2014年 年末のごあいさつ

『年末のごあいさつ』

気が付くと、大晦日ですね。
今年は、不調ながらも、よく書いて来たなと自分では、思っています。
1,2月は、母の介護があり、私は、母のマンションにいましたが、
毎日大変だったにもかかわらず、
何とか書いていて、『ウルトラ美容師』を書くことが出来ました。
これは、『日本カリスマ美容師チャンピオン大会』、『有香の布のお店』と、
続いていて、長いお話になっています。
この3作品は、これまで、たくさん書いてきた中でも、
とてもよく書けていると、自分では思っています。

また、この3作のあいだに、「スーパー洋子建築課構造審査員」も書いています。

2014年の作品では、『ウルトラ美容師』の3部作が一番いいと思っています。
その他、過去の創作では、
『うつけの雪姫』『幕末を生きたIS大川雪之介』、
たくさんある「スーパー洋子」の中で、暴走族と戦う物、
天才少女希来里と向かう物、四天王と戦う物、
ライバル私立高の白川浩二と戦うもの、
他に、「女人変化」もので、小次郎と戦うもの、
高島忠男シリーズで、ルーレットの場面が出てくるものなどが、好きです。
(題名を忘れてしまっているのです。)

まだまだ、全部見るのも大変なほど、たくさんよく書いたなあと思います。
このように書き続けて来れましたのも、皆様が、コメントをくださったり、
メッセージで励ましてくださったおかげです。

来年も、たくさん書いて行けたらいいなあと思っています。
皆さまが読んでくださることが、一番の励みです。
来年もよろしくお願いいたします。

では、よいお年をお迎えくださいませ。

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男装の女子は、トイレどっちに入るの?女装の男子は?

私の考えが甘く、この記事は、一端削除いたします。
大変、申し訳ありません。



今のところ、このように訂正します。
『女性であることを証明できるのも(運転免許証、パスポートなど)が無い限り、
 女子トイレに入るべきではない。』

※皆様の安全を考えると、今は、こう言わざるを得ません。

私ISは、「中性」って呼ばれるのが、少し苦手です

私ISは、「中性」って呼ばれるのが、少し苦手です


私は、クラインフェルター症候群。一般には、ISに分類されます。
「IS」は、Inter Sex または、Inter Sexual の頭文字です。
Inter には、「死体を埋める」という恐い意味があるのですが、
Inter-と後に何かが付くときは、「間」という意味らしいです。

この「間」言わば「中間」というのは、なかなか意味がビミョーです。

◆「足して2で割れる」ものと「割れないもの」があります。
「白」と「黒」の中間は、絵の具なら、足して2で割ることができ「灰色」です。
「甘い」と「塩辛い」も、砂糖と塩を混ぜて、「甘辛い」なんてできそうです。
◆ところが、
「ある」と「ない」は、足して2で割れません。つまり、「中間」は、あり得ません。
Tシャツの「前」と「後ろ」も、中間がありません。
同じく「表」と「裏」も、中間がありません。

で、本題なのですが、「中性」「中間の性」は、どっちの部類なのってことなんです。
「男と女の中間って何?」そもそも「男と女の中間ってあるの?」
そんな疑問があります。

私自身を例にとります。
裸になった私を後ろから見ると、ほぼ女性でした。
しかし、前から見ると、乳房がなく、男の証があり、男性です。
じゃあ、私は何?と考えます。
「前と後ろには、中間がなかったはず。」
「表と裏も、中間がない。」

『私の前=男』と『後ろ=女』には、中間がないはず。じゃあ、私は何?
こんなことを、若いときひどく悩みました。

今では、悩んでいません。
こんな言葉に出会いました。
Disorders of Sex Development(略して)「DSDs」
日本語にするなら、「性の発達障害」。

医学的には、「性分化疾患」という言葉が正式であるようですが、
私には、「性の発達障害」という方がぴったり来ました。

これなら、私は、男としても、女としても考えられます。
「女」と考えれば、乳房がないこと、生殖機能が男であることが、障害。
「男」として考えれば、体形が女性的であること。声が女性的であることが、障害。

私は性自認が男でした。
(女装愛好という、ややこしいものを持っていましたが。)
そこで、「男子」の視点で、自分の障害を克服しながら、生きて行こうと、決めました。
そして、私は、「中性」ではなく、
「性の発達障害を持った男子」と考えることができました。

IS(半陰陽)と言葉の違いだけですが、私にとっては、とても大きな違いでした。

しかし、「性の発達障害」という言葉は、知名度を得ていませんし、
日本で使われる正式な医学用語でもないようです。
だから、聞かれたときは、「ISです。」と、言っています。

「性の発達障害」(DSDs)という言葉が広まることを、願って止みません。

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<最終話>目の見えないルル③「視覚障者用ナビゲーター・完成」

いつまでも長くなりそうで、この第3話を最終回にしました。
読んでくださりありがとうございました。
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<最終話>目の見えないルル③「視覚障者用ナビゲーター・完成」


圭太は、ネットでいろいろ調べながら、
ほぼ徹夜で、ナビゲーターの設計図を書いた。
説明書と合わせて、A4の紙で10枚になった。

次の日、ルルに話したくて、大学の正門に朝早くに来た。
ルルが来るのが待ち遠しくてならなかった。
やがて、ルルが白杖を付いてやってきた。
圭太は、ルルの方に走っていった。
「わあ、圭太?どうしたの?こんなに早く。」とルルは言った。
「目が見えなくても、知らない所へ行けるナビゲーター考えたの。」
「ほんと、わあ、すごい。」とルルの顔が輝いた。
「ぼくができるのは、設計図を書くことだけ。
 盲人用の支援器具を作っているところに、設計図を見せて、
 できるかどうか、聞いてみたいの。
 ルルもいっしょに行こう。」
「うん。あたし、いっしょに行った方がいいよね。」
「もちろんだよ。」



大学は、早く切り上げて、午前10時半に、
圭太とルルは、「高木盲人支援器具製作所」というところの応接間にいた。
社長と技術部長という人が、設計図を見てくれていた。
技術部長は、40歳くらいの細身の人だった。

圭太は、就職の面接のときのように、胸をドキドキさせていた。
それは、ルルも同じだった。

「どうかね、高原君。できそうかね。」
社長が言った。
「盲人用のナビゲーターは、市販に出ていることは出ていますが、
 ここまで、高水準なのは、まだないです。」
「作れそうかね。」
と、人の好さそうな社長が言った。
「このナビゲーターに必要なものは、個々には、すでに開発されています。
 障害物探知機、音声認識機などです。
 それを組み合わせて、まず、単純なのもは作れます。
 あとは、音声認識と音声ガイドの能力を高めていけば、
 かなり使えるものになります。
 今作れるのは、分厚い本くらいになると思いますが、
 将来的にスマホくらいにできる思います。」
「ほんと、ですか。」と圭太は目を輝かせた。
「この、落し物を探す能力ですが、床に落とした10円玉くらいなら、
 なんとかなります。
 見失った人形みたいなのは、困難です。」
「採算は合うかね。」と社長。
「日本の盲人施設や学校で、200くらい。
 世界に売り出せば、2000は、売れるでしょう。
 1台2万円として、採算は合います。
 しかし、社長、これは採算の問題じゃないでしょう。
 このナビゲーターで、どれだけの視覚障害の人が助かるでしょうか。
 私は、燃えますね。」
高原の言葉を聞いて、社長はうなずいた。
圭太とルルは、うきうきとした。

高木製作所は、試作品を作る約束をしてくれた。
早ければ、3日でできると言われた。

二人は製作所を後にした。
「あたし達運がいいね。初めの製作所でOKだなんて。」
「そうだね。技術部長の高原さんて、いい人だったね。」

圭太とルルは、製作所からの返事を待ちに待った。
そして、ちゃんと3日後に電話がかかった。
試作品ができたという。
試したいので、2人でまた来てほしいとのことだった。

幸い、圭太もルルも、1限しかない日だった。
二人は、ドキドキしながら、製作所へ行った。

ナビゲーターは、分厚い本くらいで、
肩から下げられるようになっていた。
イアホンが付いていた、それを耳に入れる。

「目的地の入力ですが、
 10のボタンで、電話番号を打つか、
 はっきりした声で、住所を入力するかです。」
高原は、言った。
ルルは、電話番号を押してみた。
すると、イアホンから、
「○○市△△町6の11の108のお宅に行きます。」
と声がした。」
「わあ、感激、あってる。」とルルは歓喜した。

「機器は2台作りました。
 その1台をしばらく使ってください。
 後日、欠点などを教えに来てください。」
と高原は、言った。

ルルと圭太は、高原と社長に深くお礼を言って、出発した。
ルルは、ナビを肩にかけ、白杖も使いながら歩いた。

「2時の方向に、30m言ってください。」とナビ。
「あと5mを左に曲がります。」
「ここを左です。」
しばらく行くと、母子の2人が来た。
「人が2人来ます。」とガイドの声。
ルルが近づいていくと、母と子は、道を空けた。
「人がいなくなりました。真っ直ぐ歩けます。」

「わあ、すごい!」とルルは叫んだ。
「うん。イアホンの音、ぼくにも、聞こえてる。
 人も探知してくれたね。」圭太も興奮して言った。


ルルのアパートに着いた。
二人は、中に入り、床の10円玉を感知するかどうかやってみた。
「探知」ボタンを押して、切り替えた。
ルルの知らない所に、圭太は、10円玉を置いた。
ルルが、ナビをONにした。
「7時の方向、2m50cmのところです。
 障害物の下です。」
障害物とは、テーブルのことだと思った。
ルルは、身をかがめ、テーブルの下に10円玉を見つけた。

わあ~と二人はうれしくて抱き合った。
圭太は、すぐに、製作所の高原に電話した。
「ちゃんと、目的地につきました。
床に置いた10円玉を見つけました。ありがとうございます。」
「そう、やったあ!ぼくもうれしいですよ!」
と、高原の喜ぶ声が聞こえた。

圭太とルルは、感無量で、ベッドに背を持たせ、
下のジュータンに並んで座った。
そういえば、ルルの部屋は、どこも薄暗かった。
ルルは、目が見えないのだから、明るくする必要がない。
そう、気が付いた。

「圭太は、たくさんいいことをしたから、女の子になれるかも知れない。」
「ほんと?じゃあ、ルルも男の子になれるの?」
「あたしは、圭太にくっついていただけだから、
 いいことしたとは言えない。」
「そんなことないよ。ナビゲーターだって、
ルルがいたから、できたんじゃない。」

「魔法使いが、この世にいるって、知られてはいけないの。」
「どういうこと。」
「圭太が女の子になれたら、あたしのことを忘れる。
もし、あたしが、男の子になれたら、魔法使いになって、
圭太のこと忘れる。このことは、変えられない。」
「そんな・・。」圭太は、目を潤ませた。

「あたしには、圭太の女の子の姿が見える。
 とってもステキな女の子。」
「ぼくは、ルルの中の男の子が見えない。」
「少しだけ、圭太に見えるようにしてみるね。」

ルルは、立って、ある言葉を唱えた。
そのとき、圭太は見た。優しい顔の男の子だ。
「ルル、見えた。」圭太が言うと、男の子は消えた。

「圭太。」とルルは言った。
「あたし達は、偶然にあったのじゃなくて、
 あたしより、ずっと強い力の魔法使いがいて、
 私達を会わせてくれた気がするの。
 あたし、自分の魔法の力で、圭太に出会ったと思ったけど、
 考えてみたら、あたし、自分のために魔法を使えないの。」
「そうなの?もう一人いるの?」
「あたしを女の子にした先生。その先生なら、やさしい魔法使いだから、
 きっと、あたし達を、再び会わせてくれる。そう信じることにする。」

「そう。でも、ぼくは、ルルと別れるのが辛い。
 ぼくの心は、女の子だけど、ルルが好きでたまらない。」
「あたしも。心は、男の子だけど、圭太が好きでたまらないの。」
「いやだよ。ルルの記憶を失うなんて、絶対いやだ。」
「あたしも、圭太と別れるのが辛い。魔法使いになんか、
 戻れなくてもいい。」

二人は抱き合った。
そして、熱いキスをした。
涙が、とめどなく流れた。



気が付くと、圭太は、自分の部屋にいた。
部屋の感じが、前と少し違う。
少しぼーとしていた。

「圭子と朱里、リンゴがむけたわよー。」
と母の淑子の大声が聞こえた。
「圭子?」
なんだか変な気がするが、それが何だかわからない。
下に行くときに、ドレッサーを見て、洋服をチェック。
赤い、ギンガムのワンピース。
髪も長い自分。

階下のキッチンにみんな揃っていた。
「いただきます。」をして、みんなでリンゴを食べ始めた。
「ねえ、あたし、昔から女の子だった。」と圭子は聞いた。
「何言ってるの?あなたは、赤ちゃんのときから女の子よ。」と母が笑った。
「お姉ちゃん、しっかりして。」
と高2の朱里が言った。
「うん。夢でも見たのかな。」
圭子は、元気を取り戻して、リンゴを食べ始めた。
リンゴを食べ終わった頃、不思議な感覚は、すっかりと消えた。

数日が経った。
午後の3時ごろ、圭子は、学生食堂の一番隅っこで、
ガラス窓から、外の歩道を眺めていた。

その内、男子学生が、数人歩道をやってきた。
その中の一人に、圭子は、少しときめいてしまった。
油気のないぱさぱさの髪。
背は、170cmくらい。
笑顔がステキだった。

その男子学生と目が合ってしまった。
圭子は、さっと視線を外したが、その男子学生が気になっていた。
男子学生は、歩を止めた。
そして、みんなに「悪りぃ。」なんて謝り、
食堂の中に一人で入って来た。
そして、一番端っこの圭子の前に座った。

「突然、ごめん。君、彼氏いる?」と言った。
「いないけど。」と圭子は言った。
「じゃあ、俺と付き合ってくんねえ。
 俺、君に一目ぼれした。
 あ、俺、村上ルカ。
 『ルカ』って名前、女みてーだろ。
 でも、スペイン語だと、男名前なんだって。」
「あたしは、大野圭子。」
「わあ、名前教えてくれるの?」
ルカは、にんまりして、「うふっ」と言った。
「うふっ。」を聞いて、圭子の胸が、わずかにドキンとした。
しかし、それがなぜだかわからなかった。

「あたし、何か食べる物買ってくる。
 ルカの分も買ってくる。何がいい?」圭子は言った。
「俺、コーヒーダメだから、牛乳とドーナツ2つ。」
「そう。」
圭子は、こんな場面が前にあった気がした。

圭子は、ルカに背を向けて歩きながら、
なんだかやって見たくて、「うふっ。」と言ってみた。
ああ、これ、すっきりすると、圭子は思った。



圭子の家の夕食。
「お姉ちゃん、何かいいことあったかな?
 なんだか、にこにこしてるよ。」
と妹の朱里がいった。
「そんなこと、ない。」
と圭子はいいながら、頬が赤くなってしまう自分を恨めしく思った。
「いい人がいるなら、紹介しなさいよ。」と母の淑子。
「そんな、まだ、今日会っただけなのよ。」と圭子。
「あ、自分から、言っちゃってる!」と朱里がからかった。
3人が、笑った。

夜の9時。
お風呂を終えた朱里は、パソコンに向かっていました。
すると、少し開いたドアから、黒猫が入って来ました。
黒猫は、ぴょんと、朱里のパソコンのそばに飛び上がり、
スクリーンを覗いて、ニャーと鳴きました。
「ルルも最後が気になるの?あと数行で終わりだよ。」
朱里は言いました。

朱里は、その数行を書き始めました。
『ルルは、人間として、ルカという男の子になりました。
 二人は、無事出会いました。二人共、過去のことはみんな忘れています。
 知っているのは、黒猫のルルと妹だけ。
 でも、もうすぐ、この二人もすぐにすべてを忘れ、魔法が使えたことも忘れます。
 K子とルカは、いつまでも幸せに暮らしました。

 あ、そうそう。盲人用ナビゲーターは、その後改良をかさね、スマホくらいに小さくなり、
 多くの、視覚障害の人々の助けとなりました。でも、初めの設計者は、
 なぜか、誰だか誰にもわかりませんでした。

 「男の皮をかぶった女の子」 完  』


 
「やったあ!ついに書き上げた。めでたし、めでたし。
 ルル、もうすぐ、あたし、ルルの言葉がわからなくなるよ。」
 「ニャー。」とルルは鳴きました。
朱里は、手を丸めて唇に当て、「うふっ。」と笑いました。
そして、すべてを忘れました。

パソコンに、朱里が作った物語だけが、残っていました。


<おわり>


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<第2話>目の見えないルル②「男の皮をかぶった女の子」

少し、だらだらと長くなったかなと、気にしながら投稿します。
読んでくださるとうれしいです。
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<第2話>目の見えないルル②「男の皮をかぶった女の子」


「ぼく、大野圭太。」
「あたしは、ルル。」
「ただのルル?」
「うん。ただのルル。」
「魔法使いにぴったりの名前だね。」
「私が、魔法使いだって、簡単に信じちゃうの。」
「うん。さっき、ぼくを強くしてくれた。
 魔法以外、考えられない。」
「あれは、あなたが本気であたしのために怒ってくれたから、
 できた魔法なの。だから、ほとんどあなたの力。
 今のあたしは、誰かに力を貸すことだけ。
 自分一人では、何もできない。」
「そうなんだ。」と圭太はルルを見つめた。

「あのう・・。」と圭太は口ごもり、
「ぼく、あのでかい男に言うとき、女言葉使ってたの聞いた?」
「うん。もちろん。」
「うわあ。ぼくね、興奮すると、女言葉出ちゃうの。
 恥ずかしいから、怒ったり、興奮したりしないようにしてるんだけどね。」

「あなたは、男の皮をかぶった女の子なのよ。
 だから、女言葉が出て来ても、当然。」
「そうなの?」と圭太は身を乗り出した。
「うん。あたしは、女の皮を被った男の子。
 乱暴でいたずらで、人の気持ちなんか考えない子だった。
 で、魔法を乱用した罪で、女の皮を被せられ、
 目を見えなくされ、街の中に落とされた。」

「じゃあ、ルルの中身は、男の子なの?」
「そう。」
「いいことをしたら、元に戻れるの?」
「おとぎ話なら、たいていそうよね。」
「じゃあ、おとぎ話みたいにはいかないの?」
「うふっ。」とルルは、笑った。
「おとぎ話のとおり、いいことをしたら、戻れるの。」
「じゃあ、いいことができればいいね。」

「あなたの男の皮をとってあげること。
 あたしは、そう決めて、圭太に会いに来たの。」
「そうだったんだあ。じゃあ、ここで会ったの偶然じゃないんだね。」
「うん、そう。でも、どうすればあなたの男の皮をとることができるか、
 それが、わからないの。」
「いっしょに考えよう。」
「うん。」ルルは、そう言って、うふっとまた笑った。
(「うふっ」は、ルルの癖かも知れないなと圭太は思った。)

「ルルは、この大学の学生なの。」圭太は聞いた。
「うん、この大学は、盲学部があるから。」
「じゃあ、今までは、盲学校に行ってたの。」
「そう。そこで、高校までの勉強をしたの。」
「いつから、目が見えなくなったの。」
「6年前に。」
「苦労したね。」
「おかげで、人の親切のありがたさがわかるようになった。」
「そうなんだ。」

「いいもの見せるね。色がわかる小道具。」
「魔法で?」
「ちがう。」
ルルは、そう言って、マッチ箱くらいのプラスチックの箱を取りだした。
そして、それを、圭太のセーターに向けた。
ルルが、ボタンを押した。
「緑です。」と箱がしゃべった。
「わあ、すごい。当たりだよ。」
「この機械は、色を教えてくれるの。音楽が流れない信号に使える。」
「ふ~ん、そんな道具や機械があるんだね。」
「工夫すれば、ほとんど不自由なく暮らせるよ。」
「そうなんだ。」
「圭太の顔だってわかるよ。」
ルルは、そう言って立つと、圭太の顔に両手を伸ばして来た。
圭太が、顔を近づけた。

ルルは、圭太の顔を10本の指でそっと触った。
「圭太は、男の皮を被っていても、女の子のように可愛いね。」とルルは言った。
「だから、女みたいだって、からかわれる。」
「怒ったとき以外、いつ女の子の言葉が出ちゃうの?」
「うれしいとき。『キャー!やった!あたし、うれしい!』みたいに。」
「悲しいときは?」
「すぐ泣いちゃうから、言葉は出ない。」
「うれしいときも、出るんだね。」
ルルは、そう言って、しばしうつむいて、考えていた。

「あたし、そろそろ行かなくちゃ。」とルル。
「どこへ?」
「盲学校でアルバイトしてるの。
 あたしの生活費。」
「そう、駅に行く?」
「うん。」
「じゃあ、駅まで一緒に行こう。」

大学を出ると、そこは学生街で、通りは、若い人であふれている。
ルルは、白い杖を4つに折りたたんで、圭太の腕につかまっている。
「圭太は、視覚障碍者のヘルパーになったことあるの?」
「ないよ。どうして?」
「みんなわかってるから。圭太は、あたしを腕につかまらせた。」
「ぼくが、ルルをもったら、ルルは連れて行かれる気がして恐いでしょう。」
「来る人と、ぶつからない。あたしがいること、計算に入れてる。」
「ルルの分、離れてすれ違うようにしてる。」

「狭いところは、あたしを圭太の真後ろに立たせる。」
「うん、そうしないと、ルルが通れない。」
「歩きながら、あたしに景色を話してくれる。」
「どんな道を歩いているか、知りたいでしょう。」
「圭太は、不思議な子。人を助ける方法をみんな知ってる。
 あのドーナツもうれしかった。」
「ドーナツは、思いついただけだよ。」
「うふっ。」とルルは言い、圭太の腕に抱き付いて来た。

「ねえ、ルルが一番困るときって、どんなとき?」圭太は唐突に聞いた。
「知らないところへ一人で行くときかな?
 あと、ものを失くしたとき。」
「なるほど、そうだよね。」

電車を2駅乗ったところで、ルルは、降りて行った。
圭太は、ものすごく淋しい気持ちになった。
自分は、女子なのに。
なんだ、女の子同士の友情と考えれば普通のことだ。
あ、ルルの中身は男の子だと言ってた。
じゃあ、男女の気持ちなのかな。
「うふっ。」と、圭太は、ルルの真似をしてみた。
あ、心がすっきりする、と圭太は発見した。

圭太の家の夕食。家族は4人。
父・洋介(細身)の正面に圭太が座る。
右に、母・淑子が座る。美人。
左に妹の朱里(あかり)が座る。美少女。
朱里は、高校2年。圭太の1番の理解者である。

いただきますをして、少し経って圭太は言った。
「今日、魔法使いの女の子に大学で会った。」
「ほんと、お兄ちゃん。」と朱里が目を輝かせた。
「でね、ぼくは、男の皮を被った女の子だって言われた。
 いつか、ぼくの男の皮を、はいでくれるって。
 だから、ぼく、もうホルモン打ってなんて言わない。」と圭太。

「まあ、単純だこと。男の皮って、それは、『比喩』でしょう。
 皮は、体。中身は、心っていうね。」と母の淑子が言った。
「うまい言い方するもんだなあ。
 これで、圭太が、ホルモンって言うの止めてくれたら、
 父さんたち悩まずに済む。上出来の比喩だ。」と父の洋介が言った。

「あたしは、信じるよ。」と朱里が言った。
「お兄ちゃんが、男の皮を被った女の子って、
 すごくイメージ湧くもの。」

「その子、目が見えないの。
 でね、その子にわざとぶつかった柔道部のでかいワルがいて、
 ぼく、ものすごく腹が立って、そのワルを懲らしめて、
 最後に、女の子に謝らせたの。
 ぼくが、そんなに強いはずないじゃない。
 その子が、魔法でぼくを、そのときだけ、強くしてくれたの。」と圭太。
「わあ、最高!お兄ちゃんやったね!」
「うん、やったんだ。」

二人で、盛り上がる兄と妹を見て、
父母は、首を傾げながら、顔を見合わせた。

夜、自分の部屋で、圭太は考えていた。
『目が見えなくても、知らないところへ行ける道具・・。
 道案内と言えば、ナビゲーター。
 目の見えない人なら、液晶画面がいらない。
 その代わり、行き先を音声入力できること。
 方向音声案内は、カーナビがすでにその機能を持っている。
 障害物探知機があればさらにいい。
 柔らかいもの(人)、固いもの(電柱)を判別できれば、さらによい。
 障害物探知機があれば、物探しにも応用できるかも知れない。』

この思いつきに、圭太の胸に喜びがあふれて来た。
「キャー!やったー!あたし、うれしい!」
と、圭太は、バンザイをした。
圭太は工学部だ。

(つづく)


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メルヘン:目の見えないルル①「圭太とルルの出会い」

久しぶりにメルヘンです。このお話は、チャップリンの「町の灯」と
韓国映画「ただ君だけ」を、参考にして、書きました。
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メルヘン:目の見えないルル①「圭太とルルの出会い」


広い大学食堂の一番隅っこで、
大野圭太は、コーヒーを飲みながら、ガラスの外を眺めていた。
5月の中旬、道に低い塀を作っているつつじが綺麗だ。
その道を歩いてくる女子学生たちを、圭太は眺めていた。
髪の長いオシャレな女子学生を見ると、
うらやましくて、胸がつぶれそうになる。
『自分も、女の子になりたい。
 オシャレをしたい。メイクもしたい。』
そんな思いで耐えがたくなってくる。

物心ついたときから、圭太は、自分は女の子だと思って来た。
だが、自分の体は、男の子だった。
黒いランドセルを背負って、小学校の6年間通った。
いつか、家族に自分は女の子なのだと、きちんと伝えたい。
それが、叶わないまま、大学生になった。
1つ、髪を肩まで伸ばしていることが、夢の実現だった。
圭太は、髪を後ろで1つに結び、前髪は垂らしていた。

水曜日の午後3時、食堂はすいていた。
まばらにしか学生がいない。
圭太が窓の外から目を離し、広い食堂に目を向けたときだ。
赤い服を着た女の子が、白い杖を突きながら、
圭太のテーブルの向かいの通路を歩いて来る。
その子は、片手に白い杖、もう片手に、トレイを持っている。

ところが、同じ通路を、金ボタンの学生服を着た、縦にも横にも大柄な3人の学生が、
反対側から歩いて来る。3人の学生が避けなければ、衝突だ。
白杖の子に対し、3人は当然道を空けると思っていた。
ところが、先頭にいた一番大柄な学生が、赤い服の子に、ぶつかったのだ。
女の子は、飛ばされ、トレイのものも、床に落ちた。
「杖ついてんなら、俺が来ることわかっただろう。」
先頭の学生は、そう言ったのだ。

圭太の心に怒りの炎が燃え上がった。
圭太は、テーブルを回って、まず女の子を立たせ、服のごみをはたき、
トレイの上にあった、牛乳パックと、2つのドーナツを拾った。
そして、大男をにらみつけて言った。
「この人が目が見えないことくらいわかったでしょう。
 それなのに、なによ。わざとぶつかったとしか見えなかったわよ。
 謝りなさいよ!」
圭太はそう言った。
すると、3人の学生がニヤニヤした。
「お前、男じゃねえの。それとも、女か。」
「男よ。悪い?」圭太は言った。
「男なら、容赦しねえ。てめえ、誰様に向かって言ってるか、わかっているのか。」
男はそう言って、圭太の胸倉をつかんだ。
そして、圭太を宙に持ち上げた。
男は、180cmは越えている、圭太は、163cmだ。
「男のくせに、女みたいな言葉使いやがって、
 目を覚まさせてやるか。」

男は、そう言って、空いた右手を拳にして、
圭太の頬を殴りに来た。
だが、そのパンチを、圭太の左手が、がっちり受け止めつかんだ。
そして、胸倉をつかんでいる男の左手を、右手でつかんで、
ぐいっと外側にねじって行った。
そのまま、男は圭太に腕をねじられ、
後ろ手に取られた。圭太は、締めあげた。
「痛っ、痛っ、止めろ、うううう。」
大男は、腕を取られたまま、床の上に胡坐をかいた。

すいている食堂にいた50人ほどの学生は、みんなそばに寄って来ていた。
「謝りなさい。」圭太は言った。
「ううう、何のこれしき。」と男が言ったので、
圭太は、ねじる手に力を入れた。
「わかった、謝りゃ、いいんだろう。謝るから手を離せ。」
「じゃあ、いいわよ。」
と、圭太が、女の子のところへ行こうとすると、
男が、低い姿勢で後ろから、圭太の両足をタックルしに、とびかかって来た。
見物人が、「あああ。」と言った。
タックルより、ほんの少し早く、圭太は高く宙にジャンプしていた。
そして、前のめりになっている男の後ろ首を、
お尻で、どん!とつぶし、男は、もろに顔を床にぶつけた。
鼻血と唇を切ったのか、床が血に染まった。
圭太は、男の頭を両手でつかみ、それをねじって行った。
「ううううう。」とうめく男の首が、90度ほどねじられた。
「やめてくれ、俺を殺す気か。」男は、目を圭太方に寄せて必死の声で言った。
「もう、いくら謝っても、信じない。人を一度欺いたら終わりよ。」
圭太は、そう言って、男の首を120度ひねった。
圭太に向ける男の目に恐怖の色を見た。
男は参ったをした。

「わるかった。ごめん。」
と男は、正座をし、両手を付いて、女の子に謝った。
観客たちが、わーわー言って、拍手をした。

「床の血をちゃんと拭いてから行くのよ。」
男は、上着とTシャツを脱いで、Tシャツで必死に床を拭いた。
後の2人は、手伝わず見ていた。
そして、3人で逃げ去った。

「なぜ、俺を助けなかった。」と男は、2人に言った。
「助けても、よかったのかよ。
 女みたいな奴相手に、助太刀なんかしたら、柔道部の恥だろうよ。」
「だけどよ・・あいつは何者だ。」
「知らねーよ。」
などと、男は言われていた。
どうも、あとの2人は、大した悪ではないらしい。

「あいつ、柔道部1年の、どうしようもないワルなんだよ。」
「君、よく勝ったな。」
「すごいよ。」
などと、圭太は、みんなから言われた。

みんなにニッコリして、圭太は、女の子とテーブルの端に行った。
二人で、顔と顔を合わせて座った。

「ありがとう。」と女の子は言った。
女の子は、目を開けていたが、ほんの少し視線がずれていた。
「ぼく、あんな強くないのに、どうしたんだろう。」
「あたしが、少しお手伝いしたの?」
「え?君、魔法使いなの?」
「うん、そう。でも、失格魔法使いってとこかな。うふっ。」
と女の子は笑った。

「ちょっと待ってて。」と言って圭太は席を外し、
トレイにドーナツを2つ買ってもってきた。
「床に落ちたドーナツの代わりに、これ食べて。
 ぼくは、床に落ちたの平気だから、君のをもらうね。」
「ありがとう。やさしんだね。」
女の子は、圭太の言葉を聞いて、幸せそうにそうに笑った。
(目が見えなくなってから、人の親切が心に沁みる。)

可愛いなあと、圭太は、女の子を見ていた。
赤いワンピースに、赤いポンチョを着ている。
圭太は、女の子に恋はしないのに・・。

(つづく)


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私の好きな『ベスト3』

メリークリスマス!


私もいい年になりまして、これまでのベスト3を考えてみました。
(ラックのベスト3なんて、どうでもいいよ、と言われそうです。汗)
若い方はご存知ないものも多く出てくると思います。
皆様の好きなものが、1つでもありましたら、うれしいです。

<私の好きなベスト3>

・癒しの曲
 「素晴らしきこの世界」ルイ・アームストロング
 「アメイジング・グレイス」
 「テネシー・ワルツ」
 ※鬱でたまらなく辛いとき、この3曲に癒されました。

・好きな歌手
 「坂本九」「ボニー・ピンク」「つじあやの」
 ※ボニー・ピンク、つじあやのは、ファンクラブに入っていました。

・好きな外国の歌手
 「ザ・ビートルズ」「エルヴィス・プレスリー」
 ※中学生時代は、ビートルズ一色でした。

・好きな男優
 「クリント・イーストウッド」「チャールズ・ブロンソン」「豊川悦司」
 ※クリント・イーストウッドは、晩年の作品が好きです。

・好きな海外の女優
 「ジェシカ・アルバ」「アンジェリーナ・ジョリー」「アニタ・ユン(香港)」
 ※ジェシカ・アルバの「ダーク・エンジェル」は、最高にステキでした。

・好きなラブストーリー
 「アパートの鍵貸します」「ラブレター」by 岩井俊二
 「君さえいれば―金糸玉葉-」アニタ・ユン
 ※「君さえいれば」は、偶然にテレビで見て、感激しました。

・好きな韓国女優
 「ハ・ジウォン」in (ファン・ジニ) 「ハン・ヒョジュ」(in トンイ)
 「イ・ヨウォン」in(善徳女王)
 ※「ファン・ジニ」に出てくるハ・ジウォンさんは、絶世の美女です。

・好きな韓国ドラマ
 「トンイ」「善徳女王」「アイリス」
 ※「アイリス」に出てくるキム・ソヨンさんが、たまらなくステキでした。

・思い出の映画
 「眠れる森の美女」ディズニー・アニメ
 「サウンド・オブ・ミュージック」ジュリー・アンドリュース
 「となりのトトロ」
 ※子供のときから、20回以上見た映画です。

・何度も聞いた曲
 「ギリギリchop」by B’z 「負けないで」by ZARD
「ボーイフレンド」by aiko
 ※鬱のとき気合いを入れるため、3曲とも1000回くらい聞きました。

・感動した本
 「罪と罰」ドストエフスキー 「金子光晴 詩集」
 「オリエント急行殺人事件」アガサ・クリスティー
 ※金子光晴は、私の心の詩人です。

・好きな絵本作家
 「林明子」(こんとあき)「長新太」(なんじゃもんじゃ博士)
 ※林明子の「こんとあき」は、愛してやまない絵本です。

思い付きで、書きました。
まだまだ、ジャンルがあると思いますが、
この辺で、止めておきます。

見てくださり、ありがとうございます。


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実話「感じの悪さ最悪のインタビューを受けた」(後編)

実話「感じの悪さ最悪のインタビューを受けた」(後編)


腹立たしくて、腸が煮えくり返るようでした。
私は、次の日新聞社に行くと言いましたが、
その足で、新聞社へ行きました。
今日か翌日の1番に大森氏が必ず、自己防衛の手回しをすると思ったからです。

電車に乗り、途中からタクシーで行きました。
(費用は、社に請求するつもりで、領収書をもらいました。)
社に入ると、「お客様案内」と書かれた部屋がありましたので、
事情を話し、大森氏の上司に当たる人に来てもらいました。
遠藤という人で、とても紳士的でした。

「まず、大森さんは、私に敬語を使いませんでした。
 これは、社の気風ですか。」
「とんでもないです。相手が、いくら年少の方でも、敬語です。
 残念なことに、年配の記者の中には、
 まだ、マスコミ風を吹かす者がいるのです。
『取材させていただく』なのに、
『取材してやる。新聞に記事を載せてやる』風な考えの者です。
申し訳ないことです。
これは、社の気風ではないことを、どうぞお分かりください。
丁寧な対応をする記者が、ほとんどなのです。
申し訳ありませんでした。」遠藤氏は言いました。

それから、私は、大森氏のひどいところをいくつか話しました。
・取材の約束もせず、内容も告げず、夜の7時という夕食時に、
 突然、電話をよこし、場所を指定して、「来てくれ」と言われたこと。
・喫茶店では、常時背を壁にもたせ、斜めを向いていたこと。
・取材する私の詩集を1冊も買って読んでいなかったこと。
・無理に自分のイメージに、私を当てはめようとしていたこと。
・町で売っている詩売りを侮辱的に見ていたこと。
・取材される私を「小娘」と呼び、私の性別さえ、把握していなかったこと。

「インタビューの謝礼は、出さないのが社の方針ですか。」と私。
「とんでもありません。あなたの場合、5000円です。」遠藤。
「大森さんは、『新聞のコラムに、載るんだよ。
 その宣伝効果を考えてみろ。それを思えば、
 謝礼など君に払う必要などない』とおっしゃいました。」私。
 
遠藤氏は、苦い顔をしました。
「あとで、厳しく大森に問い正します。
 あなたへの謝礼を着服したなら、重い罰が科されます。
 大森が、あなたへ渡さなかった5000円を、
 社にきちんと返すか、観察します。」

「私が一番悲しく思うのは、
 大森さんは、私の詩集を1度も手に取って見なかったと思えることです。
 大森さんは、私の詩を持っていた人に表紙を見せてもらい、
 私のペンネームをメモし、
 裏表紙の私の電話番号だけ、多分その人に読ませたのです。
 だから、大森さんは、私の住所も本名も見なかったのです。
 はじめの電話のとき、最寄りの駅はどこかと聞かれました。
 私の住所は、駅名と同じです。それが、住所を知らない証拠です。
 常識的な取材の手順を踏んでいれば、当然わかる私の性別すら、
 ご存知ありませんでした。

 私は女に見えるかもしれません。
 ふつう、そう言う人は、心に大きな劣等感を抱いています。
 もちろん全員ではありません。
 小さいときから、「女」と似た言葉で、からかわれ続けて来るのです。
 そいう人を、よりによって『小娘』と罵倒することは、
 その人を深く傷つけ、劣等感にギリギリと穴を開けるようなものです。 
 大きな、人権侵害にも当たると思います。」と私。

「おっしゃる通りです。お詫びの言葉もありません。
 今日、大森がやった、最も大きな罪です。
 わが社としては、あなたに、大きな慰謝をしなければなりません。
 近々、正式にお詫びにうかがいます。」
遠藤氏は、深く頭を下げました。

私は、そんなところで、一応の気が済みました。
今日の取材謝礼の5000円と行きと帰りのタクシー代を、もらいました。

次の日の夜、8時ごろです、前もって電話があり、
大森康夫氏と上司の遠藤幸吉氏は、きちんと背広を着て、我が家にやって来ました。
和室に上がってもらい、父にも同席してもらいました。
大森氏と遠藤氏は、座布団から降り、両手を付き深々と頭をさげて、
まずは、遠藤氏が言いました。

「この度は、隣におります大森が、そちらの加納純一様に、
 無礼千万な取材をし、純一様に大きな不快感を与えました。
 おまけに、純一様を女子と間違え『小娘』とののしり罵倒しました。
 ふつう、考えられない、ひどい行いです。
 そのお詫びと、慰謝としてのものをお持ちしました。
 これで、お心の傷を少しでも、癒してくださいますよう、
 お納め願いたく、参上いたしました。
 本当にすみませんでした。心から、お詫び申し上げます。」

続けて大森氏が言いました。
「私には、古いマスコミ人の悪癖が身に付いてしまっており、
 なんの反省もなく、今までやってまいりました。
 その結果、純一様に無礼を働くだけでなく、
 お心を深く傷つけてしまいました。
 昨日の純一様の訴えで、上司よりきつく叱られ、そして、諭され、
 わが身を深く反省いたしました。
 これからは、生まれ変わったつもりで、よい仕事ができますよう、
 努力いたします。
 この度のこと、どうぞお許しくださいますよう、
 お願い申し上げます。」

テーブルの上に、菓子箱と、お金が入っていそうな封筒がありました。
父が私を見ました。
私は、言いました。
「ご丁寧なごあいさつ、ありがとうございます。
 私は、これで、気が済みましたので、どうぞご安心ください。
 せっかくのもの、ご厚意と受け止め、頂戴いたします。
 お騒がせし、こちらこそ、申し訳ありませんでした。」

遠藤氏がさらに、
「純一様の取材は、記者を変えまして、礼儀を踏まえ、
 1から行わせていただきたく思います。よろしく、お願いいたします。
 なお、大森は、他の部署に移し、記者の仕事をさせる見込みはありません。

 これは、わが社の恥になることですが、お詫びの印に
 正直にお話いたします。
 
 大森は、取材の後、即日に純一様が見えたことを知らず、
 明くる日1番に私のところに来ました。
 そして、純一様が、詩人気取りの、とんでもなく生意気な学生だったとののしり、
 謝礼の5000円を叩きつけて、取材途中で出て来たと申しました。
 そして、今日来るかも知れないが、一切耳を貸さないでくれと言いました。

 そこで、私は、大森を編集部長の部屋に連れて行きました。
 まず、純一様の本名と住所を言わせたところ、どちらも言えませんでした。
 詩集を1冊でいいから、見せるように言いますと、
 1冊も持っていませんでした。
 ここで、大森は観念し、全てを正直に話しました。
 純一さんへの謝礼の5000円も、着服していました。
 着服に加え、大森の言動は悪質であり、
 社の信用を著しく傷つけました。重い処分が下ります。」
遠藤氏は、そう言いました。

大森氏は、頭を畳につけるようにし、「すいませんでした。」
とうめくように言いました。

「そうですか、わかりました。」と私は言いました。

2人は、帰りました。
私は、封筒の中を見ました。
すると、10万円も入っていました。(40年前の10万円です。)
「どうしようお父さん。」と私は言いました。
「いいんだよ。もらっておけ。
 社のマイナス・イメージを挽回するのは、プラス・イメージを上げるのより、
 何倍も大変だからね。当然の額だよ。」と父は言いました。
「大森さん、気の毒かなあ・・。」と私が言うと、
「態度が悪かったのは、反省し再スタートもあるかも知れない。
だが、着服したら、お仕舞いだよ。過去のことも、みんな調べられる。
多分、1度や2度では、ないだろうからね。」
と、父が言いました。

後日、新しい若い記者が来て、NHKがやったように、詩集を全部買ってくれ、
丁重に行われ、私の記事は、詩入りで、コラムになりました。
私にとっては、めでたし、めでたしです。

<おわり>

※ここでの私の名前は、性別が分かる名前として、「純一」としました。
 私の本名は、もっと性別がわかります。


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実話「感じの悪さ最悪のインタビューを受けた」(前編)

このことを脚色し、一度小説に書いたかも知れません。
その実話部分を書きます。腹立たしい思い出でなのですが、
最後は、(私にとって)ハッピーエンドです。2話に分けて、書きます。
=================================  

実話「感じの悪さ最悪のインタビューを受けた」(前編)


私が、新宿で詩を売り始めて、3年が経っていました。
21歳のときです。
初めの頃の、詩売りの仲間は、ほとんどいなくなっていて、
次の世代のような人達が、新宿や池袋で詩を売っていました。

その頃、3大新聞社の一つ、〇〇新聞社から、
インタビューの申し込みがありました。

夜の7時でした。電話がかかりました。(何の予約もなしに。)
私のペンメームを名指しで、これから取材に応じて欲しいと言います。
「これから、夕食なんですが。」というと。
「俺、今しかないんだよ。君の家は、何駅のそば?」と聞きます。
私が駅名を言うと、
「じゃあ、近くだ。15分後に、○○喫茶店に来てほしい。」と言います。
なんと、身勝手な・・と思いながら、
仕方なく、私は、相手が指定する喫茶店に行きました。
ペンネームで呼ばれたので、詩のことだとは思っていました。

そこは、とても落ち着ける、大きな喫茶店です。
社の人は、50歳くらいで、スーツを着ていました。
そして、横柄にも、壁に背を持たせ、斜めに座っています。
名刺をくれました。大森康夫とありました。記者でした。
インタビューが始まりました。

大森「どうして、街頭で詩を売っているの。」
(おや、インタビューの相手に、敬語を使わない。)
と私は、真っ先に思いました。
私「それは、自分の書いた詩を、多くの人に見てもらいたいからです。」
大「今みたいな自作の詩を売りながら、
将来は、本にして出版したいと思っているのかな。」
私「思っていません。」
大「どうして?出版は、一つの夢でしょう。」
私「身の程を知っているつもりです。」

大「じゃあ、今の詩は、ぜんぜん、まだまだと思っているわけだ?」
私「そうです。」
大「巷では、君らのことを『街頭詩人』と呼んでいるそうだ。
  ぜんぜんまだまだの君らが、『詩人』なのかね。」
私「街頭詩人なんて呼ぶ人いませんよ。
私達は、自分達のことを『詩売り』と言っています。
  『詩人』などと、名乗ったことは一度もありません。」
大「でも、薄い冊子1つ、100円の価値はあると思ってる訳だよね。」
(このへんで、私は、かなり腹が立っていました。)

私「あなたは、私の詩集をご覧になって、
  金額にして、何円の価値を見てくださいましたか。」
大「・・まだ読んでいない。」
私「それは、驚きです。取材をするのに、相手に関するなんの予備知識もなしですか。」
大「したよ。池袋で詩を売っている連中に聞いた。
  仲間内で、一人選ぶとしたら、誰かってね。
  そしたら、みんな君が一番古くからやっている人だと言っていた。
  だから、君に取材を依頼しているんだよ。」
私「詩を見ないで、取材に来られるとは。そんなのありですか。」
大「ここで詩集を見せてもらえばいいと思ったからね。」
私「手ぶらで来ましたよ。詩集を持って来てほしいなんて言われませんでしたよ。」

大「当然持って来ると思ったんだけどなあ。」
私「社によって、ずいぶん違いますね。
  この前、NHKの人からの取材に応じました。
  私が、街で詩を売っているときに、
  プロデューサーとその助手の方が、2人で見えました。
  そして、その場で、私の詩集を過去のものから全部2部ずつ買われ、
  童話5冊全部、戯曲まで、買って行かれました。

  そして、『作品を拝見して、
  後日、取材をお願いするかも知れない』とおっしゃいました。
  それから、取材の申し込みがあり、こうやって喫茶店でお話をしました。
  お二人は、常に紳士的で、私に対し敬語を使い、
  私の詩の感想を述べ、質問をいくつかされました。
  もちろんのこと、最後に謝礼をくださいました。

  比べて、あなたは、ひどすぎます。
  これは、〇〇新聞社の体質なのか、あなた個人のひどさなのか、
  どっちなんでしょうか。

  私は明日、あなたの新聞社を訪ね、
  あなたの上司に、あなたの取材態度について、
  それが、社風なのかと、聞いてみます。」

(私の言葉に、彼はかなり立腹したようでした。)

大「君への取材は、新聞のコラムに、載るんだよ。
  その宣伝効果を考えてみろ。それを思えば、
  謝礼など君に払う必要などない。
  社が違えば、方法も違うことは、当たり前だ。
  君のような小娘の詩が載るかもしれないんだぞ。
  それを、ありがたく思え!」

私「今、私を、『小娘』と言いましたね。
   私は、『男』ですが。」

そう言うと、彼は、顔色を変えました。

私「私のペンネームは、男女不明でしょう。
  でも、私は、詩の冊子の裏に、住所と電話番号、本名を書いています。
  感想を聞きたいからです。
  私の本名は、誰が見たって『男』です。
  あなたが、もし私の詩集を買ってくれさえしていたなら、
  私の性別が分かったはずです。
  私の詩集を買わずに、どうやって、電話番号がわかったのですか。」

大「池袋にいた子が、君の詩集を持っていたから、電話番号と
  君のペンネームだけ、メモをした。」

そう言いながら、彼は、わずかに初めの勢いを失っていました。

(取材相手の、性別を間違えるのは、大きなミスのようでした。
 「小娘」と言ったのは、さらに、
 人権に触れる問題だからだろうかと思いました。)

私「新聞に載るから、ありがたく思えですか。
  NHKは、番組を組んで、30分出演させてくれました。
  同じ詩売り仲間と、5人でですが。全国放送でした。
  それでも、あなたのように、マスコミ風を吹かしたりは、少しもしませんでした。」

私「私は、あなたのような人から取材を受けて、
   新聞に記事を載せてもらおうなんて、微塵も思いません。」

私は、自分のコーヒー代をテーブルに置いて立ち去りました。

「おい、ちょっと待ってくれよ。」という、後ろから呼ぶ、彼の声を無視しました。


(後編につづく)


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<その2>娘との会話「ランキングUPの光と影」

<その2>娘との会話「ランキングUPの光と影」

==以下は、娘と私が、憶測で語っているものも、多くあります。
               それを、ご承知のうえ、お読みください。==

私「ランキングUP裏技が、まだあったら教えて。」
娘「まず、お父さんに言っておくよ。
  ランキングUPの王道は、3つしかない。
①いい記事を書く。
 ②どんどんコメントを入れる。
 ③コメント返しは、絶対忘れるな。
 この3つ。」

私「わかった。A子の裏ワザには、必ず落とし穴があるってことだね。」
娘「そう。じゃあ、『ポチ友』ってのいってみようか。」
私「何それ。」
娘「これね、『あたしは、毎日あなたのブログにポチ入れるから、
  あなたも、あたしのブログに、毎日ポチ入れて。』と言って、
  お互いにOKしたら、『ポチ友』。」
私「ああ、わかった。『ポチ友』を増やしていくんだ。」
娘「そう、こうやって、ポチ友が10人になったとするじゃない。
  毎日10のブログにポチ入れるのは、さほど大変じゃない。
  で、10人が確実に毎日ポチしてくれたら、毎日100ポイントは、
  確実じゃない。
  これだけで、週間ポイントは、700点。
  700点なら、ランキングで、ジャンルによっては、10番以内じゃない。
  そして、ポチ友以外にも、少しは入ると思うから、800点行くかも知れない。
  そうするとベスト5に入る。」
私「なんだか、これ行けそうな気がするけど。」
娘「ま、一見ね。」

私「じゃあ、落とし穴は何?」
娘「それがね。あんがいうまくいかないのよ。
  これ、主に若い子がやってたのね。
  で、若い子って気まぐれじゃない。
  ちゃんと10人にポチしない日もあるのね。
  そうすると、10点もらえる子が、0点に終わる。
  あ、Yちゃんポチしてくれなかったって思うでしょ。
  自分は、ポチしたのにって。

  また、自分のポチ友さんが、自分でまた別の10人を開拓したりする。
  それが、発展すると、
  ねずみ講みたいにね。もう、わけわかんなくなっちゃう。
  下手すると、仲良しが、反目する結果にもなる。
  そこで、「ポチ友」なんて、止めようってことになるの。
私「なーるほど。目に浮かぶようだね。」
娘「やっぱさ、何も言わないで、あの人は毎日くれていそうだから、
  あたしもポチするくらいの、暗黙の諒解くらいがいいみたいね。

私「次は、完璧不正行為なんだけど、
  なんだか、1クリック毎に、パソコンを特定する、IPアドレスとか、
  POPなんとかを、変えて、完全に違うパソコンに偽造するソフトが、
  あるっていうじゃない。自分のパソコンで、何回でもポチができちゃう。
  あれ、どうなの?

娘「はっきり言って、わからない。
  でも、そう言うソフトやプログラムを手に入れようとした子は知ってる。」
私「どうなったの。」
娘「Yちゃんって子なんだけど、まず、ネットの中の無料ソフトってのがあって、
  それを手に入れようとしたの。
  ワン・クリックで、自分のパソコンを別のパソコンに偽造してくれる。
  で、何ステップかをかけて進んで行ったんだってね。
  すると、次のステップでいよいよダウンロードって言うときに、
  ウイルス対策ソフトから、「絶対次は危険!」っていう、
  かなり、危なそうな警告が出たんだって。
  でも、Y子、OKをクリックしちゃったの。」
私「どうなったの。」
娘「画面に10個ぐらいの外国の宣伝が、入れ替わり立ち代わりして、
  中には、アダルトも出て来たんだって。
Y子は、そういうの避けながら、
  目的のランキングサイトへのポチをしてみたんだけど、
  宣伝がじゃまで、ほとんどポチできなかったって。

  宣伝を失くすために、ブラウザをfire foxに替えて、宣伝を消すアドオンをつけたら、
  少しは減ったって。でも、たくさんは残っている。

  で、電気屋さんに持って行って、相談したら、
  そう言う宣伝はウイルスレベルで、PCの奥深いところにプログラムされているから、
  なくすのは難しいって言われたって。

  その子が言うのに、一番怖いのは、例えば、パワーポイントなんかやってると、
  突然、全画面表示で、アダルトシーンが出てきちゃうんだって。
  これ、会社でプレゼンやってるときに出て来ちゃったら、お仕舞じゃない。
  だから、その子、結局新しいパソコン買った。
私「高くついちゃったね。」
娘「これ、Y子がトライしたソフトは、たまたまこうだったってだけ。
  優良なものもあるかも知れないから、結論は出さないで。」

娘「もう一つの有料ソフトだけどね。買おうとした子一人知ってる。
  これも、購入画面まで、何ステップもあるんだって。
  途中メアドも聞かれて、次のステップの画面が、メールされて、
  次は、メールから、次の画面に移る。
  そして、次がいよいよ購入画面っていうとき、
  Y子と同じ、ウイルス対策ソフトから、
  「次は、超危険!!」っていうすごい警告が表示されたんだって。

  その子は、その画面をお気に入りに入れて、何日も考えたけど、
  結局止めた。
私「よかったねえ、止めて。」
娘「このソフトの値段だけど、途中の段階では、絶対教えないの。
  その子は、2、3万なら買おうと思ってたらしいの。
  でもね、このソフト、お父さん、アフェリエイトって知ってるよね。
私「知ってる。ブログに、宣伝のバナーがあって、来た人が押してくれると、
  その度5円とかもらえる。」
娘「例のソフトは、そのためのソフトで、アフェリエイトで、月50万、
  100万って儲けさすソフトなのよ。
  それだけのソフトなら、3万なんかで買えると思う?」
私「そうかあ。じゃあ、100万円するかな。」
娘「安くてそのくらいだと思う。
  その子が、もし、最後のボタンを押してたらさ、『契約成立!!』なんて文字が出て、
  もう、契約を結んだことにされちゃう。(あたしの、想像だよ。)
  多分月賦という形で、月何十万ってとられちゃう。(あたしの想像よ。)
  その子は、ブログのランキングを、ちょっと上げたかっただけだったんだって。
  そんなことのために、膨大な金額のソフトを買うなんて、バカらしいよね。」
私「要するに、不正をしちゃダメってことだね。」
娘「そういうのうまくやって、不正をしている人は、必ずいると思うけどね。」
私「コンピュータの深い知識がない人は、手を出すなってことかな。」
娘「そう思おうよ。」


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実話「エキストラのバイトでセーラー服を着た」

体験記が、続いています。自慢話になっていましたら、ごめんなさい。
===================================  

実話「エキストラのバイトでセーラー服を着た」


学生1年目の5月の頃です。
昔は、高校生は、ふつうアルバイト禁止だったのです。
(今では、OKですよね。)
だから、学生になったら、さあ、バイトだあとの気分でした。

エキストラというのは、映画やドラマで、セリフのない通行人とか、
ボクシングの試合の観客とか、頭数いればいいという仕事です。

そんなエキストラの仕事があるというので、行ってみると、
そこは、〇〇プロダクションと名乗っているところでした。
ビルなんかではなく、1軒屋を改造したようなところです。

どんな仕事かも告げられず、日当1500円だというので、行きました。
マイクロバスに、男子10名、女子10名ほどが乗り、
プロダクションから、八王子まで行きました。
着いたのは、見晴らしのいい、ある私立高校でした。

バスから降り、プロデューサーのような人から初めて仕事を聞きました。
当時、人気だった「奥様は18歳」というドラマの撮影です。
主演は、当時超人気のあった岡崎友紀、そして石立鉄男でした。
私は、岡崎友紀のファンでしたので、
実物が見られると、大興奮でした。
「岡崎友紀かあ。今日は大当たりだな。」
「そうだな。楽しみ~。」
などと、みんな言っていました。

で、助手のような人から説明がありました。
私達は、岡崎友紀の高校の男子生徒、女子生徒になるとのことです。
男子エキストラの10人は、学内の階段の下に連れていかれ、
そこに大きな段ボールがあって、その中に、学生服が入っていました。
「みんな、サイズの合うものを探して着てね。」
と言われました。
当時の学生服は、爪襟で、5つの金ボタンのものです。
みんなは、一斉に自分に合う服を探し始めました。
しかし、私は小柄なので、みんなサイズが合いません。
これもダメ、あれもダメとうろうろしているうち、
みんなは、すでに選んで着ているのに、私だけ着ていません。
段ボールに1つだけ残っていたのは、
大番長が着るような、超ぶかぶかの1着でした。

私は、困って、助手の人を呼びました。
「え?他に残ってないの。」
と助手の人は、段ボールを除きました。
「余分に用意しとけって言ったのになあ。」
と、独り言を言いました。

そのうち、助手の人は、私の顔をまじまじと見ました。
そして、言いました。
「君さあ、やさしい顔してるし、セーラー服じゃ恥ずかしい?」って。
「あの、ぼくが、セーラー服着るってことですか。」
「うん、セーラー服は、まだ、たっぷり残ってるから。」
「あ、いいですけど。」
と、私が答えると、いっしょに来た男子達が、歓声をあげました。
私は、恥かして顔を真っ赤にしていましたが、
内心は、うれしくて、飛び上がりそうでした。

助手の人が、セーラー服を持ってきました。
Mサイズ。
私に、ドンピシャです。
助手の人は、着るのを手伝ってくれました。
生れて初めて着るセーラー服(でも、なかったのですが)。
感動でした。

私が着終ると、男子達は、にこにこして、
「おおお、君、いいよ。」
「髪だって長いし、ぜんぜん変じゃないよ。」
「すげー、ぜってえ女の子に見えるよ。」
そう言って、みなさんが大きな拍手をくれました。
私は、えへへと頭を掻いていました。

私は、助手の人に連れられて、外に出て、
女子達が固まっているところに、連れて行かれました。
「ねえ、この人男子なんだけど、
 サイズが合わなくて、セーラー服着てもらったから、
 女子ということで、中に入れてね。」
助手の人はそう言って、行ってしまいました。
女の子達。
「えええ?」「ほんと?」「ウソでしょ?」
「可愛い!」「女の子に見える!」「キャー、最高!」
などと、とても喜んでくれました。
そして、ちやほやしてくれました。

岡崎友紀を見ました。
テレビだと、ぽっちゃりして見えるのに、
実物は、痩せているくらいで、思ったよりずっと小柄でした。
そして、テレビより、ずっと可愛く見えました。

エキストラたちは、高校の玄関前広場で、
2人、3人になって、話などしながら、なんとなくいるという感じでした。
私は、女の子1人と一緒に、外階段の中ほどで話をしていました。

岡崎友紀と石立鉄男が、その階段を上って来ました。
カメラが、地上で2人を撮影していました。
2人が私達の横を上って行ったので、
(わあ、私達、映ってるかも!)
と2人で盛り上がりました。



私達がエキストラをやった場面は、4週間後の放送だと聞きました。
私は、その日が待ち遠しくて、指折り数えていました。
セーラー服を着ているので、恥かしくて、家族に言えませんでした。

いよいよ、放映の日、放映の時刻になって、
私は、一人、父の仕事部屋のテレビを一人で見ていました。
胸が、ドキドキしました。
ああ、もうすぐ!
画面が、岡崎友紀と石立鉄男が、階段を上っていくシーンになりました。
そして、私達2人は映ったのですが、スカートから下の脚だけだったのです。
せっかくのセーラー服、全身を映して欲しかったです。
残念無念でした。


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実話「ファッションモデルのアルバイトをやった」

実話「ファッションモデルのアルバイトをやった」


私の若いときです。
ウソのような話ですが、実話です。

女装関係の年配の人から、
「ジュンちゃん、ファッションモデルのバイトしない?」
と言われました。
「女性としてですか?」と私。
「もちろんそうだよ。」とその方は言うのです。
「まさか、できっこないですよ。」と私は、言いました。

その頃、バイトというのは、8時間精一杯働いて、
1000円もらえれば、上々でした。
それが、半日くらいで、2000円もらえるというのです。

よく聞いてみました。
すると、ファッション雑誌なんかのモデルであるわけがありません。
町の少し大きめの洋服店が、新聞の折り込みにするような、
広告のモデルです。
それでも、疑問です。
「なぜ、学生とかの女の子使わないんですか。」と聞きました。
「女の子は、高い。それに、自由にならないんだよ。」

『自由にならないんだよ。』というのは、やってみてわかりました。

私は、好奇心旺盛の頃でしたから、引き受けました。
約束の日に、赤坂のスタジオに行きました。
そこは、スタジオが、複数あり、それが集合したようなところでした。
私が入ると、別のスタジオから、これぞファッションモデルみたいな女の子が、
数人出て来て、私は、びびってしまい、劣等感いっぱいになりました。

行くべきスタジオに行くと、すでに、2人の若い男の子がいて、
メイクさんやスタイリストが付いて、すでに、メイクをされていました。
2人とも、すごく可愛くて、100%女の子でした。
私は、興奮してしまいました。

「へえ~、可愛い男の子が、いるところには、いるんだなあ。」と思いました。

私も、プロの人が、メイクをしてくれました。
すると、うれしくなるほど可愛くしてくれました。
スタッフは、メイクの人だけが女性でした。
かつらを被って、女性の下着を着けて、上に病院の寝巻みたいなのを着て、待ちました。

2人のうちの1人が、洋服を着て、スタジオのカメラの前に立ちました。
ここで、『女の子は、自由にならないんだよ。』の意味がわかりました。
カメラマンの人が、
「ちょっとお尻が足りないよ。もう少し、パッド入れて。」
というと、助手の人が、その子のスカートを脱がせ、
木の葉型のパッドを、その子の、パンストの中に、何枚かつめこみます。
「胸も、ちょっと入れようか。」
すると、助手がまた胸パッドを仕込みます。
「靴、10センチのを履かせて。」
「かつら、もう少し、髪の短いものにしよう。」

こうして、モデル体形が作られていきました。
女の子には、こんなことできないだろうなあと、思いました。

プロのモデルなら、優雅にポーズを変えたり、
ゆっくりと動いていたり、
その間に、カメラマンは、大量の写真を撮ります。

しかし私達へは、そんなにお金をかけられないようで、
ポーズを決められ、「動かないで。」と言われて、バシンとシャッター、
最小限のフィルムで済ませます。

私達が着るのは、誰もが手の届くような、普段着です。
(3900円のワンピースとか。)
それを、一人、10着ほど着て、写されました。

撮影は、午前中で終わりました。

男に戻った3人で、一緒に帰り、ラーメンを食べに行きました。
A君もB君も、プロダクションに属している人でした。
そこで、このバイトのことを聞いたとのことでした。

「二人共、女装が好きなの?」と私は、聞きました。
「女装して、えっちなんかしないけど、女装は好き。」
と二人は言いました。
私は、『えっち無しの子かと』内心、残念に思いました。

私は、このバイトを計3回しました。

出来上がった広告を見たとき、
自分が、一応女の子に見えたので、恥かしいような、うれしいようなでした。
その広告は、宝物として、ずっと大切に持っていましたが、
今は、失くしてしまい、ありません。残念です。


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娘との会話「ランキングUPの光と影」

娘との会話「ランキングUPの光と影」


ネットのことでは、私よりくわしい娘にいろいろ聞きました。

(以下は、ランキングUPのための不正の方法を皆様にお伝えするのではなく、
 不正をすると、どうなるかを、主に書いたものです。)

私「前にA子(娘)がさ、ブログに来てくれただけで、自動的に、
 バナーを押したことになるようにした人のこと話してくれたじゃない。
  あれから、考えたんだけど、それ不可能じゃない。
  バナーを押したことになるなら、その時点で、ランキングサイトの画面が、
  開くじゃない。そこで、ばれるでしょう。」

娘「それがね。次に開く画面(ランキングサイト)を、小さく小さく、
  2mm四方くらいに縮めて表示する方法があるらしいの。
  それを、できるだけ、ブログページの、目立たない所に置いとくの。
  そして、誰か来ると、小さなランキングサイトが表示される。
  そんなのみんな気づかないでしょう。
  来た人が、去れば、その小さな窓は消える。
  点いたり、消えたりするわけ。」
私「うひゃー、そんな風にできるんだ。
  で、その人、バレずにいたの?」
娘「5日目くらいで、バレた。」
私「バレるまで、どうなったの。」
娘「アクセス数に比べて、バナーのポチをくれる人って、
  100人に1人くらいじゃない。
  例えばYちゃんだったとしよう。
  Yちゃんのアクセス数は、毎日100だとするね。
  すると、バナーをポチしてくれるのは、毎日1人程度。
  つまり、ランキングのポイントは毎日平均10点。
  それが、アクセスした人100人が全員ポチしたことになると、
  一気に、100倍の1000ポイントになるの。
  1000ポイントとなれば、普通のジャンル・ランキングで、
  第3位にはなるよ。
  それが、1週間続くと7000点。断トツのトップになる。
  実際のその子は、1日で、2300点になり、トップになった。
   今まで、70番くらいだった子がね。」

私「なるほど。でもそれ、みんな疑うよね。どうやってバレたの?」
娘「その子は、その子のブログでは、200位くらい。
  それが、同じ日に、ランキング・サイトで、トップになっていたら、
  これ、99%不正の香りがするよね。」
私「そうかあ、点数が上がり過ぎると、通報されて、簡単にバレルね。」
娘「ランキング・サイトの、INポイント、OUTポイントでも、大体わかる。
  OUTポイントって、INポイントより多いのが普通じゃない。
  それが、INポイントが、OUTポイントの5倍も多くなっていれば、
  完全に疑われる。」
私「悪いことはできないね。」
娘「その子、通報されて、退会しちゃった。」


娘「お父さん、『お誕生日スペシャル』って知ってる?
私「なにそれ?」
娘「これは、可愛いやり方。不正じゃないよ。」
私「どんなの?」
娘「自分のお誕生日にね。赤い太文字ででかでかと、
  『今日は、あたしのお誕生日です!
   どうか、今日だけは、訪問のすべての方からのポチがいただけますよう、
   祈っています。お願いします!』って書く。
私「あはは。それ、効くの?」
娘「案外効くのよ。例えばFちゃん、毎日10点だけど、
  これやって、一挙に500点獲得して、ランキング15番以内に入った。」
私「1日で終わりでしょ。」
娘「それがさ、その日、見なかった人が、次の日に入れてくれたり、
  サービスに3日連続入れてくれたりしてくれる人もいる。
  その子、3日連続、400点ほどとって、トップになった。」
私「おお、500+400+400で、1300ポイントか。
  なるなる。第1位になっちゃうね。」
娘「うん、なったよ。」
私「でも、やれるのは、1年に1回だね。」
娘「そうでもないの。手を変え、品を変えてやるの。
  『高校卒業しました!』『大会で優勝しました!』、
  『私に、赤ちゃんができました!』なんてね。
私「あはは。赤ちゃんは、すごい。ぼくなら、ポチ入れるね。」
娘『でしょう?これ、けっこういいのよ。
  でも、その高得点は、記事のよさで得たものではないってむなしさはあるけどね。」
私「そんなの気にしない子、大勢いるよ。
  1回、トップをとってみたいって気持ちって、誰もがありそうだよ。」
娘「お父さんは?」
私「しないと思うけど、ちょっとは、やってみたい。」

娘「『だまされても、まあいいかって思えるだましリンク』ってのどう?」
私「題名長いね。どんなの?」
娘「『騙しリンク』は、前、お父さんに教えたよね。
  バナーをテキスト・バナーにして、例えば、「AKD解散か??」なんてすると、
  すごい数のポチが来る。」
私「うん、覚えてる。」
娘「これをさ、『女子力UPジャンル』だったとする。
  このとき、テキストバナーに、
  『女子力の高い人が集うところ』なんて書くのね。
  これ、ウソじゃないじゃない。
  女子力のランキングで上位の人から並んでいるんだから。」
私「これに、ぼくは、何度引っ掛かったか知れないよ。
  その「集う所」へ、ある人のブログ経由で、いつも行ってた。」
娘「ウソじゃないけど、ちょっとずるいよね。
  目的は、自分が1票もらうことなんだから、
  やっぱり『お願いします。』みたいなことを書くべきだよね。
  それとも、『〇〇ランキング』へって書くべき。」
私「そう、思う。」

娘「こんなのあったよ。記事の後にさ、可愛いキャラのバナーが、
  5つ並んでいるの。
  で、『この中の1つをポチしてみて。いいことあるかも。』って書く。」
私「あはは。どれ押しても、ランキングサイトに行くんだ。」
娘「見え見えで、憎めないけどね。」

私「このくらいかな?」
娘「まだいくつかあるけど、最後に、こんなのどう?
  ライバルとランキング競ってたとするじゃない。
  で、ある日、どうしてもネタがなくて、記事を書けなかったとする。
  更新しないと、ふつうアクセスが少し落ちるからね。
  そこで、その日の記事に、『今日は、ネタがなく書けません。』と書く。
  それだけなら全くかまわないの。
  だけど、題名に、『ああ、SOS!あたし、ピンチ!!』
  なんて大袈裟に書くの。読者の人達、何事かって、来てくれるじゃない。
  これで、その日のアクセスGet なの。
  ファンの人なら、『がんばれ。』って気持ちで、ポチまで押してくれる。」
私「なるほどね。ユーモアと思ってくれるか、ちょっとズルと思われるか、
  危ないところだね。」
娘「まあ、そんなところね。」
  

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実話:キャバレー体験記「女装の人を捜せ!」

実話:キャバレー体験記「女装の人を捜せ!」


これは、実話を脚色して、一度物語として書きました。
その実話の部分を、今日は、綴ります。

私が、学生になったばかりの頃です。
女装クラブには、すでに入っていました。
新宿ゴールデン街の典子ママの店と出会っていないころです。

新宿の歌舞伎町の映画館ミラノ座のはす向かいの大きなビルの2階に、
大きなキャバレーが出来るとのことでした。
当時のキャバレーとは、ホステスさんが、お客と楽しいお話をするところで、
お客と、体の接触は、しません。

似たような形式で、「クラブ」というところがありました。
これは、洗練されたホステスさんがいて、お客とお話するところで、
キャバレーよりレベルの高いところでした。
(渋谷に多い、DJのいるクラブとは別物です。)
比べて、キャバレーは、ビッグバンドが入り、
まるで、運動会のように賑やかです。

私は、そのキャバレーが、ボーイの募集をしていたので、
すぐに応募して、採用されました。
その頃は、夜の大人の世界を、知りたくてたまらないでいたときでした。
新規開店のところの利点は、先輩がいないということです。
つまり、第1期のボーイは、互いに対等です。

ワイシャツに黒ズボン。蝶ネクタイが、スタイルです。
狭い体育館ほどありそうな、キャバレーです。
色とりどりのドレスを着たホステスさんが、50人はいました。
もう、壮観でした。

私達ボーイは、銀トレイを脇に挟んで、壁際に立って、見ています。
そして、ホステスさんが、マッチを点けてかざしたら、
「はい!」と大きく返事をして、飛んでいきます。
そして、片膝をついて、注文を聞きます。

ビールをたくさん運びます。
ビールは、栓抜きを手の中に持ち、
スポンと真上に抜きます。
王冠をお客側に飛ばさないように、手の中に納まる開け方です。

ボーイたちは、交代で休憩します。
その内、ある噂が、立ちました。
「ホステスさんの中に、女装のホステスさんがいる。」
男性が女性に化けて、ホステスをやっている。

私達ボーイは、ホステスさんの方が、
ずっと好待遇を受けていると思っていましたので、
男でいながら、ホステスをしている人に、「すごい!」という気持ちでいました。
『女装』には、あまり縁のなかった彼らは、好奇心いっぱいで、
そのホステスさんを捜せ!
ということになりました。
私は、全く異なり、『その人に会いたい』と思っていました。

その日から、ボーイたちは、仕事の合間に、
「礼子さんじゃないか?」
「俺は、柏さんだと思う。」
こうして、どんどん情報が集まります。

彼らが選んでくるホステスさんには、共通点があり、
なんとなくごつい人。あまり綺麗ではない人なのです。
彼らは、女装の人が、女性として可愛く、綺麗であるはずはないという、
先入観があったのです。

私は、子供のときから、女装の人を、求めて来ましたので、
プロのレベルを知っていました。
だから、女装の人がいると聞いて、『じゃあ、あの人。』と、
探す前からわかりました。
その人の名を、ボーイ仲間には、絶対言いませんでした。
彼女が、好奇の目で見られることは、絶対避けたいと思ったからです。

私が、この人と思うのは、恵子さんと言って、
キャバレーNo.5の可愛い人です。
優しくて、ボーイたちの人気1番の人でした。

私は恵子さんのテーブルに行くのが楽しみで、
呼ばれたときは、つい彼女に、にこっとしてしまうのでした。

1週間、2週間たち、ボーイ達の女装さん探しの熱は下がってきました。
みんな、あきらめたのです。
確かめようがなかったからです。

その頃、私は、思わぬメモを恵子さんからもらいました。
トレイで片付けるとき、そっと小さな2つ折りのメモをもらいました。
隅に行って、すぐ見ました。
「お店の後、○○喫茶店に1人で来て。」
と書いてありました。
私の胸は躍りました。
私は、ポケットにすぐメモを隠しました。

仕事は、夜中の12時に終わります。
私は、すぐに、その喫茶店へ行きました。
店から、少し遠いところでした。
ホステスとボーイが私的に会うのは、大きなご法度です。

15分くらいして、恵子さんは来ました。
コーヒーを頼み、それが来たとき、恵子さんは私を見て、
「ありがとう。」と言います。
「え?なんのことですか?」と私。
「この道7年。バレたことなかったのに。」
「え?なんのこと?」
「この2週間、ボーイさん達の様子が少し変だったの。
 みんな、なんだか、ホステスさんを品定めするように見るの。
 あたし達だって、気になったから、みんなで探ったわ。
 そしたら、ホステスの中に女装の人がいるってうわさで、
 それは、誰だと、ボーイさん達が、探しているというじゃない。

 でも、そんな中で、あなただけ、いつもの通り、
 やさしい自然な笑顔をくれたわ。
 で、思ったの。あなたは、すぐに誰だかわかって、
 もう探す必要がなかったんだって。
 そして、他のボーイさん達に、秘密にしてくれた。」
「ぼく(ボーイ)達は、好奇な目で探していたんじゃないの。
 みんな、男の人なのに、女装してホステスとしてやってる人に、
 『すごいなあ。』って、尊敬みたいな気持ちで探していたの。」
「そうなんだ。そう言ってくれると、うれしいな。」
恵子さんは、そう言って、にっこりしました。

「それがね。」と言って、私は笑いながら、
「みんなね、女装して、女性より綺麗になれる人もいるなんて、
 夢にも思ってないから、見つけて来る人、どの人も、どの人も、
 なんだか、それらしい人なんです。
ぼく、心で、『それは、そのホステスさんに失礼でしょう。』
って、ちょっと笑っていました。」
「それは、失礼よね。」
と恵子さんも、笑いました。

「恵子さんは、ボーイ20人の人気No.1なんですよ。」と私。
「まあ、ほんと?うれしい。じゃあ、言うわ。
 あなたは、仲間内のホステスで、人気No.1なのよ。」
「ほんとですか?」
「だって、可愛いもの。感じがいいし。」
私は、うれしくて、にこにこしました。

「あなたは、女装の人が好き?」と恵子さん。
「うん。だから恵子さんのテーブルに行けるとき、
 すごく幸せでした。」
「お言葉、ありがとう。」恵子さんは、にっこりと言いました。

終電がとっくに終わっていました。
恵子さんは、明け方までやっている店に、次々と連れて行ってくれて、
あるホールでは、チークを踊ってくれました。
一つの大切な思い出です。

私は、そのキャバレーを2か月で辞めました。


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エピローグ「香の理解ある家族」

こんな家族、いいなあ、という気持ちで書きました。
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エピローグ「香の理解ある家族」


香は、家の前まで来た。
12時を少し過ぎていた。
昼食に、家族みんなが揃っているはず。

家族に、このヘアスタイルを公開しなければならない。
いろんな反応を想像してみた。
中2の妹・佳奈(美少女)。
「お兄ちゃん、女の子みたいじゃない。これから、どうするの?」
って言うかなあ。
母の礼子(美人)。
「まあ、香。どうしてそんな髪にしたの。
 それでなくても、女の子に間違われるのに。
 お母さん、知りませんよ。」
こんなところかなあ。
父の康夫(お茶目)。
「女の子だと思ったよ。よく似合ってるじゃないか。
 外に出るときは、スカート履いて行った方が、
 かえって、じろじろ見られないぞ。」
こんなこと、言ってくれるわけないかあ。

楽天的な香も、さすがに玄関を前にして、ビビってしまった。
しかし、いつかは、見せなければならない。
香は、思い切って、玄関のドアを開けて、中に入った。

佳奈が、奥のキッチンから飛んで来た。
「お兄ちゃん、お帰り。」
と言って、香の頭を見た。
妹の顔が、みるみるニンマリして来る。
小さい声で、「わあ!」と言った。
目が、笑っている。
(佳奈は、否定的ではない。香は一安心。)

「お兄ちゃん、可愛い。ね、すぐあたしの部屋来て。」
そう言って、佳奈は、玄関に近い自分の部屋に香を連れ込んだ。
「あはははは。」と佳奈は、部屋のドアを閉めて、大笑いをした。

「お兄ちゃん、もう絶対女の子。そのヘアスタイル最高にステキ。」
そう言って、佳奈は、衣装ダンスから、花柄のワンピースを出した。
「お兄ちゃん、これ着て。完全に女の子だから。」
佳奈は、無理矢理、香のセーターを脱がせ、
男の下着のままの香に、ワンピースを着せた。
それを、眺めて、
「わあ、やったー!超可愛い。
 お兄ちゃん、この格好で、お父さんたちに見せようよ。
 お父さん、お母さん、何ていうか、楽しみじゃない。」
思いもよらぬ、妹のリアクションだった。

「怒られないかな。」香は言った。
「笑うに、決まってるじゃん。」
佳奈は、香を廊下に連れ出し、
一人先にキッチンに行って、
「ねえ。お兄ちゃん、美容院に行って、女の子になって帰って来たよ。」
と父母に言った。
「ええ?」と父母は、きょとんとした。
香は、佳奈に連れられて、キッチンへ行った。

母の礼子は、口をポカンと開けて、
「まあ、可愛いわ。香が女装したら、可愛くなると思ってたけど、
 これほどまでとはねえ。」と言った。
(母も、嫌悪を見せない。)
「お母さん、お兄ちゃん、ノーメイクでこれよ。すごくない?」
「そうねえ。」と礼子は言う。

「お父さん、何とか言って。」と佳奈。
「う~ん。佳奈、香に、ちょっとメイクしてみろ。口紅だけでいいよ。」
(父も否定的ではなさそう。香、かなりリラックス。)

「あ、リップならあたしが持ってる。」
と、母が言い、ピンクのリップを出した。
(母が、協力的。)
香の唇が、ピンクに染まる。
これで、香は、完全に女の子である。

「おおお。」と3人は目を見張った。
(なんか、認められたの?好感度ありなの?)

香は、自分の椅子に座った。

それからの、3人の会話を、香は、目を白黒させて聞いた。

「俺なあ、正直言うと、香のこと、
 女の子だと錯覚するときが、しょっちゅうあった。
 後ろから香に、首に抱き付かれたりすると、ドキッとしたりさあ。」と父。
「あたしもよ。洋服店で、香の下着買うとき、
 つい女の子のコーナーに行っちゃったりしたわ。」
「あたしなんて、しょっちゅう『お姉ちゃん』って呼びそうになったわ。」
「あははは・・。」と3人は高笑い。

「さあ、食べましょう。」と母の礼子が言い、みんなで食べ始めた。

「こうしてみると、香は、なんだ、様になってるなあ。
 男の格好だと、香の仕草に違和感があったけど、
 女の子の服着てると、違和感がない。」と父の康夫。
「そうね。男の子なのに『女の子みたい』って言われるなら、
 女の子になっちゃえば、もう、言われないわね。」と礼子。
「お兄ちゃん、歩き方とか、仕草とか、全部女の子っぽいから、
 女の子としては、『普通』ってことね。」と佳奈。

「香、俺と母さんで、香が小学生のときから、ずっと心配してたことだけど、
 香は、その・・なんだ、性同一性障害(性別違和)なのかな?
 それなら、それで、母さんも俺も、覚悟はあるぞ。」と、父の康夫が言った。
香は答えた。
「お父さん、ぼく、それじゃないよ。
 女の子になってしまいたいとは思わないの。
 女の子の服着て、女の子に見られたいって思ってるだけ。」
「あんまり、違わないって思うけど?」と礼子。

「例えば、ぼくは、女の子を好きになるけど、男子には、恋をしない。
 女の子になる手術をしたいなんて、ぜんぜん思わない。
 あくまで、心は男。」と香。
「じゃあ、将来好きな彼女ができて、その子と結婚することはあるのね。」母。
「うん。大あり。」
「じゃあ、よかった。女の子の服着るだけなら、家でも着ていいよ。」父。
「あたしも、いいわよ。」母。

「香、ひょっとして、今、スカートの中は、男のパンツか?」父。
「そうよ。あたしの下着、貸せるわけないじゃない。」と佳奈。
「それは、興ざめだ。今日佳奈といっしょに、
 女の子の下着、いくつか買ってくるといい。」父。
「お兄ちゃん、大丈夫よ。今のお兄ちゃん、完璧に女の子だから。」佳奈。
「うん、ありがとう。そうする。」
と、香は、安堵の胸を撫で下ろした。

なんて、理解のある家族だろう。
言葉は、しばらく、男言葉。
その内、ちょこちょこ、女言葉を言ってみよう。
仕草は、すでに女の子だそうだし。

わあ、やった!
ぼくのバラ色の家庭生活が、今日から始まる。
香の胸は、ぽかぽかだった。

<おわり>


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続・罪な美容室②「香の全身完全女装」最終回

続・罪な美容室②「香の全身完全女装」最終回

「ねえ?ここまで、女の子になったんだから、
 女の子のお洋服も着てみない?」と裕美は言った。
恥ずかしいが、着たいという気持ちが優っていた。
「貸してくださるの?」と香は言った。
「ええ、美容院ですから、お洋服はたくさんあるわ。」
裕美は言った。
「裕美ちゃん、お客様と2階でお着替えして。」と佳苗が言った。
それは、『その子は、裕美に譲るわ。』という意味だった。
裕美自身が、「わあ~。」と言った。

2階の部屋は、いわば、衣装部屋だった。
そして、大鏡が3か所にあった。
「わあ~、すごい。」と香は部屋を見回した。

「あたしは、裕美。あなたは?」と裕美は聞いた。
「香(かおる)です。」
「わあ、女の子で通る名前だわ。あたしの名前もそうでしょ。」

「じゃあ、着替えよう。」
裕美は言って、香のセーターを脱がせた。
つぎにランニング。
裕美が、香のズボンに手をかけたとき、香は言った。
「女の人の前で、ズボン脱ぐのはずかしい。」
裕美は、にこっとした。
「なんだ。バレテなかったんだ。あたし、男よ。」裕美は言った。
「うそ!」
香は、目を真ん丸にした。
「綺麗なお姉さんだと思ってたの。」
「それは、ありがとう。」
裕美はそういって、香の手を、ブラの詰め物の下に入れた。
「ほんとだ。びっくり。そして、感激。」
「香は、女装子?」
「わかりましたか?だから、今、ぼく、興奮して、アソコびんびんなの。」
「あたしも、びんびんなの。
 でも、Pちゃんを股に回して、その上にガードルを履いてるの。
 香は、じゃあ、先に、上の服を着よう。」

香は、上半身裸になり、ピンクにそろったブラ、スリップを着た。
「ね、香、脇の下手入れしてるの?」と裕美が香の脇の下を見て言った。
「ううん。あたし、遅いみたいなの。」
「あたしも、ないの。特殊体質みたい。」
「じゃあ、同類ね。」香は、うれしそうに言った。

ピンクのワンピースを着た。膝上、15cm。

そこで、ズボンを脱いだ。
パンツも脱ぐ。
裕美から、ピンクのショーツをもらう。
「こうすると、女の子に見えるの。」
裕美は、女の子に見えるショーツの履き方を教えた。
香の大きくなったPをなんとか股の下に回した。
「ガードルも履いてみる?女の子になった気になるわよ。」
「うん。」
香は、ガードルを履いた。
股間がさらに女の子の形になった。
Pが、股下に押し付けられて、大きくなったものが、静まって来た。
白い膝までのストッキングを履いた。
これで、完璧。

「じゃあ、並んで鏡をみよう。」
裕美は、エプロンを取った。
裕美は、ブルーのワンピース。膝丈。

二人で、鏡を見た。
香は、自分も裕美と同じくらい可愛いと思った。
香の方が少し背が低い。
「あたし達、二人共、アレがあるなんて、信じられる?」
「信じられない。お姉さんのこと、女の人って疑わなかったから、
男の人って知って、すごく興奮しちゃった。」

「あたしのこと、お姉様って呼んでくれる。丁寧語はなしよ。
 香は、自分のこと『あたし』って呼ぶの。もちろん女言葉よ。」
「ええ、あたし、うれしいわ。ああ、言っちゃった。女言葉使えた!」
香は、無邪気にはしゃいだ。
「その意気、その意気。」と裕美はにっこりした。

「ね、ついでにガードルもショーツも脱いじゃおうか。」裕美が言う。
「いや~ん。恥ずかしい。だって今、大きくなってるもん。」
「あたしも、同じ。お互いじゃない。」
「うん。じゃあ、脱ぐ。」
二人は、背中を合わせ、ガードルとショーツを脱いだ。
「いや~ん。スカートがテント張ってる。」と香。
「あたしも。ね、抱き合おう。」裕美。
「うん。」
二人はそう言って、抱き合った。
「お姉様。お姉様のもの、あたしに当たる。」
「香のものも当たるわ。」
「すごくえっちな気分。」
「擦りあわせてみよう。」
二人は、擦りあわせた。
「香、可愛い。」
そう言って、裕美は、香に唇を寄せた。
香は吸い込まれるように、裕美の唇に唇を重ねた。
初めは、軽く、何度も、そのうち、舌をなめ合った。
「あああん。」
二人は言った、強く唇を合わせた。
長い間。
スカートのところで、2つのPが擦れ合う。
香は、興奮して、体の中に血がぐるぐるとまわって来た。
裕美も我慢ができなくなった。

裕美はしゃがんで、香のスカートをめくり、
香のPを口に含んだ。
「いや~ん。お姉様。お姉様にそんなことされたら、あたし・・。」
鏡を見ると、これは、まるでレズビアンだった。
あんなに憧れていた、女装子同士のレズビアン。
ああ、夢みたい。
香は思った。
「お姉様。あたし、いってしまうわ。まだいや。」
香はそう言って、しゃがみ、裕美と代わった。
裕美にもPがあり、自分と同じように大きく、固くなってる。
裕美のように、可愛い人が。ああ、信じられない。

「香、待って、待って、あたし、香が可愛くていっちゃう。」
二人は立って、裕美が、香のワンピースを脱がせた。
香が、裕美のワンピースを脱がせた。
裕美の下着は、ブルーで統一されていた。
香は、ピンクだ。

二人は、ベッドに行った。
カバーと毛布をはがし、白いシーツの上に、横になり抱き合った。
うれしいことに、天井に鏡が貼られてある。
絡んでいる自分たちの様子が、全部見える。
下着姿の女の子が二人。香は、たまらなく燃えた。

キスをしながら、お互いのPを愛撫し合った。

その内、二人は、耐えがたくなって来た。
「お姉様、あたし、いきそう。もうダメ。ああん、シーツ汚しちゃう。」
香が叫んだ。
「大丈夫。」
裕美はそう言って、香のPを口に含んで愛撫した。
香の体が、微動を始めた。
「お姉様、お姉様、あたし、いく、いく、いっちゃう、
 いっちゃう、いっちゃう・・。」
香の体が硬直し、やがて、ビクン、ビクンと痙攣した。
香は、胸の上に手を組んだ。
「ああーん。」
香は、叫び、裕美の口の中に、放射した。

裕美も、香に同じことをしてもらい、声を上げながら果てた。



二人共、すっきりして、ワンピースを着て、お店に降りて行った。

美容師の佳苗が、ちょうど、一人の客を見送っていた。
「あら、可愛いわ。ピンクのワンピが似合うわ。」
と、佳苗は香りを見て言った。
「じゃあ、香ちゃんの髪を、初めのご希望のものにしましょうか。」
「はい。」と言って、香は美容台の上に座った。そして、
「あのう、髪の色なんですけど、この色気に入っちゃったんです。
 この色のままでもいいですか。」
「もちろん。」佳苗は言った。
sho-to2.png
(イメージ)

香は、極ゆるいカールのショートに仕上がった。
自分が選び抜いたヘアスタイルだけに、かなりフェミニンだった。
後頭部からたっぷりの髪が首まである。
前髪は、頭頂から、斜めに降りて来ている。
たっぷりなコメカミの髪を耳の後ろにやって、耳を出すと最高に可愛い。

「ね、こっちの方が、女の子っぽくありませんか。」裕美が言った。
「そうね。似合ってて、100人が100人、女の子と見るかもね。」と佳苗。
「ああ、今は最高に幸せだけど、外に出たらどうしよう。
 家で言われる、学校で言われる。どうしよう。」と香は言った。
「あの子は、ああいう子だって思わせちゃえば、
 それからは、何も言われないわよ。」佳苗は言った。

香は、メイクを落とし、黒いセーターとジーンズに着替え、
お礼を言って、外に出た。
しょっちゅう遊びにいらっしゃいと言われた。

なんだか、世界が違って見える。
すれ違う人が、みんな自分を見て行く。
男かな、女かな?
と、見られている気がする。

コンビニがあった。
コンビニチェックをしてみようと思った。
チョコレートを買い、店員さんのキーを打つ指を見ていた。
速くてわからなかった。
「あの、あたし、男の子に見えちゃいました?」
と、レジの女の子に聞いた。
「まさか。その髪、ステキね。」
とレジの子はにっこりした。
「美容院行って来たってわかるの?」
「だって、スプレーの匂いするから。
 男の子、くらくらっとするわよ。」
「ほんとに?」
香は、るんるんと、店を出た。

『後は、家と、学校かあ。
 まあ、どうにかなるかな?』
そう思った。
楽天的なところが、香の最大の長所だ。


<おわり>

※次回、エピローグを書きたいと思っています。

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続・罪な美容室①「香、女の子になっていく」

「罪な美容室」の続編ですが、内容が恥ずかしいくらいのワンパターンです。
どうか、ご勘弁くださいませ。2話完結のつもりです。
===============================  

続・罪な美容室①「香、女の子になる」


2年が過ぎた。
上原裕美は、高3。
大学へはいかず、吉川佳苗のような美容師を目指し、
美容専門学校へ行くことに決めていた。
受験勉強をさほどする必要がなく、佳苗の店にアルバイトに来ていた。
もちろん、佳苗の2階の部屋で、女装をさせてもらってである。

2年の間に、裕美の髪は、背中まで届いた。
美容専門学校に入るには、髪をできるだけ長く伸ばす必要がある。
学生同士で、髪のセットやカットをするためである。
その理由でもって、裕美は、家でも学校でも、堂々と髪を長くしていた。
今は、ストレート・ボブにしている。



湯川香(かおる・高1男子)は、自分の部屋の机に向かい、
女性のファッション誌のページを熱心にめくっていた。
中学までは、髪を切るのに、理容店に行っていた。
高校生になったからには、美容院だと決め、
明日の日曜日、初めての美容院へ行くつもりでいる。

どんな髪型にもできるように、
髪を伸ばして来た。
男子である限界まで。
そして、今は、後ろの髪は首の下まで、
横の髪は、アゴを覆うほどになっている。
しかし、この長さでは、ショートにしかならないと思っていた。
香は、女装願望があり、美容院に行くならば、
少しでも、女の子風なヘアスタイルにしたかったのだ。

香は、雑誌から、気に入ったショートのヘアスタイルを、
いくつか選んでいた。
その中のベスト1を切り抜いて持って行くつもりだ。
「あのう、このヘアスタイルになりますか。」
美容師さんに、そう聞く自分を想像していた。
『変かなあ。』
男子が、女の子の髪型を指定するなんて。
美容師さんは、どう思うだろう?
「お客様。これは、女性のヘアスタイルですよ。」
何て言われたら、勇気のない自分は、「お任せします。」と、
言ってしまうだろうなあと思った。

小学校、中学とずっと「女の子みたいだ。」と言われてきた。
背も低い。肩は狭い。
そんな自分が、こんなヘアスタイルにしたら、
もっとからかわれるに決まってる。

でも、可愛い女の子の髪型にしたい。
一生に一度の勇気を出すんだ。
香は、そう決心をした。



香は、女の子の髪型にしてもらうので、
恥ずかしくないように、小さな美容室を決めていた。

さらにお客が来ないような、朝一番に行った。
日曜日、午前10時、開店と共に店に入った。
薄いピンクのエプロンをした、可愛い人が立っていて、
「いらっしゃいませ。」と笑顔で迎えてくれた。

裕美は、香を見たとたん、「可愛い!」と胸がキュンとした。
美容台の上に、香を案内し、首に髪避けの白い布を巻いた。
香は、胸がドキドキしたが、可愛い美容師さんだと思って、
うれしくなり、勇気が出た。
「あのう、こんな髪型になりますか?」
香は、透明ファイルに入れた、モデルさんの切り抜きを見せた。
美容師さんの反応が心配だった。

「まあ、ステキ。あたしも、こんな髪型にしたいですわ。
 きっとお似合いだわ。楽しみですね。」
香は、ふと、美容師さんが、自分を女の子と間違えていないかと、心配になった。
「あの、ぼく、男なんですけど、こんな女の子みたいな髪型、変じゃないですか。」
香は、一応そう言った。
「まあ、ときどき女の子に間違われたり、なさるの。」
「ちょっちゅうです。それを、こんな髪にしたら、
 もっと間違われるんじゃないかって・・。」

裕美は、その言葉を聞いて、この可愛いお客に、女装趣味があることを確信した。
(女の子に間違われるのが嫌なら、わざわざ女の子の髪型にはしない。)
「中途半端だから、いけないのじゃないかしら。
 この際、思いっきり女の子っぽくしてみません?
 『女の子みたい』じゃなくて、『女の子』になっちゃいますの。
 いかがですか。」
香は、女の子のショートヘアを、こんなにも受け入れてもらえるとは思わず、
なんだか、心の奥から、うれしさが、こみ上げて来ていた。

そのとき、美容師佳苗が来た。
「全部聞こえましたわ。
ね、お客様。このショートは、もう徹底的にフェミニンだと思いません。」
佳苗は、ファイルのあるページを、香に見せた。
横で、裕美は、「キャー、ステキ。」と飛び上がった。
それを見て、香は、下半身が、うぐっとうずいてしまった。

「お客様の目鼻立ちで、このヘアスタイルなら、
 100人が100人、女の子だと思いますわ。」
と佳苗。
「すごくステキだけど、完璧女の子になっちゃったら、学校で困ります。」
と香。
「まず、初めに、このヘアスタイルにしてみません?
 そして、気分を楽しんで、それから、お客様の持ってらした、
 ヘアスタイルにします。
 途中、髪を淡く色抜きをして、感じを見てみませんか?
 もちろん、最後は、黒く染め直します。」
佳苗の言葉に、香は、うれしくなってしまった。
「はい。うれしいです。お願いします。」
と香は、嬉々と言った。

佳苗の目配せで、裕美は、入り口の札を「閉店」にして、
開きドアを閉めて、カギをかけた。

佳苗は、香の髪を淡い茶色に染め、少しピンクを入れた。
「ね、この方が、軽くなりますでしょ。ポップな感じでステキですよ。」
「はい。うれしいです。」

裕美は、うきうきして、そばで見ていた。
佳苗は、ドライヤーを使いながら言った。
「髪を洗ったら、すぐドライヤーをかけてくださいね。
 そうしないと、毛先が痛んでしまいます。
 女の子は、みんなそうしていますのよ。」
「はい。そうします。」
佳苗は、香を完全に女の子扱いであった。
香は、それに気づかぬまま、気分は、すっかり女の子になっていた。

香の髪が乾き、佳苗はハサミを持った。
前髪は、ストレート。スダレにして、目の上までの長さ。
横と後ろの髪は、長さを揃え、ゆるくカールをかけた。
カールがつくと、手で髪をくしゃくしゃにして、
フワフワした、感じにした。
カーリー・ボブのできあがり。
そこに、佳苗は、ピンクのカチュームをした。
お花屋さんにいる美少女という感じだ。

「わあ~、可愛い。」と裕美は、胸に手を当てた。
「いかがですか。ステキですよ。」と佳苗は、にこにこして、香の前に鏡をかざした。
「わあ、どうしよう。まるで女の子ですね。」香は頬を赤くして言った。
「ね、ちょっと遊びで、メイクをしてみません?」と佳苗は言った。
「あ、それ、恥かしいです。ますます、女の子になっちゃう。」と香。
「遊びです。少しだけ。」と佳苗。
「すぐ、落としてくれますか。」
「はい。気分を楽しんだら、落としましょう。」と佳苗は言って、メイクにかかった。

5分もかからず、つけ睫毛も着けて、ピンク系のメイクがなされ、
最後に、唇に、ピンクのルージュが引かれた。
佳苗と裕美は、顔を見合わせ、OKの視線を交わした。

「どうですか?」と佳苗が、香に鏡を見せると、
香は、「わあ!」と言って、思わず両手で、鼻と口を隠した。
それは、女の子の仕草だ。
「しっかり見てください。今だけなんですから。」
と佳苗は言った。
香は、手をとって、鏡を見た。
『女の子だ。うれしい。絶対女の子に見える。ぼく、可愛い。』
香は、そう心で言った。
ジーンズとパンツの中の、あるものを完全に大きくさせてしまった。

(つづく)


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詩 「てくてく」

女装ネタではなく恐縮です。
このブログの自叙伝の中の「新宿編」で、
私=ジュンは、新宿で自作の詩集を売っています。
当時の詩の中の1つを、投稿いたします。
拙いものですが、読んでくださるとうれしいです。
=========================

詩『てくてく』


疲れるね  ああ 疲れるね
ずいぶん 歩いたね  ああ ほんとにね
明日も 歩くのかな  きまってるさ
休けいあるかな  なくちゃ歩けないよ
ここ 景色いいよ  ほんとだ
町が 小さく見える  見えるね
がんばったんだね  そうだよ
あの山も 越えるのかな  多分ね
あといくつ山があるのかな  数えない方が いいよ

疲れたね  ほんとに 疲れたよ
死にたい なんて 思ったことある?  ・・あるよ
・・そうなんだ  誰だってそうだよ
安心した  何が?
なんでもない  そう・・

もうちょっとかな?  もうちょっとだよ
もう何度も こう言ってきたね  そうだね
もうちょっとの くりかえしだね  それが コツなんだよ
そうなのかあ  うん

なんか ちょっと元気出てきた  それは よかった
君は?  ああ 元気出てきた
あの山を越えたら 休もうね  賛成
お休みが うれしくて 歩いてるみたいだ  それもあるね
それだけじゃないのかな  よくわからないけど

あんな 景色が また見られると いいね  ほんとだね
もう少しだね  ああ もう少しだよ
君が いてくれて よかった  ぼくもだよ


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罪な美容師②「裕美の心」完結

罪な美容師②「裕美の心」完結


「あの、美容師さん。」
「佳苗よ。」
「あ、佳苗さんは、男の人なの。」
「これのことね。」
佳苗はそういって、自分の大きくなったもので、裕美のお尻をこすった。
「そうよ。あたしは、男。でも、女の姿でいるのが、好きなの。」
「そう。わからなかった。」
「お名前は?」
「裕美。」
「まあ、女名前にもなるわ。」

「裕美は、『女の子みたい』って言われることに反発して、
 髪を伸ばしたって言ったでしょ。
 でも、それは、違うわ。裕美は、女の子になりたかったんだわ。
 反発したのは、口実。違う?」
裕美は、考えていた。
「佳苗さんの言った通りかもしれない。」
「今、女の子になれて、うれしいでしょう。」
「うん。ほんとは、うれしくて興奮してる。
 苦しいくらい。」
「じゃあ、少し楽にしてあげるね。」
佳苗はそういうと、ショーツの中で直立している裕美のPを、
スカートの上から撫でた。

「ああん、そんなことされたら、もっと苦しくなる。」
「楽にしてあげるから、女言葉で話して。自分のことは『あたし』って呼ぶの。」
裕美は、佳苗の愛撫で、心の中の女の子が出てしまいそうだった。
「興奮すれば、女言葉が出てくるわ。」
佳苗は、愛撫を続ける。
「あん、あん、いや~ん、たまらない。」
裕美は、快感に攻められ、女言葉の恥ずかしさを越えた。
「いや~ん、いや~ん。あたし、どうにかなりそう。」

佳苗は、裕美の前に来て、裕美に唇を重ね、
そっと裕美を抱いた。
裕美は、佳苗が男性だとは思えなかった。
本能的に女性を感じていたので、ものすごく興奮した。
佳苗の柔らかい乳房を胸に感じた。
幸せだった。

佳苗は、キスの唇を解き、裕美の前にしゃがんだ。
そして、裕美のスカートの中に手を入れ、裕美のショーツを脱がせた。
「いや~ん。恥ずかしい。大きくなってるのが、恥かしい。」
「あたしも、男よ。恥ずかしくないわ。」
佳苗は、裕美の大きくなっているものを、口に含んだ。
甘味な刺激が、裕美の脳に伝わる。
「あたしのこと、お姉様って呼の。」
「いいわ。お姉様、気持ちいい。」
裕美の正面に大鏡があった。
可愛い自分の姿が映っている。

佳苗は、裕美のPの愛撫を中断し、裕美の後ろに立った。
そこから、裕美のスカートを上げて、Pが見えるようにした。
Pをそっとマッサージしながら、
「ね、可愛い女の子に、こんな大きなPちゃんがあるの、信じられる。」
「ああん、お姉様、恥かしいわ。」
「自分のPちゃん見て、興奮しちゃうのね。」
「うん。興奮してたまらない。」
佳苗は、裕美は、GIDではなく、女装子だと確信した。
自分と同じ。
佳苗は、マッサージの手を止めた。
そして、裕美のショーツを脱がせた。
「お姉様、止めないで。」裕美は言った。

「裕美、あたしも男の子って信じる?」
「信じられないど、アレがあるもの。」
「ミニタオルを巻いて、ショーツの中に入れてるだけかも知れないじゃない。」
「そうだったの。じゃあ、お姉様は、女の人?」
「あたしのPちゃんを目で確かめる?」
「うん。」
裕美の返事を聞くと、佳苗は、エプロンを外した。
水色のセーターに、白いスカートだった。
佳苗は、スカットに手を入れ、ショーツを脱いだ。

「裕美、見て。」佳苗がいう。
裕美が見ると、佳苗は、スカートをあげている。
佳苗の股間にまぎれもない男の物があった。
「わあ、ほんとうだったんだ。」
「あたしのコレ見て、裕美、興奮する。」
「する。興奮して、気が狂いそう。
「並んで、スカートを上げて、アレを見よう。
 二人だと、もっと興奮するわ。」
二人は、並んで、大鏡の前で、スカートを上げた。
「お姉様のも、大きくなってる。」
「あたり前よ。裕美にアレがあるんだもの。」
二人は、しばらく鏡を見ていた。

「ああん、あたし、限界。お姉様、いかせて。」
「いっちゃうと、男の子は冷めちゃうんだもの。まだだめ。」
佳苗は、裕美をソファーに連れて行き、並んで座った。
お互いに、スカートの中の熱いものをまさぐった。

「裕美。あたしの方が、先に行ってしまうわ。」
「だめ、あたしが先にいくの。」
二人は、キスをしながら、だんだん快感の高みに向かった。
佳苗は、裕美に服の上から、乳房を触らせた。

「お姉様、もうだめ。」と裕美は、言った。
佳苗は、さっと、裕美の愛撫を止めた。
「だめ、止めないで。お姉様、お願い。」
裕美は、自分の快感浸り、佳苗の愛撫を止めていた。
「お願い、お姉様。止めないで。」

佳苗は、裕美がいきそうになると、さっと手を止める。
これを、4回され、裕美は、気も狂わんばかりになった。
「弘美は、完全な女の子になるの。
 ホルモンで乳房を作り、アソコも手術で女になるの。
 約束するなら、イかせてあげる。」
『完全な女になる。』という言葉が、裕美の脳を刺激した。

「なるわ。完全な女になるわ。女になるの。
 可愛い本物の女の子になるわ。」
佳苗が、再び裕美のPの愛撫を始めたとき、
裕美は、口走った。
「女になるの。お姉様の妹になるの。女になるわ、女になるの。
 ああん、お姉様、いかせて。あたしは女、女、女なの。」
佳苗は、裕美のスカートをまくって、裕美のPを口の中に入れた。
「いや~ん。」と言って、裕美は、脚を痙攣させ、
背中を何度も反らせて、佳苗の口の中に、発射した。

果ててしまうと、裕美に理性が戻って来るのだった。
ホルモンや手術をして女になると、あれほど叫んだのに、
それは、無理だと思えるようになった。

「佳苗さん。ぼく、女になるって約束したけど、無理。」
裕美は言った。
「わかってるわよ。あれは、セックスのときのお遊びのセリフよ。
 さあ、可愛い裕美お嬢様だけど、
 これから、髪を切って、男の子にしなければ。」佳苗はそう言う。
「あ、ぼく、このままの髪型でいたい。
 みんなから、どれだけからかわれてもいい。」
「じゃあ、可愛い女の子のショートカットにしてあげる。
 ここに来れば、かつらがたくさんあるから、
 今日の髪型にいつでもなれるわ。」

裕美は説得され、可愛い女の子のショートになった。
「手に水をつけて、髪をぺったんこにして、前髪を7:3に分ければ、
 男の子に見えるわ。」
佳苗は、実演してくれた。
水を遣えば、どうにか男に見える。
裕美は、やっぱりショートにしてよかったと思った。

「お店は、5時までだから、その後、いつでも遊びに来て。
 あたしは、まだ、イってないのよ。今度は、あたしをイかせて。」
佳苗は、にっこりとそう言った。

佳苗の店を離れて、裕美は考えていた。
『完全な女になるの。』
あれは、自分の本心だったのかも知れない。


<おわり>

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短編「罪な美容師」

今日、まだ投稿していないと思って、必死に書きました。そしたら、
ちゃんとエッセイを投稿していました。どうせだから、これも投稿します。
2話くらいの、お気楽な短編です。
==================================  

短編「罪な美容室」


裕美は、高校1年になり、肩まで伸ばした髪を切ろうと思った。
男子なのに、髪を伸ばしているのは、些細なことがきっかけだ。
裕美は、小柄で、首が長く、顔立ちは可愛く、一見女の子のようだった。
小学校のとき、それで、「女」「女」とからかわれた。
家でも、2人の妹から、「お兄ちゃん、女の子ね。」などと言われる。
それを、おもしろがっている両親。

裕美は、ある日、腹を立て、
「じゃあ、もっと女みたいになってやる。」
と、学校でも家でも、言い返した。
その言葉の通り、髪を伸ばし始めたのだ。
女の子みたいに、ときどき、「いや~ん。」などと言ってみたりもした。
家では、家族が、だんだん心配になり、あるとき、
「ねえ、裕美。髪を切ったらどう?」と母の百合子は言った。
「だって、ぼくは、女なんでしょ!
 妹たちが、何度もそう言ってぼくをからかったとき、
 お母さんも、お父さんも、笑ってたじゃない。
 ぼくは、本気でそう言われるの、嫌だったんだからね。」
それから、家族は、誰も、裕美に髪を切れと言えなくなった。

裕美は、高校になり、やっぱり肩までの髪は、まずいかなと思い、
自ら美容院に行ったのだった。
薬局のとなりの、小さな美容院だ。
「いらっしゃいませ。」と23歳くらいの可愛い女の美容師さんが迎えてくれた。
店には、裕美しかいない。
美容師は、裕美を見て、一瞬目を輝かせたように見えた。

美容師は、店のドアを開け、何かをした。
「開店」という札を「閉店」にしたのだ。
そして、カギをかけた。

椅子に掛けて、裕美は言った。
「男っぽいショートにしてください。」
「まあ、どうして?せっかく、こんなに伸ばしているのに。」
そこで、裕美は、髪を伸ばすことになったいきさつを話した。
「そうですか。でも、お客様、お気を悪くなさらないで、
 とっても可愛い女の子になれますわ。
 長い髪を切る前に、思い切り女の子の髪型にしてみません?
 言わば、見返してやるのです。美容室の中だけの話ですけどね。
 『見てみろ、その気になれば、本当の女みたいになれるんだぜ!』って。
 「女みたい」じゃなくて「女」になっちゃうんですよ。」
「あはは。それおもしろいです。髪を切ってからじゃできませんもんね。」
裕美は、愉快に思った。

それから、美容師・佳苗は腕を振るった。
裕美の髪を淡い茶色にし、
少し癖のある裕美の髪を、完全なストレートヘアにし、
前髪は、ゆるくカールをかけ、少しスダレにする。
左右、後ろは、長さをそろえ、髪の先を内側にカールにして、
綺麗に長さのそろったボブヘアーにした。

「どうですか、お客様。可愛いですわ。」と佳苗は、歓喜した。
「うわあ~。」と裕美は、鏡に見入った。
我ながら、女の子だと思った。

「お客様、ここまで来たなら、いっそメイクをしてみません。
 ご自分がどれだけの女の子になれるか、トライしてみません?」
「はい。おもしろいです。してください。」裕美はにっこりとして言った。

「眉を少し細くしますね。前髪で、どうせ隠れますから。」
佳苗は、そう言いながら、かなり細くした。
それから、メイクをした。
ベースクリームからのフルメイク。
アイメイクは、つけ睫毛をばっちり決めて、
チーク、ピンクのリップ。

10分後、裕美は、目を疑った。
自分と思えないほど、可愛い女の子になっている。
自分に恋をしてしまいそうな。

そのとき、裕美は、下半身にうずきを感じた。
自分は、興奮してしまっている。

佳苗は、そっと裕美の方に手をかけ、
「ここまで、女の子になったのですから、
 いっそ、女の子の服を着てみません。」
「ちょっと恥ずかしいけど。」
「何をおっしゃるの。髪を切ったら、もうできないんですよ。」
「そうですね。服を貸してくださるんですか。」
「もちろんです。」

裕美は、更衣室に案内され、女の子服のセットを渡された。
それを見て、裕美は、
「あの、下着から女物を着るの?」と聞いた。
「もちろんです。男物の下着に、服だけ女の子なんて、変ですわ。」
「あ、はい。」
そう答えた裕美の下半身が、またうずいた。

ズボンを脱ぐとき、ボブヘアーの横の髪が、
前に落ち、さらさらっと裕美の頬を撫でた。
小部屋の鏡を見た。
首から上は、可愛い女の子だ。
早く、女の子の服を着ないと、変だ。

ショーツ、ブラ、スリップ、全部白だった。
白い半袖のミニのワンピース。薄いピンクのフリルで飾られている。
背中のファスナーを美容師さんに上げてもらう。
頭に、白い花のついたカチューシャを指す。
白い可愛い靴を履く。

「まあ、ステキ。こちらへいらして。
 大鏡で見ましょう。」

佳苗と並んで、裕美は見た。
まるで、女の子だ。こんなに可愛くなれるとは思わなかった。
下半身が、また、うずいた。
自分のアソコは、興奮して固くなっている。
スカートのフレアがかろうじて隠してくれている。

「興奮しませんか。」
佳苗が後ろに来た。
「興奮って。」
「つまり・・アソコが元気になるの。」
「それは・・。」と裕美は、言葉につまった。
そのとき、佳苗は、下半身を裕美に押し付けて来た。
裕美はお尻に固いものを感じた。
そして、ドキンとした。
『まさか、美容師さんは、男・・?』


(つづく)

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セックスへの許容

セックスへの許容


セックスというものを、私は、心の中で、
いつ許容したのだろうかと、考えてみました。

小学生の頃は、女の子の裸を見て、何がいいのだろうか、
それが、わからないでいました。
裸なんかより、その子が可愛い洋服を着ている姿の方が、
何倍も可愛いと思っていました。

中学になって、私は、2年生のとき、好きな女の子と、
互に好き同士のカップルになりました。
好きで好きで、一日その子のことを考えていました。

あるとき、男同士で集まって、パーティーをしました。
そのとき、ある男子が私に、
「ジュンは、K子とどこまで行ったんだ?
 Aはとっくだろう。」と言ったのです。
(Aとはキス、Bとは胸の愛撫、Cは、セックスを意味しました。)

Aは、とっくだろう、と言われ、私は、そのときひどく怒ったのです。
キスなんて、まだまだ早い。
キスをするなんて、まだ不浄なことだと思っていました。

その頃の我が家は、家庭風呂がなく、銭湯に行っていました。
その銭湯の脱衣場の壁に、アダルト映画の広告がたくさん貼られていました。
その中に、「あたしを犯して!」とか「あたしをいじめて!」とかの言葉がありました。
私は、犯すって何?いじめるって何?と意味がわからなかったのです。

その頃、私は、姉のとっていた青春雑誌の付録を見ました。
それは、青年の悩みへのアドバイスの特集でした。
こっそり読んでみて、わからないことがありました。
「ぼくは、A子さんと仲良くなり、
この前、A子さんと、とうとう過ちを犯してしまいました。どうすればいいでしょうか。」
という質問です。
私は、この「過ち」の意味がわかりませんでした。
何か、悪いことをしたのだろうかと、想像していました。

中3になり、修学旅行のときです。
不良に近かったC子さんと、ナンパ1番であったD君が、
消灯をすぎてから、C子さんが、D君の部屋(私もその部屋)へ来て、
二人は、立ってキスをして、D君は、C子さんの乳房を愛撫していました。

そのとき、私と私の仲良しグループは、
「もう、Dとは口きかねえ。あんなことするなんて。」
と言いあったのを覚えています。
私は、中3のときも、セックスという行為を受け入れていませんでした。

セックスが何をするものか、大体わかったのは、高1のときです。
しかし、まだまだ、理解は完全ではありませんでした。
私は、「大人になる前に」という姉の持っていた本を、こっそり読みました。
その中のある部分を読み、私は、目からウロコが落ちました。

『セックスは、相手がいて初めて成り立ちます。
 ご自分も気持ちがいいでしょう。それだけではありません。
 相手(女の子)の快感をうったえる声や表情、それらを見て、
 初めて、成り立つのです。』
こう書いてあった部分です。

それまで、私がイメージしていたセックスは、相手はお人形の様で、
自分だけが行為をしているものでした。
女の子のあえぎ声。ああ、そんなの聞いたらたまらない。
そのとき、初めてそう思いました。

女の子とのセックスだけでなく、
女装した子とのセックスも、このとき初めて、イメージしました。
それまでは、自分と女装子とで女の子になっているだけのイメージしかなかったのです。
そのときから、女装子同士のセックスも、考えるようになりました。
自イも、この頃覚えました。
あえぐ女の子や、興奮している女装子をイメージし、果てるようになりました。

「もっと犯して」の意味がわかりました。
「もっといじめて」の意味もわかりました。

しかし、私が好きだった女の子には、キス以上を考えませんでした。
(なぜだろう・・。)

好きな女の子を除いて、私は、セックスを許容しました。
そして、可愛い女の子とセックスをしたいと思いました。
女装子とも、お互いに愛撫しながら、到達したいと思いました。
高1になって、やっとです。


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aiko は、まだ~?

aiko は、まだ~?


※女装ネタではありません。

火曜日の夕飯時です。
新聞を見ていた娘が、
「お父さん、今日のドラマに、aiko が特別出演するよ。」と言います。
「ほんと?何時から?」と私。
「10時から。」
「ちょっと遅いなあ。でも、見たい。時間が来たら呼んでよ。」と私。
「あいよ。」と娘。

我が家はみんなそろって、aiko のコアなファンではありませんが、
みんなaiko が大好きです。

夕食後、私は2階の自分の部屋で、明日のブログの記事をせっせと書いていました。
やがて、
「ドラマだよ~。」と娘の声。
私は、記事を中途に、階下へ降りて行きました。

すると、私以外の3人の家族は、ちゃんとテレビのいい場所を取っています。
私は、病の後遺症で、テレビはめったに見ないのです。
だから、いい場所が取れないのは、まあ、しかたのないことなんです。

それほど、ドラマを見たい訳ではありません。
aikoだけを見たいのです。

ドラマは、始まりました。
「不思議なタクシー」とかいうドラマでした。
それが、見るうち、かなり面白く、私は、くふふと何度も笑ってしまいました。

「aiko は、そろそろかな。」と私は聞きました。
「真ん中で出てくるわけないじゃん。
 こういうのは、視聴者引っ張るため、後の後まで出さないよ。」と娘。

「なんだね。aiko もたいしたもんだね。
 こうやって、家族全員、見に来させちゃうんだから。」と私。
「お父さんが、見に来ただけよ。
 普段は、残り3人で毎日いろいろ見てんだから。」娘。

「aiko で視聴率5%上がるかな?」と私。
「それは、無理だよ。1%上がれば相当じゃない?」と息子。
「出演料、高いだろうな。」私。

「お父さん、けっこううるさいわよ。」と妻。

私は、しばらく黙って、テレビを見て笑います。
タクシーの中のシーンだけなのに、かなり笑えます。

やがて、ドラマの中の事件が解決しました。
「もうそろそろだよ。あと5分しかない。」と娘の言葉。

そのとき、ドラマの憩いの場である喫茶店に、二人の女の子が入ってきます。
「あ、aiko だあ!」と娘。
「髪長い。」と息子。
「うわあ、39なのに若い。」娘。
「カラーストッキングに、ショーパンだよ。」息子。
「やっぱ、aikoは、後光が差して見えるね。」私。
喫茶店の人が、色紙とペンを用意しています。
「aikoは、aikoの役で出てるのかな?」娘。
「だと、うれしいけどね。」私。

ドラマで、aiko は、近所の娘さんとなっていました。
ま、それは、どうでもいいのでしょう。
aiko が出てくればいいのです。

「aiko 、39歳なの?」と私。
「じゃあ、美魔女じゃない。」と息子。
「違うわよ。aikoは、只の『魔女』なの。」と妻。
みんな、あはは。
「なんか、オチがついたようだね。」娘。


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私の妄想

私の妄想

昨日、都心まで行きました。電車の中、私は、スマホをもっておらず、
全く退屈で、妄想にふけってしまいます。
自分は、つくづくえっちな人間だと呆れながら。
昨日の妄想をつづります。

●2人の受付嬢
一流商社の受付嬢A子は、バッチリメイクをして、受付嬢のオシャレな制服を着ています。
頭には、赤いハットを被っています。大変な美貌です。
A子は、早番の仕事が終わり、午後3時に更衣室に行きます。
すると、遅番のこれから仕事というB子がメイクを済ませて制服を着ています。
「あ、B子、あたし貯まってるの。お相手してくれる。」とA子。
「あたしも貯まってるの。いいわよ。」B子。
二人は、更衣室の中の、カーテンで仕切られたボックスに入ります。

A子は、壁に軽くもたれます。そして、スカートを上げる。
B子は、A子の前にしゃがみ、A子のストッキングに包まれた、
長く、むっちりした脚を、しばし撫でて楽しみます。
その内、B子は、A子のショーツをパンストと一緒に、一気に下げます。
「あ、いや。」とA子は、小さな声で叫びます。
すると、A子の股間には、女子にあっては、ならないものが、
大きく、隆々として現れます。

「A子。いつから大きくしちゃったの?」と、B子は聞きます。
「ここで、B子を見たときから。
 B子も、男の子なのに、完全に女性に見えるから。」
「A子も、どこから見ても、女よ。」
B子は、そういって、A子のPを口の中に入れます。
A子は、腰を突き出すようにして、B子の口の愛撫を受けます。
二人共、受付嬢の制服が乱れないように、上手にやります。

A子の表情が、やや苦痛をおびたように変わっていきます。
「B子、そろそろなの。」
「いいわ。」
B子は、そう言って、A子のPから口を外し、
立って、A子に寄り添い、手で、A子のPをしごきます。
手を速くします。
A子は、悶えます。
「あ、あ、あ、B子、あたし、いく。」
「いいわよ。遠くまで、飛ばしなさい。」
「ああ、もうだめ。いく、いく、いっちゃう、いっちゃう。」
A子は、ブルブルと震え出し、
ついに白い液体を、放射状に、前の壁まで飛ばしてしまいます。

「いや~ん、壁まで届いちゃった。」とA子。

次は、B子が、A子に同じことをされます。
「あたしも、壁まで飛んじゃったわ。恥ずかしいわ。」

B子は、これから受付嬢の遅番。
身なりをきちんと正し、メイクを直します。
「あたし、きちんとしてるように見えるかしら。」とB子。
「完璧よ。さっき、白い液を壁まで飛ばした人に見えないわ。」
「まあ、A子ったら。」

●思いがけない痴漢

ルカは、D男の女名前。
大学4年の22歳。
女装をして、痴漢されるのが、何よりの喜び。
毎朝、ラッシュで混んだ電車にわざわざ乗る。

スタイルは、就活をしている女子。
黒のレディース・スーツを着る。
スカートは、タイトミニ。

ルカは、自分のPを股下に隠して女の股間に見せることはぜず、
Pを立てて、わざともっこりとさせて、ショーツとパンストを履く。
もっこりは、電車までバッグなどで隠す。
混んだ電車で、お尻を触られると、女と見られたことに興奮する。
だが、ルカの喜びは、もう一つ先までの行為。
男が、お尻をさわり、ルカが反応をしないでいると、
男は大胆になり、手をルカのスカートの前にもってくる。
そこには、もっこりとした男の証がある。
男は、皆、『なんだ男か。』思い、手を引いてしまう。
そのときの男の顔を想像するのが、ルカの最大の楽しみだ。

その日ルカは、男ならくらくらっとなる石鹸の香りがするスプレーを、
髪にかけて、満員電車に乗った。
この頃、痴漢にあってない。
そろそろ来ないかと待ちに待っていた。
すると、来た。
背の高い男が、ラッシュの中、ルカのお尻に手を忍ばせて来た。
ルカは、平気な顔をしていると、
その男の手が、スカートの前に来た。
男の手が、もっこりに達し、ビクンとした。
『うふっ。』とルカは思う。

いつもは、ここで男は手を引く。
だがその男は、ルカのもっこりを、愛撫して来たのだ。
『え?この人、男が平気なの?』
ルカは、複雑な気持ちがした。
直立したルカのPにそって、男は、何度も愛撫し、
その手を速めていく。

ルカは、感じてしまっていた。
こんな、満員電車というシチュエーションが、刺激となり、
ルカは、今にも、いきそうになっていた。
『やめないで。』ルカは、心で叫んだ。

男の手が、ルカのタイト・ミニの下から入って来た。
そして、パンストの上を撫でる。
何度か、愛撫されたとき、
「もうダメ。」
と、ルカは、いってしまった。

男は、ルカの体の震動で、それがわかる。

『ああ、ショーツもパンストも濡れてしまった。』

男が降りた駅で、ルカも降りた。
そして、トイレで、ショーツを取り換えた。
『そうか、次は、ノーパンと穴開きパンストで来ればいいのね。』
ルカは、そう思った。

<おわり>


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家族の会話=美魔女=

家族の会話=美魔女=


息子「(新聞の広告を見ていて)すげっ!この人、61歳だって。
  どう見ても、30歳代だよ。」
私「どれどれ。うわあ、ほんとだ。信じられないね。」
娘「美魔女って知ってる?実年齢より、ずっと若く見える人のこと。」
息子「聞いたころある。意味は知らなかった。」
私「知ってたよ。美魔女コンテストっての見た。
  みんな、すごい若く見えた。映像だったから、加工は効かないしね。」
娘「お父さん、すごい好奇心じゃん。」
私「広告でさ、ネットの画面に毎日のように出てくるんだよ。
  51歳なのに、20歳代前半に見える女の人。」

娘「どう思う?」
私「大変いいと思うけど。
  美魔女コンテストでさ、いいと思ったことが1つ。
  50歳くらいで、20歳くらいに見える人が、優勝したのね。
  で、一言述べたんだけど、話す言葉は、さすが、50の年輪を経た人。

  『まさか、こんな賞をいただけますとは思いもよらず、
   今、うれしいやら、恥かしいやら、大変、戸惑っております。
   ともあれ、うれしゅうございます。ありがとうございました。』
  
   ってね。
   20歳に見える人が、年齢相応の話し方をしたことが、
   かえって新鮮で、ぼくは、うれしかったね。」

娘「20歳風に言うなら、こうかな?
  『キャー、うれしいですぅ。優勝できるなんて、ウソみたい、え?どうしよう・・。
   隆志、沙紀、見てる?お母さん、優勝したよ~。やったね!(と、Vサイン。)」
(3人、あはは。)

息子「お天気キャスターの中川〇子って人、42歳なのに、完全に20歳に見える。
  あの人は、本物だよ。多分、可愛い声で、20歳の人の話し方してる気がする。」
娘「プロは、それで、いいんじゃない?」

私「美魔女って、完全に賞賛している言葉には聞こえない。
  どこか、おもしろがっている言葉に思える。どう?」
娘「私もそう聞こえる。『魔女』って言葉が、そうよね。
  若さを維持するために、すごく努力している人なんだから、『美天女』くらいに、
  言ってあげればいいのに。」
息子「自分の実年齢を受け入れられない人も、中にはいるんじゃない?」
私「かもね。ぼくは、30という年齢を受け入れるの、辛かったからね。」

息子「お母さん、努力してないのに、若く見られるよ。」
私「お母さんさ。45歳のとき、絵を習いに行ったんだけど、
  20歳くらいの女の子から、モロため口叩かれたんだって。」
妻「あのときは、仕方なく、23歳で通したわよ。
  だって、今さら45ですなんて言えなかったのよ。」
息子「うわあ、演技派だね。」

娘「お父さんも若く見えるよ。」
私「59歳のとき、コンビニで聞いてみたのね。
  『私のこと、何歳で打たれましたか。』って。
  そしたら、40歳代ですって言われた。」
息子「お父さん。いい大人が、普通そんなこと聞かないぜ。」
娘「結局、お父さんも、若く見られたいんじゃん。」
私「A子は?」
娘「あたしは、若いからそのままでいい。」
私「B男(息子)は?」
息子「俺は、年上に見られたいよ。」

妻「年を取るほど、若く見られたいって思うのよ。」
娘「結論が出たね。」


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精神的女装のすすめ

精神的女装のすすめ

※上の題名も、これから綴ります内容も、私のオリジナルではありません。
 30年以上前に、女装会館エリザベスが発行していた女装雑誌「くい~ん」に
 掲載されていた記事です。私は、素晴らしいと思って読みました。
 寄稿者のお名前を忘れてしまい、
 内容も、はっきりと覚えていませんが、その方になり替わり、大体のことを
 復元してみたく思います。(一部、今風にしました。)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  

皆様の中で、女装する場所がないと、お困りの方が多くいらっしゃると思います。
この私も、同じです。
そこで、私は、「精神的女装」というものを普段やっています。

例えば、トイレで小用を足すとき、私は必ず便座に座り、
女の子のように、脚を閉じ、または、「ハ」の字にしてします。
その後は、必ずビデを使います。そして、紙で拭きます。
トイレの中は、密室ですので、誰にもばれません。
こんなことだけでも、ずい分、女の子になった気になります。

家庭内でのもう一つの密室。それは、お風呂です。
この時間は、女の子に成り切ります。
椅子にがに股などで座りません。
マットの上で、男のものを股の後ろに回し、それを太ももで挟みながら、
体を洗います。
正座するのも、けっこう女の子の気持ちになれます。
乳房があるつもりで、その部分を丸く擦ります。
湯船に入ったときは、当然、脚を揃えて、「く」の字に曲げます。
頭を洗った後は、頭に、女性がするように、バスタオルを巻くと
気分が出ます。
バスの中で、体を拭いたら、一度バスタオルを女の子巻にしてみます。
とても色っぽい気分になります。
(そのまま、バスの外に出ないでくださいね。)

自分のお部屋がある方は、そこでたくさんのことができます。
・女の子の丸字を書く練習。
それを、しながら、「女の子日記」を書くと楽しいです。
日記に名前を付けて、日記に話しかけるようにすると、
もっと楽しいです。
<例>ねえ、ミカ(日記)聞いて。
 あたし、今日泣きたくなっちゃった。
 久美子ったら、あたしの字、可愛くないって言うの。

こんな風にです。
手書きが大変なときは、パソコンで女の子風手書き書体にして、
綴る方法もあります。

部屋に、ジュータンがある方は、その上で、女の子座りをして、
何かをすると気分が出ます。
そして、部屋にいる間、なるべく女の子の仕草を通します。

散歩をおすすめします。
女の子歩きを練習する絶好のチャンスです。
太ももと太ももの内側を擦るようにして、歩きます。
足を無理に内側に向ける必要はありません。
腕は、二の腕を体側に付けて歩くようにすると女性的になります。
また、両の手首を前に向けて、手首を前に突き出すつもりで歩くと、
さらに女性的になります。

お尻を振って歩いてみたいときは、やや内股で歩き、
前に出した脚の側のお尻を横に出します。
ときどき、髪を耳に沿って撫でる仕草や、
前髪を女性的にかき上げる仕草を入れると、もっと気分が出ます。
これは、人のいない道でやってくださいね。
そうそう、歩く途中、女の子独特の「小走り」を入れると、一層気分が出ます。

奥様と同居の方は、プライバシーのある場所が見つけにくいと思います。
しかし、奥様は、女性であり、近くにいる最高の見本です。
何気なく奥様を見ながら、女性特有の仕草を学びましょう。
1日、1つか、2つでいいのです。
見て学んだら、やってみることが大事です。
次にトイレに行った時など、奥様の仕草をやってみます。
けっこう、気分が出ますよ。

最後に、心の中で、女の子言葉を使います。
これは、長時間できません。ほんの1分ほどでいいのです。
仕事をしながら、
『やん、これ面倒だわ。あたしがしなくちゃいけないの。
 あん、そろそろ、お茶をいれなくちゃ。
 これ、女の子の仕事?ちょっと不公平だわ。』
なんて、言ってみると、楽しいです。

この心の女の子言葉を、案外使いやすいのは、お風呂です。
プライバシーがあることと、いろんな動きをするからだと思います。
長時間なさると、男に戻れなくなりますから、ご注意を。

こんな風に、実際の女装ができなくても、
精神的女装ならば、いくらでもできます。
その内、自分は男の皮を被った女の子。
そんなふうに思えてくるかも知れませんね(笑)。


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作品について(形状記憶シリコン)

作品について(形状記憶シリコン)

物語の完結の後で、物語について語りたいというのが、癖になりました。
お付き合いくださると、うれしいです。

これまで、ずっとまとまったお話が書けずにいましたが、
今回の「形状記憶シリコン」は、<第一部>が5話、
<第2部>が6話と、合わせて11話なり、
今まで、私が書いたもので、最長のものになりました。
ここまで書けたことを、とてもうれしく思っています。

初めは、全身マスクを使って、いろいろな美少女になり、
えっちを楽しむ、4話ぐらいのお話のつもりで書きました。
でも、せっかくなら、GIDの子に、物語を発展させたいと思い、
<第2部>を書きました。

実は、この2話が大変で、大変で、毎日悩み抜きながら書きました。
これは、現実ではなく、物語なのだから、ミクと武史を、
赤ちゃんを作れる体にしたかったのです。

「相互ドナー」による生殖器の丸ごと移植というのは、
過去に「11歳法」という近未来の物語で書いています。
今度は、現在で、可能にするわけですから、
手順をたくさん踏まねばならず、
いったい物語を書き終ることが出来るのだろうかと、
気の遠くなる思いを何度も抱きました。

「形状記憶シリコン・マスク」なるものが、今実際にあったら、
これは、恐ろしいことになると思います。
博士に少し、語らせていますが、GIDの人が使うばかりではなく、
世の女性、男性で若く見られたい人は、みんな希望すると思います。
マスクの数に限りがあるなら、1000万、1億円でも、
大金持ちの人なら、支払うでしょう。
その売買を巡って、不正な利益を得る人が出るだろうし、
マスクの偽造品も多く出回ると思います。
やっぱりこれは、市場に出回ってはいけないものだと思いました。

一方、相互ドナーによる生殖器の移植手術は、
今すぐにでも、あって良いものだと思います。
どれだけのGIDの人々が、救われるしょうか。
これは、私の夢であり、願いです。

物語において、ルナが少し触れておりますが、
将来において、美容整形が高度に発達すれば、
どうなるでしょうか。
どの人も、美男、美女となり、
おそらく、美形であることが、価値を持たなくなると思います。
芸能界は、どう様変わりをするでしょうか。
いずれ、未来はやってきます。
そうなってしまうのでしょうか。

一つお詫びです。
作中で、私は、ルナの本名を大森裕也とし、ミクを大久保裕也にしてしまっています。
二人共「裕也」です。(今朝、気が付きました。)
私は、人物の名前を考えるのが苦手で、同じ名前を何度も使ってしまいます。
それによる、ミスです。
読みながら、混乱された方もいらっしゃると思います。
ここにお詫び申し上げます。

長い物語を書きましたので、しばらくはエッセイを書きたく思います。
長い物語を読んでくださり、ありがとうございました。


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<第6話>形状記憶シリコン⑥「二人の男女誕生」最終回(後半)

いよいよ、本話で、最終回。手早く書けず長くなってしまいました。
最後まで、お付き合いくださり、ありがとうございました。
==================================

<第6話>形状記憶シリコン⑥「二人の男女誕生」最終回(後半)


1週間がたった。

朝食が終わり、麻衣とルナだけがテーブルにいた。
すがすがしい朝の空気。鳥の声がしている。

「麻衣、二人を、そろそろ最新マスクに替えるつもりでしょう?」ルナは聞いた。
ルナの言葉に、麻衣は、しばらく考えていた。
「ルナにつけた最新マスクにはしないつもり。」
「でも、最新マスクにしないと、戸籍の変更ができないでしょう?」とルナ。

「うん。でも、あたし、もっとすごいこと考えてるの。
 ミクに赤ちゃんが産めるようにしたい。
 武史が、お父さんになれるようにしたい。」と麻衣は言った。
「まさか、移植?クローン技術はそこまで行ってないじゃない。」
「ドナーがいればいいことでしょう。」と麻衣。
ルナの顔が急に明るくなった。
「わかった。二人が相互ドナーになればいいのね。
 だから、最新マスクで、体の一部が変わっちゃうと困る。」
ルナは、興奮して言った。

麻衣は、にっこり笑って言った。
「あたしの中では、術式ができてるの。まず、100%成功する自信があるの。
 でも、今度は、二人の命がかかってるしね。
 親にも了解とらなくちゃならない。
 あたし、天才外科医って呼ばれて来たけどね。
さすがに、これは、ビビっているのよ。」
「そうかあ。これは、世界で誰もやったことのない手術。
麻衣でもびびるわよね。」ルナは、腕を組んだ。

その夜、麻衣は、41歳の素顔に戻って、
ルナといしょに、T大病院に高梨和夫を訪ねた。
高梨は、今では精神科の医師であるが、
昔は、一之宮麻衣吉と、外科医としての1、2を競ったほどの人物だった。

丸いテーブルを3人が囲った。
高梨は、解剖図と術式を書いたものとを、じっくりと見た。
ルミは、緊張の塊になって、高梨の言葉を待っていた。
高梨は言った。
「これが、天才が考える術式か。恐れ入るばかりだ。
術式を見る限り、3分の1の時間で終わる。
患者の負担が、3分の1だ。
成功は、間違いない。スピードが要求されるが、
一之宮が執刀すれば、いける。」
「もしもの場合があると思うか。」博士は聞いた。
「盲腸の手術だって、もしもがあるぞ。」高梨は笑った。

「オペは、この病院でさせてくれるか。」
「ああ、なんとかする。」
「秘密にしたいんだ。助手は高梨1人で、立ち合いは、ここにいるルミだけだ。」
「俺を助手にしてくれるのか。」
「すべて、最高でいきたい。」
高梨は、にやりとした。
「手術の成功は、10年間、病院や学会、マスコミに伏せておきたい。」
「ああ、それが、賢明だ。」

高梨はさらに、
「保護者の説得の調整は、俺がする。
 一応、俺が今も主治医だからな。
 そのときは、ルミさん、お前、真治君、江里子さん。
 その親たち、全員集合だ。
 説得は、俺が主で、一之宮は、執刀医という立場でいた方がいい。
 くれぐれも忘れるなよ。
 何かあった場合の責任は、すべて俺が取るということだ。」

「偉くなっても、変わっていないな。」
一之宮は、にこりとして、高梨を見た。

タクシーのなかで、ルミは、
「高梨さんって、いい人ね。」と言った。
「ああ、口が上手いのに、どこまでも誠実な奴だ。
 患者のためなら、なんでもする。」
「ねえ、なんで10年間、手術を秘密にするの?」
「時代の先を行き過ぎてる。
 全身マスクだって、もし、市販に出したら、大変なことになる。」
「売れすぎるってこと?」
「GIDの子の治療として、病院が使うのはいいよ。
 でも、欲しがるのは、誰もがみんなでしょう。
 50歳代の奥様が、マスクで、10代の女の子になれるとなったら、
 マスクを巡って、どれだけのお金が動くかわからない。」
「なるほどね。世の中の人が、みんな美男美女になるわね。」
「50年もしたら、美容整形の発達で、そうなるだろうけどね。」



翌朝、博士は、頭の禿げた、白髪の人になっていた。
「あの人だれ?」と武史は、ミクに聞いた。
「博士の、通常の姿。」
「麻衣のことでしょ?」
「うん。」
「どっちがほんと?」
「昨日の40歳くらいの博士がほんと。」
「わあ、そうなんだ。」と武史は言った。

朝食のあと、博士は、ミクと武史に、
相互ドナーの手術のことを話した。
「わあ、すごい。それが成功したら、俺は完璧な男になれるし、
 ミクも、完全な女の子になれるんだ。」武史は言った。
「ま、そう言うことだね。」と博士は言った。
「成功するの?」とミクは聞いた。
「わしは、若い頃、T大病院の天才外科医と言われていたんじゃよ。
 その博士が執刀するんじゃから、成功は、限りなく100%に近いな。
 ただ、限りなくじゃ。手術中に大地震がくるかも知れん。」
「二人共、どう?」とルミは聞いた。
「俺、希望します。今まで、何度も死のうと思ったの。
 そのとき、死んでいたと思えば、すべてを失っても後悔しない。」
「あたしも希望します。武史と同じ理由です。」
二人は、はっきりとした意志を見せた。
「今度、保護者や先生との説明会があるから、
 そのときに、思うことをはっきり言ってね。」博士は言った。



高梨和夫は、迅速にことを運び、
二日後に、手術の説明会を開いた。

博士は、41歳になり背広と白衣。
ルナは、品のいい黒のワンピース。
ミクと武史は、普段着で来た。

集合は、小さな会議室だった。
ミクと武史が中に入ったとき、それぞれの親は、
そばに来た。
「ミク、誰かと思った。完全に女の子じゃない。」と母の則子は目を潤ませた。
父の信夫も、ミクの容姿を真っ直ぐに受け入れ、
「ミク、よかったなあ。」と涙をこぼした。
武史の母・真理は、背が高く、美人だった。
「武史、かっこいいわ。江里子の面影もある。
 母さんにとって、息子ができて、頼もしいわ。」と言った。

高梨は、相互に、出席者を紹介し、
手術の説明をした。そして、
「この手術は、私が外科医であったとき、私がどうしても及ばなかった、
 一之宮麻衣吉博士が行います。私が全幅の信頼を置いている執刀医です。
私は、博士の術式を見て、この手術の成功を確信しました。」

高梨は次に、本人たちの気持ちを聞いた。
「今は、ミクさんですね。どうぞ。」
ミクは立った。
「私は、この手術を希望します。お父さん、お母さんも、知っていますが、
 私は、自殺を3回もしました。いつも死ぬことばかり考えていました。
 でも、3回目の自殺の後、私は生れて初めて、生きていくことの希望を、
 ここにいらっしゃるルナさんからいただきました。
 そして、私は、博士の研究所で、全身マスクをいただき、
 今、こうして女の子として生活しています。
 手術のお話を聞いたとき、私は、迷いませんでした。
 博士を、心から信じています。
 絶対成功すると、私の本能みたいなものが、私にささやきました。
 隣の、武史さんが言いました。
 何度も捨てようとした命。例え、失敗しても悔いはないと。
 命は、私だけのものとは思っていません。
 だから、お父さん、お母さん、お願いします。
どうか、あたしに手術を受けさせてください。
 お願いします。」
ミクは、涙を浮かべて言い終わり、席に着いた。
両親は、目頭を熱くし、ミクの言葉を聞きながら、何度もうなずいていた。

「次は、武史さん。どうぞ。」
武史は立った。
「ミクさんが、すべて言ってくれました。
 ぼくは、一言。
 母さん、ぼくに手術を受けさせてください。
 お願いします!」
と母に頭を下げた。
母は、目を潤ませ、うなずいた。

保護者は、誰一人反対する人がなく、皆立って、高梨と一之宮に頭を下げた。

同意書のサインも終わった。



研究所に帰った博士とルナは、すぐに新しい全身マスクを作った。
ルナの最新のマスクをさらに、改良し、
1週間で、マスク通りの顔や体になれるものだ。
手術用に、腹部から股間まで、大きく口が開いている。
その間は、男女の営みは禁止だ。

1週間後に、2人はマスクを取った。
お風呂でマスクをとったとき、マスク通りの顔や体になっていて、
ミクも武史も感激した。

手術の日が、その2日後に決まった。
夜の8時からだ。

T大の手術室の前に、両親はすでに来ていた。
両親達は、ミクと武史を励まし、二人は、笑って見せた。

ミクと武史は、手術台にのり、手術室の真ん中に並んでいた。
バシンと明るいライトが点き、高梨、一之宮、ルナの3人が、
手術服に着替えやって来た。

「これより、手術を行う。」と言う博士の声が聞こえた。
半身麻酔だ。
博士は、驚くほど速い手さばきで、術式を追っていく。
高梨は、術式が完全に分かっているので、
つぎに使うものを、言われる前に出している。

手術は、20分で終わった。
高梨と博士は、握手をした。
「少しも衰えていないな。1時間はかかるオペを20分とは。」
高梨は言った。
「お前がいてくれたからさ。」
と、博士は笑った。
ルミは、うれしくて涙を浮かべていた。

博士は、ミクと武史に手術の成功を知らせた。
二人は、顔を見合わせ、
「ヤッター!」と心で叫び、笑顔を交わした。

オペ室の前で待っていた両親たちは、
成功の知らせを聞いた。
高梨は言った。
「ミクさんも武史さんも、これで、赤ちゃんを作れます。」
高梨の言葉を聞いて、両親たちは、涙に暮れた。

ルナと博士が、病院を出たのは、9時半を過ぎていた。
「お祝いに、ちょっといいところで、食事をしようか。」
「まあ、うれしい。40歳代の博士とは、めったに会えないんですもの。」
二人は、ホテルの最上階のレストランにいた。
夜景が、よく見える。

博士は、ふと微笑みながら言った。
「ルナさ、俺たち結婚しない?」
「うそ。あたし、女になる気はないわよ。
 生粋の女装子ですからね。」
「俺だって、アレのないルナなんて、つまらない。
 俺たちにとって、籍を入れるなんて、意味がない。
 籍よりも、これはどうだ?」
博士は、ポケットから、小さな箱を出した。
「もしかして。」
ルナはそう言って、箱を空けた。
そこには、眩いダイアモンドの指輪があった。
「まあ、ステキ。あたし、うれしいわ。
 うれしくて、たまらない。ありがとう。」
ルナは、そういいながら、瞳を潤ませた。

「結婚、しよう。」
「ええ。うれしいわ。」ルナは、博士の目を見た。
「教会で、式だけ挙げよう。ウエディングドレス、ルナに譲る。」
「わあ、最高!」
二人は、笑みを交わした。

食事の後は、ラブホテルが待っていた。

翌日、病室で並んでいるミクと武史のところへ、
高梨と看護師が来た。
「尿管のパイプを外しますね。」
と看護師は、二人の管を外した。

「二人共、どうかね。」と高梨は言った。
「もう、ほとんど痛くありません。」と二人は言った。
高梨が、にっこりうなずいて去ろうとすると、
武史が元気な声で言う。
「先生、見てください。これ。」
それは、ミクからもらったPちゃんが、元気になって、
手術着の下腹部を押し上げているのだった。
「朝になると、アソコ、元気になるんですねえ。
 ミクのPちゃん、力持ちだあ。」
高梨と看護師は笑った。
「武史、やめて。力持ちなんて、言わないで。」
ミクは、真っ赤になって、枕で武史を叩いた。

<おわり>


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<第5話>形状記憶シリコン⑤「ミクと武史のセックス」最終回(前半)

最終回を、1回で、書けませんでした。そこで、前半・後半といたします。
お付き合いくだされは、幸いです。
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<第5話>形状記憶シリコン⑤「ミクと武史のセックス」最終回(前半)

夕方の5時。
江里子は、下着だけになり、円盤の台の上に立った。
上から、ドーナツ型のスキャナーが降りて来て、江里子の体はスキャンされた。
麻衣が、江里子の顔を少し変えて、男の子風にする。
顔と体が同調されて、全身ができあがる。
パソコンが、特殊シリコンに接続され、5分後に出来上がる。
ルナがそれを取り出し、洗い、乾かし、全身マスクの出来上がり。

そのすぐ後ですぐ、ミクの全身マスクが作られた。
今度は、女性器ありである。

ミクは、一連の過程を祈るように、見ていた。

「さあ、2人分できたわ。被ってみましょうか。」と麻衣が言った。

ミクと江里子は裸になり並んだ。
そして、二人共、全身マスクを被った。

「ああ、どうか男の子になれますように。」と江里子は祈った。
3分ほどは何もなく、4分くらいから、マスクが変化を始めた。
ウエストの位置が変わり、お尻が引き締まり、
脚や腕、腹筋、肩が男の子になっていく。胸の膨らみがなくなっていく。
顔のアゴがしっかりして、鼻筋が通り、首が太くがっしりする。
そして、最後に、下半身のあの部分。タマタマも一緒にできて来た。
お尻の方にマスクに切れ目があり、排せつに困らない。
5分が経ったとき、江里子は、出来たっと思った。

「OKよ。服を着て。」と麻衣が言った。

トランクスを履いて、ジーンズを履いた。男物が入る。感激。
Tシャツを着た。

ルナに、本物と見分けがつかない眉を貼ってもらう。
これは、取れない。
椅子に座り、ルナにかつらを被せてもらった。
前髪が長く、周囲は、ぱさぱさっとした、耳が隠れるくらいの髪。
爽やかな男の子の出来上がり。

ミクの方は、上半身は同じだが、女性器が出来ていた。
下着をつけ、シンプルなワンピースを着た。
椅子に座る。
ルナが、眉を貼り、かつらをつけ、簡単にメイクをした。
ミクも出来上がり。
「はい、出来上がりよ、拍手!」と麻衣が言った。
みんなで、拍手をした。

ミクは、男の子になった江里子を見て、胸がキュンとしてたまらなかった。
まさに、タイプだった。

「江里子の名前考えなくちゃね。」と麻衣が言った。
「それなら、俺、武史がいい。あ、声が男になってる。」と江里子が言った。
「音声変換パッドが首にあるの。」と麻衣。
「じゃあ、武史。さっそく、トイレ行って、ちゃんと立ちションできるか試しなさい。」
「わあ、そこまで、できるの?」と武史。
「あたしの設計ではね。」と麻衣。

「ミクも、トイレに行って、ちゃんとできるか調べて。」
「女の子の場所から出るの?」
「そうよ。」と麻衣。
「すごーい。行って来まーす。」

武史は、トイレに立って、立ちションを試みた。
おおお、ちゃんと出る。
憧れの立ちションだ!
「やったー!」と声を上げた。

同じころ、ミクも、
「わあ、感激!」と声を上げた。

武史は、トイレの後、大鏡でしみじみと見て、
「俺、完全に男っすね。
 女のとき、男っぽくしようと頑張ったけど、
 どこ行っても、『お嬢さん』って呼ばれた。
 だけど、もうそんなふうに呼ばれない。
 麻衣さん、ルナさん、ありがとう。」

ルナが、
「あんな美形の女の子が、男の子になるの、もったいない気がする。」
と言った。
「武史は、今の方が、ずっといい。女の子の江里子もステキだったけど。」
ミクが言った。
「いずれにしても、マスクをとれば、今の段階では、元に戻れるのだから、
 気楽に考えてね。」
と麻衣が言った。

3日間、麻衣とルナは、武史とミクを観察した。
ミクは、武史に、明らかに大すきアピールを送っていた。
武史も、一日、ミクばかり見ていた。

「あの二人、いけるわね。」とルナが、麻衣に言った。
「そうね。イケメンと美少女だもん。当然かもね。」
「ね、セックスの終わりはどうなるの。
 武史は、射精がないでしょう。」とルナ。
「そこを工夫したのよ。
 武史が、ミクに、挿入するでしょ。
 で、ある時点で、愛液がPの中でぱんぱんになり、限界が来て、
 愛液を放出する。このとき絶頂感を味わう。
 ミクは、十分高まっているとき、武史の放出をアソコに感じると、
 一気に、絶頂に至る。」
「わあ、すごい。麻衣はそこまで考えてたんだ。」ルナは言った。
「一応、変人天才博士ですからね。」
麻衣は、得意そうに、胸を叩いた。

ミクと武史は、それぞれに、セックスの諸注意を麻衣から聞いた。
ミクは、愛液の代わりをするゼリーを麻衣からもらった。

その明くる日の夜。
ミクと武史にとっては、辛い時間である風呂を終えて、静かな時間を過ごしていた。
武史は、ミクが好きでたまらなかった。
ミクも武史のことを考えていた。
『あんなカッコイイ人が、自分を好きになってくれるわけがない。』
と思っていた。
一方、武史は思っていた。
『自分から、アタックしなければ、何も始まらない。
 行動に出よう。』

武史は、ミクの部屋のドアを叩いた。
「はい。武史?」
「うん、俺。」
ミクの胸はときめいた。

「ミク。ミクと俺は、同じ境遇だからって言うんじゃないんだ。
 俺ここに来たとき、一目で、ミクを好きになった。」武史は言った。
「ほんと?あたしは、江里子が来たとき、心臓がドキドキした。
 そして、江里子が武史になったとき、もっと好きになったの。」
「ほんとなら、うれしい。」
「あたしこそ、うれしい。」

二人は見つめ合って、キスをした。
そして、強く抱き合った。
そのとき、武史は、自分のPが、むくむく大きくなっていることを感じた。
「麻衣がさ。俺たちセックスができるって言ってた。」
「あたしも言われた。」
「試してみない?」
「ええ。試してみよう。

二人は、ベッドに行き、二人共裸になった。
ミクは、Vのホールに、ゼリーを入れた。
武史は、ミクの体を撫で回した。
「あたしのマスク、全身が感じるの。」
「ここは?」と武史は、ミクの胸を触った。
「女の子と同じように感じるの。」

二人は、絡み合い、ミクは、男の子の強い力で抱かれ、
初めて味わう喜びを感じた。
二人共、息を荒くしていった。

「ミク、俺もうたまらない。
 ミクの中に、入れてみていい。」
「うん。あたしに処女膜はないから、入れて。」

挿入して、武史は感激した。」
Pがすごい快感を受けた。特に先の方。
ミクも感激した。
内部そのものの快感だけでなく、
男の子のものを受け入れたという喜びに震えた。
『やっと、女の子になれた。』
武史は、ミクと1つになれたという喜びを感じた。

武史は、夢中で、ミクを突いた。
ミクが喜びに震える様子を見て、さらに興奮は高まった。

やがて、絶頂が来た。
「ミク、俺いっちゃう。いいか。」
「ええ、いいわ。」
武史は、あるものを発射した。
その途端、ミクは、一気に絶頂に達した。

二人は、抱き合った。
感激していた。
こんなセックスができるなんて、夢にも思わないことだった。
二人はキスをした。
二人の涙が1つになって、互いの頬を濡らした。


(「最終回・後半」につづく)


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<第4話>形状記憶シリコン④「FtM ・ 江里子が来る」

長々、書いて来ました。次回で最終回にしようと思います。
読んでくださるとうれしいです。
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<第4話>形状記憶シリコン④「FtM ・ 江里子が来る」

夜になり、ルナが制服姿で、ミクの部屋に来た。
「ミク。紅茶いれたの。シュークリームもあるのよ。
 二人で、女子高生しない?ミクも制服着て。
 上着はいいよ。」
「わあ、うれしい。すぐ着るね。」
ミクは、制服のブラウスとスカートを履いて、リボンを着け、テーブルを動かした。

二人で、ガールズトークをしながら、シュークリームを食べた。
食べ終わり、ルナは、二人で鏡をみようと言った。
うん、と言って、ミクは飛んで来た。

二人並んで鏡を見た。
「どう見たって、女子高生2人よね。」とルナ。
「ルナの方が、少しお姉さんに見える。」
「ね、ミクは、女の子同士で抱き合ったり、キスしたりしたいと思ったことある。」
「男の子には、そうされたいって思うけど、女の子とは思ったことない。」
「経験してみる?」
「ルナとなら、平気。」
二人は、向かい合って、そっとキスをした。

「どう?」
「ちょっと、ステキだった。」
「ねえ、全身マスクは、他にも素晴らしいところがあるの。」
「なあに?」
ルナは、ミクの後ろに回り、ルナの体を撫で回した。
「わあ、ルナ。あたし、ぞくぞくして、感じる。」
「乳房は、もっと感じるの。触っていい?」
「うん。」
ルナが、そっとミクの乳房を愛撫すると、ミクは、反応した。
「ルナ。わかった。すごく感じる。あたし、崩れちゃいそう。」

「トップは、もっと感じるのよ。」
ルナが、ミクの乳首を服の上から、摘まんだ。
そして、くりくりとした。

「いや~ん。ルナ。それ、耐えられない。
 あたし、どうにかなりそう。」
「ミクは、Pちゃんを見せるのイヤ?」
「うん。恥ずかしい。男の子のだったときも、出来るだけ見たくなかった。」
「あたしにも、嫌よね。」
「ルナのこと大好きだけど、これだけは、恥かしい。」

「わかったわ。でも、今の興奮した気持ち、どうにかしたいでしょう。」
「いつもは、部屋を真っ暗にして、ベッドにタオルを敷いて、
 その上にPちゃんを乗せて、うつむいたまま体を動かすの。」
「そうなの。じゃあ、部屋を真っ暗にして、
 そのタオルの役目を、あたしにやらせて。」
「ほんと?」ミクはうなずいた。

ルナは、下着姿になり、ミクもそうした。
ベッドに、ミクは仰向けになり、ルナは電気を消した。
何も見えなくなった。
「ミク、これならいいでしょう。」
「うん。」
「Pちゃんを出して。」
「出したわ。」
ルナは、ミクのPを口の中に入れた。
そして、愛撫を始めた。
「ルナ、気持ちがいい。こんなことしてもらうの初めて。」
「いくら、声を出してもいいのよ。」
「うん、声が出そう。」

それから、ミクは、だんだん声を上げ始めた。
声のトーンが高くなる。
「やん、やん、やん。あたし、たまらない。
 ルナ、あたし変になりそう。
 ルナ、助けて、いや~ん、あたし、いっちゃう、いっちゃう、
 いっちゃう・・・。」
ミクは、体をバタバタとして、その内、体を痙攣させ、
断末魔の声を上げて、果てた。

ルナは、ミクの声に興奮した。
だが、ミクは、女の子とのセックスは、望んでいないと思った。
だから、ミクにしてもらうことは、我慢をした。

電気を点けた。

「ああ、天国に行ったみたいだった。」とミクが言った。
「そう言ってくれると、うれしい。」とルナ。
「ルナに、お返しをしなくちゃ。」とミク。
「あ、いいの。気持ちよくなったまま、寝ちゃうと最高よ。」
ルナは、ミクをそっと寝かせて、毛布をかけ、
「お休みなさい。」と言って、部屋を出て行った。 
『ルナは、いい人だなあ。』ミクは、つぶやいて、いつのまにか眠りに入った。

隣の隣の部屋が、麻衣の部屋だ。(博士は、別のところ。)
麻衣の部屋に入った。
「ミク、どうだった?」と麻衣が聞く。
「ミクは、男の子がいいみたい。女装子ではないわ。GID。」
「やっぱりね・・。」と麻衣は考え始めた。

「ミクのアソコをさ、女の子みたいには、できるのよ。
 オッパイ作るのと、逆の方法でね。
 そしてね、快感も与えられる。女の子並にね。
 でも、愛液は無理。
 赤ちゃんができるようにも、無理。
 それでも、いいかなあ。」と麻衣。

「性別適合手術と同じじゃない。
 膣に快感を与えることができれば、その分優れているじゃない?
 手術した人達も、ジェルとか使っているわけでしょう。」と、ルナ。
「そうよね。アソコの形状とホールが出来ているなら、
 手術したのも同じ。検査に通れば、戸籍も変えられるね。
検査って、あたしの所見があればいいんだけどね。」と麻衣。
「そうすれば、どこの高校も、大学もいける。結婚だってできる。」ルナ。

「次は、ミクのボーイフレンド。」と麻衣。
「一般の男子だと、ミクは、引け目感じるかも。」とルナ。
「FtMの女の子、来ないかなあ。」麻衣。
「ね、FtM の子なら、マスクでどこまでできる。」ルナ。
「Vちゃんの代わりにPちゃんは作れる。」麻衣。
「Pちゃんを、アノときさ、固く大きくできるの?」ルナ。
「できる。Pちゃんは、海綿体組織に似たシリコンで作るから、
 愛液を充満させれば、アレは、十分な働きができるよ。
排泄も、Pちゃんから出るようにできる。」麻衣。
「じゃあ、FtM の子来ないかなあ。」ルナ。
「う~ん、来るといいね。」と麻衣。

それが、来たのだ。
それは、数日の後。

昼下がりであった。
一人の女子高生がやってきた。
女子高生の制服を着たままで。
スカートは、膝だけ。
大きなリュックを背負って、博士の研究室へと、山を登って来た。

背は、170cmほどはあった。
スカートからのぞく脚が、素晴らしく長い。歯並びも綺麗。
髪はショートにして、目を隠す程に前髪を伸ばしていた。
端正な顔立ちだった。

昼の食後の紅茶を、テラスのテーブルで、3人で、飲んでいたときだった。
博士は麻衣になり、ルナとミクがいた。

「あのう、あたし、市村江里子と言います。高2です。
 ここに住まわせてくれるよう、T大の高梨先生の手紙を持ってきました。
 こちらの博士は、電話はお嫌いだから、直接談判に行けと言われてきました。
 あの、博士は、いらっしゃいますか。」

江里子は、声がアルトヴォイスで、仕草がボーイッシュだった。
「どうぞ、座って。」と麻衣が言い、手紙を受け取った。
「あたしが博士なの。今、変装しているのね。」麻衣は言った。
江里子は、椅子に腰かけながら、麻衣の若さにびっくりしたようだった。
ミクは、立って、江里子の紅茶とお菓子をもってきた。

麻衣は、ルナと二人で、手紙を読んで、顔を見合わせた。
「来たー!」と二人は、目を輝かせた。

「あのう、俺、いえ、アタシ、歓迎されているんでしょうか。」
江里子が、自分を「俺」と言った。
「大歓迎よ。今日、今すぐにでも、男の子にしてあげるね。」
麻衣は言った。
ルナが聞いた。
「ね。江里子は、どうして、制服で来たの。
 スカートで山道、大変だったでしょう。」
「初対面の人に会うのは、ちゃんとした服で行かなきゃと思って。
 俺の場合、今、礼服は制服しかないから、それで来ました。」
「納得。あのね、ここは、敬語一切なしなの。友達言葉で話して。」
麻衣が言った。
「うん、じゃあ。ここにいる人、みんな同い年みたいだし。
 俺、すごくうれしい。」

「江里子のご家族は?」とミクが聞いた。
「俺は、母さんと二人暮らし。
 母さんは、俺が男だったらいいのにっていつも言ってるの。
 俺は、小さいときから、ずっと男みたいだったから、
 母さんに、マジで言ったの。『俺、本気で男になりたい。』って。
 母さんは、俺が本気なのわかって、いいよって言ってくれた。
 でも、母さん、俺が男になるって意味、よく分かってないと思う。」

「あなたも、わかっていないでしょう。」と麻衣が言った。
「うん、実は、よくわかんない。でも、博士は若いし、10歳代の女の子3人で、
 研究所やってるなんて、すごなって、今思ってる。」
「江里子は、大きな勘違いをしているわよ。」とルナが言った。
「え?なあに。」と江里子。
「この中で、女の子は、あなた一人。あたし達は、みんな男なのよ。」
「うそ!ほんと?」
「そう、男三人の中に、あなたは、のこのこやって来たのよ。」と麻衣が言い、
みんなで、うふふふと笑った。

麻衣とルナで、FtM 用の全身マスクが研究済だった。
ミク用の、女の子のアソコ付の全身マスクも研究済みだった。
排泄もセックスも可能である。子供ができないだけだ。

「今夜、江里子は、全身フィーメイル・マスクで、男の子になるの。
 ミクも、新しい全身マスクで、アソコも女の子になるの。
 ま、脱げば、いつでも元に戻れますからね。心配は、いりません。」
麻衣は、何かの宣言をするように、高らかに言った。


(つづく。次回「最終回」の予定です。)


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<第3話>形状記憶シリコン③「ミク、家への電話」

<第3話>形状記憶シリコン③「ミク、家への電話」


研究所の白い大きな建物は、
外見は古ぼけていて、工房となっている1階はガラクタだらけであった。
しかし、2階にある6つの個室は、
どこも、驚くほどファンシーな女の子の部屋になっている。
その内の1つが、ミクの部屋になった。
女装に必要な、衣類、かつらが全部そろっていて、
ドレッサーに化粧品まで用意されている。

ミクは、うれしくて胸の前で、手を握った。

ドアをノックする音。
ルナが、顔を見せた。
「お部屋はどう?」
「もう、最高。うれしくてたまらない。」とミク。

「ミク。女子の制服着たくない?」
 ミクの夏用の女子の制服持って来たの。」
「わあ、うれしい。着たい。」
ミクは、飛び上がった。

部屋に、大きな鏡のドレッサーがある。
「ミク、これが、ミクがずっと憧れていたものでしょう。」
ルナは、女子の制服を見せた。
「うん、そう。制服姿の女の子達を見て、
どれだけうらやましいと思ったかわからない。
うらやましくて、涙が出てきたこともある。」
「わかる、わかる。」
とルナは、ミクの背中を撫でた。

ブラウスを着て、ややミニのプリーツスカートを履く。
ブラウスの襟のところに、大きなリボンの房をつける。
ブラウスはINにする。
紺のソックスを履く。
スクールシューズを履く。
胸が膨らんでいる。
長い髪の女子高生の出来上がり。

「上着も着てみる?」とルナ。
「うん。」ミクは、うれしそうに言った。
クリーム色の上着を着た。
ウエストが絞られていて、女の子度が増す。

ミクは、鏡の自分に見入っていた。
あんなにうらやましかった女子の制服を着て、
自分は、今、可愛い女の子でいる。

ルナが横に来て、ミクの肩を抱き、
「ミク。最高に似合ってるよ。」と、にっこりと言った。
「うん。うれしい。」ミクは言った。

「じゃあ、ミク。たっぷり自分を見て。
 パジャマ、ベッドに置いていくから、
 眠くなったら寝てね。
 今日いろんなことがあったから、疲れているはずよ。」
ルナは、そう言って部屋を出た。

ミクは、鏡を見ていた。
考えたら、今朝自分は、自殺を図ったのだった。
病院に運ばれ、胃を洗浄され、病院のベッドで寝ていた。
そこで、ルナと会い、博士の研究所に来た。
すぐに、全身マスクを作ってくれて、可愛い女の子となり、
女の子の部屋で、憧れの女子の制服を着て、
今、鏡を見ている。

朝は、自分は、世の中で一番不幸な男子だと思っていた。
夜になった今、世界で一番幸せな女の子だと思っている。

『生きていてよかった。』
ミクは、そうつぶやいて、一筋の涙を頬に落とした。



朝食は、ミクと二人で作ることになり、ルナは、楽になった。
いつも、外のテラスで食べる。
緑に囲まれて、7月の今も涼しい。
博士は、てっぺんが剥げた白髪の博士になり、
白衣を着てテラスのテーブルで新聞を読んでいる。

「ね、あのお爺ちゃん、だれ?」とミクはルナに聞いた。
「あれが、通常の博士。」
「昨日のステキな博士と同じ人?」
「ステキな博士は、めったに出てこないの。あたし10年いっしょにいて、
 昨日初めて見たのよ。驚いたわ。」
「お爺ちゃんでも、どこか可愛い感じね。」
「あはは。」とルナは笑った。

ハムエッグ、トースト、オレンジジュース。
博士は、コーヒー。

「いただきます。」をした。

「若い子が一人増えると、賑やかじゃな。」
と博士は言った。
「そうね。」とルナ。
「そうじゃ。ミクが来たから、新しい作業服を作った。
 これじゃ。昨日、このために、寝る時間を削った。」
博士が、二人に見せたのは、ピンクのロリ風のワンピース。
ウエストはしまり、上は、キャミ。
スカートは、かなりのミニで、レースで3段に飾られている。
スカートの裾は、たっぷりのフリル。
キャミの肩も、フリルが飾っている。

「キャー、ステキ!」とミクが言った。
「今までは、メイド服だったのよ。」とルナ。
「あーん、メイド服も着たかったなあ。」とミク。
「夏じゃから、涼しげな服にしたんじゃ。」
「博士好みのロリ服でしょう?」とルナ。

ミクは、営業用のフィーメイル・マスクの箱詰めをしたり、
注文票の整理をしたりで、一日を過ごした。

夕食をルナといっしょに作るのも楽しかった。
女の子でいられるのなら、何をしても楽しかった。

お風呂でのマスクの脱ぎ方も、ルナから教わった。

夜の9時、家に電話をした。
母の則子が出た。
「あ、お母さん。ぼく。」
「真治なの?声が可愛いわ。」
「女の子の声になる装置を着けてるの。」
「そう。どう?博士のところは。」
「女の子になれるマスクをかぶって、今日一日、女の子として過ごしたの。
 ごめんね。ぼくが、女の子になるなんて、いやでしょう。
 でも、マスクをとれば、いつでも男の子のぼくに戻れるから。」

「ずっと女の子でいいのよ。
 今日、T大の高梨先生から、真治がどんな子か、詳しく伺ったから。
 今まで、辛かったでしょう。お母さんこそ、ごめんなさい。
 お父さんも、同じ気持ちよ。」
ミクは、母の言葉を聞いて、胸が詰まった。
母の則子も泣いているようだった。
「ありがとう。ちゃんとした女の子になれたら、家に帰るからね。」
「いつになってもいいからね。女の子になって帰って来て。」
「うん。じゃあ、また電話するからね。」
「はい。またね。」
ミクは、通話をOFFにした。
たくさん、涙がこぼれて来た。

(つづく)

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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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