大泉寮5年生・神崎大吾②「清美女の子になる」

「お名前は?」と大吾は聞いた。
「小森清美です。」と清美は答えた。
「わあ、清美ちゃん。女の子の名前にもなるじゃない。」
「それで、すごくからかわれました。」清美は言った。
「清美は、女の子に間違われるでしょう。」
「はい、ときどき。」
清美は、髪の毛も頬のあたりまで伸ばしていた。
大吾は言った。
「もっともっと女の子になりたいのね。
 ショーツ履いて、ブラつけて、スリップ着て、
 お化粧して、もっと長い髪の毛で、ブラウス着て、スカートはいて、
 女物の靴はいて、イアリングつけて、香水つけて、
 外を女の子として歩く。
 そして、女言葉使って、自分のこと『あたし』って呼びたいんでしょう。」

「せ、先輩、そんなにたくさん言われると、ぼく、興奮しちゃいます。」
清美は顔を赤くして、うつむいた。

清美は、千円札を出して、
「1000円しかありません。
 これで、女の子にしていただけますか。」
と言った。
「いらない、いらない。
 でも、明日。今日は、みんな並んでるから。
 明日、女の子にしてあげる。午前10時にお出で。」大吾は言った。
「はい。」と言って、清美は帰ろうとした。
「待って。せっかく並んだんだから、ちょっとだけ女の子になろう?。」

大吾は、清美を畳に上がらせて、清美をパンツ一枚にした。
そして、ピンクのブラとスリップを清美に着せた。
胸に詰め物をする。
そして、大吾も下着姿になり、清美を姿見の前に立たせた。
「あ。」と言って、清美は恥ずかしそうにうつむいた。
大吾は、後ろからそっと清美を抱きしめた。
「清美の肢は、真っ直ぐで長いね。」と大吾は言った。

可哀相に、清美はパンツの中のものを、外からわかるほど膨張させていた。
「先輩。」と言って清美は大吾の方を向き、抱き付いてきた。
大吾は、清美を抱きしめ、そして、清美と唇を重ねた。

清美は、大吾から唇を離した。そして、言った。
「先輩。ぼく、いっちゃっいました。
 だって、先輩のおっぱい感じたし、キスされたの初めてだし。」
「ほんと?可愛いな。じゃあ、女の子のパンツに履き変えよう。」
大吾はそう言い、清美のパンツを脱がせ、
タオルで拭いて、女物のショーツを履かせた。
「そのショーツ貸したげるから。
 明日10時よ。全部タダだからね。」

着替えた清美は、何度も大吾に礼を言って、出て行った。



その夜、大吾はあと7人の客をこなして、店じまいした。
2700円とお餅5つ、カップラーメン2個、チョコレート1枚の儲けだった。
「これで、1週間過ごせるかな?無理かな?」
と大吾は考えた。



翌日、日曜日。
大吾は、清美にそなえて、ばっちりメイクをしていた。
下は、デニムのミニスカート。
大吾は、5年間に渡るホルモンの摂取で、腰回りにも脂肪が付いて、
タイトなスカートがよく似合った。
ミニスカートの上に、桃色のセーターを着た。
寒いので、膝上の紺のストッキングを履いた。

清美は、10時きっかりにやって来た。
大吾は、部屋の引き戸の表に、「只今、昼寝中」という札を下げて、
だれも来ないようにして、鍵もかけた。

「先輩、メイクすると、ものすごく美人です。」と清美は言った。
「清美がメイクすると、もっと可愛くなると思うよ。」と大吾は言った。

大吾は、清美に、昨日のピンクの下着をつけて、
ショーツは新しいものを履かせた。
「こうやると、女の子みたいになるのよ。」
と大吾は、清美に、前が膨らまないショーツの履き方を教えた。
「ほんどだ。女の子みたい。」と清美は、スリップをめくって感心していた。

大吾は、清美をショーツ1枚にした。
「すねの毛が少しあるね。」
大吾はそういうと、ガムテープを清美のすねに貼って、
「少し痛いよ。」と言って、ガムテープを、毛の流れに逆らって丸めるように剥がした。
4回くらいやると、清美の肢は、女の子のようになった。
「脇の下は?」と大吾は、清美の脇の下を見て、
「ここも、つるつるにしようね。」そう言って、ガムテープで、脇の毛を完璧にとった。
「ほら、女の子の脇の下になったよ。」
大吾は、清美を鏡の前に立たせて、脇の下を見せた。
「なんか、もう、興奮してきちゃった。」清美言いながら、脇の下を何度もさわっていた。

大吾は、清美を姿見の前に座らせた。
「鼻の下は、産毛なんだね。」と大吾はいって、カミソリで、清美の産毛をとった。
ファンデーションのいらないパフをはたき、余分な粉をティッシュとった。
マスカラで目をぱっちりさせ、目を大きく見せる今風なアイラインを引いた。
清美の顔は、どんどん女の子になっていく。
チークを塗り、最後にピンクの口紅を引いた。

「わあ、自分じゃないみたい。」清美は言った。
「ウィッグかぶってみようか。」
大吾は、ふすまをあけ、そこに並んでいるウィッグの一つをとった。
清美の頭にネットをかけて、ウィッグをかぶせた。
ブラシで整える。
それは、ロングの肩まであるウィッグ。
全体にカールが効いていて、ふんわりお姫様の感じ。
ゆるくカールされた長めの前髪を6:4に分けた。

次にピンクの長袖のワンピースを着させた。
清美は、肢が長い。
その肢に、膝上まである白いストッキングを履かせた。
畳の上だが、白いハイヒールを履かせた。
できあがり。

清美は立って、姿見の中に見とれていた。
「こんなに可愛くなるなんて、想像以上だった。」大吾は言った。
「はい。」
「すごく、可愛いわよ。」
「はい。」
清美は、「はい。」と言うだけで、鏡に見とれ、呆然としていた。
「ストールに座って、しばらく自分を見ていなさい。」
と大吾は、言った。
清美が鏡を見ている間、大吾は、コタツに入って、
清美をこれからどうしようかと思案していた。


つづき(次は、「清美の女言葉」です。)
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大泉寮5年生・神崎大吾①「大吾のビジネス」

大泉(だいせん)寮は、木造の平屋で古い大学寮だ。
もう取り壊す寸前の寮で、部屋代が格安なため、貧しい学生だけがこの寮にいる。
普通は、2人で一部屋だが、1つだけ一人一部屋を使っている先輩がいる。
それは、大学5年生(1年留年)の神埼大吾だ。

11月の末、寒い日が続いていた。
ある土曜日の夜、9時少し前に、ある部屋から外壁に沿って、10人ほどの列ができていた。
それは、101の神埼大吾の部屋へ。

神崎大吾の部屋は、コタツに万年布団。
石油ストーブを焚いていた。
大吾は、下はもんぺを履き、上はちゃんちゃんこ。
寒そうに、ちゃんちゃんこの衿を深く合わせていた。
大吾の背は、160cmで小柄。

大吾を一目見た人は、誰もが女の子だと思うだろう。
瞳が大きく、流行のタレントのような可愛い顔立ちをしている。
ストーレートのロングへヤー。
額がまばらに見える前髪。
おまけに大吾は、胸に女性ホルモンで大きくした豊な胸を持っている。

「もうすぐ9時か。」と大吾は時計を見て、ぽつんと言った。
大吾は、部屋の引き戸を少し開け、
「初めの人、いいわよ。」
と女言葉でいった。声がまるで女の子だ。
大柄な学生が入ってきた。
「失礼します!」と硬派な挨拶をした。
「上がって。」と大吾は言う。
「今日は、金がないので200円コースでお願いします。」
「じゃあ、『声』だけね。」と大吾。
「あ、それと、国から送ってきた餅を持ってきました。たった5つですが。」
「そう。じゃあ、おまけ付きにしとくね。」
「はい。うれしいです。」
「じゃあ、名前教えて。」
「良太です。」
「良太さんね。じゃ、はじめよう。」
大吾が言うと、良太は、ズボンを下ろし、布団に座ると、
自分の男のものにティッシュを3枚重ねに巻き、
そっと、ある行為をはじめた。
良太は、だんだん気分の出た顔になっていく。

「いきそうになったら、教えてね。」と大吾が言う。
大吾は、良太の前で、ちゃんちゃんこを脱いだ。
すると、黒いスリップ。ブラをしていない。
そして、もんぺを脱ぐと、白い綺麗な肢が現れた。
良太は、それを、目を見張って、眺めながら、
手の動きを続けている。
「おまけだから、こうしてあげる。」
大吾はそう言うと、良太の後ろに重なるように座って、
良太の肩を抱いて、乳房を良太の背中に当てた。
「あ、あ、先輩、そろそろです、先輩の下着姿見たから、俺…。」
すると、大吾は、良太の耳元で声を出す。
「ああ、いやん、良太さん、やめて、あたし、あああ、良太さん、ああ、許して…。」
大吾は、良太がイくまで、あえぎ声を続ける。
「セ、センパイ、俺、いきます、あああ、いっちゃう…。」



大吾は、200円とお餅を受け取る。
「ありがと。」と大吾は言う。
「ありがとうございました。失礼します!」
と良太はすっきりした顔で帰って行った。

大吾は、土曜日の夜、9時から、このビジネスをしている。

大吾は、寒いので、ちゃんちゃんこだけ着る。
次の客が来た。
中背の細身の学生だ。にこにこしている。
「先輩、今日、俺、金あるっす。500円でお願いします。」
「わあ、お金持ちね。じゃあ、キスとおっぱいね。」
「はい。先輩のキスを夢見てました。おっぱいもです。」
「お名前は?」
「健二です。」
「健二さんね。じゃあ、はじめて。いきそうになったら教えて。」

健二は、先ほどの良太のように自分のあそこにティッシュを巻き、
手を動かしはじめる。
大吾は、下着姿で横にいた。
すると、突然健二が襲ってきた。
大吾をなぎ倒し、
「ああ、圭子さん、圭子さん、好き、俺、圭子さんが好き。」
そう言いながら、大吾のスリップの紐を下ろして、
両手で、大吾の胸をもみに来た。
「ダメ、健二さん、やめて、だめよ、やさしくして。」大吾は本気で叫んだ。
しかし、野獣のようになった健二は、聞く耳を持っていなかった。
大吾の胸にむしゃぶりついてきた。
「いや、いや・・・・。」といいながら、大吾は健二の好きにさせた。
健二は、大吾を抱いて、キスをしに来た。
大吾は、健二を抱いた。
健二は、やっと自分の男のものを、しごき始めた。
そして、すぐに、事切れた。



「先輩、すいません。むちゃくちゃして。」健二は言った。
「圭子ちゃんが好きなのね。」大吾は聞いた。
「好きで、たまらないす。」
「また、ここにおいで。いつでも圭子ちゃんになってあげるから。」大吾は言った。
「今日は、うれしかったです。ありがとうございました!」
頭を下げて、健二は去って行った。



3人目に来たのは、見るも可愛い学生だった。
背も、大吾くらい。

「いらっしゃい。」大吾が言った。
その可愛い学生は、かちんかちんになっていた。

「あなた、可愛いわ。」と大吾は言った。
「あの、あの・・・。」とその学生は口ごもった。
「はい。なんでも言って。」と大吾はやさしく言った。
「ぼ、ぼくは、女の子になりたいんです。
 ずっと先輩に憧れていました。」彼はそう言った。

彼の必死の思いが、大吾に伝わった。


つづく(次回は、「女の子になりたい学生」)

豊の西南高校⑥「それぞれの人生」最終回

豊と涼は、2年になり、ある秋の日のこと。
メイクの研究をしようということで、
学校帰り、涼は、豊の部屋にいった。
豊の部屋は、4畳半で、ベッドがあり、
ドレッサー代わりの鏡があり、その前に板が渡してあり化粧品が並んでいた。
そして、いろいろな服が部屋の回りにところ狭しと吊り下げられていた。
二人は、ベッドを背にして、制服姿のまま並んだ。
「豊は、好きな男の子いる?」
「いるよ。」豊は答えた。
「誰だか、聞いてもいい。」
「うちのクラスの、井上君。」
「ああ、彼、カッコいいよね。優しそうだし。」
「涼は?」
「うちのクラスの、近藤くん。」
「そうなんだ。かっこいいっていうより、優しいよね。」
「豊は、もうつきあってるの。」
「全然。だって、あたしまだ完全な女じゃないから、どうしていいかわからない。」
「セックスのこと?」涼は、聞いた。
「うん。涼は。」
「あたしも、同じ。ただ好きだって、思ってるだけ。
 キスされて、胸を触られるまでOKだけど、その先どうしていいかわからない。」涼は言った。
「女の子好き?」と豊は聞いた。
「豊なら好き。」涼は答えた。
「それ、どんな意味の好き?」
「あたしの中に男の心が、少し残っていて、それが、豊を好きになってる。」涼は言った。
「あたしにキスしたり、抱いたりしたいと思う?」豊は聞いた。
涼は、考えていた。
「多分、イエス。」やがて、答えた。
「あたしも、涼が好き。あたしの体も心も完全にわかってくれてるの、涼だから。」豊は言った。
「あたしも同じ気持ち。豊、可愛いし、キスしたいと思う。これ、レズビアンかな。」と涼は言う。
「思春期にさ。同性を一時的に好きになることあるんだって。」豊。
「じゃあ、あたしそれ。豊が、ミニのスカートはいてるとき、
 肢が綺麗だから、ぞくっとしちゃう。」涼。
「あたしも、涼が女の子そのものだから、抱きしめたくなっちゃう。」

「キスしてみようか。あたし、まだだれともしたことない。」豊は言った。
「あたしも、するならこれが初めて。」涼が言った。
二人は、顔を見合わせて、涼が、目を閉じた。
豊は、涼の肩に手をかけ、涼を引き寄せ、唇を重ねた。
唇を離した。
「どうだった?」豊は聞いた。
「甘かった。心臓がドキドキした。」と涼。
「あたし、興奮した。もっとしたい。」豊。
「うん。もっとしよう。」と涼。
二人は唇を合わせた。
舌を相手の中に入れることを覚えた。
二人は舌を絡めているうち、たまらなくなり、
二人で、きつく抱き合った。
「豊になら恥ずかしくない。体のこと。」涼は言った。
「あたしも。ね、制服脱ごう。」と豊。
「うん。下着だけになりたい。」涼。
二人は、制服を脱いだ。
下着だけになった。そして、ベッドにあがり、毛布を被った。
体は熱くなっていて、キスをしながら、互いの体を撫で合った。
乳房は、二人とも、同年の女の子と同じ位になっていた。
「おっぱい触っていい?」豊は言った。
「うん。さわって。」涼が答える。
豊は、涼のブラをとり、スリップの紐をはずして、乳房を愛撫した。
そして、その先端を口にくわえ、やわらかく噛んだ。
「ああ…。」と涼が声を上げた。
豊が両方の乳房に同じことをすると、
涼は、呼吸を荒くし、声をたくさん上げ始めた。
豊は、涼の両手を上に上げさせ、綺麗に手入れされている涼の脇の舌にキスをした。
涼は、これにも反応した。
豊は興奮していた。涼はもっと興奮していた。

豊は、涼の下半身に手を伸ばし、太ももに手をかけ、
やがて、涼に残っているただ1つの男の証に手を触れた。
「豊、あたし恥ずかしい。そこ触られるの。」涼は言った。
「ほら、あたしにもあるから、恥ずかしがらないで。」
豊は、涼の手を、自分のショーツの中に入れた。
そこにあったものは、いつもより大きくなっていた。
「うん、わかった。優しくして。」涼は言った。
豊は、涼の男のものを優しく愛撫した。
涼はやがて、激しく声を上げて、体を震わせ、
豊の握りしめた手の中に、あるものを噴出した。

涼は、その後、豊を愛撫して、
豊の男のものを、口に拭くんで、豊をイかせた。



毛布の中で、二人は抱き合ってきた。
「豊、二人で、しちゃったね。」と涼が言った。
「うん、しちゃった。」と豊。
「近藤君に、ほんとは抱かれたい。」
「涼の体のこと知ってるんだもん、合わせてくれるよ。」豊は言った。
「そうだね。じゃあ、付き合っちゃおうかな。」と涼。
「うん。何もしないで諦めるよりいいと思う。」
「豊は?」
「あたしも、がんばってみる。抱きしめてもらって、キスされるだけでいい。
 ふられたって、ダメもとだもん。」
「あたしも、そうする。」

二人はそれぞれの気持ちを固めた。

*   *   *   *

その後、二人は、それぞれの恋愛をし、
やがて、完全な女性の体を得ます。
卒業後、
涼は、4年生の大学へ、女子学生として通い、
豊は、食堂を手伝いながら、夜、服飾の学校へ通います。
そして、2年後、アメリカに留学します。

幸先輩は、そのままニューハーフ・クラブで働き、
客の中の一人と恋愛に堕ち、やがて結婚をします。
その結婚式は、テレビ局がタイアップして、
50人のニューハーフの人たちと、
お茶の間の視聴者に見守られながら、
感動の結婚式を上げます。

めでたし、めでたし。


<おわり>

豊の西南高校⑤「先輩Sに会う」

昼休み。
豊と涼は、お弁当を早く食べて、
2年生の先輩に会いに行った。
Sと校長から呼ばれていた先輩も、特進クラスだと聞いていたので、
教室はすぐにわかった。

二人でわくわくしながら教室に行った。
教室は男子であふれていて、2年生だけあって大人の感じがした。
豊と涼とで、入り口でもぞもぞしていたら、
教室のある男子が見つけて、
「おー、佐伯、来たぞ。あの二人だろう。」と言った。
男子に囲まれて座っていた女生徒が立って、二人の方を見てにっこりした。
そして、入り口のところにやってきた。
背は、165cmくらい。肩にかかるくらいのウエーブの髪を、7:3に分けていた。
「わおわお、来たわね。待ってたわよ。」と先輩は行った。
「あたし、河合豊です。」
「あたしは、山本涼です。」
と二人は言った。
「あたしは、佐伯幸(さち)。何よ何よ、二人とも『女の子』じゃない。
 こんなに可愛い二人が来るとは思わなかったわよ。」と佐伯幸。
「先輩こそ、すごい美人です。感激。」
と涼が言った。
「先輩が、がんばってくれたので、あたし達がここに来れたんです。」
と豊が言った。
「今日、ミスドで、3人だけで歓迎パーティーやろう。
 男誘うと、いっぺんで50人は来るから。」と幸は笑った。
幸は笑顔が可愛かった。
「うれしいです。」
「あたしも。」
二人は興奮していた。

「おーい、佐伯、中入れろよ。」と誰かが言った。
「だめよ。こんな可愛い子、狼集団に入れられるもんですか。」と幸はみんなに言った。
男の先輩たちが笑っている。

「じゃあ、4時、ミスド集合ね。」と幸は言った。
「はい。」と二人。



駅近くのドーナツ店で、二人は先輩を待った。
店の奥のボックス席がとれた。
やがて、先輩の幸が来た。
豊も涼もキャーキャー言って喜んだ。
「先輩は、あたし達が来ること知ってたんですか?」と涼が言った。
幸が言う。「学校の外では、先輩やめて。お友達関係になりたいから、
 幸って呼んで。そして、ため口で言って。」
「うん、わかった。幸はあたし達くること知ってたの。」涼が言った。
幸「知ってた。豊の担任の先生とあたしのクラスの担任の先生と友達らしくて、
 『お前の可愛い後輩が二人来るぞ。』って先生から聞いてた。
 楽しみだったわよ。そしたら、何?二人とも、もう女で出来上がってるじゃない。
 どうして?」
豊「あたし、もうホル1年打ってるの。」
幸「じゃあ、まだ、Aカップいってないか。」
豊「ちょっと飛び出してるくらいかな。」
涼「あたしも。幸は?」
幸「Aカップは、越えてるな。Bまでいかない。触ってみる?」
涼「キャー、触りたい。」
幸「ほら。」
涼「あ、ぐにゅって感じ。いいなあ。」
豊「あたしも。・・・わあ、でもすごい。」

回りの人から見れば、まったくの3人の女の子に見えていただろう。

豊「幸は、もうよるニューハーフクラブで働いてるって聞いたんだけど、ほんと。」
幸「だれ?そのおしゃべりは。」
豊「あたしの担任の先生。」
幸「うへ、最近の教師は守秘義務ゼロね。働いてるよ。」
涼「今日もお仕事?」
幸「今日はまだオフ。」
豊「お店、どんな感じ?」
幸「まだ、4ヶ月だから、いちばん辛い時期かな。」
涼「どんな?」
幸「ショーがあるのよ。その練習が大変。店は夜9時からだけど、
  ショーの練習あるから、6時までには行かないとダメ。
  ママ、厳しいし。
  それと、毎日のドレスがけっこう大変かな。」
涼「どうしてるの。毎日同じじゃダメでしょう。」
幸「安物でごまかしてるわよ。リサイクル・ショップで買う。
  ブランドが、2千円くらいで買えるからね。
  豊も涼も夢があるでしょ。」
豊「あたしは、アメリカ行って、服装のデザイナーになりたい。」
涼「あたしは、メイクアップ・アーティストになりたい。」
幸「そうっか。いいね。あたしは完全な女になって、結婚して奥様やりたい。」
豊「それは、あたしも同じ。完全な女になりたい。」
涼「もちろんあたしも。」
豊「お金かかるわよ。」
涼「そうね。あたしの家は普通のサラリーマンだから苦しい。」
豊「あたしの家は、食堂やってて、父はいないから、あたしはお店手伝う。
  お金たまりそうにないな。」
幸「どうにかなるって。あたしたち、まだ若いんだから。
  それより、あたしはあと2年、あんたたちは、あと3年間は高校生でいられるんだから、
  高校生活楽しもう。」
涼「あたし、幸が卒業していなくなったら泣くと思う。」
豊「あたしも泣く。幸はすごくいい人だもん。」
幸「それも、まだ先だって。あなた達、今日がまだ初登校日でしょ。
  先のこと考え過ぎよ。」
涼「あ、そうね。今日、登校したばっかだった。」
豊「今日は、すごく長い一日だった。」
涼「あたしも。」



3人はそれから、メイクを濃い目にして、
プリクラへ行ったり、リサイクル・ショップで洋服をみたり、
雑貨店で、小物を見て、キャーキャー騒いだり、
楽しいときを過ごした。

豊は思っていた。
涼と初めて会っておしゃべりをしたとき感激した。
だけど、3人でのおしゃべりは、もっと楽しかった。
友達ができて、心から女の子として過ごせた日。
自分がやっと自分になれた日だと思った。



つづく(次回は、最終回にする予定ですが・・。)

豊の西南高校④「温かなクラスメイト」

この物語は、ほとんどフィクションですが、モデルとなった3人と、その男子高校はあるんです。
私は、その事実をもとに、想像を加えて、これを書いています。

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「温かなクラスメイト」

入学式では、豊も、涼も、かなり注目を浴びた。
男子校のはずが、女子の制服を着た生徒が2人いるのだから。
だが、その日は、式のあと帰宅だったので、何事もなかった。

豊と涼とは、2学級ある特別進学クラスに一人ずつ別れた。
2つのクラスに同じ条件でという学校の考えだと思った。

2日目の初登校の日。
豊は、薄くメイクをしていった。
クラスでは、名簿順に席が決まっていた。
先生が来るまで、生徒は多少の緊張を持って、ほとんど話しをしていなかった。
しかし、豊は、みんなの視線が自分に集まっていることを感じていた。

やがて、担任の立原先生が着た。
若い爽やかそうな男の先生だった。
立原先生は、出席をとるとき、全員をさん付けで呼んだ。
学校の方針かも知れなかった。

そして、開口一番に、豊のことについて説明を始めた。
「えー、みなさんは、男子校である本校のこのクラスに、女子が一人いることを、
 不思議に思っていることでしょう。
 そして、その訳を真先に知りたいでしょうから、
 彼女河合豊さんについて説明をしておきます。」

それから、先生は、性同一性障害のことをとても上手に説明した。
豊は、先生の説明がとても満足のいくものであったので、うれしく思っていた。
最後に先生は言った。
「河合さんに、直接聞きたいことがあれば、質問してもいいですよ。
 河合さん、私のとなりに来ませんか。」
豊は、立って、先生の隣に行った。
ぱらぱらと手が上がった。

A「あの、いつごろから、自分は女の子だと思ってたの?」
豊「生まれたときから、女の子だと思ってました。」
B「じゃあ、いままで、男できたの大変だったじゃない。」
豊「うん。女なのに、男の子のことしなくちゃならなくて、辛かったです。
  女なのに男子トイレ入るのつらかったし、自分の体の男のもの見るの辛かった。」
豊は、じんわり涙を見せてしまった。
B「あ、悪い。つらいこと聞いちゃった。でも、分かった、河合さんの辛いこと。
  GIDって、大変なことなんだってわかった。」
C「質問じゃないけど、俺、先生の説明聞いて、すごいわかりました。
 俺、河合さん見て、普通に女の子だって思うし、男子クラスに一人でも女の子がいてくれて、正直う れしいです。」
D「俺、河合さんのそばでは、エロい話ししないようにします。」
みんなが、あははと笑った。

豊は、クラスの男子たちが、みんな温かいと思ってうれしかった。

1時間目の担任の先生の数学の授業が終わったとき、
大勢が、豊の回りに来た。
「河合さん。安心しろよ。嫌なことされたら、俺たちが守ってやるから。」
「おれ、『金八先生』見たから知ってる。だから、応援する。」
「俺、女の子がいて、うれしい。」
「俺も。」
みんなの言葉を聞いて、豊はうれしくて胸がいっぱいになった。
「河合さん」とさん付けで呼んでくれたことだけでも感激だった。
「みんな、ありがとう。あたし、うれしい。」
そう言って豊は涙を浮かべた。

そのうち、どかどかと足音がした。
体育系クラスの20人余りが豊を見に来た。

「入っていいか。」と声がして、
いかにも体育系と見える男子たちが来た。
豊を見て、
「ちゃんと説明聞いたぜ。いいなあ。女の子がいるなんてよ。」と言った。
「あ、まだ、あたし完全に女じゃないの。」と豊は言った。
「そんなん気にすんなよ。うらやましいぜ。特進(特別進学クラス)のやつら。」
「暇なとき、俺らのクラスにも遊びに来いよ。大歓迎だ。」
「俺は、野球部の佐々木ってんだ。覚えといてくれ。」
「俺は、陸上の山形だ。」

やがて連中は、クラスのみんなに追い出された。
「な、今みたいに、守ってやるからな。」とさっきの男子が言った。
「うん。」と豊は笑顔を返した。

なんだかうれしい。
自分がちやほやされている気がした。
女の子としての喜びを感じた。
こんなの中学校では、絶対なかった。
豊は、幸せだった。



2時間目が終わった20分休みに、
豊は、隣のクラスへ行って、涼を呼んだ。
二人で、女子トイレに入った。
「涼はどうだった?」と豊は聞いた。
「みんな、すごい分かってくれた。
 あたし、もてもてだった。
 夢見たいだったよ。」
涼は言った。

「あたしもそう。みんな優しかった。
 感激した。」
豊も言った。
「ところで、この女子トイレ、
 使うのあたし達二人だけじゃない?」と豊。
「そうね。考えてみれば。
 なんかあたしたちの占有って感じ。」
「うれしいね。」
二人で、また手を取り合って、喜んだ。


つづく(次は、「先輩Sさんに会いに行く」です。)

豊の西南高校③「校長室での面談」

合格発表があった2日後、西南高校の校長から呼び出しがあった。
午後3時。
呼び出しがあったのは、山本涼も同じで、
期日に、豊も涼も保護者同伴で校長室に入った。
豊も涼も、中学の制服を着ていた。
もちろん、豊はノーメイクだった。

校長室には、3人いて、校長、副校長、教務主任がそろっていた。
涼は、両親同伴で来ていた。
ソファーに座り、校長の話を聞いた。

「豊さん、涼さんのお二人は、中学校からの調査書で、
 ジェンダークリニックへ行き、性同一性障害(GID)との診断を受けて、
 治療中であるとありました。
 お二人の試験結果は優秀であり、学年の「特別進学コース」に在籍します。
 後の10クラスは、スポーツ特待生のクラスです。

 私たちは、入学の合不合は、あくまで試験の成績で決めますので、
 お二人がGIDであっても、成績が合格ラインを超えていれば、合格としました。
 GIDだからといって、不合格にするのは、人権上許されないことです。

 そこで、ご相談です。
 GIDの生徒の場合、学校は、その生徒を『女子』と見なします。
 つまり、女子の制服を着ていただき、
 トイレ、更衣室、体育の授業も女子として扱います。
 ここで、ご相談ですが、お二人を、他の生徒に対して、
 『女子』であると通してしまうか、
 それとも、GIDの治療中の生徒として、
 言わば、ありのままの状態をカムアウトしてしまうか、
 それを、お決め願いたいのです。」
校長は、ここで一息入れた。

涼の父が、発言した。
「私は、涼が女子として紹介されるには、未だ、無理があると考えています。
 かと言って、GIDとカムアウトすれば、
 他の生徒から変人扱いされて、いじめにも遭うかもしれないと、
 心配しております。先生方のお考えをお伺いしたいのですが。」

校長は言った。
「結論から申し上げれば、私は、カムアウトがよいと思っています。
 女子として紹介してしまうと、身体的には男子であることが知られた場合、
 生徒たちは、だまされたと思い、そこでよい感情をもたないことが考えられます。
 お二人とも、中学でいっしょだった生徒が入学しており、
『中学までは、男だった。』とうわさが流れ、いずれ、知られてしまうと思うのです。

 これは、お二人にとって、幸いなことなのですが、
 今の1年生に先人がいるのです。
 彼女は、男子生徒として初め通っていましたが、
 6月に、自分はGIDであると、医師の診断書を持ってきました。
 そして、女子の制服を着て学校に通いたい。
 そして、トイレや更衣室の便宜を図ってほしいとご両親からの要請もありました。

 学校として、これは初めてのことであり、
 職員間で議論を重ね、彼女の女子としての扱いを認めました。
 このとき、全職員が、GIDの知識を持つため、数度に渡る、学習会を開きました。
 また、全校生徒にも、GIDの何たるかを知らせ、彼女を理解するよう求めました。
 こうして、今の1年2年生は、GIDについて、全員理解しています。

 彼女は、今、平和に学校生活を営んでいます。
 ですから、豊さん、涼さんが入学されるに際しても、
 私たちは、新1年生全員に、説明し、理解させます。
 そして、お二人に対する嫌がらせなど起きないよう、職員全員で見て行きます。
 GIDの生徒を女子として扱うことには変わりません。
 そんなことで、私は、カムアウトがよいと考えています。」

校長の話を聞いて、一同結論が出たようなものだった。
豊は、涼を見た。
涼はうれしそうな表情をしていた。

涼のお父さんが言った。
「ここまでの理解と配慮をしてくださり、親として感激しております。
 ほんとにいい高校に来たと思っております。
 私は、カムアウトしてくださるようお願いいたします。
 どうかな?」と涼と妻を見た。
「ぼくも、みんなに自分を知ってほしいと思います。」
涼は言った。

「河合さんは、いかがですか。」と校長が言った。
豊の母も、同じことを言った。
「カムアウトしてやってください。その方が、よっぽど気持ちが楽だと思います。」
「ぼくも、同じです。よろしくお願いします。」
豊も言った。豊はうれしかった。

それから、校長は、うれしいことを言った。
「GIDの生徒は、自分をより女子に見えるようにする工夫は必要と考えます。
 そこで、華美でない限りメイクを認めています。
 これも、先人のSさんの努力によるのですけどね。」

豊と涼は、心で、『わあ~!』と喜んだ。

女子の制服は、特注されることになった。



制服が家に届いた。
スカートは赤と紺のチェック柄。
クリーム色の上着。胸にリボン。
上着のポケットに、高校のマークが刺繍されていた。

豊は、制服が気に入った。
うれしくてたまらなかった。
豊は早速着てみて、鏡を見た。
「お母さん、見て。どうお。」と豊は母に見せにいった。
「ステキねえ。女生徒の服でいけるなんて、夢見たいね。」と母。
「うん。中学の3年間は辛かったけど、高校の3年間は楽しそう。」
豊は、うっすらと涙を浮かべた。


つづく(次は、「温かなクラスメイト」です。)

豊の西南高校②「その子に会える」

アレンジしてもらった日曜日。
豊は、朝からうきうきドキドキしていた。
目のメイクをばっちり決め、リップにグロスを重ねた。
ストレートの髪の下の方にカールをかけ、
ふわりとなるようにした。
着ていくものをあれこれと考え、まるで恋人に会いに行くようだった。
結局、豊は、デニムのミニスカートを履き、
色違いのTシャツを2枚重ね、袖なしのニットの長いカーデガンを着た。
『可愛いかな?』と何度も鏡を見た。
皮のバッグを肩からかけ、女物のスニーカーを履いた。

「おかあさん。どう?」
と店にいた母に聞いた。
「今風でいいじゃない。可愛いわよ。」
と母は言ってくれた。

駅前広場の大きな木の下。
午前10時。
それが、場所と時間だった。

豊は15分前に行って待っていた。
人通りがけっこう多い。
わかるかなあと思った。
そのうち、ふと、自分は女の格好で来たが、
その子も女の格好で来るのだろうかと思った。
家で、女装ができないかも知れないし…。

豊は、男の子も女の子も探した。
時刻が10時になろうとしていた。
見ると、ある女の子が、自分の方に真っ直ぐ歩いてくる。
黄色いワンピースを着て、白いカーデガン。
髪は、前髪があり、頬くらいまでの髪を、カールで膨らませていた。
小さなバッグを肩から斜めにかけ、
エナメルの白い靴を履いている。
背は、豊より少し低い。
『可愛い。あの子ならいいな。』
豊はそう思って、その子を見つめていた。
その子は、豊を見て、はっきりにっこりとした。
豊は胸がときめいた。
その子がそばに来た。
「あの、三中の人?」とその子が聞く。可愛い声だ。
「うん。四中の人ね。」豊が言うと、
その子は、目を輝かせて、
「うん、そう。あたし、山本涼。」と言った。
「あたしは、河合豊。」
「わあ、豊は、まるで女の子。すごい、絶対女の子だよ。」
と涼は、満面の笑みを浮かべて言った。
「涼だって、超可愛い、あたし、興奮してる。」
豊は言った。
そして、二人で手を取り合って喜んだ。



二人で、座椅子のあるコンビニに入った。
狭い場所を、コーヒーとパンを食べながら、二人で占領した。
二人は、いっぺんで打ち解けて、
ガールズ・トークに花を咲かせた。
キャーキャー言ったり、笑ったり、
それは、誰が見ても二人のふつうの女の子だった。

考えてみると、豊は、こんなに女同士として話をしたことがなかった。
学校の女子からは、軽蔑され、気持ち悪がられていて、話しなんかしたことがない。
同じ年の同じ境遇の子と、女言葉で、心の底から話したいことを話したことがなかった。

涼と話しながら、豊は感激して、ふと涙を浮かべ、泣き出した。
「豊、どうしたの?あたし、なんか悪いこと言っちゃったかな。」
涼が言った。
豊は首を横に振った。
「ちがうの。うれしいの。こんな風に女同士で話せたの初めてだから。」
「それは、あたしも同じ。うれしくて涙が出る。豊に会えて、あたし、うれしい。」
涼も涙を流し、ハンカチで目を覆った。

二人は、西南高校に、見事合格した。


つづく(つぎは、「校長室での面談」です。)

豊の西南高校①「先生のオフレコ」

豊(ゆたか)は、中学を卒業し、
高校への入学を待つ日々を送っていた。
豊は、背は163cm、脚が長く、のっぺりと特徴のない顔立ちだった。
家は母と息子一人の母子家庭だった。
母は、小さな食堂をやっていて、味がよくて安いので学生たちで繁盛していた。

豊は朝起きると、顔を荒い、自分の部屋で化粧をする。
この時間が一番好きなときだ。
豊ののっぺりとした顔は、メイクによって別人になる。
誰が見ても、華やかな可愛い女の子になる。
豊は、それがうれしい。
髪は、肩まで伸ばし、前髪は目が隠れるくらいに伸ばし、真ん中から分けている。
それから、豊はパジャマを脱いで、女の子の下着をつけて、
女の子の服を着る。
豊の脚は、太ももが太く、先に細い。ウエストも細い。
言わば、お尻が大きくウエストが細いという希にみる女の子体形をしていた。
デニムのミニスカートなど履くと、まるで女の子の脚に見える。
豊は、上にTシャツを着るだけで、まず、誰が見ても女の子に見えた。

食堂は朝忙しいので、豊はエプロンをして、
女の姿で、店を手伝う。
厨房は、全部母がやり、お店の方は、豊がやった。
豊は注文を聞き、料理を運ぶ。
豊の声は女性的だったので、客のほとんどは、豊を女の子と思っていたにちがいない。
豊は、親孝行の働き者だった。

豊は、女の子になりたい男子で、母もそれを受け入れていた。
1年前から、ジェンダークリニックに通い、ホルモン治療を受けている。
今、胸がほんの少し、大きくなっていて、
髪に艶が出て、肌のきめが細かくなってきている。



豊は、中学時代を思い出したくもなかった。
不思議と男子にはいじめられなかった。
だが、女子のいじめがきつかった。

そこで、高校は、絶対女子のいない男子校に行こうと決めていた。
2学期に3社面談があった。
その1週間前に、豊は担任の柴田先生に呼ばれた。
柴田先生は、体育会系バリバリの男の先生だった。

先生は、豊を面談室に連れていった。
「なあ、豊、これはオフレコだぞ。」と言った。
「はい。」
「豊は女の子になりたいんだよな。」
「はい、そうです。」
「かなり、本気だな。」
「はい。男では生きていけません。」
「俺な、お前の進学にけっこう悩んだんだ。
 西南高校って知ってるか。」
「知ってます。スポーツの強い、マンモス男子校です。」
「俺は、そこを勧める。これはオフレコだぞ。いいか。」
と先生は、また念を押した。
「そこの1年生にな、お前と似た先輩がいる。
 その先輩は、もうニューハーフ・クラブで夜働いている。
 その先輩を頼って行けば、お前の力になってくれると思うんだ。

 もう、一つ。
 この市の、第四中学に、豊と同じ女の子になりたい生徒がいる。
 その担任が俺のスポーツ仲間でな、
 豊が西南高校に行くなら、その子も、西南に行くよう説得すると言ってるんだ。
 何なら、願書出す前に、豊とその生徒を会わせてやってもいい。
 気が合わないということもあるからな。

 男子のマンモス・スポーツ高では、いじめられると思うかもしれないが、
 それは、逆だ。みんな部活で精一杯で、誰かをいじめるなんて余裕はないんだ。
 いじめでもしようもんなら、部活の部長に言えば、一発で部活首だからな。
 どうだ、豊ともう一人と、先輩の3人と互いに仲間がいれば、
 どれだけ、心強いか。
 それに、部活に入らないものは、長髪OKだ。これ、完璧だろう。

 こんなことは、お前のお袋さんには言えないからな。
 三者面談では、あくまで、豊の希望と、学力での話しをする。
 豊は、女子の嫌がらせで苦労したから、男子高に行きたい、くらいは言ってもいい。
 西南はむずかしいが、豊なら楽勝で入れる。どうだ。」

豊は喜びいっぱいで答えた。
「先生。ありがとうございます。ぼく、うれしいです。
 ぼくが、いちばん心配していることだったんです。
 仲間がいる学校があるなんて、夢見たいです。」

「四中のその生徒に会ってみるか?」
「はい。会いたいです。願書の前に会っておきたいです。」
豊はそう言った。

そして、その生徒と会えることになった。
名前は、個人情報ということで、教えてもらえなかったが、
先生は、その生徒と会えるよう、日時と場所をアレンジしてくれた。


つづく(次は、「その子との初対面」です。)

啓一のSM・女装体験記⑤「美雪のカムアウト」最終回

夜になった。
二人で鍋を作った。
小テーブルで、それをつつきながら話した。

「美雪。美雪は、これから、男の子として生きていける?」啓一は聞いた。
「小学校からずっと、男の服来た女の子だった。
 大学は、女の服着た女の子になりたい。」そう美雪は言った。
「ぼくも、美雪はその方がいいと思う。美雪は、女の子の服着ている方がずっと自然だもの。
 少しでも、男の子の心があったら、男でもいいと思う。でも、美雪は100%女の子だもの。」
「実現しないかな?」美雪はぽつんと言った。
「お家の人は?」
「あたし一人息子だから、父の反対がすごいと思う。
 髪の毛をここまで長くするのも大変だった。」
「自分で、やっていくのは、お金がかかるしね。」と啓一。
「お小遣い、月1万5千円だもの。」美雪。

「SM企画のママに相談してみたらどうかな。
 ママ、ぼくにね、『慣れたら、ここで働かせてあげる。』って言ったの。」啓一
「あたしも言われた。女の女王様をさせて上げるって。
 それに、ママは、もと男性だし。」と美雪。
「え?ほんと?知らなかった。」
「そうなの。ママは、あたしくらい女の子だと、ふだん困らないかって聞くの。
 はいって答えた。そのとき、教えてくれた。困ったら、いらっしゃいって。」と美雪。
「そうなんだ…。」
「ねえ、エリは法学部でしょ。ママのやっていることは売春?」と美雪が聞く。
「『性交』がなければ、売春じゃないはず。男娼は売春になる。17歳以下の子だったら、性交がなくても、児童ポルノ法に引っかかっちゃう。」啓一は言った。
「じゃあ、ママの所でアルバイトやっても、違法じゃないんだ。」と美雪。
「ぼくは、そう思う。」と啓一は言った。



美雪は言った。
「あたし、今日女の格好で家に帰ってみる。
 家族に、もう男で生きられないこと話す。
 そこで、すごく怒られてだめだと言われたら、家出して、エリの所へ来てもいい?
 そうなったら、SM企画のママに頼んでアルバイトさせてもらう。」
「うん。わかった。ぼくは、美雪ほど女の子じゃないから、男でやっていけるから。」

美雪は、決心を固めて、ワンピースの姿のまま、啓一のマンションを去った。
時間は、夜の8時だった。

美雪が、家につくのは、8時45分ごろだと思った。
啓一は、その時刻まで、気が気ではなかった。
神様にお祈りをした。

9時になっても、電話はかからなかった。
だめでも、10時までには、美雪がここに戻ってくるはずだった。

「美雪、がんばれ!」と心で声援を送った。

9時を過ぎた。
9時半になったとき、部屋のチャイムがなった。
鍵を開けると、美雪が立っていた。
目に涙を浮かべていた。

「家出になっちゃったの?」啓一は聞いた。
美雪は、入ってくるなり、啓一の首に抱き付いた。
「いいって。母も、父も、認めてくれた。
 あたし、女で生きられることになった。」
美雪の声は、泣き声になっていた。
「わあ、すごい。おめでとう、美雪。」
啓一は美雪を抱きしめた。

テーブルに向かい合って、ゆっくり話しを聞いた。
「母は、あたしが小学校のとき、担任の先生から、私が、性同一性障害じゃないかって言われたの。
 その日から、母は、ずっと悩んでいたの。
 中学、高校で男らしくなるかもしれないと期待していたらしいけど、
 あたしは、そうはならなかった。
 男の髪と、男の服で学校へ行かすのがずっと不憫でならなかったって。」
「お父さんは?」と啓一は聞いた。
「母が、2年ほど前から、ずっと説得してくれてたの。
 一人息子への感情的な思いが大きくあったみたいだけど、母ががんばってくれたの。
 ジェンダークリニックで、性同一性障害の診断が下ったら、
 女として生きることを許すって、そこまで言ってくれた。」
美雪は話しながら泣いていた。
「よかった。ぼく、うれしいよ。ほんとによかった。」
啓一は目に涙を浮かべた。



その後、美雪は、しょっちゅう、啓一のマンションに遊びに来た。
少しでも、乳房が大きくなるたびに見せに来た。

ある日、啓一は美雪に言った。
「ぼくは、美雪に恋してるけど、大切な友達だとも思ってるの。
 だから、美雪が、他に誰か好きな男の子ができたら、
 ぼくに、隠さないで、相談してくれる。
 美雪、絶対悩むと思うから。
 そして、ぼくは、嫉妬に狂ったりしないから。
 ぼくは、美雪と同士だと思ってるの。
 いっしょに悩んで、美雪のためなら、なんでもしてあげたい。」

「ありがとう。あたし、エリに出会えたことが、最大の幸運。
 エリがいると思うと、あたし、勇気が出る。
 でも、これからも、セックスフレンドになってね。」と美雪が言った。
「それなら、毎日でもいいよ。」
二人して笑った。


<おわり>(次回は、未定です。)

啓一のSM・女装体験記④「結ばれる二人」

啓一と美雪は、近くの洋装店に行った。
二人で女言葉を使いながら。

「エリ、ちょっと来て。このブラ可愛い。」
「どれ、やん、超可愛い。」
「エリにいいんじゃない?」
「美雪の方が似合うわよ。買ったら?」

こんな風に話しながら。
啓一は、自分で不思議なくらい自然に女言葉が出てきた。
美雪と話しているからだと思った。
そして、自分の女言葉に、自分で興奮してしまっていた。
心の中は、すっかり女の子の気分だった。

靴とバッグも買った。

カゴにいっぱいの買い物。
レジにいた中年の女性が、
「まあ、お二人ともたくさん。中学生?」
と聞いた。
「いえ、高1です。」と美雪が言った。
「じゃあ、高校生になったお祝いね。」とレジの人が言った。
「ええ、そうです。」と啓一も話して見た。

それから、二人は百均に行って、化粧品や、クリーム類。
そして、カミソリや、小物を買った。
そして、ファッション誌も一冊買った。

啓一の部屋に帰ってきた二人は、うきうきとしていた。
「ねえ、真先に下着を着てみよう。」と美雪が言った。
「そうね。早く女になりたいわ。」啓一は、ずっと女言葉を使うことにした。

啓一は、花柄のショーツを履いた。
すると、美雪が、
「ママに教わったの。こうすると女の子の股間に見える。」
美雪は、啓一のボールを体内にしまって、
棒の方は、股間の後ろに回した。
「わあ、ほんと、女の子みたい。」啓一は言った。
ブラを着けるとき、両手を背中に回す動作が、すごくセクシーだと思った。

啓一は、花柄で統一した下着。
美雪は、下着の基本、白で統一した。
二人ともガードルを履いて、股間をさらに女の子のようにした。
スリップを被って、腰の下まで下ろす。
スリップを被ると一気に女の体に見える。
胸に、買ったストッキングを入れた。

二人で、姿見(啓一が真先に買ったもの)を見た。
「美雪、耳を出してみたら?」
「こうお。」
「ほら、すごく女の子みたい。」と啓一。
「ほんとだ。」と美雪。
「エリは、前髪があって、髪が長いから、そのまま女の子でいけるわ。」と美雪が言った。
「そうお、今度美容院で女の子風にカットしてもらいたい。」と啓一。

「エリ?あたしすごく興奮してきちゃった。」と美雪が言う。
「あたしも。美雪を抱きしめたい。」と啓一。
「カーテン締めて、ベッドに乗らない。」と美雪が言う。
「うん、同じこと、思ってた。」啓一は胸がどきどきしていた。



ガードルを脱いで、二人は、ベッドの中に入った。
啓一は、目の前にこんな可愛い子がいることが信じられなかった。
「あたし、初めて。美雪は?」
「あたしも初めて。男同士何していいか分からない。」と美雪。
「まず、抱き合おう。」と啓一がいった。
「うん。」
二人は抱きあった。
「美雪、体、柔らかいね。多分、女の子ってこうなんだね。」と啓一。
「エリの体もやわらかい。女の子ってこうだと思う。」美雪。

「キスしていい?。」啓一。
「うん。キスして。」美雪。
二人は、おぼつかないキスをした。
「ああ、感激。美雪にキスしてる。」
「あたしも感激。エリにキスしてる。」
「もう一回しよ。」
「うん。」
キスをしながら、啓一は舌を美雪の中に少し入れた。
美雪にそれを吸われた。啓一の下が深く入った。
美雪はその舌を舐める。今度は美雪の舌が入ってきた。
啓一は、その舌を吸った。
二人は舌を吸ったり、絡めたり、深いキスを覚えた。

啓一は完全に興奮していた。
美雪も、息を弾ませている。
「美雪。」
そう言って啓一は、美雪の体中にキスをした。
美雪の腕を上に上げた。すると、美雪の脇の下は、きれいに処理されていた。
「あたし、綺麗な脇の下に感じる。」
啓一は、そう言って、美雪の脇の舌を舐め始めた。
「ああ、あたし感じる。丘されてる感じがする。」と美雪が言った。
「ほんと?美雪は、脇の下が感じるの?」
「うん、すごく感じる。ああ、たまらない。」

啓一は、美雪の脇の舌をたっぷり舐めたあと、
美雪の髪に指を入れて、何度も美雪の髪を梳いた。
そして、額や頬や耳や、首筋に何度もキスをした。
「ああ、エリ、あたし、気持ちいい。たまらない。
 エリのことお姉様って呼んでいい。」美雪は言う。
「いいわよ。いくらでも呼んで。」
「ああ、お姉様。ステキ。」

啓一は、その後、本能に任せて、行動した。
自分でも、夢中で、何をしているのか分からなかった。
美雪のスリップの紐をはずして、美雪の乳房を吸った。
小さな乳首を指で刺激した。
「ああ、お姉様。そこ感じる。ああ、どうにかなってしまいそう。」美雪は叫んだ。

啓一は、美雪の下半身にいって、もものところを撫でた。
美雪が声をあげた。
啓一は、美雪のショーツを取った。
女の子にはないものが、そこにはあった。
美雪のような可愛い子に、それがあることに、啓一は燃えた。
啓一はそれにキスをして、くわえた。
「あああ、お姉様。あたし、そこ恥かしいけど、うれしい。」と美雪は言った。

啓一は、頭を上下した。
その度に、美雪が声をあげる。
美雪の息が荒くなり、体を揺らし始めた。
「ああん、あああん…。」と声をあげている。
可愛い美雪のもだえた顔を想像しながた、啓一は、運動を続けた。
すると、突然に、美雪は、「ああ、ああああ…。」と押し殺したような叫びをあげ、
啓一の口の中に、熱いものを噴射した。
啓一はそれからも、ゆっくりと美雪のものをぬぐい、口をはずして、美雪のものを飲み込んだ。

美雪の横に行くと、美雪は、抱き付いてきた。
「ああ、お姉様、ありがとう。あたし、イっちゃった。すごく、うれしい。」美雪は言った。
啓一は、美雪を抱きしめた。
「美雪が可愛くてたまらない。この気持ちどうしたらいいんだろう。」
「あたしだって、お姉様が大好き。好きで好きで、たまらない。」
二人は強く抱きあった。

しばらくして、美雪は言った。
「お姉様は、まだでしょう?よかったら、あたしの後ろに入れて。
 今日、ママの所で、浣腸2回されて、綺麗だし、クリームも買ったでしょう?」
「美雪、いいの?あたし、あれ、するのすごく男っぽくてはずかしいけど、していい?」
「うん。使って。」

コールドクリームを買ってあったので、それを美雪の中に塗って、
啓一は、美雪と横になって、そっと美雪の中に入れた。
美雪のお尻を持ち上げるのは、恥かしかった。
二人は、重なった。
そして、啓一は、体勢を変えて、美雪の背中の上に乗った。
そして、体を上下した。
「あたし、女の子知らないけど、これ美雪が女の子なのと何も変わらない。」啓一は言った。
「あたしは、丘されているみたいで、すごく興奮する。女の子の気分になる。あああ。」

啓一が突くたびに、美雪は声をあげた。
啓一は、途中から夢中になって、美雪を突いた。
美雪はベッドのシーツを握りしめて、快感を訴えた。
啓一は、長持ちがしなかった。美雪と一体となっている感激で、
すぐにもイってしまいそうだった。
「美雪、あたし、いっちゃう。ああ、もうだめ。ああああ。」
啓一は果てた。
ぐったりして、そのまま、美雪を抱きしめた。

啓一は思っていた。
『こんなふうにセッ・クスができるなら、美雪は女の子と何も変わらない。
 乳・房がないことくらいしか、違わない。』
啓一は、体を離し、ティッシュで拭って、美雪の隣に行った。
「美雪、痛くなかった?」と聞いた。
「反対。あたし、これ好きみたい。すごく女の子になった気がした。」
「うん。丘されてるって気がするよね。」
「今度、いつか、美雪があたしに入れてみて。」
「あたしは、出来ない。あのピストンの動作、絶対恥かしい。」
「わかる、わかる。あの動き、いかにも『男』だもんね。
 美雪は、あたしより、うんと、うんと、女の子なんだね。」


つづく(次は、「美雪とエリのその後」最終回。)

啓一のSM・女装体験記③「美少女と友達になる」

今、分娩台の上か。あの子も浣腸されるんだな。
きっと、可愛い子が、股を広げて、浣腸される。
啓一は自分がされるより興奮してしまった。

やがて、プレイは終わった。
あの子は、着替えてドアから去っていく。
今日のプレイをキャンセルして、後を追いかけたかった。
でも、啓一は、もうセーラー服を着てしまっている。

そう思っていたとき、ぱっとカーテンが開いた。
そこに、見るも可愛いセーラー服の女の子が立っていた。
その子は、はっと、目を見開いて、
「あ、ごめんなさい。トイレ、ここかと思った。」
そう言った。
「あっちですよ。」と啓一は行った。
そのとき、その子はセーラー服の啓一を見た。
一瞬見つめあった気がした。

啓一は、見た。
可愛い。声の可愛らしさを裏切らない美少女だった。
長い髪に、背は小柄。しかし、細いウエスト、長い足が印象的で、
顔立ちは、今流行りの女の子のように可愛かった。



啓一の番が来たが、啓一はさっきの女装の子のことが気にかかり、
プレイに集中できなかった。
「どうしたの、エリ。今日は気が乗ってないわ。」とママが気づいた。
「実は、さっきの可愛い子の声聞いていたら、興奮しちゃって、
 なんだか、気が済んじゃったんです。」
「あの子は、『女の子』よね。長年やってるあたしも、びっくりしたわ。
 エリだって、相当可愛いのよ。でも、あの子は、奇跡ね。」
とママは言った。
ママはさらに、
「エリ。無駄遣いすることないわ。
 待たせたあたしが悪いんだし、今日は止めた方がいいわ。」
「衣装着ちゃったのに、いいんですか。」
「いいわよ。またいらっしゃい。」ママは、言ってくれた。

啓一は、急いであの子を追いかけたいと思ったが、
とても間に合うとは思えなかった。
ああ、会いたかった。そして、お話をしたかった…。
そればかり考えて、坂道を下っていた。

そのとき、声がした。
「あの、ちょっと。」と声がした。
声の方を見て、はっと啓一は驚いた。
男の姿をしているが、明らかにさっきの子だ。
髪は、頬の辺りまである。
「君は…。」
「ごめんなさい。あなたのこと待ち伏せてたの。」
「どうして。」
「トイレと間違えてカーテン空けたでしょう。
 そしたら、あなたがいて、一目で、友達になりたいって思っちゃった。
 あなたのプレイが終わるまで、1時間ここで待つつもりだったけど、
 すぐに来てくれて、うれしかった。」
「友達になりたかったのは、ぼくのほうだよ。
 あそこで、君をのがしてしまって、もう永遠に会えないと思って、悲しかったの。」
「ほんと、うれしい。あなた、すごく可愛かったから。」
「可愛いのは、君じゃないか。奇跡的に可愛いよ。」
啓一の心は躍った。

啓一の女名前は、エリ。
その子の女名前は、美雪。
啓一は、美雪が中学生だと思ったくらいだが、啓一と同じ、大学1年生だった。
美雪も啓一のことを、中学生だと思ったと言った。

二人は意気投合し、喫茶店でおしゃべりに花が咲いた。
美雪は、自分のことを「あたし」と言い、始終女言葉だった。
そして、仕草もまるで女の子だった。
啓一は、男同士で話している気がまるでしなかった。
目の前の美雪がいつのまにか、完全に女の子である気がしていた。

美雪は、家族と同居だった。
そこで、啓一は、美雪を自分のマンションに案内した。

ベッドの横の小テーブルに美雪を座らせ、
啓一は、コーヒーを入れた。

「美雪は、男の格好していても、女の子に見えるよ。
 堂々と女物買えるんじゃない?」啓一は言った。
「うーん。お尻が小さいのと、ブラがないと男ってばれるわ。」と美雪。
「ワンピース着てればお尻はOKだよ。問題はブラだね。」
「思いきって買っちゃおうかな。」と美雪
「下着売り場は、入るだけでは恥ずかしいからね。」と啓一。
「でも、エリといっしょなら、勇気が出る。」と美雪は言った。

「ね。」と美雪が言った。
「エリもあたしも、声ならパスしそうじゃない?
 だから、二人で話しながら買い物すれば、女の子に見てもらえるかも知れない。」
「そうだね。話をしていれば、女の子同士に思われるね。
 ぼくは、女言葉を使う。」と啓一。
「そうよ、それでいこう。」と美雪。
「あたし、自信がわいてきたわ。」と啓一は女言葉で言った。


つづく(次回は、「買い物そしてセッ・クス」です。)

啓一のSM・女装体験記②「ママとのプレイ」

ママは、啓一を鏡のそばに寄せた。
そして、急に啓一を強く抱きしめてきた。
(ママの、乳房を感じた。)
「エリ、あなた、男の匂いがするわ。
 あたしの知らないところで、男と寝たわね。」
ストーリーの始まりだった。
(ここは、思いきって演技を楽しもう。)
「しないわ。うそよ。お姉様以外、だれともしないわ。」
「嘘、おっしゃい。あたしの鼻はするどいのよ。
 ああ、けがわらしい男の匂い、だれとやったの。」
「ああん、苦しい。一人だけ、それもキスだけなの。」
「白状したわね。キスだけじゃないでしょ。
 エリのいやらしい胸を触らせたわね。」
「胸までよ、それ以上は、さわらせないわ。」
(自分の女言葉に、興奮が高まる。)
「もっと下まで、触らせたわね。どこまでやったの。」
「触らせただけ。入れさせは、しないわ。」
「触らせて、入れさせない子がいますか。最後までやったのね。」
「ほんと、それだけは、ほんと、入れさせてなんかいないの。」

「じゃあ、調べてみるわ。スカートを脱いで、こっちにきなさい。」
ママはそう命じて、啓一のショーツをとり、啓一を分娩台の上に寝かせた。
(これ、なんだろう?少し怖い。)
そして、分娩台の手づかみに啓一の両手を取りつけ、
啓一の脚を、開いて、脚乗せに脚をかけた。
啓一の下半身は、露になった。

そこで、啓一は、浣腸液の入ったブドウトウ2本を見せられた。
それが、お尻の穴に注入される。
(これが浣腸なんだ。なんか、気持ちよくて興奮する。)
その後、便意が来て、うんうん苦しんだ。
10分ほど我慢させられて、手足の縛りを解放された。
トイレで、信じられないほどの排泄物を出した。

プレイ・ルームで、ママは、ペ・ニ・ス・バンドをつけて待っていた。
「四つん這いになって、お尻を出しなさい。」ママは言う。
啓一は、綺麗になったお尻の穴に、クリームをたっぷり入れられた。
そして、ママは、啓一のお尻の穴に、ペ・ニ・スを差し入れた。
「さあ、いやらしい男の物は出たから、ゆっくりお仕置きをしてあげるわ。」
啓一には、初めての経験だった。
あああ、入ってくる。すごい。
ママが、ピス・トン運動をする。

『ああ、丘されている気持ちがする。
 女の子にされて、丘されてる。
 悪くない。ああ、興奮する。』
その様子が全部鏡に映っている。

「ああ、いや、いや、いや、お姉様許して。」
自然にそんな言葉が出た。

「まだよ。まだまだ、許さないわ。」
ママはそういうと、啓一に入れたまま、啓一を仰向けにした。
そして、啓一の肢をMに開いた。
啓一の、男性自身は、はち切れそうになっている。

ママは、バイブで啓一前を攻めて来た。
興奮の絶頂にいた啓一は、一たまりもなかった。
「ああん、お姉様、あたし、イっちゃう、イっちゃう…。」
啓一は叫んだ。
ママが、啓一の男の物にティッシュを巻いた。
「あああ…。」と叫んで、啓一は果てた。

その後、啓一は、ママに抱かれ、ママに赤ちゃんをあやすように、よしよしをしてもらった。
おっぱいも、少し吸わせてもらった。
女の人に抱いてもらったのも、初めてだった。

啓一は、2万円分、十分に満足した。
ママは、プロだと思った。
他は知らないけれど、
一番初めに、いい所へ来たと、自分の幸運を思った。

「今度は、1万5千円で、予約すれば、もっとたっぷり時間かけてできるからね。」
ママはそう言った。



啓一は、ママとのあの興奮のひとときが忘れらせず、
土曜日の2時にもう一度行った。

部屋に入るとママがいて、
「ごめんなさい。飛び込みが入ったの。エリさん、女装一人でできるでしょ。
 悪いけど、メイクと女装すませて、そのカーテンの裏に椅子があるから、
 座って待っていてくださる。」という。
「かまいません。」
と啓一は、行って、セーラー服の女装を済ませ、ふんわりしたロングのカツラを被り、カーテンの裏で待っていた。
そこは、プレイルームの声が丸き聞こえであった。

「いやー、お姉様、許して、浮気なんかしないわー。」
その声を聞いて啓一はドキッとした。
女の子がいるのかと思った。
でも、ここは、女子お断りだ。
自分も女声だか、聞こえてくるのは、女の子の声そのものだ。
声を聞いているだけで、興奮して来る。
「ああん、いや、それだけは、やめて、浣腸は怖いわ。」
声からすると、可愛い女の子を連想する。
ああ、ちらっとカーテンを開けて、その子を見たい。


つづく(「次は、美少女と友達になる」です。)

啓一のSM・女装体験記①「SM企画へ行く」

啓一はやっと大学生になった。
東京でワン・ルームマンションの一人暮らしだ。
啓一は、この日をどれだけ待っただろうか。

啓一には、女装の趣味があった。
今までは家族といっしょで、個室もなく、
こっそり女装をすることができなかった。

啓一は女装といっても、何をどうすればいいかわからなかった。
そこで、どこかの個人がやっているプレイ・ルームに行ってみようと思った。

ある日、「外内タイムズ」という新聞が駅の構内に落ちていて、
啓一は、偶然それを拾って中を見た。
すると、3ページ目から、ずらりとプレイ・ルームの広告が出ている。
多くは、SMに関するところであるようだった。
こんなプレイの名があった。
「聖水」「黄金」「ナース」「浣腸」「女装」「レイプ」「緊縛」「バイブ」「フェチ」「奴隷」などなど。
啓一に分かるものもあれば、意味不明なものもあった。
「黄金」って何だ?
啓一は、SMにも興味があったので、それらの言葉が、自分を刺激した。
例えば、女の子の格好で縛られて、お姉様からいたぶられる…なんて、最高だった。

啓一は、新聞を大事にもって、毎日それを眺めていた。
一度行ってみたいけど、勇気がわかない。でも、行ってみたい。
迷ったあげく、行こうと決意を固めた。

啓一は、なんとなく、ここがいいだろうと思うところを1つに絞っていた。
思いきって電話をかけてみた。
「もしもし。」
「はい、SM企画です。」
声の主は、アルトでセクシーな女性の声だった。
女の人がやっているのかと、啓一は何か安心した。
「あの、システムについて教えてください。」そう言った。すると、
「ちょっと、あなた、女の子?女の子はだめなのよ。」と言う。
啓一は、中学から変声期がなかったとも言える、女声の持ち主だった。
このためにずいぶんからかわれてきた。
「いえ、男です。」
「そうなの、可愛いお声ね。じゃ、いいわ。」
そう言われた。

1回1時間2万円。2回目から1万5千円。予約制。
啓一は、女装がしたいのだと言った。
向こうはOKし、マンションの場所と部屋番号を教えてくれた。
啓一は、不安半分期待半分で、ママのところを訪ねた。
どんな女の人だろう。美人だといいなと思った。

やっとマンションに付き、胸をどきどきさせチャイムを鳴らした。
どうぞと言われて、中に入った。
目の前にいたのは、ナースの格好をした、背の高い女の人。
美人だ。それに抜群のスタイル。うれしい。
女王様も似合うだろうなと思った。
啓一の心は躍った。

入ってすぐの部屋がプレイルームらしく、
ふかふかのジュータンが敷かれてある。
向こうのへやに、産婦人科の設備があった。
出産用の分娩台だろうか。
「今、ナースプレイを終えたところなの。」ママは言った。

ママは、どんなプレイにするか、ストーリーを決めようという。
「まず、女装したいのね。」
「はい。」
「どんな格好がいいの。」
「セーラー服ありますか。」
「あるわよ。」
(ああ、ドキドキ。)
「それから、先はわかりません。初めてだから。」
「じゃあ、あたしとあなたはレズビアンで、あなたが男の子に浮気をして、
 あたしが、それをあばいて、お仕置きする。これでどうかしら?」
とママは言った。
「はい。それでいいです。」啓一の胸は高鳴った。

ママに、ドレスルームに案内された。
4畳くらいのその部屋は、楽屋裏のように、ドレスが並んでいる。
部屋の明かりとドレッサーの明かりをつけると、まぶしいくらいの光量だ。
ママが次々出してくれる下着を受け取り、啓一の胸は震えた。
ショーツ、ブラ、スリップ。
ああ、思い切り女装ができる。身震いしそう。

真っ裸になって、下着を着けた。
ソックスを履いて、いよいよセーラー服。
上着を苦労して着た。
セーラー服を着た啓一は、もうそれで、女の子に見えた。
もともと恥ずかしいくらいの女顔だった。
髪はこの日のために、高校の3年間延ばし、
肩のあたりまで、伸びていた。
「自分の髪じゃつまらないでしょう。」ママはそう言って、
前髪のある、背中までのロングのカツラをかぶせてくれた。
ロングの下の方は、ふんわりカールがあり、ちょっとお姫様のようだ。
ああ、うれしい。

ママが啓一にメイクを施した。
若い啓一には厚化粧をしなかった。
薄くファンデーションを塗り、パフのあと、少し、睫にカールして、マスカラを塗り、目をパッチリとさせて、
チークとリップを引いた。
リップで、一気に女の子度が増した。
啓一は、うれしくてたまらまかった。

「わあ、感激。女の子みたい。」メイクが終わったとき、啓一は目を輝かせて言った。
「あなた、素質がいいわ。慣れたら、ここで働かせてあげる。」
そう、ママは冗談交じりに言う。

ママもセーラー服に着替え、二人でプレイルームに移った。
こちらの部屋は、赤の光が入って暗い。
その代わり、壁の下半分が全部鏡張りで、天井にも鏡がある。
これは、うれしいサービスだなと思った。

「さあ、あなたの名前を決めて。」とママ。
「じゃあ、エリにします。」
「あたしのこと、お姉様って呼ぶの、いいこと?」
「はい。」
啓一は、うれしさにぞくぞくとした。


つづく(次は、「ママとのプレイ」です。)

五郎の女装への思い④「五郎家に帰る」最終回

留美は、五郎のものを飲み込んだ。
そして、また五郎を抱きしめた。
「ユカが可愛いから、ユカのもの飲み込んじゃったよ。」留美が言った。
「あたしも、お姉様のもの、同じことさせて。」五郎は言った。
「あたし、あそこ恥ずかしいの。女なのに、あんなものがあって。」
「ううん。女の人にあれがあると、あたしは感激しちゃう。だから、いい?」
「うん。いいの?」
「させて。」
五郎はそう言って、留美のものを口にくわえた。
さっき触ったときより、大きく感じられた。
五郎は、そっとそっと頭を動かしていった。
留美がしだいに、体をゆらし、吐息をもらしはじめた。
それが、だんだん荒い息になっていった。
「ああ、ユカ、感じる、すごくステキ。」留美は言った。
五郎は留美のものが、口の中で大きくなるのが、うれしいと思った。
留美は、声をもらし、ベッドのシーツをにぎっていた。
「あああ、ユカ、あたし、変な気持ちになってきた。
 ユカ、あたし、いけるかもしれない、
 あああ、ユカ、いい?いくわ、あたし、イっちゃう…。」
そう言ったとき、留美は、激しく首を振り、背を反らせた。
「あああ…。」と留美は小さく叫んだ。
五郎は、口の中に何かが噴出すのを感じた。
五郎は、上体を上げて、瑠奈のものを飲み込んだ。
そして、留美のあそこを、もう一度丁寧に舐めた。

留美と五郎は、再び並んだ。
「ユカ。あたし、恥ずかしいけど、イっちゃった。
 めったにイけないの。1ヶ月に1回くらい。
 可愛いユカがやってくれてると思うと感激しちゃって…。」
「そうなの?じゃあ、よかった。あたし、うれしい。」
五郎はそう言って、留美に抱きついた。
留美は、五郎を抱きしめた。



五郎は、留美にコルセットだけを返して、
女装のままの格好で家に帰ることにした。
カツラは、留美がプレゼントしてくれた。
今はほとんど使わないからと言って。

留美は、五郎の家の近くまで、車で送ってくれた。
「じゃあ、ユカ、グッド・ラック!」
留美はそう言って、親指を出してにっこりした。
「うん。また来週。今度は自転車で行くね。」
五郎は言った。
留美の車は行ってしまった。

さて、いよいよ家だ。
五郎は気を引き締めた。



五郎の家では、4人の兄が、山のような洗濯物の回りで、悪戦苦闘していた。
「これお前んだろう。」
「ちがうよ、これが俺のだ。」
「これは、誰んだ。」
「あああ、こんがらがっちゃった。」
「もう、わけわかんねえ。」
と洗濯物を取り合っている。

そのとき、家に飛び込んで来た人物。
「ああああ、何するの。ちゃんと順番通り取り込んでおいたのに。
 こんなにぐちゃぐちゃにしちゃって。
 かして、これも、かして、あたしがやります、
 お兄ちゃんたちは、いつも、こうなんだから。」

4人の兄は、その女の子をぽかんと眺めながら、
「ところで、だれ?君。」と同じ言葉で問う。
うふんと、五郎はみんなに笑って見せた。
「あ、五郎だ!お前、五郎じゃないか。」と一郎。
「レディに向かって、『お前』はないでしょ。」と五郎は言う。
「五郎、いつから女になったんだ。」と二郎。
「今日からよ。だって、母さんの仕事やってるんだもん、
 女の子にならなきゃやってらんない。
 今日から、あたしを、『ユカ』って呼んでね。」と五郎。

「おお、ま、いいけどさ。五郎、いや、ユカか、
 お前、可愛いな。」と三郎。
「うん。家は、女っ気ゼロだから、
 五郎は女の子の方がいいよ。可愛いしさ。」と四郎。
「でも、オヤジが知ると、まずいぞ。」と一郎。
「オヤジ、頭かてーからな。」二郎。
「何とかしようぜ。」と三郎が言ったとき、
買い物から帰ってきた父徹夫の足音。

「おう、帰ったぞ。」と体の大きな父。
4人は、五郎を居間の隅に隠し、4人で覆った。
「お前ら、何してんだ?」と徹夜。
「いや、なんでもない。だれも他にはいないよ。」と一郎。
「なんだ、見えるぞ。ピンクの服がよ。
 だれだ、女の子か。」
「どうせ、いつかは知れるんだから。」
そう言って、五郎は立ち上がった。

それを見た徹夫は、
「弘子、お前、天国から帰ってきたのか。弘子!」
と五郎を兄たちの中から引きずり出し、
五郎を抱きしめ、宙を舞った。
「父さん。母さんじゃない。ぼくだよ。五郎。」五郎は言った。
「え。」と言って徹夜は五郎を離した。
そして、五郎を見た。
「五郎、お前か。母さんの若いときに、そっくりじゃないか。
 父さんはうれしいぞ。五郎、頼むから、毎日女の子でいろ。
 家に一人くらい女っ気がないとな。うん。これはいい。」と父は一人で納得していた。
ぽかんと父を見つめる兄たち。
五郎は思う。
『こんなことなら、もっと早く女の子になっておくんだった…。』

<おわり>


《エピローグ》

朝、五郎は5時に起きて一家6人のお弁当作り。
それも、女の子の格好で出来るので、かなりうれしかった。
朝炊くおコメは一升。
女装がOKになり、お母さんの服は、全部着られることになった。
特別広い台所に6つのお弁当箱を並べ、すごい速さでご飯をもり、
右手で卵焼き、左手でウインナー炒め。
バンダナでお弁当を包み、次は朝ご飯。
「ユカー、まだかー?」とのみんなの声。
(ユカと呼んでる。よしよし。)
「はーい、味噌汁、納豆、漬物であとはご飯。お代わりは玉子かけご飯ね。」

みんなにお弁当を渡し、最後に自分のお弁当をリュックに入れて、
戸締りをして、リュックをしょって、駅までダッシュ。
「ああ、間に合った。」
とほっとして、高校に向かう。
教室について、1時間目の用意をしていると、
みんなが、おもしろそうに五郎のところへ集まって来る。
え?何?と五郎は、ふっと目を横にすると、頬にかかるフェミニンな髪。
『あ!女の格好のまま来ちゃった。』

「五郎似合うぞ。」「や~ん、五郎ちゃん可愛い。」「お前それでいけ。」
みんなは、好意的。
そのとき先生が。先生は老齢。
「やべ。みんなで、五郎を隠せ!」
先生:「何を隠しとるんだ。ピンクの服が見えとるぞ。」
五郎は立ち上がり。
「すいません。うっかり女の格好で着てしまいました。」
先生:「何だ。五郎君か。なかなか似あっとるじゃないか。
    君は、その姿の方が可愛くていいだろう。」
先生は、ひょうひょうと授業を進めるのだった。

と、こんな平和な時間がずっと続けばいいのにね。


完(次回は、未定です。)

五郎の女装への思い③「留美のベッドで」

ショートケーキがあったので、留美は五郎にふるまった。
「ユカが、もしその格好で、お家に帰ったら、どうなるかしら。」と留美。
「みんな、腰抜かしちゃうと思うわ。」
「受け入れてくれそう?」
「うん。兄弟たちは軽いから大丈夫かもしれない。
 でも、父さんは、厳しいかな。」
「男っぽいタイプ?」
「むんむんした感じ。怒られると思う。」
「そうかあ。でも、試してみてもいいよね。」
「うん、そうね。」と五郎は笑った。



「ねえ、留美。あたしは、もうニューハーフかな?」
「うーん。ニューハーフは、ハーフだから、ホルモン打ったり、
 体のどこかいじって女性化している人をいうんじゃない。
 ユカは、女装子だと思う。」
「完全に性転換してる人はなんて呼ぶの?」
「ただの、『女の人』かな。」



ケーキを食べ終わった。
「ユカ、あたしとベッドへ行かない?
 はじめに打ち明けておくことあるの。」と留美が言った。
「うん。なあに。」
「ベッドで話す。」

二人はベッドルームに行って、ベッドに並んで座った。
「ユカ、あたし、女じゃなくて、ニューハーフ。」留美が言った。
「うそ!」五郎は瞳を大きく開けた。
「ほんと。だから、ユカと会ったとき、これも何かのご縁って思ったの。」
「だって、留美は完全な女の人に見える。何から何まで。」
「それを言うなら、今のユカも、ほぼ完全な女の子に見えるわよ。」
「信じられない。」
「ちょっと手を貸して。」
留美はそう言うと、五郎の手を取って、スカートの下のショーツの中に入れた。
留美の小さな男の証が、親指くらいの大きさで、そこにあった。
「わあ、感激。あたし、ニューハーフの人は女の子より好き。
 留美がそうだなんて、あたし、今興奮して、気絶しそう。」五郎は言った。
「ほんと、興奮してくれてるの?確かめさせて。」
「やだ、恥ずかしい。」
留美は、五郎のスカートから手を入れて、ショーツの中を確かめに来た。
ショーツの奥にしまわれた五郎のものは、狭い空間であえいでいた。
留美は、五郎のあえいでいるものを、前に出して開放した。
「ああ、留美、あたし、恥ずかしい…。」五郎はうつむいて言った。
「ユカ、キスしよ。」
「う、うん。」
留美は、五郎の頬を両手で持って、唇を重ねてきた。
五郎は、興奮に震えていた。
留美は、口付けをしながら、五郎のものを手でそっと撫でていた。
「留美、お姉様って呼んでいい?」
「いいわ。うれしいわ。」
「ああ、お姉様。あたし、感じてたまらない。」
「あたしも。ユカが可愛いから。」

留美は、ユカから唇を離すと、
自分のセーターとスカートを脱いだ。
留美は、黒いスリップを着けていた。
留美は、ブラもはずした。
そして、五郎のワンピースを脱がせ、
五郎をベッドの上に寝かせた。
留美が五郎に重なって来る。
「ああ、お姉様。乳ぶさがある。触っていい?」
「うん。触って。」
「わあ、やわらかい。感激。」
「先の方を吸って?」
「こうお。」
「そう。ああ、いい気持ち。」
「先の方をもみもみして。」
「こうね。」
「ああああ、それに弱いの。」

五郎の男のものは、もうはちきれそうだった。
留美は、五郎のショーツを取った。
そして、もう一度、五郎にキスをした。
今度は舌を入れた。
五郎は少しびっくりしたが、留美の舌を吸った。
そして、自分の舌も、留美の中にいれた。
キスってこうするものなんだとわかった。
興奮してたまらなかった。
留美が、五郎のものをずっと撫でていた。

「お姉様、あたし、だめ、いってしまいそう。」
「いいわ。楽にしてあげるね。」
留美はそう言うと、一度身を起こして、五郎の男のものを口にくわえた。
五郎は驚いた。
そんなことをしてくれるなんて。
ああ、感激…と思ったとき、五郎は体を震わせ、果てていった。


つづく(次回は、④「家に帰る五郎」です。)

五郎の女装への想い②「女の子になる」

留美が五郎に頼まれて買ったものを、ベッドの上にすべて広げた。
それを、見て五郎の胸は高鳴った。
すべての値札をはずし、袋から出した。
留美は、五郎が外出できるように、靴と小さなバッグも買ってくれていた。

「じゃあ、女になるわよ。」と留美が言った。
五郎はわくわくした。
下着は、みんなピンク系だった。
裸になって、ショーツを履いた。
留美が来て、
「ほら、こういう風にすると、前が膨らまないでしょ。」
と、女の子に見えるショーツの履き方を教えてくれた。
「ほんとだ、女の子みたい。
 でも、留美、どうしてそんなこと知ってるの。」五郎は聞いた。
「いえ、ちょっとひらめいただけ。」と留美は言って笑った。

次に、ブラを着ける。
その中にストッキングを丸めて入れ、ふくらみをつける。
留美は、「ちょっと待って。」と行って、箪笥から、ある下着を出してきた。
それは、ピンクのコルセットだった。
「これは、高い下着だから、あげられないけど、今日だけね。」
留美はそう言って、五郎にコルセットを取り付けた。
後ろの紐を引っ張る。
すると五郎のウエストは見る見る細くなる。
「もうちょい、いけるかな。」
留美は、あと少し紐を引っ張った。
「わあ、すごい、ウエスト55cm、フルクローズドしたわ。」
と言った。
「ユカの今のウエストは55cm。信じられない細さよ。」と留美が言う。
「見てもわかる、すごいくびれ。」と五郎。
「女の子のウエストってね、男の子より7から10cm高いところにあるの。
 でも、ユカは、肢が長いから、ほら、あたしのウエストの位置に迫ってる。
 ワンダフルよ。」と留美が言った。

白い膝上まであるストッキングを履く。
ピンクのスリップを被って、ももまで下ろすと、
コルセットで、くっきりとした体のラインが出る。
ヒップがすごくあるように見える。
五郎は、鏡の前のストールに座った。
「ユカは、髭らしい髭がないのね。」と留美が言った。
「うん。それで、みんなからからかわれる。」
「言わせておけばいいのよ。髭がないことは、女装にはすごいことなのよ。」
留美は言った。
「ユカは若いから、薄めのメイクにするね。
 眉だけ、ちょっといじっていい?」
「はい。」
細くした眉で、五郎の顔はまるで女の子になった。
「睫をカーラーで上向きにして、マスカラで、長いまつげにする。
 ピンクのシャドウをつける。
 ちょっとハイライト。
 ちょっと、チーク。
 そして、ピンクの口紅を、キスしてもいいように、薄く引く。」

口紅を引くと、五郎の顔はさらに女の子になった。
五郎は、胸をときめかせていた。

五郎の髪は、耳の下まで伸ばしていて、そのままで女の子に見えるが、
留美は、どうせならと思った。

洋服箪笥の下の方にある引き出しから、カツラを取り出して、
留美は、あれこれと考えていた。
やがて、1つを決めて、五郎のところへやってきた。
留美は、カツラをよくとかし、後ろから、そうっと五郎にかぶせた。
そして、もう一度ブラッシングした。
ストレートな前髪、ストレートなロングの髪。髪の先がカールされていて、
下がふわりと女らしいラインになっている。

留美は満足の笑みを浮かべた。
五郎は鏡を見ながら、感動していた。
こんなに可愛い女の子になれるなんて…。

「ユカ。今からは、もう、自分のこと『あたし』って呼ぶの。
 そして、女言葉を使うのよ。いい。」
「うん。わかった。」
「ええ、わかったわ、っていうの。」
「ええ、わかったわ。」
五郎は言った。
自分の使った言葉で、また感激して来た。
ああ、幸せ。涙が出そう。
こんな、場面を自分は幼いときから、何度夢見て来ただろうか。

「ユカ、最後に、ワンピースを切るのよ。」
「はい。」五郎はそう言って立った。
留美がファスナーを下げて用意でいてあるところに、体を入れ、
そして、袖を通して、ファスナーを上げた。
七部袖の、光沢のあるサテン地、首のところは丸く開いていて、
白い丸い曲線の衿がついていた。

留美が、ピンクのカチューシャを、五郎の髪に差した。
出来上がり。

五郎は、鏡に見とれ、感激して熱いものが胸の中からこみ上げてきた。
それが、涙になって、瞳から、ポロポロとこぼれた。
「まあ、泣いているの?可愛い人。」留美はそっと五郎を抱いた。
五郎は、留美の肩に頬をつけ、
「留美、ありがとう…。」そう言った。


つづく(次は、「留美とベッドへ」)

五郎の女装への想い①「計画実行」

私の子供の頃、いつも妄想していた、オーソドックスな女装のお話を綴ります。

================================

日曜日の午後。
大村五郎は、スーパーマーケットの入り口付近で、
もう1時間も立っている。
手に1万円の入った封筒とある手紙を持って。
女の人が来ると、息を吸って勇気を振り絞る。
だが、いま一つ勇気が出ず、ため息をつく。

年配の女の人より、若いおしゃれなお姉さんがいい。
なんだか、そういう人の方が頼みやすい気がした。
そのうち、思っていた通りの人が来た。
黒の長いコートにブーツ。
コートの隙間から、赤いミニのスカートがのぞいていた。
とても、可愛い人だ。
ストレートな前髪、あとは、ソバージュのような、
ウエーブの髪が肩まで伸びている。

その人がやってくると、五郎は、死ぬほどの勇気を出して、声をかけた。
「あの、すいません。」
そう言うと、そのお姉さんは、きょろきょろとして、
「あなた?今声かけたの。」と言った。
「あ、はい。ぼくです。」五郎は言った。
「なんだ。可愛い声だったから、女の子かと思ったわ。」
とそのお姉さんは、にっこりした。
「ぼく、緊張すると声が高くなっちゃって。」五郎は言った。
「ご用はなんですか?」お姉さんはまたにっこりして言った。
「あの、この手紙読んでください。そして、ここに1万円あります。」

手紙『ぼくは、女装がしたいんです。
   でも、今、女物を何も持っていません。
   封筒の1万円で、下着から服まで、一揃い買ってください。
   お願いします。』

お姉さんは、手紙を読むと、五郎の顔を見てにっこりし、
「諒解!」と言ってOKサインを出した。
「あなたは、中学生?」
「いえ、高校1年です。」
「まあ、若く見えるわ。それに可愛いわ。きっと女装が似合うわよ。」とお姉さんは言い、
「いっしょにいく。それとも、ここで待ってる?」と聞く。
「ここで、待ってます。」と五郎は言った。
「いいわ。」
お姉さんはそう言って、中に入っていった。

五郎は胸をときめかせながら待った。
やっと、計画を実行できた。
ちょっと自分をほめた。

20分程して、お姉さんは出てきた。
「はい。必要なもの、全部入っているわよ。」
「あ、ありがとうございます。」と五郎は震える声で言った。
「これは、1万円。そのまま返すわ。買った物はプレゼントよ。」
「え、どうしてですか。」
「ここで、あなたに会ったのも何かの縁だから。
 あなたみたいな可愛い人に声をかけられるなんて、
 これは、神様が私に一肌脱げ…ということだと思ったの。」
「意味が、よく分かりません。」
「神様のお告げ、その2。あなた、これを買っても着て楽しむ場所がないんじゃない?」
「そうなんです。ぼく兄弟が多くて個室はないし。
 家族が出かけて留守のとき、着てみようと思っていました。」
「だから、あなたをこれから、あたしのマンションに招待するわ。
 そこで、あなたにメイクして、可愛い女の子にしてあげる。予定は?」
「ほんとですか。予定はありません。」五郎は、うれしくて、胸がきゅんとした。
「あたしって、世話好きなの。じゃあ、車に乗って。」
五郎は、買ってもらった物をもって、お姉さんについて行った。

車の中で、お姉さんは、
「あなたを何て呼ぼうかしら。」
「あ、五郎です。」
「そうじゃなくて、女の子としての名前。」
五郎はそう聞かれ、再び胸がきゅんとした。
「あ、じゃあ、ユカにします。」
「好きな女の子のなまえでしょ。」
「どうして、わかるんですか。」
「あはは。たいていそうなの。ユカ。あたしは、留美。
 これから、留美って呼び捨てにして。そして、お友達言葉で話して。
 あたし、それが好きなの。」
「うん。わかった。」と五郎は返事をした。



留美の部屋は、2LDKのマンションだった。
明るい色調で、五郎が憧れていたようなところだった。
寝室に大きなベッドがあり、その横に白いドレッサーがあった。
ドレッサーには、上下左右4つの明かりがあって、
それを点けると、とても明るいだろうなと思った。

「コーヒーと、紅茶、どっちがいい?」
コートを脱いだ留美は、体にフィットした白いセーターを着ていた。
「あ、紅茶がいい。」五郎は答えた。

ダイニングで紅茶をいただいた。
「ねえ。ユカの家には、女の人は、お母さんだけなの?」
「母さんが、3年前に死んじゃって、ぼくは、母さん代わりをしてるの。
 男兄弟が一郎から四郎までぼくの上にいて、もう、うんざり。
 日曜だけは、父さんが、全部やってくれるの。
 だから、今日はぼくの最高の日。」
「そうなんだ。まだ高1なのに、そこまでやってるの。えらいなあ。
 それなら、お姉さんの服をこっそり…って訳にもいかないわね。」
「お姉さんがいたらなって、何度も思った。
 だから、今日、お姉さんのイメージに近い留美に頼めたのかもしれない。」
「いいよ。これから、あたしをお姉さんって思ってくれても。
 あたしも、妹欲しかったから。あ、ユカはこれからあたしの妹になるのよ。」
留美の言葉に、五郎はまたまた胸がきゅんとした。
(留美は、ぼくの心をくすぐる言葉を、よく知っているなあと五郎は思った。)

留美が、ニューハーフであることは、この時点で、五郎には知る由もなかった。


つづく(次は、「いざ、女装」)

逆転夫婦・隆志と康子③「康子の診断」最終回

隆志と康子は、月一回、ジェンダー・クリニックに行く。
担当の先生はいつも同じ。45歳くらいの感じのいい先生だ。
二人は、康子のセックスに最中の行動を話した。
「なるほど。セックスで興奮が高まってくると、女性になりたくなるんですね。」
「はい。セックスが終わると、心が男にもどって、
 女でいる自分を嫌悪します。」康子は言った。

「康子さんは、自いをしますか。」と先生。
「隆夫とのセックスがあるからしません。」
「じゃあ、隆夫さんと出会う前は、しましたか。」
「はい、それはもうしょっちゅう。」
「そのとき、どんな妄想をしましたか。」
「俺が男になって、可愛い女の子を丘している妄想です。」
「自分が、女装をして、女の子または、女装の子とセックスする妄想はどうですか。」

康子は考えていた。
「俺が、可愛い女の子になって、丘されてる妄想です。
 相手は、男だったり、レズの女の子だったり、
 女装の子だったりしました。
 先生、俺、自分の中に『女』が残っているってことですか。」
康子は聞いた。

「私は、康子さんは、FtMの性同一性障害であることを疑っていません。」
「じゃあ、俺が自分で女になる妄想をするのは、なぜですか。」康子は聞いた。
先生は言った。
「これは、仮説ですが、康子さんの心は男子です。
 これは、いろんな筆記テストや、脳画像のタイプでも男脳を示しています。
 で、仮に康子さんは男性だと考えましょう。
 その男性の康子さんに女装願望があると考えてもいいと私は思うんです。」

「ええ??」と康子も隆志も驚いた。

「隆志さんが女装するのは、自分が女だから、
 それにふさわしい格好をしているのです。
 隆さんは、別に女性の服装をすることで、
 性的にさほど興奮してはいないはずです。どうですか?」
「はい、その通りです。」隆志は言った。
「比べて、康子さんは、セックスの最中、女装することで、
 性的な興奮を高めていませんか。」

「あ、そうです。女装をすると燃えます。」
「仕事中は女装でいるわけですが、ときどき、
 女装で働いている自分を思って、興奮しませんか。」
「します、します、しょっちゅです。
 自分がぜったいバレない女装をしていることに、興奮します。
 でも、仕事中なので、できるだけ考えないようにして、仕事に集中します。」

「どうでしょう。康子さんが、GIDであることと、
 女装の趣味があることとは、別のものです。
 ということは、重なってもいいのです。
 康子さんは、子供のときから、女装をしているニューハーフさんが、
 好きだったのではありませんか。」
「はい、きれいなニューハーフさんを見ると、興奮しました。」
「だから、隆志さんにも恋をした。」

「そうっか。隆志を初めてみたとき、男の子なのに、
 こんな可愛いなんてって、ボッ・キしました、いえ、ぬれました。」
康子は、そうかあと納得した。

先生は、一呼吸おいた。
「そこで、これから考えるべきは、お二人にとって、
 どの程度の性転換を行うのがいいか、ということです。
 康子さんは、乳房があります。男性としては取ってしまいたい。
 しかし、康子さんの女装願望は、乳房を求めるでしょう。
 男性ホルモンで髭が生えてきます。
 これも同じこと。女装願望の人は、わざわざ高いお金をつぎ込んで、
 永久脱毛手術をします。
 康子さんにとって男性ホルモンを摂取することは、痛し痒しですよね。

 隆志さんが、トランスするのは、隆志さんお一人なら、
 勧められるべきかも知れません。
 しかし、康子さんとの夫婦生活という観点で考えると、むずかしくなります。
 でも、この辺はまだ、将来的なものですから、
 とりあえずお二人は、健康な赤ちゃんを産むことが第一です。
 トランスのことは、またゆっくりとかんがえましょう。」
先生は言った。

二人は、感慨をもってクリニックを出た。
「康夫に女装願望があったなんて。」隆志が言った。
「ほんと、自分でもびっくり。
 でも、女装していい女になれると、俺、ぬれちゃう。」康子はいった。
「あたしは、いい女になれても、ぬれないもん、
 いえ、立たないもん。うれしいけど。」
しかし、二人とも、康子の奇行の謎が解けて安心した。



10ヵ月後、二人は可愛い赤ちゃんを部屋で抱いていた。
「康夫、ずるい。一人で抱いてないで。
 あたしがママなんだからね。」
隆志が、康子のそばで言っている。
「やだよ。俺が産んだんだから。やあ、可愛いね。ちゅっちゅ。」
「ちょっと抱かして。」
隆志はやっと赤ちゃんを抱く。
「わあ~、怜奈ちゃん、あたしがママよ。
 キャー可愛い。」

「ほら、オッパイの時間なの、隆子、俺に貸して。」
赤ちゃんが康子の乳房からオッパイを飲む。
二人でそれを覗く。
「可愛いね。オッパイ飲んでいるときが一番可愛い。」と隆志が言う。
「ほんとだね。俺、オッパイあってよかった。」
「将来的には、どっちがパパになるの?」と隆志。
「俺に決まってるじゃん。」と康子。
「じゃあ、ママは?」
「それも、俺。」
「わあん、それ、一人占めじゃない。」



その後、二人はあと二人赤ちゃんを産み、
三人のパパとママになる。
どっちがママかということは、
毎日ジャンケンで決めていたそうだ。

性転換は、当分の間、お預け。


<おわり>

逆転夫婦・隆志と康子②「康子のおかしな行動」)

9時にテレビを消す。
康子は、ベッドタイムだ!と思う。
これからのセックスの時間が、二人のいちばん楽しいとき。
隆志は、ミニのワンピースをぬいで、ブラもとり、
白いスリップとショーツだけになってベッドに行き、毛布を被って待っている。
康子は、Tシャツを脱ぎ、ジーンズと靴下を脱いで、
なべシャツと、トランクスの姿で、隆志のいる布団に飛び込む

二人は抱き合う。
康子は、隆志を強く抱く。
「あ…。」と隆志が声をあげる。
二人で口づけをする。
舌を絡ませて、濃厚な口づけをたっぷりする。
康子は、隆志のショ・ーツを触る。
隆志のあそこは、もう大きくなっている。
康子は自分のあそこが、少しぬ・れ・ているのを感じる。

「康夫、縛って。」と隆志が言う。
「いいよ。」康子はそう言って、ロープを持ってきて、
隆志の上半身を縛る。
「あ…、ステキ。」と隆志はうっとりとする。
縛られた隆志に、康子は、また口・づけをする。
「ああ、隆子、可愛い。たまんない。」
そう言いながら、康子は、隆志を倒して、仰向けにする。
そして、口・づけをしたり、ち・ぶさをあい・ぶする。
隆志は、ほどなくして叫ぶ。
「あなた、もうやめて。あたし、イ・きそう。」
「うん。わかった。」
康子は、履いていたトランクスを脱ぐ。

もう、あそこがぬ・れている。
康子は、隆志を仰向けにして、隆志の肢を広げる。
隆志のあそこは上を向いている。
そして、隆志の肢をMに開いて、
隆志を丘・すかのように、康子は隆志のあそこを自分の中に入れる。

本当は、康子が肢を開いた方がやりやすい。
でも、普通の男女に見えるように、あくまで、隆志がM開きをする。
康子は、隆志の中に、腰を使って、入れる。
「あ…、い…、すごい…。」
「隆子、どうだ、感じるか。」
「うん、すごい、あ…ん、…。」
「ああ、俺も気持ちいい、隆子、いいよ、すごくいい。」
言葉を交わしながら、二人はどんどん燃えていく。
「ああ、あなた、あたし、イく、もうダメ、ああ…。」
隆志は、体をぴく・んぴくんさせて、果てて行った。

康子は、隆志からあそこを抜いて、仰向けになった。
そして、腰を高く浮かせた。
「俺、隆子の精・子が奥へ入るようにする。」
「うん。赤ちゃんが出来ますように。」横で隆志が言った。
「俺たち変だよな。これ、本当はお前のすることだよな。」
「そうね、あなたのすることじゃないわ。」
二人で笑った。

隆志は、上半身のロープを康子に取ってもらった。

隆志は、康子がまだ、頂点に達していないことを知っている。

「あなた、仰向けになって。あたしにさせて。」と隆志が言う。
「うん。」康子が仰向けになる。
隆志は、康子に口づけをしながら、康子のナベシャツを上にめくり、
康子の胸を露にする。
そして、隆子の胸を愛・ぶし、その先端をくりくりとする。
「隆子、俺、ちぶ・さあるのはずかしい。」康子は言う。
「いいじゃない。気持ちいいでしょ。」と隆志。
「うん、感じる。たまんない。」

康子の乳・ぶさをたっぷり揉んで、次は、クリを、指で愛・ぶする。
「ああ、隆子、いい気持ち。ゆっくりやって。すぐには、いきたくない。」
「いいわよ。ゆっくりやってあげる。どう、かん・じる。」
「俺、もう準備ができてるもん。ああ、気持ちいい。最高…。」
と、始めはこうなるのだ。しかし、あるところまでくると、

「隆子、ごめん。俺、我慢できない。今日もいい?女になっていい?」
と康子は言う。

これは、しょっちゅうのことだ。
隆志には、康子のそれが、不思議でしかたがない。
「いいわよ。綺麗な女になってきて。」隆志がいう。
「うん。5分で来るから。」
康子はそういうと、べっどから飛び起きて、ナベシャツを脱ぎ、
ドレッサーにいく。
そして、黒いスリップを着て、鏡の前で、アイブロウを取り、綺麗な眉になり、
早業のメイクをする。
美容師の康子は、早くて上手。
真っ赤な口紅を、娼婦のように厚く塗り、シャドーも濃くする。
そして、前髪のあるややウエーブのかかった、背中にまで届く長いかつらをかぶる。
康子は、あっという間に、ふるい付きたくなるような美女に変身する。



「隆子、お待たせ。」
そう言う康子の声や仕草は、女性に戻っている。
そして、隆志のとなりに寝て、隆志に甘える。
「あたし、綺麗?」と康子は言う。
「ええ、身震がでるほど綺麗よ。」隆志が言う。
「お姉様、だいて。」康子は隆志に言う。
「いいわよ。口紅が付くから、ティッシュを噛んで。」
康子がそうすると、隆志は、康子の上になり、口づけをしながら、康子を抱いた。
そして、隆志は、康子の胸をなで、ち・くびを吸ったり噛んだりする。
「あ……、お姉様、ステキ…。」康子が女の声をあげる。
ち・くびをたっぷり愛・ぶし、あそこに手を伸ばす。
康子の一番かんじるところを、指でせめる。
「あ………あ。」と康子は首を振り、背を反らせる。
隆志の愛・ぶは、続く。
その内、康子は半狂乱のようになり、首を左右に振り、
体をばたばたをさせ、絶・ちょうに達していく。

隆志のあそこがもう一度元気になる。
隆志は、心が女なので、男のピス・トン運動が恥ずかしい。
あの格好がいかにも男のようだからだ。
だから、2回目は、隆志が仰向けになり、
そこへ、康子がまたがって、隆志のものを入れながら、
康子が腰を上下する。
康子は、自分の感じるところを手で刺・激しながら上下する。
「ああ、あたし、イきそう。隆子は。」
「もう少し、もう少し我慢して。」
「うん、わかった。」
そして、二人で調節しながら同時に行く。

激しいセッ・ク・スで、二人は満足しきって、毛布を被って、天井を見る。
そのころ、康子が男に戻る。
「俺、セッ・クスの途中で、なんで女になりたくなるんだろう。」
「ちょっと本物のおっ・ぱい吸わせて。」と隆志が言う。
「やめろよ、俺、オッ・パイあるの恥ずかしいんだから。」
「でも、あなた、そんな美女の姿で、そんなこと言うと、変よ。」と隆志は笑った。
「ああ、気持ち悪りい、俺、化粧してる。俺の顔見ないで。」美女の康子が言う。
「今度、あなたの心の中、解剖してみないとね。」
「ほんとな、俺、変だよね。自分でもわかんねえや。」


つづく(次は、「康子の診断」です。)

逆転夫婦・隆志と康子①「二人の生活」

神崎康子は、27歳。美容師である。
赤坂のカリスマ美容院と言われるところで働いている。
このお店のよいところは、6時きっちりに帰れるところ。
美容師たちは、男性が多く、康子は、最年長で、女性が2人のうちの一人だった。
康子は美貌の持ち主だ。そして、均整のとれたスタイル。
康子は美容師だけあって、ステキなセミショートの髪をしている。
それが、168cmという長身な姿に合っている。
康子は、仕事が終わると、いつもフェミニンな洋服で帰る。
職場では、女らしい人として通っている。

康子は、6時に店を出て、中野のマンションに6時半に帰ってくる。

その日も6時半に帰ってマンションのドアを開けると、
隆子が台所で、すでに料理をしている。
隆子は花柄のミニの長袖のワンピースに可愛いエプロンをしている。
背は、160cmで、細身でスタイルがよく、
真っ直ぐのびた長い足をしている。

「お帰りなさあい。」と隆子が言う。
「隆子、ごめんね。いつもお願いしちゃって。」
「ううん、いいの。」と隆子は言う。
康子は、そういうと、隆子の後ろに来て、
そうっと、隆子の胸をもむ。
「や~ん。手元が狂うわ。」と隆子が言う。
隆子は前髪のあるロングヘヤーの髪をいつもきちんと手入れし、
化粧もバッチリときめている。


康子は、隆子の胸を触った後、
隆子のスカート中に手を入れる。
「康夫のバカ、お料理できないじゃない。」
「はいはい、ごめんなさい。じゃあ、俺、着替えるわ。」
康子はそういう。

康夫こと康子は、ドレッサーの前で、上半身を全部脱ぐ。
そして、ナベシャツ(女性の乳房を隠すシャツ)を着る。
その上にTシャツを着る。
ショーツをトランクスに履き変えて、男物のジーンズを履く。
そして、鏡に向かって、アイブロウで眉を太くする。
康子の顔は、だんだん男になっていく。

男になった康子は、キッチンテーブルの椅子に胡坐をかき、
新聞を読み始める。
「はい、出来たわよー。」と隆子がいう。
康子はそれを手伝う。

二人で「いただきます。」をする。
食べながら、康子は、隆子をしげしげと見る。
『隆子が男だなんて、信じられない。』

「なによ、しげしげと見て。」隆子が言う。
「女だなあって、感心してたんだよ。」
「あなただって、昼しおらしく女やってて、よく男にばけるわね。」
「それをいうなら、隆子だって、おっぱいあるのに、よく仕事やってるよな。」と康子。
隆子は、市の役所勤めだ。仕事はおもしろくないが、
きちんと定時の5時に仕事が終わるのがいい。
それが、魅力で辞められないでいる。

隆子こと隆志は、学生のとき、ある女装クラブに属していて、
そのクラブのNo.1だった。
身長は160cmで、背の割りに足が長く、
ミニスカートを履いても、ぞくっとするぐらい似合うプロポーションをしている。
ロングヘヤーはかつらで、眉をいじっていることで、
普段は、少し女っぽく見える。だが、前髪でそれをうまくかくしている。

康子と隆志は、夫婦だった。
一応子供を作りたいと考えているので、
隆志はホルモン注射を我慢して、豊胸手術だけで胸を作っている。

夕食の後、ソファーに二人並んで、テレビを見る。
康子は、隆志の肩に手をやり、隆志の乳首を摘むのがくせだ。
「やめて、感じてくるから。」と隆志は言うが、康子はやめない。
「ああん、感じてきちゃったわ。どうしてくれるの。」
康子は、隆志を揉みながら、昼間の自分を思い出して見る。
女っぽくやってる俺がこんなことしてるなんで、
だれが思うだろうなあ。

康子の快感は、隆志がもだえる視覚的なものだ。
「もうやめて。前の方がいきそう。」隆子は言った。
そこで、康子は、揉むのをやめる。
康子もジンわりとあそこの中が濡れてしまっている。
「早く、夜になんねえかな。」と康子は男言葉で思う。

康子と隆志は、いわゆる男女が逆になった、逆転夫婦だった。


つづく(次は、「康子のおかしな行動」です。)

秋のランニング・ホームラン⑤「明日に向かって」最終回

明日が最終回でしたが、今日最終回と昨日書きました。
そこで、2回分、一気に投稿します。長いですが、読んだくださるとうれしいです。

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秋の仕草や振る舞いは、どんどん女らしくなっていった。
やぱり、周囲から女子だと思われていると、
自然に女の子の振る舞いが出来てくる。

大学で、香奈と秋は、ふつうの仲良しとして振舞った。
大学の中では、お互い一切干渉しなかった。
ほかの男の子と二人で歩くのも、OKという約束をした。

秋は、二人きりで、ある男の子と歩いたことがある。
彼は、完全に秋を女の子として意識していた。
それが、わかると、秋はとても幸せな気がした。
男の子の強い力で抱かれて、キスされるのもいいだろうなと思った。
手をつないでみたかったけれど、それをしたら愛の告白と同じだから我慢した。
自分に本物の胸と、下半身があったら、とっくに迫っていたかも知れない。

大学の帰りは香奈といっしょだ。
秋のマンションに来る。
シャワーを交代で浴びる。
それから、元の服に戻る。
やっぱり、ちゃんと服を着てからセックスに入るのが2人とも好きだった。

香奈は、ときどき秋を女の子として、レズビアン・ラブをしてくれた。
秋はそれが一番好きだった。
ソファーにならんで、ねちねちとした長いキスをする。
どっちが「お姉様」になるか、ジャンケンで決めた。
勝った方が「妹」。

その日、秋がジャンケンに勝った。
香奈がお姉様。
秋は、香奈に抱き付いて、お姉様と呼ぶ。
香奈は、秋にキスをして、
スカートの下に手を入れる。
秋のショーツの中のものが、大きくなっている。
香奈はそれを撫でる。
「秋、どう?」と香奈が言う。
「うん。いい。ああ、お姉様。あたし、すぐいっちゃいそう。」
秋は甘ったれた声で言う。
また、キスをして、香奈は秋をベッドに連れて行く。
そして、秋をスリップだけにして、
首筋や脇の下にキスをする。
「ああ、いい。お姉様、ステキ。」と秋が言う。
「秋、可愛い。」と言って、香奈は秋のショーツをとる。
香奈は、秋にキスしながら、手であそこのものを上下運動をする。
「あああ、お姉様。感じる。すごく、いい。」
と秋は声を上げる。
秋は、すぐにイってしまう。

秋は、今度は香奈の服を脱がせる。
そのときは、いつも興奮する。
そして、秋は、香奈を、天国に行かせる。
香奈は、ものすごく反応する。
声を上げ、体を震わせて、果てていく。



6月になってから、
香奈は用があるといって、秋のマンションに来ない日が増えた。

6月中旬のある日、秋のマンションに行くとき、香奈はふさいでいた。
何か話しかけても、ぼんやりとしていた。
心の中に何かあるようだ。

マンションに付いて、すぐシャワーにはしなかった。
秋は、キッチンのテーブルに香奈を座らせ、
紅茶を入れた。
「香奈、何か話があるんでしょう。」と秋は言った。
「うん。2つあるの。1つはいい話。もう1つは、秋にとって悪い話。」
「言って。」と秋は言った。
「いい方はね、父と母が離婚して、あたしは母と2人で暮らすことになったの。
 母は、宝石店を経営してるから、お金には、困らない。」
「それは、よかったね。もうご両親の喧嘩を聞かなくて済む。」
「うん。」
「もう一つは・・・。」

香奈は、それが言えないのか、目に涙を浮かべた。
「香奈、ぼく、怒らないよ。話して。」
「うん。秋、あたし好きな男の子が出来てしまったの。」
「そう。彼の名前聞いてもいい?」
「同じクラスの、立原くん。」
立原は、スポーツマンタイプで、性格のやさしい青年だ。
「立原君なら、いいと思うよ。もちろん、ぼくは悲しいけど。」
「秋は、あたしがいちばん辛いとき、あたしを支えてくれた。
 感謝してるの。だから、あたしのバージン、秋に捧げさせてほしいの。」香奈は言った。

秋は立って、香奈の椅子の後ろへ行き、香奈の肩を抱いた。
そして、香奈の頬に頬をあて言った。
「バージンは、好きな人に捧げるものだよ。
 香奈が立原君が好きなら、彼に捧げるべき。
 ぼくは、香奈から感謝のしるしでバージンをもらっても、少しもうれしくないよ。」
「じゃあ、秋にどんな感謝をすればいいの。」
「感謝なんていらないよ。香奈といるだけでぼくは幸せだった。それで十分だよ。」
「そう言ってくれるの?」
「うん。」
「わかった。ありがとう。じゃあ、あたし、これで帰るね。
 大学では、女の子同士として、お友達でいてくれる?」
「もちろんだよ。」
「秋、ごめんね。」
「気にしないで。」

香奈は行ってしまった。



残った紅茶を飲んだ。
さあ、この悲しみをどう乗り越えればいいんだろう。
いままで、いろんな困難を乗り越えてきたじゃないか。
秋は思った。

日はまだ高く、3時を過ぎたところだった。
気晴らしが必要だと考えて、近くの公園にワンピース姿で行った。
すると、あのときの子供たちが野球をやっていた。
ベンチに座って、その子たちを、ぼんやりと見ていた。

すると、香奈と毎日楽しくセックスをした日々が思われた。
その香奈はもういない。他の巣に飛んで行ってしまった。
香奈の抜けた心の穴がうまりそうもない。淋しい。悲しい。
そんな思いが一気に寄せてきて、秋は泣いた。
涙が後から後から止まらずに出てきて、その内声に出して泣いた。
少年のように、腕で涙を拭い気ながら、大きな声で泣いた。

すると、秋の近くで守っていた男の子が秋に気が付き、
そばに寄ってきた。そして、野球をしていた子たちが、みんな集まってきた。
「お姉さん、どうしたの。どうして泣いてるの。」とみんなから聞かれた。
「うん、好きだった人にふられてしまったの。」と秋は泣きながら言った。
「なんだよ、おれなんか年中振られてるぜ。
 指で数えらんねえよ。」
「そうだよ。俺だって、片思いの女の子に、6年間、話もできねーでいるんだぜ。」
「うまく行く方が、奇跡ってもんだよ。」
「だから、元気出して、俺らと野球やろうぜ。
 お姉さん、泣いてっから、サード守らせてやるよ。」

秋は、子供たちの優しさに打たれた。そうだ、ふられることなんて、あたりまえ。

「うん、入れて。サード守らせてくれるの。」と秋は言った。
「うん、約束だ。」

秋はグローブを借りた。
秋は、体格は華奢だが、運動神経はかなりよかった。

サードの守りに立って、一発目、すごいライナー秋に向かって飛んで来た。
男の子たちは、一瞬、冷っとした。
しかし、秋は、ジャンプしてグローブをお腹に構えて受け、一塁走者が出てきていたので、
びゅーんと一塁に送球した。
ナイスコースにボールが来て、ランナー・タッチアウト。
ウエイー!!と子供たちが、飛び上がった。
「お姉さん、すげー。びっくりだよ。」と子供たちが口々に言ってくれた。
秋はうれしくて、子供たちにガッツポーズをした。

チェンジになり、秋は、ランナー1、2塁の場面で打順が回ってきた。
1打2得点のチャンス。
「お姉さん、お姉さん。」とお姉さんコールが始まっていた。
初球、ど真ん中にきた。
これだ。秋は、思い切りスウィングをした。
キーンといい音がして、わあーと子供たちが声を上げた。
秋は、ワンピースだったけれど、ベースを思い切り走った。
「気持ちいい。」「なんて、爽快なんだろう。」
「そうだ、ぼくには男の秋と、女の秋がいる。女の子の秋が当分の間ぼくの恋人だ。」
そう思うと、気持ちが持ち上がった。
3塁を蹴った。
「回れー、回れー。」とみんなが叫んでいた。
ホームベースが、近づいてきた。踏んだ。
「セーフ。」
1打3点。ランニング・ホーマー。
子供たちから、やんやの歓迎を受けた。
「すげーよ。」「あんなに飛ばした奴はいねーよ。」「女でよく打てるな。」と言われた。
秋はうれしかった。
「ありがとう。あたし、もう大丈夫。ふられたこと忘れた。もう、行くね。ありがとう。」

秋は、バッグを持って、手を振る男の子たちに、
大きく手を振った。

もう大丈夫。
明日から、また新しい日々だ。
何が待っているかな。
期待に、胸が膨らんだ。


<おわり>

=========================

《エピローグ》

秋はその後、メイクを研究し、クラスのどの女子よりもメイク上手になった。
すると、どうも、男子の人気ナンバー1になったようだった。
秋は、クラスで、一番背が高く、のぼーとしている滝沢君と仲良しになった。
もともと男子である秋は、男子と話をするのは、へえっちゃら。
しかし、相手の男子はそうはいかなかった。
クラスで1番人気の可愛い女の子秋と話すのは、かなり緊張した。
その中で、滝沢君は、『俺は、ぜったいモテない』と思っているので、
どの女の子とでも、平気で話していた。
秋は、そんな滝沢君の素朴な性格が好きで、
いつも滝沢君にまとわりついていた。
クラスの男子は、それが不思議でならなかった。

「秋は、どうして俺なんかといっしょにいるんだ。」
とある日、芝生の上で滝沢君が言った。
「好きだからに、決まってるじゃない。」と秋は言う。
「このやろ、からかいやがって。」と滝沢君は笑う。少しうれしそうに。
芝生に寝ながら、二人で空を見た。
秋は、ふと言った。
「滝沢君、あたし、本当は男なんだ。」
「バカ言え。秋が男のわけねえよ。」と滝沢君が言った。
「ほんとに男だったらどうする?」と秋。
「関係ねえ。男でも女でも、俺は秋が好きだ。」
「あ、滝沢!今、あたしに告った!」
「あ、いけねえ。」
「うれしいよ。ほんとだね。男でも女でも同じなんだね。」
「ああ。」
「じゃあ、キスして。」
「そんなすげーこと、俺、できない。」
「じゃあ、手をつなごう。」
「それならいい。」
二人は空を見ながら、手をつないだ。
手をつないだだけなのに、秋の心は幸せな気持ちでいっぱいになった。
(ぼくの心は、女性化してきたのかな?)
いつか、滝沢君に思い切りキスしてみよう。
でも、それは、滝沢君に、自分は男だとほんとに告白してからだ。
そんな日がくるかな。
来たらいいなと思っていた。

青い空に、一羽、白い鳥が一直線に飛んだ。



秋のランニング・ホームラン④「香奈とのセッ・クス」

「香奈、あたし、男だよ。」秋は言った。
「うそ。」
「ほんと。女装が好きな男子。」
「ほんとなの。」
「うん。」
秋は、香奈の手をとり、胸のブラの中に入れた。そこは平らだ。
「そうだったの。どうしてあたしに教えてくれたの。」
「香奈が好きだから。」
「好きなら教えてくれるの。」
「うん。好きな子には、隠したくない。」
「ありがとう。だれにも言わないね。」
「うん。そうして。」秋は言った。

秋は、香奈にシャワーを浴びるように言った。
お漏らしを拭いたけど、足りないと思った。

香奈は、シャワーに行って帰ってきた。

オムレツと、トーストと紅茶を用意した。
キッチンのテーブルで、秋と香奈は向かい合って座った。

「今度は、ぼくの番。香奈はなんであんなに飲んだの。」秋は聞いた。
「うん。むしゃくしゃしてて。
 今、うちの両親、離婚しそうなの。
 それで、毎日大喧嘩ばかり。
 もう、毎日気が狂いそうなの。
 だから、飲み会で、死ぬほど飲んでみたかった。
 自分をめちゃくちゃにしたかったの。」香奈は言った。

「それで、わかった。香奈の飲み方普通じゃなかったもの。
 兄弟いる?」
「ううん。あたし一人っ子。」
「じゃあ、辛くなったら、ここに逃げておいでよ。
 ぼく、香奈に手を出したりしないから。」
「秋は、男の子が好きなの。」
「さっき言ったじゃない。香奈が好きだって。女装してても女の子が好き。」
「そうなんだ。じゃあ、レズビアンなの。」
秋は少し考えた。
「うん。女装して女の子とHするのが最高。」

「あたし、秋のこと、女の子の中で友達になりたいナンバー1だった。」と香奈が言った。
「ほんと?どうして。」
「そんなのわからない。秋が可愛いなあって思ってたから。」
「ほんとだったら、うれしい。」
「ほんとよ。だから今、秋とこうしているの、夢見たい。」
「そんなこと言われると、キスしたくなる。」秋は香奈を見つめた。
二人で見つめ合った。
秋は、香奈のところへ行った。
そして、香奈をベッドにさそい並んで座った。
「ぼく、キスするの初めて。」
「あたしも初めて。」
秋は、目をつむる香奈の唇に唇を重ねた。
甘い香りがした。
秋はそのまま、香奈とベッドに倒れ、
二人でベッドに乗った。
「香奈、香奈がお家のことで、破れかぶれのセックスだったら、ぼくしないよ。」秋は言った。
「ちがう。秋が好きなの。女の子の秋も好き。男の子の秋も好き。」
「うれしい。」

秋は、香奈の唇に強く唇を当てた。
香奈が秋を抱きしめてきた。
秋は、香奈の口の中に舌を入れた。
香奈はそれを受け入れた。
次は、香奈が舌を入れてきた。
二人は、ディープな口付けを続けた。

秋は、香奈の乳房に手を置いた。
すると、香奈が手を秋の手の上に置き、下着の中に、秋の手を誘導した。
「どうすれば、一番気持ちがいいの。」秋は聞いた。
「先っぽをいじられると、一番感じる。」香奈は言った。
秋はそのようにした。
「あああ。」と香奈が声を上げた。
秋は、香奈のブラウスのボタンをはずした。
そして、胸をオープンにした。
ブラを上に上げると、2つの胸の先を、両手でぐりぐりとした。
「あああああ。そこ、すごく感じるの。」
「うん、わかった。たくさん感じて。」
香奈の声が激しくなる。
「もものところをさすって。」と香奈。
「こうお?」と秋。
秋はスカートの下から、ももをさすった。
香奈が声をあげる。
香奈は、秋の手をとって、ショーツの中のあるところへ、指をもっていった。
「ここを、愛・撫して。」香奈は言った。
そこは、もうびっしょりとぬれていた。
「女の子は、ぬれるんだね。」秋は言った。
「うん、感じるとぬれるの。」
秋があいぶすると、香奈は、「あああ。」と激しく反応して、声を震わせた。
「ここだね。わかった。たくさんしてあげる。」
秋はそう言って、あいぶをつづけた。
香奈は、びっくりするほど、快感をうったえた。
声を上げ、身をよじり、あばれた。
秋が、続けていると、やがて、香奈は、大きな声を上げて、痙攣し、果てて行った。
秋の体は、熱く燃えていた。
これで、普通は、自分のあそこを、香奈のぬれているところに入れるんだなと思った。

香奈が起きてきた。
「あたし処女でいたいから、秋のを入れさせてあげられないけど、
 口で、秋をいかせてあげたい。やり方わからないけど、させて。」と香奈が言う。
「うん。いいの?」といって、秋はジーンズを脱いで横になった。
香奈は、秋のものをくわえた。そして、口を上下した。
秋は、感激した。大好きな香奈が自分のあそこをくわえてくれているなんて。
そう思うだけで、興奮してきて、すぐにイってしまいそうだった。
「あ、香奈、ぼく、もうだめ。出ちゃう。」
秋は、そう言ってすぐ、香奈の口の中に噴射した。
香奈は、秋の噴射したものを飲み込んだ。
「秋。あたし飲み込んじゃった。これで、秋と結ばれた気がする。」
「ありがとう。」
二人は、着ているものを全部脱いで抱き合い、毛布にくるまった。
秋は、女の子の体の柔らかさに感激していた。
香奈は、自分を抱いてくれる秋の体の温かさに感激した。


つづく(次回は、最終回です。)

秋のランニング・ホームラン③「酔いつぶれた香奈」

大学がいよいよ始まった。
秋はせっかく整ったヘアスタイルを変えるのがいやだった。
自分はどうやら素顔でも女にみえるようだ。
それなら、女として、大学へ行ってしまおうと思った。
幸い、自分の名前は「秋=亜紀」。発音では、女名前しか連想されない。
秋は、髪を洗った後のカールが面倒なので、
美容院で、前やってくれた美容師さんを指名して、
横と後ろの髪もパーマネントにしてもらった。

こうして、秋はワンピースを着て、大学に通い始めた。
メイクは、下手なので、リップだけにした。
そして、2週間がたった。
大学ではなんの支障もなかった。
女の子たちは、秋を女の子だと思って気安く話しかけてくる。
男子は、秋に対し、異性を見る目で見る。
そして、秋を笑わそうとする。
秋は、それに応えて、なるべく笑った。
よく笑う女の子は、男の子に好かれる。

学生証を作るときも、そのままの写真で映った。
ただ、性別は男子になっているだけだ。

秋の大学は、高校のようなクラス制度で、同じ課の学生が1クラスになっている。
そして、新学期が始まって2週間経ったとき、クラスコンパが予定された。
秋のクラスは、30人の学生がいた。
大学の合宿所があって、そこで、飲み会をする。

このクラスコンパは、男女ともに、がんがんお酒を飲み、
みんなへべれけに酔うのが恒例のようだ。

全員参加ということで、秋も参加した。
その日は、黄色いワンピースで行った。
秋は、クラスに一人、いいなあと思う女の子がいた。
山田香奈という学生だ。
かなりな美人で、性格もよさそう。
すでに、何人かの男子が彼女に目をつけているようだった。
コンパの始めは、円座になった。
始めは男女に分かれていた。
秋は、女の子とう特権で、迷いもなく山田香奈の隣に座った。

会が始まると、司会進行もなしに、みんながんがん飲んでいく。
驚くことに、山田香奈も酒豪だった。
びっくりするペースで飲んでいる。
「山田さん。ちょっとピッチ早すぎるよ。」
と秋は香奈に注意した。
「うん。だいじょうぶ。まだ、ぜんぜん酔ってないから。」
と言いながら、どんどん飲んでいる。
そのうち、男子の何人かが、円座の真ん中で、歌いながら踊りだした。
みんな、すごい酔い方だった。
そのとき、山田香奈も真ん中に行って踊り始めた。
香奈が来たことで、男子たちは、わあっと盛り上がった。
しかし、それは、普段の理性的な香奈には、ふさわしくない行動だった。
円座の何人かは、香奈に幻滅したかもしれない。

踊っている連中は、そのうち、踊っている香奈の服を脱がせ始めた。
「香奈、脱げよ、俺も脱ぐから。」
そう言って、踊りの連中は、服を脱ぎ始めた。
そして、香奈は、カーディガンを脱いで、ブラウスのボタンをはずした。
中の下着が丸見えである。
座っている男たちは、それを楽しんで、歓声をあげた。
香奈が、とうとうブラウスを脱ぎそうになったとき、
秋は見かねて、香奈のところへ行き、香奈の肩を抱いて、円座の外に連れ出した。

「秋、余計なことすんなよ。いいところだったのに。」
との声がした。
秋は無視した。
「山田さん。ダメだよ。もう飲んじゃダメ。」
秋はそう言った。
「うん。わかった。」といって、香奈は酔いつぶれてしまった。
香奈が、失禁しているのがわかった。
秋は、そばにあったコップの水を、香奈の失禁の跡に重ねるように、わざとこぼした。
「あ、ごめん、こぼしちゃった。」と秋は大声で言った。そして、タオルで拭いた。

幸い香奈の失禁にだれも気が付いていない。秋は急いだ。
「あたし、もう香奈連れていくね。」
と回りの女子に言って、秋は香奈にカーディガンを着せて、バックを持って、抱き上げた。
靴を履かせ、香奈の腕を背中にしょって、大学を出て、タクシーを拾った。

秋は、自分のマンションに香奈を連れて行った。
失禁している香奈を何とかしなければならない。
ベッドにバスタオルを敷き、
香奈をベッドに寝かせ、スカートを脱がせた。
そして、香奈の足を濡れタオルで拭いた。
「香奈、見ないからね。」
そう一人で言って、秋は、目をつぶり、香奈のショーツを脱がせ、
香奈の腰回りを濡れタオルで拭いて、自分の新しいショーツを履かせた。
そして、スカートも、自分のを履かせた。
バスタオルを取り、
そして、香奈に毛布をかけた。

香奈のショーツとスカートを洗濯機にかけて、
それをベランダに干した。

秋は、自分がパジャマでは寒いと思ったので、
ジーンズにセーターを着て、下着はそのままで、床に毛布を被って寝た。



朝になり、
秋が目を覚ましたとき、香奈はまだ寝ていた。
秋は、ジーンズとセーターのままで、台所に立った。

12時を過ぎて、香奈は、やっと目を覚ました。

「あ、秋?ここ秋の部屋?」
「うん、そうだよ。」
「ぜんぜん、覚えていない。あ、このスカート秋の?」
「そうだよ。」
「どうして?」
「ベランダ見て。」と秋は言った。
「あ、ショーツまで。じゃあ、あたし、酔ってお漏らししたの?」
「気が付いたのあたしだけだから、大丈夫。 
 だから、香奈を急いでここに連れてきた。」
「わあ、秋、ありがとう。」
「香奈を着替えさせるとき、あたし、目をつぶってしたから。見てないからね。」
「見たっていいのに。女同士じゃない。」
「香奈、あたし、男だよ。」秋は言った。


つづく(次回は、「香奈とのセックス」です。)

秋のランニング・ホームラン②「外出への道」

次は、どこへいってみようかと秋は考えた。
大人の人に、道を聞く。
それは、おもしろくない。
大人なら、自分を女装と見抜いても、それを表情に出さないだろうから。
お店も、同じだ。
コンビニ・チェックは、店員さんのタイプの指が速くて、わからない。

「そうだ。」と秋は、思いついた。
映画館のレディース・デイに行ってみよう。
女性は、全部1000円。男性は1500円だ。

秋は、ワンピースを着て、メイクは出来るだけ控えめにして、
映画館に入った。
さほど混んでいない。
声には、自信があった。
秋は少し列にならんで、やっとカウンターに来た。
秋は、見たい映画の名前を言った。
「はい。レディースデイなので、1000円になります。」
と言われた。
秋は、緊張に震える手で、1000円を払った。
うれしかった。女に見られた。
あ、でも、ワンピースを着て、ロングのかつらを被っていたら、
たとえ女装とばれていても、レディーとして扱わねばならないだろう。
そうか、まだ、パスしたと喜ぶのは早い。
でも、カウンターの女性は、自分をジロジロとは見なかった。
ひょっとしたら、パスしたのかも知れない。
秋は、とりあえず喜ぶことにした。

映画館に入った。
とたんに秋は、トイレに行きたくなった。
この格好では、女子トイレに入るしかない。
困った。
そうか、映画が始まれば、トイレはすいている。
そのとき行こうと思った。
映画が始まった。
10分ぐらい我慢して、秋はレディースのトイレに入った。
助かった。誰もいない。
秋は、素早く個室に入り、用を済ませた。
だが、個室から出たとき、女性が入ってきた。
秋をちらっと見て、その女性は、別の個室に入った。
これは、パスしたかも知れない。
女装と見たなら、少しは嫌な顔をするだろうと思った。
あの女性は、とくに表情を変えなかった。
うれしい。
ついでにトイレを眺めた。
男子用とかなり違う。
鏡が大きく、化粧治しのスペースが広く、ストールまである。
秋は鏡の自分を見た。
女の子に見える。
秋は少し、自信をもった。



幾日かして、秋は考えた。
女装をしていれば、ばれていても、ほとんど女として扱われる。
それでは、パスしたことにならない。
ほとんどすっぴんで、男の格好をして、パスできたら最高だ。

そう考えて、美容院へ行こうと思った。
秋の髪は、高校でずっと伸ばしていたので、
肩に届くほどあった。
これを、女の子のヘアスタイルにしてもらおう。
かつらを被っているのはストレスだ。
かつらだけで、女装とばれてしまう。

秋は美容院へ、普通の男の格好で行った。
担当の女性の美容師さんへ言った。
「あの、思い切り女の子に見える髪にしてください。
 それで、できれば、男に戻れるのがいいです。」
若い美容師さんは、
「じゃあ、お客様、男性?」と聞いた。
「はい。一応。」と秋は答えた。
「何とかやって見ます。じゃあ、髪を少しこげ茶に染めましょうね。」と言った。
秋の髪は、こげ茶になり、
美容師さんは髪を整えた。
「眉を整えましょうか。」と言われた。
「はい。そうしてください。」
眉が終わった。秋の顔は、驚くほど女の子になった。
秋はうれしかった。
「カットはこれで終わりです。
 で、前髪はパーマネントのカールにします。
 耳からしたの髪は、一時的なカールにします。
 これは、髪を洗えば真っ直ぐになりますから、
 男性に戻るときは、真っ直ぐにしてください。」そう美容師さんが言った。
美容師さんは、説明の通りカールを入れた。
そして、カールされた髪の部分だけ、くしゃくしゃにして、
ふんわりした感じにした。
カールされた前髪は、7:3に分けられ、毛先がまばらに眉を隠していた。

ゆるいカールの前髪、細くなった眉。
横の髪は、耳辺りまでストレート、そこからゆるいカールになっている。
「これが、今はやっているスタイルなんですよ。」と美容師さん。
秋は気に入った。
本屋でよく見るヘアースタイルだ。
女の子に見える。
「あのう、ぼく今女の子に見えていますか。」
「はい。とっても可愛い女の子に見えます。男性なのに驚きです。」
「髪がストレートになったら、カールすればいいんですね。」
「はい。カールして、少しくしゃくしゃっとすると、スタイリッシュになります。
 でも、お客様の場合、カールがなくても、女の子に見えますけど。」と美容師さんはにっこりした。
「ありがとう。」と秋は言った。

秋はうれしかった。



秋はぜひ試してみたいことがあった。
あの映画館に、男の格好で、すっぴんで行く。
それで女と見てくれるか確かめたい。

秋は少し準備をした。
リサイクルショップで、女物のジーンズを2本買った。
1つは、きつきつで股上が短いもの。2つめは少しゆる目、股上が長いもの。
部屋で、きつきつのジーンズを、膝上で切った。
それを履いた上で、少しゆる目のジーンズを履く。
股上の短いきつきつは、すっぽり隠れる。
鏡で見た。すると、女の子のヒップラインが見事に出現した。
後ろもいいし、腰から足のラインも女の子風に見える。

秋はその格好で、上に緑のサマーセーターを着た。
胸はなし。すっぴんの顔とヘアースタイルで勝負。
一応肩から、男物のバッグだけ下げて、
中にブラとパッドを念のため入れた。

レディースデイの日に映画館に行った。
かつらを被ってないことの開放感を味わった。
ああ、楽だ。
男に見られて、元々。
あわよくば、女に見られれば、最高。

いよいよチケットカウンターに来て、
映画の名前を行って、「1枚お願いします。」と言った。
1500円と言われたら、男に見られたことになる。
すると、カウンターの女性は、
「今日は、レディスデーになりますから、1000円いただきます。」と言った。
「はい。」と秋は1000円出しながら、
心の中で、「やったー!」とガッツポーズをした。
公園の夕暮れではなく、女装もしないで、女で通った。
これほどの喜びはなかった。

もうここからは、女にならなくてはと、
秋は、女子トイレの個室に入った。
そして、持ってきたブラをつけ、パッドを入れた。
これで、変なところは、なくなった。
ヒップも女の子。
ああ、うれしい。
映画を見ている間も、ずっと喜びを噛み締めていた。


つづく(次回は、「大学でのコンパ」)

秋のランニング・ホームラン①「パスへの挑戦」

小川秋(あき)は、女装の趣味があった。
「秋」とは、発音からすると女性名だ。
そのために、「女」だとずいぶんからかわれた。
実際秋は、運動は得意なのに、女の子のような子供だった。
そして、女の子になりたいと思っていた。

今まで、家族といっしょにいたので、
思う存分女装ができなかった。
だから、大学は絶対親元を離れ、アパート暮らしができるところを選んだ。
そして、志望の大学に合格した。

やっと都心での一人暮らしが始まった。
少し贅沢だが、1DKのマンションを借りた。
親には悪いが、プライバシーがあるところが欲しかった。

一人暮らしが始まると、すぐ、秋は、女装に必要なものを買いに行った。
安売り店で出来るだけ安いものを買った。
かつらは、5000円で買えた。
そして、洋装店で、下着や、服を買った。
そして、100円ショップで、化粧品を買った。
それらを買うのは恥ずかしかったが、一時の恥と勇気を出した。
もう一つ、姿見を買った。

買ってきたものは、すぐに身につけて、女装を始めた。
スリップ、ブラ、ショーツをつけていく段階で、
すでに、興奮して、あそこが大きくなり、ショーツからはみでそうになった。
ブラウスにスカートを履いた。そして、ウィッグをかぶる。
ウィッグは、太い眉を隠すために前髪のあるものをかった。
肩までのセミロングのかつら。

秋は、身長は低かったが、長い肢に恵まれていた。
狭い肩幅、細い腕。
顔も女顔だった。
そして、声も女の子によく間違えられた。

姿見で見た。顔はよし。
しかし、どこか男が出ている。
それは、ヒップだと思った。
ヒップが貧弱で、女のラインが出ない。
秋は考えて、もう一着買ったワンピースを着てみた。
「そうか、これだ。」と思った。
ワンピースは、服がウエストラインを作ってくれる。
そこから、スカートの広がりがあるので、ヒップをごまかせる。
肢の長い明夫のウエストは、女子のウエストに近いところにあった。
かなりいいシルエットだと思った。

秋は、髭が少なかった。
鼻の下は、濃いのが数本。
これは、抜いてしまう。
肢はほとんど産毛だった。

秋は、脇の下の毛を剃った。
剃りながら、ぞくぞくとした。
これで、タンクトップが着れる。

一通り終わって、秋は鏡に見入った。
思っていたより、ずっと女になっていた。
口紅を引いたとき、一気に女顔になり興奮した。
秋は、女になれた悦びをかみしめた。
手がそっと、スカートに入る。
そして、いつのまにか、大きくなったあそこを慰めていた。
心の中で、女の子の叫び声をあげていた。
「あたしは女の子、かわいい女の子。ああ、たまらない、イきそう…。」
秋は陶酔の境地に至り、やがて、果てていった。

自いをすると、それで満足してしまい、
女の格好でいることが、窮屈になり、
男の姿に戻った。
「ああ、楽だあ。」と肢を投げ出し、胡坐をかいた。
そして、思った。
女装を長く楽しむためには、自イを最後の最後にすることだと。



こんな女装の楽しみを、1ヶ月くらい続けていた。
その内、1つグレードアップして、外出がしたくなってきた。
こんな日のために、女性の歩き方を練習して来た。
高校生のとき、夜、散歩に行くといって、その散歩を女歩きでやった。
一本の線の上を歩くつもりで歩いた。
目の前を歩く女の人がいたら、その人の真似をして歩いた。
女の人の小走りもうまくなった。

外出のために、靴とバッグが必要とわかり、それを買いそろえた。
季節は、5月の初旬。
ワンピースだけで、ちょうどいい。
メイクが、まだ、下手だ。
秋は、日暮れに、近くの公園に行こうと思った。

公園に行くと、もう薄暗いのに、子供たちが野球をやっていた。
秋は、ベンチに座って、それを見ていた。
そのうち、子供たちのボールが秋のところへ転がってきた。
追いかけて来た子が、そこで止まって、
「お姉さん、サンキュー。」と言って、グローブを構えた。
『お姉さんって呼ばれた。』秋は、密かに感動した。
利き手で投げようと思ったが、左手にボールを持ち変えて
女投げをした。

少し遠くを見ると、女の子たちが、石蹴りをやっていた。
秋は近くに寄って、じっと見ていた。
そのうち、一人の女の子が、秋に気が付き、
「お姉さんも入る?入れてあげる。」言った。
「うん。入れて。」と秋は言った。
そして、女の子たちと、遊んだ。
その間、女の子たちは、何度も、「お姉さん。」と呼んでくれた。

女の子たちと別れ、秋は、「お姉さん。」と呼ばれた感激を噛み締めた。
薄明かりだとしても、子供の目には、女に見えたようだ。
秋は、下半身が熱くなるのを我慢して、部屋に帰った。

部屋に帰っても、少し自いをするのを我慢した。
「お姉さん」と呼ばれたことを思い出して、一人で何度も感慨に浸った。


つづく(次回は、「レディス・デイに挑戦」です。)

岩崎礼子の体験④<エピローグ>

約束の時間、礼子は、新宿の駅前広場で待っていた。
久美との初の女同士のデートの日。
久美は、一番綺麗な赤のワンピースを着ていた。
「お待たせ。」と声がして振り向くと、
久美だけど、25歳くらいに見える久美だった。
声も大人の女性の声だった。
「礼子、すごく綺麗。」と久美が言った。

久美こそ、大変な美人になっていた。
かかとの高い靴を履いているのか、礼子と同じくらいの背になっている。
ステキな黒のアンサンブル。耳のピアスがキラキラとステキだった。
「わあ、久美、どうして?大人っぽく見える。すごい美人。」と礼子は言った。
「メイクを濃くしたから。髪型も違うでしょ。」
「それ、かつら?」
「あたりまえよ。こんな長髪で、会社行けないもの。」
「社会人なんだ。あのときは、完全に女子高生に見えたのに。」
「女は化けるものよ。」と久美は笑った。

ステキなレストランで、お食事をした。

その後、高層ビルのトップにあるカップル用の展望レストランでお酒を飲んだ。
席が2人ずつブースになっていて、すべてのブースが、窓に向いている。
都会の美しい夜景が眼前に広がっている。
二人で手を握り合っていた。
「ここで、レズビアンしちゃう。」と久美が言う。
「少しだけ。」と礼子。
二人は紙ナプキンを噛んで口紅を落とし、
久美が礼子を引き寄せて、口付けをした。
『ああ、久美は、キスが上手。』
礼子は身がとろけていくようだった。

デートの終わりはラブホテル。
礼子は3回天国へ行った。
1回目は、久美の指だけで。
2回目は、礼子が久美にまたがって。
3回目は、お互いに絡み合って。

礼子は、ときどき女子高生の久美を思い浮かべた。
一体久美はいくつの顔を持っているのだろう。

礼子は、セックスが終わったとき、聞いてみた。

「ねえ、久美は、あのママのこと、どうしてあんなに詳しかったの。」
「ああ、あたしは客として、高校生の格好でマンションに行ったの。
 そしたら、ママは驚いて、高校生はダメって言う。
 じゃあ、1週間、ここで見学させてってたのんだの。
 そのとき、全部見た。
 ママは、いいところがあって、初回の客と必ず面接するのね。
 だって、ヤクザなんかもくるから。
 そんな男に、Mの子をやっては、危険でしょ。
 そこが、ママの偉いところ。
 同じように出張やってるところが他にもあるけど、
 相手も確かめないで、女の子送ってる。
 これ、すごい危険でしょう。」久美は言った。

「そうなんだ。でも、久美はもっといろんなこと知っていそう。」と礼子は言った。
「うん、好奇心が旺盛だから、いろんなところ行った。」
「久美は、お金持ちそう。」
「うん。親の七光りで、役職。あたしが偉いんじゃないんだ。」
「仕事ができそう。」
「そんなことない。女顔だから、『お嬢』ってあだ名で、
 社員にバカにされてるよ。」
「そこが、久美のすごいところだと思う。
 何かがあったとき、すごいリーダーシップとれそう。」
「買いかぶりだよ。男のあたしは、まるで、頼りないから。」
「みんなに、好かれてる。だって、あたしのときケーキ買っておいてくれた。
 あれは、本当にうれしかった。
 あんなこと、普通の人じゃできない。」
「会社じゃケーキじゃないの。たい焼きで済ませてる。」
久美はそう言って笑った。

ここまで聞いても、やっぱり久美は不思議な人だと思った。
久美といることは、
海外旅行より、ずっと楽しそうだと思った。


完(次回は、「秋(あき)の女装」です。)

岩崎礼子の体験③「久美の説得」最終回

礼子は目覚め、はっと身を起こした。
隣に久美が寝ていた。
礼子は久美を揺り起こした。
「久美。ごめんなさい。あたし、久美をイかせてあげられずに、
 自分の方が、イかせてもらった。ああ、どうしよう。
 これでは、お金をいただけない。」
と礼子は言った。
「そんなことないわ。礼子はあたしにキスをして、
 乳・房を愛・撫して、抱きしめてくれたじゃない。
 あたし、それで十分だけど。」
そう久美は言った。
「これでは、あたしがお客みたいだもの。
 お金は返すわ。久美受け取って。」
と礼子は言ったが、久美は笑って、「いいの、いいの。」と言った。

二人で、洋服を来た。
「ケーキ買ってあるから、いっしょに食べよう。」
と、久美は、ソファーのテーブルにケーキを出した。
礼子は、驚いた。ケーキを買ってくれているなんて。
女の子ゆえの心遣いである気がした。
久美は冷蔵庫から、コーラを抜いて、二人のコップに分けた。

二人でケーキを食べた。
甘いケーキで、礼子は、自分心が溶けていくようだった。
ママのところへ来て、緊張の連続だった。
「あたし、どうすればよかったのかしら。」と礼子は言った。
久美は言った。
「そうねえ。礼子は扉を開けてあたしを見たじゃない。
 そのとき言うの。
『まあ、あなた、女子高生じゃない。女子高生がこんなとここ来ちゃだめよ。』
 あたしは、「ごめんなさい。」といって、泣きそうになる。
 礼子は、「お仕置きをするから、ベッドに服を脱いで寝なさい。」っていう。
 あたしはベッドに下着姿になって寝る。
 礼子は、私のショーツを一気に脱がせて、あたしのお△んち△を刺激する。
 「許して、お姉様許してって、あたしは叫ぶ。
 それからは、ママから習ったでしょう。キスで1万円。オッパイで2万円。
 ショーツの中で3万円ってお金を巻きとる。」

礼子は、言った。
「だって、久美は女の子。どうすればいいの?
 あたしのオッパイなんて、久美にはなんの価値もないでしょ。」
「あたしは、男だって言ったじゃない。」久美は言った。
礼子ははっとした。久美は確かにそう言った。
「じゃあ、信じなかったのね。」久美が言った。
「だって、久美が男の子のはずがない。」礼子は言った。
「礼子、手を貸して。」と久美は言い、礼子の手を久美のショーツの中に入れた。
そのものは、股の後ろに回してあったが、
礼子は、やがて、久美の男の証に触った。
ショックだった。
「久美は男の子…。」礼子はつぶやいた。
「じゃあ、久美の胸は?」礼子は聞いた。
「豊胸手術したの。もうじき取るつもり。」と久美は言った。
『ああ、だったら余計、久美をいかせて上げるべきだった。
 久美の言葉を信じないで、何もしなかった。
 挙句に、自分がイってしまった。』礼子はそう思った。

「ごめんなさい。久美が男の子だなんて、考えられなかったの。」
礼子は言った。そして、
「だったら、あたしが感じているとき、私の中に入れてもらってもよかった。」
と言った。
「礼子が処女かも知れないじゃない。それに、本番をするのは、ママとの約束違反。
 それに、女の子がピストン運動するのは、恥ずかしいわ。」
と久美が言った。
「いまからでは、遅い?あたし、口を使ってするから。」礼子は言った。

「ううん、今日は十分。礼子は本気であたしを抱いて、本気でキスしてくれた。
 本気であたしの胸を愛撫してくれた。あたし、うれしかった。」と久美。

最後のケーキを食べて、久美は言った。
「礼子、この仕事辞めない?
 今日来たばかりでしょう。
 礼子の前で、男の客が来て、ママにどんどんお金払っていったでしょう。」
「どうしてそれを?」
「あの客は、礼子をママのところに居させるためのさくらよ。
 ふつう、あんなふうにお金を出すものですか。
 大金持ちなら別だけど。
 そうして、礼子に仕事をさせる。でも、礼子はお金を巻き上げられない。
 でも、それは、自分のテクが未熟だからだと礼子は考える。
 そして、経験を積もうとする。
 そして、この仕事にどっぷり漬かってしまう。
 その間、ママには、どんどんお金が入ってくるの。

 全身網タイツのお姉さんいたでしょう。
 あの人は、1日15万くらい稼ぐ。そんな人もいるけど、並大抵じゃないの。
 彼女は、男に捨てられて、子供を抱えて、心中までしようとした人なの。
 ママのところにきて、死に物狂いで、お金を稼ぐテクを考え努力した人。
 礼子には、そこまでの必要がないでしょう。
 それに、礼子のやっていることは、売春だよ。」

「え?友達は、SMは、売春にならないって言ってたけど。」
「うそよ。相手に性的興奮を与えて、金銭の授受があった場合、それは全部売春よ。
 だから、男娼は女の武器がないけれど、やってることは同じだから売春。
 礼子はすでに売春婦なの。見つかれば警察に捕まる。」久美が言う。
「ああ、それは嫌。売春婦だなんて経歴つけたくない。」

「それには、あたしからもらったお金を返して、ママにもらったお金全部返して、
 自分にはできませんって、やめればいいの。あのママ、あんまり引き留めないから。
 2万円は、あたしに返さなくていい。ママに渡せば、ママは十分ペイする。」
「ひとつ教えて。あたしの友達のY子って子は、自分で10万稼いでるって言ってたの。
 それ本当かしら。」
「嘘だと思う。美人の新人を連れてくれば、1万円ママがくれるから。
 Y子ちゃんは、ママに借金があるんだと思う。今日礼子がもらった3万円みたいに、すぐ返せばいいのに使っちゃった。だから、新人を3人連れてくれば、チャラにしてあげるってママに言われてる。
そんなところだと思う。」
「そうだったんだ…。」礼子は、がっかりとした。

「こんなことするより、あたしのガールフレンドになってくれない?
 ときには、久美の。ときには、男のあたしの。」そう久美が言った。
「どうして、あたしを?」礼子は聞いた。
「一目ぼれ。」久美はにっこりと笑った。

礼子は、久美にまたあんなふうに天国へ連れて行ってもらいたいと思った。
「うん、ガールフレンドにして。久美の男の姿が思い浮かばないけど。」
「礼子の方が背が高いから、ちょっとカッコつかないかも。」
「いい。あたし久美のガールフレンドにして。」
「じゃあ、電話番号交換しよう。」

小林さんはいい人だから、というママの言葉が浮かんだ。
小林さんは本当の意味で、いい人だった。

礼子は、久美の言う通りにして、ママとの縁を切った。

礼子は、たまらなく興味をもった。
この女子高生に見える久美という男の子。
一体何者なんだろう。
きっとすぐにデートに誘ってくれるだろう。
そのときにたっぷり聞けばいいやと思った。


<おわり> (次は、<エピローグ>です。)

岩崎礼子の体験②「ベッドの上で」

このお話は、今から30年くらい前を、舞台としています。

==============================

可愛い子だった。
「はいって。」とその子はいい、ベッドに座った。
そして、肢をぶらぶらしていた。
礼子は入り、ドアを閉めた。
礼子は戸惑っていた。
どこかにお父さんがいるのだろうか。まさか。
ベッドに座っているのは、クリーム色のブレザーに紺のプリーツスカートの、おしゃれな女子高校の
制服を着た女の子だった。
やっぱり、お客は、その女の子のようだ。

「隣に座って。」と言われ、礼子はその子の隣に座った。
「お名前を教えて。」と言われ、礼子は、
「礼子です。」と思わず本名を言ってしまった。
「あたしは、小林久美。よろしくね。」と久美は言う。
久美の声は、小さな女の子のように可愛かった。
その声の持ち主が客である。
礼子は頭がくらくらしそうだった。
「よろしくお願いします。」と礼子。
「はい、2万円。」
「あ、ありがとうございます。」
「どうかした?」と久美が聞いた。
「いえ、あの、お相手は男性だとばっかり思っていたものですから。」
「あ、あたし男よ。女の子に見えるだけ。」
「え?ほんとですか。」礼子は、まさかと思った。
「ええ、ほんと。」と久美は言う。
礼子は、嘘だと思った。
男女の別くらい、分かる。
それに、声だって…。
レズビアンの子なんだろうか。
 
久美が急に、礼子のお腹の辺りに抱き着いてきた。
「ああ、あたし、お姉様がほしかったの。礼子さん、美人。すごくタイプ。」
「あ、はい。ありがとう。」
礼子はどうしていいかわからなかった。
だから、だまっていた。
「お姉さん。」久美は言った。
「はい。」礼子は返事をした。
「あたしのお姉さん、あたしが小さいとき死んじゃった。」
「え?そう。そうなの。」礼子はやっとの思いで言った。
「だから、あたしのお姉さんになってくれる?」久美は言う。
「ええ、いいわ。」礼子は言った。そして、ますます戸惑っていた。
ママのところでのさっき見たお客とまるでちがう。
礼子は、一応プレイのストーリーを立ててきたが、
相手が女の子では、すべてが総崩れだった。

久美が抱きながら、頬を礼子の胸に当ててきた。
「お姉様、抱いて。」
そう言って久美は、腕を離し、靴を脱いでベッドに横たわった。
『女の子を抱く。どうしたらいいんだろう?』
礼子はとまどった。
とりあえず、靴を脱いで、久美の横に寝た。
そして、久美の上に上体を乗せて、久美の背中に手を回した。
「お姉様、強く抱いて。」と久美が言う。
礼子は強く抱いた。
久美の胸のふくらみを感じた。(やっぱり女の子だ。)
「ああ…。」と久美は声を上げた。
「ずっと、抱き続けて。」と久美が言う。
礼子はそうした。
久美も礼子に腕を回してきた。

礼子は不思議な気持ちに陥っていた。
今自分が抱きしめている久美にキ・スをしたいと思えてきた。
自分はレズビアンではないのに。
久美が可愛いと思えてならなかった。
姉を亡くした久美への同情だろうか。

「久美。」と呼んで、礼子は久美にキ・スをした。
礼子には、男性経験があった。キ・スを知っている。
礼子は強く唇を押し当て、久美の舌を吸った。
久美の舌が入ってくる。
二人は、互いに舌を絡め、濃厚なキ・スを続けた。
久美の呼吸が少し荒くなっていた。
あたしとキ・スすることで、この子は感じている。そう礼子は思った。
礼子は、久美のブレザーのボタンをはずし、
さらに、ブラウスのボタンをはずして、
久美の上半身を下着姿にした。
そして、スカートを脱がせた。
久美はお人形のようにされるがままになっていた。

礼子は、自分のその行動が、自分でわからなかった。
ただ、衝動だけに任せていた。
久美を下着姿にして、礼子は、自分もワンピースのボタンをはずし、
下着姿になった。ストッキングも取った。
ブラジャーも取って、スリップとショーツだけになった。
久美のブラジャーをはずした。
久美もスリップとショーツだけになった。

久美には乳・房があった。(女の子だ。)
礼子は久美を抱きしめた。
「お姉様、ステキ、お姉様の乳・房を感じる。」
久美がうわごとのように言った。
「久美、可愛いわ。あたし、今どうしてこんなことしてるのかわからない。」
キスをして、お金を取るはずだった。
胸を触らせて、もっとお金を取るはずだった。
しかし、久美を相手に、そんなものはお金の価値がない。
女の子に自分の胸を触らせて、お金を取れるはずがない。
それより、今自分のしていることは、本来客がすることだ。
久美にキスをし、久美を脱がせ、久美を犯そうとしている。
どうして、こうなってしまっているのか、自分でもわからなかった。

礼子は、久美のスリップの紐を下ろし、
露になった乳・房を頬で撫でた。
「ああ。」と久美が声をあげた。
乳・房のその先端にキ・スをして、それをかじった。
「あああ、お姉様。もっとして、もっともっとして。」久美が言う。
礼子は、久美の乳・房をたっぷりと愛・撫した。
久美の声が激しくなる。
礼子は、やがて、久美の腕を取り、それを上に上げ、久美の脇の下に頬ずりした。
そして、何度もキスをした。
久美が声を上げる。

久美の唇にもう一度キ・スをした。
そのとき、久美が上体を上げ、礼子の上になった。
そして、今度は、久美が礼子を愛・撫し始めた。
礼子の腕を上に上げ、礼子の脇の下にキスをし、頬ずりをして、
礼子の乳・房を揉み、その先端をくりくりと指で攻めた。
「あ……あ。」と礼子は快・感に声をあげた。すでに下着がぬれていた。
「お姉様、感じるのね。」
久美が言った。
久美のテクニックは抜群だった。
久美は、やはりレズビアンの子なのか。
久美の手が、太ももに入ったとき、礼子は背をのけ反らせた。
『ああ、すごい、たまらなく感じる。久美、お願い、あたしをこのままイかせて。』
礼子がそう思ったとき、久美の手が、ショーツに入ってきた。
礼子のその部分は、そのとき、愛の液があふれていた。
久美の指が、一番感じるところを捕らえ、刺激してきた。
「あ………あ。」と礼子は叫んだ。
「お姉様、いい?感じる?」
久美が聞く。
「う、うん。」礼子はやっとの思いでうなずいた。
それから礼子は半狂乱のようにもだえ、
首を左右にふりながら、声をあげ、
最後に体を大きく震わせながら、そのまま天国へ行った。

礼子は安らかな眠りに落ち、動かなくなった。
久美は、礼子に、そっと毛布をかけた。
そして、その毛布にもぐり、礼子の胸に頬を寄せた。


つづく(次回は、「久美の説得」です。)

岩崎礼子の体験①「ほんとにお金がもうかるの?」

岩崎礼子は、大学の4年生。
東京でアパート暮らしをしている。
彼氏もいないし、
卒業までにツアーに参加して海外旅行に行きたいと思っていた。
そこで、お金が欲しかった。
普通のアルバイトでは、とてもその資金を貯められそうにない。
何か、特別にいいアルバイトはないかと思っていた。

そんなとき、友達のY子が、
「あたしの友達で、1日に10万くらい稼いでいる子がいる。」
と言う。
「まともな仕事じゃないけどね。男を喜ばす仕事。分かるでしょ。」
とさらにいう。
「でもね。売春にはならないの。SMの仕事だから、あそこを貸すことはないの。
 だから、法律違反じゃないと思う。Mは、ちょっと大変だと思うけど、
 Sの方なら、相手を靴のヒールで踏みつけたり、縛ったり、鞭で叩いたりするだけだから、
 自分は全然痛くない。Sならお勧めよ。」
Y子は、一気に説明した。

礼子の心は動いた。
1日10万。ほんとだろうか。
ずっと大人しく大学生活を送ってきた。
1つくらい冒険をするのも悪くないと思った。

そこで、ぜひ、その友達に合わせて欲しいと言ったら、その友達とは、Y子自身だった。



Y子に連れられて、中野のそのマンションに行った。
Y子は、礼子をママに紹介して、用があるからと帰ってしまった。
礼子はそのとき、ブルーの厚地の前ボタンのワンピースを着ていた。
膝下で、真面目な大学生に見えた。
礼子は、身長165cm。肢が長くて、プロポーションがよかった。
少し浅黒いが、大きな瞳の美人だった。髪はセミショートにしていた。

中に入ると、ママと呼ばれる40歳くらいの太めの女性がいた。
ママは、アイラインを魔女のように長く引いていたが、化粧がところどころ剥げていた。
ママは多弁で、自分の元に来れば、誰でもお金持ちにして上げるとアピールしていた。
収入がなく、子供を抱えて、心中をしようかと思いつめた女性を何人も助けたという。

その日初めて来たのは、礼子ともう一人、ぽっちゃりした色の白い女性だ。
しばらくすると、筋肉質の男性と、全身網タイツの女性が来た。

ぽっちゃりな人は、SMのMがしたいという人で、筋肉質の男性が、彼女を実地に教えるからと言って、マンションを二人で出て行った。

新人は礼子の一人になった。
そこへちょうど客が来た。
30歳くらいのサラリーマン風な男性で、女装して犯されたいという。

「礼子、よく見て置きなさい。どうやってお金を稼ぐか。」とママは言った。

男は、始めにママに2万円を払った。
サラリーマン風の男は、真っ裸になり、女性の下着を借り、
化粧をママに施され、ワンピースを着せられ、最後にかつらをかぶった。
礼子は、ママのした化粧は濃くて、まるで、歌舞伎役者の化粧だと思った。
しかし、その男性は十分に喜んでいて、気分を出していた。
ママは、その男を、その場に寝かせて、あそこにゴムをかぶせ、荒々しく、男性自身を刺激し始めた。
男は、快感を表す声を上げる。

ママが礼子にそばに来なさいという合図をした。
礼子は、男のそばに行った。

ママは男に言う。
「ほら、ここに若いきれいな子がいるでしょ。
 この子にキスして欲しかったら、あと1万出しなさい。
 ほら、見てごらん。美人だから。」
男は礼子を見た。
「ああん、出します。キスして。」と男は言った。
「お金を先に出すのよ。早くだしなさい。」ママが言う。
男はそばにあったバッグから財布を出し、1万円をママに出した。
ママは受け取り、礼子にキスをするように言った。
礼子はしたくはなかったが、男に唇を合わせた。
ママが、男を愛撫しながら、さらに言う。
「この子のオッパイさわりたかったら、2万円出しなさい。」
「はい。おっぱい触らせて。」
男は2万円をだした。
ママに合図され、礼子は男の顔の前に、胸を持っていった。
男は両手で、礼子の乳房をもんだ。
「この子のあそこ、触りたかったら、あと3万出しなさい。」とママ。
「出します。触らせてください。」男は悲鳴に近い声をあげながら、3万円を出した。
「礼子、この男の手をとって、パンツの中に手を入れさせてやって。」ママが言う。
礼子は、嫌だと思いながら、男の手をとって、自分のショーツの中に入れた。
「あ…………あ…。」と男は叫び、男はそのまま果てた。

男は着替え、満足して帰っていった。
ママは、礼子のキス以降巻き上げた、合計6万の内、半分を礼子に渡した。
「全部は上げられない。半分はあんたへの教え賃。半分はあんたが体張ったから、あんたのもの。
 これを、全部一人でできれば、あんたは、6万稼げたことになるのよ。始めにあの男が払った2万円は、1万があんた、1万があたしの山分けだから。まあ、しっかり稼ぎなさい。
コツはさ、あたしが男のあそこを刺激しながら言ったでしょ。あれ、男が冷静なときなら、1円も出しはしないからね。興奮してるときに言わなきゃダメ。」

礼子は驚いていた。手元に3万円ある。あっという間に手に入った。
友達のY子の言葉は、嘘ではなかった。
キスや胸を触られるのは、たいしたことではなかった。ショーツの中は嫌だったが、あの男は3万円も払った。自分一人でやれば、6万円だ。悪くないと思った。
もし、一日に4人や5人の相手をしたなら、一体いくらになるだろうか。
礼子は、期待に胸が高鳴った。



しばらくして、電話が鳴った。
ママが出る。
「はい。いますよ。今日入った子で、すごく性格のいい子です。
 不慣れですが、よろしいでしょうか。」
ママは、電話に何度もお辞儀しながら、電話を切った。
「礼子、初仕事やっといで。小林さんって人。向かいのホテルの203号室だ。
 うちは出張でやっているからね。
 さっきの男みたいにホテル代節約してる客は、ここでやるけどね。」
「はい。」
礼子は返事をした。
礼子は、まだ、ママのところで働くかどうか、決めてなかった。
しかし、3万円を受け取ってしまった。もう、断れなかった。

ママが、
「そうだ、一応ロープもって行きな。縛って欲しいって言われるかもしれない。
 礼子が縛られることはないからね。」
「あの、あたし、まだ縛り方知りません。」と礼子はあわてた。
「大丈夫。あの小林さんは、やさしいから教えてくれるよ。」とママは言った。

礼子は、紙袋にロープを入れて、自分のバッグを下げてマンションを出た。
心臓がドキドキした。
その小林さんがいい人だと聞いても、心配と不安が膨らんでくる。
もう、一銭の儲けもなくていい。無事に帰ってこれればいいとさえ思った。

ホテルの203号室に着いた。
礼子は深呼吸した。
チャイムを鳴らした。
ああ、心臓が高鳴る。

はあい、というような声がして、ドアが開いた。
礼子は、あっと驚いた。
そこにいたのは、女子高生だった。


つづく(次回は、「礼子の初仕事」です。)

ぼくのパパはママみたい(一話完結)

これは、フィクションですが、実在のモデルがいます。だから、半フィクションです。

==============================

「ぼくのパパはママみたい」

ぼくは小さいとき、ぼくにはママが2人いると思ってきた。
でも、そのうち知らされた。
一人のママは、本当は男の人で、女の格好をしているだけだと。
そのママが、ぼくのパパだった。

ママは美人だけれど、メイクをするとパパはママよりきれいになる。
それに、パパにはオッパイがある。
ぼくが生まれてから、オッパイが大きくなる薬を呑んできたからだそうだ。

ぼくは、今小学5年生だけれど、パパみたいに女の格好がしたい。
だから、ぼくは、髪の毛をずっと伸ばしている。
パパが通っている美容院へ付いて行って、
ぼくも髪を女の子のようにしてもらう。
前髪のあるボブへヤーというヤツ。
ぼくは、女の子のような顔をしているので、
ポニーテールなんかにすると、
誰もが女の子だと思うらしい。
買い物で、「お嬢さん」と言われると
とても、うれしい。

ぼくは、学校ではおとなしい子だ。
男の子のらんぼうな遊びには、入れない。
たいてい一人ぼっちなので、昼休みは本を読んでいた。
なぜか、ぼくは、いじめられなかった。
ただ、ぼくは、みんなに女の子扱いされていた。
それが、ちっとも嫌じゃなかった。

ぼくも、男の子のように、
野球がうまくなりたいと思ったことがある。
そう思ってパパに頼んだら、
パパは、ジャージを着て、ぼくのキャッチャーをやってくれた。
ぼくの投げたどんな下手なボールも、
パパはジャンプして捕ってくれる。
見かけはママだけど、中身はやっぱりパパだ。

夏になるとプールにもパパはよくつれて行ってくれた。
パパは、とうぜんだけど、女の人の水気を着ていた。
おちんちんがあるはずなのに、どこかにかくしていたみたいだ。
ぼくも、同じように、女の子の水着を着たかった。
でも、おちんちんのかくし方を知らなかった。

ぼくは、学校ではおとなしいけど、
家ではよくしゃべる。
パパは、女の人のようにしゃべる。
ぼくも、女の子の言葉を使いたいけど、
少しはずかしくて、使えない。

ある日、パパにいった。
「パパ、ぼくも女の子の服きて、学校へいきたい。
 パパだってそうでしょう?」
パパもママも困った顔をいていた。
「じゃあ、家の中では、女の子の服を着ていいわ。」
とパパが言い、ママもOKをしてくれた。

その次の日に、女の子の服をたくさん買ってもらって、
家に帰って着た。
ぼくの髪の毛を、ママが可愛らしく整えてくれた。
完全に女の子に見えた。
すごく、うれしかった。

その日の夕食。
テーブルにいる3人は、みんな女にみえたけど、
本当は、ママだけが女だ。
ぼくは、だんだん女の子の言葉を使うのが平気になって、
自分のことも、「あたし」って呼ぶようになった。
「や~ん。」なんて言葉も、いつのまにか出るようになった。
すると、すごく楽しかった。
パパとママを見て育ったから、
ぼくの仕草や動作、歩き方は、女の子だった。
だから、女の格好が一番似合ってた。

外にいるときは、パパのことパパって呼ばない。
ママって呼ぶ。

ある日、ぼくが熱をだしたとき、
パパがぼくをお医者さんに連れて行ってくれた。
ぼくのそばに立っているパパに、
お医者さんは、「お母さん」と何度も呼んでいた。


===それから3年経って、ぼくは中2=====

あたしがこんな変な子になったのは、パパの遺伝だ。
男のあたしが、女になるのに恵まれた容姿に産んでくれたのは、パパとママ。
あたしは、今、心は完全に女の子だ。
だから、男も女も区別しない学校をパパが見つけて、通わせてくれている。
制服なんてないから、毎日おしゃれのし放題だ。
女の子のファッション雑誌を見て、たくさんおしゃれをしている。
男の子も大勢いるけど、あたしが男だと思っている子はいない。
女子の何人かだけにあたしは打ち明けた。

あたしの心は女だから、当然男の子が好きになる。
あたしは一見可愛いから、ある程度いけると思うんだけど、
やっぱ、その子の前に行くと、顔が赤くなってしまって、
ぎこちないこと言って逃げてくる。

あたしには、まだ乳房がない。
下半身には、余分な物が付いている。
パパは、自分勝手に女性ホルモン呑んで、
あたしの小さいとき、心筋梗塞で倒れ、九死に一生を得た。
「一度死んだ体。だから、遊びほうけるわ。」
ってパパは言ったそうだけど、論理になっていないと思う。

彼をゲットしても、あたしは乳房がないから、
せいぜいキスどまり。
あたし元が男だから、女の子も好き。
女の子とのレズビアンもいいな。
実はもうした。
可愛い子なの。
だから、キスした。で、抱き合って、
彼女のオッパイをあたしは胸に感じた。
中学生なら、キス止まりでいいよね。
高校になったら、最後まで行ってもいいかも。

そうだ。あたしの家族だけど、誰が見ても女3人。
パパの男物も、もうすぐ一つもなくなりつつある。
あたしの男物なんてもう何もない。
我が家に入ると、男の匂いがしない。
まるで、女の園だ。


======それから3年、あたし高校2年生===============

今、あたしには、待望の乳房がある。ホルだけで、ここまでになった。
Cカップだけど、贅沢は言えない。下半身は去勢だけ。
まだ一つ余分なのがあって、それがあたしの劣等感。

あたしのセックスは、BまでがOKになった。
Cを触らせないようにするのが、苦労。
男の子って、がむしゃらになるから注意だ。
その点、レズは安心。リードするのあたしだから。
キスして、オッパイもんで、乳首をくりくりして、
最後、あそこを攻撃して、イかせてあげる。
女はどうすれば気持ちいいか、知ってるから、
女がやってあげた方が、絶対満足すると思う。
あたしも、クリが欲しい。
やっぱり男の子が好き。
でも、ここまで親にしてもらって、贅沢は言えない。

あたしの家族だけど、パパは今度は、ちゃんとクリニック行って、
女性ホル打ってる。で、今、あたしと同じCカップある。
ママは、Bカップだというのに、パパとあたしががんばって、どうすんのってね。

パパとママのセックス、あたし知ってる。
二人が留守のとき、寝室を探検した。
そしたら、ロープだとか、いろんな器具があった。
パパはあんなだけど、ママはきっと満足していると思う。
あの二人は60歳になっても、ずっとセックス楽しむと思う。

ところでパパだけど、もう45歳なのに、
永久脱毛しているせいか、もち肌のせいか、
メイクすると、未だにあたしくらいの年に見えちゃう。
一回パパと若い格好して腕組んで洋服店に行った。
パパ、高校生で通っちゃった。
あり得る?
でもさ、パパのもち肌を私も遺伝でもらったから、
あたしもずっと永遠の10歳代でいけるかも。


======それから5年、あたし大学4年===========

あたしは、今完全な女になった。戸籍も名前も書き変えた。
おしゃれがしたくて女の子になったはずなのに、
あたしは今、研究室で白衣を着て、メガネまでかけて、
何の面白みもなさそうな、遺跡の出産物の仕分けをしている。
きっと、中学高校の6年間おしゃれを存分にしたから、気が済んだのかしら。
一口に、あたしは、ダサイ女だ。

あたしには、今、彼がいる。同じ研究室の大学院生だ。
あたしは、彼に出会ったときにあたしの体のことを真先に話した。
彼があたしの待ち望んで来た人だと思ったから。
彼はそれでもいいと言ってくれた。
うれしくて泣いた。

彼とは、もうセックスをしている。
あたしのものは、ちゃんと機能している。
それが、うれしい。
パパとママがそうだったように、
あたしは、いろいろなセックスを楽しみたい。
ときには、ロープを使ったりして。
あたしがオープンになれば、彼もきっと合わせてくれると思う。

パパはと言えば、もう50歳になるのに、
夜の光の中では、22,3歳に見える。
それで、土曜日になると、渋谷のクラブに行って、
女の子として遊んでる。
で、朝帰り。
あたしと並んで歩くと、パパと二人同じ年齢に見える。
そんなことあっていいんだろうか。

ママは幸せそうだ。
パパが毎日いろんなセックスを考えてきて、してくるから。
セックスは何歳になっても必要だ。

あたしは、今の彼と結婚するだろう。
あたしは、子供が産めないけれど、
子供は育てたい。
もしも、女の子のような男の子に巡り会えて、
彼が、女の子になりたいと言ったら、
もちろん願いを叶えてあげる。

今日は、日曜日の朝。
そろそろパパが朝帰りをしてくる頃だ。
20歳代に見えるパパが、朝の光で何歳に見えるか、
それを楽しみに、「パパお帰り。」と迎えてあげようか。

<おわり>
プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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