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「ユキと雪之介」青春編①「高木公平の悩み」

「ユキと雪之介」青春編②「高木公平の悩み」


ユキのとなりの高木公平は、いい奴だが、愛想がない、
というのが、雪之介の評価だった。
雪之介は、わいわい賑やかなのが好きなのである。
ユキの見方は少し違う。
女子を笑わせるために、しゃべりまくる男子より、よっぽど公平がいい。
公平のそばにいると落ち着く。
「高木君。教えて。」とユキが頼むと、
高木は、人の目を気にせず、ユキが納得するまで、何度でも教えてくれる。
男女が接近していると、囃す輩もいるが、
高木は、そんなものを一切気にしない。

高木は、柔道部だ。
雪之介=ユキは、柔道5段である。
合気流の継承者は、柔道、剣道、棒術の修業に行かされる。
そして、5段をもらってくることを、絶対とされる。
継承者は、天才的な運動神経の持ち主であるので、短期間で5段をとる。
その雪之介の修業したものは、すべてユキと共有されている。

あるとき、高木がもの思いに浸っていることに、ユキは、気が付いた。
「高木君。柔道の悩み。」とユキが聞いた。
「どうしてわかるの?」と高木。
「君の悩みは、柔道のことしかない。」とユキが笑った。
「そう言えばそうだ。」と高木は、わずかに笑った。
「何がうまくいかないの?」とユキ。
「背負いがうまくいかない。
 軽い相手だと持ち上がるが、重い相手だと、俺がくずれる。」
「ふーん。じゃあ、お弁当のあと、あたしが見てあげるね。」
ユキはそう言った。
高木は、あははと珍しく笑って、
「俺3段だよ。」と言った。

お弁当の時間。
「教えるから、早く食べてよ。」とユキが言った。
「本気だったの?」と高木。
「本気よう。」とユキ。

二人は、早々に食べ終わった。
「じゃあ、やろう。」とユキ。
「ここで?」
「うん。」

ユキは、みんなに言った。
「今日は、高木君が、背負いについて開眼する日だから、
 ごめん、みんな、ちょっとずつ前に行って、後ろを広くしてくれる?」
みんなは、これをおもしろがって、全員が、机を前に詰めてくれた。
みんな椅子を、後ろに向けている。
中間の男子は、弁当を食べながら、椅子に上がって見ている。
その後ろは、机に上がっている。

ユキは、高木に言った。
「さあ、あたしを、背負って投げてみて。」
「え、いいの?」と高木は言った。
そのとき、見物の男子達の思いは1つ。
大川ユキの、胸が高木の背に押し付けられる。
(うらやましい。)

「思い切り投げないと、わからないから。」とユキは言った。
高木は、ユキの制服の襟を道着と見て、
背負いをかけた。
だが、ユキは、高木の背中に張り付いたように、びくとも動かない。
「もう一回やって。」とユキ。
高木は、もう一度試みたが、ユキは、びくともしなかった。

「はい。わかったわ。
 高木君、投げの途中のポーズをして。」とユキが言う。
高木は、そのポーズを取った。
「高木君、この時、肩と、曲げた脚とつま先が、1直線にならなきゃ、
 力は伝わらない。」
ユキは、高木のその3点を修正した。
「次。この時、膝が、90度になっていないといけない。
 潰れちゃうから。(修正して)
 はい、よし。この形が取れれば、どんな相手でも、飛ぶよ。」
高木は、その形を何度か、やってみていた。

「じゃあ、もう一度あたしを投げてみようか。」
ユキは、蛍光灯の位置を確認し、そう言って、高木の前に立った。
「いくよ。」と高木。
「うん。」
高木は背負った。
すると、見事にユキは宙に浮いた。
ユキの受け身は、完璧。

「大川さん、大丈夫?」と高木は言った。
すると、椅子に乗っていた道子が、言った。
「大丈夫、大丈夫。ユキは、受け身のプロだから。」
ユキは、立って、
「はい。一番体重のある、坂田君。来て。」と言った。
坂田が来た。
「高木君。坂田君くらいを投げられたら、いいわけでしょう?」とユキ。
「ああ。坂田、いいの?」
「ああ、お前のためなら、なんでもする。」
坂田は、180cm以上の背で、横にも太かった。

高木と坂田は、蛍光灯のないところへ行って、組んだ。
高木が背負いに入った。
すると見事に、坂田の巨体は宙に舞い、床に落ちた。
「すげえ、高木、やったな。」と坂田が笑顔で言った。
クラスのみんなが、歓声を上げ、拍手をした。

高木は、ユキのところへ来た。
「ありがとう。まだ、夢みたいだけど、
 今日の部活でやってみる。
 今まで、誰も教えてくれなかった。
 ありがとう。大川さんは、奇跡みたいな人だ。」と言って手を出した。
ユキは、がっちりと手をとって、にっこり握手をした。

ピューピューと指笛を鳴らす連中や、囃す連中、そして拍手。
だが、みんなそれは、温かなものだった。
1年B組は、とてもいいクラスであったのだ。


■次回予告■
ユキは、ビアンの子である川村梨花に、
電車の中で、声をかけられます。
梨花はユキに告白します。
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アメリカ編『運命の診断』

アメリカ編『運命の診断』


私は、KS(クラインフェルター症候群)です。
普通2本で一組になっている染色体が1つ多いトリソミーの仲間です。
24歳で、アメリカにいるとき、発見されました。
24歳まで、発見されなかったということは、
自分がそうだと気が付かず、一生を送る人がいるということです。
1000人に1人と言われていて、
学校に1人は、いる計算になります。

私は、あるきっかけで、
隣町のバトンルージュのジェンダークリニックに行きました。
1度診察を受け、1週間後にまた行きました。
まるで応接室のようなところで、ドクターも私服でした。

これから、ドクターと話したことを書いてみようと思います。

ドク「あなたは、KS(クラインフェルター)だとわかりました。
   性の発達障害の一つです。
   これは、あなたを女性化する染色体Xが、一般の男性より、
   1つ多いのです。
   これが、あなたを女性的にしている原因です。」
私「自分が普通ではないことは、子供のころから、思っていました。」
ドク「そうですか。例えば。」
私「女扱いをされることが、多かったです。
   医学的には、例えば、どんなことですか?」
ドク「腕、脚、首が長いです。
   脚は、長くてもカッコイイだけです。
   腕は、あなたの身長に対し3cmくらい長い。
   首が細くて長い、それから、体格が華奢です。
   顔のパーツを言ったらきりがありません。」

ドク「あなたは、女性特有の好香を発しています。
   だから、女性の中にいても、男性と思われません。
   男性はあなたを本能的に、女性だと思う確率が高いです。
   男扱いされないという、大きな原因の1つでしょう。」
   
私「他にありますか。」
ドク「あなたは、合気道を長くやって来られたのに、
   肩や腕は、細いです。これは、あなたが女性の筋肉を持っているからです。
   体操の女子選手は、肩や腕が細いでしょ。女性の筋肉は、太くなりにくいのです。
私 「そう思います。」
ドク「各種心理テストの結果ですが、言語性(論理性、判断力)は、
   男性の中でもとても高いです。
   しかし、別のテストでは、父性に比べて、母性が著しく高いです。」

ドク「一番大切な、セックスですが、セックスは、一般の男性のようにできます。
   ただし、精子の数がかなり少ないので、子供を作るのは、まず、難しいです。
   しかし、あなたはモザイクといわれる軽症ですので、
   普通に子供を作れる可能性が高いです。運が悪くても、人工授精で、
   成功した人が60%います。」

私 「そうですか。」
ドク「これからの、あなたの人生設計ですが、
   いずれ男として働き、男として、女性との結婚を望みますか。」
私 「はい。女性として通すのは、アメリカでだけと思っています。」
ドク「それなら、特別なトレーニングが要りますね。」
私 「例えば?」
ドク「今は、女性の声ですから、ボイストレーニングをして、
   男性の声を出せるようにすること。
   男性ホルモンを投与して、体の感じを男性に近づけること。
   男性ホルモンで、髭がはえ、体毛が増え、
   皮下脂肪が筋肉に変わっていきます。
   これは、声にも多少の影響を与えます。
   KSの人は、骨粗鬆症になりやすく、
   また、うつ状態になりやすいので、微量の男性ホルモンは是非必要です。」

私 「男になるための治療は、今の私にとって、とても辛いものです。」
ドク「そうでしょうね。あなたは、女装願望がありますからね。
   そして、今の段階で、女性として高い水準で、社会適応していますから、
   余計そうでしょうね。」
私 「しかし、いつか決断しなければ、なりませんね。」
ドク「あなたが、女性として生きて行かない限り、そうですね。」
私 「私は、性自認は男だと思っています。だから、女性に恋をしますし、
   女性として一生、生きて行くことなどできません。」

私「私は、女装願望がありましたから、ずっとましでしたが、
  自分のKSを知らないでいる人は、どうなるのでしょう。」
ドク「むしろ、知らないでいる人の方が多いのですよ。
   結婚して、不妊相談に来てやっと知る人もいます。
   乳房が出て来て、あわててクリニックに来る人もいます。
   知らないまま、自分が色白で、女性のような顔立ちであり、
   体も、華奢であり、男としての劣等感に苦しむ人もいます。」
私「乳房が出て来ることもあるのですか。」
ドク「はい、決して少なくない確率で。」
  
私「早期に、男性ホルモン治療を受けていれば、よかったということですか。」
ドク「そうですね。10歳くらいから始めると、一般の男子と見分けがつきません。」


私は、一辺にたくさん聞いてしまったかんじで、
アパートに帰って、ゆっくり考えようと思いました。
これからのたくさんの困難が思い浮かびましたが、
今は、考えないことにしました。

明日は、また新しい一日。
明日の悩みは、明日に悩もう。

*    *   *

・私は、30歳で、居心地のよかった塾を辞めました。
・それから男性ホルモン治療を始めました。(死ぬことを真剣に考えました。)
・驚く程早いスピードで、男性化が行われました。
・私は、モザイクでしたので、子宝に恵まれました。
・声は、なかなか男声にならず、これには、本当に困りました。

*アメブロに、クラインフェルターで女性として生きていくことを選んだ方がいます。
https://ameblo.jp/yuzuyuzurihariha/entry-12631463343.html

この方です。大変な人気者で、フォロアーが7万人とか。
だから、コメントを送っても、返事がもらえません。




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アメブロの方で押してくださると、幸いです。





アーカイブ写真集(新しく見つけた写真と懐かしい写真を並べました)


1
乳房が綺麗なので、ふたなりものかもしれません。でも、女の子と信じて楽しんでいます。

6
7
12歳くらいの女の子に見えますが、男の子なのだそうです。私は、半信半疑です。


4.jpg
3.jpeg
女性ボディビルダー。私なんとなく萌えてしまいます。白衣を脱いだら、こんな肉体。美人なので、ギャップに、萌えます。


13
例のあの人です。ああ、お名前を失念。


1415
チュリンさん。彼は、これを見て、腰抜かしそう。


16
なんとなくエッチ。


9
これシリーズになっていて、最終場面で、2人ともオープン。ふたなりものでなければ、チョー興奮です。


12
この方、男性です。何かにぎっています。まさか・・・。

10
今、中国で流行りのスタイルのようです。若い子みんな、これしてます。


17
健康的でステキです。「健康女装」なんて、いいですね。

ちゃんみお (2)
今、中国で人気のちゃんみおさん。


*PCの調子が悪く、ここで、力尽きました。20枚用意したのに、やっと12枚です。


これで最後にします。らん
チュルさんこと泉水らんさん。ご覧ください。素晴らしいプロポーションの持ち主ですね。
いつも、メイド服など着ているので、分かりませんでした。女の子になってしまったので、
もうこの姿を拝めません。ちゅるさん、お幸せを祈っています。


これで終わります。


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プロフィール

ラック

Author:ラック
上は若いときの写真です。ISなので、体は、かなり女子に近く発育しました。でも、胸はぺったんこです。戸籍は男子。性自認も男子、そして女装子です。アメリカの大学で2年女として過ごしました。私の最も幸せな2年でした。そのときの自叙伝を書いています。また、創作女装小説を書いています。毎日ネタが浮かばず、四苦八苦しています。ほぼ、毎日更新しています。
どうぞ、お出でください。

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