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エッセイ「性欲を高める薬はあるの?」

エッセイ「性欲を高める薬はあるの?」


昨日の引き続きみたいなタイトルです。
「あるの?」と疑問形です。こういう場合、無いことが予想されます。
今回は、言わば、そういう薬を求めての、私の奮闘記です。

前回、性欲を失くす薬を止めて、元気になった私ですが、
その後、抗うつ薬を呑むことになりました。
これがまた、性欲を失くすものなのです。
その期間、私は、何とかして、性欲を高めるお薬はないかと探しました。

●ドリンクではどうだったか。
 ドラッグストアーにいくと、ドリンクがたくさんあります。
 この中で、元気にしてくれそうなドリンクのもとは、
 たいてい生命力のあるマムシやスッポン、
 高山にでも生息するマカなど。
 『こういう物の、エキスを呑めば、元気になるだろう。』という根拠をもとに、
 作られたものが多いようです。
 しかし、長期に渡って飲めば、いいのでしょうが、
1本飲んで、すぐ元気というものでは、なさそうです。

 ドリンクの中で、一番高価なものは、各メーカー一本4000円が相場でした。
 いつかは飲んでみたいと思っていました。
 そして、財布が空になるのを覚悟で、買いました。飲みました。
 結果ですが、重かった体が、軽くなりました。
 やっぱり、少しは聞くのだなと思いました。
 しかし、決定的には効きません。

●ハーブはどうか。
 本で調べながら、2つのハーブが、候補に挙がりました。
 セント・ジョーンズ・ワートとローズ・マリーです。
 セント・ジョーンズ・ワートは、西欧で鬱を治すハーブとして、
 有名なもののようでした。しかし、こういう薬理効果のあるものは、
 主治医と相談しないといけません。
 主治医は、「止めて欲しい。」と言いました。
 飲んでいるお薬と相乗効果が現れる心配と、
 かえって鬱が悪化する場合もあるとのことでした。

 そこで、残るは、ローズマリーでした。
 これは、性欲を高めませんが、頭がすっきりとして、
 鬱には、いいなあと思いました。それに、安いのです。

●バイア〇ラは、どうだったか。
 主治医に「夫婦生活を可能にしたい。」とお願いすると、
 あっさりと、処方してくれました。
 お薬は、病院の外でもらう、院外処方でした。
 やはり、ものがものだけに、薬剤師さんは、小声で使い方を教えてくれました。
 行為の1時間前に飲むのです。
 しかし、高かったです。
 2週間分14錠で、1万6000円もして、私は、えっと驚きました。

 すぐに試しました。
 すると、飲んで1時間くらい、えっちなことを考えますと、
 どんどんアソコが大きくなって、果てることができました。
 性欲は、高まらないのです。
 物理的に大きくしてくれます。
 それでも、今まで不可能だった、妻とのひとときが可能になりました。
 これは、私には効きました。
 性欲の高まりはなかったものの、アソコが大きくなると、
 性欲が高まった気分になります。その意味では、
性欲を高めてくれるお薬でした。
 もったいないので、1週間に1度だけくらいにして、
 14錠を大切に使いました。

●『媚薬』は、結局ないのか。
 私は、中国で歴史的に有名なものやインドのものを試したことはありません。
 多分効くものもあるのだろうと予測します。
 しかし、本当に効くものは、今は「危険ドラッグ」として、
禁止されていることが多いのだろうと思います。

◆「抗うつ薬」で、元気になれるのか。
 抗うつ薬は、鬱の人を元気にしますが、健康な人が呑んでも、
 ハイになることは、ありません。
 一時「プロザック」という薬がアメリカで話題となり、
 呑めばだれでも、元気になれると「魔法の薬」のように騒がれました。
 実際元気になった人もいるのでしょうが、本来そんなことはありません。

 抗うつ薬ではなく、あるお薬は、呑めば3時間ほど元気になれます。
 鬱の人が、朝会社に行くときの辛い気分を、一時的になくしてくれます。
 しかし、3時間しか効かないので、薬が切れて来るときの気分は、
 最悪でした。
 性欲を高めるお薬ではありませんが、元気になれるので、
 セックスも、可能になるかもしれません。
 私は、処方されたことがありますが、依存になることを恐れて、
 止めました。
 今は、乱用が叫ばれて、鬱の人への処方は、なくなりました。


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エッセイ「性欲がなくなる薬」

エッセイ「性欲がなくなる薬」


私は、精神科系のあるお薬を、処方されたことがあります。
そのお薬は、副作用として、「女性化」、「性欲の減退」が
あると、分かっていました。
呑み始めて、2日後に副作用がすぐ出ました。
全くといっていいほど、性欲がなくなりました。

一人エッチをする気など、全くなくなりました。
(しようとしても、ボッ○しないのです。)
本屋さんで、えっちな本を見ても、何も催しません。
女性のファッション誌を見ると、前は、萌えましたが、
そのときは、手に取る気さえしませんでした。
すれ違う綺麗な女性を、振り返って見る気もしません。

女装したいという気がなくなり、
押入れのケースを占めている、女性の服や下着を、
すべて処分しようかと思ったくらいです。

この性欲がなくなったときの気分は、「聖人」になった気分でした。
煩悩から解放され、すっきりし、実に楽な気持ちでした。
一日、性欲に惑わされて、
自分は、どれだけたくさんのエネルギーを使っていたか、
それが、よく分かりました。

やがて、「女性化」の副作用も出てきました。
胸にしこりができて、少し乳首が大きくなりました。
(未婚の女性なら、母乳が出てきたりするそうです。)
しかし、私は、聖人になっていましたので、
胸が大きくなっても感動がありません。
何ともったいないことでしょう。

6か月くらい薬を呑み続け、私は思いました。
楽だけど、なんかつまらない。
性欲という煩悩に悩まされ、振り回されても、
その方が、世の中楽しかったように思う。
女性のショーツをこっそり履いているだけで、
喜びがありました。
やっぱり、性欲はあった方がいい。
そう結論し、私は、そのお薬を止めさせてもらいました。

現金なものです。
止めて、翌日には、性欲が復活し、
女装がしたくてたまらなくなりました。
テレビのアイドルを見て、萌えるようになりました。

性的なものばかりでなく、いろんなところへ行きたくなり、
物を作りたくなり、書き物をしたくなるなど、
自分の行動が変わりました。

性欲があると、疲れるんです。
しかし、やっぱりあってよかったと思うことが、度々です。

※これは、私個人の体験で、私が思ったことに過ぎません。
 性欲がなくても、生き甲斐を見つけ、有意義に過ごしている方は、
 もちろん大勢いらっしゃると思います。

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エッセイ「今までで最高の女装子さん」

物語が続き、少し疲労しましたので、エッセイを書きます。
読んでくださるとうれしいです。
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エッセイ「今までで最高の女装子さん」


私は、自叙伝の中で、信じられないくらい「女性」である人を、
3人ほど書きました。今、考えてみると、彼女たちはGIDでした。

私が、女装クラブにいたとき、一人信じられないくらい「女性」である人と出会いました。
その人が、初めて女装クラブにやってきたとき、
管理人のOhさんは、思わず、「お間違えではないですか?」と言ったほどです。
Ohさんほど、今まで、プロもアマも多くの女装の人を見て来た人が、
間違えました。

その人は、小百合さんと言って、45歳くらい、背は、153cmくらい。
ベージュのレディス・スーツを着ていました。
小顔で、極めて肩幅が狭い。
声は、完全な女声。ウエストが、女性の位置でくびれている。
知的な感じの美人でした。

ホルモンは、なし。
外科的手術で、胸があり、全身永久脱毛済み。
(当時は、電気脱毛しかありませんでした。)
髪は、セミショートで、前髪がありました。
誰が、どう見たって、女性です。
持っているオーラが女性なので、Ohさんも、間違えたのです。

これほど女性ですと、皆さんは、恐れ多くて、あまり近くに寄りません。
しかし、私は、人なつっこかったので、べったり小百合さんにくっついて、
根掘り葉掘り、聞きました。
「女装子が好きなんですか?」私。
「男性に抱かれるのが1番。でも、女装子とのレズも好きよ。」小百合さん。
「あのう、アソコも手術済みですか。」
「全くしてないわ。だから、元気よ。」
「ホルモンは?」
「してないわ。性欲を失いたくないの。」
「会社では、どうなさったのですか?」
「あたしは、技術屋だから、少しずつ女っぽくしていって、
 永久脱毛が終わったとき、カムアウトしたの。
 それから、女で働いているの。」
「周りの人、驚きませんでしたか。」
「カムアウトしたとき、もう、あたし、ほとんど女だったから、
 びっくりしなかったわ。」
「女性のウエストの位置をどうやって作ったのですか。」
「コルセットを、もう何年もしているわ。今もね。」
「女性願望(GID)ではなくて、あくまで、女装子なのですか?」
「性自認は、男だと思うの。女性化していく自分に性的興奮を覚えているから。」

小百合さんは、45歳という実年齢を隠しませんでしたが、
私から見て、30歳くらいに見えました。
女性のようにキメの細かい肌の持ち主でした。

小百合さんからいろいろ聞いた私は、
管理人のOhさんから、笑いながら、言われました。
「ジュンは、まあ、初対面の人に、ずけずけと、
 よくあれだけ聞けるわねえ。
 おかげで、周りにいた人みんなが聞けて、よかったわ。」

それから、Ohさんに言われました。
「あの方、地方会員だから、ジュンが満足させて、差し上げて。」

私は、小百合さんを、寝室に誘いました。
なんだか、ドキドキしました。
「あたし、ソフトMなの。
 上半身だけ、縛ってくださる。」
と小百合さんは、言います。
私は、小百合さんの上着と、ブラウスを脱がせ、
スリップの上から、縛りました。
全く、女性を相手にしている気分でした。

縛られ、やや切ない表情をした小百合さんが、とても可愛く見えました。
私は、小百合さんを、スカートを履いたまま、パンストとショーツを脱がせました。
小百合さんのアソコが、とても興奮しているのがわかりました。
女性と変わらない小百合さんです。
それがあることに、たまらなく興奮しました。

私は、丁寧に愛撫しました。
初め恥ずかしがっていた小百合さんは、次第に声をあげ、
最後は、断末魔の声を上げて、達しました。

小百合さんの縄を解くと、
今度は、小百合さんが私を軽く縛り、愛撫してくれました。
私も、身を震わせて、果てました。

二人で、布団に横になりました。
小百合さんが言いました。
「あたし、女装のお店に行ったことがないの。
 女装の友達もいないし。
 だから、誰かに愛撫してもらったの、ジュンちゃんが初めてなの。
 感激したわ。
 遠くからだけど、来てよかった。
 ジュンちゃん、ありがとう。」
「小百合さんのような、女性そのものの方とひととき過ごせて、
 あたしも、大感激してます。」
と、私は、言った。

小百合さんは、その後クラブに月に1度ほど来て、
クラブの男性会員の中から、「彼」を見つけました。
そして、夫婦のように暮らしていると、聞きました。


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<最終回>男の美魔女「やっぱり、あなたが最高!」

なんだかんだと書いていたら、第8話になりました。やっと、最終回です。
ここまで、読んでくださり、ありがとうございました。
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<最終回>男の美魔女「やっぱり、あなたが最高!」


1年間の単身赴任が、もう終わろうとしている3月中旬。

前の日に、啓太は、ユウナとお別れのセックスをした。
別れは、限りなく悲しいものだったが、
もともと二人は、恋愛感情で結ばれた中ではなかった。
言うなれば、同好の士だった。
ブログでいつでも会えるということが、淋しさを和らげてくれた。

いつもユウナから電話のかかる午後の6時ごろ、
啓太のスマホの電話が鳴った。
啓太は、ユウナと信じて疑わず、女の子の可愛い声で、「もしもし。」と出た。
すると、相手は、妻の佐和子だった。
しまった!
啓太は、いっぺんで冷や汗をかき、心臓がドキドキと鳴った。
「誰ですか?これ、宮川啓太さんのスマホよ。」
と佐和子が言う。
啓太は、焦った。
片付けの手伝いの女性が来ていると言おうと思ったが、
スマホの電話に、他人が出たりしない。
他に、言い訳が全く思いつかなかった。
啓太は、絶対絶命だと思った。

「佐和子。さっきのぼくの声。」
「すごく、可愛い女の子の声だったわ。」
啓太は、観念した。
逆に、こんなことがない限りカムアウトなんてできないと思った。
「佐和子。白状する。
 ぼくね、女装するのが好きで、声も可愛い声を練習して、
 同じく女装が好きな友達と遊んでいたの。
 さっきの電話、その友達からだと思って、
 可愛い声で電話に出たの。」
啓太は、とうとう言ってしまったと思った。
返って来る佐和子の言葉を思い、身の縮む思いだった。

佐和子は、この1年、冴子と週に1度はセックスをしてきた。

「そのお友達と、セックスみたいなこともした?」佐和子は聞いた。
「男同士だから、男女のようなセックスはできないけど、
 それみたいなことは、した。」
「啓太さん、あたしにあなたを責める資格はないの。」
「どういうこと。」
「あたし、高校時代に女同士のセックスを経験したの。
 この1年、あなたがいなくて淋しくて、彼女のところへ行って、
 セックスみたいなことを何度もしたの。」
「そうなの。ぼく、佐和子のこと非難しないよ。
 佐和子が女の人としたのなら、ジェラシー感じない。
 他の、男性としたなら、ショックだけど。」
「あたしも、あなたが、他の女性と愛し合ったのなら、耐えられないけど、
 男の人同士で、女の子になって、じゃれ合ったのなら、気にしないわ。」
「ほんと?」
「ほんとよ。それに、あなた、これからは、家の中でも、女装が出来るわ。
 好美も佳苗も、啓太さんが女装しても、嫌じゃないって言ってるの。」
「そんなこと話題になったの?」
「ええ、ふとしたことでね。」
「ほんとに、そうなの?」
「ほんとよ。あなたが帰ってきたら、あなたに女装させること、
 あの二人、楽しみにしてるわ。
 あなたのための女性の下着や、洋服やかつらも、買ってあるの。
 だから、まだ、女装なんてしたことない顔して、帰って来て。」
「ここで買った女装のための服や靴。全部捨てて行くつもりだったんだけど。」
「それは、もったいないわ。家に送って。私が隠しておく。
 おいおい出していけば、わからないじゃない。
 それにね。」
と最後に佐和子が言った。
「あたし、女装した啓太さんと、セックスしてみたいの。」
「本気?」
「ええ、本気よ。あたし、心の半分は、レズビアンだから。」

電話を切って、啓太は、バンザーーーイ、と飛び上がった。

そのことを、ユウナに電話で、知らせた。
「いや~ん、あたし、ルミがうらやまし過ぎ。
 そんなことありなんだ。あたしも、思い切ってカムアウトしてみようかな。」
「あたしは、幸い、妻が、ビアン経験ありだったから、OKになったようなの。
 普通は、慎重にカムアウトした方がいいよ。」
「わかったわ。とにかく、おめでとう。」
「ありがとう。」

悲しい帰省のはずだったが、一気に楽しいものに思えた。
娘二人の前では、例え女装しても、あんまり女っぽくしてはいけないなと思った。
しかし、夜の佐和子との時間では、かなり可愛くしてもよさそうだった。



土曜日、夕方の6時。
荷物は全部送ったので、啓太は、バッグ一つで、我が家を前にした。
団地の1軒屋だ。
ピンポーンを押すと、2人の娘がドタドタとドアを開けに来た。
二人共、にこにこしている。

「お父さん、お疲れ様。さあ、早くお風呂に入って。」
と声を揃えて言う。
後ろで、佐和子が笑っていた。
「コーヒーくらい先に飲みたいけど。」と啓太は言ったが、
娘二人は、啓太を風呂場に連れて行った。

好美と佳苗は、うひひと笑って、女物の下着を脱衣所に置き、
啓太の男の服を取ってしまった。
「お父さん、下着ここに置いておくね。」
と好美が言った。

啓太は、風呂から上がり、体を拭いて、脱衣所の棚を見た。
ショーツ、ブラ、スリップがある。
(わあ~、早速だ。)
と、啓太はウキウキした。
「ねえ、これ、女物じゃない。ぼくのは?」
と啓太は、とぼけて行った。
脱衣所のカーテン越しに、
「お父さん、今日から女の子になるの。だからそれ着るの。
 出てきたら、ワンピース着るの。
 あたし達でメイクして、ウィッグも被せてあげるね。」
娘達は言う。
その言葉を、啓太は、感動的に聞いた。
まさか、こんな日が来ようとは。

脱衣所から、女性の下着の姿で、啓太は出て来た。
二人の娘はそれだけで、喜んだ。
「お父さん、それだけで、女の子に見えるよ。」と、好美が言った。
「早く、お姉ちゃんの部屋行こう。」佳苗が言った。
二人で、啓太を2階の好美の部屋へ連れて行った。
二人は、啓太に、ピンク系の花柄のワンピースを着せた。
布が柔らかく気持ちがいい。
膝上20cmのミニだ。
ドレッサーに座らされ、好美がメイクをした。
啓太お顔は、どんどん女の子になっていく。
娘二人は、キャーキャー言って喜んだ。
つけ睫毛を付けて、チークを入れて、
最後に、ボブヘヤーのウィッグを被せた。
髪を梳かして整える。
ピンクの口紅を引いて、出来上がり。

「わあ、お父さん。女の子と変わらない。」と好美。
「これほど、女の子になるとは、思わなかった。」と佳苗。
「ちょっと、恥かしいんだけど。」
と、啓太は思ってもないことを言った。

「ね、お父さん、外に出ても大丈夫じゃない?」と好美は佳苗に聞いた。
「うん、もっと工夫すれば、高校生に見えるよ。」佳苗。

二人は、啓太にスリッパを履かせて、
階下のキッチンに連れて行った。
佐和子は、目を丸くして驚いた。
「ま、まあ、可愛いわ。もう、びっくりだわ。
 好美と同じくらいの年に見える。」と佐和子。
「それを言うなら、佐和と同じくらいじゃない。」と佳苗。
「そんなに若く見えるの。ぼく、50歳だよ。」啓太は言った。
「佐和子だって、48歳で、高校生にみえるよ。
 やっぱり、夫婦ね。似た者同士。」と、好美が言った。

「ね、私達、お母さんを、『佐和子』って呼んでるから、
 お父さんが女装しているときは、『啓子』って呼ぼう。」と好美。
「あ、それがいいね。
 おもしろいから、家では、ずーと、『啓子』になって。」と佳苗。
「ご近所の人は、4姉妹だと思うわよ。」好美。
啓太以外の3にんは、あははははと笑った。

こうして、啓太にとっては、理想的なシナリオ通りになった。

夜が更け、啓太と佐和子は、寝室に行った。
ベッドが2つ並んでいる。
佐和子は、啓太を抱きしめて、
「あなた、可愛いわ。」と言った。
「佐和子も可愛いよ。」
「あたし、今レズビアンをしている気持ち。」
「ぼくも、そうかな。」
「女装子のお友達とのとき、もっと可愛い女の子してたでしょう?」
「うん。」
「じゃあ、あたしと二人のとき、心も女の子になって。」
「少し、照れくさいよ。」
「あたしが、女の子にしてあげる。」
佐和子は、そう言うと、啓太のワンピースのファスナーを下げて、下着姿にし、
自分も、スカートとブラウスを脱いで、下着姿になった。

佐和子は、啓太をベッドに倒し、啓太の上に乗った。
「啓子、今日は、あたしが、お姉様よ。啓子を女の子にしてあげる。」
そう言って、佐和子は、啓太にキスをした。
そして、佐和子は、啓太の熱くなっている物に、触った。
「ああん、啓子、たまらない。」
「あたし、たまらないわっていうの。」
佐和子は、啓太のショーツを取り、アソコをマッサージしながら、攻めて来る。
「あたし、たまらないわ。」啓太は言った。
「電話のとき、もっと可愛い声だったわ。」

啓太は、本気でたまらなくなった。
「あたしのこと『お姉様』っていうの。」
啓太は、気持ちの好さに屈服した。
「ああ、お姉様。もっといじめて。」
「いいわ。啓子をあたし好みの女の子にしてあげる。」
「うん、して。佐和子好みの女の子になる。」

10分くらいの後、啓太は、女の子にされていた。
「ああん、佐和子、もっと愛して、あたしをもっと女の子にして。」
「その声なの。可愛いわ。啓子、もっと、もっと、女の子になって。」
「なるわ。ああん、啓子イきそう、イきそうなの。」
啓太は、いちばん可愛い女の子の声をあげた。
啓子は、自分のショーツを取り、啓太の上にまたがった。
そして、啓太のPを、自分のVの中に入れた。
そして、体を動かした。
「ああん、佐和子イっちゃう、イってもいいの。」
「いいわ。でも、2回目は、啓子が、お姉様になって、
 あたしを、可愛がるのよ。」
「うん。2回目は、佐和子が、気絶するくらい、可愛がってあげる。」
「じゃあ、いいわ。イってもいいわ。」
佐和子は、そう言って、体を上下に動かした。
「ああ、イっちゃう、いや~ん、イっちゃう、
 佐和子、あたし、イく。イっちゃう、イっちゃう・・。」
啓太は、果てた。

その後、啓太は、佐和子の気が狂うほど、愛撫をして、佐和子をイかせた。
それを、3回。
佐和子は、心の奥まで、満足した。
そして、啓太を抱きしめた。
「やっぱり、あなたが、最高!」
「ぼくも、佐和子が最高!」


<おわり>


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<第7話>男の美魔女「オフ会・男の美魔女」

次回、最終回です。啓太は、単身赴任を終え、家庭に帰ります。
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<第7話>男の美魔女「オフ会・男の美魔女」


「ルミ、『男の美魔女』のエルさんところで、
 オフ会があるの。どうする。」
とユウナが言って来た。
「オフ会ってなあに。」とルミ。
「ほら、いつもはみんなネットで繋がっているじゃない。
 それを、PCをオフにして、実際に顔と顔を合わせて会う会のこと。」
「それは、行きたいな。何人くらい集まるの。」とルミ。
「いつも5、6人。
女装子で、40歳以上で、若く見える人ってことだから、
 そんなに多くない。エルさんを入れて7人くらい。
 ほんとは、別に若く見えなくたっていいんだけどね。」
「人数が少ない方がいいから、行こう。」
ルミは言った。

「男の美魔女」のエルさんは、ネットの中で有名人だった。
60歳なのに、20歳代に見えるというすごい人。

エルさんは、女装の店を持っていて、そこが会場だった。
ユウナが、2人行くと連絡してくれた。
ルミのところから、他県にあって、
電車で、3時間くらいかけて行った。

ユウナもルミも、なるべく若く見えるように、
ピンクのロリ服を着て行った。超ミニ。
ワンピースだか、チュニックに近い。
白のレース模様がたくさんある。
白い膝上まであるストッキング。
靴は、紐付きで、クロスさせて、ふくらはぎで留める。
髪は、ユウナがツインテール、ルミは、ボブにして、
頭に、花飾りのあるカチューシャを指して行った。

電車の中で、どっと人目を引いたので、座るのを止めて、立って行った。

エルさんのお店に着いたのは、夜の6時だった。
ビルの地下である。
ルミは、ドキドキしながら、ユウナについて行った。
店のドアを開けると、
「まあ、ユウナちゃん、いらっしゃい。
 そちらが、話題の人ね。」
と、エルさんが言った。
ルミは、エルさんが、若く見えるので驚いた。
ブログのプロフィールの写真より、ずっと若く見え、
25歳くらいにも見えた。60歳の人である。

店の奥にソファーとテーブルが、四角に並べられ、6人の人が来ていた。
オードブルが、すでに並んでいた。
40歳以上の人達というイメージが先に立っていたが、
ぱっと見、女子学生の女子会の様だった。
みなさん、声も若い。

エルさんが、ユウナ、ルミを席に案内すると、
みんなが、すごい拍手をしてくれた。
「ユウナの他に、こんなに可愛い人がいたのね。」
とある人が言った。

エルさんが言った。
「はい、今日は、この二人で終わり。あたしを入れて、9人です。
 今日は、うれしいことに、新人をお二人迎えています。」

乾杯の後、自己紹介が、始まった。
皆さん、見かけ年齢と実年齢を言う。

新人は、ルミの正面の人だったが、ルミはその人を見て密かに萌えていた。
クリーム色のスーツを着て、知的な顔立ち。美人。
大会社の社長第一秘書なんかが似合う感じの人だった。
28歳ほどに見えた。

やがて、その人は立った。
「新人です。よろしくお願いします。
 エリナと言います。自分では、30歳に見えるかなと思っています。」
「27歳くらいに見えるわよ。」と声が飛ぶ。
「ありがとうございます。実は、55歳です。」
「えええ~~~!」とみなさんが反応する。

「私は、Mなんです。ソフトMです。
 でも、家族といるし、縛ってくれる人がいません。
 今日、私を、軽く縛って、辱めてくださると、うれしいです。
 縄は持ってきました。」
大きな拍手が起こった。

ルミは、萌えてしまった。
55歳の人が、27、8歳に見えること。
知的で、清楚な人が、縛られたいだなんて。

ルミの番が来て、49歳だというと、
みんなが、歓声をあげた。
ユウナと家が近いというと、
「まあ、いいわね~。」と羨望の声が聞こえた。

自己紹介が、一通り終わったところで、
もう一度乾杯した。
エルさんが、この会では、敬語、丁寧語は、禁止で、
友達言葉で話すようにと、言った。

しばらく、飲む、食べの歓談が続いた。
何人かの人が、ルミのところへ来た。
「ルミは、ほんと奇跡。ハイティーンに見えるもの。
 ユウナも奇跡だけど、そんな人が2人いるなんて。」
55歳で30歳代にみえる吉江という人が言った。

ルミは、いっぱい質問攻めにあった。
その内声がした。
「今から、エリナちゃんを縛るわよ。注目!。」
と真理という人が言った。
皆さんは、全員、エリナの周りに来た。
真理は、エリナの上着を脱がせ、
縄をエリナの胸を避けて、横に4重に掛けた。
エリナの手を後ろ手に縛って、それを横縄に連結した。
「どうお、痛くない?」とエリナに聞く。
「大丈夫。もう、身動きできないわ。
うれしくてたまらない。」エリナは言った。
「パンストとショーツ、脱がせて欲しいでしょ?」
「恥ずかしいわ。」とエリナは赤くなった。
「『恥ずかしいわ』は、『お願い』ってことね。
真理は、エリナを立たせた。
そして、後ろから、エリナのパンストとショーツを下げて、
脱がしてしまった。
「ああん、いや。」とエリナはかすかな声で言った。

エリナのタイトなスカートの一部が明らかに尖がっていた。
エリナは、座った。
「ねえ、今日の新人の、ルミちゃん。
 エリナにキスしてあげて。」
「それは、いいわ。萌えちゃう。」
と、みんなが言った。
「ルミ、してあげて。エリナさん、今日飛行機で札幌から見えたの。」
ユウナが言った。
「うん、わかった。」
そう言われなくても、ルミは、エリナに惹かれていた。
エリナの隣に座って、ルミは、エリナの頬を向け、キスをした。
ルミは、興奮してしまった。
「ああ、うれしい。」と思った。

ルミは、エリナのスカートに手をやり、
太ももを撫でた。
「ああん、いや。」とエリナは言った。
ルミは、もっと奥まで、手を入れて、エリナの熱くなっているものに、手を触れた。
「ああ、いや、恥かしい。」エリナは、頬を赤く染めた。

「ルミちゃん、スカートを上げて、エリカのPちゃんを表に出して。」
エルさんが言った。
「いいの?」ルミは、小さな声で言った。
「うん。」エリナは、蚊の鳴くような声でうなずいた。
ルミは、エリナのスカートを上げ、
とうとう、エリナの男の印を、オープンにした。
エリナが、ぴったり付けている太ももの付け根から、
エリナのその物は、上を向いていた。

「ああ、恥かしいわ、いやん。」と、エリナが言った。
ルミは、興奮してならなかった。

「ね、みなさんで、エリナの体を触ってあげて。
 エリナが望んでいることだと思うわ。」
エルさんが言った。

その声で、みんなが、エリナを撫で回した。
腕、もも、ふくらはぎ、唇、そして、男の印。

「あたし恥ずかしい。恥ずかしい。いや~ん。」
とエリナは首を振った。

やがて、エリナは、そばにいるルミに小さな声で言った。
「ルミさん、あたし、イきそうなの。お願い、イかせて。」
「うん、わかったわ。」

「みなさん、エリナがイきそうなの。
 もう少し、恥かしくして差し上げて。」ルミは言った。
みなさんは、分かっていて、エリナの両足を開いた。
「ああ、恥かしい、恥かしいわ。」
エリナが言う。
ルミは、エリカの「男の子」を口に含んで愛撫をした。

「ああん、恥かしいの、あたし、恥かしいの。もうダメ。もうダメ。」
エリナの体が震え始めた。
エリナは、快感と苦痛が混じったような表情をして、
「あああああ・・。あたし、イっちゃう、イっちゃう、イっちゃう・・。」と、震えながら叫んだ。
そして、体をびくんびくんとさせた。
ルミの口の中に温かいものが、放射された。
美人のエリナの到達する表情や声を聞いて、
周りの人は、みんな興奮してしまい、
それぞれ、二人になり、ソファーに戻り、お互いを愛撫し始めた。

ルミは、エリナの縄をほどいた。
すると、エリナは、ルミを抱きしめて、
「ああ、ルミさん、可愛いわ。」
と、キスをし、ルミの太ももを何度も撫でて、
ルミのスカートに手を入れて来た。

エリナは、ルミの「男の子」を口に含み、愛撫をした。
ルミは、縛られたエリナを見て、興奮の高みにいたので、
すぐに、イきそうになった。
「ああん、エリナにそんなことされたら、
 あたし、すぐイっちゃう。
 ああん、もう、イきそう。イきそう。あ、イっちゃう。」
ルミは、体を震わせた。そして、エリナの口の中に果ててしまった。

(次回、最終回です。啓太は、単身赴任を終えます。)


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<第6話>男の美魔女「ルミのナンパされ体験」

とても長い物語になってしまいました。あと2回で最終回にしようと思っています。
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<第6話>男の美魔女「ルミのナンパされ体験」


土曜日のこと。
啓太もユウナも、会社は休み。
ユウナが言った。
「ね、ルミ。男の子にナンパされに行ってみない?」
「まさか。あたし達、本物の女の子じゃないもの、まずいよ。」ルミ。
「声かけられたら、断るだけ。
 あたし達みたいな偽の女の子でも、ナンパされるか、試したくない?」
「それなら、いいかも。絶対断ってね。」
「うん。」
ユウナは、明るく言った。

「ね、これ。」とユウナは、見せた。
それは、シリコン製の最高級の人工乳房だった。
「これね、シリコンの中に、液体が入っていて、
 感触が最高に本物に近いの。ルミの分もあるのよ。」とユウナが言う。

ルミは、それをブラの中に入れてみた。
ぴったり胸に吸着し、ブラの上から触ると、本物の乳房のように柔らかい。
「でも、これ何のため?」ルミは聞いた。
「もしも、胸まで触られたときのため。」
「断るんじゃないの?」
「あくまで念のためよ。」ユウナは言った。

二人は、軽くメイクをして、
ルミは、高校生っぽいワンピースを着て、その上にカーデガン、
ユウナは、白いタイト・ミニの上に、オレンジのタンクトップ。
肩のタンクトップが見えるような、襟口が肩の広さくらいある、メッシュのセーターを着た。

二人は、プリクラのある、広いゲームセンターに行った。
「ここ、女の子2人でいると、わりと声かけられるみたいなの。」ユウナが言った。
ルミは、やっぱり、心配でドキドキしていた。
二人は、あるゲームのやり方が分からない風にして、男の子を待った。

やがて来た。
学生2人。
一人は、ある程度イケメン。背は、175cmくらい
もう一人は、かなり真面目そうな、小太りの背の低い男の子。
背は、ルミより3cm位高い。
「こうやれば、いいんだよ。俺に任せて。」
とイケメン君が声をかけて来た。
イケメン君が、上手にクリアしたので、
ユウナとルミは、
「わあ、すごい!」とにこにこと拍手した。

「君達女の子二人で、俺たち男二人じゃない。
 男女で組んで、それぞれ少しだけ遊ばない?」
イケメン君が言った。
ユウナが、ルミを見た。
『わあ、早速ナンパされちゃったね!
あたし達、女の子で通ったね。』という、ユウナの表情だった。

ルミは、かなり緊張していた。
ユウナが、断ってくれるのを待っていた。
すると、ユウナが、裏切ったのだった。
「じゃあ、あたしは、あなたと。となりの、ルミは、横の彼とでいい?」
とそう言ったのだ。
ルミは、あわてて、ユウナの袖を引いたが、
「じゃあ、2時間したら、またここで、集合しよう。」
そう言って、イケメン君と行ってしまった。

後に残った、ルミと小太り君。
小太り君は、すごく緊張していた。
名前を聞くと、サトシだと言う。
ルミは、あのイケメン君じゃなく、サトシの方でよかったと思った。
サトシは、ルミのことを、女の子として、全く疑っていなかった。
「ね、あたし達、ナンパされたの?」ルミは聞いた。
「うん。でも、あいつは遊び慣れてるけど、ぼくは、初めてで、
 君みたいな綺麗な女の子だと、緊張しちゃって、何していいかわからない。」
サトシの「綺麗な女の子」という言葉に、ルミはじーんと来てしまった。
(「可愛い女の子」よりずっと新鮮に聞こえた。)
ルミは、サトシに対して、何か母性愛的な感情が湧いた。
「あたしも、初めてで、どうしていいかわからないの。
 ゲームのやり方、いろいろ教えて。」
ルミは、そう言って、サトシの腕を抱いた。
サトシの腕が、胸に触れた。
(ああ、こんなとき、最高級人工パッドが、威力を発揮するんだと思った。)

サトシは、ゲームが得意で、ルミは、
「サトシさん、すごーい。天才!」などと何度も拍手した。
サトシはにっこりして、二人は、打ち解けてきた。

ゲームセンターの1階のドーナツ店に行った。
二人で、ドーナツを選んで、飲み物を買った。
サトシが払ってくれた。

二人で、面と向かわず、並んで座った。
食べながらサトシは言った。
「ルミさん、いい人だね。」
「どうして?」
「ぼくみたいなモテない奴でも、全然嫌な顔しないで、
 たくさん笑ってくれた。」
「『モテない奴』なんて、言っちゃだめ。
 サトシさん、ステキだと思う。
 ゲームがすごく得意で、カッコよかったし、
 それに、あたしに丁寧に接してくれた。
 あたし、2つ秘密があって、ほんとなら、
 サトシさんと遊ぶ資格なんてないの。」
「秘密って、どういうこと?」
「言えないけど、いっしょに遊んでくれてありがとう。」
「あ、それは、ぼくの方こそ、ありがとう。」

それから、二人で、賑やかな通りを散歩した。
ルミは、サトシと手をつないでいた。
サトシは、大学2年の文学部だった。
ルミも文学が好きだった。大学1年生ということにして、
サトシと文学のことをたくさん話した。
盛り上がって、時間を忘れた。

サトシといて、ルミの心は、女の子一色になっていた。
それは、ひたひたとうれしい感情だった。

時間が、あっという間に過ぎた。

ゲームセンターに戻る時間になっていた。

昇るエレベーターの中は誰もいなかった。
ルミは、今だと思って、サトシに3秒ほどのキスをした。
「記念にね。」と、ルミは言って笑った。
サトシは、照れたような顔をして、
「ありがとう。」と言った。

プリクラのところで、ユウナとイケメン君と落ち合った。
イケメン君は、サトシの表情を見て、
「サトシ、お前、あれだけ嫌だって言ってたのに、
 なんだよ、その幸せそうな顔は。」
と、笑いながら言った。

4人は、あっさり元の2人と2人に別れ、さよならをした。

「ルミ。どうだったの?」と、ユウナは言った。
「最高だったわ。あたし完全に女の子になっちゃった。」と、ルミ。
「あらあ、じゃあ、カラオケで、彼をフェラしてイかせてあげたとか?」
「さては、ユウナは、そこまでしたのね。
『あたし、月1だから』何て言って。」
「しないわよ。でも、あたしもハッピーだったけどね。」
二人は、お互い何をしたかされたか、最後まで、言わなかった。

ナンパにも、いろいろあるようだ。


(次回。「オフ会・男の美魔女」に続きます。)


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<第5話>男の美魔女「妻・佐和子の女同士のじゃれ合い」

このお話には、モデルがいます。元私の同僚の女性で、
彼女は、48歳になっても、まるで高校生に見えました。
ですから、まんざら、夢物語ではありません。
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「妻・佐和子の女同士のじゃれ合い」


「佐和子、行ってきま~す!」
「佐和、行ってくるね。」
二人の娘、好美(高3)、佳苗(高1)は、
そんなふうに、母佐和子を呼んで、朝出て行った。

送り出した母・佐和子・48歳は、まるで高校生のように若く見えた。
娘達といっしょに出掛けたとき、
「お母さん。」と娘達が呼ぶと、周りの人達は、ジロジロと佐和子を見る。
「え?この人、お母さんなの?」という視線。
それが嫌で、佐和子は、娘達に、
「佐和子」と、姉妹のように、呼び捨てにして欲しいと頼んだ。

啓太の妻、佐和子は、夫に負けないほど若く見えた。
二人が結婚したとき「似た者夫婦」と言われた。
啓太が26、佐和子が24歳だった。
結婚披露宴に参加した人達は、
まるで、高校生同士の結婚の様だと思った。

啓太が結婚以来ほとんど年を取らないように見えると同様、
佐和子も、現在48歳にして、まるでハイ・ティーンのように若く見えた。
二人の娘が高校生になった今、三人姉妹のように見える。

啓太の単身赴任から、1ヶ月半経った。
佐和子は、啓太との夜の生活がなくなり、淋しかった。



ある昼下がり、佐和子は、スマホを開き、
桐井冴子という高校時代の友達の電話番号を見つめていた。
桐井冴子は、佐和子にとって、友達以上、恋人未満の関係だった。
冴子は、女子高校で学年中の「お姉様」だった。
背が高く、美貌だった。

佐和子は、冴子にセックスを教えられた。
佐和子は、生まれつきのレズビアンではなかったが、
男子より先に、女同士のセックスを経験した。
それは、甘味な世界だった。

桐井冴子は、独身で、在宅でデザインの仕事をしている。

佐和子は、迷った末、冴子への電話のボタンを押した。



翌日の午前10時、佐和子は、冴子のマンションを訪ねていた。
クリーム色のワンピースに、セミ・ショートの髪に、メッシュの帽子を被っていた。
帽子が、佐和子をより若く見せていた。

ドアを開けてくれた冴子は、エンジ色のドレッシーなワンピースを着ていた。
ストレートな肩までの髪を、7:3に分けていた。

「佐和子、どうしてあなたは年をとらないの?
 未だに、高校生じゃない。信じられない。」
冴子は、言った。
「冴子だって若いわ。20歳代に見える。」
「ま、お世辞を覚えたのね。」と冴子は、笑みを浮かべた。

キッチンのテーブルで、紅茶をいただきながら、
佐和子は聞いた。
「あたしが何しに来たかわかる?」
「わかるわよ。あなたの髪から、いいシャンプーの香りがする。
 朝、シャワーを浴びて来た。目的は、1つじゃない?」
「それが、わかってて、あたしを追い返さないの?」
「恋人と別れたばかりなの。」
「恋人って男性?」
「まさか、佐和子と違って、あたしは、生粋のビアンよ。」

「あたし、夫を裏切ることになると思う?」
「女2人のじゃれ合いじゃない。気にする男なんていないわ。」
冴子は、そう言って、椅子から立つと、
佐和子のそばに来て、佐和子を立たせ、
あっという間に佐和子の唇を奪った。

佐和子は、体中が痺れた。
立ったまま体中を愛撫され、気も狂わんばかりにされ、
気が付くと、下着姿で、ベッドの上にいた。
下着姿の冴子が、上からかぶさって来る。
「ああん、冴子。あたし、たまらない。抱いて、キスして。」
「可愛い佐和子。気絶するまで、愛してあげる。」
「ええ、ええ、愛してほしいの。」
佐和子は、胸の先端を愛撫されながら、声を震わせて言った。

冴子に一番感じるところを愛撫され、
佐和子は、少女のような声を上げていた。
「やん、やん、やん、お姉様、感じるの、感じるの。」
「もっと、可愛い声で、言ってごらんなさい。」
「ああん、お姉様、イかせて、あたし、もう限界なの。」
「だめ。ゆっくりイくの。すぐにはイかせてあげない。」
「あああ、お姉様、あたし、気が狂っちゃう。許して。お願い。」
「うんと可愛い声になったわ。もっと幼い子にして上げる。」
「もうだめ。お姉様。意地悪しないで。お願い、ああ、イってしまう・・。」
「じゃあ、いいわ。イかせてあげる。」
冴子は、ベスト・ポイントの愛撫を速めた。
佐和子は、ぶるぶると体を震わせた。
「いや~~~~~~ん、あたし、イく、イちゃう、イっちゃう・・・。」
佐和子は、脚をピンと伸ばし、激しく痙攣しながら、果てた。

佐和子は、冴子に、3回もイかされた。
そして、冴子を、2回イかせた。

冴子の上になり、佐和子が、冴子の顔を愛撫し、キスをした。
「あたし、恥かしい声をあげた?」と冴子。
「ええ。あたしを『お姉様』って何度も叫んだわ。可愛かった。」
「隠していた心が、ばれてしまったわ。
 あたし、ずっと、誰かに、お姉様になって欲しかったの。」
「今頃気が付くなんて、ごめんね。」
「佐和子が初めて気が付いてくれた人。
 佐和子とずっといっしょにいたいな。
 でも、佐和子には、可愛い旦那様がいるものね。
 彼、今でも若い?」
「うん。あたしといい勝負。」
「彼に、女装してもらったら?女同士になれるじゃない。
 佐和子、もっと燃えるんじゃない?」
「彼、女みたいだって、ずっと気にしてきたから、
 女装してなんて言ったら、傷つけちゃうと思う。」
「もし、OKしてくれたら?」
「萌えちゃうかも。」佐和子は、くすりと笑った。

佐和子とのセックスで、身も心も満たされていた。
るんるんしながら、夕食を作っていた。
「お母さん、うれしそう。いいことあったの?」高3の好美に言われた。
「あ、何でもない。明日は、土曜でうれしいから。」
佐和子は、そうごまかした。

3人での夕食。啓太がいなくて、その分だけ寂しい。
佐和子は、ちょっと聞いてみた。
「ね、お父さん、女装したら、似合うと思う?」
「似合う、似合う、お母さんみたく可愛くなるよ。」
と、次女の佳苗が言った。
「お父さん、会社で、男性の服を着た女性・・って見られることもあるんだって。」
好美が言った。
「女装したお父さんのこと、気持ち悪いなんて思わないの?」と佐和子。
「お父さんは、別。可愛いもん。」佳苗。
「好美も?」
「うん。あたしも、お父さんなら別。
お父さんが、女の子になれば、我が家は、4姉妹じゃない。なんか、楽しい。」
好美は、にこにこして言った。
「お父さん、女性に見えること気にしているじゃない?
 『女装してみて。』何て言ったら、傷つくんじゃないかしら。」と佐和子。
「そんなの聞いてみなければ、わからないじゃない。」好美。
「世の中の男の人の8割は、女装願望があるって、聞いたことあるよ。」佳苗。
「ふーん、そうなんだ。」
佐和子は、認識を改めた。

こんな風に家族が思っていることを、啓太は夢にも思わず、
その頃、ユウナと熱いいキスを交わしていた。


(次回は、「ルミのナンパされ体験」です。)


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<第4回男の美魔女「二人の熱い夜」

<第4話>男の美魔女「二人の熱い夜」


二人は、お互いのフェラで、イってしまうのをやっと我慢して、
ショーツを履いた。

ルミは、思い出した。
「あ、そうだわ。ユウナにおみあげがあるの。」
「な、なに?」
「とっても、いいものよ。」

ルミはそう言って、バッグから、例のファンデーションを取りだした。
「これよ。はい。」
ユウナに渡した。
「何?」
「5才若返るファンデーション。
 『5才』っていうのは、大袈裟かもだけど、
2歳か3歳は、確実に若く見えると思うわ。
あたし、これをいつも塗ってるの。
塗らないと、高校生に見えない。
ユウナは、これなしで高校生に見えるんだから、すごいと思う。」
ルミは言った。
「わあ、ルミ、ありがとう。すぐに試したい。」
ユウナは、そう言った。

ユウナは、迷わず、せっかくのメイクを落として、洗顔をした。
素顔のユウナは、やはり高校生に見える。
ユウナは、ドレッサーの前で、ファンデーションを塗った。
「2分半くらいから、急にわかるから。」
ルミは、ユウナのぴったりそばで見ていた。

やがて、2分30秒になった。
それから、ユウナの顔の変化がわかり始めた。
3分。
「わあ、あたし、高3から高1くらいに見える。」
と、ユウナが興奮して言った。
「あたしには、中学生に見えるわ。ユウナ、すご~い。」
とルミは、拍手しながら、ぴょんぴょんした。
「ルミ、あたし、自分の顔に感じちゃう。
 あたし、50才なのよ。それが、15、6才に見えちゃう。
 魔法みたい。」
とユウナは言った。
「あたしも、興奮してる。ユウナ、可愛い~!」
と、ルミは、ユウナに抱き付いた。

ユウナは、若くなった顔にメイクをした。
お目目ぱっちりのつけ睫毛を付ける。
ピンクのリップ。

「わあ~、ユウナ、おませな中学生がメイクしたみたい。」
ルミは、笑った。
「ね、ベビードールがあるの。お揃いよ。」
「あ~ん、着てみたい。」とルミ。

ユウナが、鮮やかなピンクのベビードールをもってきた。
肩がキャミになって、素肌が見える。
「ブラも取って、ショーツは、これ。」ユウナ。
「ショーツは、ぶかぶかだわ。」ルミ。
「手を入れやすいようにじゃない。」
「今の言葉感じた。」ルミは笑った。

二人は、それから、もっと若く見えるように、
髪をツインテールにした。耳の上の高いところで、髪を結ぶ。
そこに、ピンクのシュシュをつける。

二人で、鏡を見た。
「あたし達、双子みたい。」ユウナが言った。
「うん、感じちゃう。」とルミ。
ベビードールは、ショーツがやっと隠れる長さで、
二人の白く長い脚が全部見える。

「ああん、我慢できない。ベッド行こう。」ルミは言った。
「あたし、ベッドの壁にアクリル鏡貼ってあるから、見られるのよ。」

二人は、うきうきして、ベッドの上に乗った。
二人で、向かい合い、女の子座りをして、抱き合った。
そして、キスをする。
「あ、あたし、今まで自分は50才で男であること、忘れてた。」ユウナが言った。
「あたしも、忘れてた。今、心の底まで、女の子。」ルミが言った。
「あたし、もう、男に戻れない。」ユウナ。
「あたしも、戻れない。」ルミ。
二人は、横になった。
すでに、荒い息になっていた。
ルミが上になった。
「ユウナ、あたし、ロリコンの気分になっちゃう。
 ユウナを、たっぷり、犯したい。」ルミは言った。
「じゃあ、お姉様になってくれるの。」ユウナ。
「そう。ユウナ、こんな可愛い子だから。
 ああ、あたし達、完全にイケナイ遊びしてるね。」ルミ。

ユウナのツインテールが、可愛くてたまらない。
ルミは、ユウナにキスをした。
舌をからませて、深いキス。
すでに、ルミは、アソコを大きくしてしまった。
「ユウナの体も、やわらかいわ。」ルミ。
「ルミ程じゃないわ。」
ルミは、ユウナの両手を上にあっげさせ、
頬、首、脇の下にキスをした。
「ああん、お姉様、ステキ。」とユウナが甘い声で言った。
「ユウナ、可愛い、もっと感じるの。」
とルミは言って、ユウナの肩ひもを一つ外して、
乳首を攻めた。
「あああん、あたし、そこ感じるの。」
「女のみたいだわ。」
「あたし、女の子よ。」
ユウナの声が、幼くなって来た。

ルミは、ユウナの体中撫でまわした。
ユウナは、すごく感度がいい。
太ももを撫でると、「ああん・・。」と声を上げた。
「ユウナ、もっと可愛い声を出すのよ」
ルミは、ユウナのショーツの中に手を入れた。
「ああ、いや、恥かしい。」とユウナ。
「声が可愛い。もっと可愛い声を出すの。」
ルミは、ユウナのショーツの中の熱いものに触れた。
「ああん、お姉様、あたし、そこ、感じる。」
「声がまた、可愛くなったわ。」
ルミは、マッサージを始めた。

「ああん、いや、いや、お姉様、ユウナ耐えられない。」
「小さな女の子の声。可愛くてたまらない。」
「あああん、あたし、もうイきそう。」
「まだ、始まったばかりよ。」
ルミは、そう言って、手をユウナの太ももに移した。
「だめ、手を離さないで。」
「いいわ。」ルミは、また、ユウナの男の子をマッサージする。

こうして、4回くらいじらせた。
「お姉様。もう、イカせて、お願い。イカせて。あたし、気が狂う。」
ユウナの体が、微動を始めた。
「いいわ。最後は、あたしのお口。」
ルミは、ユウナの男の子を口に含んだ。
ユウナは、シーツを握りしめながら、可愛い声で、大声を上げ始めた。
「ああん、あたし、もうダメ、お姉様、あたしをイっちゃう、
 あたし、イくの、イくの、あああ、イっちゃう、イっちゃう、イっちゃう。」
ユウナは、体をぶるぶると震わせた。
「お姉様、あああああ、イっちゃう、イっちゃう・・。」
ユウナの体が激しく震えた。
ユウナは、アゴを上げ、背を反らせた。
「ああ・・・。」
ルミの口の中に、温かいものが発射された。

ユウナは、ベッドに沈んだ。

その後、ルミは、ユウナにもっと長くじらされ、
大声を上げながら、ユウナと同じように、イったのだった。


(次回「啓太の妻、佐和子の事情」につづく)


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<第3話>男の美魔女「ユウナとの感激の再会」

<第3話>男の美魔女③「ユウナとの感激の再会」


会社を、5時きっかりに出て、マンションに付くのは、5時40分。
家に帰ったら、女の子になるために、シャワーを浴びる。
バスタオルを女の子巻にして出て来る。
下着を着けて、
デニムのミニ・タイトスカートを履く。
上は、ゆったりした生成りのセータを着る。
自分をいっぺんに女の子にしてくれるセミロングのボブのかつらをかぶる。
「5才若くなれるファンデーション」を塗る。
ああ、高校生になれたと思う。
ノーメイクの方が、高校生っぽい。

外に行こうかと思ったが、その前に、ユウナのブログだけは、チェックしたかった。
キッチンテーブルに座って、PCの起動を待った。
そして、真っ直ぐに、ユウナのブログへ行く。
『新しい記事があったらいいな。』
そう思って、開くと、新しい記事があった。

啓太は、読んだ。
うそ!うそ!うそ!と何べんも言いながら読んだ。
昨日のエリナは、ユウナだったの!
あたしは、ユウナにプリクラを教わったの!
ユウナとアイスクリームを食べて、ガールズトークをしたの!
ユウナは、あたしのこと高校生って疑わなかったの!
ユウナを高校生って疑わなかったのは、あたし、ルミなのに。
わあ!わあ!わあ!
こんなことってあるんだ。

喜びが込み上げて来て、啓太は、胸に両手を組んで、
「もう、すごい、すごい、すごい、すご~~~~~い!」と叫んだ。

すぐ返事を書かなければ。
ユウナに、ルミは、あなたと同じ、女装子で49歳であることを伝えなければ。
コメントより、メッセージがいい。
啓太は、メッセージをもらえるように、
とりあえず、ルミのブログを開設した。
興奮して、指が震えた。
そして、メッセージをなんとか書き、送信した。
ああ、ユウナの返事が楽しみ。
きっとユウナもあたしと同じくらい驚いていると思った。

啓太は、自分のマイページを開いたまま、
ユウナからメッセージが来ないかと待った。
ときどき、更新ボタンを押した。
5分が、1時間にも感じられた。

待つこと20分で、ユウナからのメッセージが来た。
啓太の心は踊った。

「キャーーーーーー!!
 ルミ、ほんとに、ほんとに、ほんとなの?
 こんなことって、あるの?!
 あたし、今最高に興奮して、キーが打てないくらいなの。
 今でも、信じられないの。
 ね、明日、すぐにでも会おう?
 つもる話は、そのときしよう。
 あたし、仕事から6時には、家に帰れるの。
 それから、女の子に変身して、
 7時には、あのプリクラのところへ行ける。
 この時刻と場所でいいなら、来て。
 ああ、夢みたい。あたし、今夜は眠れないかも知れない。
 じゃあ、明日ね。」

啓太は、OKの返事を送信した。

翌日、会社から帰った啓太は、シャワーを浴び、下着を着ける。
大好きな白のスリップを被る。
ドレッサーの前に座った。
昨日から、ユウナのことを思って、仕事が手につかなかった。
運良く明日は、土曜日で休みだ。

今日は、メイクをしようと思った。
若く見せてくれるファンデーションを塗る。
ピンク系のシャドウをつける。
つけ睫毛ではなく、マスカラにした。
まつ毛をカールして、睫毛を長くするマスカラを丁寧に塗った。
下まつ毛にも塗って、ぱっちりお人形のようになった。
ピンクのリップを薄く塗る。
グロスを薄く塗る。

ボブのセミロングのウィッグを着けて、
前髪に飾りのあるピンを着けて、少しオデコを見せる。
ギンガムの薄い水色のワンピース。半袖。
スカートは、膝上15cm。
その上から、白の薄いカーデガン。
トップのボタンだけ留める。
銀のネックレス。

素顔より、やっぱり映える。
高校生が、少しオシャレをした感じだ。
小さなバッグをタスキにかけて、白いパンプスを履いて出かけた。
途中、例のコンビニで、「5歳若く見えるファンデーション」を買った。
ユウナへのプレゼントにする。

プリクラのある繁華街が近づくに従い、
胸が高鳴ってたまらなかった。

いよいよ2Fについて、プリクラに歩いて行くと、
ユウナがいた。メイクをしている。
白い、ミニのプリーツ・スカートを履いて、
ピンクのサマーセーターを着ていた。
胸にアクセサリーを着けている。
髪は、ストレート・ボブ。

ユウナは、ルミ(以下啓太をルミ)を見つけると、
早足で近づいて来た。
「ユウナ。」
「ルミ。」
と言い合って、両手をとり合った。
「ルミ、可愛い。メイク上手ね。」
「ユウナこそ、すごく可愛い。もう、あたし、気絶しそう。」
「あたしの方こそ倒れそう。」

「ルミ、あたしのマンションに来て。
 一応女の子の部屋だから。」
「わあ、行きたい。」ルミは言った。

ユウナのマンションは、電車で2駅。
歩いて5分。
道中話をして、ユウナもルミと似たような立場であることがわかった。
二人共単身赴任。
ユウナは2年目。
ユウナの家庭は、北海道にいるので、
家族が、マンションに来ることはないという。
ユウナの方が、家族の元へ帰る。

「ここよ。」とユウナは言って、ドアのカギを開けた。
中に入ると、見事に女の子の部屋だった。
2LDK。ベッドルームには、枕の周りに可愛いぬいぐるみがたくさんある。
「いいなあ。あたし、赴任したばかりだから、何にも出来てない。
 家族が来る可能性あるし。」

「ね、二人で鏡をみよう。」とユウナが言った。
「うん。」
二人で並び、壁の大鏡を見た。

「ユウナ、可愛いな。」
「ルミこそ可愛い。二人は、50歳と49歳って信じられる?」
「られない。あたし、『変身』にも萌えちゃうから、
 50のあたしが、高校生みたいになれたってことだけで、大興奮なの。」
「あたしも。」
ユウナは、ルミの後ろに回って、ルミの脇の下に両手を入れて、
ルミの胸を抱いた。
そして、頬をルミの背中にあてて、言った。
「ルミ、女装子同士、いちゃいちゃするの、好きだよね。」
「それ、49年間、憧れてきたこと。」
「あたしは、50年間、憧れてきたこと。」
そういうユウナの呼吸がやや早くなっていた。
ルミも胸をどきどきさせていた。
「ルミはスリムなのに、女の子みたいに柔らかい。なぜ?」
「そうなの?女の子みたい?」
「うん。」
ユウナは、そう言うと、ルミを自分に向かせた。
ユウナは、ルミの肩に手を掛けた。
そっと唇を近づけた。
『ああ、感激。心が、完全に女の子になっていく・・。』
ユウナの唇が、ルミに触れた。
触れては離し、触れては離しするうち、
ユウナが、ルミを強く抱き、
「ルミ。あたしルミに恋してる。」
そう言って、唇を強く押し付けて来た。

ルミも、ユウナを強く抱いた。
ルミのショーツの中のものが、完全に興奮した。

「ね、あたしたち、目指せ女子高生じゃない?」とユウナ。
「そうなの。あたしも同じ。」
「あたし、女子高生の制服2セットもってるの。
 お揃いで着てみない?」
「ほんと?最高にうれしい!」

10分後。二人は、夏服の女子高生になっていた。
膝上20センチの赤と紺のチェックのプリーツのスカート。
ブラウスに胸に、ふっさりしたリボン。
紺のソックス、スクール・シューズ。

ルミは、うれしくてたまらなかった。
ユウナと二人で、鏡を見た。
二人並ぶと興奮が、何倍にもなる。
「百合の世界ね。」ユウナが言う。
「うん。すごく憧れてた。」
ユウナささやくように、ルミの耳元でいった。
「ハレンチごっこってわかる?」
「わかるわよ。同世代じゃない。ノーパンのこと。」
「あたし達も、そうしよう。」とユウナ。
「あたし、アソコもう大きくしてるから、恥かしいよ。」
「あたしもよ。」
「じゃあ、二人でする?」とルミ。
「うん。」
二人は、背中を合わせて、ショーツを脱いだ。
ああ、スカートの中が、スースーして、無防備だ。
二人は、鏡を見た。
スカートの一部が突き出ているのがわかる。
「ルミ、体合わせよう。」
ユウナはそう言って、ルミを自分に向けた。
そして、抱き合った。

スカートの尖がり同士が触れ合う。
ルミは、興奮してならなかった。
すっかり、心は、女子校生になっていた。
ルミにとって、Pのある女子高生は、少しも矛盾ではない。
「ルミ、あたし、たまらない。させて?」
と言って、ユウナは、ルミの前にしゃがんだ。
そして、ルミのスカートを上げて、
ルミの大きくなっているものを口に含んだ。
『ああ・・。』とルミは、心で叫んだ。
何度も夢想したことが、今現実になっている。

女子高生同士のイケナイこと。
「お姉様。ルミ、感じてたまらない。
 あああん、ステキ。」

ルミは、いつの間にか、自分のことを「ルミ」と呼んでいた。


(次回、「二人の熱い夜」につづく)


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<第2話>男の美魔女「ブログ・男の美魔女」

昨日の予告と、内容が異なります。すいません。
今回も、少し長くなりました。読んでくださるとうれしいです。
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<第2話>男の美魔女「ブログ・男の美魔女」


啓太が、赴任して来て、1ヶ月半が過ぎた。
5月の中旬。
啓太は、課長補佐というポジションにいたが、
実質、課長の仕事をすべてこなしていた。
仕事が極めて早い。
起案文書は、瞬く間に見て、目の前で部下に渡す。
そして、5時きっちりに帰る。
楽しい、女装生活が待っているからだ。

この職場でも、やはり前の職場と同じようなささやきがあった。
その日、昼休みに、こんな声が聞こえて来た。
「見た目では、23歳だよね。」
「あれだけ仕事が出来るんだから、27くらいだろうか?」
「いや若く見えるだけで、30歳いってるかも知れないよ。」

「女性だけど、訳があって男装してるのかな。」
「そう言えば、男子トイレで、個室しか使わないよ。」
「性同一性障害かも。」
「元はどっち?」
「女性。」
「みんな、知らないわねえ。
 女性から男性への性同一性障害の人って、見かけは完全に男性なんだから。
 宮川課長補佐のように、女性的な人は、かえって違うわよ。」

啓太は、そう言った若手社員のささやきを、楽しく聞ける年齢になった。
男子トイレで個室しか使わないのは、彼らへのサービスである。
(つまり、女性かも知れないという。)

啓太は、女装した自分が「高校生」に見えるようになってから、
女装の楽しみが2倍になっていた。
外出は、とっくに平気になっていた。
なるべく、景色に溶け込むコーデをした。

その日、啓太は、若返りのファンデーションを塗り、
リップだけ引いた。
啓太の場合、素顔に近い方が若く見られる。
白いコットンのタイトミニで、上は水色のパーカー。
どすんと重そうな布製のバッグ。
靴は、スニーカー。

啓太のマンションから、駅近くの繁華街まで近い。
啓太は、スーパーの2階にある洋服店に入った。
ここで、楽しくてたまらない年齢チェックをする。
中年の女性店員に、
「あの、ワンピースは、どこにありますか。」と若い声で聞く。
「はい、あちらが、ティイーンズです。」と彼女は、方向を教えた。

『キャッ!「ティーンズ」って言われちゃった!』
と啓太は、心で、女子高生の言葉を言う。

啓太は、せっかく来たので、若い女店員さんにも聞いてみる。
「あの、下着類はどこですか?」
彼女は、ぱっと啓太を見て、
「高校生さんですよね。あちらが、ヤング・レディースです。」
と言って案内してくれた。
『やった!高校生って見てもらえた。』啓太は狂喜する。
もう何度も来て、店員さんを替えて、同じことをやっているが、
一般のレディースを案内されることが多いのだ。
今日のように、「高校生さんですよね。」などと言ってくれるのは、
とても、ラッキーな日だ。

啓太は次に、プリクラのあるゲームセンターに行った。
プリクラの前で、人を選んでいた。
やがて、高校生くらいの感じの好い女の子が来た。
メイクはしていなかったが、とても可愛い。
自分より、ほんの少し背が高い。

「あのう、すいません。あたし、プリクラ初めてで、
 やり方教えてくださいませんか。」
啓太は、勇気を出してそう話しかけた。
「ああ、いいわよ、簡単よ。」
その子は、啓太にため口で答えた。
啓太も、ため口にする。
「ね。よかったら、いっしょに撮ってくれない。
 一人だと淋しいから。」と啓太。
「あ、いいわよ。じゃあ、最初はこれを選んで。」
「わあ、こんな風になってるんだ。」啓太。

啓太は、本物の女の子と話しながら、
緊張と興奮が混ざり合った気持ちでいた。
同時に、自分が自然に高校生をしていることに驚いていた。
自然に女子高生のしゃべり方ができる。
自然に女子高生の仕草が出来る。
「本物の女子高生といる」というシチュエイションが、
自分に暗示をかけるのだろうか。
啓太の心は、女子高生の一色に染まっていた。

「ね、最近は、ピースより頬に手を当てたりするの多いのよ。」彼女は言う。
「そうなの?」と啓太。
「アゴがほっそり見えたりするじゃない?」
「ああ、なるほど。」
「もう少し、指をピンと反らせても可愛いわよ。」
「こうお?」
「そう、そう。」
女の子が教えてくれた。
笑うと笑顔がとても可愛い。

「ここが最後だよ。
 好きな色で、好きな模様入れられるの。
 みんな、自分の名前書いたりするよ。」
女の子はそう言って、やり方を見せてくれた。
啓太は、女の子の書いた字を見て言った。
「あなた、ERIKO(えりこ)って言うの。」
「うん、そう。」
「あたしは、ルミだから、こうかな。」
後、♡だの水玉を描いた。
プリクラの作業は終わり、やがて写真が出て来た。

「わあ、出て来た。エリコ、すごく可愛く写ってるよ。」と啓太。
「ルミの方が、可愛いよ。すごくいい感じ。」とエリコ。
「ねえ、半分こにしよう?」と啓太。
「いいよ。ルミの記念のプリクラじゃない。全部、持ってた方がいいよ。」とエリコ。

「じゃあ、お礼にアイスクリームご馳走する。行こう?」と啓太。
「悪いよ。でも、食べたいかな。」エリコは笑った。

二人で、アイスクリームの店に行きながら、
啓太は『これって、浮気かなあ。』と思い、妻の佐和子の顔を思い浮かべた。

エリコと小さなテーブルを挟んで、アイスクリームを食べていた。
啓太は思っていた。
自分が、49歳の男だと知ったら、エリコは、怒るだろうなと。
心で、エリコに「ごめんなさい」をしながら、啓太は食べていた。

エリコと、ガールズトークをしていて、
啓太は気づいた。
こんなにスルスルと女子高生の言葉が出てくるのは、
2人の娘(高校生)の言葉を毎日聞いているからだ。
娘が、今の自分の姿を見たら、なんと言うだろう。

エリコと1時間ほど話して別れた。

啓太は、幸せで胸が一杯だった。
あそこまで、自分を女子高生と見てくれるとは思わなかった。
エリコに、少し罪悪感を覚えた。
しかし、それよりも、女子高生として過ごせた幸福感が、遥かに上回っていた。

外食をして帰って来た。
啓太は、部屋用の女装に変える。
ミニの花柄のワンピースに着替え、パンストを履く。
メイクを濃くする。
つけ睫毛で、目をぱっちりさせて、シャドウとハイライトをつける。
リップをピンクにする。
「ねえ、女子力があがった?」
と、鏡に話しかける。
「可愛いわよ。」と自分で答える。

フリルのワンピースなので、居間で、くるくる回ったりしてみる。

キッチンテーブルに置いてあるパソコンを開けてみる。
椅子に座っても、両膝はきちんと揃える習慣も付いて来た。

その夜、啓太は、ネットで大発見をした。
「美魔女」というキーワードでは、よく検索した。
試しに「男の美魔女」と入力し、検索してみた。
すると、候補にあるではないか。
啓太は、うきうきしながら、クリックした。
そこは、ブログだ。
「男の美魔女」というタイトル。
プロフィールの写真は、28歳くらいの綺麗な女性で、エルという名の人。
その人の、自己紹介を見て、啓太は、ドキンと胸が鳴るほど驚いた。
60歳の男性だというのだ。
啓太は、すぐ記事を見て、エルさんの写真だけ、次々に見た。
どの写真を見ても、若い。
35歳くらいに見える写真もあるが、20歳代に見える写真もある。

『すごい、すごい、すごい!』
啓太は、興奮した。
次に、エルさんの「ブロ友」一覧を見た。
綺麗な女性が、ずらり並んでいる。
啓太は、その一人一人を訪ね、プロフィールを読んだ。
どの人も、20歳代の女性に見えるのに、
実年齢は、40歳~60歳で、みんな男性だった。
その中に、一人特別に驚くような人を見つけた。
どう見ても、可愛い女子高生である。
しかし、年齢が、啓太より1歳年上の50歳だった。
名前は、「ユウナ」。

啓太は、ユウナの記事から、画像だけをとりあえず見た。
どの写真も、どの写真も、絶対女子高生に見えて可愛い。
誰かに、似ている気がしたが、思い出せなかった。
啓太は、自分もそうであることを忘れ、性的な興奮に耐えきれなくなった。
『ユウナちゃん。ステキ、ステキ、ステキ!
 あたし、ユウナちゃんが好き。あ~ん、恋に落ちそう。』
啓太は、声に出してそう叫び、
ある行為をせざるを得なくなっていた。



ユウナは、夜の9時ごろ、胸を高鳴らせ、
2LDKのマンションに、一人帰って来た。

すぐにPCを起動し、自分のブログへ行った。
そして、記事を書いた。

『みなさん!聞いてくださいな。
 もう、興奮なの!あたし、本物の女子高生と1時間以上お話したの。
 プリクラのやり方を教えてあげて、
 その後、アイスクリームを食べながら、ガールズトークをしたの。
 すごく、可愛い子なの。
 その子、あたしのこと、女子高生だと疑わなかったみたいなの。
 あたし、うれしくて天にも昇る気持ちだった。でも、
 その子を騙しているようで、良心が咎めたりもしちゃった。
 だって、あたしが50の男だと知ったら、彼女、どれほど怒るだろうって。
 ○○ちゃん、ごめんね。
 この記事を、あなたが見ること、100%ないと思うけど、
 あたしに、声をかけてくれて、ありがとう。あたしは、幸せでした。

 (あ、そうか!あたしたち、すごく近くに住んでいるんだね。)
 
           by ユウナ=エリコ 』


(第3話「ユウナとの感激の再会」につづく)


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物語:男の美魔女①「待ちに待った単身赴任」

今度は、えっちたっぷりな物語を書こうと思います。
初回ということで、長くなりました。読んでくださるとうれしいです。
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男の美魔女①「待ちに待った単身赴任」


宮川啓太は、49歳。
子供の頃から、ずっと女装への憧れを持って来た。
だが、この年になるまで、全く女装する機会に恵まれなかった。
学生になり社会人になっても、ずっと自宅にいたため、
家族の目があった。
自分の部屋があったが、カギがなかった。
両親は、カギのある部屋があることを、ひどく嫌った。

結婚してからは、さらにプライバシーはなくなった。
脚の毛を剃って、綺麗にするくらいは、結婚前にはしていたが、
妻との夫婦生活があり、それもできなかった。
こうして、とうとう49歳になった。

啓太は、女装した自分を想定して、ある程度の自信を持っていた。
男で、ずっと若く見られてきた。
年相応に見られたことがない。
あと1年で50という年齢になっても、新卒の社員の様だった。
このことでは、ずい分苦労をした。
45歳で、今の部署に来たとき、若い社員のささやきが聞こえた。
「宮川さん、あれかな?」
「あれってなに。」
「ほら、女性だけど、男性として働いてる人。」
「ほんとは、女性かもな。」
「俺たちより、年下かな。」
「キャリアからすると、年上のはずだよ。」

啓太は、こんなささやきを聞くと、
自分の年を言えなくなってしまうのだった。

ネットで、「女装」のサイトへよく行った。
すると、高校生で女装をしている子が何人もいる。
みんな、すごく綺麗で可愛い。
啓太は、自分の若い時代に女装ができなかったことを、
つくづく、悲しく思った。
学生でアパート住まいだったら、髪を長く伸ばせただろう。
24時間女装でいられたかも知れない。
だが、自分の若い時代は、もう過ぎてしまった。

そんなとき、啓太は「美魔女」と呼ばれる人達の存在を知った。
実年齢より、数段若く見える女性のことらしい。
50歳を過ぎているのに、20代前半に見える人。
60歳なのに、30歳代に見える人。
大きな希望だった。
それを、女装に置き換えれば、自分も若くなれるかも知れない。

そんなとき、啓太に、大きな幸運がやってきた。
単身赴任が決まったのだ。
生れて初めてのプライバシーのある生活ができる。
啓太の二人の娘は、もう高校生になっていた。
いっしょに遊んでやる年ではない。
啓太に、女装への道が開けた。

赴任先に、1LDKのマンションを借りた。
大きなドレッサーを買い、服や化粧品、バッグ、靴、
そしてウィッグなど、女装に必要な物全部をネット販売で買った。

自分が、49歳で有利なこと。
それは、年齢相応の給与をもらっていることだった。
しかも、単身赴任としての手当てが高額もらえる。

啓太は、小顔であり、顔にヒゲらしいものはなく、
頬が女性のようにふっくらとしていて、柔らかい。
首が細く、首からアゴのラインが特に女性的である。
それが、啓太を若く、女性的に見せていた。
全体にモチ肌で、きめが細かい。
すねには、ほんの少し毛があるだけだった。

啓太は、「誰でもできる女装」というマニュアル本を買い、
会社から帰ると、本を見て、毎晩のように、メイクの練習をした。
マニュアル本に、女の声の出し方、歩き方。特徴的な女性の仕草、
そんなものも、詳しく解説されていた。
啓太は、夜の散歩で、女性の歩き方を徹底的に練習し、
家の中では、女性の仕草。
ボイスレコーダーを使って、女声の練習をした。
啓太は、何事も、徹底してやるタイプだった。

こうして、わずか1か月の自己訓練の後、
啓太の女装は見違えていた。
胸まであるロング・ボブのかつらを被り、
ミニのワンピースを着て、パンスト、靴を履き、
バッグを肩から下げた。
「やっと、若い女の子に見えるようになった。」
年は、厳し目に見て、25歳くらいに見える。
甘めに見ると、22歳くらいに見える。

そんな折、コンビニで、素晴らしい商品を発見した。
「5才若く見せるファンデーション」と宣伝がある。
少し高かったが、啓太は、すぐに買った。
洗顔の後、クリームを顔に塗る。
顔の表情を変えず、3分待つ。

啓太は実感することができた。
2分30秒を過ぎた頃から、顔の皮膚が、ぴーんと張って来る。
つまり、微妙な小じわをすべて失くしてくれる。
その後は、いくらでも笑ったり、あくびをしてもかまわない。

素顔が、若返っている。
20歳か、19歳ほどに見える。
その上に、ピンク系の若く見えるメイクをした。
ボブのかつらを被り、鏡の前に座った。
啓太は狂喜した。
49歳でも19歳に見える。
どう見ても10代だ。

自分の青春時代に、女装が出来なかったという悔しさは、
これで、解消できるかも知れない。そう思った。

啓太は、49歳になっても、電話の声で、よく女性に間違われた。
そこを訓練したので、若い女の子の声を出せるようになった。
声年齢は、18歳。
背は、164cm。脚が長く、膝小僧が綺麗だった。

啓太は、思い切り若い、10代のタレントの女の子が着るような、
ミニのワンピースを着てみた。
前髪を下し、耳から上の長い髪の毛をポニーテイルのようにまとめ、
いわゆる「お嬢様スタイル」にした。
10代後半の女の子に見える。

啓太は興奮して、男の部分を大きくさせてしまった。
股の後ろに回しているが、Pが悲鳴をあげている。
「だめ、今はまだダメ。まだ、夜は始まったばかりなの。
いい子だから、収まってちょうだい。」
啓太は声に出して言った。
そして、訓練した声の可愛らしさに、再び興奮してしまうのだった。

啓太は、目の前の鏡の19歳になった自分と、
19歳の女の子の声に、興奮してしまい耐えられなくなった。
「いや~ん、あたし、がまんできない。」
と少し鼻にかかった声を上げた。
鏡の前で、スカートに手を入れた。
ショーツは、いわゆる、女の子履きをしていて、
Pを股の後ろに回してある。
啓太は、パンストとショーツを脱いだ。
Pが、元気よく前に来て、スカートの一部を突き上げた。

啓太は、一人えっちのときの空想として、10パターンほど空想劇を持っていた。
啓太は、女性と女装子が好きだったが、
男の子に愛撫されている空想劇も持っていた。
ある意味、一番、自分を女の子の気分にさせてくれる。
空想の男の子の名前は、裕也。
そして、自分の女名前は、ルミ。
二人は、高2、17歳である。

ルミは、マンションの部屋で、立ったまま、裕也と向き合っている。
ルミ「裕也、抱いて。」
裕也にぎゅっと抱きしめられる。
ルミ「ああん、ステキ。」
裕也は、早、息を荒くしている。
そして、ルミにキスをしてくる。
(ああん、男の子とのキスはステキ。気分がどんどん女の子になる・・。)

裕也は、ルミのワンピースの背中のファスナーを下げる。
ルミ「いやん、早いわ。もっとゆっくりにして。」
裕也「ルミ、俺我慢できない。いいだろう。」
ルミ「じゃあ、いいわ。」

ルミは黒いスリップの下着姿にされる。
裕也の手が、下半身に伸びてくる。
裕也「ああ、ルミが可愛くてたまらない。」
ルミ「裕也だって、ステキでたまらない。」
裕也が、ルミを抱いて、ベッドに運ぶ。

裕也が、ズボンを脱ぎ、Tシャツとパンツだけになって襲ってくる。
体中キスをされる。
「ああん、ああん、あたし感じる。」
空想の中で、ルミは、本物の女の子だ。
裕也が、ルミの乳房を揉み、先端を爪で刺激する。
「あん、裕也、そこ、いいの。感じる、感じる。」
裕也が、ルミのショーツを脱がせる。
そして、手が伸びてくる。
裕也「ルミ、たっぷり濡れてるよ。」
ルミ「裕也、来て。」
裕也「ああ。」
裕也はパンツを脱いで、ルミの脚を広げ、入って来る。
『ああ、女の子になってる。』と一番感じるとき。
そして、ルミは何度も突かれる。

「ああん、いい、裕也、いいわ。」
「ルミは、感じやすいな。」
「ええ、感じるの、もっと、もっとあたしを犯して。

鏡の中の啓太が快感に震えている。

啓太のアソコのマッサージが早くなる。
「ああん、裕也、あたし、女の子なの、女の子なの。」
「わかってるよ。ルミは、可愛い、女の子だ。」
「ええ、女の子なの。ああ、いきそう。」
「もっと、ゆっくりって言ったくせに。」
ルミは、大きく脚を開いた。
「犯して、もっと犯して。
 あたし、犯されてる。
 あたしは、女の子、女の子なの。いや、いや~ん。」

(ルミの言葉が、現実と交差して来る。)

啓太に、フィニッシュが近づいてきた。
鏡の中の19歳の女の子が、悶えている。
(セクシーな表情でイきたい。)
髪を振り乱し、叫んでいる。
「いや~ん。あたしは、女の子、女の子、
いっちゃう、いっちゃう、いっちゃう。」

啓太は、急いで、ティッシュを重ね、
まくったスカートから、直立しているPを包んだ。
「ああ、女の子なのに、こんなものがある。
 あたし、女の子なのに。女の子なのに。
 あああ、いっちゃう、裕也、あたしを抱いて、キスして・・」
啓太は、体を震わせた。
そして、びくん、びくんと体を痙攣させ、果てて行った。

(次回「男の美魔女の会」につづく)


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<最終回>「倉田洋子対バレーボール部戦」④(戦いの終わり)

これで、最終回です。少しも女装の出てこないものでしたが、
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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<最終回>「倉田洋子対バレーボール部戦」④(戦いの終わり)


3人は、高井の味わった恐怖を知った。
本当に顔面を打たれていたら、お仕舞いだった。
もう怖くて、ブロックができない。

<3対9>

見るも無残な光景だった。
洋子一人の気迫で、レギュラーたる3人が、本来挙げるべき腕で顔を守ってしまった。
そして、床に崩れ落ちたのだった。

洋子は、ボールを持って、エンドラインに戻り、笛を待った。
やがて笛が鳴った。
洋子は山なりのサーブを出した。

レギュラーはとっくに、洋子に勝てるとは思っていなかった。
だが、せめて、自分達の力で、1点取りたかった。
大蔵は、鳥居に、命がけの1本を決めてくれと言った。
そんな気持ちで、大蔵は、理想的なトスを上げた。
すると、いつも中央にいる洋子が、鳥居の前に走った。
そして、鳥居と同時にジャンプをした。
鳥居が全身全霊のスパイクを放った。
すごい音だった。
だが、レギュラーが見たものは、
自分達のコートに突き刺さるボールだった。
洋子は、強打をしたのではない。
鳥居のスパイクを弾き返しただけだった。

ダイレクト・スパイク。
まさかそんな・・。
ブロックするのがやっとのはずの鳥居のスパイクが、
直接スパイクで返された。

そのとき、コートにあるボールが、裂けていた。
オリンピックなどでは、ままあることだが、
打球の威力で、ボールが破れてしまう。
レギュラー達は、その破れたボールを恐いものでも見るかのように眺めた。

<3対10>

鳥居は、力尽きて、ガクッと片ひざを床に付いた。
そして、荒い息をしていた。
「俺のスパイクが、ダイレクトされたのか。」
鳥居は床を見つめた。

もはや洋子の勝ちは目に見えていた。
汗だくになっているレギュラーに対して、洋子は汗一つかいていなかった。
あれだけジャンプ・レシーブをし、動き回っているのに。
しかも、制服姿であるのに。
それが、レギュラーの焦燥感を募らせた。
中学バレーのときから、天才と呼ばれてきた彼らが、
初めて味わう敗北感であり、惨敗感であり、無力感だった。

あと、5点ある。5点もある。
レギュラーは、絶望に近い思いだった。
相手は、ただ、スパイクを山なりに拾うだけの試合で、
自分達は、これほどまでにやられている。

全日本高校1位になったプライドなど、とっくに崩れ去っていた。
もし、洋子がスパイクを打っていたら、あっという間に試合は終わりだった。
「顔面あり」なら、悲惨なことになっていた。

鳥居と大木は、疲れのため、ほとんどスパイクのジャンプが出来なくなっていた。
棒のように脚が動かない。少しのジャンプもできない。
大蔵からのボールを、相手コートに入れているだけだった。

レギュラー達は6人がかりで、技能面、体力面、精神面と、
全てにおいて、たった1人の洋子に至らないことを認めた。
洋子に、畏れを抱いた。

試合をはじめて、3時間10分、レギュラー側のミスで、
<3対15>、レギュラーは敗れた。
床に倒れて動けないでいるレギュラーを、
洋子は、静かに見ていた。



集合の笛で、レギュラー達は、這うようにして、集まって来た。
洋子は、大杉の横に並んだ。

「お前の勝ちだ。俺が去る前に、少し教えてくれ。」大杉は言った。
「はい。」
「何のために、今日ここに来た。」
「この学校の運動部から、暴力的指導をなくすためです。
 高井さんの顔面サーブは、大杉先生の教えですよね。
 前にここへ見に来たとき、偶然聞きました。
 『弱い相手には、顔でも腹でも狙って、相手をびびらせ、
 さっさとやっつけてこい。』
 ただこれは、相手が、インターハイレベルの、鍛えた選手に対してであって、
 一般の女子などにすれば、殺人行為になります。
 それなのに、高井さんが私の顔面にサーブを出して当たったとき、
 先生は、止めるどころか、うれしそうに笑っておられました。
 大蔵さんが、必死に高井さんを止めていたのに、
 お腹のときは、もっとうれしそうにしておいででした。
 ご自身でどう思われますか。」

「この俺は、指導者として失格だろう。
 もう一つ、倉田は何者だ。なぜに、あれほどに強い。」

「私は、今年、サッカー部の顧問の先生から、
 40発のビンタを受け、その日のうちに自殺をした、
 倉田健二の妹です。」
洋子がそう言ったとき、同学年だったレギュラー達の顔色が変わった。

「兄の死を教訓に、学校の運動部から暴力的指導が少なくなっているかと
 期待して、やってきました。
 ところが、自粛どころかひどいものでした。
 このバレーボール部がどんなひどい暴力的部であるか、
部員の皆さんには、私が語るまでもないと思います。

 サッカー部顧問の先生の40発のビンタに関し、
 大杉先生は、学校長、理事長から、口止めをされたはずです。
 そして、先生は、それに従いました。これは、法的な罪に問われることです。
大杉先生、いかがですか。」

大杉は、がっくりと、膝を付き、洋子に対し、正座をした。
「そうか、そうだったのか。
 倉田の強さは、健二の魂が宿ってのものかもしれない。
 確かに俺は、口止めをされた。そして、それに従った。
 これが、犯罪であることは分かっている。
 犯罪を犯しながら、バレー部の顧問でいたことを、
 部員の皆にお詫びをする。
 申し訳なかった。

 本来、俺が辞めるだけでよかったものを、
 部員の皆を巻き添えにしてしまった。
 レギュラーが負けるなど、露ほども思っていなかった。
 だが、スパイクをしない倉田にも、勝つことが出来なかった。
 自分の傲慢さに恥じ入るばかりだ。
 このことも詫びたい。
 すまなかった。」

大杉は、洋子と部員に深く頭を下げた。
そして、立って、よろよろと去って行った。

高井が正座をして言った。
「倉田。俺は最低だった。申し訳ない。この通りだ。
 倉田が、一心にレシーブに行く姿を見て、涙が出た。
 倉田のお蔭で、俺は、慢心を捨てることができた。
 これからは、謙虚になる。どんなに弱い相手でも、
 礼を尽くし、バカになどしない。
 約束する。倉田、すまなかった。」
高井は、床に手を付き、頭をついた。
すると、近藤、大木、田村の3人も横に正座し、
「高井と同じ気持ちだ。すまなかった。」
そう言って、頭を下げた。

「みなさんが、そう思ってくださるなら、うれしいです。
 顔を上げてください。」と洋子は、笑顔で、4人に言った。
そして、
「今日で、このバレー部は、解散になりましたが、
 もうすぐ、新バレーボール部ができます。
 それは、顧問の先生が指導をしない、部員の自主運営の部活です。
 もうしばらく時間をください。
 新しいバレー部が出来たら、みなさん是非来てくださいね。」
そう言って、洋子は、にっこりした。
「おおおおお。」
部員達は、手を取り合って、喜んだ。

体育館の外に出ると、いつもの3人がいた。
「3時間も、待っていてくれたの?」と洋子は驚いた。
「待つのは簡単だけど、今日は、大変な試合だったわね。」と恵美。
「アイスクリーム食べに行こうね。」冴子。
「もう、この時間だと、ラーメンかな。」と和也。
「それもいいね。」と冴子が言った。
「いや、伝統は守らなきゃ。アイスよ。」と恵美。
4人は、ワイワイといいながら、夜の校庭を歩いていった。
※大杉は、部活から退いたが、辞任は認められず、教員として学校に残った。
 そして、地域の小学生のバレーボール・クラブのコーチになった。
 やさしく、子供たちに接し、みんなから好かれるコーチになった。
 

<対男子バレーボール部戦 終わり>


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<第3回>倉田洋子「バレーボール部戦」(高井の屈服)

<第3話>「倉田洋子対バレーボール部戦」

でも、私は、全力で戦います。
相手がどんなに大きな怪我をしても、病院に、運ばれても、
手加減をするなんて、相手にたいして失礼です。それは、分かってください。


笛が鳴った。
洋子は、ボールで、高井を指さした。
そして、ボールを高く上げ、助走をつけジャンプした。
そのとき、
「やめてくれー!」と高井は叫び、頭をかばって、床の上にうずくまった。
「俺が、悪かった。倉田、許してくれ。顔面はやめてくれ。強打はしないでくれ。」
高井は震える声でそう叫んだ。

洋子は、落ちて来たボールを横に抱いて、高井を見ていた。
体育館の誰もが、一言の声も発しなかった。

沈黙が続いた。

しばらくして、
「わかりました。これより、私は、顔面を狙いません。一切の強打もやめます。
 だからといって、負けた言い訳にはしません。強打なしで戦います。」
洋子がそう言った。
体育館の見学の部員が、ざわざわとした。

大杉は、腕を組み、苦い顔をしてうつむき目を閉じた。
高井の懇願で、ゲームは決着がついたも同然だ。レギュラーは降参したのだ。
強打無しの洋子に勝っても、レギュラーの負けは変わらない。

笛が鳴った。
洋子は、トスを上げ、ゆるい山なりのボールを、相手コートに送った。
その後、コートのど真ん中に立った。
後衛・田村が、レシーブをして、大蔵に送った。
チームNo.1スパイカー鳥居にボールが上がった。
鳥居は、助走をつけて、中央の洋子が絶対捕れないストレートのコースに、
渾身のスパイクを放った。

打者の瞳とフォームを見れば、コースが分かる。
鳥居が打ったとき、洋子はすでにストレートコースに飛び、
空中で、鳥居のスパイクをレシーブした。
おおおおおと、見学部員達は思わず、声を上げた。
レギュラーも目を見張った。
他でもない、鳥居の全力のスパイクだ。

洋子のレシーブ・ボールは、
相手コートの天井近くまで上がり、そのまま真下に落ちて来る。
「まさか、コートに入るのか!」田村は、ボールを見つめた。
ボールは、田村の頭上に落ちて来る。
ボールは、無回転で、空気の流れを受け、ゆらゆらと落ちてくる。
田村は、そのラインを必死で読み、レシーブをした。
全国1のレギュラーではないと、恐らく取れないボールだ。

大蔵につなぎ、再度鳥居へ。
高く天井近く上げたボールが落ちる間に、洋子は、コート中央に戻っていた。
鳥居は、今度はクロスに猛烈なスパイクをした。
洋子は、すでにダッシュしていた。
そして、腹這いにジャンプし、追いついて、ボールを返した。
『コースが読まれている。』鳥居は、そう感じた。

自分の瞳が、どこを見るかを読まれている。
鳥居には、すぐにそれがわかった。
しかし、分かっても、それはどうしようもないことだった。
アタッカーは、相手を見て、守備の薄いところを瞬時に判断して、そこに打つ。
この「見て、打つ」ということをずっとやってきたのである。
洋子相手に、今更「見ずに打つ」ことなど、できるものではなかった。

洋子の返球が、また、天井すれすれである。
「ほんとかよ。」と近藤が言った。
体育館は、洋子がレシーブをするたびに、おおおおおという声が漏れた。

大蔵の左に大木、右に鳥居。
後ろ3人からのボールを全て大蔵がトスし、鳥居、大木が、交代で、スパイクする。
洋子は、全てのスパイクに追いつき、次の態勢を整えるため、
天井ギリギリの高いボールで返す。
レシーブの3人は、ボールの揺れを見るのに必死であった。

鳥居は、試しにネット真下にフェイントでボールを落としてみたが、
ボールが床に落ちる寸前に、洋子に拾われた。
鳥居は、やはり、ほんの瞬時、ネット下を見てしまったのである。

見学の部員達は、まるで、夢でも見るかのように、
この信じられない攻防戦を見ていた。
というより、洋子の守備を見ていた。

スパイクとレシーブ。
もう、70回も続いている。
笛が鳴ることなく、
その間、全くの休憩時間なしである。
さすがの鳥居も、大木も、ジャンプが落ちて来た。
後ろの田村、近藤、高井の3人も、目が疲労していた。
驚くべきは、洋子である。
毎回、宙に浮いたジャンプレシーブをしながら、
絶対にミスをしない。
こんなことがありえるのか。
98回で、大木がスパイクを、ネットにかけた。

<3対4>

ここで、大蔵がタイムアウトを取った。
「鳥居、大木のスパイクが全く通じない。信じがたいことだが。」
大蔵は言った。
「しかたない。奥の手を出してみよう。通用すればいいが。」
大蔵は、初公開のトリックプレーのサインを出した。

洋子は、山なりの大きなサーブを出した。
大蔵は左に向いて構える。
洋子は、コートの中央で、大蔵の指だけを見て動かなかった。
大蔵が向く左側に、おとりが二人、ジャンプをした。
洋子は動かない。
大蔵は、右にボールを送る構えをした。
右の鳥居がジャンプをした。
だが、大蔵は、まだトスをしない。

鳥居と見せかけて、顔10cmのところで、左にヒュンとボールを送った。
後ろから、猛然とダッシュして、近藤がネットに突進してきた。
洋子は、左にダッシュして飛んだ。
近藤は、絶妙なタイミングで、クイック・スパイクをした。
これは、決まったと誰もが思った。
今まで、どの学校にも見せていない、取って置きのトリックプレーだった。

だが、ボールは、近藤の背を伝わり、レギュラー側のコートに落ちた。
洋子は、近藤のクイック・スパイクを、ポンと力を抜き、近藤の背中に落とした。

この極上のプレーが、一人の女子に敗れたショックは大きかった。
それより、大蔵は、これからどんなトリックプレーも、洋子には通じないことを悟った。
コート中央にいて、ボールが指から離れるのを見てから間に合う。
これでは、どんなトリックも意味がない。自分の顔上10cmも、
なんの意味もなさない。

<3対5>洋子のリード。

「まいったな。相手は一人だぜ。」
選手たちは、うつむき加減で、互いにそう言った。
「すごい女だな。」
「すごいなんてもんじゃない。感動ものだ。」
「俺たちが取った点は、高井の初めの3本だけだ。」
「俺たちで、あと1点取ることが、目標だ。」無口な鳥居が言った。
「あれほどの女を、俺たちは、初め馬鹿にしたのか。」
「初めにでれでれと立っていたことが、恥かしくてならない。」

トリック・プレーが効かない以上、通常の攻撃しかできない。
洋子のボールを後衛が拾い、大蔵が上げ、鳥居、大木が打つ。
ミスが無い限り、延々と続く。
気が遠くなりそうなゲームだった。

後衛の近藤がレシーブ・ミスをしたとき、往復のラリーは、
通算300回を超えていた。
笛が鳴らず、ほとんど、無休である。それがキツイ。

<3対8>

鳥居と大木の脚は、ぱんぱんに腫れ上がり、
そんな脚で、洋子を抜くスパイクなど、不可能だった。
後衛も同じだ。
落ちて来る球筋を読むのに集中力の限界に来ていた。

その内、洋子は攻撃の真似事をしたくなった。
向こうから来たスパイクを拾い、左ネット近くに高々と上げた。

『お、第1球で返ってこない。』と皆は思った。
洋子は、高々と上げたボールを打つと見た。
3人が、左にブロックの構えをした。
洋子と3人が同時にジャンプをする。
195cmの選手3人が1m以上ジャンプし、高さ4mの壁が出来る。
しかし、洋子のジャンプは高く、その壁をさらに1m超える高さに至った。
3人は、洋子を見あげ、顔が天井を向き、アゴが上がった。
その天井から、洋子が、体を海老に反って、ボールを打とうとしている。
「怖い。」
3人は、洋子の姿が、何倍にも大きく見えた。
そこから顔を狙われたら、高井の受けたサーブの威力どころではない。
「耐えられない。」
3人は、あまりの恐さに、両腕で顔を覆い
アゴを上げたまま、床に落ちた。
腰と肩を激しく打った。
洋子は、スパイクをせず、軽くボールを3人の上に落とした。

(次回、最終回につづく)


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<第2話>倉田洋子「男子バレーボール部戦」

実は、この物語は、私が、自分のために書きました。
気分がむしゃくしゃするとき、何かを恨みがましく思ったとき、
そんな自分を解消するために書きました。
何度も、何度も読みました。その度、自分を収めました。
そんなことで、一部過激な部分もあるかと思います。
ご理解くださり、読んでくださると、幸いです。
================================    

<第2話>倉田洋子「男子バレーボール部戦」


体育館が、一瞬で凍りついた。
洋子のジャンプの高さに驚いた者。
目で追えないボールのスピードに驚いた者。
レシーブ力No.1の高井が飛ばされたことに驚いた者。
それぞれ、全員が息を呑んだ。
高井の頭の中でボールから受けた衝撃がこだましていた。
高井は、それを、必死で隠し、立ち上がった。

<3対2>

「高井、あの女を見くびるなと言っただろう。最低構えろ。」
大蔵は、高井に言った。
「あのくらい、なんでもねーよ。」
高井は言ったが、立っているのが精一杯だった。

洋子は、またボールで高井を指した。
『とうとう俺を本気で怒らせるのか。
今度こそ、本気の本気だ。打ってみろ!』高井は心で言った。

洋子は、お腹をポンポンと叩いた。
「何?アンダーで構える俺の腹にどうやって当てる?」
高井は、小声で言った。
その高井も今回は構えた。

洋子が、高いトスを上げる。
助走を付けて、ジャンプし、高さ5mからの強烈なストレート・サーブを放った。

洋子が打ったとほぼ同時に、ボールは、
高井の腹にズドーンとのめり込むように入っていた。
大型のバットで、思い切り腹を打たれたような衝撃だった。
アンダーで構えたが、2本の腕など物ともせず、腹に飛び込んで来た。

高井は、ボールを腹に挟んだまま、後ろに飛ばされ、
背から後頭部を再び激しく打った。
高井は、腹を押さえて、痛みにうずくまった。

見学の部員達にとって、雲の上の存在であるレギュラーの、
そんな姿を見るのは、初めてだった。

高井は、今度こそ、立てず、
お腹を押さえて、荒い息をついていた。
みんなが、寄って来た。
「大丈夫か。」
「大蔵の忠告を聞いておくんだったな。」
「信じられないボールの速さだった。」
皆は、口々に言った。

<3対3>

高井は、必死で起き上がったが、
ショックで顔は真っ青だった。

笛が鳴った。

洋子は、また高井にボールを向けた。
そして、片手で自分の両目をポンポンと叩いた。
両目を狙うとのサインだ。

これには、再び体育館中が静まりかえった。

高井が初めに洋子の両目を狙ったことは、全員が知っていた。
今度は、高井がそれを受ける番だ。
洋子のボールの威力とコントロールを、
目の当たりにしたばかりだ。
洋子のボールは、高井の両目に確実に当たる。
あのボールの威力では、高井の眼球は破裂し、高井は、失明してしまうかも知れない。
しかし、高井は、先に、そんなボールを洋子に浴びせたのだった。
そのとき、高井を非難したのは、大蔵ただ一人。
鳥居以外、後のものは、にやにやと笑っていたのだ。監督の大杉でさえ。

高井は、今まで経験したこともない、桁違いに破壊力のある洋子のボールに、
強がる心が折れていた。
高井は、真っ青になり、わずかに震えていた。

たくさんの後悔が一度に、高井の胸に押し寄せていた。
試合中、倉田を小馬鹿にし、茶化し放題にしたこと。
まだ、力のわからない女子の目に、全力のサーブを打ったこと。
腹を狙ったのは、さらに悪い。
ふつうの女子なら内臓破裂を起こし、殺人行為だ。
キャプテンである大蔵の忠告を無視した。
今、自分が失明しても、それは、自業自得だ。
だが、失明は怖い。怖くてたまらない。
あの女をコケにしたために、俺は、一生、目が見えなくなるのか。
もうすぐそれが現実になる。
高井は、恐くてならず、内臓からブルブル震えていた。

部長の大蔵は、タイムを取った。

他の連中も、高井の失明を思い、集まって来た。
「高井、俺は、ここで負けにして、女に謝まる。
お前といっしょに女を笑った。」近藤が言った。
「だらだらした態度で試合に臨み、あの女を侮辱した。」後衛の田村が言った。
「サーブであの威力だ。スパイクで顔面を狙われたら終わりだ。
 女をバカにしたのは、高井だけじゃないぞ。」

「だから、あの女は、『顔面はありか』と聞きに来たのか。
 自分が狙ってもいいかという意味だったんだ。」

「バレー部が解散になっても、高井の目の方が大事だ。
 ここは、謝って試合終了だ。」近藤が言った。

そのとき、大蔵が怒鳴りつけた。
「何を言うか!
相手が弱いと思い、馬鹿にして、侮辱の限りをしておいて、
 相手が、強いとわかりゃ、震え上がって、頭を下げて、試合を止めてもらうだと?
 ふざけんな!
 相手が怖いからと、謝って試合を止めてもらった学校など見たことがあるか!
 高井が倉田の両目を狙ったとき、お前らへらへら笑っていただろう。
 倉田が「顔面はありですか。」と聞きに来たとき、
 「レシーブすればいいことだ」と言った高井の言葉を、止めた奴がいるか!
 笑っていたじゃないか!
 
 虫がよすぎるだろうよ。
 これは、試合だ。
 高井は自分の言葉通り、レシーブをするんだ。
 どんなに怖かろうが、
 どんなに大きな怪我をしようが、試合は最後までやるんだよ!」

レギュラーの皆は、大蔵に対して、一言もなかった。

レギュラーが話し合っている間、洋子は、大杉のところへ行った。
「顔面はありですか?」と2度同じことを聞いた。
「それは、お前が決めることだ。」
「まさか!今ルールの確認をしたのですよ。
 私が決めることなのですか!ご冗談でしょう!
 今のお言葉を体育館のみなさんに伝えますが。」
「わかった。レシーブすればいいことだ。」
「わかったとは、なんですか。私は、監督に何か説得をしたのですか?」
監督は、歯ぎしりを噛んだ。
「レシーブすればいいことだ。」監督は言った。

洋子はついでに、さっき、何かを言った1年生に聞いた。
「顔面なしのバレーボールなど、聞いたことがないのですよね。
 もう一度あなたの判断を聞かせてください。」洋子。
1年生は、黙っている。そのうち、涙を流した。
「あなたを侮辱したぼくの態度はあやまります。」
「待ってください。あなたの態度など、どうでもいいのです。
中学から、バレーボールをやって来たあなたのルールでは、顔面はありかと聞いているんです。
1年生、2年生を代表して、責任をもって言ってください。」
「顔面は、ありです。」1年生はうつむいて、涙を流した。

見学のほとんどは、洋子と1年生のやり取りを見ていた。

「じゃあ、となりの、ドッジボールじゃないんだぜ、と言った方。
 ドッジボールじゃないから、どうだというのですか。
 責任をもって、答えてください。」
「ドッジボールではないので、顔面は、ありです。」

彼は、しばらく黙っていたが、
目に涙をためていた。で、目を上げ、洋子を見た。
「ぼくは、あなたが弱いと思って、侮辱しました。醜いことです。
 相手が強かったら、震えあがって、侮辱のぶの字も言えないのに。
 今日、先輩の一番醜い姿を見てしまいました。
 一番尊敬していた高井さんのあなたに対する姿を見て、
 悲しくて、目を塞ぎたくなりました。
(高井は1年のこの言葉を聞いていた。)

 でも、ぼくは信じています。今増長していても、きっと先輩は、反省して、立ち直ります。
 そのとき、目に光を失っていたら、立ち直ることができません。
 同じ部の先輩が失明するなんて、ぼくは耐えられません。
 ぼくだって、高井先輩と同罪です。多くの、1年、2年生も同罪です。」

1年生の言葉を聞き、多くの2年生、1年生が泣いていた。

「お2人のお言葉、しっかり聞きました。
 参考意見として、考えます。」
洋子は、そう言った。



(第3話につづく)


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書き直し<第1話>「倉田洋子:対バレーボール部戦」

従来のお茶目なスーパー洋子とは別の真面目で美人の倉田洋子がいます。
過去に掲載しました「バレーボール戦」を詳しく書き直しました。
4話に渡る長いものです。
女装場面がありませんので、ちょっと勇気を出して投稿します。
読んでくださるとうれしいです。
================================

倉田洋子「男子バレーボール部戦」(その1)

<これまでのあらすじ>
スポーツ高である私立緑川高校で、
不世出の天才と謳われたサッカー部のキャプテン倉田健二は、顧問の権堂から、
部員の不始末のすべての責任をとらされ、毎日のようにビンタの制裁を受けてきます。
そして、ある夕、権堂から40発のビンタを受けて、
その夜、自殺をしてしまいます。
ところが、学校は徹底的な隠ぺいを図り、なんの賠償もせず白を切ります。
そこで、健二の妹の洋子は、真実を明かすためと、部活の暴力指導を改善するため、
学校に入学し、次々と、スポーツ部を活動停止にしていきます。
妹倉田洋子は、人間離れした運動能力の持ち主です。
3つの部を活動停止にした洋子は、難攻不落と思われる男子バレーボール部に、
単身乗り込みます。洋子には、冴子、恵美、和也という友達がいます。

(実際にあった事件をヒントに書きました。)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

洋子と3人組が、バレー部を見に行ったとき、
一人の部員が、他の部員に囲まれて、集中的にスパイクを打たれていた。
中の部員は、頭をかばって、亀のようにうずくまっている。
近くの1年生に聞いて見ると、遅刻をするとその罰を受けるとのことだった。

「そんなあ。」と冴子はいった。
「遅刻なんて、クラスの事情で、行けないときもあるじゃない。」
冴子の言うとおりだと、恵美や和也も思った。
男子バレー部に来て、3回とも、その集中スパイクを見た。

4回目に来ると、また部員がやられている。
顧問であり監督の大杉の命令だ。

前髪の長いショートヘアで制服姿の女生徒・倉田洋子は、
そっと監督大杉の横に立った。

「遅刻で、あんなスパイクの集中攻撃、ひどすぎやしませんか。
 クラスの事情で、遅くなることもあります。」
と洋子は、大杉の横で言った。
大杉は洋子をにらんで、
「何だ、お前は。人の部にケチをつける気か。」
「そうです。あんなことやっているから、選手が萎縮してしまうんです。」

「お前、我が部は、全国高校1位と知って、ものを言っているのか。」
「国内で1位でも、世界では歯が立ちません。」
「何を!」と大杉は、怒った。
「弱いと言っているんです。私一人で6人を相手に出来ます。」と洋子。
「何を、馬鹿な。いいだろう。休憩がてら相手をしてやろう。
 お前が負けたらどうする。」
「学校を辞めます。」
「では、俺も、チームが負けたら、学校を辞めてやろう。
 バレー部を解散してもやろう。」
大杉は、部員を集める笛を拭いた。

「名とクラスは。」と大杉。
「1年B組、倉田洋子です。」
大杉は部員に言った。
「この倉田と言う1年の女が、遅刻した部員の集中攻撃はけしからんと言う。
 あんなことをしているから、お前達のプレーは萎縮しているという。
 つまり、弱いという。
 なんと、自分一人で、6人を相手に勝てるという。
 どうだ、やって見るか。」

部員達の反応は、笑い声だった。
「ちょっと頭、おかしんじゃないすか。」
「俺達、全員190cmは、超えてんだよ。わかってる?」
「どっかで、頭冷やしてこいよ。」
「時間の無駄、無駄。」
など、散々に洋子を非難した。

「えー、倉田が負けたら、倉田は学校を辞めるそうだ。
 その代わり、我がチームが負けたら、俺が学校を辞める。
 そして、バレー部も解散としたいが、これはお前らの同意がいる。」
「解散でいいすよ。」とほぼ全員ニヤニヤとして言った。

「ルールは。」と大杉が言った。
「私は一人ですから、1、2、3を一人でやっていいことにしてください。
 15点先取、デュースは無しで終わりです。
 サーブ権なしのときも、勝てば得点です。
 それから、選手の交代はなしです。
 なぜなら、私は交代できないからです。」
「はは、選手の交代など、心配せんでもいい。
 その必要など、考えられん。
 いいだろう。お前が退学をかけると言う。それに、レギュラーで応えよう。」
大杉は言った。
(レギュラーがどれだけのレベルか、思い知らせてやろうと思ったのだ。)

レギュラーは、「ええ~?」と言いながらゆるゆると立ち、
頭をかしげながら、コートの位置についた。
「まじかよ。俺達レギュラーが出るほどの試合か?」
「1年で十分だろうよ。」

全国1位のバレー部は、1年生でも、中学で、みんな全国大会でベスト5の学校に、
入っていたものばかりである。そのトップ15人が来ている。
すでに、大変な実力である。
その上に2年生がいて、その上の3年生がいて、
その3年のベスト6がレギュラーである。
それぞれ、天才的と言われる運動神経と動体視力の持ち主である。
当然、絶対の自信を持っている。

レギュラーは、全員190cmを超えていた。
歴代No.1と言われる名セッターの大蔵だけが、170cmだ。

サーブ権のジャンケンをした。
洋子が負けて、相手チームになった。

「サービス・エース15本で終わりだな。」
「それでいい。早く終わらせようぜ。」
と選手の二人が言った。

ボールは、全国高校No.1サーバーと言われる高井だった。
『全国1がどんなもんか、思い知らせてやる。』
高井はそんな気持ちで、
高いトスを上げ、助走を付けてすごいサーブを打った。
ボールは、うなりを上げて飛び、
ネットを越えて驚くほどの角度で、コートに落ちた。
試合では、ふつうレシーブできない。
洋子は、ただ、立ったままだった。
「1cmくらい動いたらどうだ。」と監督の大杉が笑った。
周りの部員もニヤニヤしていた。

1対0

次、高井の第2サーブ。
「生意気な女を、恐怖のどん底に落とす。」
そう言うと、高井は、洋子の顔めがけて、ものすごいストレート・サーブを出した。
ボールが、洋子の顔面に向かっていく。
洋子は、ぱっと、両手を顔面に当ててしのいだ。
ボールは、洋子がかばっている手の甲の目のあたりに当たった。

「あれで、6人相手にする気かよ。」
高井はニヤニヤしながら言った。
「高井。目を狙ったな!」セッターの大蔵は、怒りを抑えながら、高井をにらんだ。
「はったりだけの女だったらどうする?今頃失明だ。」大蔵が言った。
「俺たちに向かおうって女だぜ。」高井は、大蔵を全く相手にしなかった。

2対0

洋子は、高井の方へ来た。
「故意に顔面しかも目を狙うのはありですか。」洋子は言った。
「レシーブすれば、いいだけのことだろう。」
高井は隣の近藤と顔を見合わせてニヤニヤと言った。
「まだ、力も分かっていない女子に向かって、全国1の男子が、
 全力のサーブを両目に当てるのですか。」
「だって、お前は、1人で6人を相手にする女だろう。」
高井は言って、また隣の近藤と笑い合った。
ニヤニヤしていなかったのは、
大蔵とNo.1スパイカーの鳥居の2人だけだった。

洋子は、次に、監督の大杉のところに言った。
「故意に顔面を狙うのは、ありですか。」
「レシーブすればいいことだ。」
大杉は高井の言葉を真似てか、にやにやとして言った。
見学部員の大勢が笑った。
「顔面なしなんて、聞いたことないよ。」
「ドッジボールじゃないんだぜ。」
横の部員が、洋子を嘲るように言った。
そばで見学の部員も、にまにまと笑っていた。

洋子は、守備位置に帰った。
高井はボールを持った。
「今度で決める。アイツを恐怖で立ち上がれなくする。」
高井は、大きくジャンプをして、
強烈なストレートサーブを洋子のお腹に打った。
洋子は、後ろに飛びながら、お腹をくぼませて、ボールの力を吸収し、
そのまま、後ろに倒れた。
「高井!お前!」とセッターで部長でもある大蔵は、怒った。
だが、監督大杉を見ると、さもうれしそうに笑っている。
『あれでも、監督か・・。』
大蔵は、情けなく、怒る気も失せてしまった。

<3対0>。

もう、これで終わりだろうと思っているレギュラーに対し、
洋子は、すくっと立ち、ボールを投げた。
「まだやる気かよ。強がるのもいい加減にしろよ。」と高井は言った。

「あいつを見くびるなよ。
 後ろに飛びながら、腹をへこませて、ボールを受けた。
 お前の顔面サーブを、手で顔をかばうだけで、跳ね除けた。
 ふつう、出来ないことだ。気付かなかったか。」
セッターの大蔵が言ったが、それを聞いてうなずいたのは、
右にいるNo.1アタッカーの鳥居だけだった。
それ以外の選手は、だらんとし、構えもせず、前さえ見ていなかった。

高井は、次は、ネットギリギリのドライブサーブを出した。
くっと落ちて、6人いても普通拾えない。
だが洋子は、ネットギリギリの前に来て、
やってきたサーブを、ポンとだれもいない相手コートの空間に入れた。
構えもしていなかった4人の誰の手にも届かなかった。
「何やってんだ!真剣にやれ!」と大蔵が怒った。
「そう力むなよ。まぐれだろうよ。」高井は言った。

<3対1>

洋子にやっとサーブ権が来た。
きちんと構えているのは、鳥居と大蔵だけだ。

洋子は、高井を見てボールを向けた。
「まさか、俺に挑戦ってか?」高井はおどけて大笑いをした。
そのまま、体をだらんとし、
『いつでも、来いよ。』とばかりに、外国人のように手を開いて首をすくめた。

洋子は、高井に向かって、オデコをポンポンと叩いた。
「何だあれは?」高井が言った。
「お前のオデコに当てるってよ。」近藤が言った。
「あはは、おもしれえ。」高井はにやにやとした。

洋子、第1サーブ。
高井は構えず、手を腰に置いて、おもしろそうに洋子を見ていた。
「何が、オデコだ。ふざけんじゃねえ。
 構える気もしねえ。」
高井は言った。

洋子は、エンドラインの一番後ろまで下がり、
7mほどある高いトスを前方に上げた。
助走をつけ、地上3mはあるかと思えるジャンプをした。
背丈と腕を足して5mほどの高さから爆発的なサーブを打った。
高井が、「はっ。」と身構えたときは、すでに遅かった。

洋子がボールを打ったとほぼ同時に、ボールが顔前にあった。
高井は、レシーブはおろか、逃げも腕でかばいもできなかった。
ボールは、高井の額を激しく強打し、高井は、そのまま後ろに飛ばされた。
背中と後頭部を強く打った。

(つづく)


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イラスト「寝てる間に女の子になったボク」

以前に描いたものです。どうやって描いたのか、自分でもわからないんです。
見てくださると、うれしいです。
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「寝てる間に女の子になったボク」

1.jpg
「ぼくは、こんな体形だったんだよ。」
2.jpg
「少しダイエット。女の子のウエストラインを作りかけてる。」
3.jpg
「体形が矯正されたよ。だけど、毛むくじゃらのぼく。アソコ、見ないでね。」
4.jpg
「永久脱毛すると、すっきり。うれしいぼく。アソコは、股の下に隠しているよ。」
5.jpg
「全部無毛にしちゃったよ。脇の下もすべすべ。」
6.jpg
「念願の下着を着けたよ。胸は、詰め物してる。」
7.jpg
「憧れのスリップ。気分は、最高。」
8.jpg
「ちょっと髪の毛を長くして、女の子気分。でも、髪、もっと欲しい。」
9.jpg
「髪を、増やした。メイクも少ししたよ。ちょっと興奮して来た。」
10.jpg
「シャドウを入れると、かなり違うね。ぼく、完全に興奮。」
11.jpg
「セーラー服を着て、完成だよ。初めのぼくと比べてみて。明日から、ぼくは、女の子。やったー!」


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エッセイ「物語作りについての思い出」

エッセイ「物語作りについての思い出」

気が付いてみると、私は、「怜奈と美春」「有紀と夕月の恋」と、
2つとも5話までの物語を連続で書いていました。
最近、物語を連続で書けたことは、珍しいのです。
その前の「目の見えないルル」の後は8日間エッセイや再投稿で、
凌いでいます。

かつてのように、ストーリー性のある物語が書けなくなっていますが、
それでも、何かしら書いて行けば、また波が来て、
エネルギッシュなお話が書けると期待しています。

ブログを初めて4年になりますが、よく続いたなと思っています。
昔書いた物語を見て、こんなの書いたっけというのがあるくらい、
たくさん書いているようです。

私は、学生のとき、漫画は描けないけれど、原作なら書けると思い、
原稿用紙50枚くらいに物語を書いて、
「少女フレ○ド」(講○社)の編集長のところへ持って行きました。
編集長は、びっくりするほどの速さで、原稿を読み、
「次は、コメディ・タッチのを書いて持って来てください。」と言いました。
私は、半徹夜で物語を書き、次の日に持って行きました。

編集長は、「コーヒーでも飲みに行きましょう。」と言ってくれて、
外の喫茶店に誘ってくれました。で、おっしゃるのです。
「今、原作をしている方々は、若干お年を召している方が多くてね、
 あなたくらいの同世代の人にがんばって欲しいのです。
 で、次ですが、『お涙ちょうだい』物を書いて来てほしいんです。
 慌てないで、じっくり考えた物を。」

私は、喫茶店で、話をしてくれて、これはいいぞと思い、
意気揚々と家に帰って来たのですが、
いざ「お涙ちょうだい」物と思うと、書けないのです。
お気楽物なら、いくらでもごまかしがきくのですが、
シリアス物、泣かせ物が、どれだけ難しいか認識しました。
そして、とうとう書くことができず、編集長の元へ行けませんでした。

あれほど物書きになりたいと思っていた血気盛んな頃に書けず、
40年も後になり、エネルギーが風前の灯になっている今、
何とか書けているというのは、皮肉なことでしょうか。
それとも、今だからこそ、書けるのでしょうか。
若いときの自分に足りなかったものは何でしょうか。
経験でしょうか。いや、そんなはずはありません。
若くても、書く人は、書いています。

こんなことを思いながら、
私は、若く何かもがいていた頃の自分を、愛おしく思っています。


大川夕月のイメージを描きました。
夕月のイメージ
by ラック



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<第5回>有紀と夕月の恋⑤「記者会見での二人」最終回

なんとか、最終回まで書けて、ほっとしています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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<第5回>有紀と夕月の恋⑤「記者会見での二人」最終回


「芸能人パラダイス」での有紀と夕月の踊りは、大きな反響を呼び、
二人に新しいオファーがあった。

夕月は、今までのイメージを一新し、シングルマザーでありながら、
仕事をし、困難にめげず、明るく前向きに生きていく女性を演じることになった。
今までファンに見せなかった満面の笑顔を何度も見せる。
シナリオがよくできていて、毎回涙を誘われる。
全15回のヒューマン・ドラマ。

一方、有紀は、昼はドジで間抜けな大学生。
夜はママと二人だけの小さな女装スナックの可愛いホステス・カンナとして、
難事件の謎解きをつぎつぎとやってのける天才女装少女の役。
コメディ調であるが、トリックがきっちり考えられている。
主役の有紀が、とても魅力的に描かれている。
全16回の推理ドラマ。

夕月のドラマも、有紀のドラマも大当たりで、
第5回で、視聴率20%台に乗った。

こうして、有紀と夕月の知名度が上がるにしたがい、
マスコミの目も厳しくなり、二人が会うことが難しくなった。

ある夜の夕月のマンション。
二人は、1週間ぶりにやっと会えた。
ダイニングで夕月の手料理を食べ、コーヒーを飲んでいた。

「もう、お忍びで会うこと難しくなったね。」と有紀は言った。
「有紀、あたしと一生いっしょにいてくれる気ある?」と夕月は言った。
「わあ、それ、逆プロポーズ?」と有紀は、目を輝かせた。
「そう。」と夕月は笑って答えた。
「あるよ。夕月以外の人考えられない。」
「わあ、うれしい。」と夕月は言った。

「夕月に逆プロポーズさせてしまったから、
 『逆』をなくすね。」
「どういうこと?」
有紀は、バッグからあるものを取りだした。
「これ。」と言って、有紀は、小さな箱を夕月に渡した。
「ずっと前から買ってあったの。受け取ってくれるとうれしい。」
夕月は、箱を開けて満面の笑みを浮かべた。
「もしかして、婚約指輪?」と夕月。
「うん、そう。ぼくのもあるんだよ。」
と、有紀は、もう一つの箱を開けて見せた。
「ぼく、まだ10代だから、今は、婚約だけ。
 でも、婚約発表してしまえば、堂々と二人で会えるじゃない。」
「そうね。」

「ぼくが、20歳になったら、結婚しよう。
 そのとき、OKしてくれますか。」
「ええ。有紀と生涯共にいることを誓います。」
「ぼくも、誓います。」
「あの・・」と何か言おうとして、夕月は涙を見せた。
「あたし、レズビアンだったから、結婚できるなんて思っていなかったの。
 だから、うれしい。この世で、有紀みたいな人と出会えるなんて、
 思ってもみなかったの。」
夕月は、涙を拭きながら言った。

「それは、ぼくも同じ。女装子であることを隠さないでいい人に
 巡り合えるなんて、夢にも思わなかった。
 ぼくは、子供のときから夕月のファンだったから、何もかも夢みたい。」
有紀は言った。
「父や母も、あたしのレズビアンを知ってるから、
 婚約したなんて言ったら、びっくりして、万歳して喜ぶと思う。」
「よかった。ぼくの家族は、相手が大川夕月だって知ったら、
 両親や二人の妹、びっくりして、腰抜かしちゃうと思う。」
「そうしてくれるとうれしい。」
二人は、顔を見合わせて笑った。

その夜、二人は、「芸能人パラダイス」で記念にもらった、
ADBの衣装を着た。
セミロングのかつらを被り、可愛いヘヤバンドをつけた。
二人で、1曲踊った。

その後、ソファーに二人並んで、鏡を見ていた。
「ねええ、婚約発表の記者会見で、絶対聞かれると思わない?
 『結婚生活(=夫婦生活)では、夕月さんが夫、有紀さんが妻の役を、
 なさるのですか。』って。」と有紀。
「そこまで、突っ込んで聞かれるかしら。プライベートなことよ。」
「でも、ぼく達の場合、ファンの人も知りたいところじゃない?」
「あはは。多分、あたしはこう言うわ。
 『一筋に、可愛い妻になりたいと思います。』」
「じゃあ、ぼくは、こう言うね。
 『夕月さんの優しいお姉様になりたいと思います。』って。」
「だめよ。『やさしい夫』って言うの。」夕月は笑った。
「でも、今日も、あたしに『お姉様』になってほしいでしょ。」
「本音はそう。」
夕月はそう言って、有紀の肩に頬を当てた。
有紀は、夕月を抱いて、厚いキスをした。



二人のドラマが終了して、1週間後、
婚約発表の記者会見があった。
この会見は、TDB局によって放映されていた。

有紀は、真っ白なスーツに、ネクタイを締めていた。

30人ほどの記者を前に、
ギリギリまで、有紀の婚約相手を発表しなかった。
「えー、それでは、私の婚約相手を発表します。では、出てきてください。」
有紀はそう言い、夕月は、目の覚めるようなエンジのドレスを着て出て来た。
記者たちは、おおおおおと声を上げ、拍手を送った。
まさかの相手だった。

「私、大川夕月でございます。」と夕月は言って、着席した。
「馴れ初めは何時ですか?」
「それは、芸能人パラダイスで、一緒に踊れたときです。」
有紀は言った。
「私は、あのとき、恋に落ちました。」と夕月。
記者たちは、温かい笑いで、二人を包んだ。

その後質問が続き、記者会見は、和やかに進んだ。

そして、やっぱり、最後の質問として出た。
「えー、大川夕月さんは、歌劇団では男役であり、
 その後も、男性的なアクションドラマで活躍されてきました。
 一方、篠原有紀さんは、女性とみまがう女装を得意として
 やって来られました。
 そして、私達は、興味を抱かずにはおれないのです。
 つまり、ご結婚のあと、どんな結婚生活を送って行かれるのか、
 是非、お伺いしたいのですが。」
その質問に、記者たちは沸いた。
みんな、聞きたくても、プライベートなことであり、自粛をしていたのである。

有紀と夕月は、顔を見合わせて、笑った。
夕月が先に答えた。
「私は、歌劇団のときはずっと男役であり、
 退団後も、男性的な役が続き、いつの間にか、
 自分の女性としてのアイデンティティを失いかけていました。
 そんなとき、有紀さんに出会いました。
 有紀さんは、いつも私のことを『女性』として見てくださり、
お付き合いを重ねるにしたがい、
 私は、女性としての自分を少しずつ取り戻すことができました。
 ですから、有紀さんと共にある私は、女性です。
 平凡な、妻としての結婚生活を送ると思います。」

続けて、有紀が答えた。
「私は、夕月さんが歌劇団におられたときからのファンでした。
 ある舞台で、夕月さんは、女性でありながら男装の騎士である役をなさいました。
 その舞台で、1度だけ、ある社交会で、夕月さんが女装をなさいました。
 そのとき、私は、女性としての夕月さんに恋をしました。
 それ以来、夕月さんは、私にとって常に女性でした。
 そして、大切な女性を思う私の心は、いつも『男性』です。
 ですから、結婚したのちも、夕月さんは、私の妻であり、
 二人で、平凡で温かな結婚生活を送ると思います。」

記者たちは、二人は軽いジョークで済ますと思っていたのだ。
それが、ここまで、思いのこもった言葉を聞いて、感に打たれた。
一人の拍手が起こり、それが広がって、全員が大きな拍手をした。

テレビを見ていた多くのファンは、
二人の真摯な言葉に、感激し、祝福した。

有紀と夕月の家族も見ていた。
そして、互いの人柄がわかり、安心し、二人を祝福した。

3年後。有紀は20歳。
二人は、結婚式をあげた。
有紀は、主に、テレビ、映画の世界で、活躍した。
夕月は、クールな役や女性的な役柄も多くこなし、
二人共、高視聴率を生み出すドル箱俳優として、
引く手あまたになった。

そこで、結婚式は、プロダクションとスポンサーが提供し、
放映された。
夕月のウエディングドレス姿は、惚れ惚れするほど美しかった。
そして、人気俳優としては奇跡的に、1週間の新婚旅行のプレゼントがあった。

ベニスの水路のゴンドラに乗って、二人は、美しい建物を見ていた。
「ねええ。」と夕月は言った。
「何?」と有紀。
「このまま、二人共、芸能界を引退して、平凡な夫婦になるってありかな。」
「ありだと思うよ。夕月も平凡な家庭で育ったし、ぼくもそうだし。」
「でも、辞めたら、3日以内に後悔すると思わない?」
「思う。」と有紀は言って、二人で笑った。
「あ、夕陽。」と夕月が言った。

水路から見る建物の間に、ちょうど赤い夕陽が顔を見せていた。


<おわり>


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<第4話>有紀と夕月の恋④「二人の踊り絶賛!」

エピソードをほんの少し書くつもりが、長々1話書いてしまいました。
次回、最終回にしたいと思います。
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<第4話>有紀と夕月の恋④「二人の踊り絶賛!」

2か月が経った。
有紀と夕月は、週に3回は会っていた。
マスコミの目を逃れて、芸能人が週3回会うことは、至難のことだった。
二人は、細心の注意を払い、人知れぬように会っていた。

ある日、スウィング事務所に、TDBテレビ局からの訪問があった。
有紀は、踊りの練習中であったが、
1階のロビーに呼ばれた。
局の西島とスウィング第2少年部担当の江崎が、ソファーいた。
TDBテレビの「芸能人パラダイス」という番組があり、
有紀がドラマで踊ったADBの「恋するマシュマロ」を、
有紀が誰かと組んで踊って欲しいという。

そして、誰と踊るのがおもしろいか、有紀の参考意見を聞きたいという。
有紀は、真っ先に大川夕月と踊りたいと思ったが、
直接夕月の名を出すのは、関係が知れてまずいと思った。
有紀は、少し考えて言った。
「ぼくは、女装で出るのですよね。」
「本番は、ADBの衣装を着てもらおうと思っている。」と局の西島が言った。
「ぼくが、男なのに女装で出るなら、同じような感じで、
 例えば、大塚少女歌劇団の男役の方が、ADKの可愛い衣装を着て踊ってくだされば、
 かなり、受けるのではないでしょうか。」と有紀。

「なるほど、おもしろいね。でも、現役の男役の人は呼べないんだ。
 彼女たちは、大塚歌劇団の舞台しか立てない。」西島が言った。
すると、江崎が言った。
「大川夕月がいるじゃないですか。もう退団しているし、
 今の彼女のクールな役どころと、ADBの衣装は対照的だし、
 彼女は歌って踊れる。彼女は、まだ女装を見せたことがありません。
 もし、大川夕月がADBの衣装で、内の有紀と踊るとなれば、
 これは、大きな目玉になりませんか。」
「なるほど。しかし、大塚夕月が出てくれるかなあ。
元歌劇団雪組のエースですよ。重いなあ。」と西島は、腕を組んだ。
『多分、OKですよ。』と有紀は、言いたいのを我慢した。

「一応、大川夕月の事務所に打診してみるか。当たって砕けろだからね。」
西島は、そう言った。

西島は、その足で、夕月の所属する事務所に行った。
夕月の事務所は、驚くほど小さな事務所だった。
ちょうど空時間だった夕月とマネージャーの小池朝子が、社長に呼ばれた。
西島と3人がソファーに座った。

夕月は、話を聞き、
「それは、是非やりたいです。
 5分ほどのショーだと思いますが、
 あたしの違う一面も見ていただきたいし、
 今後のあたしにとってプラスになると思います。
 全力でがんばります。」と言った。

夕月の言葉で決まった。
西島は、ほくほくして、局に帰った。

マネージャーの小池は、夕月に言った。
「あたし、当日が待ちきれないわ。ああ、楽しみ。」
「あたしも楽しみ。だってADBの衣装、憧れなんだもの。」
「そうなの!」
と、小池は驚いて、夕月と顔を見合わせて笑った。

二人の組み合わせは大目玉なので、
「芸能パラダイス」の予告で、
大川夕月と篠原有紀が、ADBの衣装を着て踊る・・と言うことが、
大々的に宣伝された。映像は、お楽しみということで、無し。
有紀と夕月は、TDBのスタジオで、3回の合同練習の時間を確保された。
だが、実際には、夕月のマンションで、たっぷり練習した。
曲の第3コーラスは、二人でアレンジした踊りでもいいと言われ、
二人は、カッコよくて可愛い振り付けを考えた。

また、夕月は、口パクではなく、実際に歌いながら踊りたいと言った。
これに、局はOK。
そこまで、やってくれるのかと、むしろ感激した。

衣装合わせ、かつらの選定を終えた。
後ろにバンドが入り、第3コーラス目をビートの効いたアップ・テンポな曲にする。
「芸能人パラダイス」は、ライブが売りである。
リハーサルも終えた。
関係者の反応は、上々だった。

前日、夕月のマンションで、有紀と夕月は、ジュースで乾杯した。
「明日が楽しみだね。」
「もう、わくわくしてる。」
「目玉は、夕月だよ。ぼくの女装と踊りは、ドラマで披露されてるから。」
「そうかあ、歌劇団の舞台のときより、緊張する。
 でも、ユキとなら平気。」夕月は言った。

いよいよ当日である。
スタジオには、観客として、100名近い女の子がいる。
正面には、出演者が並ぶ。
有紀と夕月は、お楽しみなので、そこにはいない。
有紀と夕月の「恋のマシュマロ」にちなんで、
本家のADBの女の子達が、15人選ばれて来ている。

番組の平均視聴率は、9%台であったが、
その日、始めから、10%を超えた。
ディレクターは、ホクホクした。
「二人が出るのは、最後だから、もっと視聴率行きますね。」
と助手の遠藤が言った。
「ああ、15%なんていう奇跡が起こるかな。」とディレクターの大石。
「ま、それは、無理でしょう。」と遠藤。

1時間番組。いよいよ最後、篠原有紀、大川夕月登場。
「あ、15%超えましたよ。」と遠藤。
「ほんとか。」

「さあ、皆さんお待ちかね、大川夕月さんと篠原有紀くんの「恋のマシュマロ」です。」
司会者が言った。

ステージは暗くなった。
「恋のマシュマロ」の前奏が流れる。」
暗い中、二人が出て来て、前を向いて並んだ。
歌の直前である「ジャン!」という音。
二人の歌声。
パッと、全照明が付点く。
同時に、女の子達の「キャー!」という声。

二人が、ADBの定番衣装を着ている。
ミニのプリーツ。肩見せのベスト。
有紀はセミロング。夕月は、ロング。
前髪をADB風に下して、隙間にオデコを見せている。

二人は、可愛い踊りを完璧に踊る。
常にスマイル、ときどき、パートナーを見て笑顔を交わす。

「大川夕月よ。可愛くて信じられない。」
「脚がめちゃ長い。もう、ステキでたまんない。」
「あんな踊りも踊れるんだ。」
「そりゃそうよ、歌劇団出身だもの。」
「有紀も、可愛い。二人の呼吸が、ぴったり合ってるね。」
観客たちが、印象的に見たのは、二人の笑顔だった。

後ろのADBの子達が、座りながら、手で同じ踊りを踊っている。

「わあ、18%いきましたよ。」とディレクター室の遠藤。
「そうか、20越えたら、お祝いだな。」と大石。

第3コーラス目に入って、リズムが変わった。
ビートの効いたパリパリした音楽。
二人の踊りが、変わる。
二人は始め、操り人形のような動きで、
ぴったり息の合った踊りを見せ、会場を沸かせた。
それから、可愛くて、しかもカッコイイ。切れのあるダンス。

観客は、再び「キャー!」。
「ステキ、ステキ、ステキ!」と声を上げた。

ADBの子達も大喜びだった。

「おおおお、ついに20%越えです。」遠藤。
「もう、たまらんなあ。こんなことがあるのか。」と大石。

最後に、有紀と夕月は、手を取って、決めのポーズで終わった。

観客の子達が、総立ちになって拍手を送った。
出演者も総立ちになって、拍手をした。

夕月と有紀は、両手で握手をして、『やったね!』と心で言った。
観客に手を振り、出演者に礼をした。

司会が来て、マイクを向けた。
「大川夕月さん。大受けですが、ご感想を。」
「もう、うれしいです。あたしが、こんな可愛いADBさんの衣装で、
 皆様の前で踊れるなんて、夢のようにうれしいです。
 応援ありがとうございました。」
「有紀さんは、いかがですか。」
「憧れの大川夕月さんと踊れるなんて、練習も含め、
 夢のようでした。
ADBの皆さんと同じ衣装を着ることができたことも、
うれしくて、たまりません。今日は、ぼくの最高の日です。
ありがとうございました。」

番組は、興奮の内に終わった。

瞬間視聴率22%を記録した。


(最終回につづく)


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<第3話>有紀と夕月の恋③「あたしを女の子にして」

少し長くなりました。
読んでくださるとうれしいです。
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<第3話>有紀と夕月の恋③「あたしを女の子にして」


唇を離しても、夕月は有紀の背中に腕を回していた。
「ユキは、女装したときは、ベッドの上で女の子になりたいでしょう。」
「うん、そう。でも、まだ経験ないの。」
「あたしが、レズビアンだって、わかるでしょう?」
「そうなの?」
「ずっと男役ばっかりだったの。女装してセックスしたことないの。
 あたし、男役専門だから、ユキを女の子にしてあげられる。」
「うん。」
有紀は、このときの夕月の言葉に何かを感じた。
『女装したときは、ベッドの上で女の子になりたいでしょう?』
この言葉が、心に残っていた。

夕月は、有紀のワンピースの背中のファスナーを下げた。
有紀は、心臓がドキドキ破裂しそうだった。
夕月が、自分で背中のファスナーを下そうとしたので、
有紀が、手伝って下した。
有紀はピンクのスリップ。夕月は黒のスリップだった。
「あたしの首に手を回して。」夕月が言った。
有紀がそうすると、夕月は、花嫁を抱くように有紀を抱いた。
そして、ベッドに運んだ。
有紀は、初夜を迎える花嫁の気分だった。
夕月が有紀の上に乗り、キスをした。
痺れるような上手なキスだった。

夕月は、ティッシュで口紅を拭き、
有紀の顔にたくさんキスをした。
「ユキ、心が、女の子になってきた?」と夕月がささやいた。
「うん、とっくに女の子。」
「じゃあ、女の子の声を聞かせて。」
「もうすぐ、声を上げると思う。」
夕月は、有紀のスリップの上から、有紀の体を何回も撫でる。
「ああん、どんどん女の子になっていく。」
「もっと女の子になるの。」
そう言って、夕月は、有紀の太ももに、手を触れた。
「ああん、夕月、あたし感じる。」
「もっともっと女の子になるの。」
「なるわ。あたしは女の子。心の底から女の子。」
「可愛い。可愛くてたまらない。ユキのこと大好き。」
「ああん、お姉様。あたし、たまらない。抱いて。」
夕月が、思い切り抱いてくれた。
息が止まりそうだった。

夕月の手が、有紀のショーツの中に入って来た。
「ああああ、お姉様、あたし、触られただけでイきそう。」
「まだ、早いわ。もっともっと女の子になってからよ。」
「ああん、いやん、いやん、あたし感じる。お姉様、たまらないの。」
「ユキの声が可愛い。もっと女の子の声を出すの。」
「やん、やん、やん、お姉様、あたし、ダメ、いきそうなの。
 お姉様のこと大好きだから、早くイっちゃうの。」
夕月は、何度も何度も、有紀をじらせる。
「まだよ、まだ、イっちゃだめ。」
夕月が、そうくり返す。
有紀は、半狂乱になっていく。
「お姉様、イかせて、途中でやめないで。」
有紀は懇願する。

夕月の息が荒くなって来た。
そのことが、有紀をさらに興奮させた。
すると、一気に、大波がやって来た。
「いやん、お姉様、もうダメ。イっちゃう、イっちゃう、ほんとにイっちゃう。」
有紀の痙攣を感じて、夕月は、有紀の熱くなっている物を口に入れた。
「ああ、お姉様にそんなことをされたら、あああああ・・。」
有紀は、激しく痙攣しながら、夕月の口の中に果てた。
初めて経験する興奮と快感と、そして、満足感だった。

しばらく、ベッドに沈んでいた。
夕月は、有紀にキスを1つした。
そして、起き上がろうとする。
「どこへ行くの?」
「ジュース飲みたくない?」
「だめ、今度は、夕月が、女の子になるの。」
そう言って、有紀は、やや強引に夕月をベッドに戻し、その上に乗った。
夕月は、有紀を下から見つめた。
有紀は、夕月の顔中にキスをした。
スリップの上から、夕月の体を何度も擦り、愛撫した。

有紀は、思っていた。
『夕月は、自分がされたいことを、みんなボクにやってくれた。
 それを、そのまま、夕月にしてあげればいい。』

「ねえ、あたしは、初めてだからわからないの。
 胸は、どうされるのがいいの?」
「周りから愛撫されて、てっぺんをコリコリとして。」
言われたとおりにすると、夕月の呼吸がどんどん荒くなって来た。
乳首をコリコリとすると、
「あああん。」と夕月が声を上げた。
愛撫を続けると、普段アルトボイスな夕月の声が高くなり、少女のようになってきた。
「夕月、もっと可愛い声を出して。」
「うん。出すわ。」
有紀は、夕月の乳首を、噛んでみた。
「あん、いや、あたし感じる。」
「声が可愛いわ。もっと女の子になるの。」
夕月の息がどんどん荒くなっていく。
有紀は、再び興奮して、たまらない気持ちになっていた。

夕月の太ももに手を入れると、
「あああ。」と言って、夕月は背を反らせた。
「ここがいいのね。」
「ええ、そう。たまらないの。」
有紀は、夕月の白く長い脚を撫で回した。

夕月は、首を振りながら、快感をうったえた。
「夕月、夕月のいちばん感じるところに、あたしの中指を持って行って。」
夕月はうなずいて、ショーツの中のいちばん感じるところに、
有紀の指をもっていった。
「わかったわ。ここね。」
そこを、刺激すると、夕月は、アゴを突き出して、声を上げた。
キスをしたり、離したりしながら、有紀はベスト・スポットを愛撫し続けた。

「あああん、いいの、すごくいいの。ユキ、そこなの。」
「ここがいいのね。いくらでもやってあげる。」
「ああん、 あたし、気が狂いそう。感じるの、感じるの。」
「いいのね。とてもいいのね?」
「ええ、いいの。ステキなの。ああん、ああん。あたし、イきそう。」
「もっと、我慢するの。いい子だから、我慢するの。」
「だめ、イっちゃう。あたし、だめ。イっちゃう。」
「だめよ、まだ、許さないわ。もっと、もっと、感じるの。」
「いや、我慢できないの、あたし、イくの。あああ。」
「あたしのこと、お姉様って呼んで。」
「お姉様、お願い、イかせて、イかせて。お姉様。」
「もっともっと、あたしのことお姉様って言うの。」
「ええ、お姉様、あたしをイかせて、許して。お願い。あああん。」

有紀は、夕月がしてくれたように、何度も愛撫を止め、また、始め、夕月をじらせた。
夕月は、半狂乱の声を上げ、体が激しく痙攣してきた。
「お姉様、お願い、止めないで、あたしを一気にイかせて、もうダメなの。」
「じゃあ、許してあげる。夕月はいい子だから、イってもいいわ。」
有紀は、スポットの愛撫を激しくした。

やがて、夕月に到達のときがきた、
「ああん、お姉様が好き、お姉様が好き、
あたし、イくの、イっちゃう、イっちゃう、イっちゃう。」

夕月は、少女のような可愛い声を上げ、激しく痙攣しながら、果てた。

深く眠っているような夕月に、有紀はキスをして、
毛布をかけ、添い寝をした。

気が付くと、夕月が半身を横にして、有紀を見ていた。
「夕月、あたし、夕月を少し満足させられた?」有紀は聞いた。
「少しどころか、天国へ行っちゃったわ。」
「あたしも、夕月に天国に行かせてもらった。」
「あたしの『願い』がどうしてわかったの?」と夕月は有紀を見つめながら聞く。
「何のこと?」
「あたしを女の子にして、満足させてくれたこと。」
「夕月、言ったもの。
 『女装したときは、ベッドの上で女の子になりたいでしょう。』
 って。夕月は、今日、女装してるじゃない。」
「有紀は、初めてって言ってたのに、セックスが上手だったわ。」
「それは、夕月が私にしてくれたことの、真似をしただけ。
 自分がして欲しいことを、ふつう、相手にして上げるでしょう。」
「そうっか。あたしがジュースを取りに行こうとしたの、
 引き留めて、あたしを満足させてくれたことは?」
「多分だけど、夕月は、相手を満足させてあげて、
 それで、終わりってことが、多かったんじゃないかと思ったの。」

夕月は、有紀の言葉を聞いて、満面の笑みを浮かべた。
「あたし、心は半分レズビアンじゃなかったの。
 セックスも男役って見られていて、自分で勝手にそう思い込んで、
 半分無理をして、レズビアンやっていたの。
 ユキのドラマの『和也』を見て、自分と似ているなって思った。
 あたし、女なのに、人前で女装ができない。
 誰かに、思い切り女の子にしてもらいたかったの。
 だから、スタジオの廊下で、ユキに会ったとき、天の恵みだと思った。
 心の半分は、レズビアンだから、可愛い女の子が好き。
 だから、女装したユキが好き。
 もう半分は、女だから、有紀が好き。
 だから、ユキも有紀も好き。」
「ぼくなんて、夕月のこと、歌劇団のときからファンだったの。
 一度だけ、女装したでしょう。
 女なのに男装の騎士だった夕月が、社交会に完全女装で行くの。
 最高にステキだった。舞台をテレビで見たの。」
「見てくれたんだ。うれしいな。
 あたしは、テレビで『和也』を見たときに、有紀に恋したのだと思う。」
夕月は言った。
「ぼくは、女装の騎士を見たとき、夕月に恋をしたの。」

二人は、見つめ合ってほほ笑んだ。



※上の会話は、宝塚歌劇団『ベルサイユのばら』池田理代子を、
 イメージして書きました。

(第4話につづく)


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<第2話>有紀と夕月の恋②「二人で踊る恋のマシュマロ」

えっちな場面を早く書きたいのに、なかなかそこまで、行けません。
読んでくださるとうれしいです。
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<第2話>有紀と夕月の恋②「二人で踊る恋のマシュマロ」


「あたし、あなたのファンよ。」
と大川夕月は、言った。
「ほ、ほ、ほんとですか!」と有紀は、目を輝かせた。
「ぼくは、大川夕月さんの大、大、大ファンです。」
「そうお、うれしいわ。」
と大川夕月は、満面の笑みを浮かべた。
ドラマの中では、悲しい過去を持つ非情のスパイのような役が多い夕月だ。
その夕月のこぼれるような笑顔を見た。
有紀は、感激して、その場で、溶けてしまいそうだった。

「ね、今日はもうフリーでしょ。」
「はい。」
「じゃあ、あたしのマンションに遊びに来ない。
 あたしの手料理を食べて。一人だと淋しいの。」
『わあ~!』と有紀は、心の中で、飛び上がった。

「一緒に出ると、人目に付くから、スタジオ外の交差点のそばに花屋さんがあるでしょ。
 そのお店の前で待っていて。あたし、車だから。」
「はい!」

花屋の前で、有紀は、これは夢かも知れない何度も思った。
まさか、まさか、まさか・・。
だが、やがて、スピードの出そうな黒い車が有紀の前に泊まった。
夕月が、「前に乗って。」との手振りをした。
有紀は、前に夕月と並んで乗った。
もう、夢心地であった。
車は出た。
「ごめんね。あたし、汗臭いでしょ。アクションやったまま、着替えもしてないから。」
「ぼくも、踊ったままだから、同じです。」
「有紀さんは、汗まで女の子に近い匂いがするわ。」
有紀は、そう言われて、心のどこかでうれしい気がしていた。

「有紀さんは、スウィイングの男の子たちにモテるでしょう。」
夕月に言われ、有紀は、西田克也のことを思い出して、
顔が赤くなってしまった。
夕月に、ちらっと見られた気がした。
「同性にもモテるって、大事な資質だと思うわ。」
「そうですか。なんだか、うれしいです。」と有紀は言った。

「有紀さん、あたしのお友達になってくれない?」と夕月は言った。
「うれしいです。でも、どういう意味ですか?」と有紀。
「お友達なら、敬語はお互いに使わないの。
 あたしのことは、夕月って呼び捨てにして欲しいの。
 あたしも、有紀さんのこと、呼び捨てにする。
 あたし、和也のイメージが強いの。
 だから、あなたのこと、ユキって女の子風に呼んでいい?」
「はい、でも、夕月さんを呼び捨てにするなんて・・。」
「お願い。あたし、けっこうお友達がいないの。」
「あ、はい。いえ、うん、わかった。」有紀は言った。
「うれしい。」と夕月は、あのステキな笑顔を見せた。

夕月のマンションは、都心の高級マンションだった。
3LDKの、すっきりした内装の部屋だった。
有紀の2部屋のアパートとは、大きな違いだった。

「シャワー、浴びて来て。」
「夕月は?」
「あたしは、食事のあと浴びる。今、下着持って来るから」
そう言って渡された下着は、女の子のものだった。
「これは?」と有紀は聞いた。
「ユキが嫌じゃなかったら、今夜は女の子になってほしいの。
 あたし、女友達いないから。それ、サイズは合うと思うの。」
有紀は、全然嫌じゃなかった。
「うん、いいよ。ぼく、女の子になるの嫌じゃないから。」
嫌じゃないどころか、うれしかった。

シャワーから浴びて、脱衣場に出ると、
受け取った下着類の横に、ワンピースが置かれてあった。
そして、内履き用だろうか、黒い女の子の靴があった。
下着は、ピンクで、みんな新品だった。
今日会ったばかりなので、
自分のために揃えておいてくれたのではないと思った。

有紀の一番好きなスリップは、下の方がフリルのスカートになっていてうれしかった。
ワンピースを着て、靴を履いて出た。
髪を長めにしている有紀は、ノーメイクですでに女の子に見えた。
「わあ、可愛いわ。」
有紀を見て、夕月は喜び、有紀をドレッサーに座らせ、
前髪のある、ロングのウィックを被せ、簡単なメイクをして、
ピンクのリップを引いた。

「ユキは、ほんとに可愛い。
 ね、女の子になったんだから、自分のこと『あたし』って言って。」
「うん、あたし、そうする。」と有紀は、にっこりと言った。

ダイニングテーブルにお料理が並んでいた。
「わあ、すごい。あたしのシャワーの間に、作ってしまったの?」
「朝、作って、冷蔵庫に入れておくの。」夕月はうれしそうに言った。

「ね、ユキは、ドラマの『和也』のように、女装をすると興奮する?」
と夕月が聞いた。
「正直にいうと、『和也』と同じ。あたし、女装子。」
夕月はくすっと笑い、
「あたしもそうなの。」
「え?だって、夕月は女性じゃない。」
「今まで、ずっと男役だったし、ほとんど男っぽい服着てるでしょう。
 だから、女物着ると、興奮するの。」
「わあ、そんなのありなの。」
「ありなのよ。」
二人で笑った。

食事が終わり、夕月がシャワーを浴びに行った。
そして、出て来た夕月を見て、有紀は感激した。
夕月が、青い半袖のワンピースを着ていた。
スカートは、膝丈。抜群のスタイルだった。
「わあ、ステキ!ああ、あたし、萌えちゃう。」有紀は手を胸に当てて言った。
「えへー。」と夕月は照れ笑いをした。

そして、夕月はドレッサーにすわり、簡単なメイクをして、
赤い口紅を引いた。
そして、セミロングの、ウィッグを被った。
前髪が、夕月を若く見せていた。
「どう、あたし、女の子に見える?」と夕月は、立って、有紀に言った。
「あはは、見えるに決まってるじゃない。」有紀は笑った。
「よかった。安心したわ。」
「今、あたし、自分が女装したときよりうれしい。夕月最高に美人。もう、感激!」
有紀は、飛び上がらんばかりに言った。
「今まで、女装しても、見てくれる人がいなかったの。」
「あたし、いつでも見に来るから。」
有紀は、うれしそうに笑った。

「ね、ユキが、ドラマで踊ったADBの「恋のマシュマロ」、
 二人で、踊らない?」と夕月は言う。
「夕月、あの振り付け知ってるの!」
「知ってるの。ユキのドラマを録画してたの。
ユキの踊りを何度も見て、あたし、練習したの。」
「わあ、感激。そうなの!」

夕月は、CDを持っていて、それをかけた。
リズミカルな音楽が鳴りはじめ、有紀と夕月は、向かい合って踊った。
あの可愛い振り付けの踊りを、夕月は完璧に踊る。
有紀は、夕月が可愛く見えて、たまらなかった。
二人は、笑みを交わしながら、5分余りの曲を踊った。

曲が終わったとき、有紀は感激のあまり、
「夕月、可愛い!」そう言って、夕月に抱き付いて行った。
夕月は有紀を受け止め、二人で、瞳を合わせた。
有紀は、次に何が起きるかがわかった。

何かに吸い込まれるように、二人は唇を重ねた。


(第3話につづく)


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新作「有紀と夕月の恋」①『出会い』

連続になりますが、物語を投稿します。
先のことをあまり考えていないのですが、最後まで、書けますよう頑張ります。
ときどき、えっちな場面ありです。
=====================================  

「有紀と夕月の恋」①『出会い』


篠原有紀(ゆうき)は、17歳。
スウィングという少年アイドル集団に属している。
10歳から、スウィング系列のダンススクールに通い、
2年前の15歳のとき契約した。
ほとんどの仕事は、人気歌手グループの後ろで踊ることであったが、
昨年、有紀が16歳のとき、4月から始まったドラマに大抜擢された。

それは、全12回のドラマであったが、第5回から第9回までに出演した。
女装願望を持つ高校生の役で、名前は、「和也」。
自分の部屋で、密かにメイクをしてかつらを被り、女の子の服を着て、
鏡を見ながら、夢見る思いでいるシーン。
生れて初めて女装のまま、外出し、びくびくしながらも、
洋服店で、女の子の下着を買うシーンなどなど。
有紀は、見事に演じたのだった。

有紀は、背が162cm、顔立ちや体つきが女の子のようで、
声も女の子の様だった。
そこを見込まれ「和也」の役に抜擢された。
ドラマの中で、メイクをして、かつらをかぶった有紀は、
女の子そのもので、女の子になり切って喜びに浸り、
空想の中で、幸せそうにダンスをする。
その振り付けは、人気の少女歌手集団の定番のもので、
ダンスキャリア7年の有紀の踊りは、
男子とは、思われないキュートなもので話題になった。

このドラマの成功で、有紀はバラエティ番組などの仕事が来るようになった。
そして、ときどき女装姿を披露した。
ふつう、女装して可愛くなる男子でも、女の子の中に入ると、
「やはり男の子」とわかるのだが、有紀の場合、女の子の一員として、
溶け込んでしまう。それほど、女装が似合っていた。

スタジオでのダンスの打合せが済んだのが、午後の7時だった。
仲間と5、6人で廊下を歩いていると、
後ろから、同年の西田克也がやってきて、
「有紀、ちょっと。」
と言って、有紀を連れて行く。
克也は、ダンスホールの裏の小部屋に、有紀を連れて来た。
「有紀、俺、お前のこと好きなんだ。」と唐突に言う。
「好いてくれるのは、うれしいけど。」有紀は言った。
「そういう意味じゃないんだ。
 俺、お前のこと、女の子に思えてならない。
 俺は、ゲイじゃない。女の子が好きなんだ。
 だから、有紀のこと女の子として好きなんだ。意味わかる?」

「わからないよ。」有紀は言った。
「つまり、お前を抱きしめたいってこと。キスしたいと思ってるってこと。」
「ぼく、女装しているときなら、嫌じゃないと思う。多分。
 でも、今は、女装してないから、女の子気分になれないよ。」
「目をつぶってさ。今女装していると思って、女の子の心になってさ。」
「うん、じゃあ、やってみる。」
有紀は目をつぶった。

しばらくして、
「いいわよ。」と可愛い声で言った。
その女言葉に吸い寄せられるように、克也は、有紀を抱いて、キスをした。
かなり長いことやっていた。
「有紀、ありがとう。また、キスさせてくれ。
 いっしょにここ出るとなんだから、俺先に出る。じゃあな。」
そう言って、克也は、一陣の風のように小部屋を出て行った。

一人になった有紀は、くすっと笑い、
「変なヤツ。」と一言言った。

有紀は、一人になりスタジオの廊下を歩いていた。
すると、向こうから、ある女性がやってくる。
その人が誰であるかわかったとき、有紀は歓喜した。

黒いズボン、黒いセーター。ステキなショートカット。
170cmは越えている身長。
首にバスタオルをかけていた。
『大川夕月(ゆづき)だ!』

大川夕月こそ、有紀が恋焦がれて止まない、アクション・スターだった。
関西の少女歌劇団で、男役として人気を博したが、
23歳で退団し、アクション女優となった。
運動神経が抜群であり、スタントマンを使わない。
切れ長の目、端正な顔立ち、ボーイッシュな身のこなしで、
特に女性からの人気が上昇中であった。
少女歌劇団出身であるので、もちろん、歌って踊れる。
現在25歳である。

有紀は、緊張し、大川夕月を見つめながら、棒立ちになっていた。
夕月がやってくる。
『ぼくのこと、一目でも見てくれたらいいな。』と思っていた。

夕月は、何か考え事をしているようだった。
もうすぐ有紀の横に来る。
『見てくれない。』
自分から、一言「ファンです。」と言おうかと思ったとき、
夕月が、有紀を見た。
そして、歩を止めたのだ。
夕月は、有紀を見て、ぱっと明るい笑顔を見せた。

「あなた、『裕也』を演じた、確か、篠原有紀さんね。」
大川夕月がそう言ったのだった。

「はい、そうです!」
名前を言ってくれた。
有紀は、うれしさに、気絶しそうになった。


(第2話につづく)


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<第5話>怜奈と美春⑤「幸せな二人」エピローグ

<第5話>怜奈と美春⑤「幸せな二人」エピローグ

6月の中旬である。
美春は、クラスメートにお知らせをしていた。
「みなさん。明日の朝、このクラスに女子高生が2人来るの。
 時間は、7時15分から、7時半まで。
 彼女たちも学校があるから、その時間までなの。
 二人共、チョー可愛い子なの。
 彼女たちに会いたい人は、時間厳守。
 7時15分に教室に来て。以上。」

教室の男達は、ざわざわし始めた。
「海野。ほんとかよ。ほんとに来るの?」と、ある男子。
「すべて、ノークエスチョンです。」
美春は言った。
怜奈は、くすくすと笑っていた。

その夜、美春のアパートで、怜奈と美春は、
鴨居にかかっている女子高生の制服を見ていた。
「美春、ほんとに、よく手に入ったわね。」
「そう思う。一つは、姉のお下がり。
 姉は、あたしの女装に理解があるから。
 姉が、高校時代の友達から、借りてくれたの。
 制服って、みんな大事に持っているんだって。」
「そうよね。売ったりしたら、誰が買うかわからないものね。」
「気持ち悪いわよね。」
「あたし達みたいな善良な女装子が買うならいいけどね。」
「明日、どうなるかな。」
「今からドキドキしてる。」
二人は、くすくすと笑った。

翌日、美春と怜奈は、朝6時45分に女子高生の制服を持って学校に来た。
教室のとなりの準備室に入って、変身を始めた。
女性の下着は、すでに来ている。
メイクを終えて、ウィッグを被った。
美春はボブ、怜奈は、ストレート・ロング。
ブラウス。
プリーツスカート。膝上15cm。
胸元にふさふさしたリボン。
そして、上着。
二人で互いを見た。
「ね、男子、何人来ると思う?」と怜奈。
「10人。20人来たら大成功じゃない。」美春。
「すぐ、あたし達って、バレちゃうかな。」怜奈。
「そりゃばれるわよ。」美春。

開始の7時15分にあと5分となった。
二人は、教卓の前に立って、待った。
やがて、7時15分。
どっとクラスメイトが教室に入って来た。
20人どころではない。ほぼ全員だ。
「お!いる。おーい、いるぞー!」と1番に来た男子が声を上げた。
「いるの?ほんとに。」
「おい、可愛い。すげー。」
教室に、二人を前に、扇型状に男子が見ている。

「皆さん、初めまして、美春に頼まれてきました春菜です。」
「あたしは、レナです。皆さんに会いに来ました。」
二人は、言った。
男子は、少しずつ二人に寄って来た。
「二人共、可愛い。ほんとに来てくれたんだ。」
そう言ったのは、かなり勇気のある男子だった。
美春と怜奈は、バレテないことに驚いていた。

バレていない状態というのは、ある意味苦痛だ。
美春は言った。
「みんな、あたしよ。美春。」
男子が、ええええええ?とどよめいた。
「ほんと?」と男子は言った。
「美春、ほんとにお前?メイクしてかつら被ってるの?」
「今のお前なら、キスされたいくらいだよ。
 まるで、女だよ。」
「ありがとう。となりにいるレナは、本当の女の子。
 二人で、あたし達にキスを希望の方は、並んでください。」と美春。
男子は、わあ~と言いながら列を作った。
美春に並ぶ男子がほとんどだ。

「皆さん、レナには並んであげないの。
 本物の女の子よ。可愛いでしょう。」美春。
「本物だから、恐れ多いんだよ。緊張して、キスなんかできないよ。」
そうそう・・と言う声が起こった。
「もう、あたしのことも、バラして。」と怜奈が美春に言った。
「じゃあ、本当のことを言います。
 レナちゃんは、このクラスにいる菅原怜奈くんでーす。」と美春。
「えええええ?」と男子は全員目を丸くした。
「菅原なの?めちゃ可愛い。」
「美春も可愛いけど、菅原めちゃ可愛い。」
「菅原が、こんなに可愛くなるなんて、気が付かなかったよ。」

怜奈は、言った。
「ぼくで、よかったら、ぼくのところにもならんで。」
すると、どっと美春の列が、怜奈のところに移動した。
「みんな、何よ。あたしだって可愛いでしょ。」と美春は、笑いながら言った。
「全員、二人にキスできるようにしてくれよ。」
ある男子が言った。

結局そうなり、二人は、来る男子来る男子、
首に腕を回して、チューをしたのだった。



この日から、クラスは、月に1度、カラオケの大部屋で、
親睦会を行うようになった。
怜奈と美春は、当然女装して参加した。
二人は、モテモテである。

ある5人が、遊園地にいくことになり、
二人は、誘われた。
美春と怜奈が女装して来ると知ると、
5人が、15人に増えた。
二人は、おめかしをして行く。

恐いアトラクションでは、
怜奈は、「キャー!」と言って、同伴の男子にしがみつく。
美春も、たっぷり女の子をやっている。
昼食のときは、男子が全部運んでくれる。
怜奈と美春は、お姫様扱いだった。

パラソルのある丸テーブルで、美春は怜奈に小声で言った。
「男の子ってやさしいね。」
「あたし、幸せ。男の子が好きになりそう。」と怜奈。
「それは、かまわないけど、夜は、二人きりよ。」美春。
怜奈は、ふふっと笑った。




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<第4話>怜奈と美春「満ち足りた生活」最終回

最終回ですが、次回、「エピローグ」をつけたいと思います。
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<第4話>怜奈と美春「満ち足りた生活」最終回


次の日から、怜奈は美春のアパートに泊まりっぱなしだった。
もう、1週間になる。
たった1週間で、怜奈は、学校以外のところでは、
まるで、女の子になってしまった。
怜奈も美春も女声の持ち主だ。

美春のアパートは、2部屋あり、まるで女の子の部屋だった。
美春の趣味で、いたるところに鏡がある。
ベッドの上の天井にも、アクリルの鏡が貼ってある。

二人は、手をつないで、帰って来た。
「ね、レナ。あたしたち、男の姿のままで、キスできると思う。」
「レナ、できると思うわ。
 だって、レナ、美春が男の子だと思ったことないもの。」
「この頃のレナ、まるで女の子だから、あたし、できると思う。」と美春。
「やってみよう。」と怜奈。

美春が怜奈の首に腕を回し、怜奈は、美春の体をそっと抱いた。
二人は、唇を近づけた。
お互いの柔らかい唇が重なった。
やがて、舌をからませて、深いキスになった。
「あ、あたし興奮した。」美春は言った。
「レナも、たまらなかった。」
「レナ、大きくなった?」
そう言って、美春が、怜奈のズボンの中に、手を入れて来た。
「や~ん。恥ずかしい。」と怜奈。
「わあ~。レナ、大きくなってる。」
「美春は?」
と言って、怜奈が、美春のズボンに手を入れる。
「いや~ん、美春も感じちゃったの?」と怜奈。
「ね。女装もしないで、キスして感じちゃうって、
 あたしたち、ゲイになったのかな?」と美春。
「いや~ん。どうしよう。」怜奈。
「ゲイの人って、女装しなくていいから、楽だと思わない。」美春。
「そう思うけど、あたしたち、女装で変身するのが、生き甲斐じゃない。
 やっぱ、女装子の方がいいわよ。」怜奈。
「そうよね。女の子になれるんだものね。」美春。
二人は、うふふと笑った。

二人は、シャワーを浴び、下着を来て、メイクする。
怜奈は、ストレートのロングヘアー。
美春は、肩までのボブヘアー。
お気に入りの花柄のワンピース。

そこで、お出かけ。
バッグを肩からかけて、靴を履き、外へ。
手をつないで歩く。

まず、スーパーに入ってみる。
洋服を見ながら、二人は、25歳くらいの女性の店員さんを見つけた。
店員さんのところへ寄って行く。
「あの、あたし達、女装の男子なんですが、女装ってばれます?」
と、美春が聞く。
「まあ、そうなの。言われなければ、わからなかったわ。
 ほんとに男性なの?」
「ええ、高校生です。いろんな方に見ていただいて、自信をつけているの。」と怜奈。
「声だって可愛いし、自信もっていいと思うわ。ちょっと待ってね。」
そう言って、店員さんは、店員仲間を5人ほど呼んで来た。
「まあ、女の子じゃない。可愛いわ。」
「ね、あなた達、ほんとに男の子なの?」
「ここにも、女装の男の子たまに来るのよ。
 でも、あなた達みたいに、まず、女の子に見える子初めてだわ。」
「わあ、うれしい。大勢の方から見ていただいて、自信が付きます。」美春。
「何にも買わなくてごめんなさい。どうも、ありがとうございました。」怜奈。
二人は、お辞儀をして去った。
店員さん達は、にこにこしていた。

二人は、こんなことを、毎日店を変えては、やって、楽しんでいた。

その晩、夕食は、ラーメンに決めた。
カウンターだけのラーメンの美味しい店。
昼は行列の店だが、夜はすいている。
そのとき、客は二人だけだった。
タオルでハチマキした、50歳くらいのおじさん。
ラーメンを作りながら、
「ここは、カウンターの店だからさ、女の子はめったに来ねえ。
 二人共、よく来たね。」と言った。
美春と怜奈は顔を見合わせて、(言っちゃおうか)と相槌。
「おじさん、あたし達、女装をした男子なの。」と美春。
「女の子に見てくださったの?」と怜奈。

「またまた、おじさんからかっちゃいけねーよ。
 声で、わからーね。」
「ほんとにほんと、女装男子なの。」美春。
「でも、女の子に見てくださって、うれしい~。」と怜奈。
「あはは。そんなに言うんなら、男の子でいいや。
 ちょくちょくおいでよ。はい、おまちー。」
ラーメンが来た。
「わあ~!」と二人は歓声を上げた。



ラーメンを食べ終わり、二人で少し散歩をする。
「レナ、たった1週間で、すっかり女の子になったわ。」
「ほんと、だったらうれしい。でも、レナ美春みたいにセクシーになりたい。」
「レナは、可愛いタイプがいいわ。今のままでいいの。」

美春のアパートに帰って来てからが、二人の最高のお楽しみタイプ。
壁の大鏡で、二人並んで見る。
「双子に見えない?」と美春。
「見えるわ、着てるものがお揃いだし。」
美春が、怜奈の後ろに立って、怜奈の体を触りはじめる。
「美春、あたし、すごく感じるようになったの。ああん、感じる。」
「心が女になった証拠。」
「心が女になると感じるの?」
「そうよ。」
「あ、いや、レナ感じる。」
怜奈は、アソコを完全に大きくしてしまった。
美春は、怜奈を連れて、ソファーに座った。
正面も壁鏡があって、二人が完全に見える。

怜奈は、すでに息を荒くしていた。
美春が怜奈の肩を抱いて、
パンストに包まれた怜奈を脚を撫で始める。
「やん、美春。感じる。」
そんな時の怜奈の言い方は、完全に女の子だ。
美春は、怜奈にキスをした。
怜奈が、美春を抱く。
「パンストとショーツを脱いじゃおう。」美春がささやく。
美春は、怜奈のパンストとショーツを脱がせる。
そして、自分も、脱ぐ。

「ああん、テント張ってて、はずかしい。」
「あたしもよ。」美春は、怜奈の手を、スカートに入れて触らせる。
二人は、キスをしながら、お互いのPを触りっこする。
怜奈は、この時が一番萌える。
正面の鏡の中では、可愛い女の子が、じゃれあっている。
でも、それは、二人の男の子なのだ。
男同士でも、レズビアンのセックスができる。
怜奈は、これを奇跡だと思っている。

美春が、怜奈のスカートをめくり、
怜奈の太ももの上に、女の子座りでまたがって来た。
美春もスカートをめくり、PとPを重ねる。
二人で、体を動かしながら、PとPを、擦らせる。
「レナこれが、好きだわ。」と怜奈。
「あたしもよ。」美春がキスをしてくる。

「ここで、してしまう。ベッドにする。」美春が小声で言う。
「ベッドがいいわ。」
怜奈が言うと、二人は立って、互いのワンピースを脱がせる。
二人共、黒いスリップだ。
ブラを取ってしまう。
完全にスリップ1枚だ。

ベッドの上で、二人はもつれる。
天井に鏡があるので、萌える。
二人共、肌が女の子のように柔らかい。
抱き合うだけで、萌えてしまう。
レズビアンの二人だ。
美春は、怜奈の体中を撫でて行く。
怜奈は、声を上げ始める。
美春にPを撫でられると、
怜奈の頭の中は、完全に女の子になる。

「お姉様、レナ、もう男に戻れない。」
「あたしも男に戻れないわ。」
「レナ、ホルモン打って、体も女になるの。
 オッパイがほしいの。
 あたしのオッパイは、お姉様のもの。」
「男の子と浮気しちゃだめよ。」
「するわけないわ。」
「レナ、可愛いから心配。」
Pの愛撫で、怜奈は、完全に快感に包まれている。

「ああん、お姉様。感じるの。
 レナをもっと女の子にして。女の子になりたいの。
 心も体も女の子にして。」
「いいわ。どうお?」
美春は、怜奈のPの愛撫を速める。
「レナは、女の子、女の子よ。」
「ええ、女の子なの。可愛い女の子になりたいの。」
「もう、可愛いおんなの子よ。」
「レナうれしい、ああ、お姉様、イきそうなの。
「もう少し我慢するの。」
「ダメ、ダメ、我慢できない。」
「女の子の声上げるの。」
「いやん、いやん、お姉様の意地悪。」
「ほら、我慢できるじゃない。もっと女の子の声上げて。」
「ああん、レナいく、いくの、いくの、いっちゃう、お姉様、お願い。」
怜奈の声は、幼い女の子のようになっていく。
「可愛いお声よ。もっと女の子になるの。」
「あん、あん、あん、いやん、イくわ、イっちゃう。」
「いいわ、あたしのお口の中に入れてもいいわ。」
美春は、怜奈のPを口の中に入れる。
すこし愛撫すると、怜奈は、ブルブルと震えだした。
「あああん、女の子なのに、出ちゃうの。あああ、イっちゃう、イっちゃう、イっちゃう。」
怜奈は、体をびくんびくんとさせて、背を反らせながら、
美春の口の中に果てた。

満足に満ちた顔をして、怜奈は、布団に沈んでいる。

その後、今度は、怜奈に攻められて、美春は半狂乱になるのだった。

(「エピローグ」につづく)

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<第3話>怜奈と美春③「結ばれる二人」

第3話で終了と書きましたが、もう少し続けます。
読んでくださるとうれしいです。
==============================  

<第3話>怜奈と美春③「結ばれる二人」


『女の子にされる。』
その言葉が、こんなに甘味に聞こえる。
怜奈は、そうされることが、心の中に長い間眠っていた願いだったと、
そのとき強く思った。

美春は、怜奈の上着とYシャツ、ランニングシャツを脱がせた。
「いやん。思った通り。肩幅が狭くて、腕が細い。
 でも、柔らかい。ぜったい女の子の体だわ。」と感激している。
美春は、怜奈の脇の下を覗いた。
「まだなの?」
「うん、まだ生えてこない。ぼく、恥かしくてたまらない。」
「女の子が知ったら、どれほどうらやましがるかしら。」
「女の人は、生えないんでしょう。」
「ちがうわよ!いろんな方法で、生えてないように見せてるだけ。」
「そうなの・・。」
「怜奈ちゃんの、その何にも知らないところが好き。」

美春は、白いブラとスリップを被せ、
美春とそっくりな、花柄のワンピースを着せた。
そこで、怜奈を立たせ、ズボンを脱がせた。
「パンツを取るけどいい?」美春は言った。
「実は、大きくなってるの。」
「怜奈だって、あたしの大きくなってるのさわったじゃない。」
「わかった。」
美春は、怜奈のパンツをとり、ショーツを履かせた。
そのとき、女の子に見える履き方を教えた。
「大きくなってても、無理に股下に回してしまえば、落ち着くわ。」
パンストを履かせ、靴を履かせ、いよいよメイク。

「怜奈がお髭がないこと知ってたわ。あたしもよ。」
「そうなの?」
「うん、ちょーラッキー。」
美春は、怜奈を座らせ、メイクを施して行った。
怜奈は、小顔、二重、眉が薄い、オデコが丸い。
肌が白い。鼻筋が細くて、女の子並。
首が細くて長い。
エラが張っていない。

美春は、最後につけまつ毛をつけて、ピンクのリップを引いた。
そして、前髪のあるロングのストレートのウィッグを被せた。
ブラシで髪を整えた。
おわり。
美春は、ほれぼれと怜奈を眺めた。
「怜奈、これで終わり。鏡見たらきっと驚くと思う。」
美春は、壁の大鏡に怜奈を連れて行き、自分を見させた。
「わあっ、これが、ぼく?」
怜奈が見たのは、愛くるしい長い髪の美少女だった。
「あ、あの、信じられない。」怜奈は鏡を見ながら言った。
「怜奈が、可愛くなるって予想してたけど、それ以上だわ。」と美春。

「ね、二人で、腕を組んで、ずっと見ていよう。」美春は言った。
美春と二人並ぶと、乙女チックな雰囲気が増して、
怜奈は、別の世界へ来たように思った。
『女の子という世界』

怜奈は、この時間が、ずうっと止まってくれればいいと思った。

「ぼくね。春美みたいに、女言葉使って、女の子の仕草ができて、
 女の子の表情したり、してみたい。美春がうらやましい。」
美春は驚いた顔をした。
「ほんとにそう思うの?」
「学校ではだめ。こうやって美春といるときだけ。」
「心の底まで、女の子になりたいのね。
わかったわ。心も完全に女の子にしてあげるね。」

美春は、怜奈をソファーに連れて行った。
怜奈の靴を脱がせ、ショーツとパンストを取った。
また、靴を履かす。
美春は、ショーツを脱いだ。
美春は、紙ナプキンを怜奈の唇で噛ませた。そして、自分も噛んだ。
「唇をなめて。」
「うん。」

美春は、怜奈の肩に手を掛けた。
そして、怜奈の白く長いももを、撫で始めた。
怜奈は、ぞくぞくとした。
「あたしのこと『お姉様』って呼ぶの。」
「うん、お姉様。」
「うんじゃなくて、ええよ。」
「ええ、お姉様。」

「自分のこと『あたし』っていうの。」
「あたし。」
「『いや~ん、お姉様、あたし、感じちゃう。』て言って。」
「いや~ん、お姉様、あたし、感じちゃう。」
美春は、怜奈のももに当てた手を奥へずらし、
怜奈のPにタッチした。
「あ。」と怜奈。
「ここで言うの。」
「いや~ん、お姉様。あたし、感じちゃう。」

美春は、怜奈のPをそっと愛撫していった。
怜奈は明らかに、感じている。
「言って。」
「いや~ん、お姉様、あたし、感じちゃう。」
怜奈は、かなり興奮していた。
「ちょっと、言い方、変えてもいいのよ。」
「ええ。わかったわ。お姉様。あたし、あたし、感じるの。」
「もっと、何度もよ。」
「お姉様。あたし、感じる。変な気持ちになるの。」

その段になって、美春は気づいた。
「もしかして、怜奈は、アレまだしたことないの?」
「アレって?」
「自分でするオ〇ニー。」
「言葉なら知ってる。でも、やり方がわからなかったの。」
「そうなの。じゃあ、きっと今日感激するわ。」
「どういうこと?」
「あたしに任せて。」
美春は、怜奈のアソコを、なるべく優しく愛撫した。
ゆっくり、ゆっくり、怜奈が到達するように。
「お姉様、あたし、変な気持ち。」
「いい気持でしょ。」
「ええ、すごくいいわ。」
美春は、怜奈のPを愛撫しながら、
怜奈の首にキスをしたり、体中を撫でたり、
キスをしたり、ゆっくりゆっくり刺激をしていった。

「ああん、お姉様、あたし、何かをお漏らししそう。」
「少し、我慢するの。」
「ああん、変だわ。お姉様、助けて。あたし、変になる。」
春美は愛撫の手を止めた。
「ああん、止めないで。お願い。」
「怜奈(レイナ)をレナにしよう。これから、あたしじゃなくて、
レナって呼ぶの。いいこと。」
「ええ、それ、感じちゃう。」
美春は、マッサージを始めた。
怜奈はかなり感じている。
怜奈の体が、微動している。

「さあ、言って。」
「ああん、いや~ん、また、感じる。レナ感じる。」
「いいでしょ?」
「ええ、お姉様、レナ感じる、我慢できないの。お漏らししちゃう。」
「もう少し、我慢よ。」
「ああ、いやいやいや、レナもう限界なの。」
「がまんするの。」
「ああん、お姉様、レナもうダメ、だめなの。
 お洋服を汚しちゃう。お願い、レナ、もう出ちゃう。」

レナが、ぶるぶると体を震わせている。
『あ、ほんとにイっちゃう。』
美春は、怜奈のスカートをめくった。
そして、怜奈のPを口に含んだ。
「いや、いや~ん。」レナはそう叫んで、
美春の口に発射した。
怜奈は、生まれて初めて体験する強烈な快感を感じた。
感動した。

美春は、怜奈のものを飲み込んだ。
そして、怜奈の先端をきれいになめた。

「美春。ありがとう。あたし、感激した。あれが、オ〇ニーなの?」
「セックスに近い、オ〇ニーよ。」
「天国に行くようだった。」
「自分一人でもできるのよ。」
「うん。オ〇ニーが終わったら、言葉が男にもどっちゃう。あたし、恥ずかしい。」
「自分のこと『あたし』って言ってるわよ。
怜奈は、はっと口に手を当てた。
「ほんとだ。もう『あたし』っていうの恥ずかしくないわ。」
「恥ずかしくない『わ』って言ったわ。」
「いや~ん、どうしよう。」
「『いや~ん』って言ったわ。
「ほんとだ。ほんとにどうしよう。男に戻れないわ。」
「大丈夫よ。男の格好にもどったら、直るわ。」
「ほんと?ああ、よかった。」

美春がキスをしてきた。
怜奈は、素直に受けた。
「ねえ、女の子でいるときは、心の底から女の子になるの。いいこと。」
「ええ、いいわ。女言葉の方が楽しいもの。」
「心が女なら、自然と女の子の仕草が出るわ。」
「ええ、わかったわ。」怜奈はにっこりとした。

怜奈は、美春へのお返しをした。
美春のスカートをめくって、美春の大きくなったものを口に入れた。
口で愛撫していると、すごく女の子になった気がした。
たっぷり、ゆっくりとやって、美春を半狂乱にした。
「ああん、レナ、あたし イく、イく、イっちゃう。」
『こういうとき、「イく」って言うのね。』と、怜奈は学んだ。

「レナ、お願い、イかせて・・・・・。」
美春はそう口走り、体を震わせながら、怜奈の口の中に発射した。
怜奈は、それを飲み込むことに抵抗はなかった。

怜奈は、美春の肩に手をかけた。
「お姉様、うんと、可愛かったわ。」
「怜奈ったら、はじめっから上手なんだもん。でも、幸せ。」
と、美春が、怜奈を抱きしめて来た。
「怜奈、あたしの彼女になって。あたし、一人ぼっちだったの。」
「学校では、美春の彼、女の子になったときは、彼女になるわ。いい?」怜奈は言った。
「あたしは、学校で玲也の彼女。女になっても彼女。ずっと彼女よ。」と美春。
「いいわよ。」と怜奈が言い、二人は、また抱き合った。

美春にとっても、怜奈にとっても、大きな1日だった。

(つづく)


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<第2話>怜奈と美春②「美春の完全女装」

<第2話>怜奈と美春②「美春の完全女装」

この時間に入ると、カラオケはとても安い。
怜奈(れいな)と美春(みはる)は、部屋に入ってコーラだけ注文した。
やがて、コーラが来る。
従業員が行ってしまうと、部屋の中は、99%のプライバシーがある。
1%とは、入り口ドアが、部分的に透明ガラスになっていることだ。

「あたし、これいつも持ち歩いてるの。」
と美春は、円筒状の大きなバッグを怜奈に見せた。
「何入ってるの?」と怜奈は聞いた。
「女の子になるための、道具と服。
 あたし、これから、女の子になるね。
 怜奈くん、女になったあたしを見てくれる?」
「ぼくだけに見せてくれるの?」怜奈は聞いた。
「そう、怜奈くん、あたしの本命中の本命なの。」
「そうなの?」
「うん。女の子になるところ、見ていてもいいよ。」
「うん。」
美春は、このカラオケ店をよく知っているのか、壁に大鏡があり、
ソファーから見える壁鏡があった。

美春は、男子の制服を一つ一つ脱いで、
それを、きちんとたたんだ。
その仕草は、女の子そのものだった。
上半身裸になった、美晴は肩幅が狭く、スリムだった。
ガリガリではなく、柔らかそうな脂肪に包まれていた。

美春は、バッグから、下着類を出した。
胸に、パッドを当てた。吸着性のあるものらしい。
それだけで、まるで、女の子に見えた。
ピンクのブラを着けた。
後ろのホックを掛ける姿が、艶めかしい。
ピンクのスリップを被った。
「少し、だけ、見ないでくれる。」
美春に言われて、怜奈は、逆を向いた。

「いいわよ。」
と言われて、美春を見ると、長袖の柔らかそうな生地の、
花柄のワンピースを着ていた。
膝上15cmくらいのミニで、スカートからはみ出た脚が、
白くて、真っ直ぐでとても綺麗だった。

「これから、メイクするね。」
美春はそう言うと、ソファーのテーブルに鏡を置いて、
かがむようにして、メイクを始めた。

メイクが進むに従い、美春は、どんどん女の子になっていった。
美春のうりざね顔は、女性として、理想的な形だ。
そして、小顔だ。
美春は、目が細いだけで、他は、女顔として美形だった。
だから、美春が、アイメイクをして、つけ睫毛を付けて、
目をぱっちりさせたとき、
いっぺんに美少女になった。
怜奈は、ドキドキして見ていた。

美春が、最後にピンクのリップを引いたとき、怜奈は再度ドッキリした。
唇が少し厚めで、色っぽくてたまらない。
美春が、自分を見る目が、セクシーな女の子のようになっていく。
パンストを履き、靴を履き、
最後に、ウィッグを取りだした。

肩くらいまでの前髪のあるボブヘアー。
美春は、ブラシで、何度も梳いて、
平行移動をするように、頭の上にもっていき被った。
そして、大鏡をみながら、さらに梳かし、
髪の毛に、花模様のあるカチューシャを挿した。

「いいかな。菅原君。あたし、女になった?」
そう言って、美春がソファーにいる怜奈に顔を向けた。
「わあ~!」
といって、怜奈は、心臓をときめかせた。
1人の美少女がいる。
「菅原くん。あたし可愛い?女の子に見える?」
 
美春は、うれしそうにして、怜奈の隣に座った。
「お世辞じゃなくて、あたし女に見える。」
「見える。ぼく、ドキドキしてる。」
「じゃあ、今のあたしなら、キスしてもいいって思える?」
美春はそう言って、顔を近づけて来た。
「うん。可愛い女の子と何も変わらないもの。」
「じゃあ、キスして。」
美春は、怜奈の首に腕を回した。
細くて、女の子の腕のよう。柔らかい。

美春は、うるんだ瞳で見つめながら、
唇を近づけ、唇が触れるとき、目をつぶった。
怜奈は、吸い込まれるように、美春と唇を重ねた。
『ああ、興奮しちゃう・・。』
怜奈は、自分の下半身のものが、大きくなってくるのを、
どうしようもなかった。

美春は、舌を少し入れて来た。
それから、怜奈の首を強く抱きしめ、舌を深く入れて来た。
怜奈も同じようにした。
『ああ、ファースト・キッス。美春が、男の子でも、関係ない。』
怜奈は思った。

美春は、唇を離した。
で、くすっと笑った。
「キスマーク、怜奈につけちゃった。
 拭いてあげるね。」
拭きながら、美春は言った。
「ねえ、怜奈は、あたしが女じゃないの知っていて、感じた?」
「うん。海野さんは、女の子。だから、感じた。」
「や~ん、海野さんじゃなくて、美春って呼んで。キスした仲じゃない。」
美春の話し方は、とても色っぽい。声が少し鼻にかかっている。
「美春は、めちゃ色っぽいから、ぼく、変になっちゃう。」  

「怜奈、あたしのスカートの中に手を入れて。」
「美春は今女の子だから、そんなことできないよ。」
「かまわないの、奥まで。」
「いいの?」
怜奈は、奥まで手を入れて、はっとした。
ない。男の子にあるはずのものがなかった。
「美春。女の子なの?」
「そうよ。だから、学校で、女みたいにしてるの。」
「男子校だから、男になって入った。
 そうだったんだ。」

怜奈が真面目に考えているので、
美春は、ぷっと笑った。
「ごめん。怜奈は、めちゃ素直なんだね。
女の子に見える履き方してるだけ。」
「そうなの?」
「うん。あたしは、男。」

「男の子ってね。2通りあるの。
 女の子のあたしにアレがあると、急に白けて、見向きもしてくれない子。
 100人の内、99人。
 逆に、女の子のあたしに、男の物があると知って、喜んでくれる子。
 100人に1人。怜奈はどっち?」
「そんなことわからないよ。」
「じゃあ、試して。」
美春は、靴を脱ぐと、
スカートの中に手を掛け、ショーツとパンストを一気に脱いだ。
怜奈は、美春のスカートの一部が尖がっているのを見た。
「怜奈、あたしのスカートの中に手を入れて。
 それで、白けちゃうかどうか、試して。」
「うん。」
怜奈は、そっと美春のスカートの中に手を入れた。
するとそこには、怜奈自身と同じくらい固く大きくなっている物があった。
「怜奈、どう?白けちゃう。」
と美春は、心配そうに、怜奈の顔を見ていた。
「ぼく、逆に興奮する。
 美春みたいな可愛い女の子に、男のアレがあるなんて、感動。」
「わあ!」と言って、美春は、怜奈の腕を抱きしめた。
「思った通り。怜奈ならそう言ってくれると思ったの。」
「ぼく、自分でも、ビックリしてる。」
「怜奈。あたしは、美春。二人共ふつう女の子の名前じゃない?
 それ、偶然じゃないわ。怜奈も、女の子になるべきなのよ。きっと。」
「そう言えば、二人共女の子名前だね。」
「怜奈が女の子になると、あたしなんか、全然かなわないわ。
 あたし、ずっと怜奈のこと観察してたんだもの。
 怜奈こそ女の子になるべきなの。」

怜奈は、心の中で、
小さい頃からずっともやもやしていたものの正体がわかった。
女の子になること・・。

美春は言った。
「怜奈、あたし、もう1セットあるから、
 これから、怜奈を女の子にしちゃう。」


(つづく)


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短編:怜奈と美春①「ぼくって、ゲイなの?」

短編を書きます。第3話くらいで終わる予定です。
読んでくださるとうれしいです。
===============================  

物語:怜奈と美春①「ぼくって、ゲイなの?」


菅原怜奈(男子)は、今年念願の受験名門校に合格した。
男子校だ。
この学校は、全国からアパートを借り手でも入学したいという生徒が、
大勢いた。怜奈もその一人だった。

怜奈の1年C組には、特別に変わった生徒がいた。
背は163cmくらいで、怜奈とあまり変わらない。
名前は、海野美春と言って、怜奈と二人、女子にも取れる
名前だった。

美春は、髪は普通の少年ヘアー。怜奈と同じ。
入学して、1ヶ月くらい美春は、大人しくしていたが、
ある日突然、女言葉を話し始めた。
それだけでなく、仕草や動作、歩き方まで、まるで女の子である。
そして、誰かれと、クラスメートを見つけると、
「ね、あたしとキスしよう。」
と、その生徒の首に腕を回し、唇を突き出す。

怜奈の1年C組には、優しい生徒が多く、
みんな、ひどい言葉は使わない。
「美春、わかった。頼むから、あっち行ってくれ。」
と柔らかく言う生徒がほとんどだ。
ふつうなら、「キモイんだよ、お前。」
と突き飛ばすところだ。

美春は、いじめられたりはしていなかったが、
あえて友達になろうとする生徒もいなかった。
クラスのみんなは、美晴はゲイだと確信していた。
そんな美春と仲良くすれば、自分もゲイだと思われる。

6月の中旬。
この感情は、怜奈に突然訪れた。
学校の休み時間だった。
美春の、まるで女な仕草が、嫌ではなくなったのだった。
むしろ、セックスアピールを感じて、萌えてしまうのだった。
「ねえ、キスしよう。」
と、もし言われたら、ぞくっと来てしまいそうだった。

怜奈は当惑した。
自分は、ゲイになってしまったのだろうか。
いや、元々ゲイだったのだろうか。
美春は、特別可愛い顔をしていない。
うりざね顔の、のっぺりとした顔だ。
その美春の顔が、なんとなく好きになったきた。

『ああ、そんなあ・・?』
と怜奈は、頭を抱えた。

悩み始めて、1週間が経ったときだ。
昼休み、みんなが遊びから帰って来ているときだった。
今まで、一度も来なかった美春が、
怜奈のとなりがたまたま空いていたときに、そこに来て、
怜奈の肩に腕をからませた。
美春の何もかも、
『ああ、色っぽい。』と怜奈は、少し興奮した。

「キス、しよう。」と美春は唇を突き出して来た。
怜奈は、思わず目をつぶった。
(逃げなかったのだ。)
その内、柔らかい感触を唇に感じた。
『ああ、萌えてしまう。』怜奈は思った。

ほとんどの生徒が見ていて、
「おおおおお。」と言い拍手をした。
「美春、念願かなったな。初めてのキスだ。」と誰かが野次を飛ばした。
怜奈は、美晴が、もっとキスをしてくると思って覚悟した。
だが、その反対だった。
美春は唇を離し、玲也を見つめた。
「ごめんね。菅原君ごめん。逃げると思ったの。」
美春は、そう言って、自分の机に行って、顔を伏せていた。

生徒たちは、怜奈の席を囲んでいた。
「嫌じゃなかったのか?」
「ひょっとして、菅原も美春の仲間?」
「美春みたいなのタイプなのか。」
などなど。
「う~ん。よくわかんない。
 多分、海野君のこと、女の子って感じたんだと思う。」
怜奈は、そう言った。
怜奈は、性格がすこぶるよかったので、
生徒たちは、それ以上、怜奈をからかってはいけないと思った。
「さあ、解散、解散。」
と誰かが言って、皆は解散した。
美春は、心配そうに、怜奈を見ていた。

部活に入っていない怜奈は、真っ直ぐに校門を出て、
歩いていた。
「菅原くーん。」と言って後ろから、誰かが呼んでいる。
見ると、美晴だった。
美春は、追いついて、息を切らしていた。
「今日ごめんね。あたし、菅原君が、逃げると思ってたの。」
「ああ、気にしないで。ぼく、海野くんのこと、
 女の子に思えてしょうがなかったから。
 ちょっと、キスされたかったのかも。」怜奈は、にっこりした。

「ほんと?」と美春は、わずかにほほ笑んだ。
「菅原くんに、もう一人のあたしを見てもらいたいの。
 カラオケに行こう。」
「もう一人の海野くん?」
「あたし、ゲイじゃないの。言わば、女装子なの。」
「女装?」
怜奈の胸の奥に、ぽっと何かの灯が点った。

(つづく)


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家族4人の会話=紅白歌合戦=

家族4人の会話=紅白歌合戦=


新年になり、もう4日も経ちましたが、紅白歌合戦の会話を綴ります。

私「今年、aiko 出ないんだって?」
娘「がっかりね。でも、新曲出なかったから、しょうがないのよ。」
私「aiko の出ない紅白なんて、考えられないよ。」
妻「あなたの好きな、林檎ちゃんが出るから、いいじゃない。」
私「そうか、じゃあ、いいか。」

私「なんか、団体少女歌手、多くない。
  みんなAKBに見えるけど。」
息子「そう思って見ればいいじゃない。お父さん、好きでしょ。」
私「まあね。」

(西野カナ登場。)
私「わあ、この人が、西野カナかあ。いいねえ。」
娘「今日は、特別いいね。」
妻「背景がぴったりね。」
(4人、堪能。)
娘「細川たかしは、歌めちゃうまいよね。
  派手なバックに全然負けてないよ。」
妻「あの人は、特別よ。」
私「天童よしみ、よかったなあ。いつもと違ってた。」
妻「そうねえ。ああいうのもいいわねえ。」

(ゲラゲラボー登場。)
娘「ついに出た。可愛い!」
(みんなで、大喜び。)

娘「次は森進一かあ。日本エレキテルが、曲紹介かな。」
(だめよ、だめだめ・・を聞く。)
私「じゃあ、『年上の人』だね。」
(歌を聞きながら。)
息子「ああ、俺、だめ。歌詞の『だめよ ダメダメ』で、笑いそうになる。」
娘「あたしも、そうよ。エレキテルのギャグとかぶっちゃう。」
私「歌の後に、あの人たち出てくればよかったのに。」
妻「それじゃあ、曲紹介にならないじゃない。」
私「やっぱ、森進一は、プロだね。
  歌の『だめよ・・・』でニヤッともしないもんね。

私「V6懐かしいな。『愛なんだ~』が一番好きな曲だけど。」
娘「WAなっておどろう・・だよ。」
私「納得。紅白だからね。」

私「Perfume は、踊りうまいね。スタイルいいし。ももクロもいいけど。」
娘「出が、ダンサーだからね。ももクロは、口パクじゃないからすごいよ。」
私「え?紅白で、口パク、ありなの?」
娘「ないってことにしておこう。」

妻「次、絢香ね。あたし、好きよ。」
私「毎朝聞いたからね。あの歌聞くと、気持ちが明るくなったね。」
(歌に、堪能。)
妻「どんな顔の人か、やっとわかったわ。」

私「林檎は、いつ出るの。」
娘「その前に、キャリーが出るよ。お父さんめちゃ好きでしょ。」
息子「司会の吉高さん。ちゃんと言えるかな。ぱみゅぱみゅ。」
妻「何十回と練習して来てるわよ。
(みんなで、聞く。)
息子「ありゃー、言えてなかったんじゃない?」
娘「『ぱふぱふ』って聞こえたね。」
私「まあ、いいじゃない。ちゃんと言える方が、どうかしてるから。
  それより、次は、林檎だね。」
(椎名林檎登場。)
息子「今日、背が高い。どうして?」
娘「今日は、和風だから、花魁の高下駄履いてるんじゃない。」
私「美人だし、歌うまいね。」
娘「メイク、薄いのに。」
妻「いつも、こんな感じでいて欲しいわね。」
(みんなで、堪能。)

娘「スマップは、やっぱ年期だね。」
息子「これだけされたら、嵐やばくない?」
妻「トリだしね。」
娘「なんか、心配になってきたよ。」

(AKB登場。)
私「本家が出たね。可愛いね。」
娘「衣装が、めちゃいいよ。」
息子「わあ、胸にプラカードの仕掛けがある。」
私「いいねえ。カメラマンが大変だね。」
(AKBに堪能。)

娘「次は、美輪明宏だよ。『愛の賛歌』。」
息子「天上人の感じだね。」
娘「あ、歌詞が知ってるのと違う。
  ♪あなた~の燃える手で・・じゃない。」
私「あれは、岩谷時子だから、越路吹雪しか歌えない。」
娘「そうか。」

(いよいよトリ。嵐登場。)
息子「今日の振り付けは、昭和っぽくない?」
妻「でも、可愛いわよ。」
私「いいんじゃない。昭和の人、大勢いるから。」
娘「かっこいいのは、スマップに持って行ったのかな。」

(大トリ、松田聖子。)
娘「ついに聖子ちゃんだよ。」
私「神田沙也加のとき泣いてたね。」
息子「お母さんとして、堂々紅白の大トリ。かっこいいね。」

(歌の間に、聖子、あ、しまったのリアクション。)
私「どうしたの?歌詞間違えたの?」
娘「わかんない。でも、どうでもいいじゃない。」
(歌が終わる。)
妻「まあ、お見事だこと。」
私「ポップスのトリは、めったにないからね。」
娘「今年は、サザンも出たし、白の勝かな。」
息子「あのさあ、『アリーナの方はどうですか。』って聞かれたとき、
   『いやあ、どっちらけですよ。』って、桑田さんが言ったじゃない。
   あれ、すごい、カッコよかったよ。』
娘「そうそう。もうファン歴何十年って人が大勢来てるから、
  あんなシャレ言えるんだね。すごいよ。」

まあ、こんなことをいいながら、見ました。
何かの合間に、女装の男の子が出たのでした。
娘が、「あ、山田じゃない?」って言っていました。
山田涼介くんでしょうか。
簡単女装でしたが、シナが女の子で、色っぽく、
私は、かなり萌えてしまいました。
ビデオに撮っておくべきでした。

ではでは。

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実話:新宿編「ヘイ・ジュード」

今日2つ目の再投稿です。
先の投稿は、私にとっては、大きな出来事でしたが、
皆様にとっては、それほどでもない出来事ではないかと思いました。
そこで、もう一つ投稿します。
どちらかを読んでくださると、うれしいです。
===============================  

「ヘイ・ジュード」


お客さんの中には陽気な人もいれば、静かな人もいる。
当然だけど。

その日、偶然なのか、静かなお客さんが3人来た。
みんなさんそれぞれ、お一人で、ばらばらに。

その3人の男性が、そろったのは、10時を過ぎた頃だった。
みなさん、40歳の中ごろだった。
そして、黙々と飲んでいた。

ふとAさんが、ママと映画の話をした。
すると、Bさんが話しかけてきた。
それから、お二人で話をしている。

「最近、一番いいのは、『男はつらいよ』の山田洋次でしょう。」
「いや、大島渚の『新宿泥棒日記』じゃないかな。」
などと。
そして、Cさんも映画好きのようで、お話に加わり、
3人で、話がはずんでいった。

ママさんも私も眼中にない様子。

私はママに小声で、
「こんな時もあるんですね。」と言った。
「たまにね。お客さん同士で話してくれると助かるの。
 でも、お話は、聞いているのよ。」
とママは小声で教えてくれた。

3人の男性は、話しながら、水割りをどんどん飲んで行った。

映画のお話は、ずっと続いていた。

やがて、洋画に移り、ヒッチコックとかジョン・フォードとか。
アメリカの男優で一番の男は、ジョン・ウェインだとか。
カーク・ダグラスは、男っぽいと言われているけど、
ジョン・ウェインの半分も男じゃないとか。

11時を過ぎた頃、3人の男性は少しウィスキーが回り、
お話はどう巡ってか、ご家庭のことになっていた。

その内、Aさんは、ご自分のことを語り始めた。

「私はねえ、一人娘が5歳のとき離婚しましてね。
 私の浮気です。
 娘はもう成人になっているけど、どうもいい暮らししてないみたいなんですよ。
 私は今も仕送りしていますが、それじゃ足りないみたいで。
 それに母親は病気をしました。
 それで娘は、中学を出たら働き始めました。
 辛いこともあるだろうなあと思って…。」

Aさんは、ウィスキーで感傷的になったのだろうか、泣き始めた。

ママも私もあとの2人のお客さんも、だまって、Aさんの次の言葉を待っていた。

Aさんは、やがて続けた。
「私は、あの子の5歳まで、たっぷり可愛がったつもりです。
 でも、それっきりです。
 可愛がってやりたくても、私は帰れる立場じゃないですから。
 あの子は、私のこと覚えていてくれるのかなあ。
 これから先、大丈夫なのかなあってねえ、いつも思っています。」

Bさんが、Aさんの肩をたたいて、
「大丈夫だよ。心配しなくたって…。」と言った。

「あたしも、大丈夫だと思います。」私は言った。

私が急にしゃべり始めたので、ママも3人のお客さんも、
驚いて、私を見た。

「私の母は、私生児として生まれました。
 でも、5歳まで、父親にも母親にもすごく可愛がってもらいました。
 それから事情があって、
 祖母に当たる人に育てられました。
 祖母はお嬢様育ちで、働く人ではありませんでした。
 だから、ずーと苦しい生活で、貧しくて、
 小学校を出てから母が働いて、祖母と二人暮らしで来ました。
 辛かったと思います。でも、母は言っていました。
 人は、人生の中で思いきり可愛がられた時があれば、
 後は、一生やって行けるって。
 楽しかったその日のことを思い出して、明るくがんばれるって…。
 5歳まで自分を思いきり可愛がってくれた両親のことは、絶対忘れないって…。
 母は今、とても幸せでいます。」

私はそのとき、自分の頬に涙が流れているのを感じた。

Aさんは、じっと私を見て、
「そうかい。ナナちゃんのお母さんはそう言ったのかい。
 じゃあ、あの子も大丈夫かな。」

ママが、
「Aさん。ナナちゃんが大丈夫って言ってるんだから、大丈夫よ。」と言った。

「ちょっと音楽かけようかな。」とママは言い、
あるレコードをセットした。

流れて来たのは、ビートルズの新曲だった。

みんな、黙って曲に耳を傾けていた。

 ♪Hey Jude, don't make it bad 
   Take a sad song and make it better …

(いいかい ジュード しょぼくれるなよ
        悲しい歌でも 慰めにはなるさ)



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実話:新宿編「唐十郎が来た!」

再投稿いたします。
ここでは、40年ほど前にならって、有名人を「さん」付けなしで、書いています。
登場する唐十郎は、劇団「状況劇場」を率いる、
当時のアンダーグランドの旗手の一人でした。

=============================

12時を少し過ぎたときだった。
あわただしく2人の女の子が店に入って来た。
「ああ、12時過ぎちゃった。」
「ママ、お願い、チャージ無しで、ラーメン2つ、だめ?」
と言う。
「しかたないわね。いいわ。」と言って、ママはラーメンにかかる。

私はその二人を見て、内心驚いていた。
どうみたって、素人の女の子。
高校生くらい。
流行遅れのワンピースを着て、
ほとんどスッピン。
それに、髪型も、内巻きのおかっぱ。
昨日、故郷から新宿へ出てきたような、
アカ抜けない女の子二人だった。

こんな12時を過ぎたゴールデン街に来るような女の子とはとても思えない。

だのに、いかにも場馴れしている。

私はおしぼりを用意して、もって行こうとすると、
ママが私を止めて、
「あの子達にはいらないわ。」と言った。

その二人がラーメンを急いですすって去って行ったとき、
私はママに聞いた。
「あの人たちは何ですか?」
「どう見たって、今日東京へ出て来たような、娘でしょう。」とママは言った。
「ええ、このゴールデン街にいそうもない感じでした。」と私。
「新宿は恐いところよ。あの子達は、ぼったくりバーの、客引き。」
「ええ?!」と私。
「あの子達は、新宿駅のあたりで、ボストンバッグ下げて、迷子の振りしてうろうろしてるのよ。
 いかにも見かけ地方の子じゃない。いいおじさんがナンパしてくるのを待ってるの。
 で、声を掛けると、ナンパされた振りして、ぼったくりバーにうまく連れて行くのね。
 で、客にさんざんアルコール飲ませて、あの子たちはトンズラ。
 客は、だいたい10万円は請求されるわね。なけりゃ、有り金とられて、
 放り出される。
 10万円の内、あの子達の取り分は、まず4万円。店は6万円。
 大体1日に2人連れてくれば、OKって訳。」

「わあ、恐いですね。ナンパなんてするもんじゃありませんね。」
「そうよ。恐いんだから。とくに新宿わね。」
「ママのここは、すごく良心的ですよね。」
「まあね。ラーメン500円だし。」
「こういうお店もあるのになあ。」



あの女の子達は、疫病神のように、このお店の景気まで持っていってしまったのか、
その後、しばらくお客が来なかった。

やがて、やっと2人の人影があり、男性2人が店に入って来た。
私は、その男性の内の一人を見たとき、
心臓が止まるほど驚き、棒立ちになってしまった。

私の余りの様子に、ママが心配して、
「ナナ、どうしたの。早くおしぼり持って行って。」と言った。

おしぼりを用意する手が震えた。
『唐十郎だ。もう一人は「早稲田小劇場」の鈴木忠志だ…。』

私はそのころ、唐十郎に心酔していて、
著書をいつも布のバックに入れて、時あるごとに読んでいた。夢にまで見た人だ。
その人が私の目の前にいる。

私はおしぼりをもって、気を正し、唐十郎の前に、
「おしぼりをどうぞ。」と渡そうとした。
でも、その手が震えた。
ママが来た。お客様の前で手があまりに震えるのは失礼だ。

ママが、私に代わった。
「すみません。お気を悪くなさいましたか。」
ママは、そう謝り、陰に私を連れて行き、
「ナナちゃん、どうしたの。」と聞いた。
私はママに小さな声で、
「唐十郎なんです。」と言った。
「ナナちゃん、唐十郎のファンなの?」とママが小声で聞いた。
「ファンなんてもんじゃないです。」と私は言った。
「わかったわ。でも、知らんふりするのよ。
 お客様が名乗れば別だけど。できる?
 そばに付かせてあげるから。」とママは言った。
「うれしいです。がんばります。」と私は答えた。

「あの、ご注文を伺えますか?」と聞いた。
「あ、水割りとラーメン、鈴木さんは?」
「同じ。」
「かしこまりました。」ママに注文を告げた。
(間違いない。もう一人は、鈴木忠志だ。)

その内、別のお客が2人来た。
私は、いそいでおしぼりの用意をしたとき、
ママが、
「ナナ、いいわよ。ずっと付いていなさい。そうしたいでしょ?」と言ってくれた。
「すいません。」と私は言って、唐、鈴木両先生の前に立っていた。

何か話しかけてくれないかなあ、とずっと期待していた。
今日のドレスはステキだし、ポニーテイルにしているのに…。
しかし、お二人は、お話に夢中で、私のことなんか見向きもしてくれなかった。
お二人のお話を聞きたかったけれど、むずかしくて少しもわからなかった。

「お待たせしました。」
と私はラーメンと水割りをお二人に渡した。(チャンス!)
手はもう震えなかった。両先生は、
「あ、どうも。」と言った切り、またお二人で話し始めた。

結局、お二人は、2時間半いて、
私の顔もろくに見てくれなかった。
私は2時間半ずっと立ったままで、
水割りのおかわりをしただけだった。
一言も話しかけてもらえなかった。

3時ごろ、お二人はやっと席を立った。
「お勘定。」と言われて、私はママのそばに行き、
お客様からお金をもらって、おつりを渡した。

お二人が帰って行く。

「ナナ。」と小声でママに呼ばれた。
「追いかけて行きなさい。一言でもお話がしたいでしょ。」
「いいんですか。」
「店の外ならいいわよ。」
「サインもらっていいですか。」
「いいわよ。」ママからそう言われ、
私は、小部屋の私の布バッグの中から本とぺんを取り出して、
それを胸に抱いて、お二人を追いかけた。

「あの、あの。」と言った。
お二人は止まって、振り返った。
「あの、唐十郎先生のファンなんです。サインをいただけますか。」
「なんだ、私のこと知っていたの。」
「この本にサインしてくださいますか。」
唐十郎は、本を手に取り、
「『ジョンシルバー』じゃないの!この本、持ってる人は珍しいのに。」
そう言って、初めて私をまともに見てくれた。
「私が一番好きな唐先生の作品です。」
「ふうん。これが、私の1番だと思うの。」
「はい。」
「唐さん、喜んでるよ。」と鈴木忠志が、私を見ながら笑って言った。(どういう意味かな?)

唐十郎は本を取り、表紙を開いて、自分のペンでサインを書いてくれた。
「ええっと、あなたは、ナナさんって呼ばれていたね。」
「あ、私の名前を書いてくださるのですか。なら『純』でお願いします。」そう言った。
「『純』?ひょっとして君、私に戯曲を書いて送った?」
「はい。1ヶ月くらい前ですが。」
「『高屋町一丁目』?」
「そうです!」私は感激して飛び上がってしまった。
「返事が来ましたか?」
「いえ、まだいただいていません。」
「それは、すまないことをしました。
 あの作品は、スウィートな面はとてもよく書けているんですよ。だけど、
 人間はもっとどろどろした存在でしょ。だから、それを盛り込むとよくなりますね。」
唐十郎はそう言った。
「はい。ありがとうございました。」
「そうですか。ゴールデン街にいるあなたのようなお若い女性が書いたのですか。想像もしませんでした。」
唐十郎はそう言って鈴木忠志と共に去って行った。

私は、しばらくお店のことも忘れて、
本を抱きしめ、夢心地で見送っていた。


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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