プリクラ2300④「義男と敬子の場合」後篇

変身して、義男に見える方を「義男」、敬子に見える方を「敬子」と、
綴っています。

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プリクラ2300④「義男と敬子の場合」後篇


義男は、敬子へ愛撫を始めた。
キスをして、ロープのかかっていないところにキスをしたり、舐めたり。
そして、ロープに挟まれている乳房を揉み、
その先端を指で、たっぷり攻めた。

「ああ、あなた、感じる。たまらない。」
「ここは、もっとかな?」
義男は、もうびっしょり濡れている、敬子の一番感じる部分を、攻めた。
敬子は、声をあげた。
「ああ、たまらない。縛られていると、快感がすごいの。
 あなた、あたしを、イかせて。お願い、イかせて。」
「まだまだ、たっぷりいたぶった後、イかせるよ。」
「いやあ、いじわる。あたしは、ロープで何もできないの。
 あなたが、して。」

「いいよ、まず敬子を指で行かせるよ。」
「あなたのアソコは、いいの?」
「うん、まだとっておく。」
義男は、巧みな指で、敬子を悶えさせた。
義男は、女がアソコをどうされたいか、知り尽くしていた。
敬子が、「イく・・。」と叫ぶと、指を離し、
敬子が少し収まると、また、指で愛撫した。
三回もじらされると、敬子は、半狂乱になった。
敬子は思った。
『そうだったんだ、敬子。こんな風にじらされたかったんだね。』

3回目に、義男は、やっと最後まで敬子をイかせた。
敬子は、大声をあげ、気が狂いそうになった。
暴れたいが、ロープにきつく縛られて、動けない。
それが、余計に快感を高めるのだった。

波が引くまで、義男は、敬子にキスをしたり、
髪を梳いたり、体を撫でたり、それをたっぷりした。

「敬子。次は、敬子の後ろを犯すよ。」
「え?Aのこと?きたなくない?」
「ふつうは、ウォシュレットで奥まで水を入れて、綺麗にしたりするけど、
 敬子は、プリクラで洗浄されたばかりだから、
 今は、完璧にきれいだよ。」
「でも、あたし、さっき、十分満足したわ?」
「Aは、まだ満足していないよ。」
「そういうもの?」
「うん、きっとね。」

義男は、Pにゴムを被せた。
仰向けの敬子に対し、敬子の腰に枕を入れた。
そして、敬子のAホールに、クリームをたっぷり塗った。
敬子は思った。
『敬子は、Aもされたかったのか。』

「敬子、力を抜くんだよ。入るよ。」
「あああ・・。」と敬子は、声を上げた。
「どう、嫌かい?」
「大丈夫。嫌じゃないわ。」
義男はピストン運動を始めた。
義男は思った。
『これは、する方も、全然悪くないわ。』
義男は、気持ちがよくて、いつしか、ガンガンと突いていた。
敬子は、悲鳴を上げ続けていた。
敬子の悲鳴が、義男の気持ちを高ぶらせた。
義男は、しばらく夢中になっていたが、我慢して、抜いた。
最後に本命の場所を、犯してあげないと。

義男は、ゴムをはずし、
敬子の本命の場所に、挿入した。
「ああ、やっぱり、ここが最高。
 でも、義男さん。ここは、縄を解いて、あなたに抱き付きながらされたい。」
「そうだね。そうしよう。」
義男は、そういって、敬子の縄と解いた。
敬子が抱き付いてきた。

やがて、敬子は、断末魔の声を上げて、果てて行った。
義男も、果てて行った。

二人は、抱き合った。

敬子は言った。
「あなた、よくわかったわ。
いままでの、あたしは、淡泊過ぎたと思う。
これからは、あたし、あなたに全部してあげるわ。」
「ありがとう。これが、俺の願望だったんだ。受け入れてくれてうれしいよ。」

そのとき、2時間が、過ぎた。

「あ、もとにもどったね。」
「ええ。あたしに戻れて、うれしいわ。」
「あんなに、されたのに、俺、また、敬子を犯したい。」
「元に戻ると、きっとリフレッシュされるのよ。」
「そうか、俺、やる気むんむん。ガンガン、敬子を縛って、犯したい。」
「義男さん、あたしを縛って。あたしには初体験なの。
 今まで、こっそり一人でしてたから、満足できなかった。」

「俺だって、敬子の縛られてる姿まだ見てない。
 敬子が、悶えてる顔も見ていない。今度は、見たいよ。」
「そうか。あなた、自分が縛られていたんだものね。
今度は、あたしの悶える姿を見て。」
「ああ、美人の敬子が束縛されている姿。
ああ、もう、思っただけで興奮してきた。」
「あたし、幸せ。」

そのときから、義男と敬子の満足に満ちたセックスライフが始まった。

めでたし、めでたし。


■次回予告■
次回は、しがないサラリーマンの、
密かな喜びを書きます。
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プリクラ2300③「義男と敬子の場合」前篇

今日、引っ越します。
今日の続きは、明日、投稿すると思います。
どうぞ、覗いてくださいませ。

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プリクラ2300③「小早川夫妻の巻」前篇


小早川義男と敬子夫妻は、この頃セックスがうまく行かなかった。
とくに、妻の敬子が達しないのだ。
敬子が達しないと、義男の方も気持ちが冷める。
お互いがマイナスに影響して、途中でセックスを止めることもあった。
だかそれを口に出すことが出来ずにいた。
義男は32歳、敬子は30さい。
結婚して5年目になる。
子供はまだできなかった。

結婚した時は、美男美女のカップルだと言われた。
義男は、美貌の妻に、何の不満もなかった。
それなのに・・。

ある日、義男は、
「二人で、プリクラへ行ってみないか。」と誘った。
「あれは、若い子の遊びじゃない。」
「そんことはない。初老のカップルが、
2時間だけ若き日に戻りたいと、使ったりしてるらしいよ。」
「あなた、どんな人になりたいの。」と敬子。
「俺は、敬子になりたい。敬子は俺になるんだ。」
「そんなの恥ずかしいわよ。」
「遊びだよ。いいじゃない。」
「ダメ。あなたがあたしになったら、心を覗かれてしまうわ。
 それだけは、あたし、恥ずかしい。」
「そうだな。別に敬子に隠し事は、ないけれど、俺も、恥ずかしい。
 だけど、心はチェンジしない設定があると思おうよ。」
義男は、敬子を説得した。

ゲームセンターが集まっている若者のストリートに来た。
二人は、ケータイにお互いの写真をとって、
それを、持っていた。
しかし、プリクラに行ってみると、「二人用」という部屋があった。
二人が入れかわるとき、主に使われているようだ。
二人は、そこへ入った。
見本となる人が隣にいるのだから、細かい設定はいらなかった。
義男は、「ヘルプボタン」を押し、
『意識、心、記憶は、チェンジしたくない。』と入力した。
すると、ガイドが出た。
「それなら、意識、心、記憶の方をチェンジすると、
 もっとも簡単です。」
とある。
二人は、なるほどなあと思った。
二人は、そういう設定で、変身ボタンを押した。
眩い光が部屋に立ち込め、20秒すると、
二人の姿はそのままだが、意識が移っていた。
義男は、自分を見ると、敬子になっていた。
しかし、心は、義男のままだった。

外に出た。
「どう?敬子、心は変わってない?」
と敬子になった義男は、聞くつもりだったが、驚いた。
義男は、敬子の声で、
「義男さん、心は、変わってない?」と言ったのだ。
「ええ、変わってないわ。」と義男になった敬子は、言うつもりが、
「ああ、変わってない。」と言った。

どうも、心は変わっていなくても、
言葉は、自分に合わせたものになるらしい。
そして、歩き方、身振り、表情は、体に合わせたものになっている。

<以後、見た目に、義男である敬子を、義男。敬子の姿の義男を敬子と、
    見た目の方で記述します。>

「敬子、声、歩き方、仕草は、敬子のままだよ。」義男。
「あなたも、あたしと同じだわ。少し変な気持ち。」と敬子。
「さあ、家に帰ろう。俺たちの目的を果たそう。」義男。
「ええ、そうね。急ぎましょう。」敬子。

二人は、家に帰って来た。
急いで、布団を敷いた。
二人で、見つめ合ってキスをした。
『ああ。おかしな気持ちだ。敬子からキスをされてる。』
『ああ、あたしが、義男さんを抱いている。』
義男は、たっぷりと、敬子にキスをし、敬子の体を撫で回した。

『そうか、敬子は、こんな風に、たっぷりとやって欲しかったのか。』
『あなた、こんな風に、たっぷりとやって欲しいの。
 でも、それだけじゃないの。あなた、驚かないで。』

キスをしながら、義男は、敬子の服を、1枚1枚脱がせていった。
敬子は、丸裸になった。

義男は、トランクス1枚になった。
「敬子、布団の上に座って、俺のすることを受けてくれないか。」
『何があるのだろう。』敬子は思いながら、布団に正座した。

義男は、ふすまを開け、ロープの入った段ボールを出した。
「敬子、笑わないでくれ。これが、俺の願いなんだ。」
『そうか、敬子。そうだったのか。』
敬子になった義男は心で思い、それを受け入れることにした。

敬子はロープで縛られた。
義男は、若干息を弾ませていた。
敬子の胸にロープがまわされた。
乳房をよけるように。乳房だけが飛び出している。
乳房の上下、4本のロープがかかった。
そして、後ろ手にクロスした手首を縛られ、
あまったロープが、背のロープに連結された。
すると、肘が張り、二の腕が、胸のロープに食い込み、
上半身がびくともできなくなった。

「敬子。どうだい。苦しくないか。」
「全然動けない。強く抱かれた感じで、少し興奮する。」敬子は言った。
「俺は、敬子のとき、これをされたかったんだ。
 妻の身で、恥ずかしくて、言えなかった。」
「そうだったの。あたし、平気よ。
 それどころか、嫌いじゃないわ。
 あなた、もっと縛りたいのじゃない?」
「いいのかい。敬子。」
「あなたの、気の済むまでやってみて。」
「ああ。」

義男は、敬子を仰向けに寝かせ、脚と折りたたんで、縛った。
両足、縛った。
「きつくないかい?」
「ある快感があるわ。」
義男は、縛った脚のロープを、敬子の背中にロープを渡たして、
連結した。
畳んだ脚と脚が、引っ張られ、
敬子の脚は、完全なM開きの状態になった。

敬子の恥ずかしい部分は、丸見えになった。
「敬子、恥ずかしくないか?」
義男は、やさしく聞いた。
「恥ずかしいわ。でも、うれしい気持ちもするわ。
 とっても、不思議。」

■次回予告■

プレイの続きです。
どこまで、するのでしょう?

プリクラ2300②「健二と晴美の場合」後編


「カラオケ」=若者用セックス・プレイスでの、二人の様子です。

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<第2話>

二人で、向かい合い、そっとキスをした。
「女の子同士って最高。」ミユ。
「あたしも。ミユ可愛いんだもん。」ルナ。
「ルナこそ、可愛いよ。」ミユ。

ミユが、ルナの後から、ルナを抱いた。
そして、ルナの乳房を揉み始めた。
「ああん、ミユ、早いよ、感じる。やめて。」ルナ。
「ダメ。待てない。ルナを気持ちよくさせるの。」ミユ。
二人の姿が、鏡に全身映っている。

ミユの手は、ルナの胸から、乳房に入り、その先端を攻める。
ルナは、ぶるぶると体を震わせた。
「ミユ、あたし立っていられない。いや~ん、やめて。」ルナ。
「ダメん。ルナは、立ったままイくの。」ミユ。

「や~ん、立ったままで?」ルナ。
「そうよ。その方がえっちじゃない?」ミユ。

ミユの手は、ルナの下半身に向かい、スカートの中に入って行った。
「あ~ん、ミユ。あたし、はずかしい。やめて。」ルナ。
「今、いちばんルナが欲しいところに入るわ。」ミユ。
「ああん、やめて。」ルナ。
ミユの指が、ルナのベスト・スポットに入った。
「あああああ。」とルナがアゴを上げた。
「そのお顔が、可愛いわ。」
ミユは立ったまま崩れそうになるルナを、片腕で抱き上げ、
もう一方の腕で、ルナを愛撫している。

ルナが、声を上げ始めた。
「あ」の字を連発している。
「ああん、ミユ、あたし我慢できない。ああん、ああん、ああ・・・。」
「早過ぎるわ。」ミユ。
「だって・・あああ、あたし、だめ、ミユ、あたし、イっちゃう、
 ダメ、イっちゃう、イっちゃう、イっちゃう、あああああ・・・。」
ルナは、立っている脚を、わなわなと震わせ、首を左右に振り、
体を上下に揺らしながら、到達していった。

がっくりとうなだれているルナを抱いて、
ミユは、ベッドに運んだ。
そして、ルナの横に寝た。

ルナが、目を開けた。
「ミユ、立ったままなんて、刺激強過ぎ。」
とルナは甘ったれた声で言った。
「成り行きで、ああなっちゃったの。
 ルナがさ、可愛くてたまらなくなっちゃったんだもの。」ミユ。

「うん、でも、ありがとう。もう最高だった。
 今度は、ミユを、半狂乱にして、気が狂うまで、
 いじめてあげるね。」とルナ。
「や~ん、恐いようで、期待。」ミユ。

ルナは、ミユにキスをしてから、顔中にキスをした。
腕を上にあげさせ、綺麗な脇の下を舐めた。
「あああ、あたし、そこ弱いの。」とミユ。
「じゃあ、たっぷり舐めてあげる。」
腕を上げたまま、ミユは、もだえた。
「ドレスを脱がせるわよ。」ルナ。
「ルナも脱いで。」ミユ。
二人は、スリップ姿になった。
スカート部が、フリフリのスカートになっていた。
スリップを残し、ブラをとり、そして、ショーツをとった。

ルナは、ミユの豊富な胸を、両手で揉んだ。
「ねえ、ミユ、本物のあの子達も、
 女同士で、こんなことしてるのかな。」とミユ。
「しないわよ。あの子達、中学・高校生よ。
 まだ、早いわ。絶対してない。」ルナ。
「じゃあ、あたしたち、あの子達になって、
 イケナイ遊びしてるのね。」ミユ。
「そうよ。」
ルナは、言って、ミユの胸の先を歯で噛んだ。
「ああ、それすごい。ああん、ずんずん感じちゃう。」
ルナは、そこだけで、ミユをバタバタさせた。
ミユの太ももを撫でた。
「ああああん、そこ感じるって、知らなかった。」ミユ。
「ここを上って、あそこに行くの。ここでしょう?」ルナ。
「いや~~~~ん。」ミユは悶えた。
ルナは、ミユのベスト・スポットにタッチし、
ミユにキスをした。
「ううん、ううん。」とミユは、ルナの口の中でうめいた。

ルナは、何度もじらしながら、スポットを愛撫した。
ミユが、イきそうになると、指を離し、
落ち着いたら、また刺激し。
これを、くり返していると、ミユが叫んだ。
「ルナ、ルナ、お願い。あたしをイカせて。じらさないで。
 あたし、気が狂っちゃう。あああん、あああん。」
「まだよ、まだよ。始めたばかりじゃない。
 もっと、もだえるの。」ルナ。
「だめえ、お願い、お願い、イかせて。」
ミユは、荒い声を放ちながら、狂乱していく。
ミユの愛液は、シーツまで汚していた。
「いいわ。イカせて、あげる。」
ルナは、指を速めた。
ミユは、信じがたいほどの声を出し、体をくねらせている。
「あ、あ、あたしイく。ルナ、あたし、イク。ああ、イっちゃう。
 イっちゃう、イっちゃう。ああ、だめ、あああああ・・。」
じらされたため、ミユは、最高の高みまで行って達した。

二人は、それから、愛撫をし合って、もう2回達した。
体は、ぐったり疲れ、抱き合ったまま、毛布の中で、眼を閉じた。

2時間が過ぎていた。

二人は、健二と晴美にもどって、
裸のまま、抱き合っていた。
脱いだ服も、男の服に戻っている。

「眠ってたのか。」健二。
「そうかあ。」晴美。
二人は抱き合っていることに気づき、
照れくさそうに、腕をほどき、並んだまま、毛布を胸までかけた。
「今度は、オプションで、俺たちどっちかが、
女の子の体に、アレ付けねえ?」健二。
「俺も思った。女になって、気分が最高のとき、入れて欲しかったし。」晴美。
「俺も、めちゃ犯されたかった。」健二。
「どっちが、アレ付ける。」晴美。
「じゃんけんで決める。」健二。
「勝った方が、どっち?」晴美。
「女。」健二。
「俺、勝ちてえ。」晴美。
「俺も。」健二。

二人に少しずつ、女体への願望が生まれつつあることに、
二人は、気付かなかった。


<第1話 おわり>

■次回予告■

自分の性のアイデンティティに悩む17歳。高倉陽次の巻です。
モデル級のステキな女の子になります。

新作・プリクラ2300①「健二と晴美の場合」

新作です。未来都市のあるプリクラをめぐっての、
人々の模様を、オムニバスで書いて行きたいと思います。
読んでくださると、うれしいです。

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プリクラ2300①「健二と晴美の場合」


2300年。
未来都市では、いろんな年代に合わせた「レトロタウン」があった。
科学技術の発達は、必ずしも人々を幸せにするとは限らないと人々は悟り、
昔を懐かしむ人々は多く、いろいろなレトロタウンを作った。
一番の人気は、「昭和30年代のレトロタウン」。
東京タワーが出来た頃。
北海道の広さ程あった。

2010年に設定されたレトロタウンも、なかなかの人気だった。
レトロタウンと言っても、
2300年の科学技術で、便利で楽しいものは、
上手に取り入れられていた。
その一つが「プリクラ」である。

ここは、2010年に設定されたレトロタウン。
あまり風采の上がらない男子学生が、
渋谷を思わせる通りを、2人で歩いていた。

健二と晴美。
「今日、プリクラやらね。」と健二が言った。
「俺、あれ、こわいよ。心の中を覗かれてるようでさ。」と晴美。
「おれ、今日女になりてえ。」健二。
「俺だって、そうだけど。恥ずかしかね。」晴美。
「笑わねえよ。」
「約束だぞ。」

二人は、そう言いながら、ゲームセンターに入って行った。
「プリクラ」とは、かつて、写真を撮る優秀な機械であったが、
2300年では、人を変身させる機械に変わっていた。
ハイセンスな女の子の写真が張られている一つの小部屋に、健二は入った。
晴美は、隣の部屋。
前に画面がある。
「なりたい人の性別を選んでください。」(女を選択。)
「なりたい女の子を選んでください。」
と音声ガイドがある。
画面に女の子のタイプが出て、それをどんどん掘り下げて行ける。
最後に、1人を選ぶ。

始めから自分の好きな女の子の写真や切り抜きがあれば、
それをスキャンにかけて、その子になることもできる。

その後は、ざっとこんな感じだ。

・声を選んでください。
・下着と服、靴、アクセサリーを選んでください。
・なりたい女の子の性格を選んでください。
1. ボーイッシュ
2. スタンダード
3. ガーリー
※選んだ性格のレベルを決めてください。1~5の5段階。

・2時間にしますか?(OKした。)
(風営法で、2時間までと決められている。)

細かな設定もあり、二人は、「レズビアン」を選んだ。

健二と晴美は設定を終えた。

「変身後、3分後に、声と選んだ性格が発動します。」
と音声ガイドがあった。

部屋に、光線が満ちて、20秒ほどで、変身が完了する。



健二と晴美は、ほぼ、同じ時間で出てきた。
そして、互いを見て大笑いをした。
(まだ、男の声だ。)
二人は二人とも、流行の少女歌手大集団ABBの子を選んでいた。
「何だよ、お前も、ABBかよ。」健二。
「二人とも、舞台衣装じゃね。」晴美。
「お互い可愛いなあ。」健二。
「ちゃんとレズビアンにした?」晴美。
「ああ。今のお前とだったらできる。」健二。
「俺もできる。
もうすぐ3分だ。俺、女の性格になるの恥ずかしい。」晴美。
「性格、何にした?」健二。
「笑うなよ。ガーリー。レベル3。」晴美。
「俺も、ガーリー、レベル3。」健二。
「ああ、俺、チョー恥ずかしいよお。」晴美。

==3分==

健二と晴美は、心の中が、女の子一色に染まって来るのを感じた。
「いや~ん。女の子になっちゃった。」健二。
声も女の子になっている。チョー女の子っぽい声。
「ああん、健二とあたし、お揃いの服。ちょーうれしい。」晴美。
「晴美の、頭のリボン、可愛い。」健二。
「ありがとう。」晴美。

二人は、鼻にかかった、甘ったるい声で話している。
二人の性格は、100%女の子になっているが、
それを見つめる、「自分の意識」は、はっきりと持っている。

「ねえ。晴美のスカート、あたしより、短くない?」健二。
「健二、ミニの長さ設定しなかったんじゃない?」晴美。
「ウソ、そんなのあるの。あたし、知らなかったわ。
 ああん、あたし、もっと短くしたかったぁ。」健二。
「でも、それで、十分可愛いわよ。平気平気。」晴美。
「そうお?じゃあ、いっかあ。」健二。

「ねえ。なんかうれしくない?」晴美。
「うれしい。絶対女の子がいい。」健二。
「あたしも。」
そう言って、二人は抱き合った。

「外行ったら、『健二』って変よ。」晴美。
「じゃあ、あたし、ルナにする。」健二(=ルナ)
「やん、可愛い。じゃあ、あたし、ミユにしようかな。」晴美(=ミユ)
「や~ん、それも、可愛い。」ルナ。

「ねえ、あたし達さあ、男の子が見たら、おんなおんなしてて、
『気持ち悪りー。』って思われると思う?」
「そう思われた方が、あたし感じる。」
「あたしも!や~ん、考えること同じじゃない。」
「ね、今度『ガーリーレベル5』に挑戦してみない?」ミユ。
「どんなんだろう?思っただけで感じちゃう。」ルナ。

「あたしも。」ミユ。
「ああ~ん。また気が合っちゃった。」ルナ。
「うれしい。」
と二人は、また抱き合った。

「ねえ、あたし、我慢できない。カラオケBOX早く行こう。」とルナ。
「うん、行こう、あたしも我慢できない。」

二人は、ゲームセンターを出て、カラオケBOXに来た。
2300年のカラオケBOXとは、ベッドがあり、
周りの壁は、みんな鏡になっている。
(カラオケをする人は、少ない。)
壁は、長方形の鏡が、組み合わされていて、
一つずつの鏡の角度が、調節してあり、
自分の左右上下、斜め下、斜め上からなどの自分の全てが見える。
例えば、立っていれば、ある鏡は、スカートの中を映している。

完全なプライバシーが保障されている。
鏡の部屋に入り、二人は初めて自分自身をまともに見た。

「わあ、あたし可愛いい。こんなになってたんだ。」ミユ。
「あたしも感動。可愛い。なんだか、濡れちゃう。」ルナ

二人で並んで鏡を見たり、
二人で抱き合って鏡を見たり、
片足を後ろに蹴り上げて見たり、
見るだけで、どんどんうれしくなってくるのだった。


■次回予告■

次回は、言わずもがな、二人のえっちです。


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<ひとりごと&お知らせ>

私は、今、鬱気味でやや不調だと思っていましたが、
たどっていくと、新作を5つ連続で投稿していました。
一つ一つは、鬱期のためか、出来がよいとは、
言えないのですが、よく書いたなあと思っています。
最近のものでは、「超能力者・高島忠男」が、
自分では、よく書けたと思っています。

お知らせになりますが、実は、母が要介護の状態で、
誰かが付き切りで診なくてはならなくなりました。
そこで、私が、家族と離れ、単身で、当分の間、
母と二人暮らしをすることになりました。
(とっても、大変です。)
母の住まいにパソコンの端子があるといいのですが、
それがないと、しばらくブログへの投稿ができなくなります。
ネットが出来るようになりましたら、
また、投稿できると思います。
それまで、ラックを覚えていてくださると、うれしいです。

30日に引っ越します。
ぎりぎりまで、作品を投稿いたします。
よろしくお願いいたします。

ラック

シャイニーズの女装子⑥「ペティコート解散、そして」最終回

最終回です。
この回は、エピローグだと思って書きました。
今まで読んでくださり、ありがとうございます。

==============================  

<第6話> 「ペティコート解散、そして」


LUHANさん
イメージ(韓国のLUHANくん)


収容人数8000のアリーナのチケットが、3日で完売した。
「これなら、武道館いけましたね。」と相原は、行った。
「まあ、最初は、あまり欲出さん方がいいだろう。」
と、森プロデューサーは言って、二人は笑った。

「相原君は、『ペティコート』は、どれだけ持つと思う。」と森。
「そうですね、悪くて1年。よくて2年でしょう。」と相原。
「そうだな。2年もってくれたら、十分ペイするな。」と森。
「次々、新人を投入すれば、3年もちますかね。」相原。

「それなら、全とっかえの方がよくないか。」森。
「それも、ありですね。
 ペティコートが人気絶頂のとき解散する。
 で、さよなら公演。
 これなら、武道館で2日いけますね。」相原。
「彼らにも、その方がいい気がするな。」森。
「かもしれませんね。」と相原はうなずいた。

6人は、寝不足の中、ライブへの練習をものすごくした。
何度も限界を感じたが、がんばった。

いよいよ当日である。
オープニングの衣装を着けた6人は、
ステージの裾から、8000人を眺めた。
「うわー、すごい。これ、大変なことだよ。」と小百合が言った。
「ねえ、見せて。わあ~、すごい。」
6人は交互に見て、緊張を高めた。

7時開演。
場内が、真っ暗になり、6人は、ポーズをとり静止して待った。
3色のサーチライト6台が、会場を廻っていた。
その内、ジャーンと音楽が鳴り、スポットは、6人を照らした。
同時に、8000人のキャー!という声。
ガンガンとパンチのある音楽がなった。
6人の第一声が聞こえると同時に、
また、キャー!という8000人の叫び声が聞こえた。

すごい!歓声に呑まれそうだと、6人は思った。
初めのMCまで、歌と踊り3曲。
8000人は立ちっぱなしだった。

シュガー50の子達が言ったように、
女踊りと男踊りの切り替えのとき、女の子のキャー!が聞こえる。
6人は、そのタイミングを完璧に心得ていた。

MCあり。寸劇あり。
持ち歌は、まだ4曲しかなかったので、
後は、シャイニーズの先輩達のヒット曲を歌った。
衣装は、4回取り換えた。
その度に、キャー!
ラメテープの大砲が発射され、煙が上がり、
最高の盛り上がりだった。

合計14曲歌い、アンコールが絶えなくて、
あと3曲歌った。
最後に6人で手をつなぎ、みんなに礼をした。
2階にも、礼をした。

6人は、感無量だった。
がんばってよかったと、心から思った。
これほどの喜びを味わえる幸運は、めったにないことだと思った。



公演は、大成功に終わった。

その次の日、6人は、森と相原に呼ばれた。
森が言った。
「『ペティコート』のことだけど、
 2年後に君たちの人気を最高潮に盛り上げ、
 そして、突然解散する。
 そして、さよなら公演を武道館で2日やる。
 君達全員が卒業する。
 私達は、その間に、第2の『ペティコート』を養成する。
 バトンタッチだ。
 どうだい。これは、相原君とも相談したことだ。

 ライブだが、来年1度やる。
 それは、15000人規模の会場を考えている。
 それまで、私達は、君たちに、最高にいい曲を贈る。
 全部、ヒットさせる。

 人気が最高のとき、解散するのは、君たちの活躍を『伝説』にしたいからだ。
 まあ、考えておいてくれないか。」
森は、そう言った。

そのとき、6人の全員が、心の中で、それはカッコイイなと思っていた。
ゴールは、見えている方ががんばれる。
賛成だ。そう思った。

卒業したら、何をするか、6人は話し合った。
レナと小百合は、踊りが認められていたので、
シャイニーズに残って、踊りのコーチになりたいと言った。
圭子は、絵がうまいので、服装のデザイナーになりたいと言った。
美幸は、センスがいいので、カリスマ美容師を目指したいと言った。
美夏と優子は、勉強をして、大学に行きたいと言った。



2年は、あっという間だった。
森や相原の予想通り、「ペティコート」は、人気の絶頂で、
さよなら公演を武道館で2日行った。

2日目の最後のとき、終わりから3曲目あたりで、
ファンも6人も、涙が止まらなくなっていた。
6人は、会場のみんなに向かって、
涙をいっぱいにして、礼を何度もした。
会場のほとんどの客も泣いていた。
『ああ、これで、ペティコートは終わる。』
6人は万感の思いで、手を振った。

=2年後=

圭子と美幸は、同じマンションに住み、それぞれの専門学校に通っていた。
女装で通っていた。
夜はもちろん、二人でプレイを楽しんだ。
最近は、ロープで縛ったり、縛られたりが、お気に入りだった。
小百合と、レナは、ほとんど合宿所住まいで、同じ部屋を使い、
小百合は、もちろんのこと、男装だった。
レナは女踊りの振り付けに才能があり、
小百合は男踊りの振り付けの才能があった。
そして、相原の頼もしい助手となった。

美夏と優子は、同じマンションに住み、
1年浪人をして、同じ大学に入った。
大学は、女装で通った。
24時間の女装で、もう男に戻れなくてもいいと、
二人は思い始めていた。
二人は、女装でいる方がよっぽど自然で楽だった。
ある夜のこと。
「優子、懐かしいもの見せるわ。」と美夏。
「なあに?わあ、これあたし達が、
合宿で初めて来たセーラーの夏服じゃない。」と優子。
「あたし、2着もらって、大事にしてたんだ。
 今日は、これ着て、いちゃいちゃしない?」美夏。
「するする。いや~ん。あたし、中学生になる気分。」
「中学生で、イケナイことするの。」
「あ~ん、ステキ。」

二人は、ソファーで口づけをした。
いちゃいちゃと何度もして、手を相手の胸の中に入れた。
「優子、昔より、ずっと感度いいわね。」美夏。
「だって、されればされるほど、敏感になるんだって。
 美夏だって、声出しちゃうじゃない。」
「あたし達、どんどん女になっていく。」美夏。
「うん。美夏、チョー女の子よ。」
「優子は、もっとじゃない。」
二人は、ショーツを脱ぎ、お互いのものを触りあった。
「あ~ん、このときが、最高。」美夏。
「あたしも。」優子。
それから、二人は長い夜をベッドで過ごすのだった。


<おわり>


■次回予告■

次作は、「プリクラ2300」です。
未来のプリクラは、どうなっているのでしょう。
そこを訪れる人々の姿を、綴りたいと思います。

シャイニーズの女装子④「シュガー50との交流」

次回最終回です。
これまで、読んでくださり、ありがとうございました。

=========================  

<第4話> 「シュガー50との交流」

ネコちゃん
イメージ(↑男の子です。)


翌日、「シュガー50」の合宿所に行くために、
6人は、レオタード姿のまま、マイクロに乗った。
レオタードは、いつも通り、下が、スカートになっている。
6人は、男のものが目立たないように、
股の下にアレを回して、厚手のショーツを履いた。

マイクロに乗って、20分ほどで、「シュガー50」の合宿所に着いた。
大広間のダンスホールにつくと、
可愛い選ばれた女の子達が、50人。
みんなレオタードでいる。
壮観だった。
入ったとき、女の子の香りがプンプンした。
「すげー、俺、たまんない。」美幸は、すでに男の子になってしまっていた。
「俺も、やっぱ、女の子は違うな。」と美夏。
「二人とも、もう、男になっちゃったの?」と圭子。

50人の女の子が、体育座りをしている前に、6人は並んだ。
女の子達が、「わあ~!」と歓声を上げた。
相原コーチが、6人を紹介して、
「初めは、交流として、10分間、自由時間にします。
 みんな、自由におしゃべりしてください。」
と言った。
女の子達は、それぞれ、興味のある6人のところへ行った。

相原は、6人の内誰が、女の子の人気を集めるかを、見ていた。
1ばん人気は、まず、美夏だった。
20人くらいに囲まれている。
「いや~ん。女の子だよ。ステキ。ほんとに男の子なの。」
「男だよ。やっぱ、君たちは本物だね。
 俺、相当女になったつもりだったけど、叶わないよ。」と美夏。
「でも、男の子に見えない。限りなく女の子に近い。」
「そうお。俺、君たち見て、もう参っちゃってるよ。」

一方、意外だったのは、レナ。
女の子15人くらいに囲まれて、人気だ。
「ねえ。あなただけは、女の子でしょう。」とシュガーの子。
「ええと。一応、ぼくも男の子。」とレナ。
「うそー。信じられない。声も女の子だし、絶対、女の子だよ。」
「ね。後ろから、抱きしめていい?」
「わあ、すごく柔らかいわ。」
「ね、あたしも、抱かせて。」
「ほんとだ。絶対女の子だよ。」
「可愛い。もう胸キュン。」
「明日から、シュガーにお出でよ。絶対女の子で通るから。」

優子も、囲まれていた。
「絶対女の子なのに、声は男の子。信じられない。」
「本物の女の子とは、やっぱり違うよ。
 俺、完全にのぼせてる。」優子。
「やん、『俺』だって。やっぱり男の子なんだ。絶対、可愛い。」

圭子は、10人くらいの女の子に囲まれて、男全開だった。
「俺、こんなに女の子に囲まれたの、初めてだよ。
 もう、うれしくて、たまんない。」圭子。
「女の子で、こんなに可愛いんだから、美形じゃない。」
「メイクとると、誰も、ふり向いてくれないよ。」と圭子。
「あははは。」と笑いを取っていた。

美幸も、同じように騒がれていた。

女の子達は、移動し、終わりころ、
小百合が一番人気になり質問攻めにあっていた。

時間が来て、相原は、女の子たちに、体育座りをするように言った。
「これから、『ペティコート』のデビュー曲で、
彼らに踊って、歌ってもらいます。
皆さん、見て聞いて、感想を聞かせてください。」

前に低い舞台があり、6人は、位置についた。
音楽が、始まった。
ドラムの効いた、気持ちのいいサウンドだ。
すると、6人は、急に女の子の振り付けで踊り出し、
再び、可愛い女の子になった。

女の子達が、「キャー!」と言った。
6人は、小学生のときから、練習に通っていた。
踊りは、抜群に上手い。
相原が、考えた振り付けは、よく考えられていて、
キュートな女の子の振り付けが主だが、
男っぽいキレのいい振り付けがときどき入る。

シュガー50の子達は、男振りになったときに、キャーと叫び、
男振りから、女振りに戻るところで、キャー!と叫ぶ。
やっている6人は、それが、わかって来ていた。

1曲が終わった。
相原は、6人を女の子達の前に立たせ、
女の子から、感想を聞いた。

A子「初め、お話をしたとき、やっぱり男の子かなと思いましたが、
   踊りになると、いっぺんで女の子になるのが、ステキでした。」
B子「踊りは、女の子振りだけど、ときどき男の子風な振り付けが入り、
   そこが、すごくかっこよかったです。」
C子「皆さん、踊りは、チョーかっこよかったです。
   歌の方は、女声に限界があるのか、もう少しかなと思いました。
   でも、レナさんは、歌も完璧でした。」

相原は、自分が思っていることを、ズバリ言ってくれたなと思っていた。

帰りのマイクロで、6人は、安心を語り合った。
「大勢の女の子に囲まれると、自然に男になっちゃった。」
「不思議だなあ、」
「女の子は、やっぱ違うよ。本能的に女の子に俺たち反応しちゃう。」
「レナだけは、女の子の中でも、女の子に見えた。」
「あたし、自分のこと、『ぼく』って言っちゃった。
 こんなの初めて。」とレナ。
「それ、すごいな。」

こんなことを、みんなで話し合った。

合宿が終わり、レナ以外、5人は男の子の戻って、安心して帰っていった。
それからは、学校が終わって、5時から9時まで、レッスンが続いた。

それから、1か月目。ある製菓会社のCMに出ることになった。
みんなは、キャミソールのミニのワンピースを着て、
CM撮影をした。

初めみんなは、超女の子の歌と踊りをしていて、
6人は、集まる。
「女の子も、男の子も、みんな大好き」と6人が言う。
○○チョコレートと字幕がでる。
この「男の子も」のとき、一瞬だが、男の声で男姿になる。
ペティコートの名前が、画面の片隅に出る。

このCMのインパクトは、すごくて、
各テレビ局に問い合わせが殺到した。
「あの子達は、みんな男の子か。」
「あの子達の、誰が男の子か。」
「どうやったら、もっとあの子達が見れるのか。」

初CMから、1週間後に、シングルCDが、リリースされた。
それと、同時に、写真集が出た。
写真は、6人が、最高に可愛く女の子らしく写っているものが選ばれた。
衣装は、ドレス、セーラー服、浴衣など、趣向が凝らされていた。
最後に男服の写真が小さく乗せられていた。

CDも写真集も、20万部の売れ行きを見せた。

それから、3か月後に、アリーナでライブを行うことになった。



■次回予告■

次回、最終回です。
6人のその後を綴ります。

シャイニーズの女装子③「レナ」

<第3話> 「レナ」

イメージ レナ
イメージ(↑男の子です。)


合宿は、1か月を過ぎた。
「ペティコート」6人の中で、一人異色な子がいた。
レナ。
レナは、他の5人を必ず「さん付け」で呼ぶ。
みんなは、レナは14歳か15歳。まだ中学生だと思っていた。
背も158cmくらいで、自分たちより2歳ほど若く見える。
だから、レナとはセックスをしてはいけないと思っていた。
6人の中で、レナだけが、かつらではなく、自毛だった。
とても淡い髪の色で、ゆるいカールのセミショートにしていた。
前髪がとても可愛かった。
一目に、レナは、妖精的イメージがあった。
そのために、セックスの話は、レナのいるときは、控えるようにしていた。

レナは、踊りも歌もうまく、女声で何でも歌える。
合宿に来たときから、すでに「女の子」として、出来上がっていた。

ある昼休み、5人は、レナのテーブルのそばに集まり、
思い切って聞いてみた。
「レナさあ。年聞いてもいい。」と美夏。
「あたし?16です。」とレナが言った。
ええ!とみんなは驚いた。
同時に思った。『セックス、OKじゃん。』
「レナ、だって、あたし達のこと、さん付けで呼ぶじゃない。なぜ?」
と美幸。
「ああ、なんとなく、あたし、年下のイメージかなって思って。」レナ。

「あのう、立ち入ったこと聞いていい?
レナ、セックスなんて興味ある?」圭子が聞いた。
(さすが、圭子だとみな思った。ずけずけと聞く。)
「あのう、カムアウトしますけど、
あたし、性同一性障害GIDだと思うんです。
だから、もっと女の子になりたくて、ここにいるの。
で、心は女の子だから、ステキな男の子ばっかりいる、
シャイニーズに入ったの。ちょっと動機が不純なんです。」

「じゃあ、シャイニーズで着替えるときなんか、
恥ずかしくなかった?」と優子。
「男の子の裸見るのすごく恥ずかしいから、
いつも、部屋の隅で、皆さんを見ないようにしてました。」
「じゃあ、あたし達は、今ほぼ女だから、セックスの対象じゃないんだ。」圭子。
「はい。みなさん、今は、どう見ても女の子だし、
あたし、レズビアンじゃないので、できません。」
「じゃあさ、寝る前は、あたし達、メイク落とすし、かつらもとるし、
 男じゃん。そのときのあたし達なら、セックスできる?」と小百合。
「はい。」とレナは言った。

「あたし達の中で、誰かが好きってある?」美夏が聞いた。
「好きな人います。」とレナ。
「わあ~!」とみんなは、盛り上がった。
「教えて。」とみんな。

レナは勇気を絞り出すように、何度か息をすった。
「同じ部屋の小百合さんです。」とレナが言った。
「ええ?俺?レナ、それだったら、何で早く言ってくれないのよ。
 俺、レナのこと可愛くて可愛くて、キスして、抱きしめたいって、
 毎晩、思って悶えてたんだぜ。
 よし、今夜は、ピンクのパジャマなんか着ないで、ド男になる。」
小百合は、言った。
みんなが、小百合をおかしそうに見ている。
優子が、
「小百合、今、完全に男。1か月の合宿、台無し。」と言った。
「あほんとだ。」と小百合が言ったので、みんなは、あははと笑った。



夜の9時。
小百合は、先にシャワーを浴びて、トランクスをロッカーから取り出し、
それを履いて、かつらもはずし、あとは裸でレナを待っていた。
小百合は、6人の中で1番背が高く、170cmあった。

やがて、レナは、シャワーから帰って来たが、
小百合の裸を見て、
「キャー、ごめんなさい。」とドアの外に出て、ドアを閉めた。
そうか…と小百合は思って、ここへ来た時の男服を出して、
ズボンにTシャツで、ドアを開けた。
「ごめんね。」とレナは言って、入って来た。

レナは恥ずかしそうにしていた。
レナは、前ボタンのピンクのパジャマを着ていた。
肩見せで、ミニのワンピース型のパジャマだ。
可愛い。
「レナ、俺の隣に来ねえ。」と小百合は言った。
「うん。」と言って、レナは来て、隣に座った。
「俺、レナのことめちゃ好きで、毎日たまらなかったこと分かってくれる?」と小百合。
「うん。ありがとう。そう言ってくれてうれしい。」レナ。
小百合は、レナの肩を抱いた。
レナは震えていた。
「レナ。」小百合はそう言って、レナの頬を自分に向かせて、キスをした。
レナの心臓の音が聞こえるようだった。
レナは柔らかい。

「俺の男名は、健二なんだ。健二って呼んでくれる?」
「うん。健二さん。」
「健二って呼びつけにして。」
「うん、健二。」
「レナ。」
二人は、キスをした。何度もした。
だんだん舌を出し合い、その内、ディープなキスをした。

健二は、レナの体を撫で回した。
レナの呼吸がどんどん荒くなって来た。
健二は、レナのパジャマの前ボタンを少しはずし、
レナの首や胸にキスをした。
レナの胸の突起をくりくりと摘まんだ。
「あああ、健二、あたし感じる。」
「もっとしてあげる。」
「あああ、健二。好き。大好きなの。」
「俺だって、レナのこと、好きでたまらない。」

健二は、レナのショーツを触った。
「あたし、恥ずかしい、女じゃないのが恥ずかしい。」
レナは言った。
「そんなことない。レナは女の子だ。レナは、100%女の子だ。
 あそこのある無し、関係ない。」
健二は言った。

レナはあそこを大きくしていた。
「いや~ん。あたし、大きくさせてる。恥ずかしい。」
「そんなことない。俺、レナのもの、舐めてあげる。」
健二は、レナのショーツを取った。
そして、レナの大きくなっているものを、口の中に入れた。
「ああん、恥ずかしい、健二、嫌じゃない?」
「レナのものなら、みんな可愛い。レナ、気持ちいいか?」
「ええ。気持ちいい。あたし、うれしい。」

健二はレナにキスをして、レナを抱いて、ベットに運んだ。
レナを丸裸にした。
健二も丸裸になった。
二人で体をからめ、抱き合い、キスをした。
「あたし、うれしい。泣いちゃう。涙が出てくる。」
健二は、レナの目にキスをした。
レナは、裸になっても、女の子だ。女の子と何も変わらない。
健二はそう思った。

「レナ、レナ後ろ平気?Aに入れてもいい?」
「うん。健二がしてくれるかも知れないと思って綺麗にしてあるの。」
健二は、用意して置いてあった、クリームの蓋を開けた。
それを、自分に塗り、レナのAの中にも、指でたっぷり塗った。

レナを四つん這いにさせた。
「レナ、いいかい。入れるよ。」
「ええ、いいわ。来て。」
健二は挿入する感じを初めて体験した。
(女の子の経験はなかった。)
「あああ。」レナは、感激した。
男の子のものを受け入れている。
あたしは、今女の子になって行く。
息が詰まるような感じ。

ああ、最高に可愛い、レナのAにいれてるなんて、夢みたいだ。
「レナ、俺とレナは、今一つになってる。」
「ええ、うれしい。ああ、健二。あたしを犯して。」
「いいとも。」
健二はピストン運動を始めた。
「ああ、ステキ。健二のもの、あたし受け入れてる。」
「いいかい?」
「いい、いいわ。もっとあたしの中に入って来て。
あたし、完全に女の子になっている気持ち。」

健二は、レナを仰向けにした。
レナの脚を上げて、広げ。女の子のようにM開きにした。
そして、がんがんと突いた。
喜びと苦痛の混ざった、レナの顔が見える。
可愛い。ほんとにレナの中に入れてるんだ。
健二は感激した。

レナの女の子と変わらない、柔らかそうな肩と、腕が見える。
自分に合わせて、レナが腰を動かす。
レナも感じているんだ。
「ああ、ああ、ステキ、あたし、幸せ、健二、もっと来て。」
健二は夢中になって、突いた。
思いついて、レナの肩を持って、持ち上げ、レナを自分の脚の上に座らせた。
「レナ、こうすると、レナの顔がもっと見える。
 レナ、可愛い。俺、狂っちゃいそうだ。」
レナは、健二の首に腕を回していた。
下から、どんどん健二に突かれる。
レナは、健二にキスをした。
レナは、幸せだった。たまらない快感だった。
レナの男の部分が、ぱんぱんになって、いつでもイってしまえそうだった。

「レナ、俺、イきそう。レナはどう?」
「あたし、いつでもイけるわ。健二がイくとき教えて。」
「ああ、もうダメ。もうイきそう。あああ、レナ、俺イっちゃう。」
「あたしも。」
二人は、大きく痙攣をして、同時に果てた。
二人は、幸せだった。

二人は、体をきれいに拭いて、ベッドに並んでいた。
「女のときの俺、どう思う。」
「ステキなお姉様って思う。小百合は、スタイル抜群だし、
 ちょっとボーイッシュなところが、たまらない。」
「男の俺は、それよりいい?」
「もちろん。最高にかっこよくて、やさしい。」
「俺、なんだか、レナから一生離れられない気がする。」
「本物の女の子を知ったら、あたしのこと、忘れるよ。」
「かも知れない。でも、レナから離れるなんて、今は、考えられない。」
「あたし、今だけで十分。今、最高に幸せ。」
「俺も。」

運命の女神は、こう言ったかもしれない。
「健二とレナ。二人は、ずっといっしょですよ。」


■次回予告■

合宿の効果があり過ぎて、みんなは、男に戻れなくなってしまいます。
レナと小百合以外の4人は、困り果ててしまいます。

シャイニーズの女装子②(後半)「圭子と美夏」

「圭子」の続きです。美夏が、逆に、女にされてしまいます。

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<第2話 後半>

イメージ 優子
 イメージ(↑男の子です。)


美夏が、圭子の男の子を手で愛撫すると、
圭子は、半狂乱になって、声を上げた。
圭子の女の声をきいているだけで、興奮してくる。
美夏は、たまらなくなってきた。
圭子をめちゃめちゃに犯したくなった。

「圭子、もしかしたら、Aが好き?」と美夏は聞いた。
「美夏、してくれるの?」と圭子は、目を開いた。
「まだ、したことないけど、圭子見てたら、犯したくなったの。」
「あたし、もう準備できてるの。
 オシリの中、綺麗に洗って、クリームも塗ってあるの。」
「バージンなの?」
「自分一人でなら、してる。」
二人は、ワンピースを脱いで、スリップ姿になった。
美夏は、コンドームを被せ、その上に、クリームを塗った。
圭子は、四つん這いになった。
「圭子、入れるわよ。」
「ええ。」
美夏が入れると、圭子は、「あああ。」と声を上げた。
美夏は、そっと出し入れを始めた。
圭子を犯している気持ちになった。
めちゃめちゃ犯したいという衝動が、心に湧き上がって来た。

美夏は、がんがんと圭子を突いた。
圭子は、喜びの声を上げ続けた。
美夏に、そのときがきた。
「ああん、あたし、イきそう。圭子、あたしイってもいい?」
「いいわ。あたし、まだだけど、後にとっておく。」
「いや~ん、いや~ん、圭子、あたし、イく、ああ、ああああ。」
美夏は、体を、ぶるぶるとさせ果てた。

抜いて、ゴムを外した。
「あたし、本物の女の子、犯しているみたいだった。」と美夏。
「犯される方が、もっといいわよ。」圭子はそういう。
「そんなもの?」
「ええ、そうよ。あたし、美夏を犯してあげようと思って、
 まだ、イかないでいたの。こんどは、美夏が犯されるの。」
「だって、あたし、経験ないし、後ろも綺麗にしてないわ。」
「あたしに任せて。」

圭子は、バッグからタンポンを出した。
それを、少し水に濡らし、表面にクリームを塗った。
「美夏、四つん這いになって。」
美夏が、そうした。
「力を抜くのよ。いいこと。」
「ええ。」
圭子は、タンポンを美夏のAに、そっと挿入した。
「ああ、入って来る。」と美夏。
嫌な感じではなかった。
圭子は、タンポンを少し出し入れし、回転させ、そっと抜いた。
タンポンは捨てて、美夏のAの中に、指でたっぷりのクリームを入れた。
「わあ、気持ちいいわ。」と美夏が言った。
圭子のアソコは、すでにぱんぱんに大きくなっていた。
自分のものに、直接クリームを塗った。

「美夏、入れるわよ。力抜いて。」
圭子は言って、美夏のAに入れた。
憧れの美夏のAに入れられるなんて、それだけで感激だった。
美夏は、Aに入れられて、息が詰まるようだった。
だが、それは「犯されてる」という感じそのままだった。
「ああ、犯されて、女になっていく。」
圭子のピストン運動が始まった。
「ああん、ああん、あたし、女にされていく。」
と美夏は鼻にかかる甘えた声を上げた。

「美夏、自分のこと、美夏って呼んで。
 もっと女になった気分になるわよ。」
「ええ、呼んでみる。ああ、美夏、女になってる。
 いや~ん、いや~ん。美夏、無理矢理、女にされていく。」
美夏は、興奮していた。
自分を「美夏」と呼ぶことで、ますます、女の気分になる。
「もっと犯すわよ。美夏はもっともっと女になるの。」
「あん、あん、うれしい。お姉様、もっと美夏を女にして、
 もっと女になりたいの。」
「してあげるわ。心の底まで女にしてあげる。」
圭子は、美夏を仰向けにして、よこから美夏を突いた。
美夏の顔が見える。
美夏は、苦痛と陶酔の表情をしていた。

「ああん、ああん、美夏壊れる。でも、ステキ。
 お姉様、もっと、もっと美夏を犯して。お願い。」
「美夏は、もう男にもどれないわ。いいこと。一生女で生きるのよ。」
「ええ、約束するわ。あたし、完全に女になってる。もう、男に戻れないわ。」

「そうよ、そうよ。こうして、毎日あたしに突かれるの。」
「ああん、やあ~ん、感じる、感じるの。」
美夏はさっき果てたのに、新たな刺激に、また、Pを大きくしていた。
それを、見て、圭子は興奮し、美夏を完全に仰向けにし、
女を男が犯すように、真後ろから激しく犯した。
「や~ん、美夏、イっちゃう、お姉様すごい、
 ああん、美夏を犯して、もっともっと犯して!」と美夏は叫んだ。
圭子は、そろそろだった。
「美夏、あたし、イくわ。美香が可愛くて、イっちゃう。
 ああん、ダメ。イく。あああああ。」
美夏のAホールの中に、圭子の温かい液体が入った。

美夏は、感激していた。
完全に女になっていた。男の子の液体を体内に受ける感じもわかった。
圭子は、ウェットティッシュで、綺麗に拭いて、
美夏の横に来た。
「あたしが、お姉様だったのに、圭子がお姉様になっちゃった。」美夏は言った。
「美夏、可愛い妹だったわ。」
「あたし、頭の奥まで、女の子になっちゃった。どうしよう。」

「優子にも、美夏が教えてあげて。
 優子なら、もっと女の子になるわよ。」と圭子。
「圭子ジェラシーしないの。」
「ジェラシーは、あたしのポーズ。だって、女はジェラシーじゃない?
 ジェラシーしてる自分に、あたし感じちゃうの。」
「なんだ、そうだったの。圭子って、面白い人。」美夏は笑った。
「あたしが、美夏のこと一番好きなのは、ほんとよ。」
「うん、わかったわ。」美夏は言った。
「そうだ、美夏の中に、あたしの愛液が入っているから、
 必ずトイレにしゃがんで、吐き出してね。」と圭子。

美夏は思った。
圭子こそ、自分たちのセックス・リーダーだと。


■次回予告■

GIDの団員「レナ」についての
お話です。

シャイニーズの女装子②(前半)「圭子」

スーパー洋子・星野ヶ丘野球部<第2部>は、また折を見て、
投稿することにしました。えっち系のお話を、5話ほど、
書きたいと思います。

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シャイニーズの女装子②「圭子」


ル・ハンさん
イメージ(韓国のルーハンくん)


<第2話・前半> 「圭子」


合宿所の食堂である。
6人は、レオタードを着て、食堂に来ていた。
レオタードは、みんなの男の証が分からないように、
下の部分が、フレアースカートになっている。
みんな、色とりどりのレオタードだ。

美夏と優子は、トレイに食事を乗せていた。
「いやん、これ熱い。」と優子。
「あたしがやるわ。ああん、熱い。あたしも、取れない。
 優子、ごめんね。」と美夏。
「謝ることないわよ。」
二人は、ちょっと鼻にかかった甘え声で言っていた。

4人でテーブルに座っていたうちの一人圭子は、
美夏と優子をにらむように見ていた。

その二人が、圭子の横を通ったとき、
圭子は立ち上がった。
「ね、2人とも、トレイをテーブルに置いて。」
二人は置いて、圭子を見た。
「あのさあ、あなた達二人見てると、あたし、体がかゆくなるの。
 そりゃさ、あたしたち、女の子になるための合宿してるわよ。
 でもさ、あなたたち、演技過剰だと思わない?
 いや~んとか、ああ~んとか、言い過ぎよ。
 あなたたち見てると、おんなおんなしてて、気持ち悪いのよ。
 あたしなんか、ぞーとするの。
 もっとどうにかして?」

圭子がそう言う間、同じテーブルの3人は、にやにやして、笑いをこらえていた。
圭子の横の、小百合が、圭子の服を引っ張って、座らせた。

小百合は言った。
「圭子、今のあなたの怒り方、チョー女だったわよ。
 怒っていて、それが、チョーおんなおんなしてるって、
 圭子、今根っからの女の子ってことよ。
 美夏と優子の2倍女の子だったわよ。」

 美夏と優子は、互いを見て、くすりと笑って、隣のテーブルに座った。

「あたし、そんなに『女』だった?
 いや~ん。男っぽく言ったつもりだったけど。」
まわりの5人は、爆笑した。
「あたし、圭子の今の女の子っぷり見て、感じちゃったわ。」
と向かいの美幸が言った。
「あ~ん、どうしよう、あたし、男に戻れない。」
と圭子は、女の子そのものの仕草で言った。

小百合が美夏に言った。
「圭子ね、美夏が好きでたまらないのよ。
 だから、優子に、ジェラシーしてるだけ。
 今夜、相手してあげて。」
圭子は、小百合の手を取って、
「やん、そんなことないわ。誰にも言った覚えないもの。」
「わかるわよ。練習のとき、美夏のことばっかり見てるくせに。」

優子が言った。
「あたし、今晩だけ、ベッドを圭子に譲る。あたしの部屋来て、美夏と仲良くして。」
「いいの?」と圭子は可愛らしく言った。
「どうぞ、どうぞ。」と優子は言って笑った。



夜になり、美夏のいる部屋をノックする音がした。
「圭子だ。」と美夏は思った。
ドアを開けて、圭子を入れた。
圭子は、赤模様の、肩見せのワンピースを着ていた。
可愛くて、セクシーだ。
美夏は、花柄の生地の薄い半そでのワンピースだった。
圭子は、かなり緊張していた。

立ったまま、向かい合った。
「圭子、あたしが好きってほんと?」
美夏は、圭子の体を撫でまわしながら、聞いた。
「うん。美夏のことが好きでたまらない。
 この気持ちどうしようもないの。」
圭子は、鼻にかかった甘えた声で言った。
「や~ん、圭子すごく『女』、あたし、『妹』になりたかったのに。
 圭子、妹になりたいんでしょ。」
「だって、美夏のこと、ずっと『心のお姉様』だと思って来たの。」
「じゃあ、いいわ。圭子を妹にしてあげる。」

美夏は、圭子の体を撫で始めた。
美夏に体を撫でられ、圭子はうっとりとした表情を見せた。
「あたしは、まだ、圭子のこと十分好きになってないけど、
 それで、いいの。」
「いいの。あたし、もっともっと女になって、
美夏に好かれるように努力する。
ほんと言うと、あたし、生まれたときから、心は女だった気がするの。」
「だったら、男の子が好きなんじゃない?」
「だって、美夏、男の子じゃない。
 だけど、女の子のように可愛い。だから最高なの。」
美夏の愛撫を受けて、圭子は、床に崩れそうだった。

「美夏、抱いて。強く抱いて。」圭子はいった。
美夏は、圭子を強く抱いた。
そして、口づけをした。
圭子の体は溶けてしまった。
美夏は、圭子を抱いて、ベッドに運んだ。
圭子は、165cmだった。
脚が長くて、細身で軽い。
美夏は、圭子を思い切り女の子にしてあげたかった。
ベッドの上で、体を絡めると、圭子は声をあげた。
「ああ、美夏が好き、美夏が好き、大好きなの。」
圭子は100%女の子だ。
女の子度では、負ける。
美夏は、自然と、ボーイッシュになった。
男の子のように、荒々しく、圭子にキスをした。
そして、圭子の腕を上にあげて、脇の下にキスをした。
そこは、綺麗に手入れされていた。
「あああん、ステキ、もっとして、もっとして。」
と圭子はうわ言のように言った。

ブラの中の詰め物の下に、手を入れ、乳首を爪でひっかくようにすると、
圭子は悶えた。
「感じるの?」と美夏は聞いた。
「すごく感じる。」と圭子は言った。

美夏は、自分のショーツを取った。
「圭子のショーツとるわよ。」
「ええ、そうして。」
美夏が、圭子のショーツを脱がせると、
「いや~ん、はずかしい。」と圭子が叫んだ。
圭子のあそこは、大きくなって、天井を向いていた。

■次回予告■

美夏と圭子のお話の続きです。
二人は、Aセックスをします。

シャイニーズの女装子①「美夏と優子」

星野ヶ丘野球部の第2部を書こうと思っていますが、
休憩に、ちょっとえち系のお話をつづります。
こっちのお話を、ずっと書きたくなるかも知れません。

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シャイニーズの女装子

<第1話>「美夏と優子」


24990019亀梨
美夏のモデル(ジャニの亀梨くん)

「シャイニーズ」は、10歳から20歳までの、
美少年美青年をかかえる、芸能界最大の、
歌手・タレント集団だった。
今まで、数多くの歌手ユニットを輩出し、
芸能界に入りたい少年たちの憧れの的だった。

少年たちは、毎日踊り、歌唱の練習に明け暮れていた。

あるライブのことである。
プロデューサーの大森は、小柄な少年4人に、女装をさせ、
寸劇に出演させた。
すると、観客から、主に女子のファンから、絶大な好評を博した。
大森は、「これは、いけると判断した。」

大森は、シャイニーズのレギュラー及び予備軍約100人に、
専門のメイク・アーティストを呼んで、
メイクと女装をさせてみた。

すると、意外である。
この少年は、「いける。」と踏んだ少年は、たいして女の子にならない。
逆に、全然ダメだろうと思えた少年の中に、
驚く程の愛くるしくなる少女が、何人かいた。
その少女っぽさは、驚くべきものであった。

大森は、その中で、ベスト6人を選んだ。
少女としてのルックス、プロポーション、声。
そして、女装のタレント、及び歌手ユニットとして、
売り出すことにした。
早々には、無理である。
女声を出せるように、ボイス・トレーニングをさせる。
女の子の可愛い踊りが出来るように鍛える。
仕草、動作、表情などが少女に見えるように鍛える。

そして、この6人で、「ペティコート」というユニットを作ることにした。
さらに、一人一人に男名と女名を付けた。

6人は、一日女の子として振る舞えるように、
2か月の合宿をさせ、24時間少女として振る舞うように命じられた。
元々、タレント・歌手志望の少年たちであった。
演技の勘がよく、見る間に、可愛い女の子を演じられるようになって行った。

合宿が始まって、2週間が経った。
美夏(ミカ)と優子は、合宿所で同室だった。
一日少女として振る舞う約束だが、
二人は、部屋にいるときだけ、男に戻った。
二人は16歳で、同年だった。

その日、セーラー服の夏服を着こなす練習だった。
もちろん、下着から全部女物である。
夕食が終わり、ミーティングが終わって、
部屋に来たのは、夜の9時を過ぎていた。
二人とも、セーラー服を着たままだった。

「あ~あ、女になるって、大変だな。」
と美夏は言って、自分のベッドに脚を広げて、
男のように座った。
「美夏は、いい線だよ。本物の女に見えて、俺、興奮しちゃうよ。」
優子は、そう言って、美夏の横に座った。
優子は、163cmで、166cmの美夏より、少し背が低い。
「それを言うなら優子だろう。
 練習のときは、女そのものだよ。俺、いつも見とれちゃうよ。」

優子が、少し真面目な顔をした。
「あのさあ、美夏、俺とキスなんかできる?
 俺、正直言って、練習のときの美夏が好きでたまんない。
 俺、女の子好きだしさあ。美夏は、俺のタイプなんだ。」
「実は、俺も優子が好きでたまんない。
 女装してる優子となら、キスできると思う。」
「ちょっとさあ、『女の子ごっこ』やってみねえ?」
「どんな?。」美夏の胸はドキドキした。

美夏の方が、少し年上に見えた。
優子は、美夏の胸に寄り添うように身を預けた。
「俺にキスしてくんねえ。」優子が言った。
美夏は、少し照れくさかった。
だが、目の前の優子は、女の子と変わらない。
美夏は、優子の肩を抱き、恐る恐る口づけをした。
甘いレズビアンの香りがした。
二人は、興奮した。
「美夏、練習のときみたいに、お互い女にならねえ?」優子が言った。
「あ、ああ、いいよ、女になろう。」
「お姉様。もっと抱いて。小さいときから、
 こういうの夢見てたの。」と優子は言った。
「あたしも、ほんとは完全な女の子になりたかったの。
 優子、可愛い。たまらない。」
(二人の声は、少女の声に変わった。)
美夏は、優子を抱きしめた。

キスを何度もしながら、二人は、セーラーの上着の下から、手を入れて、
体を愛撫しあった。
「あ~ん、いやん、お姉様、あたし感じる。」
「あたしも、感じる。優子のこと大好きなの。」
「美夏のこと好き、お姉様が好き。」

二人は、ミニになっているセーラー服のスカートの中に手を入れた。
太ももを撫であった。
どんどん気持ちが女の子になってき行き、二人は荒い息をしていた。
「優子、ショーツ取ろうよ。」
「うん。」
二人はショーツを脱いだ。
スカートの中で、男の子の証が、固く大きくなっていた。
互いに、相手の男の子をさわった。
「優子、どう?気持ちいい?」
「ええ。気持ちいい。お姉様も、気持ちいい?」
「たまらない。ああ、もう濡れてるわ。」
「あたしも濡れてる。」

二人は、ベッドに横たわり、体を絡めながら、
キスをしたり、体を撫でたり、スカートを上げて、
互いの男の子を、擦りあわせたりした。

息が、どんどん激しくなっていった。
「ああん、お姉様、あたし、イきそう。もうダメかも。」
「あたしも、イきそう。優子、可愛過ぎる。」
「お姉様、あたしをイかせて、お願いイかせて。」優子が叫んだ。
「いいわよ。」
美夏は、優子のスカートをめくり、そこに息づいている優子の男の子を、
口の中に入れ、愛撫した。
「ああ、ああ、お姉様が口に入れてくれてる。
 あたし、すぐイっちゃう。ああ、あああああ・・・。」
優子は、腰を上下に揺らし、美夏の口の中に放射した。

その後、美夏も、優子の口の中に果てた。

二人は、ベッドで顔を見ながら言った。
「ねえ、あたしたち、部屋の中でも、規則通り女の子でいない?」
と優子が言った。
「そうしよう。あたし、優子の前で、女でいるの、少しはずかしかったの。
 でも、もう恥ずかしくない。
 ね、あたしたち、心の底まで、女の子になろう。
 演技じゃなくて、心全部女の子になるの。」
「ええ。気持ち悪がられるくらい女の子になりたい。」と優子。
「二人で、馬鹿にされるくらい、女になろう。」と美夏。
二人は、笑って、もう一度キスをした。


■次回予告■

実は、このお話の続きも書いてあります。
野球部にしようか、迷っています。

スーパー洋子・星野ヶ丘野球部④「部員の反省」第1部・最終回

今回が、最終回です。続きを少し書きたい気持ちでいますので、
<第1部 最終回>としました。
えっちなものも書きたく、<第2部>の間に挟むかもしれません。
読んでくださると、うれしいです。

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<第4話>「部員達の反省」



監督も部員も一塊になり、うつむいていた。
一言の弁明も許されなかった。

星野ヶ丘は、県立である。
外から集めた選手は、県教委が必死で集めた選手達だ。
市教委ではない。
解散するなどと、口が裂けても言えない。
100%勝てると思っての言葉だった。
負ける覚悟など、吉川はじめ部員の誰にもできていなかった。

部員の一人が言った。
「監督。倉田先生に謝ってもだめですか。」
「謝らない約束だぞ。聞いてくれっこない。
 それに、俺たち、『謝らないね。』と言われて、『は~~~い。』
 なんて、倉田先生をバカにする返事をした。
 そんな返事されたら、誰だって頭に来るよ。
 俺、これから、相手がどんなに弱いと思っても、礼儀は守ることにする。」
「俺もそうする。」とみんなが言った。

「勝負の前に、ニヤニヤなんかするんじゃなかった。」
「どこに、どんな強い人がいるかも知れないって、身に沁みた。
 それ思ったら、恥ずかしくて、威張ることなんかもうできない。」
「俺たちが、真面目な態度で勝負に臨んでいたら、
 今、話くらい聞いてもらえたかも知れない。」
「俺たちは、いい気になっていたんだ。」
「特別扱いを、当然だと思っていた。」
「授業中寝ていいなんて、よく考えたらぜったい変だ。」
「自主練するなら、授業中寝ない覚悟をするべきだった。」
一人が立った。杉山という、3年生の小柄な選手だ。
「やっぱり、あやまりたいです。俺、倉田先生を呼びに行きます。」
その部員は、涙ながらに言った。

吉川は、じんわりと涙を流しながら言った。
「わかった。俺が行く。
お前たちの反省を倉田先生に伝え、
 俺自身の反省も伝えて、謝ってみよう。
 みんなは、ここで待っていてくれ。
 俺が、お呼びしてくる。」

吉川は、校舎へ入る前の洋子に間に合った。
「倉田先生。部員達が反省しています。
 この私も反省しています。
 どうか、部員や私の反省を聞いてやってはくれませんか。」
吉川は、頭を下げた。
罵倒されることを覚悟していた。ところが、
「いいですよ。」と洋子はあっさりと言った。

洋子は、吉川と部員のところへ来た。
部員達は次々に言った。
「もう、授業中寝ません。寝なくて済むよう、
 自主練など止めて、ちゃんと早く寝ます。」
「俺たちだけ授業中寝ていいなんて、やっぱり変です。」
「これからは、誰よりも立派な授業態度で授業を受けます。」
「俺たちの身の程を知りました。
もう、絶対いばったり、人を馬鹿にしたりしません。」
「相手が、どんなに弱いと思っても、礼儀を守ります。」
「俺は、学校のために野球をしてるんじゃありません。
 野球が好きなだけです。
 だから、野球が出来なくなるのは、死ぬほど辛いです。」
ほとんどの部員が、泣いていた。

吉川が言った。
「部員が、授業中寝るなどと、本来とんでもないことなのに、
 部員の自主練のせいにし、責任を逃れてきました。
 それは、私の『ずるさ』でした。それを反省します。
 自主練は、今後禁止とします。
 また、7時間の睡眠では、本来足りません。
 そこで、朝練も止めます。
 今まで、ミーティングとしてきた時間は、
 生徒たちの、学習時間とします。

 その分、練習の質を高め、やって行きたいと思います。
 倉田先生が、初めにおっしゃったことは、全て正しいことでした。
 そのお言葉に素直になれず、勝負などしてしまいましたこと、
 自分が恥ずかしくてなりません。どうか、お許しください。
 そして、われわれに、野球をさせてください。
 この通りです。」

吉川が、地面に手を付こうとしたのを、洋子は止めた。
「はい。わかりました。みなさんが野球をできるために、
一つ、お願いがあります。」
「なんですか?」と吉川は、言った。
「あのう、私をコーチにしてくれませんか。
 私は、監督の許可を得たことのみ、コーチをします。
 決して、出しゃばりません。
 それで、マネージャーの仕事もさせていただきます。
 今、監督の奥さまがやってらっしゃいます。
 それを、お手伝いいたします。
 監督、いかがでしょう。」

吉川や部員の思ってもみない、洋子の提案だった。
みんなが、洋子を見つめた。

「そ、それはもう、願ったり、叶ったりです。
では、今日のことを、全て水に流してくださるのですか。」
「私をコーチにしてくださるのが、条件です。
私、本当は、野球大好きなんです。」と洋子はにっこりと言った。
「お願いいたします。」吉川は、笑顔で頭を下げた。

部員達は、「うおおおお!」と両手を上げた。
180キロの球を投げ、小林のボールを、
全部ホームランにした洋子の実力は、部員全員が認めるところであった。

この日から、野球部は変わった。



<第1部 おわり>


●あとがき

最後まで読んでくださりありがとうございました。
今から、20年ほど前、ある私立高の水泳部が、
授業中寝ることを許されていました。そんな高校が実際にあり、
それをもとに書きました。

■次回予告■

<第2部>を考えています。
えっちな作品も書きたいので、1話入れるかも知れません。
いずれにしても、読んでくださると、うれしいです。

スーパー洋子「星野ヶ丘野球部の巻」③「勝負の決着」

<第3話> 「勝負の決着」」


小林は、ムカムカとしていた。
俺の159のボールがどんなものか、それほど言うなら、
投げてやる。
プロに行く奴のボールとは、こんなもんだ。

小林は、大きく振りかぶり、渾身のボールを投げた。
159近く行った。
カキーン!
洋子は見事初球を打った。
小林は、目を見張った。
洋子が打ったと同時に、顔前一杯にすでにボールがあった。
小林は、恐怖で身動きすらできなかった。
バック・スピンのかかったボールは、小林の右耳をかすめて、
ギュウン~と上昇し、どこまでも上がって行く。
そして、とうとう、バックネットを越えた。
洋子は、軽くベースを回り、ホームを踏んだ。

誰もが、信じがたいものを見るように、固まっていた。
吉川のニヤケ笑いは、一気に凍りついた。
吉川は、小林に近づき、聞いた。
「ボールは、お前の右耳をかすめたか。」
「はい。俺に怪我をさせないギリギリを、かすめていきました。
あの先生が打ったら、もう目の前にボールが来ていました。
避けるなんて、不可能です。
あんなすごい打撃を見たのは生まれて初めてです。」
小林は言った。

このとき、吉川は、とんでもない勝負を持ちかけてしまったと、心の底から後悔した。
「まぐれであればいいが。」そう、祈るのみだった。

洋子が言った。
「第2バッターが、入ったわよ。
 ピッチャー返し。次は、左の耳をかするよ。」
 
ピッチャーの小林は、恐怖の中にいた。
恐くてたまらず、脚の震えを止められなかった。
『そうだ、変化球だ。フォークなら打てない。
俺のフォークは、プロで通用する。これしかない。』
小林は、キャッチャーにサインを出した。
キャッチャーがうなずいた。

大きく振りかぶり、小林は、決死の思いで投げた。
ボールは、洋子の前で、すとんと落ちた。
「よし!」小林が思ったとき、
カキーンとバットが鳴った。
同時に、ボールが小林の顔前にあった。
そして、ボールは、左の耳をかすめて行った。
そのボールも、急上昇し、バックフェンスを楽々と越えた。

洋子は、1周し、ホームベースを踏んだ。

小林は、完全に恐怖の底でおののいていた。
右耳と左耳。ミリ単位の正確さで狙われ、その通りに打たれた。
捕りも、避けもできないほどの速い打撃だ。
顔をねらわれたら、最後だ。何もできない。
フォークなどなんの意味もなさない。
こんなことができるものなのか。
大リーグだって、ありえないはずだ。
しかも、俺を過ぎたボールは、フェンス越えのホームランだ。

『負けたときの覚悟はできているのか。』と問われたとき、
『は~~~い。』などとふざけた返事をした。
そんな返事を2度もした。小林は、後悔した。

「小林君。今度は怖い思いさせないから、安心して投げなよ。」
と洋子が言った。

小林は死ぬ覚悟で、3球目、直球を投げた。
カーンという音。
ボールは、真っ直ぐに空に向かって飛んだ。
みんなで、それを見ていた。
ボールは、どんどん小さくなり、青い空の彼方へ見えなくなった。
「まさか、ボールがあんなに飛ぶことがあるのか・・。」
と全員が思った。
その間、洋子は、ベースを回った。

「さあ、次は、あたしの投げる番だね。」
洋子は、にこにことマウンドへ上がった。

監督吉川は、青ざめ、恐怖に身の縮む思いだった。
あれだけの打撃を見せたこの人が投げたら、
どれだけのボールであるか。
結果は、火を見るよりあきらかだった。
自分たちが、負けるなど、1%も思ってはいなかった。
だが、それが、もうすぐ現実のものとなる。
吉川は、後悔した。いくら後悔しても、し尽せなかった。
洋子の念押しに対し、「は~~い。」などと、オチャラケて答えたことが、
大人として、監督として、恥ずかしく、身の置き場もなかった。

全ては、自分が蒔いた種だ。
自分が辞めるのはいたしかたない。
ただ、部員を巻き込んだことが悔やまれた。
授業中寝もせず、真面目にやってきた部員もいる。
野球一筋に、それだけを生きがいにやってきた者もいる。
彼らに対し、自分はなんと言えばいいのだ。
吉川は、今までの自分の驕り高ぶりにやっと気がついた。

4番打者の山崎を、まず出した。
山崎が、バッターボックスに立った。
山崎は、チームダントツのホームランバッターだ。
山崎が、打てなければ、終わりである。

「じゃあ、行くわよ。キャッチャー、直球しか投げないから、
 ミットを構えているだけでいいわよ。」
洋子が振りかぶった。
投げた。
同時に、爆音をたてて、ミットに収まった。
「これは・・・。」と山崎は、茫然とした。
速さのレベルが違う。

2投目。
さらに大きな爆音がして、キャッチャーのミットに収まった。
キャッチャーの川村は、震えていた。
恐くてボールを見ることが、全くできなかった。
目を閉じて、ミットを構えるのが精一杯だった。
小林の球とは、大人と子供ほどちがう。
前人未到の170キロの球だと思った。

「山崎君。180キロを見たことがないでしょう。こんなんだよ。」
洋子が、振りかぶり、投げたとほぼ同時に、爆音がして、ボールがミットの中にあった。
山崎は、3球目一振りしたが、ボールがミットに入った後だった。
恐くて、バッターボックスに立っているのが、精一杯だった。
「あり得ない。」とみんなは、悪夢を見る思いでいた。
生れて初めて見る、180キロだった。

次の2人。
2番と3番は、180のボールの前では、全くの無力だった。

勝負は終わった。

あれほど、多弁であった洋子は、
吉川や部員に一目もくれず、
バットとグローブを返すと、真っ直ぐに職員室に歩いて行った。


■次回予告■

「部員達の反省」です。
次回、<第1部>の最終回といたします。

スーパー洋子「星野ヶ丘野球部の巻」③「勝負3対3」

<第2話> 「勝負3対3」


「監督ですね。」洋子は、言った。
「ああ、吉川だが。」
「私は、倉田洋子という、しがない時間講師です。」
「用はなんですか。」
「野球部員が、毎日寝不足で、授業中ほとんど寝ています。
 彼らに、ちゃんと睡眠時間を与えて、授業中寝ないようにさせてください。」
「睡眠時間は、ちゃんと与えている。
 10時にミーティングを終えて、起床は5時だ。
 7時間は寝かせている。」
「現実は違います。ミーティングを終えても、
 もっと強くなりたい子は、その後自主トレを、夜中の1時までやっています。
 監督は、ご存知でしょう。」

「知っているが、それは、本人の意志でやっていることだ。
 私が、止めさせる問題ではない。」
「授業中寝たって、ろくな睡眠はとれません。
 練習にも集中できない。
 だから、野球部は、弱いんですよ。」
「なんだと。野球部を侮辱するのかね。」
吉川は、顔色を変えた。
「事実を言ったまでです。
 これじゃあ、せいぜい準優勝止まり。優勝はほとんど望めません。
 睡眠不足は、動体視力を著しく落としますからね。
 あたしみたいな女でも、
エース・ピッチャーのボールを軽く打てるでしょう。
 あたしの投げたボールに、彼らは、かすりもできないでしょう。
 私は、高校でソフトボールを授業で習っただけですけどね。
 寝たりしないで、ちゃんと授業を受けましたから。
 寝不足では、こんな私にも勝てない。」

監督の吉川秀樹は、血の気の多い人間だった。
洋子の言葉が、吉川の怒りに火をつけた。
「そこまでの侮辱を受けたのは初めてだ。
 やってみてもいいですよ。」
「3対3でいきますか。
 私が3人に投げる。
 私が、3人分打つ。」
「いいだろう。野球部が勝ったら、どうする。」
「私は、学校を辞めます。
そして、寝不足でも勝てるという監督のお考えを認めます。」
「では、野球部が負けたら、私が、監督を辞めましょう。
あなたに負けるような野球部なら、解散にもしましょう。」

「レギュラーは、教育委員会事務室と学校で集めた子達でしょう。
 教育委員会と学校を説得できますか。」
「できるとも。それより、ご自分が負けたときのことを考えるべきですな。」
「じゃ、やりましょう。」洋子は言った。
吉川は、野球部が負けることなど、微塵も考えていなかった。
ただ、この生意気な時間講師に、思い知らせてやりたかった。

吉川は笛を吹いて、部員を集めた。
「あー、ここにいる先生がだな、
 お前達が、寝不足のために、練習に身がはいらず、
 お前たちが、弱いという。
 これでは、優勝は絶対望めないそうだ。
 それで、お前たちと3対3の勝負をすることになった。
 先生は、負けたら、学校を辞めるという。
 俺は、野球部が負けたら、監督を辞め、
 野球部も解散でいいと言った。
 どうだ、それでも、いいか。」

部員達は、にやにや笑った。
「俺たち、去年甲子園準優勝ですよ。
 その先生本気なんですか。」
「狂ってるとしか思えません。」

「本気ですとも。あたしが投げるボールに対して、
 一番打てる子を3人出してね。
 あたしが打つときは、エース・ピッチャーを出して。
 それから、あたしの投げるボールを捕るのは、最高のキャッチャーであること。
 じゃないと恐くて捕れないでしょうからね。」
洋子は、言った。

野球部員は、ゲラゲラと笑った。

「先生が辞職をかけてのことだ。そうしよう。」と吉川。
洋子が言った。
「念のため、言っておくわ。
 奨学金もらってる人立って。」
1から3年生まで、30人くらいが立った。
「あたしが勝ったら、あなた達、もう野球はやめるのよ。
 この学校で野球ができなければ、奨学金も授業料免除もなしだからね。
 他の学校なんか、もう取ってくれませんよ。
 実家に帰って、家の手伝いでもするのよ。わかってる?」

30人は、にやにやとした。
「わかってますよ。もう一生野球止めます。
 俺たちが負けたらですけどね。」
彼らは、顔を見合わせ、また、にやにやとした。
洋子はさらに言った。
「みなさん。あたしに負けることも考えてる?
 絶対勝つと思って、生返事でOKなんかしちゃだめよ。」
「わかりました。負けたときの覚悟もできています。」
ある部員が言った。

「監督もそうですか。負けることもあると覚悟はできていますか。」と洋子。
「できていますよ。勝敗は兵家の常ですからね。」
吉川はそう言って、口の端でにやっと笑った。
「負けてから、あたしに謝りに来るなんて、見苦しい真似しませんね。」
「は~~~い。」と連中は言った。
「監督もですか?」
「は~~~い。」と監督も連中の真似をしたので、全員は、ゲラゲラと笑った。
「監督。大人げもない。その返事は、なんですか!」
洋子は、厳しく言ったが、
吉川は、あえてか、他所を向いていた。

ボールとバットが用意された。
見学の部員50人近くが、ベンチ辺りに座った。

洋子が、先に打つことになった。
洋子は、一番重いバットを選んだ。
ピッチャーとキャッチャーが位置についた。
アップの投球を始めた。

『ピッチャーの小林は、来年はプロになる器だ。
 そのボールが、どんなものか、見るがいい。』
吉川は、そう思い、ニヤニヤしていた。

ピッチャーの小林健治は、身長が189cmあり、がっちりしている。
その小林が、高いところから、オーバーで投げ下ろす直球の威力は、
半端ではない。最高、159キロを出している。
また、小林の真骨頂は、フォークだった。
すとんと鋭角に落ちるボールは、プロでも打てないと言われていた。

洋子が、バッターボックスに入り、ピッチャーにバットを向けて言った。
「いいかい。初球を打つわよ。ピッチャー返し。
あなたの右耳をかすめるからね。
 怪我するんじゃないわよ。」
「は~~~い。」
とピッチャー小林は、先ほどのバカにした返事を真似て言った。

『相手は女だ。120キロで十分だと思うが、
一応140あたりで驚かせてみるか。』
小林は、そう思い、振りかぶって投げた。

速い球が矢のように来た。
そのとたん、洋子は、体を開いて、バッドを土に立てた。
洋子は、激怒していた。
「おい。小林!人を小馬鹿にすんのもいい加減にしなよ。
 監督はね。来年プロに入るあんたの球が、どんなもんか、
 あたしに見せて、度肝抜かしてやろうとウキウキしてんのよ。

 それなのに、今のチョロイ球は何よ?
監督のメンツつぶす気なの?
 次は、本気で投げな。
 あたしも本気で打つよ。
 あんたの右耳、行くよ。」

監督の吉川は、ギクリとした。
自分が思っていたことを、ズバリ言われた。
自分のにやけた顔から、心を読まれた。
それは、不愉快であり、恥ずかしくもあった。



■次回予告■
洋子の本気の打撃を見て、小林は、恐怖の底に落ちます。
次は、洋子が投げる番です。

スーパー洋子①「星野ヶ丘野球部の巻」

前物語は、10話まであったため、エピローグを止めました。
代わりに、「スーパー洋子」を書きます。
読んでくださると、うれしいです。

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スーパー洋子①「星野ヶ丘野球部の巻」


洋次が、朝、家のトイレから出たと思うと、
そこは、ある学校の女子トイレだった。
鏡を見ると、なじみの高校生のようなおかっぱの顔。
スーパー洋子になっている。
はて、自分は生徒か先生か。
洋子は、下唇を出して、ふーと前髪を飛ばした。

窓から、明るい朝の陽射しが差している。

四月の新学期が始まって間もない学校である。

トイレを出ると、校長が待っている。
「少し、お話を。」と言う。
どうやら、自分は、この高校の非常勤講師らしい。
校長室で、校長は言った。

「えー、この星野ヶ丘は、ご存知と思いますが、
 去年、野球部が甲子園で準優勝をしました。
 そのレギュラーたちは、ほとんど他県から、引き抜いた生徒です。
 そして、監督は、吉川秀樹さんという、専属の方です。
 監督は、他県から来たレギュラーと合宿所で、
 共同生活をしています。」

「あのう、もっと簡潔にお願いします。」
洋子は、イライラを押さえてそっと言った。
「では。そのレギュラーたちは、眠る時間もないほど、
 練習しています。
 その睡眠時間の不足のために、授業中居眠りをしていることがあります。
 毎日4時間ほどしか眠っていないので、
 彼らの居眠りを、大目に見てほしいのです。
 他の生徒は、納得をしています。」

「できません、そんなこと!」
と洋子は、憤慨して、机をたたいた。
「高校生の本分は、勉強じゃありませんか。
 それが、野球のために本分たる勉強を犠牲にする。
 本末転倒もいいところです。
 では、他の生徒の居眠りも認めているのですか?」
「他の生徒は、野球をやっていないのですから、居眠りは許しません。」

「そんな不公平があっていいんですか。
 私は、誰であろうが、授業中の居眠りを認めません!」

洋子はそう言い、プリプリ校長室を出て、
職員室に入って行った。
教務主任から、スケジュールをもらい、
授業時間まで、時間が少しあるので、デスクに座って、憤慨を沈めていた。

となりの40歳代の男性教師が、
「どうも、先生は、認めない派ですね。
 お声が、ここまで聞こえました。
 あ、私、安藤といいます。国語です。」
「倉田です。本末転倒も甚だしいです。」と洋子は言った。
「私もそう思います。野球部居眠り反対派は、少数でしてね。
 お一人でも反対の方がみえてうれしいです。」
と、安藤は言った。
「では、その居眠りとやらを見てきます。」
洋子は、安藤ににこっとして立ち上がった。

数学の授業、まずは3-C組へ行った。
起立礼のあと、授業を始めようとした。
すると、いるではないか。
野球部らしく丸坊主にした男子2人。
ゴーゴーいびきをかいて寝ている。

洋子が注意をしようとそばによると、
他の生徒がいう。
「先生。この子達は、特別なんです。」
「授業中寝ていても、注意しなくていいんです。」
男子も女子も、みんなそう言う。
「みんな、不公平だと思わないの。」と洋子。
「学校を有名にする人達だから、それもしょうがないかと。」
ある女子が言った。

「私は、納得しませんよ。勉強しないんなら、
 さっさとプロになればいいんです。
 学校なんか有名にしないで、自分を有名にすればいいんです。
 のうのうと高校にいて、授業中は全部眠って、それでいて
 単位をもらって、卒業なんて、甘いもいいところです。」
洋子は、眠っている一人の耳元で、
「こらー!起きろ!」と言った。
その生徒は、びっくりして、目を覚ました。

「君ね、いびきがうるさいのよ。
 勉強のじゃま。寝るなら、校長室で寝な。」洋子は言った。
「あんた、誰よ。野球部は、寝ていてもいいんだよ。」
「よくない!」
洋子は、そう言うと、その男子生徒を後ろ手に掴んで、
軽々と脇に挟むと、スケッチブックを持つようにして、
教室を出て、階段を降り、校長室まで連れて行った。

「校長先生。野球部の居眠りに賛成なさるなら、
 校長室で寝かしてください。」
洋子は、そう言って、校長室に放り込んで、出て行った。
しばらくして、もう一人が、校長室に投げ込まれた。

その日、授業にクラスを廻る度、洋子は、寝ている野球部を、
校長室に運び、最後には、8人の野球部員が、投げ込まれた。

安藤はそれを知って、大笑いをした。

学校はもう大変な騒ぎだった。
野球部員を大目にみる教師と、
けしからんと思っている教師とで、言い争いになった。

放課後を少し過ぎた。
校長室にいた8人は、校長へ断りもなく、部屋を飛び出した。
野球の練習時間に遅れると、大変なことになるからだ。
だが、そこに洋子がいた。
洋子は、両手を広げ、8人をまとめ、「えいっ!」と飛ばし、
校長室に戻した。

「一日寝かせてくれたのだから、校長先生にお礼を言いなさい。」
と気合の入った声で言った。
8人は、180cmある自分たち8人を飛ばした洋子に驚きながら、
頭を下げ校長に礼を言った。

洋子は、校長が話をしにきたが、一切無視をして、
ジャージに着替え、野球場へ向かった。
選手達は、すでにグランドを走り、キャッチボールをしていた。

洋子は、選手を眺めている監督らしき人物の隣に立った。
背は180cmを越す、がっちりした40歳代後半の男だった。
方や洋子は、155cm。


■次回予告■


洋子は、居眠りを辞めさせろと監督に言い、挑発します。
怒った監督は、選手と洋子で勝負をしてみろと言います。

「パート2」大原久美の男友達⑤「紀夫対良介・男対男」最終回

パート1、2と合わせて、今までで一番長いお話になりました。
女装子同士のレズビアンではなく、男子をまともに登場させたのは、
私の2度目の試みです。
長いお話、最後まで、お付き合いくださり、ありがとうございました。
この最終回も長いです。

==================================


<第5話> 「紀夫と良介・男対男」最終回


インターフォンを鳴らすと、すぐにマユが玄関ドアを開けた。
マユの顔にたくさんの涙の後があった。
ソファーで、マユから詳しいことを聞いた。
男の証に、アソコを触らせた後、
マユが言われたことも聞いた。
「ひでえ、俺、そいつを許せねえ。
 クミ。明日、俺といっしょに、マユさんの大学行こう。
 朝一で、そいつを捕まえる。
 俺、そいつに言ってやる。
 そいつ、マユさんのこと、言いふらすかも知れねえ。
 それを、食い止めなきゃならない。」
紀夫は、そう言った。
「どういう風に、言うの?」
クミは聞いた。

「俺、マユさんの彼氏ってことにする。
 『俺の、彼女に何をした!』って問い詰める。
 そして、こてんぱんに言ってやる。
 マユさん。いいかな?そういうことにして。」
「うん。ありがとう。全部、お任せする。
 紀夫さん、頼もしい。あたし、もう泣かない。」
マユが、やっと笑顔を見せた。

翌日の朝8時に、マユの大学の正門に、マユ、クミ、紀夫の3人がいた。
大学に入るのは、この正門1つしかないとのことだった。
紀夫は、173cm、筋肉質で、日焼けをしていた。
見るからに、強そうな感じだ。

「あ、来た。」とマユが言った。
その学生は、紀夫と同じくらいの背だが、
色白で細身だった。メガネを掛けている。
山下良介という名だ。

良介が校門に来たとき、
マユと紀夫は、良介に近づいた。
紀夫は言った。
「俺、マユの彼氏なんだけどさ。君に話したいことがある。
 静かなところへ、来てくんない。」
『マユの彼氏』と聞いて、良介は顔色を変えた。
明らかに狼狽の色を見せた。
クミは、良介の様子を見て、すでに勝敗は決まったと思った。

紀夫は、古い講堂の裏に、良介を連れて行った。
そばにマユがいて、クミは、少し離れたところで聞いていた。
「俺とマユは、今喧嘩してたんだよ。
 喧嘩はしょっちゅうでさ。だけど、4、5日すると、
 すぐ仲直りするんだ。
 君は、この4、5日、マユにいろいろしてくれたんだって?」
良介は、すでに、かすかに震えていた。
「あ、はい。」
と良介は敬語を使い、うつむいて、紀夫の顔を見られないようだった。

「マユに、初めに話しかけたのは、君か?」
「はい、そうです。」
「はじめに、彼氏がいるかどうか、聞かなかったのか。」
「はい。」
「俺なら聞くぜ。後で、恐いからな。
 で、君とマユは、行動をともにした。
 そして、君は、何かをしたな。」
「キスをしました。」
「俺にとって、女の子にキスするときは、
 君が好きだ。一生大事にするって気持ちでする。
 君は、どうだ?ちゃらちゃら、女にキスをしまくる、
 いい加減な奴なのか。」
「いえ、ぼくだって、一生大事にする気持ちでします。」
「だから、マユは、悩んだんだよ。」
紀夫は、この言葉に、ドスを聞かせた。
「俺は、マユを完全な女だと思っている。
 しかし、マユは、自分が不完全な女だと思っている。
 君から、一生大事にするとの愛情表現をもらって、
 そんな相手に隠し事があってはいけないと、
 3日3番マユは悩み抜いて、君にあることを打ち明けた。
 死ぬほど辛いことを打ち明けた。
 どうだ、マユは、誠実だろう!」
この最後の言葉にも、ドスを聞かせた。
良介は、うつむいて黙っていた。

「あんたが、言葉で信じないものだから、
 マユは、死ぬほどの劣等感である、自分のあるところを、
 あんたに触らせた。
どれほどの勇気を出したか、お前は、わかるか!

 俺なら、マユの気持ちを察して、そのときのマユを抱きしめてやるよ。
 言葉を信じないで、マユに、辛いことをさせた。
 わるかった、ごめん。本当にごめん。そう謝る。
 それを、お前は、そのとき、何と言ったんだ!
 お前の言葉がどれだけマユを傷つけたか、分かってるのか!」
紀夫は、良介を叩きのめすほどの迫力で言った。
良介は、すでに泣いていた。

良介は、地面に膝をついた。
そして、両手もついて、マユに向かって言った。
「マユさん、ごめん。
 ぼくは、昨日、君を深く傷つけてしまった。
 君には、絶対言ってはいけないことを言ってしまった。
 ぼくを殴って気が済むのなら、何百回なぐってくれてもいい。
 自分が、なんで、あんなことを言ってしまったか、わからないんだ。

 ぼくは、昨日、君をどれほど傷つけたか、それがわかって、
 辛くて、辛くて、授業をさぼって、アパートに帰った。
 そして、何度も何度も自分を責めた。
 君を傷つけてしまった自己嫌悪と、君を失った後悔で、
 死んでしまいたいくらいだった。
 昨日は、何も食べられなかった。
一睡もできなかった。
 君にメールか電話をしようと思った。
 でも、そんなのではいけない。
 直接顔を合わせて謝るべきだと思った。
 

 ぼくは、大学始めの4月から、君が好きだった。
 その気持ちは、高まるばかりで、毎日苦しかった。
 それが、あの日、教室で、君が隣に座ってくれた。
 ぼくは、死ぬほどの勇気を出して、君に話しかけた。
 そうしたら、君は答えてくれた。
 ぼくは、天にも昇る気持ちだった。
 
 そして、ぼくは、君にキスをした。
 いい加減な気持ちじゃない。
 君は、ぼくの中では、とっくに、一生大事にしたい人だった。
 だから、その気持ちでキスをした。

 キスのあと、君は、3日程ぼくを避けているようだった。
 君が、ぼくへのカムアウトのために、悩み抜いているとは知らなかった。
ぼくは、君に避けられているという恨みがましい気持ちになっていたのかもしれない。
だから、君のカムアウトを聞いて、あんな言葉を言ってしまったのかもしれない。

君の彼の言葉を聞いて、その通りだと思った。
死ぬほどの決心で、ぼくにカムアウトしてくれた君の気持ちを察して、
ぼくは、君を抱いて、言葉で信じなかったことを詫びるべきだった。
そうすることを、思いつかなかったんだ。

昨日、ぼくは、もう君を失ったと思った。
あんな言葉しかいえない男なんて、最低だ。
ふられて当然だ。
ぼくは、考えた。
君が完全な女性ではないということにこだわって、君を失うのと、
それを、受け入れて、ずっと君といっしょにいられるのと、
自分にとって、どっちか幸せかを考えた。
答えは、簡単に出た。
君の全てを受け入れて、ずっといっしょにいられることの方が、
ぼくにとっては、はるかに幸せだ。
そう思った。

残念ながら、マユさんには、彼がいた。
ぼくは、彼と闘ってでも、君の心が欲しい。
彼は、強そうだ。ぼくは弱い。
結果が分かっていても、君がぼくを許してくれて、
君の心がもらえるならば、ぼくは全力で戦う。」

良介は、顔中涙で濡らしながら、立ち上がった。
そして、メガネをとり、紀夫を見た。
「ぼくと闘ってくれませんか。ぼくが勝ったら、
ぼくにあなたと競うチャンスをください。」
そう言って、身構えた。
良介は、本気だった。

紀夫は、一時身構えた。
しかし、にこっと笑い、構えた両手を下した。
「マユ、俺、彼に負ける。あれだけ真剣な人には勝てない。」
マユはそのとき、涙をいっぱい流していた。
そして、良介に抱き付いて行った。

「戦わなくていいの。
 嘘をついて、ごめんなさい。
 彼は、あたしの友達の彼なの。
 友達に、昨日のことを話したら、彼もいっしょに怒ってくれて、
 今日、来てくれたの。

 良介さんは、昨日あたしにひどいこと言ったけど、
 今日は、それよりもっと嬉しいことをたくさん言ってくれた。
 うれしくて、涙が出た。
 あたし、今、幸せな気持ちでいっぱい。」
マユがそう言った。
「マユさん。」
そう言って良介は、マユを抱きしめた。

クミが顔を見せた。
「マユ。よかったね。マユは、ちゃんといい人に出会ってる。
うん。決闘だなんて、ステキだなあ。」
と、クミがにこにこと言った。
「そうだな。彼、かっこよかったよな。」
「うん。」

その後、学食で、4人で朝食をとった。
良介は、紀夫を2年か3年だと思い、敬語を使って損したと言った。
「俺、良介君が、決闘だと言ったとき、かなりビビったよ。
 完全に本気だったし、やったら、負けると思った。」と紀夫。
「いやあ、愛の力ってやつだよ。」と良介。
あははとみんなが、笑った。

「あたし、良介さんが、そう言ってくれたとき、
 もう、めちゃうれしかった。感激したの。」とマユ。
「良介さん。マユは、ある美人コンテストの第2位の人ですからね。」
とクミ。
「クミ、第1位は、あたしよって言いたいんじゃない?」とマユ。
「えへへ。そうだったりして。」とクミ。
クミは、女装コンテストのときの写真を見せた。
ガウンには、「優勝」「準優勝」とだけあって、「女装」の文字はなかった。
「あ、ほんとだ。へー。すごいや。」と紀夫。
良介も見た。
「不思議はないな。マユさんは、ぼくが、一目惚れした人だから。」
「良介さん。俺たち、超ラッキーだな。」と紀夫。
うふふと、クミとマユは、顔を見合わせて笑った。

クミと紀夫は、マユの大学を後にした。
クミが言った。
「紀夫があたしにキスしてくれたのは、そんな重い意味があったのね。」
「そうだよ。俺は、一生クミから離れねえ。
 クミに一生食わせてもらう。」
「まあ!」とクミが拳を挙げた。
「いや、それほどクミが好きだってことだよ。」
「ちょっと違うんじゃない?」
クミは、逃げる紀夫を追いかけた。


<おわり>


■次回予告■

少し、エピソード的なことを書こうと思います。
ルナ、クミ、マユの身体的なことです。
そして、少し、女の子どうしのいちゃいちゃを書きます。

「パート2」大原久美の男友達④「二人の満足」

次回、最終回です。
長いお話になってしまいました。
最後まで、お付き合いくださると、うれしいです。

============================= 

<第4話> 「二人の満足」

よく晴れた朝だった。
クミは、白のミニのプリーツスカートに、
ピンクの長袖のサマーセーターを着て行った。
クミは、脚が長く、スカートは、膝上15cmくらいになっていた。
一応見られてもよいショーツを重ねて履いていた。

学食のそばに来た。
紀夫がいなかったら、やっぱり悲しい。
ドアのところで、心構えをした。
自分は、男の子を愛せないのだから。
そう言い聞かせた。

クミは、ドアをくぐった。
すると、ホールの真ん中で、
立って、クミを呼んでいる。
「おーい、クミ、ここ、ここ!」
と両手を振っている。
思いがけず、クミは、潤んでしまった。
こっそり、涙を拭いて、紀夫のところへ行き、対面に座った。
「もう、腹減って、待てなかったよ。」と紀夫。
「あたしも。食券買って来る。何がいい。」
「玉丼とラーメン。」
「朝から?」
「ああ。昼まで持たせなきゃ。」

食券を買いながら、クミは自分の顔がほころんでいることに気付いた。
『恥ずかしい。うれしくて、笑ってるなんて。』
そのあと、
『うれしいんだから、にっこりすれば、いいじゃない。』
そう思って素直に笑顔になった。

チケットを置いて、席に帰って来た。
「なんか、うれしそうだよ。何かあったの?」と紀夫が聞く。
「あなたが、ここにいたからじゃない。いないと思ってたの。
 あたしの体のこと知ったから。」
「バカ言え。1週間経つまで、クミから、離れないよ。」
「そうか!」
と、クミは、思って、紀夫を見て、くすくすと笑った。



夜の8時になった。
クミと紀夫は、ベッドの上で、絡み合っていた。
女装子同士なら、スリップを着たままがいい。
でも、男女なら、丸裸がいい。
クミは、それを知った。
クミは、言った。
「あたし、さっき、ウォシュレットを最強にして、
 アソコの中まで、綺麗にしたの。
 そこに、コールドクリームがあるでしょう。
 それを、あたしのAの中に塗って、
 紀夫、そこに入れてみない。」
「え?いいの?クミみたいな可愛い子のAなんて、
 一生入れさせてもらえないと思ってた。」
「あたし、初めてなの。感じることができたら、うれしい。」
「おお。俺も初めてだ。今ので、一気にビンビンになっちゃったよ。」

3分後。
クミは、四つん這いになって、自分で恥ずかしいくらい、声をあげていた。
自分のお尻を、紀夫に合わせ、迎えに行ってしまうのが、恥ずかしい。
でも、たまらなくいい。
「あ、あ、あ、あたし、犯されてる。女みたい。あああ、いいい。」
「クミは、もう女と何も変わらない。クミめちゃめちゃにしてやる。」
「ええ、ええ。あたしを犯して、気が狂うほど犯して。」
「ああ。どうだ、クミ。クミは、女だ。100%女の子だ。」

紀夫は、クミの顔が見たくて、クミ仰向けにした。
腰の下に枕を置いて、クミの脚をM開きにして、がんがんと突いた。
「ああああ。ステキ、あたし、これ感じる、感じるの。」

やがて、紀夫は、クミの手を取って、そのままクミの身を起こし、
クミは、紀夫の首に手を絡めて、二人は、上下に動いた。
「クミ、どうだ?このままで、イっちゃえるか?」
「うん、いつでもイっちゃう。触られなくても、イっちゃう。」
「俺、そろそろなんだ。」
「いつでも、イけるの。」
「ああ、クミが可愛い。クミのあそこに入れてるなんて、夢みたいだ。」
「あたしも、こんなに感じるなんて、夢みたい。」
「ああ、俺、だめ、これ以上、我慢できない。イく。あああ・・・。」
「あたしも。イっちゃう。ああああ・・。」
二人は、同時に果てて行った。
波が去って行くまで、抱き合っていた。

シャワーを浴びて、さっぱりして、
キッチンテーブルで、紅茶を飲んでいた。
紀夫が見つめている。
「紀夫、何?にやけているわよ。」
「こんなに可愛いクミのさ、あそこに入れたなんて、
まだ、夢みたいだって思ってさ。」
「や~ん。紀夫。やらしい。いや~。もう思い出さないの。」
クミは、紀夫を叩きながら顔を赤くした。

そのとき、クミのケータイが鳴った。
マユからのメールだ。
開いてみると、マユの「SOS」だった。

「クミに会いたい。
 彼に言ったの。
 信じないから、アソコを触らせた。
 そしたら、ひどいこと言われた。
 昼間は、気にしなかったけど、
 夜になって、どんどん悲しくなって、
 自分がどうかなりそうなの。
 クミが来てくれたらうれしい。」
クミは、
「すぐ行く。待ってて。」と変身した。
 
「どうしたの?」と紀夫が来た。
「あたし、これから、友達のところに行く。
あたしと同じ境遇の子なの。
SOSみたいなの。
 あたし、今、紀夫がどれだけいい人か、身に沁みてる。」
クミは言った。

「クミ待ってくれ。
 簡単でいいから、事情教えてくれ。」紀夫は言った。
「うん。」
クミは、そう言って、事情を話した。
すると、紀夫は、かんかんに怒った。
「クミ。俺、そいつが許せねえ。
 へたすると、そいつ、マユさんが、男だと言いふらすかも知れねえ。
 それを、止めなくちゃ。
 クミに、少しでも恩返しがしたい。
 俺も、マユさんとこ連れて行ってくれ。」紀夫は言った。
「そうお。」
クミはそう言って、マユに、紀夫もいっしょに行っていいか、
メールを打った。紀夫は、絶対信用がおける人だとも書いた。
マユから、いっしょに来てほしいとのメールが来た。
クミは、紀夫といっしょに家を出た。


■次回予告■

次回が最終回の予定です。
自分で、こんなに長く書けるとは、思いませんでした。
マユの彼は、どんな人物か。それが、明らかになります。
私は、ハッピーエンド以外、書きません。

「パート2」大原久美の男友達③「ベッドの上で」

<第3話> 「ベッドの上で」


紀夫の手が、久未の背中のファスナーにかかった。
それを、下げた。
紀夫は、久未のワンピースを脱がせた。
そして、自分はTシャツを脱いだ。
そして、ズボンを脱ぎ、久未のスリップの肩紐をはずし、
それを、下に落とした。

久未は、されるがままにしていた。
「久未、俺、久未を傷つけないから。」
紀夫はそう言って、久未を抱いて、ベッドに運んだ。
毛布を二人にかけて、紀夫は、久未を抱いた。
強く抱かれた。
男の子にぎゅっと抱かれるのは、少しも嫌な感じではなかった。
それどころか、久未は感激していた。
心がどんどん女の子になっていく気がしていた。

紀夫は、トランクスを脱いだ。
そして、久未のショーツに手をかけた。
「いいだろ?」と紀夫は言う。
久未は、うなずいた。
紀夫が、久未のショーツを脱がせた。
そして、体を絡めて、抱きしめてきた。
「久未、苦しくないか。」紀夫がいった。
「苦しくない。とってもステキ。」久未は言った。
「久未、ここ女の子のみたい。」
紀夫が、久未の乳首を触った。
「うん、そこだけ大きいの。」
「気持ちいい?」紀夫が指で揉んで来た。
「ああ・・。そこ、感じるの。あそこが大きくなっちゃう。恥ずかしい。」
「俺だって大きくなってる。お互いだよ。」
紀夫はそう言って、乳首を揉んだり、キスしたり、歯で噛んで来た。
「あああ、感じるの。たまらない。」
「久未、ここも女の子なんだよ。少し盛り上がってるし。」
「ほんと?」
「ああ、筋肉じゃない。乳房だよ。」
紀夫は、久未の胸全体を揉んで、乳首を攻めて来た。
久未は、自分のアソコが、親指より大きくなっていることを思った。
紀夫が、久未の体全体を手で撫でてきた。
久未の髪を梳いたり、首筋にキスをしたり、
脇の下やお腹も撫でて来る。
「ああ、紀夫、あたし、女の子になった気がしてる。」
「久未は、女の子だよ。俺たまらない。
 久未がどんどんいい匂いしてくる。」
「ああん、ああん、あたし、たまらない。」
「久未、触っていいか。」
意味がわかった。
「うん。恥ずかしがらない。」と久未。
紀夫の手が、久未のあそこを、そっと撫でて来た。
「あああ。」と声を出して、久未は、紀夫に抱き付いた。

その内、紀夫は、自分のアソコと久未のアソコを、お腹で挟むようにして、
体を動かしてきた。
「ああん、いい、すごくいい。」久未は、声を上げた。
紀夫は、ベッドわきの棚に、コールドクリームがあるのを見つけた。
「久未、こうすると、きっともっといいよ。」
紀夫はそう言って、コールドクリームを二人のお腹に塗った。
滑りがよくなった。
紀夫が激しく体を動かして来た。
「久未、どう?いいか。」
「うん、いい。すごくいい。」
「俺も。ああ、イっちゃいそうだ。」
「あたしも。きっともうすぐイく。」
紀夫は、体をどんどん動かしてくる。
「ああん、紀夫、いい、あたし、すごく感じてる。」
「俺もだ、イきそうだよ。久未は?」
「う、うん。あたしも、イきそう。ああ、イっちゃうかも。」
「俺、イく。あああ、イきそう。」
「あたしも、いや~ん、イっちゃう、イっちゃう。」
「あああ、イく。」
「あたしも。」
二人は、同時に果てた。
紀夫が、どさっと、久未の上に体重を乗せた。
久未は、紀夫の頭を抱いた。
久未は、感激していた。
紀夫は、最後まで、自分を傷つけなかった。
恥ずかしいと思わせなかった。
こんな人は、またといない。

シャワーを二人で浴びて、すっきりとした。
久未は、コーヒーを淹れた。

紀夫が、泊まっていくと言うかと思った。
しかし、紀夫は、
「帰る約束だから、俺帰る。たくさんのことありがとう。
明日8時、学食だね。」と言った。
「うん。8時ね。」
紀夫は、去って行った。

久未は、ふと、紀夫は明日来ないかも知れないと思った。
今日は、成り行きで、セックスをすることになった。
でも、完全な女でないことが分かった今は、
わざわざ自分を抱く必要はない。
紀夫ほどの爽やかな性格でイケメンなら、
見つけようと思えば、ガールフレンドはいくらでも見つかる。

自分は女装子で、1位になれたけど、
女の子に比べたら、少しも1位なんかじゃない。

自分は、男子には恋愛感情をもたない。
だから、紀夫を失っても、どうということはないはずなのに、
心に大きな淋しさを感じた。

久未は、『そうだ。』と思って、マユにメールを送った。
パソコンを使った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クミ「今日、男の子とベッドで、セックスした。
あそこを擦りあわせただけだけど。」
マユ「わあ、すごい。理解のある男の子だったんだ。」
クミ「うん。いい人だよ。でも、一晩だけの男の子かもしれない。」
マユ「クミ、あたし、死ぬほど困ってる。」
クミ「どうしたの。」
マユ「あたしにもボーイフレンドができたの。
   あたし、男子には恋愛感情もたないけど、
   男の子といると、自分が『女』って気になるじゃない?
   で、行動を共にしてたの。
   そうしたら、突然キスされた。
   でも、あたし彼にカムアウトまだしていないの。
   キスは、大好き表現だから、そのときに言えばよかった。
   今、言えないまま、3日目なの。
   クミはそこんとこ、どうやったの?
クミ「あたしは、いい感じの人だったから、
初めから、男だってカムアウトした。
   でも、彼は、ずっと信じなくて、セックスして、やっと認めた。」
マユ「そうだね。あたしも、そうすればよかった。
   始めに、すぐ言うべきだった。それが、いちばん言いやすいもの。」
クミ「まだ、3日ならさ、言う勇気がなくて言えなかった。
   で、決心したから言うね…ってカムアウトしたら?
   3日なら、許容範囲だよ。」
マユ「そうね。そうする。クミとメールできてよかった。」
クミ「うん。勇気出してね。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クミは、パソコンを開いたついでに、
「男どうしのセックスの仕方」と打って、調べてみた。
たくさん、やり方が出ていた。
もし、紀夫ともう一度ベッドを共にすることがあるなら、
紀夫にもっと満足させてあげたいと思った。
もちろん、自分もだけれども。

クミは、可愛いパジャマを着て、ベッドに入った。
紀夫と過ごした熱い時間を思い出していた。
明日、8時に紀夫が来ていますように。
心で、そう祈っていた。


■次回予告■

紀夫は、来ているでしょうか。
次回、二人の関係は深まっていくのでしょうか。
読んでくださると、うれしいです。

<パート2>大原久未の男友達②「男だという証拠」

<第2話> 「男だという証拠」


5時に学食に行ったら、紀夫が待っていた。
「久未ちゃん、待ちきれなかったよ。」
(ちゃんが付いた、なれなれしい。でも、憎めない。)
「何、食べるの?」
「玉丼とラーメン。」
「あたしも、つられて、お腹すいた。」
久未もラーメンを食べた。

それを、平らげ、紀夫は、満腹の笑顔を見せた。
「久未みたいな可愛い子が、俺の世話をしてくれてるなんて、
 俺、最高にラッキーだよ。
 君は、菩薩様のように、いい人だ。」
「なんで、あんなこと言っちゃったんだろう。
 女買って、食いつぶした人を。」
「だって、性欲は食欲より強いんだぜ。」
「そうなの?」
「ああ。だから、俺は、本能に従ったまで。
 ところで、7時はどこで、食べさせてくれるの?」

「あたしのマンションで、あたしが作ったもの。
 でも、勘違いしないで。あたしは男だから。
 女の子が好きなの。男は、恋愛対象じゃないから。」
「うん、わかった。久未は、男、それでいいよ。」
久未は、紀夫がまだ信じていないと思った。
でも、そこまで女と思ってくれることはうれしかった。

しかし、男の子を、マンションに呼ぶ。
それが、何を意味するか、久未には、わかっていた。
わかっていても、紀夫をマンションに呼んでみたかった。
最後に、自分が男とわかったら、さすがの紀夫も何もしないと思った。

紀夫といっしょに、スーパーに行った。
「紀夫は、まだ元気じゃないから、ステーキをおごるわ。」
うひょーと紀夫は飛び上がった。
久未は、そう言って、200gと150gの肉を買った。
「今日、ステーキを食べたら、自分の家に帰るのよ。」
久未は、念を押した。
「明日の朝は、学食で、久未のこと待ってるよ。」
「わかったわ。9時には行くから。」

マンションに初めて、自分以外の「男」を入れた。
「うへー、女の匂いがぷんぷんする。」紀夫は言った。
「そんなはずないわ。あたし、男だから。」久未は言った。

キッチンテーブルで、ステーキを食べた。
紀夫は200gの肉を、ぺろりと食べた。
久未はまだ、150gの肉を、半分しか食べていないのに、満腹になった。
「あたしの残りでよかったら、これ食べる?」と聞いた。
「食べる。久未の食べ残しなら、なおさら食べる。」
紀夫は、そう言った。
久未は、密かに思っていた。
紀夫に、自分の男の証を触らせる。
そうしたら、もうあたしのこと女だと言わなくなるだろう。
男2人なら、1つのマンションでいっしょにいることはなんでもない。

紀夫は、久未の肉もぺろっと食べた。
久未は、コーヒーを入れた。
コーヒーを飲みながら、とりとめのない話をした。
その内、
「俺は、久未が、どうして自分は男だっていうのか、わからない。
 久未は、レズビアンの男役だってのならわかる。」
と紀夫は言った。
「レズビアンは、当たっているかも。」久未は言った。
「ちょっと来てみ。」
と紀夫は、久未の手を引いて、ベッドルームに来た。

そして、久未を自分に向けて、抱きしめた。
久未の顔が、紀夫の胸に当たった。
「久未、これが男の匂いだ。」
と紀夫は言った。
久未は、むんむんする男の匂いをかいだ。
悪い匂いではない。
くらくらっと来る、性的な匂いだ。

紀夫は、久未の向きを変え、背中から久未を抱いた。
紀夫は、久未の背中の襟に鼻をつけて、
「久未は、薔薇の匂いがする。これが、女の匂いだ。」
そう言った。
「紀夫、あたしの胸を触ってみて。
 綿が入っているだけ。」
紀夫は、手を久未の胸に当て、はっとした顔をした。
久未は、紀夫の手を取って、スカートを上げ、
ショーツの中に入れた。
そこに、小さいけれど、男の証があった。
「はっ。」と紀夫は、驚きの声を上げた。

久未は、紀夫の方へ向き直った。
「あたし、初めから嘘なんてついてない。ごまかしてもいない。
 紀夫が、いい感じの人だと思ったから、初めに言ったの。」
久未は、紀夫を見ながら、一筋の涙を流した。
「だから、あたし、男の子とは、できない。
 レズビアンの女の子ともできない。できるのは、同じ境遇の人とだけ。」
紀夫の心臓がドキドキ鳴っているのがわかった。
ショックを受けている音に聞こえた。

紀夫は、久未を、胸に向けて、抱きしめた。
「久未、大したことじゃない。小さいのがついているだけじゃね。
 そこと胸以外は、久未は、女の子だ。
 久未が、男だという証拠の何倍も、久未が女だという証拠がある。
 久未は、気にするだろう。当然だ。
だけど、世の中、そんなの気にしない奴もいる。
 俺が、気にしない奴の一人だ。」
紀夫はそう言って、久未を抱いてキスをした。
これが男の子のキスなんだと思えるほど、
力強くて、熱いキスだった。
久未は、体が溶けてしまいそうだった。


■次回予告■

久未は男の子を体験します。
久未の心境に変化が起こるでしょうか。

<パート2>大原久未の男友達①「おかしな学生・紀夫」

「大原久未の女装子友達」は、前回で、<パート1>として、
新しい展開の<パート2>を書いて行きたいと思います。
久未は、少しおかしな男子学生・安西紀夫と出会います。

===============================

<パート2> 大原久未の男友達①「おかしな学生・紀夫」

気持ちのいい日曜日だ。
久未は、美容院に行こうと決めた。
賞金の50万円は、本当にありがたかった。
久未のぼさぼさ髪は、かなり長かった。
とくに、顔を隠すために、前髪を長くしていた。
これなら、女の子のショートヘアーにしてくれると思った。

久未は、雑誌を見て、一番ステキだと思うショート・ヘアを切りぬいて、
持って行った。
水色の木綿のワンピースに、白のカーデガンを着て行った。

やがて、名前を呼ばれ、椅子に座った。
髪が、ぼさぼさだ。
可愛い美容師さんが来た。
「まあ、このぼさぼさヘアでいらしたの。」
と美容師さんは言った。
「はい。ちょっと撮影の関係で。」と久未は言った。
「じゃあ、女優さんですか。」と言われた。
「ええ、まあ。」と久未は言った。
「お声が可愛いですね。」と美容師さんに言われた。
久未が、ステキだと思うショート・ヘアを見せて、
「こんな感じになれますか。」と聞くと、
「はい、大丈夫ですよ。」と言われた。

髪にストレート・パーマをかけて、カットされた。
「どうですか。」と言われたとき、
久未は、うきうきした。
前髪が頭上から、斜めにマユの下までかかり、
すごくステキだ。これで完全な女の子だ。
お礼を言って、外に出た。
気分がまるで違う。

流行のコーヒー店に行った。
注文をした。女の子の声を思い切り出せる。
うれしかった。

賞金の50万円で、服を何着か買った。
靴も買った。バッグも。
そして、縫いぐるみのお人形も2つ買った。
化粧品もかった。ベースクリームを1つとリップ。

自分は、600人の中の1位だったという気持ちが、
自信となった。

マンションに帰って、ショート・ヘアの自分を何度も眺めた。
誰が見ても、女の子だなと思った。



月曜日になった。
今日から女子学生だ。
ひらひらの白いミニスカートに、
ベージュのTシャツにカーデガンを着て行った。

男子が、自分を見ていく。
きっと可愛いからだと、思うことにした。
教室は、一番前の真ん中に座った。
今まで、絶対座れなかった席だ。

先生に質問などしてみた。
ああ、こんなこと何年もできなかった。
喜びが、胸にあふれた。

女の子デビューしてから3日目の木曜日。
久未が、キャンパスを歩いていると、
向こうから歩いて来た男子学生が、
突然、膝を落とし、ごろんと地面に倒れてしまった。
久未は、急いで、男子学生のところに行った。
「どうしたんですか?」と聞いた。
周りにいた学生が4、5人集まって来た。
「ちょっと貧血かな?」と倒れた学生は言った。
額に脂汗をかいている。
周りにいる人とで、そばのベンチまで運び、寝かせた。
「次、あたし、空き時間なので、あとは、あたしが、診ます。」と久未は言った。
「じゃあ、お願します。」
と集まって学生たちは行ってしまった。

脚を高くして、寝かしていると、
男子学生の唇に、赤みが戻ってきた。
「ああ、すいません。俺、腹が減ってただけなんです。
 もう平気です。」
と言う。
「じゃあ、学食で何か食べましょう。」と久未。
「お金がないんです。もう、3日も食べてない。」と学生。
「じゃあ、あたしが、ご馳走しますよ。行きましょう。」
「いいの?ありがたい。」
久未は、青年の腕を支えて、学食に連れて行った。

学食で、青年は、玉子丼とラーメンを平らげた。
久未は、玉丼だけ食べた。
見れば、青年は、なかなかのイケメンだった。
背は、170cmくらい。
「ああ、生き返った。どうもありがとう。」と青年は言った。
「どうして、お金がなくなるなんてことになったの?」と久未は、聞いた。
「女の子には、言えないこと。」
(女の子…とズバリ言われて、久未は、少しうれしかった。)

久未は、この学生と、将来親しくなる予感がした。
そういう相手には、真っ先にカムアウトした方がいい。
「あたし、男なのよ。だから、話して平気よ。」
「またまた。君が男のはずがない。」
「そう言ってくれるのは、うれしいけど、男なのよ。事実。」
「ほんと?」と学生は身を乗り出した。
「うん。」

「ありえない。君は、女の子の匂いがする。
 男にとっては、女の子は、本能でわかる。
 男は、女の子がそばに来たら、あそこ、大きくしちゃう。」
「今、大きいの?」
「おっと、口がすべった。女の子に言うべき言葉じゃなかった。」
「あたし、大原久未。1年、心理学部。」
「俺も、1年、安西紀夫。文学部。」
「さあ、お金がなくなった訳を教えて。
 少なくても、あたしは、あなたの恩人でしょう。
 びっくりしたり、怒ったりしないから。」久未は言った。

「じゃあ、言う。俺、性欲が強すぎてさ。
 仕送りが来たら、すぐ行っちゃうんだ。
 その、プロの女の子がいて、させてくれるところ。
 で、仕送り5日間で使っちゃう。
 あとは、たくさん買ってあるカップラーメンだけで凌ぐ。
 でも、3日前に、そのカップラーメンもなくなった。
 腹がすいて何もできないから、布団敷いて3日間寝てた。
 でも、今日は、絶対落とせない授業があるから、来たんだけどね。
 あの様。そんな訳なんだ。」

「お金がなくなる最低の理由ね。」と久未は、あきれた表情を見せた。
しかし、この紀夫には、どこか憎めないところがある。
「次の仕送りまで、あと何日?」
「あと、7日。」
「じゃあ、いいわ。これもご縁だから、7日間、食べさせてあげる。」
「ほんと!やったー!」と、紀夫は、無邪気に万歳をした。

久未は、言った後、なんでここまで言ってしまったのだろうと、
自分自身に当惑した。
紀夫とは、男女ではない。男同士だ。カムアウトだってした。
久未は、恐れることはないと思った。
それに、自分は、男に恋をしない。

「じゃあ、次は、俺、ここで5時に待ってていい?」
と紀夫はいう。
「なんで、5時なの?」
「だって、俺、次は5時に腹ぺこぺこになる。」
「次は、ふつう、夜の7時じゃない。」
「それも、食べる。だけど、7時までなんかとても待てないよ。」
久未は、紀夫を、駄々っ子の少年のように思い可愛く思った。
「じゃあ、いいわ。5時にここね。」
「うん。ありがとう。久未みたいな可愛い子に助けられるのって、最高。」
紀夫は言った。
「あたしは、男だって。」
「はいはい。」
紀夫は、まるで信用していない。
久未は、悪い気がしなかった。
1人の男の子から、完全に女だと思われている。
困ると思う反面、女になったという気持ちが、
自分をうきうきさせる。
そのためにも、紀夫ともう少しいっしょにいたい。

自分が女だと、騙してはいない。
何度も、自分は女じゃないと言った。
信じない、紀夫が悪い。

■次回予告■

危険と知りながらも、久未は、紀夫を
自分のマンションへ呼んで、夕食をご馳走します。

大原久未の女装子友達⑤「3人の時間」

<第5話> 「3人の時間」


コンテストの衣装では肩が凝るからと言って、
ルナが、スリップとミニの花柄のワンピースを貸してくれた。
ノーショーツ、ノーブラで、スリップとワンピースを着た。

ルナとマユが、目配せをした。
「クミは、今日の優勝者だから、マユとあたしで、
 いい子いい子してあげるね。」
とルナが言った。
なんのことだろう…と思った。
すると、ルナが、後ろからクミを抱いて来た。
それが、鏡に全身映っていた。
『可愛いルナが、抱いてくれてうれしい。』とクミは思った。

ルナは、抱きながら、クミの体中を撫でて来る。
ああ、うれしいとクミは思った。
そのうち、マユが、クミの脚を撫でてきた。
「クミの脚、長くて柔らかくて、ステキ。」とマユが言った。
ノーショーツなので、ぞくぞくする。

小指ほどの小さなクミのアソコが、親指くらいに大きくなってきた。
立ったまま、可愛い二人の4つの手で、体中を撫でられる。
「あ~ん、ステキ、ぞくぞくする。」クミは言った。
「その声、可愛い。クミが1位になるはず。
 クミって、犯したくなる。」ルナが言った。

ルナが、クミのワンピースの背中のファスナーを下した。
そして、スリップ姿にした。
クミのあそこは、すでに、バナナの半分くらいの大きさになっている。
それが、スリップから完全にはみ出している。
「いやん、恥ずかしい。あたしのアソコ、丸出しになってる。」
クミは、言った。
「クミのその声。あたし、たまらない。」
マユはそう言って、クミの大きくなったものを、
もてあそぶように触った。

ルナは、クミの両手を上にあげて、
クミの脇の下を舐めに来た。
「ああ、つるつるで、ここも犯したくなる。」
ルナは言って、キスしたりなめたりした。

そこで、やっとルナは、クミにキスをした。
シビレル感じが、クミを襲った。
『ああ、初めてのキス。しかも、可愛いルナと。』
クミは、感激した。

そこから、ルナは、クミの大きな胸の先端を、
くりくりと転がした。
「ああ、そこは、感じるの。ルナ、お願い、やめて。」とクミ。
「もっと、してって聞こえる。こんな感じで。」
ルナは、クミの乳首を指で摘まんで、くりくりとした。

「ああああ、ほんとに感じるの。いやん、やめて。」
クミは、脚を曲げ、立っている姿勢をくずした。
ルナが攻める、クミがもだえる。

クミがとうとうジュータンの上に女の子座りになった。
「ねえ、見て。あたしも、今クミと同じくらい。」
ルナは、自分のあそこを見せると、
クミの口の中に、入れた。
「クミのお口を犯しちゃうわ。だって、クミは犯されタイプなんだもの。」
ルナが言った。
その間、マユは、クミほどに大きくなった自分の「男の子」を、
クミの背中になすりつけていた。
「ああん、クミの背中、やわらかい。
 あたし、クミの背中犯してる。」
「マユの『男の子』感じる。大きくなってる。」クミは言った。
「そうなの。クミはえっちだからこれだけで感じるの。」マユはいった。

「ああん、変だわ。あたし、クミのお口で、もうイきそうなの。
 いつも、こんなに早くないのに。クミが可愛いせいかな。」
とルナが言った。
「あたしなんか、クミの背中でイきそうなの。
 クミを犯してると思うだけで、イきそうなの。
 ルナ、スリップ汚していい。」
「いいわよ。背中でイくなんて、最高じゃない。」ルナは、言った。

ルナは、クミの口への前後運動を速めた。
「ああ、クミ、可愛いわ。ああ、たまらない。ああ、もう、イくわ、イっちゃう・・。」
ルナはそう言いながら、腰をビクンビクンさせながら、
クミの口の中に果てて行った。

同じころ、ルナもイきそうになっていた。
「ああ、だめ、あたしもイっちゃう。イっちゃう。だめ・・・・。」
そういって、クミの背中に擦りつけながら、果てて行った。

しばらくして、2人は、クミを寝かせに来た。
「クミを最高にいい気持にさせてあげよう。」
「うん。」
二人は言って、ルナがクミの胸を、
マユが、クミの男の子を口の中に入れた。
ルナは、クミの脇の下から、上半身を撫でた。
そして、胸の先をくりくりとする。
「ああ、ステキ、ああ、感じる、あたし、夢見ているみたい。」
クミは言った。

やがて、クミの声は、絶叫に変わって行った。
クミにとって、一番の願いは、綺麗なお姉様に犯されることだった。
その願いが叶っている。
幸せだった。
「ああ、あたしを犯して、もっと犯して、もっともっと犯して。」
クミは、叫んだ。その言葉が、自分をさらに興奮させる。
やがて、クミは断末魔の声をあげた。
「あああ、いやああ、あたし、イく、イっちゃう、あああ、もうだめ。」
クミは果てた。

3人は、ジュータンに並んで寝ていた。
「ああ、幸せ。今日は、あたしにとって、最高の日。」
クミは、言った。
「あんなに、一気にイってしまったの初めて。」ルナは言った。
「誰かの背中でイっちゃったの初めて。」とマユ。
「あたし、いつも犯されるのが好きなのに、
 クミだと、犯す側になっちゃう。」とルナ。
「あたしも。」とマユ。

ここに、仲良しの3人組が誕生した。
クミの青春は、やっと始まる。


■次回予告■

美容院で、ステキなショートヘアにしてもらった久未は、
女の子として、大学にいきます。
世界が、変わって見えます。

大原久未の女装子友達④「共通する3人の体」

<第4話> 「共通する3人の体」


やがて、発表である。

第3位は、愛知県の「春菜」という子だった。
大勢の拍手をもらった。
春奈は、前に出て、ティアラとガウンをかけてもらった。
副賞が10万円だった。

第2位は、マユが選ばれた。
マユは、前に出て、ティアラとガウンをかけてもらった。
みんな、すごい拍手だった。
副賞20万円が渡された。

そして、第1位は、観客票、審査員票双方第1位で、
クミが呼ばれた。
周りの出場者が、祝福の声を上げた。
会場いっぱいに割れるほどの拍手が起きた。

昨年の優勝者のルナが出て来て、クミに冠とガウンを着せた。
「あたしもクミさんと同じ悩みを持っていたの。
だから、クミさんの優勝を心から祝福します。」とルナは、にっこりと言った。
そして、副賞50万円を渡した。
ルミは、びっくりするほどの可愛らしさだった。

審査委員長の権堂義男の講評があった。
「第3位の春奈さんは、チャーミングで、笑顔が可愛く、
 町で、誰が見ても女性だと思うでしょう。

 第2位のマユさんは、清楚で可愛く、
 動作や表情が女性そのものでした。
 マユさんも、そのまま街に出ても、
 男の子とは、絶対誰も思わないと思います。

 さて、第1位のクミさんですが、
 クミさんが、泣いてしまったことへの同情票などでは、決してありません。
 その証拠に、観客による第2次審査では、ダントツの1位でした。
 そして、我々の審査でも、1位でした。
 クミさんは、可憐であり、少女らしさを感じさせ、
女装する人達が憧れとする一つの目標に届いているように思いました。
堂々の1位です。
おめでとうございます。

会場に大きな拍手があった。
司会にマイクを向けられ、みんな、喜びの言葉を述べた。
司会が、終わりの言葉を述べ、
幕が下り、コンテストは終わった。



集合写真を撮ったり、出場者どうしで、住所を教え合ったりした。
そして、帰ろうとすると、マユが、
「ね、メイク落とすのやめて、このままどこかでお茶しよう。」
と言った。
クミも落とすのがもったいなくて、そのまま行くことにした。
上にジャンパーを羽織り、マユは、カーディガンを羽織って、
二人で、歩いていた。
すると、
「待って、あたしを置いて行かないで。」
と二人の肩に手をかけてきた人がいる。
見ると、去年の優勝者のルナだった。
「二人とも東京でしょ。あたしもなんだ。」とルナが言う。
「どうして知ってるの。」とマユが言った。
「えへへ。あたし、20人の選考委員の一人だったのよ。
 選ぶとき、都道府県が偏らなくするの。
 そこで、2人が東京だって、知ったの。
 はじめっから、二人は優勝候補だったのよ。」
ルミはそう言った。
「ふーん。」とマユとクミはうなずいた。

抜群に可愛いと思っていたルミが来てくれて、
クミとマユは、感激した。

3人で、少し落ち着く喫茶店に行った。
「ね、今日どうしてあんなに観客がいたの。」クミは聞いた。
「クミ、ネットやってないの。」とルナが言う。
「うん。大学でレポート出すために、パソコン買ったけど、それだけ。」とクミ。
「ネットの女装サイトで、がんがん宣伝されてたのよ。」とルナ。
「そうなんだ。出場希望者は何人くらいいたの。」とクミ。
「今年は、600人。去年は、300人。
 だから、クミは600人中の1位。マユは、2位。」とルナ。
「じゃあ、選ばれるだけで、すごいことじゃない。」とマユ。
「そうよ。だから、今日の20人、みんな可愛かったでしょう。」とルナ。

話しているうち、クミとマユは、大学1年。
ルナは、大学2年だとわかった。
そして、クミとマユは、マンションが近いことが分かった。
「クミは、男の子が好きなの?」とルナが聞いた。
「ううん。女の子と女装子が好き。」とクミ。
「あたしも同じ。」とマユ。
「あたしも同じ。」とルナが言って、三人で笑った。
「可愛い女の子にアレがついてたら、興奮する?」とルナ。
「する。」クミ。
「する。」マユ。
と言って、また笑った。

「今日、あたしのマンションに泊まらない?
 2LDKで少し広いよ。」とルナが言った。
「泊まる!」
「泊まる!」と二人は言って、また笑った。

喫茶店を出て、ラーメンを食べて、3人は、ルナのマンションへ行った。
中は、とても綺麗で、完全に女の子の住まいだった。
「わあ、広いね。あたし、1LDKだから。」とマユ。
「あたしも、1LDK。」とクミ。

「ね。みんなで、真っ裸になって、体を見せ合わない?
 実は、あたし自分の体に疑問を持ってるの。
 みんなに見てもらいたいし。」ルナは言った。
「あたしも、見てもらいたい。疑問があるの。」マユも言った。
「あたしも、疑問があるから、見てもらいたい。」クミもそう言った。

「じゃあ、言い出しっぺのあたしから、脱ぐね。」
ルナはそう言って、花柄のワンピースを脱ぎ、スリップを脱いだ。
ブラに手をかけた。
それを外した。
「見て。あたし、少しオッパイがあるようなの。」
ルナは、言った。
ルナには、初潮を終えた女の子くらいの乳房があった。
肉まん型ではなく、富士山型。

「あたしもあるの。乳首も大きいの。」マユが言った。
「あたしは、乳房はないけど、乳首は大きいの。」クミも言った。
「ほんと?うれしい。」ルナは言った。

「次、ショーツを脱ぐんだけど、
 まず、恥ずかしいんだけど、あたし、あそこ無毛なの。
 それと、オ○ンチンが、小さくて、立ってできないくらいなの。
 興奮すると、膨張して、バナナの半分くらいになるけど。」とルナ。
マユが、すぐに言った。
「あたしも。タマタマを体内に入れて、ショーツ履くと、
 それだけで、女の子のフラットになる。
それに、あたしも無毛なの。人に見られないようにしてた。」とマユ。
「あたしは、小指くらいしかない。興奮すると大きくなる。
そして、あたしも、あそこ無毛。」クミは言った。

「あたし、脇の下も無毛。」とルナ。
「あたしも!」と二人は言った。

マユとクミは、急いで裸になった。
もう、恥ずかしくなかった。
みんな、同じだった。

三人は、大きな姿見に並んだ。
「ほら、3人とも、首が細くて長いじゃない。
 上半身は、ほとんど女の子。」とルナ。
「ウエストが女の子位置。」マユ。
「ヒップが、女の子並に大きい。」クミ。
「3人とも脚が長い。腕も、長い気がする。」マユ。
「後姿は、ほとんど女の子。」ルナ。
「中学のプールのとき、みんなにそう言われた。」クミ。
三人は、顔を見合わせた。
「あたし達、きっと何かあるわね。」
「そう思う。男子としての個体差を越えてる。」
「うん。女の子過ぎる。」クミは言った。

「あたしの劣等感だったものと同じ人がいてうれしい。」クミが言った。
「あたしも、うれしい。」とマユ。
「あたし、クミやマユのようなまるで女の子の人は、
 あたしと同じかなと思ったの。」
「あたし、うれしい。」とマユ。
「あたしも、うれしい。」とクミが言って、
三人は、抱き合った。


■次回予告■

3人は、劣等感から解放され、
ベッドの上で、熱い夜を過ごします。

大原久未の女装子友達③「泣いてしまうクミ」

<第3話> 「泣いてしまうクミ」


時刻は、午後の7時になった。
係りの人から、簡単な説明があった。
それから、みんなに出場番号を書いた円盤が配られ、それを身に付けた。
クミは、16番だった。
そして、アシスタントの女の子が、20人みんなにつき、
「どうぞ。」と案内した。
会場へ行ってみると、座席などはなく、
客は立ったままでいた。
会場には、20の低い小さなステージがあった。
アシスタントは、出場者それぞれを、各ステージに案内して、
台から、ステージに上がるように言った。

これが、第2審査である。
クミは、高さ80cmほどの台の上に上がった。
すると、観客たちがやって来て、下からクミを眺める。
アシスタントから、いろんなポーズをするようにと言われていた。
クミは、ミニスカートだ。
下から、きっと白い下着がのぞかれる。
幸い光沢のある分厚いショーツを履いて来ていたのでよかった。
観客たちが、カメラで撮り放題撮っている。
価値のないものなら撮らないだろう。
あたしは、男たちの観賞に値するものなのだろうか。

恥ずかしいと思いながら、
あるマゾヒスティックな思いに興奮してくる。
男たちの視線に犯されている。
人々の中に、エロティックな気分でいる人もいるだろうか。
そう思うと、クミ自身が燃えてくるのだった。
自分が、女として、男を興奮させられるなんて。

クミは、だんだん見せたくなってきて、
いろいろなポーズをとった。
脚をX脚にしたり、猫の真似をしたり、
膝に両手を当てて、お尻を上げたり。
(さあ、見て頂戴というポーズだ。)
その度に、フラッシュがどっと焚かれる。

会場をみると、気のせいか、自分の台に多くの人がいる。
マユを探した。
マユのステージもすごい人だかりができていた。

アシスタントが来て、クミに台から降りるように言った。
その間、観客は、一人を選んで投票する。
これが、第2次審査だ。

アシスタントは、
クミを、正面舞台の入り口に連れて行った。
みんなが、舞台袖に置かれた椅子に腰かけるように言われた。
そして、番号順に呼ばれ、審査員からいくつかの質問をされ、
それに答える。
答えたら、うしろに横一列になっている椅子に腰かける。

これが、最終審査だ。

観客は、全て立ち見で、ホールを埋めていた。

審査員の目的は、出場者の声を聞くことだった。
男声は、もちろんマイナスである。

出場者の多くは、男声だった。
中には、トレーニングをして女声の出せる人もいた。

やがて、15番のマユが呼ばれた。
質問され、マユが一声話すと、会場が湧いた。
生れながらの女声は、わかるのだろうか。
「えー、あなたの声は、大変女性的ですが、
 それで困ったこともありますか。」と質問された。
「はい、病院で保険証を見せて、男と信用されなかったことがあります。」とマユ。
「そうでしょうね。それは、困ったことでしょうね。」と質問者は言った。

マユは終わった。
次、クミが呼ばれた。
マイクの前に立った。
質問をされ、一言答えると、会場は、マユ以上に湧いた。
マユより、可愛い声だったのだ。
マユと同じ質問をされた。
「驚くべき可愛い女の子の声ですが、それで、困ったことがありますか。」

クミにとっては、それは、あり過ぎるほどあった。
高校の3年間、恥ずかしくて声を出せなかった。
そのために、友達もできなかった。
教室で先生から指名されるのが怖くて、
毎日気が気ではなかった。
指名され、声を出せず、黙って立ったまま、
ただ、時が過ぎるのを待っていた。
どれだけ、辛かったかわからない。

それらのことが一つ一つ思い出されて、
クミの胸に悲しみがあふれて来た。
それが、涙となってこぼれ落ちた。

こんなはずではなかった。
女声を披露して、高得点をとる予定だった。
それなのに・・・。

質問者の権堂義男は、質問の配慮に欠けていたことに気付いた。
ニューハーフや男の娘カフェなどのプロではない。
目の前の出場者は、普段は男子として生活をしている青年たちだ。
そんな彼らなら、女声が、大きな劣等感になっていることもあるだろう。
それを思いやれず、軽はずみな質問をしてしまった。
泣いている出場者の気持ちをやっと察した。

『女声で、得をしたことがありますか。』
と聞く方が、よっぱどましであった。
権堂は、何とかしなければと、口を開こうとした。
そのとき、クミが話し始めた。
クミは、涙の流れるままに話した。

「楽しいコンテストに、涙を見せてしまい、すみませんでした。
 私の声が、少々女っぽいくらいならよかったのですが、
 私の声は、小さな女の子のようです。
 私の声を聞いた人は、大きな違和感を示し、
 驚きの目であたしを見ました。
 それが、辛くて、高校の3年間、私は一言も口を利けない生徒でした。
 そのために友達もできず、
 学園祭や修学旅行などの、楽しいはずの行事も辛いだけのものでした。

 ですから、あたしは、このコンテストに、
 友達と出会うために来ました。
 幸い、友達になってくれそうな人に出会うことができました。
 あたしに、女装の趣味があることは、神様の贈り物だと思っています。
 あたしは、これから、24時間女の子として暮らすつもりです。
 このコンテストが、あたしにその勇気を与えてくれました。
 感謝しています。ありがとうございました。」
そう言って、クミが礼をした。

会場から割れるような拍手が起こった。
「君なら、女の子になれる!」
「負けるな!」
「がんばれ!」
などの声が、たくさんかかった。

質問者の権堂が、マイクを持った。
「不用意な質問をして、出場者に辛い思いをさせてしまいました。
大変申し訳なく思っています。
 しかし、クミさんが、このコンテストで、友達ができそうだと、
 また、このコンテストから、勇気をもらったと言ってくださり、
 今、私は、ほっと安心し、感激もしています。
 前向きなクミさんに、感謝します。どうもありがとう。」
質問者の言葉にも、大きな拍手があった。

クミが、舞台後方の椅子に掛けようとすると、
マユが出てきて、クミを抱きしめた。
マユは、ぼろぼろに泣いていた。
「クミとあたしは、同じ悩みをもってきたの。
 絶対友達になろうね。」マユはそう言った。
「うん、ありがとう。」とクミ。
そこにいた出場者も、クミのそばに来て言葉をかけ、
励ましていた。

残り4人の出場者も、終わった。

いよいよ最終審査になった。

観客の票数と、審査員の点数を合計して決まる。

舞台には、後方に、横1列に20人が並んでいる。

やがて、発表である。



■次回予告■

コンテストが終わります。
クミには、二人の友達ができます。
最強の友達です。

大原久未の女装子友達②「コンテスト会場」

<第2話> 「コンテスト会場」

女装をしたとき、久未は、必ずドラッグストアーに行って、
化粧品を見る。
高くて買えないものばかりだが、
どんな化粧品が新発売になっているか知りたい。

そのとき、封筒大のパンフレットのようなものが、
大手メーカーのコーナーにあった。
見ると「女装コンテスト」とある。
中を開くと、去年の優勝者の写真があった。
それを見て、久未は、興奮した。
ものすごく可愛い。
絶対男の子に見えない。
第6回優勝者とあった。
『じゃあ、6年も前からあったのか。』
と、久未の胸は躍った。

優勝者は、50万円の賞金とあった。
それよりも、久未は、同じ趣味の友達が見つかるかも知れないと思った。

応募資格は、16歳以上、25歳未満。
過去にプロとして働いたことのない人。
ホルモンや外科的治療を行っていない人などであった。

久未は、応募用紙に記入し、自分の女装写真を1枚入れた。
写真が第一次審査なのだろう。
一体、何人応募してくるのだろう。

応募の封筒を投函し、わずか5日で、返事が来た。
あなたは、第一次審査に合格したので、
本コンテストに出場願いたいとあった。
その下に、場所、日時などの詳細があった。
また、コンテストの出場者は、20名であるとあった。

久未は、思った。
自分だって、6年間ずっと知らなかったコンテストである。
きっと、30人くらいが応募して、
自分は、その中の20位に入れたのだろうと思っていた。

遡ること、7日前。
コーセイ化粧品の担当の所へ、段ボールいっぱいの郵便物が届いた。
「うはー、今年は多いなあ。」と担当の斎藤忠司が言った。
「去年の2倍はありますね。」と助手の女性谷崎由香が言った。
「昨日のと合わせて、何人あるかな?」と斎藤。
「600人くらいです。」と谷崎。
「俺は、男の目で可愛い子を見ていく。
 君は、女の目で可愛い子を選んでくれ。」
しばらくして、
「わあ、この子、信じられない。」と谷崎由香が言った。
「どれどれ。おお、すごい。
この子普段じゃ、男の子として通らないだろう。
これで、声が女声だったら、決まりだね。」
「去年の子も、まるで女の子だったけど、今年もいそうですね。」由香は言った。

600人の中、トップ5人は、すぐに選ぶことができたが、
あとの15人を選ぶのは、かなり大変な作業だった。

コンテストの日は、1か月後の6月5日だった。
その日は、矢のようにやってきた。
久未は、コンタクトを買った。
久未は、少しも緊張していなかった。
優勝のことなど念頭になかった。
ただ、自分のように女装する仲間に会いたかった。

会場の大ホールを訪ねると、番号札をくれ、化粧部屋に案内された。
久未は、16番だった。

久未は、自分が気に入っている黄色い縁取りのある、
夏用のセーラー服を持って行った。
(そのために、クリーニングに出した。)
プリーツスカートは、黄色と茶のチェックで、
膝上15cmくらいのミニ。
そして、ボブヘアーのかつら。
頭上の横の髪を束ね、そこに黄色いシュシュをつけるつもりだ。
靴は、新品のスニーカー。

久未は、いつもの男の格好。
ぼさぼさの髪。度の強い黒縁のメガネ。
黒いずぼんと、黒いジャンパー。

メイク室は、10ほどのブースがあり、
隣にも一部屋。
そこは、もう女の子の香りがしていた。
メイクも着替えも終わった子が3人ほどいて、
すごく可愛い。
久未は、すでに、興奮してしまった。

久未は、すべてボタンで脱げる服を着ていたので、
着たままの格好で、16番のブースに入り、鏡に向かった。
となりの子の素顔がかなり可愛かった。
久未は、メイク後のその子が見たかった。

久未は、メガネをコンタクトに変え、
いつものようにメイクをし、ウィッグを被り、
耳の上あたりの髪の毛をまとめ、黄色いシュシュをつけた。
その格好で、セーラー服とシューズを持って、更衣室へ入った。
出て来たとき、久未とは、別人の可愛い女の子だった。

久未は、自分の点検のため、ブースに戻った。
「わあ、うそ、あなた、ここにいた方よね。」
と、久未が、可愛いと思っていた隣の子が言った。
「うん。そう。」
「わあ、すごい。完全に別の人!」
「そうお、男のときのあたしは、ダサくて全然だから、
 そう言ってくれるとうれしい。」
「めちゃ、可愛い。」とその子は言った。
「あたしのこと?」
「決まってるじゃない。」
とその子は、少し笑った。

その子は、メイクが終わりかけていた。
やがて、ヘアピンをとると、前髪や後ろの髪が垂れて、
いっぺんで可愛くなった。

「あなた、すごく可愛い。」と久未はその子に言った。
「あたし、マユ。」と言ってその子は手を出した。
「あ、あたしは、クミ。」
と言って握手をした。
「クミは、東京の人?」
「うん。マユも?」
「ええ。じゃあ、会うことができるね。
 あたし、ほとんど友達がいないの。
 こんな風に、ほとんど女だから。」マユがそう言った。

「あたしもそう。女声だから、恥ずかしくて、しゃべれない。
 マユも女の子の声だね。トレーニングしたの?」
「ううん。クミと同じ天然。女装していないと人と話せない。」
「わあ、同じ、あたしの友達になってくれる?」とクミは言った。
「あたしこそ。友達が出来てうれしい。クミ見て、胸キュンしてたの。」
マユは、自分と同じくらいの背だ。
クミは、うれしくてたまらなかった。

マユは、白い肩見せのワンピースに着替えて来た。
肩が、まるで女の子だ。
ウエストが締まっていて、そこから3段フリルになっている
膝までのスカート。
そして、半透明の白のロングスカーフを、首の後ろから回して、
頭の上で、大きなリボンにしていた。
抱きしめたくなるほど、可愛かった。

マユもクミも、身長の割に、脚がとても長かった。

マユの着替えが終わった頃、ブースの10人も、
着替えを終わっていた。
部屋は、一気に女の園になった。
みんな女言葉をぺらぺら話していた。
そのためか、ここが男子禁制の場所のように思えた。

クミは、マユと二人で、隣の化粧室を覗きに言った。
すると、そこも女の子の園になっていた。
女の子の匂いで、くらくらしそうだった。

マユが言った。
「ねえ、クミは、男の子に男の子の匂い感じる?」
「あ、感じる。男の子に共通の匂いってある。」とクミ。
「あたし、今、クミに男の子の匂い感じない。」
「あたしも、マユに男の子の匂い感じない。」
「ここにいる人たちも、男の子の匂いがしない。」
「あたしも、逆に女の子の匂いがする。」
「なぜだと思う?」
「あたしたち、きっとふつうの男子じゃないと思う。」
「そうね。そうかも知れない。」
二人はそんな話をした。



■次回予告■

いよいよコンテストに入ります。
思っても見ない形式のコンテストでした。
クミは、ある審査委員のさりげない質問に泣いてしまいます。

新作・大原久未の女装友達①「一人の時間」

新作です。あまり先まで考えていないのですが、
なんとかがんばります。
読んでくださるとうれしいです。

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大原久未の女装友達①「一人の時間」


姿見の中に、夏用のセーラー服を着た可愛い女の子がいる。
オシャレなセーラー服で、黄色と茶のチェックの生地で、
周りが縁どられている。
スカーフは黄色。
髪は、茶のツインテール。
シュシュで飾ってある。
メイクもばっちりしている。

鏡の子は、切ないような表情で、
鏡に向かって、一人芝居をしている。

「あ~ん、いや~ん。あたし、そこだめ。」
といいながら、自分で胸を揉む。
「ああん、そこだけは、ダメ、やめて、いや~ん。」
そう言いながら、少女は、スカートの中に手を入れて、
ショーツを脱いでいく。

「あん、あん、いやだったら、やめて、お願い。」
やがて、少女のスカートの中で、何かが、フリーになる。
それは、スカートの一部を前に出している。

「いや、いや、いや。見ないで、見ないで、いやああああ・・。」
そう言いながら、少女は、スカートの前を自分でたぐっていく。
すると、そこに、少女にはあってはならないものがある。
少女が男の子だという印だ。

「いや~ん。バカ。あたしの大きくなってる。
 絶対人には見せられない。ああ、どうしよう。」
少女は言いながら、大きくなったものをやさしく撫でていく。

鏡を見ながら、少女は、陶酔の声をあげ、呼吸を乱していく。
「あん、あん、あたしを犯して、あたしを激しく犯して。
 お願い、あたしをめちゃめちゃにして・・。
 あたしは、女の子、女の子、女の子なの・・。」

やがて、少女は、叫びに近い声をあげる。
「ああ、イくわ、イくわ、イっちゃう、イっちゃう、ああ、もうダメ。」
少女は、喘ぎ声を出しながら、白い液体を放出した。


その少女こと大原久未(くみ・男子)は、大学の1年生。
身長162cmの小柄である。
新学期が始まって1か月を過ぎた五月、
未だに友達がいない。
教室では、いつも一番後ろに座り、至って無口だった。

ぼさぼさの髪。
かなり度の強い黒縁のメガネ。
黒い履き古したようなコットンパンツ。
上は、季節外れのジャンパーを着ている。
オシャレの欠片もない様子だ。

久未の無口には理由があった。
久未の声は、いわゆる女声なのであった。
男数人でいるとき、
久未が声を出すと、みんな女の声を耳にしたと思い、
誰だろうと、探す。
「久未、お前かよ。」
と言って、みんなが驚く。
そんなことが、高校時代から数あり、
声を出すことが怖くなっているのだった。

だが、久未には、救いがあった。
久未は、女装子だったのである。

久未は、大学から、1LDKのマンションに真っ直ぐに帰って来る。
服を全部脱いで、シャワーを浴び、体を拭いて、バスローブを着て、
ドレッサーの前に座る。
ぼさぼさの髪を、ネットでまとめると、
細くした眉が現れる。

アイメイクをバッチリして、30分ほどでメイクを終わる。
ロングのかつらを被る。
このとき、久未は、すでに別人である。
男から女へという変身を見事にとげている。
野暮ったい学生から、キュートな女の子になっている。
暗い性格から明るいおしゃべりな女の子の性格になっている。

ショーツを着ける。
女の子に見えるように、男の証を、股の下に回して履く。
それが、徹底するように、ガードルをさらに履く。
もう、男の下半身ではなくなっている。

バスローブを脱いで、久未は、全身を鏡で見る。
女のように大きなヒップ。
女のように華奢な肩。
女のように高い位置にあるウエスト。
長い脚。
細くて長い首。

鏡に映っているのは、まるで女性の体のシルエットだ。

自分の体形の女っぽさに気づいたのは、高校1年のときだった。
中学のときは、男女の体形の違いなど、乳房のあるなしくらいしか、知らなかった。
だが、水泳の時間など、「後ろから見ると、まるで『女』だな。」
などと、よく言われた。
どこがどう『女』なのか、わからなかった。

高校で、「人体」に関して詳しく習った。
男女の体形の違いを習った。
そこで、久未は、はじめて自分の体が、いかに女のようであるかを知った。
女のような体形は男として、劣等感でもあったが、
高校から初めた女装をしてみて、自分の体形の幸運を思った。

久未は、服をピンクのワンピースに変えて、
髪は、ストレート・ボブのかつらに変え、
バッグを持って、外に出た。
自分では、完パスしていると思っている。

外に出たとき、いつも思う。
男でも、女でも、女装子でもいい、友達が欲しい。
久未は、淋しかった。


■次回予告■

久美は、友達を求めて、
ある化粧品会社が主催する「女装コンテスト」に、
出場します。

うつけの雪姫<第8話> 御前試合2

すいません。母の容体が悪く、新作を書けませんでした。
そこで、もう1話、うつけ姫のクライマックスを再投稿します。

<あらすじ>
元服をあと5日にひかえた御前試合。雪姫こと藤之雪之丸は、若の姿で臨みます。
師である伊勢之守三郎と相談し、優勝のあかつきには、父母に名乗りを上げようと思っています。
身を隠すため、名を伏野吉之丸と変え、試合は、準決勝に至ります。
残り2人、相手は、勝つためには手段を選ばぬ不和史郎、
そして、宮本武蔵を彷彿とさせる大男。上段からの1打ですべて相手を下して来た太田新兵衛。
さて、次の相手は、不和史郎です。

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<第8話> 「御前試合 2」


会場には、負けた剣士も多く残って試合を見ていた。
皆、圧倒的強さの太田新兵衛が、卑怯千万な不和史郎を
どうやつけるかを見たかったのである。

吉之丸、不破の名前が呼ばれた。

「伊勢、清らなる美剣士を不和に当てるのは、胸が痛むの。」
と殿が言った。
「なんのなんの、美剣士が一枚上手でございましょう。」
と伊勢が言う。
「なんと、なぜじゃ。」
「美剣士は、忍術を極めております。」
「なぜわかる。」
「歩き方一つでわかりまする。
 忍法とは、相手の裏をかく、言わば「卑怯なる技の集大成」、
 不破の「卑怯」がどこまで通じるか、見ものでございます。」
伊勢之守は、そう言って、にこりと笑った。

審判一馬の両側に、雪之丸と不和が見合った。
双方無手である。
『女のような軟弱者。お前は汚れた攻撃を知らぬ。
 実践の怖さを思い知らせてやる。』
不破は、心でニヤリとしていた。

礼をした。
そのとき、「はじめ!」の声も聞かず、
不破が、右手の2本の指を立てて、雪之丸の両目に、
「キエーイ!」と目突きをしに突進した。
『これは、おとりだ!次をかわせるか!』不破は、心で言った。
雪之丸は、やって来る二本指の次に、第2段、左手の2本指を見た。

雪之丸は、不破の右手の人差し指を握り、
次に来る左手の人差し指も握って、
後方に、巴投げのような形で、体を倒した。
そして、不和のみぞおちを蹴り、後ろに投げた。
不破が投げられ、地面に落ちる寸前、雪之丸は体を起こして、
握っている不破の人差し指を、両方折った。

会場から、「おおおお・・。」という声がもれた。

立った不破は、さすが円明流、みぞおちの蹴り、指の負傷を微塵も顔に出さなかった。

『おのれ、俺の蹴りをどう受ける!』
不破が勢いを付けて、すごい足蹴りに来た。
雪之丸は、その足を両手でつかみ、プロペラのように体を回して、脚をひねった。
ビリビリと脚の筋が切れて行く音がした。

不破の片方の足が、すかさず、雪之介の背を狙ってやってきた。
雪之丸は、身をよけて、不破に、自分の足を蹴らせた。
そこで、また筋が裂ける。
雪之丸は、新たな不破の足をねじって、不破を反転させ、筋の半分をビリビリと裂いた。

立った不破は、さすがに、脚の負傷は隠せないでいた。
あと攻撃可能なのは、頭と歯、指を1本折られた両腕だけである。 

不破は、焦っていた。
こんな奴がいるのか。
俺の2段の目つきを、当たり前のように待っていた。
体術では、全て自分が遅れをとった。
自分の負傷に比べ、
まだ、一撃も与えていない。
ふと、里の1番なら、どう戦っただろうかと考えた。
自分に残るは、頭と歯と腕。

歯で食らい付けば、あいつなら、拳を口からのどの奥まで入れて来る。
すると、自分の舌は腫れ上がり、気道がふさがれ死ぬ。
頭突きに出れば、首を取り平気で折る奴だ。
『実践の怖さを教える』どころではない、こいつは、実践の裏の裏まで知っている。
なぜだ。
不破は、初めて雪之丸に恐怖を覚えた。

頭をやられる前に、「無空波」を出すしかない。
あいつは、「無空波」を知っているだろうか。
いや、知るわけがない。

不破は、突進して行った。
雪之丸の肩をつかむと、片方の足を雪之丸の足にかけ、
体重を雪之丸にかけ、そのまま倒した。
雪之丸は、不破が「無空波」の体制にもって来ていることが、
手に取るようにわかった。
(不破は、雪之丸の無抵抗に気がつくべきであった。)

仰向けの雪之丸にまたがって、
不破は、右拳を上げた。
『来る!』雪之丸は思った。

不破はこれで勝ちと思わずにやりとした。
にやりとしたのは、不覚である。
「これから行くぞ。」との合図を出したようなものだ。

不破の拳が、雪之丸の胸に向かい、胸に触れる、間一髪、
雪之丸は、不和の右手の袖をつかんで、
横に、「えいっ!」と引いた。

不破の拳は、袖を引かれ、地面に運ばれた。
(「無空波」は、途中で止められる技ではない。)
「無空波」が、地面に向かって炸裂した。
ボンと音がして、地面がくぼんだ。
しかし、ほとんどの衝撃波は、反射され、
不破の体を襲った。

不破は、一声うめき、気を失い、雪之丸の体の上に倒れ動かなくなった。
人差し指を骨折していたことが幸いして、
威力が落ちていたことが、不破の命を救った。

「伏野吉之丸殿の勝ち。」
という審判の声が聞こえた。



太田新兵衛は、準決勝の相手を、
いつもの上段からの一打でくだした。
左右に避けられぬほど、新兵衛の剣は速い。

そして、決勝は、太田新兵衛と伏野吉之丸となった。
誰も、思いもしなかった組み合わせである。
決勝だけは、3回戦行い、2戦先取である。

会場の臣下、腰元らは、自分の役目を忘れて、
決勝の成り行きを見ていた。

ほとんどの者は、太田新兵衛の勝ちを疑わなかった。
しかし、伏野吉之丸には、人を惹きつける愛すべきところがあり、
皆は、心で吉之丸を応援していた。

二人の名が呼ばれた。

二人は、礼をして、木刀を構えた。
この時、今まで上段の構え1本だった新兵衛が、正眼に構えたのである。
会場に、声が走った。
雪之丸も相手に合わせ正眼に構えた。

「伊勢、新兵衛の正眼をなんと見る?」と殿。
「速さでは、勝てぬと見たのでございます。
 剣の技で、最も早く相手に達するは『突き』。
 それがための正眼にございます。」と伊勢は言った。

二人は、見合った。それは両者美しい姿であった。
かなりの間見合ったときである、
新兵衛が、「ヤー!」と雪之丸の喉を狙って、真っ直ぐに突きに行った。
「速い!」
思いもよらぬ新兵衛の初太刀に、皆は目を見張った。
だが、雪之丸は、真っ直ぐにくる木刀を紙一重半身によけ、
自分の木刀を、真っ直ぐ横に、新兵衛の首に当てていた。
真剣なら、新兵衛の首は飛んでいる。

「伏野吉之丸殿の勝ち!」と一馬は判定した。

みんな、黙っておられずに、「うおおおおおお。」と雪之丸を讃えた。
初めて、新兵衛の太刀がかわされた。

第2戦。
新兵衛は、いつもの上段に構えた。

「上段にもどったぞ。」と殿。
「相打ちを覚悟の上段でございましょう。」と伊勢。

会場は、これで、吉之丸もおしまいかと、多くが思った。

「はじめ!」の合図。

両者は、ばーんと木刀を衝突させた。
今までは、新兵衛の相手は、これで、飛んでいた。
ところが、雪之丸は、がっしり新兵衛の振りおろしを受けたのである。

小柄で細身の雪之丸、片や大男の新兵衛である。
雪之丸が、耐えていることが不思議だった。
雪之丸は、新兵衛を相手に、木刀を交えたまま、一歩も退かないのである。

「伊勢、あの者は、真っ向に受けおったぞ。不利であろうものを。」と殿。
伊勢の守は、吉之丸を見て、うれしそうに、大きくうなずいた。
(伊勢之守は、ここで、吉之丸の正体を確信した。)

「吉之丸。見事なる心意気でございます。
 あの者は、己一人のために、戦こうてはおりませぬ。」
「誰のためじゃ。」と殿。
「いずれわかりましょう程に。」と伊勢は言った。

不思議はそれだけではなかった。
じりじりと、雪之丸が、新兵衛を押していくのだった。
新兵衛は、小柄な剣士を相手に、後ろに下がるは恥と思い、
その場で、とどまり、耐えていた。
だが、どうしても、雪之丸の力が強い。

それを見て、伊勢三郎は、涙した。
『若は、殿のため、奥方のため、家臣皆のために、
 一心に、出せない力を出しておられる・・。』

雪之丸は、さらに新兵衛を追い詰め、
とうとう、新兵衛の体が、後ろに反り、
雪之丸が、上から新兵衛を押す形になった。
そして、とうとう、新兵衛は、腰を落とし、
背中を地面につけて、もはやこれまで、「参ってござる。」と言った。

すごい歓声が上がった。
「うおーーーこれは、すごい、すごすぎまする、
 拙者、感動で涙が止まらぬ。」と泣き崩れる者もいた。

皆の興奮がやっと静まり、雪之丸は、殿の前に座った。
殿は言った。
「この度の、伏野吉之丸の剣は、誠に見事であった。
 変則ある技にも対応し、力ある剣を受け止め、
 最後には、大きな剣豪に力で勝つとは、あっぱれ見事であった。
 余の胸も、いまだ感動に震えておる。

 さて、当城の伊勢之守三郎の推挙とあったが、そちは、武者修行の身と聞く。
 どこか仕える城はないのか。」
殿は、そう聞いた。
「実は、当藤之城に籍を置きます者です。」雪之丸は言った。
「はて、それは、おかしや。
 当城に、そなたほどの剣客がいたとは、思い出されぬ。
 名を、もう一度聞かせてくれぬか。」

「はい、殿さま。実は、城の特別な援護を受けませぬようにと、偽りの名を申しました。
 真の名は、雪之丸。父上様、母上様。藤之雪之丸でございます。」
雪之丸は、目に涙をいっぱい溜めて言った。

殿の目に涙があふれた。
「雪之丸、雪之丸なのか?雪姫であった雪之丸なのか?」
「はい、父上様。母上様。」
殿は、うれしさに段を降り、雪之丸を抱きしめた。
「こんなにも立派な若になったのか。
 いままで、苦労をかけた。済まぬことをした。許せよ。」
奥の方も涙に暮れ、段を降りて、雪之丸を抱きしめた。
「雪之丸。今日ほど幸せな日はありません。」
と奥の方は言った。

周りの家来達は、首をかしげていたが、暗殺を防ぐため姫として育てられ、
今、若として復活された…という正確な情報が皆に伝わり、
家臣達は、待てずに、雪之丸に近づき、平伏した。

「若様、うれしゅうございます。」
「若様、これほどうれしいことはありませぬ。」
「若様、感無量でございます。」
「若様。」
と皆は、雪之丸を囲んだ。

雪之丸は、立って、皆の方を向いて言った。
「今まで、皆をあざむいているようで、申し訳なく思うていた。
 これからは、こうして『若』として生きて行くゆえ、
 どうか、雪姫のときのように、温かく迎えてくだされ。
 私が、今日、ここにあるのは、よき家臣である皆のお蔭じゃ。
 この雪之丸、礼を申す。」

雪之丸は、その後、小平太と権太を見つけ、にっこりうなずいて見せた。
二人はうれしくて、また涙が出そうであった。

天幕の中で、茜はぼーとしていた。
「では、私は、若様と、同じ部屋の中で、二人きりで、
4年もの間、おりましたのでしょうか。」
「そうじゃ。」と三郎は、にっこりと言った。
「ああ、どうしましょう。恥ずかしゅうございます。」
と茜は袖で顔を覆った。

姫の若としてのデビューということで、
大広間で、大宴会が行われた。

雪之丸元服の式が、5日後に迫っていた。
それが、若の婚約披露も兼ねることになるとは、
まだ、だれも知らぬことだった。


<第8話 おわり>

うつけの雪姫<第1話>再投稿

新作が書けませんでした。
そこで、大幅に加筆しました「うつけの雪姫」第1話を投稿します。
私、このお話を気に入っているんです。
読んでくださるとうれしいです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「うつけの雪姫」① プロローグ


江戸時代後半、陸奥の国に小さな藤之城という城があった。
夜中の12時を過ぎたころ、
10歳くらいの激しく泣く子を負ぶった貧しい身なりの父母が訪れていた。

「お願いでございます。どうぞ、洪庵先生を。
 この子は死んでしまいます。」
と両親は、必死であった。

しかし、門番は、ガンと聞き入れない。
「ここからは、城内である。
 お前たち農民を診ることができるものか。
 それに、洪庵先生は、不在じゃ。
 無理を言うな。」

「先生は、村を往診して、私たちを診てくださいます。
 私達には、洪庵先生しかいません。
 どうか、どうか見てくださいますよう、お願いいたします。」

「無理だと何度言えばわかる。帰れ。
洪庵先生は、明日ならばお出でだ。明日来るがよい。」

こうして、門番が、最後通達を渡した時、門の上から声がした。

「わたくしが、診ましょう。その者達を中に入れよ。」
「あ、雪姫様。こんな時間に、なぜ、そんな高いところに。
危のうございます。すぐ降りてくださいませ。」
門番は叫んだ。

14歳ほどの見目麗しい姫ではあるが、姫の身なりで、大門の上にいる。
長い髪は、結わず、後ろで1本にまとめていた。

雪姫は、3mほどある大門の上から、上衣を翻して飛び降り、
3人の前に立った。

「わたくしは、この城の『うつけ(バカ)姫』と呼ばれる雪姫じゃ。
 洪庵先生の元で、4年医学を学びましたが、何も分かりませなんだ。
 しかし、この城で、先生の次に医学を知る者じゃ。
 こんなわたくしでよければ、その子を診ましょう。
 そのかわり、うつけ姫のすることじゃ。命の保障はできませぬ。
 決めるがよい。」
姫はそう言った。

子供を負ぶった太吉とかよは、うつけの姫のうわさを知っていた。
14歳にもなって字も読めず、書けもしない。
いつもポカンと口を開けていて、よだれを垂らしながら、
城の中を歩き回り、木に登り、
城を脱出し、このように、夜中に大門の上に乗っていたりする。

「あのう、明日まで洪庵先生を待てば、どうなるでしょう?」
と太吉はきいた。
「下腹が痛むのであろう?」とうつけ姫。
「はい。」
「痛み始めて、5日ほど経つであろう?」
「はい、どうしてそれを?」
「子の泣き声でわかる。今日が痛みの限界であろうな。」
「はい。そう思いまして、こんな夜中に来ました。」
「これ以上ほうっておくと、この子は痛みに耐えかねて生きておれぬであろう。
 そして、腹膜に炎症が広がる。こうなると防げぬ。今夜が山じゃ。」
父の太吉と母のかよは、顔を見合わせた。

『どうせ、死ぬなら、千分の一の可能性にかけてみよう。』
二人は思った。

「姫様、お願いいたします。姫様を信じます。」
太吉とかよは言った。

姫は、大門を開けさせ、3人を洪庵の医務室に案内した。
夜中に何事かと、家臣や腰元たちが集まって来た。
姫は、泣きわめく子を、木の寝台の上に寝かせた。

姫は、上衣を脱ぎ、白い衣服に身を包んだ。
頭にかぶりをして、マスクの紐を結んだ。
太吉とかよに言った。
「私のすることをみて、絶対騒がぬなら見ていてよい。
 もし、その自信がないなら、部屋から出よ。」
「見ています。絶対騒ぎません。」と2人は言った。

雪姫は、あつまる見物人に対し、部屋の障子をしめた。
雪姫は、子供のお腹をいろいろにさわり、確かめた。
「盲腸炎と診た。これよりお腹を2寸ほど開き、
 盲腸を取り出し、切って捨てる。
 人間は、これがなくても、少しも困らぬ。」
雪姫の言葉に、太吉とかよは、うなずいた。

雪姫は、長い弾力のある鍼を、子の体の4か所に刺した。
すると、子どもの泣き声は、すっと止み、眠りに陥った。

姫は、手を強い酒で消毒し、小刀も消毒した。
子供の腹も酒で拭いた。
姫は、メスに似たその小刀を持ち、少しの迷いもなく患部に切り込んだ。
血を拭きながら、盲腸を切除し、そして、皮膚を縫った。
姫のすばらしい手際は、太吉やかよにもわかった。

医務室の周りでは、30人の人だかりだった。
こそこそ話し声がしていた。
「うつけの姫様が、手術をしているとか。」
「そのようじゃ。子供の泣き声が止んだのが不思議じゃ。」
「死んだのではあるまいな。」
「それなら、親が騒ぐであろう。」
「姫が一人でなさっておるのか。」
「死なせはしないかと心配じゃ。」
「今夜が山じゃそうな。先生を待てぬらしい。」
「ならば、しかたあるまい。」



「これで、終わりじゃ。
 この子は、2週間、この医務室にて預かる。
 今は、鍼の麻酔が効いておるゆえ、痛がっておらぬが、
 明日の朝から痛がるであろう。

 私が、痛み止めのせんじ薬を飲ませながら、
 3日間は、付き切りで診るゆえ、毎日顔を見せに来よ。
 全快には、およそ2週間。おならが出たら、全快じゃ。
縫った糸を取って、家に帰す。」雪姫は言った。

息子の安らかな寝顔を見て、両親は、涙を流し、床にひざまずいた。
「ありがとうございます。ありがとうございます。」と繰り返した。

雪姫は、立って障子を開けて、
「誰か、握り飯を3人分そして茶を添えよ。
 それに、ネギをたっぷり輪切りにして入れた、粥を1人分用意せよ。」
そう言って、障子を閉めた。

雪姫は、寝台の子の顔を見て、
「豆太は、働き者ゆえ、早うようならねばならぬな。」と言った。
二人は驚いて、
「姫様、豆太の名をご存知なのですか。」と聞いた。
「私は、村人の名をみんな知っておる。
 お二人は、太吉とかよであろう?」
「はい、そうです!」
「豆太の下に、『そよ』と『小助』がおろう。」
「そうです!」
「そよは、利発な目をした子じゃ。
 小助は、甘え上手。かよは可愛ゆうておれぬであろう。」
「は、はい、その通りでございます。」
かよは、笑いながら言った。

「しかし、どのようにして、我々の名を?」太助が聞いた。
「洪庵先生と、村人の往診にお供し、もう3年になる。
 3年もあれば、みなわかる。」
「え?では、洪庵先生に付き添っておられた、
あの美しい白衣の方は、姫様であったのですか?
子供たちに、必ず菓子をくださる。」太吉が言った。
「そう、私じゃ。医術が未熟ゆえ、菓子で人気とりをしておる。」
「大人気でございますよ。」と太吉が言い、
3人は、あはははと笑った。
「子供たちは、私を見るなり、『あ、菓子が来た!』と言いよる。」
「それは、失礼でございますね。」
3人は、また、大笑いをした。

外で、聞いている家臣たちは、首を傾げた。
「姫様と村人で、笑ろうておる。」
「何を話題にして、あそこまで、村人と楽しめるのであろうか。」
「私など、村人相手に、何を言うてよいかわかりませぬ。」

その内、3つの膳に言われたものが乗せられてきた。

「さあ、円座になって、食べましょうぞ。泣く子が不憫で、
 朝から、飯も食えなんだことであろう。」

太吉とかよは、姫の心遣いに感激しながら、
かしこまって座った。

「そうじゃ、このネギ粥は、『かよ』がためのものじゃ。
 このごろ腹や脚が、冷とうて、夜も眠れぬであろう。
 ときに、痛みさえ伴いはせぬか?」
姫は言って粥のどんぶりをかよの膳に置いた。

「その通りでございます。どうして、それを?」とかよは恐れ入って尋ねた。
「先ほどから、腹や脚をしきりにさすっておった。
 『寒痛』と申して、血の巡りが悪うなっておるのじゃ。
 このようにネギをたっぷり入れた粥を作り、
 一日1膳、食するとよい。
 おそらく1週間でよくなるであろう。」
雪姫は言った。

「姫様。」と言って、太吉とかよは、姫を見つめた。

「姫様が、うつけなどと、とても思われません。
 姫様の真のお姿は、もしや・・・。」太吉は言った。

「うつけじゃ。うつけでなくば、初めてもった小刀で、
 人の身体を切り開いたりできるものか。
 それに、今日の事は、村へ帰って誰にも言うてはならぬぞ。
 さもなくば、明日は、大門の前に100人の病人が並んでいよう。
 それは、私とてかなわぬからな。」
「ああ、あやうく、朝一番に自慢して回るところでございました。」と太吉。
「それは、こらえてくだされ。」
雪姫はそう言って、3人は、またあはははと笑った。

医務室の外で、家臣たちは、また首を傾げた。

12日後、豆太と太吉、かよが、大門にいる姫に何度も頭を下げながら、
元気に帰って行く姿があった。
豆太は、退院祝いの菓子をもらった。
かよも、寒痛が治っていた。


<第1話 おわり>

うつけの雪姫<第6話>「道場見学の巻」

予定を変えまして、「雪姫道場見学の巻」を投稿します。

<大体のあらすじ>
藤之森城主信重は、嫡男雪之丸の暗殺を恐れて、生まれたときから雪姫として育てます。
しかし、あまりにも利発な姫を見て、5歳のときから「うつけ(バカ)」を装うように命じます。
それから、雪姫は、うつけを装い、誰からも「うつけ姫」と呼ばれます。
元服に向けて若としてデビューする5日前に、御前試合があり、
そろそろうつけを止めようと、家臣達の道場見学に行きます。
姫は、地下の隠し道場で、修業をし、伊勢青眼流免許皆伝の腕前です。

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<第6話> 『雪姫の道場見学』


雪姫が道場の見学に来るという。
御前試合が近いと言うに、
うつけと呼ばれる姫が来たとて、何ほどのものぞ、
かえってうっとうしいだけではないか。
家臣たちは、そんな言葉を残し、いつもと変わらず、打ち合いをしていた。

やがて、雪姫が、年長の腰元・秋葉と茜を連れてやってきた。
家臣達は、一時打ち合いを止めて、例をした。
秋葉が道場正面のひな壇に、小椅子を置こうとしたとき、雪姫は、
「私は、立って見たいゆえ構わぬ。」と言って座らなかった。
正面ひな壇は、神聖なところであり、椅子を置くなど許されぬことであった。

姫は、その椅子を、床において、秋葉を座らせた。
茜は、そんな姫の心遣いをみんなわかっていた。

皆は打ち合いを再開した。

その内、一衛という家臣が、突進を相手にかわされ、
勢い余って、竹刀を持ったまま、雪姫の喉に向けて突っ込んで来た。
一衛は、「あああ。」と血の気を失った。

だが、雪姫は、さっと紙一重にかわし、手で一衛の胸を押さえて止めた。
腰元の秋葉が立って、「無礼者!」と言うより早く、雪姫は言った。
「一衛殿。その意気です!見事な突進です!」
姫は、にっこりして、うなずいた。
場合によっては、手打ちになるところを、逆に誉めて救ってくれた。
一衛は、感激して、稽古に戻った。

姫は30分ほど稽古を見ていた。

雪姫は、秋葉に合図をした。
秋葉は、立って、大きな声で、
「皆の方、姫様のお言葉がある故、
 並んで、拝聴されますように。」
と言った。

家臣達は、正座をして並んだが、
雪姫の言葉など、どれほどのものぞと思って、
その時間を耐えることにした。
(一衛だけが、只の姫ではないことを思っていた。)

姫は語り始めた。
「皆様の力強い剣を見て、この雪は、感服いたしました。
 さすがに藤之城の家臣であります。
 2、3私のようなものが気づいたことがあります。
 それを、お伝えして、よろしいでありましょうか。」

家臣たちは、何ほどのことやあると思っていたが、いやとは言えない。
皆、ははあと言って頭を下げた。

雪姫は、始めた。
「まずは、小平太殿。」
小平太は身を起こした。

「そなたは、小柄にして俊敏、
 鋭い剣の振りを見て、道場一の方と見ました。」

家来達は、ふん、それくらいは誰でもわかるだろうと思っていた。
雪姫は続けた。
「しかし、小平太殿は、左足に比べて、右足が、若干短い。
 このために、打ち込みのとき、体が揺れ、不利となってはおられませぬか?」

家臣達は、この姫の洞察には驚き、目を大きく開け、姫と小平太を見た。
なぜなら、皆、長年小平太と稽古をしてきて、
小平太の右足が短いことなど、誰も気が付かなかったからである。

「ははあ、それに相違ございません。」と小平太は頭を低くした。

「そこで、これはわたくしの案に過ぎませぬが、
馬の皮を足型に切り取り、
それを2、3枚重ね右の足袋の中に仕込んではどうかと思います。
外の稽古では、問題はございませぬが、
道場では、裸足が原則です。そこで小平太殿に限り、
足袋着用のお許しを、伊勢之守様にお願しておきます。
また、足袋は、滑りますゆえ、松ヤニなど、底に塗っておけば、
程よい滑り止めになりましょう。」

「ははあ、ありがたきお言葉。」と小平太は感激した。
長年、左右の脚の長さが違うことは、自分の大きな悩みであった。
それに対し、こんな助言をもらったのは、はじめてであったし、
こんな簡単なことを、自分でも思いつかなかった。
小平太は、頭を床に擦り付けた。

道場にいた全家臣が、雪姫の言葉に驚いていた。

その内、大柄な権太と言うものが、前に出て来た。
「姫様、どうか、私にもご助言を。
 私は、打ち込みの速さ、力では、誰にも劣らぬと自負しておりますが、
 どうしても先に面を取られます。どうすれば、よろしいでしょうか。
 もし、私がお目に留まっていますれば、一言、いただきとうございます。」

姫は言った。
「権太殿は、お言葉の通り、豪快さでは、道場一と見ました。
 しかし、権太殿には、一つ癖があります。
 権太殿は、打ち込みに参るとき、勢いを付けるためか、一瞬、
 頭を後方に引かれるのです。そこで、息を吸い、肩が上がります。
 頭を後方に引く時間、打ち込みが遅れます。

 また、肩を上げてしまうことは、相手に、打ち込みの時を知らせて
 いるようなものです。
 打ち込みは、息を細く吸っておき、その息を吐きながら、
 なさいませ。息を止めては、なりませぬ。」

権太にとって、姫の言葉は、目からウロコであり、しかもすべて納得のいくものであった。
「ははあ、この権太、姫様のお言葉が、身に染みましてございます。」
権太は、床に頭を付けた。

家臣達は驚いていた。
一人一人の欠点を大勢の乱捕りの中で、ここまで把握なさるとは。
自分たちには到底、出来ぬことであった。

3人目、兵衛が来た。
小柄で、細く、自信のなさそうな家臣だった。
「姫様。私は、動作が遅く、突進の威力もありません。
 道場一の下手でございます。
 しかし、こんな私でも、強くなりたいのでございます。どうか、一言お言葉を。」

姫は言った。
「兵衛殿、道場一の下手などとおっしゃいまするな。
 体の柔らかさにおいては、兵衛殿は、道場一番と見ました。
 体の柔らかさは、筋力にも劣らぬ大切な資質です。
 しかし、その柔らかさを、発揮できずにおられます。
 その原因は、竹刀の右手と左手を広くお持ちであることかと思いました。

 打ち込みの力を増すために、そう工夫をされたことかと思いますが、
 これでは、左右の攻撃、また、打ち返しに不利であります。
 そこで、竹刀の持ち方を、握りこぶし一つ狭くなさいませ。

 そうすれば、自在に左右の攻撃に対処なされるでしょう。
 握りを狭くした分、筋力がより必要となります。
 そこで、練習用の重く太い木刀を、毎日500回、素振りをなさいませ。
 3か月後には、見違えておられることでございましょう。」

兵衛は、雪姫を見て、感激の至りと、平伏した。
「柔軟さでは、道場一。」と言ってもらえたことも、涙が出るほどうれしかった。

雪姫の助言は、具体的で納得がいき、その対策にも及ぶものであったため、
家臣は我も、我もと前に来て、
とうとう、雪姫は、35人全員に助言をした。
つまりは、30分という時間の中で、35人、一人残らずの長所短所を把握し、
短所を克服する方法を述べたのであった。

姫が去ったあと、家臣たちは感動していた。
「うつけの姫などと、とんでもないことじゃ。」
「あれだけの姫は、どこを探してもおられませぬ。」

そのとき、一衛が、姫の首に向かって突進してしまったことを皆に話した。
そのときの、姫の見事な身のかわし。
手打ちになりかねないところを、逆に誉めて救ってくれたこと。
そして、自分の名前を『一衛』と呼んでくれたこと。
そのときの感激を伝えた。

なんという慈悲ある姫様だと、一同は感じ入った。

「そういえば、姫様は、我らが名乗りを忘れたときも、我々の名前を呼ばれた。」
「それどころではない。我らの中で、名乗りをしたものなどおらぬ。
 みんな、それを忘れておったのではあるまいか。」

「その通りじゃ。誰も名乗らなかった。」
「だが、姫様は、我らを皆、名で呼んでくださった。」
「姫様は、我らの名前をみんな知っておいでなのだ。」
「なんと、ありがたい。姫様は、我々家臣を、
 それほどに大切に思うておられるのじゃ。」
「ああ、姫様が、若であったなら、
 どれほどの名君になられたことだろう。」

道場の家臣たちは、感激に震えた。

その夜、城代家老東野九郎は、人払いをして、
信重に小声で伝えた。(姫が若であることを、殿の次に知らされた人物である。)

「姫様は、本日道場を見学され、35人の家臣一人一人に、
 剣術の助言をお与えになったそうです。
 その助言は、的をズバリと得ており、対策の方法も示され、
 家臣一同は、深く感動したようでございます。

 また、家臣らが名乗りを忘れたときも、その者の名を呼び、
 家臣らは、姫様は、自分たちの名前をすべてご存知と、
 痛く感激したそうでございます。」

「ほほう、うつけと呼ばれし姫がのう。
 爺、よう知らせてくれた。礼を申すぞ。
いずれにしても、それは、うれしい話である。
これで、家臣達の心を、姫は、つかんだことであろうの。」

「はい。皆、雪姫さまのためなら、命も惜しまぬと、
 こぞって、言うておりましたとか。
 姫様は、幼い頃よりよく道場を見に行き、家臣たちの名前を覚え、
 一人一人の長所、短所を見てご覧になっていたのでございます。」

「そうか。これまで姫のうつけ話ばかり聞かされてきたが、
 やっとよい話が聞けた。晩酌の折、奥にも伝えようぞ。
 奥の喜ぶ顔が、楽しみである。」
と、信重は、上機嫌であった。

「それから、もうひとつ。」と東野九郎は、殿に耳打ちした。
「なるほど、それは妙案じゃ。苦労をかけた雪姫に、褒美をやりたいと思うておった。
これから、前向きに奥とも相談してみようぞ。」

殿は、うんうんとうなずきながら、部屋を去っていった。




■次回予告■

次回は、ちょっとえちな、新作を書こうと思います。

再投稿「うつけの雪姫」<第6話>

私は、過去に投稿した作品を何度も読んで、
少しずつ加筆したり、無駄を省いたりしています。
そこで、オリジナルとは、少し改良したと思えるお話を、
ここに再投稿したいと思います。
(全編ではなく、ある1話です。)
今回は、「うつけの姫君・医学を学ぶ」のお話です。
読んでくださると、うれしいです。

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「うつけの雪姫・医学を学ぶ(第6話)」


うつけ姫が11歳の時、一人でふらりと城の医師洪庵を訪れた。
洪庵は、小さな城である藤之城の抱え医師であったが、
その道では、名の知れた名医であった。

「先生、わたくしに、医学を教えてくだいませ。」
雪姫はそう言った。
洪庵は困った。
城では3番目の地位にいる姫である。
しかも、うつけと呼ばれる姫に、医学を教えて何になろう。
10年教えても、何も得るものがないであろう。

「姫様、なぜに医学を学びたいと思いなさる。」洪庵は聞いた。
「戦は、人を殺すもの。医学は人を生かすもの。
 人を殺すものは、人を生かす法も学び、
 命の尊さを知るべきじゃと思いました。」

『ほう、うつけの姫としては、まともなことを言う。
 どうせ、講義の内容もわからず、3日で逃げ出すであろう。』
そう思って、洪庵は、承諾をした。

姿勢を正している洪庵にたいし、
姫は、背を丸め、アゴをだして口をぽかんと開け、
目だけは、洪庵を見ている。

洪庵は、医学の中で、いちばん難しい「序論」と、
「健康論」について語った。
『これなら、2日と持つまい。』と思った。
姫の姿勢は、うつけそのものであったが、
綺麗に澄んだ瞳が洪庵に向けられていた。

1時間がたった。
『内容もわからぬであろうに、よく辛抱をして聞いているものだ。』
と洪庵は思っていた。

「姫様、少しはおわかりか?」と洪庵は聞いた。
「何も分かりませぬが、先生のお声が心地ようて、聞き入ってございます。」
「もうすこし、いたしましょうか。」と洪庵。
「先生にお疲れのありませぬよう、私は、いつまででも、聞きとうございます。」

洪庵は、それから、もう1時間講義をした。
雪姫は、口のよだれを拭きながら、口を開けて聞いていた。

「姫、本日は以上です。何か分かったことがありますか?」
「私は、うつけゆえ、何もありませぬ。ただ、序論にて、1つだけ思いました。」
「ほう、何をでございますか。」

「人の身体は、宇宙に似て、神秘なる法則で動いております。
 もし、内なるものの一つが欠けても、全体がうまく働きませぬ。
 しかし、人間には、更なる神秘を思いました。それは、ある器官が傷ついても、
 周りの器官が、自らの役目を越えて、損なった器官を補うことです。
 これは、まるで、城で役目をいたします、我らが心得と思いました。」

洪庵は、驚いて雪姫を見つめた。
序論には、いろいろ小難しく理屈が述べられているが、結局は、
『人の身体は、宇宙のごとし。』と書いてあるだけである。
そこから、ここまでの結論を導き出すのは、並大抵ではない。
雪姫の言ったことは、講義を重ね、最後の結論として、
わかってほしいことであった。

「姫様。明日も今日のように、2時から4時まで、
 講義をいたしましょう。」洪庵は言った。
「ほんとうでござりまするか。ありがとうございます。」
姫は、顔を嬉々とさせて、頭を下げた。



1年がたった。
洪庵は雪姫の卓抜な理解力を見抜き、講義は止め、書を読ませた。
その方が早い。
そして、姫の空いた時間に洪庵の医務室へ来させ、医療を実地に教えた。
姫は、乾いた砂に水が染み入るがごとく、全てを1回で吸収した。
週に1度、農家の村を往診に回るが、洪庵は、護衛と共に、姫を必ず同伴させた。
農民の実態を見せるためでもあった。

病にある農民は、ワラ小屋など、ひどいところで寝かされていた。
そんなところの悪臭は、耐えがたいものである。
だが、姫は、その悪臭に、顔色一つ変えなかった。
治療が終わって、小屋の外に出た。
「姫は、あの悪臭に、顔色一つ変えなかったのは、なぜです。」と洪庵は聞いた。
「私が顔色など変えれば、病人に気兼ねをさせます。
 それが、病人の心の負担になると思いました。」
洪庵は、うれしそうにうなずいた。


忍者の里「木の実の村」では、
今、雪姫と同年の一人のくノ一が、村を発とうとしていた。
雪姫のお守りで、疲れ果ててしまった早苗は、
体力の限界を感じ、もっと若くて元気なものをと、
上に訴え出た。
そこで、「木の実の村」に要請がきた。
くノ一の中で1番である、顔も可愛い茜が選ばれた。

「茜。くれぐれも気をつけるのじゃ。
 姫は、神出鬼没、ふっと思ったらいなくなる。
 木の上にも平気でのぼる。
 なにより、『うつけ』と評判である。
 うつけと呼ばれる姫じゃ。意地もさぞ悪かろう。
 茜、とにかく耐えるのじゃ。
 忍たるお前は、耐えることには、秀でておろう。」
と、茜の母は言い聞かせた。

村を出た茜は、替えの衣類を風呂敷にもって、
城へ向かった。
名を名乗り、中で、腰元の着物を着せられた。
早苗につれられて、いざ、雪姫と対面の時、
障子を開けてみると、雪姫はいなかった。

「この頃は、洪庵先生のところじゃ。」
と早苗は言った。
「姫のうつけには、ほんに、困ったものじゃ。
 洪庵先生の足手まといになるだけじゃというに。
 茜も、覚悟をするのじゃ。」と早苗は言った。

洪庵の医療室は、水曜日、一般の農民に開放している。
順を待ってすごい行列である。
年配の医師、そして、美しい白衣の医師。
その人が、うつけの雪姫だろうか。
(とても、うつけに見えなかった。)

早苗は、洪庵の医務室に近づいたとき、
その悪臭に、思わず袖を鼻に当て、下がってしまった。
茜も耐えがたい悪臭を嗅いだが、
忍者の心得として、それを表情に出すことはしなかった。

「姫、その患者は、背中にひどい腫れがある。
 一刻を争う。患部を切開して、膿を吸い出してやれ。」
「はい。」と雪姫は言った。

悪臭の主は、木の寝台の上にいる若者のようだった。

雪姫は、その若者をうつ伏せにして、
背中にこびりついている布をそっとはがした。
それだけで、15歳くらいのその患者は、痛みにばたばたする。
背の布をとると、皮膚がただれて、ひどいあり様である。

更なる悪臭が周りの者を襲ったが、
姫は、顔色一つ変えなかった。

「少し、痛みますよ。がまんなさいませ。」
雪姫は、そう言って、小刀を近づけた。

「周りの方々、この人を押さえてください。」
「わかりました。」と家族が言って、若者を押さえた。
雪姫は、迷うことなく、患部に小刀を入れた。
「うわあー。」と患者が暴れた。

忍者である茜が見ていられないほどだった。

雪姫は、メスを入れた周辺をもみ出し、
次には、驚くことに、マスクを外し、
その患者の患部に唇を当てたのだった。
そして、膿を吸った。
吸ったものは、器に吐き、水でうがいをして、
また、膿を吸いにいった。
恐らく家族でさえ、気持ちが悪くてできそうもないことを、
姫様がやっている。

姫は、吸出しを4回やった。
すると、患者のあばれようが、収まって来て、
静かになった。

患者の父親と思える人が、雪姫に聞いた。
「膿を口で吸うなど、気持ち悪くはございませんか。」
雪姫は、にっこりして、
「患者の方々が少しでも楽になられるようにと、
 その一心でやっています。気持ち悪さなど、
 思う隙間は、ありません。」と言った。

姫の言葉に周りの者や茜も、感動した。
「うつけの姫様などと、とんでもない。
 姫様は、慈悲に満ちた方だ。」
茜は思った。

患者は、軟膏を塗られ、さらしの包帯をまかれた。
「痛くなったら、また来てください。」
雪姫は、にっこりと言った。
「ありがとうございます。ありがとうございます。」
そう家族は言って、去って行った。

茜は、これからお仕えする雪姫を見て、
胸の中に、喜びがあふれた。
雪姫の姿が眩しくさえあった。



■次回は、「うつけの雪姫『御前試合』の2場面です。

女装子青春の風景⑩「男友達・武史」

女装子青春の風景⑩「男友達・武史」


9月になった。
学校は、9月いっぱいは夏服である。
智は、いつも授業が終わると、パソコンを見たくて、
家に飛んで帰るので、親しい友達はいなかった。

だが、9月になって、伊東武史というクラスメイトが、
智のそばに、頻繁に来るようになった。
智は、運動がまるでだめだったので、休み時間も教室にいることが多い。
伊東武史とは、そこが共通していた。
武史は、背が163cmで、162cmの智より少し高い。
ぷよっとした体形で、イケメンとは反対の位置にいる。
一口に言えば、クラスで女の子にもてないナンバー1だった。
その武史とは、休み時間は、ほぼ一緒にいる。
学校帰りも、駅までいっしょに帰る。
ときどき、駅前のドーナツ店で、いっしょに食べて帰ることもある。

あるとき、ドーナツ店で、武史は言った。
「智子、ごめんな。俺みたいな男に付き合わせちゃって。
 智子は、男にも女にも人気あるのに、
 俺みたいな奴が智子を独り占めしてる。」
「そんなことないよ。『俺みたいな奴』なんて言っちゃだめだよ。
 武史は、やさしいし、いろんなこと知ってるじゃない。」
智はそう言った。

「お前みたいないい奴、めったにいないよ。」
武史はそう言ってから、
「俺、実は不純な人間なんだ。」とうつむいて言う。
「どういうこと。そんな風に思えないよ。」
「なぜ、不純かってこと言ったら、智子、俺を殴ると思う。」
「殴らないよ。言ってみて。」

武史はもじもじしていた。
「ほんとに怒んない?」
「約束、怒んないよ。」
「じゃあ、言う。俺女に全然もてないだろ。
 何の取り柄もない。
 だから、女の子の雰囲気持ってる智子といるんだ。
 智子を女の子の代わりにして、付き合ってる。
 これ、お前に失礼だよな。俺、最低だよ。
 だから、懺悔したかったんだ。」

「全然怒らないよ。」と智は武史を見て言った。
「どうして?」と武史は、真剣に聞いて来た。
智は、少し考えた。
「ぼくさ、『智子』って呼ばれても平気じゃない。
 ぼく、女に見られると喜んじゃうっていう、変な奴なんだよ。」
「ええ?そんなのありなの?」
「うん。」
「あのさあ。打ち明けるけど、
 智子はさあ、女の匂いがするんだ。
 女の子に近づくと、本能的に、『女』って思うじゃね。
 それと同じ。智子は、女のオーラがあるんだ。
 それ、俺にとっては、たまらなくなっちゃうんだ。」

智は、その逆のことを思っていた。
夏ごろから、男子の匂いを感ずるようになった。
嫌な匂いもあるが、
くらくらっと自分を興奮させる匂いもある。
春子には、全く男の匂いがない。
自分が女の匂いを放ち始めたから、
逆に男の匂いがわかるようになったのだろうか。

「ぼくの、嫌な匂いじゃない?」智は、聞いた。
「反対だよ。俺、興奮しちゃうようないい匂い。」

「武史。二人だけのとき、ぼく、女言葉使おうか。」智は言った。
「え?ああ、使ってみて。」武史は目を輝かせた。
「じゃあ、あたし、これから女になるわ。」そう言ってみた。
「うわあ~、俺、一気に興奮しちゃった。」
「言葉を変えただけじゃない。武史くん、大袈裟よ。」
「わあ~、いいなあ、最高。」武史は、頬を赤くした。
武史が、アソコを大きくしていることは、見るも明らかだった。

「これから、あたしの家に来る。
 あたし、家では、女でいるから。」
「そうなの?行く。何がなんでも行く。」武史は言った。

智の家は、電車で一駅だった。
家について、母の吉江が出迎えに来たので、
「伊東武史くん。今、一番仲良くしてる。」智はいった。
「そう、智が、友達連れてくるなんてめずらしいわ。」
吉江はいった。
「りんごか何か、むきましょうか。」と吉江。
「いらない。欲しかったら、自分でやる。」智は言った。
これで、プライバシーは、OK.

部屋の鍵もしっかりかけた。

「ベッドに座って。あたし、女になっちゃうから。」
智はそう言った。
武史は、智の着替える様子は、とても恥ずかしくて見られなかった。
智は、ショーツを履き、ブラスリップを被り、
桃色の木綿のワンピースを着た。
髪を梳かし、桃色のルージュを極うすく引いた。

「はい、できあがり!」と武史に見せた。
武史は、感動して、震えているようであった。
「可愛い。学校でも可愛いけど、女の服着たら、
 100%女の子だよ。」
武史は智を惚れ惚れと見ていた。
ベッドに座っている武史の隣にすわった。
武史の男子の匂いがした。
武史は、今、自分の女の匂いを感じているんだろうか?

智は、女装子か女の子が、好きだ。
だが、武史のような純な男子なら、少しくらい相手ができる。
武史は、智子が眩しく、うつむいていた。
「武史さあ、あたしを抱いてみたりしたいと思う?」
「思う。俺にとって女の子を抱くなんて、夢のまた夢だから。」
「あたしでよければ、抱いてもいいよ。」
「ほんと?」
「うん。」武史は智を見つめた。
恐る恐る腕を回して、そっと智を抱いた。
「もう少し強く。」
「ああ。」
武史は、少し強く抱いた。
そして、たまりかねて、思い切り智を抱いた。

智は、悪い気がしなかった。
力強い男子に抱かれ、自分が女の子である気がしたからだった。
「キスしてもいい?」武史が荒い息で言った。
「うん。いい。」智が言うと、
武史は、緊張に震えながら、智と唇を重ねた。

武史は、唇を離して言った。
「智、俺ダメ、イっちゃいそう。どうしよう。」
「声を出しちゃだめよ。となり、妹の部屋だから。」
「ああ。」
智は、武史のベルトを外した。
そして、ズボンのファスナーを下げた。
トランクスを下げて、
大きくなった武史のイチモツをそばにあった、ティッシュを3枚重ね、
武史の「男子」に巻いた。
武史にキスをしながら、ティッシュを上下した。

武史は、うううっとうなって、
ティッシュの中に放射した。

呼吸がやっと収まって、武史は身を整えた。
「俺だけイっちゃって、いいの?」
「いいの。あたしは、女の格好してるから、恥ずかしいし。」
智は、必死の思いで言った。

「だめだよ。智子もイかなきゃだめだ。
 俺、男だから、どうすればいいか知ってる。」
そう言って、武史は、智のワンピースのファスナーを下げた。
そして、智をスリップ姿にして、ベッドに寝かせた。

武史は、智の上に乗って、智の首を力強く抱き、
キスをした。
『ああ、男の子は、やっぱり力強い。』
智は、武史に『男』を感じて、興奮した。
『男に犯される女』を思い、それが自分を興奮させた。
「ああん、いや~ん、武史、強い。」
智は、家族の耳を気にして、小さな声で言った。

「智子、脱がせるぞ。」
武史はそう言って、智のショーツに手をかけた。
智の男の子が、露わになる。
「ああん、恥ずかしい、いや~ん。」
智の声に刺激されてか、武史は智にむしゃぶりついてきた。
「智子に、これがあっても、俺は気にしないよ。」
武史は、智の男の子をそっと撫でて来た。
智の男の子は、すでに、ぱんぱんになっていた。
武史の体重の圧迫は、智子の気持ちをどんどん『女』にした。
武史の巧みな、あそこの愛撫。
智子は、武史に抱き付いた。
めくらめく快感が、智を襲った。
自分が、どんどん女になっていく。
智は、心の中で、精一杯の女の声を上げた。

「ああん、武史、もうダメ、あたしイっちゃう。」
「ほんとか?」と言って、武史は、身を離し、
智の男の子を、口の中に入れた。
武史は、智の男の子を口で愛撫した。
そのうち、智の体が震えて来た。
「ああああ、武史、あたし、イく、イっちゃう。」
智は、シーツをぎゅっと握って、下半身を持ち上げた。
そして、びくんびくんと大きな痙攣をした。
武史の口の中に、智子の温かいものが入って来た。

武史は、智のものを綺麗になめ、ショーツを履かせて、
智の横に戻ってきた。
「ああん、どうしよう。あたし、男の子は苦手なのに、
 武史に『女』にされちゃった。なんだか、うれしい。」
智は、言った。
「智子は、女の子と何にも変わらない。
 智子とできて、俺夢みたいだ。今日の1回で満足だ。」
「あたし、レズビアンのお姉様がいるんだけど、
 武史とも、続けたい。ときどき、しよう。」
「ほんと。俺んち、水曜日は、家族が留守なんだ。
 今度、俺んちでしよう。」
「うん、うれしい。」
智は、武史に抱き付いた。

女装子にとって、男子とする分には、
浮気じゃないそうだ。


<おわり>

■次回予告■
女装子青春シリーズは、このくらいにします。
新作はまだ出来ていないのですが、
何かを投稿したいと思います。



チュリンさんです。とても女性的な方です。
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女装子青春の風景⑨「二人の時間・その2」

女装子青春の風景⑨「二人の時間(その2)」


二人は、ノーパンで、初めの服を着た。
男の子が服にこすれて、常に刺激を受ける。
春子が作っていてくれたサンドイッチを二人で食べた。
食べているときだけは、スカートの中の男の子を忘れた。

「ね、あたしのコレクション見る?」と春子が言った。
「うん、えっちなのでしょう?」と、智子が言った。
春子は、パソコンを起動した。
やがて、画像が現れた。
初めの画像。美少女が、少女歌手グループのような、
ミニのカラフルな肩見せのドレスを着ている。
「ね、この子が、男の子だったら、萌える?」と春子。
「もちろん。絶対女の子。」
春子は、次の画像を出した。
そこには、さっきの子が、スカートの前を持ち上げて、
下半身をあらわにしている画像がある。
そして、それは、興奮して大きくなっている。

「うそー!ああん、あたしたまらない。」智は、叫んだ。
「つぎは、有名なロシアの美少女。」
「あたし、知ってる。男の子だって信じられない。」
画像は、次に言った。
すると、その子の股間に男の子が、元気になっている写真があった。
「ああ、あたし、気が狂いそう。ほんとに男の子だったんだ。」
智は、心臓をドキドキさせていた。

「次。」
そこには、4人の美少女が、横に4人、
ならんで、互いに腕を背中で組んでいる。
「あたし、この子達が、男の子だったら気絶する。」
「男の子なの。」春子。
画像を勧めた。
すると、4人の少女が、スカートを上にあげ、下半身が露出している。
全員に男の子の証がある。
それが、元気に上を向いている。
「ああん、すごすぎる。あたし、見ているだけで、イっちゃう。」
智は言った。

「次ね。もっといいかも。」
それは、10人の高校の制服を着た女の子が並んでいる。
「この子達も、男の子なの?
 みんな、可愛い。ほとんどノーメイク。完全に女の子に見える。」
春子は、次の画像へ進めた。
すると、みんな下着姿になって、男子のものを露出している。
そして、次の画面では、二人組になって、
互いの男の子を、しゃぶっている。」

「春子、あたしもうだめ。刺激が強すぎる。
 見てるだけで、イっちゃう。」

「いいわ。後で、また見よう。
 じゃあ、あたし達、OLにならない?」
「ちょっと大人になるの?」
「うん。白い光沢のあるブラウスに、
 パンストを履いて、黒のタイトミニのスカート。」
「ああん、萌えちゃう。」と智が言った。
春子は、2人分持っていた。

パンストを履いた。
それは、前から股間に穴が開いている。
「や~ん、すごくえっちなパンスト。」と智が言った。
「売ってるってことは、こういうの履いて、通勤してる人いるのよね。」
と春が言った。
次、黒のタイトスカート。膝上10センチ。
「智、ピップあるんだね。ぴったりよ。」と春。
「うん。お尻の大きいの劣等感だったけど。」と智。
そういう春子も、ピップが大きい。

光沢のある、長袖のブラウス。肌触りがいい。
ブラウスを、タイトミニにINにする。
ショーツを履いていないので、スカートの一部が膨らんでいる。

最後に、黒いパンプスを履く。
二人並んでまた鏡を見た。
急に大人っぽく見える。

「あたし、今度は絶対イっちゃう。もう興奮してる。」
智が言った。
「あたしも、耐えられそうにない。」と春子。

ソファーで、抱き合い、キスをした。
職場に2人だけ残っている、OLの気分だった。
智子はきちんと脚をそろえている。
スカートから出ている脚が、色っぽかった。
キスをしながら、お互いに膝を撫で合い、
太ももまで、手を伸ばした。
パンストの感触がたまらない。

春子が、智子の胸のボタンをはずし、
ブラの詰め物と肌の間に手を入れて、
胸の先端を爪の先で、刺激してきた。
「ああ、春子、あたしそこ感じる。」
「毎日してれば、もっと感じるようになるわよ。」
春子は、智子の胸を開けて、
両手で、先端を攻めてきた。
「ああん、感じる、いや~ん。」と智は、声を上げた。
スカートの中のものが、最高に膨張している。
「春子、あたし、もうダメ。イかせて。」
「その前に、智子を縛ってあげる。
 縛ってもらいたいと思ったっことある?」と春子。
「うん。ある。ソフトになら、縛って欲しい。」

「ベッドに移ろう。」と春子は言った。
春子は、智子の胸を、乳房を避けて、横に2重に縛った。
そして、後ろ手にして、2つの手首を縛った。
余ったロープで、背中のロープに連結する。
すると、腕にロープが食い込み、上半身は、動けない。

「どう?」春子が聞いた。
「束縛されてる感じで、興奮する。」
「じゃあ、これからの智子は、あたしのもの。」
そう言って春子は、智子にキスをし、
スカートの中に手を入れて来た。
智子の男の子をさわる。
「あ~ん、すごく感じる。縛られて何もできないから、
 余計感じる。」
「そうお、よっかったわ。」
春子は、智子の男の子を、やさしくやさしく愛撫して、
智子を後ろから抱きしめた。

「春子、あたし、イっちゃう。本気で、もうだめ。」
智子の体は、小さく震動を初めた。
「いいわ。イかせてあげる。」
春子は、智子のスカートを上げ、上を向いている智子の男の子を、
口の中に入れた。そして、ピストン運動。
「ああん、ああん、ステキ、ああん。」
と智子の震えが大きくなった。
「あ、イきそう。春子、あたしをイかせて、お願い。」
「いいわ、イってもいいわ。」春子は言った。
智子は、ぶるぶると震え、やがて、春子の口の中に、放出した。

智子は、春子に同じことをした。
途中から、春子をベッドに乗せて、
縛られた春子の脚を広げて、恥ずかしい気持ちにさせた。
「いや、いや、恥ずかしい。やめて、お願い。」
と春子は、何度も叫んだ。
春子は、やがて、激しく体を痙攣させ、果てて行った。

二人は、元の服に戻って、
春子が買ってきていたケーキを食べた。
「ね、ブログに今日のこと書く?」と智は、聞いた。
「えっちしたことは、絶対内緒で書く。
 智子がどんなに可愛い子か、写真入りで書きたい。」と智子。
「あたしも、春子がどんなにステキな子か、
 写真入りで書く。」
「きっと、アクセス上がるね。」と春子。
「うん。うれしい。」と智子。

夕食を一緒に取り、2人は別れた。
次の日の二人のブログの記事は、
アクセスが、2人とも、2倍になった。


■次回予告■

智のお話を続ける予定です。



いつも、たくさんのポチをありがとうございます。
おかげさまで、やる気と元気が、すごく出ます。



今日の男の子

タイのノン・ポーイさんです。どこから見ても、ほんとに女性です。
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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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