実話「スカウト・マンとの話」

実話・スカウト・マンとの話


今回の物語、読んでくださり、ありがとうございます。
「形状記憶シリコン」などという、安易な女装道具を考えました。
安易というのは、誰でも、あっという間に、完全女装ができるもの、
と言う意味です。

こういう、まず、あり得ないものを考えるのが、
私は、大好きです。
これこそ、物語を書くことの醍醐味です。

物語のほとんどは、博士の研究室でのことで、
場面性にとぼしいのですが、
麻衣とルナが、原宿をモデルにした街へ、お出かけします。
そして、アダルト・ビデオのスカウト・マンに出会います。

これ、実際私が経験したことなんです。
アメリカから帰って、24歳の頃でした。
私は、未だにワンピースで、その日にも、可愛いワンピースを着ていましたので、
若く見えたのでしょうか。

場所は、原宿。スカウトに来たのは、1人の中年の男性でした。
あなたは、可愛い。ちょっとお話を・・と言われ、
好奇心の強い私は、ついて行きました。
喫茶店で、物語の通り、
「映画出演のお話だ。」
「世の男性を幸福にする映画だ。」と言われ、
やっと「アダルト・ビデオのことだ。」となりました。

私は、同じく「家族や友達にバレルとまずい。」と言いました。
すると、彼は、「絶対バレない。なぜなら。」
とパーセンテージの話をしました。
物語では、男は、お父さんがビデオを見つけるのは、1000分の1確率、
さらに、手に取ってレンタルして、見られるのも1000分の1と書きましたが、
私のとき、男は、10000分の1×10000の1、
つまり、1兆分の1の確率でしか見られないと言いました。
私は、興味のあったギャラのことを聞きました。

男「あなたの場合、10万出しましょう。」
私「もっとギャラの低い人がいるということですね。」
男「契約している子の場合、ありますね。
  安定した収入を求めて、プロダクションと契約を結ぶ。
  そうすれば、最低月2本の仕事を保証します。
  その他、青年雑誌のモデルなんかの仕事も来ます。」
私「ギャラは、どうなるの?(ため口となる。)」
男「それは、ピンきり。
  売れない子は、5万。
  一人エッチだけなら5万。
 人気が出た子には、
  50万、100万を出す場合があるよ。」
私「ほんとに?」
男「ほんとよ。高山圭子知ってる?彼女は1本80万。」
私「その5万の子。その内、何でもやらされるんでしょう。
  縛られて、天井からつるされて、とにかく、ハードで変態的なのも。」

男「あなた、女性なのによく知ってるね。ビデオ見たことあるの。」
(ずばり、見たことあったのですが。)

私「あるわけないでしょう。
  でも、プロダクションに所属した友達がいるの。
  彼女、プロデューサーから、根性を試す、と言われ、
  スナックで1ヶ月、客商売を経験させられて、
  最後にやる気を試すからと、明日、坊主にしてこいって言われたの。
  で、あたしに、泣きながら相談の電話がかかったの。
   プロダクションて、そんなにえらいの?」

男「俺らのアダルト・ビデオじゃ、そんなのないよ。
  むしろ、女優さんのご機嫌とりながらやってるよ。
  その『坊主にして来い』は、ビデオレベルじゃなくて、
  本格的にプロデュースしてくれるところじゃないかな。
  そんなところじゃ、あり得るかもだね。」
私「坊主にしろ・・は、言葉だけだったみたい。」
男「そりゃ、よかった。」

私は、この際、もっと、いろいろ聞いてみたかったのですが、
30分くらいお話して、お断りし、店を出ました。

(上のスカウト・マンとの話は、ほぼ実話です。
 坊主にして来いと言われたのは、GIDの子で、
 とても、可愛い子でした。第3者を通じて知り合いました。)

スカウト・マンのことで、紙面を使ってしまいました。

今回は、第5話まで、書くことができ、私なりに満足しています。
第2部の2話まで、書いてあるのですが、3話くらいまで書けそうなら、
第2部で書きたいと思っています。

では、物語を読んでくださり、ありがとうございました。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



スポンサーサイト

<最終回>形状記憶シリコンと変人天才博士「全身マスクを脱いで」

最終回まで、読んでくださり、ありがとうございます。
お話は、まだ先まで書いたのですが、
第5話くらいで、止めておくのがいいと思いました。
機会があれば、<第2部>を書きたいと思っています。
また、読んでくだされば、うれしいです。
=====================================  

<第5話>「全身マスクを脱いで」最終回


ルナこと、大森裕也の実年齢は、32歳。
高名な大学の工学部を優秀な成績で卒業した。
就職は、引く手あまたであったが、
裕也は、子供の頃からの女装子で、女装して働くのが夢だった。
ただ、自分は女装しても、可愛くなれないことを知っていた。
その頃、同じ女装仲間から、山奥で一人研究をしている万能の天才博士、
一之宮麻衣吉の存在を知った。
博士も相当な女装子であるとのこと。
そこで、裕也は決意した。

やっとたどり着いた博士の研究所で、博士は真っ先に言った。
「君は、脚が長いね。」
「はい、背の割には、長いと思います。」
「歯並びはどうじゃ。」
裕也は、「いー。」をして見せた。
「綺麗な歯をしているね。君は、合格。弟子にしよう。」
博士は、それだけで、簡単に裕也を弟子にした。
裕也の経歴など、一切聞かなかった。

博士は裕也に、(まだ、未完であった)全身フィーメイル・マスクを作ってくれた。
夜はそれで、過ごしていいと言われた。
裕也は、市販されている高価なフィーメイルマスクを知っていたが、
博士のものは、その時点で、はるかに完成度が高かった。

裕也は、後に博士に聞いた。
「博士は、ぼくの足の長さと歯並びだけを見て、採用してくれたのは、なぜ?」
博士は答えた。
「足の長さと、歯並びだけは、まだ、わしは変えられんのだよ。」
「ぼくの経歴なんかは、気にならなかったの。」
「わしのところに助手として来てくれたのは、この10年、君だけじゃ。
 君も相当な変人じゃ。わしと気が合うに決まっとる。そう思った。」
博士は、そう言って笑った。

10年経った今、自分は、17歳の可愛い女の子として、
博士の元にいる。
ほぼ、24時間、女の子でいる。
心も、完全に17歳の女の子になっている。
自分が、32歳だということを、ほとんど忘れている。
ルナは、幸せだった。

気持ちのいい、6月の朝。

「ルナ、この写真の女の子を解析して、立体画像を作ってくれんか。」
と博士は、言う。
「はい。」とメイド姿のルナは言い、パソコンを前に、パチパチとキーを打つ。
ルナにとっては、朝飯前だ。
やがて、立体画像ができる。
3次元空間のどこからでも、画像の子を見ることができる。
画像の子は、座ったり、歩いたり、また、踊ったりする。
このプログラムは、裕也が作った。
「身長165cm。あたしと同だわ。」ルナは言った。



2週間が経った。

ルナは、新しい全身フィーメイル・マスクにすっかり馴染んでいた。

夜になり、ルナは、湯船につかっていた。
もうじき、一番辛い時間がやって来る。
全身マスクが、ぶよぶよになって来た。
それを、脱がなければならない。

元の小太りの裕也の体になる。
いつも見たくないと思う。
『天国の父さん、母さん、ごめんね。
せっかくもらった体、見たくないなんて。
 でも、許してくれるよね。』
ルナは、そんなことを心で言いながら、体を見なかった。
だから、ルナは、いつも天井を見たり、ガラス戸を見たり、
体を見ないように、直接触らないように、体を洗う。
ぷっくりしたお腹を触りたくない。

脱衣所に出た。
小さい鏡があるが、見たことがない。

髪を拭き終ったときだ。

「ルナ、大変、大変、ワンピースだけ着て、
 早く来て。ああん、助けてー。キャー!」
という麻衣の悲鳴がした。
ルナは、あわてた。
ろくに体も拭かず、赤いチェックのワンピースだけ着て、
麻衣のところへ行った。

すると、麻衣が、ルナを上から下まで見て、にこにこしながら、腕を広げた。
そして、ルナのところに来て、ルナを抱きしめた。
「ルナ、おめでとう。
やっぱり裕也の体を見ないで、洗ってたのね。
 裕也なら、そのワンピース、入らないわよ。
ルナ、あわてて、スキンを被らないで来たでしょう。」と麻衣が言う。
ルナは、はっとした。

「鏡を見て。ルナがいるから。」と麻衣が言う。
ルナは、立ち鏡を見た。
そこには、スキンを被っていないのに、ルナがいた。
「ね、麻衣、どういうこと?」
「まあ、ソファーに座って。」
ルナと麻衣で座った。

「今度の新しい全身マスクだけど、あたしの新発明なの。
 ルナは、それを使った第1号。
 今度のは、スキンを着けていると、体がそれに合わせて、変わっていくの。
 乳房は、体の脂肪が集まって来て、スキンの成分と交代していくの。
 ヒップもそれに同じ。
 ハイ・ウエストみたいに圧迫されているところは、
 急速に矯正されて行くの。
 約2週間かけて行われていくんだけど、
 ルナは、毎日、何にも言わなかったじゃない。
 多分、お風呂で、洗ったり、体拭いたりするとき、
自分の体見てないんじゃないかなって思ったの。」と麻衣は言った。

「じゃあ、麻衣。あたしの体が、スキン通りになったの。
 一生、あたし、この体でいられるの?」
「あたしの研究によればね。性感帯もスキンの通り。
 あなたの希望で、Pちゃんだけは、付いているわよ。」
「あたし、うれしい。ほんとにこんなに可愛くなれたの?
 裕也には悪い気がするけど、裕也はあたしだし、
 許してくれると思う。」
「ルナ、地毛が伸びて来たから、可愛くカットすれば、
キュートな女の子でいけるよ。」
「うん、そうね。
 麻衣、ありがとう。あたし、うれしい。」
そう言って、ルナは、麻衣に抱き付いて泣いた。



翌日。
「ルナ。美容院へ行って、可愛いショートにしてもらいに行こう。」
と麻衣が言う。
「わあ、うれしい。」
「前に言った原宿に行こう。」と麻衣。

今度は、二人共体にフィットした伸縮性のワンピースを着て行った。
超ミニ。ルナは、青。麻衣は、黒。
二人に集まる視線をたっぷり楽しんだ。

原宿は、いつも人で混んでいる。
青山通りのカリスマ美容師の店にルナは入って行った。
麻衣は、外で待っていて、ルナのことを想像していた。
「髪を変えれば見違えますよ。」とイケメンの美容師が来て言った。
「うれしいです。オシャレなショートにしてくださいますか。」
ルナは言った。
美容師のハサミさばきを見ながら、
『こんなカリスマ美容師さんに、女の子として、
 髪をいじってもらうなんて、本当に夢みたい。』
ルナは、しみじみと思っていた。

1時間後、外に出て来たルナを見て、麻衣は、飛び上がった。
「ルナ、ステキー!」と抱きしめた。
ルナは、髪の色を落として、ステキなショート・ヘアーの女の子になっていて、
麻衣は、胸キュンだった。

可愛い女の子になり、オシャレな通りを歩く気分は最高だ。
「また、AVの二人の人がやって来ないかな。」とルナが言って二人で笑った。
すると、男子の二人連れが来る。ルナ、麻衣を見ている。
学生か高校生。
二人は、麻衣とルナを見て、こそこそ話している。
やがて二人は、目の前に来た。

一人が、かなり緊張した風に、
「あの、俺たち高校生で、原宿初めて来たんです。」
「で、友達に写メ自慢したいんです。」
「もしよかったら、俺たちとツーショットお願いしたいんです。」
「お姉さん達みたいな綺麗な人と撮れたら、最高に自慢っす。」
(ダメだろうなあ、という二人の表情だった。)

「いいわよ。光栄だわ。」とルナが言った。
「ほんとっすか。」二人は目を輝かせた。
それから、腕を組んで撮り、腕を抱き、学生さんの肩に頭を預けて撮り、
最後は、ほっぺたにチューをして撮った。

青年二人は、撮れた写メを確認し、
「やったー!ありがとうございます。」
と頭を下げて、行った。

ルナと麻衣が、振り返って見ると、
二人は飛び上がり、ヤホー!と言っていた。

「ルナ。男の子も、いいなあって思ったんじゃない?」と麻衣。
「うふん。男の子も、可愛いなってね。」ルナは、うふっと笑った。

<おわり>

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



<第4話>形状記憶シリコンと変人天才博士「新しい全身フィーメイルマスク」

次回を、最終回にしたいと思います。<第2部>を、近々書きたく思っています。
====================================  

<第4話>「新しい全身フィーメイル・マスク」


街から帰って来て、翌日。
博士が、ルナにいう。
「ルナ、君のような可愛い子が、白衣を着ているのは、勿体ない。
 今日から、これを着て、働かないか。もちろん、無理にとは言わない。」
そう言って、博士は、服を見せた。
何とそれは、メイド服である。
上はキャミソール型で、肩や脇の下が全部見える。
スカートは、超ミニである。
そして、作業服らしく、小さな白いエプロンが付いている。

「まあ、博士ったら。」
ルナは、両の掌を頬にあてて、少し赤くなった。
「どうだい。この研究室は、あまりにもガラクタばかりで、味気ない。
 せめて、ルナが色っぽくしてくれるとうれしいんだよ。
 色は、エンジもある。」
「いいわ。老い先短い博士のために、着るわ。
 エンジがいい。もともと着たかった服だし。」
ルナは、そう言って着替えて来た。
髪のレース飾りもちゃんと着けて。

ルナは、博士と麻衣が同一人物だと百も承知だが、
普段は、全くの別人と感じている。

「いや~ん。これ超ミニもいいとこ。少ししゃがんだら見えちゃうわ。」
「ほれ、フリルいっぱいの『見えパン』も用意してある。しゃがんでも平気じゃ。」
「『見えパン』じゃ、スリルがないわ。あたし、見えパン無しでいく。」
「ええぞ、ええぞ、ルナ、その意気じゃ。」博士は、ニマニマと眉を下げた。
「まあ。」
とルナは、そばにある雑誌で、博士の頭を叩いた。

その日から、博士は、ルナばかり見ながら仕事をするようになった。
ルナは、長いストレートな髪に、レースの髪飾りを差し、
実に可愛かった。

それから、1週間後。
「ルナ、ついに出来たぞ。今度は、裕也の顔を元に可愛くしてある。
 わしの傑作じゃ。」
ルナは、「わあ~い。」と言って飛び上がり、
「じゃあ、早速、シャワーで、取り換えて来るわ。」
と言って、2階に飛んで行った。

ルナは、新しいボディスーツを被り、
鏡の前で、収縮を待った。
体が終わり、顔の皮膚の収縮が始まった。
自分の元の顔に似ているためか、収縮感があまりない。

元の裕也の顔に近くなり、そこから一気に小顔になり、愛くるしい女の子の顔になった。
よく見れば、可愛いだけでなく、どこかセクシーだ。
『わあ。あたしの元の顔からでも、可愛い女の子になれるのね。
 それに、どこかセクシーだわ。あたし、うれしい。涙が出そう。』
ルナは、感激して目を潤ませた。
佐々川のぞみの顔と違って、「自分の顔」という気がした。
しかも、胸がキュンとするくらい可愛いくてセクシー。
『博士は、やっぱり天才だわ。』と心で言った。

かつらを被り、ブラッシングをして、
博士の研究室に飛んで行った。
「博士。この顔、『あたしの顔』っていう気がする。」
そう言って、博士に抱き付いた。
「そうか。よかった。これで、ルナは、ずっとルナとしてやっていける。」
「ええ、あたし自身を取り戻した感じなの。
 あたし、うれしい。博士、ありがとう。」
「よかった、よかった。」と博士はくり返した。

 夜になって、博士は、麻衣になり、色違いの黒いメイド服を着て、
ルナの部屋を訪れた。
「あ、麻衣。」
「ルナが、まだメイド服着てると思ったの。」
「麻衣、あたし、裕也とルナが1つになった気がするの。」
「1つになって、女の子になったの?」
「だと、思う。」
「心の、言葉は、男女どっち?」
「あ、意識しなかったけど、女言葉で話してる。
 心の底まで、女の子になったのね。」
「うん。多分そうだわ。」

博士は、このニュー・全身マスクには、
「女の子度調節装置」をはずしてあった。
もう一つ。喉に仕組まれた、「女声発声装置」も外してあった。
「発声装置」を付けているうち、喉の形状が変わるようになっている。
今、ルナは、自力で女声で話し、心がコントロール無しで女の子になっていた。

「裕也は、天涯孤独の身で、博士と同じ。
 誰にも、何も言われないよね。」と麻衣。
「うん。博士と出会えてよかった。」とルナ。

「大鏡で、並んで見よう。」麻衣がいった。
「うん。」
ルナと二人並んで映した。
腕をお互いの背に掛けた。
「ルナ、お顔がセクシーだわ。なんかたまらない。」
「あたしも、そう思ったの。なぜかしら。」
「わかった。唇がほんの少し厚いのよ。」
「ほんとだ。これが、セクシーの秘密?」とルナ。
「博士、えっちだから、こっそりそうしたのよ。」
「あたし、それ、うれしい。」
「あ~ん、ルナ見てると感じちゃう?」
「うれし~い。」とルナ。

麻衣は、そっとルナにキスをした。
「あん、お姉様。」とルナは、麻衣にそっと抱き付く。
「ね、女同士って、時間かけて、
いちゃいちゃできるところが、ステキなところよね。」と麻衣。
「男の子とだと、激しくてステキだけど、すぐ終わっちゃう気がする。」ルナ。
「男の子、経験ありなの?」麻衣。
「まさか。だって今までは、裕也っだったのよ。」ルナ。
「そうね。あたしも、男の子知らない。」麻衣。
「じゃあ、バージン同士ね。」ルナ。
「今夜は、ルナが、気絶するまで、やってあげる。」麻衣。
「お姉様が、先に気絶するの。」

「ね。ショーツ脱いで、アレ出そう。」麻衣。
「感じちゃう。」ルナ。
二人は、後ろを向いて、ショーツをとり、アレを出した。
また向かい合って抱き合う。
そして、スカートの前を上げて、互いのPを擦り合わせる。
「レナ、あたし、これに弱いの。」麻衣。
「あたしも。すごく、えっちな感じがする。」レナ。
「ああん、耐えられなくなってきちゃった。」麻衣。
レナが、しゃがんで、麻衣のスカートにもぐって、
麻衣のものをくわえた。
あーん、あーんと麻衣が声を上げる。
「交代。」と言って、麻衣がルナのものをくわえる。
「いや~ん。お姉様、感じるの。もうやめて。」

二人は、ソファーに移った。
「やだ。スカートが短いから、はみ出しちゃうわ。」ルナ。
「さすが博士ね。えっちな方がいいわ。」
二人は、服の上から、お互いの乳房を揉み始めた。
二人の息が荒くなっていく。

こうして、二人は、いつものフルコースをたどって行った。
最後のお尻の攻撃で、レナが失神した。
その後、麻衣が攻められて、失神した。

(最終回につづく)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






<第3話>形状記憶シリコンと変人天才博士「ルナの心」

<第3話>形状記憶シリコンと変人天才博士「ルナの心」


「ルナ、今日は、街に出てみんか。」と、朝博士が言う。
「ほんと!キャー、うれしい。」ルナは、飛び上がった。
博士も麻衣になり、二人で、お出かけ用の服を着た。
季節は、6月に入った。
ルナは、紫色の体にフィットした、超ミニのワンピース。
肩の紐で吊っていて、肩はほとんど肌見せ。
紫の好く伸びるパンティーストッキング。
前髪、長い髪。
ものすごくセクシーである。
ルナは、165cm、麻衣は、167cm。
小顔なので、8等身に見えた。

電車に座れば、スカートから奥が簡単に見えてしまう。
「ルナ、覗かれちゃうよ。」と麻衣。
「それが、スリルがあっていいんじゃない。
男の子に、ジロジロ見られたい。」
とルナ。
ルナの心は、また一つ女の子になって来たようだ。

麻衣は、大人し目のピンクのA型のミニのワンピース。
白いレースが、ところどころ縫い込まれている。
そして、レースのボレロ。
髪は、前髪のあるゆるいカールのセミショート。
「麻衣だって、けっこう女の子してるわよ。
 ロリ系で、オタクの男の子の視線の餌食よ。」
「そんなつもりはないんだけどな。」麻衣は言った。

バッグと可愛い靴を履いて出かけた。
電車で、結局は、座らず立っていた。
それでも、ジロジロ見られた。
「ね。どういう視線だと思う?」とルナ。
「可愛いからよ。だって、ルナ、佐々川のぞみよ。」
「なんか、うれしい。」

しかし、その駅に近づくにつれて、見られなくなった。
二人より、奇抜な格好の若者がどんどん乗って来たからだ。

駅を降りると、広場があり、そこにいろいろおもしろい子がいた。
ゴスロリ・ファッションの子。ファンクな子。
歌っている子。踊っている子。
ここなら、目立たないと二人は思った。

そのとき、修学旅行で来ているような、4、5人の制服姿の女子高生が、
「あ、佐々川のぞみじゃない。」
「あ、そうよ。間違いない。」
「ねえ、みんな、佐々川のぞみよ。」と叫んだ。
すると、20人ほどの女の子、男の子が走ってやってきた。

「あの、佐々川のぞみさんですよね。サインお願いします。」
と見つけた子は、ノートを出した。
「あの、ちがうの。あたしは、そっくりさんなの。
 佐々川のぞみじゃないの。」ルナは言った。
「そっくりさんでもいいです。あなたのお名前でいいです。」
女の子は言う。
ルナは、仕方なく、ボールペンを出して、Omori Runa と横文字で書いた。
後の子も、本名でいいと言う。
途中から、パホーマンスの子や、大人もやってきて、
ルナは、結局100人以上にサインをした。

「ああ、疲れた。佐々川のぞみになんかにするんじゃなかった。
 麻衣、今度は、誰にも似ていない子にして。」
「そうね。そうするわ。」

やっと逃れて、オシャレなブティック通りにやってくると、
今度は30歳くらいの男が二人来た。
「あのう、お二人、時間がありますか。」という。
「あるわよ。」と麻衣が言った。」
「じゃあ、映画に出演する話なんです。
 そこの喫茶店で、コーヒーでも。」

話をするのは、主に年配の男だった。
少し若い青年は、目の前のルナのミニの部分をしきりに気にしていた。
ルナは、スカートの奥を見られることが、少しも嫌じゃなかった。
そこで、バッグを脚に乗せながらも、
ときどき青年から見えるようにしていた。

「えー、我々、『MC企画』のものです。
 可愛い新人さんに映画出演をお勧めしてます。」
「どんな映画ですか。」と麻衣。
「それが、多くの男性を幸せにする映画です。」
「わかった。AV ビデオでしょ。」と麻衣。
「まあ、そうなんですよ。」
以後、麻衣が応対した。
「だめよ。あたし達高校生よ。
 学校や家族にばれたら、大変なことになっちゃう。」
「それが、ばれることなんて、めったにないんですよ。
 例えば、あなたのお父さんが、レンタルビデオ店で、
 あなたの出ているビデオを見つけるのは、1000分の1の確率。
 そして、そのビデオを借りて見るのも、1000分の1の確率。
 あわせて、100万分の1の確率だから、バレないんですよ。」

『へーえ、だから、高校生みたいな子が、あれだけ出演しているのか。』
「1本、いくらもらえるの。」」
「相場10万円です。でも、あなた方、超美形だから、
 15万は、出します。」

麻衣は、ルナと顔を見合わせた。

「あのね。」と麻衣は言って、「あたし達、実は男なの。」
「ええ?」と二人の男は驚いた。
「ほんと!」青年。
「そうなの。」と麻衣。
「じゃあ、シーメールものに出てくれたら、もう最高だね。
 君達みたいな、綺麗なシーメール、見たことないもん。
 なあ。」と男はもう一人に同意を求めた。
「そうっすよ。こちらの子、佐々川のぞみに激似だし。
 一気に人気出ますよ。」

「それがね。あたし達、ほんとは、54歳と、52歳なの。
 いわゆる、美魔女なのよ。メイクで厚塗りしてるの。
 それで、撮影のライト浴びるとさ、化粧が溶けて来て、
 50代に戻っちゃう。」麻衣が言った。

「うへー、50歳代なの。だったら、『熟女』で行けるっすよ。」
若い方の男が言った。
「いやよ。もう、いい加減にして。どうも、ご馳走様。」
麻衣とルナは立って、店を出た。

残った二人。
「先輩。シーメールで超美魔女。新しいジャンルで行けましたね。」
「だがよ、若い子なら上手く誘えるけどさ、50のおばさんじゃ、
 ほいほい付いてこねーよ。海千山千だろうからな。」
「じゃあ、俺たち、遊ばれたんすかね?」
「まあな。負けたよ。」

ルナと麻衣は、くすくす笑いながら、店を出た。
「麻衣が、一つ一つなんていうか、楽しみだった。」とルナ。
「素朴な質問しただけよ。」と麻衣は笑った。

歩きながら、麻衣が言った。
「ルナに、全身フィーメイル・スーツもう一つ作るって約束したじゃない。
 今度のお顔は、元の裕也を元に、それをうんと可愛くしたのがいいと思うの。」
「うん。今日サイン攻めにあってそう思った。
 麻衣みたいに、誰にも似ていない、可愛い顔がいいって。
「うん、わかった。任しておいて。」麻衣は言った。

「ルナは、スーツを脱いで、男の体になって、女の子とセックスしたいと思う?」
「お風呂のとき、仕方なくスーツ脱ぐじゃない。
 お風呂の間、裕也になってる。あたし、その時間がいちばん悲しいの。
 だから、自分の体、見ないようにしてる。
 ルナでいるときも、Pは、絶対あってほしいの。
 可愛い子にPがあることが、あたしの喜びなの。」

「心がいくら女の子になっても、Pがある方がいいのね。」
「あたし、裕也のときの心を忘れてしまいそうなの。
 あたし多分、男の子の言葉、もうしゃべれない。
 もう、男の子みたいに、振る舞えない。」

「女の子として、男の子に抱かれたい?」
「相手が、あたしにPがあること喜んでくれる人なら、
 抱かれたいかもしれない。
 男の人に抱かれると、すごく、女の子の気持ちになれると思うから。
 でも、麻衣みたいな可愛い女装子といちゃいちゃするのが、
 一番の喜び。」
「うん、よくわかった。」
麻衣は、ルナの腕を取って、歩いた。

(第4話につづく)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



<第2話>形状記憶シリコンと変人天才博士「博士の心」

<第2話>形状記憶シリコンと変人天才博士「博士の心」

博士の可愛い声を聞き、裕也は、2階の女の子部屋に飛んで行った。
すると、そこに、白いミニのワンピースの子が立っていた。
17歳くらい。
めちゃめちゃ可愛い。
長い髪に前髪。髪に白い蝶々のリボンを付けている。
『この愛くるしい美少女が博士なの?』
裕也は、博士の姿を脳裏に浮かべ、一瞬戸惑ったほどだ。

「博士?」
「そうよ。どう?」声がすごく可愛い。
「いや~ん。可愛い。どうして?どうしてそんなに可愛いの?」
「裕也の方が、可愛いわよ。あたし、たまらない。」
「ね。あたし達、女のときは、呼び名変えよう。
 博士は麻衣吉だから、麻衣。」
「裕也は、裕子がいいわ。」
「あたし、ルナとかがいい。」
「じゃあ、ルナ。」
「麻衣。」
二人は抱き合った。

「ね、麻衣。さっき女の子度、調節できるって言ったでしょ。
 あたし、最高に女女した子になりたいの。できる?」
「できるわよ。今は、レベル5なの。」
「レベル少し上げて?」
「じゃあ、7。」
「それで、変われる?」
「大変な違いよ。」
「じゃあ、してみて。声も、変わる?」
「変わるわ。じゃあ、はい!」

ルナは、立ったまま、胸に手を当てて、目をつぶり、
「ああ、あたし、たまらなく女の子。
 これが、あたしがなりたかった理想の女の子の心。」

麻衣が、ゴム製の蜘蛛を、ひょいとルナの前に見せた。
「キャーーー!」とルナは絶叫し、家具の後ろに隠れた。
「ルナ、これオモチャよ。」
そのとき、ルナは、しゃがみ両手で顔を覆い、泣いていた。
「あーん、あーん、あーん、麻衣のバカ。
あたし虫嫌いなの知ってるくせに。バカバカ。」
麻衣はルナのそばに行って、しゃがんだ。そして、ルナの肩を抱いた。
「ごめんなさい。レベル7を確かめてみたの。
 これ、ボーイッシュなレベル3だったら、
 『ふん、何これ。』で終わりよ。
 レナのレベル7、可愛かったわ。ルナは7がいいわ。」
「ほんと?」とルナは、機嫌を直した。 
 
麻衣が、車の付いた大鏡を、ソファーの前に持って来た。
「ね、ルナ。一緒に鏡を見よう。」
「やん、ステキ。いくら見たって飽きないもの。」
二人で立って並んで映した。
「麻衣は、天才だわ。あたし、弟子になってよかった。」
「このスーツの本当の威力、これからわかるわ。」
「え、何?教えて。」
麻衣は、ルナの後ろに立って、
ルナの体を撫で回した。

「やん、やん、麻衣、待って。撫でられると感じる。」
「女の子は、みんなそうなのよ。
 このスーツは、体中にセンサーが散りばめられていて、
 撫でられると、脳の快感中枢を刺激するの。」
「わあすごい。」
「まだあるのよ。」
そう言って、麻衣は、ルナの乳房を服の上から揉んだ。
「いや~ん。感じた。乳房が感じる。」
「そうなの。乳房の中に、快感発信機が埋め込まれてて、
 その刺激が、脳に行くの。」
「わあ、すごい。」
「乳首は、もっとよ。」
麻衣が裕子の乳首をくりくりすると、ルナは、悶えた。
「ああん、あたし、我慢できない。」
「ね、すごいでしょう。」
「ね。すわってHしよう。」
「いいわよ。」

二人は、ソファーに並んで、前の鏡を見た。
「やっぱり、鏡を見ると燃える。
 あたしたち、完全な女の子同士。」と麻衣。
「完全な女の子に、男の子のアレがあると、あたし、燃えるけど。」とルナ。
「ね。アレ出して、鏡に映しちゃおう。」麻衣。
「いや~ん。でも、やろう。」
二人は、股間の穴から、大きくなったものを出した。
「さわらせて。」
「あたしも。」
二人は、相手のスカートに手を入れて、
互の男の子を愛撫した。
そして、スカートをめくって、二人でアレを映したとき、
興奮は、最高潮に達した。

「ルナ、我慢できない。ベッド行こう。」
「あたしも、限界。」
二人は、ベッドに行き、スリップだけになって、
女の子と同じ快感に身を震わせた。

「ルナ。お尻、今日浣腸した?」
「うん、あたしの日課だから。」
「じゃあ、ルナのお尻、女の子のアソコ並みの性感帯にしてあげる。」
「ほんと?」
「うん。」
麻衣は、ルナを四つん這いにした。
麻衣は、そう言って、あるクリームをルナのAホールに塗った。
「ルナ、いいこと。行くわよ。」
「ええ、来て。」
麻衣が、挿入したとき、ルナは、叫び声を上げた。
「あああああん、ステキ。耐えられない。」
「すごいでしょ。」
「ええ、ええ、あたし、女として犯されてる気持ちになれる。
 お姉様、もっと犯して。」
その後、ルナは絶叫しながら、
完全に女の子の感情に包まれ、幸福感いっぱいに果てて行った。



裕也(ルナ)は、お風呂に入り、ブヨブヨになったフィーメイル・スーツを脱ぎ、
それを洗って干し、自分の体を洗った。
風呂から出たときに、スーツは、もう乾いている。
そこで、またスーツを着て、かつらを被り、女の子になる。
こうすると、ほとんど、一日中女の子でいられる。

朝、ルナが、研究室に女の子の姿で降りて行くと、
博士は、博士の姿だった。
あの美少女は、博士だったのかと思うと、なぜか少し興奮して来る。

ルナは、白衣を着て、博士の後ろに行き、
「お早う、博士。」と言って、抱き付いた。
「なんじゃ。朝からルナかい。
 今みたいに背中から抱き付かれると、
君の・・その・・乳房が当たってな、
わしは、興奮するじゃないか。
 君を見る度、興奮して、仕事にならんぞ。」
「もう、裕也に戻りたくない。
 ずっと女でいたいの。」ルナは、甘ったれた鼻声で言った。
「まあ、いいか。はじめから美人の助手を雇ったと思うことにする。」
「キャー、うれしい。」とルナは、また、博士に抱き付いた。

博士の収入源は、顔だけのフィーメイル・マスクだった。
それも、ルナの着ているような形状記憶シリコンではなく、
ふつうのシリコン製のもので、マスクを被り、
後頭部から首までのファスナーで固定するものだ。
それでも、顔が可愛く、
他社の製品より断然優れているので、よく売れている。

形状記憶シリコンで、顔からボディまであるものは、
博士と裕也との、秘密であった。

1週間が経った。

ルナは長い髪をかき上げながら、商品の袋詰めをしていた。
博士は、そんなルナを見ていた。
博士は、ルナが人工皮膚を被っている裕也だと、百も知りながら、
可愛いルナに、恋心を抱いてしまっていた。
博士は、70歳に見えながら、実は、まだ38歳だった。

ルナは、博士を「おじいちゃん」と思っていて、
自分の恋愛対象などと、思ったこともなかった。
裕也自身は、「自分はルナ」だと、心が完全に塗り替えられていたのに、
「麻衣」に関しては、博士の仮の姿としか思っていなかった。


(第3話につづく)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



形状記憶シリコンと変人天才博士①「マスク完成」

物語です。あまり先まで考えてないのですが、見切り発射で投稿いたします。
読んでくださるとうれしいです。
===================================  

形状記憶シリコンと変人天才博士①


人里離れた山の中に、白い古ぼけた建物があった。
その中は、ガラクタしかないと思われる研究所である。
物がいっぱい乗って狭くなっている大きなデスクに、
白衣を着た博士がいる。
村の人々は、「変人博士」と呼んでいる。
名前は、一之宮麻衣吉。

頭の中央がはげていて、周りは白い髪を伸ばしている。
年齢不詳だが、40歳にも見え、70歳にも見えた。

「裕也君、出来たかも知れんぞ。」
と博士は、ただ一人の助手である大森裕也に行った。
裕也は、30歳くらいで、小太りだ。
「博士、ほんと!ついになの?」裕也は、麻衣吉博士にため口である。
「君に試してみないと、わからないけどね。部屋へ行こう。」

博士と裕也は、完成品を持って、建物の中の、ある部屋に入った。
そこは、なんとまるで女の子の部屋である。
洋服や靴がずらり。かつらもずらり。
フェミニンなカーテン。
ソファーがあり、ベッドもある。

博士が作ったのは、全身用のフィーメイル・マスクである。
人間の肌とまるで見分けがつかない、形状記憶シリコンで出来ている。
「どこから、入るの?」
「股間が大きく開いているだろう。
 全身、ぶかぶかだからね。
 真っ裸になって、
 そこから上半身を入れて、最後に脚を入れる。」

裕也がその通りにした。
頭も体も入ったが、ぶかぶかである。
「その皮膚は、形状記憶シリコンで、
君の体温に反応して、どんどん縮んでいく。
そして、君を君の大好きなモデル佐々川のぞみにしてくれる。」

しばらくすると、収縮がはじまった。
裕也は、体全体が締め付けられ、肋骨の辺りが締り、
高い位置にウエストが出来て行くのを見た。
逆にピップや乳房の辺りが膨らんでいく。
超薄いシリコンで、脚の指、手の指まで、シリコンが覆い、
見ると、色白な美しい指になっている。
シリコンは、不透明で、脚の毛などは、完全に隠してくれる。

最後に、顔の収縮が始まった。
裕也は、鏡で見ていた。
シリコンの皮膚が、顔に密着し、顔の形を変えていく。
そして、裕也が好きでたまらない、佐々川のぞみになっていくのだ。
裕也は、興奮した。

肌を触っても、人間の肌と変わらない。
乳房が、本物と区別がつかない。
腕を曲げても、皮膚のシワが自然だ。

収縮が終わったとき、入り口であった股間だけ10cmくらいの穴として残っている。

「皮膚の圧迫感は、30分もすれば、慣れるからね。」と博士。

「さあ、下着をつけて、メイクをしてごらん。」と博士。
この日のために、練習してきたメイク術だ。
ストールにすわって、裕也は、メイクを始めた。
シリコンは、目蓋にも貼りついている。
唇も覆い、口の中まで、吸着している。

メイクが終わると、佐々川のぞみの顔になった。

「最後にかつらじゃ。好きなのをかぶって。」と博士。
裕也は、前髪のある、ゆるいカールのあるセミロングのかつらを被った。
かつらの内側もシリコンが張られているので、ずれることがない。

ピンクの可愛いワンピースを着て、できあがり。
「博士、できたわ。もう完璧。あたし、うれしい。」
裕也は、声も話し方も、女の子になっていることに驚いた。
「喉のところに、音声変換パッドが入っているのだ。
 後頭部に、女の子仕様のパッドがあり、そのパルスで、
 君の動作や仕草、言葉も女の子にしてくれる。
 リモコンで、より女の子っぽくも、ボーイッシュにもできる。
 声も変えられる。」

「わあ、博士、ステキ!」と裕也は、女の子のように、
胸の前で手をにぎり、ぴょんぴょんした。
小太りだった裕也の影は、もうどこにも見られない。

「通気性もあり、丸1日は着ていられる。」
「ねえ、脱ぐときはどうするの?」
「君の体温で形状記憶しているから、
 40度以上の風呂に入れば、元のブヨブヨに戻る。」

「これで、完成ですね。」と裕也。
「いや、身長や、脚の長さは、まだ変えられない。
 君は脚が長いから、助手にした。
 わしも脚だけは、長い。」

「ね、博士の分はないの?」
「実は、ある。」
「誰に似せたの?」
「誰にも似ていない。17歳の可愛い女の子にした。」
「じゃあ、すぐに変身して見せて。」
「じゃあ、裕也は、下に行っていてくれないか。
 君は今、超可愛い女の子だから、わしは、君の前で裸になるのが恥ずかしい。
 いや、君がそばにいるだけで、萌えてしまっているんだ。
 下にも大鏡があるから、とっぷりと見ているがいいよ。」

裕也は、雑然とした工房の隅の大鏡に行った。
ストールに座る。
博士も裕也も、深い女装子であるから、
裕也は、自分を見て、興奮してたまらなかった。
「いや~ん、アソコが、もうカチカチ。」
裕也はそう言って、カチカチを股の下に無理矢理入れた。

「あ~ん。可愛い。あたし、自分が可愛くてたまらない。
 あたし、もっともっと女の子の心になりたいわ。
 博士に言って、女の子度最大にしてもらおう。
 男の子達からさ、
 『うへー、お前、女女してて、気持ちわりー。来んなよ。』
 って言われるくらいになるの。
 すぐ泣く子なの。でも、優しい子なの。
  『いや~ん』を連発するの。怖がりなの。
虫がきたら、キャーキャー逃げながら、わめくの。
 男の子達に完全にバカにされてる。
 でも、男の子は、ほんとは、あたしのこと好きだったりして。
 あたし、男の子達の、オナペットなの。
 あたしのことバカにしてるくせにさ、
 アレしながら、『のぞみ、キスしてくれ。たのむ。』
 なんてさ、妄想してる。
 『もう、バカにしないなら、してあげる。』ってあたし。
 『もうしねーよ。お前、色っぽいからさ。』
 『じゃあ、いいわ。』って、してあげる。
 濃厚なのをね。
 男の子は、イっちゃう。
 イっちゃうと男の子、覚めちゃうからさ。
 『なんだお前。もう、用はねえよ。』なんてさ。
 男って、そんなもんよね。」

裕也が、そんな妄想をして、興奮しているとき、
上から、声がした。

「裕也―、いいわよ。」
『わあ~、博士の可愛い声。見た~い。』
裕也は、ウキウキしながら、階段を上がっていった。

(第2話につづく)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



<最終話>「女装出張サービス『不発』体験記」

このお話は、以前に簡単に書いたもので恐縮です。
しかし、今回は詳しく書きました。
読んでくださると、うれしいです。
=================================

<最終話>「女装出張サービス『不発』体験記」


今度の舞台は、ホテルではありません。
マンションで、こちらが出掛けていきます。
電話をすると、可愛い女の子の声がして、
「お名前をうかがえますか。」と言います。
「佐藤です。」と私は、すぐに答えました。
すると、女の子は、くすりっと笑って、
「本名じゃなくてもいいんですよ。」と言います。
私は、偽名で言ったのですが、相手に合わせ、
「なんだ。じゃあ、小川。」
「はい、かしこまりました。」
そして、女の子は、マンションの場所を教えてくれました。

歩きながら、
女の子が受付やってるなんて、
なんか明るい感じだなあと思っていました。

マンションのドアをくぐると、やたら、カーテンの仕切りの多いところです。
40歳代のマスターが、
「性転換の女の子がいますが、どうですか。」と言います。
「そういう人初めてだから、お願いしようかな。」と言いました。

お金(3万円、高いところです。)を払い、奥へ、通されました。
6畳くらいの部屋へ通され、布団が敷かれています。
で、彼女がきました。
170cmくらいの子。28歳くらい。美貌です。
すらりとして、女の子そのもの。
彼女は、下着姿でしたので、
「私は、服を着ている子を脱がすのが好きだから、何か服着て。」
と言いました。
彼女は、「はい。」といって、水色の膝丈のワンピースを着てきました。

彼女は、布団に寝ます。
私は、まず、彼女のスカートをめくって、ショーツを脱がせました。
「いや~ん。」と言って、彼女は、すぐにスカートで隠しました。
そのとき、私は思いました。
これだけ美貌の子なら、アソコにPがある方が燃えるかな。
せっかく彼女は、大手術をしたというのに、
それを、十分に喜んであげられないのは、申し訳ないなあとも思いました。

彼女は、ワンピースを着たまま、私が下になり、
彼女は、キスをしたり、私のPを、上手にマッサージしてくれました。
彼女のやり方は、私に合いました。
私は、どんどん気持ちがよくなって、
ついに、心を許してしてしまいました。
私は、受け身の女の子の気持ちになって、
「いや~ん、あたし感じる・・。」
と女の子の声で、女の子の言葉を発してしまったのです。

その子は、「え?」と驚いて、私のPの手を止め、
周りを見ました。
「誰?今の声?」と言います。
「私の声。気持ちよくなって、私が言ったの。」私は半身起き上がりました。
「うそー?」と彼女は、にやにやっとした顔をしました。
そして、くすくすと笑い、「信じらんない。」と笑いを止めません。

「まいったなあ。」と私は、天井を見ました。
でも、今回ばかりはお人好しに引き下がれないなあと思いました。

私が、服を着始めたとき、彼女は、わずかに動揺しました。
私は、服を着て、話があるからと言って、
彼女を布団の上に正座させ、私も正座して、言いました。
「ここ来る客は、みんな女装マニアの客でしょう。
 女装できない日に、こういうところに来る。
 そして、プレイの中で、気持ちよくなっていき、
 気分が女になって来て、女の声を出しちゃう。

 これ、『どんでん』って言うのね。
 ずっと昔からあるプレイの1つの約束事。
 つまり、男役と女役が、どんでん返りする。
 私は、今、客として、あなたに「どんでん」をして女になった。
 それは、『あなたには、恐れ入りました。私は、女になります。』
 っていう、あなたへの賞賛です。
 どんでんされた、あなたにとっては、名誉なことなの。
 で、あなたは、そこから男役をする。
 どんでんは、名誉なことだから、された方は、
 畳に指をついて、
 『どんでん、ありがとうございます。これより、男役を勤めさせていただきます。』
 そう言って、プレイを再開する。
 これが、正式。
 客を取って商売する女装やSMの世界での約束事の1つ。

 これを、客が知らないのは、かまわないさ。
 でも、女装の道で客を取ってお金を稼ぐプロならば、
 知らないじゃすまない。

 何も、昔のように正式にやらなくてもいい。
 客が女に変わったら、「どんでん」だと理解して、
 その客を女の子気分のままにイかせてあげればいいの。
 最後に『どんでん、ありがとうございました。』と、ちょっと言えば満点。

 1つだけ絶対やっちゃいけないこと。それは、『笑うこと』。
 ぐっさり客を傷つけるからね。
 大人しい客なら、傷ついたまま黙って帰るでしょう。
 恐い客だったらどうなると思う?嘲笑ったのだからね。
 考えたら、身の毛もよだつでしょう?
 あの世界の人には、古風な遊びを知っている人が多いからね。」

その子は、青くなりました。
「知りませんでした。勉強になりました。」
「じゃあ、よかった。」
「あたし、笑ってしまいました。」
「うん。そうだね。君くらいのキャリアの子なら、
 知ってると思ったんだけどね。」
「お客様、傷つきましたか?」
「どう思う?」
「あたし、深く傷つけてしまった思います。」
「なんとか、平気な顔してるけどね。」
「すみませんでした。
 もう、あたしじゃダメですよね。」彼女はうつむいた。
「もう、帰るからいいよ。マスターには言わないから。」
「ちょっとすみません。マスターに話してきます。」
その子は、そう言って出て行きました。

マスターと彼女の声が丸聞こえでした。
「何だと!お前、お客のどんでんを笑ったのか。」
「すいません。どんでん何て、知らなかったから。」
「知らなくたって、笑っちゃいけねーことくらいわかるだろう。」
「はい、そうですよね。すみません。」
「正式などんでんの作法を知ってる人なんだろう。ううう、恐えー。」
「いや~ん。こわくなってきちゃった。」
「10万積んで、帰ってもらえるかな。20万かな。
 2代目で、ああいう優しいカタギの人いるからな。
一般人で、どんでんの正式な作法なんか知る人いるかよ。
 念には念を入れねーと、この店なんかいちころだよ。
 まずは、金より女だ。ミルクを付けて、それに賭けてみよう。」

(私は、二人の会話を聞いて、内心大笑いをしていました。)

やがて、彼女とマスターが来て、正座をして、言いました。
「すみません。コイツが、『どんでん』を知らなかったそうで。」
「すみませんでした。」と彼女は、頭を下げ、ガチガチになっていました。
「ああ。でも今日は、もういいよ。彼女のスカート覗いたし、
彼女に言いたいこと言ったから。」
「いえいえ。内は、3万円もいただいています。そう言う訳には。」

マスターは、彼女に、
「ミルクはまだか。」と言いました。
「今シャワーを浴びています。」
マスターが私に、
「ミルクというNo.1を来させます。お気に召せばいいのですが。
 今、シャワーを浴びて、バスタオル姿だと思いますが、かまいませんか。
「バスタオル姿も好きだよ。」と私は言いました。

こうして、マスターは、若い小柄な可愛い子を代わりによこしてくれました。
身長155cmほどです。
ミルクさんは、体に、タオルを巻いた姿でした。
(マスターから、何か相当言われてきたようでした。)

正座をして、
「タオル姿で、失礼します。」そう言いました。
声もルックスも、満点の女の子です。

彼女を寝かせ、私は、彼女の横で、バスタオルの裾をめくってみました。
すると、男の子の証が、ちゃんとありました。
胸は、ホルモンで大きくしていました。

私は、その子の声に悩殺されていました。まるで女の子なのです。
私は、うれしくなり、さっきの気分を忘れ、燃えてきました。
私達は、絡み合いました。

ところが、いい時に、その子は、自分で自己処理をしています。
で、瞬く間に、イってしまいました。
その後で、何かに気付いたのか、「はっ。」と表情をこわばらせました。

私が、自分で先にイった訳を聞きました。
「お客様が、お上手なので、がまんできなくて。
 あたし、ホルやってるので、めったにイけないんです。
 でも、今日は、イけそうな気がして、うれしくてつい。」

これ、いつか聞いた言葉だなあ・・と思いました。

「あのね。私が、ホルやってるあなたをイきそうにさせることができたのなら、
 それは、私にとって、うれしいことなの。
 でも、イきそうなら、私に言って、私があなたをイかせて上げたかったのね。
 なんで、自分で愛撫して、イっちゃったの?」

「お客様は、あたしのタイプなんです。
 それで、あたし、始めからうれしくって、
 今日は、イけるかもしれないって思ってて、
 ちょうど、お客様がキスしてくださってるときに、
 最高潮になって、自分でしてしまいました。
 お客様より先に、自分で愛撫して勝っ手にイくなんて、
 とんでもないことだって知っていました。
 でも、今日は、我慢ができませんでした。」

「そうだったの。うん、わかった。キスのときだったんだ・・。
 でも、イっちゃうと、やる気が失せてしまわない?
 8000円のソープと違ってさ、こういうとこは、お互いに燃え合えるから、いいんじゃない。」

「あたし、何度でも燃えます!」
と彼女は、姿勢を改めました。

「あたしに最後までご奉仕させてください。
 お姉さんが大失敗をして、
 その上、あたしまで自分で愛撫して、先にイっちゃうなんてことしてしまって、
 そのために、お客様を満足させられなかったら、
 お姉さんもあたしも、ものすごく叱られます。
 お願いします。あたし、がんばります。」
彼女は、そう言いました。

そのとき、気が付きました。
電話の受付をしていた女の子は、このミルクさんだと。
女の子では、なかったのかあ。

そう思うと、再び燃えて来ました。
ミルクさんは、大サービスをしてくれて、
私は、とうとう、イかせてもらいました。

最後の最後は、不発ではありませんでした。
めでたし、めでたしです。


<おわり>

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



<その2>「女装出張サービス『不発』体験記」

<その2>「女装出張サービス『不発』体験記」


昨日の続きを書きます。
前に、簡単に書いたことですが、詳しく書きました。

池袋の「C企画」です。
何度も客になっているので、お馴染です。
「今日、可愛い人いますか。」
「はい、います。今No.1の子がいます。」
「じゃあ、その人お願いします。」

ナンバー1かあと思って、私は、ホテルの部屋で、うきうきと待っていました。
やがて、ピンポーン。
ドアを開け、彼女を見て、「やったー。」と思いました。
背は、165cmくらい。スレンダーで小顔です。
「女の子」を感じさせる可愛い人でした。

彼女は、部屋に入って、
まず、「シャワーをお借りします。」と言いました。
彼女の仕草、動作、ばっちり女の子でした。
『そうか、一度裸を見せてくれるわけかあ。さすがナンバー1。』と思いました。
彼女は、裸になって、下半身を洗い、バスタオルを女の子巻きにして出て来て、
体を拭いて、また、白いスリップとショーツをショーツを履きました。
『分かってるなあ。』と私はうれしくなりました。
女装子は、丸裸になってしまったら、男が目立ってしまうのです。

彼女は、私に会釈をして、ベッドに横になりました。
私は、ドキドキしていました。
私は、Tシャツとパンツだけになり、彼女の横に寝て、
彼女をなで回しました。
彼女が、声を出しました。
そこで、キスをしました。
私は、彼女に胸が少しあることに気が付きました。
『そうか、ホルモンをやっている子だ。
 じゃあ、アソコは、元気にならないかもしれない。』
そう思いながら、彼女の乳首を、スリップの上から刺激しました。
彼女は、「いや~ん、いや~ん」と女の子の声を盛んに上げました。
私は、興奮してしまいました。

彼女は、アソコを大きくしていました。
しかし、ホルモンのせいか、固くはなっていません。
私は、そこをズバリ愛撫しました。
彼女の声が、最高潮に達しました。
『本気かなあ。商売用の演技かなあ。』と思っていました。
その内、彼女は、「抱いて。」といいます。
私は、抱きしめました。

そのとき、彼女は、自分でPを愛撫し始めたのです。
『え?あなたをイかせるのは、私でしょう。』と思いましたが、
彼女は、瞬く間にイってしまいました。

「どうして、自分でイっちゃったの?」私は、しばらくして聞きました。
「ごめんなさい。お客様が、お上手だから、
 たまらなく興奮して、我慢できなかったの。
 あたし、ホルやってるから、めったにイけないの。
 でも、今日は、イけるって思ったので、してしまったの。」
「そうなんだ。
でも、イっちゃったら、やる気なくなるでしょう。
後の、お客さんに、差し支えない?」
「今日は、お客様が、多分最後だから、イっちゃったの。
 これから、手とお口で、ご奉仕します。」

そのとき、私は、気分がすっかり平常に戻っていました。
「ここまでで、もういいよ。
 あなたの、イくときのお顔、拝ませてもらったし、
 あなたが、本気で感じていたってわかって、私なりにうれしいから。」
「ほんとに、いいの?あたし、まだ、何にもしてません。」
「いいの、いいの。ケーキがあるから、一緒に食べよう。
 いろいろお話聞かせて。」
「わあ~ケーキですか。」と彼女は喜びました。

服をお互いに着て、ケーキを食べながら、お話しました。
「あなたは、TS(=GID)だね。女装子じゃないと思うけど。」
「はい、そうです。体も女の子になりたいの。」
「あなたなら、可愛い女の子になれると思うよ。すでに、可愛いし。」
「ほんとに?あたし、トークがだめだから、『お店』では、働けないの。」
「このお仕事は、どんな男が待ってるかわからないから、恐いよね。」
「体中、ロープで縛られて、無理矢理ハードなMをやらされた子もいる。」
「このお仕事命がけだね。」
「だから、高いお金をもらえるの。」
「そうか。」
「それより、あたし達のしていること、売春じゃないかって、心配。
 いつか、警察につかまらないかって。」
「マスターは、どう言ってる?」
「男同士だから、売春にならないって。でも、ウソかもしれない。」
「売春の定義に、『男女が・・性交・・』ってあるから、
男同士で、性交もありえないから、大丈夫だと思うよ。」
「ほんと?ああ、よかった。」

こんな風に、1時間ほどお話をしました。
私は、不発でしたが、いい2時間でした。


※第3話が長くなってしまいました。
  第4話は、次回に致します。

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




実話「女装出張サービス・『不発』体験記」

実話「女装出張サービス・『不発』体験記」


風俗の名称は、どんどん変わっていきますので、
今は、なんと言うのでしょうか。
これから、書きますのは、私がラブホテルにいて、
そこに電話をして、部屋番号を告げ、女装の人に来てもらう方式です。

こういう所を何度か体験しましたが、全部が大成功ではなく、
不発に終わってしまったことの方が、多いくらいです。
その不発体験記を綴ります。

<その1>
新宿です。
内外タイムスを見て、いろいろなプレイが出来ると、
スタッフをそろえているようなところに、電話をしました。
私は、「女装さんとノーマルなラブをしたい。」と言いました。
「かしこまりました。」ということで、やってくる子を待ちました。

部屋をノックする音。
ドアを開けて、私は、「あ。」と思いました。
女装の人ではなく、ほとんど若い青年です。
門前払いは、ひどすぎますから、中に案内し、
ソファーに並びました。
「私は、女装の人を希望したんだけど、何かの間違い?」と聞きました。
「そう思って、下着は全部女物だし、ズボンも女物だし、
 薄くメイクもして来ました。」
「あなたは、ゲイ専門の人?」
「はい。ほとんどはそうです。でも、こうやって女装もします。」

私は、彼に、私のイメージする「女装の人」を説明しました。
彼は爽やかに、
「じゃあ、俺の女装全然足りませんね。」といいました。
「せっかくだから、少しお話しよう?」
と、私は、ゲイの世界のことを、いろいろ聞いたりしました。

20分くらい話して、彼に2万円を払い、さよならをしました。
「すいません。何のサービスもできなかったのに。」
と彼は、また爽やかに言い、去っていきました。
私は、一言「まあ、いっか。」

<その2>

私が、過去3回コールをしたところです。
「今日、私は、女装しているから、レズビアン・ラブをしたいんだけど。」
「わかりました。そいう子を行かせます。」
と返事がありました。
やがてノックの音。
完全女装の子が来ました。
性格のよさそうな子でした。

先払い、1万5千円です。(ホテル代を私が出している分安い。)

私達ははじめました。
キスから、体を撫でて、ショーツだけ脱ぎ、
お互いのスカートの中へ手を。
ところが、ここで、Pの愛撫の仕方が合わないのです。
彼女がしてくれるのは、少し強くて、ともすると痛くなってくるのです。
「もう少し、やさしくして。」と言いましたが、やっぱりダメなのです。
彼女の方も、私の愛撫が合わないようで、大きくなってきません。

せっかくお金を払ったのだからと、私達は、あらゆることを試みました。
でも、Aホールに入れようとすると、私のPが元気になっていなかったり、
入れてもらおうとすると、彼女のが、大きくなってなかったり。

彼女は、2時間の持ち時間、責任を感じてなのか、
懸命に尽くしてくれます。
しかし、私は、限界でした。
1時間ほどで、
「ね、ここまでにしよう?私、十分満足したから。」
と、言いました。
「でも、お客様は、まだ・・・」と彼女は言います。
真面目な子だなと思いました。

プレイは終わりにして、私はショートケーキを2つ買ってあったので、
冷蔵庫から出して、二人で食べました。
「わあ、こんなのいただくの初めてです。」と彼女が言ってくれたので、
私は、買っておいてよかったと思いました。
まだ、若い彼女に言いました。
「あのね。Pの愛撫の仕方って、10人いれば10通りなのね。
 ちょっとやり方が違うとダメってことがある。
 そこでさ、相手にあなたのPを先に愛撫してもらうの。
 その人は、自分で思うベストな方法でしてくれるはず。
 それを、見ていて、そのやり方でお客様にすれば、まず成功するよ。」
「ああ、そうかあ。いいこと聞きました。」
「その人に、自分でオナを、ちょっとしてもらう方法もある。この方がわかりやすい。」
「そうよね。その人のPだもんね。」

私と彼女は、仲良しになり、彼女は、にこにこ帰って行きました。
不発に終わりましたが、楽しい時間を過ごせたので、よしでした。

※2話で3ページになってしまいました。
 できれば、明日、第3話、第4話を書きたく思います。

(つづく)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



「物語について・この頃の私」

「物語について・この頃の私」


佐和子&ガン
(佐和子のイメージ)

最近、私は、物語が書けなくて困っていました。
しかし、少し過去を見てみますと、けっこう書いているんですね。

・「4トントラック運転手・大方昇」
・「江守里美の高校ライフ」
・「透の可愛い復讐」
・「パンクの良太」
・「お父さんもボクも女装子」

これ、私、がんばってますね。
中でも、短いのですが「パンクの良太」は、とても気に入っています。
つぎに、「お父さんもボクも女装子」は、不調ながら、よくがんばったなあと、
思っています。このお話は、わき役の朋子と明美を入れて、よかったなあと
思っています。

「トラック運転手・大方昇」ですが、最後、昇は、「ずる」ですよね。
自分は、完全女装しておいて、佐和子には、どこか女性的であることを求めます。
昇は、基本的に「女装子」ですから、女性が好きなんですね。
で、私がイメージしていた変身後の佐和子は、上のようなイメージなんです。
再び、韓国のキム・ソヨンさんです。
ま、昇が「ずる」なのではなく、この私が、「ずる」なんですね。



ちょっと恥ずかしいのですが、私は今、自分の過去の作品を読んで、
『この頃は、ストーリーをよく考えたなあ。』などと感心しています。
今、あの頃のような、ストーリーが、思いつきません。
仕方なく、人物を少し掘り下げることで、ストーリーの代わりにしています。
両方できたら一番いいんですけどね。

ネタ不足の私を救ってくれている「多次元女装サロン」について、
私の勝手な設定を書かせてくださいませ。

・本部は、未来社会にあり、そのテクノロジーが使われている。
・世界規模の組織で、1回の部屋使用料大人3万円の収益をもとに、
 女装者への慈善活動をしている。(使用料は国によって違う。)
・各時代に支店が存在している。時代に合わせたデザインを施している。
・援助対象者の体の微調整はするが、性別を変えるなどはしない。
・時間の操作や、瞬間移動などは、自在である。
 (例えば、準備にかかった時間などは、「切り取り」をして、客を待たせない。)
・日本の店舗では、受付はすべて「郁美」であり、
 郁美は、年を取らない。

すいません。どうでもいいようなことを書きました。
明日は、もう少し、ましなことを書けますように。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



多次元女装サロン「トラック運転手・大方昇」後編「カムアウトの仕掛け」

多次元女装サロン「トラック運転手・大方昇」後編「カムアウトの仕掛け」


「あたし、本物の佐和子なの。クローンじゃないの。」
佐和子は、昇を見つめて、言った。
「まさか、あり得ないよ。
 だって、午前中は、家に二人でいて、俺が先に出掛けたよ。
 俺、真っ直ぐにここに来た。
 佐和子が、俺より早くここに来れるはずがない。」

「あたし、この頃のあなたが、ときどき思いつめたような様子でいたから、
 今日、心配で、あなたの後をつけたの。
 そして、ここに来て、
 あなたが、受付の人と話しているとき、入り口の影で聞いていたの。
 あなたの悩みが全部わかった。
 そして、それが、あたしの悩みと同じだと思ったの。

 あなたが、103の部屋に向かったわ。
 あたしは、すぐ受け付けに行って、
 昇の妻であることを伝えたの。
 受け付けの方が、あなたにしたように、同じ質問をされて、
 あたしが、男装して男に見えるように、体や顔の微調整をしてくださった。
 そして、103号室に向かったの。
 そうしたら、あなたは、部屋の扉の前で、固まっていたわ。
 そこだけ、時間が止まっているように。
 あたしは、あなたの横をすり抜け、部屋に入った。
 そのとたん、あたしは、ステキなショート・ヘアになっていて、
 男っぽい、服装になっていた。
 そして、ドアに向かって、部屋の真ん中で待っていた。
 やがて、女性になったあなたが、入ってきた。
 後は、もう分かるでしょう。」

「そうだったのか。佐和子、俺を理解してくれたの?」
「ええ。そのまま、あたしの悩みだったから。
 真っ直ぐに理解できた。
 あなたも、あたしを理解してくれたの?」
「うん。男装の佐和子、すごくかっこよかった。」
二人は、顔を見合わせ、にっこりとした。

二人は、仲良く手をつないで、ドアを出た。
すると、服装が入れかわった。
部屋で着ていた洋服を、全部交換したみたいに。

二人は、受付の郁美のところへ行った。
「うまく、カムアウトできましたか?」郁美はにっこりと言った。
「はい、おかげ様で。でも、教えてください、
 後から来た佐和子が、どうして、俺より先に部屋にいたんですか?」
「それは、奥様がいらして、『昇の妻ですが。』とおっしゃったとき、
 あたしは、ピーンと来て、昇さんの周囲50cmの時間を止めたのです。
 昇さんのスマホから、奥様のデータを得ていましたから。
 そうして、佐和子さんのお話を、ゆっくり聞きました。」

「時間を止めるなんてこと、できるのですか。」昇は聞いた。
「ここを何処だとお思いですか。『多次元』女装サロンですよ。
 『時間』ならば、コピー&ペイスト、挿入、切り取り、削除、停止、
 なんでも、朝飯前なんですのよ。」
「そうかあ。多次元というのは、飾りじゃないんですね。」昇は言った。

「ところで、お二人は、異性度が、標準を越えていますので、
 私達の援助の対象になります。
 では、微調整を戻さない・・でいいですか。」
「はい、いいです。」と二人。
「永久脱毛もそのままでいいですか。脇の下を含みます。」
「はい、いいです。」
「声は、異性装したときに1段階、セックスに入って1段階、
 異性のものに変わります。これは、体験されましたね。これで、いいですか。」
「はい、とても、いいです。」二人はニコニコと顔を見合わせた。
「昇さんの全身の皮膚感度を、女性並みの性感度にしましたが、いいですか。」
「いいです!」昇は、うれしそうに答えた。

「昇さんは、乳房がありませんが、乳首を大きくし、
 女性並みの性感度にしてあります。これでいいですか。」
「だから、感じちゃったんですね。いいです。うれしいです。」と昇。
「佐和子さんは、逆に皮膚の性感度を落としました。
 力仕事のとき、その方が楽です。」
「はい、いいです。」と佐和子。
「佐和子さんは、そのショートのヘアスタイル、お気に召しましたか。」
「はい、最高にかっこいいです。」と佐和子。
「じゃあ、これも、そのままですね。」

郁美は、フルケーキの入れ物のようなものを取り出した。
「これは、ウィッグです。今日の昇さんの髪型と同じです。
 そして、これは、『逆転夫妻』の方向けのパンフです。
 気が利いていて、ためになりますよ。
 セックスの体位のいろいろ。
逆転ご夫婦ですから、自ずと体位が変わってきますからね。
また、ライフスタイルのいろいろでは、
 例えば、ご夫婦で、1週間ごとに、働き手を交換する。
 連続専業主婦体験、などなど、おもしろいですよ。

 この靴は、佐和子さんが男性のとき履く靴です。
 9cm背が高くなり、履き心地は満点です。

 これらを含め、今日の部屋の使用料もタダになります。」
郁美は、ここまで言って、にっこり笑った。

「わあ、俺たち、すごいラッキーですね。」と昇は言った。
「その代わり、今日の日まで、人知れぬ辛い思いをなさったはずです。」
と郁美。
二人は、しんみりとうなずき、
互につないでいる手を、固く結んだ。
「では、ハッピー・ライフを!」
「はい、ありがとうございます。」
二人は、頭を下げて幸せそうに歩いて行った。

郁美は、パソコンに戻り、
「さあ、今日のことを本部に知らせなきゃ。」
郁美は、ふーと息を吐いて、
猛烈なスピードで、キーを叩いた。


<おわり>

======================================  

<エピローグ>

それから、9か月後。
昇と佐和子が、サロンに訪ねて来た。
郁美はデスクから離れて、玄関外で、二人を迎えた。

「まあ、昇さんは、もう完全に女性じゃないですか。」郁美は言った。
昇は、ふかふかのピンクのセーターを着て、セミショートの髪。
白いタイトなミニ・スカートを履いていた。
靴が可愛い。
背が高いので、脚すごく長く見える。

一方、佐和子は、ショートカットのヘアで、黒いズボン。
ベージュのハーフトレンチ。
高い靴のためか、昇より、ぐんと背が高い。
なぜか、ピンクのリップを引いていて、
かなり、ボーイッシュな女性に見えもする。

「その節はお世話になりました。」と二人は言った。
佐和子が言う。
「郁美さん、昇ったらずるいんですよ。
 自分は、上から下まで完全女装しておいて、
 俺には、ちょっと女の部分残しておいて、何て言うの。」

「それが、リップの訳ですね。
 でも、ステキだわ。
 男性は、超セクシーな女性と見るし、
 女性は、カッコイイ憧れのお姉様って見ますよ。」

「結局、女でしょ。俺、女に見られたくないんだけどなあ。
 ほんとなら、五分刈りにしたいところ。」
「ダメ~ん。佐和子の5分刈りなんか、絶対見たくない。」
昇は、甘えた声で言った。

「今は、どんな風に生活なさってるの。」と郁美。
「あたしが、完全専業主婦。」と昇。
「昇の方が、断然主婦に向いてるの。
 中でも、料理が抜群に美味しいの。
 だから、俺、大型の免許取って、
 今は、完全に逆転夫婦。
 運転手仲間には、女ってばれてるけど、
 俺のこと『兄貴』って呼んでくれてる。
 先輩からは、『佐和坊』。」佐和子は笑った。

「佐和子、一番大事な報告を忘れてるわよ。」と昇は佐和子の腕を揺すった。
「ああ、そうそう。俺のお腹に赤ちゃんがいるの。3か月。」
「まあ!」と郁美が目を輝かせた。
「おめでとうございます。
 当サロンでは、支援対象者の奥様が妊娠されたとき、
 支援金が出ますのよ。月10万円です。」
「ほんとですか!」と二人は飛び上がらんばかりに言って抱き合った。
「返済も利息もありません。じゃあ、その手続きをしましょうか。」
3人は、中に入った。

そのとき、3人は3様に考えていた。
郁美「二人のどちらが、ママになるのかしら。」
昇「あたしが、ぜったいママ。」
佐和子「オッパイやれるのは、俺だ。俺が、ママに決まってる。」





バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



多次元女装サロン「トラック運転手」中編「103号室での2人」

少し長くなり、前・後編ではまとめられませんでした。
よって、「中編」を置きました。読んでくださるとうれしいです。
====================================  

多次元女装サロン「トラック運転手」中編「103号室での2人」


昇は、胸をドキドキさせながら、103の扉のノブに手をかけた。
その途端、昇の着ている物が、ドレッシーなエンジ色のワンピースになった。
胸元が、深くVに割れている。
胸に手を当てた。本物の乳房があるようだ。
股間には、自分のものがちゃんとある。
耳にピアスが付いているようだ。
髪が長い。
早く自分を見たい。

昇は、ドアノブを押して、中に入った。
部屋の中央に、いる。
いつもの佐和子と違う。
長い髪の佐和子が、スタイリッシュなショートカットにしている。
とても、ステキだ。
ジーンズを履いて、黒いセーターを着ている。
黒いブルゾンを着ていて、肩幅があるように見える。
かかとの高い男靴を履いているのか、昇より背が高い。

「佐和子?髪を切ったんだ。」と昇は聞いた。
声が、女性的になっている。
「ええ。あなたは、ひょっとして、昇さん?」と佐和子が聞く。
佐和子の声も、男性的になっている。
「うん。俺。実は、話があるんだ。」
「あたしも、昇さんに大事な話があるの。」
「ああ、でも時間がもったいないよ。
 本物の佐和子に言うべきことだから。」
「そうね。クローンのあたしに言っても無駄ね。」
「俺、今どんなふうに見えてるか、知りたい。」
「ステキな女性になってるわよ。」
クローン佐和子は、昇の手を取って、壁の大鏡へ連れて行った。

昇は、鏡を見て、我が目を疑った。
エンジのワンピースを着た自分がいる。
特別な美女ではないが、立派に『女』に見える。
顔もプロポーションも。
それに、どこか、魅力的な女だ。
佐和子もそうだ。性別を超えて、カッコイイ。

あの微調整で、これほどまでの女になれるなんて。
そうか。ウエストなど隠れたところが、大きく違う。

佐和子が、昇の後ろに来て、昇の肩に手をかけた。
「誰が見ても、女性よ。」
「佐和子にも、そう見える?」
「見えるわ。」
佐和子が後ろから、昇の体を撫でて来た。
なぜか、ぞくぞくした。
女の皮膚を得たのだろうか。
「ああ、俺、たまらない。」
「俺・・なんていっちゃだめ。『あたし』。」
「ちょっと、照れくさいよ。」
「何よ。あたしは、今作られたばかりのクローンよ。
 クローン相手に、恥かしいも何もないじゃない。」

佐和子の手が、昇の胸に伸びて来た。
胸を刺激される。
快感が、昇を襲った。
「今まで、ずっと使いたくてたまらなかった『女言葉』でしょ。」
佐和子は、昇の乳首を刺激した。
「ああ、だめ・・」
そのとき、昇の女性的な声が、一層可愛い女声になった。
「もっと、女言葉を出すの。」
「いや、いや、あたし感じる。」
昇は、とうとう照れくささの垣根を越えた。
一度越えれば、いくらでも女言葉が出て来る。

「佐和子、あたしを抱いて。強く抱いて欲しいの。」
昇は、可愛い声で言った。
佐和子は、昇を自分に向かせ、抱きしめた。
「俺だって、昇を抱きたかった。」佐和子は言った。
佐和子の声が、一層男声になった。
「ああ、うれしい。もっと強く抱いて。」
「ああ、いくらでも抱いてやるよ。俺、昇が好きでたまらない。」
佐和子の言葉が、いつの間にか男になっていた。
佐和子は、昇を抱いたまま、キスをした。
舌をからませ、深いキスをした。

昇の体の力が、抜けて行く。
佐和子は、昇を抱いて、ベッドに運んだ。
ワンピースのファスナーを下げて、昇を下着姿にした。
黒い下着。
昇の無毛の脚が綺麗で、艶めかしかった。
佐和子は、ブルゾンを脱ぎ、黒いセーターを脱ぎ、ジーンズも脱いだ。
乳房を隠す黒いベルトが胸にあった。

佐和子は、昇の上に覆いかぶさった。
昇の体中をキス責めにした。
昇は、声を上げた。
「ああ、ステキ。あたし、女になりたかったの。
 佐和子に、こんな風にされたかったの。
 佐和子、あたしを気絶するまで、愛して。」

「ああ、いいとも。昇をひーひー言わせてやる。
 俺だって、昇をこんな風に愛したかったんだよ。
 今まで、女の猫かぶっているのが辛かった。」
「あたしもよ。男の皮かぶって生きてるのが辛かった。
 でも、今は幸せ。佐和子が、あたしを抱いてくれてる。」

二人のアソコは、極限近く膨張していた。
佐和子が、昇のそれを、口に含もうとした。
昇は、体を引いた。
「ダメよ。それは、女のすることよ。あたしが佐和子にするの。」
そう言うと、昇は、佐和子の下半身に顔を近づけた。
佐和子のトランクスを下すと、佐和子の固くなっているものを口に加えた。

「ううん、昇、俺、たまんない。」
その行為は、昇の心をどんどん『女』に導いた。
「あなた、どう?」とたまに聞く。
「いいよ。たまんねえ。」と佐和子。

たっぷりと時間をかけた。
やがて、佐和子が悶えて来た。
「昇、もう、俺いくかもしんねえ。ああ、たまんねえ。
 昇、上手過ぎるよ。うう、うううう、いく、いく。あああ。」
佐和子は、昇の口の中に果てた。
昇は、飲み込んだ。
女の喜びを感じた。

佐和子は、少し休んで、突然に昇の上に乗って来た。
「今度は、俺がやる。」
佐和子は、そう言って、昇のショーツを下げた。
そして、昇の固く大きくなったものを口に加えた。
「いや~ん。あなた、恥かしい。そこ見られたくないの。
 女にそんな物があるなんて。お願い、止めて。」
そう言いながら、昇は、下半身から突き上げて来る快感をどうしようもなかった。

やがて、昇は、高い女の声を連発した。
昇の心は、『女』一色になっていた。
「あん、あん、あん、あん、いやん、いやん、
 ああああ、だめ、佐和子、あたしダメ。
 いく、いっちゃう、いっちゃう、ダメダメダメ~。」
昇は、痙攣し、背を反らせた。
佐和子の口の中に放出し、ベッドに沈んだ。

二人は、しばらく余韻を楽しみ、やがて、服を着た。
冷蔵庫から缶ビールを取り出し、
テーブルに座って、二人共一気に飲んだ。

「ああ、うめえ、ナニの後のビールは最高だな。」
と、昇は言った。
「そうね、最高よね。」と佐和子は言った。
「あれ?すっきりしたら、心が男になっちゃったよ。」
「あたしもよ。もう、女でよくなっちゃった。」
「なんだ、佐和子もかよ。」
「あたしもよ。」
二人で笑った。

「俺、これで、妻の佐和子にカムアウトする決心がついた。
 クローンの佐和子さん、どうもありがとう。」昇は言った。
「カムアウトは、もう終わっているわ。」佐和子がいう。
「え?」昇は、佐和子を見つめた。
「あたし、本物の佐和子なの。クローンじゃないの。」
佐和子は、昇を見つめて、言った。

(後編につづく)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。





多次元女装サロン「トラック運転手・大方昇の巻」前編

多次元女装サロンをまた書いてしまいました。好きなんです。
ちょっと疲れ気味で、今回は短めです。
読んでくださるとうれしいです。
=================================   

多次元女装サロン「トラック運転手・大方昇の巻」


5月の土曜日の昼下がり、
大方昇(のぼる)は、ややうつむき加減に歩いていた。
28歳。結婚して8カ月である。
4トントラックの運転手だ。
髪を短くして、男らしい顔立ち。
背は、170cmほどだ。

彼は思い詰めていた。
これ以上、妻にも自分にも嘘をついては生きていけない。
彼は、「多次元女装サロン」と小さな札のあるビルに入って行った。
入り口そばに、受付がある。
「いらっしゃいませ。」と、パソコンを前にした女性の声がする。

「あのう、悩みに悩み抜いて来ました。」
昇は言った。
受付嬢の郁美は、昇の言葉をパラパラとキーボードに打った。
「大方昇といいます。トラックの運転手をしてます。
 男らしい仕事だと思ってます。そして、俺も男らしいって言われます。
 だけど、俺、女になりたいんです。どう思いますか。」
パソコンのカメラ、マイクが、昇の情報をインプットして解析する。
郁美はそれを見る。
「あなたの、女性度は、60%。
 女装子さんより、女性度が強く、性同一性障害の人より、女性度が低いです。
 ご自分で、『女になりたい。』と思うのは、無理もないことです。」

「やっぱりそうですか。でも、俺、見た感じ、女になるにはほど遠いでしょう。
 それが、悲しくてなりません。
 私は、妻がいます。彼女は、とても女性的な人です。
 だから、俺みたいな、男らしいタイプの人間を好きになったのだと思います。
 そんな妻に対して、俺の気持ちなんてとても打ち明けられません。」
昇は言った。
「奥様のお写真をお持ちですか。」郁美は聞いた。
「これです。」と昇は、スマホに写真を出して見せた。
すこぶる美人。168cm。48kg。長い髪。
「奥様の動画がありますか?」と郁美。
「今再生します。」と昇。
公園で、追いかけごっこをしている昇の妻・佐和子の映像が10秒程流れた。

入力を終えた郁美は、パソコンの画面を見て、
「まあ!」と声を上げた。
「何です?」と昇。
「奥様の女性度は40%。つまり男性度は、60%。
 多分、奥様は、今頃あなたと同じことで悩んでらっしゃます。」
「つまり、男になりたいと?」
「生活全部ではありません。せめて、セックスのときは、男の役をしたいと。
 あなたも、そうではありませんか?女性として、奥様に抱かれたいと。」
「恥ずかしいけど、その通りです。」

「これから、あなたは、ルームで女性になりますが、
 あなたの男性的な顔や体の特徴を、ほんの少しだけ女性的にしましょう。
 例えば、角ばったオデコを丸くする。首を少し細く長くするなどです。
 それで、女性の服、長い髪、メイクをして、
 どのくらい女性に見えるか試してみましょう。」
「あ、はい。お願いしましょう。」

「後ろの鏡を見てください。女性への微調節が終わったあなたです。」
昇は、真後ろの鏡を見た。
どこかが変わったとは思えなかった。
「このくらいの微調節なら、お仕事に差し支えませんでしょう。」
「はい、どこが変わったのか、わかりません。」

「お相手は、奥様のクローンにしますね。
 クローンも、男性的に微調整しておきます。
 でも、見た目では、全くの女性です。
 設定は、『すべて、演技』でいいですね。
 微調整後のあなたが、女装でどれだけ女性に見えるか、
 お楽しみ・・というところです。
 で、ここは女装サロンですから、奥様のクローにも男性のアレがあります。
 では、103号室へどうぞ。」

昇は、胸をドキドキさせながら、103の扉のノブに手をかけた。

(つづく)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



家族4人の会話「多重人格障害」

家族4人の会話=多重人格障害


娘「この頃、高校時代の友達から、電話がかかって来て困ってるのよ。」
私「どんな電話?」
娘「メンヘラの友達から。」
息子「メンヘラって何?」
娘「心の病にかかってる人。」
妻「どんな相談?」
私「なんでA子(娘)にかかるの。」
娘「ほら、あたし、そういう本読んでて、詳しいって思われてるのよ。」

私「どんな相談?」
娘「B子は、朝になると吐き気がして、会社に行けない。
  でも、がんばって行く。で、家に帰ると元気になる。
  時々朝行けなくて、休んじゃうらしい。休めると決まると元気になる。」
息子「それ、誰だってそうだよ。」
娘「その子、自分は『プチ鬱』じゃないかっていうの。
  で、医者に行った方がいいかって。」
私「行けばいいじゃない。何迷ってるの。」
妻「あなた、そう言っても、精神科の敷居は、高いのよ。」
私「鬱って思えるなら、即だよ。」
息子「ただの我儘だって。朝はみんな憂鬱で辛いよ。」

娘「その子、自分は、二重人格かもって言ってるの。
  朝の憂鬱な自分。夕方の元気な自分。」
私「多重人格障害なんて、そんな簡単なものじゃないって。」

息子「お父さん、疑問だけどさ。50歳くらいの多重人格の男性がいて、
  その人が、若い女性の人格でいるとき、鏡を見るとどうなるの。」
妻「あたしも、それ知りたい。若い女性の顔に見えるんじゃない?」
娘「幻覚みたいに、若い女性を見るんじゃないかな。」
私「あんまり多重人格を興味本位で語りたくないなあ。」

娘「でも、言って。お父さん知ってるんでしょ。」
私「知ってる。50歳のありのままの自分を見る。
  そして、ギャーと絶叫するか、鏡の姿を自分と認めないか。どっちか。」

娘「そうか。その1つをとっても、並大抵の病じゃないね。」
私「そう。だから、朝と夕方の自分が違うくらいじゃ、
  多重人格じゃない。それを幸運に思って欲しいね。」
息子「お父さん、前にヴァ〇ラさん見て、多重人格障害にならなくてよかったって、
  言ってたよね。」
私「幼児のとき性的虐待受けていると聞いたからね。」
娘「彼女の美容整形依存は、昔の自分を消し去りたいって心理だよね。」

息子「お父さんも、多重人格の時期があったんでしょう。」
私「幼いときね。
  ぼくのは、幼いときに火事にあった。それが、2回も。
  また、火事になるんじゃないかっていう『予期不安』や『恐怖』は、
  耐え難いものだった。
  脳ってすごいね。
  新しい人格を作って、意識をそっちに移した。
  新しい人格は火事の記憶がないから、何も怯えることなく暮らせる。
  各人格間には、ふつう記憶の共有がないからね。

  こうして、苦しい状況になると、新しい人格を作って、そこへ逃げる。
  それが癖になり、苦境の度に、人格が増えて行く。
  これは、一般的な極簡単な説明だよ。

  ぼくのは、軽かったから、生活に支障は、なかった。
  1分くらい、別の人格になっている程度だったはず。しかも、一人の時だけ。
  もう昔のこと。」

娘「そうでもないよ。お父さん、躁鬱病で、
  躁の極限までいったとき、1週間意識をなくしたじゃない。
  あのとき、いろんな人格出てきたよ。」
妻「こら、A子。あのときのことは、絶対の秘密よ。」
娘「あ、しまった。」
私「わあ、また一つわかっちゃった。
  知りたくなかったよ。もう、言わないでね。」
娘「わかった、わかった。あたしが一番口が軽いね。」
息子「そう、姉ちゃんの口の軽さ、あぶねーな。」
娘「ごめん。」


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




「作品について」(お父さんもボクも女装子)

「作品について」(お父さんもボクも女装子)


作品について書くのは、ちょっと未練がましい気がします。
でも、書きたい気持ち、お分かりくださいませ。

父親も息子さんも女装子であるというのは、実在の方で、
私の在米中に、同好の方から写真を見せてもらいました。
息子さんは20歳くらいで、とても可愛くて、
お父さんも、メイクで若くしているので、親子に見えませんでした。

そのとき、私は、こういうこともあるんだなと思いました。
それが、今回の物語の動機です。

今回は、お父さんの洋介が、息子(玲也)の女装を見つけて、
いろいろ女装の援助をして、家族にカムアウトするという、
全部で3話くらいで終わるお話にするつもりでした。

でも、父と息子の女装という珍しいテーマでしたので、
3話で終わってしまうのが、もったいなくなって、
無口な朋子、派遣社員の明美を考えました。

このお話は、楽々書いたのではなくて、
「別れの20分」の話は、書いてる私が、緊張の塊になって、
胸をドキドキさせながら書きました。

反対に、書いていて一番楽しかったのは、玲也が、美容院にいくところです。
玲也が見本として美容師に見せた髪型は、
韓国ドラマ「アイリス」の中のキム・ソヨンさんの髪型です。
左右で、カットが違います。アンシンメトリー(左右非対称)カットというそうです。
ドラマの中では、とにかくカッコイイのです。

私は、ここのところストーリーが書けなくて、えっちに流れていましたが、
今回は、えっちは、キスまでと心に決めて書きました。
そして、全7話に渡る長い物語書くことができましたので、
とても、満足しています。

今、私の中で、3つほどプロットがあるのですが、
どうしても、書けません。
ふとしたことに気がつけば、きっとかけると思っています。
それまで、ゆっくり温めておくことにします。

「お父さんもボクも女装子」を、最後まで読んでくださり、
感謝申し上げます。

また、がんばります。

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




お父さんもボクも女装子⑦「母へのカムアウト」最終回

2つのエピソードを書きましたので、長くなりました。
読んでくださると、うれしいです。
=================================

お父さんもボクも女装子⑦「母へのカムアウト」最終回


玲也も原田朋子も、部活に入っていなかったことは、幸いだった。
玲也は、女装したいことが理由だった。
二人は、いつも一緒に帰る。
学校から離れると、手を繋ぐ。

教室での、朋子は、だんだんおしゃべりができるようになってきていた。
玲也と二人でいると、男女に関わらず、人が集まって来て、
朋子はいろいろ聞かれて、返事をするうち、話ができるようになってきた。

学校の帰り、週に3日は、カラオケによる。
私服をもってきて、小さな鏡を立ててメイクもする。
メイクをした玲也をみて、朋子は、ものすごく喜んだ。
「玲也、美少女じゃない。すごーい。超可愛い。」
「朋子は、恐ろしいくらいの美女だよ。
 ぼくだけに見せてね。学校のみんなに見せちゃいやだよ。」
「玲也の美少女も、あたしだけが知っていたい。」
玲也といるとき、朋子は、とてもおしゃべりな子になれるのだった。

朋子は、母と二人の母子家庭だ。
母は役所で働き、毎日6時に帰ってくる。
それまでに、朋子は夕食を作る。
朋子が部活に入らないのは、そのためでもあった。

「今日、あたしの家に来て、母に会ってくれない。
 家(うち)は、母子家庭で、母が仕事から帰ってくるまでに、
 あたしが、夕ご飯を作るの。
 玲也、お食事を手伝ってくれて、3人でお食事してくれたらうれしい。」
「わあ、朋子、えらいんだね。うん、手伝う。
 朋子のお母さんにも会いたいし。」
「玲也、どっちで会う。男の子で、女の子で?」
「男で会う。だって、女の子で会ったら、長続きしないもの。」

玲也は、家に電話をして、母に、夕食は友達の家で食べると言った。

朋子の家は、団地の一軒家で、玲也の家に似ていた。
朋子は、8畳の板の間の部屋をもらっていて、
見るからに女の子の部屋だった。
「わあ、いいなあ。ぼくも、女の子の部屋に住みたい。」
「いつでも、遊びに来て。二人で、女の子しよう。」
「うん。うれしい。」

二人で、料理をした。
玲也も母の料理をよく手伝っていたので、てきぱきと手伝った。
朋子の母、芳江が帰って来る6時少し前に、
テーブルの上に料理がずらりと並んでいた。

玲也は、朋子のお母さんと会うことに、胸をドキドキさせていた。
6時ぴったり、芳江が、ドアを開けて、「ただいまー!」と声がした。
「わあ、いい匂い。今日は、何?」
と芳江が姿をみせた。
40歳くらい。ブルーのセミロングのワンピースを着ている。
セミショートの髪がステキだった。
背が高く美人で、朋子はお母さんに似たのだと思った。

朋子は、玲也と並んで立った。
「お母さん、紹介する。お友達の森本玲也くん。
 お料理も手伝ってくれたの。」
「森本玲也です。高校2年、男子です。」と言った。
「まあ。」と芳江は、満面の笑みを浮かべた。
玲也は、芳江の笑顔は、最高にステキだと思った。
「朋子の母の芳江です。どうぞよろしく。」と芳江は言った。

三人は座って、飲み物をついだ。
芳江には、ビール。
乾杯をした。
しばらく、美味しい、美味しいと言いながら食べた。

「玲也。さっき『高校2年、男子です。』なんて言う必要ないのに、
 どうして言ったの。」と朋子。
「あ、これ、ボクの口癖でね。初対面の人には、そう言わないと、
 『中学生、女子』って思われるのね。だから、先に言っとくの。」
「そうかあ。」と朋子は笑った。
芳江も、くすくす笑っていた。
その内、芳江は、目に涙を浮かべた。
「お母さん、どうしたの。」朋子が聞いた。
「うれしかったの。朋子は中学のとき、辛い時期があって、
 それから、あまり話をしなくなったでしょう。
 でも、このところ明るくなった。
 玲也さんが、いてくれるためね。」

「うん。ずばり、その通りなの。
 玲也は、人気者だから、玲也のそばにいると、人が来るの。
 そして、あたしもいろんなこと聞かれるの。
 それに、答えているうち、少しずつ話せるようになって来たの。」
朋子は言った。

「でも、初めに『ラブ・メッセージ』くれたの、朋子だよ。」と玲也が言う。
「まあ、朋子がそんなことしたの?」芳江は、目を丸くした。
「あの日は、玲也のヘア・スタイルがステキで、我慢できなかったの。」
「そう言えば、玲也さんのヘア・スタイルステキだわ。」
「このときも、美容師さんに、『高校2年、男子です。』って言ったんですけどね。
 ちょっと、女っぽくされました。」
あははは、と3人で笑った。
久しぶりに賑やかな時間が、過ぎて行った。



洋介は、「よし、これで行こう。」と計画を立てた。
金曜日である。
洋介は、退社して、いろいろな切符を売っている切符店に行った。
そこで、人気のある遊園地の切符を4枚買った。
家に帰って、玲也に計画を話した。
「うん。いいと思う。外で会った方が、気持ちがおおらかになるもんね。」
と玲也は、言った。

洋介は、夕食で、次の日曜日、家族で遊園地に行くことを発表した。
梨奈は、わああ、と言って喜んだ。
玲也が言う。
「ボク、日曜の午前中に、大事な用があるから、
 12時には、間に合うように遊園地に行く。」
「12時からでも、たっぷり楽しめるから、それでいいよ。」
と洋介は、言った。
洋介と玲也は、目を合わせた。
これで、第一ハードル通過。

日曜日。
みんな、ウキウキしていた。
「お母さん、若く見える格好をして行ってね。」と梨奈が言った。
「うん。20歳くらいに見えるように、がんばるわ。」
「お父さんもね。髪をぱさぱさにすれば、若く見えるから。」と梨奈。
「うん。お母さんと二人、目指せ20歳。」と洋介は言った。

3人は、9時半に遊園地に向かって、家を出た。
「さあ、気合い入れなくちゃ。」と玲也は言った。
そして、自分の部屋に隠してある、女装の用品を出した。

白地にピンクの模様のある、長袖のワンピース。
スカート部は、広がっていて、膝上10cm。
前髪のある、セミロングのウィッグ。淡い色の髪。
母が、玲也とわからないように、アイメイクをバッチリとした。
白い花飾りの付いたカチューシャ。
ピンク系のリップ。
黒い靴。肩から下げる黒いバッグ。

玲也は、時間を合わせて、家を出た。

ほぼ12時だった。
洋介、則子、梨奈の3人は、昼を食べるために、テーブルに座った。
入り口広場の周りのテーブルである。
洋介は、到着している玲也を確認した。
「ぼくと梨奈で、バーガーとドリンクを買ってくる。
 お母さん、ここで、テーブル取っておいてよ。」と、洋介。
「いいわよ。あたしは、オレンジジュースがいいわ。」
「OK。」

二人は、4人分のバーガーとドリンクを買って、
洋介は、テーブルとは、違う方向に歩いて行こうとする。

「お父さん。こっちよ。」梨奈が慌てて行った。
「いいの、いいの。」と洋介は、ここで、今日の計画を梨奈に話した。
「わあ~、お兄ちゃん女装で来るの?わあ、楽しみ!最高。」
梨奈は、大喜びだった。
二人は、メリーゴーランドの周りのテーブルに座り、
4人分のバーガーとドリンクを置いて、待っていた。

則子は、ポニーテイルにし、黄色いセーターに、
タイトなミニの白いスカートを履いていた。
どう見ても、20歳くらいの学生に見える。

則子は、5分待って、心配になった。
でも、2人で行って迷子になるなんて、考えられない。
遊園地は混んでいない。
10分経ったとき、これはおかしいと思い、
バッグを持って、席を立った。
そして、広場の真ん中に出て、周りを見回した。

同じ広場にいる玲也は、「今だ。」と思った。
一目見られて、ばれたらどうしよう。
心臓がドキドキしていた。
深呼吸を2回して、母に近づいて行った。

「あの、誰かをお探しですか?」玲也は、できるだけの女の子の声で言った。
則子は、玲也を見た。
『あ、ばれてない。』と玲也は、思った。
「ええ、家族とはぐれてしまいましたの。」
「あたしも、家族を捜しています。でも、大丈夫。
 遊園地ではぐれたら、『メリーゴーランドに行け。』って言葉があるんですよ。」
「まあ、そうなんですか?でも、メリーゴーランドは、どこにあるのかしら。」
「あたしは知っています。ごいっしょに行きませんか。」
「はい、お願いします。」
二人は、歩きはじめた。

「あの、ご家族は何人ですか。」と、玲也。
「夫と、高校生の息子と、中学生の娘です。」
「まあ、そんな大きなお子さんが。あたしは、あなたのこと学生さんだと思いました。」
「ありがとう。あなたは、可愛い方だわ。中学生に見えるけど、
 メイクなさっているから、高校生?」
「はい、そうです。」玲也は、にっこりと笑った。

二人は、メリーゴーランドの回りのテーブルにやってきた。
梨奈は、母といっしょの女の子を見て、エキサイトした。
「わあ、あれお兄ちゃん?超可愛い。あたしたまらない。最高。」
洋介と梨奈で、二人に大きく手を振った。

「あ、いました。ありがとうございます。」と則子は、玲也に頭を下げた。
「あの二人は、あたしが探している家族でもあるんですよ。」
そこで、玲也は、テーブルの二人に手をふった。
テーブルの二人が、玲也にも大きく手をふった。

「え?」と則子は、途方にくれて玲也を見た。
ここで、カムアウトだ。
「お母さん。ぼく、玲也。」
「ええ?」と則子は、玲也を見つめた。
「玲也なの?全然わからなかった。可愛いわ。」

二人が、テーブルに来ると、梨奈が待てずに、飛び出してきて、
「お兄ちゃん、可愛い。もう、最高。あたしの妹みたい。」
と、大はしゃぎした。
みんなが席に着いた。
「驚いたわ。洋介さんは、みんな知ってて、仕組んだの?」
「うん、そう。」
「梨奈も知ってたの?」
「あたしは、さっき聞いたばかり。」

「玲也の女装を、則子が認めてくれるように、ぼくが、一芝居打った。」
と洋介は言い、則子の反応を見ていた。
「可愛い女の子だと思って疑わなかった。優しくて、賢そうだったし。」
則子は、玲也を見て、
「いいわ。あたしの負け。でも、エスカレートしないでね。」
「わあ~ほんと?ぼく、ガールフレンドいるから、エスカレートしないよ。」
玲也は、言った。
「え?ガールフレンド?!」
3人が、声を揃えて言った。
「この子だよ。」玲也は、スマホの写真を見せた。
「わあ、美人!」と3人。
「背は、170cm。」
「170?!」と3人。

3人は、玲也のガールフレンドに大きく興味が移り、
玲也の女装のことは、忘れたかのようだった。

横で、優雅に回っているメリーゴーランドを見もしないで。


<おわり>

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



お父さんもボクも女装子⑥「別れの20分」

これまで、お付き合いくださり、ありがとうございました。次回、最終回の予定です。
=================================== 

お父さんもボクも女装子⑥「別れの20分」


明美は、アクセルを踏んだ。
明美のきびきびしたハンドルさばきに、洋介は見とれていた。
「運転、上手なんだね。」
「好きなんです。」
「かっこいい。」

「洋介さん。洋介さんとの最後の20分なの。
 女言葉をしゃべれますか?
 姿が女性なのに。」
「ええ、しゃべれるわよ。」と洋介は、言葉を切り替えた。
「あ、声も女性に変わった。」
「えへん。20年のキャリアだから。」

車は、賑やかな区域を抜けて、静かな通りに来た。
「どこへ、行くの?」
「車から降りません。」

明美は、広い市営球場を抜けて、公園の街灯の脇に車を止めた。
街灯で、車の中が明るい。
「ここなの。あたし、落ち着きたいときここに来るの。」
「そうなの。わかる気がする。」
明美は、体を、洋介に向けて、洋介を見つめた。
「一度だけ、あたしの好きにさせて。」
明美は、そう言うと、まるで男の子のように、洋介を抱きしめ、
洋介の唇を奪った。
あっという間だった。
『ああ、うれしい。』洋介は、心で思った。
長いキスだった。

明美は、唇を解いて、シートにもたれた。
「今のは、あたしが、強引にしたことなの。
 洋介さんがしたのではないから、洋介さんの浮気ではないの。」
「そんなの、どっちでもいいわ。あたしは、うれしかった。」
洋介は、明美を見た。
明美は、にっこり笑った。

「あたし、男性経験はないけど、女性経験はあるの。」
「だから、あたしを受け入れてくれたの?」
「それだけじゃないと思う。」
「20年前に、明美さんと出会っていたら、あたしの運命変わっていただろうな?」
「20年前、あたしは、赤ん坊ですよ。」
「あ、そうね。」
二人で笑った。

「そうだ。あたしは、息子と娘がいるけど、
 息子の玲也は、女装子なのよ。高2で、すごく可愛い顔してるの。」
「ほんとですか!親子で女装子なの?うそー!」
「偶然、出会ったの。そうだ、写真がある。」
「わあ~。」
洋介は、スマホを出して、玲也の写真を見せた。
「わあ、可愛い。女の子じゃないですか。」
「背は、162cm。」
「わあ、いいなあ。」
洋介が、コマを送ると、明美は、その度反応した。
「娘さんには、内緒?」
「妹なんだけど、玲也より背が高くて、
玲也を女装させたくてたまらないみたい。」

「ああ、じゃあ、玲也さん、カムアウトしても、大丈夫ですよ。
 ご主人の洋介さんとは、違いますもの。
 息子さんで、こんなに可愛いんだったら、奥様は、きっとOKですよ。」
「そう思う?」
「ええ。ふつうは、最難関の『お父さん』を、すでに、クリアですもの。」
「じゃあ、玲也だけでも、カムアウトできるように、考えるね。」
「ああ、洋介さんとのお別れで、しんみり気分だったけど、
 息子さんのことで、一気に、気分が盛り上がっちゃった。
 一度会わせてくれますか?」
「うん。連絡するね。」洋介も心が明るくなった。

「女装会館」で、明美と別れた。
明るく別れることが出来た。
これも、玲也のおかげだな。
洋介は、玲也に感謝した。

男にもどり、洋介も、玲也も、夕食に間に合った。
「なんだか、お父さんも、お兄ちゃんも、幸せそう。」
梨奈がそう言った。
「なんか、いいことあったの?」則子が言う。
「ぼくは、完全にいいことあったよ。」と玲也。
「何?」と梨奈が聞いた。
「うふん。今は言えないかな。」
「なーんだ、つまらないの。」と梨奈と則子は、いっしょに言った。
梨奈と則子は、玲也の「いいこと」に頭が行ってしまい、
「洋介のいいこと」を、忘れてしまった。

翌日。
帰りの支度が終わって、帰りの会が終わって、さよならをした。
玲也は、真っ直ぐ後ろの席の、原田朋子のところへ行った。
「いっしょに帰ろう。」と玲也は朋子に言う。
「うん。」朋子は、にっこりして立った。

そのとき、周りのみんなは、
「えーーー?」と注目した。
玲也と朋子は、周りのみんなにニッコリして、
「じゃあ、さようなら。」と言った。
「ああ、さようなら。」
とみんなは言って、二人が教室を出た後、
互に顔を見合わせた。
「どういうこと?」
「あの静かな朋子が、にっこりして、さようならって言った。」
「あの、玲也ちゃんと。」
「クラスで一番カップルになりそうもない二人だぜ。」
「こんなことなら、俺、もっと早く原田を誘ってみるべきだった。」
ある男子が、言った。
「玲也ちゃんが、先に誘ったのかな。」と女子。
「そりゃそうだろ。玲也は、天真爛漫だからな。」
「見習わなきゃな。」
「その通りだ。」
「まあ、玲也は最高にいい奴だし、原田は超大人しい女の子だし、
 せいぜい二人を見守ってやろうよ。」
「うん、そう。そうよね。」
玲也のクラスは、こんな風にやさしい生徒の集まりだった。

洋介は、勤務の合間、考えていた。
『どうやって、玲也をカムアウトさせようかな。
 梨奈は、絶対喜ぶ。
 則子は、OKを出すかなあ。
 どうせなら、舞台を考えたい。
 ただ、玲也が女装して、家に帰って来るなんてつまらない。』
洋介は、楽しい思案に暮れた。

(つづく:次回、最終回の予定です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


お父さんもボクも女装子⑤「ファースト・キス」

思った以上に、長いお話になってしまいました。もう少し、お付き合いくださいませ。
===================================  

お父さんもボクも女装子⑤「ファースト・キス」


朋子は、玲也が着替え終わるまで、部屋の外にいると言った。
終わったら、メールを打つ。
玲也は、制服を前に、手が震えた。
夢に見た本物の制服。しかも、美人の朋子の着た物。
下着も全部入っていた。ソックスまで。

震える手で、着替えた。
脚の長い玲也は、ウエストラインが高く、
プリーツスカートがぴったりだった。
ブラウスを着て、胸に、ふっさりしたリボンを付ける。
クリーム色の上着もぴったり。
白いソックスを履いた
靴が無かったが、その日は、白い女の子向けの23.5のスニーカーを履いていたので、
それでいいことにした。
鏡の前で、みんなに誉めてもらった髪型を女の子らしく整えた。

ノーメイクでも、誰が見たって、女子生徒だと思った。
うれしかった。夢のようだった。
玲也は、スマホで、朋子を呼んだ。
玲也は、扉に向かって立っていた。
ドキドキした。
やがて、扉のガラス部分に朋子の姿が見えた。
朋子は、入って来て、玲也を見ると、
「わあ~。」と言って、両手を口に当てた。
目が、うれしそうに笑っていた。
「玲也くん。女の子。どこから見ても、女の子だわ。」
朋子は満面の笑を見せた。
玲也は、朋子のそんな笑顔をみるのは、初めてである気がした。

朋子は、玲也の前に立った。
そして、そっと玲也の肩に両手をかけ、
玲也を恐る恐る抱きしめた。
朋子が震えているように思った。
「玲也くんが好きなの。好きでたまらないの。」
玲也はステキな朋子に言われ、天にも昇る気持ちだった。
「ボクも、朋子さんが好き。大好き。」
「ほんと?」と言って、朋子は、玲也を見つめた。
そして、そっと唇を近づけた。
玲也の胸は高鳴った。
朋子の胸の音も聞こえるようだった。
二人の唇は、重なった。
玲也は、朋子の背に腕を回した。
朋子が、きつく玲也を抱きしめて来た。
『ああ、うれしい、夢みたい・・。』玲也は思った。

朋子は、唇を離した。
「ごめんね。あたしったら。」朋子は赤くなっていた。
「ううん。ぼくのファーストキッス。夢みたい。」玲也は言った。
「あたしも、ファーストキッス。すごく勇気を出したの。」
二人で顔を見合わせ、ほほえんだ。

ソファーに座ってドリンクを飲んだ。
「さっき、ぼくのこと、好きだって言ってくれたでしょう。」
「うん。」
「ボクも、朋子さんのこと大好き。
ね。学校でべたべたすると、みんなに言われそうだから、
帰るときだけ、いっしょに帰らない?」
「それでも、みんなに言われるわ。」
「そうだね。」玲也は、笑った。
「あたし、背が高いけど、平気?背が高いのあたしの劣等感なの。」
「ボクは、平気。朋子さんは、ボクが背が低くても平気?背が低いのボクの劣等感。」
「平気。ときどきこんなところで、女の子になってくれたら、もっとうれしい。」
「ボクも、女の子になるのうれしい。」

それから、二人は、たくさんおしゃべりをした。
教室で無口な朋子は、どんどんおしゃべりになっていった。
玲也は、それがうれしくてたまらなかった。

* 

同じ日の朝。
洋介は、いつものように1番にオフィスに来た。
給湯室に行くと、いつものように篠原明美がいる。
洋介は、コーヒーをもらい飲みながら、おしゃべりをする。

「あの女装をなさるお友達、あたし、女装したその方にお会いできますか。」
「篠原さん、そういう人平気なの?」
「お会いして見たいの。どこで、変身なさるのかしら。」
「隣の駅の、『女装会館』だと思う。表名前は『TS企画』。」
「その方、今日見えるかしら。」
「うん。多分ね。」
「あたし、今日車で来ているんです。
 6時に会館前の広場に駐車してます。
 森本(洋介)さん、その方にメールして、
 あたしの車に来てくださるように、お願いできますか?」
「うん。大丈夫だと思う。」
洋介は、そう言って、明美が、「友達」の正体をつかんでいることを悟った。
会館前が広場になっていることを知っている。
下見をしたに違いない。

女装した姿を、明美に見せることになるのか。
洋介は覚悟をした。見てもらいたい気持ちが強かった。

9時になって、みんなで起立して挨拶した。
朝の打ち合わせで、課長が、明美を隣に立たせて言った。
「えー、急なことでが、2年間我がオフィスで働いてくれた篠原明美さんですが、
 今日を最後に、他社に移られることになりました。
 送別会は、また後日行うとして、篠原さんとは、今日一日でお別れになります。」
その後、明美が挨拶をした。
「次の会社でも、元気でね。」などと言いながら、皆が拍手をした。

洋介は、給湯室での明美の言葉の意味が全てわかった。
洋介は、胸が切なくてたまらず、うつむいてしまった。



洋介は、5時になり、急いで退社した。
女装会館に行き、鏡の前に座った。
若く見えるように、明るめのメイクを施し、
前髪のある、セミショートのウィッグを被った。
ストレートの前髪。
横は、耳の下くらいからカールがあり、ふわふわっとしている。
耳が見えるようにして、大き目なイアリングをした。
クリーム色の7分袖のワンピースを着た。
丸く大きく開いた胸がフリルで飾られ、可愛い。
そこに、ネックレス。
スカートは、たっぷりのフレアーになっていて、膝丈。
黒い、かかとのあるパンプスを履いた。
手持ちの小さ目なバッグを持った。

時計は、6時になっていく。
洋介は、胸がドキドキしてたまらなかった。
恐る恐る会館を出た。
外は、暮れかかっている。
広場の正面に、車があり、その前に、明美が立っていた。
紫色のドレッシーなワンピースを着ている。
金属のピアスが、きらきらしている。
背の高い明美は、抜群のシルエットだ。

洋介は、明美に近づいた。
「待った?」と言って、明美に向かって少し離れたところに立ち止まって言った。
「まあ、森本さん?
 わあ、ステキ。ここまで来てくれなかったら、わからなかった。」
明美は、目を輝かせた。
「うん。今、すごく恥ずかしい気持ち。」洋介は言った。
「想像はしてたけど、こんなに綺麗な人になるとは思わなかった。」
明美は、助手席側のドアを開けた。
「どうぞ。」
「うん。」
洋介は、女性らしく初めに腰をかけ、それから脚を車の中に入れた。
運転席に明美が乗った。
「ご家庭のお夕食に間に合うように、ほんの少しドライブに付き合ってくださればいいの。」
「うん。明美さんが、あんまり綺麗だから、心臓が飛び出しそう。」
「それは、あたしです。」
明美は言って、アクセルを踏んだ。

(つづく)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



お父さんもボクも女装子④ 「原田朋子の玲也への思い」

お父さんもボクも女装子④ 「原田朋子の玲也への思い」


洋介は、オフィスに1番に来て、コーヒーを飲もうと給湯室に来た。
期待した通り、オフィスで一番仲良しの女性篠原明美がいた。
明美は、24歳と若い。
明美は派遣社員で2年目だが、洋介は、明美とは気が合い何でも話せた。
明美は、美人で背が170cmほどある。
洋介は、チャンスと思い、明美に聞いてみた。

「あのさあ、ぼくの友人に、女装趣味の奴がいるのね。
 で、彼は、奥さんにカムアウトしようと思ってる。
 家でも、時々女装でいたいのかも知れない。
 篠原さんどう思う?カムアウトは、成功すると思う?」

「やめた方がいいです。奥さん嫌がると思います。」
「奴は、女装すると、ほとんど男とばれない美人になるよ。」
「同じですよ。森本(洋介)さんの奥さまが、
もし、髪を男性のリクルート・ヘアーにして、
 ネクタイ締めて、男性のスーツの恰好を家でなさったら、
 森本さん、どう思います?」
「それ、ちょっとイヤ。」
「仕草も男性、声も男声にされたら、嫌じゃありませんか?」
「うん。よく思わない。」
「ベッドでは、もっと嫌でしょう。奥様がいくらイケメンの男性になっていても。」
「うん。セックスする気になれない。」
「それと同じですよ。よっぽど理解のある奥様なら別ですけど。
 女装は悪いことではないですが、外でなさって、内緒にされるのが一番です。」
「うん、わかった。彼にそう言っておくね。篠原さん、ありがとう。」

明美は、わかっていた。
洋介の言う「友人」とは、洋介自身だと。
『あたしなら、平気なのに。
あたしは、洋介さんの女装、一目見てみたい。
 あたしが男装して、二人でデイトなんてしてみたい。
 洋介さん、20歳くらいにしか見えないし。
 ああ、奥様にジェラシーしちゃう。
 世の中、うまくいかないな。』
明美は、叶わぬ思いを拭き消すように、シンクを磨いた。



玄関を出る玲也の髪型を見て、母の則子は少し安心した。
教わった通り、水で髪を整えると男子の髪型になんとか見える。

玲也は、教室に入って、机に座り、なんとなく周りを気にしていた。
「お、髪切ったのか。」
「うん。」
それ以上は、聞かれなかった。
「わあ、玲也ちゃん、髪切ったのね。」と女の子達。
「うん。まあね。」
女の子達もそれ以上何も言わない。

水というのは、蒸発する。
水で整えた玲也の髪は、当然のごとく、少しずつ乾いてくる。
風も吹く。
玲也は、みんなから特に何も言われないので、
安心して、水のことを忘れてしまったのだった。

それが、昼食の後、玲也の髪は、元に戻って来ていた。
ある女子が気が付いた。
「キャー、玲也ちゃん。そういう髪型だったんだ。
 左右のカットの場所がちがう!」
女子が集まって来た。
「わあ、ステキ!そんなヘアスタイル見たことない。めちゃカッコイイ。
 玲也ちゃんに似合ってる。」
「ちょっと、女の子に見えるかも。」
「そこが、いいんじゃない。」
男子も来た。
「おおおおお。玲也お前、可愛いよ。」
「おお、カッコイイな、その髪。」
「前より女っぽく見えるけど、玲也はその方がずっといい。」

「みんな、ありがとう。でも、恥かしいから、解散して。」玲也が言った。
「ああ、いいよ。」
みんなは、素直に解散した。

席が一番前の玲也を、じっと見ている目があった。
席が一番後ろの、原田朋子。
背が、170cm。
ショートヘアー。
女らしく、しとやかで、クラス1の美人である。
だが、マドンナとは呼ばれることはなかった。
それは、朋子が、極端に無口だったためだ。
休み時間、一人でいることも多い。

朋子は、心で思っていた。
『みんなのように、玲也くんのそばに気楽に行けたら、
 どんなにいいだろう。
 今度の玲也くんの髪型は、カッコよくて、可愛くて、
 胸がキュンとして、耐えられない。
 ああ、この気持ち、どうすればいいんだろう。』

その夜、原田朋子は、一生に一度の勇気を出して見ようと思った。
そして、小さな紙に、玲也へのメモを書いた。
『明日の帰り、〇〇駅の改札で待ってて。
 ダメならあきらめるから気にしないで。
           原田朋子』

次の日の朝、朋子は、誰よりも早く来て、
玲也の上靴の中に、四つに折ったメモを入れた。

玲也は、気が付いた。
そして、それが、無口な原田朋子からのものだったので、
よっぽどのことだと思った。
そして、大切にメモをしまった。
5分休み、誰も見ていないことを確かめ、
『OKだよ。玲也』と小さな紙に書いて、朋子の靴の中に入れた。

朋子の指定した○○駅とは、静かな駅だった。
1つ前の駅は賑やかだ。
朋子は誰にも見られず会いたいと言うことだと思った。
なんだろう。
原田さんが、ぼくを好きなはずないし。
多分、ボクの髪型が気に入って、
その美容室を教えて欲しいということかなと思った。
学校で聞けばいいけど、原田さんは、すごくシャイだから、聞けないんだと思った。

翌日、学校が終わった。
玲也は、少なからず緊張していた。
無口だが、クラス1の美人だ。
背が高くて、スタイルも抜群。
ステキな女の子だ。
心がときめかないわけがない。

玲也は、指定の駅で降りて、スクール鞄を背負って、
例のスポーツバッグを持って、改札を出た。
後ろから、「玲也くん。」という小さな声がした。
朋子だった。
9月の終わりで、朋子は、ウエストのくびれた紺の上着を着ている。
「あの、人に見られたくないから、カラオケでいい?」
と朋子は聞く。
この駅にもカラオケはある。
「うん。」と玲也は言った。

カラオケに行くまで、朋子は、少しうつむいて何も言わなかった。
手続きは、朋子がした。
二人で、ホールのフリードリンクを持って部屋に入った。

ソファーに並んで座った。
「来てくれてうれしい。」と朋子は言った。
「ヘアスタイルのこと?」
「関係はあるけど。」
「何?」
「おとといの玲也くんのヘアスタイル見て、たまらなくステキだと思ったの。」
「ありがとう。」
「玲也くん、ちょっと女の子みたいでしょう。」
「うん。自分で認めてるよ。」
「怒らないでくれる。」
「うん、怒らない。」
「玲也くん。女の子の服着てみてくれない?」

玲也は、ドキッとした。
無口な朋子から、そんなこと言われるとは夢にも思わなかった。
朋子は、ビニールに入った服を見せた。
「これ、あたしが中学のときの制服なの。
 背が、160cmくらいのとき。
 ちゃんとクリーニングしてある。
 女の子の下着も買って入れておいたの。
 あたし、女装した玲也くんに会いたくてたまらないの。
 こんなお願いもうしないから。
 一度だけでいいの。お願いを聞いてくれない?」
玲也は、朋子をみつめた。
「原田(朋子)さん。もしかして、ボクのこと好いていてくれるの?」
朋子は、玲也を見て、うなずいた。
「うん、着替える。ボク、女の子の服着るの好きだから。」

(つづく)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


お父さんもボクも女装子」③「どうしようか、ボクの髪型」

なかなか物語が先に進みません。お付き合いくださると、うれしいです。
==================================  

お父さんとボクは女装子③「どうしようか、ボクの髪型」

ショートヘアー投稿用
(イメージ「韓国ドラマ「アイリス」より

玲也は、その夜、大事に隠してある、ヘア・カタログを見た。
そして、洋介のいうヘア・スタイルを捜した。
「わあ、これだ。確かにすごくかっこいい。」
玲也は、惹きつけられた。

頭のてっぺんから、前髪が斜めに降りて、目にかかるくらいでカット。
たっぷりある、コメカミと耳にかぶさる髪が、
コメカミの少し下から斜め上に大胆にカット。
首の後ろに、やや多めの髪が来る。
膨らんだところから、削るようにカット。

あまりにもカッコイイので、心が揺れた。
玲也は、そのページを切り抜いた。
学校行ったらみんなに言われるかな。特に女子に。
玲也は、女子に嫌われてはいない。
アイドルとペットの間くらいの存在。

明くる日曜日、玲也は、母から5000円もらい、
美容院に行った。
スマホで評判のいいところを調べた。
ベストは、少し遠かったが、迷わずそこへ行った。
予約が上手く取れて、待ち時間なしで、入れた。

作業椅子に座って待っていると、可愛い美容師さんが来た。
「あの、ぼく高2で、男子です。」と玲也は言った。
後から、「男の子だったの?」と言われるのが嫌だったから、先に言う。
「可愛い方ですね。」と美容師は言った。「下村」と名乗った。
 
「あの、ぼく、女の子の格好をするのが好きなんです。
でも、学校では、男の子に戻らなくてはならなくて。」
玲也は、どたんばまで迷っていたが、
例のショートの髪型の写真をみせた。
「この髪型、今の僕の髪で出来ますか?
で、学校では男の髪型になりますか。」
玲也が、ここまで言えたのは、美容師の下村が、可愛かったからだ。

下村は、その髪型を、「ドラマ・アイリス」で知っていた。
「この髪型で街を歩いたら、みんなに注目されますよ。」
「ほんとに?」
「はい。」
「父が教えてくれたんです。」
「美容関係の方ですか。」
「一介のサラリーマンです。」
「まあ、そうなの。ステキなお父様ね。では、行きましょうか。」

下村は、驚くほどのハサミづかいで、瞬く間に、ヘアを仕上げていった。
玲也は、鏡を見て、
「わあ、すごい。速いんですね。」と言った。
「左耳のところはこうです。」と下村。
バサッと、コメカミの下から、耳を半分隠して、斜め上にカット。
しかし、左側は、コメカミから、耳を完全に隠すくらいに、斜めにカット。
つまり、左右の髪の長さが違う。

「これが、この髪型です。」と下村は言った。
「あ、左右の髪の長さがちがうんですね。」
「はい。前髪が流れる方の右側が、3cmほど長いんです。
「わあ、すごい。普通じゃ絶対ない髪型ですね。かっこいいです。うれしいです。」
「とっても、お似合いですよ。」下村は、にっこりした。

「男に戻るときは、どうすればいいんですか。」
「はい、指を水で濡らして、後頭部の髪を、少し押さえます。
 前髪を濡らして、オデコを出すくらいに、7:3に分けてしまいます。
 それから、耳の横の髪が、たっぷりありますから、
 水を付けて、後ろへ流します。リーゼントにしないで、斜めに流すんです。」
「わあ、ほんとだ、男っぽくなりました。」
美容師は、髪を女の子風に戻してくれた。

玲也は、この髪型のために、上は体にフィットした黒いサマーセーター。
下は、ぶかぶかのアーミーズボン。特大の登山用のような靴を履いて来ていた。
カタログの女の子も、そんなスタイルだったからだ。
「似合いますわ。ちょうオシャレでボーイッシュな女の子って感じです。」
下村は笑顔で言った。
周りの美容師も、
「お、いいねえ。町を歩いたら、大変だよ。」と褒めに来た。

通りを出た玲也は、嬉しくてたまらなかった。
やっぱり、普通の男子のショートヘアーにしなくてよかった。
玲也は、「ボーイッシュ」という言葉が、気に入って、
肩からデニムのバッグを提げ、両手は、ズボンの前ポケットに入れて、
肩を上げて歩いた。

なんとなく、女の子も、男の人も自分を見ている気がした。
うつむくと、パラッと長い前髪が見える。

その内、2人の女の子が来た。
「あの、その髪どこでやったんですか?」
「あ、あそこのお店。」玲也は、あえて、ぶっきら棒に言った。
「すごくステキです。今まで、見たことない。」
「写メ撮らせてもらっていいですか。」
「あ、うん、いいよ。」ちょっとボーイッシュに言った。
背の割に脚の長い玲也は、そのズボンがすごく似合っていた。

「あのー、失礼ですけど、女性ですよね。」と一人の子が聞いてくる。
「うん。女。」玲也はあっさりという。
写メの後、
「ありがとうございました。」
といって、女の子2人は、美容院の方へ歩いて行った。
玲也は、なんだか新しい自分になれたみたいでうれしかった。



帰って来た玲也を見て、妹の梨奈は、飛び上がって喜んだ。
「お兄ちゃん、その髪型、最高にかっこいいよ。
 左右の髪の長さが違う。キャー、ちょうステキ!」

母の則子も洋介も出て来た。
「あらまあ。結局、お父さんの言った通りにしてきたのね。」と則子。
「いや、ボクは、左右段違いにとは言ってないよ。」と洋介。
「でも、正直ステキだわ。また、その服とズボンに合ってるわ。」と則子が言った。
「ほんとお母さん。」玲也は、目を見開いた。

「う、うん。でも、学校で大丈夫?今のところ女の子に見えるわ。」と則子。
「うん、男子に見える髪型にする方法を教わって来たから、大丈夫。」
「そうお。なら、いいけど。」
洋介は、横で見ていて、うれしくてたまらなかった。
玲也の女装が、則子に受け入れられれば、
自分の女装も、受け入れてもらえる可能性が高くなる。

洋二は、玲也に両の掌を出した。
「やったね。」
と二人で、手をパンと合わせた。
「あらあ?何、その団結。」と梨奈が目ざとく言った。
「お父さんの提案した髪型になったからさ。」と洋介は言った。
「あたしも、次は、お兄ちゃんの髪型にする。
 場所、教えてね。」
「うん、いいよ。」と玲也はにっこりと言った。

『これで、一応女の子の髪型がOKになった。
 ワン・ステップ クリアー。』
玲也は、洋介と目を合わせながら、心の中で、ガッツポーズを取った。


つづく(次回は「洋介と玲也のカムアウト作戦」です。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


お父さんもボクも女装子②「お父さんなの!!」

今日は、短い行が多いので、ページ数を多くしました。
=================================  

お父さんもボクも女装子②「お父さんなの!!」


玲也が、夢心地でいた。
「ね、女同士になったところで、
 これからは、友達の女言葉でいかない。」
洋介は言った。
「あ、はい。」と玲也。
「『ええ、いいわ。』っていうの。」
「ああ、ええ、いいわ。」
「お名前は。」
「玲也です。」
「『玲也よ。』でしょ」
「玲也よ。」
「玲奈(レナ)に、しよう。」
「わあ、あたし、うれしい。」
「あたしのことは、洋子って呼んで。」
「ええ。わかったわ。」
「それで、いいの。上手だわ。」
「女言葉、心の中で、トレーニングして来たの。」
「そうなの。」

「ね、何か飲み物たのもう。」
「じゃあ、クリーム・ソーダ。」
「あたしも。あたしが頼むから、レナは、その間、鏡をじっくり見ているといいわ。
 心の底まで、女の子になってくるから。」
「ええ。そうする。」と玲也はにっこり笑った。
洋介は、父親ながら、玲也の笑顔は、100万ドルだと思った。

玲也は、ストールに座ったり、立ったり、背中を見たり、
女の子の世界に浸っているようだった。

やがて、クリーム・ソーダが来た。
二人は、ソファに並んで飲んだ。
「ね。レナの女装がバレたとしたら、真っ先に理解してくれるのお家でだれ?」
洋介は聞いた。
「妹。」
「わかるの?」
「うん、いつもあたしのこと見て、女の子みたいだから、女装してごらんよって言う。
 テレビでニューハーフの綺麗な人出たら大喜びする。」
「なるほど、次は?」
「お父さん。」
「どうして?ふつうお父さんが一番怒るんじゃない?」
「家のお父さんは、特別。」
「どんなふうに?」
「若く見えて、可愛いの。」
「可愛い?」
「ええ。子供みたいに無邪気で可愛いの。
 お父さんは、家のアイドルなのよ。」
「そうなの?」
「うん。お父さんは、あたしの女装くらいじゃびっくりしない。
 心がすごく広いから。」
洋介は、悪い気がしなかった。

「じゃあ、残るはお母さんね。」
「ええ、そう。お母さんも若く見えて、近所の子に『お姉さん』って呼ばれてる。
 でも、女の人だから、女装は嫌いかも知れない。」
「でも、妹さんは、OKなんでしょ?」
「妹は、変人だから。」と玲也は、にっこり笑った。
(『そう、そうだよね。』と洋介も笑いそうになった。)

「じゃあ、お母さんが許してくれたら、レナものびのび女装ができるわね。」
「ええ。そう。でも、むずかしいと思う。」

洋介は、そろそろ正体を明かそうと思った。
「レナ、あたしが、あなたになぜ親切にするか、あたし正体を明かすね。」
と洋介は言った。
「ええ、教えて!」と玲也は、目を見開いた。
「これだけお話ししてて、まだわからない?」
玲也は、洋介の顔を見ていて、首をかしげた。
「じゃあ、こうしたら?」
洋介は、家でいつも掛けている黒縁のメガネを掛けた。
玲也は、洋介の顔を見て、みるみる笑顔を浮かべた。
「わあ、まさか、まさか、ひょっとして、お父さん?!」
「えへへ。そうだよ、玲也。」
「わあ、すごい、うれしい、お父さん、すごい美人。」
玲也はそう言って、抱き付いて来た。
「玲也も、めちゃ可愛いよ。もう、抱きしめたくてたまらなかったよ。」
洋介は言った。

玲也は、抱き付いた体を解いて言った。
「じゃあ、ぼくは、お父さんには、もう女装を許してもらったことになるよね。」
「うん。お父さんも、玲也に許してもらったことになるよね。」
「梨奈は、多分OK。」と玲也。
「残るはお母さんだけ。」二人は、声を合わせて言い、顔を見合わせて笑った。



「ところで聞いておくけれど。」と、洋介は言った。
「玲也は、男の子が好きなの?男の子に抱かれたり、キスされたいと思う?」
「うーん、微妙。ぼくが女装しているときなら、男の子に抱かれると、
自分がもっと女の子になった気がして、うれしいかも知れない。
その意味ではあり得る。」
「うんうん。女の子は?」
「ふつうに好き。」
「恋をする?」
「うん、する。あと、可愛い女装子さんも好き。」
洋介は、玲也は、GIDではないなと思った。自分と同じタイプ。

「でさ、可愛い女の子だと思った子に、男の子のアレがついていて、
 女装子だってわかったとき、興奮する?アソコが元気になっちゃう?」
「なっちゃう。」と、玲也は、恥かしそうに言った。
「その女装子ちゃんとキスしたり、えっちなことしたいと思う?」
「うん、思う。」

「玲也は、お父さんと、全部同じタイプだね。」と洋介は言った。
「お父さんもそうなの。」
「うん、そう。
 これがあるから、女装は、他の『釣り』とかの趣味と違う。
 なんか、やましい気がして、お母さんに言えない。」と洋介。
「女装するだけなら、言えるかもだね。」玲也。
「うん。だから、みんなにカムアウトしても、
 女装したら興奮することは、黙っていようよ。」
「うん。それは、恥かしくて、ぼくも言えない。」
「玲也が、一番深く、理解してくれる。お父さんはうれしいな。」
「それは、ぼくも同じだよ。」
二人は顔を見合わせて笑った。



玲也は、いつも持っている円筒形のスポーツ・バッグに、
女装の用品を全部入れた。
玲也は、体育着には、大きすぎるバッグだが、毎日持って行くことが、
習慣になっていた。

洋介は、女装会館に戻って、着替え、メイクを落として帰る。
二人は、バラバラに家に帰る。
「ただいま。」と玲也は、言って、
スポーツバックを、自分の部屋のベッドの下に隠した。
そして、キッチンに降りて行った。
「お帰り。」という梨奈と母の則子の明るい声に、
玲也は、ほんの少しやましい気持ちになった。
だが、完全女装で来た喜びが、胸にあふれていた。

やがて、洋介が帰って来た。
そして、賑やかに、夕食が始まった。
母の則子は、髪をポニーテイルにして、まるで二十歳位に見えた。
梨奈は、運動のしやすいショート・ヘアーにしている。

いつものように楽しい会話が弾んだ。
梨奈が言った。
「なんか、お兄ちゃんとお父さん、気持ちが接近してない?」
二人は、ドキッとする。
「そんなことないんじゃない?」と則子は言った。
「お兄ちゃん、お母さんにいつもべったりなのに、
 今日は、お父さんに『絆光線』出てるよ。」
「そうかあ?」と洋介が言った。
「そんなことないよ。」と玲也は言いながら、梨奈の鋭さに感心していた。

「お兄ちゃん、髪伸びたね。
 あたしみたいな、ショートカットにすれば?
 せっかくだから、女の子風にしてもらうといいよ?」と梨奈。
「え。ショートに男女の差があるの?」と洋介。
「あるわよ。女の子のショートは、後頭部の髪が膨らむようになってるの。
 で、コメカミのところに髪がたくさんある。
 そこが、一番の違いかな。」

玲也は、聞いていて、女の子のショートにしたくなって、少し興奮していた。

「だめよ。玲也がそんな髪型にしたら、
どこ行っても女の子に間違えられえるじゃない。」と則子。
「お兄ちゃん、外では、女の子に間違えられてばっかで、
 その度、『男です』っていうの辛いと思うよ。
 だから、女の子で行けば、そんな思いをしないで済むじゃない。」

ああ、梨奈は、女の子にしては、相当分かってくれている。
うれしいなあ、と玲也は思った。

「ねえ、洋介さん、何とか言ってください。」
則子は、洋介をそう呼ぶ。
洋介は言った。
「あのさあ、前髪が、頭のてっぺんから、斜めに降りて来るのあるじゃない。
 あれ、スタイリッシュでいいと思うけど。」
「ああ、それステキ。さすがお父さん。」と梨奈が言った。

「なんですか、洋介さんまで、すっかり取り込まれて。」と則子。
「則子だって、20歳くらいに見えるから、
それに合わせて女子大生風な、ヘアーにして、若い服着てるじゃない。
外で、『ええ??40歳ですか?』ってびっくりされるの嫌だからでしょう。
玲也だって、外で、『ええ?男の子なの?!』ってびっくりされることが、
案外、トラウマになってるかも知れないよ。」

「じゃあ、玲也自身は、どうなの?」則子が言った。
「ぼくは、普通の男の子のヘアスタイルでいいよ。」
そう、玲也は考えた末に言った。

かつらでロングヘアーになる方がいいし、
普段の髪型で、女装するのは、楽だけど、変化がないと思った。
玲也は、「変身」することに萌えるタイプだった。

洋介が、『せっかくのチャンスを!』と目でサインを送っていた。
玲也は、『これで、いいの。』とサインを返した。


(つづく)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




物語・お父さんもボクも女装子①「出会い」

お父さんもボクも女装子①「出会い」


森本洋介は、40歳。
洋介は、童顔であり、皮膚も赤ちゃんのように綺麗だった。
そのためか、22、3歳に見えた。
会社では、中堅のポジションにいたが、
営業に出ると、先方の若い社員にため口を叩かれたりする。

洋介の妻則子も若く見え、洋介と同年の40歳だったが、
どう見ても、二十歳を少し過ぎたくらいに見える。
近所の子供には、「お姉さん」と呼ばれる。

洋介と則子は、大学を出て、すぐに結婚をした。

長男の玲也は、高校2年。
玲也も若く見られ、普通、中学生に見える。
中3の妹梨奈だけは、年相応に見られ、身長も165cm。
兄の玲也より背が少し高い。

洋介は、営業にオフィスを出た。
『ああ、また、新採に見られるのかなあ。』とため息をついた。
早く貫禄がついて、年相応に見れれたい。
そういう気持ちもあるのだが、
実は、このままでいいという気持ちの方が強かった。

洋介には、女装趣味があったのだ。
メイクをして、ウィッグを被ると、
服装によって、20歳そこそこに見える。
10歳代に見られることもある。
この喜びに比べると、仕事上の貫禄などいらない。

金曜日。5時に会社を出た洋介の心は、晴れ晴れしていた。
土日は休み。
「さあ、帰宅の時間まで、女になるわ。」
と心の言葉が女になる。
運のいいことに、会社から一駅乗ったところに、女装会館がある。
そこに、洋介はロッカーを借りている。
洋介は、会館で素早く「女」になり、
外に出たのは、5時半くらいだった。
かつらの長い髪に風を受け、通を歩く気分は最高だ。
洋介は、髭や体毛のない体質で、それをつくづくありがたいと思っている。

背は、168cm。
自分で、なかなかの美人だと思う。

洋介は、新しい服が欲しくなり、駅近くの洋服店に入った。
そこで、見たのだ。
可愛い顔をした少年がいる。
「あ!玲也だ。」
洋介は、心臓が飛び出しそうになった。
「バレたら、まずい。」と洋介は、マネキンの影に隠れて、玲也を見ていた。

玲也は、紳士服のコーナーから、さっと出て来て、
婦人用の下着のコーナーをさらっと見て、
また、紳士コーナーに急いで戻る。
女性の服のコーナーをさっと見て、紳士服のコーナーに逃げるように戻る。
それから、女性のマネキンのそばに行き、じっと眺めている。

洋介は、玲也の心が、手に取るように分かった。
自分も昔そうだった。
女の子の服が欲しくてたまらず、洋服店で変に思われない程度に、
さっと見るのだ。
そして、紳士コーナーに隠れる。

『可愛い息子を助けねばならない。
 だが、自分が父親だとバレナイだろうか。
 今日は、アイメイクを濃くしたから、バレナイかも知れない。
 いや、バレたってかまわない。仲間だから。』

洋介は、紳士服に挟まれて立っている玲也に、後ろから近づいた。
「ちょっと、あなた。」
と、言って、玲也の肩を叩いた。
玲也は、ヒーと声を上げて、後ろを見た。
不審な行動を、店員に咎められると思ったのだろう。
玲也は、洋介を見た。
お父さん?とは、言わなかった。
「しゃがんで。」と洋介は言った。
二人でしゃがんだ。

「あなた、ひょっとして、女の子の服が欲しいんじゃない?」
洋介は、言った。
「はい、そうです。」玲也は素直に言った。
「じゃあ、あたしが、お手伝いするわ。」
「わあ~、うれしいです。」
「設定を決めると堂々とできるわ。
 例えば、あたしとあなたで、お姉さんか、妹さんの、
 お誕生日プレゼントを買いに来た。
 そう思えば、二人で洋服見るの平気じゃない。」
「そうかあ。わあ、うれしいです。」
玲也の顔が、生き生きしてきた。
「じゃあ、レッツ・ゴー!」

二人で、買い物に立ち上がった。
「このワンピース、可愛いわよ。」
「ぼく、ピンクがいいです。
「じゃあ、これかな?」
「ああ、それ、うれしいです。」

服を3セット買った。
次は下着だ。
「さすがに、下着売り場は恥ずかしい?」洋介は聞いた。
「ふつう下着なんか、プレゼントしないから。」
「そうね。じゃあ、あたしに任せて。」
洋介は、手早く下着を選んで戻って来た。
すべて、2セット買った(着替え用に。)

レジで、玲也が払おうとする。
「だめよ。あたしが払わないと不自然よ。」
そう言って、洋介はお金を払った。
玲也は店の外で、洋介にお金を払った。

「じゃあ、これから買うものは、あたしがプレゼントするわ。」
洋介は言った。
「お姉さんは、どうして、ぼくにここまでしてくれるんですか?」
玲也が聞く。
『あはっ。「お姉さん」だって。うれしい。』と洋介は思った。
「その内、わかるわよ。」と洋介は言った。

二人で、安売りの店にいった。
洋介は、そこで、ウィッグと靴と、バッグを買った。
「わあ、気が付かなかった。そう言うのも必要ですよね。」
「あと、百均で、化粧品を買いましょう。」
「あ、そうか。」と玲也は言った。

「ありがとうございます。」と玲也は頭を下げた。
「すぐ、女の子になってみたいでしょう。
 近くのカラオケにいきましょう。」
「わあ、ドキドキします。」と玲也は、顔を赤く染めた。

カラオケで、洋介は玲也に女装の手ほどきをした。
ショーツを、女の子に見えるように履く方法とか。
かつらの被り方とか、いろいろ。

30分後、玲也はできあがった。
つけ睫毛で、目もぱっちりだ。
ピンクのワンピースを着た、肩まで髪のある美少女になった。
洋介は、玲也の可愛らしさに、見とれてしまった。
スカートから出た脚のスネが長いくて、カッコイイ。
これが、息子でなければ、抱きしめているところだ。
洋介は思った。

つづく(「妻と妹にカムアウト作戦」)

バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


「家族4人の会話=テーマ:依存症」

「家族4人の会話=テーマ:依存症」

娘「お父さん、何かの依存症になったことある?」
妻「新婚当時、お父さんは、『カレーライス』依存症だったわよ。」
私「え?あれ依存症のレベルじゃないでしょう。」
妻「会社のストレスで、カレーライスを食べると、治るの。」
息子「お父さん、アイスクリーム依存症だったこともあるじゃない。」
娘「あった。毎日、冷蔵庫の中、アイスクリームだらけだった。」
私「そう言えば、ラーメン依存症にもなった。」
3人「そうなのぉ?」

私「残業が続いてさ、7時になったらラーメン食べに行く。
  その内、1日ラーメンのことばかり考えるようになり、
  早く、ラーメンの7時にならないかなって、7時を待っている。
  これ、かなり依存症でしょう。」
娘「なんか、得意そうに言ってるよ。」
私「恐いね。何でも、依存症になっちゃう。」
妻「あなたは、依存症体質だから、気をつけてね。」
私「ほんとは、あの程度じゃ依存症って言えないよ。」
娘「じゃあどの程度で依存症?」

私「『イン・ザ・プール』って奥田英朗の小説に、
  『水泳依存症』の人が出て来たよ。
  初めは、健康のためにやってたんだけど、
  水泳できない日に、情緒不安定になってくるわけね。」
娘「そうか。散歩やジョギングでも、そういうのあるよ。」
息子「ああ、聞いたことある。ランナーズ・ハイとか。」
娘「そかそか。」

私「『ケータイ依存症』の高校生も登場したよ。」
妻「あるある。スマホも入れてね、この前電車に乗ったら、
  前座席の10人ぐらいの人、全員スマホやっていたわ。」
息子「スマホやってて、駅のホームから落ちた子もいたよね。」
私「スマホやりながら、自転車乗ってる女子高生を見たよ。」
娘「あぶねえ。」
息子「俺も見た。みんな女の子だった。」

娘「じゃあ、今の若者から中年くらいの人、全員スマホの依存症じゃん。」
妻「危ないわね。」
私「でもさ、大事な会議中にも、こっそりスマホやるようなら、
  それ依存症のレベルでしょう。
  電車の中でやるくらいなら、依存症とは言えないよ。
  だって、電車の中退屈だもん。」
息子「その小説の子、どの程度だったの。」

私「一日中ケータイやってる。学校着いたら、『今学校だ。』なんて、
  メールを送る。決まったメンバーに一度に送れるんだってね。
  で、その子は、自分の行動、見たもの、聞いたこと、
  全部誰かにメールを出すんだよ。
  もう、5分も途切れずにね。
  で、返事が楽しみ。それ見て、またメール。
  その子は、そうやって、四六時中、誰かとつながっていないと、
  不安になる。」
娘「うわあ、そこまでの子は、見たことない。」
息子「そんなどうでもいいメールに、よく返事出す子がいるね。」
私「来ないさ。でも、1つ2つ来るんだね。それが、その子の喜び。
  ドーパミンが、バァっと出て来ちゃう。」
娘「その子、治るの?」
私「うん。治るよ。ハッピーエンドの小説だからね。」

息子「覚せい剤って、すごい依存症になるんでしょう?」
娘「絶対やめられないっていうよ。若い子なんか、
  もう、どうにもならなくなって、みんな警察に自分から行くんだって。
  依存を治してくれるの、それっきゃないからって。」
妻「恐いわよね。あのア〇カさんや、の〇P。復帰できるかしら。」
私「統計では、3分の1の人が、克服しているって。」
妻「その3分の1になれればいいわねえ。」

娘「まあ、私達3人はいいとして、お父さんが危ないね。
  そういう物への垣根低いし。」
私「そ、そんな、やりっこないって。この年になって。」
娘「まったく、人を心配させるんだから。」
私「まだ、やってないのに、怒られるわけ?」
息子、妻(笑い。)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



「 Fly me to the Moon 」

「 Fly me to the Moon 」


女装の話でなく、すみません。

私は、メルヘンチックな気分に浸るのが大好きな子供でした。
これは、小学生のときか、中1のときか、記憶が定かでありません。

私は、その頃、一人遊びが好きでした。
日曜の午後になると、少し遠い公園までいきました。
知っている友達に会いたくなかったのです。

そこは、ゴーカートを乗れる大きな公園でしたが、
もう、それはすたれてしまって、人のいない公園になっていました。

その公園の出口のところに、公民館の分室があって、
2階に、ほんの小さな図書室がありました。
いつ行っても、人がいませんでした。
私は、その頃、童話を自分で作って書いていました。
図書室は、児童図書室でしたので、子供向けの本ばかりです。

私の大のお気に入りの本は、立原えりかの「木馬が乗った白い舟」という本でした。
白いハードカバーの本で、そのお話は、今まで読んだことのないような、
新しいタイプのものでした。
私は、感激し、最後の「作者のプロフィール」を見ました。
すると、作者は、白いチャイナドレスを着たとっても可愛い人でした。
20歳くらいの人です。
私は、いっぺんで、立原えりかさんに恋心を抱きました。

休みの日になると、私は、児童図書分室に来て、
立原えりかさんの本を読みました。
そして、たっぷりメルヘンチックな気分になって、帰りました。

帰りの道に、おもちゃ屋さんがありました。
いつも、ほとんどお客がいませんでした。
売り場はとなりの畳の部屋とガラス戸で仕切られていて、
畳の部屋に家族の人達がいます。
そこの40歳くらいのおばさんが、
ときどき、店に出て来て、私を見ていました。
美人のおばさんでした。
私は、そのおばさんも大好きで、ほんの少し恋をしていました。

私は、店に入ると、ブリキのおもちゃの鉄琴で、
「Fly me the Moon 」を、必ず弾きました。
この曲は、簡単なんです。ドーシ・ラ・ソ・ファーと
並んでいる鍵盤通りに叩けば、いいのです。
店番の私の好きなおばさんがいないときも、
奥で聞いていてほしいなあと、私は思っていました。

しかし、この曲は、一か所「半音」のところがあるのです。
オモチャの鉄琴では、それが弾けません。
だから、私は、半音のところで止めて、いつも、店を出ました。

それから、どの位後でしょうか。
私は、立原えりかさんを読み、メルヘン気分で、
オモチャ屋さんに行きました。
大好きなおばさんは、いませんでした。
でも、曲は弾こうと、いつもの鉄琴の前に来ました。
そして、私は、感激しました。

ブリキの鉄琴ではありましたが、
半音付きの2段になった鉄琴が置かれていました。
私は、うれしくて、キョロキョロおばさんを探しました。
おばさんは、いませんでしたが、私は、鉄琴を叩きました。
曲の知っているところまで、全部弾けました。
おばさんは、きっと聞いてくれていた。
そう思いました。

私は、うれしくて、にこにこしながら、帰りました。

忘れられない思い出です。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



エッセイ「昔の作品読んだりしてます」

エッセイ「昔の作品読んだりしてます」


自分のことばかり書きます。
この頃、ストーリー物がなかなか書けずにいます。
そこで、昔の作品が読みたくなり、読んでいます。

まあ、これだけの作品をよく書けたなあと、
(恥ずかしいのですが)自分に感心したりしています。

昨日から今日まで、「ウルトラ美容師」を読んでいました。
物語の中で、「ウエディング・ドレス」のお話に、
泣いてしまいました。
自分の作品を読んで、泣くなんて、恥かしいなあと思いながらです。

今まで、「うつけの雪姫」が、一番よく書けているものと思っていましたが、
「ウルトラ美容師」も、かなりいいなと思いました。

「スーパー洋子」では、IQ200の希来里が出て来る話が、
1番かなと思っていましたが、暴走族に乗り込む話も、
よく書けていたなあと思っています。

超能力者・高島忠男のルーレット賭博に乗り込む話も、
私としては、大変気に入っています。

今は、なかなかそのようなお話が書けません。
でも、つい最近の多次元女装サロンの「パンクの良太」は、
たった2話完結でしたが、昔からずっと温めて来た、お話です。

おかしなことがあります。
書いているときは、えっちな場面に力が入るのですが、
読み返してみるとき、えっちな部分は、あまり読みたくなくて、
そこを飛ばして、続きを読むことが多いのです。
なぜなのか、自分でもよくわかりません。

過去の作品を捜す方法は、3つあります。
①作品のキーワードが分かるときは、グーグルで1発です。
②FC2(第2ブログ)では、上の右端に、記事検索の窓があります。
③題名も、キーワードもわからないときは、
アメブロのトップページの「記事一覧」で、1ページずつ探します。

今、頭の中に、3つの作品のプロットがあるのですが、
どれも、「初め」と「終わり」だけ、思いついていて、
「中」が、思い浮かばず、書けずにいます。
昔は、見切り発射で、第1話を投稿して、
2話は、その日に考えるなんていう綱渡りをしていましたが、
今は、とてもそれができません。

物語が書けなくても、こんなエッセイとか、短編を書いて行くことで、
その内、また、書けるようになるかも知れません。
書くのを止めると、(私の場合)そこで終わってしまいます。

苦しい状況にいる私ですが、皆様の応援を頼りに、
何とか、切り抜けたいと思います。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


エッセイ「男子の中で遊べなかった私」

エッセイ「男子の中で遊べなかった私」

自分をテーマに書くなんて、なんかナルシズム的ですが、
どうか、お許しください。徒然に書きます。

昨日、「多次元女装サロン」の後編を書きました。
たった、2話のお話でしたが、
『ああ、物語が書けたなあ。』とうれしく思いました。
受付の郁美のキャラが、スーパー洋子に似てきたりして。
スーパー洋子を書けないでいますので、
こんなところに、洋子が出て来たと、心の中で苦笑しました。

「多次元」って意味不明ですが、要するに「何でもできる」という
都合のいい空間です。こんなところがあったら、いいですね。

良太の物語で、良太の女性度は70%なんて書きました。
女装子は、50%。
私が自分を思ってみるに、私は、50%くらいだったと思います。
小さい頃から、女の子の中で遊んでいました。
男の子の中で遊ぶと、かなり無理をしなくてはなりませんでした。
そして、女の子の中に戻ると、安らぎを感じました。

4年生のとき、クラスに4人のマドンナがいました。
可愛い、性格がいい、成績がいい、お金持ち・・という4拍子そろった女の子です。
この4人がまた大の仲良しでした。
もちろん、4人そろって放課後も遊ぶのですが、
クラスの男子の中で、私だけ、誘ってくれます。
5人でずいぶん遊びました。

その内、(ブログにも書きました)平さんと遊ぶようになり、
それから、クラスでお友達のいなかった2人の女の子を入れて、
4人で遊ぶようになりました。
マドンナ達と同じくらい楽しい日々でした。

それから、目立たない2人組の女の子と。

またそれから、準マドンナと思われる3人組の女の子と。
(この3人の中に、私の「本命」の子がいました。)

こうして、クラスのほとんどの女の子と遊びました。

40歳になったとき、18年ぶりのクラス会がありました。
そのときガキ大将だったN君から聞きました。
「純、お前は、身分が高かったからな。」とN君。
私は、笑って、
「それ、どういう意味?」  
「4人のマドンナと毎日遊んでただろう。
身分の低い俺なんか、話しかけも、近づきもできなった。」
「あの4人の身分が高いって、なんとなくわかるよ。」と私。
「だが、純の本命は、4人の中にいなかったろ。」
私は、図星を突かれて、ドキッ。
「準マドンナの3人の内の一人、Kさん。」
「なんだ、ばれてたの?」
「俺だって、好きだったもの。
準マドンナは、庶民的だったからよ、俺だって手が届く。
 それが、席替えでさ、純とそのKさんと並んだろ。
 俺、もう終わりだって思ったよ。」
「あはははは。」と私は笑った。

「ぼくは、男子の中で遊べなくて、劣等感持ってたよ。」と私。
「俺は、女の子と遊べる純が、どれだけ羨ましかったかわからねえ。」
二人で、笑い合いました。

私は、男子の中で遊べない自分が、惨めに映ってはいないことがわかり、
少し安心しました。



話題が逸れました。
「女の子度」などが、実際に計れるのかどうか知りません。
ただ、私の女の子度は、男子の平均より高かったことだけは、
実感でわかります。
性的少数派(LGBTI)に属する人は、20人に1人と聞きます。
40人の学級で2人です。
学校で、このことが授業で扱われることは、極少ないと聞きました。
放っては、置けないことだと思うのですが。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


多次元女装サロン②「パンクの良太」(後編)

多次元女装サロン②「パンクの良太」(後編)


良太は、胸をドキドキさせながら、109号室のドアの前に来た。
ドアノブを触った。
すると、自分の着ている物が、クリーム色の光沢のあるワンピースに変わった。
ウエストの幅広の帯が、背中で大きなリボンになっている。
白いストッキングに、可愛い黒の靴を履いている。
耳を覆う長い髪を感じた。
その髪が、胸のところまであった。
前髪が眉のところまで。

良太は、息を吸い込んで、ドアを開けた。
そして、見た。
自分と同じ服を着た、髪の長い、可愛く清楚な女の子が、
部屋の真ん中に立っていた。

「良太さん、いらっしゃい。あたし、良子です。」
良子は、かすかにほほ笑んだ。
良太は、良子を見てドキンとした。
可愛い女の子だ。
ほんとかよ。
俺が、女に育てられていたら、こんなに可愛くなったのかよ?

「あの。良子ってんだよな?俺さ。今、どんな姿なの?」良太は聞いた。
「あたしと同じよ。良太さんと双子だと思って。」
良子は、そう言って、良太の手を引いて、
壁の大鏡に行った。

「ね。あたし達、双子みたいでしょ?」
良太は、鏡に見入っていた。
その内、一筋の涙を頬に落とした。
「こんなに可愛く女らしくなれるんだったらさあ、
 どうして俺を女の子として育ててくれなかったんだ。
 俺、小さいときに、何度も父さん母さんに言った。
 ぼくは、女の子だって。
 何度も言ったのに。
 どうして、信じてくれなかったんだ。」
良太はそう言って、しゃがむと膝に腕を置いて、顔を埋め、おいおいと泣き始めた。

良子もしゃがんで、良太の肩に腕をかけた。
「そうだよね。悲しいよね。
 あたしは、全部わかるよ。良太の記憶が、あたしに全部コピーされてる。」
「そうなの?」良太は、良子を見た。
「うん。良太とあたしは、同じなの。」
「じゃあ、俺の気持ち、全部わかってくれるの。」
「ええ。全部わかるわ。」
良子は良太をソファーに連れて行って座った。

「でも、良子の心は、俺のみたいに汚れてない。」
「良太だって汚れてないよ。あたしの心は、良太の心から、
 『男らしくしなくちゃいけない。』っていう気持ちを、
 取り除いたものなの。ただそれだけなの。
 それで、良太が生まれつき持っている『女の心』でいるの。」

「じゃあ、俺は、良子の女の心を、もう持ってるの?」
「うん。あたしが、その証拠。」
「良子は、クローンで、時間が来て、俺がこの部屋出たら、
 いなくなっちゃうんだろ。」
「あたしは、無くなるけど、心は、良太の心の中に帰るの。」
「そうなの?俺は、良子の心といつもいっしょなの?。」
「だって。元々良太の心から出て来たんだもん。」
「わあ、そうか!」
と言って、良太は良子を抱きしめた。

それから、二人は紅茶を淹れ、飲みながら、
これまでの辛かったことや、悲しかったことをたくさん思い出して泣いたり、
これから、どうすれば、一人の女性になれるかを、
たくさん話し合った。

「良子、頭いいなあ。」と良太が言う。
「何よ、あたしは、あなたよ。」と良子が言って、二人で何度も笑った。

時間が来た。
「あたし、良太の心の中にいるけど、
 今日みたいに二人で話したいときは、ここにくればいいの。」良子が言う。
「そうか。ここに来れば、いつでも会えるんだな。」

良太は、部屋を出た。
あれ?良子の女の子の姿のままだ。
男の姿に戻るはずなのに。

受付に行った。
郁美が言う。
「もし、あなたが、このまま家に帰り、『女の子宣言』をなさるなら、
 その格好の方が、いいと思ったの。
 幼い頃、何度もカムアウトなさったでしょうが、
 今するのとでは、訳が違いますからね。」
「それ、ありがたいです。この姿の俺をみたら、家族も納得するかも知れない。
 俺、この格好で今晩カムアウトします。」
良太は笑った。

「いくらですか?」と良太は聞いた。
「あなたは、性同一性障害という障害者扱いで、タダです。
 それどころかサポートも受けられます。
 例えば、その服や靴を差し上げるなどです。」
「この長い髪は?本物だよ。」と良太。
「一夜にして、ロングヘアー、ゲットだぜ!」
郁美は、拳を宙に突いて言った。

「私達は、えっちだけじゃなく、こう見えて、慈善団体なんですよ。
それから、これは、保護者にGIDを理解してもらうためのパンフです。
 そして、これは、LGBTIに理解のある全国の高校のリストです。
 中には全寮制のところもあって、LGBTIの生徒専用の棟のある寮もあります。
 どうですか。少し未来が明るくなりますでしょ。」
郁美は、にこっと笑った。
「はい、うれしいです。」と良太は、声を弾ませた。

=3年後=

土曜の午後、制服を着たすらりとした女子高生が、サロンを訪れた。
「わあ~、ここまだ、健在だったんだ。うれしいな。」
と、彼女は言った。
「あら、良太さんこと良子さんね。」と郁美が言う。
「わあ~、覚えていてくださったの?」と良子は目を輝かせた。
「はい。あたしは、お客様を全員覚えていますから。」

「郁美さんがいてくれて、うれしい。郁美さん、年を取らないの?」
「そう、あたしは、ずっと23歳のままなの。」
「郁美さん、はい、これ。」と良子は花束を差し出した。
「まあ。うれしい。良子さん、すっかり女の子ね。」
「今日、高校を卒業したの。」
「まあ、おめでとう。これからは?」
「大学に進学するの。」
「それは、それは。
 あなたは、ここタダなのに、結局一度も来なかったわ。」
「心の中に良子がいたから、来る必要なかったの。
 ね、郁美さん!暗い部屋の受付ばかりでなく、外へ出ませんか。いい天気よ。」
「そうねえ。」と郁美は腰を上げた。

二人で、太陽の光を浴び、大きな背伸びをした。


<おわり>


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


続きを読む

多次元女装サロン①「パンクの良太」(前編)

再び、「多次元女装サロン」で、すみません。これ、なぜか発想が浮かぶんです。
書いたら、中途半端な長さになりました。少し短いですが、2話に分けました。
読んでくださると、うれしいです。
=====================================

多次元女装サロン「パンクの良太」(前編)


多次元女装サロンに、その少年は、夜の8時頃やってきた。
高校生くらいだろうか。小柄である。
六月の陽気であるのに、皮ジャンを着ている。
首から上は、一口に「ツッパリ」あるいは「パンク」である。
部分的に色に染めた髪をジェルで固め、ニワトリのトサカのようにしている。
眉は、無いに等しい。
唇に、ダークなリップを塗っている。 

受付嬢の郁美の前で、そわそわしている。
「いらっしゃいませ。」と郁美は、いつもと変わらない笑顔を見せた。
「いくらよ。」
「高校生さんなら、学割で、1万円です。」
「俺、学校、ろくに行ってねえし。」
「学籍があるなら、学割利きますよ。」

「俺、良太。」
感心にも、少年は名を名乗った。
「私は、郁美です。」
郁美は、開いてあるパソコンに、パララと入力した。

「そのさ、ちょっと女になってみようかななんて。
 俺の女さ、全然意味不明な女でさ、女の気持ちってーの?
 ちょい、知りたいと思ってさ。俺みてーのでも女になれんの?」
「もちろんです。」郁美は、にっこりと言い、キーボードにパチパチと打ち込んだ。

郁美は、長年受付をしてきた勘でもわかるのだが、
スクリーンの数値が、「良太」を表していた。
郁美のパソコンは、良太の容姿、目の動き、声、唇の動き、
すべてを捕え、良太の本質を解析していくのだ。

スクリーンには、良太の「女性度」が70%と出ていた。
一般男性の女性度は、30%ほど。
女装子の女性度は、50%ほど。
良太の70%は、「性同一性障害(性別違和)」のレベルである。

郁美は、良太の彼女の話など全く無視して言った。
「良太さんは、女性として、生まれて来るべきだったと思ったことはありませんか。」
「バカ言え。そんなことあるかよ。」
「これは、良太さんのせいではありません。
 環境が、あなたを無理矢理男子にしてしまったのです。
 良太さんは、それにあらがうことができず、しかたなく男子として成長しました。
 あなたの女性の心を胸の奥に押し込んでです。」

良太は、しばらく郁美をにらんでいた。
やがて、視線を落とした。

「どうでしょう。今日、あなたの女性の心を全開にして、
 姿形も、あなたが女の子として育てられたら、
 こうなっていたというクローンをつくりましょう。
 その子に、一度会ってみたいと思いませんか?」
良太は、郁美を正面に見ていた。
「じゃあ、さあ。俺の親が、もし俺を女の子として育ててくれてたら、
 こんな風になってたって子を、見せてくれるってわけ?」
「そうです。会ってみませんか?」

「俺自身は、どんな女になるの。」
「見かけはクローンと双子のように同じ子です。
 あなたが、自然に女の子として振る舞える設定もありますが、
 それを『すべて演技』にすれば、良太さんは、ご自分の言葉で話せます。」 

「わかったよ。俺が女なら、さぞブサイクだろうよ。
 だけど、それが、俺なら、受け入れるしかねーよな。」
良太は、伏し目がちに言った。

良太は、そのとき自分の心を思い出していた。
どれだけ、女の子になりたいと思ってきたことか。
男らしくしろ!と言われて、どれだけ悲しい思いをしてきたか。
今の、パンクな格好も、自分を男らしく見せるための、
精一杯の工夫だった。

「わかった。その女の子に会いてえ。」
良太は言った。

「では、109号室です。
 すべて、準備ができています。」郁美は言った。

良太は、胸をドキドキさせながら、109号室のドアの前に来た。
そして、ドアノブを触った。

(後編につづく)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


子供のころ、かつらを自作しました

「子供のころ、かつらを自作しました」


女装でも、いろんなフェチの方がいらっしゃいますね。
洋服のフェチの方。
靴フェチの方。
下着フェチの方も。
メイク・フェチもありかな?

私は、ウィッグ・フェチです。
小さいときから、女の子の髪型をしたいと、何よりも思ってきました。

ある方は、どうしてもスカートが履きたくて、
小学生のとき、自分でスカートを縫って作ったと言っておられました。
私は、カツラを作りました。

私は、5才くらいのころから、髪をいつも伸ばしていました。
そのため、よく女の子に間違えられました。
私の時代、男の子で髪を伸ばしている子などいなかったのです。
長髪の男の子は、
赤いランドセルの男の子くらいにあり得ないのでした。

小学2年生の時、歯医者さんへいきました。
先生は私を女の子と見ましたが、カルテは男の子です。
「ねえ、このカルテ違うでしょう。
 ここにいるの女の子だよ。」
と言われたことをよく覚えています。

私は、髪を伸ばしても、せいぜいアゴの辺りまで。
ビートルズのマッシュルームカットのような感じでした。
私は、それでは不満でした。
肩までの髪。できれば、背中まである髪に憧れていました。
洋服ならば、こっそり、母や姉の洋服を着ることができました。
でも、かつらだけは、手に入るとは、到底思われませんでした。

たった一つの例外。
それは、洋服店のマネキンです。
私は、幼いときから、マネキンの髪は、
貼り付けではなく、かつらであることを知っていました。
ときどき、坊主のマネキンにかつらを被せている店主を見たからです。

私は、マネキンのかつらをどれほど被りたいと思ったことでしょうか。
(日本髪なら、チンドン屋さんだったのですが、洋風の髪がよかったのです。)
洋服店の店じまいのときに行って、
「マネキンのかつらを被らせてください。」
と、どれだけ頼もうと思ったでしょうか。
我が家が、洋服店なら、どれだけよかったのにと、何度も思いました。

私が、小学3年生のときです。
兄が、学芸会で仙人の役をすることになり、
母と二人で、白髪の仙人のかつらを作っていました。
紙で紙風船を半分にしたようなものを作って、
それに、白い毛糸を、下から少しずつ貼っていきます。

私は、それをしっかり見ていて、かつらが作れることを学びました。
そして、自分のために、黒い毛糸で、黒い髪のかつらを作りはじめました。
家族には、それがすぐ見つかってしまいました。
「お兄ちゃんのかつらがおもしろかったので、
 ぼくも、作ってるんだ。」
と、私は言いました。
そして、たくさんの黒い毛糸も買ってもらいました。
何度も失敗して、やっと完成しました。

前は、パッツンです。横も後ろも、耳を覆い、背まで髪があります。
家族の見ていない所で、こっそり被ってみました。
すると、女の子に見えたのです。
憧れのロングヘアーでした。
うれしくて、すごく興奮しました。

女の子が、よくやるように、髪を撫でたり、
髪をまとめたり、心は、女の子一色になることができました。

しかし、子供というのは、すぐに飽きるのでしょうか?
というより、要求水準が高くなるのです。
やがて、毛糸の髪では、満足できなくなりました。
ところが、次のステップへは、簡単に行けました。
私の髪はマッシュルーム・ヘアーなので、膨らんでいて、今一歩だったのですが、
指で髪を濡らし、髪の膨らみを抑え、前髪を残し、耳を出してみたのです。

すると、クラスの女の子たちの今風なヘアスタイルになり、
私は、一気に興奮してしまいました。

そのヘアスタイルで、私は一度、母の口紅を塗ってみたことがあります。
そして、鏡を見て、耐えがたく興奮してしまいました。
口紅の働きに感激しました。
紅を差すことで、これほど女の子になれるとは思わなかったのです。
小学生のときの、今も心から離れない思い出です。

私が、18歳のとき、本物のかつらを買いました。
フォンテーヌというメーカーのもので、2万6千円したと思います。
そのかつらで、ずいぶん女装をしました。
今は、安売り店で、2000円台で買えるのではないでしょうか。
いい世の中に、なったものですね。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


多次元女装サロン②「心が結ばれる透と沙也加」後編

多次元女装サロン②「心が結ばれる透と沙也加」後編


「ね、ルナ(透)。あたしに、男の子のアレがあること、いくらからかってもいいわ。」
「そんなことできないわ。あなたを辱めることなんて、できない。」
(あ、言葉が、女言葉になって出て来る。)
「じゃあ、二人で見ましょう。二人で、いっしょにショーツを脱ぐの。」
「あ、そうね。それなら、お相子ね。」

二人は、顔を見合わせて笑い、ショーツを抜いだ。
「いや~ん。すーすーして、たよりない感じだわ。」と沙也加。
「あたしも。誰かに手を突っ込まれたら、おしまいって感じ。」
「あたし達に、男の子のものがある証拠を見せ合わない。
 スカートを、少しずつ上げて行くの。」と沙也加。
「実は、あたしもう大きく固くなってるの。それが恥ずかしい。」と透。
「あたしもそうよ。スカートの一部が突き出ているでしょう。
 あたし達って、可愛い女の子に、男の子のアレがついてるの見ると、
 興奮するじゃない?」
「沙也加もそうなの?」
「うん。女装子だもの。」

二人は、両手で、スカートを上げて行った。
透は、沙也加の股間に男の物があるのを見た。
透と同じように、それは、興奮していた。
「ステキ。ルナみたいな可愛い女の子に、男の子のものがある。」沙也加や言った。
「沙也加に、男の子のものがあるなんて。夢みたい。」
「あたしのこと、からかわないの?
 女のくせに、オ〇ンチンがあるって。
 ルナにからかわれるように、指令を受けてるの。」

透は、沙也加を抱きしめた。
「からかわないよ。クローンかも知れないけど、
 沙也加は、人間と同じ。心があるもの。」
「そう言ってくれるの?うれしい。」
沙也加は抱き付いた。

二人で、スカートを上げたまま、PとPを擦りあわせた。
「ああん、ステキ。」と沙也加。
「うれしくて、気絶しそう。」と透。

二人は、ソファーに移って、
キスをしながら、
お互いのPを撫で合った。
透は、天にも昇る気持ちだった。
相手は、沙也加であること。
沙也加にPがあること。

「ルナ、あたし、いきそう。こんなに早くイってしまうなんて。
 スカートが汚れちゃう。」
「うん、わかった。」
透は、そういうと、沙也加のスカートをめくり、
沙也加のPを、口に含んだ。
沙也加は、体を震わせ、透の口の中に果てて行った。

「今度はあたし。」
沙也加はそう言って、透のスカートをめくり、
透のPを口に含んだ。

透もやがて、体を痙攣させて、沙也加の口の中に果てて行った。



受付に戻ってきた透は、男子の服装にもどっていた。
「いかがでしたか?沙也加をサンドバッグにできましたか。」
と受付嬢は言った。
「とてもできませんでした。」
「お優しいのですね。お部屋での記憶を、本物の沙也加さんに、
 インストールできます。本物の沙也加さんに、
 影響を与えることができます。」
「それは、止めてください。気が進みません。」
透は、そう言って強く断った。
「では、高校生割引で、1万円いただきます。」

透は、1万円を払って、家に帰った。

あくる朝、白鳥沙也加は、夢を見て、がばっと跳ね起きた。
自分が、人間型ロボットになった夢だ。
人間から、奴隷扱いされ、こき使われていた。
しかし、小柳透だけが、自分を人間扱いして、
優しく、抱いてくれる夢だった。
とてもリアルだった。
沙也加は、うつむいて、透の優しい顔を思い浮かべた。

その日の朝、例の女子3人が、やっぱり透のところに来た。
さんざん透をからかい引き上げて行った。
しかし、透は、白鳥沙也加が、何か紙を透の引き出しに入れたことに気が付いた。

20分休み、透は、その紙をもって、トイレの個室に行って読んだ。

『透くん。
 毎朝のこと、ごめんなさい。
 あたしは、女装して可愛くなる男の子が、大好きなの。
 だから、嫌がらせに見せかけて、本心を言っていたの。
 (後の二人は、違うと思うけど。)
 透くんのこと本気で好きなの。
 次の土曜日、家族は外出して、あたし一人なの。
 あたしを許してくださるなら、あたしの家に来て。
 透くんの女装の用品をみんな揃えておくから。
 二人で、女の子したいの。

 沙也加』

メールアドレスが書かれていた。
透は、沙也加を信じた。
透は心でバンザーイをした。
放課後沙也加にメールをした。

『ぼくも、白鳥さんが、大好き。
 土曜日のことOK。
 楽しみにしてるね。 透』

沙也加は、透の返事を読んだところだった。
「沙也加、何?うれしそうにしてるわよ。」
「何か、いいメール?」
例の二人が来た。

「あ、何でもないの。
 悪いけど、次の土曜日、二人と遊べなくなっちゃった。
 ごめんね。」
沙也加は、そう言った。

多次元女装サロン受付の、山本郁美は、その頃考えていた。
「違反行為をしたかな?でも、夢でならいいわよね。」
郁美は、クスリと笑った。


<おわり>


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

瞳のセルフヌード

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム