか。何千回と弾いて来た曲だ。
江原哲夫も、超能力者だった。

(次回は、「売名演奏か?」です。)

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Aさんの女子トイレ

女子トイレに入り通報・・というシリーズを、もう何回も書いてます。
それに懲りずに、また書きました。すいません。
排尿障害の2人について書きました。そのAさんがモデルです。
読んでくださるとうれしいです。
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Aさんの女子トイレ

デパートの3階の女子トイレに、誰が見ても男性に見えるAさんが、
入って来て、個室に入った。
そのとき、トイレ内にいた10人くらいの女性は、互いにひそひそ話していた。
「今の人何?」
「完全に男性じゃない。」
「でも、男性に見えても、女性である人いるわよ。」
「でも、そう言う人は、どこか女性的よ。」

柿沼C子、OL25歳は、友達3人で来ていた。
「許せない。なんで、あんな堂々と入れるのよ。通報するわ。」
「やめなよ。」
「そうよ、関わらない方がいいわ。」
「ダメよ。通報すべきよ。通報して、もうあんなこと、やめさせなくちゃ。」
柿沼C子は、ついに通報した。

個室に入ったAさんのトイレは、長めで、警察が間に合った。
男子の警官と、婦警が、来て、柿沼Cさんの名を呼んだ。
Cさんは、出ていった。
「事件が解決するまで、ご同行願います。」と婦警。
「え?あたしもいくんですか。」
「もちろんです。あなたから、状況説明をお願いせねばなりません。
 書類にも、通報者のお名前を書かねばなりません。
 また、訴えた方が、女性であった場合は、あなたは、謝罪をすることになります。
 通報したことが、そもそも侮辱になります。
 現に、今トイレにいる人々に、知らせてしまっています。
 ひどい侮辱をなさった場合、あなたは、侮辱罪で告訴されます。
 侮辱罪が成立する可能性は、低いですが、相手が、裁判を起こすと言われると、
 あなたは、最後まで、立ち会わねばなりません。
 めったにありませんけどね。
 そう言う訳で、あなたは、いまから3時間ほど拘束されます。
 会社へ、ご連絡をお願いします。」

Cさんは、通報とは、かくも面倒なことだとは、思ってもいなかった。
通報して、後は、隠れていればいいとさえ思っていた。

Aさんが出て来た。
身長が178cmほどあり、がっちりした筋肉質の男性に見える。
運動神経の発達した顔立ちである。

婦警は、AさんにCさんから通報された事情を話した。
「また?いつも多目的トイレ使ってんだけどさ、
 今日は、セーフって気がしたんだよね。
 あんたが、通報したの?」
と、Cさんを見つめた。
Cさんは、内心怖かったのだ。
「通報なんて、面倒なことすんなよ。下手すっと4、5時間かかるぜ。」とAさん。
Cさんは、ただうつむいて黙っていた。
この時点で、内心通報したことを後悔していた。

男子の年配の警官と4人で派出所まで歩いて来た。
奥にデスクがあり、そこに座らされた。
用紙が配られ、それに住所、氏名などを記入した。

警官「Aさん、自分が女性だとの証明書がありますか。」
A「今日に限って何にもありません。」
警官「スマホも?」
A「ありません。」
警官「Cさん、自分の性別を証明する物ありますか。」
「あたしの性別も必要なんですか。」とCさんは、言った。
「一応尋ねているだけです。」
C「今日に限ってありません。スマホがあります。」
Cさんは、スマホを差し出されたビニール袋にいれた。」

警官「Aさんを通報した経緯を言ってください。」
C「女子トイレに、完全に男性と思える人が入って来たので、
  通報しました。」
警官「投射、盗撮など、している気配がありましたか。」
C「それは、ないと思います。」
警官「通報する前に、完全な男性に見えても、何かの障害で、女性かも知れない。
   そんな疑問をいだきましたか。」
C「そんなことは考えませんでした。」
警官「考えればよかったと思いますか。」
C「今少し後悔しています。」
警官「もし、Aさんが、法的に女性なら、どう思われますか?」
C「大変失礼なことをしたと思います。大きな侮辱です。
 あのう、Aさんは、女性なのですか。」
警官「Aさんが、ここに来たのは、もう7回になります。
   Aさんが、女性であることは、すでに調べてあります。
   Aさんに多目的トイレを使って欲しいのですがね、
   そんなことを私が言ったなら、人権侵害で私は即首ですよ。
   あなたに、女子トイレに入るなというのと同じです。」

A「俺さ、ごたごたが嫌だから、毎回、多目的トイレに行ってるのよ。
  でも、法的に女なのに、どうして女子トイレに行けねんだってさ、
無性に腹が立ったり、悲しくなったりするときあんだよ。
  今日だってそうだ。女なんだから、堂々と女子トイレ入って何が悪い。
  そう思って入った。すると、心配した通り、あんたが通報した。
  俺としてはさ、あんたが通報する前に、
  俺が出て来るの待って、俺の性別聞いて欲しかった。
  そしたら、俺は、パスポートなり免許証なりをあんたに見せてさ、
体は男だけど、法的には女なんだって言ったよ。

  今日もし俺がごねてさ、俺を侮辱したとあんたを告訴だなんて騒いだらさ、
  俺たち、本庁に送られて、夜中まで帰れないぜ。
  性別違和の人は、それだけでは、女子トイレに入れない。手術してないとね。
  戸籍が女なら、体がいくら男でも堂々と女子トイレ入ってもいいんだ。
  何か間違ってね。
  俺な、男なのにさ、戸籍が女だから、中学も、高校も、女子の制服着たんだぜ。
  スカートなんだよ。
  女子トイレ入るのは、まだいいさ。更衣室がたまらなかった。女と同じ部屋だ。
  これ、かなり恥ずかしいぜ。全部戸籍のせい。
  その戸籍変えるの、めんどくさくってやってらんねえ。
  俺の屈辱、ちょっとは分かってくれる?

  通報する人の共通点。
  1.上から目線
  2.正義面
  3.意地悪な顔
もちろんそうじゃない人も大勢いるけどね。
今日のあんたは、その全部だった。

Cは、目にハンカチを当て、泣いていた。

C「ごめんなさい。あなたに、辛い思いをさせました。
  世の中にいろんな人がいることがわかりました。
  あなたがしてきた苦労も、少しだけだけど、想像がつきます。
  そんなあなたが、一番いやなことを、あたしはしました。
  ごめんなさい。すみませんでした。」

Cさんは、スマホを返され、頭を何度も下げながら帰った。

警察官「そろそろ戸籍変更ができるんじゃないか。」
Aさん「多分、だいじょうぶです。だけど、いろいろ面倒なんですよ。」
警察官「だろうね。戸籍の性別変えるんだからな、大変なことだろう。」
Aさん「今のままじゃ、通報されるのに参っちゃいますけどね。」
警察官「一人でも多くの人に、自分みたいな人がいると、分かって欲しいんじゃないか。」
Aさん「お、俺、そんな暇人じゃないっすよ。」

Aさんは、頭をかいて笑った。
『これで、7回目か。』Aさんは、指を折りながら、派出所を出た。

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小学校からジェンダー教育



この映像は、タイのレディーボーイ劇場で歌っているノン・ポーイさんです。
すごい熱気ですが、私が見ていただきたいのは、子供も大勢来ていることです。
映像がよくないのですが、よく見ると男の子の方が多いようです。
そして、子供が大勢、ノン・ポーイさんに花を上げています。

私は、これを見て大変うれしくなりました。
レディーボーイ・ショウに子供が来ているなんて。
「ねーねー、お父さん。見に行こうよ。ノン・ポーイさん、見たいよー。」
などと子供にねだられて、家族総出でいくのでしょう。
その光景は、いかにも平和で、微笑ましいです。

我が国なら、これは絶対大人だけのショーで、しかも、こっそり入るとこではないでしょうか。
それが、子供の頃から、みんなで見に行けば、
この子供たちは、レディーボーイに偏見のない大人に育つでしょう。

こんなことを考えて、私は、小学校からのジェンダー教育の必要性を思いました。
性教育の核心=男女がどうすれば子供が生まれるかの部分。
性教育と称して、この核心を教えることがどうしてもできなくて、
この部分をスル―する先生が実に多いのです。
専門家は言います。
6年生で教えようなんて、無理無理。
小学3年生までに教えないと、教師も子供も恥ずかしくてダメとのこと。
子供が小さいときの方が、さらりと教えられるそうです。

ですから、LGBT のことを教えるなら、小さい内に。肯定的に。
レディーボーイ・ショーも小さいときに何度も通えば、偏見がなくなるのだろうと思います。

(本日も体調がイマイチですので、このへんで失礼します。)

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実話「性別違和のTさん」

実話 「性別違和のTさん」


これは、20年ほど前のことです。
私にとっては大きなことなのに、やっと思い出しました。

私は、ニューハーフさんや、スナックにいる女装子さんには、そのお店で、
大勢会ったことがあります。
また、ストリートで、多くのニューハーフさんとすれ違ったことがあります。
しかし、デパートなどで、普通に働いているMtF さんとは、
たった一人しか会ったことがありません。
その方のことを書きます。

その方を、Tさんと呼びます。
我が町にたった1つだけあるデパートの4階の紳士服売り場で、
Tさんは、接客をしていました。23歳くらい。
背は、165cmくらい。
きちんと黒のスーツにネクタイをしていました。
首に届くくらいのストレートの髪を額の真ん中から左右に分けていました。

私は、少し離れたところで、Tさんを見て、
この人は、MtF さんかもしれないと、感じました。
声は、普通の男子の声です。
目は、二重の綺麗な目です。
見た目、男性ですが、女性としてもやって行けそうな人でした。
Tさんのどんなところに、MtF さんだと感じたのか。
それは、Tさんの髪の整え方だったのかも知れません。
両の中指で髪を左右に分けて、それを耳までもっていき、
耳にそって、指を抜きます。
女の子の仕草です。
それに、Tさんは、客がいないとき、鏡でよくご自分を見ていました。
髪の状態を気にしていました。

私は、たったそんなことだけでしたが、
なぜか、Tさんは、MtF さんだと思っていました。
その後、私は、Tさんが気になってならず、
週に1度は、デパートの紳士服売り場に行って、
Tさんから少し離れたところにある木のベンチに座り、
何気なく、Tさんを見ていました。
これ、1つ間違えるとストーカーのようですので、
毎回ほんの5分ほどで帰りました。

あるとき、Tさんは、控室から、涙を拭きながら出て来ました。
少しあとから、長身の上司と思われる人が、
Tさんの肩をポンポンとたたき、励ましていました。
「男として働くことが、辛くて限界なのかなあ。」とか、
「あの上司の人が好きなのかなあ。」などと、
私は、勝手に考えていました。

水商売に行けば、もっと近道なのに。いや、水商売も大変だし。
就職難の折でした。正社員を逃すことは、誰もが反対するでしょう。
私は、いろいろに考えました。
私はふと、自分は「Tさんを応援しているんだ。」と気が付きました。

何回Tさんを見に行ったでしょうか。
7回くらいでしょうか。
そして、私は、その日デパートへ行ってショックを受けました。
デパートがないのです。
取り壊されて、更地になっていました。

これで、Tさんにもう会えない。
今頃どうしているだろうと思いました。

それから、2年ほど経ちました。
私は、Tさんのことを忘れていました。

そのうち、壊されたデパートが、隣の駅のそばに、同じ名前で建ちました。
行ってみると、前の4倍ほどの立派なデパートになっていました。
「Tさんは、まだいるかな?」
私は、Tさんを思い出しました。
で、4階の紳士売り場に行ってみました。

男子の店員さんがいました。その横に、女子の店員さんがいました。
女子の店員さんが、こっちを向いたとき、私は、気が付きました。
Tさんです。Tさんが女性として働いています。

私は、感激し、そばでTさんを見たいと思い、
ネクタイでも買おうと近づきました。
「あの、ネクタイを。」というと、彼女は、「はい。」と言って、
案内してくれました。女の子の声に聞こえました。

案内されながら、「よかった。」と、私は、不覚の涙を流してしまいました。
彼女は私を見て、
「あたし、女子社員になれました。」と言いました。
「そうですか。よかったですね。」私は、やっとの思いで言いました。
「お客様は、前のデパートのとき、私を見守るように、
 ときどき、私を見ていてくださいました。」
「はい。そうです。」
「あたしを理解してくださる方がいてくださると思って、
 勇気をいただきました。」
「そうですか。おめでとう。よかったですねえ。」
「はい。」彼女も目を潤ませていました。

それから、何か気恥ずかしくて、デパートに行きませんでした。
Tさんは、きっと幸せに暮らしていると思ってます。

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エッセイ 西原さつきさんについて

今日も具合が悪く、短い投稿で失礼します。
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<西原さつきさんについて>
*勝手に書いてしまい、怒られるかもしれません。


この方は、ブログで、ご自分がなさった性別適合手術のことを、
ずっと書いておられました。
それは、詳しく、実際の参考になるものでした。
そのグログをずっと書いておられ、その持続力に頭が下がりました。
私は、手術をする気はありませんでしたが、さつきさんの手記は、
およそ、こんなに詳しいものはないだろうと言うものでした。
それだけをとっても、並の方とは、思われませんでした。

可愛い方で、アメブロのプロヒールでは、身長165cmくらいに見えましたが、
実際には、もう少し背の高い方でした。

さつきさんは、大人しい方だとの印象を持っていましたが、
有名な「プロパガンダ」の主催者だと知り驚きました。
プロパガンダの様子をYou Tube で何度も見ましたが、
踊る人あり、飲む人あり、舞台の上で歌う人あり、
大パーティでした。
私が若かったら、絶対行くなと思いました。
今は、若くないので、あのエネルギーに付いていけません。

あるとき、さつきさんは、プロパガンダの終了宣言をしました。
大勢の人が泣いていましたが、主催者のさつきさんも、涙に暮れていました。
涙のさつきさんが、とても美しく感じました。

プロパガンダが開催されているときに、それに参加された方は、
とても幸運だったろうなと思いました。

さつきさんは、ブロパガンダを終了して、活動を止めたのではなく、
今度は、個人の悩みや、相談を聞くという活動をされているそうです。

性別適合手術の記録や、プロパガンダの主催。
さつきさんは、偉大な方だと、思っています。


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11歳の選択

少し体調がすぐれません。今日は、短めに失礼します。
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11歳の選択


村瀬学という思想家がいるのですが、彼がいうには、
子供が11歳になったら、次の3つを自由に選択させてやりたいとのことです。
1. 性別
2. 親
3. 国籍
親と国籍はむずかしくとも、性別を選べる世の中になっているといいですね。
今、このくらいいると推定されている、性別違和の子、女装子、
この男女。きっと推定数より、ずっと多くいることでしょう。

これには、整形手術の科学が、今より、少し進んでいる必要があります。
背を高くしたり、低くできること。
喉の音色を自由に変えられること。
筋肉や骨格を変えることができること。
顔立ちを変えることができること。
性器は、男女がペアとなり、相互ドナーとなって、ごっそり移植する。

スマホの進歩のすごさを見ると、上の手術が可能になるのは、
30年後、いえ、20年後でしょうか。

整形大国では、かなり整形が進んでいるようですが、
整形後の女性の顔がみんな似ているとか。
声を変える手術はイマイチであるとか。
タイの性別適合手術は、MtFさんに対してFtMさんの方が遅れているとか。
脚を長くする手術は、大変ですが、すでに可能だそうです。
一方、胴を短くするのは、無理だとのこと。

小保方さんのSTAP細胞の実験をアメリカが、特許を取りまくっているとか。
いずれにしても、どこの国でもいいから、成功させてほしいと思います。

私は、小説によく書いていますが、整形手術で、誰もが美男美女になれるようになると、
「美」の価値が下がり、美に対する認識が変わってしまうと思います。
身長も、誰もが高身長になれるようになれば、高身長の価値が変わってきます。

こう言うことは、医学倫理の分野の人が考えていくのでしょうか。
どんな結果が出るにせよ、
私は、女の子になりたい男の子を、完全な女の子にし、
男の子になりたい女の子を、完全な男の子にしてあげることは、賛成です。

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エッセイ「忘れられない女装子さん」

エッセイ「忘れられない女装子さん」


かなり前です。女装友達のB子が、
「ちょっとこれ見て。」と持って来たのは、
エリザベス発行の「くい~ん」の記事でした。
「わあ、この子最高。」と私は声をあげました。
20080709035950.jpg
(これは、イメージです。でも、こんな感じの人でした。)

仮にK子さんとします。
私達が驚いたのは、K子さんの美貌ではなく、
極めてナチュラルな可愛らしさです。
背は、159cmとのことでした。
髪はボブヘアー。
私は、一辺で興奮しました。

記事を読むと、音大の学生で、ピアノを専攻しているとのこと。
もちろん、女子として通っていて、
誰にも男子とは見られないとのことでした。

ボーイフレンドがいて、彼のために、
将来、性別適合手術を受けたいとのことでした。
すると、女装子ではなく、性別違和の人です。

「いつ頃から、女性として学校へ行き始めたのですか。」とインタビュアー
「大学からです。」
「その容姿では、中学から、女の子に見られたでしょう。」
「クラスメイトからは、完全に女扱いされました。」
「いじめとか、嫌がらせはなかったのですか?」
「運のいいことに、ありませんでした。」
「それは、あなたの性格がよかったからだと思いますよ。」

「面白いエピソードがありますか。」
「水泳は、女子の水着を着ていいことに、してくれていました。
 でも、着替えは男子更衣室です。
 で、着替え始めると、男子が、
 『おい、おい、おい、やめてくれよ。お前は女と同じなんだからよ。』
 と言って、私が着替えるまで、外で待っていてくれたことがあります。
 男子は、特に優しい人ばかりでした。」
「そうでしょうね。あなたが、着替え始めたら、男子は焦りますよ。」

「将来を、どのように考えていますか。」
「ピアノが少しできますので、ピアノ教室を始めたいです。
 彼とはどうなるかは、わかりませんが、結ばれればうれしいです。」
「では、幸せをつかめますよう、お祈りしています。」
「ありがとうございます。」

全部で、3枚の写真がありました。
本当は、秘密にしたいことだが、
同じ悩みを持つ、みなさんの参考になるかと、投稿しました。
そう結びの言葉がありました。

写真は3枚あって、どの写真も可愛く、
私は、萌えてしまいました。

ずっと前のことですが、
私は、今でも、K子さんの顔を思い出せます。


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エッセイ 女の子に育てれば、女の子になるのか

エッセイ 女の子に育てれば、女の子になるのか
(20時20分 加筆)


*外国での昔の記録です。境遇の似たある2人についてです。

まず、Aさんです。
排尿障害というのを持って生まれ、尿が両わき腹から、
プラスチックの容器に出るように手術を受けました。
性別を決めるとき、内科医と親と意見が分かれました。
内科医は、内性器が男子なので、男子を勧めたのですが、
両親(特に父親)は、プラスチック容器を扱うのはスカートがいい。
個室で出来る。それに、スカートならプラスチック容器が目立たない。
そういう理由で、女の子を希望しました。
結局、Aちゃんは、女子の戸籍を持ちました。
(外性器の形状はわかりません。)
男の子に育ったらどうするのか、という内科医の言葉に対して、
性転換して、女の子にすると父親は答えたそうです。

女子の名を持ち、学校では、すべて女の子。体育の列、トイレ、などなど。
可愛い顔をしていたので、高学年の女子たちに人気がありました。
しかし、学年が増すにつれて、だんだん男の子っぽくなり、
自分のことを、「オイラ」と呼ぶようになります。
走り方は、完全に男走り、ドッジボールの投げ方も、まるで男の子です。
戸籍が女子なので、中学は、もちろん女子でした。
女子の制服を着ていました。
変声期に声変わりもしました。

Aちゃんは、女の子に育てても、男の子でした。

<Aさん、18歳のときの言葉>
ぼくは、男だったんだから、戸籍がいくら女だからって、女になれっこないよ。
オヤジが、排尿の便を考えて女の戸籍にしたことは、全く馬鹿げてる。
ぼくは女だったけど、いっしょに遊んでくれた男子たちに感謝してる。
ぼくは、友達に恵まれて、男子でいられたと思ってる。遊んでくれた、みんなありがとう。>



Bさん。
Bさんは、排尿障害及び性器の障害で、Aさんと似たような状況で、女の子の戸籍をもらいました。
Bさんは、大人しい子で、小さいときから、自分を「あたし」と言い、
女子の遊び、女子の言葉遣いに抵抗がないようでした。
人形遊びが好きで、髪を伸ばしていて、母親に、髪を結ってもらうのが好きでした。
Bさんが高学年のとき、医学の進歩で、尿のタンクを両脇に付かなくていいようになりました。
それからの、Bさんは、オシャレに凝り出し、可愛い女の子の服が大好きになりました。
だれが見ても、Bさんは女の子でした。

両親は、Bさんが12歳のとき、体のいきさつで、女の子に育てたことを告げました。
Bさんは、大きなショックを受けますが、両親を恨むことをしませんでした。
両親は、Bさんは、男の子の体なので、このままでは男の子になってしまうと、Bさんと相談し、
中学での成長期を恐れて、精神科医に相談し、女性ホルモンの投与を始めました。
Bさんは、少しでも女に子になれるように、ホルモン投与を嫌がりませんでした。
Bさんは、可愛い中学生として卒業し、高校に進学しました。

Bさんは、女の子として育ち、女の子になりました。

<18歳のときのBさんの言葉>
私は、もう一度生まれて、どちらの性をとるかと言われたら、やっぱり女子を選ぶと思います。
女の子の遊びは楽しかったし、友達もたくさんいました。
もし、あたしが、男の子だったなら、男子の遊びに入れなくて、一人ぼっちでいたかも知れません。
自分の体が、男の子だと知ったときは、ショックでしたが、
同じ境遇で、女として暮らしている人のお話もたくさん聞き、ショックを乗り越えました。
成長期になる前に、私に適切な処置(女性ホルモン)をしてくれた、両親に感謝しています。
女子の戸籍を持てたことは、私にとり、幸運でした。


どっちの親が賢明だったかを問うつもりはありません。
人により、いろいろだなあと思っています。


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社長第一秘書⑧「水野亜季再登場」 最終回

最終回です。こんなに長く書けるとは思いませんでした。
これまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
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社長第一秘書⑧「水野亜季再登場」最終回


派遣社員だった神田雄三の常盤商事は、6か月で、契約が切れた。
原田絵梨と社長が結ばれたので、水野亜季は、それこそ置物になって、
もういらないということになった。

それから、1年半後、
社長の神田雄三は、人材派遣をしている小原洋介に電話した。
「ちょっと忙しくなってね、お飾りではなく、出来る子が欲しいんだよ。」
「女装子じゃなくていいんですか。」
「その方がいいが、贅沢は言わない。俺は、もう浮気しないからね。」
「2年前、そちらに派遣した水野亜季って覚えてます?」
「あの17歳の賢そうな子だね。覚えているとも。」
「内に、17歳の水野亜希って紛らわしいのいるんですよ。
 前回この子を行かしたつもりだったんですが、
 間違えて、水野亜季を行かしてしまったんです。
 この水野亜季の方は、内じゃトップの人材です。
 T大の外国語学科を首席で卒業。7か国語をこなせる。
 商社の経験2年。お宅をいれてね。」
「じゃあ、あの子を使おうと思えば、使えたのかい。」
「はい。お人形にしておくには、もったいない人材でした。」
「よし、亜季くんならみんな知ってる。」
「あの子には、手取り40万はあげてください。
 その代り、内は、前回間違えたお詫びで、月20万でいいです。」
交渉は決まった。

亜季は、1年半ぶりに常盤商事の最上階にいった。
第二受付のブースに、原田絵梨がいる。
「原田さーん。」
「まあ、亜季さん。うれしいわ。」
「第一秘書ではないんですか。」と亜季。
「それが、もっと優秀な人がいるのよ。」
「社長のその後はどうですか。」
「それが、全く浮気をしないの。」
「わあ、今度こそですね。」亜季は言った。

絵梨に連れられて、社長室に入った。
社長がにこにこしている。
その横で、背の思い切り高い女性が、もっとにこにこしている。
「わかりますか。あたしです。」背の高い子がいった。」
「え?あ!もしかして、高野さん?」
「そうなの。あたし、女で生きて行くことにしたの。
 社長さん理解あるし、家族にカムアウトしたし。」
「わあ、もう、完全に女の子よ。」
「週に1回、モデル学校に行ってるの。
 背の高い子ばっかりで、あたしうれしいの。」
「声が、可愛いわ。」
「メラニー法で訓練して、今、やっとやっと。」

「亜季さん。優秀な君をお飾で6か月も使ってしまい、
もったいないことをした。
今、第三秘書がいないんだよ。君をすっぽりそこに配置する。」社長は言った。

絵梨と一緒に、第三秘書室に行こうとした。
すると、例の翻訳部の島を通った。
「あ、亜季ちゃんだ。」
「今度、第3秘書でしょ。」とみんな喜んだ。
「まあ、みんな、ため口なの?」と絵梨が言った。
「もう、亜季ちゃんで呼び慣れてるから、今更、だめっすよ。」と野本が言った。
「全然かまいませんよ。」と亜季は言った。
「あ、亜季ちゃんに、第三秘書の試験ね。」と浅野がいい、
 『マックローシュ』ってなんですか。あたし達、お手上げなの。
「中米のコロンビアの名産であるキノコです。
 ウエブスターの英英辞典には出ていますよ。」
「わあ~すごい。」と4人は拍手した。

「あたしも、知らなかったわ。」と絵梨が言った。
第3秘書のブースに来た。
「亜季さんのおかげて、社長さんとうまく行ってるの。
 全部、亜季さんのおかげ。」
「そんな、そんな。」と亜季入った。

そのとき、第一秘書の高野レミが来た。
「はい、これが、今日の会社訪問の記録です。」
亜季は、それを見て。
「今日持って行った、お土産は、なんですか。」と聞いた。
「水ようかんです。」
亜季は一番下の欄に記入した。
「では、いただいたのは。」
「ふくさやのカステラです。」それも、記入した。
「あの、それ、役に立つの?」とレミが聞いた。
「はい。この欄を見れば、その会社への今度のお土産で、
同じものを持って行かずにすみます。
で、いただいたものを見れば、一言言えるじゃありませんか。
『この前いただいた「ふくさやのカステラは、
 小分けにして社員といっしょにいただきました。
 みんなおいしいと、大変喜んでいました。ありがとうございます。』
こう言うのたったの10秒です。それだけで、先方は、喜ばれるでしょ。
会社のイメージアップになります。」
「なるほど。深く納得しました。」とレミは言った。
「あたしも、考え付かなかったわ。亜季さん、出来る方ね。」
「えへへ。」と亜季は照れて笑った。

まだ、恋人のいないレミと二人で、デイトをした。
「あたし、女になるために、たくさんしたの。
全身脱毛でしょ。Pの周りも、お尻の穴の周りもしちゃった。
豊胸手術で今Cカップ。
コルセットを2つ使って、洗濯しながら、毎日。
お尻にシリコンを入れて、
もちろん、くびれは、女の子の位置。
絵梨さんに教わって、女性ホルモンを、乳首と、
アソコの入り口3cm。
次は、肋骨を下の1本切除しようと思っているの。
あたし、多分、もう男にもどれない。」
「いいわよ、戻れなくても。」
「でも、恋人は、お姉様。」
「あたしも、うれしい。」

女同士で入れるラブホテルに行った。
二人共、シャワーを浴びて、バスタオルを女巻きにして出て来た。
長身のレミは、脚が長く、惚れ惚れするプロポーションだった。
タオル姿のまま、ソファーに座って、いちゃいちゃとした。
乳首の愛撫をすると、「ああん、いや~ん。あたし感じるの。」
レミは、震えるように言った。
可愛い女声を出せるようになったレミの声を聞くだけで興奮した。

ベッドの上で、裸になって、抱き合い、キスをした。
「お姉様。あたしのアソコ綺麗にしてあるの。入れて。」
「うん。」
亜季は、クリームをたっぷり塗って、レミに挿入した。
「あああああああん。」とレミは驚く程反応した。
亜季のピストンで、レミは、半狂乱になった。
そのレミの姿が、たまらなくセクシーで、
亜季は、たまらなくなった。

「ねえ、今日、何回できる?」亜季は聞いた。
「お姉様となら、3回イっちゃう。」
「あたしも3回いきそう。」

二人の夜は、まだまだ続く。

<おわり>

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社長第一秘書⑦「第二秘書高野浩平の完全女装」

今回も、少し長くなってしまいました。
長く続いていますが、次回を最終回にいたします。
読んでくださるとうれしいです。
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社長第一秘書⑦「第二秘書高野浩平の完全女装」

昼過ぎに、社長神田雄三のスマホに電話がかかって来た。
秘書を通さないところを見ると、知人からの電話だ。
相当親しい人だ。

「え、ほ、ほんとなの!」
「うれしいよ。」
「じゃあ、いつもの出口で。タクシーで行く。5時15分。
 絶対遅れないよ。」
スマホをしまった社長の顔は、満面の笑顔だった。
「おお、やったぞ。」と言いながら、踊っている。
それから、「どうぞ神様。うまく行きますように。」と祈り始めた。

水野亜季は、社長の五時以降は空きと見て、第2秘書高野浩平に電話をした。

6時を過ぎた。焼き肉の最高級店に社長の雄三と原田絵梨がいた。
2人のために、一人のコックが、銅版の上で、ステーキを焼いてくれる。
中は、全体に暗い。銅版の上にだけ、ライトがある。
客は、黒い直方体の箱の上に座り、脚を掘りごたつのようにして座れる。

その内、雄三は、コックのいる前だというのに、思いがけないことをした。
四角い座面の上に、正座をした。そして、絵梨に向かって両手を突いて言った。
「俺は、絵梨なしには、生きて行けない。
 この5年間、しみじみと思った。
 君を忘れるために、いろんな女と付きあってみたが、
 君を忘れるどころか、想いが募るばかりだった。
 君のことを考えずに過ごしたことなど、1日たりとてない。
 どうか、5年前の浮気を許し、そばに来てほしい。
 君なしでは、俺は、ダメなんだ。どうか、お願いだ。この通りだ。
 帰って来ておくれ。」
社長は、両手をついて頭を下げた。

少ないが、客がみんな見ていた。
「雄三さん。どうか手を挙げて。みんなが見ているわ。」と絵梨。
「見られたっていい。絵梨が許してくれるまで、俺は、こうしている。」
「わかりました。あなたの元へ帰るわ。」
「え?ほんと?」
「ほんとよ。だから、隣に座って。」
雄三は、緊張しながら座った。
「昨日ね、あたしの家に、キューピッドさんが来てくれたの。
 そこで、雄三さんのことを少し聞いた。
 あなたが、今、3人の彼女を回っているのは、
 浮気というより、わけ隔てのないように、律儀なだけだって言うの。
 あたし、人をそんな温かい目で、見たことなかった。
 だから、その温かさをもらって、あたし雄三さんのことを考えてみたの。
 あなたほど、心の綺麗な人はいないわ。今もね。
 例え、浮気をしても、必ず、あたしの元へ帰って来てくれる。
 そう思えたの。だから、あなたの浮気は、もう恐くない。
 あたしは、今もあなたを愛しているの。
 自分でそのことを、素直に認められた。
 だから、あたしを迎えてちょうだい。」
「わかった。飛び上がりたいくらいにうれしい。
も、もう浮気はしない。こりごりだ。これは、固く誓うよ。」
「それなら、よりよいわ。」絵梨は、笑った。

「もう、お肉を焼きますが。」と料理人は言った。
「ああ、うれしいから、じゃんじゃん焼いてくれたまえ。」
「そんなには、食べられませんよ。」絵梨は、雄三と目を合わせてにっこりとした。



亜季は、第2秘書の高野浩平と、ラブホテルに来た。
浩平を、完全女装する約束だ。
亜季は、楽なワンピースに着替え、
浩平と一緒に、バズルームに入り、脇の下を綺麗にし、
スネの毛を失くした。
浩平は、女の子並に毛深くない。
鼻の下も、少し濃い産毛程度で、カミソリをあてると、
もう目立たなくなった。

浩平に、女の子の股間に見えるショーツの履き方を教えた。
女の子になる過程を見るのと、女の子になった自分を一気に見るのと、
どちらがいいか聞いた。
「一気に見るのがいい。」と浩平は言った。
裸の内に、浩平に、胸にカップがある純白のコルセットをつけた。
クビレが、女の子の高い位置に来るように、紐を閉めた。
その位置で、60cmになった。

鏡のないところに椅子を置いて、浩平を座らせた。
亜季は、驚いた。
中学、高校とバスケをやってきた浩平だが、
肩や二の腕にほとんど筋肉がない。
浩平は、女性の筋肉の持ち主だ。
女性の筋肉は、いくら鍛えても太くならない。
浩平の肩を後ろから見ると、まるで女の子だ。
狭い肩幅。
浩平の顔のパーツも、よく見ると女顔だ。
色白。
エラがない。細い鼻筋。小さい小鼻。細いアゴ。
そして、ふっくらした頬。丸いオデコ。そして、二重の目蓋。
不思議だ。ぱっと見、浩平は男子に見える。
秘密が分かって。それは、浩平の太目の眉だ。

「ね、眉を少しだけ、細くしていい?」亜季は聞いた。
「男に戻れるくらいならいいです。」と浩平。
そこで、亜季は、ボーイッシュな女の子くらいにした。
まだ太が、ウィッグの前髪で隠せばいい。

こうして、亜季は、メイクを始めたのである。
パーツがいいので、浩平は、みるみる女の子の顔になっていった。
つけ睫毛は、目尻と目蓋の上をぱっちりさせるように2つ付けた。
シャドウは全体に、ピンク系。
浩平は、女の子女の子した女の子になりたいと言っていた。

最後に、流行りの真紅のリップを塗った。
二重なので、ちょっとハーフがかった女の子になった。
いよいよ、ウィッグ。
前髪に軽いカール。サイドは、ゆるいウェーブ。背中までの長さ。
可愛い。亜季は、ため息をついた。

洋服。
純白。
肩は釣り紐だけ。肩が丸見えの、カクテルドレスを着せた。
スカート部が、ふんわりしていて、膝上10cmの長さ。
クビレからのリボンを後ろで結び、大きなリボンにする。
思い切り、底厚の黒いハイヒールを履かせた。
これで、身長190cm。
脚が長いので、思い切りステキだ。
最後に、頭にティアラをつけた。
これは、誰が見ても、女の子。

「出来上がり。鏡を見に行きましょう。」
浩平の手を引いて、壁の大鏡に連れて行った。
浩平は自分を見るなり、
「うそ!これが、ぼく?女の子にしか見えない。」と驚いた。
「あたしの隣は、あなたしかいないわ。」
「わあ、すごい。ぼく、可愛いですよね。
 背は、めちゃ高いけど。」
「これから、あなたの名前はレミ。あたしは、お姉様よ。
 あたしも、メイクして着替えるから、
 その間、椅子に座って、思い切り自分を見るの。
 『あたしは、レミよ。女の子なの。』って何度も言うの。」
そう言って、亜季は、少し離れたところに行った。

鏡に向かって、亜季は思った。
あれだけ可愛くなれると、はまっちゃうなあ。
いえ。もともと女装子に生まれて来たのかも。

「いかが。」
と、亜季は、椅子に座ったレミに顔を近づけた。
「うん。可愛いと思うけど、あたし、背が高すぎると思わない?」
「何をいってるの。モデルさんは、みんな180cm以上。
 女子バレーボールの選手も180cm以上。
 かよさんも、180cm。
 背の高い人は、思い切りかかとの高い靴履いた方がいいの。」
「うん。わかった。」
「レミは、女装子?それとも、女の子になってしまいたい性別違和?」
「わからないの。今のあたしを見ると、このまま一生女の子でいたいと思う。」
「試して、みましょう。」
亜季は、レミを立たせた。
用意していたコン○ームを持って、レミのショーツを下げ、
大きくなっているPにコン○ームを付けた。
そして、やさしく愛撫した。

「ああん、お姉様。あたし興奮してたから、すぐイッ○ャウ。」
「そう。イっ○もいいのよ。」
可愛いお人形のようなレミは、身を震わせながら、
瞬く間に、イってしまった。

(次回、最終回です。)

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社長第1秘書⑥「里中絵梨の心は動くか(後編)」

とても長い物語になってしまいました。あと、2回くらいで終わります。
読んでくださるとうれしいです。
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社長第1秘書⑥「里中絵梨の心は動くか(後編)」


ソファアーで、亜季は聞いた。
「ねえ、絵梨。乳首に女性ホルモン塗ったんでしょう。そこだけ?」
「ううん。もう一か所ぬったわ。」
「え?それどこ?」
「お姉様ならどこに塗る?」
「う~ん、唇。フェラのとき感じるように。」
「食べるとき感じたら困る。」
「じゃあ、太もも。」
「広過ぎるわ。」
「そうねえ。ああ、わかった。これしかない!」
「どこ?」
亜季は、絵梨の耳元で、
「アナルの入り口。」
「ピンポーン!入り口から3cmくらいまで。」
「わあ、いいなあ。ね、女の子のアソコくらいに、感じるの?」
「女の子じゃないからわからないけど、感じてもだえてしまうわ。」
「キャー、ステキ。お話なんかしている場合じゃないわ。
 二人で裸になって、ベッドにもぐろう。」
「入れてくれるの?」
「もちろん。」

絵梨は、ポニーテイルのゴムをとって、大人っぽい髪型にもどった。
二人とも裸になり、はじめ、ベッドの上で抱き合い、キスをして、
絡み合った。
絵梨の体は、まるで女性だった。
大きなヒップ、高い位置にあるクビレ。
柔らかい唇。丸い額。
絡み合っているだけで、亜季は、十分に興奮した。
「絵梨、四つん這いがいい、仰向けがいい?」亜季は聞いた。
「四つん這いがいいわ。」
「じゃあ、そうして。」
ポニーテールのゴムをほどいた絵梨は、大人の色気がたっぷりあり、
こんな人のアナルを犯すのかと思うと、亜季はそれだけで興奮した。

指にクリームをつけて、
「初めは指だけ。」そういって、絵梨の穴に挿入した。
「はああああん。」と絵梨が声をあげた。
「指だけで、そんなに感じるの。」
「ええ、感じるの。」
亜季は、指で絵梨のアナルをほぐして、
「じゃあ、絵梨、いくわよ。」
「ええ、来て。」
亜季は、挿入した。
「はあああああん。感じるの。」
亜季は、ゆっくりとピストン運動をした。
「ああん、ああん、感じるの、たまらないの。」
本気の声だ。その声だけで、たまらなく刺激的だ。
亜季は、おしとやかな絵梨が上げている声かと思うと、たまらなく興奮した。

「さあ、絵梨をいじめるわ。」
亜季は、ピストンを速めた。
「ああ、ああ、ああ、あああああん。」
その声は、女の子が断末魔に上げる声に似ている。
絵梨は、首を振り、背を反らせて、もだえた。
「もっと、もっと、絵梨をいじめるの。」
「ええ、あたしをいじめて、もっと、もっと。いじめて。」
「絵梨が悶えて、可愛い声を出すまで、いじめるわ。」
「可愛い子になるわ。ああ、お姉様、許して。」
「もっと可愛い声を出すの。」
「出すわ。だから、もう、許して。」
絵梨の声が、幼くなって来た。
「いいわよ。絵梨をめちゃめちゃに壊してあげる。」
「ええ、絵梨を好きにして、あたしは、お姉様のものなの。
 あああああああ、気絶しそうなの。」
亜季は、絵梨の腰を持って、さらに深くいれた。

「はああああああん。お姉様、ステキ。もっと、いじめて。」
ああ、この人が、あのおしとやかな人なのね。
その人のアナルに深く入れている。
そう思ったとき、亜季は、急にアレが来た。
絵梨のPを見た。びんびんになるタイプだった。
それも、自分を刺激する。

「絵梨、あたし、イきそうよ。」
「あたしも、イきそうなの。前から、出してしまいそう。」
「お尻だけで、イケてしまうの。」
「ええ、そうよ。」
「ああ、あたし、イくわ。」
「あたしも、ああ、出ちゃう、だめ、だめ。」
「あたしも、イク。絵梨のお尻の中に出してしまうわ。」
「ええ、あたしも、イっちゃう、ああ、イっちゃう、イっちゃう。」
絵梨は大きくのけ反った。
亜季は、絵梨の背を抱いた。
絵梨のお尻の中に、果てた。
絵梨は、シーツを汚したまま、潰れた。

絵梨は、たっぷりと満足していた。
一人でするのは、どこか寂しい。

絵梨は、大人っぽい紺のワンピース。
亜季は、お気に入りの女子高生風制服にもどり、
キッチンテーブルで、サンドイッチと紅茶をいただいていた。

「社長さんとは、まだ?」と絵梨は聞いた。
「あたしが、第一秘書になって、3日後にやっとです。」
「まあ、言わば正妻にあなたを迎えておいて。」
「社長さんは、3人の女装子さんがいて、
 公平に回ってらっしゃるようなの。
 浮気と言うより、わけ隔てをされない、律儀な方だと、あたしは、思っているの。」
「まあ、亜季さんは、人を悪く言わないのね。」
「バカなんだと思いますよ。」
亜季が言うと、絵梨が笑った。

「一つ、社長さん、許しがたいことをしましたの。」
「まあ、亜季さんを怒らせるなんて。」
「セックスのとき、あたしが、お姉様だったんです。
 で、社長さんが、高みに達して、その断末魔、
 『エリお姉様、エリお姉様。』って二度も叫ぶんです。
 だから、あたし、ことが終わったとき、意地悪に聞きました。
 『エリお姉様って、誰ですか。2度も口走りましたよ。』って。

 そうしたら、社長さん観念して、話してくれました。
 10年間第一社長秘書をしてくれた人がいる。
 君のようにお飾ではない。
 彼女は、人の3倍も仕事をしてくれた。

『今も、愛してらっしゃるのですか?』と私。
『愛しているとも。彼女を思わない日は、1日たりともない。
 今、何人もの女装子の相手をしているのは、
 彼女のことを忘れるためだ。』
『どんないきさつで、お別れになったの。』
『俺の浮気だ。
 彼女は怒って、第3秘書に行ってしまった。』
『もう、5年も前のことですよね。』
『ああ、俺は、あの浮気を、何度後悔したことだろうか。』
『そんなに愛してらっしゃるのなら、寄りを戻せばいいのに。』
『どれだけ戻したいか。彼女との生活をどれほど望んでいるか。
 しかし、彼女は、誇り高い人だ。許してくれるはずがない。』

絵梨は、じっと聞いていて、亜季の顔を見た。
「あたしね。この頃、友達に裏切られたり、期待外れされたり、
 人間不信というか、心が冷えてしまっていたの。

 亜季さんは、今日ここに、今の社長さんのお話を、
 あたしに聞かせるために来てくださった。
 心の温かい方だわ。冷たくなっていたあたしの心が温まった。」

「そんな、絵梨さんとセックスしたいのが99%、
 社長さんのお話は残り1%です。」と亜季。

二人は、目を合わせて、にっこり笑った。

(次回は、『社長と絵梨の和解、
   そして、第一秘書高野浩平の完全女装』です。)

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社長第1秘書⑤「里中絵梨との時間(前編)」

ここも長くなり、前編と後編に分けることにしました。
だらだら書いている気がします。お許しくださいませ。
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社長第1秘書⑤「里中絵梨との時間(前編)」


社長は、また午前中からお出かけだった。
亜季は、早速、第3秘書の里中絵梨に会いに行った。
ヒールを履いて、背は170cmくらい。
肩までの髪を7:3に分け、サイドの髪にゆるいカールをつけている。
知的で、いかにもおしとやかという感じだ。
膝下のスカートに上着というツーピース。
亜季は、不謹慎にも、この人にも自分と同じものが付いているのかと想像し、
アソコを大きくしてしまうだった。

里中絵梨は、廊下からはオープンな、まるで書庫の中にいる。
これらに、会社の資料がつまっているのだろう。
「少し見ていいですか。」と絵梨に言った。
「はい、どうぞ。いいですよ。」絵梨はやさしい声の持ち主だ。
亜季は、少し見てファイルをしまい、絵梨のそばに行った。
「何か御用ですか。」絵梨は、やさしいスマイルを浮かべていった。

亜季は、デスクを回り、絵梨の耳元で、かすかな声で言った。
「あたし、男なんです。」
絵梨は、驚いた顔を一瞬見せた。
小声で言った。
「第一秘書になる人は、みんなそうなの。
 でも、亜季さんだけは違うと思ってました。」
「そう言ってくださると、うれしいです。
 里中(絵梨)さんも、昔、第1秘書だったとか。」
絵梨は、亜季を見て、少し笑った。そして、耳元で。
「あたしも例外じゃないの。男よ。」
亜季は知っていたが、すごく驚いて見せた。
小声で、
「今、すごく興奮しました。里中さんとセックスしたいです。」
思い切って言った。
「今日、社長は外出でかえってこないわ。
 今日、あたしのマンションにいらっしゃらない?」
「いきます。」
それから、細かい打ち合わせをした。

亜季は、ウキウキして、社長室に帰って来た。
考えることは一つ。
あのおしとやかで、美しい絵梨さんに、Pちゃんがある。
それを思って興奮してしまうのである。
女ざかりと言われる、一番セクシーなお年頃である。
40歳なのに、28歳くらいに見える。
亜季は、もやもやしながら、5時までを過ごした。

社長室からの裏の出口を通り、通りまで出た。
するとタイミングよく、タクシーが来た。
中に、絵梨の姿がある。
亜季は、うきうきして、乗った。

絵梨のマンションは、3LDKの広さだった。
「靴のままお入りになって。」
そう言ったあと、
「会社を出たら、お友達だから、名前は呼び捨て、
 お友達言葉にしない。」と絵梨。
「はい、うれしいです。
 いえ、ええ、うれしいわ、絵梨。」
「シャワーを浴びて、セックスして、お食事。それでいい。」
「いいわ。」

亜季が先にシャワーを浴びた、
「新しい下着と、洋服をここに置きますね。」
絵梨が言った。
シャワーから出て、ショーツとスリップを被り、服を着ようとした。
チェックのプリーツのミニのスカート。
肩が丸出しの上着は、胸が開いていて、白いVの襟が付いている。
肩見せ以外、まるで女子高生の制服である。
亜季は、うれしいと思った。
絵梨に見せに行った。
「キャー可愛い。亜季は17歳。それが似合うわ。
 あたしも同じ格好をしたいの。40のおばさんだけど。」
「わあ、お揃いなの。うれしい。絵梨は、20歳代に見えるもの。」

絵梨がシャワーを浴びて、服を着て出てきた。
亜季と同じ、ハイヒールを履いている。
脚が、ものすごく長い。
「あたし、若く見えるように、ポニーテイルにするね。」
絵梨はドレッサーの前で、こめかみの髪をたっぷり垂らした、ポニーテイルにした。
20代、前半に見える。

「わあ、絵梨、可愛い。二十歳に見える。」亜季は言った。
「うれしい。」
二人で、壁の大鏡に並んでたった。
「あたし、感激してるの。ほんものの17歳の人と並んでる。」
「絵梨さん、若く見える。そうだ、今日は、あたしがお姉様になるの。
 どう?」
「あたし、お姉様が欲しくてたまらなかったから、亜季がお姉様になって。」

亜季は、絵梨をソファーに誘った。
「絵梨が、可愛くてたまらないの。」
「お姉様が、大好きなの。」
亜季は、絵梨にキスをした。
『ああ、ついに、あの美しい人にキスをしている。』
亜季は、そう思い、興奮してきた。
「絵梨、腕を頭の上にもっていって。」
「ええ、お姉様。」
絵梨の綺麗な脇の下が丸見えだ。
亜季は、そこにキスをした。
「ああ、あたし、そこ弱いの。」
亜季は、脇の下を撫でて、たっぷりキスをした。

スカートから丸見えの太ももを撫でた。
「あ~ん、そこも感じるの。」
「感じてる絵梨は、もっと可愛いわ。」
亜季のショーツの中は、アレが膨張してパンパンだった。

亜季は、絵梨の乳房に手を入れ、そして、乳首を刺激した。
「あああああん。」と絵梨が思わぬ大きな反応をした。
「絵梨、感じるの?」
「あたしね、乳首に女性ホルモンぬってるの。1年になるの。
 そうしたら、女性並みに感じるようになったの。」
「そうなの。女性並みに大きくなってくるのね。」
「ええ、そう。」
「じゃあ、たっぷり愛撫してあげる。」
亜季が爪で愛撫すると、
「はあああん、感じるの、お姉様許して、お願い、許して。」
「もっともっと可愛い声出すの。いいこと。」
「あん、お姉様、許して、お願い。」
絵梨の声がどんどん可愛くなって行った。

亜季は、こっそり自分のショーツを脱いだ。
スカートの一部がテントを張っている。
「絵梨。あたしのを触って。」
亜季は言って、絵梨の手をスカートの中に導いた。
「ああん、本当だったのね。
 お姉様にPがあるなんて、今の今まで、疑っていたの。
 あたし、たまらない。興奮しちゃう。
 じゃあ、お姉様、あたしのも触って。」
「いいの?」
亜季は、絵梨のスカートに両手を入れて、ショーツをぬがせた。
すると、絵梨のPが、びんびんになって直立した。」
「ああ、感激。絵梨にもやっぱりあるのね。
 絵梨にPちゃんがあるなんて、信じられなかったの。
 あたし、うれしい。」
それから二人で抱き合いながら、互いのスカートの中に手を入れて、
相互に愛撫をした。
「お姉様、あたし、感じてたまらないの。イってしまいそう。」
「まだ、イっちゃだめなの。」
「だめ、お姉様と抱き合っているだけで、興奮するの。
 ああん、だめ。いく、いっちゃう。」
 「絵梨は、あともう一回いける?」
 「ええ、いけるわ。1日3回行っちゃうの。
  職場では、すましているけど、好きなの。」
 「じゃあ、いいわ。」
 亜季はそう言って、絵梨のPを丸出しにして、
 愛撫の手を速めた。
 「あああん、いくわ、いくわ、許して、ああああん、だめえええ。」
 絵梨は、勢いよく白い液を飛ばした。美しい顔で。

(次回は、『絵梨との熱い時間』後編です。)

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社長第1秘書④「亜季、社長と五分五分」

なんだか、このお話をもうすこし書きたくなりました。
もう少し、続けたいと思います。
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社長第1秘書④「亜季、社長と五分五分」

亜季は、セックスで優位に立つつもりだったが、
雄三の巧みなテクニックに、早や、敗北を思った。
ほんとは、負けてしまう方が、数段喜びが大きいのだ。

雄三は服を脱ぎ、パンツ一つになった。
そして、亜季を立たせたまま、愛撫していく。
亜季には、スカートを上げたまま、自分のPを鏡で見させている。
雄三は、亜季の両耳にキスをし、両耳の穴に指を入れて愛撫し、
首筋にキスをし、頬や目を指でなでた。
「ああ、感じる。こんなに感じるの初めて。」
亜季は、鏡に映っている自分のPが、直立に近いほど感じているのを見た。

社長は、亜季の両腕を上に上げて、脇の下にキスをした。
亜季は、脇の下に弱く、「ああああ。」と身震いした。
「スカートを下ろして。」と雄三がいう。
雄三は、亜季の体を、立ったまま、撫でていった。
固くなったPの上を滑らかなスカートの生地で撫でる。
「はあああああ。」と亜季は思わず声を上げた。

「少しいいスカートなんだ。撫で心地がいい。
 どうだい、高級ドレスの中で、イってしまうのも悪くないよ。
 高いドレスを制服した気になる。」
「そんな、もったいないことできないわ。」
亜季は、そういったものの、高級スカートの中で果てることを思い、
たまらなく興奮した。
雄三は、亜季のPあたりのスカートを擦った。
「ああ、雄三さん、ダメ、あたし、感じてるの。
 イきそうなの。スカートを汚してしまうわ。」
「イっていいよ。高級スカートを汚して、征服するんだ。」
イってはいけないという気持ちが、逆に、イってしまうという裏の気持ちを高め、
亜季は、脚をわなわなとさせた。
「雄三さん。お願い。とてもスカートを汚せないわ。
 スカートを上げて、お願い!」
そう叫んだとき、亜季の体は、激しく震えた。
「あああ・・。」
天国にいるような快感が訪れ、亜季はとうとう、高級スカートを汚してしまった。

雄三は、亜季を寝かせて、亜季のPを丁寧になめ、
亜季のドレスを脱がせた。ブラ以外裸の亜季に、ベッドの毛布を掛けた。

雄三は、クラークに電話し、やって来た女性に、
「これ、30分以内に洗濯できる?」と聞いた。
「はいできます。」と女性は言ってドアをしめた。

雄三は、裸になって、裸の亜季のブラをとり、亜季を抱いてベッドにいった。
「洗濯してくれるのね。」と亜季は言った。
「それを知らない方が燃えるだろ。」
「ええ、すごく燃えたわ。」

「あたしの、まだ、ビンビンなの。これで、雄三さんを犯すの。」
「あはは。俺を犯してくれた女は、いないぞ。」
「ここにいるわ。」
亜季は、そういうと、雄三の体にキスをして、方々愛撫した。
雄三のPは、びんびんになってきた。
それを、口で愛撫した。

ベッドサイドに、クリームがあった。
クリームを指に取り、雄三の肛門に指を差し込んだ。
「おおお、悪くないよ。」

今、女装子が好きな男性は、きっと若いとき女装子だった。

「これから、雄三さんを犯すの。上向きがいい?四つん這いがいい?」
「四つん這いの方が、犯されている気になれる。」
亜季は、雄三を四つん這いにして、自分のPにたっぷりクリームをつけた。
「亜季、本気なのかい?」
「本気も本気よ。さあ、力を抜いて。」
亜季は、挿入した。
「ああ、悪くない。亜季、なかなかいい。」
「犯されているときは、女の子になるの。
 今から、雄三さんのこと、絵里奈って呼ぶわ。」
「ああ、呼んでおくれ。」
「あたしのことお姉様っていうの。」
雄三は、遊びのことで、照れるような男ではなかった。
「いいわ、お姉様。絵里奈言うこと聞くわ。」
「女の子の言葉いっぱい言うの。」
亜季のピストンが、雄三を興奮させる。
「お姉様、すごくいいわ。絵里奈いってしまいそう。」
「そうそう、その調子よ。」
「ああん、お姉様にお尻突かれてるなんて、絵里奈、最高に興奮しちゃう。」
雄三は、次第に声を荒くしていった。
そして、女言葉が、ナチュラルになってきた。
「亜季お姉様。あたし、感じてたまらない。心が女になっていくの。」
「それで、いいの。身も心も女になれば、ストレス解消するわ。」

亜季は、どんどんついていた。
後ろから突かれて、雄三は、Pを大きくするタイプだった。
「あん、あん、エリお姉様。あたし、イきそう。いやんいやん。」
と雄三は口走った。
『エリ』って誰?普段遊んでいる女装子の名前?
「エリお姉様。あたし、いく。もうだめ。いやん、いや~ん。」
亜季は、雄三のPに手を伸ばした。
そして、Pを愛撫した。
「あん、だめ。それされると、イっちゃう。」
「いいのよ。イっちゃいなさい。」
「ああ、いくわ、いくわ、絵里奈いっちゃう、ああ、イっちゃう、イっちゃう。」
亜季は、さっとバスタオルを、雄三のPの下に敷いた。
「いや~~~~~~ん。」と言って、雄三は果てた。

雄三は仰向けになり、満足げな顔を亜季に向けた。
「亜季。俺は、こんなに満足したのは、久しぶりだ。」
「そうですか。よかった。」
「正直にいうと、今付き合っている女装子が3人いる。手がかかってなあ。
 何か、買ってやらんとぶーたれる。
 セックスも同じだ。自分が満足したら、それでお終い。
 今日の亜季のように、お返しをしてくれない。
 お返しをしてくれたのは、これまで、君ともう一人だ。」
「あたしと、エリさんですか。」
「君、どうしてそれを知っている。」
「だって、雄三さん。絶頂に行くとき、2度もエリお姉様って言いましたわ。」
「ほんとかね。こらまた、どうしよう。」

「エリさんて誰ですか?」
「亜季は、不思議な子だな。君になら何でも話せそうな気がする。
エリは、私の若いときから、10年も第一秘書をしてくれた女性、
 正確には、亜季と同じ、戸籍は男子である女性だ。
 だが、彼女を見て、男性と思う人はいない。
 今、第2秘書のとなりで、第3秘書をしてくれてる。
 彼女は、お飾ではない。3人分の仕事をしてくれた。」

亜季は、あの人だと気が付いた。年齢は40歳だが、30歳より若く見える。
知的で美貌の人だ。

「エリさんのことが忘れられないのですね。」と亜季。
「毎日、彼女を思わない日はない。
 俺は、ある女装子と浮気をしてしまって、
 怒った彼女は、社長室を出て、第3秘書になった。
 今、女装子に浮気しているのも、彼女を忘れるためだ。」

「そうですか。寄りが戻ることを願ってらっしゃいますか。」
「もちろんだ。だけど、彼女は、俺を許してくれっこない。」

亜季の胸に、新しい目標が生まれた。
二人の寄りが戻りますように。

(次回は、「亜季、里中絵梨に接近」です。)


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社長第1秘書③「社長とのデイト・その1」

これまで、「どんな子かな」と「社長第1秘書」という題名の2つを
つけてしまいました。これから、「社長第1秘書」に統一いたします。

少し夏バテ気味で、今日は、短めにいたしました。
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社長第1秘書③「社長とのデイト・その1」


「今日は食事でもして、ゆっくりデイトしようか。」
3日目に、社長・神田雄三は言った。
きっちり午後の5時になり、二人共シャワーを浴びて、外に出た。
出口は、社長室から、特別の通路がある。
第2秘書の高野浩平は、亜季が、社長に犯される図を想像して、
心中穏やかでなかった。
こんな気持ちになるのは、女装子の亜季を好きになってしまったためか。
『ああ、女装をして、亜季を「お姉様」と呼びたい。』
高野は、必死で自分の心を抑えた。

亜季は、社長の好みに合わせ、底厚のヒールを履いて、
175cmくらいになっていた。社長より、ぐんと高い。
社長の雄三は、おしゃべりで、いろんなことを話しかけて来る。
その度に、亜季の体を触る。
「君の膝小僧は、つるっとしていて綺麗だね。」
「そんな、普通です。」
「遊びのときは、敬語をやめようよ。私も、雄三ちゃんと呼んでほしい。」
「雄三ちゃんは、無理です。」
「じゃあ、雄三さん。敬語は、なしだよ。」
「はい、ええ、わかったわ。」
「ああ、その女言葉がたまらんなあ。」

雄三は、亜季を高級そうなブティックに連れて行った。
そこで、真紅のミニのドレスを買った。
脚の長い亜季に、すごく似あった。
肩は、釣り紐だけ。薄いショールも買い、それを肩に掛けた。
雄三の亜季を見る目が、輝いているように見えた。

近くにウィッグの店があり、
亜季は、カールのあるロングのかつらを買ってもらった。
前髪はストレートで、店の美容師が、最適な長さにカットしてくれた。
亜季はウィッグマニアなので、これはうれしかった。
色を落とした茶の髪だ。

食事は、展望台のあるホテルのレストランをイメージしていたが、
二人の客のために、目の前で最高の肉を焼いてくれる、贅沢な店に入った。
そこで、少しお酒を飲む。
「亜季は、どっちがいい。ホテルのスウィートルーム。
 鏡のたくさんある、高級ラブホテル。」
「ラブホテルがいいわ。鏡がたくさんある方が。あたし、ナルシストだから。」
「よしよし、私も同じだ。」

ラブホテルに入ってびっくり。
広い。高級感。鏡の数。
靴のまま入る。
「さあさあ、鏡の前に立って、全身を見せておくれ。
亜季も、見たかったところだ。
「おお、亜季は脚が長いなあ。」
「そう言ってもえらると、うれしいわ。」
「女のプロポーションと変わらない。」
「苦労したの。」
雄三は、亜季の後ろにたち、亜季の腕を上げ、脇の下を触った。
「ああ、綺麗な脇の下だ。」
「ここも、苦労したの。」

「なんで、アソコが出っ張ってないの?」
「股の下に回して、ショーツで押さえているの。」
「そのショーツを脱いで、出っ張らせておくれ。」
「恥ずかしいわ。」
「お願い、亜季。」と雄三は子供のように言った。
雄三を喜ばせて、なんぼだ。
亜季は、前が見えないように、上手にショーツを脱いだ。
Pが前に出ないように、股の間に挟んでいた。
「Pがまだ出ないよ。」
「今出しますから、目をつぶっていて。」
亜季は、太ももを少し広げた。
もちろん雄三は薄目で見ていた。

亜季のPが勢いよく、前に突き出て来た。
「あ、いや、はずかしい。」亜季は、鏡から目をそらせた。
「なによ、なによ、すっかり大きくして。」
雄三は、亜季の赤いミニを手繰って、とうとう亜季のPを露出した。
「いやん。恥ずかしいわ。スカートを下ろして。」
「Pが恥かしいの?」
「ビンビンになっていることが恥かしいの。」
「こんなにビンビンになって、何時感じたの?」
「雄三さんに、タクシーの中で、いろいろ触られたとき。」
「君は、平気な顔していたじゃないの。」
「ほんとは、感じていたの。」
「そうだったの。亜季は、可愛い子だね。
 そう言えば、本当は、まだ17歳だものね。
 若い子のPちゃん、舐めちゃおうかな。
 スカート上げていて。」

雄三は、そういうと、亜季の前にしゃがんで、亜季のPをくわえた
亜季は、本気で感じていた。
「あああん、感じるの。あたし、立っていられない。」

社長は、好色だが、嫌いな人ではない。
このように、自分の欲求をストレートに出す人は好きだ。

雄三は立って、後ろから亜季を抱き、耳元で聞いた。
「亜季は、毎朝、3回浣腸をするんだってね。」
亜季は、火の出るように恥ずかしい思いをした。
「はい。してます。」亜季はうつむいたが、
亜季のPを握ったままの雄三に、
Pが、再び大きくなったことを知られてしまった。
「私も毎朝3回するよ。亜季は、なんのために、それをするの?」
「聞かないで。」
「いいよ。私も言わないから。」
そのとき、雄三は、亜季をくるりと自分に向けて、
亜季にキスをした。
ねっとりとした、相手に感じさせるキスだった。

ああ、社長には勝てない。
亜季は、そう思った。

(つづく)

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今度はどんな子②「第2秘書落とされる」

少し長くなりました。半分、えっちです。
読んでくださるとうれしいです。
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今度はどんな子②「第2秘書落とされる」


「では、失礼します。」規律正しく礼をして、第二秘書の高野浩平は出ていった。
しゃ。
社長の神田雄三は、部屋にカギをかけた。
「こうすると誰も入って来れない。
 この部屋は、完全防音になっていて、大声を張り上げても大丈夫なんだよ。」
と、どういう意味で言っているのか、神田は、ニマニマとした。
神田は、亜季をソファーに掛けさせ、その横にピッタリ座った。
「みんなには、君は23歳にするが、ほんとは、17歳なんだね。」
神田は、早速亜季の肩に手を掛けて来た。
女を口説きなれている。

「17歳と言えば、まだ高校生なの?」
「高校は行っていません。母はいなくて、父の看護をしています。」
「ほお、えらいんだね。」
神田の手は、亜季の膝小僧を撫でている。
「高校へいってなくても、ちっとも構わない。」
神田は、亜季の太ももに手がかかろうとしている。
「君は、本当に、男の子なの?」
「はい。」
「ちょっと胸を。・・・本物みたいだが。」
「胸に最高級のシリコンをいれています。
 それから、お尻にもシリコンを入れて、ハイウエストを作っています。」
「そう、どうりでスタイルが女性そのものだと思った。」
「ありがとうございます。」
「勤務は、きっかり5時まで。その後、私とね君の欲しい物買って、
 おいしいお食事をして、少しお酒を飲んで、
 次は、私に言わせんでくれ。」
「はい、わかりました。」
亜季は、わずかにほほ笑んだ。

神田はさらにニマニマして。
「君のVに空いた胸元は、君がちょっとかがむと、胸が見える。
 君のミニのタイトスカートは、高い靴履けば、中のデルタがすぐ見える。
 顧客には、見せてやってくれ。
 それが、君の大事な仕事だ。
 社員には、見せんでくれよ。
「はい。」
「さあ、デスクに座り給え。君は、社長第一秘書という、
 この会社では、私の次に高い地位にいる。それを忘れんでな。」

その頃「小原人材派遣所」では、大慌てをしていた。
「なんだ、水野亜季を間違えて連れて行ったのか。」
「すいません。」
「行くのは、水野亜希・17歳の方だよ。
 水野亜季は、T大出のインテリ23歳。内じゃ、ピカイチの人材だ。」
 語学堪能、何でもできる。亜季を月20万で契約しちゃったよ。
 ああ、もったいねえ。月50万は、とれたよ。」

亜季は、社長の左側の大きな机に向かった。
社長室には、トイレ、シャワーがある。
机の中を見てみた。
すると、ごっそりとファッション雑誌がある。
狭い引き出しには、これもごっそり化粧品がある。
前の秘書が、どんなふうに時間を過ごしていたかわかる。
机の上で、堂々とメイクの研究をしていたのだろう。

亜季が来た日だと言うのに、社長の神田は、大事な会食があると言って外出をした。
3時間も帰って来ないという。
亜季は退屈で、社長室の一番近くにある4人の島へ行った。
「ねええ、ここにいるあなた方は、最重要なお仕事なさっているの。」
4人は、亜季を馬鹿にしていたが、男二人は、
亜季の美貌とスタイルに引かれていた。
「別に重要なわけじゃない。ただ、ここにデスクがあるだけ。」三崎隆が言った。

社員は亜季の23歳は嘘で、本当は17歳と知っているので、平気でため口だ。
「でも、あたし達、選ばれた4人というのは、言えてるかな。」浅野マリ。
「わあ、すごい。仕事の出来る人ってステキ。
 あたし、社長室で、何にもしてないの。
 ファッション雑誌見て、メイクの研究してそれだけ。」亜季。
「そうなんだ。第一秘書も、楽じゃないのね。」今野由里
「そう、1日やってみたらわかるわ。」

そのとき、第二秘書の、高野浩平が来た。
「水野さん。勝手に社長室を出てはいけません。」
「はい。ごめんなさい。」
高野は、亜季を社長室に連れて来た。カギをしめた。
お叱りがあるのかと思ったら、高野は、亜季を長いソファーになぎ倒した。
そして、上にかぶさって来たのだ。
「え?え?何?何?」
高野は、亜季の両手をつかみ上に上げて、
キスをしてきた。
『わあ、社長の留守に、この人こんなことするんだ。』
高野は、亜季のタイトスカートに手を入れて来た。
『ガードルを履いているから平気。』

「まって、まって、抵抗しないから。」
亜季は、そう言って、高野の上着とワイシャツを脱がせた。
そして、ズボンも脱がした。
パンツが、ビンビンにテントを張っている。
亜季は、高野のパンツを脱がして、ビンビンのものを口に含んだ。
「ああ、気持ちいい。」と高野は静かになった。
同時に、「こんなことは、上手い女なのだろう。」と蔑んだ。
亜季は、高野のPを撫でるのを、手に替えた。
そして、高野にねっとりしたキスをして、耳や首筋にもキスをした。

「あたしのこと、好きだったの?」
「うん、一目見たときから、たまらなかった。」
「あたし、男よ。どうする?」
「うそ?」
「一気に萎える人。ビンビンのままでいられる人。2通りいる。」
高野は少し考えて、「水野さんが、男でもいい。」と言った。
亜季の愛撫は続いている。
高野に、亜季の香水の香りが襲っていた。
高野は、その内、体を揺らした。
「ああ、亜季さん、俺、出ちゃいそう。」
高野がそう言うと、亜季は、じらした。
「ああん、やめないで。」
「あたしのこと、お姉様って呼んでくれたら、行かせてあげる。」
「お姉様、いかせて。」高野は、簡単に言った。
「もっと気持ちをこめて。いや~ん、お姉様いかせてって。」
「いやん、お姉様、いかせて。」

何度もじらされ、高野は、半狂乱になっていた。
「女の子になって、女の子の言葉連発するの。」
「お姉様。許して、アタシをいかせて。や~ん、気が狂う。
 お願い、アタシを許して。」
高野の言葉が、だんだん女の子そのものになってきた。
「いいわ。」
亜季は、ミニハンカチを高野のPに巻き、フィニッシュの愛撫をした。
「ああん、あたし、イく、イっちゃう、あああああん。」
高野は、女の子の声を上げて、果てて行った。

高野は、正装にもどった。リップのあとも拭いた。
「高野さん、女の子になりたいと思ったことあるの?」
「中学生のとき、そう思ってました。でも、背が伸びちゃって。」
「でも、イケメンだから、美人になるわ。」
「そんな・・。」
「今度、ラブホテルで、完全女装してあげる。可愛くなるわよ。社長の外泊の日、
 調べておいて。今も、昔の彼女とお泊りすると思うの。」
「はい、調べます。信じていいんですか。」
「もちろん。今日のことは、絶対の秘密ね。」
「すいません。」

高野は、亜季を征服し、自分の意のままになる女にするつもりだったが、
逆に、亜季の意のままにされる男になってしまったことを思った。
だが、それは、少しも嫌なことではなかった。

高野は礼をして出ていった。
亜季は、ガッツポーズをした。
「一人、ゲット!」

(次回は、『いよいよ社長とのデイト』です。)


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社長第1秘書①「水原亜季」

短く、終わろうと思っています。
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社長第1秘書①「水原亜季」


ここは、晴美通りにある8階の「常盤商事」。
その最上階に社長神田雄三の社長室がある。
「社長、小原さんが見えました。」
と背の高い男性・第2秘書が来て言った。
「おお、そう、早くお通しして。」
社長は、身長163cm。52歳。ずんぐりしてお腹が出ている。
好色で、女子社員などお尻をさわられて、困り果てている。

顔を見せた小原は、同年の似たような男。
都心のビルには、場違いな男である。
「おお、小原さん、ここへ。で、見つかったのかい。」
「はい。もう、自信作です。」
小原は、社長のソファーの横に座り、何枚かの写真を見せた。
「え?この子が、これなの?」
社長神田は、親指を立てた。
「はい。れっきとアリアリ、ノーホルです。」
「品がいいなあ。」
「はい。この子は、あるテレビ局のドラマで、女装する少年の役があり、
 オーデションに出た子です。で、惜しくも2位でした。
 全部で、500人の中学生が来たんですよ。
 1位の子は、ドラマにでました。しかし、女装の気がゼロで話しになりません。
 ところが、2位のこの子は、女装願望の塊でした。
 この子は当時14歳でした。そえを3年間鍛えました。
 ファッションモデル学校で歩き方、服の着こなし、
 また、化粧品会社のメイク教室でメイクの勉強。ヘアメイクの勉強。
 今、やっと17歳になりました。」
「みんなには、23歳にしておこう。
男も好きなの?」
「大事な子ですので、我々は、手出ししてません。
 社長様が、お手ほどきを。
 しかし、毎朝浣腸してお尻の穴をきれいにするなどのしつけはばっちりです。」
「背丈は?」
「165cmです。ヒールで、170くらいでしょうか。」
「そうか。俺は、背の高い女が好きだからね。ちょうどいい。」
「えー、月給等は。」
「あんたのとこに、月50万。この子には、月20万でどう?」
「結構です。では、明日来させます。」
「はいはい、楽しみで、たまらんです。」

翌日の午後2時、ピンクのスーツを着た、セミショートの女性が、
第2秘書と一緒に、社長室に入って行った。
耳につけた、大きな銀のピアスがステキであった。

そばの社員が頭を近づけて話した。
「また、あたらしい第一秘書?」
「ただのお飾だけどね。」
「前の人は、2か月でお終い?」
「今度の人はなかなかの美人だよ。長持ちするかも。」
「ああ、いいなあ。社長になれば、あんな人と付き合えるの?」
「好きな人は、生涯一人でいいわよ。」
「そうだね。」
こうして、内緒話をしている社員も、第一秘書が、女装男子だとは、
考えもしなかった。

(次回は、『第一秘書登場』です。)

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スーパ洋子対大リーグ1:9⑤「大スーパ記録」最終回

最終回です。読んでくださった方々、ありがとうございました。
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スーパ洋子対大リーグ1:9⑤「大スーパ記録」最終回


シャイアンツの2番打者ジョディがバッターボックスに入った。
観客の「あと5キロ!」コールが始まる。
85キロまで、あと5キロだ。
洋子は、振りかぶって、第2投。
ボールは、うなりを上げて、クリスのミットに飛び込んだ。
バーン。
180キロを表示。
わああああああああと観客の声援。
今や、敵味方なく、全員が洋子を応援している。
「もう少し引っ張ろうと思ったけど、そろそろ行くか。」
洋子は、クリスに向かって、アゴちょっとあげた。
「185だな。」クリスに通じた。

洋子は、振りかぶった。片足を上げて、
『ショーは、大袈裟にいかないとね。』と心で言った。
洋子の左足が、より高く上がったと、観客は見た。
ムチのように体をしならせ、洋子は、全力球を投げた。
白いボールが、ヒュンとクリスのミットに収まった。
爆音。
球速表示が、「185」を示したとき、観客は、興奮して、
立ち上がり、すごい声援と拍手を送った。
打者は、もちろん見送り。
「ほんとに、俺たちは、185を見たんだ。」
「すげー、怖いくらいだった。」
テレビも、このときだけ、横映しにして、球速が分かるようにした。

観客の誰かが言ったのか、
「ウキぺディアには、ミス洋子の最速球は、190kmとあったぞ。」
「ほんとか?」
「じゃあ、あと5キロアップできるの。」
この辺から、「あと5キロ!」が始まり、それが、一気に会場に広がった。
洋子は、クリスに、アゴあげ、あと5キロを伝えた。
『うへー、洋子、ほんとかよ。』とクリスは、アゴサインした。
『試しにね。』洋子は、言った。

洋子が、190を投げようとしている。
会場はそれが、わかり、シーンとなった。
洋子は、ボールを粉で揉み、振りかぶった。
そして、クリスに向かって一気になげた。
ズバーンと大砲のような音がして、
球速掲示板が、190kmを表示した。

うわあああああああと、観客も選手も総立ち。
拍手と歓声がいつまでも止まなかった。
洋子とクリスは、近づいて、抱き合った。
「190をキャッチしたなんて、夢みたいだ。」
「クリスのおかげ。そして、そのミットの。」

二人は、観客に両手を上げて、声援に答えた。

試合は、興奮の内に終わった。
アナ「ボブさん。試合をご覧なっていかがですか。」
ボブ「今日この席で、感動的試合を見ることができ、感無量です。
   ミス洋子の190を見られただけでも、感激です。
   これもそれも、ドンジャーズのジャッキー監督の勇敢なる発表が、
   このゲームを実現しました。
   監督の願いである大リーグの活性化。実現するでしょうね。」

洋子と監督ジャッキーは、みんなに胴上げされた。
そして、宴会場に向かっているときである。
シャイアンツのロディとラルフが追いかけて来た。
「ミス・エンジェル。君はスーパーコーチだろ。」
「はーい、そうです。」と洋子は胸を張った。
「俺は、どうやったら、記録を作れる?」とロディ。
「ロディさんは、すでに、球速172kmの記録保持者ですよ。」
「え?どうして。」
「今日のメイン・スピードガンは、狂っていたんです。
 そこで、私は、アンパイアにそれを言いって、正しく修正してもらいました。
 修正記録では、ロディさんは、171.76km。
 大リーグ最速記録です。監督は、もうご存知ですよ。
 いちばん、効果的なときに、発表なさるおつもりだと思います。」
「ええ?じゃあ、ヨーコ・コーチ。あのとき、どうして、最速を出せたんだ?」
「あの5投目。あの時だけ、ロディさんの、中指と人差し指が、
 1シーム(縫い目)ずつ狭かったんです。
 指が狭くなると、指が長くなりますよね。で、有利。
 でも、ボールが揺れる欠点があります。
 それを克服されると、ジャンジャン170台が出ますよ。」
「おお、さすが、スーパーコーチだ。」

ラルフが言った。
「俺にも、一言。俺はロディのフォークが捕れない。
 毎回命がけでやってる。どうすればいい?」
「ファースト・ミットのような縦長のミットを特注するのが、一番簡単です。
 ミットの形とほぼ同じで、5cm縦に長いのを作れば、
 スコップで土を救うように、軽くボールを捕れますよ。
 3cm長いのでも、全然ちがいます。」
「やった、そうか!ありがとう。」
二人は、子供のように飛び上がって行った。

翌日記者会見があった。
ジャッキー監督、洋子、ロディ、ボルグ監督出席。

記者:ミス洋子、今回の試合で一番うれしかったのは、なんですか。
洋子:ロディさんから謝罪をいただいた後、私がマイクをいただき、
   全観客の方々が拍手をくださったときです。
   両チームのわだかまりが解けたように思え、うれしかったです。
記者:ジャッキー監督。いかがですか。
ジャッキー:同じく、ミス洋子が、私の真意を皆さんに伝え、
      「勇敢なるドンジャーズ」と言ってくださったことです。
      涙がでました。
記者:ロディさん。一番うれしかったのは、いつですか。
ロディ:もちろん私の無礼な投球を皆さんが許してくださったときです。
    ミス洋子のおかげです。
    それと、ロサンゼルスを「天使の町」と私にしては、
    上出来のシャレを言えたときです。
   (みんな、笑い。)
記者:ミス洋子は、コーチとして、多大な年俸をもってのオファーを受けながら、
   日本に帰り高校野球のコーチをなさる。その理由を教えてください。
洋子:大リーグはみなさんは、完成された選手の方ばかりです。
   ほとんど、コーチをする余地のない方々です。
   その点、高校野球の皆さんは、コーチをすれば、どんどん向上されます。
   コーチとして、その喜びは、何ものにも、かえがたいのです。
   私にとっては、『なんてったって高校野球です!』(と拳を上げた。)

美輪高校では、部員たちが、中村監督の家に集まって、テレビを見ていた。
洋子の言葉を聞いて、みんな、おおおおおおおと拍手をした。

インタビュー会場。
「はい。」とロディが手を挙げた。
司会:「ロディさんどうぞ。」
ロディ:「私ね、試合のあと、スーパーコーチ・ミス洋子に聞いたんです。
    『大リーグ最速記録を出すにはどうすればいいか。』って。
    そしたら、ミス洋子は、たった1分、私にコーチしてくれました。
    それを聞いた私は、ぱあっと目が開きました。
私みたいに、大リーグの選手だって、みんなスーパーコーチが必要なんです。
    みんな悩んでいます。ですから、倉田コーチに、どんどんアメリカに来てほしいです。
ボルグ監督:旅費、宿泊代は、全部球団が出します。漁師町フリーパス付です。
ロディ:監督、チーム独占は、無理でしょう。いろんなところを回ってもらわないと。
司会:(笑いながら)そうですね。
    ミス洋子、大リーグ選手も、首を長くして待っているようです。是非アメリカにも来てくださいね。

大きな拍手で、インタビューは終わった。

洋子は、大きなお土産の袋を持って、中村監督の家に帰って来た。
見張りがいて、洋子を見て、家の中に飛び込んで行った。
洋子が監督の家に入ると、100人の部員が集まっている。
マネージャー安田や中村監督の家族もいた。
みんな、にこにこしている。
皆は、いっせいにクラッカーを鳴らした。
「倉田コーチ、お疲れ様。」
みんなは、せーので、『なんてたって、倉田コーチ!』と言った。
『ああ、やっぱり、ここ。』
洋子は、にこにことした。

<おわり>

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スーパー洋子対大リーグ 1:9④「天使の町から来たエンジェル」

次回、⑤を最終回にするつもりです。
読んでくださると、うれしいです。
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スーパー洋子対大リーグ 1:9④ 「天使の町から来たエンジェル」

※私は、野球のルール―を詳しく知りませんので、そこは物語として、
 好きに書いています。ルールーと違うところがあると思います。

 ご容赦くださいますように。

<物語>
初めを見ていないテレビ視聴者に、ロディの山なりボールがVTRで流れた。
そこから、本気を出した2球が打たれるシーンも流れた。

各家庭では、
「ドンジャーズは、嘘をついてなかった。あの女性なら、投球も、すごいだろう。」
そんな会話がなされた。

『次は、カーブだ。』ラルフのサインがあった。
ロディは投げた。
スコーン。またもや空に白球が消えて行く。

ドンジャ―ズのエースが10連続場外に打たれたことを聞いて、
馬鹿にし放題にして、ドンジャーズを嘲笑った先頭はロディだった。
『倉田は、彼らの名誉のために、11場外を打とうとしているのか。』
ロディに思いが廻った。

倉田の心意気に比べ、俺は最低だった。
その後、ロディは、フォークと剛球を交互にして投げた。

ドンジャーズのベンチは、興奮しながらカウントダウンしていた。
あと3打。
あと2打。
あと1打。
洋子のスコーン。白球が、空に消えて行った。

「わああああ、やったー!」
とガッツポーズをしながら、洋子はホームを踏み、
ドンジャーズベンチにかけて来た。
ドンジャ―ズの連中は、抱き合って喜び、洋子を迎えた。
「ヨーコは、俺たちの屈辱を晴らしてくれた。」
「いくら君がすごくても、出来ることじゃない。」
「ヨーコは、まさに、ミラクルだ。」
洋子は、監督ジャッキーと抱き合った。

洋子がバッターボックスに帰って来たとき、
ロディが、洋子のところへやって来た。
会場はしーんとなって見ていた。

ロディは、洋子に対し、きちんと姿勢を整え、
帽子を取り、何かを言い、頭をさげた。
洋子は、うれしそうにそれを受け止め握手をした。

そして、主審がもっているピンマイクを借りた。
シャイアンツの観客側に向かって大きな声で言った。
「只今、ロディさんから、初めに投げた山なりボールの謝罪をいただきました。
 私は、感激しました。間違いは誰だってします。大切なことは、
 それを反省し、誠意ある謝罪をすることだと思います。
 しかし、謝罪をすることは、決して、簡単なことではありません。
 大人になればなるほど、地位が高くなればなるほど、難しいものです。
 ロディさんは、シャイアンツのエース・ピッチャーという地位にありながら、
 勇気を出され、誠意をもって、謝罪されました。
 みなさん!これこそが、フェアプレーではないでしょうか。
 シャイアンツのフェアプレーは、健在であり、永遠です!」
と、洋子は拳を上げた。

わああ、と1塁側も3塁側も総立ちとなり、拍手を送った。

洋子はさらに、3塁側を見て、
「そして、みなさん、ドンジャーズです!女に打たれたことを、恥と考えず、
 球界の活性化のために、それを公表されました。そのドンジャーズの勇気は、
 讃えられるべきものです。勇敢なるドンジャーズも永遠です!」
洋子は、拳をあげた。

どっと3塁側の観客、1塁側の観客、選手が立ち上がり、拍手をした。
「彼女は、グレイトだな。」とドンジャーズの一人が言った。
「ああ、今ので、俺たちを、仲直りさせた。」

ロディが、洋子からマイクをもらった。
そして、高らかに言った。
「ミス・洋子倉田のおかげで、私は救われました。
 (洋子に)どうもありがとう。
 私は、思います。ミス洋子倉田こそ、
 天使の町(=ロサンジェルス)から来た、エンジェルです!」
ロディは、拳を上げた。

1塁3塁、全観客・プレーヤーが立って、熱い拍手を送った。
洋子はうれしかった。そして、安堵の胸を降ろした。

アナ「ボブさん、いいシーンでしたね。」
ボブ「いやー、いいですね。ロディもよくミスヨーコに頭を下げましたが、
   それを、マイクで全観客に知らせたミスヨーコは、まさにエンジェルです。
   それは、ロディを救い、シャイアンツをファンごと全部救いましたね。
   また、ドンジャーズが、ミス洋子のことを球界に公表した真意も、同時に伝え、
   『勇敢なるドンジャーズ』とのミス洋子の言葉に、
   ジャッキー監督は、泣いたでしょうね。


     
洋子の連続11場外を見て、
両監督、主審の3人は相談した。
洋子は、打ち続ける。このままでは、チェンジにならない。
観客は、洋子の投球を、むしろ見に来ている。
そこで、始めにジャッキー監督が言った洋子が3本打ったら、チェンジ。
洋子が、三人三振にとったらチェンジと言うルールで行くことにした。

主審は、それを観客に説明した。
ほぼ全員が、賛成し、拍手をした。
また、主審は告げた。
ミス・洋子は、ゲスト・プレイヤーであるので、
ミス洋子の記録は、公認記録として、残らない。
ただ、コメント欄には記載される。

チェンジである。いよいよ、洋子のピッチングである。
キャッチャーは、熊のように大きいクリス。
クリスは洋子に見せた。
「洋子用、特別ミットを作った。」
それは、2周りも大きく、中身がたっぷり詰まったものだ。
「わあ、すごい。光栄です。」
「洋子、200kmまで投げていいぞ。
 ただし、俺のミットめがけてだ。ど真ん中オンリーだぞ。」
「諒解!」洋子は、拳をあげた。

さて、洋子が投げる。
観客が待ちに待ったときである。
他の選手は、一応守備に入る。
クリスと投球練習をした。
その球が、すでに速い。160kmは超えている。

1番バターが入った。
クリスのサインは、ない。すべて剛速球ど真ん中だ。
洋子は、
振りかぶり、左足を高く上げた。
少し、静止し、そこから、一気にボールを投げた。
クリスのミットにズバーンと爆音がした。
バッターは、立ったまま身動きができない。

球速掲示板が、「175km」表示した。
観客は、わああああと歓声を上げた。
シャイアンツの選手も、喜んで、拍手をした。
いきなり、大リーグ新記録であり、
前人未到である。

観客は、185を見たかった。
「あと5キロ!」というコールが、どこからか始まって、
すごい合唱となった。

洋子が、構えた。コールは、止む。
大きく振りかぶり、
一気に投げた。
ミットのすごい爆音。
「180」が表示された。
うわあああああと観客が、全員立ち上がって、夢中で拍手をした。

シャイアンツベンチの連中も総立ちだ。
ロディの隣のラルフが言った。
「ロディ。ジェラシーはないのか。」
ロディは、にっこりと言った。
「エンジェルにジェラシーする奴はいねーよ。」

(次回、最終回です。)

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スーパー洋子対大リーグ 1:9③「ロディの全力を打てるか洋子」

今日も、少し長いです。
読んでくださるとうれしいです。
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スーパー洋子対大リーグ 1:9③「ロディの全力を打てるか洋子」


ロディが、ボールに白粉をつけ、ボールを揉んだ。
今度こそ、ロディが本気になる。
守備の全員が構えた。
さあ、洋子は打てるのか。
ラルフは、剛速球、ど真ん中のサインを出し、ロディは、初めてうなずいた。
「そうこなくっちゃ。」洋子は言って、ウキウキした顔を見せた。

ロディの剛速球が来た。速い。
170kmに近い。
だが、洋子のスコーン。

ボールは一気に空の彼方に飛んで行った。
ロディの球速表示が、169.8と出て、
観客は、声援をあげた。
チャップマンの世界新記録171に、約1ポイントに迫っている。
それもすごいが、打った洋子は、これまたすごい。
打球の速さが半端ではなかった。
わあああおおおおおとすごい歓声が、両チーム側にから起こった。

4-0

ロディは、続投の様子だ。
洋子は、1周し、みんなとハイタッチし、バッターボックスに入った。

アナ「169が打たれました。次はフォークなのですか。
ボブ「フォークしかありませんね。大リーグ1の彼のフォークを、
   ヨーコが、場外に打つと、感動のシナリオなんですけどね。
アナ「フォークを場外にした人はいないのでは。
ボブ「甘いフォークをホームランならいますよ。
ロディ・レベルのフォークならいない。場外なら、まずいませんよ。
   ミス・ヨーコ打ちますかね。ああ、興奮しますなあ。」

ラルフは、ロディのもう一つの武器であるフォークのサインを出した。
『これを、打たれたら、俺は、あの女に頭を下げる。』
169kmを当たり前のように打たれ、
ロディは、やっとその気持ちになった。

ドンジャーズベンチは、ささやき合っていた。
「おい、洋子は、変化球打てるのか。」
「10連続場外は、直球だったろ。」
「俺ら、洋子が変化球打つの見てねーぞ。」
「やべ~~。」
ベンチで、みんなは顔を見合わせた。

ロディのフォークは、ベース上に落ちるくらいに落ちる。
三振を取る決め球に使う。今まで打たれた記憶がない。
ましてや、場外に打つなど考えられない。
洋子の場外もこれで終わりかと、観客は思った。

ロディは、振りかぶった。
渾身の一投を、ラルフに向かって投げた。
「フォークね。」
洋子には、投手の球の握りが見える。
洋子は、思い切り足を開き、
地面すれすれを擦るようにスイングした。
スコーン!
投げられたボールがフォークだとわかり、観客は、わああああああと声を上げた。
洋子の打球は、同じく、空の彼方に消えて行ったのだ。
やったー!
ドンジャーズベンチは、狂乱していた。観客も総立ちになり夢中で拍手をしていた。
ロディのフォークを場外へなど、夢のまた夢でしかない。
シャイアンツ側の観客も厚い拍手をしていた。
すごいプレーには、敵味方なく、賞賛する。

テレビのある家庭は、子供たちが大変な騒ぎだった。
「ロディの球が、日本の女の子に、全部場外に打たれてるんだよ。
こんな、ドラマ見てる場合じゃないよ。大きいテレビで見たい。
とにかく、すごい。ロディのフォークが、場外までもってかれたよ。」

「それは、大変だ!ありえない。」と大人も騒ぎ、

初め視聴率5%だったものが、一気に25%に急上昇した。
テレビは、洋子が、ロディのフォークを場外に運ぶ映像を、
くり返し何度も流した。

5-0

アナ「出ましたね。信じられないものを見ました。」
ボブ「いやはや、これは、あっぱれ。言葉も出ませんね。」

『またとない相手だ。俺のすべてを投げてみよう。』
ロディはそう思った。
ラルフは、ロディの気持ちが分かるのか、変化球を要求した。
ロディは、振りかぶって投げた。
2番目に得意なスライダーだ。
洋子は、ピッシャーが投げた瞬間、そのボールが分かる。
すぐに見てとり、やや屈んで、スコーンと振った。
白球が、またもや、空に消えて行く。

6-0

『あれほどの相手を、俺は始め馬鹿にしたのか。
 いつでも、女を三振にとれると思っていた。
 それが、剛速球も決め球のフォークまで軽々場外だ。
 全国のファンや、少年たちが見ているというのに。
 とんでもない姿を見せてしまった。
 それが、シャイアンツの姿だと見られる。
 今まで、みんなで、フェアプレーのシャイアンツとの伝統を守って来たのに、
 俺一人で、それを、4球で壊してしまった。
 フェアーなファンを失望させた。なんということだ。』
ロディの胸を、自己嫌悪と後悔の念が襲っていた。

アナ「ロディは、何か考えていますね。」
ボブ「プロレス作戦を後悔してるんですよ。
  はじめ山なりボールで、ファンを冷や冷やさせ、
   途中から剛球とフォークで一気に三振にとり、プロの実力を、
   見せつける。ファンには、ロディはやっぱり強いってね。
   その剛球とフォークを軽々場外ですよ。そりゃショックでしょう。
アナ「ミス・ヨーコは、軽々もっていったんですか。」
ボブ「そうですよ。シャイアンツ・ファンのために、
    フルスウィングしたように見せただけです。
    ラルフとロディは、それわかっていますよ。
    だから、ロディは、今落ち込んでいるんですよ。」
アナ「ひえ~~。169の剛球も軽々だったんですか。」
ボブ「だって、ドンジャースの人が、彼女185投げるって言ったんでしょ。
   そんな人にとって、169は、簡単でしょう。」
アナ「じゃあ、ボブさんは、彼女の185を信じてらっしゃる?」
ボブ「もちろん。ドンジャーズの人達が、嘘を付く理由が考えられません。
   嘘なら、170くらいに言っておくでしょう。」

(次回は、『両チーム仲直り』です。)

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スーパー洋子対大リーグ 1:9②「試合開始」

つい熱が入り、4ページと長くなってしまいました。
読んでくださるとうれしいです。
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スーパー洋子対大リーグ 1:9②「試合開始」

ネットワークは、西海岸一帯まで。夜7時から。
日本は、昼に当たる。
生徒は、授業休みに、スマホを見れば、少し見られる。

こうして、洋子は、視察団の2人と共に、
サンフランシスコ行の飛行機に乗った。
洋子は、英語がネイティブ並みに堪能である。

初日、洋子は、サンフランシスコの町をはしゃぎながら遊び回った。
使節団の一人が、「あの、明日のプレッシャーはないのですか。」と聞いた。
「もう、心うきうきです。」と洋子は言った。

さて、いよいよ、ようやく翌日。
試合の日である。
球場は、サンフランシスコ・シャイアンツ球場。
洋子は、ドンジャーズの面々に大歓迎をされ、
特注でSSサイズのドンジャーズのユニホーム、そして、靴ももらって、
上機嫌だった。

試合は、攻撃は洋子一人。
ピッチャーも、洋子一人。後ろに一応守備がいる。

観客は、ロスとシスコといいう近さであり、会場はほぼ満席であった。
ただ、テレビの視聴率は、5%以下と低調だった。
皆、「あり得ねー。」と洋子の実力を端から信じなかったのである。

テレビ放送ありなので、アナと解説者がいた。
アナ「ボブさん。今日の前代未聞の勝負。どうご覧になりますか。
ボブ「う~ん。長い野球の歴史の中で、その記録を超えるのは、まず考えにくいです。
   連続10場外にしても、あり得るとは思えませんがね。
   だが、ドンジャーズは、見たと言っているので、あるかも知れませんよ。
   私は、どっちかというと、ドンジャーズの方であって欲しいと思っています。
と、解説者ボブは言った。
ボブは、毒舌で、両チーム公平に語ることをせず、えこひいきで有名であり、
アナウンサー泣かせの解説者と言われていた。

1塁側、シャンアンツ、3塁側、ドンジャーズ。
たった一人の洋子から、異例の先発となった。
(1塁側の観客は、ピッチャ・ロディが、
日本の女を三振にとるのを見たかったのである。その配慮だった。)
シャイアンツのメンバーが守りにつき、ベンチには、残り6人と監督ボルグがいた。
相手ピッチャーは、ロディ。
シャイアンツのエース・ピッチャーであり、
口ひげを生やし、やや年配に見える。
洋子は、1番重いバッドをもらい、背に声援を受けながら、バッターボックスに向かった。
相手のキャッチャーは、見覚えがある。
名は、ラルフ。前回ドンジャーズにいて洋子を知っている一人である。
洋子は、キャッチャー・ラルフにウインクをした。
ラルフもにっこりそれを返した。好青年である。

プレイボールの時刻が迫るほど、会場の人々の声援が盛り上がる。
ほとんどの声は、「嘘でもよし、ほんとでもよし!」というものだった。
やがて、主審が、「プレーボール!」と高らかに声を上げた。
観客の声援は最高潮に盛り上がる。
洋子の実力が、やっと分かる。それを見に来ている。

洋子は、構えた。
相手ピッチャー・ロディの目つきが悪いと気になった。

会場は、固唾を飲んで、見守っていたのである。
だが、一人、ピッチャー・ロディは、
『俺は、メジャーのエースだぜ。
 あんなチンケな女と、まともにやってられるか。』
そう思い、ひどい山なりボールを投げたのである。

アナ「これは、なんでしょう。」
ボブ「名もない女に投げる気もしねーというアピールでしょう。
   それとも、山なりボールでは、場外は無理。せいぜいセンター前です。
   つまり、逃げですね。
   しかし、フェアプレーのシャンアンツとしては、顔に泥をぬりました。
   ドンジャーズが怒っていますが、当然ですね。」

シャイアンツのベンチの何人もが、ロディの投球に舌打ちした。
フェアプレーが売り物のシャイアンツだ。
今のは、いけない。守備に立っている選手達も、苦い顔をした。
3塁側ドンジャーズは、全員ブーイングの嵐である。

洋子は、バットを引いた。
ラルフに「あれなに?」と聞いた。
「君を馬鹿にしてるのさ。」ラルフは言った。
「ふ~ん。」と洋子は言った。
「ボール!」の主審の声。さっきの山なりボールである。

このとき、洋子は、場外の1点に向けて、バットを向けた。
ベイブルースの有名なポーズである。「あそこに打つ!」
「おお、いいぞ、いいぞ。」とドンジャーズ側は拍手に湧き、すごい声援が起こった。
洋子は構えた。
「山なりを場外へ運んだ奴はいねえよ。」
ロディは、にやっと笑って、山なりをまた投げた。
「行くわよ。」
洋子は、スコーン!とフルスウィング。
わあああああああと声が上がり、
観客が、ほぼ全員が立ち上がった。
全員が見つめるボールは、空の彼方に飛んでいき、
まだ、日暮れ前の空に見えなくなったのである。
ボールが空の彼方まで飛んで見えなくなるなど、
ほとんどの人が見たことがなかった。

アナ「ボールがあんなに飛ぶものですか?」
ボブ「飛びませんよ。山なりでは、せいぜいセンターフライ。
   見事でしたね。これで、ミス・ヨーコはヒロイン。
   ロディは、一気に道化になり下がりましたね。
   彼は、後2回道化をやりますよ。」
アナ「そ、そうなんですか?」

「ざまーみろ。あんなボールで遊んでるからだぜ。」
ドンジャーズのベンチは、そんな声があふれていた。

ラルフは、ど真ん中。最速球のサインを始めから出し続けている。
ロディはそれを無視して、再び、山なりボールを投げた。
「バカヤロー。何人の人が見てると思ってんだ!」
味方シャイアンツのベンチから、ロディへの罵声が飛んだ。
洋子は、スコーン。
観客は、再び空に消えて行くボールを見た。
洋子がホームベースを通った。
ドンジャーズのベンチの人達が、タッチしに出て来ていた。
みんな、にこにこしている。

ロディは、また山なりボール。
洋子の場外ホームラン。

3-0
   

さすがに、キャッチャー・ラルフが出て来た。
ロディに言った。
「マウンド降りたきゃ早く降りろよ。
 わかってるか。
 ヨーコは、場外ホーマー連続11本を狙っているんだ。
 山なりボールじゃ普通飛ばない。場外を防げる。
 そんなきたねー手で、天下のロディは、場外が恐くて、逃げ回ってる。
 ファンは、恥ずかしくって、うなだれてるよ。
 お前はすでに、シャイアンツの顔に泥を塗った。
 フェアプレーが、シャイアンツの売りじゃないのか。」

「わかったよ。」とロディは言った。
ロディは、直球型の投手だ。最速、169km。
大リーグ中、3番目に速い球を持つ男だ。

アナ「ラルフは、何をいったのでしょう。」
ボブ「下手な芝居は止めろと言ったのかな?
   ロディはね、あれをやりたかったんですよ。
   プロレスであるでしょ。ヒーローが初めの25分、悪役にめためたにやられる。
   ところが、最後の1分で、一気にやつける。カッコイイ!それです。
   ここでロディは、本気になって、169の剛速球と、
   大リーグNo.1のフォークで、ミス・ヨーコを地に叩き伏せる。
   ファンは、超エキサイトですよ。」
アナ「なるほど。」
ボブ「ロディがミス・ヨーコに打たれなきゃね。彼はヒーローでしょう。
   でも、打たれたらおしまい。フォークを場外に打たれようもんなら、
   目も当てられない。さあ、次は、大リーグ3番目の169kmが来ますよ。
   そして、次にフォークね。」

(次回は、『ロディの本気を、打つか洋子』です。)


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洋子対大リーグ1:9①「試合前夜まで」

スーパー洋子を書きます。せっかくランキングの順位があがったのですが、
スーパー洋子でがんがん下がってしまうことが必定です。
でも、他にネタがないのです。今回の相手は、こともあろうか大リーグです。
読んでくださるとうれしいです。
====================================  

洋子対大リーグ1:9①「試合前夜まで」


大リーグ・サンフランシスコ・シャイアンツとロサンジェルス・ドンジャーズが、
ふとしたことで、球界を揺るがす大喧嘩となった。
シ「日本の女の投げる球を打てねーとは、情けねえったらありゃしねえ。」
ド「彼女の球は、お前らだって打てない。打ってから、大口を叩け。」
シ「何?女が、10連続場外ホームランだと?どういう球を投げてんだ。」
ド「彼女の侮辱は、よせ。彼女から三振を取ってみろ。」
という口論から始まり、野球ファンを包み込み、大きな騒ぎとなった。

これは、アメリカほぼ全土に広がり、ドンジャーズは、日本の女に、
10連続場外ホームランを打たれた。
ドンジャーズは、その女の投げる球は、185kmだと言った。
そう、広まった。
ドンジャーズは、そんな意図で、女性の球が打てなかったと、公表したのではなかった。
女性にも、男性でもかなわない、素晴らしい人がいるというつもりの公表だった。
それが、おかしなことになってしまった。
ドンジャーズは最終的に、球団の名誉にかけて、ミス倉田洋子を呼んで、
サンフランシスコ・シャイアンズとの試合を実現すると言った。

ことは3年前、ロサンジェルス・ドンジャ―ズが日本への視察のとき、
球速180kmを投げる女性を見たのだ。
バッティングもすごい。
視察団は、球団に言葉で言っても信じない、
洋子に是非、アメリカに来て、チームの見る中、投げて、打って欲しいと頼んだ。

それが実現し、その女性倉田洋子は、アメリカ・ドンジャーズの球場に行った。
そこで、ドンジャーズの選手たちは奇跡を見た。
倉田洋子は、185kmの球を投げ、もちろん、だれも打てなかった。
また、エースピッチャーの投げる渾身の球を、10球すべて、場外ホームランにした。

ドンジャーズは、その場で、倉田洋子に、年俸2億円でコーチの契約を願い出たが、
洋子は、高校野球のコーチの仕事を優先し、日本に帰って来た。
これは、月間甲子園にも、美談として載っており、日本の高校野球ファンの多くが、
知っていることだった。

ここアメリカ。
その、ドンジャーズでの彼女の記録を、信じないものは多くいた。
「なに?球速185km?夢でも見たんじゃないのか。」
「連続10場外ホーマー?よっぽどヘボなピッチャーだろうよ。」
と、人々は笑った。
洋子の投球や打撃を動画に収めてもいたが、
早送りだの、ホームランのみ編集しているだの、
ケチをつければ、切りがない。
皆を信じさせるには、結局、本人倉田洋子に来てもらい、
試合をしてもらうしかないということになった。

その夜、ドンジャーズの視察団としてかつて日本に来た2人が、
美輪高校野球部監督中村の家に来た。
洋子は、美輪高校のコーチであった。
二人の内一人は日本語ができ、事情を話した。
中村は、腕を組み笑った。
「あはは。普通、信じなくてあたりまえでしょうねえ。
 しかし、私は、打席に立ちましたからね。
 日本のプロ野球で、10年4番打者を勤めた私です。
 この私が、彼女の185kmを前に、体が硬直してしまい動けませんでした。
 打撃も、ピッチャーの帽子のてっぺんをかすめて、
そのままフェンス越えをすると言って、3回やって、3回ともその通りにしました。」
「では、監督は、彼女のアメリカ行きに賛成してくださいますか。」
「大賛成です。日本にも、これほどの女性がいるのだと、見せつけてやりたい。
 さぞ、痛快でしょうなあ。」
監督は、上機嫌だった。
「そうだ、我が校は、公立ですので、
 いろいろ面倒なことがあります。
 例えば、公務員は、臨時収入を得てはいかんのです。
 ですが、マネージャーの安田という大変有能な教師がいます。
 彼に頼むと、魔法のように難問が解決します。
 手配は、安田先生にお願いし、
 すべて整ったとき、ご連絡します。」

安田は、その話を聞いて、「ひゃっほー!」と飛び上がった。
そして、瞬く間に手配をした。
洋子の興行収入は、日本高校野球連盟に全額寄付をすると言った。
テレビでは、情熱的スポーツ番組に定評のあるTBB放送局の、
小池ディレクターと、遠藤サブディレクターに話を持ち掛けると、
二人は大喜びで、一切を引き受けると言った。
「スーパーコーチ倉田洋子」の名を知らぬ野球青年はいないほどで、
宣伝には、大して労を要しなかった。
こうして、日本の準備が進むうち、
アメリカでも、どんどん企画が進んで行った。

問題は1つ。ミス倉田が打ち始めると切りがなく、
3点入ればチェンジにしてはどうか、とドンジャーズが提案した。
シャイアンツは、火のように怒り、
「我がチームが、そこまで点をとられると言うのか!」と言った。
結局、従来のルールに則り行われることになった。

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専業主婦・柳沢聡子「大御所・伍代洋造」の巻

3ページあり、少し長目です。読んでくださるとうれしいです。
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専業主婦・柳沢聡子「大御所・伍代洋造」の巻


高根沢がシェフをやっている、レストラン・リーゼに、金曜日に行くことが、
義男、聡子夫妻の大きな楽しみだ。
相変わらず義男は、ネクタイをしているものの、よれよれのスーツだ。
一方隣の聡子は、隙一つない恰好。
レストランに着いたのは、午後7時。
義男は、カリフォルニア・ロゼ。

くるっと見回すと、80歳くらいの羽織袴の老人が、
ワインの首に、赤いモールを取り付けている。
やって来たソムリエのエリ子に聞いた。
「あの方、赤いモールで何をやってらっしゃるのかしら。」
「ああ、それは。」とエリ子はにっこりした。
「聡子様と同じことをしてくださっているんです。
 珍しいワインをお飲みになったとき、ソムリエの私達にもと、
底から、4cmくらい残してくださり、
 『中に入ってるよ。』という目じるしに、赤いモールをビンの口に巻いてくださいます。
 聡子様の場合は、コルクで栓をしてくださいますよね。」
「コルクより、赤いモールの方がステキね。
ビンが、赤い蝶ネクタイをしているみたいで、可愛いわ。」と聡子はにっこり言った。
「ほんとだ。可愛いね。」と義男もにここことした。

モールを付け終ると、老人は、杖を持って立ち上がった。
そのとき聡子は気が付いた。
「大変、伍代洋造先生だわ!」
そう言って、老人の方へ、急ぎ足でいった。
細身で小柄な人だ。
「先生!伍代洋造先生でらっしゃいますね。」
老人は、聡子を見た。
「おお、これは、これは、柳沢聡子さんじゃないか。」
「覚えてくださっていたのですか。
 あれは30年前です。軽井沢で行われたワインを楽しむ会、
 伍代先生が講師でした。」
「聡子さんは、人一倍熱心な、生徒だった。
二人は、座り直し、聡子の横に義男が座った。
「あの、紹介いたします。夫の義男です。
 この人は、誰よりもおいしそうに食べ、おいしそうに飲む人なんです。」
「おお、それが、一番レスランには、うれしい客ですね。」
と洋造はにっこりした。
聡子は、エリ子に「シェフに伍代洋造先生がお出でだと言いに行って。」
と言った。
すると、シェフの高根沢は飛んで来た。
「おお!伍代先生が、食べに来てくださっていたのですか。」
「シェフの料理はおいしいものだから、10回ほど、来ていますよ。」
「おおなんと。光栄です。あの、私のようにひねたものより、
 若いのを一人呼びます。何か、一言、言ってやってくださいませんか。」
高根沢は、言った。そして、セカンドの小林に、
「お前、話し聞いて来い。日本一の方だ。
 みんな、悪いな。ここは、小林に行けせてやってくれ。」高根沢言った。
「いいですよー。」とみんなはにっこりと言った。

小林は、カチンカチンになっていた。
若く、小柄で、可愛い顔をしている。
「シェフが、あなたに何か言えとのことなのです。
 私は、小林さんの料理を知ってます。シェフが大火傷をしたとき、
 代わりにお料理をしましたね。私は、それをいただきました。
 実においしかった。私は、世辞が言えません。
 小林ドレッシングも傑作です。感心しました。

 この機会に、あなたに重要なことを言います。
 あなたは、すでにシェフになれる腕があります。
 だけど、高根沢君が、君をどこかのシェフになかなか推薦しないのは、
 訳があると見ました。
 小林さんは、気がやさしい。厨房のコックたちに、ビシバシ言い、
 ダメなスープは、だめだ!やり直せ!などと言い再度作らせる。
 そういうことをあなた自身がまだできない。自信がない。
 あなたの性格は、コックたちにビシバシと命令するというものでない。
 そう思われているからです。

 でも、小林さんは、いいシェフになれますよ。安心してください。
 それは、丁寧語を平気で使えばいいのです。年下にも年上にも。同じように。
 『このスープ、味がもう一歩です。もう一度作って見てください。』
 『ローストし過ぎています。新しい肉で、もう一度やってください。』
 逆に、誉めもします。
 『このスープ、最高に仕上がりましたね。おいしいです。』
 『包丁研いだのですか。サクサクに切れてますね。』
 そう言って、うれしそうな顔をするのです。
 うれしそうな顔は、どんな誉め言葉より勝ります。
 ボーイやウェイトレスさん、ソムリエさんにも、丁寧語を使う。
 そして、たまに、店が終わったときに、
 あなたが、腕によりをかけて、サイコロ肉のステーキ、カナッペなどを作り、
 厨房で、コックさん、ホールの人にも、全員に振舞うのです。
 素晴らしくおいしい。みんなは、やっぱり、シェフはシェフだなあと思い、
 あなたを尊敬します。そして、あなたは、みんなに愛されるシェフになります。
 私がコックなら、そんなシェフの下で働きたいです。
 どうですか。そんなシェフならやっていけそうですか。」

小林は泣いていた。
聞いていたソムリエ達も泣いていた。
聡子も、義男も泣いた。

「一生心に残るお言葉をいただきました。
 大きな悩みだったんです。自分は、強面のシェフにはなれない。
 みんなを叱ったり、命令なんかできない。
 だから、一生シェフにはなれないと思っていました。
 今、いただいたお言葉で、自分なりのシェフになればいいのだとわかりました。
 ありがとうございました。」
小林は、大きく頭を下げた。そして、厨房に返った。

高根沢が待っていた。
「どうだ、日本一の先生の言葉は。」
「最高でした。ぼくを、シェフになりたいという気持ちにさせてくださいました。」
「ほんとか!じゃあ、俺は、本気で探すぞ。
 小林君をシェフとして待っているところを。」
「はい。いつでも、いいです。お願いします。」小林はにっこりと言った。

高根沢は、腕を組んで、首を傾け、
『一体なんて言われたのかな・・・』と小林を見て思った。。

(つづく)

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自叙伝 「ママのサプライズ」(再投稿)

自叙伝 「ママのサプライズ」

ネタが途切れ、再投稿をいたします。
これは、新宿のゴールデン街の「ラーメン酒場」という女装店で、
美人の典子ママのアルバイトとして、働いていたときのお話です。
小さなお店で、カウンター席が7つで満員でした。
1回のお話をさらに半分にして、短くしました。
かつて、お読みになった方には、失礼いたします。
読んでくださるとうれしいです。


<自叙伝>

その日、私には、ある一つの大仕事があった。
そのために、時計の針が12時を回るのを待っていた。

午後9時からの3時間がどれだけ長く思われたことだろうか。

緑ママ発案の、柔らかスルメは、大好評だった。
おつまみに出すと、
「お、これはいけるね。」とほとんどのお客様が言い、
水割りをたくさん飲んでくれた。

その度に、ママと私は顔を見合わせ、Good!のサインを出し合った。

11時を過ぎた頃から、常連のお客様が一人、二人、三人とやって来てくれて、
7つの席は満配になった。
みなさん、柔らかスルメがおいしいと言って、
どんどん飲んでくださった。

椅子が空いたことがなかった。

ママが、小声で、
「今日はどうしたのかしら。」と私に言った。
「スルメのおかげですよ。」と私は笑って言った。

12時まで、あと10分というとき、
ママが、
「ナナ、もう上がって。」と私に言った。
「あ、今日はもう少しいます。
 だって、こんなにお客様いらっしゃるし。」と私は言った。
「助かるわ。ありがとう。」とママが言った。

席が満杯なのに、またお客様が来た。
「まあ、Kさん。この通り、満席になってるんですよ。」とママがすまなそうに言った。
「あ、かまわないよ。俺、立って飲むから。」とKさんは言った。
それから、つぎつぎに常連さんが入ってきて、みなさん一同に、
「立って飲むからかまわないよ。」とおっしゃる。

ママが、驚いた顔をしている。
「ナナ、今日はどこかでお祭りでもあるのかしら?」
「多分そうですね。」と私は言った。

時計の針が12時を差そうというとき、
店の中は、15人以上のお客様がいた。

針が、12時を差した。

私は、隠していたクラッカーをパパーンと鳴らした。
すると、お客様が一声に、
「ハッピーバースデイ、典子ママ!」と叫んだ。
「え?まあ…。」と典子ママは、胸に手を当て、驚きの声を上げた。
「みまさん、じゃあ、そのために?」
「そうですよ。はい、プレゼント。」とHさん。

みなさんそれぞれプレゼントを渡していた。
私は、こっそり買ってあった、バースデーケーキを持って来た。

「オー!」と歓声が上がった。

ロウソクを立てて、「ハッピーバースデイ」の歌をみんなで歌った。

ママが、ロウソクを吹き消す。
ママは、幸せそうだった。

「一体、だれの仕業?」とママが言った。
常連のKさんが、
「ナナちゃんだよ。1週間くらい前から小さいカードに、『ママの誕生日の○月○日の12時に来られたら来てください』ってのを帰り際に渡されてね、みんなそれで来たんだよ。」と言った。

「それで、みまさまが。まあ、うれしい。あたしこんなの初めて…。
 自分の誕生日なんて、もう何年も忘れていたのに…。」
ママは、口に手を当てて涙ぐんでいた。
そして、私を見て、
「ナナ、ありがとう…。」
と私を抱きしめてくれた。

「じゃあ、今日は、立食パーティーになりますが、
 飲み物、食べ物すべて、只にいたします。」
とママが言った。

みなさんが、「おー、やったぜ!」と叫ぶ。

「ママ、今日はナナがカウンターをがんばります。
 ママは、あちらでどんどん飲んでください。」と私は言った。

「お言葉に甘えるわ。ナナ、ありがとう。」とママ。


ママの楽しそうな話し声、お客さん同士の賑やかな笑い声…。

ママの言葉を思い出した。
「どこかでお祭りでもあるのかしら?」

『ママ、お祭りは、ここですよ。』

私はうふっと笑って、腕まくりをした。


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エッセイ・私の妄想「宝塚少年歌劇団」

エッセイ・私の妄想「宝塚少年歌劇団」


物語が、連続しましたので、短いエッセイを書きます。
私が小さいとき、女装の人を見られるのは、歌舞伎でした。
しかし、私は、洋装の女の子の中で学校時代を過ごしましたので、
歌舞伎のような和装の女装の人には、あまり萌えませんでした。

そこで、宝塚少女歌劇団の男番のような「少年歌劇団」のことを妄想して、
密かに興奮していました。

江戸時代の歌舞伎の女形は、幼いころから、
女形として修業を余儀なくされたそうです。
歌舞伎だけでは、十分な収入がありませんでしたので、
お金持ちの旦那の集まりに呼ばれ、踊って歌い、
会がお開きになったとき、夜のお相手をしたと聞きます。
私は、思いました。
心も女である女形ならいいが、心が男の女形は当然いる。
彼らは、夜のお相手が、辛かったのではないだろうか。

当代きっての女形がいたそうです。大変な美貌で、女そのものです。
彼女は、方々のお座敷で引く手あまただったそうですが、
心は男だったのだそうです。
私は、話してくれた人に、
「その女形の人は、夜のお勤めはどうしたの。」と聞きました。
「それは、プロだもの。女の声をあげて、感じているふりをして、
 やったのよ。」
私は、彼女が少し気の毒になりました。

話がそれました。
私は、中学生のころ、「少年歌劇団」のことをよく妄想しました。
学校は歌劇団の中にあり、全寮制です。小学生から。
朝から晩まで、女の子として、過ごします。
目鼻立ちのいい子だけ入学できます。
女の子の仕草、所作、表情などを徹底的に叩き込まれます。
もちろん歌踊りもです。
こうして、中学生になる頃は、完全な女の子です。
男言葉を忘れてしまいます。
「あら、そうですの。」とか、「いやん、知りませんでしたわ。」
とかの、お上品な言葉遣いしかできません。
髪は、背中の真ん中まで伸びています。
変声期になっても、少女の声を出せるよう訓練します。
コルセットを女性のくびれの位置にあて、ずっとつづけます。
寝る前に、木の床に、お尻を何度も打ち付けます。
こうすると、骨盤が開きヒップが大きくなります(眉唾です)。

高校生になると、団員同士、セックスが解禁となります。
みんな女の子として、レズビアン・セックスをします。

舞台は、今の宝塚歌劇のようですが、女役が少年、
男役が少女です。

と、こんなことを、毎夜毎夜考えて、私は、密かに興奮しました。
今の、A○Bや乃○坂の子達の、女装子番ができないでしょうか。
私は、それを待ち望んでいます。


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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