スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エッセイ「サーカスは怖いところ?」

エッセイ『サーカスは、怖いところ?』


私が子供のころ、親はダダをこねる子供に、言うことを聞かせるために、
「サーカスに売っちゃうよ。」「サーカスに連れていってもらおう。」
という脅し文句を、よく言いました。
子供はそれが恐いので、たいてい言うことを聞きました。
なぜ、サーカスが恐いのかといいますと、
あの怖い曲芸をするところ。
そして、子供をさらっていって、その子達を鍛えて、
サーカス芸人にする。この2つの理由でした。

これは、我が家だけでなく、どの家の子も、サーカスを怖がっていました。

しかし、私は、サーカスにあるロマンを感じていました。
その頃、私は、すでに女装子だったのです。
なぜか、サーカスにさらわれたら、女の子として育てられると思っていました。
サーカスに行くと、曲芸の練習をしている子供がいます。
その中に、男の子もいますが、みんな女の子として育てられた男の子です。

髪を伸ばすように言われ、一日中女の子の言葉を話すように言われ、
女の子の振る舞いで、強制的に一日を女の子になって過ごします。
12、3歳になったら、もう、立派な女の子になっていて、
男言葉を話そうと思っても、出ません。
女の子の仕草しかでません。完全に女の子になってしまうのです。

その頃芸を教えられます。
綱渡り、空中ブランコ。馬の曲乗り。
普段の衣装は、超ミニの白いワンピースですが、
ショーのときは、メイクをして、きらびやかなワンピースです。
サーカスの花形になると、お客から花束のプレゼントをもらえます。

こんなことを考えて、私は、密かに萌えてしまいました。
「サーカスに売るよ。」とは、怖い言葉でしたが、
私にとっては、心をくすぐる言葉でした。
「人生が2度あったら、女の子としてサーカス団員になるのもいいな。」と、
ときどき、本気で考えます。

おわり

(次回は、未定です。)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




スポンサーサイト

ニューオーリンズに来た女の子 (後編)「日本語ってよくわかるよね」

ニューオーリンズにやって来た女の子②「日本語ってよくわかるよね」


恭子のボストンバッグを、車の後ろに入れて、
車に乗ったとき、恭子は感激していた。
「わあ~、楽。車がないと、ボストン下げて、100メートルを10分かかった。」
「それ、全部ぼくもやったよ。」
私達はまず、私のアパートに行った。
「わあ~広い。家具付きだったの?」
「うん。便利だったよ。」
「ここ、月いくらで借りられるの。」
「110ドル。」
「わあ、じゃあ、私が今日泊まるハズだったホテルの1泊とあまり変わらない。」
「でしょ。」

「ラーメンとお粥とどっちがいい?」
「ラーメンがいい。」
「元気になったね。」
「うん。精神的なものが、大きかったみたい。
 ジュンと日本語しゃべれて、それで、すごく安心した。」
ラーメンができた。
「わあ~、このチャーシューどうしたの。」
「つくったんだよ。豚の肩ロースの塊を、
水の中で40分煮て、冷やして、お醤油とお酒の中に、1日つけると、
できあがり。」
「すごい。日本のラーメンのと変わらない。おいしい。」
恭子は、感激しながら全部食べた。

「どうする?昼寝をする?すぐ、バーボン通りに行ってみる?」
「もう、元気になったから、バーボン通りに行きたい。」
恭子の回復力は、大変なものでした。

バーボン通りのそばに、車を横づけにして車から出ると、
もう、ストリートからのジャズの音が聞こえます。
「わあ、なあに?隣のストリートから聞こえてくるの。」
「そう、ジャズホールは、みんなドアをオープンにして、
 通りの人に聞かせてくれてるの。」

通りに出ると、ジャズの通りです。
「わあ、あたし、ここに来たかったの。ジャズ、聞き放題ね。」
「うん、ぼくも初めて来たとき感激した。」

『プリザベーション・ホール』というジャズホールに来ました。
昔のジャズマンでやっている「骨董ジャズホール」ともいうべきところです。
「わあ、ここ旅行ガイドに出てたの。1ドルで入れるんでしょ。」
「うん、1ドル。リクエストは3ドル。
 セインツ(聖者の行進)は、町のシンボルだから、5ドル。」
恭子は、1ドルで入れることに感激しながら入りました。
みんな黒人の70歳くらいの人で演奏しています。

その内、曲が終わったとき、観客がわあ~と湧きました。
「どうしたの?」
「今、前の人が『セインツ』をリクエストしたの。」
「わあ、ラッキー!」と恭子が言いました。
セインツは、演奏者が、ここぞとばかりに、陽気な音楽を奏でます。
ホールの後ろの方では、年配の人達が、踊っています。
「わあ、いいなあ。」と恭子が喜んでいました。

ホールを出て、恭子が食べられそうな、生ガキの店に行きました。
「おいしい。アメリカに来て、おいしいと思ったの初めて。」
恭子は、1ダースをぺろっと食べました。
それから、フレンチコーヒーの有名な店で、
ドーナツとコーヒーを飲んで、
そこからミシシッピー河の堤防を上って行きました。
堤防のベンチに座って、
「これが、ミシシッピー河なんだ。」と恭子。
ちょうど、夕方で、川面に夕日が照っていました。
遠くに、マーク・トゥエン号の船が見えました。

「あたし、もうここで、十分満足。
 今すぐ家に帰ってもいい。」と恭子。
「ニューオーリンズは、アメリカ第2の観光地。」
「1番は?」
「サンフランシスコ。」
「ここより、いいの?」
「車がなくても、困らない町。まるで、町が遊園地。」
「やっぱり、名前だけのことはあるのね。」

夕方、私のアパートに帰って来て、二人で餃子を作りました。
皮も作ります。
恭子は、とても感心していました。

ベッドは、恭子に譲りました。
私は、ソファーを横に並べて寝ました。

翌日、恭子と私は、バーボン通りをもう一度見に行きました。
私は、恭子に、飛行機の旅に変えることを提案し、
恭子は、納得し、私は、飛行場まで見送りました。
「ジュンは、私に来てくれた天使だったと思う。」恭子はいいました。
「まさか。」
「カフェテリアで、死にそうになっていて、日本語が聞けた。
 あのときは、ジュンが天使に思えた。」
「そう。自分が天使になれるなんて、思っても見なかった。
 恭子は、ぼくが、このニューオーリンズに来てから、初めての日本人。
 ぼくこそ、うれしかった。日本語ってよくわかるよね。」
「ほんとに。」
二人で、笑った。
恭子は、何度も振り向き、私に手を振っていました。
私は、恭子がゲートに消えるまで、見送っていました。

(次回は、未定です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





ニューオーリンズに来た女の子 (2話完結)

ニューオーリンズの思い出を書きます。
短いお話で、2話で完結にいたします。
あまり、ストーリーがありませんが、読んでくださるとうれしいです。
=================================

ニューオーリンズに来た女の子


私がアメリカに来て、寮で女の子デビューして、
車を買って、アパート住まいを始めたころでした。
私は、アメリカに来て食事が合わず、10日間も飲まず食わずでいて、
死にそうになったことを思い出しました。
そんな私を助けてくれたのは、大陸横断バスのターミナルのカフェテリアでした。
そこに置いてある、コーンフレークを食べて、私は生き返りました。

私は、そのターミナルが懐かしくなって、
ある土曜日の午後に車で行ってみました。
ターミナルに入ると、どこか懐かしい匂いがしました。
私は、早速、カフェテリアに行ってみました。
そこで、コーヒーを飲みながら、ふと見ますと、
テーブルに突っ伏して、かなり具合の悪そうな女の子がいます。
どうかしたのかなと思って近づきました。
その子は日本人だと勘でわかりました。
椅子の横に、旅行用のリュック型のスーツケースが置いてあります。

「もしもし、どうか、しましたか。」と言うと、
その子は、はっと顔を上げて、私を見て、
「日本の人?」と涙ぐみました。
私は、自分のコーヒーを持ってきて、
「どうしたの?」と聞きました。
「バスで大陸横断するつもりだったのだけど、
 食事が合わなくて、この5日間、ほとんど何も食べてないの。」
「ぼくは、ここに来て10日間食べられなかったよ。」といいました。
「あの、女性ですよね。」とその子。
あ、そうか。日本語は、男女の言葉がちがうんだっけ、と思い至りました。
「ぼく、男。アメリカ来たら、女に見られてばかりいたから、
 いっそ、女で通してるの。」
「へーえ、変わってる。」と彼女は驚きました。
「あたし、恭子。」
「ぼくは、ジュン。」と握手をしました。

「早く、コーンフレークと、牛乳とバナナを買っておいでよ。」
私は言いました。
恭子は、コーンフレークとバナナを食べながら、
「ああ、少し生き返った気がする。」と言いました。
「日本語聞いたことも心理的に大きいと思うよ。」
「そう思う。ロスを出てから、一人も日本人に会わなかったの。」
「それに、お金や荷物の心配もあるでしょう。
 そのプレッシャーで、やられちゃう。」
「その通り。」

「でも、女一人でアメリカ旅行って、危険じゃない?」
「うん。日本では、一人旅で日本中行ったの。
 だから、アメリカも平気かなって思って。
 でも、昨日ホテルの中で、なんて遠いところへ来たんだろうって思った。
 これが、ハワイだったら、絶対家に帰ってた。」
「ぼくも同じ。ハワイだったら、日本に帰ってた。」
恭子に初めて笑顔が浮かびました。」

「ジュンは、ここに住んでるの?」
「大学の学生。」
「で、女で通してるの?」
「うん。」
「名前なんかは?」
「アメリカは、名前で呼ぶから大丈夫。
 性別は、先生には分かってるんだと思う。
でも、姿がミスなら、ミスって呼んでくれるよ。」
「そうなんだ。」
「うん。ぼく、なんとか、女に見えてる。」
「見えてる。声だって女の人の声だし。」

「今日は、キャナルホテルに予約してない?」
「そう、一番いいホテルだって。」
「1泊60ドルするでしょう。」
「そう。」
「高過ぎ。早速キャンセルして、ぼくのアパートに泊まるといいよ。
 恭子が元気になるまで、2日は、お付き合いするから。
 即席ラーメンや、ご飯が食べたいでしょう。」
「うん。食べたい。そうする。ありがとう。」
「ぼくが、女の子だと思っていれば、安心でしょう。」
「うん。ジュンは女の子にしか見えないから安心。」

(つづく。次回最終回です。)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





ドキュメント・性別違和の「奈美」

ドキュメント・性別違和「奈美」


数年前、性別違和の高校生をドキュメントした番組があり、
よく覚えているので、ここに書きたいと思います。
このドキュメントは、「奈美(仮名)」が、高校1年生から、卒業するまでを、
追っていました。
「奈美」は、お母さんと2人暮らしで、お母さんは、食堂をしています。
奈美は、あさ6時ごろに起きて、まずメイクをして、
女の子として、食堂の手伝いにいきます。
お客さんは、みんな奈美を女の子だと思い、奈美ちゃんと呼びます。

奈美は、時間が来ると、食事をして、男子の制服で学校へいきます。
奈美が、中学のとき女子からさんざんいじめられたので、
女子を嫌って、男子校に進学しました。
この学校には、2年生に性別違和の先輩・佐和がいます。
そして、入学してみると、もう一人明らかに性別違和と分かる1年生悦子がいました。

先輩佐和のお蔭で、この男子校は、メイクをしていっても何も言われません。
クラスは、奈美に対して理解があり、女になりたい男子だと理解し、
からかう生徒はいません。
奈美は、女子として理想的なウリザネ顔で、目が細いのですが、
アイメイクをすると、驚く程可愛い女の子になります。
髭などもほとんどなく、恵まれています。

奈美は、もう一人の性別違和である悦子と先輩・佐和に会いに行きます。
どんな人だろうとドキドキしながら訪ねると、
男子に囲まれた中に、佐和がいて、驚く程の美人です。
奈美と悦子は、佐和に憧れます。

佐和は、すでに、ニューハーフの店で働いていて、
奈美と悦子は、毎日のように、店に見学に行きます。
そして、佐和を待って、夜遅く3人で帰ってきます。
佐和は、1年先輩だけあって、どこから見ても女の子です。
3人とも、性別違和なので、心の中も女の子。だから、女子としての会話が弾みます。
通りを歩いている3人は、誰が見ても、3人の女の子です。

奈美は、女性ホルモンを打っています。
ある昼に、奈美は、近所の商店街に買い物にいきます。
商店街の人達は、みんな奈美を知っていて、
買い物に来る奈美に、
「おお、色っぽくなったね。」とか、
「もう、すっかり、女の子じゃないの。」と温かい声を掛けます。

ものを買って受け取るときの奈美の姿は、すっかり女の子です。
白くてしなやかな腕を伸ばして、受け取ります。
髪も伸びて、後ろの髪は、背中に届いていました。

高校2年のとき、奈美は、豊胸手術をして、
ホルモンで大きくした乳房と合わせて、Cカップ近くにします。
背は165cm、脚がとても長くて、すらりとした、ステキな女の子になります。
体毛が薄いといっても、完全に無毛ではなかったので、
1年がかりで、永久脱毛を受けます。
テレビに綺麗になった脚や、脇の下を見せました。

いよいよ3年生も終わり、卒業式。
男子の中に、制服ですが、顔から上は、女の子である奈美がいます。
卒業証書をもらって、それを真っ先に母に見せに行きます。
中学のときは、女子のいじめで、学校に行けない日が多かっただけに、
その卒業証書を見て、母と泣いて喜びます。

奈美は、その後、ニューハーフの店で働き、
自分の好きな服装デザイナーを目指して、アメリカに行こうと心を決めます。

3週に渡って放映されたドキュメントでしたが、
私は、なぜか、このドキュメントが今でも忘れられません。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





「性別違和のK子さん」

「性別違和のK子さん」


私が、女装サロンに通っていたころ、
女の子の仕草、歩き方、表情などができることに、
とても憧れていたときがありました。
2人の友達がいて、3人で、観察しあっては、
「まだ、全然だめね。」などと嘆いていました。

私は、女の子は女の子の仕草、男の子は、男の子の仕草をすることが、
不思議でなりませんでした。
誰が教えるのでしょう。
小学校のとき、ドッジボールをすると、
女の子は、女投げです。
それは、どうしても真似ができませんでした。
走るのもそうです。紅白リレーに出るような速い女の子は、別にして、
他の女の子は、みんな女走りなのです。
男兄弟の中で育っても、女の子は女走りでしょう。
私は、運動は得意ではありませんでしたが、一応男なので、
男投げ、男走りをしていました。

その内、女装クラブに、私より年下のK子ちゃんという子が入ってきました。
小柄で、女の子のような子でした。
K子は、自分でも「性別違和(当時の女性願望)」だと言っていました。
そのK子は、すること、なすこと、見事に「女の子」でした。
聞いて見ました。「その女の子の仕草なんか、練習したの?」
「普通にすれば、こうなっちゃう。
 学校で、男風にするのが、すごく大変。」
「ボール投げは?」
「男風になげられない。」
「走るのは?」
「男の子みたいに走れない。」
「じゃあ、学校で苦労するでしょう。」
「うん。完全に女がばれてる。」
「からかわれてない?」
「あいつは、ああなんだと思われているだけみたい。」


私は、そのとき、「性別違和」と言われる人の「女度」の深さと、
「どうしても、男になれない。」という困難を思いました。

サロンからの帰り、K子と一緒のときがありました。
喫茶店に行き、向かって話していると、まるで女の子で、
男の子と話している気が全くしませんでした。
笑うとき、人差し指を曲げて、鼻の下にもっていったり、
小さいハンカチをいつも手に持っていて、それを当てていました。
そんなK子を見て、私は、密かに萌えていました。

K子と、セッ○スをしたことがあります。

「Pを触られるとどう?」私は、聞きました。
「気持ちがいいけど、男を触られているようで恥ずかしい。」とK子はいいました。
「後ろを綺麗にしてあるから、入れて。」と言われて、
私は、その通りにしました。
K子は、女の子のように体が、ぽやぽやしていて、
私は、まるで女の子と変わらないK子の声を聞いて、すぐにイってしまいました。
(当時、女の子は、未経験でしたが。)

「将来、水商売に行くの?」と聞きました。
「あたしは、しゃべるのがすごく苦手だからだめ。
 どっか田舎でスナックをもって、静かに暮らしたい。」と言いました。
「K子は、男で生きて行くの、むずかしいものね。」
「うん。それだけは、言えてる。」K子は言いました。

K子は、スナックのオーナーにはなりませんでしたが、
商店街に小さな鯛焼きの店を持ちました。

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。







妄想するときのヒロイン

妄想するときのヒロイン


私が、小説書くときの主人公は、みんな同じ子です。
高校2年生で、男のときもまるで女の子。
女の子体質で、体毛がありません。声が女の子。
「浩美は、まるで女の子」の主人公も、同じ子です。

若いときは、自分がヒロインでした。
自分がものすごく可愛い女の子に変身する妄想を抱いていました。
で、どんな顔立ちの子であるかは、いつも決まっていました。

読んでくださる方は、ご自分の理想の女装子を当てはめて、
読んでくださると思っていますので、
主人公の姿を、あまり詳しく書かないことにしています。
その方が、いいようなのです。
「24歳の超美人」と書けば、読む方は、
そのようにご自分でイメージしてくださいます。

私自身が本を読むときもそうでした。
「小年探偵団の小林少年」は、よく女装をするのですが、
私が心に描く小林少年は、眉目秀麗な男の子で、
女装をすると、ステキなお嬢様になるのです。

ときどき、思い切り「女女」した、女装子を書きたいときは、
モデルさんを見たりもします。
イメージ 小

上の写真の方は、(残念ながら)女の子ですが、この方が男の子だとして、書きます。
すると、とても興奮してしまいます。
エッチなことをしていて、この方にPがあることを想像すると、
燃えてしまいます。

下の方は、しょっちゅう投稿していますが、
韓国のルハンという少年タレントの女装姿です。私は大好きで、
物語の、ヒロインとして、頭の中によく描きます。
26019256投稿

「オ○ペット」という言葉がありますが、
たいていの方は、2人か3人お持ちだと思います。
彼女達を想像するとき、実写の映画より、リアルだと思えたりしませんか。
私の、オ○ペットは、今、(Pのある)石原さとみさんです。

(次回は、未定です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





アイデアを忘れないために

アイデアを忘れないために

※「いつもの方法で、お出で下さいませ」の説明が末にあります。

これは、全ての記事を書く方に言えることだと思いますが、
「ネタが浮かばない。」「アイデアが浮かばない。」
というのがあると思います。
そんな中で、最も悔しいことは、
せっかく思いついたアイデアを忘れてしまうことだと思います。

「あ、これで書けそう!」とふとした時に、アイデアが浮かびますが、
他のことをやっているうちに、そのアイデアを忘れてしまったりします。
それを防ぐためのベストな方法は、メモを取ることだと思います。
どんな紙でもいい、そこらにある紙に、アイデアのプロット、
または、登場人物の名前、写真のテーマなど書いておきます。
で、夜になり、さあ、記事を書こうと言うときに、
案の定アイデアを忘れています。
こんなとき、メモを見ると、思い出せることが多いです。

私の場合、アイデアのメモを見ても、思い出せないものが、今3つあります。
おもしろそうな題名を書いているのに、思い出せないのです。
こんなに悔しいことは、ありません。

思いついたときは、「これは、ビッグ・アイデア」だと思って、うきうきして、
いざ、書こうとすると、それが、大したアイデアではないと気が付くことがあります。
これほど、がっかりすることはありません。
しかし、一応書いてみようと書いてみると、けっこう、まあまあのものだったりします。

書いていてアイデアが煮詰まることがあります。
手塚治虫は、そういうとき、逆立ちをするのだそうです。
(相当いいそうです。)
私は、畳に寝転がって天井を見つめます。
すると、必ず、眠くなってしまいます。
5回のうち、3回は眠ってしまいます。

皆さまの多くの方は、お仕事をしてらっしゃると思います。
お仕事をしながら、ブログの記事を書くということは、大変なことだと思います。
私は、今、仕事をしていませんが、
勤務をしているときは、まだ、鬱が残っていましたので、
毎日、大変辛い思いをしました。
次の日が来ることが、悲しくてたまらず、ついお酒を飲んでしまいます。
そして、「明日が嫌だ。」という気分を忘れるよう努力をしました。

で、寝る前に、同じ鬱を持っている人のブログを見に行きました。
すると、鬱を持ちながら、毎日、記事を書いている方がいました。
私は、その方の記事を読んで、なんとか元気を出して、
翌日出社することができました。
その方の記事は、私を5年間会社に通わせてくれました。
感謝でいっぱいです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<説明>

「いつもの方法でお出でください。」とアメブロの方によく書きます。
これは、アメブロの中の、記事欄の右の中に、「第2ブログ」というのがあり、
それを、クリックして第2ブログに来てくださいという意味です。

第2ブログとは、「FC2のブログ」で、エッチなものも含めて、
検閲を気にせず書くことができます。
前に、第2ブログにリンクを張っていましたが、リンクを張ると、
そこまで検閲に来ます。「第2ブログへ」と書くだけで、
検閲に来ます。そこで、やむなく「いつもの方法でお出でくださいませ」
と書いています。
「いつもの方法で」は、1日しか持ちませんので、
過去記事は、Googleや、第2ブログ右上の記事検索で、
お出でください。
ご面倒ですが、来てくださると、うれしいです。

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





エッセイ『作品について』

「作品について」

昨日「浩美、まるで女の子」を書き終えて、ほっとしています。
第5話で、この頃、5話位がちょうどいいなあと思っている。
この作品は、書きながら、全く当初の予定とは違うお話になりました。
本当は、浩美が、可愛い洋菓子店の制服を着て、女の子として
働いているところに、浩美と同じくらい可愛い男の子が来て、
仲良くなり、二人がたくさんエッチをするお話でした。

ところが、浩美が学校に来ると、男子3人が、まるで浩美が、
お姫様であるように、かいがいしく世話を焼きます。
私は、この方が面白いなあと、熟慮の末、その方に、
作品の方向を変えました。ここで、エッチなお話ではなくなりました。

途中で、里中エリが登場しますが、このキャラは、
前に、1、2度登場しています。

以前に、ある方から、更新が早すぎる。毎日付いていけないとの、
お言葉をいただきました。
そうですよね。私は、無職で、朝から晩まで、作品にかかっていらえますが、
皆さまの多くは、仕事を夜までなさり、いくつかのルーティンを済ませ、
それから、PCに向かわれるのだと思います。
まず、ご自分のブログがあるし、それを終えてからだと、
私の長い記事など読む時間はとてもないことでしょうね。

それが、分かっているのに、私は、ほぼ毎日書いています。

物語が、心に浮かぶ間は、書いておこう。
後から読んでくださる方がいるかも知れません。
実際、昔の「アメリカ編」から、少しずつ読んでくださっている方がいます。
とても、うれしく、ありがたく思います。

ここのところ、連続で、5話くらいのお話を書いたと思います。
中でも、スーパー洋子が、全日本バレーボールのレギュラーと、
たった一人で戦くお話があります。
全く荒唐無稽なことですが、お話なので、どんな不可能をも可能にできます。
そこが、書く楽しさです。
スーパー洋子のお話は、私自身、何度も読む気になります。

最近うれしいことがあります。
私は、にほんブログ村に参加していますが、
前は物語を書くと、悲しいほど順位が下がりました。
しかし、最近は、物語でも、あまり順位が下がりません。
これは、皆さまのおかげです。
ありがとうございます。
元気なうちは、がんばります。

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






浩美は、まるで女の子⑤「学園祭の興奮」

最終回です。とても健全に終わります。
読んでくださるとうれしいです。
=================================

浩美は、まるで女の子⑤『学園祭の興奮』


夢のようだった夏休みが終わり、10月になった。
10月の末は、2日間にわたる学園祭だ。
浩美の高校は、初日は、近くの大学の講堂を借りて、
全校参加の出し物の日となっている。
全校生徒約1000人が見る。そして、保護者も来て、
2000人が見る。大変やり甲斐のある舞台である。
クラスで出し物をやっても、クラスで参加しなくてもいい。
有志の参加もあり、バンドや劇もある。

浩美のグループが、前に出て、しっかり者の笑美が、みんなの前で演説していた。
「私達は、ABB30の踊りをずっと練習してきたので、出演してもいいですか。」
と、聞く。
「まて、口パクか?」とイケメンの近藤が言った。
「今のところCDの口パク。」
「それなら、俺らがバンドやるから、ほんとに歌えよ。
 去年、ピンマイクでやっていたところあるぜ。
 俺ら4人で出ようと思ってたけど、ABB1本でいく。」
イケメンと美少女の4人は、バンドを組んでいるのである。
「わあ、すごい、お願いします。」笑美。
「一つお願い。俺たちも目立ちたいから、ひな壇の上に乗せてくれる?」
「はい。聞いてみます。」笑美。
「あたし達の家庭科クラブで、7人の舞台衣装作ってあげる。」
「わあ、ほんとですか。」
「家庭科部の作品として作る。その代り、2日目は、服を展示させて。」
「いいです。」と笑美。

「残りのあたし達も、舞台出たいから、後ろで、コーラスさせてくれない。
 あなたたち7人は、一番前で、出ずっぱりでいい。
 他の人達はどう。」
「賛成。」と男女全員が手をあげた。」

すいすいと決まった。
「わあ、7人でやるところ、クラス発表になっちゃたね。」と浩美。
「いいクラスだなあ。」と高野が言った。
「衣装が楽しみ。」とエリ。
「家庭科クラブは、実力派ぞろいだよ。」と有希。
「バンドの4人は、プロ並みだし。」と笑美。

ことは、どんどん進んだ。
家庭科クラブが、7人の採寸に来た。
「男の子3人も、女の子服でいいでしょ。」と言われ、
「いい、いい、女装したかったから。」と平井が言った。
「ノースリーブにするから、当日は、脇の下処理してくるのよ。」
「処理って?」と横井。
「綺麗に剃ってくること。」
「うん、一度剃ってみたかったから。」と横井が言った。
「じゃあ、すね毛も剃って来るようじゃね。」と高野。
「それも、一度やってみたかった。OKだ。」と横井。
横で、浩美と3人の女子が笑っていた。

クラス発表になったので、時間は、25分もらえる。

バンドとの合わせをして、コーラスと練習をして、
いよいよ、当日である。
浩美やエリの家族は、来ていた。
コーラスのみんなは、制服ではなく、銘々の派手系の服を着ていた。
メイクあり。
出演25分前になり、係りが呼びに来た。
7人の衣装は、ミニのプリーツスカートに、
肩みせのベスト。すべて、赤と青のチェック。
白い大きなエリがある。
みんな、髪に花を付けている。
「うわあ、うれしい。」とエリが言った。
「あたし、馬子にも衣装かな。」と有希が言った。
「馬子じゃないわよ。」と絵美が言った。

案内のアナウンスが入った。
舞台は、薄暗い。
バンドの4人が入った。
初めは、7人だけでやる。
7人が入って、立膝でうずくまっている。
ピンマイクをつけている。
浩美は真ん中。
いよいよだ。
ドラムの近藤が、激しくたたいた。
照明全開。
7人が立って、踊って歌い始めたとき、
キャーと女の子達が叫んだ。
リズミックな伴奏で、7人は激しい踊りをした。
人形っぽい振り付けで、手や体が、ぴしぴし決まる。
その度に、拍手が起こる。
1曲が終わった。
ここで、バンド紹介を笑美がする。
「ドラム 近藤雄二くん。」
イケメンで有名なので、女の子達が、キャーという。
近藤は、少しだけ、ドラムを叩く。
「ギター、山田良成くん。」山田にもキャー。
「ベース、江藤沙也加さん。」キャー。
「キーボード、水野絵梨香さん。」キャー。

エミは、次は、7人を紹介した。
真ん中の浩美を最後にした。
「最後、真ん中の、あたし達の踊りのリーダーである、小川浩美くん。」
わあーと拍手があった。
「みなさん、浩美くんは、なんと男の子なんです。」
「うそーーー!」と会場2000人のほとんどが、声を上げた。
声が収まったとき、バンドの山田が、即興で、短く弾いた。
浩美は、それにつられて、難しい踊りを数秒踊った。
会場は、再び大拍手に包まれた。

「お兄ちゃん、受けてるね。」と沙也が言った。
「ほんと。人気者になるわね。」と母の悦子が言った。

エリの母早苗も、舞台で嬉しそうにしているエリを見て、
感無量でいた。

「では、2曲目は、クラス全員で歌って踊ります。」と笑美。
比較的やさしい曲だ。伴奏がはじまって、みんなが出て来た。
みんな、派手な私服を着ていて、色とりどりだ。
みんなは、遠慮して、舞台の後ろにいたので、
7人は、みんなをどんどん前にやり、自分たちは、一番後ろに行った。

曲が終わった。
「最後の客です。みなさん知ってらっしゃると思います。
 私達と、いっしょに踊ってください。『恋のフォーチュン・キャンデー』です。」
曲が始まると、みんなは、会場の方へ出て来た。
そして、生徒も大人も立たせて、一緒に踊った。
簡単な振り付けの曲だ。
その内、大人もみんな立って、会場のみんなが一つになった。

曲が終わりそうになるとき、ドラムスの近藤が、
1本指をだした。
「あと、1コーラス。」という意味だ。

2000人の人が踊ってくれて、クラスのみんなは満足した。

曲が終わり、みんな惜しむように舞台に戻った。
そして、みんなで手を組み、大きな礼をした。
大きな拍手をもらった。

幕が下りても、拍手が鳴りやまなかった。
幕が再び上がって。
みんなは、慌てて、礼をした。
今度こそ、幕が下りた。

袖に移ったとき、近藤が大きな声で言った。
「大成功だ。みんな自分に拍手!」
「おおおおお。」と拍手が送った。

浩美はエリの隣にいた。
「今日が、高校生活で、一番いい日だと思う。」
エリは泣いていた。
5人が集まって来た。
「エリ、また来年があるよ。」と笑美。
「俺、また、女装してえ。来年まで待てねーよ。」と横田が言った。
「あたしが、いつでもさせてあげるって。」と有美が言い、
みんなで笑った。
浩美は、みんなの笑顔を、
心に焼き付けておこうと思った。

<おわり>

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






浩美は、まるで女の子④「結ばれる二人」

次回で、最終回にしたいと思います。
読んでくださるとうれしいです。
==================================

浩美は、まるで女の子④『結ばれる二人』


浩美は、エリのお母さんがいる手前、
学生服を紙袋に入れて、女の子の服で帰った。
エリが、駅まで来てくれた。
浩美は、駅のそばのゲームセンターの多目的トイレで着替えて、
家に帰った。
家に着くと、妹の沙也が、手ぐすねを引いて待っていた。
「お兄ちゃん、言いなさい。里中エリさんって誰?」
「学年で一番背が高くて、超美少女で、勉強が学年で2番の子。
 ABBの踊りがぼくと同じくらい上手。」
「うおおお、豪華じゃないの。スマホに写真ないの。」と沙也。
「この人。」
「わあ、ステキ。この人じゃ、お兄ちゃん、コロッと行くわ。」
父と母も見に来た。
「まあ、綺麗な人だこと。」
「ああ、可愛いね。」
「じゃあ、ここまで。」
浩美は、スマホを持って2階に逃げていった。
袋に入った下着込みの女物がばれると、まずいところだった。

エリは、浩美を送ったあと、
マンションに帰った。
母がいつものように、水割りを飲んでいる。
「お母さん。つまみ作ろうか。」
「あ、いいわよ。ありがとう。」

「お母さん、さては、心配してるな。」とエリは言った。
「ま、ちょっとね。エリのタイプの子だから。」
「浩美に関しては、大丈夫。保証付きだから。」
「保証って、そんなのあるの。」
「お母さんを安心させてあげるね。」
「安心させて。」
「浩美は、学年で一番勉強ができる子であり、
 学年中で、いちばん可愛い男の子なの。」エリはにっこりした。
「え!あの、ここにいた浩美さんよ。」早苗は目を丸くした。
「ちょっと性の発達障害があって、女の子風な体つきしてるんだけど、
 男の子としては正常で、心は男の子、戸籍も男の子。
 女装するのが好き。でも、普段は普通の男の子。
 っていうより、天使みたいな人。

 浩美くんの仲良しが5人いて、今日、浩美くんが声を掛けてくれて、
 みんなで踊ったの。そして、みんなはあたしを仲良しに入れてくれた。
 だから、明日からは、おしゃべりなあたしになるの。
 あたし、自分がビアンであること、浩美くんに、告白済み。」
「まあ、告白したの。で、なんて言われたの?」
「うん、『悲しい思いを何度もしたんだね。』って慰めてくれた。」
「まあ・・。」早苗は思わず手を口に当てた。

「浩美くんも、前からあたしのこと好きだったって言ってくれた。
 お母さん、安心した。」
「ええ、ええ、安心したわ。
 じゃあ、浩美さんは、神様が、エリのために、廻り合わせてくださったような方ね。」
「うん。あたし、そう思ってる。」
「わかったわ。すごく安心した。エリはコークで乾杯しよう。」

二人は、乾杯をした。早苗もエリも、目を潤ませていた。

翌日。
浩美の周りに机を集めて、お弁当だった。
その中に、エリもいた。
横井と有希が、みんなを笑わせ、
エリは、何度も笑い、おしゃべりになっていた。

その遠く前の席に、イケメンの近藤と山田。
その向かいにマドンナの沙也加と絵梨香が机を合わせていた。
「なんだよ。二人共ちょい元気がねーじゃん。」と近藤。
「うん。あたし達、エリが一人でいること知ってて、
 声もかけなかったこと反省してるの。」沙也加。
「ちょっと偏見にとらわれてた。今、心狭かったなって思って落ち込んでる。」絵梨香。
「バカだなあ。偏見なんて誰にだってたくさんあるじゃね。」山田。
「でも、お前らみたく反省することが、大事なんじゃねーの。
で、お前ら今反省してんなら、それで、いいじゃん。悩むの終わり。
お前ら、結局いい人間なんだと思うよ。」近藤。
「そうなの?あたし、いい人間?」沙也加。
「ああ、少なくても、悪い人間じゃねーよ。」
「じゃ、いいか。」と沙也加。
「うん。男子も、たまには、いいこと言うね。」絵梨香。
あははと4人は笑った。



夏休みになった。
浩美とエリは、夏休みが二人にとって、どれだけ天国かに気が付いた。
部活はない。
エリのお母さんは仕事に出ている。
エリの部屋は、まるまるプライバシーがある。
若い好き合っている二人がすることは、1つであった。

二人は、シャワーを浴びて、体をバスタオルで巻いて出て来る。
エリは、バスタオルを巻いた浩美のシルエットが、いかに女の子かを知った。
浩美は、ショートヘアといっても、頬の髪はアゴまであり、
後ろの髪は、肩まで届き、全体にウエーブがかかっていて、
柔らかそうな前髪は、頭のてっぺんから、斜めに降りて来ていて、とてもスタイリッシュだ。
完全に女の子のヘアスタイルだ。

二人は、バスタオルのまま、鏡を見る。
「浩美、脚が長くて、ボディコン着ているみたい。」
「それを言うなら、エリは、モデル並みだよ。」
二人は、冷房を強くして、毛布の中にもぐる。
「ああん。浩美、すごく女の子でうれしい。」
エリは、そう言って、浩美のバスタオルを取って、顔や首筋にキスをする。
浩美も、エリのバスタオルを取って、負けずにキスをする。
「ねえ、女の子の声出して。」
「少しはずかしい。」
「じゃあ、こうしたら?」エリは、浩美の乳首を噛む。
「あ~いや。あたし、そこ感じる。」
「もっと女の子の声出すの。」エリは攻める。
「ああん、いや~ん。あたし感じる。そこ弱いの。」
浩美の女言葉を聞くと、エリは燃えてしまう。
浩美は、女の子の声を出すと、自分で燃えてしまう。

夏休みに入って、3回目のセックスだった。
「今日は、浩美にあたしのバージン捧げるの。」
「ほんと、いいの?」
「うん。あたし、浩美以外の人考えられない。」
「ぼくも、エリとずーと一生暮らすんだ。」
「わあ、うれしい。」


二人は、くんずほぐれつして、やがて、エリが高みに上がって来る。
エリは、タオルを腰の下にしいた。
「浩美、あたし、もうすぐイきそう。男の子になって、入って来て。」
「うん。ぼくも、もうすぐ。ここ?」
エリは、手で、浩美を導いた。
浩美が挿入すると、エリは、一瞬顔をしかめた。
「痛いの?」
「平気。」
浩美は、夢中になって、体を前後した。
エリのあえぐ声が、自分にどんどん熱い火をつける。
浩美は、イく寸前になった。
「ぼく、イっちゃう。抜くよ。」
「ええ。」
浩美は、エリのお腹の上でイった。
エリがまだだった。
浩美は、指で、エリが一番感じるところを愛撫した。
「ああ、あたし、イっちゃう。」
エリは、浩美を抱き締めながら、体を震わせ果てていった。

「これで、あたしは、浩美のもの。」エリは言った。
「これで、ぼくも、エリのもの。」と浩美。
エリも浩美も満足だった。

(次回は、『学園祭の興奮』最終回です。)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





浩美は、まるで女の子③「エリの告白」

物語は、終わりに近づいてきました。
最後までお付き合いくださると、うれしいです。
================================    

浩美は、まるで女の子③「エリの告白」


放課後は、浩美の仲間たちが部活に行く。みんな卓球部だ。
変わり者の有希は、運動系の部活に入っていることを、自分でも不思議に思っている。
「有希が、運動部だとはなあ。」と、ときどき高野がからかう。
「卓球部は、体育会系の中で、唯一誰でも入れるクラブなのよ。」と有希。
「そういやあ、そうだ。俺も卓球部だ。」と横井が言った。

浩美と里中エリは、二人とも帰宅部だった。
浩美が帰りを誘うと、エリは、簡単にOKした。
二人で門を出るとき、
「すげっ、学年1番と2番が歩いてる。」と誰かが言った。

「あたし、家で必死で浩美君に追いつこうと勉強してるけど、
 追いつけない。」とエリ。
「嘘。」と浩美は言った。
「里中さんは、お母さんと2人暮らしで、家に帰ったら、
 お料理をして、いっしょに食べて、片付けて、それから、ABBの踊りの練習して、
 宿題だけやって、寝る。」と浩美。
「どうして、知ってるの?」エリは、目を丸くした。
「だって、新学期のクラスの自己紹介のとき、そう言ったよ。
 それなのに学年で2番ってすごいと思ってる。」
「あんなとき言ったこと、覚えていてくれたの。
 あ、だから、今日、踊りに誘ってくれたの?」
「ううん。踊りに誘ったのは、里中さんと仲良くなりたかったから。」
「浩美君って、不思議な人ね。
 今日、すごく自然に誘われて、あたし、心のまま、素直に『うん。』って言えた。」

二人は、それから、駅前のドーナツ店に行った。
このときもエリは、素直に「うん。」と言った。

「浩美君のこと、クラスのみんな、女装させたいって言ってる。あ、気にさわったらごめんなさい。」
「妹が、ときどき女装させてくれるよ。」
「嫌じゃない?」
「うれしくて、たまらないよ。」
「じゃあ、みんなに見せてあげればいいのに。」
「それは、ちょっと恥ずかしいかな。」
「あたしは、見てみたい。」
「里中さんにだけなら、いいよ。」
「わあ、じゃあ、今日あたしの家に来て。女の子になって、
 母に紹介するから、3人で、食事しよう?」
「うん。いいよ。」浩美は言った。

浩美は、その場で、家に電話した。
「今日、里中エリさんて人のお宅で、お母さんと3人で夕食食べて、
 それから、帰るね。」
「うん、わかったわ。」母が受話器を置いた。
「何?女の子の家に行くの。」妹の沙也が聞いた。
「里中さんだって。」
「うほっ。お兄ちゃんもやるじゃない。
 ちゃんと、女の子好きなんだ。」沙也はそう言ってうきうきとした。

里中エリのマンションは、浩美の駅から2つ離れたところにあった。
中は、3LDK。
エリの部屋は、広くて8畳ほどあった。
エリは、浩美に後ろを向かせて、水色のギンガムのワンピースに着替えた。
髪をポニーテールにして、シュシュをつけた。
「もういいわ。」と言われて、浩美はエリを見て、ときめいてしまった。
ポニーテールは、浩美の大好きな髪型だ。前髪が可愛い。
「里中さん。ぼく、ポニーテール一番好き。里中さん、すごく似あう。」
エリは少し赤くなって、「ありがとう。」と言った。

「じゃあ、下着から、女の子のものつけないと気分出ないわよね。」
とエリは、うれしいことを言った。
「じゃあ、下着は新品ね。ショーツと、ブラ。Bカップでいい?
 あ、浩美くんに何カップも何もないよね。」エリは、そう言って笑った。
浩美は、ここで言おうと思った。
「里中さん。実は、ぼく、特殊体質でね、体が女の子に成長してるの。
 で、胸が、Bカップほどあるの。」
「そうだったの?じゃあ、笑ったりして、ごめんなさい。」
浩美は、エリがすんなり浩美の言葉を受け入れたことをうれしく思い、
さらっと謝ってくれたことも、うれしく思った。

浩美は、Bカップのブラをかり、エリの中学生のときの、クリーム色の、
7分袖のワンピースを着た。
浩美の髪は、女の子風のショート・ヘアーである。十分女の子だ。
「着たよ。」と浩美は言った。
振り向いたエリは、浩美を見て、みるみる目を輝かせた。
「わあ~、可愛い。」
と、飛び跳ねた。
「体のラインも、女の子なんだね。それも、さっき言った理由で?」
「うん。自慢じゃないけど、ぼく、ABBの河原涼子さんと同じサイズ。」
「わあ、すごい。どうりで脚が長いと思った。
 ね、ちょっとメイクしてみようか。」
「里中さんもする?」
「うん、いっしょにしよう。」
二人はファンデーションを薄く、ピンク系のシャドウと、チーク。
薄いピンクのリップをつけた。
二人とも美形で、メイクをすると、ものすごく可愛くなった。
エリは、浩美の髪の後ろ半分を膨らました。
すると、浩美のショートは、さらに女の子っぽくなった。

「わあ、浩美くん、絶対女の子。誰が見たって女の子。」とエリは喜んだ。
「ね、クラスのみんなに見せられないでしょう。」と浩美。
「あたしだけ浩美くんの女の子見て、みんなに悪い気がする。」
「そのうち、そんなときが来る気がする。」

「ね、母の前では、浩美くん、しばらく女の子でいようよ。
 だから、あたしことエリって呼んで、浩美くんのこと、浩美って呼ぶ。」
「うん、それおもしろい。」浩美はにっこりした。

浩美が助手になって、二人でカレーライスを作った。
二人は、うきうきして母の早苗を待った。

やがて、ピンポーン。
浩美はテーブルにいた。
「ね、お母さん。お友達が来てるの。」とエリ。
「まあ、あなたにお友達?何年振りかしら。
 まさか、男の子だったりして。」
「そんなはずない。」

早苗が姿を見せたとき、浩美はさっと立った。
「小川浩美です。はじめまして。」
浩美は女の子らしくお辞儀をした。
早苗は、美人で、大胆な花柄のワンピースを着ていた。
「まあ、可愛い方ね。どうぞエリをよろしく。」
早苗はそう言い、手を洗ってテーブルについた。
いただきますをした。
「まあ、このカレーおいしいわ。」
「浩美といっしょに作ったから。」エリ。

「エリに、お友達がいるなんて、聞いたことないんですよ。
 小学校のときから、めったに話さない子なの。」
「エリさんは、超美形なんですね。
 だから、男の子も女の子もビビっちゃって、話しかけられなかったんです。
 おまけに、成績が学年2番なんて聞いちゃって、
ますます恐れ多くなっちゃったんです。
だから、エリのせいではなく、みんながアホだったんです。
 だから、早い者勝ち状態でした。
 それをいち早く悟ったあたしは、『あたしのもの!』と、
 お手つきをした訳なんです。」浩美は、にっこり笑った。
「まあ、浩美さんは、おもしろい言い方をなさるわね。」早苗は笑った。

「お母さん、浩美こそ、あたしがどうしてもかなわない学年1番の人なの。」エリ。
「まあ、エリがどうしても抜けない人がいるって言っていた、
 その人が、浩美さんなの。」
「ま、早く言えばそうですが、エリさんを抜くのは並大抵ではありません。
 エリさんの心をゲットしたいと、その一心で、日々励んでいる訳なんです。」
浩美がいうと、早苗とエリが、あははと笑った。

浩美から、するするとおもしろい言葉が出て来て、
大笑いしながら、夕食の時間は終わった。

片づけを終えて、エリの部屋に戻り、ソファーに並んだ。
「今日、ありがとう。母があんなに笑ってたの久しぶり。
 あたしに浩美のようなお友達ができて喜んでいると思う。」
「今日言ったこと、みんな本当のことだよ。」
エリは、少しうつむいたりして、考えているようだった。
「あのね。こういうことは、初めに言うのがフェアだと思うから、言うね。
 LGBTって知ってる?」
「うん。もちろん。」
「あたし、その中のLなの。」
「エリは、男の子みたいにしたいの?」
「ううん。あたしは、女の子同士がいいの。」
「そうなんだ。」
「それで、小学校のとき、好きな女の子に、まともにキスをしてしまって、
学年中の子に嫌われて、人としゃべれなくなってたの。これは、母も知ってる。」
「そうだったんだ。悲しい思いを何度もしたんだね。」
エリは、浩美の言葉に、涙を流した。
「ぼくもお仲間だよ。LGBTのTだから。トランスベスタイト。女装子。
 エリは、女装子じゃだめなの?」
「浩美に会うまでは、だめだと思ってた。でも、浩美は特別。
 もう好きになってる。だから、今日誘ってくれたの、夢みたいだった。」
「女装子は、女装子が好きだけど、女の子も好きなんだよ。」
「そうなの?」
「うん。ぼくは、エリがずっと前から好きだった。」
「ほんと?」
二人は、見つめ合い、そのうち、唇を重ねた。

(次回は、考案中です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





浩美、まるで女の子②「浩美の新しいお友達」

物語が、予告のようになりませんでした。えっちなことを書きたいのに、
健全な方にと健全な方にと行くんです。赴くままに書いていきます。
読んでくださると、うれしいです。
====================================

まるで女の子②「浩美の友達」


浩美は、気持ちのいい朝、2年C組への道を歩いていた。
紺のズボンは、股上が長く、上まで引っ張ってベルトをすると、
女の子の体形が丸見えだ。
細いウエストもばれるし、なにより、Bカップの胸が目立つ。
自分ではAカップだと思っていたが、妹の沙也から、Bカップだと言われた。
そこで、白いYシャツは、OUTにしている。
かばんは、リュック型だ。


教室に入ると、まだ自分がいない席に、高野、横井、平井の3人がいる。
「おお、来たか来たか。」高野。
「まず、リュックを降ろせ。」横井。
「はい、カバンの中の教科書は、机の中だな。」平井。
こうやって、かいがいしく、浩美の世話をして、
平井が、椅子を引く。
「はい、座っていいぞ。」
そういって、浩美を座らせる。
まるでレストランの女性客の扱いだ。
浩美は、照れながら、言われたとおりにする。

「ねえ。あなたたち、恥ずかしくないの。
 まるで、お姫様扱いじゃない。」と笑美。小柄でしっかりしている。
「浩美は、お姫様じゃねえよ。男だから。」と、横井。小柄でぽっちゃりしている。
「浩美に過保護にしすぎるよ。」と一風変わっている大崎有希がいう。
「過保護にされると、あたしみたいな変な女になるから。」有希。
有希は、髪型をワカメちゃんのようにしている。小柄。
浩美は、目で笑いながら、みんなを見ている。

「浩美は男だから、男同士抱けるぜ。」
高野は、そう言って、後ろから浩美を抱きそうにした。
浩美は、Bカップがばれちゃいけないと思って、
胸の前をクロスに腕で隠して、「いやん。」と言いそうで「いや。」といった。
みんな、軽いショックを受けた。
横井。「今の浩美、すげー可愛かったと思わねえ。」
有希「ちょい、女の子が出たね。」
平井「俺、一瞬興奮しちゃったよ。」

後ろで、変に盛り上がっているのを見ながら、
前のイケメングループの近藤、山田が言った。
「山田、お前、浩美のこと、うらやましいって思ったことあるか。」
「小川(浩美)になれたら、1、2回女装して見てえ。」
「俺は、そうは思わねえよ。あれだけ女みたいだとさ、俺悩んで学校いけなくなる。
 それがよ、アイツはめげねえで、明るく学校来る。ときどき、えらい奴だと思う。
 勉強学年で1番だぜ。」
「浩美くんの話ね。」とクラス1番の美少女沙也加が来た。
「なに?山田は、1、2回女装したいわけね。いいわよ。あたし達でやったげる。」
もう一人の美少女。絵里奈。
「近藤は、浩美を認めてるってわけね。いいとこあるじゃない。」
「女から見たら、どうなの?」近藤。
「性格最高、心が広い、勉強1番、可愛い。まるで女の子。すべてにおいてパーフェクト。」と沙也加。
「あたしもそう思う。で、女装させたい。」と絵梨香。
「女装させたい。そう、その通り!」と
言って、4人は笑った。

この2年C組は、なかなかいいクラスだったのだ。

2時間目がおわると、浩美のグループは集まって、
視聴覚室に行く。何時も誰もいない。
そこで、ABB30のCDをかけて踊りの練習をする。
家で、毎日踊りの練習をしている浩美がリーダー。
男3人も、大好きで踊っている。
変わり者の有希も、ABBだけは、好きなのだった。

浩美は、踊りながら、いつも思う。
河原涼子の衣装を着て踊りたい。
ま、男子の制服でも、浩美は十分可愛いのだったが。

昼食は、いつも6人が集まってわいわい話しながら食べる。
同じ後ろの席、廊下側に、いつも一人で食べている子がいる。
里中エリ。女子の中で一番背が高い。勉強は、学年2番。
普段の5分休みは、本を読んでいる。
浩美は、女装子なので、女装子が好きだが、女の子も好きである。
里中エリは、大変な美形だが、極めて無口なので、
男子も女子も、近寄らないだけだ。

「中休みの練習は、里中さん、誘わない?」と浩美は言った。
「だめよ。来てくれっこない。読書会なら別だけど。」笑美。
「人は、見かけによらないよ。あたしみたいな、変な女が、
いい子だったりするじゃない。」と有希。
「有希は、かなり見かけ通りじゃね。」と、横井。
みんな、くくっと笑った。その中に、有希もいた。

昼休みになった。
里中エリは、本を出して読みかけていた。
浩美たち6人は、浩美を先頭に、里中に近づいた。
「あのう、里中さん。」
「なに?」里中は本を閉じて、浩美を見た。
「ぼく達ね、中休みと昼休み、ABB30の踊りの練習をしてるの。
 よかったら、いっしょに踊らない?」
浩美たちではなく、周りの人達も、驚いて里中エリを見た。
エリは、初めきょとんとしていたが、やがて、表情をくずした。
「いく。誘ってくれて、ありがとう。」
そう言ってエリは立った。
『うお~。』周りの数員が言った。

放送室で、音楽をかけると、エリは、上手なのだった。
「エリ、上手。前に行って。」笑美が言った。
そこで、お手本として、浩美とエリは、みんなに向かって踊った。
スタイルがよくて、エリはすごくかっこいい。
それを、10人くらいが見に来た。
「へー、知らなかったな。」
「先に、声かけたもんが、勝ちだったな。」
そんな言葉が聞こえた。

やがて、20分が終わった。
見ていた連中が拍手をした。
「あれ、あたしへ?」とエリが聞いた。
「多分ね。エリちゃんの、おしゃべりデビューってところ。」
笑美がにっこりと言った。
「誘わなくても、エリさん自身で来て。
 ぼく達の仲良しになってくれたら、うれしい。」浩美。
「うん。ありがとう。じゃあ、みなさん、よろしくお願いします。」とエリ。
みんなが拍手をした。
エリは、ちょっと泣けてきそうだった。

(次回は、未定です。)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。







浩美、まるで女の子①「浩美、女の子過ぎる」

物語ですが、今日は、ほんのちょっとで失礼します。
昨日の「男?女?どっち」で、エネルギーを使い果たしました。
短いですが、読んでくださるとうれしいです。
=================================     

浩美・まるで女の子①「浩美、女の子過ぎる」


小川浩美、高2、身長162cm。体重42kg。
浩美は、ABB30の大ファンだった。
中でも、河原涼子が一番好きだ。
1つに、河原涼子と背が同じ、体重が同じ、
脚の長さが同じ。ヒップが、85cmで同じ。
ウエスト55cmで同じ。
バストだけは、かなわない。河原涼子は、83cm。
アンダーバスト75cm。
浩美は、79cm。アンダーバスト75cm。
ウエストのくびれ、おへその上7cm。
浩美も同じ。

浩美が、河原涼子と違うのは、バストだけ。
ブラをして詰め物をすれば、バストが、83cmになる。
浩美は、女の子並のピップがあり、
女の子並のハイウエスト、男子としては、まるで女の子のプロポーションだ。
そして、ブラをして、詰め物をすると、河原涼子と、
全く同じ体型になる。

浩美は、髪を女の子のショートヘアにしている。
美容院に行くと、女の子に間違えられて、そうされてしまう。
顔立ちは、典型的な女顔。美少女。声は、高2になっても、変性期がないように、
普通に話せば、女の子の声をしていた。
学校では、無理をして、低い声を出しているが、
うっかりすると、女の子の声が出てしまう。

風呂から出て来た浩美の後ろ姿を見ると、家族は女の子だと思う。
ある日の夕食、中3の妹の沙也が、言った。
「お兄ちゃん、どこか性の発達障害かも。
 男の子でも、まるで、女の子に育っちゃう人がいるって。」
母の悦子は、真剣に言った。
「浩美は、自分の体が、女の子過ぎるって思ったことない?」
「毎日思ってるよ。」
「だったら、どこか病院へ行ってみない?」
「実は一人で、もう行ったよ。」
「ええ?それでなんて言われたの。」
「うん。男はXY染色体なんだけど、体を男にするY染色体に、
 女の子の遺伝子がくっついてるんだって。
 だから、ぼくの体は、女の子みたいなんだって。
 髭もないしね。
 へたをするとオッパイが出て来るかも知れないって。
 実は、少し出て来てるの。
 乳首がシャツに擦れて痛いから、丸い絆創膏貼ってる。」
「それで、あなた、平気なの。学校で、いじめられてない?」
「それは、大丈夫。ぼく、人気ある方だと思うよ。」
「男らしくなる方法はないの?」
「あるよ。男性ホルモンを注射すれば、男っぽくなるって。
 でも、一度打ち始めると、一生打たなくちゃならないの。
 ぼく、それは、断った。」

そばで、父の邦夫が聞いていた。
「お母さん。浩美の好きにさせるのがいいよ。
 周りで大人がごちゃごちゃ言わない方がいい。
 浩美の人生は、浩美に決めさせたほうがいいって。」

沙也は、父邦夫とほぼ同じことを言った。
「お兄ちゃんには、そのための悩みがたくさんあると思うけど、
 お兄ちゃんから相談されたとき以外、大人がいろいろ言わない方がいいよ。
 お母さん、そんなことより、お兄ちゃんに早くブラ買ってあげなよ。
 今、Bカップは、あると思うよ。ブラなしじゃ、きついと思う。」

6月の中旬を過ぎ、学校は、夏服になった。
浩美は、ブラはまだ恥ずかしいので、丸い絆創膏で済ましていた。
Bカップでは、胸の膨らみが目立つので、いつもタンクトップを、
2枚重ねて来ていた。(家では、ブラをする。)

さあ、学校だ。
浩美は、母からお弁当をもらい、家を出た。
学校には、男子3人、女子2人の仲良しがいる。
今日もいい天気だ。

(次回は、「浩美、ケーキ屋さんでバイト」です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





男?女?<その2>写真集

また、男女当てクイズをつくりました。
今回は、簡単かも知れません。
上半身だけのを上に並べ、下半身のあるものを下に並べてあります。
ではでは。


1116235-very-hot.jpg


2227439-kim.jpg


3337793-2sl.jpg


4447923-tre.jpg


55534827-ladyboy.jpg


777869964f3.jpg



aaafive-stars.jpg


bbbhot-picty.jpg


888beautiful-女


ccciiiii.jpg


dddppp.jpg


eeeprovok.jpg


fffrtttt.jpg


gggsabrina-女


hhhsexy.jpg


wwwwr.jpg


999damn-shes-c.jpg


===============================
ここから、全身写真です。
===============================


116235-very-hot.jpg
この写真、好きなんです。


227439-kim.jpg
ドッキリです。


337793-2sl.jpg
ちょっと色っぽい人だと思いませんか。


447923-tre.jpg
健康的で、好きです。


5534827-ladyboy.jpg
フェミニンな人で好きです。


6674518-女


77869964f3.jpg


aafive-stars.jpg


bbhot-picty.jpg


cciiiii.jpg


ddppp.jpg


eeprovok.jpg


ffrtttt.jpg


ggsabrina-女


hhsexy.jpg


wwwr44.jpg
なかのもの、スポンジではないと思います。


99damn-shes-c.jpg
この人、健康的で好きです。


これで終わりです。
途中疲れてしまい、無口になり失礼しました。

では、また!


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。










真理子先生の夜の生活「最終回」

真理子先生の夜の生活「最終回」


真理子が3LDKのマンションに、7時に帰って来ると、
学生のレミが、夕食をすっかり作ってある。
毎夕のことだが、とてもおいしい。
レミは、大学の3年生。あることをきっかけに、
真理子と同居するようになった。
家政婦としての仕事をする代わりに、只で住んでいる。

「わあ、今日もおいしそう。」
「先生は、何でもおいしそうに食べてくださるから、うれしい。」
レミはいう。
レミは、長めの黒いスカートに、白のブラウス。
背中までの髪の毛を後ろで、1本に束ねて、黒縁の眼鏡をかけている。
茶のエプロン。
そんな姿で、地味にしているが、
眼鏡越しに見ても、相当な美少女である。

「レミ、後はあたしが並べておくから、美少女になっていらっしゃいよ。」
「はい。先生のお好みは?」
「体にぴっちりした青のボディコン。半袖。脇の下が空いてるもの。
 髪は、ストレートに背中に垂らすの。前髪は、すだれ。」
「先生、注文が多いわ。」とレミは笑う。

レミは、自分の部屋に消える。
15分もすると、見違えるほどの美少女が出て来る。
メイクもばっちり、つけ睫毛も長くぱっちりと上を向いている。
「可愛いわ。今日学生に見せた写真の子より可愛い。
 ウエストのくびれが、女の子並。ヒップ大きさも女の子並。
 レミは、神様が悪戯した、奇跡の男の子だわ。」
「真理子だって。奇跡の男の子よ。
 今日の授業で、男の子達、真理子のお尻ばかり見ていたわ。」
「そうなの?あたしは、授業に懸命だったから、見る余裕なかったけど。」

二人面と向かって食事をする。
真理子は、レミの美少女ぶりを惚れ惚れ見ながら食べる。
食べ終わった片づけを二人でやって二人で拭く。
レミは、真理子はつくづく性格のいい人だと思う。

食休みに、レミは、真理子をドレッサーに座らせ、髪型をかえる。
まず、真理子のお団子の髪をほどいて下ろす。
前髪を自分のようなすだれに下ろす。
肩より下までのウエーブの髪。
真理子は、27歳だが、
それだけで、真理子は、23歳くらいの若さに見える。
メイクをピンク系に変える。ぱっちりのつけ睫毛。
そして、赤い唇を綺麗に塗る。
真理子は、少し興奮して来る。
真理子も、戸籍の性別は、男子である。

「今日は、真理子のために、ワンピース買って来たのよ。」とレミ。
「わあ、うれしい。みせて。」
それは、フレアスカートになった、白に赤い模様のあるもの。
スカートは、ヒザが見えるくらいの丈。
レミは、真理子に着せて、頭にウサギに見えるスカーフをした。
銀のネックレス、鎖になった銀のピアス。
「ね、若すぎない?」
「23歳くらいよ。似合うわ。」
「わあ、うれしい。」
二人で、室内用にパンプスを履いた。

「あたし、すでに興奮しちゃった。
 レミ、今日ソファーで、オナニーやってみせて。」
「自己完結?」
「そうそう。」
「お相手がいるのに?」
「レミのPちゃん、ショーツの中では、小指以下に小さいじゃない?
 それが、大きくなって行くの、最高に興奮する。」
「いいわ。見られてるのも、興奮するし。」

真理子は、移動できる大鏡をもってきた。
レミが自分をみられるようにする。
その横に、ストールをもってきて、真理子が見る。
レミは、ソファーに上がって、足のかかとをソファーにのせ、
ショーツを撫で始めた。
Pが小さいレミは、ショーツを普通に履くだけで、わからない。
青いボディコンを少しあげる。
レミは、大鏡を見ながら、
「少し、大きくなって来た。」と言った。

レミの白くて長い脚がたまらない。
太ももが女の子並で、真理子は、レミが男の子であることが信じられない。
レミが、少し、切なそうな表情を見せた。
「感じてきたの?」と真理子。
「うん、少し。」
「ショーツ、脱いで。」
「恥ずかしいわ。」
「恥ずかしいくらい、大きくなったのね。ね、お願い脱いで。」
レミは、ボディコンの裾を少し上げて、ショーツを脱いだ。
すると、レミの小指だったPは、10cmくらいになっていいる。
「大きくなってるわ。それが、限界?」
真理子は、分かっていて聞く。
「見られてると、恥ずかしくて、どんどん大きくなっちゃう。」

レミは、真理子を見つめ、ときに、鏡を見て、
「ああん、恥ずかしい。」
そのとき、レミのPは、15cmくらいになっている。
真理子は、それを見て、最高に興奮する。
Pの大きな男の子以上に大きい。
「うん・・、感じる、うううううん。」
とレミは、また、切ない声を出す。

「感じてるのね。可愛い女の子に大きなPちゃんがあるから?」真理子。
「そう・・あたしの、大きすぎる・・・。」
レミは、言いながら、愛撫の速度を速くしていく。
「レミみたいなお利口さんが、そんな淫らなことしてるの最高だわ。」
レミは、ときどき顔をしかめて、鑑を見ている。
「あん、真理子、あたし、イきそう。
 イっちゃったら、あと詰まらなくなる。」
「レミは、3回いけるじゃない。」
「うん、う~ん、イきそう、イっちゃう、ああ、イっちゃう。」
レミは、とたんに、体を痙攣させて、腰を上げた。
そして、白い液を噴射した。

真理子は、レミの白い液を拭いて、レミのそばにやってきた。
「ね、見られてるのっていいでしょう。」という。
「見られていいのは、真理子だけ。他の人には絶対だめ。」とレミ。
「それも、うれしいわ。」と真理子は言う。

「今度は、真理子をイかせてあげるね。」レミはそう言って、
赤い口紅を拭いて、真理子の耳にキスをして、首筋にキスを下ろしていった。
「ああん、感じるわ。」
「真理子は、女だわ。」
レミは、唇を重ねて来た。
何度もキスをする。
そして、手を、真理子のスカートに入れて来た。
レミに太ももを愛撫されると、ぞくぞくする。
それを、たっぷりされた。
レミは、真理子のショーツに手をかけた。
「ああん、あたし今大きいの。レミより大きいの。」
「それを、鏡に映すのよ。」
レミは、真理子のショーツをするっと脱がせた。
真理子のPは、20cmほどに大きくなる。
それが、スカートを完全に押し上げている。

レミは、真理子のスカートをまくった。
「いやん。」と真理子は叫んだ。
スカートがまくられ、太ももの付け根に、
恥ずかしいくらい大きなPが、直立している。
「レミ、恥ずかしくて、気絶しそう。」
レミは、真理子のPをそっと愛撫しながら、
「真理子、可愛いわ。可愛い女の子にこんな大きなものがあるなんて。」
「いやん、やめて。はずかしいわ。」
「もっと、よく見ましょう。」
レミはそう言って真理子を鏡の前に立たせた。
そして、真理子のスカートを上にあげた。

「あん、いやん、あたしの大きいから恥ずかしい。」
「スカートを自分で上げていて。」
真理子は言われたとおりにする。
レミが後ろから、真理子のPを愛撫する。
「真理子、可愛いわ。」
「いやん。さっきレミのオナニー見たから、すぐにいっちゃいそう。」
「あたしが、真理子のPちゃんもってるから、
 真理子は、腰を使うの。いいこと。」
真理子は、腰を前後にした。
「いやん、この運動男の子みたい。」
「女だって腰を使うわ。」
「そうね。ああん、この動き、エロチックだわ。」
真理子は、どんどん興奮して来る。

レミは、真理子の一番好きなことを知っている。
クリームを持ってきて、真理子のPの頭につけて、
ぐにゅぐにゅされると、真理子は、すぐに行ってしまう。
「真理子、ちゃんとスカートをあげていて。」とレミ。
そして、真理子のPの頭をぐにゅぐにゅした。
「ああん、だめ。それされると、一辺イっちゃうの。」
「立ったまま、鏡に飛ばすのよ。腰も使うの。」
「ああん、立ったままいくなんて、恥ずかしい。」
「いちばん、好きでしょう。」
「うん、立ったままイくのが好きなの。あああん、イっちゃう。」
「可愛いわ。お顔をしかめているのが、いいわ。」

真理子の脚が、わなわなと震えて来た。
「レミ、イく。イっちゃう。ああん、イっちゃう。あああああん。」
真理子は、レミの肩に頭を預け、鏡に向けて飛ばした。
レミは、真理子のPの頭をきれいに舐めた。
真理子は、床にくずれた。

10分後。
ダイニング・テーブルで二人は紅茶を飲んでいた。
「そろそろ、新しいセックスを考えないとね。」と真理子。
「今日のオナニー見られるの、かなりよかったわ。」レミ。
「じゃあ、それは、残しておこう。
 潮吹きなんてどう?」真理子。
「あ、それ知らないわ。ほんとに潮を吹くの。」レミ。
「うん。おしっこみたいに飛ぶらしいわ。」真理子。
「どうやるの。」レミ。
「イっちゃった直後に、激しく愛撫するの。そうすれば、潮を吹くんだって。」
真理子。
「わあ、うそみたい。こんど実験しよう。」レミ。
「誰が、潮を吹くの?」と、真理子。
「真理子。先生だもん、体験しておかないと、ね。」
レミは、うふっと笑った。

<おわり>

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





真理子先生の性の授業③『現代の女装』

真理子先生の性の授業③『現代の女装』


ミク コスプレ

みなさん、この写真を見てください。
可愛い女の子ですね。
しかし、この子男の子なんだそうです。
(学生:ええええええ?との声。)
男子に聞きますが、どうですか、
こんなに可愛い子になれるなら、女装したいと思う人。
(男子の半分くらいが手を挙げる。)
この写真をもってしても、手を挙げぬ人がいるとは。
やっぱり、女装願望が全くない人も大勢いるのですね。

女装にもいろいろありましてね。
女装したら満足。セックスの相手は女子のみ。
ま、ファッションで女装をしている感じですね。
そう言う子を「男の娘」と呼ぶそうです。
で、あたしね、調べに行ったんです。
秋葉原の元祖「男の娘喫茶」
まあ、入ったとき、ウエイトレスばかり。
でも、よく見ると、いろいろ個性があります。
あたし、近くの女の子2人に聞いたんですよ。
ウエイトレスさんについてね。

成りは女の子だけど、お話始めたら、
声も何もかも男の子。A子ちゃんと呼びましょう。
でも、もう一人、ぽっちゃりしてて、顔がまず女の子。
声が完璧に女の子。お客とのお話も、完全に女の子、B子ちゃんとしますね。
で、お客の女の子に聞いたの。
A子ちゃんとB子ちゃんと、お話するならどっちがいい?って。

今度は、女子に聞きましょう。
A子ちゃんがいい人。
(半分以上が手を挙げる。)
B子ちゃん。
(残りの子。)
どうして?(とそばの女子学生に聞く)
「女の子のメイド服着ていても、気にならないけど、
 お話は、男の子とする方が、普通にうれしいから。」

なるほど。こりゃ、女装子が認められる日は、遠いかな。
(女子が一人手を挙げる。)
「あたし、行ったことがあって、その完璧に女の子の人と話しました。
 もう、完全に女の子とお話しているようで、楽しかったです。」

男子学生に聞いて見ましょう。
「ぼくは、女の子と話すのが苦手です。でもB子さんだと、ほんとは男の人だと思うと、
 その分リラックスできます。それでいて、女の子と話しているようで、うれしいと思います。」
「A子さんは、ただ男同士話してるだけみたいに、感じるから、つまらない。」

なるほど。反対意見は?ない。みんなB子さんで納得している。

ほうほうほう。B子ちゃん。男子には、受け入れられてますね。

で、わたしは、さらに聞いたんですね。
今度はウエイトレスさんにね。
A子さんタイプの人は、女の子と話す方が楽しい。
B子さんタイプの人は、男の子と話す方がうれしいそうです。

まあ、これ、まとめはなしにしますね。

今「男の娘」と呼ばれる人のことを話しましたが、
女装の本流「女装子」と呼ばれる人のことに移ります。
みなさん「性別違和」の人は、除外しますよ。
この人達は、心が女性なので、女装して当たり前なのです。
「男の娘」は、ファッションでの女装ですから、わかりやすいです。

しかし、「女装子」と言われる人は、女装すると、性的興奮を覚えます。
女装子の人に、初めの写真をみせると、女の子だと思って、
「あ、可愛いね。」で終わりですが、これ、男の子なのよというと、
女装子さんは、たぶん、大感激して、性的興奮状態になると思います。
これ、私には、不思議でたまりません。

「男の娘」は、変身遊びの最高峰です。
「性別違和」の人は、胎児のとき、脳が発達するときに、
たくさんの女性ホルモンを浴びて、女性脳になってしまった、
などと想像はつくのですが、あくまで想像ですよ、
女装子さんは、謎です。
女装子さんが、可愛い女の子の裸の写真を見たとき、それなりに興奮します。
女装子さんは、基本的に女の子が好きですから。
で、その可愛い女の子の裸に、もしペ○スがついていたら、
女装子さんは、きっと、女の子と同等に、いえ、それ以上に性的興奮を得るでしょう。
これが、不思議です。

人間は、動物もそうですが、過不足ないようにできているんです。
世の中、レズビアンの人ばかりだと、男が余ってしまいますね。
そこで、ちゃんとゲイの人がいる。これでつり合いがとれます。
性別違和の人の場合、MtF さんに対して、FtM さんがいる。
これで、バランスがとれます。

そこで、女装子さんについて、私が結論したのは、
「女装子さんは、自己完結している。」ということなんです。
女装をして、可愛い女の子になって、普通相手が要りますが、
自分一人のときは、自分のペ○スを鏡に映して、性的に興奮できる。
自分一人で、男女のセックスができる。
どうでしょう。自己完結ではないでしょうか。
もちろん、女装子同士でセックスをします。
男性が好きな女装子さんもいます。

マスタべ―ションは、一人でできるじゃないかという反論があるかもしれません。
でも、あれは、一人で男女の両役をしているわけじゃありません。
性的対象のえっちな姿を想像しているわけです。
その点、女装子さんは、一人で男女の両方の役割をしている。
これ、ちょっと神がかっていませんか?
ま、こんな結論で許してくださると、うれしいです。
これで、今日の授業を終わります。
(学生、拍手。)

(次回は、『真理子先生の夜の生活』最終回です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






真理子先生の性の授業「女装」昔編

真理子先生の性の授業②「女装」昔編


<この講義は、私の考え、想像で書いてあることです。
学術的文献に支えられているものでは、ありません。>


<真理子>
さあ、今日は、「女装」です。
なんだか、あたし、気合入ってますね。深く考えないでね。
女装は、大昔からあったのですが、「女装」という体をなして来るのは、
英国15世紀のシェークスピア劇場からでしょうか。
当時、舞台は高尚な場、女は不浄なものと見なされていたので、
女子は、舞台に上がれなかったのです。
であるからして、シェークスピア劇の女役は、少年がやりました。
美しい少女の声でセリフを言わねばならないので、13、14歳の少年です。

もちろん、見目麗しい少年が選ばれました。
その少年たちは、10歳くらいから、少女役者として、
訓練を受けました。一日を少女として過ごします。少女の話し方、少女の表情、
これらの訓練は、引退した少女役者が担当しました。
引退といっても、18、19歳の先輩です。
もちろん、この時代だって、今の「性的違和」「女装子」のような子もいて、
このシャークスピア劇の少女役者のオーデションは、盛況でした。
王様がご覧になる劇に出られるのは、大変な名誉だったのです。

このオーデションに受かるように、5歳くらいのときから、
家族ぐるみで、女として育てられる子もいて、レベルが高かったんですね。
声だって、少年と少女とは少し違います。
そこを、可愛い少女の声を出せるように、訓練しました。

「ああ、ロミオ様、ロミオ様、あなたは、なぜにロミオ様なの。」

ロングヘアーの金髪のかつらを被り、リボンをつけて、
今で言う、ロリータファッションでしょうか、そんなのを着て。
もちろん化粧もしました。
リンゴのような真っ赤な唇、優秀な職人は、つけ睫毛も作りました。
まあ、なんという美少女だったことでしょう。

この子達が、女性としての本当の魅力を発揮するのは、
13歳、14歳では、幼い。
15歳、16歳になってはじめて、女としての魅力が出て来ます。
しかし、変性期で、声が男子になってくる年頃です。
このため、年長の子は、必死で、女声を出す練習をしました。
そして、年長になっても、女声を出せる子が増えて来ました。
こうなると、シェークスピアおじさんは、だんだん女子のセリフを、
難しくしたのですね。それが、「ロミオとジュリエット」。
ジュリエットはロミオと同じくらい登場します。

さて、こんなエリート女装集団の子達を、女装少年好きな、
大人はほうっておくでしょうか。
それとも、性別違和の子ではない限り、少女役者同士、
16歳にもなれば、互いに愛し合ったりするでしょうか。
可愛い少女の声を上げながら、少女役者同士。
これは、語るも明らか。みなさんの思っている通りです。

中国、朝鮮に、すこし寄り道致しましょう。
みなさん「宦官」(かんがん)って知ってますよね。
男子のシンボル・タマタマを取ってしまった人です。
竿とタマタマ両方取る場合とタマタマだけの場合、いろいろです。
王宮殿の男子で、戦う人を「武官」、学者を「士官」。そして、
もろもろのお世話をする人を「内官」と言い、この「内管」は、
みんな、「宦官」でした。大勢いたんですよ。
去勢をすると性欲がなくなり、そういう宦官は、安心して王女様、
王妃様のお世話ができると考えたのですね。
もちろん、王様もです。
この宦官になるには、10歳くらいで試験があり、
そのときは、すでに去勢を済ませておかなければならなかったのです。

去勢をすると男性ホルモンが出ないのですから、
元々眉目秀麗な少年は、少女と見まがう美しさを放ちます。
声もまるで少女。
立ち居振る舞いも少女のよう。
ただ、髪の毛は、ベンパツ以外剃っていました。

そこで、女装少年を好む貴族たちは、
宦官のために、女子のかつらを職人に作らせました。
このかつらを被せれば、あとは絹の美しい衣装を着せて、
髪に飾りをつければ、もうどこから見ても、美しい娘です。

<質問・男子>
男同士で、どうやってセックスをしたのですか?

<真理子>
それは、男の穴は、後ろにしかありません。(笑い)
それは、今でも同じです。
ただ、お尻の穴の中を綺麗にするため、
浣腸器を使ったと思われます。
今のようにゴムがありません。
そこで、ブタや牛の胃袋を風船にして、作りました。
ゴムの代わりに鳥などの小腸を使ったのでしょう。
また、布を巻いて、タンポンのようなものを作り、
トロロ葵などの根をまな板の上で叩いて水につけ、ぬめりを出して、
それを中に入れて、綺麗にしました。
また、それを、今のクリームやジェルの代わりに使いました。
ま、これは、私の想像ですけどね。

あらあら、すっかり夢中になり、長い授業になりました。
次回は、いよいよ、現代の女装を考察してみましょう。

(次回は、『現代の女装』です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




真理子先生の性の授業

ちょっと疲れ気味です。少しずつ書いていきたいと思います。
==================================    

『真理子先生の性の授業』

<この講義は、私の考えで書いてあることであり、
学術的文献に支えられているものでは、ありません。>

200人満杯になった教室に、真理子先生は、
ハイヒールの靴音を立てて登場し、教壇に立った。
背は170cm、上は白いブラウス、
下は、大き目なヒップにぴっちりとしたタイトスカート。
膝上10cmである。ミニではない。
大変な美人である。淵のない細い眼鏡をかけ、
髪は、ぴっちりと後ろでお団子にして、
前髪は、一房斜めに流している。

本当は、学生100人が定員であるが、
人気があり、200人の教室に代わった。
この人数であると、口元にピンマイクをつけて話さないといけない。

<真理子>
「まあ、あたしの授業に、こんなに大勢クてくれて、光栄だわ。
 女子も大勢いますね。
 私は、エッチなこと、グロいことを何でも平気で話しますので、
 それを覚悟で来てくれたのですね。

 今日の授業は、『人間の性』というテーマの中で、
 「性嗜好」について、話します。
 「性志向」ではありませんよ。これは、男女のどちらが好きかということ。
 「性嗜好」は、煙草やお酒、ハーブなど、
 セックスを演出してくれる趣味、飾り・・とでも言いましょうかね。
性嗜好の代表は、SMでしょうか。
あの縛られているものです。
今、皆さんの多くは、女性が縛られている様子をイメージしませんでしたか。
縛られ役は、女性の方が多いか。つまり、Mは女性が多い。

ところがそうでもないのです。
皆さんが女性のしばりを連想したのは、
アダルトビデオ、エロ本などで女性が縛られているシーンを、
多く見たからだと思います。
それは、アダルトビデオや、エロ本は、ほとんど男性向けに作られるからです。
女性は、「見て興奮する」ことがあまりないのです。
だから、女性向けにアダルトビデオを作っても、売れません。
比べて、男性は「見て興奮する」のです。だから、男性向けに作られます。

そういう訳で、男性が縛られているアダルトビデオはあまりありません。
しかし、縛られたいと思っているのは、女性より男性の方が多い。
と、ある調査では言っています。
男性が縛られているのなんて、見たくもないでしょ。(会場笑い。)

縛られたいのは、どうして、男性の方が多いのでしょう。
これは、普段女性より男性の方が、威張っているからです。
威張っていることは、喜びでしょうか。
とんでもない。威張っているのは疲れます。
自分のプライドを維持しなければなりません。
威張っていることは、つまりは、ストレスなのです。
だから、賢い男性は、3枚目を演じて、女性にからかわれたりして、
うまく、やっています。お見事ですね。

で、威張っている男性は、ストレス発散のため、
縛られ、女性に蔑まされにくるのです。
上司に叱られ、泣いている女子社員の真似がしたくて、
女子社員服の女性に、叱られにくるのです。

みなさん、誤解しないでください。
男子の方が多いと言うだけで、女子でも縛りが好きな人が多くいます。

<質問・男子学生>
縛られるのって、普通苦痛なのに、それがいいっていう心理がわかりません。

<真理子>
一度、縛られてみると、よくわかると思います。
女子は、男性に思い切り抱き締められた気持ちになれるでしょう。
男子は、一度心が女性になり、思い切り抱き締められる快感を味わうでしょう。

そろそろ、休憩ですね。
今度は、性嗜好の王者「女装」について述べます。

(次回、「女装」です。)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




スーパー洋子・全日本男子バレーボール戦④「全日本が得た物」最終回

いよいよ最終回です。洋子は、勝つのでしょうか。
少し、長くなりました。お読みくださるとうれしいです。
===================================

スーパー洋子・全日本男子バレーボール戦④「全日本が得た物」最終回


アナ「息詰まる攻防戦でしたね。感動しました。」
村井「ええ、これには、全日本の人達も、思わず拍手をしていましたね。
   155cmの倉田選手が、198cmの平井選手のスパイクを
   ダイレクトで返すなんて、感動以外の何物でもありませんね。」

平井は、高鳴る胸をやっと収めた。
10点差が付いたら、試合終了というのを思い出した。
それは、洋子が弱くて見ていられないときのものだった。
だが、今、全日本が0点である。
あと5点差で試合が終わる。
平井は、選手の交代をした。
自分に代わって鳥居、小林に代わって、高井を出した。
高井を次のサーバーの位置にした。
つまりは、もと緑川高校の選手を出した。
鳥居も高井も、平井の心が分かり感謝した。
鳥居は4年後の自分のスパイクを洋子に見て欲しかった。
高井は、4年後のサーブとレシーブを見て欲しかった。

洋子は、高校の日々がよみがえるようだった。
まず、大蔵に、強烈なドライブサーブを出した。
大蔵は、体を倒しながら、それをとった。
それをセッターに上げるところがすごい。
セッターから鳥居へ。
鳥居は、渾身のスパイクを洋子にぶつけた。
『わあ、すごいパワーアップ!』と思いながら、
アンダーでネット際に高く上げた。
そこまで、走り、例の7mスパイクを高井にぶつけた。
(選手にぶつけるのは、初めてである。)
高井は、顔の前に拳を合わせ、後ろに倒れながら拾った。
『すごい!』と洋子は思わずにこっとした。
その洋子の笑顔を高井は見た。

高井のレシーブは、セッターに届き、鳥居へ。
鳥居は、2本目、渾身の力で、洋子のいないところへ打った。
鳥居は、瞳が動かない特訓をしていた。
洋子は走ったが、届かなかった。
全日本、初めての1点である。
洋子は、鳥居にもにこっとした。
鳥居も、洋子の笑顔を見た。

初の1点。
「うおおおおお。」と全日本のメンバーは、固まって喜びを分かち合った。
平井は、横で大きな声で、
「やっぱり、緑川は、違うなあ!」と叫んだ。

1点で喜んでいる。
観客は、どちらが全日本なのか、錯覚を起こしそうだった。

5-1

時は、少し遡る。
全日本男子バレーボール監督大平修の部屋に、
マネージャーの梅田ミカがお茶を持って入って来た。
「まあ、監督何をやっているんです。早くテレビを見てください。」
「何?どうしたんだい。全日本が女の子とバレーをやる茶番劇など、
 見たくもないぞ。」
「それが、負けているんですよ。3-0で、一人の女子に、
 1点も取れずにいるんですよ。それでも平気なんですか?
 おふざけじゃないですよ。全日本の人達、本気の本気でやって、
 1点も取られずにいるんですよ。」
梅田ミカは強引にテレビを付けた。
大平は見た。

それは、全日本がセットプレーを試みているところだった。
太田からのトスを平井に送り、平井がスパイクと見せかけて、
反対側の横田にボールを送る。それを、横田がクイックスパイクをするのを、
一人の女子に、見事に阻止されるところだった。
「なんだ。どうして、2人でやらん。阻止は簡単だろう。」と監督。
「違うんです。はじめから、1対6でやっているんです。
 彼女は、一人で戦っているんです。
 だのに、全日本が、まだ、1点も取れていないんです。」
「なんだあ?一人の女の子が、平井の偽スパイクを見ぬいて、
 横田に飛んだのか。そして、クイックに間に合ったのか。
 誰だ、この女性は。」
「鳥居さん、高井さん、大蔵さんの3人が、世界1と言った人です。民間の人です。」

「しまった。はじめから見たかったな。」
「あとで、ビデオを見てください。あと4点取られたら、コールド負けなんですよ。」
ここで、初めて、大平は、真剣になった。

「あああ、あのジャンプはなんだ。」
洋子の7mジャンプスパイクを見たときである。
ズバーンと豪快に決まる。
平井の渾身のスパイクを拾って、そのままネットに持って行き、トスを上げ、
そこから、7mスパイク。
「おおお、世界で一番高いリー選手でも、4m50だぞ。7mとは考えられん。」

「これでも、誰も怪我しないように、彼女は、人を狙っていないんです。」
横田が、サーブを胸元に受け、後ろに2m飛ばされるVTRがあった。
「胸元なら、大きな怪我にならないだろうとの配慮です。
 すごいコントロールです。」
監督は、心から、驚いた。
「打球が見えないじゃないか。」
「そうです。サーブを打った瞬間、もうこちらに来ているんです。」
「はじめから、見たかったなあ。それより、会場で見たかった。」

洋子と平井、横田との、はげしいラリー戦になった。
「なんで、ここまで捕れるんだ。一人だろう?こんなに動ける選手は世界にもいない。」
「だから、あの3人が、世界1と言うんだと思います。」
「あああ、平井の渾身のスパイクをダイレクト・スパイクをした。
 すごい。これは、感動だ。体重がないから、スパイクで跳ね返したんだ。
 何ということだ。」

「そうですね。」
見るうち、選手の交代があった。
鳥居と高井。

洋子、初めて高井にスパイクを打つ。
「おおこの人は、初めて7mスパイクを人に当てたぞ。高井だ。
 おお、高井は、倒れながらレシーブだ。すごいガッツだ。
 セッターにあげた。すごいぞ、高井。次、鳥居だ。いけ!鳥居。
 おお、抜いたよ。さすが鳥居だ。
 みんな1点取れたことを喜んでいる。俺もうれしい。
なんだな、この一人でやっている女性は「女神」だな。
 うちは、高さに弱い。ガッツも今一だ。
それを、この人は、7mから徹底的に打ってくれてる。
高井のガッツで、太田も7mを受けたぞ。」
「平井さんのときスパイクが通らなかったのに、
 鳥居さんになってから、どんどん決まります。」梅田。
「何?平井の方がパワーでは上だろう。」
「平井さんにないものが、鳥居さんにあります。」
「そうか。うれしいことだ。」

監督は、そのままテレビに首っぴきだった。

こちら会場。
全日本は、高井が、洋子の7mスパイクを取ったことが刺激になり、
どんどん7mスパイクに挑んでいった。
アタッカーの横田も、鳥居に負けじと、スパイクを放った。
こうして、1つの大きな恐怖を超え、自信をつけていった。
そして、とうとう、7mスパイクをブロックポイントにした。

会場は、興奮のるつぼとなった。

全日本は、挽回し、13体13になった。
そして、18対16で、洋子が勝利した。
しかし、勝敗を気にするものはいなかった。

試合が終わり、みんなは、洋子の周りに集まった。
「倉田さん、俺のスパイク、なんで抜けたの。」鳥居。
「鳥居さんの瞳が動かなかったから。」
「これ、瞳を読めるのって、倉田さんだけでしょ?
 実は俺、特訓したんだけど。」と鳥居。
「みんな、知らずに読んでますよ。でも今日の鳥居さんのは、誰も読めません。
 だから、びしびし決まると思いますよ。」
「おおお。」と鳥居。
「なな、俺に7mスパイクくれたでしょ。初めて選手をねらった。
 あれ、俺のこと信頼してたからでしょ。」と高井。
「違いますよ。昔の恨みです。」
みんなで、大笑いした。
「大蔵さんに、どんどんサーブを取られるようになって、焦りました。」
「あれ、試合中に上達したんだよ。毎日練習に来てほしい。」
「あたしも、バレーボールの方が、好きなんですけどね。」と洋子は笑った。

平井がしめた。
「今日の倉田さんとの試合で、はっきり成長したこと。
 (1)7mスパイクを経験したので、もう中国やロシアが恐くありません。
 (2)ガッツ入れて挑めば、けっこうやれるとわかったこと。
ものすごく大きな成長です。
倉田さん、ありがとうございました。
緑川の3人は、倉田さんを世界1と言っていましたが、違います。
倉田さんは、『神』です。」
平井の言葉にみんなが笑った。
「さあ、みんなで、あいさつしよう。」と平井。
洋子と、選手たちは、会場の人達を向いて、挨拶をした。
「オリンピック、金メダル、待ってますよ。」
「洋子さん、最高。」
「感動した。ありがとう。」
と、たくさんの声をもらった。

洋子は、応援席に行って、
「みなさん、ありがとうございます!」と言った。
百合子が飛んで来て、洋子を抱き締めた。
「もう、あなたって人は。どこまですごいの。」
みんな、わあ~と拍手して、もう最高!などと言葉をくれた。

社長が立って、
「じゃあ、今日も、いつもの中華飯店でいいかな。」
「いいでーす!」

TBBの調整卓では、視聴率がうなぎのぼりで、35%になった。
小池と遠藤は抱き合って喜んだ。

三栄出版の社員たちは、ユニホームを着たまま、
洋子を囲んで、にこにこと通りを歩いて行った。

<おわり>


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




スーパー洋子・全日本男子バレーボール戦③『息詰まる攻防戦』

今回、試合の山場です。お楽しみくださるとうれしいのですが。
次回を、最終回にします。
最後までお付き合いくださると、幸いです。
===================================

スーパー洋子・全日本男子バレーボール戦③『息詰まる攻防戦』


笛が鳴った。
また、洋子のサーブである。
洋子は、助走をせず、リベロの大蔵を狙った。
大蔵は分かっていた。
手元で左右にひゅーんと驚く程曲がる。
大蔵は、両手を広くして構えた。
洋子のボールが正確に大蔵に飛んでくる。
思った通りひゅんと曲がった。しかし、とれない。
だが、後衛の太田が予測して立っていた。
さすが全日本である。
太田は拾い、セッター石井に送る。
そこから、ナンバー1アタッカー平井に渡る。
パワーは、鳥居より若干すごい。

洋子は、平井の瞳を見てたま筋を読む。
平田は、クロスコースをじっと見ながら、チラリとストレートコースを見た。
チラリと見るコースの方が断然怪しい。
ストレートだ!
洋子は、ストレートに飛んだ。
平田の大砲のようなスパイクが、
どんぴしゃりストレートコースに来た。

洋子はそれを難無く打ち上げ。
1でレシーブ。2で、綺麗なトス。3でアタック。
洋子は、7m高く宙に浮いた。
あの恐ろしいアタックが来る。皆そう思って構えた。
だが、洋子は見た。
敵の守備に、穴を見つけた。
そこで、穴を狙って、ひゅんと軽いボールを送った。
誰も、拾えなかった。

3-0

キャプテン平井は、タイムをとった。
「いやいやいや、参ったなあ。
 今のプレー見たか?
 前の回で、横田にサーブを当てて、レフトを弱くしておく。
 次、リベロに変化球を送ったが、ライト側に曲げた。
 リベロが外したのを太田がフォローして、セッターに送った。
 これ、誰が見ても、相手のライトが弱いだろ。
 だから、俺は、ライトから視線をずらさないでいた。
 で、ストレートに打つつもりだった。
 しかし、人間て、やっぱり打ちたいところをチラと見ちゃうのよ。
 で、俺も、チラリと見ちゃった。
 それを読まれた。倉田はストレートに飛んで、
俺の渾身のスパイクを軽々返した。軽々だぜ!

 そして、1でジャンプ・レシーブしながら空中で立った。
 腹這いに受け身じゃなくて、空中から、両足着地だ。
2でトスをあげて、3で恐ろしい7mスパイク。
 そう思って彼女は飛んだ。だが、上から見たら、守備の穴があった。
 じゃあ、スパイクはいらないと、軽くボールを穴に入れた。
 穴だから、だれも捕れない。
 なんで、スパイクをしなかったか。それは穴が小さかったから、
 誰かが怪我をするといけないと思ったんだよ。
 横田の受けたサーブだって、一番安全な胸元の骨を狙ったろ。」

「そう、骨のところだったから、俺のダメージはなかった。
信じられないボールコントロールだ。」と横田。
「どうよ、これ。すごくないか。」と平井。
「ああ、すごいなんてもんじゃない。俺、ここまで考えて試合していない。」と太田。
「高校のときも、俺たちをぎりぎり追いつめておいて、
 最後に助け舟出す人でした。」大蔵。

「まあ、こんなすごい相手とやってるんだと思ってさ、
 プライドなんか忘れて、体当たりで行かねーか。1点取れるかどうかの相手だ。」
「はい。了解です。」
みんなは、心を一にした。
鳥居、高井、大蔵は、洋子が認められたことがうれしかった。

タイムアウトのときだけ、スクリーンにアナと解説の映像が入る。
そこでは、今、平井が言ったのと、ほぼ同じことが、解説の村井によって、
語られていた。
会場の観客は、洋子のすごさと人間性をより深く理解した。

「洋子ちゃん、すごいわ。」と百合子は言った。
「ほんとですよ。」と坂田。

タイムアウトが終わって、洋子はボールを手にした。
相手コートを見ると、何やら、空気が違う。
引き締まっている。
『強くなってる。』と洋子は思った。

少し下がっている大蔵に、再び変化球を出した。
それを大蔵は、前に出て、変化の前にレシーブをした。
それを、直接平井の前に上げた。
洋子は、ブロックをしてみようと、平井の前に走った。
平井は、ボールを見ながら、一瞬、チラリと右の横田を見た。
『右か!』と洋子。
平井は、スパイクのジャンプをしながら、ボールを打たず、
ぎりぎりで、ライトの横田に、ひゅーんとボールを送った。
洋子は、着地して、横田の方へ、体を真横にしながら飛んだ。
横田がクイック・スパイクをした。
これは、決まったと思ったが、ボールは横田の背中にあった。
洋子は、一瞬、間に合い、横田のクイックをぽんと横田の背に乗せたのだった。

「うおーーー!」という歓声が上がり、拍手が起きた。
2人いれば、簡単である。
洋子が1人でボールを止めたことによる拍手だった。
会場は、どんどんエキサイトしてきていた。

4-0

アナ「倉田さんの素晴らしい防御でしたね。」
村井「いやあ、驚きましたね。ジャンプした体が真横になっていました。
   なぜ、ボールが送られることがわかったのでしょう。神業でしたね。」

「なかなか、1点を取らせてくれんなあ。」と平井が言った。
 だが、みんな、少しもへこたれていなかった。

サーブ権は、ずっと洋子である。

洋子から、山なりの高いサーブが来た。
素直に落ちてくるはずがないと、大蔵は少し前に出た。
すると、案の定、棒が折れるように、90度近く曲がって、落ちて来た。
大蔵は、滑り込むようにして、セッター石井にボールを上げた。
横田がスパイク。
洋子は、走ってジャンピング・レシーブ。空中で立つ。
それが、相手コートに行った。
セッター石井が、平井へ。平井が豪快なロング・スパイク。
洋子は、スパイクを見れば、落下点がわかる。
エンドラインぎりぎりの、ナイス・ロングスパイクだ。
洋子は、エンドラインに向かってダッシュし、スーパーマンのように飛んだ。
そして、ボールを見ないまま、後方にボールをあげた。
天井すれすれの大アーチである。

観客は、わああああああと歓声をあげた。
後ろの小林から、石井、平井、
平井は、ネット下にボールを落とした。
それを、戻って来た洋子が、拾う。
(鳥居も、大蔵も、高井も、4年前の試合を思い出していた。)
曲がって入って来るボールを、
セッターの石井が、思わぬスパイク。
洋子は、後ろ向きに下がりながら、オーバーで返す。
個性の違う平井と横田のスパイクに、コートの後方で、
洋子は、前後左右に振られながらも全部レシーブして、相手コートに入れる。
無理と思えるボールにも追いつく。
洋子が、前に行って攻めずにいるのは、このリズムを崩したくないからだった。
体のテンションがどんどん上がって来る。
すごいラリーが続いている。

絶対無理と思えるボールを平井がスパイクした。
洋子は、横に飛んで美しい回転レシーブでしのいだ。。
洋子は、「よし!」と気合を入れた。
洋子は、スパイクに入る平井に猛然と迫り、
平井と同時にジャンプ。両手ブロックでは飛ばされる。
平井の渾身のスパイクを、洋子は、ダイレクト・スパイクとも言える片手ブロックで、
ボールを相手コートに突き刺した。

「うおおおおおお・・。」と観衆は、総立ちとなり、
声と拍手が鳴りやまなかった。
みんな、感動していた。泣いている人もいた。

「洋子ちゃん、すごい、すご過ぎる。」百合子は、ハンカチを目に当てていた。
「ほんとに感動しますね。」坂田の声も震えていた。
「すごかったねえ。」と社長が言った。

「ああ、これを見ない人は損だよね。」調整卓の小池は言った。
「ほんとに、そうですよね。」と遠藤。

5-0

息することも忘れて、見ていた人達は、はあ~と、肩を落とした。


(次回「全日本が得たもの」最終回です)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




スーパー洋子・全日本男子バレーボール戦②「洋子の実力披露」

好きなことばかり書いています。女装もないまま。
お付き合いくださるとうれしいです。
=================================

スーパー洋子・全日本男子バレーボール戦②「洋子の実力披露」


ここは、試合が行われる「東京小体育」である。
観客は1500人入る。

サブディレクターの小池と助手遠藤は、
本社の方の調整卓にいた。
遠藤「視聴率5%です。」
小池「あれだけ宣伝したけど、合成じゃないかと思われているんだよ。」
遠藤「くやしいですねえ。全部本当なのに。」

ここは、会場の東京小体育館。
中央に派手なユニホームを着た約200人の三栄社員と横断幕。
全日本の監督コーチ陣は、洋子の実力をほとんど信じず、
自分達の事務所にいた。テレビさえつけていなかった。
会場の客は、若者が多い。
あのCMの洋子の実力が、本当かどうか、それだけを見に来ていた。
10人のうち、9人は信じていなかった。
しかし、入場料を500円と安くしたため、
体育館は、満席である。

テレビ局が付いているので、放送用のカメラが4台。
そして、アナウンサーと解説者(村井修三)が来ていた。

コートでは、選手たちが、ウォームアップをしていた。
みんな195cmほどの身長である。
その選手たちがスパイクとレシーブを二人組でやっている。
洋子は、のんびりと柔軟体操をしていた。
子供が一人舞い込んでいる様である。
「ねえ、見てるだけで、向うの選手怖くない?」
「あんな人達と倉田さんって人戦うの。」
「絶対無理。テレビ局が、そんな無謀なことするのかなあ。」

方々で同じような会話がなされていた。
それは、三栄出版でも同じである。
「あんな人達と戦うなんて、洋子ちゃん可哀相。」と百合子。
「ああ、断るべきだったかな。」と社長。
「それは、見てから考えましょうよ。」と坂田が言った。

局も、洋子が絶対負けると思っていたので、
大大的な宣伝の割には、1時間番組だった。
そして、早く終わる場合を考えて、過去の全日本の映像を用意していた。

アナ「ええ、正式な試合では、25点、3セット先取ですが、
   戦う倉田選手は、何分素人ですから、
   15本までの試合を見て、10点差がついたら、そこで終了とします。
   いずれにしても、1セットで終わりです。
   相手は、全日本男子です。
   解説の村井さん、どうごらんになっていますか。」
村井「心配ですね。倉田洋子さんは、高校のとき1度男子バレーとやっただけです。
   全くの無名の人が、全日本にたった一人で対抗するなど、無茶でしょうね。
   しかし、緑川高校出身の大蔵さん、鳥居さん、高井さんの三人は、
   絶対倉田さんが世界1だと言っているんですね。」

やがて、審判が登場した。

テレビの視聴率は、9%になった。
小池「おお、宣伝の効果、ありだったな。」
遠藤「楽しみですね。」

サーブ決めのジャンケンがあった。
審判が下がって、いよいよ試合開始。ボールは全日本側である。
『みんなが心配しているから、一発安心してもらおう。』
洋子は、そう言い、頭の中のパワー40%を思い切り65%にした。

笛が鳴った。
洋子の実力は、初めの1本でわかる。

会場は、静まり返っていた。
太田という後衛が、ボールを持って構えた。
いよいよだ。太田は、助走をつけながら、
ボールをトスしジャンプをして、ズバーンとボールを放った。
思わず、手で顔を覆った女性もいた。

全日本太田のドライブサーブは、4年前の高井の比ではない。
うなりを上げて、構える洋子にギューンと向かって来た。
洋子は、脚を広げ、その剛球をアンダーでがっちりはじき返し、
ライナー性のボールで、ネットに向かって返した。
会場中が驚いたのは次である。
洋子が、ボールと同じスピードでネットに走る。
向うセッターの石井はどうしていいか、わからない。
完全にネットのボールだ。
ところが、洋子は、ネット1mの手前でボールに追いつき、
ボールを拳で、ぽんと上にトスした。
そのトスが、10m高くあがる。
洋子は、4、5歩下がり、そこから助走をつけて、
高さ7mに至るジャンプをした。

7mとは高い。ビルの3階から見下ろす高さだ。
全日本の選手は皆、天井を仰ぐように、洋子を見上げた。
洋子は、その高さから、体をエビに反り、ズバーンと
大砲のようなスパイクを、リベロ大蔵の足元に叩き付けた。
守備の専門家リベロ大蔵は、1歩も反応できなかった。

1-0

会場は、わあーっと、総立ちになって、拍手を送った。
「本物だよ、本物。」
「あのCMうそじゃないよ。試合になったら、もっとすごいよ。」
方々で、そんな声がしていた。

鳥居、高井、大蔵の3人は、洋子の全力のスパイクを初めて見た。
4年鍛えた今も、身が震えるように怖かった。

選手たちは、お互いに顔を見合わせた。

遠藤「おおお、今ので、12%いきました。」
小池「今のところあと2回リピートして流せ。」
二人は、ウキウキしていた。

アナ「横井さん。驚きましたね。」
横井「驚きましたとも。今でも夢を見ているようです。
   このゲームは、これだけの方が集まるだけの値打ちがありそうですね。」

三栄社員は、やんやの応援。
社長「百合子くん。倉田さんは、何者かね。」
百合子「わかりません。もうびっくりです。すごかったあ。」
坂田「ああ、今まで心配の塊だったけど、やっと楽しめそうです。」

次、初めての洋子のサーブである。

洋子はボールを持って考えていた。
高校のとき高井とやったのは、パワー40%。
あれから、4年経っている。じゃあ、65%でちょうどいい。
相手のアタッカーを狙うのが1番。
一番安全な所。それは、胸元の骨があるところ。
こちらから見て、ライト前。
洋子は、助走をつけて、ボールを高くトスした。
身長を足して7mのジャンプ。
アタッカーの横田は来ると見ていた。
洋子が、ジャンプしボールを打った瞬間、
すでに、ボールが自分の胸元に来ていた。
逃げもかばいもできない。

横田は、後ろに2mは、飛ばされた。
会場は、再び、興奮のるつぼ。
「全日本の選手が飛ばされた!信じられない!」
「オリンピックでもあんなのないよ!」

アナ「横田選手が、2mも飛ばされた。あんなことあるのでしょうか。
   198cmの全日本の選手ですよ。」
横田「それもすごいですが、倉田さんは、横田選手に怪我をさせないように、
   彼の胸元に打ちました。すごいコントロールで、これこそ驚きです。」

選手はみんなは驚いて見た。
ボールが見えなかった。
横田は、激しいショックを受けたが、打ち所がよかった。
『あえて、安全なところを狙ったのか。』と横田は思った。
だとすれば、何というコントロールだ。
自分は、アタッカーだが、逆立ちしてもできない。

2-0

視聴率は15%になっていた。


(次回は、「息詰まる攻防戦」です。)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





スーパー洋子・全日本男子バレーボールチームと戦う

1話、楽しみながら、書いてみたいと思います。
1度、真面目な洋子のバレーボール戦を書きましたが、
今度は、いつものお茶目な洋子です。
お付き合いくださると、うれしいです。
===============================     

スーパー洋子・全日本男子バレーボールチームと戦う


TBBテレビ局の、スポーツ部である
サブディレクターの小池真治と記者の遠藤幸樹は、
オリンピックの強化合宿を訪れていた。
『世界1は誰か?』それは、二人のどのスポーツに関してもの関心事だった。
そして、それを聞くのが癖だった。

二人は、体育館に入ろうとする2mほどある選手を捕まえた。
「えー、高井さん、大学卒業後、1年目のチーム入りですね。
 高井さん、世界のナンバー1は、だれだと思いますか。」
「選手じゃなくてもいいんですか?」と高井。
「もちろんです。」
「それは、倉田洋子さんです。緑川高校時代の、巨大な星でした。」
TBBの二人は、「はあ~。」と口を開けた。
「女性ですか?」
「はい。女性です。」

高井は頭を下げて行ってしまった。
次に来たのは、また、緑川高校出身のストライカー鳥居純一であった。
現チームで、ナンバー2ストライカーである。
TBBの二人は聞いた。
「世界1は、誰ですか。」
「それは、高卒で就職なさった倉田洋子さんです。」
二人は驚いた。
「さっきの高井さんもそうおっしゃいましたが。」
「高井君とは同じ高校です。
 二人そろって、倉田さんのすごさに、縮みあがりましたからね。」
「はあ~、ありがとうございました。」

「緑川出身は、あそこにいるリベロの大蔵がいますよ。」
二人は大蔵賢治のところに行った。
「大蔵さん。あなたが、守備で勝てない、この人がナンバー1という人いますか。」
「はい。選手じゃないけど、三栄出版社の倉田洋子さんです。」
「それほどの人ですか。」
「はい。ぼく達は高校のとき生意気で傲慢なレギュラーでしたが、
 ぼく達に、たった一人で挑み、勝った人です。
 あ、そうだ、倉田さんのサーブはあまりにもすごいので、
 倉田さんは、スパイクをせず、レシーブ1本で勝ちました。
 いくら、ぼく達が高校生でも、全国1位だったんですよ。
 これ、すごいと思いませんか。
 おかげで、ぼく達は、謙虚になることができました。」
大蔵は、にっこりとした。

小池と遠藤は、礼をして、にっこりと立った。
「小池先輩。これ、ほんとっぽくないですか。」
「ああ、ほんとっぽいぞ。
 もしだよ、彼女一人対全日本レギュラー戦がかなったら、
 視聴率、いっちゃわないか?」
「いきます、いきます。」
二人は、うひひひと笑った。

翌日、三栄出版に、小池、遠藤が来ていた。
近藤百合子が相手をしていた。
「え、洋子ちゃんが、バレーボールですか!
 洋子ちゃんは、スーパー少女ですが、それはお勉強の方で、
 スポーツなんか、聞いたことがありません。
 一応本人を呼んでみますね。」
やがて、洋子がやって来た。
小池、遠藤の二人は、洋子を見て、しばし熱意が揺らいだ。
紺の制服。丈の短い上着。ちょっと見て高校生である。
運動神経の欠片もうかがえない。

洋子は百合子のとなりに座った。
「洋子さんは、バレーボールがお得意とか?」小池が聞いた。
「とーーーーーーーんでもないです。
 あたしを見て、わかりませんかあ?」と洋子。
「しかし、全日本の鳥居選手や、高井選手や大蔵選手が、世界1は、倉田さんだと
 口を揃えて、おっしゃるんです。」
「洋子ちゃん、また、何か自分の能力隠しているんじゃない。
 ちょっと社長を呼んでみるわ。」
社長は、その話を聞いて、飛んでやってきた。
クイズ大会で、驚異的な実力を見せた、倉田君のことだ、
また、何か、やってくれるかもしれない。
その社長も、バレーボールと聞いて、「はあ~。」と口を開けた。

「本当なんです。我々は、緑川高校で倉田洋子さんのことを聞いたんです。
 そしたら、10年日本1だったサッカー部に1人で挑み、
 たったの4秒で、1ゴール決めたそうです。」
「ええええ?それは、ほんとうですか。」と社長。
「はい。もう、学校の伝説になっているそうです。」
「で、倉田君一人、対全日本男子バレーチーム6人で、試合をやろうというのかね。」
と社長。
「はい。そうなんです。」
「よし!気に入った。倉田サイドに、200人分の三栄出版の字が入ったTシャツを
 用意してくれるかね。コートの壁にも、三栄出版の字を入れたい。
 それを、テレビ局側でやってくださるなら、倉田を出しましょう。
 ガンガン倉田君を宣伝して、視聴率が20%を超えるように。
 これで、あのクイズ大会のときのように、
 ふたたび、感動と興奮がよみがえるぞ。」
社長は、すでに夢見る乙女の目になっていた。

「あたし、まだ、OKしてないんですけどね。」
洋子はそう言ったが、社長の夢見る目には、何を言っても無駄だと思った。

この企画を、全日本バレーボールチーム監督も、OKしたのである。
それは、緑川高校出身の鳥居、高井、大蔵が洋子の実力を保障したからである。
洋子が本気でスパイクをする試合を見たかった。
だが、あれから4年。さらに鍛えぬいている選手と、
事務職の洋子では、ハンデがあるだろうとは言った。

TBBでは、すいすい企画が通り、倉田洋子の実力が本当なら、
空前の視聴率が期待できると喜んだ。

洋子は、テレビコマーシャルのために、いくつかの撮影をした。
洋子は、セーラー服がベストだったが、中学の時来たジャージ姿できた。
上は、「三栄出版」と文字の入った、派手派手なTシャツ。
洋子は、服を着て「うわあ~。」と思った。
近藤百合子と社長が見に来ていた。
体育館には、カメラマンがスタンバイしていた。
「なんか、すごいこと見せてください。」と小池が言った。
『じゃあ、こんなもんかな。』
洋子は、そうつぶやいて、コートのエンドラインに行った。
そして、向う側の壁に、スパイクをした。
トップスピンのかかったボールは、跳ね返り、洋子のいるところまで、
ノーバウンドで戻ってくる。
それを、また、スパイク。
これを左右手を代えながら5往復やって見せた。
普通半コートでもできない。ワン・バウンドになってしまう。
小池と遠藤は、「おおお~!」と感激し、二人で手を取りあった。
「倉田君、やるじゃないか。」と社長は満面の笑みだった。
「えへへ。」と洋子は、首をすくめた。
百合子もびっくりだった。

次は、ジャンプ・スパイクだ。
洋子のジャンプ力は、5m。身長と腕の長さで7mになる。
床から10mの位置に、機械を設置し、そこからひもで、ボールを吊り下げている。
ボールは、床上7mになっている。
「あれを、スパイクするのかしら。3階くらいの高さですよ。」
と、百合子は言った。
「ああ、見ただけで怖いな。」と社長。

洋子は、上着を脱いで、白いTシャツになった。
5、6歩助走をつけて、ジャンプした。
洋子の体は、驚くほど上がって行く。
そして、ズバーンとスパイクをした。
「うおおお。」と小池は喜び、「ほんとに5mジャンプできるんですね。」
と涙ながらに言った。
「カメラ、ちゃんと撮ってくれた?」と小池。
「はい、ばっちりです。3方向から撮りました。」とカメラマン。

最後に、レシーブである。
洋子から見たライト側に、跳び箱に乗った人がネット側にいる。
そこから、1番遠いところ、レフト側に洋子がいる。
跳び箱の人が試合並のスパイクする。
それを、洋子が猛然と走り、ジャンピング・レシーブする。
レシーブは、5回やって、すべて洋子は、正確にレシーブした。
おまけに、レシーブボールは、置いてある籠に、全て入った。
撮影は終わった。

百合子は、感激して、洋子を抱き締めた。
「オツムだけじゃなくて、運動もスーパーなのね。」
「今のは、向うが静止でしょ。試合は相手が動いてますからね。
 こうはいきませんよ。」洋子は言った。

洋子のCMは、まるでTBBが社運をかけたがごとく、
大々的に行われた。
TBBでは、どの番組を見ていても、隙間に洋子のCM
が入ると言っても言い過ぎではなかった。

見ている人も様々だ。
「全日本に女子で1人なんて、あるわけない。」
「7mのボールを打つなんて、不可能だよ。
 身長と腕の長さ2m引いても、5mジャンプしている。
 陸上の走り高跳びの優勝者だって、せいぜい2mでしょう。
 5mなんて、嘘、嘘。絶対合成している。」

「ジャンプレシーブは、あるかも知れない。
 でも、レシーブボールが、籠にちゃんと入るなんて、うそ。
 これ、合成でいくらでも、できる。」
「早く、試合みたいな。嘘かほんとか、はっきりするよ。」
CMでは、最後に、洋子が大写しになり、
「みなさん。あたし勝てるわけないから、応援してね。」
と言う。この言葉は、かえってリアリティを増し、
「勝てることもあるのかなあ。」と思わせるのだった。

ここは、全日本の選手たちの部屋。
キャプテンの平井が聞いた。
「な、鳥居。この倉田って人のCM、信じていいの。」
「高校のときですが、俺のスパイク全部拾われました。
 たった、一人でですよ。
 ジャンプは、4mはありました。
 多分、試合になると、このCMどころじゃないと思います。」
高井は言った。
「俺は、この倉田さんのサーブを、直接くらったただ1人の人間です。
 倉田さんがボールを打った途端、もうボールが目の前にありました。
 避けも、逃げもできない。
 腹を狙われたとき、アンダーの両手があったのに、
 そんなのものともせず、俺の腹にズドーンと入ってきました。
太いバットで、思い切り腹を殴られたほどの衝撃でした。」
「うわあ~。ほんとかよ。」と平井。

「世の中広いな。こんな人が、人知れないところにいるんだな。」平井がいった。
「俺、怖くてたまらないけど、実戦でどんな試合をする人か見てみたい。」太田。
「ああ、オリンピック前に、1つの恐怖を乗り越えていくのも、
俺たちのためにいいな。」小林。

さすが、全日本の選手である。謙虚であり、人間ができている。
大蔵は、それをうれしく思っていた。


(次回は、「いよいよ試合開始」です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



女性代行業<エピローグ>⑥「いろいろな人への感謝」

今回は、少し長くなりました。「女性代行業」と題しながら、
そんな場面が少ししか書けませんでした。
いつか、「女装の人達」が大勢活躍するお話を書きたいと思います。
================================

女性代行業<エピローグ>⑥「いろいろな人への感謝」


単身赴任から解放された西川孝雄は、
会社から特別に3日間の休暇をもらった。
その第1日目に、竹田の煙草の匂いが染みついたマンションの部屋を、
プロのハウスクリーニングに頼んだ。
そして、竹田が万年床にしていた布団は、新しい物に買い替えた。

二人は、ハウスクリーニングの間、2つのところへ挨拶に行った。
はじめに、谷口紗代のいるKSS探偵社。
電話をし、谷口紗代に会いに行った。
中は、オープンな広い部屋で、10人くらいの美女が、
いかにもフェミニンは服を着て、いろいろな仕事をしていた。

所長の大きなデスクがあり少年の格好をしている。
孝雄が、ダミー孝雄と交代するときにいた、事務員である。
その後、少年の姿に変装した。

西川夫妻を見ると、
「まあまあ、あたしが、所長の小池です。」
と所長が来た。
「あのときの事務員さんですか。」と孝雄は聞いた。
「えへへ。子供役ができるただ一人の所員です。」小池はにっこり笑った。
「紗代ちゃん、礼香ちゃん、お客様よ。」と小池は呼んだ。

紗代は、すぐにわかった。
「この背の高い子。もう女女してるでしょ。
 彼女ががんばって、孝雄さんのダミーを演じたの。」
そう言いながら、所長の小池は、4人をテーブルに招いた。
「この綺麗な方が、あの孝雄さんのダミーだったんですか。」と文江。
すると、礼香は、
「あたし、女の典型でしょう。男性の役なんてできないって言い張ったんですよ。」
「でも、昔は、男だったんでしょう。と説得しました。」と、紗代。
文江は笑っていた。
コーヒーが来た。
「一つ、疑問があるんです。」と文江は言い、
「『次の金曜日に、孝雄さんが浮気をしますよ。』って電話をくださったのは、
 こちらの方ですか?」
「はい。あたしですよ。」紗代が手を挙げた。
「ああでもしなければ、奥様は、興信所へ行かないと思ったからです。
 孝雄さんを信じていらっしゃった。興信所に頼んでも、
 1か月、2か月尾行しても、浮気の写真なんか取れないと。
 そこで、孝雄さんと相談して、1日浮気の日を偽装したんです。
 あの神崎興信所は、プロ中のプロ集団ですから、
 こちらも苦労しました。ダミーが礼香ですもの。」
「もう、あたし、女が出ちゃうんじゃないかと、
 気が気じゃなかったんですよ。」と礼香。
所長が、
「あたしも、冷や冷やしながら、後をつけてたんですよ。
 だけど、今、お二人がごいっしょに見えたので、うれしかったです。」と言った。

二人は、プリンセットを置き、深く感謝の礼をして、次は、神崎興信所に向かった。
二人を見て、みんなが集まって来た。
「まあ、ハッピーエンドですね。」と神崎が言った。
「あの、妻に170万を取り戻してくださって、
 ありがとうございました。」と孝雄。
「いえいえ、ダミーを撮ってしまって、
 少しでも、お返しをしなければと思ったんです。
「お支払いした額の17倍返してくださいました。」文江。
「いえいえ、当然の額です。大久保高江が、竹田を尾行して、
 竹田が貯金していることを見つけたんです。」
高江が、
「あたし、文江さんのお心が健気でいじらしくて、
 何としても竹田の尻尾をつかみたかったんです。」と言った。
「で、裁判の結果はいかがでした。」所長。
「見舞金として、100万円もらえました。
 そして、社長、人事部長のポケットマネーから、もう100万いただきました。
 判事のお話が、社長の胸を打ち、社長は、1億でも2億でも出すと、本気で、
 言ってくださいましたが、判事は、その言葉だけで充分だとおっしゃり、
 あくまで、見舞金をとして100万円いただきました。」
「さすが判事さんですね。1億ももらってしまったら、
 他の社員から妬まれるは、人生が変わってしまいますもの。
 100万円が、妥当ですね。」神崎は満足げに言った。
文江は、大久保高江の手を取って、
「ありがとうございました。あの辛いとき、たった一人打ち明けてお話できた方です。」と言った。
「仕事がOFFのときは、お会いしましょう。」と高田。
「はい。」と文江。

時は前後し、
社長室の前で、人事部長は、今か今かと社長を待っていた。
やがて、社長が帰って来た。
「社長、いかがでしたか?」と部長。
「まあ、中にはいろう。」

社長は話した。
「判事は、私の結婚して間もない娘の身になって考えようと言い、
 西川君の奥さんに起こったことを話した。
 私は、罪の意識にまみれ、『1億でも2億でも、判決に従いますと言った。
 本気で言ったんだ。
 そうしたら、判決は、見舞金として100万円だとおっしゃった。」
「え、それは、桁がちがいませんか?」と部長。
「ああ、私もそう言った。すると、」
「悲劇は起こったが、これは、会社の責任ではない。
 ただ、新婚8か月の社員を単身赴任させたことは、
 世間的にも酷であるから、
 申し訳なかったという気持ちで、見舞金100万が妥当だと。
 判事が、私の娘の身になって、私に考えさせたのは、
 社員一人一人の身になって、会社運営をして欲しいということだと、
 私は思った。私が口にした1億2億で、社員のために、
 よいことをして欲しいと言われた。」

「なるほど。よくわかりました。
 名判事ですね。
 私も、反省の後、いろいろ考えました。今よろしいでしょうか。」
「ああ、いいとも。」
社長室に、明るい空気が流れた。

孝雄と文江が、マンションに帰って来た時、
煙草の匂いはもちろんのこと、
部屋は、新築のようにピカピカしていた。
そして、新しい布団が一組置かれていた。
「どうですか?」と業者の人達が言った。
「わあ、すごい。どうやって匂いをとったのですか。」
「壁の奥にまで、圧力で液を入れていますから、時間が経っても無臭です。」
業者の人は、にこにこしながら、帰って行った。

「新婚で、初めてここに来たときみたい。」と、文江。
「そうだね。世の中、やり直しがきくことが、たくさんあるんだね。」と孝雄。
「いろんな人に助けられてね。」文江。

二人は、ピカピカのテーブルで、
見つめては、笑いながら、紅茶を飲んだ。

<おわり>


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





「女性代行業」⑤『すべては元のままに』 最終回

今回長くなってしまいました。すみません。
尚、書ききれなかったことがあり、次回『エピローグ』をつける予定です。
長い物を読んでくださり、あらかじめ、お礼申し上げます。
==================================
※この物語はで、家庭裁判所が出てきますが、判事や調査官補の言動、そして判決等は、
あくまで物語上のもので、実際とは異なるものであることを、ご承知おきください。
==================================     

「女性代行業」⑤『すべては元のままに』


大久保高江が、文江に会いに来た翌日、午前10時、
文江のマンションのドアを叩く音がした。
ドアを開けると神崎興信所の神崎妙子がいた。
その後ろに3人の所員がいた。
神崎は、竹田武史を見つけると、
「竹田。自分の荷物を全部バッグに詰めなさい。」と言った。
竹田は、相手をおばさんと見てか、
「なんだよ。俺に何の用だ。」とすごんで来た。
神崎所長は、「失礼。」と言って、靴を脱ぎ、
あっという間に、竹田の腕を背ににじり、畳に正座をさせた。

「柔道4段、空手4段、合気道4段があそこにいるよ。
 あたしは、合気道5段よ。動けるもんなら動いてみな。」
竹田は、びくとも動けない。
「いうこと聞くかい。それとも、骨を折られて病院行きたいの?」
「わかった、言うこと聞くよ。」
竹田はしぶしぶ持ち物をバッグに入れた。
「全部入れたかい。もうここには二度と帰って来れないからね。」
「わかったよ。」
「銀行のカードと通帳、印を出しな。」
竹田は抵抗したが、所長に、もっと痛く腕をねじられ、素直に出した。
感心なことに、印と通帳も持っていた。

「奥さん、これから銀行へ行って、こいつが奥様からくすねたお金を返させます。
 奥様は、カートだけでいいかも知れません。」
神崎はカードを見ると、
「同じ銀行ですね。これは、手っ取り早いです。」と、言った。

6人がぞろぞろと歩いていた。
途中曲がり角で、竹田が逃げようとしたが、
前にいた大柄な所員が、身を下ろし、瞬時に竹田のミゾオチに、
肘鉄を入れた。
竹田は、「ううううううう。」とお腹を押さえ、苦しんだ。
「わかったかい。私達からは逃げられないよ。」

銀行に来た。
「あのう、まず、記帳してください。それを1部コピーしてください。
 そして、こちらのカードの金額を5万円だけ残して、
 こちらのカードに全額移してください。」
「では、暗証番号をお願いします。」
竹田は、コードにつなったテンキーに番号を入れた。
ピピっとカードをとり、残高証明をとった。
情けの5万円である。
「竹田、念を押すが、この通帳のお金は、全部文江さんからくすねたもんだね?」
「はい。3万は俺だけど、5万残してくれたから、いいです。」
文江のカードの残高をみた。
竹田にせびられた約200万のうち、170万が帰って来ていた。
「わあ、ありがとうございます。」文江は飛び上がった。
神崎が、竹田の通帳のコピーをくれた。
「これ見ると、文江さんがお金をやった日と、竹田が貯金した日がわかり、
 証拠になりますから、大事に保管してください。
 文江さんも、後で、記帳なさって置いてくださいね。」

銀行の外で、神崎が言った。
「竹田は、あなたから、競馬に行くと言って10万もらうでしょ。
 その内、7万くらいは貯金していたの。
 3万で遊んで「ああ、負けた。」といって帰って来る。
 こうやって、170万も貯めてたのよ。
 文江さんのところを追い出されたときのためにね。次の女が見つかるまで。
 せこいでしょう?」
「知りませんでした。でも、たくさんお金が返って来てうれしいです。」と文江。
「竹田には、二度と文江さんの家に行かないよう、これからよく言って聞かせて、
 そして、警察に自首させます。
 竹田は、結婚詐欺みたいなこともやってます。
 文江さんに、婦女暴行を働いたでしょ。
 家の中なら、婦女暴行にならないなんて、嘘ですからね。
 だって、ベランダから入って来て、その家の奥様を狙うヤツがいるんですもの。
 家の中でも立派に婦女暴行罪です。
 それだけで、こいつ、3年は行くでしょうね。
「えええ?そうなの。」と竹田が言った。
「ざっとみて、6年は行くわよ。」と神崎。
神崎のじわっとした怖さは、はんぱじゃないと思った。

「私達は、アフターケアーにも力を入れてます。
 何かあったら、電話一本で駆け付けます。じゃあ。」
と神崎と一行は言って、竹田を連れて歩いて行った。

頼もしかった。本当に良心的なところだと思った。

『そうか。竹田がくすねたお金の一部を貯金していたこと。
 探偵社の人なら、1日尾行すれば、分かることなのか。』

ほとんどのお金が戻った。
竹田はもう来ない。
文江の中に、喜びが込み上げて来た。



いよいよ調停の日である。
調停が行われる部屋は、思ったより狭く、
大きな机が1つ。中央に判事が座る。
机の両サイドに、武藤、高橋の調査官補が証拠等を置いて座っている。
判事席の前に、西川孝雄、文江が並んで座っている。
その後ろに、孝雄の会社の社長大滝賢治が座っている。

判事はなかなか来ない。少なくとも10分ほど待たせるのが常のようだ。
いよいよ判事が登場した。
黒いマントのような服を身にまとっている。
文江は、判事を見て、胸をなでおろした。
年は、40歳ほどだが、威厳と共に、いかにもやさしそうであった。

判事は、大滝社長に言った。
「すみませんが、お顔がよく見えませんので、
 お二人の間に移動してくださいますか。」
大滝椅子をずらす。

判事「これより開廷します。」と、いい声で言った。

判事「昨日、人事部長様と社長様の会話を読ませていただきました。
   正直に申し上げて、私は、これでも人事のトップである部長さんの発言なのか。
   一国の主である社長さんの発言なのかと驚いてしまいました。
   あまりにも想像力がなさ過ぎます。
   社長の大滝さんには、結婚し3か月になるお嬢様がいらっしゃいますね。」
   (判事の言葉遣いは、丁寧であり、これは判事によって違うようだ。)
大滝「はい、おります。」
判事「どうして、娘さんの立場になって考えてくださらないのでしょう。
    では、考えやすいように、大滝さんのお嬢様をイメージしながら考えましょう。
    大滝社長様、お嬢様のご主人が、結婚3か月で、単身赴任を
    命じられたとしましょう。
    お嬢様は、マンションで、一人お留守番の生活です。
    あるとき、無頼漢が、部屋に押し入り、お嬢さんをレイプしました。
    心の殺人と言われるレイプです。ショックで廃人になってしまう人もいます。
    お嬢さんは、室内で行われたレイプは、罪に問えないと思い、
    警察に届けませんでした。
    男は酔っぱらっていて、寝転がっています。

   犯されてしまった以上、もう、ご主人との生活には戻れないと、絶望しました。
   お嬢様は、これで自分の人生は終わりと考えました。
   そして、死のうと思いました。一人死ぬのは悔しい。
   台所で、刺身包丁を持って、寝ている男の首の上に立てました。
   一思いに男を刺して、その後、自分も死のうと思いました。
   でも、いざ刺そうとすると手が震え、とうとう刺ませんでした。
   そこで、マンションのベランダに行き、5階から身を投げようとしました。
   しかし、怖くて、どうしても、飛び降りることができませんでした。

   次の日から、男は図々しくも、お嬢様のマンションに居座りました。
   警察に言っても、事件でない限り、こんなことは相手にされません。
   男には、殺し文句がありました。「旦那に言うぞ。」です。
   お嬢様は、その殺し文句に勝てず、毎夜、男にセックスを強要され、
   小遣いをせびられ、男は、毎日のように、競馬三昧です。
   地獄のような生活でした。
   200万あった自分の貯金がとうとう底を突いてきます。
   お嬢様は、ここで、もう一度自殺を考えました。

   この事情をご主人に言えるでしょうか。親に言えるでしょうか。
   とんでもない。ご主人や親は、一番知って欲しくない人なのです。

   「旦那に言うぞ」と脅され、この奥様が、脅しに負けたのは、
    旦那様に知られて、離婚されるのが、怖かったのでは、さらさらありません。
    毎日がんばっているご主人に、悲しい思いを、させたくなかった。
    心配をかけたくなかったからです。

   毎日死ぬほどいじめられている子でも、家では、にこにこ元気にするんです。
   それは、自分の愛する両親に、悲しい思いをさせたくないからなのです。

   初めから、単身赴任なんかなかったら、レイプはなかったのです。
   男に対する憎悪、主人がそばにいないことへの無念。
   3か月で、主人を遠くにやった会社への恨み。
   なぜ、3か月で!他に人はいなかったのか!なぜ!なぜ!なぜ!
   それらが、どっと胸に襲ってきて、もう一度ベランダに行ったのです。
   今度こそ本気でした。

   社長様。3か月と8か月の違いはあれ、これと同じことが、
   目の前の西川孝雄さんの奥様・文江さんにあったのです。

   社長様の1000万円というのは、こういうその人の身になって、
   考えておっしゃったものでしょうか。

   社長様。この一連の事は、奥様が悪いのでしょうか。
   旦那様の孝雄さんが悪いのでしょうか。
   それとも8か月で生木を裂くように、二人を離した会社が悪いのでしょうか。
   ご意見をお聞かせください。」

社長は、立った。目に涙をためていた。
「昨日、他人事として伺ったことと、今日、我が娘のこととして伺ったこととでは、
 大変な違いがありました。心無い新婚8か月での単身赴任が、
 いかに罪深いものであったか身に染みてわかりました。
 奥様は死んでいたかもしれないのです。人を殺めてしまったかも知れないのです。
 会社の罪は、金額に表すことができません。
 1億でも2億でも、判決にしたがいます。」
社長は礼をして座った。

「ご意見、わかりました。」判事は言った。

「では、奥様の文江さんからです。
 文江さん、あなたは、夫の孝雄さんは、
 文江さんの心が自分に帰って来るまで、
 5年でも、10年でも、待ってくれる人だと思っていました。
 だから、どこかで終止符を打たないと、
 孝雄さんはいつまでも自由になれないと考えました。
 そこに、不思議な人から電話があり、
 次の金曜日に、孝雄さんは浮気をすると言われ、ました。
 それで、あなたは興信所を訪ねました。
 そして、孝雄さんの浮気の証拠写真をもらい、
 それを持って、裁判所に来ました。
 
 その写真に写っている男性は、偽の孝雄さんだと知りながらです。
 あなたは、裁判所に、自分が負けるために来たのです。
 そこで、自分の罪について、慰謝料にしてどのくらいかを知りたかった。
 それを、返していくことで、罪の償いをしていこうとしました。
 違いますか?」

「はい。その通りです。」と、文江は小さな声でうつむいて答えた。

「では、あなたへの判決です。あなたが、払うべき慰謝料は、ゼロ円です。」
文江は、あっと判事を見た。
「文江さん。あなたは、浮気などしていないのです。
 男に何度も脅されましたが、孝雄さんを思うが故に、脅しに従ったのです。
 あなたの心は、常に孝雄さんにありました。
 あなたは、『被害者』なのです。被害にあっただけで、何も悪いことをしていません。
 『旦那に言うぞ』との脅しに従ったあなたの心は、
 さっきも言いましたね。ご主人を思う心からのものです。
 あなたは、何も悪いことをしていません。
 ですから、世間に胸を張って歩いてください。」

文江は、判事の言葉に、ハンカチを目に当て泣いた。

「次は、孝雄さんです。
 孝雄さんは、文江さんの心がご自分に帰って来るまで、
 何十年でも、待つつもりでしたね。
 そして、この法廷にて、さらに分かったことと思います。
 孝雄さん。文江さんとの離婚を希望しますか。」判事。
「いいえ、離婚など希望しません。
 妻の苦しみがより一層わかり、抱きしめてやりたいと思っています。」
文江がぼろぼろと泣きながら孝雄を見た。
「文江さんも、離婚を希望しませんね。」
「はい。希望しません。」
孝雄が立ったと同時に、文江も立ち、孝雄の胸に飛び込んだ。
文江は、孝雄の胸で、わーわーと泣いた。

二人が、席に着いた。
「では、社長様への判決です。
 会社は、見舞金として100万円を西川夫妻に渡すこと。」以上です。」
「え?」と社長は驚いて立ち上がった。
「桁が2つ違いませんか。」

「違いません。お座りください。
 私の長い話の後、社長様が、1億でも2億でも判決に従うと、おっしゃいました。
 そのお言葉は、1億2億の価値がありました。
 私は、うれしく思いました。
 そのお金を払ったものとして、社員の皆様のために、使ってください。
 『新婚8か月』ということを横に置きます。
 会社が社員に単身赴任をさせることは、何ら罪ではありません。
 そして、留守番をする家族に何か災難があっても、
 それは、会社の責任ではありません。
 独身の女性が、マンションに一人住まいをしていることはたくさんあります。
 ですから、今回西川文江さんに起こったことについても、
 会社に責任はありません。

 ただ、昨日も部長さんともおっしゃっていましたように、
 西川孝雄さんを、新婚8か月で行かせてしまったことは、
 世間一般に酷だと映ることと思います。
 そして、その間、災難が起きてしまったのですが、
 『新婚早々行かせて済まなかった。』という意味で、見舞金として100万が、
 妥当と考えました。
 これなら、新婚8か月で行ったが、早く帰ることができた、見舞金ももらった。
 世間は納得すると思います。
 あ、これは、私が口出しすることではありませんが、
 孝雄さんを、早々に、本社に帰してあげてくださいね。」

「はい。わかりました。
 1億2億は、本気でしたので、社員のために使おうと思います。
 どうも、ありがとうございました。私は、救われました。」
社長は、深々と頭を下げた。

閉廷となった。

裁判所を出るとき、社長は、西川夫妻に、
「ほんとに、申し訳ないことをしました。」と頭を下げた。
「こちらこそ、ご心配をおかけしました。」と孝雄は言った。

社長が行ってしまい、二人は門を出た。
「ねえ、あたしの体汚れちゃったけどいいの?」文江は聞いた。
「汚れた手は、洗えばいいだろう?それと同じ。
 文江が体を綺麗に洗えばいいだけだよ。」孝雄は、明るく行った。
「ね、あたしは気を付けたんだけど、アイツの赤ちゃんなんかできたらどうしよう。」
「産んで、ぼく達が育てようよ。これも、何かのご縁だから。」孝雄は、にっこりとした。

文江は、心の大きな孝雄を、惚れ惚れと見つめた。
やがて、二人は、快晴の空を仰いでいた。
久しぶりに見る空だった。


(次回『エピローグ』につづく)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






「女性代行業」④「妻・文江の思い」

すいません。最終回にできませんでした。次回で、書き終わると思います。
今回も、読んでくださるとうれしいです。
=================================     

「女性代行業」④「妻・文江の思い」


神崎興信所の大久保高江から、文江に話をしたいとの電話があった。
ファミリーレストランで会った。
「興信所のからの報告の写真が別人だったこと、
 とっくにお気づきですよね。」高江は言った。
「はい。あれはあれで、いいんです。
 もう使いましたから。」と文江。
「何か、お考えがあるのですね。」
「ええ、まあ。」
「私は、旦那様の孝雄さんの尾行を、5日間しました。」
「元気でしたか。」
「あの写真とは大違い。ステキな方でした。」
高江がそういうと、文江は、ふっと目を伏せた。

「奥様、今何か大変困ってらっしゃいませんか。
 私の興信所は、奥様に間違った写真をお渡ししてしまい、
 いただいた料金の分、何かお力になれることを考えています。
 その為に、私が来ました。」
「ええ。」と言って、文江は目を伏せたが、やがて、高江を見た。
そして、話した。

「今、家に男がいるんです。中学の同級生で、
中学生のとき仲のよかった子だから、
つい気を許してしまったの。べろべろに酔ってて、仕方なく家に上げたの。
そうしたら、酔っていたのはうそで、いきなり私にかかってきたの。
私は、抵抗しきれなかった。でも、子供ができる事態は、必死て避けました。
家の中では、レイプにならないでしょう、警察に何も言えませんでした。」
居座って、小遣いをねだるくらいじゃ、警察は動いてくれません。」文江。

「一番初めのとき、主人に助けを求めればよかったの。
 でも、犯された自分が汚れている気がして、言えなかった。
それで、ずるずる今になってしまったの。」文江。

「あのう、竹田武史を連れて行くことは、私達にとり簡単です。
 あたしが一番弱くて、柔道3段。みなさん、男以上に強いです。
 文江さんが望めば、彼をいつでも連れていきます。
 彼に未練がありますか。」
「全くありません!」文江が、がんと言ったので、二人で笑った。

「旦那様、きっととっくに興信所を使ってると思います。
 分かりますもん。部屋の中で、普段、別の男がいたら。
 それなのに、なぜ奥様を訴えないか。」
「待ってくれているんだと思います。私が、あの人の元に帰って来るのを。」文江。
「わかった。だから、けじめをつけるために、奥様の方から、申し立てた。
 奥様は、負けるのをとっくに覚悟してた。
だから、あのニセの男の写真でよかった。」高江。
「あの人は、待つと決めたら、5年でも10年でも待つ人なの。」文江は涙を見せた。
高江もつられて涙を落とした。

「でも、1つ、不思議な電話があったの。性別はわからなかった。
 『旦那様の浮気写真を撮るなら、今週の金曜ですよ。』って。
 あの人の浮気が写っていなければ、裁判所の申し立てもできないでしょう。
 あの人は、絶対浮気をする人じゃない。
 だったら、興信所に頼んでも意味がないでしょう。
 でも、あの電話を信じて、神崎興信所へ行きました。
 そして、ちゃんと、夫の浮気が、金曜日にあった。例え偽者でも。」
高江は考えていた。そして、言った。
「多分だけど、その電話の人、文江さんの味方です。そんな気がする。」


家庭裁判所から、今度は西川孝雄が勤める会社の本社へ、
社長と人事部長に呼び出しがかかった。
裁判所から、呼び出しがかれば、例え大会社の社長でも行かねばならない。
社長と人事部長は、静かな部屋に通され、大きなデスクの前に座らされた。
書記らしい女性が来て、二人の右手に座った。

高橋調査官補がやってきて、二人の前に座った。
「お忙しいところ、お呼び立てっして、申し訳ありません。
お二人のご発言は、証拠としての力を持ちます。
 そして、記録をさせていただいてます。よろしいでしょうか。」
「はい、わかりました。」と二人は答えた。
高橋は、急に態度を崩し、二人にもリラックスしてもらった。
高橋曰く。
「いやあ、あきれる会社がありましてねえ。
新婚10か月に満たない夫婦の夫を、
単身赴任をさせた会社があるんですよ。小耳に挟んだことはありませんか。」
と高橋。「正確には、新婚8か月です。」
「ほう、それは、酷ですな。」社長。
「せいぜい2年は、待ってやるべきでしょう。」部長。
「それで、奥さんが一人で守っている家に、子供の頃のよしみということで、
 男が入りました。そして、レイプ同然のことをしました。
 家の中のことなら、レイプと言えず、
奥様は、警察に行ってもダメだと考えました。
 また、そんなことをされたら、奥さんは、ご主人に言えません。
 自殺未遂を2度計りました。
 そして、男が寝ているときに、包丁を持って殺人未遂もしました。
 思いとどまりましたけどね。
 奥さんは、ご主人にもちろん言えません。
 男がいることが、そもそも浮気です。

 で、お二人は、会社の社長と部長でいらっしゃるので、
 お聞きしたいのです。
 これは、会社に、新婚の二人を生木を裂くように、夫を単身赴任させたことに、
 罪があるでしょうか。
 ちなみに、新婚の社員を単身赴任させたのは、東京で、たった1社です。
 そんなむごいことは、どの会社もしません。
 その1社をどうご覧になりますかあ。」

「話にならない。新婚8か月で単身赴任させるなど、常識を欠いておる。」社長。
「なにも、わかっとらん会社です。なんのために人事部があるのだ。」部長。
「じゃあ、二人が離婚しても、しなくても、
 特に奥さんが地獄のような生活を強いられたことに、
会社は責任があるだろうということでしょうかね。」高橋。
「もちろんだとも。社員を愛する心がまるでない。」部長。
「具体的にどう責任をとらせたらいいでしょうねえ。」高橋。
「まず、単身赴任の職員を、直ちに、奥さんの元へ返す。
 そして慰謝料は、たっぷり張り込む必要がある。」社長。
「浮気による慰謝料はいくらくらい。」部長。
「本人の資産によります。
しかし、まだ若い社員なら、お金もないし300万くらいが限度でしょうか。」
「じゃあ、レイプに、自殺未遂、殺人未遂なら、浮気の比ではない。
 二人合わせて1000万は払うべきだろう。」社長。

「ほう、今調停している二人は、1000万もらえますか。」高橋。
「考えてごらん。
 そんな非常識をするのは、東京で1社程度のものでしょう。
 もしこれが世間にバレたら、大ごとだ。ツイッターで一気に知れ渡る。
ブラックならぬグレー会社と呼ばれるぞ。信用を一気に失う。」社長。
「なるほど。しかし、1000万で慰謝したとなれば、
世間は、まあ許そうかとなりますかね。」部長。
「まあ、1000万ならね。」社長。
「貴重なご意見、ありがとうございました。
筆記して残させていただきます。
実は、その新婚8か月で単身赴任をしたのは、西川孝雄という社員で、
お宅様のユニオン商事の社員です。
今、岡山の支社で、働いております。
西川夫妻への慰謝に関するお二人のご意見を、判事に伝えます。
それを参考に、判事が最終判決を下します。
それにしても、新婚8か月で遠くへ飛ばされた社員がいるという、
前代未聞の出来事を、
j人事部長様が把握されていないとは、驚きました。
ありがとうございました。もう、お帰りになって結構です。」

高橋は深く礼をした。
社長、部長は、金魚のように、口をぱくぱくしながら出て行った。
書記の女性・泉水洋子は、
「自分の会社じゃないと、なんでもおっしゃるのですね。」と笑った。
「全部言ってくださり、助かったよ。」と高橋も笑った。

(次回、多分、最終回にできると思います。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






女性代行業③「神崎興信所の責任」

肝心の女装の場を、ほとんど出せなくて、申し訳ありません。
次回、最終回にいたします。
===================================

女性代行業③「神崎興信所の責任」


西川孝雄の妻・文江に、神崎興信所から、
郵送するか、それとも直接受け取るかと聞く電話があった。
文江は、直接に行くと答えた。
「いよいよだな。」
と、今では居座っている竹田武史は、布団の上で言った。
武史のために、布団もたためず、部屋がどんどん乱雑になるのを文江は悲しく思った。

興信所について、文江は、プライバシーのある応接室に通された。
所長の神崎妙子が相手をした。
まず、神崎は、写真を見せた。
「1週間の内、金曜の一日ですが、女性との浮気がうかがわれます。
他の日は、二人は会ってもいません。」とそう言った。

「わかりました。」
文江は、答えた。
そのとき、ノックがして、大久保高江がお茶を持って来た。
「奥様、腹が立つわ、悲しいやら、複雑なお気持ちでしょうが、
 人生、やり直しは、何度もききますから。」所長は言った。
大久保は、前半関わった西川孝雄だけに、写真をそれとなく見た。
そして、あることを思ったのである。

所長は、西川孝雄の1週間の足取りを説明し、
諸経費の説明をした。
「交通費を込みで、10万3000円になります。
 受付でお支払いください。」と言った。
「はい。」と文江は、言い「ありがとうございます。」と言って退室した。
文江は、経費を払って、ビルを去った。

所長が、デスクに戻って来たとき、大久保高江が来た。
「所長、さっきのクライエントへ渡した資料ですが、
 写真に写っていた男性は、偽物です。西川孝雄ではありません。」
高江は言った。
「ええ?それは、大変なことよ。あれが、浮気の証拠物件になり、
 慰謝料が決まるなら、200万、300万のことですからね。」
「あの方に渡した写真がありますか。」と高江。
「あるわよ。」
所長の神崎は、尾行をした4人も呼んだ。
写真を並べ、高江に説明をさせた。
「4人の方は、初めて西川孝雄をご覧になったのですよね。
 それなら、無理もありません。
 第一に、西川は、腕時計をしません。いつも、スマホで時間を見ます。
 ブリーフ・ケースを提げた後ろ姿の写真。
 イタリアンの店で、スッパゲッティを食べている写真。
 コーヒーを飲んでいる写真。
 全部に言えますが、西川孝雄は、左利きなんです。
 写真の男性は、右利きです。これは、伝達を十分にしなかったあたしの落ち度です。」
4人と所長は、「えーーーー!」と声をあげた。
「それより、なによりも、顔が違います。
 孝雄は、細身ですが、シャープで、運動神経の発達した精悍な顔立ちです。
 写真の方は、やんわり、女性的な顔です。
 顔だけを見ても、まるで別人です。」
「高江さん。それは、孝雄を知っている人なら、
 即座にわかるほどの違い?」と所長。
「20mも離れていれば、わからないと思います。
 でも、4、5mに近づけばわかります。
 私は、孝雄の顔をまともには見ていませんが、
 横顔だけでも、違いがわかります。」

「やられたわね。あたし達を出し抜くなんて、相当な奴らよ。
 高江さん、あなたの落ち度じゃないわよ。あいつらが上手だったのよ。
 わざと本人と決定的に違うところを写させておいて、
 離婚調停の日にどんでん返しするつもりよ。
 さっきの奥様は、証拠があるから、これで大丈夫と安心するでしょう。
 で、さらなる対策はとらない。
 あああ、私達は、4人でいったのにねえ。」所長。

倉田という探偵員が言った。
「私達は、あの男女だけに集中していましたが、
 もう一人、ヘルパーがいたような気がします。」
「そう!」と小宮が、「はじめ事務員の格好。小柄な人。
 ラブホのときは、6年生くらいの男の子がいたわ。
 変装したのね。子供だと思って警戒しなかった。
 その子、やたらカシャカシャスマホで撮ってた。
 空や道路標識、しゃがんで道の花なんかも撮っていて、
買ってもらったスマホが、うれしくて、方々撮ってるだけかと思った。
だけど、撮っていた半分は、私達の顔よ。」

「やられた。多分、あたしたち20人の半分の顔は割れてるわ。
 大久保さん。『大久保先輩』って呼ばれた謎が解けたわね。」と、所長。
「はい。あの女、私が西川孝雄を尾行していたこととっくに知ってたんですね。
 で、私に顔が知られたと思わせ、私を、西川のチームから外れるようにした。
 これで、次のチームには、西川の顔を知っている人はいなくなる。」大久保。
「ああ、まいった、まいった。恐れ入りいました。」
所長はオデコを叩いた。

「そうだ、もう一つ。」と所長は言った。
「高江が、ちょっと見ただけで別人とわかる写真をよ、
 あの奥様は、写真を見て何にも言わなかった。なぜ。」所長。
「慰謝料なんか、欲しくなかった。」倉田。
「だったら、浮気写真なんて、頼みに来ないでしょう。」
「あたし達のミスを期待してなんか頼みにこない。
 やっぱり、旦那の浮気現場を知りたかったはず。」

「奥様に頭下げて、10万返してもいいけど、
 内は、100%無敗ですからね。
 この際、10万円分、奥様のためにきっちり働きましょう。
 高江さん。奥様の事情を洗って。
 旦那と違って、奥様ん家、近いからね。」
所長はそう言った。

文江のマンションで、竹田武史は、今か今かと待っていた。
やがて、文江が帰って来ると、
「おお、もらってきたか。」と文江の持っている封筒をもぎ取るようにし、
布団の上に写真を広げた。
「おお、あるある、ちゃんと旦那も浮気してんじゃね。
 ほら、ラブホに突入だよ。
 これで、旦那の浮気で、慰謝料200万、いや、300万か?」
と、ニマニマしている。
文江は、
「大事なものだから返して。」
そう言って写真を封筒に入れた。

「竹田君。大きな勘違いをしてるわよ。
 あたしたちは、もう浮気しているの。
 近所の人だってみんな知ってるの。
 これで、訴えたら、あたし達は負けて、300万円、払わなくてはならなくなるの。
 あの人の証拠写真が認められれば、それがチャラになるだけなのよ。
 だから、お金が入ることはないの。
 もし、あなたが、この写真をどうにかしたら、300万円の借金ですからね。
 わかった!」
「わかったよ。ちぇっ。つまんねーの。パチンコでも行ってくらあ。」
武史が手を出す。
文江は、500円だけ乗せてやった。

文江は、家庭裁判所を前にしていた。
申立書を書き、待った。
裁判のやり方など知らなかった。
やがて、30歳くらいの男性が来て、
武藤陽太と名乗り、調査官補だと言った。
落ち着ける部屋に案内され、文江は語った。
もちろん証拠の写真を見せた。
孝雄を知らない武藤は、証拠写真をそのまま信じた。

「そこで、あなたは、竹田武史さんと2か月にわたって、
 同棲に近い生活をしている。これは、浮気ですよね。」
「はい。ですから、夫の浮気を見つけて、
 私が払うべき慰謝料を少なくしたかったのです。」
「竹田武史さんを、愛しているのですか。」
「全く愛していません。
 同窓会で、おもしろい人だと思いました。
 今、住まいがないと聞いて、1日なら泊めてあげるといい、
 そのときに強引にセックスをさせられました。
 死にもの狂いで抵抗するべきでした。でも、できませんでした。
 1度セックスをしてしまうと、女と言うのは弱くなります。
 ずるずると、竹田を追い出せずにここまで来ました。」
文江は涙を見せた。

「竹田さんは、一文無しだったのですか。」
「はい。竹田は、その内競馬に凝り、私の貯金を200万円近く使いました。」
「警察に訴えなかったのですか。」
「なんと言って訴えていいかわかりませんでした。」
「孝雄さんと、離婚したいのですか。」
「したくありません。愛しています。でも、あたしには、もう愛する資格がありません。」

武藤は、少し考え、やや乗り出して言った。
「文江さん。正直に言ってください。
 もしかして、あなたは、夫の孝雄さんを信じているのではないのですか。
 つまり、孝雄さんは、浮気をするような人ではないと。
 浮気の写真を見せられても、なおも信じている。
 いかがですか。」
その言葉を聞いて、文江は、わっと泣き出した。

(次回、「やり直しは、何度でもできる」最終回です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。








「女性代行業」②「女性代行業の腕前」

エッチな場面が出て来そうででません。すいません。
===================================   

「女性代行業」②「女性代行業の腕前」


ここは、都心にある「神崎興信所(探偵社)」である。
事務室が2つあり、約20人の中年の女性がいる。
皆、普段着を着ていて、一口に言えば、いかにも「おばさん」である。
このおばさん達が、一人一人が、凄腕の探偵のプロである。
探偵と言えば刑事のような男性をイメージし、警戒されやすい。
その裏をかいて、平凡なおばさん達でやっている。

所長(トップ)の神崎妙子のデスクに、大久保高江が立っていた。
神崎もエプロンをしていて、普通のおばさんに見える。
「何?喫茶店で、素人の女に、大久保先輩とあなたの名を呼ばれ、
 まともに2回も顔を見られたの。」
「はい、ですから、あたしは、この仕事から降りた方がいいと思います。」と高江。
「あなた部活か何かやってたの。」
「はい、女子バスやってました。」
「じゃあ、あなたの後輩に顔を見られたのね。
 で、その女が、ターゲット(西川孝雄)の女という訳ね。
 う~ん。」
と所長の神崎妙子は、腕を組んだ。
「で、その後女はどうしたの?」
「空調が強すぎると言って、私から、一番遠いテーブルに移りました。」
「で、あなたは、どうしたの?」
「顔を見られたし、女の声は聞こえないので、
 いても仕方ないと思って、喫茶店を出ました。」
「こら!バカね。大久保さん。あなたは、顔を見られて、さっさと帰った。
 それ、『私は、探偵でした。』と女に伝えたようなものよ。」
「あ、そうか、すみません。」
「いいい?うちは、100%の探偵率を誇っているのよ。
 1度でも、失敗すると、大きな傷になるからね。」
そう言って神崎は考え、
「だが、あなたを大久保先輩と呼んだのよね。そこがわからない。
 ただの、偶然かも知れない。
 だが、その女がアイツラだったらやっかいだなあ。」
「アイツラってなんですか。」大久保は聞いた。
「いや、探偵社があれば、探偵社から守る会社もあるってことよ。
 とにかく、あなたは、抜けなさい。
 あなたは、ターゲットの顔をよく知っていて、
もったいないけど、背に腹は代えられない。」
「はい。」高江はきちんと礼をした。

西川孝雄の会社は、5時30分を過ぎればいつ帰ってもいい。
もちろん、サービス残業は歓迎である。
5時30分を過ぎた。
孝雄は、手順を説明されていた。
孝雄は、帰り支度をして、メールを待っていた。
やがて、「今大丈夫です。トイレの右端の個室に入ってください。」
とまたメールが来る。
孝雄は、「いったん帰ってまた来ます。」と皆に言って、
ドアを出て、トイレに行った。
トイレのある廊下の壁に、事務員の服を着た女性が、
廊下の溝のごみをこさげてとっている。
メールを出していた女性だ。
彼女は、廊下、トイレに人がいないことを確認していた。
彼女とちょっと会釈をして、孝雄は、男子トイレに入り、右の個室に入った。
そこに、孝雄とそっくりのダミー孝雄が、ブリーフ・ケースを持って入ってていた。
孝雄は、ダミーがあまりにも自分に似ているので、目で笑った。
ダミーは、しばらく時間をとり、水を流して出て行った。
ダミーが完全に外に出るまで、事務員が見張っている。
事務員は、外に出て、ダミー孝雄の後から、4人のおばさんが移動するのを確かめ、
「もういいです。」と孝雄にメールをした。
孝雄は、トイレを出て会社に戻り、
「仕事一つ忘れていました。」といって、自分のデスクについた。
「しばらくして、『入れ替わり成功です。』と事務員のメールが来た。
『ヤッター!』と孝雄は、心で言った。
もし、大久保高江がいれば、ダミーはおそらくバレていた。

事務員姿の幸子は、紙バッグを下げ、4人のおばさんの服装を、
駅前にいる紗代に電話で教えた。
4人をくり出すというのは、大捕り物だ。
さては、大久保の顔を見た女と言うことで、念を入れたのだろう。
ほんとうは、4人というのは、けっこう見つかりやすいのだ。
1人がいい。

やがて、駅の広場で、ダミー孝雄と紗代は、会った。
紗代は、髪をポニーテイルにし、
メイクも変え、まったく別人になっていた。
抱き合ったりの大袈裟な振りは禁物だ。
(わざとらしいのは、疑われる。)
おばさん達は、スマホを使って、1枚目の写真を撮った。
続いて2枚。
そのおばさん達を、後ろから、幸子が撮った。
相手が、写真を撮っているときは、カメラに気が集中する。
それが、シャッター・チャンスである。
こうして探偵社の探偵員の情報を集めている。
紗代が、大久保の名を呼べたのは、前もって神崎興信所のファイルを見ていたからである。

二人は、イタリア料理の店に入った。
4人のおばさんは、2人ずつ分かれ、二人だけがレストランに入った。
ダミー孝雄が正面に見えるように、後ろのテーブルに座った。
後ろの一人が、もう一人を撮るようにして、ダミー孝雄を2枚
撮った。
紗代は、すかさずダミー孝雄の写真を2,3枚撮った。
おばさんは、ちょっと横を向くふりをして、紗代のカメラを避けた。
だが、続けて3枚も撮られるとは思わず、1枚は、まともに顔を写された。
(もう、ここでは、これ以上写真を撮れない。)とおばさんは思った。

店の中のおばさん二人は、何気ない、日常の会話をしている。
ダミー孝雄と紗代が、話し出すと、二人は話を止める。
「ねえ、こんな目立つレストランで、お食事していいの?」
「自宅から遠いところだぜ。誰も、見てないよ。」
そんなことを言ってみる。

事務服の幸子は、この間に、服装を変えた。
ジーンズに、Tシャツとタンクトップの重ね着。
野球帽。メイクは初めからしていない。

30分で食事を終え、いよいよラブホテルだ。
まだ、明るい時間で、スマホのカメラで取れる。
おばさん4人が、さりげなく立っている。
二人は肩を組んで入いろうとした。
そのとき、ダミー孝雄は、道路の人を確認するように、
顔を道路に向けた。
そのとき、4つのシャッターが下りた。
「孝雄さん、早く入ろう。」
そう言って、紗代も顔を出した。
ここで、4つのシャッターが下りた。
「うん、わかった。」
孝雄がそう言って、紗代の肩を抱き、中に入った。

この間、幸子は、4人の顔を全部撮った。

第1日目でここまで撮れれば、十分である。
4人は、画像を所長に送信して、所長の返事を聞いた。
「いいわね。ラブホに入るときの写真がよく取れているわよ。
 顔もはっきり写っているし。これが決定打ね。
 あとのは、おまけみたいなものよ。
 1日で片がついたわね。もう引き上げてもいいわ。」

 幸子は、紗代に電話をした。
「4人ですが、興信所に写真を送信して、OKもらいました。
 これで、この調査は、終わりだそうです。
 私は、本物の孝雄さんにメールして、もう終わりだと言います。
 そして、お二人はまだホテルの中だから、
 あと1時間くらいしてから、お帰り下さいと言います。
 お二人は、どうしますか。」
「そう、うまく行ったのね。
 あたし達、もう少しここにいないと変だから、もう少しいる。」
紗代が言った。
「じゃあ、あたしも連絡したら帰ります。あ、ちょっとまってください。」

4人は、やったーと小さなガッツポーズをした。
そして、興信所に帰りかけていた。
そのとき、所長から再び電話があった。
「念のためだけど、受付に少し握らせて、
 盗聴か盗撮できるか、試してみて。」
「はい。」
電話の所長の声は、感度がよく、丸聞こえだった。
幸子は、ラブホテルの入り口にいち早く隠れて、聞いた。
おばさんの一人が、1万円を出し、
「(盗聴)できる?」と、自分の耳に手を当てた。」
「見る(盗撮)のは、無理すよ。手が後ろに回っちまう。
 聞くだけなら、このカーテンの奥に行って、聞いてください。
 103号室です。やばいことだからもう1枚。」
受付のオヤジは、もう1万をねだった。

幸子は、すぐにメールした。
「一人が、帰らず、盗聴するようです。盗撮はなさそう。でも。あやしい。」

紗代は、メールを見た。
「どこのラブホもやってるのかしら。
 ま、防犯、防災のためと言えばありえる。
 盗撮もお金積めばあるかもね。
 じゃあ、思い切り燃えちゃおう。」

ダミー孝雄は、男の声で、紗代は、女の声で、
本気でセッ○スを始めた。
はーはーと声を出し、孝雄の名を、あえてたくさん呼んだ。

盗聴のおばさんが、ボイスレコーダーに一部録音した。
女が、孝雄さーんと呼んで、よがっているところが取れた。
出て来て、受付に「ありがとう。」と言って出ていった。
遠くで待っている仲間3人のところにきて、
「間違いないわ。女が、孝雄って何べんも言ったわ。」といい、
所長にも報告した。
「盗聴でも、二人に間違えありません。」
「そう、ご苦労さま。明日にでも、クライエントに送付できるわ。」
と、社長の声。

(次回は、「二人の調停」です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






 

女性代行業① 「谷口紗代登場」

新作です。さほど長くしないつもりでいます。
読んでくださるとうれしいです。
================================

女性代行業① 「谷口紗代登場」

5月も連休が終わった。
西川孝雄は、土曜日の2時、喫茶店で、
「女性代行業」という人を待っていた。
男性であるが、女性に見える姿をしていて、
女性が必要である場合の、いろいろな役目を果たしてくれる。

西川孝雄は、喫茶店の入り口を見ていると、
すらりとした、髪の長い女性が入って来た。
西川は、目印として、本を立てていた。
それで、すぐにわかったのか、女性は真っ直ぐにやってきた。

しかし、カウンター席の端にいた30歳くらいの女性を見て、立ち止まり、
「あのう、大久保先輩ですか?」と女性の顔を覗き込んだ。
「いえ、人違いです。」先輩と言われた人が言う。
「失礼しました。でも、そっくりなんですよ。」
と若い女性は言って、もう一度先輩の顔を覗き込んだ。
「あ、ごめんなさい。」
女性はそう言って、孝雄のところに来た。

「まあ、ここは、空調が強いわ。ウェイトレスさん、
 あの隅のテーブルに移れますか。」
「はい、大丈夫です。」
孝雄の飲み物が1つだったので、簡単に移れた。

孝雄が立とうとすると、彼女は「シー。」と口に1本指を立てた。
孝雄は、小さな声で、「西川孝雄です。」と言い名刺を出した。
女性も小さな声で「谷口紗代と申します。」と名刺を出した。
二人は座った。
「さっきのは何だったのですか?」孝雄は聞いた。
「孝雄さんをつけている興信所の人ですよ。
 あたしに2度もまともに顔を見られましたから、
 もうすぐあの人いなくなりますよ。」
紗代の言った通り、先輩は、すぐに出ていった。
「もう、あの人は、孝雄さんの尾行はできません。
 今度は別の人が来ます。」紗代は、にこっと笑った。
「はああああ。」と孝雄は、紗代を感心して見つめた。
孝雄は、
「あの、お綺麗で、女性にしか見えませんが、男性なのですか。」と聞いた。
「そう言ってくださると、うれしいです。」と紗代は笑った。
声も完全に女性だった。

西川孝雄は、33歳。結婚して3年目であるが、
1年目に単身赴任になった。
まだ、新婚のころ、引き裂かれた形だ。
「ご用件を、お伺いいたします。」と紗代から切り出して来た。
「新婚に等しいときに単身赴任で、妻をマンションに1人置いてきました。
 それから、2年経ちましたが、どうも、妻が浮気をしているようなんです。
 私は、月に2日マンションに帰りますが、
 部屋に煙草の匂いがしていたり、
 寝室の布団に、私のではない、男の匂いがします。」
「ははあ、それは、完全にあやしいですね。
 外のラブホテルで会えばいいのに、旦那様がいないのをいいことに、
 自宅に連れ込むなんて。」紗代は、孝雄の言いたいことを言ってくれた。

「そこで、私は興信所に頼み、調べてもらいました。
 はっきり浮気の証拠写真もあります。
 結婚後、中学のときの同窓会があったらしく、
 そのとき、妻に言い寄って来たらしいのです。」

孝雄は、紗代に証拠写真を見せた。
「わあ、やってくれてますね。
 これは、完全な証拠になります。離婚成立です。」

「新婚なのに、妻に夜の生活を満足にしてやれず、
 妻も辛いとは、思うのですが、それは、私も同じです。

 単身赴任では、給与が、家と職場の分が出ます。
 家への分、家内は自由にできるので、裕福であり、
 どうも、その男にいろいろ買ってやったりしているようです。」

「それで、あたしの役目といいますのは?」と紗代。
「私は、妻の浮気の尻尾をつかみましたが、妻は妻で、
 離婚のとき有利になるように、今度は、私に興信所を付けたようなんです。
 怪しい女性の人影がときどきあるのです。
 そこで、紗代さんに、私の浮気の相手のようにしていただき、
 妻を有利に思わせておいて、いざというとき、紗代さんが男性であると告げ、
 男性なので、浮気はあり得ないとしたら、どうかと思うのですが。」

紗代は、テーブルに腕を付けて、しばし考えていた。
「まず、離婚が目的なら、なぜすぐ証拠写真を持って、
 即刻離婚しないのですか。」

「それですが、私は、心のどこかで、まだ妻を愛しています。
 妻がやがてその男に飽きて、私のところに帰って来たなら、
 妻を許したいと思っています。
 しかし、妻の方から、証拠写真をもって離婚話を言い出したら、
 そのときは、私も証拠写真を出して、離婚をしようと思っています。」

「お優しいのですね。わかりました。
 まず、孝雄さんの付き合っている女が私で、男だったは、ダメです。
 私のような女装者が好きな男性もいます。
 だから、私が男子であることは、無罪になりません。

 こうしましょう。
 孝雄さんと私がデイトするのは危険です。
 興信所に、私達が恋中だと思わせて、
そうではないことを証明できなければなりません。」
「そんな方法がありますか?」
「はい。孝雄さんのダミーを使います。
 孝雄さんは、ここ1週間、黒いスーツを毎日着て来てください。
 そして、今かけてらっしゃる、黒縁の眼鏡も。
 で、わが社に孝雄さんとそっくりな細身の男性社員がいます。
 彼を、もう少し孝雄さんとそっくりにして、
 興信所に、ダミーの方を孝雄さんだと思わせます。
 アリバイとして、孝雄さんは、毎日10時まで会社にいてください。
 また、誰かを誘って、飲みに行ってもいいです。
 その時間、私とダミーは、熱烈な恋人を演じています。
 ラブホテルもいくでしょう。
 で、写真の男性は、孝雄さんではないという証拠も用意します、
 例えば、ダミーの方は、腕時計を絶えずしているとか。
 さらに、孝雄さんにアリバイがあれば、完璧です。
私達は、プロですので、興信所を騙すことにかけては、
 自信を持っています。」

「なるほど。頼もしいですね。先ほどのように、一目で分かるのですね。」
「はい。昼でも夜でも分かります。
料金ですが、実費そして、1週間で5万円ほどです。」
「安いですね。」
「はい。私達、慈善団体なんですよ。」
紗代は、笑った。

(次回、「女装代行業の腕前」です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





里中あゆみの秘密の時間(1話完結)

少しえっちです。読んでくださるとうれしいです。
================================     

里中あゆみの秘密の時間(1話完結)


里中あゆみは、NKKテレビの夜の7時からのニュースキャストを勤める、
局ナンバー2のキャスターだ。
肩までのストレートな髪を7:3にわけ、知的な額をのぞかせている。
T大外国語学科を首席で卒業し、トントンン拍子に今の座を得た。
キャスターの中でも、7時のニュースキャスターは、
NKKキャスターのトップ2である。
里中の魅力は、知性に富んだ顔立ちの中、
目がややネコ目であり、唇が少し厚くセクシーであることだった。
そんな容姿で、ややアルトな声で、
歯切れのいいニュース・キャスティングをしていく。
ほとんど、笑わない。
番組が終わり、挨拶のとき、横の男性アナウンサーと少し笑うだけだ。

里中あゆみには、親姉妹も知らない大きな秘密があった。
夜の9時に、あゆみは、仕事から帰って来た。
父は、外交官で、家は豪邸とも言える広さだ。
あゆみの部屋は、洋間だが、畳にして25畳はある。
部屋の中に、グランドピアノがあり、シャワー・トイレ付である。

すっぱ抜きのカメラマンがいるので、いつもタクシーで帰る。
「ただいまー。」と父母に声を掛け、1階にいる妹の沙希にも、声を掛ける。

あゆみは、一人、自分の部屋に入る。
ピアノを置いたとき、部屋を完全防音にした。
あゆみは、大きなデスクを持っている。
ソファーより、デスクの方が落ち着く。
あゆみは、黒いスーツの上着を脱いだ。
タイトなスカートは、ヒザ上10cmの短さ。
座ると、太ももの半分が見える。

あゆみは、太ももを少し眺め、やがて両手で撫でた。
1日の仕事が終わると、そのストレスで、自分を慰めたくなる。
その手を、だんだん太ももの奥へと入れていく。
「どうしようかな?やっちゃおうかな?」
と考える。
「ああ、やっぱり我慢できない。」
あゆみは、立って、ショーツを脱いで、デスクにまた座る。
スカートの奥に手を入れ、股間をさわると、女性としてのひだがある。
そのひだの中に、小指くらいの小さなペニスがしまわれている。
生まれたとき、このペニスを、医師も親も見落とした。
そして、「女」との性別を与えられた。
あゆみは、むっちりした太ももを撫でて、やがてスカートを上げていく。

『ああ、興奮しちゃう。』
そう声をあげるうち、ひだに隠れていたペニスがだんだん大きくなり、
やがて、顔を見せる。
あゆみは、乳房をなでる。そのうち、乳首をつまむ。
「ああ。」とアゴをあげる。
ブラウスを脱いで、
白いスリップから、ブラだけを抜き取る。
そして、乳首を攻める。
「ああああ、感じる。」
次に、あゆみは、スカートを脱ぐ。
すると、小指程であったペニスが、膨張して、15cmくらいになっている。
完全にボッキした男子のペニスである。
このペニスを、両親も妹も知らない。
不思議なことに、体の方は、戸籍の通り、女そのものに成長した。

Pをそっと撫でていくうち、耐えがたくなってくる。
あゆみは、壁の大鏡の前に行く。
そして、右手でPをしごきながら、胸や髪の毛を触る。
「ああ、女にPがある。興奮してたまらない。」
あゆみは、女装子と同じように、女の体にペニスをみると興奮する。
あゆみは、Pをしごく速さを高めていく。
もう片手の指を髪に入れ、快感に髪をくしゃくしゃにする。
「あたしは、男なのに、女装をしているの。
 ねえ、女に見える?」
鏡に向かって言葉を投げながら、気分はどんどん高揚していく。

あゆみは、Pをもったまま、腰を前後に使っていく。
「ああ、腰を使うなんてえっちだわ。」
やがて、快感がどんどん襲ってきて、をは歯を食いしばる。
ときに、口をあふあふと開ける。

腰の動きが早くなる。これは、男が女を犯している動きだ。
指で愛撫しているというより、
指で作った円筒を、自分のPで犯している。
あゆみは、次第に獣と化していく。
プライドの高い女のアナルを犯している。
そんな、想像をする。
「どうだ、いいだろう、ひーひー声を上げてみろ。」
あゆみは、心の中で、低い男の声で言っている。
たまらなく興奮する。
指で作った円筒を、女のAに見立てて、犯して行く。

「いや、やめて、お願い。なんでも言うこときくわ。」心でそう言う。
「おお、そうか。お前のようなプライドの高い女が、そう言うのか。
 もっと、言ってみろ。俺の言うことを何でも聞くのか。」
「ええ、聞くわ、何でもきくわ。どんな恥かしいことでもするわ。」
あゆみは、片方の手で、乳房を鷲づかみにする。
「うううううう、そうか。じゃあ、Aから行くか。」
あゆみは、男になったつもりで、指の中に入れたPを激しく動かす。
「ああああ。はずかしいわ。そこだけは、ダメ。」
「その内、よくなるさ。」
「ダメ、はずかしいわ。そこだけは、恥ずかしい。」
あゆみは、腰を前後に激しく振り、
野獣になって、自分を犯している妄想をする。
「どうだ、お前の奥まで、入っていくだろう。」
あゆみは、体をぴくぴくさせ、アゴをあげながら、
「ああん、許して。」と叫び、「ううううう。」と唸る。
ペニスを高くあげ、射精する。
白い液がぴゅっぴゅっと飛ぶ。

あゆみは、がくっとして、ベッドに大の字になった。
うっすらと汗をかいてしまった。
一人二役の自慰は、たまらなく燃える。
だが、その後で、少しの自己嫌悪が訪れる。

あゆみは、裸のまま、飛ばしてしまった液をティッシュで拭く。
鏡とジュータン。そして、P自身。
その動作は、完全に女だ。
上品な淑女として、育てられてきた。

シャワーは面倒なので、濡らしたバスタオルで体を拭く。
くしゃくしゃになった髪の毛をよく梳かして、ポニーテールにする。

「あゆみー、ケーキがあるのよ。」と母の声がした。
「はーい。」あゆみは、野獣の声を忘れたかのように、明るい声で返事をする。
あゆみは、急いで、白い下着に着替えて、淡いブルーのワンピースを着る。
スカートは、ひざ丈だ。
鏡で確かめる。
一人二役で、狂いまくった獣が残っていないか調べる。

ドアを開けると、階下のリビングに家族がいる。
「お待たせ。きゃー、おいしそう。」とあゆみは声をあげ、
家族のテーブルの中に入る。
家族を前にすると、野獣の余韻が消える。
あゆみは、しとやかな娘になり、明るい笑顔を振りまく。
「美沙のケーキ、おいしそうだな。」とあゆみ。
「お姉ちゃん、遅く来たからだめ。」と、美沙は言う。

こうして、和やかな家族との時間が過ぎる。
『家族は、私の、ペニスを知らない。
私の、野獣を知らない。
これでいい、このままでいい。』
あゆみはそう思いながら、
「これ、おいしいわ。」と笑顔を見せるのだった。

<おわり>

(次回は、未定です。)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




女声について

女声について


私は、女装をする人が、まるで女声の持ち主のとき、すごく興奮してしまいます。
声フェチとでもいうのでしょうか。

私は、変性期前の子でも、小学年生でも、男の子と女の子では、
声の違いがあると思っていました。
しかし、そうでもないのです。

私の住まいの地域では、週に2回、防災無線を使って、
小学生の代表が、地域のみなさんに、感謝の言葉を放送します。
下校時に、毎日私達を見守ってくださり、ありがとうございますとの放送です。
毎回、子どもが変わります。6年生がします。

で、私は、男の子の声か女の子の声か、当てっこをします。
あるとき、ものすごく可愛い声での放送がありました。
『これは、絶対女の子。男の子なら、気絶する。』
と決めて、聞いています。そして、放送の終わりに、
必ず、○○小学校6年、○○○○と名前を言います。
その、まるで女の子は、名前からして、男の子だったのです。
わたし、不謹慎にも、興奮してしまいました。

で、それからというもの、小学生の声の主の男女当てを始めたのですが、
それが、けっこう当たらないのです。
私には、まるで女の子の声の子が、男の子だったというのがうれしいです。

かく言う私も、女声の持ち主でした。
中学1年のとき、悪ガキどもに、やらされました。
(ケータイなんかない時代です。)
公衆電話で、私に話をさせるのです。
例えば、「生理用ナフキンってなんですか。」と会社に聞かされます。
すると、お姉さんが、詳しく教えてくれます。
みんな受話器に耳をつけて、聞きます。
そして、ちょっとエッチな言葉が出て来ると、
後で、わいわい喜びます。

私は、変性期を過ぎても、女声でした。
でも、今になって思えば、大勢いらっしゃいますね。

椿姫彩菜さん。
私は、ラジオで、この方のおしゃべりを聞いていて、
娘から、「これ椿姫彩菜だよ。」と教えられましたが、
それまで、完全に若い女性だと思っていました。
佐藤かよさんも、女声度、95%くらいですね。

たけうち亜美さんも、完全な女声。
はじめお名前がわかりませんでした。
ずいぶん可愛い声で、綺麗なNHさんがいるなあと思っていました。
それが、ある番組で、たけうち亜美さんだとわかりました。

お名前は、わからないのですが、「男の娘喫茶」で、
少しぽっしゃりした方。あの方は、完全に女性の声ですね。

「女声トレーニング」などというマニュアル本が、けっこうあるようです。
You Tube の中の、男性の声優さんが出す女声は、すごいですね。
声量が違っていて、なかなか真似ができそうもありません。
でも、実際に話す場合、あんなにクリアーである必要はないので、
ぼそぼそっとでも、女声を出せるといいですよね。

女声が出せれば、それだけで興奮してしまいます。

トレーニングで得た女声のいいところは、
男声と使い分けができるところだと思います。
天然の女声の人は、よりナチュラルな女声を出せますが、
男声を持っていないので、スイッチを変えられないことです。
これも、なかなか苦労があります。

(次回は未定です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。