万能ナビゲーター⑥「再会」最終回

今日で、最終回です。かなり、長くなりました。
ここまで、読んでくださり、ありがとうございました。
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万能ナビゲーター⑥「再会」最終回


完全な女の子になって過ごす時間は最高の気分だった。
うれしくてたまらなかった。

昼休み、隆志を見かけた。
別な女の子と、手をつないで歩いていた。
『うん、隆志は、いい奴だったから、それでよし。』
自分が好きなのは、女の子と女装子だし。
努は、そう思った。



瑠奈とマンションに帰ってきた。
瑠奈は、努を後ろから抱きしめて、
「ああ、この胸、本物なんだよね。」と言った。
「うん。けっこう重いよ。」と努は言った。

二人は、シャワーを浴びて、バスタオルのママ、毛布にもぐった。
「本物の女の子でいるって、どんな気分?」と瑠奈が聞いた。
「うん、安心、ばれない、堂々としていられる、そんな気分かな。」
「なるほどね。」
「瑠奈は、女装子でいるのと、本物の女の子でいるのと、どっちがいい?」

「そりゃ、本物の女の子よ。」と瑠奈は言った。
「そうなんだ。」
「努はちがうの?」
「あたしは、はっきりとは言えない。」努は言った。

「瑠奈は、本物の女の子になれたら、男の子に恋をする?」と努は聞いた。
「多分ね。でも、あたしは、女になっても、
 努のような可愛い男の子に恋をすると思う。
 それとも、超イケメン君をゲットかな?
 女になれっこないのに、そう考えてみるのって、楽しい。
 そんな空想遊びを、子供の頃から、何千回したかわからない。」
「そうなんだ。」
「うん。」

二人は、口付けをした。
抱き合って、お互いを撫であい、気持ちが盛り上がったとき、瑠奈は言った。
「あたし、男の子がする、ピストン運動できない。
 指でいい?」
「うん、指でいかせて。あたしは、瑠奈をお口でいかせる。」努は言った。
そして、抱き合い、努は初めて、女の体を愛撫される喜びを知った。
瑠奈は、いつものように、努の口の中に果てた。



服を着て、瑠奈と二人で、夕食を作り、おいしくいただいた。
夜の8時を過ぎていた。

紅茶を飲みながら、ソファーのコーヒーテーブルを挟んで向き合った。

「瑠奈に大事なお話があるんだ。」と努は言った。
「何?」と瑠奈は心配そうな顔をした。
「悲しいことじゃないから。」と努は言った。

「昨日、あたし、不思議なマーケットに行って、
 1日だけ女の子になれるドリンク買ったこと話したでしょう。
 それを、売ってくれたおばあちゃん、
 なんと、あたし達が、地図を探してあげた、あのおばあちゃんだったの。」
「わあ、そうだったの?」

「うん。魔法使いなんだって言ってた。
 そこで、あたしは、1日女になれる1本のドリンクを買っただけじゃないの。
 1本目は、今飲んでいるもの。1日で終わり。
 でも、もう1本買ったの。それが、これ。」
努は、バッグから、少し大きめのドリンクを出して、
小テーブルに置いた。

「これを飲んで効き目があるの、あたしとあのときのお友達、
 つまり瑠奈だけなんだって。
 これね、飲むと一生女の子になれるドリンクなんだって。」
「え?ほんと?」
と瑠奈が目を見開いた。

「1日女の子になれるドリンクが本物だったから、
 これも、本物だと思う。
 これを飲むと女の子になって、そのとき過去の自分の男の子だった記憶が、
 全部女の子に塗り替えられて、家族も女の子を育ててきたって思うんだって。
 戸籍も学籍も塗り替えられる。
 すごくうまくできてるの。
 そして、もちろん、自分が男の子だったっていう記憶をなくしてしまう。
 当然、女装子だったっていう記憶もなくしちゃう。

 あたし、このドリンクを、自分が飲めるかなって、ずっと考えてきたの。
 昨日、瑠奈とセックスしたとき、あたし、もう1秒でも男でいるの嫌だと思ったの。
 でも、いざとなると飲めないの。
 今日一日女の子になって幸せだったけど、一生女の子でいる自信がないし、
 その気持ちもないの。あたしの心は、やっぱり男。
 男だから、女装を楽しめるの。それが、分かった。

 だから、これ、もしよかったら、瑠奈に飲んで欲しいの。
 瑠奈がもし、ずっと女装子の方がよくて、いらないと言っても、
 あたしは、飲まないと思う。」

「努。これは、努が手に入れたドリンクでしょ。
 努が飲むのが、本当だと思うけど。」

「さっき、ベッドで聞いたとき、瑠奈は軽く答えただけだと思うの。
 だから、今、ちゃんと考えて、瑠奈が女装子でいるより、
 本物の女の子になりたいって思っていたら、飲んで。
 瑠奈は、女装子だけど、心は、あたしよりも、何倍も何倍も女の子。
 あたしより、ずっと本物の女の子になりたいって思っている気がするの。
 正直な気持ちを教えて?」

瑠奈は、じっと考えていた。
やがて、一筋涙を流した。そして、泣き出した。
「あたしは、本物の女の子になりたい。
 ずっとずっとなりたかった。
 女装子として、女の子に見られるようになったけど、
 それでも、たくさん悲しいことがあった。
 本物の女の子へのジャラシーと劣等感をずっと抱いて来たの。
 それは、辛いものだった。

 劣等感は、一生どうしようもないものと思ってた。
 女装子で十分、女装子で十分満足だって、ずっと自分に言い聞かせてきた。
 でも、本物の女の子になれるなら、こんなに幸せなことはないの。
 努、この大切なものを、本当にあたしが飲んでいいの?
 努は後悔しないの?」

「後悔しないよ。瑠奈が飲んでくれるなら。」

「あたし、女装子だったってことも忘れてしまうなら、
 努のことも忘れるんじゃないかな。
 お互い女装子であったからこそ、努を愛せたのじゃないかな。
 努を忘れちゃうなんてやだ。それだけは、いや。」

「覚えているかも知れないよ。
 もし、忘れてしまっても、また出会えるかもしれない。
 そんなこと飲んでみなければ分からないじゃない。
 飲んでみなければ、何も生まれないよ。」

瑠奈は、しばらく考えていて、やっとうなずいた。
「ありがとう、努。ドリンクは、ここに置いていってくれる。
 今日一晩、もう一度考えて、決めるね。
 でも、努の気持ちは絶対大切にする。」

「うん。」努は言った。

努は、男の姿に戻り、女物の一式を瑠奈に返して、
瑠奈のマンションを出た。
少し歩いたときに、涙が後から後から出てきた。
おそらく、瑠奈の記憶から、ぼくはいなくなる。
瑠奈は、もう、ぼくのところに返ってこない。
淋しさが込み上げてきて、胸をうずめた。
でも、瑠奈が幸せになってくれるなら、それでいいと、
何度も何度も自分に言い聞かせた。



翌日の朝、
「お兄ちゃん、今日は女の子じゃなくなってる。」
と美沙が言った。
「ほんと、よかった。昨日はどうしようかと思ったわ。」と母の美佐江が言った。
「ね、1日だけだって言ったでしょう。」と努は言った。

「行ってきまーす!」と元気よく家を出た。
だが、心に浮かぶのは、瑠奈のことばかりだった。

潔くあきらめろ。
瑠奈は、ぼくに、女装子の喜びを教えてくれた。
それで、十分だ。
うん、そうだ。

努は、再び元気を出して大学に向かった。
途中で重要なことに気が付いた。
自分には、今、瑠奈の記憶がはっきりとある。
瑠奈は、ドリンクを飲まなかったのだろうか。
瑠奈がドリンクを飲んだなら、
自分も、瑠奈の記憶を失うはずだ。

努は、瑠奈にメールを送ってみた。
エラーの表示が出た。
電話をしてみた。
すると、その番号は、現在使われていないとのアナウンスが聞こえた。
やっぱり、瑠奈は違う子になっている。
しかし、自分だけが、瑠奈の記憶を持っている。
きっと、瑠奈が本物の女の子になれたなら、
一人くらい、そのことを祝福できる存在が必要だ。
それが、自分なのだと、努は思った。

2時間目が終わった昼休み。
大学の広い食堂で、努は、玉子丼を食べていた。
瑠奈も食べていたなあと、思い出した。
ああ、いけない、いけない、思い出してはだめ。
再び言い聞かせた。

ふと前を見ると、トレイを持った3人の女の子が並んでこちらに来た。
仲良くおしゃべりをしている。
真ん中の小柄な子が、特別に可愛いくてタイプだった。
その子は、二人と別れ、手を振って、さよならをした。
そして、一人で真っ直ぐ、努のテーブルにやって来る。
『瑠奈に似ている。』
努は、瑠奈を思い出すまいと、うつむいて食べ始めた。

「あのう。」という声が聞こえた。
「はい。」
と見上げると、瑠奈だ。
いや、瑠奈と似ているが、瑠奈じゃない。別人だ。
100%女の子だ。

その子は、努とテーブルを挟んで努を見て立っている。
「わっ。可愛い。」
と、女の子は、努を見て、くすっと笑った。

(そうか。この子が、女の子になった瑠奈だ。完全な女の子になってる。
 瑠奈、すごく可愛い、すごく素敵だよ。瑠奈、よかった。よかったね。)

努は、涙が出そうだった。

「となりに座ってもいいですか?」その子は言った。
「あ、もちろん。」
二人は、並んだ。
その子も玉子丼を持っていた。
「留美といいます。」
「ぼく、努です。」
瑠美が、努を見る目が、にこにこしている。

「あの、どうしてぼくのところに?」と、努は聞いた。
瑠美は、うふんと笑った。
「これです。」
と瑠美は、両耳から万能ナビゲーターを取り外して見せた。
「あ、それ。」と努は叫んだ。
「あたしのバッグに入っていたの。」
(あ、そうか!瑠奈から借りたバッグに入れたまま返したんだ。)
「うん。それで?」努は聞いた。

「何かのドリンクを飲む前に、
 あたしは紙に、ナビに聞くべきことを書いて、
 その紙で、ナビを包んでおいたようなんです。
 朝、それを発見したの。
 このナビがなんなのか、なぜか知っていました。」

「それで、なんてナビに聞いたの?」

瑠美は、にっこりしながら、紙を見せた。

『あたしの生涯の伴侶。
   彼のところへ連れて行って。』

二人はこぼれるような笑顔で見つめ合った。
「じゃあ、じゃあ、ぼく達結ばれるの?」
「はい。」と瑠美は満面の笑顔で言った。
「あたし、女の子みたいに可愛い男の子が好きなの。変人でしょう?」
「じゃあ、女装男子が好き?」
「はい。小さいときから大好きです。」
「わあ、うれしい!」と努は、椅子から立ち上がり、瑠美を立たせた。
そして、瑠美を思い切り抱きしめた。

二人から、幸せオーラが立ち昇り、
食堂中の人達の上に降り注いだ。
二人を見に、立ち上がる人も大勢いた。
みんなにこにこして、
二人に熱い拍手を送った。

みんなが送る祝福の拍手が、努と瑠美を包んだ。


<完>


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万能ナビゲーター⑤「努・一日女の子体験」

これまで、もっとエッチな回があると思いましたら、
ほとんど、ありませんでした。
今回も、両方のブログに投稿いたします。
第5話。次回が、最終回です。
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万能ナビゲーター⑤「努・一日女の子体験」


『午後9時15分までに、押入れに入ってください。』とナビ。
そうか、異次元にいけるのは、時刻が決まっているんだ。
前回は、偶然、その時刻に押入れに入ったんだ。

ナビの通りにして、フスマ締め、そして、フスマ開けた。
すると、あの異次元マーケットに出た。
今回は、前よりもっと多くの人だかりで、売り買いの言葉が飛び交っている。

人並みをかき分けるように、ナビに従って進んだ。
すると、あるおばあちゃんが、手招きをする。
「あなたの欲しいものは、ここだよ。」と言う。
努は、おばあちゃんの前にしゃがんだ。
そして、気がついた。

「あ、あのときのおばあちゃん!」
それは、道を教えて、息子さんの家に案内した、あのおばあちゃんだった。
「あのときは、ありがとうね。」
とおばあちゃんは、言った。
「おばあちゃん、どうしてこんなマーケットで売っているの?」と聞いた。
「あたしは、ほんとは、魔法使いなのさ。」
とおばあちゃんは言って、ウインクをした。

「あなたは、女の子になれる薬を探しているんだろ?」
「はい。そうです。そんな薬あるんですか。」
「薬じゃないけど、あるよ。」
おばあちゃんは、そう言って、2本のドリンクを見せた。
「小さい方のドリンクを飲めば、1日女の子になれる。」
「大きい方は?」と努は聞いた。

「大きい方を飲めば、一生女の子でいられる。
 でもね。大きい方を飲めば、
 過去の男の子としての記憶が、全部女の子の記憶に置き換えられる。
 つまり、自分が男の子だったことを忘れる。
 家族もあなたを男の子として育てた記憶が塗り替えられる。
 女の子を育ててきたと思うようになる。
 学籍や戸籍もみんな女の子に書き換えられる。
 そうしないと、いろいろ不都合でしょう。」
「なるほど。うまく出来てますね。」と努は言った。

「友達に上げてもいいの?」努は聞いた。
「親切にしてくれたあなたへの、世界に1つのドリンクなのよ。
 でも、もう一人お友達がいましたね。
 あの子になら、上げられますよ。」
「いくらですか。」
「あなたのポケットのお金全部。」
努は、ポケットを探った。
「1000円しかありません。」
「じゃあ、1000円よ。」とおばあちゃんは言った。
そして、
「大きいドリンクは、よく考えて飲むのよ。一生のことですからね。
 もう、同じ物は、どの異次元に行ってもありませんからね。」
とおばあちゃんは言った。
「はい。わかりました。」

努は、うれしくて、ナビに従って、急いで家に帰った。

また、押入れに着いた。
努は、小テーブルの上に、2つのドリンクを置いた。
大きいドリンクは、大切な自分のバッグに入れた。
小さいドリンクを前にして、
いつ飲もうかと心臓をドキドキさせた。

やっぱり、待てなかった。
それに、効き目を確かめたかった。
努は、小さなドリンクを飲んだ。
1分ほど目をつぶっていた。

ドキドキしながら、手を胸に当てた。
ああ、ある。柔らかなふくらみがある。
急いで、下半身に手を当てた。
ない。
ジーンズのお尻がパンパンになっている。
ヒップが大きくなったのだ。

努は、恐る恐る鏡を見た。
女装のときと、少しずつちがう。
かなりな女顔だった努は、完璧な女の子の顔になっている。
どことなく少しずつ違うだけなのに、
誰がどう見ても女の子の顔だった。

立って、姿見の前でパンツ1つになった。
ウエストが高い位置に出来て、くびれていて、カッコイイ。
脚に脂肪がついて、むっちりしている。

男子としての長髪は、女の子のステキなショートカットのヘアスタイルになっている。

「ああ、うれしい。完全な女の子。ドリンクは本当だ。」
女物の服はないけれど、どの男物を着ても、女の子に見える。

男物のパジャマを着て見た。胸が飛び出ていて、肩がせまく、
女の子が、大きめのパジャマを着ている感じだ。

努は、うれしくてお布団を敷いて、毛布にもぐった。
そして、体中をなでた。
やわらかい。これが女の子というものなのだ。

努は、ある行為を試してみた。
『ああ、すごい。女の子って、こうなんだ。
 ああ、耐えられない。声が出そう。ああ…。』

努はうれしくて、3回もしてしまった。

努は、瑠奈に、メールを送った。
『1日女の子になれる不思議なドリンクを飲んだの。
 今、ぼくの体女の子。
 大学で女の子で過ごしたいから、
 明日、女の子の一式貸して。持って来てくれる?』
すぐメールが来た。
『それ、すごい。明日努に会うのが楽しみ。』

努は、興奮のうちに眠りについた。



朝起きて、努は、家族の存在に気がついた。
どうしよう。女の子になっていることがバレてしまう。

努は、胸のふくらみを隠すために、
小さくなったきつきつのランニングシャツを2枚着た。
その上に、だぶだぶのストライプのYシャツを着た。
ヒップを隠すために、一番ぶかぶかのズボンを履いた。

ウエストの細さは、OUTにしたYシャツが隠してくれる。

顔はどうかな。あんまり違わないかも知れない。

朝のキッチンへ、努は恐る恐る言った。
高1の妹・美沙がいる。父・雄二と母・美佐江。

努は、そっと席に着いた。
妹の美沙が、なんとなく自分を見ている。
そして、首をかしげている。
「お兄ちゃん。お兄ちゃんは、普段女の子みたいだけど、
 今日は、女の子にしか見えない。変だなあ。」
と、美沙は言った。

「そ、そう?いつもといっしょだけど。」
努は言って気がついた。声が、普段より女の子声だ。
「あ、声も可愛い。どうして?」と美沙。
「ちょっと、低い声が出ないだけ。明日には、治るから。」

母の美佐江も言った。
「ほんとだ。今朝の努、女の子に見えるわ。」
「うん?そうか?いつも女の子に見えてるだろう。」
と父の雄三だけが、おおざっぱだ。

「今日のお兄ちゃん、100人が見て、100人が女の子だと間違えるよ。」と美沙。
「いつもは、かろうじて男の子にみえるのにねえ。」と母の美佐江。
「今日だけだと思うから。」
と努は言い張った。

朝は、かろうじて、それだけで済んだ。

外に出てしまえば、どう見られたっていい。
努は、逃げるように、家を出た。
「ああ、やばかったなあ。」と息をついた。

大学のイチョウの木の下で、瑠奈が待っていた。
瑠奈は、女装で来ていた。
「わあ、努。その格好で、完璧女の子。すごい。
 近寄ると、女の子の好香がする。女の子オーラも大発散。
 やっぱり本物は、違うのね。」
と瑠奈は喜んだ。
「女の子の服、持ってきてくれた?」
「うん。着替えに行こう。」
二人は、車椅子用のトイレに行った。

瑠奈が持って着てくれたのは、ピンクと白のチェックのワンピース。
下着一式。サンダル。肩に斜めにかける白い小さなバッグ。
そして、白いメッシュのハット。
それを着てみると、完璧に可愛い女の子が出来上がった。

「うわあ、可愛い。」と瑠奈が抱き着いて来た。
「女の子ってこうなのね。柔らかい。感激。」と、瑠奈が言う。
「でも、一日だけなの。今日の夜10時まで。」努は言った。
「OK。授業終わったら、すぐあたしの部屋行こう。
 努も試してみたいでしょう?」
「あれ?」
「そう、あれ。」
と二人でにっこりした。


つづく

■次回予告■

最終回です。
努は瑠奈に重大な話をもちかけます。
もちろんのこと、大ハッピーエンドです。


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万能ナビゲーター④「男の子とのキス体験」

万能ナビゲーター④「男の子とのキス体験」


朝になり、目が覚めると、下着姿のまま、瑠奈と抱き合っていた。
かつらをはずし、メイクを落としてある。
瑠奈が、寝てるうちやってくれたのか。

瑠奈の生脚がなまめかしかった。
そして、自分の脚も。
「ああ、男に戻るの悲しい。」と思った。
瑠奈が、目をぱちんと開け、
「じゃあ、女装したまま、大学行こう。」と言う。
「そんな勇気ないけど。」と努は言った。
しかし、瑠奈に励まされた。

努は、やわらかい水色のワンピースに、レースの白いカーデガン。
瑠奈は、ひらひらの白いミニスカートに、
ピンクのタンクトップ、その上に花柄のチュニックを着ていた。
努のウィッグは、昨日と同じもの。
二人とも、軽いメイクをした。

「絶対大丈夫。女の子にしかみえないわ。」
と瑠奈が言った。
鏡を見て、努は、自分でもそう思った。

電車とバスに乗り、大学に来た。
ときどき見られた。
「あたし達が、可愛いからって思うことにするの。」と瑠奈は言う。
「うん、そうね。」と努は言った。
努の心は、100%女の子になっていた。

昼休み、食堂で、瑠奈と落ち合った。
瑠奈と並んで、玉子丼を食べていた。
「努、食べ方も女の子になってるね。」と瑠奈が言う。
「ほんと?あたし、心の中100%女の子になってる。どうしよう。」
「それで、いいじゃない。」と瑠奈は言った。

そうするうち、2人の男子学生が来た。
二人は、努と瑠奈の対面に座った。
一人は、プレイボーイ系。
もう一人は、美形だが、おとなし目だった。
「俺は、昌司。」と瑠奈の対面の学生が言った。
「ね、今日一日だけ、大学内をデートしない。」と昌司が言う。
「いいわよ、あたしは瑠奈。」と瑠奈は軽くOKした。
「ああ、ぼくは、隆志。ぼくたちも、いい?」
と隆志は、努に行った。やっとの思いで言っているようだった。
「あ、うん。あたしは、ルミ。」と努は、思いついた女の子名前を言った。

努は、ドキドキしていた。
いざ、男子から女の子と思われ、誘われてみると、
自分に対する女の子気分は、数倍に高まった。

食事を終え、瑠奈のカップルと分かれた。

努は、隆志と校舎裏の道を歩いた。
しばらくだまっていたが、やがて、隆志は言った。
「俺、実は、女の子と話したことなんて、ぜんぜんなくて、
 ルミを楽しませてあげられない。ごめんね。」
努は、まじめそうな隆志に対して、自分を女の子と思わせていることに、
罪悪感を感じていた。
「あの、隆志。怒らないで聞いて。
 あたし、人をだますの居心地悪いから言うね。
 あたし、女じゃないの。男なの。女装しているだけ。」
努は言った。

「うそ。」と隆志。
「ほんと。だから、男同士だと思って、気楽にしゃべって。」
「完全に女の子に見えるよ。声だって、可愛いし。」
「女の子だと思って、女の子扱いしてくれると、うれしいけど。」
「ああ、俺、急にリラックス。でも、ルミを女の子だと思うね。」
「ええ、そうして。」

二人は、ベンチに座った。
小道には、だれもいなかった。
「あ、あのさ。」と努は言って、
「あたし男だけど、キスなんかしたいと思う?」と聞いた。
「うん、思う。女の子だと思ってるから。」

「そうなんだ。あたし、今自分がわからないの。
 あたしも、隆志とキスしたいと思うんだけど、
 それは、男の子とキスして、自分が女の子になった気分を味わいたいだけなのか、
 それとも、隆志がステキだから、キスしたいのか、分からないの。
 あたし、何言ってるか、わかる?」

「うん。分かる。」
「女の子の気分を味わうためのキスじゃ、隆志に失礼でしょう。」
「でも、男は、可愛い女の子なら、だれかれかまわずキスしたいって気持ち持ってるよ。」
「そ、そうよね。あたし、男だからわかる。」
「いろいろ考えないで、キスしてみない?」
「あ、うん。そうね。」

隆志の顔が迫ってきた。
努は、目を閉じた。
隆志のくちびるを感じた。瑠奈のやわらかい唇とはちがう。
隆志が、そのうち、努を抱き、強く抱きしめて、深いキスをしてきた。
隆志の広い胸に抱きしめられて、努は、自分がか弱い女の子になった気分がして、
たまらなく幸せを感じた。
男の子とのキスもステキ。
努は思った。

唇を離して、隆志は聞いた。
「どうだった。」
「すごく、よかった。女の子になった気分満点だった。
 隆志は?」
「完全に興奮した。ルミの体やわらかいし、唇もやわらかい。
 実は、初めてのキスなんだ。
 女の子とのキスが、こんなにステキだとは思わなかった。」
「そういってくれると、うれしい。
 あたしの胸にせ物なの。ごめんね。」
「ううん。そこまで考えてないから。」

それから、授業時間以外、1日隆志といた。
メールアドレスも交換した。

5時に、瑠奈と落ち合うイチョウの木のところで、さよならをした。
留美が来た。
「どうだった?」と瑠奈がいう。
「女装子だって、正直に言った。」
「そうなんだ。彼、嫌な顔した?」
「しなかった。」
「キスくらいした?」
「うん。」
「どうだった?」
「感激した。」
瑠奈は、にっこり笑った。
「努、危ないな。女の子への道、まっしぐらかも。」
「うん。それが、心配でたまらない。」
努は、そう言った。



瑠奈のマンションで、男に戻った。
ウィッグをとるのが、悲しかった。
瑠奈にお礼を言って、我が家に帰った。

家族で、夕食の団欒をしているとき、
努は、心の声が女の子になっているのに気づき、困った。
ともすると、「あたし」と自分を呼んでしまいそうだった。

自分の部屋に行って、パソコンの小テーブルに向かった。
気がつくと、女の子座りをしている。
風呂からあがったとき、バスタオルを、つい女の子巻きしそうになった。
ああ、危ない。

努は、自室の畳の上で大の字になり、考えていた。
ああ、自分がわからない。
このまま、どうなってしまうのだろう。
そのとき、はっと大事な物を思い出した。
万能ナビゲーター。
努は、飛び起きた。

努は、両耳に入れた。
そして、たずねた。
「1日女の子になれるお薬か飲み物は、どこにあるの?」
すると、ナビが始まった。
『え?あるの?ほんと?』
努の胸は躍った。


つづく

■次回予告■

女の子になるドリンクを、売ってくれたのは、
意外な人物。薬の効き目は、さて、どうなのでしょう。


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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