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多次元女装サロン「透の可愛い復讐」(2話完結)

また、「多次元女装サロン」を書いてしまいました。
私、これ好きなんです。今回6ページになりましたので、2つに分けました。
2話完結になります。読んでくださるとうれしいです。
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多次元女装サロン「透の可愛い復讐」(2話完結)


「ああ、憂鬱だなあ。」と小柳透(とおる)は、校門を前にして思った。
イジメとまではいかないが、クラスの3人の女子から嫌がらせを受けている。
高校になったら、そんな嫌がらせなんかないと思っていた。
しかも、嫌がらせをする3人の女子のうちの白鳥沙也加は、
クラスのマドンナ的存在であり、透は、その沙也加が好きでたまらないのである。

教室に入って机につくと、3人は透を見て、ニヤニヤとささやく。
そして、やってくる。
ネコを撫でるような声で、
「透ちゃん、今日なら、スカート履かせてあげてもいいわよ。」
「あたしの家、だれもいないのよ。」
「メイクもして、可愛くしてあげる。」
白鳥沙也加は、背中から透の肩を抱き、耳元でささやく。
「女の子の世界ってステキよ。」

平気で男子の肩に両手をかけてくるなんて、
ぼくを異性と見ていない証拠だ。
腹を立てて当然のところだが、悲しいかな、透は少しうれしいのである。
大好きな沙也加が、自分に触れてくれる。

そして、透の心をさらに複雑にするのは、
透は、彼女たちの言うとおりに、女装がしたくてたまらなかったのだ。

透は、女の子のように可愛い顔をしている。
髪は、女の子のショートヘアーくらいにのばしている。
背は、162cmと小柄。
町を普段着で歩くと、ときどき女の子と間違えられる。
お釣りを受け取るのを忘れたときなど、
「あの、ちょっと、お嬢さん!」と呼び止められたりする。
もう高校2年なのに。

3人の女子は、毎朝、しつこくはやってこない。
だが、その少しの嫌がらせが、透を憂鬱にするのだった。

アイツらのいうとおり、本当に女の子の格好をさせてもらおうかな。
ふと、思ったりもする。
だが、すぐ、ダメダメと思う。
中途半端に女装をさせられ、写メを撮られ、
教室で、みんなに見せて、笑いものにする気だ。
そうに決まっている。

透が、「多次元女装サロン」へ、来たのは、
5月の末。生暖かい夜だった。
今日こそは復讐するんだ。そう決心していた。
スマホに白鳥沙也加の横顔をしっかり撮影した。

透は、アルバイトで稼いだ3万円をしっかりもって、
暗くて狭いサロンの入り口をくぐった。
パソコンを前にした、優しそうな受付嬢がいる。
「あのう。」と透は声をかけた。
「はい。いらっしゃいませ。」と受付嬢は明るい笑顔を見せた。
「ぼく、女の子になって、ぼくに嫌がらせをする女の子に復讐したいんです。」
「あら、そう。お困りね。詳しく聞かせてください。」
そこで、透は、詳しく、詳しく話した。

「まあ、それは、お困りね。
 でも、それなら、復讐でも、可愛い部類ですね。」
「おちん〇んのあるその女の子のクローンを、
いっぱいからかってやろうと思うんです。」
「サンドバッグを思い切り殴って、恨み解消ってところですね。」
「はい、そうです。」
そう言って透は、スマホの白鳥沙也加の横顔を見せた。
「横顔だけでだいじょうぶですか?」
「はい。そこから全体像、声、性格まで分析して似させることができますよ。」
「お客様ご自身は、どんな女の子になりますか?」
「あ、そうですね。ぼくをそのまま女の子にしたような子にしてください。」
「お名前は。」
「ルナがいいです。」
「はい。108号室へどうぞ。すべて用意ができています。」
受付嬢はにっこりした。

透は、108のドアノブを触るとき、
心臓の音が聞こえるくらいに、緊張した。
中に、沙也加そっくりのクローンがいる。
それでも、興奮する。

透は、ノブを触った。
すると、来ていたジーンズとセーターが、
自分の学校の女生徒の制服になった。
耳に髪を感じた。
髪が伸びたのだ。

思い切って中に入った。
すると、沙也加そっくりのクローンが立って、
透に微笑んでいた。
「いらっしゃい、ルナ。待ちかねていたの。」
沙也加の声だ。
だが、表情がまるでちがう。
清純で優しい。

「あ、沙也加、待たせてごめんね。」透は言った。
もともと女声の透だが、それがさらに可愛い声になっていた。
「ルナ、可愛い。思っていたとおり。
 ルナ、自分をまだよく見てないでしょう。
 いっしょに、鏡を見にいきましょう。」
沙也加はそう言って、ルナの手をとって、
壁にある大鏡に連れて行った。
二人並んで、見た。
透は、自分の可愛らしさに、一気に興奮してしまった。

そして、思った。
ここにいる沙也加は、クローンでも、とてもからかうことなんてできない。
人間と同じだ。心がある。
言わば、沙也加そのものだ。


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エッセイ「私は会社で癒し系だったそうです」

過去に書いた記事もあるかも知れません。重複していましたら、ご容赦ください。
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「私は、会社で癒し系だったそうです」


私が、定年前、会社でまだ働いていたときです。
病気で2年間休職し、まだ全然本調子ではないころです。
私は、ゆっくりゆっくり仕事をしていました。

私は、病気の後遺症で、新聞を読めない、テレビは見られない、
本は、もちろんダメ。できるのは、パソコンのみ。
(主治医の言によると、テレビは、こちらがストーリーに
 ついて行かねばならないので、きつい。
 その点、パソコンは、自分が主導でやれるので、できる。)
とのことでした。

しかし、その頃、只一つ見ることが出来るテレビドラマがありました。
堺雅人主演の「ジョーカー」というドラマです。
水曜日にありました。
私は、それを見るのが楽しみで、水曜日を待ちかねていました。

そんなある水曜日。
会社のオフィスで、若い男子社員が、
「えーと、今日は、何がある日だっけ?」
と大声で言いました。
私はすかさず、「『ジョーカー』がある日ですよ。」と大真面目に言いました。
みなさん、爆笑されました。
「Jさん(←私)、受けるぅ。」
「癒されるぅ。」
と、主に、女子社員の人達が、評価してくれました。



2年の休職後は、毎日辛かったのです。
頭が、働かないのです。
私は、土日の週末が来るのを指折り数えて、勤務していました。
金曜日になれば、今日一日がんばればいい。
つまり、金曜日の午後などは、もう週末同然だったのです。
ある、木曜日、私は、大声で言いました。
「今日がんばれば、明日は金曜日。
 金曜日は、週末みたいなもんだからね。」
すると、そばにいた女子社員が、
「Jさん。今日金曜日ですよ。」と。
「え?あ、そうなの?」と私は、カレンダーを見に行き、
「うほー、やったー!」と喜びました。

するとまた、女子社員の方々の、
「受けるぅ。」
「癒されるぅ。」
との声。
私は、そう言っていただくのが、少しも嫌ではありませんでした。



退職の年です。
忘年会の幹事になりました。(過去に少し書きました。)
幹事長の頭の切れる若い女性が、
「男子3人は、女装をしていただきます。
 手配は、Jさんにお願いします。」と言います。
「え、なんで私なの?」
「昔、軽演劇をやってらっしゃったと、お聞きしました。」
私は、引き受け、当日です。
私は、「魔法使いサリーちゃん」の役でした。

私は、サンタガールの服、金髪のかつらです。
3人の最後に出て来て、
「みなさん、メリークリスマス!」と言って魔法の杖を上にあげました。
そのとき、若い男子社員が、そっと来て、
「Jさん、手を挙げると、パンツが見えちゃいます。」
と教えてくれました。
「あはははは。」と私は、ごまかし笑をしましたが、
パンツは、多くの方に確認されたようでした。

女物のパンツを履いてなくてよかったと、
後から、胸を撫で下ろしました。


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エッセイ「女装アダルト・ビデオ 昔と今」

「女装アダルト・ビデオ 昔と今」


今は、PCの時代で、昔と比べ夢のようです。
ある映像サイトへ行くと、アダルト関係の映像が、いくらでも見られます。
女装では、女優さんが可愛く、全部見せてくれ、
クライマックスのときも見せてくれます。

昔は(年がわかってしまいますね)VHSもなく、8ミリフィルムだったんです。
あの映写機を使って、白い壁に映すやつです。
女装クラブの年配の人が、海外へ行った折、買って、
皆に見せてくれました。
綺麗な白人のニューハーフさんの股間に、あるべきでないものを見たとき、
もう興奮して、たまりませんでした。

それから5年ほどして、VHSのビデオが普及してきました。
その頃は、レンタル店は1件もなく、
見たければ、買うしかありませんでした。
でも、女装関係のビデオなど、普通の「大人のおもちゃの店」にはありません。
伊勢丹裏に、LGBTI専門のお店があり、そこへ行くと
女装関係のビデオがありました。
といっても5本くらいです。
1本が、1万円以上しました。

しかし、私は、見たくて見たくて、買いました。
でも、買っても、ビデオデッキは、家に1台しかありません。
私は、家族が留守になるまで、辛抱強く待って、見ました。
その頃のは、アソコは見られません。
ショーツが膨らんでいることで、アソコを表現したり、
バスタオルを女の子巻きにしたとき、アソコが尖がっていたりしました。
それでも、私は、十分に満足していました。

ビデオが高いので、ニューハーフの女優さんは、
有名な人ばかりでした。それは、うれしいことでした。
しかし、今のPC映像のように、多くのニューハーフさんから、
好みの人を選ぶことはできませんでした。

1本1万3000円くらいのものが、
レンタルビデオ店に置かれる時代になり、私は感激しました。
しかし、運がよくて1本あるだけでした。
今は、ずらりとありますよね。
いい時代になったなと思います。

今は、レンタルをせず、AV動画サイトを見て、済ます方も多いでしょうね。
それも、早送りでいいとこだけを見て、次の動画に移る、
いわば、動画サーフィンをする方も多いでしょう。

とっても、便利で、私もそうしていますが、
一方で、昔の不便であった頃も懐かしく思います。
1本のビデオを後生大事に隠し持っていた時代。
海外の8ミリフィルムを、年配の人が持って来てくれたときのうれしさ。
きれいな女優さんに、アレがついていたときの感動。

あらあら、すっかり『昔はよかった』シリーズになっていますね。
年がばれない内に、筆を置きます。
(とっくに、ばれてますか?)


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エッセイ「ハッピー・ハロウィン」

「ハッピー・ハロウィン」

お祭り好きの方々は、ハロウィンを心待ちにされていることでしょうか。
ディズニーランドの仮装行列にも、日を選べば参加できるようです。
遊園地でも、たいていは、仮装行列がありそうです。

そして、主に学生さん達は、仮装をして飲み会に集まり、
盛り上がっているようです。
私のような、若くないものは、うらやましくて、指をくわえて見ているしかありません。

でも、女装のスナックなどでは、熟年の方も、女装子仮装をなさり、
童心に返って、飲み食い歌いと楽しくお過ごしのことでしょうね。

ハロウィンで、「女装」というのは、聞いたことがありません。
ハロウィンは、基本的に、「悪魔払い」ですから、
可愛い女の子に扮装したのでは、悪魔が寄って来てしまいますね。

子供たちが、袋をもって、近所の家を巡り、お菓子をもらう。
これは、わが国には、ほとんど広まっていないと思います。
アメリカでは、ハロウィンは、大きなイベントで、
子供達が、ドアを訪ねて中の人が出てくると、
「トリックorトリート(Trick or Treat)。」と言います。
(いたずらしようか?それとも、お菓子をくれる?)
大人は、「トリート!」と言って、用意していたお菓子をあげます。

これを、日本で広めようと、
「トリックorトリート」の和訳がいろいろ考えられました。
いろいろな候補の中で、
「お菓子くれなきゃ、いたずらするぞ。」
が、いちばん多く使われているそうです。
達人の名訳だと思うのですが、
私は、「トリックorトリート」をそのまま使うのが早いと思いました。
小さい子なら、15秒で覚えてしまうでしょう。
アメリカでは、「トゥリッコ・トゥリー」と聞こえました。

これが、日本で、流行るのは、むずかしいと思っています。
アメリカで、これをしているのを見ましたが、
子供の数とほぼ同数の保護者が、子供を整理し、安全をその都度確かめます。
おまけに、訪ねても安全な家を事前に調べないといけません。
その地図を作るのも、大変なことでしょう。
グループにした子供達が行く後を、必ず大人が、3m位はなれたところに付き添っています。
そして、終わったとき、お菓子の中に、変なものがないか、それもチェックします。
(悪い大人もいるのです。)
これは、もうかなりの労力です。

これと同じ大変なことを、日本の保護者がするのは、無理かと思います。
PTAや地区の行事で、それでなくとも忙しいと思いますので。

私は、アメリカで、そのお母さん達の事前の調査を受けました。
午後、私は、テーブルで、課題の絵を描いていました。
ひどい恰好で、ジーンズのショーパンに大学のパーカー。
メイクは崩れていて、長い髪のかつらを被っていました。

そのお母さんお二人が言いました。
「ハロウィンの夕方、子供達がおたずねすると思いますが、
 ご協力いただけましょうか?」
私は、大乗り気です。
「もちろんです。キャンデーも買ってあります。
 こうやって、家々の事前調査をなさってらっしゃるのですか。」
「ええ。子供たちを歓迎してくれるお家ばかりだとは限らないものですから。」
「大変ですね。」
「当日は玄関の灯りを点けておいてくださると、助かります。」
といって、二人のお母さんは、ドアを閉め離れました。
私の部屋の窓の辺りを通るときのお母さんお二人の声が聞こえました。
「She is OK 。(彼女は、OKね。)」
「She was a nice girl。(いい子だったわ。)」
私は、それを聞いて、とても嬉しくなりました。
「she」、「girl」と言われたからです。

※10月31日当日のことは、過去に書いた気がしますので、少しだけ。

当日、午後4時ごろでしょうか。
子供達がやってきました。
集団登校のように、年長の子から、年少の子までグループになっています。
もう、みんなすごく興奮していて、
どれだけ嬉しい気持ちでいるのか、一目でわかりました。

「ハッピー・ハロウィン。」という声が、方々で聞かれました。

お母さんたちは、そんな子供たちの姿を見て、
来年もやってあげようと思うのでしょうね。


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エッセイ「ブログとランキング」

「ブログとランキング」


「ラックさんなんか、ランキングの成績、気にしていないでしょう。」
とのお言葉を、過去に、何人かの方から、メッセージでいただきました。
その度私は、
「とんでもない。ランキング命ですよ。」とお答えします。
「命」というのは大袈裟ですが。

ランキングの成績をみるのは、1日の楽しみです。
朝起きて、朝食をとり、歯磨きなどをすませ、さあ、自分の時間というとき、
パソコンを開いて、真っ先にアクセス数や、コメント、
そして、ランキングを見にいきます。
これは、朝のかなり大きな楽しみです。

しかし、アクセス数やランキングの成績は、第1の目的ではありません。
ランキングサイトに参加しているのは、
多くの人に私のブログを知って欲しいという宣伝が、第1の目的です。
アクセス数を見るのは、自分の前の日の記事を評価するためです。

アクセス数は、自分の記事を正確に評価するものではありません。
「水物」であり、記事の出来とは無関係に、高低があります。
それでも、大体の評価を知ることができます。

ランキングサイトへのバナーをどなたかが1ポチしてくださると、
10点いただけます。
私の場合、ブログへ来てくださった方100人にお1人の率で、
1ポチを押してくださいます。
100人にお1人です!
ですから、そのお1人お1人は、ものすごくありがたい方なのです。

そこで、私も、他所の方のブログをお訪ねしたときは、
なるべく、ポチを押すようにしています。
3つバナーがあるときは、その中の1つをポチします。
記事がいいなと思ったら、「いいね!」や「拍手」をまず押します。

ランキングサイトを、退会することも過去にしました。
退会すると、思った以上に淋しいことがわかりました。
「みんなでやっている。」というお祭りから、
一人ぼっちになったような気がしました。

私は、毎日記事を投稿しないと、
そこで、ぱたんと発想が終わってしまう気がして、
半ば、強迫観念的に、毎日投稿しています。

しかし、サイトの方々の中に、不思議な方もいて、
1ヶ月も、更新されていないのに、
ランキングの順位が変わらない方がいます。
よほど人気があり、
「今日は、更新があるかな。」とみなさんアクセスされるのでしょうね。
そういうすごい方の過去記事を拝見すると、
なるほど、おもしろくて楽しい記事であることが多いです。

恥ずかしいことを告白します。
ランキングサイトで、私と同点の方がすぐ下にいらっしゃったとします。
私は、その方の記事を読みにいったとします。
いいな、と思ってバナーをポチしようとしますが、ここで、邪念が入ります。
『私が、ここでポチしたら、この方に抜かれてしまう・・。』
そう思って迷うんですね。
これ、ちょっと恥ずかしいですよね。
自分の心の広さを問われている気がします。
だから、私は、気合を入れて、「どうぞ!」とポチをします。

ランキングサイトを盛り上げている方のユニークなブログがたくさんあります。
そんなブログが、ある日消えていたりします。
こんなに淋しいことはありません。
ブログは、何も無理をしてやるものでは、ありませんが、
安泰であることを願って止みません。

ま、私は、私の心配をしなくてはなりませんね。
ネタを考えることは、楽しいことであり、苦しいことでもあります。
いいネタが思い浮かばないとき、私は、畳の上に仰向けに寝ます。
そして、そのまま、寝てしまうことが、ほとんどです。

目覚めたら、3時間も経っていたとか・・。
今日は、寝ないようにしましょう。
これが、当面の目標でしょうか。


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江守里美の高校女装ライフ⑤「エレナをいかせてあげる」最終回

この頃、ストーリー物を書けなくて、えっちな物ばかりになっています。
それでも、続けて行けば、いつかストーリーが書けると、自分を励ましています。
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<第5話>「エレナをいかせてあげる」最終回


紅茶を飲み終わると、里美は、エレナの手を取って、
壁に貼ってある大鏡を見に行った。
「エレナ、抜群のスタイルね。」と里美は言った。
「里美も、すごく脚が長くて、お人形みたい。」
里美は、エレナの背中に行った。
そして、エレナの乳房をそっとつかんだ。
ゆっくり揉んでいく。
「気持ちいい?」
「うん、感じる。」
「先の方が、いいんでしょ。」
「そう。」
里美は、服の上から、エレナの乳首をつまんだ。
そして、くりくりと揉んだ。
エレナは、反応した。
「里美、感じる。女の子は初めてなんでしょう。」
「うん、でも、なんとなくわかるの。」
「ああん、ダメ、立っていられない。」
「じゃあ、ベッドにいこう。お洋服着たばかりでもったいないけど、下着になろう。」
エレナは素直について来て、二人はスリップ姿になった。
エレナは、黒い下着。

エレナをベッドに寝かせた。
そして、エレナのブラをスリップから抜き出した。
里美は、エレナにかぶさり、エレナの手を上に上げさせ、その手を押さえた。
「あたし、されるの初めてなの。」エレナが言う。
「どうして?」
「何人かの女の子と経験があるけど、あたしがしてあげるだけで終わりだったの。」
「ほんと?じゃあ、今日は、あたしが、たっぷりしてあげるね。」
里美は、そう言って、エレナの脇の下にキスをした。
「ああ、そこあたしの性感帯。」
「じゃあ、もっとね。」里美は、エレナの両脇にたっぷりキスをした。

「ああん、感じる。里美どうしてそんなに上手なの。」
「わからない。自分がされたいことしてるの。」
里美は、エレナの手をほどいて、エレナの頬や首や、顔中にキスをした。
そして、唇にキス。
さっき、エレナがしてくれたように、した。
それから、エレナの体中を撫でて行った。
何度も何度も撫でて行った。
エレナの息が荒くなっていく。

「いい?」
「うん。感じてたまらない。」
「じゃあ、ここね。」
里美は、エレナの乳房を撫で、先端を爪で、プリプリと刺激した。
「あああん。里美、あたし、たまらない。」
「まだ、許さないわよ。もう少し耐えるの。」
里美は、乳首の刺激を続けた。
エレナは、首を振りながら、快感を訴えた。

里美は、エレナの太ももを撫でた。
「ああ・・。」とエレナが叫んだ。
ここは、自分でも感じる。女の子ならもっと。
里美はそう思って、たっぷりと、愛撫した。

エレナの息がかなり荒くなった。
里美は、エレナの上にかぶさり、エレナを抱きしめた。
エレナが抱き付いて来た。
乳房の感覚を胸に感じて、里美は、興奮した。
ボーイッシュなときのエレナを忘れそうだった。
女の子のエレナが、どんどん可愛くなっていく。

里美は、指をエレナにもたせ、
「あたしの指を、エレナの一番感じるところにもっていって。」
そう言った。
「うん。」エレナは、そういって、里美の指をショーツの中の、
あるスポットに持って行った。
そこは、驚くほど濡れていた。
「わかったわ、ここね。」
「ああああ。」とエレナは、首を左右に振った。

里美は、エレナのショーツを脱がせた。
そして、そのスポットを刺激した。
「ああん、ああん、里美、あたし、耐えられない。ああん。」
エレナが、驚くほど、体を揺らした。
里美は、動こうとするエレナの上に乗り、
エレナをきつく抱いて、最高のスポットを愛撫し続けた。

エレナが、ぎゅーと里美に抱き付いて来た。
「ここが、いいのね。エレナ、可愛いわ。」
「ええ、ええ、そこなの。気が遠くなりそう。あたし、壊れそう。」
「いくらでもやってあげる。エレナ、可愛いんだもん。」
エレナは荒い息から、あ、あ、あ、という声を連発した。
声が、どんどん可愛くなっていった。

「エレナ。もっと可愛い声を出してもいいのよ。」
「うん。里美になら、恥かしくない。
 あん、ああああん、あたし、イきそう、もうすぐ、イくの。」
「我慢するの。すぐにイっては、つまらないわ。」
「もうだめ。あたし、もうだめ。里美、抱いて、キスして。」
エレナは、しがみついて来た。
そして、キスを振りほどいて、叫んだ。
「あああん、イっちゃう、イっちゃう、イっちゃう。あああああああん。」
エレナは、脚をピンと伸ばし、体を硬直させて、
ぶるぶると震えながら達した。

『エレナをイかせてあげることが出来た。』
里美の胸に喜びがあふれた。
自分も興奮して、イってしまいそうだった。

眠っているようなエレナに、里美は、毛布をそっとかけた。

「里美。」とエレナが呼ぶ。
里美は、エレナの毛布に潜り込んだ。
「里美、感激。はじめて、やってもらったの。
自分でやるのより10倍よかった。
 里美、ありがとう。」
と、エレナが抱きしめてきた。
「あたしもうれしかった。」と里美。
「あたしも、最高に感激。」
「あたしも、今日、エレナに生れて初めてやってもらって、感激。」
「あたし、もう女で行こうかな。ボーイッシュやめて。」
「あ、エレナのボーイッシュ、すごいステキだから、
 やめちゃだめ。」
「ほんと?じゃあ、里美と二人のときだけ、女になるね。」
「みんなにも、見せてあげたら?」
「じゃあ、ときどきね。」

満足した二人は、話が尽きなかった。



翌々日の月曜日。
明るい日差し。
里美が、正門にくると、待っていたようにレナと隆子がいた。
男子生徒の二人を見るのは、初めてだ。
二人は、里美を連れて、正門裏に行った。

レナ「ねえねえ、エレナのマンションで、エレナの洗礼を受けた?」
里美「洗礼って?」
隆子「襲われたかってこと。
   エレナは、初めてマンションに来た子を誘惑してイかせるんだよ。」
里美「なんだ。みんな、そうだったの?」
レナ「うん。入団したときにね。エレナのマンション行って、
   エレナにイかせてもらったわよ。」
隆子「みんな、初めてのときは、そうよ。」

里美は、がっかりとした。
そうか、みんなしてもらってるんだ。

里美「それで、エレナの女装みたり、エレナをイかせてあげるとか?」
レナ「エレナ、そうしてくれたの?」
里美「ううん。例えばの話。」
隆子「それは、無理。エレナは、人前では絶対女装しない。学校では制服だけど。」
レナ「エレナの体触るなんてありえない。だって、エレナは、純女だもの。」
里美「そうなんだ。そうだよね。」

里美は、心の中で、うれしさが込み上げて来た。

レナ「里美、なんかうれしそうよ。」
隆子「なんか、ニマニマしてる。」
里美「そんなことないって。じゃあ、ぼくは、1限体育だから行くね。」

走って行く里美を見ながら、レナと隆子。
レナ「なんか怪しいな。」
隆子「気のせいだよ。」
レナ「そうね。」
二人は、顔を見合わせて笑った。


<おわり>


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江守里美の高校女装ライフ④「エレナとの一夜」

えっちなお話ばかり続いて、恐縮です。今、そんな気分なんです。
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<第4話>「エレナとの一夜」


エレナの唇が、里美の唇に触れた。
『ああ、幸せ。』里美は、心で言った。
エレナと唇で触れている。

エレナは、ちょんちょんと唇を何度も触れて来て、
やがて、舌を里美の唇に入れて来た。
『ああ、甘い。』里美は感じた。
エレナが、里美の舌を求めて来た。
里美も、舌を出してみる。
エレナにそれを吸われた。

エレナは、その内、里美を、ぐっと抱いて、
強いキスをした。
里美は、男の子に抱かれている気がした。
だが、男の子にしては、エリカは柔らかい。

「ああ、里美。あたしたまらない。
 里美みたいな子がいるなんて。」エリカは言った。
「あたしも。エリカみたいな人がいるなんて。」

エリカは、里美の体を服の上から撫でまわした。
里美は感じた。
エリカが、里美の太ももを撫でに来たとき、
思わず声が出た。
「エリカ、あたし、感じる。たまらないの。」
「そう?もっと感じさせてあげる。」
「ああ、ああん。」

エリカが撫でる手を休め、黒いセーターを脱いだ。
すると、黒いタンクトップを着ていた。
エリカの方や腕が見えて、里美は、ドキドキとした。
「里美、立って。」エリカが言う。
里美が立つと、エリカは、里美を抱くようにして、
ワンピースの背のファスナーを下した。
ワンピースを脱がす。

里美のスリップは、下の方が、フリルのスカートになっている。

エリカは、里美を横抱きにして、ベッドへ運んだ。
里美は寝かされ、エリカが上にかぶさるように乗って来た。
エリカは、里美の両手首を持って、
それを里美の顔の横に抑えた。
『ああ、動けない。男の子に抑えられているみたい。』
そう思う気持ちが、里美の興奮を高めた。

里美の両手を押さえて、エリカがキスをしてくる。
『ああ、たまらない。エリカがこうしてくれているのね。
 エリカがしてくれてる。』

エリカは、里美の首や、耳や、胸元や、脇の下や、
方々にキスをしてくる。

エリカが、手を離し、里美を強く抱いた。
里美は、窒息しそうだった。
「里美、可愛い。好きにさせて。」エリカが言う。
「ええ。好きにして。」

エリカは、パンストに包まれた里美の脚を、何度も撫でた。
「あああ、エリカ、あたし、感じる。たまらないの。」
「パンストをとるわよ。」
「ええ。」
パンストを脱がされる。
「最後の物を取るわよ。」
「あ、ちょっと恥ずかしい。大きくなってるから。」
「じゃあ、少しずつね。」
エレナは、里美のショーツを少しずつ降ろして行った。
速く降ろしても、同じだったが。

「あ~ん、いや~ん。」と里美は、両手で顔を隠した。
「そんなに大きくなくて、可愛いよ。」とエレナ。
その次に、里美が感じたのは、Pの先に、柔かな粘着だった。
エレナが、里美のPを口の中に入れていた。
「エレナ。口の中に入れてくれてるの?
 ああん、エレナにそんなことされたら、あたし、すぐにイっちゃう。」

里美は、快感がどんどん昇ってくる感じと、
エレナが、そうしてくれているという感激で、
泣きたいほどの幸せ感に包まれていた。

「ああん、エレナ、あたし、幸せ。すぐにイきそう。」
エレナが、口を抜いて、里美の顔の方に来た。
エレナの手が、里美の愛撫を続けている。
「里美。可愛くてたまらない。」
そう言って、キスをした。
里美はうれしくて、エレナを抱きしめた。
「うれしい。エレナにこうされてうれしい。」

そのとき、急に、やってきた。
「エレナ、あたし、イっちゃう。イく。イく。イっちゃう。イっちゃう。」
エレナが急いで、里美のPをくわえた。
「ああん、エレナ、あたし、イく、イく、あああん、イっちゃう・・・・。」
里美は、大きく痙攣した。
そのとき、エレナの口の中に、温かいものを放射した。
エレナは、それを飲み込んだ。

里美は、目を閉じて、眠っているようだった。
エレナは、そっと毛布をかけた。



里美は、眠っていることに気が付いた。
エレナが、パジャマのようなものを着て、
頭を拭いていた。
シャワーに入ったようだ。

「里美も、シャワー浴びてお出で。
 メイクはそのままにしてね。
 あたらしい下着を出しておくから。」
エリカに言われ、里美はシャワーに行った。
上がって体を拭いた。
すると、棚に新しいピンク色の下着があった。
うれしい!と思った。
今度は、自分で履ける。

下着をスリップまで着てリビングに行くと、
前髪のある長い髪の美女が立って笑っていた。
バッチリとメイクを施し、
水色の光沢のあるワンピースを着ている。
胸が開いていて、7分袖。
ピアスをして、胸にネックレス。

「エレナ!わあ、美人。女装したのね。」里美は叫ぶように言った。
「あたし、女なんだから、『女装』って言わないの。」エレナはにこにこと言った。
「わあ、ステキ。美人。感激。」
「これ、里美のお着替え。サイズは合うと思うわ。」

里美の服は、お嬢様風の白いワンピースだった。
ウエストの幅広の帯を背中で結び、大きなリボンができる。

「着ている間に、紅茶を淹れるわね。」

里美は、紅茶を淹れるエレナを見ていた。
女装をしたエレナには、ボーイッシュなところがなかった。
動作、仕草が、エレガントだった。

二人で、テーブルで飲んだ。
「里美、何?あたしを見つめているわ。」
「だって、エレナ、ステキなんだもん。女の人。」
「あたし女よ。でも、女になったときは、女らしくするの。疲れるけどね。
 これ、里美も同じでしょ。」
「うん。そう。服に支配される感じ。」
「あ、そうね。」とエレナは、にっこりした。
「今度は、里美が、ベッドの上で、あたしを気持ちよくするの。」とエレナが言う。
「うん、教えてくれたら、何でもするわ。」
「あたしの体、全部触っていいの。」とエレナ。
「わあ、その言葉、刺激が強すぎるわ。」と里美は手で顔を隠した。
「あ。あたしバージンですからね。奥は、だめよ。」
「わあ、その言葉も、刺激的。」
里美は、また顔を隠した。
心臓がドクドク鳴って来るのだった。

つづく(「エレナをイかせてあげる」)


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江守里美の高校女装ライフ③「黒子の正体エレナ」

少し長くなりました。この物語は、あと2話ほど続けます。
お付き合いくださると、うれしいです。
==================================  

<第3話> 黒子の正体エレナ


皆は、椅子を持って来て、丸くなった。
「今日は、江守里美くんがいるから、自己紹介をしよう。」
リーダーらしき人が言った。

「俺がリーダーの白川涼太(男A)、このサークルは、敬語、丁寧語なしだからね。
 理由は、友達言葉じゃないと、女言葉が出てこないでしょう。
 敬語は色っぽくないからね。俺は、ここでただ一人の男役。」
次は、男2
「俺は、副リーダーの桑田優。男になったり、女の子もやれる。女声も出せる。
 皆さん、これから、よろしくね。」
最後の言葉を、可愛い女声で言ったので、里美は、びっくりした。

「あたしは、隆から隆子になる役をやった、梅田隆。
男から女の子に変身する今日のような劇に一番萌えちゃう。」
次はレナ
「あたしは、神原レナ。本名は、『武史』。根っからの女装子。
かなり女度強いの。それにドMだから、今日みたいな劇は興奮しちゃう。」
次は、原田祐一(里美の友達)
「今、女装してないから、男言葉使うね。
 ただ一人の1年生。女名前は、ユミ。ここにいる里美の友達。
 ぼくも、相当女っぽいんだけど、里美に負けちゃう。
 里美を見たとき、衝撃を受けて、どうしてもここに入ってもらいたかったの。
 ぼくは、家では女装ができないので、ここは救いの場なの。
 じゃあ、次、里美。

「ぼくは、江守里美です。」
即座に「丁寧語なし。」と祐一が言った。
「あ、はい。今日の劇は、興奮しすぎて、もう今くたくた。
 それと、神原さんや・・」
また「名前も呼び捨て。」と祐一が注意。
「じゃあ、レナや隆子みたいに、あたしも、体毛がないの。」
隆子が笑いながら言った。
「あれは、お芝居でのこと。今日のために、剃って来ただけなの。
 里美ちゃん、ほんとだと思ってたんだ。」
「あ、そうだったんだ。」と里美は、少し赤くなった。
「あたしは、体毛少ないけど、少しだけ剃ってるの。」とレナ。
「あ、そうなんだ。」と里美がいって、笑い声がもれた。

里美。
「あたしは、多分、レナと同じくらい女度が高いの。
 今まで、女装する場所がなくて、まだ未経験なの。
 このサークルに入れてくださるなら、入りたい。」
里美が言うと、みんなが大きな拍手をした。

リーダーの涼太が言った。
「エレナ、何黒子の被り下げてんだよ。正体現せよ。」
エレナは、里美の隣だった。
黒のズボン、黒の長袖のセーター。背が、170cmに近い。
「えへへ。」と言って、エレナは、かぶりを取った。
すると、驚くほどの美女である。
スタイリッシュなショートヘアー。
前髪が、まばらに目を隠している。
耳にかかる髪が、左右長さが違う。
それが、美貌と相まって、すごくかっこいい。
ノーメイクである。
椅子には、男の子のように、座っている。

里美は、エレナが、あまりにステキなので、胸がときめいいた。

エレナは言った。
「あたしは、このサークルただ一人の純女。
 レズっ子なんだけどね、純女ちゃんは、なかなかむずかしくてね。
 だから、男の子だけど、女の子でもある女装子ちゃん達のいるここにいるの。
 女装子ちゃんは、お互いあんまりジェラシーしない気がしてる。
 あたし、女だから、劇は一切出ないで、裏方やってる。
 あたし、男になりたいとは思ってないの。
 でも、家に帰ったら、男の服の方が気楽。
 ときどき、思いっきり女になりたいと思ったりもする。
 あ、今、オッパイは、特殊なシャツで、無いように見せてる。
 ちゃんと、Cカップあるから。(みんな少し笑い。)
 ここ以外、クラスでは、メガネかけて、普通に女子生徒やってる。」

全員が終わり、みんなで、大きな拍手をした。

里美が、新入ということで、みんなでカラオケに行くことになった。
レナがそばに来た。
「里美。今日は、オール(お泊り)だって、家に電話した方がいいよ。
 エレナだけが、マンションに一人住まいだから、泊めてもらいな。」
と言った。
「里美、OKだよ。」エレナが言った。
「じゃあ、お願い。」と里美は言って、胸がドキドキした。
美人のエレナのマンションに泊まれるなんて・・。

里美は、「演劇部に入って、歓迎会をやってくれるから、今日は、オール」だと電話した。
部員は、それぞれ、荷物を持って校門をでた。
女役をやった部員は、そのまま女の子の格好をしていた。
男女共学の学校なので、その点は、全く平気だった。

カラオケの大部屋を借りた。
リーダーとエレナ以外、みんな女役をするので、
化粧バックを出して、メイクを始めた。

里美のところに、レナと隆子が来て、
「これから、里美を可愛い女の子にするね。」
と言った。
「ほんと!」と里美は、目を輝かせた。

女の子の下着を着て、白い半袖のミニのワンピース。
レナが、女の子に見えるショーツの履き方を教えてくれた。
肉色のパンスト。黒い靴を履く。
みんな、里美のために用意をしてくれたものだ。

里美は、夢で何度も思い描いた女装を、今実際にしているかと思うと、
感激で胸がいっぱいになった。

メイクに移る。
「わあ、里美は、本当に、髭とかないんだね。」と隆子が言った。
「うん。そうなの。」と里美。
少女っぽいピンク系のメイクをする。
そして、色の淡いセミロングのかつらを被る。
頭に、白い花のついたカチューシャを差す。
ネックレスを着ける。
「里美、どこから見ても、女の子。」と隆子が言った。
「あたし達の中で、一番可愛い。」とレナが言った。

皆は、とっくに女装を終わっていて、里美が終わるのを待っていた。
レナと隆子は、後ろに里美を隠して
「みなさん、里美ちゃんの出来上がりです!」
そう言って、二人は左右に開いて、里美を見せた。

「おおおおおおお。」と声が漏れた。
「可愛い。これは、里美を連れて来たユミ(祐一)の殊勲賞だね。」
とリーダーの涼太が言った。
ユミが出て来た。
「あたしは、こんなふうな女の子になるの。」
「わあ、祐一。可愛い。信じられない。」里美は言った。
副リーダーが来た。
「優よ。これが、あたしの女の子姿。」
「わあ、さっきは男の子だったのに。すごく可愛い。」
里美は言った。

それから、部屋では、食べ物と飲み物を注文し、
食堂になった。
里美のそばには、レナとユミがくっついていた。

「ね、こうやって眺めてみると、男はリーダーだけにみえない?」
レナが言った。
「うん、見える。みんな声も女の子だし。
 エレナは、男の子に見えるかも。」里美は言った。
「身長的に、エレナに釣り合うの、涼太だけなんだけど。」とユミ。
涼太とエレナは、並んで楽しそうに話していた。
「涼太は、エレナの彼になれない。」レナ。
「どうして?」里美。
「エレナは、女装子か女の子じゃなきゃダメだから。」レナ。
「そうなんだ。お似合いなのにね。」里美。

少し、歌って、8時になった。
みんな家に帰るために、女装を落とす。
「里美は、いいのよ。エレナのとこだから。」とレナが言った。

里美とエレナ以外みんな男に戻って、お開きになった。



レナのマンションは、2LDKもあった。
「どうして、高校生が、こんなに広いところに住めるの。」里美は、聞いた。
「うん、親戚の人のマンションなの。
 今、ここに住む人がいなくって、あたしは、留守番として、
 住まわせてもらっているの。」
「そうなんだ。いいなあ。」と里美。

エレナが、ハーブティーを入れてくれた。
キッチンテーブルに座った。

「ねえ、里美は、初女装なのに、どうして、何もかも女の子なの。
 歩き方や、仕草、声、みんな女の子だよ。」
「あ、それはね。あたし、女装できない環境だったから、
 部屋の中では、わざと女の子として振る舞ってたの。
 道を歩くときは、前と後ろを見て、人がいなかったら、
 女の子歩きで歩いたの。
 心の声も、女の子で話してたの。」
「そうなんだ。」
エレナは、そう言った途端、何か、黒いものを里美の顔に投げた。
「キャー、いやん、何?」
と里美はいって、女の子のように身をかばった。

「あはははは。」とエリカは笑った。
「布のコースターよ。里美は、完全に女の子だったわよ。」
「ああん、びっくりした。何かと思っちゃった。」

「まいっちゃうなあ。里美は女の子だよ。
 あたし、里美に男の子を感じない。
 相当可愛い女装子さんでも、そばに行くと、やっぱり男の子って感じるの。
 里美には、それを感じない。」

「里美、ソファーに行こう。」
「うん。」

二人は、ソファーに並んだ。
「里美は、あたしのこと、女の子って感じる。」
「感じる。だって、エレナは美人だし、カッコイイし。」
「里美は、女の子の匂いがするの。すごく不思議。
 それで、さっきから、あたし、くらくらしてるの。
 あたし、基本、女の子好きだから。」
「あたし、女の人好きだから、エレナの横で、胸がドキドキしてる。」
「あたしだって、里美の横でドキドキしてる。」
エレナは、そう言って、里美の肩を抱き、
里美の頬を自分に向け、唇を近づけた。

つづく(次回は、「エレナとの一夜」です。)


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江守里美の高校女装ライフ②「強制女装」

江守里美の高校女装ライフ②「強制女装」


●出演
ルナ(初め出演のセーラー服の女生徒)可愛い花柄のミニのワンピース。163cm。
隆(ルナの彼氏)ジーンズに、セーター。165cm。
男A(涼太) 180cm。
男B(優ゆう) 165cm。
黒子 168cm。

寸劇は続けて行われた。
里美は、もう興奮して、アソコがぱんぱんになってた。

中央にベンチ。
ルナと隆志が、楽しそうに、腕を組んで来る。
男ABが反対から来て、隆と肩をぶつける。
男A「おい、肩ぶつけて、何も言わねーで行くのかよ。」
隆「そっちだって何も言わねーじゃん。」
(ルナ、おろおろしている。)
男B「あれ、お前、女じゃね。(そう隆に言う。)」
隆「何だよ。頭おかしんじゃね。俺のどこが女なんだよ。」
ルナ「隆、もういいから、行こう。」

男B「(隆をそばでジロジロ見て)お前眉細いし、髭が全くねえし、
   女の匂いがするんだよ。女なんじゃね。」
隆「ふざけんじゃね!やってらんないよ。」

男B「待て、あーんしてみて。」
(隆、思わず「あーん」をする。そこへ男Bは、錠剤を1つ入れる。
 錠剤はすぐに溶け、隆は呑み込む。)

男B「今の錠剤で、お前の体は、自由が利かなくなる。
   俺たちの言うことしかできなくなる。」
隆「なんだと。お前ら、そんなもの呑ましたのかよ。
(隆、手足を動かそうとすると、自由が利かない。)

ルナ「何よ。隆に何をしようとするの。」
男A「こいつの、本当の姿を調べるんだよ。

隆「おい、やめてくれよ。俺をどうすんだよ。」
男2人、ニヤニヤしている。

黒子が来て、女の下着から、ワンピースを並べる。

男B「さあ、お前を『女』にするぞ。」

隆は、上半身を脱がされ、胸に、シリコンの乳首付きの乳房を貼られる。
そして、白いブラを当て、背中のホックをかけられる。

隆「なんだよ。女の下着なんか、気持ちわりーよ。」

ルナ「いや~ん、やめて。隆にそんな恰好させないで。」
(と、泣きそうになる。)
男A「裸になると、こいつまるで女だな。」
男B「けっこう柔らかそうだし、肩幅も狭い。首も細くて長い。やっぱり女だな。」
男A「(隆に)ちょっと腕上げてみ。」
隆「俺に、勝手なことすんじゃねえ。」
しかし、男の言うように体が動いてしまう。
隆は、両腕をあげる。

男A(隆の脇の下を触りながら。)「やっぱりこいつ女だよ。脇の下つるつる。
 毎日手入れしてるんだろうよ。」
ルナ「そんなはずないわ。いつも脇に毛があるわ。」
男二人は、ルナの言葉は無視。

隆、ピンクのスリップを着せられ、ズボンを脱がされる。
ピンクのお嬢様風のミニのワンピースを着せられる。
スカートで隠しながら、履いている男物のトランクスを脱がされる。
ピンクのショーツを女の子履き(Pを股の下に回す)する。(このときは、後ろを向いて。)
ピンクのガードルを履く。

隆「ああ、お前ら。後で承知しないぞ。ちくしょー、体が動かねー。」
男A「感謝されると思うぜ。」

男Bが、チェックする。
男B「やっぱり脚の毛も全然なし。
   こいつ、間違いなく女だ。」

ルナ、涙が出てくるのを拭く。

男Bが、化粧箱をもってくる。

男B「メイクは俺に任せてくれ。」
隆「メイクまでするのかよ。」
ベンチに座らせた隆に、男Bは、化粧を施していく。
隆「ああ、やめろー!」
隆は、表情まで、ままにならない。

里美は、ただただ見とれていた。
隆という男の子が、どんどん女の子になっていく。

ファンデーション。長いつけ睫毛。アイメイク。
ここで、隆の男の面影がなくなっていく。
ピンクのチーク。ハイライト。
最後に、ピンクのリップ。

男Aが、ウィッグをもってくる。
淡い色の、セミロングのかつら。
前髪があり、俗に言うプリンセスへアー。
ピンクの花飾りのある、カチューシャを差す。
白い膝上のストッキングを履く。
黒い可愛い靴を履く。
出来上がり。

カツラを被ると、隆は、完全な「女の子」になった。
ルナ「ああん、隆、女の子だったの?あたしのために、男の子になってくれていたのね。」

隆「ルナ、俺、ひでえ姿だろ。嫌いになったりしねーでくれ。」
ルナ「うん。女の子になった隆も、すごく可愛い。」

里美は、興奮してたまらなかった。
第1話でルナが、男の子とわかった衝撃以上に、興奮していた。

男A「隆子ちゃん。心に正直に行こうよ。
   この錠剤を呑むと、真実の心が現れるんだよ。さあ、男かな?女かな?」
男Aは、隆の口を開けさせ、錠剤を放り込む。
隆の錠剤が、口の中で溶けていく。
同時に、初めの錠剤の効き目が切れる。

隆の表情が変わる。
男子の表情が消えて、なよなよした女の子になる。

隆「何か変だわ。あたし、女の子になったの。
  ルナ、あたし、今どうなってるの?」
声が女の子になっている。
ルナ「すごく可愛い女の子になっちゃったの。仕草も表情も女の子。」

隆「鏡を見せて。」
男Aが、姿見を持って来る。

隆「・・あたし女の子・・。やっぱり女の子だったんだわ。
 可愛いかも。あたし、うれしい。」
レナ「うん。とっても可愛い。」

男A「だから、女だって言ったろう。」
男B「そうとういけてるぜ。」

ルナ「ちょっと、スカートの中調べさせて。」
隆が、スカートを上げる。
ルナ「隆、もっこりがないわ。ほんとに女の子だったんだ。」
隆「ルナ。あたし達、女と女?男と女?男と男?」
ルナ「もう、どうでもいいじゃない。心のままに生きるの。」

隆「ルナ、あたし、もう男に戻りたくないの。
  今は、ずっと女の子でいたいって思ってる。」
ルナ「いいわよ、隆子。あたし、女の子も好きだもん。隆子を愛せるわ。」
隆「あたし、レズビアンだから、ルナが好き。」

二人は、抱き合って、キスをする。

男B「女二人で組まれちゃ、もったいないぜ。」
男A「そうだよ。男女のカップルに別れようぜ。」
隆「いいわよ。男の子でも好きだもん。」
ルナ「あたしも、男の子きらいじゃないもん。」

ベンチに2組の男女が並ぶ。
男は、それぞれの女の子とキスをしたり、
ももを撫でたり、スカートの奥に手をやったり。

あん、いや~ん、感じる・・などと言いながら、照明OFF。

里美は、すっかりのぼせてしまっていた。
隣にいる原田祐一が、里美の顔を覗き、
「里美。気に入った?」と聞く。
「祐一。ひょっとして、ぼくがこういうの好きって知ってて、
 今日、呼んだの?」
「まあな。先輩に話したんだ。女の子になったら、ちょうー可愛いくなりそうな男の子がいるって。
 で、先輩達、大乗り気で、今日の寸劇、里美のためにやろうってことになったんだ。
 だから、本当の客は、里美一人。
 里美なら、絶対可愛い女の子になるよ。」
「そうだったんだ。祐一だって、可愛い女の子になるよ。
 背も161cmで一緒だし、女顔だもん。」
「俺、もうここの団員だから。」
「そうだったの?祐一が女の子になるの見たい。」
「俺は、里美の女の子見たいよ。」

二人が話していると、団員のみんながやって来た。
里美も交えて、これから、反省会だという。
里美は、自分はこの劇団にきっと入ることになるだろうと思っていた。


つづく(「黒子の正体エレナ」)


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「江守里美の高校女装ライフ」①

パソコン復旧第1作です。
3話くらいのお話を書きます。読んでくださるとうれしいです。
=================================  

江守里美の高校女装ライフ


江守里美(高校1年、男子)は、男子だが小柄で、顔立ちが女の子のようだった。
実際、里美は、自分が女装すれば、かなり可愛くなるのではないかと思っていた。
ふとしたとき、空想の中で、自分を女の子にして、アソコを大きくさせていた。

高校に入って、2か月、6月のことだ。
クラスで仲良くなった、原田祐一が休み時間に里美のところに来た。
「今日先輩たちが、ちょっとえっちな劇をやるそうなんだけど、行かねえ。」
「えっちなの?」
「ああ、少しだけらしいけど。」
「ただ?」
「ああ、金なんてとられないよ。」

放課後になった。
里美は、祐一に連れられて、2階のその教室に行くと、
暗幕が張られていて、
『あと、5分お待ちください。』
という張り紙があった。

5分が長く思えた。
やがて、先輩の一人が入り口をあけて、
「いいですよ。」と言った。
中は、黒板に向かって、椅子が5、6脚ならんでいた。
誰も座っていない。
客は、里美と祐一だけらしい。

黒板の前が舞台らしく、舞台袖の代わりにパネルが左右にあった。
ブ~~~~とブザーが鳴った。

ライトが付いて、カバンを下げたセーラー服の女の子が左から出て来る。
同時に、背の高い高校生男子が二人歩いてくる。
女の子は、その二人を見ると、視線をそらし、通り過ぎようとする。
高校生Aが、女子の腕を取る。
「ちょっとさあ。俺たちを避けるのかよ。
 俺たち別に不良じゃないぜ。」
「やめて、離して。不良だと思ったわけじゃないわ。」
「お、よくみりゃ、いい女だぜ。ちょっと触らせてもらわねえ?」とBに。
「よし。ここらは、人がいねえぜ。」
「いや、何するの。」
男二人は、女生徒のカバンを取り上げ、一人が、女子の後ろから抱いて、
胸を揉む。

里美は、胸をドキドキさせていた。
女の子が、あんなことをされているのを実際に見たことがない。

(男二人は、女子を客の方に向けている。)
「いや~、何するの。やめて、やめてったら。」
「こいつ、けっこうデケえオッパイしてるぜ。」
女生徒は、必死で逃れようとする。
「じゃあ、俺は、スカートの中を拝ませてもらおおうか。」
男Aは、後ろから、女子のスカートを上げる。
女子は、ガードルを履いている。
「ガードルかよ。防備がいいな。(Bに)ちょっとスカート上げててくれ。」
男は、ガードルの口に指をかけて、ショーツごと一気に下げた。
「いや~!」と女子は叫ぶ。

『うそー?ほんとに見せるの?』
里美は、顔をそむけたくなっていた。

だが、見た。
ガードルとショーツを一気に脱がされた女生徒の股間に、
大きく固くなった「男子の証」があった。

里美は、ガーンと頭を殴られた気がした。
男の人だったんだあ・・。
同時に、女装子の自分にとって、最高の刺激だった。
(一般の男子生徒なら、「なんでえ・・。」と言って帰るところだ。)

「こいつ、女じゃねえよ。男だぜ。」
「男でもいいや。しごいて、いかせてやろう。」
男子Aは、女子のPを愛撫していく。
「いや~ん、いや~ん。許して、許して、いや~ん。」 
と、女子はくり返す。
「おお、どんどん固くなってく。こいつ、感じてるみてーだ。」
「ああ、やめて。お願い。恥ずかしい、恥かしい。」

里美は、もう最高に興奮していた。

やがて、セーラーの女生徒の顔は、うっとりしてくる。
その内、急に、
「ああん、あたし、いく、いく、ああん、いや、いや、いっちゃう・・。」
(女生徒は、手に隠していたイチジク浣腸の水を、Pのところからピューと発射した。)
「ああああ。」と女生徒は、床に崩れて、ライトOFF。


(つづく 次回は、「強制女装」です。)


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PCが直りました!

ご心配をおかけしました。


本日、PCがなんとか直りました。
まだ、方々支障があるのですが、
毎日、記事を投稿することができるくらいになりました。

ブラウザとしていたFirefox が、壊れ、ブラウザをインターネットエクスプレスに替えることで、
大半は解決しました。
後は、ブログ関係の新しいパスワードを取得し、入れないところを、
少しずつ直していく作業があります。

私は、何分、ネット依存症ですので、
この2日間、とてもつらかったです。

皆様にも、ご心配をおかけしてしまいました。
どうも、ありがとうございました。

ラック

今、PCが壊れています

今、私のPCが壊れています。

●アメーバ・ブログの「マイページ」に入れません。
 したがって、投稿ができません。

●アメーバの会員から外れてしまって、
 コメントができません。
 また、メッセージもできません。
 「いいね!」もできません。

●このFC2のブログだけが、生きています。

●アメブロの皆さんに、この内容を伝えることができません。

●このブログで、投稿だけは、していこうと思っています。

PCの致命的失敗をしてしまったことについて

PCでこんなことやらかすのは、私くらいだと思います。

今、記事を投稿できるのは、ここしかなくて、
せめて、ここに来てくださった方に、簡単にお知らせします。

ことの始まりは、私のブログ村へのpingが、届いたはずなのに、
記事の題名が反映されていなかったことなのです。
そこで、調べて、「検索やフォームの入力履歴を記憶させる」のチェックを外してしまいました。
OKを押して、すべてのことが起こりました。

①私の持っているすべてのブログの中に入れなくなりました。
②私が契約しているすべての動画サイトに入れなくなりました。

パスワードやIDの再発行を試みましたが、すべてダメでした。
言わば、私はすべてのブログを退会手続きをしてしまったようなもので、
今までのパスやIDで入ろうとしても、ダメなのでした。

新しいメールアドレスを作り、それで、パスやIDを得て、入れるかなと思いましたが、
私は、新しいブログの管理者になるだけだろうと思います。

今、メアドをつくるのは、難しいですね。
グーグルで、最後に「あなたは意味のないことをしています。」と言って、
拒否されてしまいました。

幸い、FC2のブログだけ、奇跡的に、復旧できましたので、当分ここでやっていきます。
アメブロの方が、これを見てくださるといいのですが。

この記事を投稿します。
ping が飛んでくれますように。


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お知らせとお願い

お知らせとお願い

昨日、私は、パソコンに大変なことをしてしまいました。
あるチェックをはずしてしまい、
そのために、私のすべてのブログの「マイページ」に入れなくなりました。
ブログ村もです。

メルアドやパスワードを新しくすると、別のブログができてしまうようなのです。

奇跡的に、このFC2のブログだけ、入ることができました。
ですから、ここに書いています。

しかし、昨日から、ブログ村のポイントだけ増えているのです。
600ポイントでした。
そこで、バナーとブログ村がつながっているのかもしれないと期待しています。

そこで、お願いです。今日1日だけで、かまいません。
「アメブロ」の方のバナーを押してくださいませんか。
そして、ブログ村のポイントが、600より増えていたら、つながっていることになります。

あつかましいお願いで、申し訳ありません。
どうか、よろしくお願いいたします。

ラック


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ありがとうございました。
ブログ村の私のポイントが620になっていました。
今日で、20ポイントふえていますので、バナーとブログ村とは、つながっていると推察できます。
もう、バナーを押してくださらなくても、けっこうです。

もう、昨日から疲れてしまって、自分にパソコンの知識がないことをつくずく悲しく思いました。
FC2のブログは、コメント機能もおかしくなっていて、
皆様から、コメントもいただけません。

少し休み、元気になったら、また頑張ります。
ありがとうございました。

ラック

私の空白の10日間

「私の空白の10日間」


女装に関係なく、私のことで恐縮です。
読んでくださるとうれしいです。

確か、54歳のときです。
私は、躁鬱病が悪化し、2年間休職をしました。
(2年間も休職をする人はめったになく、重病でした。)

今、考えると、私は、この54歳に至る2年間、ものすごく働きました。
ひどいときは、
夜中の1時とか2時に退社し、家に帰り仮眠をとり、早朝の5時には、出社していました。
こんなの普通ではありません。
私は、躁状態でした。(自分では気が付かないのです。)
案の定、へろへろになり、その後、3か月後、鬱状態になり休職に至りました。

ところが、休職になって家にいると、会社というストレスが消えたためか、
鬱状態が消え、フラット(正常)な状態になりました。
家で、いろんなことをして、楽しみました。
このブログで、私の映像をとったのは、このときです。

しかし、その内、だんだん上がって来てしまい、再び躁状態に突入しました。
妻に、クレジット・カードを預かってもらい、
私は、悪いことをしないように、布団に入りました。
カーテンを引き、
部屋を真っ暗にして、
その中で、じっと動かないようにしました。
しかし、躁が、どんどん上がってきます。

私は、どうしてもじっとしていられないとき、
枕元に置いてあるオモチャのピアノを弾きました。
1本指で、ベートーベンの「喜びの歌」を弾きます。
弾けたら寝る。どこかでつっかえたら、もう一度だけ弾いてもいい。
そんな規則を作り耐えていました。
頭の中が、血流でぱんぱんになる感じがし、壊れそうな恐怖の中にいました。

そんな中、ふっと、私は正常になりました。
電気を点けて、カーテンを開けました。
外のベランダは、11月の柔らかな日差しに満ちていました。
「ああ、気持ちが楽。」と思い、私は、ベランダに座椅子を置いて、
妻に、ホットミルクを作ってもらいました。

「そうだ、英語のグリム童話を和訳しよう。」
と思い、その本を持ってきました。
ホットミルクを飲みながら、私は、英文のグリム童話の行を追っていました。
すると、おかしいのです。
行をたどれないのです。
気が付くと、30分もかかって、英文の3行も訳せていません。
いや、1行も訳せていないのでした。
変だなあ、おかしいなあ・・。
そう思いながら、私は気が遠くなるような感覚を味わいました。

ふと我に返りました。
同じく、ベランダで、ホットミルクを持っています。

私は、部屋の中に入りました。
そして、パソコンを開き、毎日付けている日記のページにいきました。
何か変です。
今日は、「11月8日」のはずでした。
日記も、その日でストップしています。
ところが、パソコンの日付は、「11月17日」となっていました。
うそーと思い、いろいろ調べましたが、今日は、11月17日でした。

階下に降りて、妻に聞きました。
「あなたは、10日間、意識を失っていたのよ。意識がもどったのね。」
と、妻は言いました。
「え?知らないよ。10日間、ぼくは何をしていたの?」
「いろいろしたわ。いろんな人にもなった。」
「ほんと?」

10日間、私は、どうだったのでしょう?
妻は、「聞かない方がいいから。」と絶対教えてくれません。

学校から帰って来た子供たちに聞きました。
二人共、
「お父さんに、絶対言っちゃいけないって、お母さんに言われてる。」
と言います。
「つまり、滅茶苦茶だったの?」と私。
「それも、言っちゃいけないって、言われてる。」
「そう。」と私は、考えました。
一言も言っちゃいけないほど、私は、奇行の数々をしたのでしょう。

せっかく家族が口にせずにいてくれるのだから、
私も、知るのは止めようと思いました。
しかし、相当なことは、やったのでしょう。
1つだけ、心配がありました。
女性人格が出てきたりしてなかっただろうか。
出て来たのなら、
私の、女装や女装願望は、みんなばれたことだろう。
これは、まずいなあと思いました。

病院のお薬は、「鬱病」のものから、「躁鬱病」のものへ、がらりと変わりました。
普通の人なら、呑んで1分も歩けば、倒れてしまうようなお薬を呑んでいました。
そんなお薬を呑んで、平気でいられるのです。

あれから、9年。
家族は、未だにあの話してくれません。
私は、よほど目に余る行いをしたのでしょう。
そして、この9年。
私は、平常です。

私の空白の10日間を耐えてくれた家族に、
私は、大きな感謝をしています。

<おわり>


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家族4人の会話「きゃりー・ぱみゅぱみゅ」の巻

家族4人の会話「きゃりー・ぱみゅぱみゅ」の巻


夕食にて。

私「あのさあ、「こんにゃく ぐにゅぐにゅ」みたいな人いるでしょ。」
息子、娘 「あはははは・・。」
妻「知ってるわ。『きゃりー・ぱにゅぱにゅ』。
  ああん、言えないわ。」
娘「きゃりー・ぱみゅぱみゅ」。「きゃりー」って呼べばいいのよ。
私「『こんにゃく ぐにゅぐにゅ』で、よくわかったね?」
息子「なんとなく、わかるよ。」
私「じゃあさあ、「こんなのでもわかります。」っての考えてくと楽しいんじゃない。
  『スライム べちゃべちゃ』とか、『ケチャップ ぐちゅぐちゅ』とかさ。」
娘「あははは、お父さん、よく思いつくね。
  でも、そんな暇なことするの、お父さんしかいないよ。」
私「楽しくない?」
妻「少し楽しいと思うけど。」

娘「で、その『きゃりー』がどうしたの?」
私「可愛いと思ってさ。」
娘「うん、可愛いね。今、所さんとCMやってるよ。」
息子「ニュー・ハーフの人達に人気だって。」
妻「そうなの?どうしてかしら。」
娘「わかる気がする。少女性があるもの。」
妻「そうっか。『不思議の国のアリス』みたいだしね。」

私「昔はね。ニュー・ハーフさんに断トツ人気は、松田聖子ちゃんだったんだよ。
  あの、はるな愛ちゃんは、聖子ちゃんのそっくりさんで、有名になったんだから。」
娘「昔は、聖子ちゃんの声で歌えたってね。」
私「ぼくは、昔の人だから、見たよ。
 細くて、身振りも、声も全部聖子ちゃんそっくりだった。」
娘「何、歌ってた?」
私「夏の扉。」
娘「ほうほう。」

息子「あのさあ、お父さんが、ニューハーフの人と浮気したら、
  お母さん、許せる?」
妻「そうねえ。女の人と浮気したら、許せないけど、微妙ねえ。」
息子「お父さんは、どう?お母さんが、レズの人と浮気したら。」
私「男と浮気したら、耐えられないけど、レズの人ねえ。微妙かな?」

妻「お父さんは、同性の女友達が、必要なのよ。」
私「え?」(と言って、考え込む。)

『どういう意味?「女友達が必要なら」ならわかる。
 同性の女友達なら、純女さんの友達で、彼女と「同性」なら、
 私は、「女」だということになる。え?え?どういう意味なの?」

私(意味を聞き返すのが怖くて、スルー。
  なぜか、子供たちも、スルー。3人の秘密があるのだろうか?」

息子「あのさあ、池袋に『乙女ロード』ってあるけど、あれ何?」
(話題を変える、ナイスな息子)
娘「あたしは行ったけどね。美少年同士の同性愛コミックってあるじゃない。
  それ専門の本屋さんが、ずらりと並んでいるところ。
  それから、ちょっとえっちな同人誌があるかな。」
息子「そういうところだったの?
   じゃあ、ベビーとかロリの恰好した女の子がいるわけじゃないんだ。」

娘「来る人は、まず女性。アラサーくらいの人が主流。腕付き、車付のスーツケースで来る。
  たくさん買うからね。」
妻「美少年の同性愛コミックって、本屋さんにたくさんあるけど、あれ、なあに?」
娘「買ってる女性が、取材されてたけど、ファンにとっては『夢』とか『メルヘン』なんだって。」
妻「あたしは、とくに読みたいって思わないけど。」
息子「俺も。」
娘「あたしも。お父さんは。」
私「2冊買って読んでみたけどね。」
娘「2冊も買ったの!」
私「い、一応ね。1冊じゃ判断できないから。」
娘「で?」
私「3冊目は買わなかったよ。」
娘「それで、いいわよ。お父さん、とんでもないもの、買って読んでるからな。」

息子「同人誌も買ったの?」
私「あれは、古本屋で、ちょっと見た。」
娘「どんなだった?」
私「人気アニメのヒロインたちの、パロディーが多かった。」
娘「例えば?」
私「あの頃は、らんま1/2とか、セラームーンだね。」
娘「例えば、どんなふうにパロってるの?
私「らんまが、男に戻れなくなって、少女のまま、
  恋人と決闘する。で、負ける。
  恋人は、死にゆくらんまを抱いて泣く。
  『ほんとは、らんまが好きだったんだ。』
  『あたしも…。』 
  こんなんだね。」

娘「よく覚えてんじゃん。こりゃ、かなり読んでるな。」
息子「セーラームーンは?」
私「それ、言えない。えっちなの多いから。」
息子「同人誌って、えっち系なの。」
私「あんまり読んでないから、わかんない。はい、お仕舞い。」

3人の、疑い深げな目。
しまった、しゃべり過ぎたと思う私。


<おわり>


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再投稿・スーパー洋子・出版社編④「洋子の勇気づけ」最終回

<第4話>「洋子の勇気づけ」最終回


これで、最終回です。
最後まで、読んでくださり、ありがとうございました。
明日から、どうしよう・・・・。

============================

<第4話>最終回


洋子は、希来里のその言葉を真っ直ぐに受け止めた。

洋子は、静かに言った。
「希来里さんが、いくらひねくれようと、
 いくら傲慢になろうとしても、
 本質は隠せません。
 あなたは、愛情を込めて、あの草書の原稿を書きました。
 ワープロの時代の中で、愛する処女作の原稿は、手書きにしたかった。
 手書きなら、日本語で一番美しいと思える草書にされた。
 それは、出版社への嫌味なんかで書いたのではありません。

 作品にご自分の思いの丈を盛り込み、1枚1枚原稿を袋に折って、
 穴をあけ、紐で閉じ、心を込めて製本しました。
 その本は、希来里さんの『心』そのものです。

 だから、さっき私に4冊をほうり投げたとき、
 希来里さんは、身を切られる思いだったと思います。

 字は、書くその人を表します。
 希来里さんの草書は、貴賓があり、美しく、優しい。
 それが、希来里さんの本質ではないかと思います。

 本物の女の子になれないという悔しさや劣等感を、
 希来里さんは、医学部へ入ることで乗り越えようとなさった。
 自分と同じような境遇の人のために、
 医者として、または研究者として尽くそうと思われたのではないでしょうか。
 これは、気高い志だと思います。」

「倉田さんのようなすごい方が、そう言ってくださるの?」
希来里は言った。
「はい、そう思います。」
と洋子は言った。

「あたしは、自己嫌悪に苛まれて、それが辛くてならなかった。
 だから、いろんなところで、わざと生意気に振る舞ったの。
 その度、散々に嫌われ、けなされ、罵倒されもした。
 でも、それが自分への罰だと考えたの。
 救いようのない傲慢な自分への罰だと思っていたの。
 私はたくさん罰を受けるべきだって思っていたの。」
そう、希来里は言った。

「もう、罰はいりません。」と洋子は言った。
「もし、あたしが生意気を止めさえすれば、今のあたしでいいのかしら。」
「あなたは、ステキな方だと思います。」
「ありがとう。」そういって希来里は、目を伏せた。

そのとき、隣のブースの菊模様のガラスの仕切りから、
一人が立って、顔を見せた。
昨日希来里の相手をした、沢井啓太だった。
啓太は、ブースを回って、希来里と洋子の横に来た。
泣いた跡があり、目を赤くしていた。

「盗み聞きしました。ごめんなさい。
 希来里さんに腹を立てていて、今日、倉田さんにどう負かされるかと、
 それを聞きたくて隣にいました。
 そしたら、希来里さんの苦しみがたくさんわかって、
 昨日オフィスの人たちに、
 あなたのことを散々に悪く言ってしまったことを心から後悔しました。
 ごめんなさい。この通りです。」
沢井は、立ったまま、涙を浮かべて、深々と希来里に頭を下げた。

希来里は、沢井の前に立って、
「あたしは、言われて当然な生意気な言動をしました。
 全部あたしがいけなかったことです。
 どうか、謝ったりしないでください。
 あたしこそ、生意気をして、ごめんなさい。」
そう言って頭を下げた。

「まあまあ、お二人とも座って。」
と洋子は、二人を座らせた。
沢井が、洋子の横に来た。

「えーと、草書体が、活字体になったところで、
 沢井君、どう?これから先は、また沢井君が担当したら?
(希来里に向かって)
 沢井君ね、若いけど優秀な校正者であり、編集者でもあるんですよ。
 希来里さんの本作は、プロも唸らせるトリックが出てくるし、
 自費出版ではなく、企画出版にできるかもしれない。
 そうしたら、100万部突破も夢ではないわ。」
と洋子は言った。

「それは、すごい。希来里さん、私は、倉田先輩の遠く足元にも及ばないぺーぺーだけど、
 ガッツだけは負けません。担当にさせていただけますか。」と沢井は聞いた。
希来里は、にっこりして、
「もちろんです。あたしをミリオンセラー作家にしてください。」
と笑った。
「がんばりましょう!」と沢井。
「はい。がんばります!」と希来里。
洋子は、にこにことしていた。

家に帰った希来里は、金髪のかつらをとり、
メイクを落とし、
肩までの黒髪を整えて、
清楚なワンピースに着替えた。
そして、早速洋子の7つの意見書をパソコンに開いた。
真っ先に7番目・最後の意見書を見た。
こう書いてあった。

<意見7>
魅力的な天才少女キャリーは、殺人をしますが、そこを、
どうしても人殺しができなかった…と変えては、どうでしょうか?
キャリーの人柄を考えると、人殺しをさせたくはありません。
(私には、キャリーとキラリさんが、重なって見えるのです。字が2つも一致。)
見事な完全犯罪の一歩手前で、殺人を断念します。
その代わり、名探偵Xが、キャリー少年のお姉さんの殺害者を暴いてくれます。
こんなのどうですか?
次作は、「女装子・名探偵キャリー」なんて、いいかも(笑)?



希来里は思った。
あのコーヒーが来たときに、倉田さんは、すでにここまで考えていたんだ…。

「すごいなあ…。」
希来里はにっこりして、洋子の可愛い顔を思い浮かべた。



<おわり>


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再投稿・スーパー洋子・出版社編③「洋子・希来里を推理する」

<第3話>
スーパー洋子・出版社編③「洋子・希来里を推理する」

女装場面が、ほとんどないまま書いてきました。
今日は、少しだけ、関連の場面があります。
次回、最終回です。読んでくださるとうれしいです。

=============================

洋子は説明を始めた。
(このときばかりは、希来里は、洋子を真っ直ぐに見ていた。)
「犯人は、イギリス人の美少女キャリーですよね。
 しかし、美少女キャリーは、実は男の子であり、女装をして、
 姉を殺した人物の命を狙おうとしています。

 問題は、名探偵Xが、キャリーは男の子ではないかと疑う場面です。
 湖畔にただ一軒のコンビニがあり、男女共用のトイレがあります。
 そのトイレに、偶然、キャリーの次に、名探偵Xが順番を待っています。
 キャリーの後にトイレの個室に入ったXは、便器の外蓋と便座が、
 2つとも上がっているのを見ます
 そして、キャリーが立って用を足したのではないかと疑います。
 つまり、キャリーは男の子だと。
 重要な場面ですよね。」
洋子は、そこで切った。

「うん、そう。そこ大事なの。」と希来里は言った。

「私は、ここに無理があると思いました。
 キャリー少年は、目的のためにいやいや女装をしているのではなく、
 もとから、女の子になりたいという願望を持った少年です。
 それが、前半に、さりげなく伏線として張られています。

 では、考えてみてください。
 女装願望のある少年キャリーが、女装をしているとき、
 個室で誰ものぞいてはいなくても、
 立ってトイレを済ますでしょうか?

 殺人計画をしているとはいえ、
 女装が嬉しく、身も心も女の子気分でいることでしょう。
 ならば、キャリーは、女の子のように便座に座り、ビデがあればそれも使い、
 そして、最後にペーパーも使うと思います。それが、自然です。

 だから、Xが入ったとき、便座も上がっていたというのは、とても不自然です。
 可能性としては、キャリーが、次の男の人(X)のために、
 便座を上げておいてあげた。
 でも、これは、もっと不自然ですよね。
 次の人のことを思うのなら、『外蓋を閉じる』が正解です。」

洋子は言い終えた。

「そうかあ、その通りよね。座ってやると思う。それが、女装子の心理だもの。
 どうして、気が付かなかったんだろう。」
希来里は、椅子に沈み込んで、そう言った。

「倉田さんは、あのスピードで読んで、
 信じられない速さでキーを打ち、
 そして、今みたいな推理の稚拙なところを見抜き、
 意見書を書いた。7つも。信じられない。」

希来里は、そう言って、ぼうっと考え込んでしまった。
その時の希来里は、来た時の希来里とは、まるで違っていた。

洋子は明るく言った。
「あたしが、この名探偵ミスターXの真似をしてみてもいいですか。」
「ええ、どうぞ。」
と希来里は言って、身を正した。
(希来里の口調が変わったと、洋子は思った。『うん』から『ええ』。)

洋子は、少しほほ笑んで言った。
「ハードカバーの1ページの字数ですが、希来里さんは、
 縦42文字、1ページ17行と指定されるお積りではありませんか。」

「どうして、それがわかるの!!」
と希来里は、ビクンと背を伸ばし、今までで一番驚いたという表情を見せた。

「これは、偶然私がワープロに、その字数で入力していたのです。
 これは、わりとバランスのいい字数として、よく使われますので。
 ページを打ち込みながら、おもしろいことに気が付きました。
 希来里さんは、この小説の中に、遊びなのか、それとも切実な願いとして、
 『隠し文』をちりばめられましたね。」

「それが、わかったの?」希来里は早口で言い、洋子を見つめた。
「はい。各ページの1番末の行の最後の文字1つ。
 あるページから順に、その位置の文字を拾って並べていくと、ある文になっていました。
 詳しくは、56ページから74ページまでの、19の文字です。」
「読んだの?」
「もちろん。」
洋子は、身を乗り出して、小さな声で言った。
『あたしはほんもののおんなのこになりたい』。

希来里は、背を伸ばし、目を大きく開いて洋子を見た。
洋子は、言った。
「ミスターXが、キャリーが男の子だと気づいたように、
 希来里さんも、読者に希来里さんの切実な思いに気づいて欲しかった。
 気づく人は、めったにいないでしょうけど、
 希来里さんは、その切なる願いを、小説の中に織り込みたかった。」

希来里は、背を伸ばしたまま、うなずいた。
そして、一筋、涙を頬に流した。

「まさか、気がつかれるとは、思わなかった。
 私は、頭はずば抜けてよかったけれど、虚弱な男の子だったの。
 友達が一人もできなかった。
 私は、頭のいいことを鼻にかけ、生意気だったのだと思う。

 生まれたときから、なぜか女の子になりたいと思っていたの。
 中学のとき、こっそり姉の服を着た。
 そしたら、ものすごく可愛い女の子になれたの。
 髪も伸ばしていたし。
 その女の子に、キラリって名前をつけた。
 あたしの友達は、キラリ一人だった。

 あたしは、医学的な方法で、
 キラリを限りなく女の子の体に近づけた。
 でも、近づけば近づくほど、
 本物の女の子に届かない部分が、悲しく思われ、劣等感を抱いた。

 男のあたしは、頭がいいと優越感に浸り、生意気になり、傲慢になり、
 女のキラリは、本物の女の子を見ては、羨み、妬み、そして劣等感に苦しんだ。
 この二つの感情の間で、今のあたしのような、生意気で、ねじくれ、
 ひねくれた、どうしようもなくネガティブな人格が、形成されてしまった。

 あたしは、頭なんかよくなくていい。
 ふつうの本物の女の子になりたかった。」

希来里は、うつむいて、ぽろぽろと涙をこぼした。


つづく


■次回予告■

次回、最終回です。
洋子は、傷心の希来里を勇気づけます。


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再投稿・スーパー洋子・出版社編②「圧倒される天才少女」

スーパー洋子・出版社編②「圧倒される天才少女」


洋子が今手にしているのは、その生意気な娘、白石希来里(きらり)の推理小説、
「猫の目は闇に光る」の第1巻だった。
原稿用紙100枚を、袋とじして穴をあけ紐で結び、本にしてある。
かなり丁寧であり、投げやりな原稿ではない。
洋子は、希来里に対し、沢井が言うほどの悪い印象は持たなかった。

白石希来里は、明日、残りの2巻から5巻を持ってくるという。
洋子は、手にある第1巻を、パラパラパラと見た。
「なるほど、知的でおもしろそうな展開。
 さすが、IQ200。」と洋子は思った。



翌日、洋子は、よく充電された小型のパソコンを持って、
1階のブースで白石希来里を待った。
出版社の1階は、自費出版の客と編集者が応接する場であり、
会社のイメージをよくするために、特別に内装を凝らしてある。
受付嬢の2人は、超美人。
客と打ち合わせをしていると、美人の受付嬢のどちらかが、
コーヒーなどを持ってきてくれる。

洋子が待っていると、受付嬢が、
「白石さんが、お見えです。」と言いに来た。
洋子は、「はい。」と言って、玄関に白石希来里を出迎えに行った。
希来里は、昨日の沢井の言葉通り、金髪のカールを、頭からたくさん垂らし、
髪にたくさんの小さなリボンをつけていた。
服は、人形のようなドール服だった。
その服装に似合わず、ガムを噛んでいた。
顔立ちはとても可愛かった。
これは、誰が見ても、T大の医学部の学生とは、思わない。

「お待ちしていました。どうぞ。」と洋子が言うと、
「うん。」と希来里は子供のように言った。

ブースに案内して、希来里と対面に座った。
希来里は、斜めを向いて座り、腕をソファーの背に乗せていた。
かなり、お行儀が悪い。
洋子は名を名乗り、名刺を出した。
希来里は、名刺を見もしなかった。

洋子は、UBSメモリーを差したパソコンを開いた。

「今日は、2巻から5巻までお持ちくださいましたか。」と洋子。
「うん。」とまた言って、希来里は、原稿用紙100枚を袋とじにして、
紐で本にした4冊を、乱暴にもポンとデスクにほうった。
「少し、乱暴ですね。」と洋子は言った。
「いいの。ちゃっちい推理小説だから。」と希来里は言った。
始終、ガムを噛みながら、ぶすっとした顔をしている。
横を向いているが、ちらちらとは、洋子を見ていた。

「拝見します。」と言って、洋子は、2巻目を、パラパラパラとめくり、
5巻まで、30秒程でパラパラとめくった。
これで、洋子は、物語の全文を記憶した。

「少々お待ちください。」
と洋子は言って、希来里の前で、猛烈なスピードで、キーボードを打ち始めた。
その速さは、ピアノの32分音符を連打するごとくで、
指の動きが目に見えない。

希来里は、初めてまともに洋子に目をやり、洋子の指を見ていた。
どうも、感心しているようである。
打ちながら、洋子は、
「今、飲み物を伺いに来ますので、少しお待ちください。」
とにこやかに希来里を見て言った。
その間も、指は動いている。

やがて、飲み物のお伺いが来て、希来里も洋子もコーヒーをたのんだ。

「飲み物が来るまで、もう少しだけお待ちくださいね。」
と洋子は言い、少し経って、洋子は、打ち終えた。
そして、パソコンの蓋を閉じた。
洋子は、この時、草書体で書かれた白石希来里の原稿を、すべて校正を終えて、
パソコン本体とUSBメモリーの中に、記憶し終えていたのだった。

コーヒーが来ると、希来里は、感心にもティッシュを取り出し、
ガムをそれに包んで、バッグの中に入れた。
洋子はしっかりとそれを見た。

コーヒーを飲みながら、
「白石希来里さんは、天才だって、編集の者が自慢していましたよ。」
と洋子は言った。
「たいしたことないわ。IQ200って、ただそれだけのことよ。」
本気で言っているなら、たいしたものだと洋子は思った。

「希来里さんは、可愛い方ですね。
 そのファッションもとってもお似合いです。」
と洋子は言った。
「うん。」
と希来里は、気のない返事をした。

洋子は、本題に入っていった。
「希来里さんの推理小説ですが、とても斬新で知的な作品だと思いました。」
それを、聞いて、希来里は、「え?」と声を漏らした。
(いままでのぶっきら棒を忘れたかのごとくに。)
「いつ読んだの?まだ、読んでないじゃない。」
と、初めて洋子に体を向けた。
「さっき、拝見しました。」

「え?じゃあ、あのパラパラっと見たとき?」
「はい。」
「うそ。草書体よ。あんなに早く読めるわけがない。」
「何体でも同じです。正しく崩された文字なら、等しく読めます。
 希来里さんの字はお手本のような綺麗な草書でしたので、するすると読めました。」
希来里は、さすがにぽかんと口を開けた。
洋子は、USBメモリーを抜いて、
それを、希来里に差し出した。

「これが、第一校正です。私は、下っ端ですので、これから、
 第二校正を近藤、第三校正を坂田がします。」
「ま、まってよ。」と希来里はあわてたように言った。
「あたしの原稿を活字入力し、さらに校正したのが、
 このメモリーの中にすでにあるっていうの?
 うそ?何時やったの?」

「さっき、私は、必死にキーを叩いていたじゃないですか。」
「あれが、そうだったの?原稿見てなかったじゃない。」
「あたしは、一度読んだものは、全文暗記します。」
「うそ・・・。」希来里は乗り出していた体を、椅子に沈めた。

希来里は、何やら考えながら、コーヒーを飲んでいた。

「希来里さんは、あの原稿が読めて、校正ができる者とご指定でしたので、
 沢井に代わり、私倉田が参りました。」
「あなた、どういう人なの?」
「沢井より1年先輩である者です。」
と洋子は答えた。

「本題ですが。」と洋子は始めた。
「原稿には、56か所の誤字があり、27か所の脱字がありましたので、
 そこは、直して赤字にしてあります。
 また、文章表現を直した方がいいと思われるところは、
 原文の横に、青でよりよいと思われる文を並べておきました。
 これは、希来里さんが、比較して、お選びください。

 あと、点、円、会話文のカギかっこ、
 そして、段落取り等は、一般の文のように、直しておきました。

 また、推理小説として、条件不足と思われるところが、
 全体に7か所ありましたので、そこも、末に意見書を添えました。
 この7か所が克服されないかぎり、
 この小説は、最後に犯人を1人に特定できないと思いました。
 犯人は、1人なのですよね。」
洋子は言った。

希来里は、驚きの表情をして、洋子を見つめっぱなしだった。

「そう、1人。そのつもりで書いたの。
 例えば、どこが変だったの。」
希来里は力なくたずねた。

希来里は、洋子の圧倒的な能力を目の前にして、
IQ200というプライドが、ガラガラと崩れていくのを自覚していた。


つづく

■次回予告■

推理のミスを指摘していく中で、
今度は、洋子が希来里を推理します。


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再投稿・スーパー洋子・出版社編①「生意気な天才少女」

書くことが見つからず、過去の作品を再投稿します。
一度お読みになった方は、2度目となりますが、
読んでくだされば、うれしいです。

全4話です。その間に、英気を養えるといいのですが。

物語は、洋子の一番の原点である、出版社の校正員として始まります。
今度の相手は、IQ200という天才娘です。

==========================

<スーパー洋子とは>

スーパー洋子は、未来社会から送られた高機能サイボーグです。
高い知能と運動能力を搭載しています。
普段は、出版社のさえない校正員・倉田洋次として過ごし、
使命があると、トイレの個室を通じて、スーパー洋子に変身します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

≪物語≫

倉田洋次の三栄出版社は、プロ作家の出版をやっているが、
アマチュアの人達の自費出版も受け付けている。
自費出版担当者の10のデスクは、隣にある。

洋次は、鬼の上司、近藤百合子に毎日しごかれ、
胃の痛む日が続いていた。
「ああ、やっぱり、トイレ行こう。」
と席を立った。
隣の大秀才と言われている後輩の坂田郁夫が、
「今なら、百合子さん、いませんよ。」と言った。
「そうお、じゃあ。」
洋次は急いでトイレに行った。
個室に入り、休むのが目的である。

休むのも、もうこれ以上無理と思って、個室から出ると、
そこは、女子トイレ、洋次は「洋子」に変身している。
鏡を見て、とぼけた顔だなあといつも思う。
洋次は、175cm背があるが、洋子は155cm。
少女のようなおかっぱの髪をしていて、色気などありはしない。
ただ、可愛いことは可愛い。

洋子は、いつもの癖、息で前髪をふーと吹き飛ばした。
『変身したということは、また、厄介な問題が起こったかな。』
そう思いながら、洋次のデスクに戻ってきた。

洋次が洋子になっても、座敷童のようにみんなは、不思議がらない。

そのとき、自費出版部の方で、沢井啓太という若い社員が、
ストレスを噴射するかのごとく、怒りながら帰って来た。
「もう、我慢できない。あいつ自分を何だと思ってるんだ。
 小娘が。アタシは、天才だって?ふざけるな。
 大体、原稿用紙に、筆の草書体で書いてくる非常識があっていいものかよ。」

みんなが集まって来た。
鬼の上司百合子もいた。
もちろん、洋子も坂田と見に行った。

原稿を見て、百合子が、
「わあ、何これ。ミミズが這ったような文字じゃない。」
と言った。
「そうなんですよ。」と沢井が言った。
「平安時代じゃあるまいし、『、』も『。』もない。
 もちろん段落もなし。おまけに濁音のちょんちょんもなし。
 『し』だか、『じ』だかわからない。
 原稿用紙に隙間なくお経のように書いてあるでしょ。
 ふざけるなと言いたい。」沢井は言った。

「相手は、どんな子?」と誰かが聞いた。
「19歳の女の子。天下のT大の医学部だって。
 だけど、金髪のロリータ系っていうの?カールの髪が頭からどっさり垂れてる。
 服も、ベビーファッションだか、ロリータだかわからないけど、
 とにかく変な女。
 で、言うことがチョー生意気。

 俺、どうして、こんな草書体で書いたのかって聞いたんですよ。
 そしたら、何て言ったと思います?」と沢井はいう。
「わからないわ。何ていったの。」と誰かが聞く。

「それがですよ。『アタシは天才なの。
 アタシは、草書が日本の書体で一番美しいと思うの。
 だから、草書で書いた。
 こんな字でも理解して、校正してくれる出版社に、
 出版をお願いしたいの。
 それができない出版社は、三流だと思う。』
 そう言うんですよ。」
と沢井。

百合子がむかっとした顔を露わにして言った。
「まあ、なんだっての?生意気、極まりないわ。
 腹立つわあ。じゃあ、受けて立とうじゃないの。
 わが社で、きっちり校正してやろうじゃない?」

「悔しいけど、俺には無理っす。タイトルも読めない。」
沢井が言った。
「じゃあ、わが社の天才、坂田くんならできるんじゃない。」と百合子。
「嫌ですよ。俺、草書体なんて、見たくもないです。一応読めますけどね。
 俺IQ180ですけど、その天才さんは、なんて言ってました。」
と坂田は聞いた。
「自分は、IQ200しかないって、謙遜してました。」と沢井。
「何ぃ?謙遜?もう、絶対に許せん!」と百合子の怒りは沸騰した。
「俺、だめ。そんな女の子まっぴらです。」と坂田は言った。

「じゃあ、最後の切り札。洋子ちゃんしかいないわ。
 ただし、スーパーモードの洋子ちゃんじゃなきゃダメだけど。」
と百合子。

みんなが、洋子を見た。

「あたし?いやですよ。そんな変な女の子。」と洋子はいやいやをした。
「洋子ちゃん、この第一巻のタイトル、なんて書いてあるの?」
百合子は、さりげなく振った。

「『猫の目は闇に光る』ですけどね。」と洋子はつい言ってしまった。

「わあ、洋子ちゃん、今、スーパーモードじゃない。
 これで決まり。沢井くん、その子は、洋子ちゃんにまかせなさい。」
と百合子は言った。
「わあ、助かったあ。洋子先輩、お願いします。」
と、いうことで、その生意気極まりない天才少女を洋子が担当することになった。

「T大の医学部ってすごいの?」と洋子は隣の坂田に聞いた。
「まず、普通じゃないですね。
 でも、いくらIQ200でも、先輩には、到底及ばないです。」と坂田。
「ほんと?なら、安心だけど。」と洋子。
「先輩ほど恐ろしい人は、この世にいませんよ。」
そう言って、坂田は笑った。

洋子は、原稿の表紙だけをめくってみた。
すると、ほぼ原稿用紙のマスに従い、
細い筆で、見事に美しい草書体で書かれてある。
「ふ~ん。やっぱりこの子、普通じゃないかも・・。」
洋子はそう思った。


つづく

■次回予告■

洋子、生意気な天才娘と対面です。


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「ISとしての私の成長記」

「ISとしての私の成長記」

昨日は、私の一般的な成長記について書きましたが、
今回は、「ISとしての成長記」を綴ります。
内容が重なるところも多いかと思いますが、ご容赦くださいませ。

IS(性の発達障害)といっても、60種類ほどあり、
また、その1つをとっても、様々な個人差があります。
人には46組の染色体がありますが、その23番目の染色体ペアが、
性を形作る働きをもっています。
それは、男性の成長を司るY染色体と、女性を司るX染色体があります。
組み合わせで、XYなら男子、XXなら女子になります。
私は、その組み合わせが、XXYだと言われました。
46組の染色体のたった1組で、女性を司る染色体が1つ多い。
たったそれだけなのです。

そのために、男性機能は正常ですが、体の他の部分は、女性的に成長します。
(同じ疾患を持つ人でも、子供ができ、全く正常に一生を送る人もいます。)
これは、学術的論文ではありませんので、仮に「KF症候群」と呼びます。

KF症候群は、ふつう成長期にあらわれるのですが、
私の場合幼児のときからあったように思います。
私は、女装癖がこの頃からあり、髪をおかっぱに伸ばしていました。
このとき裸になると、女の子のように、お腹がぽこんと出て、お尻もぽこんと出ていたことです。
これだけで、けっこう女の子に見えるらしく、
お風呂から上がって、裸で髪を拭いていたりすると、まるで、女の子だったそうです。

小学校に入りました。
声はとても高く、「女みてえ」とよくからかわれました。
KF症候群の特徴として、腕、脚、首などが長く、
首が細く長いことが、私をより女の子に見せていました。
運動が苦手で、臆病で、男子の遊びに入れませんでした。
幸いなことに、性格が明るく、前向きだったので、
ほとんど、いじめのような目に合いませんでした。

女の子と遊ぶことが多く、女の子は、私のことを、
ほとんど、同性と見ていたようでした。
私は、自分は男だという意識ははっきり持っていました。
そして、女の子とばかり遊んでいましたので、
どんな女の子とでも、平気でおしゃべりができました。

一方、男子とでは、放課後1対1で遊ぶことがほとんどでした。
私は、自分のことを「俺」と呼ぶことができませんでした。
「ぼく」としか言えませんでした。
私と遊ぶ男子は、普段はみんな「俺」でしたが、
私と二人で遊ぶときは、みんな自分を「ぼく」と呼ぶのです。
私は、それが、とても不思議でした。

後から知ったことですが、男子たちは、私を「半分女の子」と
思っていたそうです。硬派な男子は、女の子となどとても2人で遊びません。
私は、男なので、私となら、二人で遊べました。
私は、どうやら、悪く言えば、「女の子の代用品」
善く言えば、「天使」だったそうです。(以上、40歳のクラス会で聞きました。)

中学になって、私は、身長が159cmでとまりました。
この3年間で、私の体は、後ろから見ると「まるで女子」だったのです。
しかし、男女の体形の違いなど知らなかった私は、「知らぬが仏」でした。
KF症候群のお蔭で、脚が長かったことと、
首も長かったのですが、なで肩ではなかったので、
肩バッドの入った学生服を着ると、なんとか男に見えました。

この頃、合気道に励んでいましたが、私の筋肉は女性の筋肉であったらしく、
いくら稽古をしても、筋肉質になりませんでした。

水泳のときだけは、みじめでした。
好きな女の子がいたので、自分の女のような体を見られるのが辛かったです。
水着の男はどうして上半身裸なのだと恨めしく思いました。

高校に入り、男女の体の違いを知った私は、打ちのめされました。
自分が女性体型だということは、相当なショックでした。
私は、そのうち、乳房が大きくなってくるのではないかという恐怖に、
日々、さらされるようになりました。
しかし、私には、「女装願望」という強い味方がありました。
「女みたいな体という劣等感」と「女の子になれる体という喜び」。
この2つが、毎日シーソーのように、上下していました。

声も悩みました。
クラスメイトは、慣れていてよいのですが、外に行くのが嫌でした。
「ねえ、あの人男?」という声が一番聞きたくないものでした。
ですから、休み時間は、出来るだけ教室にいて勉強していました。
合気道をしていたためでもあるのですが、
みんなから「ガリ勉」と思われていました。

高校生活最後のとき、私は、自分を乗り越えるために、
1500人を前に、学園祭の劇をしました。
凄腕の演出家である女子がいて、私を女生徒役で、主役をさせてくれました。
この劇は大成功に終わり、私は、学校中の人気を得て、
女みたいな男子という劣等感を乗り越えました。

学生以降は、自叙伝に書きましたので、割愛いたします。



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エッセイ「私の女装成長記」

「私の女装成長記」


●5、6歳の頃、私はすでに女装願望がありました。
 夜寝るときに、赤いスカートを履きたいなと思っていました。
 私にとって、女の子になるとは、スカートを履くことが全てでした。
 髪の毛は、その頃から、長くしていたので、髪は気になりませんでした。
 この頃、すでに、女装の妄想をすると、性的興奮がありました。

●小学校の1、2年になると、三つ編みをした女の子や、
 ツインテールにした女の子がいて、長い髪の女の子になりたいと
 思うようになりました。

●小学校の4年生になったとき、臨海学校がありました。
 そのとき、風呂上がりの女の子は、髪をアップにして浴衣を着ていました。
 それが、女の子らしくて、自分もアップにしたいなあと思いました。
 そして、女らしい所作にも、思いが及ぶようになりました。

●5年生の時、女の子達が、寄ってたかって、私に女の子の服を着せてくれました。
 頭にカチューシャをして、私は、生まれて初めて、全身女の子になったと思うことができ、
 幸せでした。

●中学2年のとき、私は好きな女の子がいました。
 好きな女の子に対して、男らしくなりたいと思う自分と、女装願望の自分とがいて、
 葛藤がありました。筋トレとか、ダッシュとかやったりしました。
 でも、私に筋肉は付きませんでした。
 私は男らしい自分をあきらめました。その女の子はずっと好きでしたが。
 胸が膨らむということが、女の子の象徴に思えて来て、
 ブラをして中に物を詰めると、すごく興奮するようになりました。
 私は、夏用のセーラー服と、体育のブルマー姿が、
 女装の原点と思えるようになりました。

●高校のとき、ずっと好きだった女の子がいましたが、片想いでした。
 その頃、保健体育の授業で、男女の体の違いを習いました。
 そのとき、私は、初めて知りました。
 女子の方がお尻が大きく、このために、ウエストラインが、
 男子より、5~7cm高い位置にあることなど。
 顔も、男子の額は絶壁ですが、女の子は丸い。
 アゴの骨格の違い。首が細い。
 そんなことをならって、
『女装は、服だけじゃいけないんだなあ。』と思いました。

私は、ISで、男女の体の違いを知るほどに、
自分の体は、女性体型であることがわかりました。
声ですが、中学の時は、変声期が遅い・・で何とか通っていましたが、
高校になると、その言い訳が、さすがに効きませんでした。
いつまで、たっても女声でした。よく、からかわれました。
電話をかけると、ほぼ100%、女の子に間違われました。

女装には、全てが有利でした。
しかし、思春期の若者としては、これはかなり悩みが深刻でした。
好きだった女の子は、どうやら男らしいタイプが好きらしく、
生れて初めて、男らしい男子へのジェラシーに苦しみました。
(それまでは、幸運にも、ジェラシーを知りませんでした。)
私は、この悩みを克服するために、勉強と合気道に没頭しました。
高校になると、母や姉の下着や服をこっそりとは、着られなくなりました。
サイズの問題ではなく、例え家族のものでも、異性のものを身に付けることに、
罪悪感を感じたからです。

私は、女の子に見えましたので、洋服店で、ふつうに女性の下着や服を買えたのですが、
若さゆえの正義感で、それができませんでした。

こうして、学生になりますが、それは、「自叙伝」に多く書きましたので、
ここでは、省きます。

以上、こんな風に、成長しました。


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女声で歌いました(2)

今日は、エッセイを書くネタが見つからず、
前に録音していた私の歌を投稿します。

45歳くらいのときです。
長い歌なので、途中までにしました。
聞いてくださるとうれしいです。
↓  ↓  ↓
歌のサイトへ直行です


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「娘と私のドライブでの会話」

「娘と私のドライブでの会話」

ラジオの
女性のパーソナリティのおしゃべりを聞きながら。

娘「お父さん。これ、椿姫彩菜だよ。」
私「え、椿姫彩菜って、あの男の子に生れて女の子になった子?」
娘「そう。」
私「ええ?しゃべり方も、声も、完全に女の子じゃない。
  女の子だと思って疑わなかったよ。」
娘「お父さん、言い方優しかったじゃない。」
私「何が?」
娘「『男の子に生れて女の子になった子』って。」
私「優しかった?優しくない言い方は?」
娘「ただ、『オ〇マ』。」
私「ちょっとましだと?」
娘「『ほんとは男だよ。』」
私「なるほどな。『ほんとは男』ってどういう意味よって、言い返したくなるね。」

娘「性同一障害の人っていうのは、かなりまし。」
私「それさあ。最近『性別違和』って呼ばれるようになったんだよ。」
娘「新聞に出てたね。改悪だね。」
私「そう思う?」
娘「うん。だって、お医者さんがさ、
 『あなたには、性別違和がありますか?』って聞く。
 患者『はい、あります。』
 医者『じゃあ、あなたは、「性別違和」ですね。で終わっちゃうじゃん。』
私「なるほどな。一言で終わるね。」

娘「松田かよちゃんも、性別違和だって、お父さん、知ってるよね。」
私「知ってる。好きだけど。」
娘「かよちゃんも、声可愛いよ。」
私「聞いた。背が高いのに、よく女の子の声に生れたなって、祝福したよ。
  だけどさ、声もルックスも、彩菜やかよちゃんみたいに、可愛くなれない人は、
  どうしたらいい?」
娘「それは、本人の努力も必要だけど、多くは、周りの問題だと思うよ。
  あたしのバイトに、男の声の女の子が来たの。
  でも、声に違和を感じたのは、会って1分間だけ。一日で完全に慣れちゃったよ。
  あーだ、こーだと騒ぎ立てなければ、1日で解決。」

私「今、そういう世の中になってると思う?」
娘「そこだよね。一人変な奴がいて、陰でこそこそ言ったりすると、
  ぶち壊しなんだよね。
  でも、あたしのバイトでは、みんな、分かってる人ばかりだし、
  あんがい、世の中OKかもよ。」
私「だと、いいけどね。」

私「彩菜ちゃんや、かよちゃんは、性別違和の人達の『希望』かな。」
娘「あこがれて、ファンになる人大勢いると思う。それが、ふつう。
 だけど、少数ジェラシー抱く性別違和の人もいると思うよ。」
私「それ言ったら、キリがないんじゃない?」
娘「ま、そうね。」


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エッセイ「月夜は外へ帽子をもって」

「月夜は外へ帽子をもって」


昨日は、皆既月食が見られるということで、
近所の人が、大勢外に出ていました。

晩にこんな風に人が集まると言うのは、
なんか、気分がハイになりますね。

皆既月食で、月が全部陰に隠れたとき、
オレンジ色の月が、見られるそうで、それは、いかにも神秘です。
そして、私達は見たのです。
雲が切れた、ほんの数秒ですが。
これを、日本では、「赤い月」英語で「ブラッド ムーン」と言うそうです。
「ブラッド」は、「血」のことだと思いますので、「血の月」。
なんだか、恐いですね。

「ブラッド ムーン」から、私は、カクテルの「ブラッディ マリー」を
思い出しました。ウオッカベースにトマト・ジュースを混ぜます。
確か、グラスのふちに塩をつけてある飲み物でした。
「血だらけのマリー」。これ、さらに怖いですね。

「ブラッディ マリー」という音楽もあったと思います。
前奏が有名です。恐い歌詞なんでしょうか。

満月で思い出すのは、「月光値千金」という古い歌です。
大好きな歌で、ナット・キング・コールという人の持ち歌です。
私は、歌詞が好きです。(もちろん曲も)
邦訳は、こんなのです。


ただ一人寂しく 悲しい夜は
帽子を片手に外に出れば
青空に輝く月の光に
心の悩みは、消えて、跡もなし



『月の眩しい夜に、帽子を片手に外へ出る』
夜に、帽子を被って出るなんて、
いいなあと、思ったものでした。


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エッセイ「女装願望度判定テスト」

「女装願望度判定テスト」

※これは、私が思うまま書いたもので、なんら科学的根拠のないものです。
 実は、「判定」もありません。ただの読み物だと思ってくださると幸いです。

1) 少女歌手大集団の子達が、一斉にスカートを上げて中を見せました。
  ショーツを履いていません。どっちがいいですか。
 ① 全員に「P」があり、それは、大きく固くなっていた。
 ② 全員女の子で、アソコが見えてしまった。

2) 知的で美貌の女子アナは、実は女装子です。
 ① 彼女のお尻の穴に、挿入したい。
 ② スーツを着たままの彼女に、自分のお尻を犯して欲しい。
 ③ 自分のアレで、彼女の口を犯したい。
 ④ スーツのまま、鏡の前で、彼女のPを愛撫して、彼女にイかせてあげたい。

3) あなたは、超可愛い女装子です。
 ①  同じくらい可愛い女装子と、ベッドでいちゃいちゃしたい。
 ② 超美貌の女装のお姉様に、レイプされたい。
 ③ 同じくらい可愛い女の子と、レズ遊びをする。

4) あなたは、一応完パスの女装子ですが、もっと望むなら、
 ① さらに可愛い女声。
 ② 脚が長い抜群のスタイル。
 ③ 巨乳。

5) なれるものなら、どんな女装子?
 ① 少女歌手大集団のトップ
 ② 女子フィギュア・スケーター
 ③ ファッション・モデル
 ④ AV女優

6) あなたは、すでに超可愛い女装子。もう一タイプの女装子になれるなら、
 ① お姉様。
 ② 今のまま
 ③ 若い専業主婦
 ④ 熟女

7) あなたは、純女になれました。望むのはどんなセックス?
 ① ボーイフレンドとのセックス。
 ② 女の子とのレズビアン。
 ③ 可愛い女装子とのセックス
 ④ オジサンとのセックス。

8) 女の子だと信じて疑わなかった可愛い彼女に、Pがありました。
 ① ただただ感激。激しく燃える。
 ② まあ、ありかな、と思う。
 ③ ショックを受ける。

9) どんな女性にPがあったら、最高?
 ① 美人の受付嬢
 ② 知性派の女子アナ
 ③ 女子新体操の選手
 ④ セクシー女優
 ⑤ レース・クイーン

10)あなたは美貌のカリスマ女装子です。男子にさせてあげたいこと。
 ① 女王様になって、脚を舐めさせてあげる。 
 ② 股間を開いて、なめさせてあげる。
 ③ キスをして、後ろに入れさせてあげる。
 ④ 男性のお尻に入れてあげる。


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物語「ぼくは、マゾ」④「結ばれる二人」最終回

<第4話>「結ばれる二人」最終回


香は、ゆっくりと出し入れしながら、
たまらない気持ちなってきた。
「お姉様。お姉様が刺激的で、あたし、もうイっちゃいそう。」
と、香は言った。
玲子は、上目で香を見て、うなずいた。

香は、もう我慢ができなかった。
何度か、挿入して、
「ああ、だめ、イっちゃう、ああ、だめえええ。」
と言いながら、香は果てた。
玲子は、香の液を飲み込んだ。

香は、そばに座った。
「ごめんなさい。あたし一人でイっちゃった?」
「あたしも、興奮してもう耐えられないの。
 縄をほどいて、ベッドに連れて行って。」玲子は言った。
「わかったわ。」
香は、玲子の縄をほどき、横抱きにして、ベッドに連れて行った。

香は、玲子と同じように、上着とブラウスを脱いだ。
スカートを脱ごうとすると、玲子が「脱がないで。」と言った。
玲子もスカートを履いている。
香は、玲子の隣に寝た。

「あたし、秘密があるの。あたし一人の秘密。」玲子は言った。
「じゃあ、あたしのオッパイのような秘密?」香は、聞いた。
「うん。でも、今、香に聞いて欲しいの。」
「初めて打ち明ける相手として、あたしを選んでくれたの?」
「そう。」
「話して。」
「あたしのアソコに手を当ててみて。」
香は、玲子のスカートの中に手を入れて、アソコに触った。
たっぷりと濡れていた。

「無毛だってこと?」香は言った。
「それは、さっき言ったじゃない。
 触っただけでは、あたし女じゃない?」
「うん。」
「だから、うまれたとき、女の子として生まれたの。
 戸籍も『女』。」
「うん。」
「あたしのワレメに指を入れてみて。」
香は、指を入れた。すると、何かがあった。
「これのこと?」
「そう。これ『男子のシンボル』なの。中2のときやっとわかった。
 いつもはワレメの中に隠れているからわからないの。
 でも、刺激したり、愛撫したりすると大きくなって、
 親指くらいになるの。これが、あたしの秘密。」
「そうだったんだ。」
香は、玲子を見て、玲子の頭を抱いた。

「じゃあ、玲子は、自分が『男』じゃないかと思って、
 死ぬほど、悩んだのね。」香は言った。
「うん、自殺しようかと思ったくらい。」
「だから、体が女でPのある女装子やニューハーフの人に
 近しいものを感じているんだね。」
「うん、その通り。香はやっぱりわかってくれるね。」

「玲子とあたしは、運命的出会いをしたんだね。」
「だから、香にだけは、話せたの。
 香が入社してきたとき、あたしそれを感じたし、
 そのうち、香が好きで好きでたまらなくなって、
 その気持ちを隠すため、鬼のように厳しくしていたの。」
「そうだったんだ。」

香は、しばらく考えていた。
そして、急に明るい声で、
「お姉様!」と言った。
「なあに?いいこと?」と玲子。
「ぼく達、結婚しようよ。ぼく、お姉様のこと、死ぬほど好きだし。」
そう言って、香はうつ伏せになって枕を抱いた。
玲子も同じようにした。
「戸籍は、男と女だものね。問題なし。二人とも、体の秘密を知っている。
 二人共、性の発達障害があるのは確か。お互いに劣等感を持たずに済む。」
と、玲子は、明るく言った。
「玲子は、女性のままでいいし、ぼくは、男でもなんとかやれる。
 でも、家の中では、女でいたいけど。」
香は言った。

「まずは、お医者さんに、二人で行くべきね。
香といっしょなら、あたし行ける。」玲子は言った。
「そうだね。ちょっと怖いけどね。
玲子といっしょなら行ける。」と香。
「明日は日曜日だから、いろいろ考えることにして、
 香、まずは、あたしをイかせてちょうだい。
さっき、大きくなって、何度も顔を出したの。」と玲子。
「いいよ。玲子のPは、ぼくのPに似てると思うから、イかせてあげられる。」
「うれしい!」
と玲子は香に抱き付いた。

二人で、スカートを脱いだ。
玲子の愛液で包みながら、玲子のPをそっと愛撫すると、
玲子は、気も狂わんばかりに悶えた。
玲子のPは、大きくなってきて、これなら、Pと思って当然だと思った。
玲子の胸を愛撫して、キスをして、Pを刺激した。
やがて、玲子にその時が来た。

「あああああああ。」と言って、玲子は、硬直し、背を反らせて果てた。

香は、玲子のそばに寝た。
「ああ、最高。あたし、人にやってもらうの初めてだから。」
「ぼくだって、玲子が初めてだよ。妄想では、玲子と何度もしたけど。」
「あんまり、すごいことさせないでね。」と玲子は笑った。

香は、玲子の目を見ながら言った。
「玲子がPだと思っているもの。きっとPじゃないよ。」
「え?じゃあなんなの。」
「多分だけど、クリトリスだと思う。
 人より大きいだけ。
 Pだったら、イっちゃうとき、ピューって出るんだけど、
 玲子のものからは、出なかった。
 玲子、オシッコするとき、ほんとに、玲子のPの先から出てる?」
「あ、わからない。怖くて、はっきり確かめたことない。
 でも、そこから出てくるように見える。」
「見えるだけで、はっきり確かめないなら、大きいクリかも知れないよ。
 玲子は、男のシンボルは持ってないかもしれない。」
「そうなら、うれしい。あたし、中2のときから、ずっと、
 自分は男なのかもしれないって、悩み続けて来たから。
 ああ、そうなら、うれしい。」
玲子は、香に抱き付いた。



二人で、ジェンダー・クリニックに行った。
1週間の検査の結果、
玲子は、肥大したクリトリスの持ち主だが、
女子の性機能には、問題が無いことがわかった。
つまり、子供を産める。
玲子は、泣いて喜んだ。

香は、染色体異常で、男子の性機能に異常はないが、
精子の数が、少なく、子供が出来にくいと言われた。
どうしてもという場合、人工授精もできるといわれた。
また、乳房があるので、職場で男性として働くには困難が多いと言われ、
女子社員として、働くよう言われた。

香は、ドクターの意見書を持って、社に願い出たところ、
すんなりと通り、女子社員として、働けることになった。
社のみんなは、それを知らされたとき、
すんなりと納得した。

1年後、香と玲子は結婚した。

2年後、香に斉藤岬という男子の部下が来た。
香は、斉藤に起案書を渡して、
「日本語が変なところが、3か所あるわ。
 誤字は、あたしが、赤を入れといたから。
 なるべく早く直して。」
と、言う。
「はい、よく見直します。」
「あわてると、よけい変になるから、落ち着いて、ゆっくりでいいわ。」
と香は、にっこりとした。

それを見ていた、香と同期の社員は、
「田村、やさしいな。ああいう上司だといいな。」
「田村は、鬼の上司に苦しめられたからな。」
と話し合っていた。
「どうせ、鬼ですよ。」
と後ろに、上原玲子が立っていた。
二人は、咳払いをした。
「鬼でもね、香みたいな可愛い人と、結ばれたんですからね。」
「はあ、これ、おのろけかな。」
「焼けるなあ。」
「はい、これ明日までですよ。」
と鬼の玲子は、くすっと笑って、
二人の前に、うんざりする宿題を置いた。


<おわり>


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物語「ぼくは、マゾ」③「お姉様が縛られる」

題名と、少し違う物語になってしまいました。次回、最終回といたします。
読んでくださるとうれしいです。
================================

<第3話>「ぼくは、マゾ」③「お姉様が縛られる」


キッチンでジュースを飲み、
ソファーに並んで座った。
『何かが、始まりそうな予感。』と香は、ドキドキしてきた。

「ね、あたし、レズビアンだって言ったら、びっくりする?」と玲子は言った。
「あんまりしません。」
「そうなの?」
「レズの人は、女装の子に見向きもしませんよね。」
「敬語はなしよ。友達言葉。あたし達3才しか違わないのよ。いい?
 自分は、『あたし』、あたしのことは、『お姉様』って呼ぶの。いい?」
「『はい。』いえ、『ええ。』」言いながら、香は、ウキウキした。
「女装子が好きなビアンもいるわよ。」
「ほんと?」
「例えば、あたし。女装子がいちばん好きなの。女の子より。」
「それ、珍しくない?」
「訳があるの。」
「どんな?」
「今は、言わない。」
玲子は、そう言いながら、香の肩に片腕をかけた。
そして、香のスカートからはみ出た、長い脚を撫で始めた。
ああ、うれしい・・と香はドキドキした。

「香は脚が長くてステキだわ。」
「お姉様だって。」
「あたしの脚も撫でて。」
「うん。」
香は、言いながら、いつもの妄想に近づいているなと思った。
これで、玲子が、女装子だったら最高。
でも、それはあり得ない。

香の脚を撫でる玲子の息遣いが、少し荒くなった。
「香みたいに完全に女の子に見える子に、アレがあると思うと興奮するの。」
玲子は言った。
「もし、お姉様に、男のアレがあったら、あたし、感激して気絶する。」
「あたしを男にしちゃうの?」
「妄想の中だけ。」
「あたし、香の妄想の中ですごいことされていそう。」

玲子は、香の脚を撫でながら、香の顔を寄せて、キスをした。
『ああ、最高。』香は思った。
舌を入れて、深いキスをした。

玲子が、香の上着のボタンを外した。
そして、ブラウスのボタンも外した。
玲子の手が、香のブラの中に入って来る。
「あ、お姉様。そこは、ダメ。」香は言った。
そんな言葉を無視して、玲子の手は、香のブラの中に伸びて来た。

「香、やっぱりそうだったんだ。乳房があるのね。」
「うん。ホルモン打ってるわけじゃないのよ。自然にこうなったの。
 まだ、Aカップくらいだけど。お姉様、驚かないの?」
「そんな気がしていたから、驚かないの。」
「家族にも内緒にしてるのに。」
「そうなんだ。感じる?」そう言って、玲子の手が、乳首をつまんだ。
「ああ、いやん。」香は女の子の声を出てしまった。
「今の香の声可愛いわ。もう少し。」玲子は言って、乳首をくりくりとつまむ。
「ああん、いやん、お姉様、ダメ。感じるの。お願い、やめて。」
香は、少女の声になる。
「キャー、可愛い。どんどん幼い声になっていくんだもん。
もっと女の子になるのよ。もっと、もっと。」
玲子の愛撫と言葉に、香は、体中が震えた。

「ね、ショーツとパンスト脱いじゃおう。」玲子が言った。
「うん、恥ずかしいけど。」
二人は、ショーツとパンストを脱いだ。

スカートの中が心細い感じで、かえって興奮する。
玲子は、香のスカートの中に手を入れて来た。
「お姉様。恥ずかしい。」
「大きくなってる。小さくないわ。」
「興奮すれば大きくなるの。」香は言った。

「香、ひょっとして、縛られたりするの好き?」
玲子が、唐突に言った。
香は、ドキンとした。
それは、香の毎夜の妄想の中の一つだった。
「好き。どうしてわかるの?」と香。
「あたしが、縛るの好きだから。」
玲子は、そういって、段ボール箱に入ったロープを持って来た。
香は、嬉しくてぞくぞくとした。

だが、ひらめいて、こう言った。
「あたし、お姉様を縛ってあげる。」
「あたしが、縛られるの?」
「ええ。お姉様が縛られている方が絵になるでしょう。」

『縛るより、縛られる方が、いいに決まってるから。』
香は心でそういった。

香は、玲子の上着とブラウスを脱がせ、
白いスリップの上から、玲子を縛っていった。
乳房は出すようにして、後は、身動きが出来ないようにした。
大人しくしている玲子が、なんだか可愛いと思った。

香は、玲子の肩に手をかけて、
「お姉様。ほんとは、縛って欲しかったんでしょう?」と言った。
「縛られたことないの。」と玲子。
「どんな気持ち。」
「なんだか、素直になれる気持ち。」
「もう、濡れてしまってる?」
「う、うん。」
「オッパイは、Cカップね。」
香はそう言って、玲子の乳房を、両手で揉んだ。
そして、先端を、くりくりと刺激した。

「ああん、だめ、それ感じるの。香、許して。」
「『許して』は、『もっとして』でしょ?」
「あたしを、いじめないで。」
「玲子のもだえる顔可愛い。もっともだえるのよ。」
香は続けた。
今、目の前で、美貌の上司である玲子が縛られているなど、
香が興奮して、やまない状態だった。

「お姉様、あたし、たまらなくなっちゃった。
 あたしのPで、お姉様のお口を犯すわ。」
香はそう言って、玲子をふかふかのジュータンに正座させ、
前に立って、自分のスカートを上げた。
Pが、ぱんぱんになっている。
「お姉様のお口を犯すの。」
「うん。」玲子はうなずいた。
香はそう言って、玲子の口の中に入れた。
『ああ、夢みたい。』
香は、興奮で、気が狂いそうになった。

つづく(次回・最終回)


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物語「ぼくは、マゾ」②「玲子の前で女の子になる」

<第2話>「ぼくは、マゾ」②「玲子の前で女の子になる」


4月の中ごろ、同じ課の新人歓迎会があった。
宴会席に行ってみると、席に名札があって、
香が、そこにすわると、隣が玲子であった。
香としては、嬉しい様な、恐い様なであった。

玲子は、脚を斜めに崩していたが、
長い脚が色っぽくて、香は、見たくてたまらないのを我慢していた。
乾杯になったが、香は飲まなかった。
「あら、田村君、飲まないの。」礼子は言った。
「ええ、ぼく、アルコールものすごく弱いんです。」
「そういう人もいるのね?」
「ええ、けっこういるそうです。」

それから、宴会もたけなわになって、いろんな社員が、
香にビールをつぎに来た。
その度、玲子が、
「田村君、アルコールはほとんどダメなの。つがないで。」
と断ってくれた。

玲子はそれでいて、コップに5mmほどビールをつぎ、
「田村君。練習。少しずつ飲めるようにしたほうがいいわ。」
そう言って、香にコップを渡した。
「そうですね。このくらいなら。」
香は、そのビールを飲んだ。
その途端、香は、「あああ。」と言って、
両手を挙げたまま、後ろにひっくりかえり、目を閉じた。

玲子はあわてた。
みんなが、「何、何?」と寄って来た。
「あたしの責任です。
 飲めないって言ってたのに、少しだけ飲ませてしまいました。
 あたし、家まで連れて帰ります。
 ああ、田村君、ごめんなさい。あたしがいけなかったわ。」

玲子は、香を横に抱いて、表に出た。
そして、タクシーを拾い、自分のマンションに香を連れて行ったのである。
玲子のマンションは、2LDKであった。
玲子は、香をソファーに寝かせ、冷たいタオルで、香のオデコや、頬を冷やした。

香が、万歳をして倒れたのは、冗談であった。
あのくらいなら大丈夫だった。
大好きな玲子に介抱してほしくて、演技をしていた。
横抱きにされたとき、玲子の乳房を腕に感じた。
うれしかったけど、ごめんなさいと玲子にあやまっていた。

玲子が、汗をふいてくれているとき、香はぱちっと目を開けた。
「先輩、ごめんなさい。あれ、お芝居だったんです。」香は言った。
「え?そうだったの?ああ、よかった。じゃあ、田村君、今平気なのね?」
「はい、平気です。」
「ああ、あたし、急性アルコール中毒だったらどうしようかと、
 生きた心地がしなかったのよ。救急車呼ぼうかと思ったくらい。」
「ごめんなさい。」
安心した後、玲子の目が意地悪く光った。

「償いをしてもらうわ。あたしに心配させて、
 楽しい宴会を半分しか楽しめなかった。
 宴会より、楽しませてもらうわ。」玲子は、言った。
「はい、できることなら、なんでもします。」と香は言った。
「田村君、『女』になるの。」玲子は言った。
え!っと香は、玲子の思わぬ言葉に、驚き半分、嬉しさ半分でいた。

「田村君。自分でも、女装をしているでしょう。」玲子は言う。
「え!どうしてそう思うんですか。」
「あなたのYシャツの襟から、しょっちゅう香水の香りがするの。
 女装して、首に香水をつけて、それをよく拭き取らずに、Yシャツを着た。」
「あ、そうだったんですか。」
「そうだったのよ。あなたほど女子に近い男性はめったにいないわ。
 可愛い女子社員になって。たっぷりメイクもするのよ。
 かつらはあたしたくさん持ってるから。」
玲子の言葉は、香が社に入ってから聞いた、もっとも嬉しい命令だった。

「じゃあ、シャワーを浴びて来て。女の子の下着や、服を用意しておくわ。」
玲子はそう言った。
香は、胸をドキドキさせながら、シャワーを浴びた。
出て、体を拭いて見ると、白で統一された下着があった。
ショーツは、新しいものだった。
後は、玲子が普段着ているものだと思うと、興奮して来る。
ショーツは、白の分厚いものだった。
香は、Pが極小さく、厚いショーツならそのまま履いても、Pが目立たない。
ただ、興奮すると、一般の大きさになる。
肉色のパンストと、黒いスーツがある。
スカートの方は、少しミニだ。

その格好で、玲子のところへ行った。
ドレッサーのところに、ウィッグが幾つか並んでいる。

「まあ、可愛いわ。
 メイクは自分でできるでしょう?ウィッグは、好きなのを選んで。
 メイクの間、あたしもシャワー浴びて来るから。」
玲子はそう言って、バスに行った。

香は、メイクにかかった。
高校生のときから、7年のキャリアだ。
今風のメイクをして、ウィッグを被った。
前髪のある、ゆるいカールのセミロングの髪。
けっこう可愛くできたなと鏡を見て思った。

玲子が、シャワーから出て来た。
玲子は肩までの髪を7:3に分けている。
香と同じ、黒のスーツ。スカートが同じくミニだ。
玲子は、香を見て、目を輝かせた。
「わあ、可愛い。絶対女の子。誰が、どこで見ても、女の子で通るわ。」
そう言って、香の肩に手をかけた。
「ね、ピップが女の子並にあるわ。どうして?」
「あ、それ、ぼくの体質みたいです。
 女の子より、ちょっとは小さいです。」
「十分よ。ハイウエストになってるし。あ、脚が綺麗。
 剃ったの?」
「これも、体質で生えないんです。髭もないし。」
「脇の下は?」
「生えません。」
「あたしもよ。アソコは?」
「生えません。」
「あたしも。」
「え?本当ですか?」
「うん。恥ずかしいけどね。」
香は、それを聞いて、かなり興奮した。

「ね、スカートがもっこりしてないのなぜ?」
「ぼく、アソコがものすごく小さいんです。でも、興奮すると人並みになります。」
「そうなんだ。わあ、香は、可愛い。完全に女の子。」
玲子は、喜んで、香にハグをした。
玲子から、くらっとする香水の香りがした。

(つづく)


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物語「ぼくは、マゾ」①「鬼の女性上司」

物語「ぼくは、マゾ」①「鬼の女性上司」


田村香(かおり・男子)は、新入社員。
同僚は優しいし、給料はいいし、まったくいい会社に来たと思っていた。
しかし、一つだけ、3歳年上の上司の上原玲子がきつい。
「田村君。何よこの企案書は。日本語になってないじゃないの。やり直しよ。」
香が直してもっていくと、
「どこを直したの、どこを。何にも直っていないじゃないの!
 また、あたし、あなたと残業なの?
 もう、いい加減にしてよね。」
と上原玲子は、頭ごなしに入って来る。」
上原玲子は、鬼の様であるが、背は170cmくらい。
スタイルは抜群であり、美貌であった。

田村香が、新入社員として、初めてきたとき、
オフィスのみんなは、少なからず、驚いた。
リクルートヘアーで、きちんと背広とネクタイを締めているが、
女性に見えたのである。
色が白く、小顔で、背は165cmくらい。
脚がすごく長い。顔が女顔で、髭らしいものがない。
極めてスリム。
声が、女性の声に聞こえる。

香は、性格がよく、明るく、気が利いた。
そういう香を好ましく思う社員と、
女みたいで、けしからんと思う社員がいた。
その一人が、上原玲子である。
田村香の上原玲子からの叱られようは、
まるで、パワハラのようだった。

だが、田村香は、上原玲子に叱られながら、
マゾヒストの声を心で唱ええることにした。
「日本語になってないじゃないの!」
と言われると、「はい。」と言いながら、
心の中では、
『いやん、お姉様。あたしをもっといじめて。
 あたし、お姉様から、もっと、もっといじめられたいの。』
こう唱える。
すると、玲子の叱責が、ぞくぞくするものに聞こえてくるのである。
実際、香は、玲子が好きでたまらなかったのだ。

ある日、同僚2人が、香を見かねて、飲みにさそってくれた。
「上原さんの田村君へのしかり方は、パワハラじゃないかな。」
「田村君もよくやってるよ。」
と同僚は、いう。
「うん、ぼくが、だめだから、しかたないよ。」
香は、そう答えた。

田村香は、会社人間ではなかった。
彼は、女装をする。
キャリアは長い。
彼の部屋は、まるで、女性の部屋だった。
香は、その日、玲子にたっぷりしぼられたので、
不満解消に、思い切り女の子になろうと思った。

シャワーを浴び、フェミニンな下着を着て、
ロリータ系の服を着た。
脚が長いので、ものすごく似合う。
頭に、金髪に近いかつらを被り、アイメイクをバッチリとした。
香は、22歳であったが、
ロリ系の恰好をすると、10歳代に見える。
声も、10歳代の声を出せる。

香はその格好で、可愛い靴をはき、
街の洋服店にいく。
「いやん、これステキ。」
などと、心で、会話をする。
「香には、可愛すぎるわよ。」
「あたし、10歳代に見えるのよ。大丈夫よ。」

香は、大胆にも試着をする。
店員に変な顔をされたことがない。
女みたいに生まれたことが、ずっと劣等感だったが、
今になって、つくづくラッキーだと思っている。
男でいるのは、仮の姿、本当の自分は『女』のときの自分だと思っている。

香は食事をして、帰って来て、一人プレイをする。
ソファーにすわる。
その時には、アソコが、大きく固くなっている。
香は、ショーツを脱ぐ。
ドレッサーの前に言って、スカートを徐々にあげていく。
すると、男にしかないものが、見える。
「いや~ん。あたし、女の子よ。どうして、こんなものがあるの。」
そう言ってみると、心臓がドキドキしてくるのだ。

脚をきちんと揃え、ソファーに座って、スカートをめくっていく。
やがて「男の子」が現れる。
「やだわ。天井向いてる。まだよ。まだまだ、楽にさせてあげないわ。」

香は、鬼の上司、上原玲子のことを思う。
「お姉様、好き。あたし、好きでたまらないの。
 あたしをいじめて。あたしを犯して。
 お姉様も、男でしょう。あたし知ってるわ。
 お姉様の、男のもので、あたしのお口を犯して。」

香の世界では、上原玲子は、女装の男子である。
香は、ベッドにいく。
そして、後ろの穴を、玲子の男の物で、犯される妄想をする。
「ああ、やっぱり、お姉様は、男だわ。
 お姉様には、いくらひどくされてもいいわ。
 あたしを犯して。あたしをいじめて。
 ああ、お姉様、大好き。」

(つづく)


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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