「生涯で一番悲しかった決断」

「生涯で一番悲しかった決断」 

私は、アメリカから24歳で帰国しました。
女の姿で帰ってきました。
当面の働き口として、塾に勤めました。
ところが、この塾は変わっていて、
女として働いていいというのです。
その喜びと、塾の居心地の良さで、
4年半もいました。

私は、IS(性分化疾患)でしたので、
体の80%くらいは女性として成長しました。
男の証たるところがあることと、胸が膨らんでいないところが、男でした。

塾で4年経ったとき、年は28歳を超え、
そろそろ、自分のことを考えるべきでした。
女で一生を送ろうか、男として一生を送ろうか。
悩みました。
私は、普通にしていて、女に見えました。
ですから、女として生きる方が、たやすいことでした。
しかし、本物の女性に近づくには、
胸をなんとかしなくてはなりません。
アソコも、手術を受けて、女性のものにしなくてはなりません。

ところが、私の性自認は、「男」だったのです。
それなら、男になる治療を受けて、さっさと男になればよかったのですが、
ことを複雑にしていることに、私は、「女装子」でした。
せっかく女性的な体でいるのに、男になることは、
女装子の願望が許さないのです。

私の男子としての性機能は正常でした。
ただ、精子の数が少なく、子供を作ることは難しいと言われました。
しかし、可能性がゼロではないとも言われました。

私が女になる手術を受けた場合、子供を作れないことは、明らかです。
私は、悩みに悩みました。
男性ホルモンを投与して、髭が生えるようにすることなど、
自殺したいほど嫌でした。
せっかく女性の声をしているのに、男性の声になることなんて、
死ぬほど嫌でした。

しかし、私の性自認は、男でした。
女として、男性を愛せません。
女性なら、好きになれるのです。セックスもしたいと思うのです。
結局、自分の性自認が、最終的な決断となりました。
男になら、一応の機能をもった体になれるのです。
それを、考えて、私は、悲しい決断をしました。
女装という、生涯に渡る願望を封印しました。

男として、自分を社会に適応させるために、
3年間のトレーニングや、ホルモン治療をしました。

その後、私は結婚しました。
それを機に、女物や、女性としての写真を全部捨てました。
結婚して、10年ぐらいは、夫としての役割をはたしていました。
幸い、子供もできました。
しかし、女性時代の日々を思い出し、恋しくてたまらず、
ときどき、女装をしました。
私は、あまり、男性的になっていませんでした。
ですから、女装がまあまあ似合いました。
昨日投稿した歌ですが、
女声も出せるように、家族の留守に練習していたものです。

私の30歳代、40歳代は、
まだまだ、女性に見られて困りました。
だが、その時期も過ぎました。
今は、一応男に見られるようになりました。
悲しいような、安心なようなです。

以上が、私の生涯で一番悲しかった決断です。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



スポンサーサイト

歌「木蓮の涙」(弾き語り)

男として生きようとして、男声の訓練をがんばってしていました。
しかし、ときおり女声がたまらなく恋しくなり、こっそり、女声で歌っていました。
30歳代のときか40歳代のときか、あまり覚えていないのです。

ブログでは、55歳のときの映像で歌っていたのが、
いちばん若い女声だったと思います。
この音声は、それより、もう少し若いときの私です。

聞いていて、すごく懐かしくなり、
あの頃の自分が、健気に思えてきたりしました。
弾き語りですので、ギターを、間違えてばかりです。

テープに吹き込みましたので、音声が悪いのですが、
お許しください。
聞いてくださると、うれしいです。
歌は、木蓮の涙です。

↓  ↓  ↓
歌のサイトへ直行です。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。







エッセイ・作品について「幸夫の性自認」

作品について「幸夫の性自認」


第8話までの長編にお付き合いくださりありがとうございました。
この作品について、いつくか書きたくて、筆をとっております。

題名は、「幸夫の性自認」となっており、
これは、ホルモン治療をしている幸夫が、
自分は、本当にGIDなのかと、性自認が揺らぐことをテーマにしました。
実際、ホルモン治療をしている方で、このことで悩む方が多くいらっしゃるようです。
自己女性化愛好症(AG)の方も、ホルモン治療をなさり、
だか、心の性は、男性だと自認している方が多くいらっしゃるようです。
また、心の性が、女性になったり、男性になったりする方も、
いらっしゃるようです。

この物語では、「百合」に、今はそんなの考えなくていいよ、と言わせています。
まだ、高校生です。この先どう変わるかわからない。
いろいろの出会いを経て、自分を見つめればいいのではないかと思いました。

セックスですが、私は、中学生にセックスは、多くさせていないつもりです。
私にとって、セックス解禁は、高校生からです。
私は、高校生の、女の子のような男子が好きです。
同じ、性志向の二人が、レズビアン・ラブをするのが好きです。
二人が、セーラーの夏服を着ているのが一番好きですが、
毎回そうも行きませんので、服装をがんばって考えます。

また、髪型にも悩みます。
以前は、長い髪ほど好きだったのですが、
スタイリッシュなショートヘアーもこの頃好きになりました。
女装子同士の場合、
ベッドで、真っ裸になるのは、(私としては)やや興ざめです。
ブラをしていては、胸の愛撫ができないので、
ブラを取った、スリップ1枚というのが、理想です。

体育の時間、幸夫が、同じクラスで、男子の中で着替える場面があります。
男子は、同じ教室で、女子が着替えているように感じ、緊張の塊になります。
これは、私の好きな、シチュエーションです。
こういうとき、幸夫は、自分が女子であると、
より強く感じることができるのではないでしょうか。

私は、若いとき、世の若者が、みなユニセックスな服装になればいいのに、
と思ったことがあります。
自分が、女性的な服をどうどうと着られると思ったからです。
しかし、それは、つまらないとすぐに思いました。
女装子としては、男女の姿が、違っていればいる程、
女装の醍醐味があります。
セーラー服というのは、男子は絶対着ないものという思いがありますので、
それを着ることで、女装子は萌えます。

男女の服装や、仕草動作が、一番違っていたのは、江戸時代ではないでしょうか。
大奥などでは、女性的な着物さばきが、はっきりとしています。
こういう時代に女装をすることは、大いなる喜びです。
お小姓のようなユニセックスな服装ではなく、
商家のお嬢様のような、完全女装をして、殿方に抱かれるというのは、萌えます。
完全女装の二人の女装子が、レズビアン・ラブをすることもあったことでしょうが、
残念ながら、文献で見たことがありません。
でも、絶対あっただろうと、私は、信じています。

言葉遣いですが、これは、江戸時代より、
今の男女の言葉遣いの違いが私は好きです。
しかし、女子の言葉遣いは、男性的になってきています。
「そうだよ、それに、間違いないよ。」は、今では、女子の普通の話し方。
「そうよ、それに、間違いないわ。」こう言ってこそ、女言葉。
女装子なら、使いたい言葉です。

男子の長髪やピアスなど、女性的な装いが、認められてきました。
ユニセックス的なスタイルの流行でしょうか。
しかし、すべてユニセックス的な装いにはならないと思います。
なぜなら、女子は、男子に対して、常に女子的であろうとし、
男子も、女子に対して、男子的であろうとすると思えるからです。
これは、いつの世も変わらないと思います。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




小説・幸夫の性自認⑧「思わぬ再会」最終回

なんとか、最終回まで書けました。ほっとしています。
最後まで、お付き合いくださり、ありがとうございました。
================================  

<第8話>「思わぬ再会」最終回


レンタル・ルームにて。
「あたし、つい、百合のこと、お姉様って言っちゃった。」
「だって、それ、レズビアン・ラブの決まり文句だもの。」
「あたし達が今したの、レズビアン・ラブになるのかしら。」幸夫は聞いた。
「ボーイズ・ラブに比べたら、ずっとレズビアンに近いのじゃない。
 あたし、心は、今完全に女の子だった。」百合が言った。
「あたしも、女の子だった。」

「クラスの男の子は、キャンデーのこと知っているんでしょう。」
「うん、あたしが、話した。」
「だったら、クラスの男の子になら、カムアウトする必要ないじゃない。
 彼ができたら、キャンデーのこと承知しているわけだし。」
「そっか。それ、気が楽。」

「あたしのクラスの子も、あたしのこと、みんな知ってる。」
「じゃあ、彼ができても、カムアウトいらないわね。」
「そうなの。」

「今は、性自認とか、恋愛対象とか、あんまり考えないでいいと思うの。」
と百合は言った。
「そうね、まだ、時間はたくさんあるし。」
「そうよ。結局GID同士がいいかもしれないし。」
「うん、そうね。」幸夫は言った。
百合の言葉で、心のもやもやが晴れてくるようだった。

幸夫のブログは、百合のブログと同じ会社のブログだった。
他社のランキング専門のサイトに参加した。
GIDジャンルは、参加者が200人くらい。
1位は、ずっと百合のブログだった。
キャンデーのブログは、150番くらいだった。
それが、日に日に上がって行き、4日目に、50番以内になった。

百合に会った日、二人で2ショットを取ったりして、
二人共、同じような写真入りの記事を書いた。
すると、ランキングは、一気に10番以内に入った。
幸夫は、すごくうれしかった。



百合とデイトをした、土曜日から、4日目の水曜日。
クラスに思わぬ2人の生徒がやって来た。
20分休みのときだ。
「ここに、片桐さんいますか。」
と言って、他のクラスの2人が来た。
「はい。」と言って、幸夫は立った。
二人は、
「あ、いた!探したよ。やっぱり合格してたんだ。」
と言った。
何事かと、教室にいる生徒たちが寄って来た。

「片桐さん、俺、覚えてる。入試のときVサイン出した奴。」
「あ、知ってる。覚えてる。」と幸夫目を輝かせた。
「俺は、君の横にいた奴。覚えてる?」
小柄で丸っとした生徒。
「覚えてる。覚えてる。」と幸夫は手を取った。
「俺らいっしょに、合格しようって誓ったじゃない。」とVサイン。
「うん、覚えてるよ。はっきり。」と幸夫。
「もう、探したよ。俺らHクラスだからさ。
Hから、Aクラスまで探すの大変だった。」
長身のVサイン君は、江藤信二。
小太り君は、吉川紀夫。

Vサインの江藤は、幸夫の席を見て、
「片桐ちゃん、席そこなの。すげえ。」と言った。
「どういう意味?」と幸夫。
周りのみんなも首を傾げていた。
「知らなかったの。クラスでも成績順の席なんだよ。
 廊下側、前から、入試の成績1番。片桐ちゃんがそこなら、
 君、2番で合格だよ。」
小太り君の説明で、周りのAクラスの連中は、
「ええええええ?」と声を上げた。
担任の石崎から何も聞いてない。

みんな、必死に席を数えはじめた。
「あ、俺10番だ。」
「俺、25番。」
「俺、ビリだよ。」
Vサインの江藤が、
「ビリだって、Bクラス来たらトップじゃん。
 俺ら、Hクラスだよ。Aクラスなんて、眩しいよ。」と言った。

「じゃあ、俺、1番だったの?」
と自転車マニアの山崎が言った。
「そう言うことになるよ、すげー!」
「片桐ちゃんは、2位だ。これも、すごいよ。」
とみんなで拍手した。

長身の江藤が、言った。
「片桐ちゃん、今日、俺たちが来たのは、もう一つ、大スクープ。」
「あたしに?」と幸夫。
「そう、2年A組に、君と似た生徒がいるんだ。」と吉川。
「あたしに似てるって?」と幸夫。
「つまり、女の人に見える先輩。」と江藤。
「あたしみたいに?」
「そう。片桐ちゃんと同じくらい綺麗で女らしい。」
「だから、すぐ会いに行こう。」
江藤と吉川が言う。
「だったら、是非会いたい。」幸夫は言って席を立った。
その後ろに、クラスの男子が、7人くらいついて行った。

同じAクラスなら、階段を上がって、真上だった。
幸夫は、ドキドキした。
2階の一番端の教室。
江藤と吉川が前のドアから入って行った。
江藤が、
「あのう、すみません。ここに加納という先輩いますか?」
すると、入り口のところに、4、5人固まっていた2年生が、
「ここにいるよ。」と言った。
男達が囲みを開いた。
「あたしだけど、なあに。」と加納先輩は、言った。
江藤は、『あ、1番の席にいる。』と思った。
吉川は、『わあ、美人だ。』と思った。

加納は、前髪の長い、スタイリッシュな、ショートヘアーだった。
「先輩と同じ、女の子みたいな1年生がいるんです。
 二人は、会った方がいいと思って、いっしょに来ました。」
江藤が言った。
「ほんと?なら、絶対会いたい。」加納は立ち上がった。
そして、廊下に出て、幸夫を見た。
加納は、驚き、そして満面の笑みを浮かべた。
「あなたね。女の子じゃない。わあ、夢みたい。
 あたし、加納里美。」
「あ、あたしは、片桐幸夫です。」
幸夫は、素顔で美人である加納里美を見て、感激していた。

里美と幸夫は、手に手を取った。
「もう、感激。うれしい。」
そう言いながら、二人で飛び上がった。
周りにいた10人ほどのクラスメイトが、にこにこと拍手をした。
里美のクラスからも、大勢が窓から首を出していて、拍手をした。

「ね、今日、一緒に帰ろう。あたし部活やってないから。」
「あたしも、やってません。じゃあ、放課後、正門で。」
里美は、しみじみと幸夫を見た。
幸夫も、しみじみと里美を見た。
初めに、顔を出した江藤と吉川に、里美はお礼を言った。

「じゃあ。」と幸夫は、10人ほどの男子生徒と、廊下を少し歩いていた。
加納里美は、そのとき、試しに言ってみたのだ。
大声で、1年生たちの後ろから、
「キャンデー!」
と呼んだ。
すると、男10人の中の幸夫が、反応した。
立ち止まって、思わず、里美を振り返って見た。
里美は、うれしそうに笑っていった。
幸夫は、目を輝かせて、
「百合?」と言った。
里美が、「うんうん。」とうなずいた。
幸夫は、百合のところへ走って行き、
両手を取った。

「あたし達、同じ学校だったの?」と幸夫は言った。
「うん、そうみたい。」と里美。
「ああ、感激、あたし、うれしい!」と幸夫。
二人は、また、両手を取って、飛び上がった。
江藤が来て、
「加納先輩。1番の席にいましたよ。」と言った。
「ええ、一応そうなの。」と里美。
「わあ、すごい!」と幸夫。
「この片桐ちゃんは、同じAクラスで2番なんすよ。」と江藤。
「ほんと?すごーい!」と里美は言った。
観客が、また大きな拍手を送った。

放課後、正門のところに幸夫がいた。
周りに、7、8人のクラスメイトがいた。
そこへ、里美が来た。
里美も、5、6人のクラスメイトが一緒に来ていた。

里美は、幸夫に言った。
「どうも、学校では、あたしたちプライバシーがないわね。」
里美の目が笑っていた。
「うれしい悲鳴っていうところですね。」
と幸夫も笑っていた。

里美が、みんなに言った。
「ねえ、今日は、1、2年生の交流会にして、
 これから、カラオケに行かない?」
「おー、いいね。新人に限りなく興味あり。」と2年。
「俺らも、先輩に限りなく興味ありです。」と1年。

幸夫は、もう長く学校に入る気がしていたが、
まだ、4月だ。

桜が散って、若葉の季節だった。


<おわり>


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




小説・幸夫の性自認⑦「キャンデーと百合の初体験」

<第7話> キャンデーと百合の初体験


『試すって、ラブのことよね。』と幸夫は考えて、胸をドキドキさせていた。
二人が手をつないで歩いて行くと、かなりの人が見ていく。
その内、一風変わった通りに来た。
「もしかして、ここ『乙女ロード』?」幸夫は聞いた。
「うん、そう。ここでは、あたし達場違いだと思う。」
「そんな感じ。」
「アキバもだめだろうし、原宿かな。」百合が言う。
「あたし、女の子として、メイドやってみたい。」
「あたしも。」百合がにこっと笑った。

200mほどの乙女ロードを過ぎたところに、
「レンタル・ルーム」という建物があった。
「ここ。」百合はそう言って入って行った。
受付の男性が、『ビジネス、ファンシー、どちらにしますか。』と言った。
「ファンシー、2時間でお願いします。」百合が言った。

カギをもらって、2階に行った。そして、部屋を見た。
そこは、女の子の部屋というファンシーな感じだった。
ベッドがある。ドレッサーがある。狭い勉強机がある。
二人掛けのソファーがある。小テーブルがある。
「わあ、ここは、どういうとこなの?」幸夫は聞いた。
「カラオケより広くって、ラブホよりせまい。
 カラオケより高くって、ラブホより安い。」
「わあ、知らなかった。こんなところがあるんだ。」
「最近増えてるみたい。」

百合が、自販機でオレンジジュースを買って来た。
少し飲んだとき、
「ね、二人で鏡、見よう。」と百合が言った。
「うん。」
二人で、ドレッサーの鏡の前に行って、
お互いの背中に腕を回した。
大きな鏡で、全身が見えた。
「キャンデーは、メイク落としても可愛いと思う。」百合が言う。
「百合は、メイクなしでも、すごく美人だと思う。」幸夫が言った。
「キャンデーみたいな子と会えると思わなかった。」
「あたしは、憧れの百合と、こうしていっしょにいることが、夢みたい。」

二人は、鏡を離れて、向き合った。
百合が、幸夫の体を撫でて来る。
「あたし達、女の子の体になってるから、
 撫でられると、感じない?」
幸夫は、たまらない感じになっていた。
「感じてたまらない。」
幸夫は、百合の体を撫でた。
「こうしてもらうの、初めて。」百合が言った。
「あたしもはじめて。今、感じてる。」と幸夫。
「あたしも、ぞくぞくする。」
二人は、感高まって、抱き合った。

「キャンデーが好きでたまらない。」
「あたしも、百合が好きでたまらない。」

二人は、見つめ合って、
いつの間にか、唇を重ねていた。
『ああ、夢みたい。』幸夫は思った。
唇を離しては、何度もキスをする。
ふたりの呼吸は、乱れていた。
「あたしの、ファースト・キス。」と百合が言った。
「ほんと?あたしもファースト・キス。」幸夫は言った。 

百合は、幸夫の背中に回って、幸夫の胸にそっと手を当てた。
「わあ、キャンデー、大きい。」と百合。
「もう少しでCカップ。百合は?」
今度は、幸夫が百合の後ろに回って、胸に手を当てた。
「ああ、百合は、完全にCカップ。」
幸夫は、百合の胸を、そっと揉んだ。
「ああん、キャンデー、あたし、気持ちよくて耐えられない。」
「あたし、胸は、ここが一番感じるの。」
幸夫は、そういって、百合の乳房の先を、服の上からつまんだ。
「あああん。キャンデー、やめて。あたし、声をあげちゃう。」
「じゃあ、あたしにして。」
交代して、今度は幸夫が声を上げた。

「ね。二人とも、ショーツを取ってしまわない?」と百合が言った。
「ちょっと恥ずかしい。あたし、普段あそこ小さいのよ。
 でも、今、ふつうの男の子くらいになってる。」
「あたしもよ。普段は、小指暗いなの。でも、今、男の子サイズ。」
「じゃあ、思い切って、取っちゃおう。」
二人は、背中を向けて、ショーツとストッキングを取った。

「ソファーに行かない?」と百合。
「うん。」幸夫。
ソファーに腰かけると、ミニのスカートから、太ももが大きくはみ出した。
「キャンデーは、脚が長いね。お人形みたい。」
百合はそう言いながら、幸夫の太ももを撫で始めた。
「百合の脚も長くて綺麗。」
幸夫は、パニエに包まれた百合のスカートの中に、手を入れた。
「あたし、タマタマ取ってしまったの。」と幸夫。
「あたしも。だから、ショーツが履きやすい。」と百合。

百合の手が、幸夫の「男の子」にタッチしてきた。
幸夫は、ビクンとした。
今、ものすごく感じてる・・幸夫は思った。
幸夫も、百合のパニエの中に手を入れ、百合の「男の子」を触った。
「あん。はずかしい。」と百合はいい、体を揺らした。
そして、声が、高く幼い子のようになっていく。
「わあ、百合の声、可愛い。」
そういう幸夫の声も、幼子のように可愛くなっていく。

二人は、キスをしながら、お互いのスカートの中を探り合った。
「キャンデー、あたし、ダメになりそう。
 せっかくベッドがあるから、下着姿になってもぐらない?」
「うん。ドキドキする。」と幸夫。

二人は、立ってお互いのワンピースの背中のファスナーを下した。
「うれしい、キャンデーもスリップ着てる。」と百合。
「百合もだ。あたし、スリップ好きだから。」
「スリップを着たまま、ブラを取ろう。」と百合。
「あ、意味わかる。」

こうして、二人は、スリップ1枚になって、
ベッドの毛布に潜った。
百合は、幸夫の上になり、スリップの紐を1つはずして、
幸夫の乳房にキスをしてきた。
ボリュームのある、柔らかい本物の乳房。
そして、先端を軽く噛んでくる。
「あああ、百合感じる。」
百合が、幸夫の両方の乳房を愛撫する。
「あああああ。」と幸夫は声を出す。

百合は、幸夫の体中を撫で回し、その手は、幸夫の太ももに達した。
「あああん、百合、感じ過ぎてたまらない。今度は、あたし。」
幸夫が、百合に同じことをした。
百合が、快感に耐えている顔が、幸夫をぞくぞくさせた。

毛布は、完全にはいでしまった。
幸夫は、そのまま、百合の「男の子」を口に含んだ。
毎晩、ベッドの中で、夢想していたことだ。
「ああああ。」と、百合がアゴをあげて、背を反らせた。
幸夫は、百合のあそこを、そっとそっと愛撫した。

「キャンデー、今度はあたし。」
百合はそう言って、上になり、幸夫のアソコを口に含んだ。
「あああん。百合、あたし、だめ、いきそう。」
「いいの。いって。あたしのお口の中に出して。」
「うん、ああん、たまらない。ああん。」
幸夫の体は、ブルブルと震えて来た。
「ああん、いきそう。百合、あたし、いきそう。
幸夫の体が、激しく、ふるえてきた。
「ああん、あたし、だめ、いく、いっちゃう、いっちゃう。
 お姉様、許して。」
幸夫は、下半身を激しく揺らした。
両足をつま先までピンと伸ばして、幸夫は、百合の口の中に、果てて行った。
「ああ、感激。百合のお口の中に、入れるなんて。
幸夫は、感慨にふけった。

しばらくして、幸夫は、起きて、百合の上になった。
「今度は、お姉様が気絶するくらい、あたしが、するわ。」
幸夫は、百合の「男の子」を口に入れた。
「や~ん、キャンデーが可愛いから、あたし、すぐにいっちゃう。」
百合は言った。
幸夫は、そっとそっと、口を動かした。
「ああん、ああん、いいの、たまらないの。」と百合が言う。
百合の体の震動を感じて、幸夫はたまらなくなった。

「いやん、いやん、いやん。」と百合は幼子のような声をあげ、
顔を、バタバタと左右に振った。
やがて、百合の大きな体の震動がはじまった。
「やん、キャンデー、あたし、いくの、いっちゃうの、
 ああ、許して、お願い、耐えられないの。」
百合の声がどんどん可愛くなっていく。
幸夫は、たまらない気持ちになっていた。
突然、百合の体が、大きく揺れた。
「あ、あたし、いく、いくわ、ああ、いっちゃう、いっちゃう。」
百合が背中を反らせたとき、幸夫の口の中に、百合のものが入って来た。
「あああ。」と言ってから、百合は、体を沈めた。
幸夫も、百合のものを飲んでしまった。

幸夫は、百合のそばに寝た。
「今まで、一人でやっていたけど、その何倍もよかった。」
百合は、幸夫を見つめてそう言った。
「あたしも、自分でするより、何倍もよかった。忘れられない。」
幸夫もそう言った。

二人は、抱き合って、キスをした。


つづく(「二人の再会」最終回)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




小説・幸夫の性自認⑥「キャンデー、百合に会う」

<第6話> 「キャンデー、百合に会う」


カラオケでの2時間は、幸夫にとって、
かなり思い出に残るうれしいときだった。
幸夫は、ベッドの上で、そのときのことを思い出していた。

みんなが、自分の話を聞いてくれて、
自分は、まるで、お姫様のような気分だった。
自分の心は、100%女の子になっていた。

仮に、あれだけの人数の女の子に囲まれていたらどうだろう。
自分一人の言葉をみんなが聞いてくれたらどうだろう。
それは、今日ほどうれしくないかもしれないと思った。
男子だったから、うれしかったのだ。

前に、自分の心の中のある部分は「男」なのだろうと思ったことがある。
それが、今日は、完全に心は女の子だった。

幸夫は、1つのことを悟った。
女の子の中にいれば、感化され女らしくなれると思っていた。
でも、それは、違う。
男の子の中にいる方が、女子としての自分を意識して、より女の子になろうとする。
より可愛い女の子でいようとする。
そうか、そうだったのか。
自分は、男子校という、最良のところへ行った。

自分は、男子に恋をするだろうか。
一生懸命、みんなのために働いていた大原健二がステキだと思った。

自分の心なんて、まだわからないと思った。
自分は、まだ、心の旅に出たばかりだ。



幸夫は、そんな思いを込め、
自分のブログに記事を書いた。

そして、百合のブログに行った。
百合はやっぱりステキだなと思った。
自分がはっきりと恋心を感じている人だ。
コメントを入れた。

その返事がもらえるまで、30分くらい待った。
すると、そこに返事はなくて、
百合からキャンデーのブログに、メッセージが届いていた。
メッセージは、本人だけが見られるもので、コメントより重い。
幸夫は、ドキドキしながら、百合のメッセージを開いた。

『キャンデーちゃん。
 今日の記事読みました。
 実は、あたしも、性自認に迷っているの。
 そこで、キャンデーちゃんに是非お会いしたいと思います。
 今、キャンデーちゃんと、どんなに離れているか知らないのですが、
 電車で、3時間くらいなら、がんばって行きます。
 あたしは、東京の池袋駅なら、30分くらいのところにいます。
 次の土曜日の12時、池袋、西武線の地上階の改札ではいかがですか。
 もし、キャンデーちゃんが大阪とか、すごく遠いところだったら、
 メッセージに書いてください。
 私は、目立つように、ピンクのロリロリのファッションで行きます。
 ではでは。』

幸夫は、読んで心が躍った。
幸夫の家は、西武線で池袋まで、40分のところだ。
幸夫は、すぐ、百合にOKの返事を出した。
そして、キャンデーもピンクのロリロリ服で行くと書いた。
今日は、火曜。土曜日までもうすぐだ。
バンザーイと言って幸夫はベッドに大の字になった。

土曜日の11時。
幸夫は、池袋への電車の中にいた。
かなり目立っていた。
たいていの男性は、自分を見ていく。
ロングの金髪に近い茶髪のウィッグ。
左右に房を作り、ピンクのシュシュを付けている。
アイメイクは、長いつけ睫毛をつけ、アイラインを決めている。
下にもつけ睫毛。
すでに、幸夫の素顔はわからなくなっている。
唇はグロス。桃色のチーク。
長袖のロリロリのピンクのワンピース。膝上20cm。
スカートは3段フリル。たっぷりとレースが付いている。
両手首に、レースの飾り。
白いオシャレなソックスに、黒い靴。紐で足首を巻いて止める。
大き目の紫のバッグを抱えている。

「かなり、ケバイかなあ。」と幸夫は電車のガラスに映してみた。
あまりはっきり映らなかった。

家を出るとき、
「どこに行くの?」
「誰に会いに行くの?」
と、沙紀や母から、散々詮索された。
「うふふ。」と言ってごまかして来た。

百合は、ブログで、可愛い女の子の文体で綴っているが、
幸夫は、そこに知性を感じていた。
どんな人だろう。女の子女の子した話し方をするのかな。
いろいろ考えているうち、池袋に付いた。
約束より10分早い、11時50分だ。

電車から降りて、地上階の改札に歩いて行った。
心臓がばくばくいっている。

改札に近づくと、一目でわかった。
百合が先に来ている。
ピンク系のワンピース
スカートの中にパニエをいれたように、ミニのスカートが膨らんでいる。
そこから出た真っ直ぐの脚。
百合は、キャンデーが分かったのか、目を輝かせていた。
改札を抜けて、百合と対面。
「わあ、キャンデーは、女の子じゃない。」と百合が興奮気味に言った。
「百合もチョー女の子。あたし、うれしい。」
と幸夫は、百合と手と手をとって、飛び上がって喜んだ。

「ブログの写真より、ずっと可愛い。
 これじゃあ、クラスのアイドルでしょう。」と百合。
「百合だって、めちゃめちゃ女の子。写真よりずっと可愛い。」
「キャンデーの髪、ウィッグ?」
「うん、そう。これじゃ学校いけないもん。」
「あたしも。」
百合は、幸夫に負けないくらい厚いメイクだった。

百合もたっぷりな金髪に近い茶髪だった。
百合は、切れ長の目をして、鼻筋が通り、美人タイプだった。
声は、完全な女性の声。
本来の声より、少しぶりっ子の声を作っているようだった。
(幸夫もそれにつられる。)
背は、少し、幸夫より高い。

二人は、オシャレなドーナツ店に行って、
小さいテーブルを挟んで座った。
「ねええ、今日は、二人とも、ブリブリぶりっ子でいかない?」と百合。
「もう、二人共、ぶりっ子になってるじゃない。」と幸夫。
「男の子に、気落ち悪りぃーって言われるくらいのぶりっ子よ。」と百合。
「百合は、もうなってるわ。あたしは、もう少し。」と幸夫。
「キャンデーだって、そうとう、なってるわよ。」
「このロリ服着たときから、『いや~ん、可愛い。』って感じなの。」と幸夫。
「あたしも。」
百合は、鼻を隠して笑った。

二人で、駅のデパートへ行った。
可愛い洋服を売っている店に行って、
「いや~ん、これ可愛くない?」
「あ~ん。可愛い。百合が着るといいわ。」
「キャンデーが着るともっと似合うわ。」
などと、鼻にかかったぶりっ子声で、言いあった。
幸夫は、それが、楽しくてたまらなかった。

二人はずっと手をつないでいた。
なんとなく双子のようだった。

それから、少しプライバシーのある喫茶店に行った。
「異性が好きか、同性が好きかは、GIDの診断と無関係なの知ってる?」
と百合は言った。
「知ってる。ゲイの人は、同性が好きでも、GIDじゃないもの。」と幸夫。
「問題は、あたし達の、恋愛志向よね。」と百合。
「そうなの。あたし、自分が分からなくなってる。」
「今の男子校で、キスされたいなんて思う子いる。」
「そこまで、思わないけど、手をつなぎたいと思う子はいる。」
幸夫は、大原健二を思い浮かべていた。
「あたしもなの。キスされたいと思う男の子、3人くらいいる。」
百合は、言った。

「中学の時、キスして、抱きしめたいと思う女の子いた?」と百合。
「いた。」
幸夫は、クラスのマドンナだった、吉井早苗のことを思った。
「あたしも、いた。」と百合は言った。
「でも、男の子より、女の子より、好きな人がいる。」幸夫は言った。
「あたし、キャンデーのことが好き。
 ブログの人で、会うのキャンデーが初めてだもん。」
「あたしも、百合のことが好き。ずっと前から、心の人。」

百合は、にっこり笑った。
「あたし、ホルモンを長く打って来たのに、性欲があるの。」と百合。
「あたしも。毎晩、百合のこと考えてる。」
「じゃあ、ためそう。これで、自分のこと少しわかると思うわ。」
「どこで?」
「任せて置いて。」
百合はそう言って、にっこりと笑った。
幸夫は、心臓をドキドキとさせていた。


つづく(「百合とキャンデーの初体験」)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



小説・幸夫の性自認⑤「女の子服、クラスメイトに披露」

<第5話>「女の子服、クラスメイトに披露」


翌日、早速体育があった。
2時間目。
1時間目が終わり、クラスの皆は、教室の自分の席で着替える。
みんなは、密かな緊張感を抱いていた。
片桐幸夫が、一緒に着替える。

幸夫は、体育袋を出した。
上着を脱ぐ。たたむ。ネクタイを取る。
次は、Yシャツのボタンを外す。
このあたりで、みんなの緊張感は最高潮になる。
みんな、幸夫を見ないように、幸夫に背を向けて着替えている。
幸夫が、Yシャツを脱いだ頃だ。

「ちょっとだけでも、片桐を見たいな。」
「ちょっとならいいんじゃないか。」
「やっぱり、だめだよ。」
「ううう、苦しいな。」
などと、みんな自分の欲求と戦っていた。

幸夫は、ブラ1つになり、半袖の白いシャツを着た。
制服の上着と違って、Cカップに近い胸が、もろに目立つ。
ズボンを脱いで、ジャージのズボンを履く。
ジャージの上着を着る。

「みなさーん。着替え終わりました。」と幸夫が言うと、
「はあ~。」と声を出す生徒が大勢いた。
緊張感の終わりである。
「ごめんなさい。あたしがいるばかりに。見たっていいのに。」
と幸夫が言う。
「いやいや、そういうわけには・・・。」
みんな苦しい声で言う。

体育は、体育館で、整列順を決め、
ドッジボールをやった。
体育教師の権堂康夫は、幸夫を見ても、何も驚かなかった。
当然のことながら、幸夫のことは、全教員に事情説明が行われている。

権堂は、必ず初めの授業でドッジボールをする。
ドッジボールで、生徒の運動能力が、よくわかるからだ。

幸夫は、キャー、キャー言いながら、ボールから逃げていた。
男子が、サービスにボールをくれる。
そういうときは、女の子投げ。
本当は、もう少し運動ができたが、
女の子としては、今くらいがちょうどいいと思っていた。

権堂は、2年A組の担任だった。
権堂のクラスにも、幸夫と同じ障害の生徒がいる。
二人を引き合わせてやりたいものだと思うが、
それは、個人情報の守秘義務違反となり、できなかった。
おしゃべりな生徒は多くいる。
やがて、うわさが広まって、二人は必ず出会うだろうと思った。



大原健二が企画した「親睦会」には、全員が出席となった。
その時点で、健二は、カラオケの大部屋を2つ予約し、
40人を20人ずつに分けた。
くじを作って皆に引かせ、A室かB室かを決めた。
2時間の内、幸夫は、1時間ずつAとBに顔を出す。
みんなのお楽しみは、幸夫の女の子姿を見ることだったからだ。
それや、これや、健二の手並みは見事だった。

下校の時間となり、幸夫は、家に飛んで帰った。
部屋に入ると、制服を脱いで、普段着に着替え、メイクを始めた。
前髪を大きなピンで上に上げ、ベースメイクをして、アイメイク。
まつ毛をカールして、マスカラでまつ毛を長くする。
上下ぱっちりの目になった。
パール系のアイシャドウを引き、ハイライト、
ピンクのチーク。
ピンクの口紅を薄く引く。そして、グロス。

せっせとやっていると、妹の沙紀がやってきた。
「お姉ちゃん、今日はなんなの?」
「あ、沙紀。カラオケでクラス会があるの。
 メイクどう?」
「もう、決定的に女の子ね。お姉ちゃん、モテすぎちゃうわよ。」
「いくらでも、モテたいの。沙紀、何着ていけばいい?」
「白のふわふわのミニのワンピース。」
「そうか。清潔な感じだもんね。」
「髪は、あたしがやってあげる。」
沙紀は、そういうと、ホットカーラーで、
幸夫の耳より下の髪にカールをつけた。
そして、くしゃくしゃっとして、髪を膨らませた。
前髪に白いピンを指し、おでこを少し見せる。
かなり可愛いヘアスタイルに仕上がった。

「さすが、沙紀、ありがとう。」
そう言って、幸夫は、かなりなオシャレ服である
7分袖の白いワンピースを着た。
膝上10センチのミニ。
ふわふわした生地で、乙女チック。
丸く空いた胸に銀のネックレスをした。
ストッキングを履く。

水色の小さなバッグをタスキにかけた。
かかと4cmの紐付きの黒い靴。
脚の長い幸夫は、妖精的に可愛かった。
「ああ、お姉ちゃん、あたしより可愛いよ。」
と沙紀が言った。
「ほんと?うれしい。じゃあ、行ってくるね。」
母の信子がそこに来た。
「まあ、幸子、可愛いわ。何があるの。」
「カラオケでクラス会があるの。」
「あなた、モテすぎちゃうわよ。」
「競争率1倍だから、ラッキーなの。
 遅くなるから、夕食いらない。じゃあ。」
幸夫は、にこにこと手を振って、出て行った。

学校に近いカラオケに来たとき、
幸夫はさすがにドキドキした。
でも、みんなに女の子姿を見て欲しいという気持ちの方が強かった。
カラオケの玄関に付くと、
一人幹事の大原健二がいて、
健二は、幸夫を見て、「わお~!」と言った。
健二は、胸に貼るネームカードをくれた。そして言う。
「片桐さんは、まず、A室のみんながそろったら、
 ドラマチックに部屋に入るから、ロビーの隅で、見つからないように待ってて。」

幸夫は、胸をドキドキさせながら、ロビー隅の椅子に後ろ向きに座っていた。

やがて、全員が、A、B室に揃った。
健二は、A室に入り、
「これから、片桐さんを連れてきますから、
 大人しく待っていてね。」と言った。
A室のみんなは、幸夫と同じくらいドキドキしてまっていた。

「片桐さん。行こう。みんなが待ってる。」
健二が呼びに来た。
カラオケのドアを健二が開け、幸夫が姿を見せた。
みんなは、初め、ぽかんを口を開けて見ていた。
可愛くて、スカートから出た脚がすごく長い。
「可愛い。」「たまらない。」「これが、片桐ちゃんなのか。」
そんなつぶやきが、方々で聞かれ、
やがて、すごい拍手が起きた。
ピーピー口を鳴らす生徒もいた。
「片桐ちゃん、ここ、ここ。」
と、中央の数人が、隙間を作った。
幸夫は、そこに座った。
「じゃあ、皆さんは、適当におしゃべりしてください。」
と健二は言った。

ストールに座っている生徒は、椅子ごと、幸夫のそばに来た。
周囲の生徒から、質問攻めにされる。
「可愛いし、スタイルいいし、まいっちゃったよ。」
と横の生徒。
「ありがとう。最高におめかししてきたの。」
「うん、可愛過ぎる。」

「あのさ、今日の体育の時間、着替え平気だった?」と別の一人。
「もう、胸がドキドキしましたよ。
 男子と着替えるの、小学校の4年生までだったから。」
「俺たちも、ビビリまくりだよ。
 君の着替えは、見ないよ。だけど、女の子が後ろで着替えているかと思うと、
 チョー、緊張したよ。」
「そうそう。あのシチュエーション、初めてだし。」
「あたしも、同じなの。上半身裸の男の子に囲まれているかと思うと、
 見ちゃいけないし、うつむいていたの。」
「ちょっとは、見たいと思った。」
「ええ、ちょっとだけ。」
「俺たちも同じだよ。ちょっとだけ、見たかった。」
そう一人が言ったので、みんなあははと笑った。

幸夫が、気が付くと、他の生徒は、自分たちの話はせず、
幸夫の話を、全員が聞いているのだった。
『うわー、ちやほやされてる。』と幸夫は、内心うきうきとした。

1時間があっという間に立った。
幸夫が、B室に移る。
A室の生徒は、やっと焼きそばとドリンクタイムだ。

B室でも、大歓迎だった。
ここでも、幸夫が話すのを、みんなで聞いていた。
誰かが面白いことを言うと、みんなで笑う。

幸夫は、とうとう焼きそばを食べる時間もなかった。
しかし、心の中は、幸せ感に満ちていた。
こんなにちやほやしてもらえたことは、中学のときでもなかった。 

お開きになって、みんなは幹事の大原健二にお礼を言って帰って行く。
幸夫も、
「健二さんのおかげで、楽しかった。
 あたし、ちやほやされて、最高にうれしかった。
 どうも、ありがとう。今度は、あたしもお手伝いするね。」と言った。
「そう、よかった。俺だって、片桐さんの女の子姿見たかったから。」
そう言って、健二はニコッとした。

そのとき、背の高い小坂という生徒と例の自転車おたくの山崎がきた。
小坂が、
「ひょっとすると、片桐ちゃんと、大原は、
 焼きそば食う時間なかったんじゃね。
いっしょにラーメン行こう。上手い店知ってる。」と言った。
大原健二は、みんなの注文取りなどで、働き通しだったのだ。
「行こう、うれしい。」と健二。
「あたしも。」と幸夫。

4人でラーメンを食べ、男子3人は、幸夫を家まで送ってくれると言う。

「ここが、あたしの家。待って、母に挨拶させるね。」
といって幸夫は、中に入った。
母の信子と沙紀が、顔を見せた。
「まあ、ありがとうございます。ユキがご迷惑になってませんでしょうか。」
と信子は言った。
「とんでもないです。片桐さんは、クラスのアイドルですから。」
小坂が言って、健二と山崎がニコニコとうなずいた。

3人は、帰って行った。
「お姉ちゃん。3人の男子に送られるとは、かなりモテてるね。」
と沙紀が言った。
「どうかな?」と幸夫は、幸せいっぱいの声で言った。


つづく(「キャンデー、百合に会う」)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




小説・幸夫の性自認④「開明高校・初授業日」

<第4話> 「開明高校・初授業日」


「ユキ」として自分に仲良くしてくれたクラスメイトと別れ、
春休みが過ぎ、開明高校・入学式を終えた。

今日が、初授業日である。

幸夫は、1年A組、入試でトップ40番までの生徒のクラスである。
クラスは全部で8クラス。
担任は、石崎洋介という35歳の英語の先生。

幸夫の制服だが、ピップが女の子並の幸夫には、2サイズ大きなズボンにした。
問題は、上着とYシャツ。
胸がCカップに近づいていて、Yシャツも、上着も1サイズ大きくした。
それでも、鏡を見ると、胸の膨らみが完全に分かる。
上着を脱ぐと、ブラのラインがはっきりとわかる。
『夏は、困るなあ。』と幸夫は思った。

下着は、なるべく白にした。
ショーツ、ブラ、そしてYシャツ、
ズボン、上着である。

髪は肩まで。幸夫はゆるい天然ウェーブがあるので、
耳から下は、ふわふわの髪になる。
前髪有り。

それを全部着てみて、幸夫は家族に聞いた。
「ねえ、何とか男子生徒に見える?」
「見えない。女の子が男子の制服着てるだけ。」
と妹の沙紀が言った。
「まあ、いいか。うふふ。」
と幸夫は笑った。

四月の陽気で、コートはいらない。
見送ってくれる家族に、幸夫は元気にVサインを送った。
歩いて行く幸夫を見ながら、
「ああ、お姉ちゃん、どうなりますことやら。」と沙紀が言った。
「学校の有名人になることは、確実ね。」と姉の道子が言った。
倖造と信子は、絶対大丈夫と、なぜか確信していた。

幸夫は、教室に入り、自分の席を探した。
机に名札がある。
幸夫は、一番廊下側の、前から2番目だった。
どうしてそこなのかは、わからなかった。

生徒は、まだお互い知り合っていなく、
みんな、きちんと座って、黙っていた。
だが、幸夫は、ちらちらと見られていた。
妹の沙紀が言うように、男子の制服は来ていても、女の子にしか見えなかった。
しかも、はっきりと胸が膨らんでいる。
教室の生徒が増えるほど、視線が多くなっていく。

幸夫は、例の作戦。
視線の主に向かって、天使のスマイルで首を傾け、目を細める。
優雅に。
すると、ニマっとする生徒や、あわてて視線を外す生徒などいろいろである。
たまに、「やあ。」とばかり手をちょこんと上げる生徒などいる。
『これ、おもしろいなあ。』と幸夫は、再度思っていた。

やがて、チャイムが鳴り、担任の石崎洋介が入って来た。
石橋は、第一声で言った。
「このA組というのは、大変名誉なクラスです。
 その訳を知っている人?」
「はい。」と手があがる。
「大浜君。」
「入試の成績順にAクラスからHクラスまで編成されていると聞きました。」
「その通り。君たちはトップ40の人達です。
 おもしろい生徒がたくさんいると楽しみにして、今日来ました。
 そこで、自分の楽しい趣味など盛り込み、自己紹介をしてもらいます。
 では、廊下側前から。山崎啓太君、どうぞ。」
担任の石崎は、歯切れのいい話し方をした。

山崎は、のっそりした感じで、眼鏡をかけ、いかにも秀才という感じだ。
「えー、ぼくは『自転車オタク』です。
 どんな自転車でも知っていますし、
自分で、いろいろ性能のいい自転車を設計します。
どんな遠くでも自転車で行きます。
逆に、どんな近いところでも自転車で行きます。
例えば、家からポストまで、15mほどしかありませんが、
必ず自転車でいきます。(クラス、かなり笑い)以上です。」
みんなから、大きな拍手があった。みんな、笑っていた。

「では、次の片桐さん。」と石崎は言った。
(さん付けであった。)
それだけで、大きな拍手が起こった。
みんな幸夫のことが知りたくて、うずうずしていたのだ。
幸夫は気合を入れてみんなの前に立った。
「大きな拍手、ありがとうございます。
 あたしは、男子として生まれましたが、性同一性障害であり、
 女性になるよう、小学校の5年生から、ホルモン治療を行ってきました。
 そのおかげで、胸がボインとあり、ヒップもドカンとあり、
 手足はすべすべです。(少し笑い。)
 あたしは、心では、自分は女だと思っているんです。
 ですから、皆さんもあたしのことを、
女子だと思ってくださるとうれしいです。

 中学校の3年間は、女子生徒として、女子の制服を着て過ごしました。
 そんなあたしは男子校を受験し、中学のクラスメイトを驚かせてしまいました。
 でも、あたしは、どうしても、開明高校に入りたかったのです。
 あたしは、医者になって、
 あたしのような障害を抱えた人の治療にあたりたいという夢があります。 
 その夢のために、ここに来ました。
 あたしを理解し、応援してくださるとうれしいです。」
 幸夫は礼をした。

拍手が鳴りはじめたが、
「待って!質問です。」と何人か手が上がった。
「どうぞ。」と幸夫は一人を見た。
「片桐さんの呼び方だけど、何て呼べばいいですか。
 片桐君とは、呼びにくいです。」
「中学のときは、『ユキ』と呼ばれていました。
 男子から、『片桐!』と呼び捨てにされるのも、いい感じで、うれしいです。」
別の生徒が立った。
「先生にお聞きします。片桐さんの着替えの場所とか、トイレは、
 どうなるんですか?」
石崎は言った。
「一応、男子生徒の扱いなので、男子トイレ、着替えは教室です。」
「え?それちょっと、片桐さんに酷ではないですか。」
と、その生徒は言った。
幸夫はあわてて言った。
「心配してくださって、うれしいです。
 でも、これは、事前面接のときの校長先生との約束なんです。
 トイレは、個室を使いますから。」

別の生徒が勝手に立って言った。
「慣れれば平気だと思うよ。
 家では、男女いっしょの一つのトイレを使ってるわけだし。」
別の生徒が同じく勝手に立った。
「とにかく、俺は、片桐さんを応援します。
 みんな同じ気持ちだよね。」
と彼は皆に言った。
すると、全員から、大きな拍手が起こった。
「心配するな。大丈夫、大丈夫。」などという声もたくさん混じっていた。
幸夫は、潤んでしまった。
「みなさん、ありがとう。」と言って大きな礼をし、席に戻った。

中学のみんなも優しかったし、開明のクラスのみんなも優しい。
自分は恵まれてるなあと、幸夫は、しみじみと幸せを感じた。

自己紹介は、その後も続き、ユニークな趣味が紹介された。
中には、宴会を企画するのが、何よりの趣味という生徒もいた。

彼は、大原健二といって、お弁当の時間、
早速、企画を立てて、前に出て来た。
「皆さん、明日、カラオケで夜6時から、クラスの親睦会をします。
 もちろん自由参加です。
 みんなが、仲良くなることが、第一目標ですが、
 俺自身としては、片桐さんのスカート姿を見たいというのが、
 本音です。後ろに紙を貼っておきますので、参加希望者は、
 名前を書いてください。今日中です。」
彼は、そう言った後、幸夫に、
「片桐さん。参加してくれるよね。女の子の服で来てくれるとうれしい。」
と言った。
「もちろん、行きます。オシャレしていきます。」
と幸夫が言ったので、どっと歓声が上がった。



その日の夜。
春休みに作ってあったブログに、
幸夫は、第一投稿をした。
「アタシの男子校生活」
がブログのタイトル。
GIDジャンルに入った。
写真は、素顔が分からないように、アイメイクを濃くして、
ロングの茶系のかつらを被って撮った。
プロフィールに載せ、スクールライフを記事に綴った。

記事は、個人や学校が特定されないように、気を使った。

そのブログから、百合のブログに行って、コメントをした。
幸夫のブログに、コメント第1号が来た。
百合からだ。

『キャンデーちゃん、
 ブログの開設おめでとう!
 キャンデーちゃんの可愛らしさにびっくり!
 あたしも、男子高なんだよ。
 (女子校は、無理だもんね)
 毎日、来ますね。

 百合 』

幸夫は、うれしくて、すぐに返信した。
「百合さん。ありがとう。
 百合さんも男子校だなんて、びっくり。
 ちょっと想像つきません。
 
ブログがんばります。

 キャンデー 』

パソコンの蓋をした。
今日もいい一日だったなと、幸夫は宙を眺めた。

つづく(「幸夫、女の子服、クラスメイトに披露」)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



小説・幸夫の性自認③ 「開明高校入学試験」

<第3話> 開明高校入学試験


クラスのみんなには反対されたが、
幸夫は、開明高校を受験することにした。

受験日を明日に控え、幸夫は着ていくものに困っていた。
ほとんどの生徒は、中学の制服でくるだろうが、
幸夫はそうはいかない。
下着はちゃんと女の子のものを着け、
胸が目立たないように、黒いだぶだぶのセーター。
ズボンがない。
学校で女子の扱いをしてくれるようになってから、ズボンなど履いたことがない。
幸夫にとり女の子は、断然スカートだったのである。
仕方がなく、姉道子の黒いリクルートズボンを借りた。
幸夫より背の高い道子のズボンは、
ややつんつるてんだった。
「幸子、これ短いの?」と道子は驚いた。
幸夫は、身長の割に脚が長かった。

オーバーの代わりに、父のブルゾンを借りた。

さて、当日。
寒い日の朝早く、幸夫の見送りに、家族みんな早く起きてくれた。
玄関で、
「ね、あたしなんとか、男の子に見えてる?」と聞いた。
「見えない。女の子。」と妹の沙紀が言った。
「そっか。でも、ドンマイ!」幸夫はそう言って「行ってきます。」をした。

開明高校。男子320名が合格である。
中学部からのエスカレートの生徒は、今日は休みである。

校門に来ると、賢そうな生徒がどんどんやってくる。
幸夫は受験票を見た。
それに、テストを受ける教室と席番号が書いてある。
受験票には、自分の顔写真が貼ってある。
うっかり、中学の制服を着て撮ってしまった。
胸の襟にリボンが付いている。
「あらあら。」と幸夫は声を出した。

教室に行って、自分の席に着き、受験票を机の端に置いた。
ブルゾンを脱いで、椅子の背に掛ける。
幸夫は、背を伸ばし、きちんとしていた。

思った通りだ。
教室の受験生が、幸夫をジロジロ見ている。
幸夫は、対策を考えていた。

ジロジロ見ている生徒に、顔を向け、
にっこりとほほ笑んで、優雅に首を少し傾けた。
すると、その生徒は、あわてて、ぎこちない会釈をして目をそらせた。
これを、自分を見ている生徒たちに、順番にやっていった。
中には、顔を赤らめ、うつむく生徒もいた。
Vサインを送って来る豪傑もいて、
幸夫は、にっこりとVサインを返した。
ぶりっ子風にやってみた。
それを、大勢が見た。
幸夫は、少し愉快な気持ちになって来た。

試験が始まった。
初めは、国語。
恐ろしく長い文章が出たが、なんとかOK。
10分の休憩。
幸夫はトイレに行った。
思った通り、ここでも、ジロジロと見られたが、
幸夫は、にっこりと笑って、個室に入った。

次の数学もOK。
次の英語も、長文が出たが、なんとかOK。
ここで、午前の試験が終わり、昼休みになった。
お弁当を食べ終わった頃、
となりの席の、小柄でぽっちゃりした生徒が、
机を幸夫の机に寄せて来た。

「あのう、君のことジロジロ見ちゃってごめんね。
 失礼だけど、君が女の子に見えちゃって、つい見ちゃったんだ。
 ここ男子校だから、君、男子なんだよね。」
彼は、恐る恐るそう言った。
「ええ、戸籍上は男子よ。でも、性同一性障害。心は女なの。」
幸夫は言った。
気が付くと、10人くらいの生徒が、椅子を離れそばに来ている。
別の生徒が言った。
「じゃあ、納得。君は、声も女の子だけど、声の練習とかしたの?」
「うん、変声期前にホルモン治療始めたから、女の子の声でいるの。」と幸夫。
「君、可愛いよ。男子だって気がしない。いっしょのクラスになりたい。
 俺も受かるから、君も、合格してくれよ。」
「そうだ、絶対合格してくれ。俺も絶対合格する。」
みんなが、口々にそんなことを言った。

幸夫は、天使のスマイルを見せて、
「ありがとう。あたし、絶対受かるようにがんばる。
 みんなも合格して、今度は、クラスで会いましょう。」と言った。
「おー!」とみんながうれしそうに言った。

幸夫は、あの時の校長の言葉を思い出していた。
『反対に、モテすぎて困るかも知れない』
そうなったら、うれしいな、と幸夫は、心の中で、にっこりとした。

5科目の試験が終わり、夜の開明高校の職員室である。
校長が教員の間をうろうろしている。
「校長先生は、ドカンと座っていてくださいよ。」
などと、谷崎校長は、教員から言われている。

進路指導主任の田村が、校長席に来た。
「はい、校長。出ました。成績順に並んでいます。」
「おお、そうかね。」
と校長は、にっこりと受け取った。
「あの子は、合格しているかな。」校長は言った。
「片桐幸夫くんですね。」
「ああ。」
「受かっていればいいと思ってらっしゃるんですか。
 それとも、面倒な生徒だから、落ちてくれているといいとお思いなんですか。」
「前者に決まっている。ああいう子が来ることで、
他の生徒の認識が深まるだろう。それを願っている。」
校長は言った。
田村は、にこりと笑った。

校長は、プリントをデスクに置き、
定規をあて、320番の下から見ていった。
なかなか、出てこない。
200番を過ぎた頃、少しあきらめの気持ちが起こった。
100番を過ぎ、50番を過ぎたとき、残念な気持ちが、胸をうずめた。
10番を過ぎた。
ダメだったかと思ったとき、
上から2番目に、片桐幸夫の名を見つけた。

「おお!」と校長は声を漏らした。
開明高校に2番で合格するのは、只者ではない。
「そうか。あの子は、『人物』であったか。」
と校長は、喜びの目を宙に向けた。



開明の受験を終え、夜のひと時、
幸夫は、パアソコを開けた。
「百合」のブログに行った。
百合の新しい写真があって、胸キュンになり、コメントを書いた。

『今日のお写真もすごく可愛いです。
 百合さんのお写真を見るのが、一日の一番の楽しみです。
 今日は高校入試で、がんばってきました。

 キャンデー 』

百合の返事が、1時間後に来た。

『キャンデーちゃん。
 受験、お疲れ様でした。
 あたしは、今高1なので、去年のことを思い出します。
 祈・合格。

 百合 』

百合の『祈・合格。』という字を見て、
幸夫の心は温かくなった。
今日一日のことを思い出し、幸夫は幸せな気持ちになった。


つづく(「開明高校・第1日目」)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




小説・幸夫の性自認②「ダメ!絶対行っちゃだめ!」

<第2話>「ダメ!絶対行っちゃだめ!」


開明高校の障害のある生徒・事前相談会が、
1月の中旬にあった。
父の倖造と母の信子と3人で行った。

倖造と信子は、精神科のGIDの診断書を持って行った。
幸夫は、中学で認められている学校の女子の制服を着て行った。

順番が来て中に入ると、3人の人物がいた。
校長、副校長、そして、進路指導の主任である。

父の倖造は、医師の診断書を渡し、
幸夫の心身の事情を説明した。
校長以下2人は、幸夫が男子と知っても、さほど驚きもしなかった。
けっこう幸夫のような生徒が来るのだろうか。

学校側の3人は、相談をし、やがて校長が最終結論を出した。
「えー、片桐幸夫さんの女子としての扱いは、学校としてできません。
 つまり、女子制服の着用、女子トイレ、女子更衣室の使用。
 また、体育の授業を女子として受けることなどです。

 GIDの診断書の通り、幸夫さんは、『女子』なのです。
 ですから、女性である幸夫さんを、男子校の我が校は、
 受け入れる訳にはいかないのです。

 仮に、我が校が女子の制服を用意し、
 幸夫さんを女子生徒として入学を許可した場合、
 これは、マスコミの恰好の餌食となり兼ねません。
 幸い我が校は、高学力の生徒が集まる男子校として、名を馳せています。
 その開明が女子を入学させたとなると、恐らくは、一大事となるでしょう。
 片桐さんのお宅にも、マスコミが押し掛けるでしょう。
 知られたくないことも、知られてしまいます。

 そこでなのですが、幸夫さんが、当校の男子の制服を着用し、トイレ、
 着替えなども男子と共にすることを甘んじて耐えてくださるなら、
 私達に幸夫さんを拒む理由はありません。
 もちろん、正規の入学試験を受けて、合格された場合ですが。」

倖造と信子は、校長の言葉に説得力を感じ、
互に顔を見合わせていた。
そのとき、幸夫が「はい。」と手をあげた。
校長が、「どうぞ。」と言った。

「私は、女子としてもう5年間も生活をしてきています。
 ですから、言葉や振る舞いを典型的な男子のようには、もうできません。
 その点は、いかがでしょうか。」
幸夫は言った。

校長は、即答した。
「言葉や振る舞いは、あなたの個性と考えますので、
 私達が立ち入ることは、できません。
 また、あなたの個性に対して、嫌がらせや、侮辱をする生徒がいた場合、
 私達は、人権上、厳しく指導します。
 しかし、私が今あなたを拝見して思うのは、嫌がらせを受けるというより、
 反対にモテすぎて困るだろうということです。」
校長は、幸夫を見てかすかに笑った。

学校を出ると、もう夜になっていた。
「幸子、どう思った?」と倖造は聞いた。
「校長先生の言う通りだと思った。
 女子生徒として、入学したら大変なことになるってわかった。」
と幸夫は言った。
「あたしも、そこまで考えなかったわ。」と信子が言った。

「幸子が、『反対に、モテすぎて困る』というのも、
 思ってもみない言葉だった。
 いじめや、嫌がらせを心配していたからね。」と倖造。
「校長先生、あのとき、かすかににっこりしていた。
 あたし、あのとき、『我が校にいらっしゃい。』と言われた気がした。」と幸夫。
「あたしもそう感じた。女子としては無理だけど、いらっしゃいと言われた気がしたわ。」
と信子。
「俺も、そうだ。温かい学校だという気がした。」
倖造がそう言い、幸夫は、決心した。



月曜日の朝だった。
幸夫は、紺色のスクール・オバーを着て、
校門から昇降口までの道を歩いていた。
「お早う!ユキ。」と、幸夫は、腕を抱かれた。
同じクラスの、吉井早苗だった。
クラス1の美人で、男子のマドンナである女子だ。

「ユキ、そのマフラー可愛いね。」
と早苗は、幸夫の赤いマフラーを誉めた。
「ありがとう。この前買ったの。」と幸夫。

幸夫は、学校では、男女から「ユキ」と呼ばれている。
「片桐」と名字で呼ぶクラスメイトは少ない。
早苗は、幸夫の大の友達で、幸夫が大好きな女の子だ。
本当は、キスをしたり、抱き合ったりしたい女の子だが、
同性として友達になってくれている早苗に、
そんなことを考えるのはいけないと思っていた。

「ユキ、志望校決めた。」と早苗が聞く。
「うん。大体。」
「どこ?」
「開明。」
「うそ!男子校じゃない。」と早苗は、声をあげた。
「だって、あたし、戸籍上男子だし。」幸夫は言った。
「それは、そうかも知れないけど。
 ユキだったら、開明でも受かると思うよ。
 でも、考えてみて、男子の中に一人女の子がいるようなものよ。
 クラスの男の子パニック起こしちゃうわよ。」
「男子の制服は、ちゃんと着るのよ。」
「ズボン履いたって、可愛い女の子が、ズボン履いてますってだけ。
 ユキは、何をやったって、どうやったって、可愛い女の子なの!」

早苗の大声を聞いて、何人かの女子が来た。
そして、ユキが開明を受けると聞いて、みんな、
「だめよ!」と口をそろえて言った。

教室に来た。
オーバーとマフラーを廊下にかけ、
机椅子に座っていた。
その間、早苗たちが、男子にも幸夫の開明の話をしたので、
男子達が慌てて寄って来た。
「ユキ、お前、まさか男に戻る気か?」
「やめろ、絶対だめだ。お前、飢えたヤローどもの餌食になる気か!」
「女子高探せよ。ユキ、お前苦労して女になったんだからよ。」
と男子も口々に言った。

幸夫は、みんなを見た。
「みんな、ありがとう。心配してくれて。
 もう一度よく考えてみるね。」
と、そう言った。

幸夫は、クラスで人気があった。
小学校から、この中学の3年間、
嫌がらせや、からかいなど、嫌な目に遭ったことがなかった。
それは、1番に、幸夫の天使っぽい性格の好さのためだった。
やさしく、控えめで、明るかった。
次には、幸夫の学力に拠るものだった。
幸夫は、中学の3年間、中間、期末の試験で、ほとんど学年のトップだった。
8000人規模の模擬試験では、全体のトップ20に入る学力だった。
最高2位を取ったこともあった。
それほどの高い学力の持ち主である幸夫を、
みんなは、クラスの宝物のように思っていたのだった。



夕食を終え、幸夫は、自分の部屋で、一人勉強に励んでいた。
ふと、勉強に飽きて、パソコンを開いた。
行くところは、いつも同じ。
GIDの百合のブログだ。
今日は、百合の新しい写真があった。
素顔を隠すためか、いつも、濃いメイクをしている。
でも、可愛い。美人だ。

幸夫は、いつも簡単なコメントを入れる。

『百合さん。
 こんばんは。
 新しいお写真、胸キュンです。
 ポニーテイル、最高にステキです。

 キャンデー』

「キャンデー」というのは、幸夫のハンドルネームだった。

この時刻に、コメントを入れると、
百合は、1時間以内に必ず返事をくれる。
1時間ほどして、百合のブログを見に行った。
返事が来ていて、幸夫の心はおどった。

『キャンデーちゃん。
 コメントありがとう。
 ポニーテイルを誉めてくださって、ありがとう。
 明日も、写真置きますね♡

 百合 』

こんな簡単は返事でも、幸夫はうれしくて、
その日の幸せを感じた。


つづく(次回「開明高校入試」)


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



小説「幸夫の性自認」①「あたしの心は本当に女の子なの?」

少しブランクがありましたが、小説を書いてみます。
終わりまで書けるか自信がないのですが、できるだけがんばります。
読んでくださるとうれしいです。
============================

あたしの心は本当に女の子なの

1月の末である。
夕食前の時間、幸夫はせっせと母の手伝いをしていた。
「お母さん、それ、あたしが運ぶ。」と幸夫は言う。
幸夫は、赤と白のチェックのワンピースを着ている。
「ありがとう、助かる。
 道子や沙紀より、幸子の方が、よっぽど女の子ね。」
と母は、ほほ笑む。
幸夫は、「うふん。」と嬉しそうにする。

母にそう言われた幸夫は、頭から脚の先まで、
どう見ても可愛い女の子だった。
身長161cm。
髪は肩まで伸ばし、前髪が可愛く、胸が豊にあり、
色が白く、桜色の唇をしている。
『幸夫は、やはり女の子として生きるべきなのか。』
母は、そう思った。

小学4年生で、性同一性障害と診断され、
小学5年生から、ホルモン治療を受け始めた。
中学1年のとき、去勢手術を受けた。
胸は、Bカップを越えていた。
ヒップも、女の子並にあった。
ピップの脂肪で、ウエストが高くなり、女の子並の位置にあった。
今、幸夫にある男の証は、股間にある、小さなものだった。
ホルモン治療で、退行したのか、長さと太さは、親指の半分くらいだった。
そこで、少し地厚のショーツを履くと、
タックなどせずに、フラットな女子の股間に見えた。

夕食のテーブルで、
「幸子は、本気で開明高校受ける気。」
と、高校2年の道子が言った。
「お姉ちゃん、開明では、女の子扱いしてくれないよ。
 だって、天下の難関校だもん。」
と中1の沙紀が言った。
「だったら、男で行く。」と幸夫。
「今の幸子じゃ無理よ。
 小学5年、6年、中学の3年間。
 ずっと女の子扱いしてくれたのよ。
 女子の制服で通わせてもらい、トイレも更衣室も女子。
 公立中学だから、そうしてくれたのよ。
 開明に女子の制服なんて、絶対無理だから。
 あなた、男になれる?」姉の道子が言う。

「まあまあ、道子。来週開明高校の障害児向け相談会があるから、
 幸子を女子の扱いとしてくれるか、質問してみるよ。」
父の倖造が言った。
やせ形の優しそうな父だった。

「幸子、どうしても開明じゃなければだめなの。」
母の信子が言った。
「うん。あたし、将来医者になりたいから。
 国立なら、学費もかからないでしょう。
 あたしは、あたしみたいな子の、専門医になりたいの。
幸夫は言った。

「お姉ちゃん、心が女だから、男の子が好きじゃない?。
 だから、男子校へ行きたかったりして。」と沙紀が笑いながら言った。
「こら、沙紀。あたし、そんなんじゃないわよ。」と幸夫は言った。
そう言って拳骨を上げる幸夫の仕草も声も、まるで女の子だった。



夜、風呂からあがり、幸夫は、パジャマ姿で、
ベッドの上で、天井を見ていた。
自分が、男子校を選ぶ本当の理由。
幸夫は、女になったはずなのに、男子に恋ができなかった。
女の子が、未だに好きだった。
それよりも、男子が女子に扮した女装子が好きだった。

幸夫は、PCを立ち上げ、あるGIDである人のブログに行った。
まだ、高校生だと紹介している。
「百合」という子。
可愛くて、どう見ても女の子だった。
自分と同じくらいの年齢だ。
新しい写真が出ていた。
可愛いなあと思い胸がキュンとした。

幸夫は、ふと下半身がうずいていることに気が付いた。
こうなると、親指の半分ほどしかない男の名残が、
むくむくと大きくなっていく。
ホルモン治療を始めると性欲がなくなると先生に言われていた。
しかし、例外の人もあると。
幸夫はその例外かも知れなかった。
むくむくとアレが大きくなると、正常なPほどになってしまう。
『あん、こんな大きなPは、いや。』
そう思ってもどんどん大きくなる。
幸夫は、部屋の灯りを暗くして、ベッドに仰向けになり、
大きくなったものをそっと愛撫した。

『ああん、女の子なのに、こんなことするなんて最低。』
幸夫は、心で言った。
しかし、幸夫の思いとは裏腹に、
頭に、百合とのセックスの光景が浮かんで来る。
百合とキスをして、男の名残を愛撫し合う。
女の子なのに、男のものがあることに、興奮する。
百合にもあるの?百合もアソコが大きくなったりするの?
ああ、興奮する。

幸夫は、ティッシュを3枚ほど取り、
大きくなったPを包み、愛撫の手を速めた。
「ああ、なぜ、なぜ、あたし女の子なのに、
 こんなことしてイってしまう。
 百合、あたしにキスして、あたしを抱いて、
 あああああん・・・。」
幸夫は、体を硬直させ、痙攣しながら果てて行った。

幸夫は、やっと自覚した。
自分が男子校に行きたいのは、
女の子を好きになって心を乱さないように。
性的対象ではない男子の中にいる方が安全だから。
自分の性自認は、100%「女」だと思ってきたが、
多分、自分の性自認には、「男」の部分がある。


つづく


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




実話「こんなところがあったのか」<その2>

実話「こんなところがあったのか<その2>


カーテンだけで仕切られたユニークな喫茶店に連れて行ってもらってから、
次の週の土曜日。
Hさんは、私を違うお店に連れて行ってくれた。
そこは、新宿2丁目のかなり奥まったところだった。

入り口は間口1間くらいの小さなゲイバーだった。
カウンターに、ママさんと、ニューハーフさん一人がいて、
そこで、飲んでもいい。
その入り口のバーがすごく長い。

カウンターで、飲み物をもらって、
そこを通り抜けると、店が広くなっている。
薄暗く赤色光が点っていた。
二人掛けのソファーが、丸く8組くらい並べられていて、
真ん中は空間。
ソファーの前のテーブルが低くて、膝の高さくらいしかない。
私達は、水割りを置いていた。

私達がきたとき、
客は、一組、男同士の客だった。
対面にいる。
テーブルが低い訳がすぐに分かった。
カップルがやっていることが丸見えだ。

その二人を見た途端、私は、興奮してしまった。
20歳代くらいの若いスーツ姿の青年を、
50歳くらいの同じくスーツ姿の中年の男が、
愛撫している。
キスをして、Yシャツの中に手を入れ、
それから、青年のズボンのファスナーを下げて、パンツも下げて、
青年のPを直立させ、真っ直ぐに愛撫している。

青年は頬を紅潮させ、
「ああん、ああん、いや~ん。」と青年は女の言葉を発した。
青年は、仕草も言葉も「女」になってしまっている。
そして、男性にしがみついていく。
「いや~ん、いや~ん、あたし、だめ。いく、いくわ。」
その青年の女言葉に、私は、興奮してしまった。

「ぼく達が見ているから、あの二人、さらにエキサイトしてるんだよ。」
とHさんがいった。
「ゲイの人は興味ないのに、どうして興奮しちゃうんだろう。」
「見るの初めてだからじゃない。
 あの青年も、会社では、ぱりぱり男らしくやっているんだよ。」

次の客がやってきた。
少し女性的な男性と、可愛い女の子だった。
「あの二人は、ビアンだよ。」とHさん。
「わあ~、初めて。早く、初めてくれないかなあ。」私は言った。
ビアンの二人は、お酒と会話を楽しみ、なかなかいちゃいちゃしなかった。
その間に、女装子と中年の男性が来た。
女装子は、A型のかなり短いミニのワンピースを着ていた。
赤色光の中で、かなり美人だ。

初めにいたゲイの二人は、青年が上司のズボンを少しおろし、
口で奉仕していた。

やがて、ビアンの二人がキスをはじめた。
そして、女役の子が乳房を揉まれている。
女装子と男性は、座るなり、キスを始めた。

「ぼく達もしよう。」
Hさんは、私にキスをしてきた。
私は、もうすっかり興奮していたので、
アソコを大きくしていた。
「ジュンは、女の子にしか見えないから、
 みんなに男の子の証拠を見せてあげようよ。」
Hさんがいう。
私は、この店の仕組みを理解した。

客同士、行為を見せることで、お互い興奮する。
セックスの競争をしていると言ってもいい。

ビアンさんが、やっと行為をはじめた。
女役の子が、スカートからはみ出た太ももを撫でられている。
女の子の声も聞こえる。

女装子さんの声も聞こえる。
女装子さんは、すでに彼女のPを天井に向けていた。

Hさんは、私のショーツを膝にずらし、
私のPを、晒してしまった。
方々で、たくさんの声が聞こえた。
後から、2組の客が来た。
一組は、女装同士のカップル。
もう一組は、男性と女装の人。
その客達も始める。

飛び交う声の中で、私は、興奮の絶頂になった。
ビアンの女の子は、脚をかなり開いていた。
そして、男役の子に愛撫され、あんあんと声を上げている。

女装の人達は、か弱い女声を出している。

私も、心置きなく女声を出してしまった。
「ここは、刺激的。あたし、すぐにいっちゃう。」
「大声あげて、聞かせてあげて。」
「ああん、だめ。あたし、イっちゃう、イっちゃう。」
間もなく私は、果てた。
Hさんにお返しをした。

果ててしまうと、あれほど刺激的だった空間を、
冷静に見ることができた。
1組以外、みんな男女のカップルに見えるのに、
ビアンの2人以外、あとは、みんな男性であることに気が付いた。

「ここは、法律に触れてますか?」
と私は、Hさんに聞いた。
「多分、猥褻物陳列罪になるんじゃないのかな?
でも、野外で陳列しているわけじゃないから、セーフかな。
 でも、先週のカーテンのところは「男性同士お断り」だったけど、
 ここは、「男女のカップル」お断りなんだよね。
 だから、事情が違うかも知れないね。」
Hさんは、そう言って、くすっと笑った。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


実話「こんなところが、あったのか」

こんなところが、あったのか


サンフランシスコ編をお休みして、女装クラブでのことを書きます。
女装クラブで、私の同年代の友達は、みんなパトロンがいました。
これは、オーナーの計らいで、経済力のある男性会員と、
経済力のない若手をくっつけたのです。
しかし、私は、束縛されるのを嫌って、パトロンを断りました。
その結果、私はいつもクラブにいて、お手伝いをしていました。
そういう私を気の毒に思って、ときどき誘ってくださる人がいました。

あるとき、パトロンたちが、みんないらして、
若い人を、みんな外に連れ出していました。
そのとき、
「ジュンちゃん、おもしろいところがあるから、行こう。」
とHさんが誘ってくれました。
Hさんは、30歳代で、理系の人で、Hさんと私は、とても気が合いました。

さて、Hさんとやってきたのは、新宿です。
「この喫茶店、おもしろいよ。」とHさんは言い、中に入りました。
2階でした。
すると、二人掛けのソファーが、全部カーテンで仕切られているのです。
私達は、カーテンが空いているところに、座りました。
前に、小さなテーブルがありました。

ボーイさんが来て、私達は、コーヒーを頼みました。
すぐにコーヒーが来て、ボーイさんは、入り口のカーテンを閉め、
「どうぞ、ごゆっくり。」と行ってしまいました。

「ジュンちゃん、もうわかった?」とHさんがいいます。
「あたし、もう、興奮してます。」
私は、言いました。
こんなところがあったのか・・と思いました。
そこは、カップルが、ソファーでセックスをするところでした。
隣の部屋と、カーテン1枚で仕切られています。
つまり、隣の部屋の声が、丸聞こえです。
前ともカーテン1枚。
後ろともカーテン1枚。
この3部屋の音が、みんな聞こえるのです。
キスをする音も聞こえます。
ブラウスを脱ぐ衣擦れの音も聞こえます。

「ジュンちゃん、ショーツをぬいで。」
とHさんが言います。
私達もセックスをするのです。
私は、花柄のワンピースを着ていました。
ショーツをバッグの中にいれました。
すると、Hさんは、コンドームの口を切り、
私のアソコに被せました。
そして、私は、キスをされました。

そのころ、隣の部屋では、女の子の「あん、あん、あん。」
という声が聞こえました。
私は、男女のセックスを実際に目にしたことがありません。
たまらなく、興奮しました。
「Hさん、ここ、たまらなく刺激的。」
「俺も、今、たまらなくなってる。」
Hさんは、そう言って、私をきつく抱きました。
そして、私のスカートから出た太ももを撫でました。
恥ずかしいことに、私のアソコは、最大限大きくなっていました。

「ジュン。周りに負けないくらい、大きな声を出しちゃいなよ。」
「うん、そうしたくなってきた。
 ここ、なんだか、セックスの競争しているみたい。」
「そうだね。」とHさんは笑いました。

後ろの部屋は、今最高潮なのか、
ああん、あたしだめ、いっちゃう、いっちゃう・・・と叫び声がします。
Hさんが、私の男の子を愛撫してくれています。
ああ、なんかすぐに果ててしまいそう。

すると横の部屋からも、大きな声が聞こえてきます。
いや、いや、いや、いや・・・・とくりかえしています。
そして、ソファーを揺らしているような音がしてきます。
相当激しいことをやっていそう。
そう、考えると、私は、どんどん興奮してきました。
「ああん、Hさん、あたし、すぐにいきそう。ああん、どうしよう。」
と私は、言いました。
「いっちゃいなよ。もっと、女の子の声出して。」
「うん、あたし、いきそう、あたし、いきそう。
 Hさん、もっといじめて、もっと、いじめて。」
「ああ、ジュンは、最高に可愛いよ。たくさんいじめてあげる。」
「ええ、ああん、あたし、いきそう。いっちゃう、ああん、いっちゃう。」
そう言いながら、私は、体をバタバタとさせ、果ててしまいました。

Hさんは、私のゴムをとって、綺麗に拭いてくれました。

「今度は、Hさんが、いく番よ。」
と私は、Hさんのズボンのベルトに手をかけました。
「俺は、いいの。今日は、ジュンが楽しめればいいの。」
Hさんは、そういいます。
しかし、私は、強引に、Hさんのズボンをおろし、
Hさんの大きくなっているものを、口の中に入れました。

やがて、Hさんは、私の口の中に果てました。

「ああ。ジュン知ってる?俺、クラブでいったことないの。
 今、ジュンにいかせてもらったのが、はじめて。今、感激。」
「ほんと?じゃあ、『やったね!』」
私は、ガッツポーズを見せました。

自分がイった後は、常のことですが、
隣や前後の部屋の声が、少しもセクシーに聞こえませんでした。
コーヒーを飲み干して、私達は外に出ました。

店を出るとき、小さな注意書きを見ました。
「男性同士お断り。」

「あはは、俺たちパスしたね。」
とHさんが言って、二人で、うふふと笑いました。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




自叙伝・サンフランシスコ③「日本人の進くん」

自叙伝・サンフランシスコ③「日本人の進くん」


リリと出会った翌日、私は、サンフランシスコNo.1の人気スポット、
「フィッシャーマンズ・ウォーフ」に行った。
ここは、いわゆる漁師町で、カニがたらふく食べられることで有名だ。

ことことサンフランシスコの坂を上り下りするケーブルカーを乗継ぎ、
とうとうやってきた。
街は、観光客でにぎわっている。
私は、黄色いワンピースとリュック、メイクをして、
女の子で通すつもりだった。
女の子で通りそうだと一度自信を持つと、もう男服はつまらない。

私は、街の船を見ながら、カニの入ったカップを持ち、
木で作られた背もたれにもたれ、カニをつついていた。

そのとき、私より少し背の高い二十歳くらいの男の子が、
私のそばに来た。
ぽちゃぽちゃっとした体形。
彼は、私をちらりと見て、何か、勇気を奮っていたようだった。
そのうち彼は、
「Are you Japanese?」と言って来た。
私は、『あ、まずいかも。』と思った。
アメリカ人や外国人には、私は、女で通るようだ。
しかし、日本人には通らないかも知れない。

私は、とっさに、
「No,I am Chinese.」と言った。
「あ、そうなんだ。」と彼は英語で言って、がっかりした様子だった。
「なあに?あたしが日本人じゃないと、がっかりなの?」
と私は英語で言った。
「そう言う訳じゃないけど、ぼくは、英語苦手だから。
 一人で、こういう賑やかなところにいると、なんだか、さみしくて、
 いっしょに歩いてくれる日本人の女の子を探していたんだ。」
彼は、ここまで、何とか英語で言った。
私は、彼のその言葉から、私が女の子として通ったことを思った。
「そうだったの。あたし、日本人。素直に言わなくて、ごめんね。」
と、日本語でいった。
「わあ、そうだったの。そういうわけで、いっしょに歩いてくれない。」
「いいわよ。あたしも、一人で、さみしかったから。」
私は、そう言いながら、ある感慨をもった。
日本語の女の友達言葉が新鮮だった。
日本で女装したとき、みなさん年配で、ほとんど敬語、丁寧語だったから。

「ぼく、進。」
「あたしは、ジュン。」
ああ、女言葉が、新鮮。
「ジュンは、観光?」
「ニューオリンズの大学生。」
「そうなの。ぼくも留学したかったけど、手続きがわからなくて挫折。
 ジュンは、えらいなあ。」
「あたし、ラッキーだったの。
 留学生の支援センターが近くにあったから。」

私は、女言葉を話せば話すほど、胸がキュンとなるのだった。
「ね、船の中入ってみよう。」
「ええ。入りましょう。」
私は、進の手を取った。

中で、
「ねえ、進、これ見てみて。」とか、
「ねえ、来て、ここからの景色ステキよ。」とか、
たくさん、たくさん、女言葉を使った。
私は、満足だった。

夕方になり、進とお別れのときが来た。
「あたし、今帰らないとホテルの周り暗くなるから。」
と言った。
「ジュンともっと一緒にいたいけど、ぼく、明日はロサンゼルスに行く。」
「そう。お別れになるのね。」
「うん。ジュンと一緒に過ごせて、今日は最高の日だった。」
「あたしも、進と過ごせてよかった。」
私は、歩きながら、何度も進に手を振った。
進は、ずっと立っていた。
私は、最後に大きく手をふって、ケーブルカーに乗った。

手を振る進が遠ざかっていった。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。






サンフランシスコ編②「リリの告白」<第1部完>

<第1部完>とありますが、<第2部>があるわけではありません。
そのうち、書くことが見つかったら、書きたいと思います。
============================== 

サンフランシスコ編②「リリの告白」<第1部完>


私は、パン屋さんの中で、ゆっくりパンを食べたので、
5時まで待つのは、苦ではなかった。
5時10分前くらいに、トレイを返して、店の前で、待った。

やがて、水色のフレアスカートを履いて、
白のブラウスに、カーデガンを羽織ったあの店員さんが来た。
彼女は、背まであるストレートの髪に、前髪があった。
売り子をしていたときより、ずっと可愛く思えた。
私は、ピンク系のワンピースだった。
彼女は、私の腕をさっととって、
「お名前教えて。」と言った。
「ジュン。」と私。
「私は、リリ。」と彼女は言った。
「ジュンのお国は?」
「日本人。」
「わあ、あたし達つながりあるね。あたしは、日系4世。」
彼女の英語はネイティブだった。

彼女は、食事をとりたいというので、
イタリアンの店に行った。
丸テーブルだったが、リリはわざと私のぴったり横に座った。
もちろん、私には、うれしいことだった。

「ジュンは、あたしを男の子だと見破って、
 『I am a boy.』って言ったんでしょう。」
「見破ってなんかいないよ。
 リリが、ひょっとして男の子だとうれしいなと思って言ってみたの。」
「あたしの、どこで、男の子かも知れないって思ったの。
 あたし、中学生からホルモン打ってるから、
今まで、リードされたことないのに。」
「リリの声が、少女の声というより、少年の声だと思ったから。」
私は言いました。
リリは、少し考えていました。
「そうなの。ふつう、あたし少年の声で、女で通るのにな。
 ジュン、するどいのね。」

「私は、TV(=女装子)だけど、リリは、違うみたいだね。」
「うん。TS(=GID)。乳房も女の子並にあるの。」
そう言って、リリは、少し目を伏せた。
「じゃあ、リリは、男の子が好きなんだね。」
「うん。ジュンは、女の子かTVが好きなんでしょ。」
「うん、そう。」
「あたしね。男の子とのセックスどうやってすればいいのかわからない。」
「それは・・。」と私は考えた。

「それは、ゲイの人みたいにすればいいんじゃない?」
「やっぱり、そうなる?」
「お腹とお腹にアレを挟んで、クリームつけて擦り合うのも聞いたことある。」
「ほんとだ、それでもできるね。」

「リリ、ボーイフレンドがいるんだね。」私は言った。
「うん。カントリーのバンドで、バンジョーやってる。
 すごく背が高いの。」
「もしかして、リリ、体のこと、まだ言ってないの?」
「彼は、あたしのこと女の子だと思ってる。
 まだ、キスしかしたことないの。
 告白しようといつも思っているのに、ずるずる今になってるの。」
リリは、目を伏せた。

「彼、今日もバンド出てる?」
「うん。多分出の日。」
私は、考えた。カムアウトできる方法はないだろうか。
しばらく考えて、私はリリに言った。

「リリ、私をダシにして?」
「ダシ?」
「うん、ダシ。」
私は、リリの耳元で、あるストーリーを伝えた。

「ああ、それなら言えるかもしれない。」
「私は、旅の者だもの。平気だよ。」
「うん。やってみる。ジュンありがとう。」

時刻は、7時にかかっていた。
リリと二人でタクシーを拾った。
リリは、「カストロタウンまで、お願いします。」と言った。
「彼のライブハウス、カストロタウンにあるの?」
「うん。そこから、歩いて、少し静かなところ。」リリは言った。

『わあ、早速カストロタウンか。』と私は、思った。

通を降りると、お店がいっぱいあって通りは明るい。
「私、今朝偶然に街のこと聞いたの。恐いと思ってたのに、今そこに立ってるのね。」
「恐くはないよ。男性の二人ずれの人は、まずゲイの人。」
「うん、うん。じゃあ、女の人の二人ずれは、レズビアンの人?」
「うん、そう。」
「じゃあ、今あたしたち、レズビアンに見えているの。」
「多分ね。一人で歩いている女性は、トランス(女装)の人。」リリは笑った。
「わあ、すごいなあ。感激。」と私は言った。

私達は、通から小道を折れて、真っ直ぐに上がった。
そこは、もう暗く静かで、やがて、明かりのついたライブハウスが見えた。
中に入ると、もうカントリーの演奏が始まっている。

私達は、テーブルについて、コークをたのんだ。
「あの人ね。」と私はリリにバンジョーの人を見て言った。
「うん。背が185cmくらいあるの。」
「彼も東洋系?」
「うん、あたしと同じ、日系4世。コータっていうの。」リリは、言った。
コータは、リリを見つけると、ウインクをした。

演奏が終わって、30分の休憩。
コータは飲み物を持って、私達のテーブルに来た。
「紹介するね。こちら、ジュン。」
「はじめまして。」と言って、コータと握手をした。

「今日ね。ジュンのことで相談に乗ってもらおうと、やってきたの。
 ジュンね、生まれは男の子なの。」
コータは、目を丸くした。
「本当?完全な女の子だと思った。」コータは言った。
「ジュンは、ボーイフレンドがいるんだけど、まだ彼に体のこと
 告白できずにいるの。
 告白すると、彼が去って行く気がして、恐くてできないの。
 ジュンは、ホルモンをずっとうってきたから、胸は豊かなの。
 コータが、ジュンの彼だったら、どうする?
 彼女がTSだって告白されたら。」リリはそこまで言った。

「うーん、これ、本気の相談だよね。ちゃんと考えて言わないといけないね。」

コータはしばらく考えて言った。
「ジュンは、彼にカムアウトすべきだと思う。
 俺なら、ジュンが好きなら、気にしない。」
「子供はつくれないよ。」とリリ。
「リリ、ここはカストロタウンだぜ。
 ゲイのカップルやビアンのカップルは、みんな子供作れない。
 それでも、みんな幸せにやってるじゃん。
 俺だって、彼女がTSなら、子供のこと考えない。」
「コータは、何もないのに、どうして、カストロタウンにいるの。」
「俺?俺、ちょっとトランス入ってるから。
 小っちゃいとき、女の子の服着たかった。
 でも、背がこんなに伸びちゃったから、女装しないだけ。
 年に1回くらい、ドラッグ・クイーンやってみたいけど。」
そう言ってコータは笑った。

コータの笑顔を見て、リリは、泣き出した。
「コータは、ほんとにTSの子でも、OKなの。」
「ああ、OKだよ。どうした、リリ。何で泣いてるんだ。」
リリは、少し私を見た。
私は、うなずいた。
「コータ、ありがとう。実は、今言ったジュンのこと、
 ほんとは全部私のことなの。私は、TSなの。」

コータは優しい笑顔で、リリの肩を抱いた。
「途中から、リリのことだってわかったよ。
 だから、俺の言ったこと全部本気だよ。」
「そうなんだ。コータ、ありがとう。」
リリは、コータの胸に顔をうずめ、泣いた。

カストロタウン。性が解放されている街。
いい所だなと、私は思った。


<おわり>



バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



自叙伝「アメリカ・サンフランシスコ編」①

自叙伝「アメリカ・サンフランシスコ編」①

サンフランシスコに、1週間いました。
そのときのことを、まだ書いていませんでしたので、
書いてみたいと思います。

私は、よく女装子さんやGIDさんに出会います。
それは、外に出ているとき、女装子さんはいないかと、
いつも探しているからだと思います。
そして、そんな人に出会ったとき、場が許せば声をかけます。
だから、多くの女装子さんに出会えているのかも知れません。



アメリカの大学での春休み。私は、憧れの街サンフランシスコに行きました。
1週間だったので、車は止めて、飛行機で行きました。
(4時間で着きました。)
街の中心街へ行ったとき、私は感激しました。
やはり、アメリカNo.1の観光の街だと思いました。

私は、だぶだぶのアーミースタイルの格好で
てっぺんの平たい帽子をかぶっていました。
そんな恰好で、3流ホテルに1週間の契約で泊まりました。

部屋についたら、やっぱり女の子になりたくて、
ちょっとオシャレなワンピースに着替えました。
そして、メイクを少し。
そんな恰好で、階下のロビーに降りていくと、
ソファーやテーブルにいるおじさん達に、ジロジロ見られました。
みなさん、
「こんな安ホテルに、女の子が泊りに来るのか。」
と驚いている風でした。
それとも、私の女装がバレテいたのかも知れません。

その時、丸テーブルにいるおじさん3人が、私に、お出でお出でをしています。
私は行きました。
「まあ、座りなよ。」と髭のおじさんが言いました。
そして、「コーヒーでいいかい?」と聞き、それを頼んでくれました。
「あんたは、さっきのアーミー服の嬢ちゃんかい。」と隣の人。
「ええ、そうです。アーミー服なのに、嬢ちゃんに見えたんですか?」と私。
3人は、げらげら笑い。
「ばればれだよ。あれで、男の子のつもりかい。」その横のおじさん。
「どこで、女に見えちゃったの?」と私。
「雰囲気だよ。男は女を見ればすぐに分かるんだよ。」と髭のAさん。
「そんなもの?」
「ああ、そんなもんだ。」
「嬢ちゃんは、べっぴんだから、男が寄って来るよ。」
「それ、困る。あたしは、女の子しか愛せないから。(本当のことです。)」
「そうなのか。じゃあ、カストロタウンに来たのかい?」
「何ですか、そこ?」
「なんだ、ビアンのくせに知らないのか。」
「嬢ちゃんみたいな若者がいっぱいいるところだよ。」
「どこにあるの?」
「タクシー乗って、カストロ通りって言えば、連れてってくれるよ。」
「そうなんだ。『カストロ通り』ね。行ってみる。ありがとう。」
「もったいねえなあ。男に興味なしかよ。」
「うん。そうなの。」

私は、コーヒーを飲み干し、おじさん達にお礼を言ってホテルを出ました。
『カストロ通りか・・。』
そう思いながら、行ってみるのは、まだ怖い気がしていました。

私は、観光地図を見て、いろんなところに行ってみました。
もう、観光スポットがどっさりあるのです。
これには、ニューオリンズも負けるなあと思いました。

一日見て、午後の4時ごろです、お腹がすいて、
私は、パン屋さんに入りました。
そこは、テーブルと椅子が奥にあって、
ゆっくりとパンやコーヒーが食べられるようになっています。

私は、まず、パンを買うために、パン売り場のガラスケースのところで、
順番を待っていました。
売り子さんは、私と同じ東洋人で、小柄でお店のユニホームの、
茶色いワンピースを着て、白いエプロン、頭に白いスカーフをしていました。
可愛い女の子でした。

私の前におじいさんがいて、やっとおじいさんの番でした。
「なんでも、いいんだがね、1つ。」
とおじいさんが言いました。
売り子さんは、タングを持ち、
ガラスケースの中から、クリームパンをつかもうとしました。
すると、おじいさんは、
「それだけは、だめなんだ。他のにして。」
といいます。
「はい。」と売り子さんはにっこりして、別のパンを取りました。
「あ、それも、だめなんだ。」とおじいさんはいいます。

『なんだ、ちっとも「なんでもいい」じゃないじゃない。』と私は思っていました。
私の後ろの列が長くなっていましたが、
みなさん、ゆったり構えていて、誰もイライラしていません。
アメリカの人達は、待たされることが、まるで平気なようです。

売り子さんは、そこで、シナモンパンを選びました。
すると、おじいさんは、
「あ、それは、ラスト・チョイス。それだけは、だめなんだ。」
と言いました。そして、
「このチョコレートパンがいい。」とおじいさんは言いました。
気の短い売り子さんなら、プッツンぎりぎりでしょうね。
しかし、売り子さんは、
「承知しました。」と言って、チョコレートパンを取り、
袋に入れて、会計をして、おじいさんは去りました。
できた人だなあと思いました。

しかし、私は、そのとき思っていました。
売り子さんは、完全に女の子に見えるけど、
声だけが、少年の声なのです。
少女の声と少年の声は違います。
売り子さんが、女装子さんや、MtFさんの可能性あるかなあ、と考えていました。
だったら、いいなあと思っていました。

私は、手早く2つを注文しました。
売り子さんは、それを取り、
「中でお召し上がりですか?」と言いました。
「はい。中で食べます。」
私が、会計を済ませたとき、売り子さんが、
「Thank you ma’am.(ありがとうございます、レディ。)」と言いましたので、
私は、「I am a boy.」と彼女の顔を見ながら言ってみました。
彼女は、反応しました。ちょっと笑って、小声で、
「Me too. (あたしもよ。)」と言いました。
私は、喜びに胸がドキンとしました。
私は、
「お話がしたい。」と彼女の耳元でいいました。
「5時にお店の前で待っていて。」と彼女は言いました。
私は、『やったー!』と心の中で叫びました。


つづく


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



「美容整形について」家族4人の会話

家族4人の会話「美容整形について」

※この家族の会話は、連続して毎日会話をしたのではなく、
 過去1年ぐらいの会話を、ピックアップしたものです。

私「美容整形ってどう?」
娘「いいと思うけど、あれ型崩れなんか起きるから、
  ずーと、アフターケアがいるらしいよ。
  それを、承知でするなら、反対しない。」
妻「整形した顔って、わかるじゃない。それが怖い。
  みんなになんか言われちゃうし。
  整形疑惑ってだけで、言われてるじゃない。」
私「確かに。疑惑だけで言われちゃ、たまらないね。」
娘「『疑惑』は、信頼筋があるんだと思うよ。
  日本は、まだ、整形に辛いよね。」

私「韓国は整形大国で、整形は国民的にOKらしいよ。」
息子「お父さん、それ、とんでもない嘘。
   韓国で整形やってるのソウルの芸能人くらいで、
   他の街なんか全然だって韓国の友達が言ってた。」
私「You Tube なんかで、before & after としてたくさん出てるよ。」
娘「まやかしもあるみたいよ。美人を探して、その人の顔をフォトショで歪めて、
  この人がこうなりましたって、歪めた顔をbefore にするのよ。
妻「あるかも知れないわね。」
私「なるほどな。ちょっとがっかり。」
娘「何ががっかりなの?」
私「そりゃ、顔が曲がっていた人の顔が直れば、すごいことじゃない。」

妻「ヴァ〇ラさんって人、テレビで見たけど。
  元の顔とは完全に別人になってた。」
息子「あの人は、完全な整形依存で、心の病気じゃないかな。」
娘「ダメダメ。ヴァ〇ラを簡単に心の病気なんて言ったら、ヴァ〇ラが可哀相。
  あの人は、幼児期に虐待を受けているからね。
  普通なら、多重人格障害になってもおかしくないところ。
  そうならなかったから、整形をくり返すことで、
  いまわしい記憶を抱えた過去の自分を消し去りたいのよ。
  それだけの必要性でやってることなんだから、
  今、仮に強制的に止めさせたりしたら、
  あの人は、どうなるかわからないよ。」
私「よく知ってるね。」
娘「幼児虐待の本、1冊読んだからね。」
妻「まあ、そんな本を読んでいたの?」
娘「友達から、整形しようかどうしようかって、真面目に相談されてね、
  いろいろ読んでいるうちに、そんな本に行きあたった。」

息子「お父さん、美容整形どう思うの。まだ言ってないよ。」
私「歯列矯正ってあるじゃない。
  あれ、ぼくから見たら、美容整形一種だと思うのね。
  歯並びが悪いと芸能人になれないから、多くの人がする。
  でも、歯列矯正なら、誰も、何も非難しない。
  目を二重にしただけで騒ぐのに、
  不公平じゃないのって思うんだよ。
  だから、基本的に美容整形に賛成なんだよね。
  でもね・・・。」

娘「でもね、何なの。」
私「ぼくの好きな韓国歌手のBちゃん。
  美容整形したのか、今は別人みたいなんだよ。
  昔のBちゃんがよかった。」
妻「知ってるわ。今の顔の方が、自分にとっての理想だったのかしら。」
娘「お父さん、昔のBちゃんのDVD持ってるじゃない。
  それ見てればいいじゃん。」
私「うん、そうしてる。もう、50回は見た。」
息子「じゃあ、お父さんの結論は、美容整形に賛成だけど、
   実際自分の好きな人がしちゃったら、場合によって悲しいってことだね。」
私「まあ、そうなるかな。」
息子「お姉ちゃんは、その友達に、美容整形のこと最終的にどう言ったの。」
娘「考え抜いた末、『やめな。』って言った。」
息子「じゃあ、みんな似たような考えじゃない。」
妻「そうねえ。」


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




家族4人の会話(性同一性障害)

家族4人の会話(性同一性障害)


前回は、家族の会話3人を書きましたが、
昨日は、息子もいて、4人の際どい会話をしました。
その様子を綴ってみます。

息子「俺、化粧の濃い女子は苦手だよ。」
私「別にいいんじゃないの。」
娘「濃すぎるのもね。なんだか。」
私「最近、真っ赤な口紅引いてる子多いよ。」
息子「お父さん、家の中ばかりいるのに、よく知ってるね。正解だよ。」
妻「真っ赤な唇引くのは、勇気がいるわね。」
私「そういうもんなの。」
娘「そりゃそうよ。どぎついし。」
私「白雪姫は、真っ赤な口紅だよ。」
娘「あれだけ肌が白けりゃね。」

私「真っ赤なドレス着たときは、リップは、赤しかないでしょう。」
娘「そりゃね。」
息子「最近ラメ入りのあるじゃない。あれ最悪。」
妻「何か食べるとき、ラメを食べちゃいそう。」
私「リップは使わないで、グロスだけってのいいんじゃない。」
娘「『グロス』なんて、よく知ってんじゃん。」
息子「俺知らない。なあにそれ。」
娘「唇を濡れた感じにする化粧品よ。」
私「『松〇かよ』が言ってたけど、口紅は、下唇が命だから、
  グロスで決めるのは、下唇だけでいいんだって。」

息子「お父さん、よく知ってるね。
私「この前、テレビでみんなで見たじゃない。」(ちょっと焦る。)
娘「お父さん、この人好きって言ってたよね。」
私「言ったっけ?!」
三人「言った。」
娘「性同一性障害をカムアウトするって、勇気いるよね。」
妻「でしょうね。」
私「みんなは、性同一性障害認めるの?」
3人「当然認める。」
娘「性同一性障害の人が、女装するのは当然だけど、
  そうじゃない人も、事情があれば認めるべきだと思う。」
私「『男の娘』とか?」
娘「そうそう。『男の娘』は、心の半分ぐらいは、性同一性障害なんだと思う。
  でも、男の心が半分あるから、何とか社会で男としてやっていける。
  だから、『障害』じゃない。」

息子「でもさ、顔はもちろん、声まで完全に女の子って男の娘の人、この前テレビで見た。
   あの人は、社会で『男』でやっていくの、かなり困難だと思うよ。」
私「そういう人、どうすればいいの?」
息子「あそこまで女の子だと、女で行くしかないよ。
   保健証を出すとき、『これ、あなたの保健症?』って言われて困るって。」
妻「そうよねえ。私も見たけど、どう見たって女の子だったもの。」

私「ぼくなんか、学生のとき、駅の男子トイレに入ろうしたとき、
  『君、ここは男子だよ。』ってよく言われたよ。」
娘「お父さんの場合、目に浮かぶよ。
  お父さん、女装すると似合うよ。」
私「この年で?」
娘「若く見えるから、いけるよ。」
3人、笑う。

私「みんなが留守のときね、
マンション運用の会社から、電話がかかった。
  若い女の人だった。で、ぼくが出ると、
  『ご主人様いらっしゃいますか?』っていうんだよ。」
息子「で、どうしたの。」
私「今は、出ておりますって言った。」
娘「そしたら?」
私「奥様でもよろしいんですっていうのね。
  ぼくは、すごい暇だったからさ、10分くらい話聞いた。
  で、主人が帰りましたら、伝えておきますって、電話を切った。」
3人「あはははは。」

※本日は、ここまでにいたします。
 女装をすることで、性的な興奮をいだく「女装子」まで、
 話を持って行くことができませんでした。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




着ぐるみ女装の世界

メルサンへ: コメントありがとうございます。しかし、今このブログでは、ご返事する機能が働かず、ご返事できません。悪しからず、ご諒承ください。
=====================================
私は、「女装」と同じくらい「変身」ものが好きです。
そこで、高度な技術を必要とせず、一気に女の子気分になれる「着ぐるみ女装」について
綴ってみます。

001372ac.jpg
自分がこんな姿になったら、もう気分は100%女の子になってしまいますね。
もう少し。
asuka1q.jpg
IMGP2315_R.jpg
なんだかステキな世界で、一度はなってみたいものです。

さて、シリコンの世界を覗いて、リアルなものを探してみました。
images33.jpeg
こんなにリアルなものがあるんですね。

こんなのもあるようです。
body.png
ヌードになれますね。

次のは、CGだと思いますが、このレベルにいけると、夢のようですね。
145083511.jpg
もう少し。
34033-the-pl.png
これ、CGではなくて、シリコンマスクなんだそうです。着てるのは、男性でしょうね。
もう一つ。
images.jpeg
目のところが空いているのは、ここに目が来るようになって、アイメイクが出来るようになっています。
きっと、すごくナチュラルな女性に仕上がることでしょうね。
Uniface-mask1.jpg
普通なこのくらいだと思います。でも、十分綺麗な肌の女の子気分になれますね。

画像を貼るのが苦手なので、このくらいにしておきます。
私も1つくらい、着ぐるみやマスクが欲しいです。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。













「ふたなり物」傑作を見ました!

「ふたなり物」傑作を見ました!


DVDのお話です。
最近増えていますね。
女優さんのアソコに、男子そっくりのPをつけて、
そんな2人が、レズビアンのように戯れ、
やがて、二人の股間には、隆々としたPがあるのでした。

パターンはいろいろあるようです。
私は、初めは、かなり興奮してしまいましたが、
この頃は、少し見飽きた感があります。

私が20歳くらいのとき、恐らく世界で初めて、
女性にPをつけてビデオにしたものがありました。
それを、「世界でもっとも女らしいシーメール」と銘打って売り出されました。
私達女装子仲間は感激しました。
こんなナチュラルなシーメールがいるのか!
そのビデオは、女装関係の雑誌でも、かなりもてはやされました。
しかし、それは、Pを本物そっくりに作って付けた女優さんとわかり、
みんなで、がっかりしました。

この頃のフタナリ物は、よくできていて、
クライマックスで、白い液体が発射されます。
リアルにすればいいのに、ドバーッと噴水のように発射するのもあり、
すぐ、偽者だとわかってしまいます。
それに、Pが、不釣り合いなほど大きいのもあり、それも、興醒めです。

そんな中で、「傑作フタナリ物」にお目にかかりました。
こんな内容でした。

ニューハーフ・ヘルスに二十歳くらいの背の高い男の子がやってきます。
(もちろん女優さんですが、演技が最高です。)
ベッドの上で、膝立てに座り、男の子風の声で、
「俺、どうすりゃいいの。」とお姉さんに言います。
「あら、あなた、イケメンねえ。何もしなくても、
お姉様が、すべてしてあげるわ。すべて任せて。」
お姉様は、キスをしたり、男の子の体を撫で回します。
男の子は、セックスが初めてなのか、戸惑っています。
しかし、精一杯、つっぱっています。
お姉さんが、男の子の分厚い上着を脱がせます。
すると、タンクトップの重ね着。
胸が膨らんでいる。
「あら、あなた、胸があるわ。どうしたの?シリコン?」
「生まれつきだよ。」(ぶっきら棒に)
「どれ、ちょっともまして。」
とお姉さんは、揉みはじめる。
「やめろよ。」
「感じるのね。
それに、あなた、脇の毛、処理してるの。綺麗だわ。」
「最近の男は、みんなやってるよ。」
「そうでもないでしょう。でもいいわ。
 あなた、首がながくて、首から頬のラインきれいよ。
 上着脱いだら、体スリムだし、あなた、女装するといいわ。」
お姉さんは、そういいながら、青年のズボンのファスナーを下げ、
男のものを出して、撫で始める。
「やめてよ。」
「もう、びんびんじゃない。
「女装するっていうまで、やめないわよ。」
「わ、わかったよ。やってみてよ。とんでもない女ができるよ。」

それから、上半身裸になった青年。
青年に向かいメイクを施すお姉さん。
「ブラをつけるのよ。」
「うへー、気持ち悪りー。」
青年はそう言いながら、ブラ、スリップ、ショーツを着けていく。
頭にネットを被る。
お姉様は、最後に、フェミニンなロングのかつらを被せる。
赤の、ボディにフィットした、ミニのワンピースを着せる。
お姉様は、惚れ惚れ、青年を見る。
「さあ、あなたの姿を見てご覧なさい。」
青年は、鏡にふり向く。
「げっ、これ、俺なの?」
「そうよ。思った通り、美女になったわ。」

「まいったなあ。」
「何よ。ここ、カチンカチンよ。」
「あ、止めて。さわらないで。」
お姉さんは、青年を鏡に向け、後ろから、青年の体を撫で回す。
「やめて、感じるから。」
「ここは、もっとよね。」とショーツからPを露わにして触る。
「ううう・・。」
「うううじゃないでしょ。いや~んでしょ。」
「ああ、感じるやめて。」
「いや~ん、やめてでしょ。」
「俺、変な気分。」
「あたし、変な気分。」
「あん、あたし、変な気分。
 いや。やめて、お願い、やめて。」
お姉さんは、激しく刺激していく。
「もっと女の声を出すのよ。
 あなたは、心の奥で、女になりたがっているのよ。」
「ほんと?」
「そうよ。」
「ああん、声が出る。いや~ん。あたし、女になってしまいそう。」
「なるのよ。」
「ええ、なるわ。降参。あたし、女の子。ああん、女の子だわ。」

以上の場面が見せ場で、二人はベッドに移り、
青年はベッドの上で、お姉さんにPを愛撫されながら、
どんどんと女の子になっていきます。

純女さんを俳優に、女装子の心を絶妙にくすぐる作品でした。

青年役の女優さんが実に上手で、男から女になっていくときの演技は見事でした。
タイトルを覚えておけばよかったのに、残念なことをしました。
2度見ようと思っても、探せずにいます。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



女装子のぞき部屋in ニューヨーク

女装子のぞき部屋in ニューヨーク


(まだ、書いていない気がするのですが、2回目だったらご容赦ください。)

マンハッタンのメイン通りとブロードウェイ通りが交差しているところは、
アダルトなお店がずらり並んでいるところでした。
日本でもその頃「のぞき部屋」というのが流行っていました。
ある部屋があり、その周りは、板で囲われていて、
そこにのぞくための穴が開いています。
中は明るく、女の子が、4、5人いて、女の子の私生活が、繰り広げられていて、
それが、売りです。
女の子達は、学校の制服や、ワンピースなど、
普段着の姿をしているところが多かったようです。

サービスに、ときどき女の子は、着替えなどし、
また、女の子2人で、同じベッドで寝たりします。
着替えはなかなか見らえないのですが、
ちょうどその時にのぞいていた人は、ラッキーというわけです。
もっと運がいいと、女の子がキスするところを見ることができます。
新宿で、30分2000円くらいでした。

さて、ニューヨークですが、女装子ののぞき部屋がありそうな気がして、
探しました。
すると、うれしいことにありました。
音楽ががんがんかかっていました。
可愛い女装子さんが、10畳くらいの部屋に5、6人いて、
部屋を歩いたり、ジュータンに座ったり、本を読んだりしていました。
みんな、普段着的な服を着て、スクールガールのようです。
ただ、メイクはばっちりしていました。
日本と違って、部屋は透明のアクリル板で出来ていて、丸見えです。
で、入場料がありません。
気前がいいなあと思っていました。

しかし、すぐ気が付きました。
アクリルの壁に、10円玉くらいの穴があって、
そこから、1ドル札を丸めて入れると、
近くにいた女装子さんが、お札を取り、スカートをめくって、
男の証を見せてくれるのでした。
みんなショーツを履いていません。

私は、もちろんやってみたかったので、
ブロンドの長い髪の可愛い女装子さんが来たとき、1ドル札を入れました。
すると彼女は、にっこりして、スカートをめくって見せてくれました。
こういうときの、女装子さんは、長めのスカートの、
普段着なのがいいなあと思いました。

仕掛けは、それだけではありませんでした。
10円玉の穴のしたに、野球のボールくらいの穴が開いています。
何かなあと思っていました。
すると、10ドル札を手に持った人が、その中に手を入れて、
差し出しています。
すると、そばにいた女装子さんが、お札をもらいスカートをめくり、
彼女の男のものを、1分ほど触らせてくれるのです。
ラッキーだと、興奮状態にある女装子さんのアレをさわれたりするようでした。

そうするうち、マイクの声がして、
「皆さん、今からえっちタイムです。
 見ている人は、3ドル入れてください。」
客は3ドル穴から入れます。
すると、女装子さん達が、抱き合ったり、互いにアソコを愛撫したり、
キスしたりしてくれます。

客は、アクリル壁に張り付きの人だけ、よく見えるようになっています。
私は、そののぞき部屋が、とても気に入りました。
日本にもないかなと、帰国して探しましたが、
どうも、ないようでした。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。




レズビアン・クラブに男性は来るか

レズビアン・クラブに男性は来るか


ニューハーフ・クラブに女性は来るかということなんですが、
それは、大いに来るんです。
女性の場合、初めてでも、大いに盛り上がり、
楽しまれているようです。
会話の内容は、半分が質問です。
「お肌が、綺麗だわ。どうしてらっしゃるの?」
「腕なんか、ほやほやで、ほんとうに女性だわ。
 それ、ホルモンの作用なの?」
「お綺麗だけど、スッピンのときも、お綺麗な感じだわ?」
「まあ、声まで女性だわ。生まれたときから、そんなお声なの。」
こんな風に、わいわい盛り上がるのです。

で、私は、ちょっと親しくなったオナベの人に聞きました。
彼女は、女装バーによく来ていて、
そのときは、短髪に、ぶかぶかのセーターにジーンズでした。
「レズビアン・クラブに男性客も来る?」
「めったに来ないわ。来るとしたら、女装子さんだけ。」
「女装子さんは、どんなつもりで来るの?」
「えっちなことされるのがご希望みたい。」
「例えば?」
「ミニからでたパンストの脚をなでるとか。
 体のいろんなところ撫でられるとか。
 キスとか。」

「それなら、ホストクラブなんかに行けばいいのに。」
「女装子さんは、基本、純女さんが好きみたいなの。
 男の人が好きな女装子さんは、少ないんじゃない。」
「あなたは、店では、完全男装でしょ?」
「そう、ネクタイにスーツよ。」
「今、女言葉だけど、お店では、男言葉?」
「そうよ。店では、女装の女の子もいるの。
 ネコというか、女役。妹役ね。」
「じゃあ、女装の人も、そういう妹役の人を呼べばいいんだ。」
「そうでもないの。女装の方の多くは、お姉様がご所望なの。
 お姉様に抱かれたり、触られたり、いたずらされたり、
 それが、いいみたい。」
「じゃあ、女装子さんのための、女装したお姉様はお店にいないの。」
「妹タイプのお客さんがくるから、そういう人のためにいる。
 でも、女装子さんのためには、考えてない。」

「あなたなんか、スッピンでそれだけイケメンだから、
 背も高いし、女装したらかなりの美女になりそう。
 見てみたいな。」
「たまに余興でやるわ。けっこう受けるのよ。」
「そういう時は、ぼくを呼んで。」
「いいわよ。悩殺してあげる。」

「下着なんか、もちろん全部男物?」
「あなた、女装されるんでしょ?そのとき、男物の下着着る?」
「着ない。もちろん全部女物。ほんとは必要ないブラも着ける。」
「あたし達にとって、ブラなんか気持ち悪いだけ。」
「ナベシャツなんか着るの。」
「お店では着ない。ブラをしないで、シャツにYシャツ、スーツで、
 胸がないように見せるのがかっこいいの。」
「サラシなんか巻くのかと思った。」
「巻かない、巻かない。」

「レズビアン・クラブに、どんどん男客が来るの歓迎する?」
「しないと思うわ。ニューハーフ・クラブでは、女性客大歓迎だと思うけど、
 レズビアン・クラブは、少し閉鎖的ね。」
「じゃあ、女装の人は、レズビアン・クラブには、あんまりいかない方がいいんだね。」
「そうねえ。ゲイ、ビアン、女装、バイ、だれでもOKみたいな、
 出会い系っぽいところがあるじゃない。
 そう言ところが、一番だと思うけど。
「なるほど。そうだね。」


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。



アメリカでの小さな思い出

このエピソードは、一度書いたでしょうか。初めてならいいのですが。
=============================

アメリカでの小さな思い出


アメリカでのことです。
私は、初めは寮にいましたが、車を買ったので、
アパートに住むことにしました。
その頃は、完全女装をしていて、女として生活していました。

私が乗っていたのは、10万円ほどで買った、ポンコツ車でした。
ある昼のこと、私は買い物に出かけるのに、
長めのウエーブのかかったウィッグを被っていました。
前髪もあります。
その日は、大き目のブラをしていたので、
中の詰め物もいっぱい必要でした。
かなり、グラマーな女の子になっていました。

駐車場の車に乗り、いざキーを回しましたが、エンジンがかかりません。
私は、アクセルを何度か踏んでかけましたが、ダメです。
それを、何回かやっていると、
アパートのとなりの家の人でしょうか、
爽やかな感じの青年が、やってきました。
「俺にまかせて。」と彼は言い、車のボンネットをあけました。
そして、キャブレーターというところの蓋を明け、
布で、噴き、少し仰いで乾かしているようでした。
私は、横の窓を下して、見ていました。

彼は、もういいと思ったのか、蓋をしました。
「今度は、かかるよ、やってみて。」
やってみると、見事にエンジンがかかりました。

「わあ、ありがとう。何がいけなかったの?」
と聞きました。
それと、同時に、私は「女」として、ネイティブの男の子と話すのは、
初めてではないかと、気が付きました。

彼は、言いました。
「君は、アクセルを何回も踏んで、キーを回しているでしょう。
 それやると、キャブレターにガソリンが上がり過ぎて、
 濡れてしまって、かえってエンジンがかからなくなるんだよ。
 踏むのは、1回。わかった?」
「ええ、わかったわ。これから、そうする。」
そう言いながら、私は、
私を完全に異性と見てくれている青年に対して、
自分の心が、どんどん女の子になっていくのを感じました。

彼は、私にとても好意的な眼差しを送ってくれていました。
「アリスよ。」と言って私は、手を出しました。
「ボブ。」と彼も手を出して、握手をしました。
「アリスは、このアパートに住んでるの?」
「いえ、このアパートには、従妹がいるの。
 あたしは、もっと、ずっと向こうに住んでる。」
(正直に言うわけには、いきませんでした。)

「そうなんだ。アリスは、可愛いね。」
「あ、ありがとう。ボブも、カッコイイと思う。」
彼は、私と話しながら、私の胸を、ときどき見ていることが、
わかりました。
女の心になってしまっているからこその敏感さでしょうか。
それは、うれしい感情でした。

「日本人?」とボブは聞きました。
「そう。わかるの?」
「ああ、日本の女の子は、オシャレだ。
 アリスみたいに可愛いワンピースとか、スカート履いてる。
 ここいらの女の子は、ホットパンツと上はタンプトップ。
 年中、それだけ。」
「でも、パーティーなんかだと、ステキなドレス着てる。
 みんなすごくステキに見えるわ。」
「ああ、パーティのときはね。」と言って、ボブは笑いました。

私は、ボブともっと話していたい気持ちもしましたが、
まともに女の子として見てくれていることに、耐えがたくもなりました。
「じゃあ、そろそろ行かなくちゃ。
 直してくれてありがとう。」
「なんでもないさ。またね。」
「ええ、また。」

私は、そう言って、車を走らせました。
ボブが、しばらく私の車を見ているのが分かりました。
私は、窓から、「バイバイ。」の手を振りました。
ボブも、手を振りました。

『わあ~、これは、出来事。完全に女の子に見られた。』
と、私は、エキサイトしました。

しかし、ボブとまた会うことは、まずいと思いました。
車は、アパートの西側に、いつも置いていましたが、
その日からは、東側の駐車場に止めました。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。


春画と女装

江戸時代の春画というのは、ある程度みました。
それが、男色の春画というのは、ぐっと少ないです。
さらに、その中の女装の春画は、もっと少ないです。
でも、ネットの中で、がんばって探してみました。
投稿用6
これは、女役の人が、かなり女装に近い姿をしていると思います。あと少し、載せます。投稿用2
投稿用 3
この絵の女役の人は、髪を女結にしていて、かなり完全女装に近いと思います。

●記憶の中の春画
若い頃、女装クラブのオーナーに完全女装の春画、あるいは滑稽画を見せてもらいました。
それは、完全に、女装趣味の書いた人の絵でした。

1つは、商家の家のお嬢様。振袖を着て、1画面では、優雅に歩いているのですが、
次の絵では、着物の前を分け、柳の下で、立ちションをしているのです。
少し離れたところで、男が3人、驚いているポーズを取っていました。

あと一つは、美貌の商家娘2人が、抱き合っています。着物の裾にお互い手を入れて、
次の絵では、大きくなった男の証がはっきりと描かれていました。

もっと傑作があったのですが、覚えているのは、この2つでした。
ここに、掲載できないのが、残念です。



江戸時代の春画をご紹介しましたが、
私とて、けっこうリアルな、洋服の少女のえっちな絵が見たいです。
一度、投稿しましたが、
majing_2s.jpg
majing_3s.jpg
これは、江戸川乱歩「怪人二十面相」の中の、小林少年です。
少年探偵団のリーダーなのですが、女装が得意で、
見事な女装をして、敵陣に侵入していきます。
挿絵を見ても、ミニのワンピースが似合い、立ち姿は、完璧な女性です。
その下の絵のように、女装がバレテしまうこともあります。

さて、私は、小林少年の挿絵のように、やや劇画的なリアルな女装画が好きです。
以下に、こんな人が描いてくださらないかなあと思う、挿絵画家を載せます。
石原豪人
この方の絵、いかがでしょう。美少年(手前)の方の、額から眉までを隠してみると、
美しい少女に見えます。これだけでも、萌える絵ではないでしょうか。(絵・石原豪人)
中村英夫
(絵・中村英夫)
これは、女性画ですが、こういう方に、女装画を描いていただきたいなあと願います。

最後に、写真のおまけです。萩尾望都の「トーマの心臓」の実写版です。
(出演は、残念ながら女性だと思います。)
138761_base.jpg



バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。










考察・自己女性化愛好症

考察・自己女性化愛好症


自己女性化愛好症(Autogynephilia=AG)。
私は、この言葉を、ある方の記事で見ました。
半年ほど前です。
その頃、何人かの方が、自分は「自己女性化愛好症(以下略してAG)」だと
おっしゃっていました。
ですから、今までの、女装子、女装愛好、女装願望とは、
意味が違うのかなと思っていました。
そして、「自己の女性化を図るが、性的興奮は伴わない人。」であるのかなと、
思いかけました。

しかし、その後、わかりました。
AGの方も、女装子と同じく、性的興奮を覚えるのだと。
そこで、理解しました。
「愛好症」と「症」の字がついているくらいだから、
女装子の中で、自分の「女性化」への願望がとりわけ強い人を言うのではないか、
ということをです。

女装への願望を段階的に並べてみます。
① 女装をして楽しいが、性的興奮を伴わない。(クロス・ドレッサー=CD)
② 女装をするし、セックスへの願望もある。(対女性、女装子)
③ 女装をするし、セックスへの願望もある。(対男性も可)
④ ③に同じだが、身体的にも女性に近づきたい。(ホルモン、シリコン、整形など。)

こうしてみて、④の段階の人が、AGなのではないか、と思いました。
もちろん、厳密な断定などできませんが、④辺りの人と言えそうに思えました。

AGの人の終着点は、性別適合手術があるのかも知れません。
その意味で、GIDとの混同もあるかと思います。
私は、性自認が違うのだと思っています。

AG:性自認=男性(男性でないと、自分の女性化に性的喜びを持てません。)
GID:性自認=女性(自分の性に近づいていくという喜び。)

ここで、AGの人も性別適合手術を望む場合があるというのは、
重要な点かと思います。

私は、アメリカの出版社で、ジュディという人に会いました。
若くて、美人のMtFの人でした。
彼女は、性別適合手術を受け、戸籍上も女性となりました。
しかし、なってすぐ、自分の手術を後悔していました。
自分は、本当は、女の子が好きで、男の子に恋はできないと悟りました。
今思えば、彼女は、AGだったのかもしれないと思いました。

AGの人が、性別適合手術を受ける場合は、GIDの人と同じくあると思います。
しかし、手術の前に、自分はAGなのかGIDなのかを知っていることは、
大変重要なことだと思います。
AGとGIDが、半分半分の人だって、おられるでしょう。

以上は、私、1個人の意見だと思ってくださると、とても気が楽です。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。

「それと、同じよ。」妻、娘、私との会話

「それと、同じよ。」妻、娘、私との会話


昨夜、妻、娘、私とで、ちょっときわどい会話をしました。
こんなふうです。

私「あのさ。俳優の〇〇は、ゲイだってうわさだけど、
  そういうのって気になる。」
娘「う~ん。気にならないかな。」
私「お母さんは、どう?」
妻「気にならないわね。覚せい剤は気になる。」
娘「お父さんは、どうなの?」
私「ボクのね、アメリカでの寮で、向こう三軒両隣、
  全員ゲイだった。」
娘「うへー、で、お父さんは、どうなの?」
私「ふつうに話はしたよ。でも、心では、ゲイの人だとかなり意識してた。」

私「ゲイでも、片方がオネエとは、限らないらしいね。」
娘「そんなの、決まってんじゃん。マッチョ同士のゲイもあるし。」
私「お母さん、どう?」
妻「漫画家の萩尾望都の世界なら、美しいかな。」
娘「ドイツのギムナジウムの上流の美少年たちね。
  女装すると、まるで女の子になるの。
  それなら、同性愛あり。完全に理解できる。」
私「女装の美少年っていうのは、認められるの。」
娘「認める。」
妻「私も認める。」
私「歌舞伎の女形なんかどう。少年じゃないよ。」
妻「全く抵抗なし。玉三郎なんか綺麗だし、騒がれて当然だと思う。」
私「女形の人は、ゲイだって、それあり?」
娘「ない、ない、ない。女形でも、男のときド男の人多いもん。」
妻「玉三郎や歌右衛門は、普段も女性的。」
私「江戸時代はさあ、まだ舞台に上がれない女形の卵は、
男色を経験することは芸を高めると思われていて、
  さかんに男色に走ったそうだよ。」
娘「それは、あったかも知れないけど、全員じゃないよ。」

私「女の人から見て、レズビアンって、気持ち悪い?」
娘「ちょっと抵抗あるかな。男の人は抵抗ないでしょ。」
私「ない。だって、それ系のビデオたくさんある。」
妻「宝塚なんかどうなんでしょうね。」
私「そうそう。宝塚の男役の人に、女の子がキャーキャー言ってるでしょう。
  あれ、その男役の人に、恋してるのかな。」
娘「あれは、ほんとは女性なのに、男性みたいであることが魅力なのよ。」
私「じゃあ、ほんとは男性なのに、女装して、まるで女の人のように見える
  ニューハーフみたいな人に、男が、萌えてしまうのもあり?」
娘「ありでしょ。『男の娘喫茶』なんて、流行っていそうじゃない。」
私「あの男の娘達に、女の子が、キャーキャーいうのあり?」
娘「興味本位でならあり。でも、恋する人は極少ないと思う。」
  お父さん。宝塚の男役の人に萌える?」
私「萌えない。」
娘「それと同じよ。」
私「なるほど。」

ま、こんな話を食事をしながらしました。
「お父さんの女装を認める。」なんて結論になるかなと思いましたが、
そうは、問屋が下しませんでした。


バナーをこちらではまだ貼れずにいます。
アメブロの方で押してくださると、幸いです。

プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

リンク
最新記事
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧

自己女性化愛好症

御中根 蕗菜 です

女装子動画 Japanese crossdresser porn

enma’s blog

毎日が日曜日

女装子&ニューハーフのペニクリ&アナルマンコ

MadameM【秘密の手帳】

川*´v`*川し

復讐の芽 ***藤林長門守***

橙の電車
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム